JP3295905B2 - ラケットフレーム - Google Patents

ラケットフレーム

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JP3295905B2
JP3295905B2 JP02940298A JP2940298A JP3295905B2 JP 3295905 B2 JP3295905 B2 JP 3295905B2 JP 02940298 A JP02940298 A JP 02940298A JP 2940298 A JP2940298 A JP 2940298A JP 3295905 B2 JP3295905 B2 JP 3295905B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テニス、バトミン
トン、スカッシュ等のスポーツ用のラケットフレームに
関し、特に、繊維強化樹脂製のラケットフレームにおい
て、振動減衰性を高めならがら、軽量化および強度、剛
性の向上を図るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、繊維強化樹脂製のラケットフレー
ムは、軽量性、高剛性、高強度、耐久性を有するために
汎用されている。この種のラケットフレームは、通常、
炭素繊維、ガラス繊維のような高強度、高弾性率を有す
る繊維を強化繊維として用いると共に、マトリクス樹脂
としてエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を用いて一体的に
成形されている。
【0003】上記熱硬化性樹脂をマトリクス樹脂とする
繊維強化樹脂製のラケットフレームは、剛性が高く優れ
たものであるが、打球により衝撃を受けた時に振動が発
生しやすく、プレーヤーに所謂テニスエルボー等を与え
やすい問題があった。よって、振動減衰性を良くするた
め、アラミド繊維や超高分子量ポリエステル繊維等の有
機繊維を利用する場合もある。しかしながら、有機繊維
からなる強化繊維は剛性および強度が小さいため、有機
繊維のみで補強したラケットフレームを形成することは
困難であり、よって、振動減衰率はさほど高くならず
0.6以下にとどまっている。
【0004】そのため、振動減衰性および耐衝撃性に優
れたポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂をマトリクス樹脂
としたラケットフレームが提供されている。この種のラ
ケットフレームとしては3種類あり、第1は短繊維を含
むポリアミド樹脂を射出成型して形成している場合で振
動減衰率は1.9%となっている。第2はマトリクス樹
脂となる熱可塑性樹脂から形成した繊維とカーボン繊維
等の強化繊維とを繊維形状で積層し、高温で内圧をかけ
てマトリクス樹脂を溶融して成形している場合で、振動
減衰率は0.92%となっている。第3は金型内に強化
繊維を予め配置し、ポリアミド樹脂モノマー(RIMナ
イロン)を反応射出成形している場合で、振動減衰率は
1.1%となっている。
【0005】上記マトリクス樹脂を熱可塑性樹脂で成形
したラケットフレームは、振動減衰率は上記のように
0.9%以上となり、熱可塑性樹脂の持つ靭性の高さを
反映して、従来の熱硬化性樹脂をマトリクス樹脂とする
ラケットフレームでは達し得なかった振動減衰性および
耐衝撃性を有する。
【0006】しかしながら、一般に熱可塑性樹脂は熱硬
化性樹脂と比較して、弾性率の環境依存性が大きく、ラ
ケットフレームの使用環境により、剛性等の特性が変化
しやすい欠点がある。
【0007】このように、マトリクス樹脂を熱硬化性樹
脂とした場合、熱可塑性樹脂とした場合のいずれの場合
も夫々問題を有するため、従来、特開平6−63183
号において、ラケットフレームのスロート部分からグリ
ップにかけて熱可塑性樹脂マトリクスで成形し、打球面
を囲むガット張り部のマトリクス樹脂を熱硬化性樹脂と
したラケットフレームが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ラ
ケットフレームではフレームの半分を熱可塑性樹脂樹脂
をマトリクス樹脂として成形しているため、使用環境に
よる影響を受けやすくい問題が解消されておらず、か
つ、ラケットフレームの振動モードに対して考慮がはら
われていないため、フレームの半分に熱可塑性樹脂をマ
トリクス樹脂として用いながら、有効な振動減衰効果が
得られない問題がある。
【0009】また、ラケットフレームにおいては、上記
振動減衰性、高強度、高剛性の要求に加えて、スピンを
かけるといったプレースタイルに対応するために、ラケ
ットの操作性が重要視され、益々ラケットフレームの軽
量化が望まれている。さらに、競技者向けには打球面の
安定性が要求され、いわゆる面内方向の剛性が重要な性
能であることが判明している
【0010】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、振動減衰性に優れ、かつ、軽量で高強度、高剛性
を有し、しかも、面内方向の剛性が高いラケットフレー
ムを提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、繊維強化樹脂とマトリクス樹脂とからな
る繊維強化樹脂製のラケットフレームにおいて、フレー
ムの厚さ方向の断面において、内層のマトリクス樹脂を
熱硬化性樹脂とすると共に外層のマトリクス樹脂を熱可
塑性樹脂とする部分を、打球時に発生するラケットフレ
ームの振動幅の大きな部分に、長さ方向に50mm〜1
50mmの範囲で配置し、かつ、上記外層の繊維強化熱
可塑性樹脂部では、強化繊維として連続繊維を用いると
共に該強化繊維の体積含有率を40〜70体積%として
いることを特徴とするラケットフレームを提供してい
る。
【0012】上記長さ方向に50mm〜150mmとし
ているのは、繊維強化熱可塑性樹脂材のパイプに近似す
ると、その曲げねじりに対応できる長さの150mm以
下とする必要があり、また、ラケットフレームのあらゆ
る振動モードに対応するためには50mm以上は必要で
あるためことに基づく。また、上記外層の熱可塑性樹脂
をマトリクス樹脂としている部分においては、強化繊維
として連続繊維を用いると共に、該強化繊維の体積含有
率を40〜70体積%としているのは、繊維強化熱可塑
性樹脂部分を繊維強化熱硬化性樹脂部分と同様の振動モ
ードとするためは、繊維強化熱可塑性樹脂を繊維強化熱
硬化性樹脂部分と同程度の弾性率を持つようにする必要
があり、そのため、強度のある連続繊維を用い、かつ、
該連続繊維の体積含有率を40〜70%としている。
【0013】上記のように、マトリクス樹脂として熱可
塑性樹脂のみからなる部分を設けず、振動幅の大きな部
分において、内層の熱硬化性樹脂の外層に熱可塑性樹脂
を用いているため、効果的に振動を減衰することができ
る。しかも、熱可塑性樹脂を熱硬化性樹脂の外層にのみ
配置すると共に、振動幅の大きい部分にのみ使用し、他
の部分は熱硬化性樹脂のみをマトリクス樹脂として用い
ているため、剛性および強度が高く、よって、強化繊維
量を少なくして軽量化を図き、かつ、使用環境による弾
性率の変化が少ないため、打球面の安定性を図ることが
できる。
【0014】上記外層に熱可塑性樹脂を配置する部分
を、フレーム全長に対して、グリップエンドから25%
〜75%の範囲としている(請求項2)。即ち、グリッ
プエンドから25%〜75%の位置は、ラケットフレー
ムに生じるあらゆる振動モードにおいて振動幅の大きな
部分に該当する。
【0015】具体的には、図1(A)に示すように、ラ
ケットフレーム1に生じる面外方向の振動モードでは、
図1(B)に示すようにヨーク部分1aに矢印方向に曲
げが発生し、図1(C)に示すように、打球面を囲むガ
ット張り部1bの4時〜5時の部分(ガット張り部1b
に囲まれて打球面を時計面とみて、頂点を12時として
位置)に矢印方向のねじれが発生し、かつ、図1(D)
に示すように、スロート部1cにも矢印方向のねじれが
発生する。
【0016】さらに、図2(A)に示すように、ラケッ
トフレーム1に生じるの面内方向の振動モードでは、図
2(B)に示すようにヨーク部分1aに矢印方向の曲げ
が発生し、図2(C)に示すように、ガット張り部1b
の4時〜5時の部分に矢印方向の曲げが発生し、図2
(D)に示すように、スロート部1cに矢印方向の曲げ
が発生する。
【0017】このように、ガット張り部1bの4時〜5
時の部分は面外振動モードのねじりや面内振動の曲げの
影響を受ける位置であり、また、ヨーク部分1aは面外
振動モードおよび面内振動モードで曲げの影響を受ける
位置である。即ち、あらゆる振動モードで振動幅の大き
な箇所が、スロート部、ヨーク部およびガット張り部の
4時〜5時の箇所で、この箇所はグリップエンドから2
5%〜75%の範囲にある。よって、この範囲のラケッ
トフレームの外層に熱可塑性樹脂樹脂を配置すると、振
動減衰性を効率良く高めることができる。
【0018】
【0019】また、上記繊維強化熱硬化性樹脂部分と繊
維強化熱可塑性樹脂部の間の少なくとも一部にゴム、エ
ラストマーからなる弾性材を介設していることが好まし
い。このように弾性材を介在させると、剪断方向の応力
に対応させることができ、振動減衰効果をより高めるこ
とができる。
【0020】上記ラケットフレームの内層を繊維強化熱
硬化性樹脂で形成し、外層を繊維強化熱可塑性樹脂で形
成する部分の成形方法としては、繊維強化熱可塑性部材
を成形した後、その中に硬化する前のレイアップである
繊維強化熱硬化性樹脂のプリプレグシート積層材を挿入
し、この状態で、成形金型のキャビティ内に配置して加
熱加圧成形する。この加熱加圧により、熱可塑性樹脂と
熱硬化性樹脂は、熱硬化性樹脂の接着力により固定され
る。其の際、繊維強化熱可塑性樹脂は反応射出成形(R
IM成形)されたものであることが好ましい。即ち、R
IM成形では、内圧圧力が7kgf/cm2以下の低圧で成形
が可能で、低圧で成形することで繊維の後が残りやす
く、この繊維により所謂アンカー効果が得られ、繊維強
化熱可塑性部材と繊維強化熱硬化部材とを強固に固着す
ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図3(A)(B)に示す実施例1の
ラケットフレーム10は、ヨーク部11の内層を繊維強
化熱硬化性樹脂部20とし、外層を繊維強化熱可塑性樹
脂部21としている。ラケットフレーム10の他の部分
である打球面Fを囲むガット張り部12、スロート部1
3、シャフト部14、グリップ部15は繊維強化熱硬化
性樹脂より成形している。該実施例1のラケットフレー
ム10は下記の方法で作成した。
【0022】まず、厚み24mm、幅13.5mmの断
面形状を持つヨーク部11を形成するため、直径14m
mのマンドレルに25mm幅(厚み80μm)の66ナ
イロンチューブを被せ、カーボン繊維をスリーブ状に織
ったブレイド(東邦レーヨン製カーボンブレイドBC7
364−24(20)、BC7396−9(20))を
各1層づつ積層して、レイアップを作成した。このレイ
アップをナイロンチューブと共にマンドレルから引き抜
き、金型内に配置した。該金型を150℃に昇温し、内
層ナイロンチューブ内に6kgf/cm2の圧力空気を注入し
て加圧保持した。この金型内での加熱加圧時間は30分
間であった。金型のキャビティ内に溶融したナイロンモ
ノマー(宇部興産製UX−75)を注入した。この溶融
温度は90℃で、触媒を含むA液と開始剤B液を1:1
で混合して注入した。この注入圧は5kgf/cm2に制御し
た。金型内で3分間の保持後、離型した。このようにし
て図4に示すような成形した筒形状の繊維強化熱可塑性
樹脂部21をヨーク部11の全長に対応する長さ70m
mに切断し、12gの成形品とした。
【0023】次いで、発泡前のポリスチレンからなる芯
材にナイロンチューブを被覆し、熱硬化性樹脂のエポキ
シ樹脂をカーボン繊維に含浸させたCF/エポキシプリ
プレグ(東レT800、P2053−12レジンコンテ
ント30%)を積層し、図4に示す繊維強化熱硬化樹脂
部20となる芯材を作成し、上記繊維強化熱可塑性樹脂
部材21の中空部21aに挿入した。このようにして、
繊維強化熱硬化性樹脂部20の外周面に繊維強化熱可塑
性樹脂部21を備えたヨーク部材を形成した。
【0024】また、ラケットフレーム10の上記ヨーク
部材を除く他の部分を形成するため、直径14.5mm
をマンドレルにかぶせた66ナイロンチューブの外周
に、熱硬化性樹脂のエポキシ樹脂をカーボン繊維に含浸
させたCF/エポキシプリプレグ(東レT800、P2
053−12レジンコンテント30%)を鉛直状の積層
した。この時、上記CFプリプレグは、その繊維角度が
0度、22度、30度、90度となるように積層した。
この積層したCFプリプレグは180gとした。マンド
レルよりナイロンチューブと共に積層体を抜き取って、
図5に示すように、成形金型25のキャビテイ25aに
上記積層体30を配置すると共に、キャビテイのヨーク
部に上記成形したヨーク部11を配置した。その後、金
型25を型閉し、150℃で加熱し、チューブ内を6kg
f/cm2で加圧し、 30分硬化してラケットフレーム10
を成形した。このようにして成形したラケットフレーム
10は打球面積が105インチ、ガット張り部の外径は
厚み22mm、幅12mmで、成形ローフレームの重量
は208gであった。
【0025】実施例2では、図6中にクロス斜線で示す
ように、繊維強化熱可塑性樹脂部21を繊維強化熱硬化
性樹脂部20の外層に配置した部分を、実施例1のヨー
ク部11とは異なり、ガット張り部12の4時〜5時の
位置に配置し、その長さを左右夫々140mmとしてい
る。
【0026】上記実施例2のラケットフレームは、実施
例1と同様に、ガット張り部12の4時〜5時の位置
に、CF/エポキシプリプレグ積層体の外周に強化繊維
RIMナイロンを配置した部分を設け、この部分の外径
を厚み24mm、幅13.5mmとした。それ以外は、
実施例1と同様である。成形したローフレームの重量は
211gであった。
【0027】実施例3のラケットフレームは図7中にク
ロス斜線で示すように、CF/エポキシプリプレグ積層
体からなる繊維強化熱硬化性樹脂部20の外周に繊維強
化RIMナイロンからなる繊維強化熱可塑性部分21を
配置した部分を、スロート部13の両側とし、その長さ
は左右とも夫々100mmとした。この配置位置を代え
た以外は、上記実施例1と同様であり、成形ローフレー
ムの重量は213gであった。
【0028】実施例4のラケットフレームは図8中にク
ロス斜線で示すように、実施例2のガット張り部12の
4時〜5時の位置に配置した繊維強化RIMナイロンか
らなる繊維強化熱可塑性部分21とCF/エポキシプリ
プレグの積層体からなる繊維強化熱硬化性樹脂部20の
間に厚さ2mmのゴム材料22を長さ80mmでを挿入
している。これ以外は実施例2と同様である。成形した
ローフレームの重量は212gであった。
【0029】実施例5のラケットフレームは、図9中に
クロス斜線で示すように、上記実施例2と実施例3とを
複合化したもので、ガット張り部12の4時〜5時の部
分とスロート部13の両側に、繊維強化RIMナイロン
からなる繊維強化熱可塑性部21とCF/エポキシプリ
プレグの積層体からなる繊維強化熱硬化性樹脂部20を
配置している。それ以外は実施例2と同様である。成形
したローフレームの重量は213gであった。
【0030】上記実施例1乃至実施例5と性能を比較す
るために、下記の比較例1乃至比較例4のラケットフレ
ームを作成した。
【0031】比較例1のラケットフレームは、6ナイロ
ン樹脂を断面コ字状に削り出して、それぞれ断面コ字状
の上下部材を設け、この上下部材をボックス状に重ね合
わせて当接面を熱融着することで、実施例2の繊維強化
RIMナイロン部分と同一形状となるように作成した。
この繊維強化されていない熱可塑性樹脂部を繊維強化熱
硬化性樹脂部の外層に配置した。それ以外は実施例2と
同様であり、成形ローフレームは207gであった。
【0032】比較例2のラケットフレームは、ヨーク部
11に設ける繊維強化RIMナイロン部からなる繊維強
化熱可塑性部21の長さを30mmとしたこと以外は実
施例1と同様である。該成形ローフレームの重量は20
8gであった。即ち、実施例1でがヨーク部11の全長
(70mm)にわたり繊維強化熱可塑性樹脂部21を配
置しているが、比較例2ではヨーク部の一部にのみ繊維
強化熱可塑性樹脂部21を配置している。
【0033】比較例3のラケットフレームは、ガット張
り部の4時〜5時に配置する繊維強化RIMナイロンか
らなる繊維強化熱可塑性樹脂部の長さを180mmとし
た点だけが、長さ140mmとした実施例2と相違させ
ている。成形ローフレームのは226gであった。
【0034】比較例4のラケットフレームは、繊維強化
RIMナイロンからなる繊維強化熱可塑性樹脂部21の
長さを140mmとして実施例2と同様としているが、
その配置位置をガット張り部分の4時〜5時ではなく、
ガット張り部のトップ(12時)の部分に配置してい
る。それ以外は実施例2と同様である。成形ローフレー
ムは224gであった。
【0035】比較例5のラケットフレームは、繊維強化
熱可塑性樹脂を外層に配置した部分を設けず、全て繊維
強化熱硬化性樹脂から成形したものであり、成形ローフ
レームは207gであった。
【0036】上記実施例1乃至実施例5および比較例1
乃至比較例5からなるラケットフレームに対して、それ
ぞれ頂圧剛性、平圧剛性、面外1次振動減衰率、面外2
次振動減衰率および面内振動減衰率のテストを行った。
これら実施例および比較例のラケットフレームは温度2
3℃、湿度55%の環境下で90時間保持し、各実施例
および比較例ともそれぞれ3本つづテストし、その平均
値を、下記の表1に示している。
【0037】
【表1】
【0038】平圧剛性テストは、図10に示すように、
ラケットフレーム10を水平とした状態でトップ側とグ
リップエンド側の近傍の下部を支持具で支持し、トップ
側とグリップエンドの間の中央点に上方より加圧具によ
り80kgfの力を加えて測定した。 また、 頂圧剛性は図
11に示すように、ラケットフレーム10を垂直にし
て、そのスロート部13の左右両側部を支持具で2点支
持し、ラケットフレーム10の上方からトップ部の中央
に、加圧具で80kgfの力を加えて測定した。
【0039】面外1次振動減衰率および面外2次振動減
衰率は、図12(A)に示すように、ラケットフレーム
10のヨーク付け根およびスロート部とグリップの接合
部の面外方向外周面に加速度ピックアップ40を取り付
け、インパクトハンマー41で加速し、加速度ピックア
ップ40に取り付けたアンプを介して接続した解析装置
(図示せず)により、加速度の減衰曲線を得た。振動減
衰率はこの減衰曲線より計算して求めた。また、面内振
動減衰率は、図12(B)に示すように、上記加速度ピ
ックアップ40をラケットフレーム10の3時の面内方
向内周面に取り付けて、同様に、減衰率を求めた。
【0040】上記表1に示すように、実施例1乃至実施
例5はいずれも、面外1次振動減衰率は0.70〜0.
88であるのに対して、比較例1乃至比較例5は0.3
8〜0.62で実施例の方が面外1次振動減衰率が高い
ことが確認できた。また、面外2次振動減衰率について
も、本実施例1乃至実施例5は0.83〜1.07であ
るのに対して、比較例1乃至比較例5は0.41〜0.
66で、本実施例の方が面外2次振動減衰率が高いこと
が確認できた。さらに、面内振動減衰率についても、実
施例1乃至実施例5は0.93〜1.06であるのに対
して、比較例1乃至比較例5は0.57〜0.92で、
本実施例の方が面内振動減衰率も高いことが確認でき
た。
【0041】頂圧剛性は、実施例1乃至実施例5は13
6〜138kgf/cmであるのに対して、比較例1と比較例
2は122、127kgf/cmで、本実施例の方が頂圧剛性
が高い。また、重量が同一である実施例1と比較例3と
では実施例1の方が頂圧剛性が高い。さらに、比較例4
の頂圧剛性は138kgf/cmと高いが重量が224gで重
く、同一の頂圧剛性を有する実施例2は重量が211
g、実施例5は重量が213gと少ない。このように、
本実施例では軽量としながら、高い頂圧剛性を得ること
ができることが確認できた。また、重量が略同様な実施
例1では137kgf/cmであるのに対して、 比較例5は1
18kgf/cmであり、実施例1の方がはるかに頂圧剛性が
高い。
【0042】平圧剛性は、実施例1乃至実施例5は53
〜57kgf/cmで、 比較例1乃至比較例5が43〜53kg
f/cmであるため、 本実施例の平圧剛性は比較例の平圧剛
性以上となっていた。
【0043】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のラケットフレームでは、振動幅の大きい部分におい
て、繊維強化熱硬化性樹脂部の外層に繊維強化熱可塑性
樹脂部を配置しているため、面外方向および面内方向の
いずれも振動も効率良く減衰することができる。しか
も、繊維強化熱可塑性樹脂部の配置を限定しているた
め、強度および剛性を保持するための強化繊維量の増加
を抑制でき、その結果、軽量化を図ってラケットの操作
性を良好とすることができる。
【0044】さらに、マトリクス樹脂として熱可塑性樹
脂を用いる部分を上記のように限定しているため、使用
環境による弾性率の変化も少なく、よって、打球面の安
定性を図ることができる。かつ、マトリクス樹脂として
カーボン繊維等で補強した熱硬化性樹脂部でフレームの
大部分を構成しているため、頂圧剛性および平圧剛性を
高くすることができ、高強度、高剛性のラケットとし
て、打球時の反発性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は打球時にラケットフレームに発生す
る面外方向の振動モードを示す概略図、(B)(C)
(D)は面外振動により発生する各部の曲げねじりを示
す概略図である。
【図2】 (A)は打球時にラケットフレームに発生す
る面内方向の振動モードを示す概略図、(B)(C)
(D)は面内振動により発生する各部の曲げねじりを示
す概略図である。
【図3】 (A)は本発明の実施例1のラケットフレー
ムを示す説明図,(B)は(A)のB−B線断面図であ
る。
【図4】 実施例1のヨーク部の形成方法を示す図面で
ある。
【図5】 実施例1のラケットフレーム全体の形成方法
を示す図面である。
【図6】 実施例2のラケットフレームを示す図面であ
る。
【図7】 実施例3のラケットフレームを示す図面であ
る。
【図8】 (A)は実施例4のラケットフレームを示す
図面、(B)は(A)のC−C線断面図である。
【図9】 実施例5のラケットフレームを示す図面であ
る。
【図10】 平圧剛性テスト方法を示す図面である。
【図11】 頂圧剛性テスト方法を示す図面である。
【図12】 (A)は面外方向の振動減衰率を測定する
方法を示す図面、(B)は面内方向の振動減衰率を測定
する方法を示す図面である。
【符号の説明】
10 ラケットフレーム 11 ヨーク部 12 ガット張り部 13 スロート部 20 繊維強化熱硬化性樹脂部 21 繊維強化熱可塑性樹脂部 22 ゴム材料

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化樹脂とマトリクス樹脂とからな
    る繊維強化樹脂製のラケットフレームにおいて、 フレームの厚さ方向の断面において、内層のマトリクス
    樹脂を熱硬化性樹脂とすると共に外層のマトリクス樹脂
    を熱可塑性樹脂とする部分を、打球時に発生するラケッ
    トフレームの振動幅の大きな部分に、長さ方向に50m
    m〜150mmの範囲で配置し かつ、上記外層の繊維強化熱可塑性樹脂部では、強化繊
    維として連続繊維を用いると共に該強化繊維の体積含有
    率を40〜70体積%と していることを特徴とするラケ
    ットフレーム。
  2. 【請求項2】 上記外層に熱可塑性樹脂を配置する部分
    を、フレーム全長に対して、グリップエンドから25%
    〜75%の範囲としている請求項1に記載のラケットフ
    レーム。
  3. 【請求項3】 上記熱硬化性樹脂部と熱可塑性樹脂部の
    間の少なくとも一部にゴム、エラストマーからなる弾性
    材を介設している請求項1または請求項2に記載のラケ
    ットフレーム。
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