JPH1198735A - 回転電機のロータ及び回転電機のロータの製造方法 - Google Patents

回転電機のロータ及び回転電機のロータの製造方法

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JPH1198735A
JPH1198735A JP9253804A JP25380497A JPH1198735A JP H1198735 A JPH1198735 A JP H1198735A JP 9253804 A JP9253804 A JP 9253804A JP 25380497 A JP25380497 A JP 25380497A JP H1198735 A JPH1198735 A JP H1198735A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータの回転軸方向に外力が加わった場合で
も、ロータのスロットに挿入されたマグネットが脱落し
ない容易な構成の回転電機のロータ及びロータの製造方
法を提供する。 【解決手段】 ロータコア14のスロット14bに予め
注入された接着剤が、前記スロット14bに挿入される
マグネット16によって、押し退けられマグネット16
の挿入穴20aの方向に移動する。スロット14bが連
なる上端押さえプレート20の挿入穴20aの断面形状
は、下端部が上端部より広がったテーパ形状を呈し、挿
入穴20a内に押し退けられ硬化した接着剤は、上端押
さえプレート20と係合し、マグネット16のロータ1
0の回転軸14c方向への移動を規制し、マグネット1
6をスロット14b内に固定保持し脱落を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機のロータ
及び回転電機のロータの製造方法、特にロータからのマ
グネットの脱落を容易な構成で防止することのできる回
転電機のロータ及び回転電機のロータの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、モータや発電器等の永久磁石形同
期回転機(回転電機)に使用されているのロータ100
は、図6に示すように、プレス加工等によって所定の形
状に加工された板状の電磁鋼板102aを複数枚重ね合
わせて形成されたヨークとしてのロータコア102と、
当該ロータコア102に形成されたスロット102bに
挿入されるマグネット104とで構成され、回転中心に
は回転運動の出力または入力用のシャフト106が固定
されている。このロータ100は、回転磁界を形成可能
なステータの中に挿入され、モータとして使用する場合
には、供給電力により回転する回転磁界に前記マグネッ
ト104が順次引かれ、ロータ100が回転駆動する。
また、外力により前記ロータ100が回転させられるこ
とによって、ステータ側に回転磁界を発生して発電機と
して機能する。
【0003】ところで、前記ロータコア102のスロッ
ト102bに挿入されるマグネット104は、例えば、
特開平8−256440号公報に示されるように、接着
剤によって固定されている。接着剤によってマグネット
104を固定する場合、スロット102bにマグネット
104を挿入した後、スロット102bの開口端から接
着剤を注入し、スロット102bの内壁面とマグネット
104の表面との接着を行っていた。
【0004】マグネット104をスロット102b内で
遊ぶこと無く強固に固定することによって、マグネット
104の破損を防止することができる。また、マグネッ
ト104とロータコア102が強固に固定されることに
よって、ステータ側で形成されて回転磁界に正確に追従
して正確な回転駆動を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のロータ
100を有する回転電機を任意の方向に移動する移動
体、例えば、自動車やロボット等に搭載した場合、移動
体の旋回運動等によって前記マグネット104に、スロ
ット102bから抜ける方向に外力がかかる場合があ
る。そして、その外力が接着剤の剪断力を上回った場
合、マグネット104はロータ100から脱落してしま
い、回転電機が正常に機能しなくなるという問題があ
る。特に、接着剤は、高温多湿等の環境に対する耐久性
には弱く長期間にわたって安定したマグネット104の
接着保持を行うことは困難である。
【0006】また、前述したように、マグネット104
をスロット102bに挿入後に開口端側から接着剤を注
入する場合、接着剤がマグネット104全体に行き渡る
ように注入することは困難であり、また、注入状態の確
認を行うことは不可能であり、信頼性に欠けるという問
題があった。
【0007】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、容易な構成及び容易な組立作業
によりロータのマグネットの固定を確実かつ恒久的に行
いマグネットの脱落を防止することのできる回転電機の
ロータ及び回転電機のロータの製造方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の構成は、回転軸を中心に回転自在
なヨークであって、その外周部に前記回転軸に沿って延
びたスロットを有するヨークと、前記スロット内に接着
剤と共に挿入されるマグネットと、を含む回転電機のロ
ータにおいて、前記スロットの内壁またはマグネットの
表面の少なくとも一方に前記回転軸の回転方向に沿って
凹条部または凸条部が形成され、スロット内で硬化した
前記接着剤が前記凹条部または凸条部と係合しマグネッ
トの回転軸方向の移動を規制することを特徴とする。
【0009】この構成によれば、凹条部または凸条部に
よって形成されるロータの回転方向に延びる空間に進入
し硬化した接着剤はロータの直径方向の突起片となり、
ロータの回転軸方向の外力に対してマグネットを機械的
に保持する。また、前記空間に十分な接着剤を提供する
ことで、接着剤による接着力も向上しマグネットの脱落
を防止できる。
【0010】上記のような目的を達成するために、本発
明の構成は、前記ロータのヨークは、スロット形成開口
を有する複数の平板を積層し、その最上面をスロットに
連なる挿入穴を有する押さえ部材で押圧して形成され、
前記凸条部が前記押さえ部材の挿入穴内に形成されてい
ることを特徴とする。
【0011】上記のような目的を達成するために、本発
明の構成は、前記ロータの凸状部は、押さえ部材の下端
側が上端側より広いテーパ形状を呈することを特徴とす
る。
【0012】ここで、前記凸条部は押さえ部材の開口端
が押さえ部材の内部より小さな開口になるように形成さ
れ、前記凸条部によって、押さえ部材の断面形状は、例
えば段付き形状やテーパー形状を呈する。
【0013】この構成によれば、硬化した接着剤によっ
てスロットの開口端に蓋をする状態になり、かつ、凹条
部や凸条部によって形成されるロータの回転方向に延び
る空間に進入し硬化した接着剤はロータの直径方向の突
起片となり、ロータの回転軸方向の外力に対してマグネ
ットを機械的に保持し、脱落を防止する。
【0014】上記のような目的を達成するために、本発
明の構成は、回転軸を中心に回転自在なヨークであっ
て、その外周部に前記回転軸に沿って延びたスロットを
有するヨークと、前記スロットに挿入されるマグネット
と、を含む回転電機のロータの製造方法であって、前記
スロットに接着剤を注入する工程と、前記スロットの底
部に溜まった接着剤をスロット上方に押し退けながらマ
グネットを当該スロット内に挿入する工程と、押し退け
られた接着剤を硬化させて硬化片を形成し、前記スロッ
ト内壁またはマグネット表面の少なくとも一方に前記回
転軸の回転方向に沿って形成された凹条部または凸条部
と係合させてマグネットの回転軸方向の移動を規制する
工程と、を含むことを特徴とする。
【0015】ここで、前記スロットは、マグネットを挿
入した時に先に注入されている接着剤をスロット上方に
移動させることができるようにマグネットの外形寸法よ
り僅かに大きく形成されている。
【0016】この構成によれば、スロットの底に溜まっ
ていた接着剤をマグネットによってスロット上端まで押
し退けながら上昇させることによって、確実にスロット
の周囲の空間を全て接着剤で満たすことができると共
に、その確認も容易になる。また、凹条部や凸条部によ
って形成されるロータの回転方向に延びた空間に進入し
硬化した接着剤はロータの直径方向の突起片となり、ロ
ータの回転軸方向の外力に対してマグネットを機械的に
保持し、脱落を防止する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)を図面に基づき説明する。図
1(a),(b)は、本実施形態の回転電機のロータ1
0の外観斜視図、及び断面図である。ロータ10の回転
軸であるシャフト12は一部にヨークとしてのロータコ
ア14を保持するためのフランジ12aを有している。
前記ロータコア14は前述したように、プレス加工等に
より打ち抜き加工された薄板環状の電磁鋼板14aを複
数枚積層して形成されている。また、前記フランジ12
aの下端には、前記電磁鋼板14aを安定して支持する
と共に、前記ロータコア14に形成されるスロット14
bに挿入されるマグネット16の支持を行う下端押さえ
プレート18が配置されている。そして、前記フランジ
12aと前記下端押さえプレート18との上に、環状の
電磁鋼板14aが順次積層される。
【0018】所定枚数の電磁鋼板14aを積層後、最上
層の電磁鋼板14aの上にロータコア14の一部を構成
する環状の上端押さえプレート20が配置される。さら
に、この上端押さえプレート20の内周側には、当該上
端押さえプレート20を上面側から加圧し積層された電
磁鋼板14aを圧縮すると共に、自らも電磁鋼板14a
に接触して、積層された電磁鋼板14aを圧縮する加圧
プレート22が配置される。本実施形態の場合、この加
圧プレート22は自らでは加圧力を発生することはな
く、加圧工具等で加圧された状態で、前記シャフト12
のフランジ12aの上端に形成されたカシメ部12bが
加圧プレート22に向かって押し倒され、前記加圧プレ
ート22の加圧状態を維持して、前記上端押さえプレー
ト20を押し下げている。その結果、電磁鋼板14aの
加圧密着を実現している。なお、本実施形態の場合は、
上端押さえプレート20と加圧プレート22とを別部品
としているが、一体部品として、カシメ部12bによっ
て加圧力を維持して電磁鋼板14aの加圧密着を行うよ
うにしてもよい。
【0019】前記ロータコア14の一部として、密着積
層された電磁鋼板14aの上面に配置される前記上端押
さえプレート20には、スロット形成開口を有する電磁
鋼板14aの積層によって形成されたスロット14bに
接着剤及びマグネット16を挿入するための挿入穴20
aが形成されている。この挿入穴20aは、図1(a)
から明らかなように、ロータコア14の外周に沿って複
数形成され、それぞれの挿入穴20aにはスロット14
bが連続している。また、図1(b)に示すように、シ
ャフト12の回転軸12cを含む断面が、電磁鋼板14
aに接触側が広がったテーパー形状を呈している。従っ
て、挿入穴20aの上端側は、少なくともマグネット1
6と同形状を有し、挿入穴20aの内部(下端側)に向
かうに連れて広くなっている。つまり、スロットの一部
である上端押さえプレート20の上端部は、前記回転軸
の回転方向に沿って帯状の凸条部を有している。
【0020】本実施形態の特徴的事項は、スロット内に
凸条部を有し、当該凸条部とスロット内に注入され硬化
した接着剤とが係合し、スロット内に挿入配置されたマ
グネットの回転軸の軸方向の移動を規制しているところ
である。
【0021】図2には、本実施形態のロータの製造方法
が示されている。
【0022】まず、第1ステップとして、図2(a)に
示しように、シャフト12のフランジ12aに、下端押
さえプレート18を装着し、その上に順次電磁鋼板14
aを所定枚数積層配置する。
【0023】さらに、積層した電磁鋼板14aの上面に
上端押さえプレート20を配置し、当該上端押さえプレ
ート20の内周面に加圧プレート22を配置する。そし
て、図示しない加圧工具等によって、加圧プレートにシ
ャフト12の軸方向に加圧力を加え、電磁鋼板14aの
積層状態を密着させつつ、カシメ部12bを加圧プレー
ト22側にカシメて、当該加圧プレート22の加圧力を
維持し、電磁鋼板14aの密着状態を維持し、ロータコ
ア14としてのヨークを組み立てる。
【0024】続いて、第2ステップとして、組み立てら
れたロータコア14のスロット14b内部に、ディスペ
ンサ24等で所定量(所定量については後述する)の接
着剤26を注入する。この接着剤26は例えばエポキシ
系の接着剤やシリコーン系の接着剤であり、その粘度
は、3000〜90000cp(センチポイズ)程度が
好ましい。この程度の粘度であれば、積層した電磁鋼板
14aの隙間から漏れることなく、また、次のステップ
で接着剤26を押し退けながら挿入するマグネット16
の挿入作業を容易に行うことができる。
【0025】次に、図2(c)に示すように、エアシリ
ンダ等を用いた挿入工具によってマグネット16をスロ
ット14b内部に挿入する。この時、前述したように、
先に注入されている接着剤26は、マグネット16の挿
入によって、押し退けられて、スロット14bの内壁と
マグネット16との間の隙間(例えば、0.1mm程
度)を伝って挿入穴20aの方向に隙間を埋めながら上
昇していく。図2(b)で注入される接着剤26の量
は、図2(d)に示すように、マグネット16をスロッ
ト14b内部の所定位置(例えば、マグネット16の上
端部が積層された電磁鋼板14bの最上層と一致する位
置)まで、挿入した時に押し退けられた接着剤26が上
端押さえプレート20の挿入穴20aを満たす程度が好
ましい。
【0026】マグネット16の挿入完了後、接着剤26
を硬化させる。接着剤26がエポキシ系の場合、例えば
150℃で30分程度の硬化処理が行われる。
【0027】図2(d)に示すように、上端押さえプレ
ート20の挿入穴20a内部で硬化した接着剤26は、
マグネット16側に向かって広がったテーパ形状(ロー
タの直径方向に突出した突起片形状)の蓋を形成するた
め、接着剤26の接着力に加えて、挿入穴20aのテー
パと接着剤26の硬化片の機械的な係合力によってマグ
ネット16の保持を行うので、接着剤26の硬化形状が
破壊される以外は、挿入穴20a(スロット14b)か
らマグネット16の脱落を防止し、ロータに回転軸方向
の外力が付加された場合でもマグネット16をスロット
14b内に保持することができる。また、挿入穴20a
で硬化している接着剤26が回転軸方向の外力を吸収す
るため、マグネット16の周囲で硬化している接着剤2
6には直接外力が作用せず、マグネット16のスロット
14b内における固定を良好かつ恒久的に行う。
【0028】従って、接着剤26の経時劣化等に伴っ
て、マグネット16に対する接着力が低下する場合でも
マグネット16の保持固定を継続することができる。そ
のため、マグネット16がスロット14b内でガタつく
ことがなく、図示しないステータで生じる回転磁界のト
ルクを効率よく伝達し、ロータ10の回転を正確に追従
させることができる。
【0029】また、スロット14b内でマグネット16
の移動がないため、マグネット16の表面に形成されて
いる腐食防止用の被膜が破損することがなくマグネット
16の腐食による減磁等が発生しない。
【0030】また、図2に示すロータ10の組立方法に
よれば、先にスロット14b内部に注入した接着剤26
をマグネット16で押し退けながら挿入穴20a側に導
くため、マグネット16とスロット14bとの間に気泡
が残ることがほとんどなく、マグネット16の表面全体
に接着剤26を確実に行き渡らせることが可能で、接着
塗布の信頼性を向上させることが可能になると共に、ロ
ータ駆動時に発生するマグネット16の発熱を接着剤層
を介して良好に放熱することができる。
【0031】図3には、ロータコア14に形成される凸
条部の他の実施形態が示されている。図3の例では、上
端押さえプレート20に形成される凸条部20aの断面
形状が矩形の段部形状を呈している。この場合、挿入穴
20aはフライス加工等により容易に形成することがで
きると共に、矩形段部によって硬化した接着剤26との
係合も強固に行うことができる。
【0032】図4は、スロット14bとマグネット16
との他の係合形態の例を示している。この例では、マグ
ネット16の側面に凹条部30を形成している。この場
合も、スロット14b内に先に注入された接着剤26が
マグネット16のスロット14b内への挿入に伴って押
し退けられ、凹条部30に進入し、そこで硬化する。そ
して、接着剤26がスロット14bと一体化した硬化片
となり、当該マグネット16がロータ10の回転軸方向
へ移動することを規制し、図1〜図3に示す例と同様な
効果を得ることができる。
【0033】図5は、スロット14bとマグネット16
とのさらに他の係合形態の例を示している。この例で
は、電磁鋼板14aの積層部分に凹条部32を形成して
いる。この場合も、スロット14b内に先に注入された
接着剤26がマグネット16のスロット14b内への挿
入に伴って押し退けられ、凹条部32に進入し、そこで
硬化する。そして、接着剤26がマグネット16と一体
化した硬化片となり、当該マグネット16がロータ10
の回転軸方向へ移動することを規制し、図1〜図4に示
す例と同様な効果を得ることができる。
【0034】なお、電磁鋼板14aはプレス加工等によ
って形成されるため加工時に付着する油分が付着してお
り、その除去を十分に行うことが困難である場合が多
い。その場合、スロット14bと接着剤26との接着力
が低下する場合がある。一方、マグネット16は成型時
に油分が付着することはなく、また、洗浄も容易に行う
ことができる。従って、図5の場合、接着剤26はマグ
ネット16の表面に完全かつ強固に結合する。その結
果、マグネット16の脱落方向への大きな抵抗となり、
当該マグネット16の脱落を完全に防止する。
【0035】なお、図4、図5のように、マグネット1
6や電磁鋼板14aの積層部に凹条部30,32を形成
する例に、図1〜図3に示すような上端押さえプレート
20に断面テーパ形状や段部形状の凸条部を形成する例
を組み合わせれば、さらに、強固なマグネットの保持を
行うことができる。
【0036】また、本実施形態では、凸条部または凹条
部をスロットまたはマグネットに形成する際に、ロータ
の内周側と外周側に形成しているが、接着剤の硬化片の
強度が十分確保できればどちらか一方でも同様の効果を
得ることができる。
【0037】なお、本実施形態で説明したロータ構造は
一例であり、ロータの回転方向に延設された凸条部、ま
たは凹条部に接着剤を充填し、硬化した接着剤と凸条
部、または凹条部とを係合させることによって、マグネ
ットの保持を機械的行う構造であれば、本実施例と同等
の効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、凹条部または凸条部に
よって形成されるロータの回転方向に延びる空間に進入
し硬化した接着剤はロータの直径方向の突起片となり、
容易な構成でロータの回転軸方向の外力に対してマグネ
ットを機械的に保持することができる。また、前記空間
に十分な接着剤を提供することで、接着剤による接着力
も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の回転電機のロータの構成
を説明する説明図である。
【図2】 本発明の実施形態の回転電機のロータの製造
方法を説明する説明図である。
【図3】 本発明の実施形態の回転電機のロータの上端
押さえプレートに形成された他の凸条部の形状を説明す
る説明図である。
【図4】 本発明の実施形態の回転電機のロータのマグ
ネットに形成された凹条部の形状を説明する説明図であ
る。
【図5】 本発明の実施形態の回転電機のロータの積層
された電磁鋼板に形成された凹条部の形状を説明する説
明図である。
【図6】 従来の回転電機のロータの構造を説明する説
明図である。
【符号の説明】
10 ロータ、12 シャフト、12a フランジ、1
2b カシメ部、12c 回転軸、14 ロータコア、
14a 電磁鋼板、14b スロット、16マグネッ
ト、18 下端押さえプレート、20 上端押さえプレ
ート、20a挿入穴、22 加圧プレート。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を中心に回転自在なヨークであっ
    て、その外周部に前記回転軸に沿って延びたスロットを
    有するヨークと、前記スロット内に接着剤と共に挿入さ
    れるマグネットと、を含む回転電機のロータにおいて、 前記スロットの内壁またはマグネットの表面の少なくと
    も一方に前記回転軸の回転方向に沿って凹条部または凸
    条部が形成され、スロット内で硬化した前記接着剤が前
    記凹条部または凸条部と係合しマグネットの回転軸方向
    の移動を規制することを特徴とする回転電機のロータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のロータであって、 前記ヨークは、 スロット形成開口を有する複数の平板を積層し、その最
    上面をスロットに連なる挿入穴を有する押さえ部材で押
    圧して形成され、 前記凸条部が前記押さえ部材の挿入穴内に形成されてい
    ることを特徴とする回転電機のロータ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のロータであって、 前記凸状部は、押さえ部材の下端側が上端側より広いテ
    ーパ形状を呈することを特徴とする回転電機のロータ。
  4. 【請求項4】 回転軸を中心に回転自在なヨークであ
    って、その外周部に前記回転軸に沿って延びたスロット
    を有するヨークと、前記スロットに挿入されるマグネッ
    トと、を含む回転電機のロータの製造方法であって、 前記スロットに接着剤を注入する工程と、 前記スロットの底部に溜まった接着剤をスロット上方に
    押し退けながらマグネットを当該スロット内に挿入する
    工程と、 押し退けられた接着剤を硬化させて硬化片を形成し、前
    記スロット内壁またはマグネット表面の少なくとも一方
    に前記回転軸の回転方向に沿って形成された凹条部また
    は凸条部と係合させてマグネットの回転軸方向の移動を
    規制する工程と、 を含むことを特徴とする回転電機のロータの製造方法。
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