JP4657766B2 - テニスラケット - Google Patents

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Description

本発明は、テニスラケットに関し、フレーム重量の増加を抑えながら、主に反発性と強度の向上を図るものである。
従来より、軽量で操作性が良く、かつ飛び性能の高いテニスラケットが求められており、特に、女性やシニア層といった力の弱い層からの要請が強い。そのため、ラケットの材料は、軽量で比強度が高く、設計自由度も高い繊維強化樹脂が主流となっている。
しかしながら、ラケットとボールとの二物体が衝突する観点からみると、エネルギー保存則により、ラケットが軽くなるとボールの反発係数が低下する。よって、ラケットの軽量化は反発性能の低下を招くこととなる。
この点を解決するには、ラケットフレームの厚みを増加させることや、重心を先寄りにすることによりスイング方向の慣性モーメントを高めることが考えられる。しかしながら、軽量性を維持しながらフレームの厚さ方向(打球面と直交する打球方向)の長さや、幅方向(打球面と平行方向)の長さを増加させると、フレームの肉厚が薄くなり、強度や剛性を低下することととなる。特に、幅と厚みとは、厚みを増大させると、幅方向が減少し、強度低下を招く。
また、スイング方向の慣性モーメントを大きくすれば、プレーヤーにはラケットが重く感じられ、操作性を悪化させる。
さらに、フレームに重錘等を取り付けて反発性を高めることも考えらえるが、重量増加を招き、操作性が悪化する。
そこで、操作性と反発性を両立させるために、ラケットフレームの重量配置の調整が重要な課題となってきている。
また、女性やシニア層の中でも競技思考の強いプレーヤーにおいては、面安定性が高くコントロール性能に優れたテニスラケットへの要請も強い。
これらの課題を、フレームの断面形状の改良により解決しようとする様々な提案がなされている。例えば、特開平4−244175号(特許文献1)では、図8に示すように、グリップ部4から延在し、ヘッド部2aとスロート部2bとからなる2本のビーム部2を、ヨーク部3で連結してなるラケットフレーム1の前記ビーム部2の幅(打球面方向に平行方向の面)と厚み(打球面に直交方向の面)を、長手方向に沿って変化させるとともに、打球面の下部近傍、特に、該ビーム部2とヨーク部3との連結部2cの近傍で最大幅および最大厚みとし、トップ部2dおよびグリップ部4に向って幅と厚みを減ずることが提案されている。これにより、打球面に対する直角方向の曲げに対して剛性を増加させるとともに、ヘッドの捩り変形を防止できるとされている。
しかしながら、前記ラケットフレーム1は、打球時に大きな捩れを生じやすい、打球面の3時〜5時(7時〜9時)の範囲に当たる位置で、ビーム部2の肉厚が薄くなるため、強度不足の問題がある。
また、本出願人は、特開平11−197272号(特許文献2)では、図9に示すように、いわゆる厚ラケの軽量性とコントロール性能を高めるために、ラケットフレーム5の打球面5Fを囲むガット張架部5Gの厚みのなかで、ヨーク部5aとスロート部5bの連結部5c付近を最大厚みとするとともに、ガット張架部5Gの幅のなかで、トップ部5dの付近を最大幅とすることを提案している。
しかしながら、前記ラケットフレーム5は、打球時に歪が大きいトップ部5dで、最大幅とすることで、軽量化を維持するためには肉厚が薄くなり、やはり強度不足の問題があり、改良の余地があった。
特開平4−244175号公報 特開平11−197272号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、軽量性を維持しながら、高い反発性、操作性、面安定性を併せ持ち、かつ強度にも優れたラケットフレームおよび該ラケットフレームを備えたラケットの提供を課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、繊維強化樹脂製のパイプからなるフレームにより打球面を囲むガット張架部とグリップ部とを二股状に分岐するスロート部で連続させ、かつ、スロート部の間にヨークを取り付けて形成したテニスラケットであって、
前記ガット張架部、スロート部およびヨークの中で、最大幅部を前記スロート部に設けると共に最小幅部を前記ガット張架部のトップ部に設け、前記スロート部の幅は17mm以上23mm以下、トップ部の幅は7mm以上10mm以下とし、
かつ、前記フレームの肉厚は1.0mm以上1.8mm以下とし、
さらに、グリップレザー、グロメットおよびストリングを挿通する複数の筒部とこれら複数の筒部を連結する帯部とからなるストリング保護材を取り付けた状態で測定して、グリップ部の中心軸周りのセンター方向の慣性モーメントIcを16000g・cm2以上18000g・cm2以下の範囲内に設定していると共に、グリップ部の先端を支点とする打球面外へのスイング方向の慣性モーメントIsを462000g・cm2以上467000g・cm2以下の範囲内に設定していることを特徴としているテニスラケットを提供している。
このように、ラケットフレームの打球面と平行方向の幅を、打球時に撓りと捩れが大きいスロート部で最大幅とすることにより、該スロート部の撓りと捩れを抑制できるため、打球時のエネルギーロスが小さくなり、反発性を高めることができる。また、このスロート部はストリング張架穴(ガット穴)はなく、ストリングと直接接触しない部分であるため、幅を大きくすることによって肉厚が多少薄くなっても、強度上の影響は小さい。
一方、通常プレー中に地面等と接触しやすく強度が要求されるガット張架部のトップ部で最小幅とし、肉厚を厚くすることにより、強度を向上させることができ、破損しにくいラケットとすることができる。なお、ガット張架部のトップ部とは打球面を時計面とみて12時の位置を挟んで−15°〜+15°の範囲を指す。
これにより、反発性能の向上、軽量化、従来と同様なバランス設計ができ、耐強度の全てにおいて優れたラケットとすることができる。
前記テニスラケットのセンター方向の慣性モーメントは、グロメットやグリップレザー等ラケットフレームに標準装備される状態で測定している。
このセンター方向の慣性モーメントを1000g・cm2以上18000g・cm2以下の範囲内としているのは、1000g・cm2未満では面安定性が低く、18000g・cm2より大きくすると、面安定性は向上するが、スイング時に重たく感じられ、操作性が低下することに因る。このセンター方向の慣性モーメントは、さらに、上限は17500g・cm2以下が好ましい。
センター方向の慣性モーメントを前記範囲に設定するには、フレームの幅および厚みの設定を前記形状とするほか、フレームの積層構造の工夫や重量物の取り付けによって重量配置を工夫する、あるいはこれらを組み合わせるなどの方法がある。
また、本発明のテニスラケットでは、スイング方向の慣性モーメントIsは462000g・cm2以上467000g・cm2以下の範囲内としていることが好ましい。
これは、462000g・cm2未満では、打球時にボールに負けてしまい、反発力が低下し、467000g・cm2より大きくすると、操作性が低下することに因る。
前記ラケットフレームのスロート部の幅は1mm以上2mm以下とし、前記ガット張架部のトップ部の幅が7mm以上1mm以下としている。スロート部の最大幅/トップ部の最小幅が1.3〜2.0の範囲としていることが好ましい。
前記スロート部の幅を1mm以上2mm以下の範囲内としているのは、1mm未満では、打球時に捩れが大きくなり、エネルギーロスが増えて反発性が低下し、2mmより大きくすると、重量増加を抑制するために肉厚をかなり薄くする必要が生じ、強度低下の影響が出ることに因る
前記ガット張架部のトップ部の幅を7mm以上1mm以下の範囲内としているのは、7mm未満では、剛性が小さくなり、打球時のエネルギーロスが増えて反発性が低下し、1mmより大きくすると、重量が増加し、操作性が低下することに因る。このトップ部の幅は、さらに9mm以上が好ましい。
前記スロート部の最大幅/トップ部の最小幅が1.3〜2.0の範囲としているのは、1.3未満では、トップ部の幅が大きくなることで操作性が低下する、あるいは、スロート部の幅が小さくなることで反発性が低下する。一方、2.0より大きくすると、トップ部に比べてスロート部の幅が大きくなりすぎ、強度低下を招くことに因る。この最大幅の最小幅に対する比率は、さらには1.4以上1.9以下、特に1.5以上1.8以下の範囲内が好ましい。
また、前記ガット張架部およびスロート部の幅より、該幅と直交方向の厚さを大とし、該厚さは20mm以上40mm以下とすることが好ましい。これは、20mm未満では剛性が低下する一方、40mmよりも厚くすると、重量増加を抑制するために肉厚をかなり薄くする必要が生じ、強度不足を招くことに因る。さらに好ましくは、は23mm以上、特に25mm以上が好ましく、また、上限は35mm以下、特に30mm以下が好ましい。
前記パイプ形状のラケットフレームの中空部を囲む周壁の肉厚は、1.0mm以上1.8mm以下の範囲内としている。これは、1.0mm未満では強度が低下し、1.8mmよりも厚くすると、軽量化を達成できないことに因り、さらには、上は特に1.6mm以下が好ましい。
このフレームの肉厚は、ラケットの重量バランスの観点と、打球時に地面と接触するトップ部の強度保持の観点から設定されるが、前記スロート部の最大幅部でのフレームの肉厚は最小厚さとし、前記トップ部の最小幅部でのフレームの肉厚を最大厚さとしている。
前記ラケットフレームの重量は、グロメットやグリップレザーを外したフレーム単体(ローフレーム状態)において、150g以上200g以下の範囲内が好ましい。これは、150g未満では軽すぎて反発性が不足し、200gより重くすると、軽量性の特質である操作性の良さが発現されなくなることに因る。好ましくは、下限は155g以上、特に160g以上がよく、上限は、好ましくは195g以下、特に、190g以下が好ましい。
さらに、本発明のテニスラケットでは、ガット張架部には、ストリングを挿通する複数の筒部とこれら複数の筒部を連結する帯部とからなる剛性を有するストリング保護材を取り付け、かつ、
前記打球面を時計面とみてトップ部を12時とした場合において、3時〜5時の範囲および7時〜9時の範囲に当たる位置の前記ローフレームと前記ストリング保護材との間に粘弾性材を介在させていることが好ましい。
このようにストリング保護材とフレームとの間に粘弾性材を介在させることにより、該粘弾性材の変形性を利用してストリング保護材も変形可能となるため、バネ効果が得られ、打球の反発性を高めることができる。この粘弾性材の取り付け位置を、打球面の3時〜5時の範囲および7時〜9時の範囲としているのは、この範囲が、ラケットのグリップからトップ部にかけての中心軸から遠い範囲であることから、この範囲に重量物を取り付けることにより、センター方向の慣性モーメントを高め、面安定性を効果的に向上させることができることと、打球面の下半領域(グリップ寄り)であることから、スイング方向の慣性モーメントの増大による操作性の低下を抑制でき、反発性と面安定性と操作性をバランスよく両立できる範囲であることに因る。
前記粘弾性材は、厚みを1mm以上5mm以下の範囲内とし、周波数10Hzで測定された複素弾性率を0℃〜10℃の温度下で2.0E+7dyn/cm以上1.0E+10dyn/cm以下の範囲内としていることが好ましい。
前記厚みを1mm以上5mm以下としているのは、1mm未満では、反発性が低下し、5mmより厚くすると、重量増加を招き、フレーム本体の強度が低下することに因り、より好ましくは2mm以上4mm以下の範囲内である。
前記複素弾性率を前記0℃〜10℃の温度下で2.0E+7dyn/cm以上1.0E+10dyn/cm以下の範囲内としているのは、2.0E+7dyn/cm未満では、ストリングの張力により弾性材が押し潰されてしまい、反発効果を発揮できなくなり、1.0E+10dyn/cmより大きくすると、ストリングの変形が小さくなり、反発性が低下することに因り、さらに好ましくは、1.0E+8dyn/cm以上5.0E+9dyn/cm以下の範囲内である。
上述したように、本発明によれば、ラケットフレームのガット張架部とスロート部とにおいて、強度確保の要求度が比較的少なく、かつ打球時の撓りや捩れが大きいスロート部でフレーム幅を最大とすることにより、強度への影響を抑えながら効果的に反発性を高めることができる。また、打球時に地面と接触しやすいトップ部でフレーム幅を最小とすることにより、重量を増加せずに該トップ部の肉厚を厚く設定することができ、軽量性と操作性を維持しながら強度を効果的に高めることができる。さらに、センター方向の慣性モーメントを前記範囲に設定することにより、面安定性も向上する。このように、フレーム断面形状を前記形状とすることにより、軽量性、反発性、強度をバランスよく向上させることができるとともに、良好な操作性および面安定性も備えることができる。
また、打球面の3時〜5時の範囲および7時〜9時の範囲に当たる位置で、フレームとストリング保護材との間に粘弾性材を介在させることにより、反発性をさらに高めることができるとともに、この範囲に重量物を取り付けることで、操作性への影響を抑えながら面安定性を高めることができる。
以下、発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態はいずれも本発明を硬式テニスラケットに適用したものである。
図1および図2は本発明の第一実施形態に係るテニスラケット10のフレーム(ローフレーム)11を示す。該ローフレームにはストリング保護材は取り付けていない。フレーム11は、繊維強化樹脂シートを積層した中空パイプよりなり、ヘッド部12、スロート部13、シャフト部14、グリップ部15を連続して形成し、ヘッド部12とシャフト部14とを連結するスロート部13を二股状としている。スロート部13の両側枠の間にはヨーク部16を設け、ヘッド部12と共に打球面Fを囲むガット張架部Gを形成している。
図1に示すように、ヘッド部12の外周面側にはガット溝17を形成し、ガット張架部Gにはストリングを挿通する複数のガット孔18を貫通させて設けている。
前記フレーム11の幅は、2本のフレームが重ね併せられるシャフト部14、グリップ部15を除く、ヘッド部12とスロート部13の中で、最大幅Wsはスロート部13に設けると共に最小幅Woはヘッド部12のトップ部19に設けている。
ヘッド部12の幅は、打球面Fを時計面とみた場合において、3時(9時)位置から0時位置に当たるトップ部19に向かって幅を漸減させ、トップ部19の幅Woを前記のように最小幅としている。このとき、スロート部13の幅Wsは1mm以上2mm以内の範囲内としている。
トップ部19の最小幅Woは7mm以上1mm以下の範囲内とし、かつ、スロート部の最大幅Wsのトップ部の最小幅Woに対する比(Ws/Wo)が1.3以上2.0以下の範囲内となるように設定している。
ラケットフレーム11の幅方向と直交方向の厚さ寸法は、いずれの部分においても20mm以上40mm以下の範囲内に設定しているが、ヨーク部16も含めたフレーム11全体の厚さのなかで、スロート部13の厚さTsを最大厚さとし、トップ部19の厚さToを最小厚さとしている。
なお、ラケットフレーム11の肉厚(中空部を囲む周壁の厚さ)は、スロート部13とヨーク部16とヘッド部12との接合部分を除き、いずれの部分においても1.0mm以上1.8mm以下の範囲内となるように設定している。かつ、フレーム11全体の肉厚のなかで、スロート部13の最大幅部分では肉厚を最小厚さとし、トップ部19の最小幅部分では肉厚を最大厚みとしている。
前記フレーム11の形状を前記した幅、厚み、肉厚となる範囲で、テニスラケット10のセンター方向(グリップ部15の中心軸回り)の慣性モーメントが1000g・cm2以上18000g・cm2以下の範囲内に設定している。また、スイング方向の慣性モーメントは、462000g・cm2以上467000g・cm2以下の範囲内としている。 なお、この慣性モーメントは、グリップレザー、グロメット等テニスラケットのフレームに標準的に装備されている(ガットは張架されていない)市販状態で測定した場合である。
前記構成からなる本発明のテニスラケット10では、打球時に捩れや撓みが大きくエネルギーロスを生じやすいスロート部13の幅Wsを、フレーム11全体のなかで最大幅とすることにより、反発性を効果的に高めることができるとともに、該スロート部13は、ストリング穴が設けられず、ストリングが張架されないため、高強度が要求されない部分でもあるため、図2(A)に示すように薄肉化しても、強度低下の影響を小さく抑えることができる。また、トップ部19の幅Woを最小幅としているため、打球時に地面と接触しやすい該トップ部19を、図2(B)に示すように、重量増加を伴わずに厚肉化して強度を上げることができる。さらに、センター方向の慣性モーメントを前記範囲内としているため、良好な操作性と面安定性とをバランスよく備えることができ、また、スイング方向の慣性モーメントを前記範囲内としていることにより、反発性と操作性も両立させることができる。
さらにまた、スロート部13の幅Wsを前記範囲内としているため、反発性向上と強度維持のバランスがとれ、トップ部19の幅Woを前記範囲内としているため、強度向上と剛性および操作性の維持をバランスよく両立させることができる。また、Ws/Woの値を前記範囲内としているため、前記のようにスロート部13の幅Wsを最大に、トップ部19の幅W0を最小にしながらも、両者の差が大きくなりすぎて応力集中が起きることに因る強度低下を抑制できる。
図3乃至図5は、本発明の第二実施形態に係るラケット10を示し、前記第一実施形態に係るテニスラケット10のヘッド部12の外周面側に、ストリング保護材21と粘弾性材31とを取り付けている。
前記ストリング保護材21は、図4に示すように、ストリングSを挿通する挿通孔24を貫通させた複数の筒部22と、これら複数の筒部22を内周側に突設するように連結する帯部23とからなり、該筒部11と帯部はナイロンで一体成形している。
上記粘弾性材31は、図4に示すように、広幅の帯形状よりなり、中央に溝部32を形成し、内周面側をフレーム11のヘッド部12の外周面に沿う断面形状としている。また、溝部32には、ストリング保護材21の前記筒部22を挿通させる複数の貫通穴33を穿設している。この粘弾性材31は、ストリング保護材21よりも弾性率の低いゴムで成形し、具体的には、スチレン−ブタジエンゴム100重量部と硫黄1.5重量部とカーボンブラック40重量部とを配合した加硫成形されたゴムにより成形され、厚みは1mm以上5mm以下とし、周波数10Hzで測定された複素弾性率が0℃〜10℃のいずれの温度下でも2.0E+07dyn/cm以上1.0E+10dyn/cm以下の範囲内となるように作製している。
前記粘弾性材31は、ラケットフレーム11の打球面Fを時計面とみた場合において、3時〜5時の範囲Aおよび7時〜9時の範囲Bに当たるヘッド部12の外周面に取り付けている。具体的には、まず、ストリング保護材21の前記筒部22のうち、ラケットフレーム11の前記範囲Aおよび範囲Bに対応する位置の筒部22を粘弾性材31の貫通穴33にそれぞれ挿通して、図5(A)に示すように、ストリング保護材21の内周側に粘弾性材31を取り付ける。次に、粘弾性材31を取り付けたストリング保護材21の全筒部22を、ラケットフレーム11の前記ガット穴18に挿通することにより、前記範囲Aおよび範囲Bにおいて、図5(B)に示すように、ストリング保護材21とフレーム11との間に粘弾性材31を介在させて取り付けている。
前記構成のテニスラケット10では、ストリング保護材21とフレーム11との間に、ストリング保護材21よりも複素弾性率の低いゴムからなる粘弾性材31を介在させているため、該粘弾性材31の変形性によりストリング保護材21の変形量も増し、そのバネ効果によりストリングSの反発力を高めることができる。また、この粘弾性材31の取付位置が、グリップ部15からトップ部19にかけての中心軸から遠い範囲であるとともに、ヘッド部12のグリップ部15寄りの位置であるため、センター方向の慣性モーメントを増加して面安定性を向上させることと、スイング方向の慣性モーメントの増大を抑制して操作性を維持することとを、バランスよく実現することができる。
さらに、前記粘弾性材31は、その厚みを前記範囲内としているため、重量増加を抑制しながら反発性を高めることができ、また、複素弾性率を前記範囲としているため、粘弾性材31がストリングSの張力で押し潰されない範囲の適度な変形量を確保できる。
「実施例」
以下の表1に示すとおり、テニスラケットのフレームの幅および厚さの設定、センター方向およびスイング方向の慣性モーメント、粘弾性材の有無、粘弾性材の材質(種類)、粘弾性材の厚み、粘弾性材の複素弾性率を異ならせた実施例1〜4と比較例1〜3を作製し、テニスラケットの反発係数を測定し、強度に関するテストも行った。
なお、表1中の複素弾性率は、レオロジ製のDVE−V4を使用して、以下の条件下で測定した数値のうち温度5°で測定した数値を代表して示しているが、実施例1、3と比較例1〜3については、0℃〜10℃のいずれの温度下でも2.0E+7dyn/cm以上1.0E+10dyn/cm以下の範囲内となっていた。
試料:幅5mm×長さ30mm×厚み2mm
試料における変形部位の長さ:20mm(長さ30mmのうち両端5mmを挟持)
初期歪み:10%(2mm)
振幅:12μm
周波数:10Hz
モード:引張モード
Figure 0004657766
実施例1〜4および比較例1〜3のいずれのラケットフレーム11も、繊維強化熱硬化性樹脂で成形した中空形状とし、フレーム重量およびフレームバランス(グリップ端から重心位置までの寸法)は表1に示すとおり設定した。
詳細には、ラケットフレームはカーボン繊維を強化繊維とし、マトリクスをエポキシ樹脂とした繊維強化熱硬化性樹脂のプリプレグシート(CFプリプレグ(東レT300、700、800、M46J))を、66ナイロンからなる内圧チューブを被覆したマンドレル(φ14.5)上に積層し、鉛直状の積層体を成形した。プリプレグ角度は0°、22°、30°、45°、90°とし、積層した。マンドレルを抜き取って上記積層体を金型にセットした。金型を型締して、金型を150℃に昇温し、30分間の加熱を行うと同時に内圧チューブ内に9kgf/cmの空気圧を付加し、加圧保持し、加熱加圧成形により作成した。
実施例1〜4および比較例1〜3のいずれのラケットフレーム11についても、打球面Fは面積を110平方インチとする同一形状としたが、フレーム形状は、実施例1〜4および比較例1については、スロート部13からヘッド部12のトップ部19にかけて、幅および厚さのいずれも、トップ部19側がグリップ部15側よりも大寸にならないように設定し、比較例3、4については、幅がトップ部19側がグリップ部15側よりも小寸にならないように設定し、厚さがトップ部19側がグリップ部15側よりも大寸にならないように設定した。表1には、各ラケットフレーム11の、トップ部19、3時位置、4時位置、スロート部13の幅および厚さを示した。
また、実施例および比較例のいずれのラケットも、その外周面に、11ナイロンで成形したストリング保護材21を取り付けた。該ストリング保護材21の厚みは1.2mm、重さは25gとした。なお、実施例1、3、比較例1、2、3にはストリング保護材とフレームとの間に粘弾性材を介在させたが、実施例2、4は介在させなかった。
(実施例1)
前記第二実施形態と同一構成とし、ラケットフレーム11の幅と厚さを、スロート部13で最大とし、トップ部19で最小とした。即ち、ラケットフレーム11のトップ部19の幅Woを10mm、3時位置の幅W3を15mm、4時位置の幅W4を15mm、スロート部13の幅Wsを17mmとし、トップ部19の厚さToを27mm、3時位置の厚さT3を27mm、4時位置の厚さT4を28mm、スロート部13の厚さTsを28mmとした。センター方向の慣性モーメントは17500g・cm、スイング方向の慣性モーメントは467000g・cmとした。また、3時位置から5時位置に当たる範囲Aと7時位置から9時位置に当たる範囲Bには、フレーム11とストリング保護材21との間に、スチレン−ブタジエンゴム100重量部と硫黄1.5重量部とカーボンブラック40重量部とを配合した加硫成形されたゴムよりなる粘弾性材31を介在させた。この粘弾性材31は、厚みを3mm、前記条件下で測定された複素弾性率を3.86E+08dyn/cmとした。
(実施例2)
粘弾性材を取り付けなかったが、ラケットフレーム11を構成する前記繊維強化樹脂シートの積層中に、前記範囲Aおよび範囲Bに集中的に鉛を介在させ、センター方向の慣性モーメントを17000g・cm、スイング方向の慣性モーメントを462000g・cmとした。その他は実施例1と同一構成とした。
(実施例3)
粘弾性材31をポリアミドエストラマー(ATOCHEM社製の「PEBAX5533」)で成形し、厚みを0.8mm、前記条件下で測定された複素弾性率を2.72E+09dyn/cmとした。即ち、粘弾性材の厚みを薄くし、硬度は大とした。また、センター方向の慣性モーメントを16300g・cm、スイング方向の慣性モーメントを467000g・cmとした。その他は実施例1と同一構成とした。
(実施例4)
前記第一実施形態と同一構成としたが、粘弾性材を取り付けず、センター方向の慣性モーメントを15000g・cm、スイング方向の慣性モーメントを484000g・cmとしたが、その他は実施例1と同一構成とした。
(比較例1)
フレーム11の幅を、スロート部13からヘッド部12のトップ部19まで同一幅の15mmとし、センター方向の慣性モーメントを17000g・cm、スイング方向の慣性モーメントを463000g・cmとした。その他は実施例1と同一構成とした。
(比較例2)
ラケットフレーム11の幅をトップ部19で最大幅とした。即ち、トップ部19の幅W0を17mm、3時位置の幅W3を15mm、4時位置の幅W4を15mm、スロート部13の幅Wsを15mmとし、センター方向の慣性モーメントを16000g・cm、スイング方向の慣性モーメントを493000g・cmとした。その他は実施例1と同一構成とした。
(比較例3)
ラケットフレーム11の幅をスロート部13で最小幅とした。即ち、トップ部19の幅Woを15mm、3時位置の幅W3を15mm、4時位置の幅W4を15mm、スロート部13の幅Wsを13mmとし、センター方向の慣性モーメントを17000g・cm、スイング方向の慣性モーメントを467000g・cmとした。その他は実施例1と同一構成とした。
(慣性モーメント測定)
図6(A)に示すように、テニスラケット10を慣性モーメント測定器で、テニスラケット10のグリップ15を上端として吊り下げ、センター周期Tcを測定し、下記の数式により、センター方向の慣性モーメント(グリップ部の中心軸回りの慣性モーメント)を計算した。
図6(B)に示すように、テニスラケット10を慣性モーメント測定器で、テニスラケット10のグリップ15を上端として吊り下げ、スイング周期Tsを測定し、下記の数式により、スイング方向の慣性モーメント(グリップ端を支点とする打球面外へのスイング方向の慣性モーメント)を計算した。
(慣性モーメントの計算)
センター方向:Ic[g・cm
Ic=254458×(Tc/π)−8357
スイング方向:Is[g・cm
Is=M×g×h(Ts/2/π)−Ic
重心回り:Ig[g・cm
Ig=Is−m(1+2.6)
ここで、M=m+mc、h=(m×l−mc×lc)/m+2.6であり、m:ラケット重量、l:ラケットバランスポイント、mc:チャック重量、lc:チャックバランスポイントである。
(反発係数の測定)
反発係数は、図7に示すように、実施例および比較例のテニスラケット10に、ストリングを縦60ポンド、横55ポンドの張力で張架し、各テニスラケット10を垂直状態でフリーとなるようにグリップ部15を柔らかく固定し、その打球面にボール打出機から一定速度V1(30m/sec)でテニスボールを打球面に衝突させ、跳ね返ったボールの速度V2を測定した。反発係数は発射速度V1、反発速度V2の比(V2/V1)であり、反発係数が大きいほどボールの飛びが良いことを示している。
(強度の評価)
実施例および比較例のテニスラケット10の打球面Fに、時速50m/sのテニスボールを衝突させ、1000回の衝突にも破損しなかったものは○、500回〜1000回の衝突で破損したものは△、500回以下の衝突で破損したものは×を表1に記した。
表1から確認できるように、フレーム11の幅をスロート部13で最大幅とし、トップ部19で最小幅とした実施例1〜実施例4は、いずれも反発係数が高く、強度にも優れていた。
一方、比較例1はトップ部の幅Woが大きいため、強度が低下し、スロート部の幅が小さいため反発性が低下した。
比較例2はトップの幅が大きいため、重量が増加し、操作性が悪くなった。
比較例3はスロート部の幅が小さいため、打球時に捻れが大きくなり、反発性が低下した。
実施例1と実施例3とを比較すると、薄くて硬度の高い粘弾性材を取り付けた実施例3の方が、反発性が低いことが分かった。
また、実施例4は粘弾性材が配されていないため、他の実施例に比して反発性が低下し、センター方向の慣性モーメントが低下するため面的安定性が低下した。
本発明の第一実施形態に係るラケットフレームの正面図および側面図である。 (A)は図1のA−A線断面図であり、(B)は図1のB−B線断面図である。 本発明の第二実施形態に係るテニスラケットの正面図である。 図3に示すテニスラケットの粘弾性材取付箇所の分解斜視図である。 (A)(B)は図3に示すテニスラケットのフレームへのストリング保護材と粘弾性材の取り付け手順を示す断面図である。 (A)(B)はラケットの慣性モーメントの測定方法を示す概略図である。 ラケットの反発係数の測定方法を示す概略図である。 従来例の図である。 他の従来例の図である。
符号の説明
10 テニスラケット
11 ラケットフレーム
12 ヘッド部
13 スロート部
15 グリップ部
19 トップ部
21 ストリング保護材
31 粘弾性材
F 打球面
G ガット張架部

Claims (5)

  1. 繊維強化樹脂製のパイプからなるフレームにより打球面を囲むガット張架部とグリップ部とを二股状に分岐するスロート部で連続させ、かつ、スロート部の間にヨークを取り付けて形成したテニスラケットであって、
    前記ガット張架部、スロート部およびヨークの中で、最大幅部を前記スロート部に設けると共に最小幅部を前記ガット張架部のトップ部に設け、前記スロート部の幅は17mm以上23mm以下、トップ部の幅は7mm以上10mm以下とし、
    かつ、前記フレームの肉厚は1.0mm以上1.8mm以下とし、
    さらに、グリップレザー、グロメットおよびストリングを挿通する複数の筒部とこれら複数の筒部を連結する帯部とからなるストリング保護材を取り付けた状態で測定して、グリップ部の中心軸周りのセンター方向の慣性モーメントIcを16000g・cm2以上18000g・cm2以下の範囲内に設定していると共に、グリップ部の先端を支点とする打球面外へのスイング方向の慣性モーメントIsを462000g・cm2以上467000g・cm2以下の範囲内に設定していることを特徴としているテニスラケット。
  2. 前記スロート部の最大幅/トップ部の最小幅を1.3〜2.0の範囲としている請求項1に記載のテニスラケット。
  3. 前記ガット張架部およびスロート部の幅より、該幅と直交方向の厚さを大とし、該厚さは20mm以上40mm以下とし、かつ、
    前記スロート部の最大幅部でのフレームの肉厚は最小厚さとし、前記トップ部の最小幅部でのフレームの肉厚を最大厚さとしている請求項1または請求項2に記載のテニスラケット。
  4. 前記ガット張架部に前記ストリング保護材を取り付け、かつ、
    前記打球面を時計面とみてトップ部を12時とした場合において、3時〜5時の範囲および7時〜9時の範囲に当たる位置の前記フレームと前記ストリング保護材との間に粘弾性材を介在させている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のテニスラケット。
  5. 前記粘弾性材は、厚みが1mm以上5mm以下の範囲内であり、周波数10Hzで測定された複素弾性率が0℃〜10℃の温度下で2.0E+7dyn/cm2以上1.0E+10dyn/cm2以下の範囲内である請求項4に記載のテニスラケット。
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