JP2501397B2 - プラスチック複合材料製ラケットフレ―ム - Google Patents

プラスチック複合材料製ラケットフレ―ム

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JP2501397B2
JP2501397B2 JP4175683A JP17568392A JP2501397B2 JP 2501397 B2 JP2501397 B2 JP 2501397B2 JP 4175683 A JP4175683 A JP 4175683A JP 17568392 A JP17568392 A JP 17568392A JP 2501397 B2 JP2501397 B2 JP 2501397B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は試合用ラケット、特に、
プラスチック複合材によるラケットフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】使用される材料および製造方法の観点か
ら、従来のラケットは、概ね、2種類に分類される。そ
の1種は熱硬化性樹脂を予め含浸した長繊維布帛シート
を主要材料とし、製造の際には加熱加圧下で型を用いて
成形されるのでこの種のラケットフレームでは良好な捩
り剛性が得られるけど、吸振性および靱性はともに良く
ない。他の一種は短繊維材と熱可塑性プラスチックの混
合溶液を主要原料とし、射出成形法が採用される。この
種のラケットは強い靱性と良好な吸振性と言う優点を持
つが、強度および曲げ剛性については我々を満足させる
ものでない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は熱硬
化性プラスチックと熱可塑性プラスチックを基材とし、
長繊維材を強化材としたプラスチック複合材料の優点を
同時に合せ持つプラスチック複合材料製ラケットフレー
ムを提供することを主課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】従って、上記課題を達成
するための本発明によるプラスチック複合材製ラケット
は、シャフト、および上記シャフトに連結された環状フ
レームから成るプラスチック複合材料製ラケットフレー
ムであって、上記ラケットフレームは中空殻体を有し、
上記殻体はシャフトを形成する第1部および上記環状フ
レームを形成する第2部を有し、上記第1部は熱可塑性
プラスチックを基材とし、長繊維材を強化材とした1層
以上の繊維強化プラスチックから成り、上記第2部は熱
硬化性プラスチックを基材とし、長繊維材を強化材とし
た1層以上の繊維強化プラスチックから成り、かつ上記
第1部は1端部で上記第2部の繊維強化プラスチック層
に包装されて上記第2部の相対端部へ連結されているこ
とを特徴とする。上記第1部の繊維強化プラスチック層
の基材を構成する熱可塑性プラスチックは熱可塑性マル
チフィラメント結合糸であり、その強化材である長繊維
材は上記マルチフィラメント結合糸と複合体であるのが
よい。上記第2部の繊維強化プラスチック層は熱硬化性
樹脂に予備含浸された長繊維布帛シートで形成されてい
るのがよい。上記第1部の熱可塑性プラスチックの溶融
温度は上記第2部の熱硬化性プラスチックの硬化温度よ
りも高いのがよい。上記第1部と上記第2部とは連結さ
れて上記熱硬化製樹脂に予備含浸された長繊維布帛シー
トにより包装された結合部を形成しているのがよい。
【0005】上記構成によるラケットフレームにガット
を張設して打撃面を形成すれば、良好な強度、優秀な曲
り剛性、および高弾性のスイートスポットを有するフレ
ームが得られ、かつ破断しにくい強靱性および吸振性等
を有するフレームを提供するので、従来プラスチック複
合材製ラケットの欠点を有効に改良できる。以下、好適
実施例を挙げ、図面を参照して本発明を更に詳細に説明
する。
【0006】
【実施例】図面を参照すると、発明によるプラスチック
複合材料製ラケットフレーム(10)はシャフト(1
2)、およびシャフト(12)の1端部に連結された環
状フレーム(14)で形成されている。ラケットフレー
ム(10)は中空の殻体(20)を含み、殻体(20)
は第1部(22)、および第1部(22)に連結された
第2部(24)から組成される。第1部(22)はシャ
フト(12)を構成し、その1端部には一対の前枝(2
6),(28)が設けられている。第2部(24)は2
つの開放端(32),(34)を有する顎部(30)に
よって環状フレーム(14)を構成し、上記開放端が前
枝(26),(28)と連接して完全な殻体(20)を
形成する。
【0007】製造に際して、先ずナイロンによる複数の
マルチフィラメント結合糸と、上記マルチフィラメント
結合糸を外径が3インチ(約7.6cm)の12K炭素繊
維と混合した複数の繊維布帛シートとを巻いて積み重ね
る。それにより第1部(22)に対応する雛形を形成
し、これを型の中に入れて、温度、280℃、圧力、1
0psi 等の外圧および適度な内圧下で20分間処理した
後に、室温まで冷却して硬化し、本発明のラケットフレ
ーム(10)を構成する第1部(22)を形成する。第
1部(22)を成形した後に、更に、予めエポキシ樹脂
を含浸した複数の炭素繊維布帛シートを用いて第2部
(24)の雛形になるように重ねて巻く。この雛形は上
記繊維布帛シート(40),(41),(42)が第1
部(22)の開放端(32),(34)に対応する位置
で第1部(22)の前枝(26),(28)の回りを包
んで巻くように配設される。最後に第2部(24)の雛
形と第1部(22)を同時にフレーム(10)の形を持
つ型の中に入れ、160℃、12psi および適当な内圧
下で15分間維持し、その雛形を硬化成形して第2部
(24)を作り、かつ同時に第1部(22)を第2部
(24)へしっかりと固定する。
【0008】前述から分るようにラケットフレーム(1
0)の環状フレーム(14)は熱硬化性プラスチックを
基材とし、長繊維を強化材としたプラスチック複合材料
の優点を有し、ラケットフレーム(10)のシャフト
(12)は熱可塑性プラスチックを基材とし、長繊維を
強化材としたプラスチック複合材料の優点を有するの
で、従来のプラスチック複合材料製ラケットフレームの
欠点を完全に克服することができる。
【0009】次に各試験データを以ってラケットフレー
ム(10)の優点を説明する。 1.先づラケットフレーム(10)の曲げ剛性を図4に
示すようにしてテストする。テスト時には、シャフト
(12)を110mmの部分固定し、かつそれを環状フレ
ーム(14)の頂上部と520mm離れるようにし、環状
フレーム(14)の頂上部に6.9kgの重りを吊り下げ
る。1分後にその湾曲変形量を測定したら72RAであっ
た。従来のプラスチック複合材料製ラケットフレームを
前述テスト方法によってテストしたら、その変形量のす
べてが75RAを超えているので、本発明のラケットフレ
ーム(10)の曲げ剛性は明らかに従来のものよりも良
いことが判る。
【0010】2.次に、ラケットフレーム(10)のシ
ャフトの強度を図5に示すようにして測定した。測定時
にはシャフト(12)の末端と環状フレーム(14)の
頂上部を支点とし、両支点間の距離を600mmにした。
1分間に20±5mmの速度を以ってそれら支点の中央部
Mに170kgf の負荷を加えた。このテスト結果はラケ
ットフレーム(10)が折れないことを証明した。しか
し、従来のプラスチック複合材料製ラケットフレームを
この方法で測定した結果、120kgf の負荷で折れた。
このことから、本発明のラケットフレーム(10)の強
度は明らかに従来のものよりも良いことが判る。
【0011】3.最後に、ラケットフレーム(10)の
振動減衰テストを行った。振動記録器での振動減衰は図
6に示す通りであった。この振動減衰を図7に示す従来
のラケットフレームの振動減衰と比較すれば、本発明の
ラケットフレーム(10)の吸振性は確かに従来のもの
よりも良いことが判る。
【0012】
【発明の効果】本発明によるラケットフレームは、ガッ
トを張設して打撃面を形成すれば、良好な強度、優秀な
曲り剛性、および高弾性のスイートスポットを有するフ
レームを提供すると同時に、破断しにくい強靱性と吸振
性を有するフレームを提供し、従来プラスチック複合材
製ラケットの欠点を有効に改良する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施例の立体組立図である。
【図2】本発明の好適実施例の部分拡大立体図である。
【図3】本発明の好適実施例の部分断面図である。
【図4】本発明の好適実施例の曲げ剛性テストを行った
場合の説明図である。
【図5】本発明の好適実施例に強度テストを行った場合
の説明図である。
【図6】本発明の好適実施例の振動減衰テストの結果を
示す振動減衰記録図である。
【図7】従来のプラスチック複合材料製ラケットフレー
ムの振動減衰テストの結果を示す振動減衰記録図であ
る。
【符号の説明】
10…ラケットフレーム 12(22)…シャフト(第1部) 14(24)…環状フレーム(第2部) 20…殻体 26,28…前枝 32,34…開放端 40,41,42…布帛シート

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフト、および上記シャフトに連結さ
    れた環状フレームを有するプラスチック複合材料製ラケ
    ットフレームであって、上記ラケットフレームは中空殻
    体を有し、上記殻体はシャフトを形成する第1部、およ
    び上記環状フレームを形成する第2部を有し、上記第1
    部は熱可塑性プラスチックを基材とし、長繊維材を強化
    材とした1層以上の繊維強化プラスチックから成り、上
    記第2部は熱硬化性プラスチックを基材とし、長繊維材
    を強化材とした1層以上の繊維強化プラスチックから成
    り、上記第1部は1端部で上記第2部の上記繊維強化プ
    ラスチック層に包装されて上記第2部の相対端部へ連結
    されている、ことを特徴とするプラスチック複合材製ラ
    ケットフレーム。
  2. 【請求項2】 上記第1部の繊維強化プラスチック層の
    基材を構成する熱可塑性プラスチックは熱可塑性マルチ
    フィラメント結合糸であり、その強化材である長繊維材
    は上記マルチフィラメント結合糸と混合されている、請
    求項1のプラスチック複合材製ラケットフレーム。
  3. 【請求項3】 上記第2部の繊維強化プラスチック層は
    熱硬化性樹脂に予備含浸された長繊維布帛シートで形成
    されている、請求項1のプラスチック複合材製ラケット
    フレーム。
  4. 【請求項4】 上記第1部の熱可塑性プラスチックの溶
    融温度は上記第2部の熱硬化性プラスチックの硬化温度
    よりも高い、請求項1のプラスチック複合材製ラケット
    フレーム。
  5. 【請求項5】 上記第1部と上記第2部とは連結されて
    上記熱硬化性樹脂に予備含浸された長繊維布帛シートに
    より包装された接合部を形成している、請求項3のプラ
    スチック複合材製ラケットフレーム。
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