JP3970582B2 - テニスラケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テニスラケットに関し、特に、ヨークを改良して振動減衰性を高めるものである。
【0002】
【従来の技術】
近年,ラケットフレームは、軽量性,高剛性,高強度,耐久性等の性能が要求されており、その構成材料は繊維強化樹脂が主流となっている。通常、ラケットフレームは炭素繊維のような高強度,高弾性率の繊維で強化された熱硬化性樹脂から成形されている。
この熱硬化性樹脂をマトリクス樹脂とする繊維強化樹脂は剛性が高く優れたものであるが、衝撃を受けた時に振動が発生しやすく、プレーヤーがテニスエルボーになりやすい問題がある。
【0003】
そのため、例えば、エポキシ樹脂をマトリクス樹脂とし、カーボン繊維の連続繊維を強化繊維とした繊維強化樹脂のラケットフレームの振動減衰性を良くするため,アラミド繊維や超高分子量ポリエステル繊維等の有機繊維を使用する場合もある。しかしながら、振動減衰率は0.6%以下で振動減衰率は余り高くならず,剛性,強度が小さいため,有機繊維のみの補強では剛性の点で問題があった。
【0004】
そのため、近年、振動減衰性に優れた熱可塑性樹脂をマトリクス樹脂とし、連続繊維にて強化を施した繊維強化熱可塑性樹脂製のラケットフレームが提供されている。具体的には、熱可塑性樹脂マトリクスからなる繊維強化樹脂として、ポリアミド樹脂をマトリクス樹脂とし、連続繊維又は短繊維を強化繊維としており、製法は以下の3種類に分類される。この繊維強化熱可塑性樹脂からなるラケットフレームの振動減衰率は0.9%以上となっている。
(1)短繊維を含むポリアミド樹脂の射出成形。(振動減衰率1.9%)
(2)マトリクスとなる材料の繊維と強化繊維を繊維形状のまま積層し,高温で内圧をかけ,マトリクス樹脂を溶融して成形。(振動減衰率0.92%)
(3)金型内に強化繊維を予め配置し,ポリアミド樹脂モノマーの反応射出成型(RIM)。(振動減衰率1.1%)
上記繊維強化熱可塑性樹脂からなるラケットフレームは熱可塑性樹脂の持つ靭性の高さを反映して,従来の熱硬化性樹脂製ラケットでは達しなかった耐衝撃性、振動減衰性などの特性が得られている。
【0005】
しかしながら、一般に熱可塑性樹脂は熱硬化性樹脂と比較して、弾性率・強度の環境依存性が大きく、ラケットフレームの使用環境により、剛性等の特性が変化しやすいという欠点がある。
【0006】
上記マトリクス樹脂を熱可塑性樹脂とした場合、熱硬化性樹脂とした場合のそれぞれの問題を解決するために、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを組み合わせたラケットフレームも提案されている。
例えば、特開平6−63183号では、スロート部からグリップ部にかけた部分を熱可塑性樹脂マトリクスで成形し、打球面を囲むガット張架部(フェイス部)を熱硬化性樹脂マトリクスから成形している。
また、特開2000−70415号では、部分的にRIMナイロンを使用しており、予めカーボン繊維/RIMナイロンによるヨークを形成し、その後、フレーム本体の金型に配置し、未硬化のカーボン繊維/エポキシ樹脂プリプレグからなる積層体と一体成形するものである。
更に、特開平7−275401号では、図18に示すように、スロート部2にヨーク3とほぼ平行に第2ヨーク4を設け、ヨーク3と共に第2ヨーク4にもガット孔5を設けたテニスラケット1であり、ヨーク3と第2ヨーク4のどちらのガット孔5にもガット6を張設することが可能で、選択することにより反発性能とスピン性能との両立を可能とするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特開平6−63183号のラケットフレームでは、フレーム本体の半分を熱可塑性樹脂マトリクスで形成されるため、使用環境による影響をうけやすいばかりでなく、ラケットの振動モードが考慮されておらず、有効な振動減衰効果が得られないという問題があった。
また、特開2000−70415号のラケットフレームでは、ストリングテンション(ガットのテンション)及び打球時の荷重がヨークとフレーム本体との結合部を直撃するため、一体成形による接着を非常に強固にする必要があり、実際には、接合部分でクラックが発生するという問題が生じる。また、接合部分の界面に剪断応力が発生するが、その部分によりフレーム振動を抑制することは困難であった。
特開平7−275401号のラケットフレーム1では、振動減衰性に問題があり、かつ、第2ヨーク4にガット6を張設した場合、ヨーク3にガット6を通すことにより、ガット6がヨーク3によって固定されてしまうため、ガットの伸縮範囲がフェイス面内に抑えられ、十分に反発性能が向上しない問題がある。
【0008】
ラケットフレームでは、振動減衰性を高めることが要望されているのに加えて、女性やシニア層からは、少ない力でボールを遠くまで飛ばすことが可能なテニスラケットが要望されており、ますます軽量化(慣性モーメントの低減)、高反発化が望まれるようになってきた。
さらに、競技者向けには、打球面の安定性が要求され、いわゆる面内方向の剛性が重要な性能であることが判明している。
このように、ラケットフレームは、軽量で操作性が良く、かつ、高剛性・高強度で高反発、高い面安定性を有しながら、振動減衰性の良いことが要望されている。また、競技者の中には打球時の強い打球感を好む者もいる。
【0009】
本発明は上記した要望に鑑みてなされたもので、軽量で、高反発であり、剛性が安定して高く、なおかつ、高い振動減衰性を持ったラケットフレーム及びその製法を提供することを課題としている。また、打球感の好みに応じて、振動減衰性の調節を可能とすることを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、フレーム本体のヘッド部とシャフト部とを連続するスロート部を二股状とし、該スロート部の両側枠の間に第1ヨークと第2ヨークとを設け、上記第1ヨークとヘッド部とを連続させて打球面を囲み、
上記第1ヨークと第2ヨークの少なくとも一方は上記フレーム本体に機械的に接合あるいは接着剤を介して接合して、該接合した界面を振動吸収部とし、かつ、第1ヨークと第2ヨークの両方にガット孔を設けると共に、上記第1ヨークのガット孔を第2ヨークのガット孔より大きくし、上記打球面に張架するガットは、上記第1ヨークのガット孔のみに通して張設するか、第1ヨークと第2ヨークの両方のガット孔に通して張設するかを選択できる構成としていることを特徴とするテニスラケットを提供している。
【0011】
上記構成のテニスラケットにおいて、第1ヨークと第2ヨークの少なくとも一方と上記フレーム本体とが異なる材質により形成していることが好ましい。これにより、フレーム本体と材質を相違させたヨークとの接合部分において、フレーム本体の変形時に発生する剪断力を集中させて振動減衰性を高めることができる。さらに、フレーム本体を熱硬化性の繊維強化樹脂で成形する一方、第1ヨークあるいは/および第2ヨーク熱可塑性のナイロン等で成形すると、ヨーク自身の振動吸収性を高めることできる。
なお、第1ヨークと第2ヨークの両方をフレーム本体の材質と相違させると共に、第1ヨークの材質と第2ヨークの材質とを相違させてもよい。
【0012】
さらに、上記第1ヨークと第2ヨークの両方あるいは一方は、長さ方向に延在する嵌合穴を備え、該嵌合穴に上記ガット孔を並設した振動吸収材を嵌合固定した構成とすることもできる。
この場合、上記振動吸収材は嵌合穴に接着剤を介して固着し、あるいは凹凸嵌合による圧入固定することにより一体化させてヨークの一部としている。いずれの場合も、取付部材として熱可塑性樹脂からなる振動減衰性の良い材質で成形すると、より振動減衰性を高めることができると共に、該振動吸収材と嵌合穴との接着界面においても振動を吸収することができ、第1ヨークおよび第2ヨークを上記構成とすると振動減衰性を飛躍的に高めることができる。
【0013】
また、上記のように第1ヨークと第2ヨークとにそれぞれガット穴を設けておくと、打球面に張架するガットは、第1ヨークのガット孔のみに通して張架した場合には、従来通りの反発性能となる。一方、第1ヨークと第2ヨークの両方のガット孔に通して張架した場合には、ガットの張架長さが大となり、ガットの変形量を大きくできることにより、反発性能を向上させることができると共にコントロール性も高めることができる。
このように、プレーヤーの好みに合わせて反発性能の強弱を調節することが可能となる。
【0014】
さらに、上記テニスラケットは、第1ヨークと第2ヨークを備えているため、特に、面内方向の剛性が向上する。そのため、通常、剛性を上げるために使用する高弾性系の補強層を追加する必要がなく、第2ヨークを取り付けてもテニスラケットを軽量化することができる。
【0015】
上記ヨークの素材は繊維強化樹脂、樹脂単体、金属、木材又は、これらの複合材から形成している。高振動減衰効果の点より、繊維強化熱可塑性樹脂であることが好ましい。
【0016】
上記第1ヨーク、第2ヨークの製法は、
カーボン繊維等の短繊維で強化した状態で射出成形する製法、
ポリアミド繊維とカーボン繊維のコミングルドヤーンをブレイド(組紐)に織りし、該強化繊維にポリアミドを加熱溶融して成形する方法、
発泡エポキシにナイロンチューブを被覆し、さらにカーボンブレイドを積層したものにRIMナイロンモノマーを注入して成るRIMナイロン成形する方法等がある。
【0017】
一方、フレーム本体の素材は、連続繊維で強化された樹脂からなり、ヨークとの材質を相違させる点から、ヨークが繊維強化熱可塑性樹脂からなる場合、フレーム本体は繊維強化熱硬化性樹脂からなることが好ましい。
なお、フレーム本体を繊維強化熱可塑性樹脂から形成し、第1ヨーク、第2ヨークの少なくともいずれか一方を繊維強化熱硬化性樹脂から形成してもよい。
【0018】
また、上記のように、第1ヨークと第2ヨークの少なくとも一方は上記フレーム本体に機械的に接合あるいは接着剤を介して接合して、該接合した界面を振動吸収部としている。
【0019】
上記テニスラケットでは、フレーム本体と第1ヨーク、第2ヨークの少なくとも一方との接合部において、フレーム本体の変形時に発生する剪断力を集中させて振動減衰性を高めている。
フレーム本体とヨークとの接合は、機械的接合あるいは接着剤を介した接合でもよいが、接合する部分の面積が大きいとより好ましい。接合面積が大きいと、振動減衰性に寄与する剪断力を受け易いからである。
このテニスラケットにおいても、前記発明のテニスラケットと同様、打球面に張架するガットは、上記第1ヨークのガット孔のみに通して張架した場合には、従来通りの反発性能となり、第1ヨークと第2ヨークの両方のガット孔に通して張架した場合には、反発性能を向上させることができ、反発性能の強弱を調節することができる。
さらに、第1ヨークと第2ヨークを備えているため、特に面内方向の剛性が向上する。そのため、通常、剛性を上げるために使用する高弾性系の補強層を追加する必要がなく、テニスラケットを軽量化することができる。
【0020】
上記機械的接合手段とは、粘着性を有する材料や化学的結合力を介せずに接合する手段であり、接合させる物同士の形状等の違いや変化の組み合わせにより結合させる手段である。具体的には、凹凸嵌合、ネジ止め、はめ合わせ、噛み合わせ、引っかけ係止、ボルト・ナット、バネ等が挙げられ、凹凸嵌合、ネジ止め等が好適に用いられる。
この機械的接合力は、当然、ストリング力を保持でき、さらにボールの衝撃力に耐えうる接合力を備えたものとしている。
【0021】
具体的には、フレーム本体の内側とヨークの接合面のいずれか一方に凸部又は凹部を設ける一方、他方に凸部又は凹部に嵌合する凹部又は凸部を設け、これらを凹凸嵌合により結合している。
その際、フレーム本体に凸部、ヨークに凹部を設けると、フレーム本体に対するヨークの拘束が小さくなり、容易に嵌合することができる。
【0022】
上記機械的接合手段による接合面に、振動吸収性に優れた接着剤又は/及び、制振フィルム又は制振シートを介在させてもよい。
即ち、フレーム本体とヨークとの結合に関しては、機械的結合に加えて、ヨークおよびフレーム本体よりも弾性率が小さい接着剤を併用してもよく、その場合には接着剤による接着力効果がある。
上記接着剤を介在させても、フレーム本体およびヨークよりは弾性率が小さいため、その部分に剪断応力が集中させることができ、かつ、接着剤を選定することでフレーム全体の振動減衰性を調整することが可能となる。
また、フレーム本体とヨークとの接合面の少なくとも一部に高減衰性材料(フィルム・シート・制振塗料)を介在させてもよく、この制振材を選定することで減衰性能を容易に調整することができる。
これら減衰材は単体で使用しても良いし、接着剤と併用しても良い。
上記接着剤、制振材をフレーム本体とヨークの接合面に介在させると、不快な音が発生するのを防止できる効果がある。
上記制振フィルムとしては、シーシーアイ社のダイポルギーフィルムが好適に用いられる。
上記接着剤としては、可撓性の高いものが好ましく、エポキシ系の他、ウレタン系等の接着剤がある。
【0023】
また、上記フレーム本体と第1ヨークまたは/および第2ヨークとを機械的接合手段による接合あるいは接着材により接合した場合においても、上記したように、フレーム本体とヨークとを異なる材質により形成することが好ましい。これにより、フレーム本体の振動をさらに吸収させることができるためである。
【0024】
上記第1ヨークと第2ヨークとは別体としていずれか一方を上記フレーム本体と一体成形すると共に他方を機械的に接合あるいは接着剤で接合し、あるいは、上記第1ヨークおよび第2ヨークともそれぞれ上記フレーム本体に機械的接合あるいは接着剤で接合している。
なお、第1ヨークと第2ヨークのいずれか一方をフレーム本体と材質を変えている場合は、第1ヨークと第2ヨークともフレーム本体とモールドして一体成形してもよい。
【0025】
上記第1ヨークと第2ヨークとを一体成形する場合、第1ヨークと第2ヨークとはスロート部の両側枠内面に配置する補助枠部を介して一体成形し、フレーム本体に機械的に接合あるいは接着剤で接合させることが好ましい。
上記構成とすると、補助枠部をスロート部に接合するため、フレーム本体とのの接合面が大きくなるため、振動吸収性を向上させることができると共に、接合強度も高めることができる。
【0026】
さらに、上記補助枠部の先端を接合してスロート部のシャフト先端まで取り付けると共に、接合部から突起を設け、この突起をシャフト部の先端に設けた切れ込みに嵌合する構成とすることが好ましい。
シャフト部に切れ込みを設けることにより、フレーム本体への補助枠部の接合強度を高めることができる。
【0027】
上記第1ヨークのガット孔は第2ヨークのガット孔より大きくすることが好ましい。
第1ヨークと第2ヨークのガット孔にガットを通した場合、第1ヨークのガット孔が第2ヨークのガット孔よりも大きいと、第1ヨークのガット孔によってガットが固定されないため、ガットの長さを有効に活用でき、反発性能を向上させることができるためである。
なお、第1ヨークのガット孔の孔径は、2.0mm〜6.0mmとし、好ましくは2.2mm〜5.5mmである。ガット孔の孔径が2.0mmより小さいと、ガットがガット孔に接触し、反発性能の向上に寄与しないためである。一方、6.0mmより大きいと、第1ヨークの強度が低くなるためである。
【0028】
上記第1ヨークおよび/または第2ヨークの打球面側と反対側の面に、隣接するガット孔間に架け渡すガットを位置決め保持する突起部を設けることが好ましい。該突起部によって、ガットが位置決め保持されると共に、ガットが保護されるため、従来のように、ガットの張架後にガット保護材を取り付ける必要がなくなる。
【0029】
ヨークに用いられる樹脂としては、上述したように、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、金属、木材等が挙げられるが、具体的には、熱硬化性樹脂としては、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ユリア系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ケイ素樹脂等が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、ポリアミド樹脂、飽和ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、AS樹脂、メタクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
【0030】
また、繊維強化樹脂に用いられる強化繊維としては、一般に高性能強化繊維として用いられる繊維が使用できる。例えば、カーボン繊維、黒鉛繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維、ガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維、芳香族ポリエステル繊維、超高分子ポリエチレン繊維等が挙げられる。また金属繊維を用いてもよい。軽量で高強度であることからカーボン繊維が好ましい。これらの強化繊維は、長繊維、短繊維の何れであっても良く、これらの繊維を2種以上混合して用いても構わない。強化繊維の形状や配列については限定されず、例えば、単一方向、ランダム方向、シート状、マット状、織物(クロス)状、組み紐状などいずれの形状・配列でも使用可能である。
【0031】
金属としては、アルミ、チタン、マグネシウム等の軽量金属が挙げられ、あるいはそれぞれの金属が主成分となる合金でもよい。
マトリクス樹脂としては、例えば、ポリアミド樹脂やポリアミドとABSのアロイ等が好適に用いられる。
【0032】
なお、フレーム本体は、繊維強化プリプレグの積層体からなるものに限定されず、マンドレルにフィラメントワインデイングで強化繊維を巻き付けてレイアップを形成しておき、これを金型内に配置してリムナイロン等の熱可塑性樹脂を充填して形成したフレーム本体とすることもできる。
【0033】
上記フレーム本体と第1ヨークまたは/および第2ヨークとを接合する接着剤、第1ヨークまたは/および第2ヨークに嵌合穴を設けて振動吸収材を嵌合して接着剤する接着剤としては、以下に列挙するものが挙げられる。
・シアノアクリレートとエラストマーをベースにした高剥離強度耐衝撃用接着剤。例えば、スリーボンド社製 1731・1733。
・ゴム微粒子をエポキシ樹脂に均一分散させることで、安定した強靱性がある常温硬化型二液性エポキシ樹脂 高剪断接着力タイプとして、例えば、スリーボンド社の2082C。
・シリル基含有特殊ポリマーを主成分とし、空気中の微量水分と反応して硬化する一液湿気硬化型弾性接着剤。例えば、スリーボンド社製の1530。
・ウレタン系接着剤「エスプレン」
・チバガイギー社「Redux 609」 「AW106/HV953U」「AW136A/B」
・LOCTITE社「E−214」
・ スリーエム社「DP−460」 「9323B/A」
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5は、本発明の第1実施形態のテニスラケットを示し、繊維強化樹脂製のパイプからなるフレーム本体100により、ガット張架部となるヘッド部10、スロート部11、シャフト部12、グリップ部13を連続的に形成し、スロート部11の両側枠の間の先端に第1ヨーク14を設け、スロート部11の長さ方向の略中間部に第2ヨーク15を設けている。
【0035】
上記第1ヨーク14と第2ヨーク15には図2に示すように、ガット孔14a、15aを設けている。よって、ヘッド部10のガット孔10aと第1ヨーク14のガット孔14aとのガットGを張架してヘッド部10と第1ヨーク14とをガット張架部とする場合と、第1ヨークのガット孔14aを貫通させて第2ヨーク15のガット孔15aに通して張架して、ヘッド部10と第2ヨーク15とでガット張架部とする場合とを選択でき、打球面Sの面積を変えることが出来るようにしている。
【0036】
上記フレーム本体100の材質には、熱硬化性繊維強化樹脂からなり、第1ヨーク14と第2ヨーク15の材質は熱可塑性繊維強化樹脂からなり、フレーム本体100と第1、第2ヨーク14、15の材質を相違させ、金型内で一体成形している。
【0037】
詳しくは、図4に示すように、フレーム本体100として、強化繊維として炭素繊維を用い、マトリクス樹脂としてエポキシ樹脂を用いた炭素繊維プリプレグを積層したパイプ状のレイアップ31aを作成する一方、第1ヨーク14は発泡材の表面にエポキシプリプレグを積層し、第2ヨーク15は6ナイロンに長さ1mmのカーボン繊維を30%充填したレイアップを成形金型で射出成形している。 上記フレーム本体のレイアップ31aを成形用金型32のキャビテイ32aに充填し、第1ヨークと第2ヨークのレイアップ31bもキャビテイ32aに配置する。この際、フレーム本体のレイアップ31aと第1ヨーク、第2ヨーク31bとの接合部分に、エポキシ系接着剤とシランカップリング剤を塗布している。
次に、金型を型締して、150℃、30分間の加熱を行うと同時にレイアップ31aの内圧チューブ30内に9kgf/cm2の空気圧を付加し、一体成形後には内圧チューブ30を引き抜いている。
【0038】
上記第1ヨーク14には打球面側に溝14bを設け、該溝14bの底面よりガット孔14aを第2ヨーク15側に貫通して設けている。
第2ヨーク15のガット孔15aはガット孔14aと同一直線上に形成し、図3(B)(C)に示すように、ガット孔15aの間の厚さ方向の両側に突起部15bを設け、ガット孔15aの間に架け渡すガットGを位置決め保持するようにしている。なお、第1ヨーク14にも同様なガット位置決め保持用の突起部を設けてもよい。
【0039】
上記第1ヨーク14のガット孔14aは孔径を大としてガットGを遊挿させて、ガットGの自由度を高めている。該第1ヨーク14のガット孔14aを第2ヨーク15のガット孔15aより大きくすることが好ましい。
なお、ガット孔の加工上で径を相違させることが困難な場合は、第2ヨーク15のガット孔15aも第1ヨーク14のガット孔14aと同様に大きくしている。 さらに、第1ヨーク14と連続する部分のヘッド部10の4〜5時(8時〜7時)の位置のガット孔10aー1も孔径を大きくしている。よって、これらのガット孔10a−1は長尺で且つ大径となる。
【0040】
上記構成のテニスラケットでは、第1ヨーク14、第2ヨーク15とフレーム本体100とが異なる材質により形成しているため、両者の接合面に打球時にフレーム本体100の変形により発生する剪断力を集中させることで、フレーム本体100の振動吸収を図ることができ、フレーム本体100のグリップ部13を把持するプレーヤーに伝わる振動を減衰することができる。
さらに、上記テニスラケットは、第1ヨーク14の他に第2ヨーク15を備えているため、特に、面内方向の剛性を向上させることができる。そのため、通常、剛性を上げるために使用する高弾性系の補強層を追加して設ける必要がなく、テニスラケットを軽量化することができる。
【0041】
また、図1および図5(A)に示すように、ガットGを第1ヨーク14と第2ヨーク15の両方のガット孔14a、15aに通して張架した場合、第1ヨーク14のガット孔14aを大きくしてガットGを遊挿しているため、第2ヨーク14とヘッド部との間に張架されるガットGの有効活用長さを大とできる。また、ヘッド部10の4〜5時(8〜7時)の部分のガット孔10a−1も長く且つ孔径を大としているため、ガットGの有効活用長さが大となる。このようにヨーク側および該ヨークに近接したヘッド部においてガットGの有効活用長さを大としていることにより、打球面Sのスイートエリアを拡大でき、テニスラケットの反発性能を高めることができる。
さらに、第2ヨーク15の打球面と反対側の面に設けた突起部15bによって、ガットが位置決め保持されると共に、ガットが保護され、従来のように、ガットの張架後にガット保護材を取り付ける必要がない。
【0042】
一方、図5(B)に示すように、第1ヨーク14のガット孔14aのみにガットGを通し、第2ヨーク15のガット孔15aにはガットを通さない場合には、ガット孔14aにグロメット33を嵌合して、該グロメット33の中空孔33aをとおしてガットGを張架している。
この第1ヨーク14とヘッド部10との間にガットGを張架した場合は、第2ヨーク15とヘッド部10との間にガットを張架した場合と比較して、ガットの自由度が小さくなり反発性能は低下するがコントロール性は良好となる。
このように、反発性能が異なり、プレーヤーは自己に適した反発性能、コントロール性能を選択することが可能となる。
また、第1ヨーク14に張架したガットGは第2ヨーク15で保護することができる。
【0043】
なお、上記第1実施形態では、第1ヨーク14、第2ヨーク15共に、フレーム本体100の材料とは異なる材料を用いたが、第1ヨーク14と第2ヨーク15のどちらか一方をフレーム本体100と異なる材料によって形成し、他方をフレーム本体100と同じ材料によって形成してもよい。
【0044】
図6乃至図8は、本発明の第2実施形態のテニスラケットを示し、第1実施形態との相違点は、第1ヨークと第2ヨークとを一体成形したヨーク本体20を設け、該ヨーク本体20をフレーム本体100’と機械的に接合している点である。
【0045】
上記ヨーク本体20は、第1ヨーク24と第2ヨーク25、補助枠部26を一体成形しており、第1ヨーク24と補助枠部26により略三角形の枠部を形成し、両側の補助枠部26の中間部に第2ヨーク25を架け渡した形状としている。上記第1ヨーク24の両側をフレーム本体のヘッド部10'と接合すると共に補助枠部26をスロート部11’に接合している。
【0046】
上記第1ヨーク24の両側はヘッド部10'の5時(7時)の位置まで延在し、この部分に凹部24cを設け、ヘッド部10’に設けた凸部10'aと嵌合させ且つウレタン系接着剤を介して機械的接合を行っている。
補助枠部26は両側のスロート部11'の内面に沿ってシャフト部12'に達する位置まで延在し、延在させた左右の補助枠部26の先端より突片27を設けている。両側の補助枠部26は幅方向を不均一とし、図8に示すように、スロート部11’の内面に補助枠部26の形状に対応した凹部11’aを設けて嵌合係止している。
また、補助枠部26の先端より突出する突片27は、シャフト部12'の先端中央に設けたスリット12'aに挿入して嵌合している。
【0047】
上記ヨーク本体20の第1ヨーク24と第2ヨーク25には第1実施形態と同様にガット孔24a、25aを設けている。第1、第2ヨークのガット孔24a、25aはいずれも打球面側の孔径を大とした円錐形状とし、かつ、ガット孔24aはガット孔25aよりも孔径を大としている。
【0048】
上記のようにガット孔24a、25aの孔径を変える加工は、フレーム本体100’に後付けで接合するため容易に加工できる。
なお、第1実施形態のように、フレーム本体と第1、第2ヨークとを金型内で一体成形した場合には、縦方向のガット孔を打球面側からドリルで孔あけ加工しようとすると、ドリル本体がヘッド部に当たるため、打球面側からは孔あけ加工が困難で、よって、上記した打球面側の孔径を大とした加工は容易ではない。
他の形状は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0049】
第2実施形態ではフレーム本体100'は第1実施形態と同一材質で形成する一方、ヨーク本体20はフレーム本体と同一材質のものを射出成形して設けている。なお、ヨーク本体20をフレーム本体100’と異なる材質のものから形成してもよい。
【0050】
上記した第2実施形態のテニスラケットでは、フレーム本体100'とヨーク本体20とを別部材として成形後、機械的結合手段及び接着剤により結合させているため、両者の接合面にラケットフレームの変形時に発生する剪断力を集中させることでラケットフレームの振動減衰性能を高めることができる。
【0051】
また、第1ヨーク24、第2ヨーク25のガット孔24a、25aは打球面側を大としているため、ガットGの自由度をより高めることができ、反発性能の向上を図ることができる。
かつ、ガット孔の位置ずれを緩和できる。
他の作用効果は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0052】
なお、上記第2実施形態では、第1ヨークおよび第2ヨークには打球面と反対面にガットの位置決め保持用の突起部を設けていないが、図9に示すように、第1ヨーク24と第2ヨーク25の打球面側と反対面に突起部24b、25bを設けてもよい。
【0053】
第2実施形態では、機械的接合手段と接着剤により、ヨーク本体20とフレーム本体100'を接合させているが、両者の接合面に制振フィルムを挟み込んでもよい。これにより、さらに振動減衰性を向上することができる。また、上記第2実施形態では、ウレタン系の接着剤を用いているが、その他、必要性能に応じて、振動吸収性に優れた接着剤等を用いても良い。
【0054】
図10は第3実施形態を示し、第1ヨーク24’と第2ヨーク25’とをスロート部に沿わせる補助枠部26’を介して一体成形したヨーク本体20’のレイアップを設け、このヨーク本体20’をフレーム本体100’のレイアップと共に金型32のキャビテイ32aに充填して一体成形してもよい。即ち、第2実施形態ではヨーク本体をフレーム本体と機械的手段で接合しているが、第1実施形態と同様に金型で一体成形してもよい。
【0055】
図11および図12は第4実施形態を示す。
第4実施形態では、第1ヨーク34及び第2ヨーク35ともフレーム本体100”と一体成形している。
これら第1ヨーク34と第2ヨーク35には夫々長さ方向に大きな嵌合穴34a、35aを予め形成し、それぞれガット穴36、37を所要間隔をあけて穿設している振動吸収材38、39を嵌合穴34a、35aに嵌合固着して、第1ヨーク34、第2ヨーク35と一体化している。
【0056】
上記嵌合穴34a、35aは下部を段状に広げて左右両側部に凹部34a1、35a1を設ける一方、振動吸収材38、39は下部を段状に突出させて左右両側部に凸部38a、39a設けている。嵌合穴34a、35aに振動吸収材38,39を挿入して接着材で固着している。この状態で第1ヨーク34、第2ヨーク35から振動吸収材38、39に突出せず第1ヨーク、第2ヨークの一部となって一体化させている。
【0057】
上記第1ヨーク34、第2ヨーク35は第1実施形態と同様に発泡材の表面にエポキシプリプレグを積層した素材からなり、振動吸収材38、39は熱可塑性樹脂のナイロンより成形している。
【0058】
第1ヨーク34の嵌合穴34aに挿入固着する振動吸収材38のガット穴36は、第2ヨーク35の嵌合穴35aに挿入固着する振動吸収材39のガット穴37より小さくしている点は上記実施形態と同様である。
【0059】
上記構成とすると、第1ヨーク34と振動吸収材38、第2ヨーク35と振動吸収材39とがそれぞれ接合する界面が凹凸嵌合により広面積となっているため、この界面での振動減衰性を高めることが出来ると共に、取付部材38、39自体を振動吸収性の良い熱可塑性樹脂のナイロン成形しているため、さらに、振動減衰性を高めることができる。
さらに、振動吸収材38、39の材質、ガット穴の大きさ、位置等を任意に調節することも可能となり、種々の性能を有するラケットを容易に設けることができる。
第1ヨークと第2ヨークのガット穴を選択してガットを取り付けることができる等、他の作用は第1、第2実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0060】
図13は第5実施形態を示し、第1ヨーク44と第2ヨーク45とを夫れ夫れ同一材質で別個に形成し、かつ、フレーム本体100”とは異なる材質で形成している。
第1ヨーク44および第2ヨーク45の両側部にはフレーム本体100”と嵌合する延長部44c、45cを設け、フレーム本体100”に形成した凹部100”a、100”bに嵌合すると共に接着剤を介して固着している。
他の構成および作用効果は第1、第2実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0061】
本発明のテニスラケットの実施例▲1▼〜▲8▼と比較例▲1▼▲2▼を作成し、ヘッド部の側面と打球面の剛性、振動(面外方向一次減衰率、面外方向二次減衰率、ストリング減衰率)、反発係数を測定し、更に、実打テストを行った。
【0062】
実施例(1)〜(8)および比較例(1)(2)のテニスラケットは、すべて略同一形状とし、ラケット全長を685mmとした。フレームのヘッド部は、面外方向の厚みを28mm、面内方向の幅を13〜16mmとした略楕円形状の断面形状とした。打球面の面積を114平方インチとした。
また、フレーム本体の材質、製造方法はすべて同一であり、φ14.5のマンドレルに66ナイロンチューブを被せ、該チューブにCFプリプレグ(東レT−300,T−700、T−800、M46J)を積層した。上記プリプレグの繊維角度は0°、22°、30°、90°とし積層した。
積層した後、マンドレルより引き抜てフレーム本体のレイアップを作成し、成形用金型のキャビテイに充填し、金型を型締して、150℃、30分間の加熱を行うと同時に内圧チューブ30内に9kgf/cm2の空気圧を付加し、チューブを引き抜いた。これにより中空部を有するパイプ状のラケットフレームを得た。その後、ラケットエンドから15cmの位置までのグリップ部内のリブをカットした。
【0063】
実施例▲1▼のテニスラケットは、第1実施形態に該当し、フレーム本体、第1ヨーク、第2ヨークをそれぞれ別々に作製し、金型で一体成形した。なお、第1ヨークおよび第2ヨークともガットの位置決め保持用の突起部は設けていない。
第1ヨークは発泡材の表面にエポキシプリプレグを積層して作成し、第2ヨーク6ナイロンに長さ1mmのカーボン繊維を30%充填したものを射出成形用金型を使用して成形した。
フレーム本体と第1ヨークおよび第2ヨークとの接合部分に、エポキシ系接着剤とシランカップリング剤を塗布し、補強を加えた。ガット孔径は第1ヨーク、第2ヨーク共に、通常のガット孔と同じ4.0mmとした。
【0064】
実施例▲2▼のテニスラケットは、実施例▲1▼のテニスラケットと同様に作製し、第1ヨークのガット孔径を通常よりも大きい5.0mmとし、第2ヨークのガット孔径は4.0mmとした。
【0065】
実施例▲3▼のテニスラケットは実施例▲1▼と同一形状で、フレーム本体、第1ヨーク、第2ヨークをそれぞれ別々に作製し、金型で一体成形した。第1ヨークは6ナイロンに長さ1mmのカーボン繊維を30%充填したものを射出成形用金型を使用して成形した。第2ヨークは発泡材の表面にエポキシプリプレグを積層して作成した。
また、金型内で一体成形する際、フレーム本体と第1ヨーク、第2ヨークとの接合部分に、エポキシ系接着剤とシランカップリング剤を塗布し、補強を加えた。第1ヨークのガット孔径は5.0mm、第2ヨークの孔径は4.0mmとした。また、ヘッド部の4〜5時(8〜7時)に相当する部分のガット孔はφ7mmとした。
【0066】
実施例▲4▼のテニスラケットも実施例▲1▼と同一形状で、フレーム本体、第1ヨーク、第2ヨークをそれぞれ別々に作製し、金型で一体成形した。第1ヨーク、第2ヨーク共に6ナイロンに長さ1mmのカーボン繊維を30%充填したものを、射出成形用金型を使用して射出成形した。また、一体成形する際、フレーム本体と第1ヨーク、第2ヨークとの接合部分に、エポキシ系接着剤とシランカップリング剤を塗布し、補強を加えた。第1ヨークのガット孔径は5.0mm、第2ヨークの孔径は4.0mmとした。また、ヘッド部の5時(7時)に相当する部分のガット孔はφ7mmとした。
【0067】
実施例▲5▼のテニスラケットは、第4実施形態に該当し、フレーム本体、第1ヨーク、第2ヨークをそれぞれ別々に作製し、フレーム本体と第1ヨークとは金型で一体成形し、第2ヨークを第1ヨークに嵌合して機械的接合を行い、さらにウレタン系接着剤でそれぞれ接合した。
第1ヨーク、第2ヨークは共に、6ナイロンに長さ1mmのカーボン繊維を30%充填したものを、射出成形用金型を使用して、射出成形した。また、第1ヨークのガット孔の孔径は5.0mm、第2ヨークのガット孔の孔径は4.0mmとした。また、ヘッド部の5時(7時)に相当する部分のガット孔はφ7mmとした。
【0068】
実施例▲6▼のテニスラケットは、第3実施形態に該当し、第1ヨークと第2ヨークをスロート部に沿わせる補助枠部を介して一体で成形した。該ヨークをフレーム本体と金型で一体的に成形した。金型のキャビテイに充填させる時に、凹凸嵌合させると共に、エポキシ系接着剤とシランカップリング剤を介して固着した。第1ヨーク、第2ヨークは共に6ナイロンに長さ1mmのカーボン繊維を30%充填したものを、射出成形用金型を使用して、射出成形した。
第1ヨークのガット孔径は5.0mm、第2ヨークの孔径は4.0mmとした。また、ヘッド部の5時(7時)に相当する部分のガット孔はφ7mmとした。
【0069】
実施例▲7▼のテニスラケットは、第2実施形態に該当し、第1ヨークと第2ヨークを補助枠部を介してヨーク本体を成形した。該ヨーク本体をフレーム本体に凹凸嵌合させて機械的接合を行った。
第1ヨーク、第2ヨーク共に、6ナイロンに長さ1mmのカーボン繊維を30%充填したものを、射出成形用金型を使用して、射出成形した。第1ヨークのガット孔径は6.0mm、第2ヨークの孔径は4.0mmとした。また、ヘッド部の5時(7時)に相当する部分のガット孔はφ7mmとした。
また、第1ヨークの打球面側に幅5mm、深さ5mmの溝を設けた。
【0070】
実施例▲8▼のテニスラケットは、第1ヨークと第2ヨークに突起部を設け、グロメットを装着しなくてもガットを張れるようにした。
その他の構成は実施例▲7▼と同様とした。
【0071】
比較例▲1▼のテニスラケットは、通常のテニスラケットで、フレーム本体と第1ヨークとを金型で一体成形しており、第2ヨークは設けなかった。第1ヨークは発泡材の表面にエポキシプリプレグを積層し、第1ヨークのガット孔径は4.0mmとした。
比較例▲2▼のテニスラケットは、フレーム本体、第1ヨーク、第2ヨークのレイアップをそれぞれ設け、金型で一体成形した。第1ヨーク、第2ヨークは発泡材の表面にエポキシプリプレグを積層した同一の材質とし、第1ヨーク、第2ヨーク共に、ガット孔径は4.0mmとした。
【0072】
実施例および比較例の材質、形状、グロメットの有無、重量、バランス位置(テニスラケットのグリップエンドから重心位置までの寸法)、テスト結果を下記の表1に示す。
なお、表1中のヨーク材質のEPとはフレーム本体に用いた材質と同じ材質を示し、NYは6ナイロンに長さ1mmのカーボン繊維を30%充填した材質を示す。
測定時には、比較例▲1▼のみガットを第1ヨークに張設し、実施例▲1▼〜▲8▼及び比較例▲2▼は、第1ヨーク及び第2ヨークのガット孔にガットを通し、ガットを張設した。その際、実施例▲8▼以外は肉厚1mmの円筒形状のグロメットをガット孔に装着した。
【0073】
【表1】
Figure 0003970582
【0074】
(側圧剛性の測定)
側圧剛性の測定は、図14に示すように、実施例及び比較例のテニスラケットを横向きで打球面Fを垂直方向として、テニスラケットを保持している。この状態で上方のヘッド部10のサイド10sに対して、平板Pにより、784Nの荷重を加えて、荷重時の変位から、バネ定数を算出し、側圧剛性を測定した。
【0075】
(打球面剛性の測定)
打球面剛性(面外方向の剛性)測定は、図15に示すように、実施例及び比較例のテニスラケットを水平に配置し、そのヘッド部10のトップ10tを受け治具61(R15)で支持すると共に、トップ10tから340mm離れた位置で、スロート部11の両側から第1ヨーク14にかけた位置を受け治具62(R15)で支持した。この状態で、受け治具61より受け治具62の方向へ170mm離れた位置に対して、加圧具63(R10)により上方より784Nの荷重を加えて、荷重時の変位から、バネ定数を算出し、打球面剛性を測定した。
【0076】
(面外1次振動減衰率の測定)
図16(A)に示すように、各実施例及び比較例のテニスラケットにおいて、ヘッド部10の上端を紐51で吊り下げ、ヘッド部10とスロート部11との一方の連続点に加速度ピックアップ計53をフレーム面に垂直に固定した。この状態で、図16(B)に示すように、ヘッド部10とスロート部11の他方の連続点をインパクトハンマー55で加振した。インパクトハンマー55に取り付けられたフォースピックアップ計で計測した入力振動(F)と加速度ピックアップ計53で計測した応答振動(α)をアンプ56A、56Bを介して周波数解析装置57(ヒューレットパッカード社製、ダイナミックシングルアナライザーHP3562A)に入力して解析した。解析で得た周波数領域での伝達関数を求め、テニスラケットの振動数を得た。振動減衰比(ζ)は下式より求め、面外1次振動減衰率とした。測定は、各実施例および比較例毎に、各テニスラケットについて測定した。
【0077】
ζ=(1/2)×(Δω/ωn)
To=Tn/√2
【0078】
(面外2次振動減衰率の測定)
図16(C)に示すように、各実施例及び比較例のテニスラケットにおいて、ヘッド部10の上端を紐51で吊り下げ、スロート部11とシャフト部12との連続点に加速度ピックアップ計53をフレーム面に垂直に固定した。この状態で、加速度ピックアップ計53の裏側のフレームをインパクトハンマー55で加振した。そして、面外1次振動減衰率と同等の方法で減衰率を算出し、面外2次振動減衰率とした。測定は、各実施例および比較例毎に、各テニスラケットについて測定した。
【0079】
(ストリング振動減衰率の測定)
図16(D)に示すように、各実施例及び比較例のテニスラケットにおいて、ストリングを張架した状態でヘッド部10上端を紐51で吊り下げ、スロート部11とシャフト部12との連続点に加速度ピックアップ計53をフレーム面に垂直に固定した。この状態で、ヘッド部10の中央部においてストリングをインパクトハンマー55で加振した。そして、面外1次振動減衰率と同等の方法で減衰率を算出し、ストリング振動減衰率とした。測定は、各実施例および比較例毎に、各テニスラケットについて測定した。
【0080】
(反発係数の測定)
反発係数は、図17に示すように、実施例及び比較例のテニスラケットに、ガットを縦60ポンド、横55ポンドの張力で張架し、各テニスラケットを垂直状態でフリーとなるようにグリップ部を柔らかく固定し、その打球面にボール打出機から一定速度V1(30m/sec)でテニスボールを打球面に衝突させ、跳ね返ったボールの速度V2を測定した。反発係数は発射速度V1、反発速度V2の比(V2/V1)であり、反発係数が大きい程、ボールの飛びが良いことを示している。このような方法で、反発係数を測定した。
【0081】
(実打テストの方法)
実施例及び比較例のテニスラケットを用いて実打テストを行った。実打テストは中・上級者(テニス歴10年以上、現在も週3日以上プレーする条件を満たす女性)66名で行い、ボールの飛び、コントロール性、操作性の項目につき、5点満点(高得点である程性能が優れている)で評価し、平均値を求めた。
【0082】
上記表1に示す結果から明らかなように、第2ヨークを設けた実施例▲1▼〜▲8▼及び比較例▲2▼は第2ヨークを設けなかった比較例▲1▼に比べて、側圧及び打球面共に剛性が優れていた。これにより、第2ヨークを設けることで剛性が向上することが認められた。また、剛性を向上させることにより、コントロール性が向上することが、実打テストによって確認された。
【0083】
フレーム本体と第1ヨークの材質が異なる実施例▲3▼〜▲8▼は、材質が同じである実施例▲1▼▲2▼及び比較例▲1▼▲2▼に比べて、面外1次減衰率が優れていた。これと同様、フレーム本体と第2ヨークの材質が異なる実施例▲1▼▲2▼▲4▼〜▲8▼は、材質が同じである実施例▲3▼及び比較例▲2▼に比べて、面外2次減衰率が優れていた。これにより、第1ヨークと第2ヨークの材質をフレーム本体と変えることによって、振動減衰性が向上することが認められた。
【0084】
第1ヨークと第2ヨークを一体成形した実施例▲6▼〜▲8▼は、第1ヨークと第2ヨークを別々に成形した実施例▲4▼▲5▼に比べて、面外1次減衰率及び面外2次減衰率共に優れていた。これにより、第1ヨークと第2ヨークを一体成形することにより、振動減衰性が向上することが認められた。さらに、第1ヨークと第2ヨークを一体成形した後、フレーム本体と機械的接合をした実施例▲7▼は、第1ヨーク、第2ヨーク、フレーム本体をすべて一体成形した実施例▲6▼▲8▼に比べて、面外1次減衰率及び面外2次減衰率共に優れていた。これにより、一体成形した第1ヨークと第2ヨークをフレーム本体に機械的接合することにより、振動減衰性が向上することが認められた。また、実打テストの振動吸収性からも同様の結果が得られた。
【0085】
第1ヨーク及び第2ヨークにグロメットを装着しなかった実施例▲8▼は、グロメットを装着した実施例▲1▼〜▲7▼及び比較例▲1▼▲2▼に比べて、ストリング減衰率が優れていた。これにより、グロメットを装着しないことにより、ストリング減衰率が向上することが認められた。
【0086】
第2ヨークでガットを張架した実施例▲1▼〜▲8▼及び比較例▲2▼は第1ヨークでガットを張架した比較例▲1▼に比べて、反発係数が高かった。これにより、第2ヨークでガットを張架することにより、反発性能が向上することが認められた。さらに、第1ヨークのガット孔径を通常よりも大きくした実施例▲2▼〜▲8▼は、通常通りの実施例▲1▼及び比較例▲2▼に比べて、反発係数が高かった。これにより、第1ヨークのガット孔径を通常よりも大きくすることにより、さらに反発性能が向上することが認められた。また、実打テストのボールの飛びからも同様の結果が得られた。
【0087】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明のテニスラケットによれば、第1ヨークと第2ヨークの少なくとも一方と上記フレーム本体とが異なる材質により形成するとフレーム本体の振動を吸収させることができる。
また、上記ガット張架面に張架するガットは、上記第1ヨークのガット孔のみに通して張架した場合には、従来通りの反発性能となり、第1ヨークと第2ヨークの両方のガット孔に通して張架した場合には、反発性能を向上させることができる。すなわち、プレーヤーに合わせて反発性能の強弱を調節することができる。
【0088】
また、上記第1ヨークと第2ヨークの少なくとも一方を上記フレーム本体に機械的に接合あるいは接着剤を介して接合することにより、該接合した界面により、打球時の振動を吸収することができる。
さらに、本発明のテニスラケットは、第1ヨークと第2ヨークを備えているため、特に、面内方向の剛性が向上する。そのため、通常、剛性を上げるために使用する高弾性系の補強層を追加する必要がなく、テニスラケットを軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のテニスラケットの正面図である。
【図2】 第1実施形態の要部拡大斜視図である。
【図3】 (A)が第1実施形態のテニスラケットの要部拡大斜視図、(B)は第2ヨークを打球面と反対側からみた図面、(C)は(B)のC−C線断面図である。
【図4】テニスラケットの製造方法を示した概略斜視図である。
【図5】 (A)は第1ヨークと第2ヨークのガット孔にガットを通した状態の断面図、(B)は第1ヨークのガット孔にのみガットを通した状態の断面図である。
【図6】 第2実施形態のテニスラケットの正面図である。
【図7】 第2実施形態の要部拡大図である。
【図8】 第2実施形態のフレーム本体側の要部拡大斜視図である。
【図9】 第2実施形態の変形例を示す断面図である。
【図10】 第3実施形態を示す概略斜視図である。
【図11】 第4実施形態を示す概略分解斜視図である。
【図12】 第4実施形態の要部拡大正面図である。
【図13】 第5実施形態の要部拡大正面図である。
【図14】 側圧剛性の測定方法を示す概略図である。
【図15】 打球面剛性の測定方法を示す概略図である。
【図16】 (A)〜(D)はラケットフレームの振動減衰率の測定方法を示す概略図である。
【図17】 反発係数の測定方法を示す概略図である。
【図18】 (A)は従来のテニスラケットの正面図、(B)は要部拡大図である。
【符号の説明】
10 ヘッド部
11 スロート部
12 シャフト部
13 グリップ部
14、24、34 44 第1ヨーク
15、25、35、45 第2ヨーク
14a、24a、 ガット孔
15a、25a、 ガット孔
20 ヨーク本体
26 補助枠部
34a、35a 嵌合穴
38,39 振動吸収材
S 打球面
G ガット

Claims (5)

  1. フレーム本体のヘッド部とシャフト部とを連続するスロート部を二股状とし、該スロート部の両側枠の間に第1ヨークと第2ヨークとを設け、上記第1ヨークとヘッド部とを連続させて打球面を囲み、
    上記第1ヨークと第2ヨークの少なくとも一方は上記フレーム本体に機械的に接合あるいは接着剤を介して接合して、該接合した界面を振動吸収部とし、かつ、第1ヨークと第2ヨークの両方にガット孔を設けると共に、上記第1ヨークのガット孔を第2ヨークのガット孔より大きくし、上記打球面に張架するガットは、上記第1ヨークのガット孔のみに通して張設するか、第1ヨークと第2ヨークの両方のガット孔に通して張設するかを選択できる構成としていることを特徴とするテニスラケット。
  2. フレーム本体のヘッド部とシャフト部とを連続するスロート部を二股状とし、該スロート部の両側枠の間に第1ヨークと第2ヨークとを設け、上記第1ヨークとヘッド部とを連続させて打球面を囲み
    1ヨークと第2ヨークの両方にガット孔を設けると共に、上記第1ヨークのガット孔を第2ヨークのガット孔より大きくし、上記打球面に張架するガットは、上記第1ヨークのガット孔のみに通して張設するか、第1ヨークと第2ヨークの両方のガット孔に通して張設するかを選択できる構成とし、かつ、
    上記第1ヨークおよび第2ヨークの少なくとも一方のヨークは、該ヨークの長さ方向に延在する嵌合穴に、上記ガット孔を並設した振動吸収材を接着剤を介して固着あるいは嵌合固定して該ヨークと一体化させていることを特徴とするテニスラケット。
  3. 上記第1ヨークおよび第2ヨークともそれぞれ上記フレーム本体に機械的接合あるいは接着剤で接合している請求項1または請求項2に記載のテニスラケット。
  4. 上記第1ヨーク第2ヨークとはスロート部の両側枠内面に配置する補助枠部を介して一体成形し、上記フレーム本体に機械的に接合あるいは接着剤で接合させている請求項1または請求項2に記載のテニスラケット。
  5. 上記第1ヨークおよび/または第2ヨークの打球面側と反対側の面に、隣接するガット孔間に架け渡すガットを位置決め保持する突起部を設けている請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のテニスラケット。
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