JP2000325503A - ラケット - Google Patents

ラケット

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JP2000325503A
JP2000325503A JP11137614A JP13761499A JP2000325503A JP 2000325503 A JP2000325503 A JP 2000325503A JP 11137614 A JP11137614 A JP 11137614A JP 13761499 A JP13761499 A JP 13761499A JP 2000325503 A JP2000325503 A JP 2000325503A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扱いやすく、しかもボール反発性能に優れた
テニスラケット1を提供すること。 【解決手段】 テニスラケット1は、ヘッド部3、2つ
のスロート部5、シャフト部7及びグリップ部9を備え
ている。ヘッド部3とスロート部5とは、フレーム部1
1を形成している。ヘッド部3のうち2つのスロート部
5、5に挟まれた部分は、ヨーク部13である。このテ
ニスラケット1の重量(M)とバランス(I)とが掛け
合わされた値(MI)は、8500g・cm未満であ
る。このテニスラケット1のヘッド部3の側部17a、
17bにおける面内方向剛性値(Gh)とスロート部5
の面外方向剛性値(Gs)との比(Gh/Gs)は、
0.2未満である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬式テニス、軟式
テニス、スカッシュ等の球技に用いられるラケットに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、硬式テニスでは、フレーム部の厚
み(面外方向における寸法)が大きく設定された、「厚
ラケ」と称されるラケットが賞用されている。この厚ラ
ケはボール反発性能に優れるので、速いストロークが困
難な女性プレーヤーや高齢者プレーヤーに好んで用いら
れている。これらのプレーヤーは筋力が弱いので、これ
らのプレーヤー向きのラケットには軽量化が要求され
る。ラケットは通常繊維強化樹脂で成形されるが、近年
のカーボン繊維の高強度化、高弾性化に伴い、厚ラケを
はじめとするラケットの軽量化が進んでいる。
【0003】ところが、ラケットが軽くなるほどインパ
クト時にボールに伝わる運動エネルギーが減少するの
で、ボール反発性能が低下してしまう。従って、速いス
トロークを実現させて打球のスピードを高めるためにラ
ケットが軽量化されているにもかかわらず、かえってこ
の軽量化ラケットが打球スピードの低下を招いてしまう
こととなる。
【0004】この問題を解決するために、重心が先端寄
りに設定されることによって慣性モーメントが高められ
たラケットも提案されている。慣性モーメントの大きな
ラケットは、打球スピードを高めることができる。しか
し、プレーヤーはラケットの後端寄りであるグリップ部
を把持してプレーするので、慣性モーメントが大きなも
のほど、同じ重量であってもプレーヤーは重く感じてし
まう。従って、慣性モーメントが高められたラケット
は、プレーヤーにとって扱いづらいものとなってしま
う。
【0005】特許第2608202号公報には、フレー
ム部の剛性が工夫され、扱いやすさが向上されたテニス
ラケットが開示されている。このラケットは、スロート
部とヨーク部との接合箇所近傍にフレームの最大厚箇所
及び最大幅箇所が位置するものである。しかしながら、
このラケットは面内方向におけるヘッドの剛性が大きな
ものであり、ボール反発性能の点で課題が残る。プレー
ヤーは、軽量で扱いやすく、しかもボール反発性能に優
れたラケットを求めているが、このようなラケットは未
だ提供されていないのが実状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような実
状に鑑みてなされたものであり、扱いやすく、しかもボ
ール反発性能に優れたラケットを提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めになされた発明は、フレーム部と、このフレーム部に
連続して形成されたシャフト部と、このシャフト部に連
続して形成されたグリップ部とを備えており、上記フレ
ーム部は、打球面の輪郭を形成するヘッド部と、このヘ
ッド部から伸びてシャフト部に至る2本のスロート部と
を備えているラケットであって、重量(M)とバランス
(I)とが掛け合わされた値(MI)が8500g・c
m未満であり、ヘッド部の側部における面内方向剛性値
(Gh)とスロート部の面外方向剛性値(Gs)との比
(Gh/Gs)が0.2未満であるラケット、である。
【0008】このラケットでは、重量(M)とバランス
(I)とが掛け合わされた値(MI)が8500g・c
m未満とされている。この値(MI)が8500g・c
m未満となるには、ラケットの重量(M)が比較的軽量
とされる必要があり、また、バランス(I)が比較的グ
リップ寄りとされる必要がある。値(MI)が8500
g・cm未満とされることにより、プレーヤーが扱いや
すいラケットとなる。扱いやすさの観点から、値(M
I)は8000g・cm以下が好ましい。値(MI)が
小さいほどラケットの扱いやすさが向上するが、通常の
ラケットで許容される値(MI)の下限は5900g・
cm程度である。なお、バランス(I)とは、ラケット
後端から重心までの距離のことである。バランス(I)
の測定時はストリングスは張設されず、例えばグリップ
テープ等のストリングス以外の部材は装着される。
【0009】重量(M)とバランス(I)とが掛け合わ
された値(MI)が上記範囲に設定されるには、ラケッ
トの重量(M)は260g以下が好ましく、220g以
下が特に好ましい。重量(M)が小さいほど値(MI)
が上記範囲に設定されやすくなるが、通常のラケットで
許容される重量(M)の下限は150g程度である。な
お、ここで重量(M)とは、ストリングスが除かれた場
合の重量を意味する。重量(M)には、例えばグリップ
テープ等の、ストリングス以外の部材の重量が含まれ
る。
【0010】通常のラケットの全長は68.6cm(2
7インチ)から76.2cm(30インチ)であるが、
重量(M)とバランス(I)とが掛け合わされた値(M
I)が上記範囲に設定されるには、ラケットのバランス
(I)は38cm以下が好ましく、36.5cm以下が
特に好ましい。バランス(I)が小さいほど値(MI)
が上記範囲に設定されやすくなるが、通常のラケットで
許容されるバランス(I)の下限は32cm程度であ
る。
【0011】本発明のラケットでは、ヘッド部の側部に
おける面内方向剛性値(Gh)とスロート部の面外方向
剛性値(Gs)との比(Gh/Gs)は0.2未満であ
る。これにより、インパクト時にヘッド部がストローク
方向と逆方向へ撓むことが抑制され、逆にヘッド部が打
球面における内側向きに変形することが促進される。従
って、ラケットのボール反発性能が向上し、打球スピー
ドが上昇する。ボール反発性能向上の観点から、比(G
h/Gs)は0.19以下が好ましい。比(Gh/G
s)が小さいほどボール反発性能が向上するが、通常の
ラケットで許容される比(Gh/Gs)の下限は0.0
9程度である。
【0012】ヘッド部の側部における面内方向剛性値
(Gh)とスロート部の面外方向剛性値(Gs)との比
(Gh/Gs)が上記範囲内に設定されるには、面内方
向剛性値(Gh)が60kgf/cm以下、特には57
kgf/cm以下であることが好ましい。面内方向剛性
値(Gh)が小さいほど比(Gh/Gs)が上記範囲に
設定されやすくなるが、通常のラケットで許容される面
内方向剛性値(Gh)の下限は45kgf/cm程度で
ある。
【0013】ヘッド部の側部における面内方向剛性値
(Gh)とスロート部の面外方向剛性値(Gs)との比
(Gh/Gs)が上記範囲内に設定されるには、面外方
向剛性値(Gs)が250kgf/cm以上、特には2
90kgf/cm以上であることが好ましい。面外方向
剛性値(Gs)が大きいほど比(Gh/Gs)が上記範
囲に設定されやすくなるが、通常のラケットで許容され
る面内方向剛性値(Gh)の上限は550kgf/cm
程度である。
【0014】本発明のラケットは重量(M)とバランス
(I)とが掛け合わされた値(MI)が前述のように8
500g・cm未満であるので、プレーヤーにとって扱
いやすい。また、このラケットはヘッド部の側部におけ
る面内方向剛性値(Gh)とスロート部の面外方向剛性
値(Gs)との比(Gh/Gs)が前述のように0.2
未満であるので、ボール反発性能に優れる。すなわち、
本発明のラケットは、扱いやすさとボール反発性能との
両立を達成したものである。
【0015】本発明において、フレーム部の最大厚箇所
はヘッド部の最大幅箇所よりもシャフト寄りに位置する
のが好ましい。これによりスイートエリアがグリップ寄
りに広がり、打球面のうち比較的グリップ寄りで打球す
ることが多いプレーヤーが快適に扱えるようになる。ま
た、本発明において、フレーム部の最大幅箇所は、ヘッ
ド部ではなく、スロート部に位置するのが好ましい。こ
れにより、スロート部の面外方向剛性値(Gs)が大き
めとなる。
【0016】本発明において、ヘッド部最大厚箇所にお
ける厚み(A)と幅(B)との比(A/B)と、スロー
ト部最大厚箇所における厚み(C)と幅(D)との比
(C/D)との比である((A/B)/(C/D))
は、1.0以上が好ましい。これにより、ヘッド部は幅
の割には厚くなり、スロート部は厚みの割には幅広とな
る。従って、ヘッド部の側部における面内方向剛性値
(Gh)とスロート部の面外方向剛性値(Gs)との比
(Gh/Gs)が前述の範囲と設定されやすくなり、ボ
ール反発性能が向上する。ボール反発性能向上の観点か
ら、比((A/B)/(C/D))は1.2以上が特に
好ましい。比((A/B)/(C/D))は大きい方が
ボール反発性能が向上するが、通常のラケットで許容さ
れる比((A/B)/(C/D))は、2.0未満であ
る。
【0017】ヘッド部最大厚箇所における厚み(A)と
幅(B)との比(A/B)と、スロート部最大厚箇所に
おける厚み(C)と幅(D)との比(C/D)との比で
ある((A/B)/(C/D))が上記範囲内に設定さ
れるには、ヘッド部最大厚箇所における厚み(A)が2
4mm以上、特には26mm以上であることが好まし
い。厚み(A)が大きいほど比((A/B)/(C/
D))が上記範囲に設定されやすくなるが、通常のラケ
ットで許容される厚み(A)の上限は32mm程度であ
る。
【0018】ヘッド部最大厚箇所における厚み(A)と
幅(B)との比(A/B)と、スロート部最大厚箇所に
おける厚み(C)と幅(D)との比(C/D)との比で
ある((A/B)/(C/D))が上記範囲内に設定さ
れるには、ヘッド部最大厚箇所における幅(B)が14
mm以下、特には12mm以下であることが好ましい。
幅(B)が小さいほど比((A/B)/(C/D))が
上記範囲に設定されやすくなるが、通常のラケットで許
容される幅(B)の下限は10mm程度である。
【0019】ヘッド部最大厚箇所における厚み(A)と
幅(B)との比(A/B)と、スロート部最大厚箇所に
おける厚み(C)と幅(D)との比(C/D)との比で
ある((A/B)/(C/D))が上記範囲内に設定さ
れるには、スロート部最大厚箇所における厚み(C)が
28mm以下、特には26mm以下であることが好まし
い。厚み(C)が小さいほど比((A/B)/(C/
D))が上記範囲に設定されやすくなるが、通常のラケ
ットで許容される厚み(C)の下限は22mm程度であ
る。
【0020】ヘッド部最大厚箇所における厚み(A)と
幅(B)との比(A/B)と、スロート部最大厚箇所に
おける厚み(C)と幅(D)との比(C/D)との比で
ある((A/B)/(C/D))が上記範囲内に設定さ
れるには、スロート部最大厚箇所における幅(D)が1
0mm以上、特には12mm以上であることが好まし
い。幅(D)が大きいほど比((A/B)/(C/
D))が上記範囲に設定されやすくなるが、通常のラケ
ットで許容される幅(D)の上限は18mm程度であ
る。
【0021】一般に、ラケットのグリップ部の構成は、
シャフトと一体成形された比較的小径の芯材の周りにウ
レタンフォーム等の被覆材が被覆されたものと、シャフ
トと一体成形された比較的大径で中空の成形体からなる
ものとに大別できる。いずれのタイプのグリップ部であ
っても本発明のラケットに採用され得るが、特に軽量化
による扱いやすさ向上の観点からは、中空のグリップ部
が好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ、本
発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形
態にかかるテニスラケット1が示された正面図であり、
図2は図1のテニスラケット1が示された右側面図であ
る。
【0023】このテニスラケット1は、ヘッド部3、2
つのスロート部5、シャフト部7及びグリップ部9を備
えている。ヘッド部3とスロート部5とは、フレーム部
11を形成している。ヘッド部3は打球面の輪郭を形成
しており、その横断面形状は略楕円である。2つのスロ
ート部5はいずれもその一端がヘッド部3から伸びてお
り、他端で互いに合流している。シャフト部7は、2つ
のスロート部5が合流する箇所から伸びており、スロー
ト部5(すなわちフレーム部11)と連続的にかつ一体
的に形成されている。グリップ部9は、シャフト部7と
連続的にかつ一体的に形成されている。ヘッド部3のう
ち2つのスロート部5、5に挟まれた部分は、ヨーク部
13である。ヘッド部3、スロート部5、シャフト部7
及びグリップ部9はいずれも繊維強化樹脂製であり、中
空である。
【0024】このテニスラケット1の重量(M)とバラ
ンス(I)とが掛け合わされた値(MI)は、8500
g・cm未満である。バランス(I)とは、テニスラケ
ット1の後端15から重心までの距離のことである。
【0025】このテニスラケット1のヘッド部3の側部
17a、17bにおける面内方向剛性値(Gh)とスロ
ート部5の面外方向剛性値(Gs)との比(Gh/G
s)は、0.2未満である。ヘッド部3の側部17a、
17bとは、シャフト部7の中心軸と一致する直線を中
心線としたとき、ヘッド部3のうちこの中心線から最も
外側寄りに位置する部分のことである。面内方向とは、
打球面と平行な方向のことである。面外方向とは、打球
面に垂直な方向のことである。
【0026】図3は、ヘッド部3の側部17a、17b
における面内方向剛性値(Gh)が測定される様子が示
された模式的正面図である。テニスラケット1が、打球
面が鉛直でかつシャフト部7の中心軸が水平となるよう
に固定台19の上に保持されている。固定台19には、
ヘッド部3の一方の側部17aが当接している。そし
て、他方の側部17bから、加圧具21によってヘッド
部3に下向きに荷重(80kgf)が加えらる。この際
の側部17bの鉛直方向における変形量が測定され、荷
重を変形量で除した値である面内方向剛性値(Gh)が
算出される。
【0027】図4は、スロート部5の面外方向剛性値
(Gs)が測定される様子が示された模式的正面図であ
る。テニスラケット1が、後端15から7.5mmの位
置にある第一保持具23と、後端15から340mmの
位置にある第二保持具25とによって、打球面が水平方
向となるように保持されている。後端15から220m
mの位置(これはスロート部5に相当する)において、
加圧具27によって下向きに荷重(80kgf)が加え
らる。この際のスロート部5の鉛直方向における変形量
が測定され、荷重を変形量で除した値である面外方向剛
性値(Gs)が算出される。
【0028】図1及び図2に示されたテニスラケット1
のヘッド部最大厚箇所における厚み(A)と幅(B)と
の比(A/B)と、スロート部最大厚箇所における厚み
(C)と幅(D)との比(C/D)との比である((A
/B)/(C/D))は、1.0以上である。ヘッド部
最大厚箇所とは、ヘッド部3のうち面外方向の寸法が最
大となる箇所のことである。ヘッド部最大厚箇所におけ
る厚み(A)とは、ヘッド部最大厚箇所における面外方
向の寸法のことであり、例えば図2において両矢印Aで
示される寸法のことである。ヘッド部最大厚箇所におけ
る幅(B)とは、ヘッド部最大厚箇所における面内方向
の寸法のことであり、例えば図1において両矢印Bで示
される寸法のことである。スロート部最大厚箇所とは、
スロート部5のうち面外方向の寸法が最大となる箇所の
ことである。スロート部最大厚箇所における厚み(C)
とは、スロート部最大厚箇所における面外方向の寸法の
ことであり、例えば図2において両矢印Cで示される寸
法のことである。スロート部最大厚箇所における幅
(D)とは、スロート部最大厚箇所における面内方向の
寸法のことであり、例えば図1において両矢印Dで示さ
れる寸法のことである。
【0029】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明の効果を明らか
にするが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的
に解釈されるべきものではないことはもちろんである。
【0030】金型を用いた反応射出成形により、カーボ
ン繊維で強化されたポリアミドからなる実施例1から9
及び比較例1から5のテニスラケットを作製した。これ
らのテニスラケットは、いずれもヘッド部、2つのスロ
ート部、シャフト部及びグリップ部を備えたものであ
る。また、グリップ部はシャフト部と連続的にかつ一体
的に形成された中空体であり、グリップ部にウレタンフ
ォーム等の被覆材は用いられていない。各テニスラケッ
トの重量(M)、バランス(I)、ヘッド部の側部にお
ける面内方向剛性値(Gh)、スロート部の面外方向剛
性値(Gs)、ヘッド部最大厚箇所における厚み(A)
及び幅(B)並びにスロート部最大厚箇所における厚み
(C)及び幅(D)を、下記の表1及び表2に示される
ように設定した。
【0031】[反発係数の測定]各テニスラケットにス
トリングスを縦糸60ポンド、横糸55ポンドの張力で
張設した。そして、テニスラケットをグリップ部で固定
し、打球面にテニスボールを30m/sの速度で衝突さ
せて跳ね返るテニスボールの速度を測定した。打球面中
の衝突箇所によってテニスボールの跳ね返り速度は異な
るが、1つのテニスラケットにおける最大速度を用いて
反発係数を算出した。この結果が、下記の表1及び表2
に示されている。
【0032】[官能試験]テニス歴が10年以上で、週
に3日以上プレーするという条件を満たす中・上級の女
性プレーヤー72名に、各実施例及び各比較例のテニス
ラケットを用いたプレーをさせた。そして、操作性とボ
ールの飛びについて評価させた。操作性については、扱
いやすいテニスラケットを「5」とし、扱いにくいテニ
スラケットを「1」として、5段階で評価させた。ボー
ルの飛びについては、ボールがよく飛ぶと感じるテニス
ラケットを「5」とし、飛ばないと感じるテニスラケッ
トを「1」として、5段階で評価させた。これらの平均
値が、下記の表1及び表2に示されている。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】表1及び表2において、(MI)が850
0g・cm未満であり、(Gh/Gs)が0.2未満で
あるという条件を満たす各実施例のテニスラケットは、
この条件を満たさない各比較例のテニスラケットに比べ
て、反発係数が高くなっている。また、各実施例のテニ
スラケットは、官能評価においても各比較例のテニスラ
ケットに比べてボールがよく飛ぶという結果が出てお
り、しかも扱いやすいという結果となっている。これら
の実験結果より、本発明のテニスラケットの優位性が確
認された。
【0036】以上、テニスラケットを例として本発明が
詳説されたが、本発明は、スカッシュ用ラケット等の、
テニスラケット以外の種々のラケットに適用され得るも
のである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、扱いやすくしかも
ボール反発性能に優れた本発明のラケットによれば、非
力なプレーヤーでも容易に速いボールを打つことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかるテニスラケット
が示された正面図である。
【図2】 図1のテニスラケットが示された右側面図で
ある。
【図3】 ヘッド部の側部における面内方向剛性値(G
h)が測定される様子が示された模式的正面図である。
【図4】 スロート部の面外方向剛性値(Gs)が測定
される様子が示された模式的正面図である。
【符号の説明】
1・・・テニスラケット 3・・・ヘッド部 5・・・スロート部 7・・・シャフト部 9・・・グリップ部 11・・・フレーム部 13・・・ヨーク部 15・・・後端 17a、17b・・・側部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム部と、このフレーム部に連続し
    て形成されたシャフト部と、このシャフト部に連続して
    形成されたグリップ部とを備えており、 上記フレーム部は、打球面の輪郭を形成するヘッド部
    と、このヘッド部から伸びてシャフト部に至る2本のス
    ロート部とを備えているラケットであって、 重量(M)とバランス(I)とが掛け合わされた値(M
    I)が8500g・cm未満であり、ヘッド部の側部に
    おける面内方向剛性値(Gh)とスロート部の面外方向
    剛性値(Gs)との比(Gh/Gs)が0.2未満であ
    るラケット。
  2. 【請求項2】 上記フレーム部の最大厚箇所がヘッド部
    の最大幅箇所よりもシャフト寄りに位置しており、 フレーム部の最大幅箇所がスロート部に位置しており、 ヘッド部最大厚箇所における厚み(A)と幅(B)との
    比(A/B)と、スロート部最大厚箇所における厚み
    (C)と幅(D)との比(C/D)との比である((A
    /B)/(C/D))が1.0以上である請求項1に記
    載のラケット。
  3. 【請求項3】 上記グリップ部が中空である請求項1又
    は請求項2に記載のラケット。
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