JP4509964B2 - ラケット - Google Patents
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Description
しかしながら、ラケットフレームとボールとの二物体が衝突する観点からみると、エネルギー保存則により、ラケットフレームが軽くなるとボールの反発係数は低下する。よって、ラケットフレームの軽量化は反発性能の低下を招くこととなる。
そこで、ラケットの良好な操作性と反発性の両立を図ることが課題となっている。
前記ヘッド部の少なくとも一部に、打球面と平行方向のフレーム幅方向に貫通する中空部を設けていると共に、該中空部を挟むフレーム周方向両端の外周面に連続して中空部の外側へ膨出させた膨出ガット張架部を設け、該膨出ガット張架部に複数のガット穴を設け、
ガットが前記中空部を通って前記膨出ガット張架部のガット穴に通され、該膨出ガット張架部の外周面に架け渡される構成としていることを特徴とするラケットを提供している。
また、前記特許文献1と異なり、膨出ガット張架部は、中空部を設けたヘッド部に連続させて形成して繊維強化樹脂製としているため、軽量であると共に比強度も高く、中空構造としても必要な強度を確保することができる。よって、該膨出ガット張架部を設けることによる重量増加を抑制でき、繊維強化樹脂製ラケット特有の軽量性および操作性を維持したままで反発性を高めることができる。
これは、5mm未満では、ガットの可動領域の拡大量が少なく、反発性能を劇的に向上させることができず、30mm超では、地面と接触して破損しやすくなることに因る。好ましくは、下限は、7mm以上、特に10mm以上がよく、上限は、25mm以下、特に20mm以下がよい。
なお、フレーム周方向の長さとは、フレーム周の湾曲に沿って測定した長さをいう。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ユリア系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ケイ素樹脂等が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、ポリアミド樹脂、飽和ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、AS樹脂、メタクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
また、前記膨出ガット張架部はヘッド部と連続して形成し、繊維強化樹脂製としているため、軽量であるうえ、中空構造としても必要な強度を確保することができる。よって、膨出ガット張架部を設けることによるラケットの重量増加を抑制でき、良好な操作性も得ることができる。
ラケット10は、繊維強化樹脂シートのプリプレグを積層した中空の管状体よりなるラケットフレーム11から構成し、該ラケットフレーム11は、ヘッド部12、スロート部13、シャフト部14、グリップ部15を連続して形成し、ヘッド部12とシャフト部14とを連結するスロート部13を二股状とし、スロート部13の両側枠の間にはヨーク部16を設けている。
前記打球面Fの面積は645cm2〜806cm2とし、本実施形態では710cm2としている。また、ガット張架部本体17のフレーム周長は800mm〜1100mmとし、本実施形態では960mmとしている。
詳しくは、中空部31は、図1(A)に示すように、打球面Fを時計面とみてトップ部を12時とした場合における4時位置を始端、5時位置を終端とする範囲Aと、7時位置を始端、8時位置を終端とする範囲Bにそれぞれ設けている。
該膨出ガット張架部18も、繊維強化樹脂シートのプリプレグを積層した中空の管状体から形成している。
この膨出ガット張架部18を構成するプリプレグは、ガット張架部本体17を構成するプリプレグと、金型内で接合配置し、図2(A)に示すように、その長さ方向両端部18a、18bは、前記中空部31のフレーム周方向両端部のガット張架部本体17の外周面17aに一体接合し、中空部31の全長を跨いでガット張架部本体17よりも外周側に突出させて架設されている。
また、本実施形態では、中空部31を形成していないと仮定した場合におけるガット張架部本体17の仮想外周面R1からの膨出ガット張架部18の最大突出量H1を15mmとしている。
また、膨出ガット張架部18には、外周面と内周面とを貫通する4つのガット穴21を設けている。
ストリング保護材41は、ストリングSを挿通する挿通孔42aを貫通させた複数のグロメット42と、これら複数のグロメット42の基部を内周側に突設するように連結するバンパー43とからなる。該ストリング保護材41は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等の材質から形成することができ、強度と柔軟性を両立しえるという理由で、ナイロン樹脂やウレタン樹脂で形成するのがよく、特にナイロン樹脂がよい。
また、4時〜5時位置および7時〜8時位置であれば、スイング中に膨出ガット張架部18が地面等に接触しにくく、ラケット破損を防止できる。
前記中空部31の厚みD1は3mm以上12mm以下の範囲内であるため、ストリングSやグロメット42が中空部31を囲むガット張架部本体17に接触することを防止できると共に、中空部31の両端部のフレーム11に応力が集中し、強度が低下することも防止できる。
さらに、前記膨出ガット張架部18の最大突出高さH1は5mm以上30mm以下の範囲内であるため、地面等との接触を防止できると共に、反発性向上効果を十分に発揮することができる。
本実施形態では、前記中空部31を、打球面Fを時計面とみた場合のヘッド部12の2時位置を始端とし3時位置を終端とする範囲Cと、9時位置を始端とし10時位置を終端とする範囲Dの2箇所に形成している。
また、前記範囲C、Dの外側に前記膨出ガット張架部18をそれぞれ形成している。
本実施形態においては、横ストリング中心付近のストリングの可動領域が拡大することによって、ラケットの反発性を高めることができる。
本実施形態では、前記中空部31を、打球面Fを時計面とみた場合のヘッド部12の12時位置(トップ)を中心として、周方向長さ100mmの範囲Eの1箇所に形成している。該範囲Eは、より具体的に時計の長針位置で説明すると、57分位置を始端とし、3分位置を終端とする範囲としている。
該範囲Eの外側には、膨出ガット張架部18を形成している。
本実施形態においては、縦ストリング中心付近のストリングの可動領域が大きくなることによって、ラケットの反発性を高めることができる。
以下の表1に示すとおり、中空部の有無、中空部の形成位置、および膨出ガット張架部の材質を異ならせた実施例1〜3と比較例1、2を作製し、テニスラケットの反発係数と高反発領域を測定し、飛び性能、スイートエリア、操作性に関する実打テストも行った。
なお、本発明は上記実施形態、実施例に限定するものではない。
中空部31は、前記内圧チューブを2本とすることにより成型した。
前記第一実施形態と同一構成とした。即ち、中空部31を、4時位置から5時位置までの範囲Aと、7時位置から8時位置までの範囲Bの2箇所に設け、該中空部31の外周側に、4つのガット穴21を設けた繊維強化樹脂製の膨出ガット張架部18をそれぞれ配置した。
前記第二実施形態と同一構成とした。即ち、中空部31を、2時位置から3時位置までの範囲Cと、9時位置から10時位置までの範囲Dの2箇所に設け、該中空部31の外周側に、4つのガット穴21を設けた繊維強化樹脂製の膨出ガット張架部18をそれぞれ配置した。
前記第三実施形態と同一構成とした。即ち、中空部31を、12時位置を中心としてフレーム周方向長さ100mmの範囲E、詳しくは、始端を長針の57分位置とし、終端を長針の3分位置とする範囲Eの1箇所に設け、該中空部31の外周側に、4つのガット穴21を設けた繊維強化樹脂製の膨出ガット張架部18を配置した。
フレームに、フレーム幅方向に貫通する中空部を形成せず、また、膨出ガット張架部も設けなかった。
実施例1と同様に、第一ガット張架部17の2時位置から3時位置までの範囲Cと、9時位置から10時位置までの範囲Dの2箇所に中空部32を設けたが、図7に示すように、該中空部32に膨出ガット張架部51を、ガット張架部本体17の外周面から突出しないように装着した。即ち、膨出ガット張架部51の最大突出高さを0とした。
また、該膨出ガット張架部51は、カーボン短繊維を強化繊維として30%含有するナイロン樹脂で成型し、中実構造とした。
反発係数は、図8に示すように、実施例および比較例のテニスラケットフレーム11に、ストリングを縦60ポンド、横55ポンドの張力で張架し、各テニスラケットを垂直状態でフリーとなるようにグリップ部15を柔らかく固定し、その打球面にボール打出機から一定速度V1(30m/sec)でテニスボールを打球面に衝突させ、跳ね返ったボールの速度V2を測定した。反発係数は発射速度V1、反発速度V2の比(V2/V1)であり、反発係数が大きいほどボールの飛びが良いことを示している。
前記反発係数の測定を打球面の21点で行い、反発係数が0.380以上の高反発領域の面積を測定した。
テニス上級者50名が、実施例および比較例の各ラケットを試打し、フィーリングを5点法(点が多いほど良い評価)で評価した。表1には、採点結果の平均値を示した。
11 ラケットフレーム
12 ヘッド部
16 ヨーク部
17 ガット張架部本体
18 膨出ガット張架部
20、21 ガット穴
31 中空部
F 打球面
Claims (4)
- 繊維強化樹脂製のラケットフレームを備え、該ラケットフレームの打球面を囲むヘッド部とヨーク部とからガット張架部が形成されているラケットにおいて、
前記ヘッド部の少なくとも一部に、打球面と平行方向のフレーム幅方向に貫通する中空部を設けていると共に、該中空部を挟むフレーム周方向両端の外周面に連続して中空部の外側へ膨出させた膨出ガット張架部を設け、該膨出ガット張架部に複数のガット穴を設け、
ガットが前記中空部を通って前記膨出ガット張架部のガット穴に通され、該膨出ガット張架部の外周面に架け渡される構成としていることを特徴とするラケット。 - 前記膨出ガット張架部は、打球面を時計面とみて、トップ部を12時位置として、ヘッド部の3時半から5時位置と7時から8時半位置、2時から3時位置と9時から10時位置あるいは11時57分から12時3分位置に設けている請求項1に記載のラケット。
- 前記中空部のフレーム周方向の長さは、25mm以上150mm以下の範囲内としている請求項1または請求項2に記載のラケット。
- 前記中空部の厚み方向(打球方向)の寸法は、3mm以上15mm以下の範囲内としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のラケット。
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