JPH119724A - ラケットフレーム - Google Patents

ラケットフレーム

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JPH119724A
JPH119724A JP9171853A JP17185397A JPH119724A JP H119724 A JPH119724 A JP H119724A JP 9171853 A JP9171853 A JP 9171853A JP 17185397 A JP17185397 A JP 17185397A JP H119724 A JPH119724 A JP H119724A
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yoke
throat
rigidity
racket frame
throat portion
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Hiroyuki Takeuchi
宏幸 竹内
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セカンドヨークを取り付けたダブルヨークの
ラケットフレームにおいて、コントロール性能を損なわ
ないようにする。 【解決手段】 二股状のスロート部にセカンドヨークを
設け、中心軸線上において、該セカンドヨークと上記ヨ
ークの最下点との間の距離をA、セカンドヨークとスロ
ート分岐点までの距離とした時、B/A比が2以上で4
以下の範囲に設定している。あるいは、ヨークを取り付
けるスロート部開口部の幅を、74mm以上で115m
m以下の範囲としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テニスラケット、
バトミントン、スカッシュ等の球技用のラケットフレー
ムに関し、特に、硬式テニスに好適に用いられるもの
で、競技者の意図した方向・強さでの打球しやすさ(コ
ントロール性能)の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、図1に示すように、打球面1を囲
むフェース部2とプレーヤが把持するシャフト部3とを
連結するスロート部4が二股状としているオープンスロ
ートタイプのラケットフレームにおいて、スロート部開
口に取り付けるヨーク5の他に、スロート部4の中間部
を連結するセカンドヨーク6が取り付けられたラケット
フレームが提供されている。
【0003】一般に、コントロール性能を向上させるに
は、図1(A),(B)中、X1,X2で示すラケット
フレーム1のフェース部2におけるガット7の張設方向
(面内方向)の剛性を高くすることにより、打球時に打
球面1を安定させコントロール性能を向上させることが
できる。上記セカンドヨーク6を取り付けたラケットフ
レームは上記打球面の面内方向の剛性を高めることがで
きると共に、ねじれ剛性も高めることができ、よって、
打球面の安定性を高めてコントロール性能を向上させる
ことができる。
【0004】また、コントロール性能を向上させるため
には、スロート部4における矢印Yで示す面外方向(打
球方向)の剛性を低く設定し、このスロート部4の打球
時の変形量を大きくして、ボールとガット7を張設した
打球面(フェース面)1との接触時間を長くすることが
好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、センカ
ドヨークを取り付けると、スロート部の面外方向の剛性
も同時に高められて、コントロール性を損なう場合があ
る。
【0006】本発明者等は、テニスラケットフレームに
おいて、打球面の面内方向の剛性と、スロート部の面外
方向の剛性とを種々設定したテニスラケットフレームを
作成して、コントロール性能を、上級プレーヤ40人に
試打させてフィーリングテストで判定した。その結果
は、下記の表1に示す通りであった。
【0007】
【表1】
【0008】上記したテストの結果より、打球面の面内
方向の剛性が高く、スロート部の面外方向の剛性が低い
方が、コントロール性が良いことが確認できた。よっ
て、ラケットフレームにおいて、コントロール性を向上
させるためには、打球面の面内方向の剛性を高くし、ス
ロート部の面外方向の剛性を低くすることが好ましい。
【0009】一般に、ラケットフレームの剛性を変化さ
せる手段としては、ラケットフレームの厚み及び幅等か
らなる形状、ラケットフレームを構成する繊維強化樹脂
の強化繊維の角度、枚数、幅等からなる積層構造を変化
させることが考えられる。よって、従来より、ラケット
フレームの断面形状、厚みあるいは繊維の含有量等を適
宜設定することにより、スロート部4の面外方向の剛性
を低く、フェース部2の面内方向の剛性を高く設定し、
コントロール性能の向上を図る種々の試みがなされてい
る。
【0010】例えば、特開平7−51409号公報に
は、ラケットフレームのフェース部の両側部の外周面に
溝を設けて剛性を高める一方、このフェース部の先端部
に平坦面を設けて剛性を低下させたラケットフレームが
記載されている。また、特開平5−501810号公報
には、ラケットフレームのフェース部やスロート部に面
内方向に貫通する孔を設けて、剛性を調節することによ
り反りを低減することが記載されている。さらに、特開
昭63−317167号公報には、ラケットフレームの
スロート部に凹部または溝を設けてスロート部の剛性を
低下させ、打球時におけるスロート部の面外方向の撓み
を大きくしてコントロール性能を向上させることが記載
されている。
【0011】しかしながら、上記した従来の方法では、
ラケットフレームの所望の部位のある方向の剛性を調節
することはできても、重量、重心位置および強度の変更
を伴うこととなる。
【0012】ラケットフレームの商品開発においては、
重量、重心位置は重要な設計要素であり、この重量、重
心位置が変化すると、設計全体をやり直す必要がある。
よって、重量、重心位置を変化させずに、剛性をコント
ロールさせることが強く要望されている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意実験研
究した結果、セカンドヨークを取り付けたラケットフレ
ームにおいて、スロート部の面外剛性を変化させるに
は、セカンドヨークの取付位置を変化させると、ラケッ
トフレームの重量および重心位置を変化させずに、剛性
値を変化させることができることを見いだした。
【0014】よって、本発明は、請求項1で、シャフト
部とフェース部を連結するスロート部が二股状で、該ス
ロート部の開口にヨークを取り付けているラケットフレ
ームにおいて、上記二股状のスロート部にセカンドヨー
クを設け、中心軸線上において、該セカンドヨークと上
記ヨークの最下点との間の距離をA、セカンドヨークと
スロート分岐点までの距離とした時、B/A比が2以上
で4以下の範囲に設定していることを特徴とするラケッ
トフレームを提供している。
【0015】上記B/A比において、2以上としている
のは、2より小さいと打球面の面内剛性をさほど上昇さ
せることができず、逆に、スロート部の面外剛性を大き
く上昇させるだけであるため、コントロール性能が損な
われる。また、4以下としているのは、4より大きい場
合も、打球面の面内剛性はさほど昇せず、セカンドヨー
クを設けたことに伴う打球面の安定性の機能を発揮しえ
ない。
【0016】さらに、本発明者等は鋭意実験研究した結
果、セカンドヨークを取り付けたラケットフレームにお
いて、スロート部のヨークを取り付ける開口幅の寸法を
変化させると、ラケットフレームの重量および重心位置
を変化させずに、剛性値を変化させることができること
を見いだした。
【0017】そこで、本発明は、請求項2で、シャフト
部とフェース部を連結するスロート部が二股状で、該ス
ロート部の開口にヨークを取り付けているラケットフレ
ームにおいて、上記二股状のスロート部にセカンドヨー
クを設け、かつ、上記ヨークを取り付けるスロート部開
口の幅を、74mm以上で115mm以下の範囲として
いることを特徴とするラケットフレームを提供してい
る。
【0018】スロート部開口の幅を74mm以上として
いるのは、74mmより小さいと、打球面の面内剛性の
上昇率が小さく、セカンドヨークを設けても打球面の安
定性に寄与せず、また、スロート部の面外剛性の上昇率
が非常におおきくなり、コントロール性が損なわれる。
また、一般のラケットフレームのスロート部開口幅は最
大115mmであるため、該幅を115mm以上とする
ことはできない。なお、セカンドヨール形状は限定され
ず、スロート部と同一厚さの直方体形状でもよいし、断
面楕円形状等の流線形断面を有するもの、あるいは湾曲
してスロート部の上下面より突出した形状でもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。
【0020】本発明のラケットフレーム10は、前記図
1に示す形状と略同一であり、セカンドヨーク6の位置
を従来と変更しているだけであるため、図1を用いて説
明する。即ち、ラケットフレーム10は、打球面1を囲
むフェース部2とシャフト部3とを連結するスロート部
4が二股状としているオープンスロートタイプのラケッ
トフレームからなる。図中、8はプレーヤが把持するグ
リップ部である。
【0021】上記ラケットフレーム10は中空を有する
筒状の繊維強化樹脂から成形しており、例えば、エポキ
シ樹脂を含浸したカーボン繊維からなるプリプレグシー
トを積層して成形したものである。
【0022】上記したように、二股状のスロート部4に
は、スロート部4を構成する両側部分4a,4bの内側
部を連結するセカンドヨーク6を設けている。該セカン
ドヨーク6は、本実施形態では直方体形状であって、例
えば、発泡ウレタンの周囲にエポキシ樹脂を含浸したカ
ーボン繊維からなるプリプレグシートを積層して成形し
ている。該セカンドヨーク6の断面形状は、ラケットフ
レーム10と同一としている。
【0023】上記スロート部4にセカンドヨーク6を設
けて、スロート部4の両側部を連結すると、打球時にス
ロート部4が内側に撓むのが防止され、フェース部2の
面内方向の剛性が高くなる一方、スロート部4の面外方
向の剛性がフェース部2の面内方向の剛性に対して相対
的に低くなる。また、スロート部4にセカンドヨーク6
を設けただけの構造であるため、ラケットフレーム10
の全体の重量、バランス、強度、面外方向の剛性をほと
んど変化させることなく、フェース部2の面内方向の剛
性を高くすることができる。
【0024】本発明の第1実施形態では、上記セカンド
ヨーク6の位置を、図2に示すように、打球面1の最下
点P1(具体的には、スロート部4開口に取り付けるヨ
ーク5の最下点P1)から、スロート部4の分岐点P2
を結ぶ中心軸線上のセンカンドヨール6の中心点P3ま
での寸法をAとし、中心点P3から上記分岐点P2まで
の寸法をBとして、B/A比2以上4以下の範囲として
いる。
【0025】第1実施形態の実施例1、2、3のラケッ
トフレームは、図1に示す形状からなる住友ゴム工業
(株)製テニスラケット「PRO700 TORSIO
NTITAN OVER MID SIZE」を基にし
て製作し、そのセカンドヨーク6の位置のみを変更して
いる。
【0026】上記ラケットフレーム10の寸法は、全長
L1を685mm、楕円形状の打球面1におけるフレー
ム外面間の最大幅W1を266mm、フレーム内面間の
最大幅W2を242mm、トップ部9からヨーク5まで
の長さL2を322mmに設定している。また、ラケッ
トフレーム10の面内方向の幅は12mmで均一であ
り、面外方向の厚さは19mmで均一である。
【0027】上記実施例1はA:B=1:4、実施例2
はA:B=1:3、実施例3はA:B=1:2に設定し
ている。
【0028】さらに、比較例として、実施例1乃至3と
同様に、住友ゴム工業(株)製テニスラケット「PRO
700 TORSION TITAN OVER MI
DSIZE」のセカンドヨーク6の位置のみを変更した
ものを作成した。
【0029】即ち、比較例1はA:B=1:6、比較例
2はA:B=5:9、比較例3はA:B=1:1、比較
例1はA:B=2:1に設定した。
【0030】上記実施例1、2、3および比較例1、
2、3、4のテニスラケットフレームの打球面1の面内
方向の剛性、スロート部4の面外方向の剛性を、図3お
よび図4に示す方法で測定した。
【0031】即ち、打球面1の面内方向の剛性試験は、
図3に示すように、フェース部2のサイド2a、2aと
ヨーク5との間の下部両側を支持具11、11で固定し
て垂直にラケットを保持し、フェース部のトップ部2b
を加圧具12で80kgfの荷重を加え、その時の撓み量
を測定し、これに基づいてバネ定数(剛性)を求めた。
上記支持具体11、11の間隔は80mmである。
【0032】スロート部4の面外方向の剛性試験は、図
4に示すように、ラケットフレームを水平状態に保持
し、グリップエンド8aの近傍と、グリップエンド8a
から340mm離れた部分の下部を支持具9、9で支持
した。この状態で、グリップエンドから220mmの部
分を加圧具体10で80kgfの重量を加え、 その時の撓
み量からバネ定数(剛性)を求めた。
【0033】実施例1、2,3および比較例1、2、
3、4の打球面の面内方向およびスロート部の面外方向
の剛性(kgf/cm)は下記の表2に示す通りであった。
【0034】また、上記実施例1、2、3および比較例
1、2、3、4のテニスラケットを、実打によって、コ
ントロール性能のフィーリングテストを行った。該フィ
ーリングテストは、テニス暦5年以上で週2回以上プレ
ーする所謂上級テニスプレーヤー34名により行い、最
高の良い場合を5点満点として採点した。それらの採点
結果の平均値を取ると、表2に示す通りであった。
【0035】
【表2】
【0036】上記表2に示すように、比較例1は、セカ
ンドヨーク6の位置が、B/A=6でセカンドヨーク6
がヨーク側に近寄り過ぎている場合は、スロート部の面
外方向の剛性は302.3kgf/cmと低くなっている
が、打球部の面内剛性が160.0kgf/cmと低くなって
いるため、 打球面の安定性が低くなり、コントロール評
価も3.49も良くなかった。即ち、ヨークと近い位置
にセカンドヨークを位置させているため、セカンドヨー
クを設けた特有の機能が発揮されていなかった。
【0037】比較例2は、セカンドヨーク6の位置が、
B/A=1.8の場合は、打球部の面内剛性が160.
6kgf/cmと低くなっているため、 打球面の安定性が低く
なっていると共に、スロート部の面外剛性は327.4
と高くなっているため、コントロール評価も3.46
と、比較例1よりも更に悪くなっていた。
【0038】比較例3は、セカンドヨーク6の位置が、
B/A=1.1で、セカンドヨークをスロート部の中心
に位置させている場合は、打球部の面内剛性が158.
7kgf/cmと低くなっているため、 打球面の安定性が低く
なっていると共に、スロート部の面外剛性が333.1
と高くなっているため、コントロール評価も3.46
と、悪くなっていた。
【0039】比較例4は、セカンドヨーク6の位置が、
B/A=2.1で、セカンドヨークをスロート部の分岐
点に近寄り過ぎている場合は、打球部の面内剛性が15
2.0kgf/cmと最も低くなっているため、打球面の安定
性が低くなっていると共に、スロート部の面外剛性が3
54.6と高くなっているため、コントロール評価が最
も悪い3.33となっていた。
【0040】上記比較例1〜4に対して、実施例1は、
セカンドヨーク6の位置が、B/A=4で、セカンドヨ
ーク6を比較的ヨーク5に近づけた位置とした場合、打
球部の面内剛性が166.1kgf/cmと高くなっているた
め打球面の安定性が高くなり、かつ、スロート部の面外
剛性が305.3と低くなっているため、コントロール
評価は3.60と良くなっていた。
【0041】実施例2は、セカンドヨーク6の位置を、
B/A=3とした場合で、打球部の面内剛性が166.
7kgf/cmと高くなっているため打球面の安定性が高くな
り、かつ、スロート部の面外剛性が306.8と比較的
と低くなっているため、コントロール評価は3,58と
良くなっていた。
【0042】実施例3は、セカンドヨーク6の位置を、
B/A=2とした場合で、打球部の面内剛性が163.
9kgf/cmと実験例1、2よりは低くなっているが、比較
的1〜4よりは高くなっているため打球面の安定性が比
較的よりも高くなる。また、スロート部の面外剛性が3
17.2と比較例2〜4よりは低いが実施例1、2より
は高くなっているため、コントロール評価は3,70と
最も良くなっていた。
【0043】また、実施例1〜3および比較例 1〜4
はいずれも、セカンドヨーク6の位置のみを変えたもの
であるため、それらの重量は330.5g〜332.9
gで、最大と最小の差異は2.4gに過ぎず、実施例1
〜3の範囲では差異は1.7gに過ぎなかった。
【0044】また、重心位置も、実施例1〜3および比
較例1〜4において、グリップエンドから300.0m
m〜305.3mmで、最大と最小の差異は5.3mm
に過ぎず、実施例1〜3の範囲では1.5mmに過ぎな
かった。
【0045】上記のように、第1実施形態のラケットフ
レームのように、セカンドヨーク6の取付位置をB/A
=2〜4の範囲にすると、重量および重心位置をあまり
変えずに、打球部の面内剛性を高めることができ、よっ
て、打球面の安定性を高めることができる。かつ、スロ
ート部の面外剛性が高くなり過ぎない程度に抑制でき、
コントロール性能の向上を図ることができる。
【0046】本発明の、第2実施形態のラケットフレー
ムは、図1に示すセカンドヨーク6を取り付けたラケッ
トフレームにおいて、スロート部4の開口幅W、即ちヨ
ーク5の長さを74mm以上、115mm以下の範囲に
設定しているものである。
【0047】上記第2実施形態のラケットフレームも、
本発明者等が鋭意実験して研究開発した結果、発明した
ものであり、スロート部の開口の幅、即ち、ヨーク5の
長さを変更することによっても、セカンドヨーク6を搭
載した場合に、その打球面の面内剛性とスロート部の面
外剛性とを制御できることを見いだした。
【0048】第2実施形態に係わる実施例4、5、6、
7は、実施例1〜3と同様に、住友ゴム工業(株)製テ
ニスラケット「PRO700 TORSION TIT
ANOVER MID SIZE」を基に、セカンドヨ
ーク6の位置は上記テニスラケットど同一位置(B/A
=1.8)として、スロート部4の曲率を変えて、スロ
ート部4の開口4aの幅Wのみを変更したもので、該幅
Wを74mm以上で、115mm以下としている。
【0049】即ち、スロート部開口幅Wは、実施例4は
95.56mm、実施例5は82.05mm、実施例6
は78.90mm、実施例7は74.78mmとした。
【0050】また、比較例5、6、7、8は、それぞれ
実施例4、5、6、7と同一のスロート部開口幅Wと
し、セカンドヨークを取り付けていない場合である。さ
らに、比較例9はスロート部開口幅Wを70.69mm
としたものであり、比較例10は比較例9と同一のスロ
ート部開口Wとして且つセカンドヨークを取り付けてい
ない場合である。
【0051】上記実施例4〜7および比較例5〜10の
テニスラケットについて、第1実施形態と同様な、打球
面の面内剛性試験と、スロート部の面外剛性試験をし
た。その結果を下記の表3に示す。表中、スロート部開
口幅を同一とした実施例4と比較例5、実施例5と比較
例6、実施例6と比較例7、実施例7と比較例8、比較
例9と比較例10について、夫々剛性の上昇率も表3に
示している。
【0052】
【表3】
【0053】表3に示すように、比較例9に示すよう
に、スロート部開口幅Wが74.0mm以下の時、セカ
ンドヨークを取り付けている場合においても、打球部の
面内剛性は138.8kg/cmであり、 比較例10のセカン
ドヨークを取り付けていない場合との比較においても、
打球面の面内剛性の上昇率は7,6%と低い。しかも、
比較例10に対して比較例9はスロート部の面外剛性の
上昇率が23.2%と高く、セカンドヨークを取り付け
た比較例9のスロート部の面外剛性は399.1kg/cm
となっている。このように、打球部の面内剛性が低いと
共に、スロート部の面外剛性が高くなっているため、コ
ントロール性を損なう傾向となる。
【0054】また、スロート部開口Wは、現在一般に用
いられているテニスラケットの最大幅が115mmであ
るため、スロート部開口幅Wは74mm以上で、115
mm以下とすることが好ましい。
【0055】実施例5〜7は、いずれもスロート部開口
幅Wが74mm以上で、115mm以下であり、打球面
の面内剛性は145.0kg/cm〜160.6kg/cmの範囲
で比較的大きいために、 打球面の安定性が良い。 また、
セカンドヨークを取り付けていない比較例6〜8に対し
て、面内剛性の上昇率は9.5〜10.0%と大きく、
セカンドヨークを取り付けた効果が発揮されている。
【0056】スロート部の面外剛性についても、実施例
5〜7は327.4kg/cm349.9kg/cmであり、 比
較例9と比べて面外剛性は比較的小さい。また、セカン
ドヨークを取り付けていない比較的6〜8に対して、面
外剛性の上昇率は、比較例10から比較例9への上昇率
と比べて遥かに低くなっている。このように、実施例5
〜7はスロート部の面外剛性が比較的押さえられている
ために、コントロール性を損なうことはない。
【0057】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の請求項1に係わるラケットフレームでは、スロート部
にセカンドヨークを取り付けたダブルヨーク型のラケッ
トフレームにおいて、そのセカンドヨークの取付位置
を,中心軸線上において、該セカンドヨークと上記ヨー
クの最下点との間の距離をA、セカンドヨークとスロー
ト分岐点までの距離とした時、B/A比が2以上で4以
下の範囲に設定しているため、 打球面の面内剛性を高め
ると共に、 スロート部の面外剛性を低めに押さえること
ができ、よって、コントロール性能を向上させることが
できる。
【0058】即ち、スロート部の両側部を連結するセカ
ンドヨークを設けているため、スロート部が内側に撓む
ことが防止され、よって、フェース部の面内方向の剛性
が高めると同時に、セカンドヨークの取付位置を上記範
囲に設定すると、スロート部の面外方向の剛性を低くお
さえることができる。
【0059】また、上記のようにスロート部に設けるセ
カンドヨークの位置を変えるだけであるため、ラケット
フレームの重量、バランス、強度、フェース部の面外方
向の剛性をほとんど変化させることなく、フェース部の
面内方向の剛性のみを調節することができる。よって、
飛び性能等の他の性能を損なうことなく、コントロール
性能を向上することができる。
【0060】また、請求項2の発明に係わるラケットフ
レームでは、ヨークを取り付けるスロート部開口部の幅
を、74mm以上で115mm以下の範囲としているこ
とにより、セカンドヨークを取り付けた場合に、打球面
の面内剛性を高めて打球面の安定性を向上させることが
できると共に、スロート部の面外剛性の上昇を抑制でき
るため、コントロール性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ラケットフレームを示し、(A)は平面図、
(B)は正面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態の寸法関係を説明する
ための概略図である。
【図3】 打球面の面内剛性を測定するための測定装置
を示す概略図である。
【図4】 スロート部の面外剛性を測定するための測定
装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 打球面 2 フェース部 3 シャフト部 4 スロート部 5 ヨーク 6 セカンドヨーク 7 ガット 8 グリップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフト部とフェース部を連結するスロ
    ート部が二股状で、該スロート部の開口にヨークを取り
    付けているラケットフレームにおいて、 上記二股状のスロート部にセカンドヨークを設け、中心
    軸線上において、該セカンドヨークと上記ヨークの最下
    点との間の距離をA、セカンドヨークとスロート分岐点
    までの距離とした時、B/A比が2以上で4以下の範囲
    に設定していることを特徴とするラケットフレーム。
  2. 【請求項2】 シャフト部とフェース部を連結するスロ
    ート部が二股状で、該スロート部の開口にヨークを取り
    付けているラケットフレームにおいて、 上記二股状のスロート部にセカンドヨークを設け、か
    つ、上記ヨークを取り付けるスロート部開口部の幅を、
    74mm以上で115mm以下の範囲としていることを
    特徴とするラケットフレーム。
JP17185397A 1997-06-27 1997-06-27 ラケットフレーム Expired - Fee Related JP4284710B2 (ja)

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