JP2005328925A - ラケットフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ラケットフレームの振動・衝撃吸収性と面安定性と反発性を向上させる。
【解決手段】 グリップ15は、シャフト部14より一体的に延在されて繊維強化樹脂で構成されるグリップ部17と、該グリップ部17の外周囲の粘弾性材からなる被覆層20とで構成され、グリップ部17は末端部から20〜30mmの位置までの第一グリップ部18と、該第一グリップ部からシャフト部の境界までを第二グリップ部とし、第一グリップ部18の断面形状を八角形枠状とし、第二グリップ部19の断面形状を四角形枠状としている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ラケットフレームに関し、特に、グリップ部を改良して振動吸収性と打球時の安定性を向上させるものに関する。
近年、特に女性やシニア層のために、少ない力で飛び性能の高いラケットへの要望が高まっている。そのため、ラケットフレームの材料は、金属や木材ではなく、軽量で比強度が高く、設計自由度も高い繊維強化樹脂が主流となっており、通常は、炭素繊維のような高強度、高弾性率の繊維で強化されて、剛性に優れた熱硬化性樹脂から成形されている。しかし、熱硬化性樹脂製のラケットフレームは、その熱硬化性樹脂の特性から打球時の衝撃で不快な振動を発生しやすく、衝撃が肘に伝わって生じるテニス肘(所謂「テニスエルボー」)の大きな原因となっている。
さらに、スピンをかけるなどの競技思考の強いプレーヤーにとっては、ラケットの操作性や面安定性も重要であるが、操作性を高めるためにラケットを軽量化すると、打球時の面安定性と反発性が低下する問題もある。
そこで、軽量で、高剛性、高強度を有しながら、優れた振動減衰性、面安定性、飛び性能をも併せ持つラケットフレームが求められている。
以上の問題点に関し、ラケットのバランスに影響を与えないグリップ部分に衝撃吸収機能を取り付けることにより、打球時の不快な衝撃や振動を抑制する様々な提案が従来よりなされている。例えば、特開2004−81298号(特許文献1)では、図6に示すように、シャフト部の末端より一体的に延在されるグリップ本体層2と、該グリップ本体層の一部あるいは全体を被覆する弾性材層3と、該弾性材層3の外周に配設される硬質シェル層4とからなる三層構造のグリップ部1とし、かつ、グリップ本体層2と弾性材層3との当接面および/または、硬質シェル層4と弾性材層3との当接面の少なくとも一部を波形形状とすることが提案されている。
前記特許文献1では、比較的厚肉な弾性材層3が打球時に横ズレすることを防止して、弾性材層3の損失エネルギーを効率よく高めることができるため、プレーヤーに伝播される衝撃や振動を抑制することはできると記載されている。
しかしながら、最外層に硬質シェル層4が配設されているため、打球時の衝撃や振動を効果的に吸収することが困難である点に問題が残る。
また、特開平6−63182号(特許文献2)では、図7(A)(B)に示すように、多面体断面を持ち、側面の少なくとも一つは全体に凹形の外側表面を持ち、隣接するエッジ6aが突き出した稜線を作る固い下地部品6と、該下地部品6の外周に配設される弾性を有する上部部品7とからなるグリップ部5とし、該上部部品7は、多面体断面を持ち、側面は全体に平面の外側表面を持ち、内部表面は下地部品6の外側表面の形状に相補的な形状とすることが提案されている。
前記特許文献2によれば、弾性を有する上部部品7がエッジ6aによって横ズレすることを防止でき、打撃時の衝撃や振動の吸収性も高まると記載されている。
しかしならが、前記のような断面形状とすることにより、上部部品の体積が小さくなるため、振動や衝撃を十分に吸収できない点に問題がある。
特開2004−81298号公報 特開平6−63182号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、打球時にプレーヤーに伝播する振動や衝撃を効果的に吸収し、かつ、打球時の安定感および飛び性能も良好なラケットフレームの提供を課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、グリップ部、シャフト部、スロート部およびヘッド部を繊維強化樹脂製のパイプから連続的に形成したラケットフレームであって、
前記グリップ部は、端末から20mm〜30mmの範囲の部位を断面八角枠形状の第1グリップ部とし、該第1グリップ部から前記シャフト部までの部位を断面四角枠形状の第2グリップ部とし、前記第1グリップ部および第2グリップ部からなるグリップ部の外周面に粘弾性材からなる被覆層が設けられていることを特徴とするラケットフレームを提供している。
即ち、本発明のラケットフレームのグリップは第1グリップ部と第2グリップとからなる形状が相違する前記パイプからなるグリップ部の外周面に、粘弾性材からなる被覆層を設けて形成している。
前記第一グリップ部はエンドキャップが取り付ける領域としており、エンドキャップの長さは一般的に25mmであるため、第一グリップ部は該エンドキャップが取り付けられる領域の20〜30mmの範囲内としている。
このエンドキャップが取り付けられる第一グリップ部は、ラケットを握ったときに最も力の加わる部分である。一方、打球時には、特にオフスポット打球時には、ヘッドトップ位置とグリップ端中心位置を通る基準線回りに打球面がブレやすく、これに伴い、グリップ部の中でも最も力の加わる第一グリップ部には基準線回りに強い捻れの力が加わる。
従って、この第一グリップ部の断面形状を八角形として、該第一グリップ部の外側面に8本のエッジ部を周方向に間隔をあけて突出させることにより、前記捻れを効果的に抑制してラケットの安定感を増加させることができる。さらに、第一グリップ部の断面形状を、エンドキャップの断面形状に対応した八角形とすることにより、エンドキャップを取り付けたときに固定するピンを打ちやすく、一層強固にエンドキャップを固定することが可能となるため、この点からも、打球時のラケットの安定感を向上させることができる。
シャフト部と連続する前記第二グリップ部の断面形状を四角形とすることにより、該第二グリップ部の曲げ剛性が向上し、ラケットの面外方向のしなりを抑制することができるため、打球時の衝突エネルギーのロスが減少し、反発性が良くなる。
前記断面八角枠形状の第1グリップ部の断面外形寸法は、厚み方向の寸法を15mm以上26mm以下の範囲内とし、幅方向の寸法を20mm以上28mm以下の範囲内とし、前記厚み方向と幅方向との間を連結する斜辺方向の寸法を18mm以上26mm以下の範囲内とし、
前記断面四角枠形状の第2グリップ部は、その外形を、厚み方向の寸法を15mm以上22mm以下の範囲内とし、幅方向の寸法を20mm以上27mm以下の範囲内としていることが好ましい。
前記第一グリップ部の打球面と直交する面外方向の厚み方向の寸法(対向する幅方向面間の寸法)、該厚み方向と直交方向の幅方向の寸法(対向する厚み方向面間の寸法)および、その間の斜辺方向面の寸法を前記寸法としているのは、前記範囲未満では第一グリップ部の強度が低下し、前記範囲より大きくすると粘弾性材の厚みが薄くなり、衝撃や振動の吸収性が低下することに因る。
前記第一グリップ部の前記寸法は、より好ましくは、厚み方向の寸法は20mm以上24m以下、幅方向の寸法は24mm以上26mm以下、斜辺方向面の寸法は22mm以上24mm以下である。
前記第二グリップ部の厚み方向および幅方向の寸法を前記範囲内としているのは、前記範囲未満では第二グリップ部の強度が低下し、前記範囲より大きくすると粘弾性材の厚みが薄くなり、衝撃や振動の吸収性が低下することに因る。
前記第二グリップ部の前記寸法はより好ましくは、厚み方向の寸法は17mm以上20mm以下、幅方向の寸法は22mm以上25mm以下である。
前記粘弾性材からなる被覆層は、前記第1グリップ部では外周面に均等の厚さで塗布して外面を第1グリップ部と相似形状の断面八角形としている一方、
前記第2グリップでは、粘弾性材からなる被覆層は外面を断面八角形状とし、該第2グリップ部の被覆層の外形を第1グリップ部の被覆層の外形と同一形状として連続させている。
前記のように、第一、第二グリップ部からなるグリップ部の外側周囲に粘弾性材を被覆することにより、打球時の衝撃や振動を効果的に吸収することができる。特に、この粘弾性材の取り付け位置がグリップ部であることによって、ラケットのバランス増加を回避でき、良好な操作性を維持することができる。
また、断面四角形状の第二グリップ部に、外面が断面八角形となるように粘弾性材を被覆し、第一グリップ部の被覆層と同一形状としていることにより、捻れを抑制して安定感を向上させることができる。
前記粘弾性材からなる被覆層の肉厚は2mm〜5mmの範囲としている。これは2mm未満であると振動減衰性が向上できないためであり、5mmを超えると繊維強化樹脂からなるグリップ部の断面厚さ、幅が小さくなり、強度が低下するからである。
前記繊維強化樹脂製のパイプからなる第1グリップ部および第2グリップからなるグリップ部の肉厚は0.5mm〜1mmとし、該グリップ部の肉厚に対して前記被覆層の厚さを2倍〜10倍に設定している。
前記粘弾性材は、ショアA硬度を50以上90以下の範囲内とすることが好ましい。これは、50未満では、グリップを握ったときに柔らかすぎて安定感に欠け、90より大きくすると、振動減衰性が悪化し、打球時の衝撃や振動を効果的に吸収できないことに因る。 該粘弾性材のショアA硬度は、より好ましくは70以上80以下である。
粘弾性材の材料としては、エストラマーやプラスチックで構成される材料が用いられ、特に、ポリウレタンが好ましい。例えば、繊維強化樹脂製のグリップ部をグリップ金型にセットした後に発泡ウレタンを注入して硬化させることによって、ポリウレタンをグリップ部に被覆することができる。
前記グリップの全長を100mm以上200mm以下の範囲内とすることが好ましい。これは、100mm未満では両手ハンド打ちするときにグリップ部分が足りなくなり、250mmより長くすると、ラケット全長を700mm以下とした場合にフェイス面積を大きく確保することが困難となるため、スイートスポットが小さく、かつボールの反発性も低下してしまうことに因る。該グリップ部の全長は、より好ましくは150mm以上200mm以下の範囲である。
上述したように、本発明によれば、繊維強化樹脂製のパイプからなるグリップ部の断面形状を、打球時に最も力の加わる第一グリップ部で断面八角形枠状とし、それ以外のシャフト部との連結側の第二グリップ部は断面四角形枠状とすることによって、打球時のグリップ部の捻れを効果的に抑制して面安定性を高めるとともに、グリップ部の面外方向のしなりを抑制してボールの反発性を高めることができる。
また、該グリップ部の外側周囲に粘弾性材を被覆することによってグリップを完成していおり、前記粘弾性材からの被覆層を設けているため、操作性を低下させることなく、打球時の振動や衝撃を効果的に吸収することができる。従って、振動吸収性が高く、かつ、操作性、面安定性、反発性がともに良好なラケットフレームを提供することができる。
以下、発明の実施形態を図面を参照して説明する。
なお、以下に説明する実施形態はいずれも本発明を硬式テニス用ラケットフレームに適用したものである。
図1および図4は本発明の第一実施形態に係る硬式テニス用のラケットフレーム11を示す。
ラケットフレーム11は、ヘッド部12、スロート部13、シャフト部14、グリップ部17を繊維強化樹脂製のパイプから連続的に形成している。ヘッド部12とシャフト部14とを連続するスロート部13は二股状とし、該スロート部13の両側枠の間にヨーク部16を設け、該ヨーク部16とヘッド部12とで打球面Fを囲むガット張架部Gを形成している。
グリップ15は、シャフト部14から連続一体に延在するグリップ部17の外周面に粘弾性材からなる被覆層20を設けて形成している。該グリップ15の末端部15aにエンドキャップ21が嵌着される。
本実施形態のラケットフレーム11の全長は700mmであり、グリップ15の全長は170mmとしている。
繊維強化樹脂製のパイプからなるグリップ部17は、図1および図2(A)に示すように、該グリップ部17の末端部17aより30mmの位置までを第一グリップ部18と、末端部17aから25mmの位置よりシャフト部14との境界までを第二グリップ部19として、その形状を変えている。
第一グリップ部18は、図2(A)に示すように、断面八角形の環状枠とし、8個の側壁18A〜18Hで囲んでいる。詳しくは、断面形状において、図3(A)に示すように、打球面方向と平行は幅方向面の図中上辺18aと下辺18eの寸法は同寸とし、打球面と直交する面外方向の厚み方向面の図中左右側辺18c、18gの高さは同寸とし、これらを連結する斜辺方向面18bと18f、18dと18hは互いに平行で、かつ長さを同寸としている。
具体的には、この第一グリップ部18は、上壁18Aと下壁18Eの距離(厚み方向寸法a)を23mmとし、左右側壁18C、18G間の距離(幅方向寸法b)を25mmとし、斜辺幅(c)、斜壁18B、18F間(18D、18H間)の距離(斜辺方向寸法c)を23mmとしている。
前記第二グリップ部19は、図4(A)に示すように、断面4角形枠状とし、4つの側壁19A〜19Dに囲まれた断面長方形状よりなる。詳しくは、断面形状において、打球面Fと平行な幅方向面の図中上辺19aと下辺19cは同一寸法とし、直交方向の面外方向の厚さ方向面の左右側辺19bと19dは同一寸法とし、上辺19aと下辺19cの幅は左右側辺19b、19dよりも長くしている。
また、この第二グリップ部19は、その断面形状において、外寸における上壁19Aと下壁19Cの距離(面外方向の厚み寸法d)を18mmとし、外寸における左右側壁19B、19D間の距離(幅方向寸法e)を23mmとしている。
前記構成のグリップ部17をグリップ金型にセットした後、発泡ウレタンを該金型に注入して硬化させ、図2(B)に示すように、グリップ部17の外側周囲にポリウレタンからなる粘弾性材を被覆させて被覆層20を設けている。該被覆層20の肉厚は各部位で2mm〜4.5mmの範囲で変えて、第一グリップ部18および第二グリップ部19とも外側断面形状を同一形状の八角形として、グリップ15を完成している。
前記粘弾性材からなる被覆層20を設けたグリップ15の外形は、図3(B)、図4(B)に示すように、断面形状において、面外方向の厚み(A)を27mm、幅(B)を31mm、斜辺幅(C)を30mmとしている。前記粘弾性材のショアA硬度は50以上90以下の範囲内に設定している。
グリップ15には、図2(B)に示すように、該グリップ15の末端部15aに断面八角形状のエンドキャップ21を取り付け、4箇所の前記斜壁18B、18D、18F、18Hとエンドキャップ21の斜璧21A〜21Dとに長さ12mm、幅6mmのコの字ピン(図示せず)を打ち付けて互いに固定している。
最後に、エンドキャップ21からグリップ部15までの外周面にグリップテープ(図示せず)を巻きつけている。
前記構成のラケットフレーム11は、打球時にもっとも力の加わる部分である、グリップ部17の末端部17aから30mmの範囲の第一グリップ部18の断面を八角形枠状としているため、図3(B)に示すように、第一グリップ部18の外側面には8本のエッジ部18iが周方向に間隔をあけて外側に向かって形成される。
よって、ヘッドトップ位置Tとグリップ末端部15aの中心位置を通る基準線回りのラケットのねじれを効果的に抑制でき、打球時の面安定性を高めることができる。また、エンドキャップ21の断面形状も八角形であるため、エンドキャップ21を第一グリップ部18に取り付けるときに互いに嵌合してピンを打ちつけやすく、強固に固定することができる。
さらに、前記第二グリップ部19の断面形状は四角形枠状としているため、曲げ剛性が高くなり、ラケットのしなりを抑制できるため、ボールの反発性を高めることができる。また、グリップ部17の外側周囲に粘弾性材の被覆層20を設けているため、ラケットのバランスを増加させずに振動減衰性を高めることができ、操作性を良好に維持することができるうえ、粘弾性材20の厚みを十分に確保できるため、打球時の振動や衝撃を効果的に吸収することができる。
(実施例)
以上のことを確認するために、本発明のラケットフレームの実施例1〜3と比較例1〜3について説明する。
以下の表1に示すとおり、第一グリップ部18の断面形状における面外方向の厚み(a)、幅(b)、斜辺幅(c)、第二グリップ部19の断面形状における面外方向の厚み(d)、幅(e)を異ならせた実施例1〜3と比較例1〜3を作製し、ラケットフレームの振動減衰率を測定し、振動・衝撃吸収性と面安定性についての実打テストとフレームの耐久テストも行った。
Figure 2005328925
実施例1〜3および比較例1〜3のいずれのラケットフレームも、繊維強化熱硬化性樹脂で成形した中空形状とし、厚み24mm、幅12mmの断面形状とし、フレーム全長が700mm、グリップ15の全長が170mm、打球面Fの面積が105平方インチである同一形状とし、フレーム重量およびフレームバランスは表1に示すとおり設定した。詳細には、ラケットフレームは、カーボン繊維を強化繊維とした繊維強化熱硬化性樹脂のプリプレグシート(CFプリプレグ(東レT300、700、800、M46J))を、66ナイロンからなる内圧チューブを被覆したマンドレル(φ14.5)上に積層し、鉛直状の積層体を成形した。プリプレグ角度は0°、22°、30°、45°、90°とし、積層した。マンドレルを抜き取って前記積層体を金型にセットした。金型を型締して、金型を150℃に昇温し、30分間の加熱を行うと同時に内圧チューブ内に9kgf/cm2の空気圧を付加し、加圧保持し、加熱加圧成形により作成した。
前記成形後、グリップ部17の外側周囲に発泡ポリウレタンからなる粘弾性材で被覆層20を形成する作業を行った。この作業は前記第一実施形態と同じである。また、実施例1〜3および比較例2、3のいずれのラケットフレームも、粘弾性材20のショアA硬度を75とし、粘弾性材20を被覆した後のグリップ15の外形は、断面を八角形状とし、面外方向の厚み(A)を27mm、幅(B)を31mm、斜辺幅(C)を30mmとする同一形状および同一寸法とした。
(実施例1)
前記第一実施形態と同一形状とした。即ち、第一グリップ部18の断面形状における面外方向の厚み(a)を23mm、幅(b)を25mm、斜辺幅(c)を23mmとし、第二グリップ部19の断面形状における面外方向の厚み(d)を18mm、幅(e)を23mmとした。
(実施例2)
第一グリップ部18の断面形状における面外方向の厚み(a)を18mm、幅(b)を22mm、斜辺幅(c)を22mmとし、第二グリップ部19の断面形状における面外方向の厚み(d)を15mm、幅(e)を20mmとした。
(実施例3)
第一グリップ部18の断面形状における面外方向の厚み(a)を26mm、幅(b)を28mm、斜辺幅(c)を26mmとし、第二グリップ部19の断面形状における面外方向の厚み(d)を22mm、幅(e)を27mmとした。
(比較例1)
第一グリップ部18の断面形状における面外方向の厚み(a)を27mm、幅(b)を31mm、斜辺幅(c)を30mmとし、第二グリップ部19の断面形状における面外方向の厚み(d)を27mm、幅(e)を31mmとして、グリップ部17の外側周囲に粘弾性材20を被覆しなかった。
(比較例2)
第一グリップ部18の断面形状における面外方向の厚み(a)を16mm、幅(b)を20mm、斜辺幅(c)を20mmとし、第二グリップ部19の断面形状における面外方向の厚み(d)を13mm、幅(e)を18mmとした。
(比較例3)
第一グリップ部18の断面形状における面外方向の厚み(a)を27mm、幅(b)を29mm、斜辺幅(c)を28mmとし、第二グリップ部19の断面形状における面外方向の厚み(d)を25mm、幅(e)を29mmとした。
(面外2次振動減衰率の測定)
ラケットフレーム11を図5(A)に示すようにヘッド部12上端を紐51で吊り下げ、スロート部13とシャフト部14との連続点に加速度ピックアップ計53を打球面に垂直に固定した。この状態で、図5(B)に示すように、加速度ピックアップ計53の裏側のフレーム11をインパクトハンマー55で加振した。そして、面外1次振動減衰率と同等の方法で減衰率を算出し、面外2次振動減衰率とした。各実施例および比較例のラケットフレームについて測定された平均値を前記表1に示す。
(実打評価)
ラケットの振動・衝撃の吸収性と面安定性についてアンケート調査を行った。5点満点で(点が多い程良いと評価)、中・上級者(テニス歴10年以上、現在も週3日以上プレーする条件を満たす)50名の採点結果の平均値を表1に示した。
(耐久テスト)
球速55m/sのボールを打球面Fのトップから18cmの部分に当て、フレームが破損するか否かを確認した(○は破損なし、×は破損あり)。
表1に示すように、粘弾性材で被覆層20を設けなかった比較例1は振動減衰率が低く、実打テストにおいても振動・衝撃吸収性が低いという結果が得られた。グリップ部17の断面形状が小さい比較例2は、強度が低く、また、粘弾性材の被覆層20が厚くなったことによって面安定性も低い評価となった。グリップ部17の断面形状が大きい比較例3は、粘弾性材20が薄くなったことによって振動減衰率が低く、実打テストにおいても同様の結果となった。
一方、実施例1〜3は、振動減衰率の測定結果、実打テストの評価、耐久テストの結果のいずれにおいても好結果が得られた。さらに、実施例1と実施例2を比較すると、粘弾性材の被覆層20がより厚い実施例2は、振動・衝撃吸収性が向上したが、面安定性は低下した。また、実施例1と実施例3を比較すると、グリップ部17の断面形状がより大きい実施例3の方が、面安定性が向上したが、粘弾性材の被覆層20が薄くなったことによって振動・衝撃吸収性は低下した。
本発明の第一実施形態に係るラケットフレームの平面図である。 図1に示すラケットフレームの要部を示し、(A)は粘弾性材被覆前の状態を示す斜視図であり、(B)は粘弾性材被覆後の状態を示す斜視図である。 図1に示すラケットフレームの第一グリップ部を示す断面図であり、(A)は粘弾性材被覆前の状態を示し、(B)は粘弾性材被覆後の状態を示す図である。 図1に示すラケットフレームの第二グリップ部を示す断面図であり、(A)は粘弾性材被覆前の状態を示し、(B)は粘弾性材被覆後の状態を示す図である。 (A)(B)はラケットフレームの面外二次振動減衰率の測定方法を示す概略図である。 従来例の図である。 他の従来例の図である。
符号の説明
11 ラケットフレーム
12 ヘッド部
15 グリップ
17 グリップ部
18 第一グリップ部
19 第二グリップ部
20 粘弾性材の被覆層
F 打球面

Claims (5)

  1. 繊維強化樹脂製のパイプを連続させてグリップ部、シャフト部、スロート部およびヘッド部を形成したラケットフレームであって、
    前記グリップ部は、端末から20mm〜30mmの範囲の部位を断面八角枠形状の第1グリップ部とし、該第1グリップ部から前記シャフト部までの部位を断面四角枠形状の第2グリップ部とし、前記第1グリップ部および第2グリップ部からなるグリップ部の外周面に粘弾性材からなる被覆層が設けられていることを特徴とするラケットフレーム。
  2. 前記断面八角枠形状の第1グリップ部の断面外形寸法は、厚み方向の寸法を15mm以上26mm以下の範囲内とし、幅方向の寸法を20mm以上28mm以下の範囲内とし、前記厚み方向と幅方向との間を連結する斜辺方向の寸法を18mm以上26mm以下の範囲内とし、
    前記断面四角枠形状の第2グリップ部は、その外形を、厚み方向の寸法を15mm以上22mm以下の範囲内とし、幅方向の寸法を20mm以上27mm以下の範囲内としている請求項1に記載のラケットフレーム。
  3. 前記粘弾性材からなる被覆層は、前記第1グリップ部では外周面に均等の厚さで塗布して外面を第1グリップ部と相似形状の断面八角形としている一方、
    前記第2グリップでは、粘弾性材からなる被覆層は外面を断面八角形状とし、該第2グリップ部の被覆層の外形を第1グリップ部の被覆層の外形と同一形状として連続させ、
    前記粘弾性材からなる被覆層の厚さは2mm〜5mmとし、前記繊維強化樹脂製のパイプからなるグリップ部の肉厚に対して、2倍〜10倍に設定している請求項1または請求項2に記載のラケットフレーム。
  4. 前記粘弾性材は、ショアA硬度を50以上90以下の範囲内とし、ポリウレタンから形成している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のラケットフレーム。
  5. グリップ部の全長を100mm以上200mm以下の範囲内としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のラケットフレーム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008188155A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Bridgestone Sports Co Ltd ラケット
JP2010042166A (ja) * 2008-08-14 2010-02-25 Hitachi Medical Corp 医療診断に用いる超音波探触子及びこれを用いた超音波診断装置

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