JP3369543B2 - ラケットフレーム - Google Patents

ラケットフレーム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テニス用のラケッ
ト、特にソフトテニス用として好適なラケットフレーム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ラケットフレームは、ボール打
球時の反発性、面安定性(コントロール性)、操作性
(振り抜き易さ)、強度、耐久性等の様々な性能が要求
されるものである。これらの性能のなかでも、一般のプ
レーヤー、特に女性や非力なプレーヤーにとっては、打
球時の操作性(振り抜き易さ)と面安定性(コントロー
ル性)が重要な要求性能となっている。
【0003】このような要求性能の内、打球時の操作性
(振り抜き易さ)は、主に、図4に示すように、ラケッ
トフレーム11のグリップ部15、特に、プレーヤーが
実際に握って操作するグリップエンド部12からトップ
部13側に80mm隔てられた箇所Pを回転軸とするス
イング方向の慣性モーメントIxによって大きく左右さ
れるものであり、このスイング方向の慣性モーメントI
xの値が小さいラケットフレームである程、振り抜き易
く操作性が良いことは知られている。
【0004】又、もう一つの要求性能である、打球時の
面安定性(コントロール性)は、ラケットフレーム11
の長手方向の軸14周りの慣性モーメントIyによって
大きく左右されるものであり、この長手方向の軸14周
りの慣性モーメントIyの値が大きいラケットフレーム
である程、オフスポット打球、即ち、ラケットフレーム
11の長手方向の軸14から離れた位置でボール15を
打球した場合においても打球面がブレずに安定した打球
が行えるものである。
【0005】一般に、慣性モーメントは、物体を微小部
分に分け、各部分の質量に、ある回転軸までの距離の二
乗を掛けた物質量の総和を表すものである。従って、ラ
ケットフレームの操作性(振り抜き易さ)は、この物体
をラケットフレームに置き換えて考えた場合、質量の重
いラケットフレームよりも軽いラケットフレームの方
が、又、全長の長いラケットフレームよりも短いラケッ
トフレームの方がスイング方向の慣性モーメントIxが
小さく表れるものであり、又、同じ長さ、質量を有する
ラケットフレームであっても、前記回転軸より離れた部
位、即ち、ラケットフレーム11の打球部16側に多く
の質量配分を持つラケットフレームよりも、回転軸に近
い側に多くの質量配分を持つラケットフレームの方が慣
性モーメントIxが小さく、操作性に優れたラケットフ
レームとなるものである。
【0006】又、面安定性(コントロール性)は、ラケ
ットフレームの長手方向の軸14から離れた部位、即
ち、打球部16の両サイド部17a、17b領域が一般
的であるが、この領域の質量配分が小さいラケットフレ
ームよりも、大きいラケットフレームの方が前記軸14
周りの慣性モーメントIyが大きくなるものであり、
又、前記両サイド部17a、17b領域に同じ質量配分
を持たせたラケットフレームであっても、前記軸14と
前記両サイド部17a、17bとの距離が短いラケット
フレーム(一般的には、打球部16の面積が小さいラケ
ットフレーム)よりも、前記距離が長いラケットフレー
ム(打球部16の面積が大きいラケットフレーム)の方
が慣性モーメントIyが大きく、面安定性に優れたラケ
ットフレームとなるものである。
【0007】ところで、テニス競技には使用するボール
の相違に応じて、硬式とソフト(軟式とも称される)の
区別があり、それぞれ使用するラケットフレームの寸法
や質量、そして、強度等の要求品質が異なることは知ら
れている。
【0008】一般に、ソフトテニス用のラケットフレー
ムを例にとって説明すれば、この種のラケットフレーム
では、硬式テニス用のラケットフレームに比して、ラケ
ットフレームの寸法や質量が共に小さく、全長は685
mm前後、ガット張設前の質量は235g〜270g程
度のものが殆どであった。又、グリップエンド部12か
ら80mmの箇所Pを回転軸とするスイング方向の慣性
モーメントIxは、打球部16の面積が小さい516.
1〜580.6cm2程度の大きさを有するラケットフ
レームで、0.024kg・m2〜0.026kg・
2、打球部16の面積が大きい580.6cm2以上の
大きさを有するラケットフレームで、0.025kg・
2〜0.027kg・m2程度のものが一般的であり、
又、ラケットフレームの長手方向の軸14周りの慣性モ
ーメントIyは、打球部16の面積が516.1〜58
0.6cm2程度の大きさを有するラケットフレーム
で、0.00072kg・m2〜0.00078kg・
2、打球部16の面積が580.6cm2以上の大きさ
を有するラケットフレームで、0.00075kg・m
2〜0.00081kg・m2程度のものが殆どであっ
た。
【0009】又、近年では、目覚しい技術の進歩に伴っ
て、ラケットフレームの寸法や質量、バランス等の設計
の自由度が飛躍的に高まり、ガット張設前の質量が21
0g前後といった軽量で振り抜き易いラケットフレーム
が提供されるようになった。この種のラケットフレーム
のグリップエンド部12から80mmの箇所Pを回転軸
とするスイング方向の慣性モーメントIxは、打球部1
6の面積が小さい516.1〜580.6cm2程度の
大きさを有するラケットフレームで、0.0232kg
・m2〜0.024kg・m2、打球部の面積が大きい5
80.6cm2以上の大きさを有するラケットフレーム
で、0.0235kg・m2〜0.025kg・m2程度
であり、又、ラケットフレームの長手方向の軸14周り
の慣性モーメントIyは、打球部の面積が516.1〜
580.6cm2程度の大きさを有するラケットフレー
ムで、0.00069kg・m2〜0.00072kg
・m2、打球部の面積が580.6cm2以上の大きさを
有するラケットフレームで、0.0007kg・m2
0.00075kg・m2程度のものが殆どであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように近
年見られる軽量のラケットフレームにおいては、スイン
グ時の操作性を向上させるために、ラケットフレームの
質量を全体的に軽く構成したり、打球部16領域の質量
配分を極力小さく設計する等して、スイング方向の慣性
モーメントIxの低減を図ったものであったが、ラケッ
トフレームの長手方向の軸周りの慣性モーメントIyを
考慮したものではなかったので、前記慣性モーメントI
xの低減に伴って、慣性モーメントIyも同様に小さく
させてしまい、ラケットフレームとして必要な面安定性
を満足させることが出来ず、スイートスポットを外した
オフスポット打球時には、打球面がブレてしまい安定し
た打球を行うことが出来ないといった問題を有するもの
であった。
【0011】従って、このような軽量ラケットの面安定
性の問題を解決するために、例えば、ラケットフレーム
の打球部16の両サイド部17a、17b領域に鉛等の
錘を多量に貼り付けるなどして必要な面安定性が得られ
るように慣性モーメントIyを調整しなければならない
が、この場合、必然的に打球部16領域の質量配分が大
きくなってしまう為に、スイング方向の慣性モーメント
Ixが大きくなり操作性が一段と悪化してしまうといっ
た問題を伴う恐れがあった。このように、従来のラケッ
トフレームでは、ラケットフレームの操作性を向上させ
ることと、面安定性を向上させることとが、互いに相反
する設計構成となっており、双方の性能を満足させるこ
とが難しいものであった。
【0012】そのため、本発明者らが、ラケットフレー
ムの操作性及び、面安定性の双方を満足させるために、
種々の研究を行い鋭意検討を行った結果、ラケットフレ
ームの操作性を向上せしめるにあたって、スイング方向
の慣性モーメントIxを小さくすることだけに主眼をお
いて設計すると、反って、ラケットフレームの長手方向
の軸周りの慣性モーメントIyが小さくなって面安定性
が悪くなってしまうことになるので、前記軸周りの慣性
モーメントIyを、ある適正範囲に制限することが必要
であることを見出した。又、ラケットフレームの軽量化
の流れが加速されてきている昨今では、これまで軽量と
言われていた従来のラケットフレームにおいても、まだ
操作性が充分なものであるとは言えず、更なる改善の余
地があることも判明した。
【0013】そこで、本発明は、このような従来の問題
点に鑑み、女性や非力なプレーヤーでも振り抜き易くて
操作性に優れ、しかも打球時にスイートエリアを外して
打球した場合においても安定した打球を可能とするラケ
ットフレームを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のような構成とした。即ち、本発明の
請求項1に係るラケットフレームは、打球部の面積が、
516.1〜580.6cm2に構成されるラケットフ
レームにおいて、ガット張設前の質量が150g〜20
0gの範囲内にあり、且つグリップエンド部から80m
mの箇所を回転軸とするスイング方向の慣性モーメント
Ixが、0.018kg・m2〜0.023kg・m2
設計されると共に、前記ラケットフレームの長手方向の
軸周りの慣性モーメントIyが、前記スイング方向の慣
性モーメントIxの0.032倍以上、0.040倍未
満に設計されていることを特徴とするものである。
【0015】又、本発明の請求項2に係るラケットフレ
ームは、打球部の面積が、612.9〜709.7cm
2に構成されるラケットフレームにおいて、ガット張設
前の質量が150g〜200gの範囲内にあり、且つグ
リップエンド部から80mmの箇所を回転軸とするスイ
ング方向の慣性モーメントIxが、0.018kg・m
2〜0.023kg・m2に設計されると共に、前記ラケ
ットフレームの長手方向の軸周りの慣性モーメントIy
が、前記スイング方向の慣性モーメントIxの0.03
5倍以上、0.045倍未満に設計されていることを特
徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、図面と共に詳記する好適
な実施例により本発明を説明する。即ち、本実施例のラ
ケットフレーム1は、図1に示すように、ガット2が張
設されて網面3が形成される打球部4と、該打球部4と
グリップ部5とを連結する左右2本のシャフト部6とが
繊維強化樹脂によって一体的に形成された構成となって
いる。
【0017】前記ラケットフレーム1のガット張設前の
質量は、150g〜200gの範囲内、とりわけ160
g〜180gの範囲内に設定され、ガット2が張設され
た状態においても220g以下の質量となる超軽量構造
となっていると共に、ラケットフレーム1のグリップエ
ンド部7から80mmの箇所Pを回転軸とするスイング
方向の慣性モーメントIxが、0.018kg・m2
0.023kg・m2に設定されている。このようにラ
ケットフレーム1を超軽量とし、且つ前記スイング方向
の慣性モーメントIxを従来のラケットフレームよりも
小さい上記の適正範囲内に設定することにより、女性や
非力なプレーヤーにとっても振り抜き易く操作性の良好
なラケットフレーム1となる。
【0018】尚、ここで言う、スイング方向の慣性モー
メントIxは、図2に示すように、ラケットフレーム1
のグリップエンド部7からトップ部8側に80mm隔て
た部位を支点としてフレームのトップ部8側を振り子の
ように振った時に位置P1と位置P2との間を一往復す
るのに要する時間(周期T(sec))を求めて算出さ
れるものである。
【0019】前記スイング方向の慣性モーメントIxの
上限値を上記のように0.023kg・m2に設定した
のは、慣性モーメントIxがこれ以上大きいと、スイン
グした際の慣性が過大となり、好適な操作性が得られな
くなるからである。又、下限値を上記のように0.01
8kg・m2に設定したのは、これよりも小さいものを
得るためには、打球部4側の質量を軽減するために一層
寸法や肉厚を小さく設計しなければならないため、ラケ
ットフレーム1として必要な強度や剛性が確保し難くな
るからである。
【0020】又、本実施例のラケットフレーム1では、
前記ラケットフレーム1の長手方向の軸14周りの慣性
モーメントIyを、前記スイング方向の慣性モーメント
Ixの0.032倍以上、0.045倍未満となるよう
に設定している。このように本実施例のラケットフレー
ム1では、ラケットフレーム1の軽量化と、スイング方
向の慣性モーメントIxの低減を実現させながら、前記
長手方向の軸14周りの慣性モーメントIyを、上記の
ような適正な範囲の割合に規制していることから、軽量
で操作性に優れながらも打球時における面安定性は、従
来のラケットフレームと略同等の安定性を有するラケッ
トフレームが得られる。
【0021】尚、ここで言う、慣性モーメントIyは、
図3に示すように、ラケットフレーム1の長手方向の軸
14を回転中心軸としてラケットフレーム1を前記軸1
4周りに振り子のように振った時に打球部の両サイド部
9a、9bが位置P3と位置P4との間を一往復するの
に要する時間(周期T(sec))を求めて算出される
ものである。
【0022】前記長手方向の軸14周りの慣性モーメン
トIyの上限値を、上記のようにスイング方向の慣性モ
ーメントIxの0.045倍に設定したのは、この慣性
モーメントIyがこれ以上大きいと、逆にスイング方向
の慣性モーメントIxが上記の適正範囲を逸脱してしま
い、スイングした際の慣性が過大となって、好適な操作
性が得られなくなるからである。又、前記慣性モーメン
トIyの下限値を上記のようにスイング方向の慣性モー
メントIxの0.032倍に設定したのは、これよりも
小さいと、前記軸14周りの慣性が小さいために面安定
性が悪くなり、オフスポット打球時に打球面がブレ易く
なるからである。
【0023】尚、この慣性モーメントIyの割合は、実
際的には、打球部4の面積(具体的には、ラケットフレ
ーム1の長手方向の軸14と直交する打球部4の幅W)
との関係によって大きく影響されるものであり、打球部
4の面積が大きい(前記打球部4の幅Wの大きい)ラケ
ットフレーム1の場合と、打球部4の面積が小さい(前
記打球部4の幅Wの小さい)ラケットフレーム1の場合
とでは、前記割合の好適な範囲は幾分異なるものであ
る。
【0024】即ち、打球部4の面積が小さい516.1
〜580.6cm2程度の大きさを有するラケットフレ
ームでは、前記割合を、前記スイング方向の慣性モーメ
ントIxの0.032倍以上、0.040倍未満に設計
することが好ましく、又、前記打球部4の面積が大き
い、612.9〜709.7cm2の大きさを有するラ
ケットフレームでは、前記割合を、前記スイング方向の
慣性モーメントIxの0.035倍以上、0.045倍
未満に設計することが好ましい。これは、前述したよう
に、慣性モーメントIyは、ラケットフレームの長手方
向の軸14から打球部の両サイド部との距離によって大
きく影響される特性を持つことから、打球部4の幅W、
即ち、打球部4の両サイド部9a、9bから前記軸14
までの距離の大小によって、前記慣性モーメントIyを
大きく設計できる好適な範囲が異なるからである。
【0025】このように本実施例のラケットフレーム1
では、ラケットフレーム1の質量を超軽量とし、スイン
グ方向の慣性モーメントIxを上記の適正範囲に設定し
ているため、女性や非力なプレーヤーにとっても従来の
ラケットフレームにない優れた操作性を実現できる。
又、これと同時にラケットフレーム1の長手方向の軸1
4周りの慣性モーメントIyを、上記のような適正な範
囲の割合に規制しているため、従来のラケットフレーム
のように、スイング方向の慣性モーメントIxの低減に
伴って生じていた面安定性の低下は防止されるものであ
る。
【0026】前記ラケットフレームの質量や、スイング
方向の慣性モーメントIx、そして、長手方向の軸14
周りの慣性モーメントIyを上記の適正な範囲内に設定
するには、ラケットフレームの外形状、断面形状、肉
厚、使用材料の種類、配置部位等を種々選択的に最適化
することによって行われる。具体的手段として、ラケッ
トフレームの質量と、スイング方向の慣性モーメントI
xの適正化は、主に繊維強化樹脂製ラケットフレームを
構成する強化繊維の使用量を総体的に減らしたり、肉厚
等を薄く設計するなどして行われる。尚、その際、ラケ
ットフレームとして必要な強度や剛性を確保するため
に、前記強化繊維として、通常の繊維よりも高強度高弾
性の繊維が用いられる。又、前記長手方向の軸14周り
の慣性モーメントIyは、前記ラケットフレームの打球
部4の両サイド部9a、9bに適宜ウエイトを配置させ
たり、該部の強化繊維の使用量を多くしたり、該部の断
面形状や肉厚を大きく設計するなどして行われるもので
ある。尚、このように、前記慣性モーメントIyの適正
化を図るために、前記打球部4の両サイド部9a、9b
に付加する質量は、前記ラケットフレームの質量及び、
慣性モーメントIxの適正範囲に影響を与えないように
するためにも、打球部の面積が612.9〜709.7
cm2に構成される大きいラケットフレームでは、1〜
10g、好ましくは、3g〜7gが好適であり、又、打
球部の面積が516.1〜580.6cm 2に構成され
る小さいラケットフレームでは、5〜20g、好ましく
は、7〜15gが好適である。
【0027】このような本実施例のラケットフレームを
製造するには、芯材の周囲に複数のプリプレグシートを
積層し、これを金型のフレーム形状としたキャビティ内
に配置し加熱するといった繊維強化樹脂製ラケットフレ
ームの通常の製造法によれば良い。又、前記プリプレグ
シートに用いられる強化繊維としては、炭素繊維、ガラ
ス繊維、ボロン繊維、芳香族ポリアミド繊維等種々のも
のが使用出来るが、強度や質量、コストの面からも炭素
繊維が好適である。又、マトリックス樹脂としては、エ
ポキシ樹脂、ナイロン樹脂等が使用出来るが、強度、耐
久性の点でエポキシ樹脂が好適である。
【0028】
【実施例】本発明の効果を確認するために、以下の表1
に示すような実施例1、2と、比較例1〜3のラケット
フレームを用意した。
【0029】
【表1】
【0030】これらの実施例1、2と比較例1〜3のラ
ケットフレームについて実打試験を行った。この実打試
験では、一般のアマチュアプレーヤーの中でも、特に女
性などの比較的非力なプレーヤーを対象にして、実際
に、実施例1、2と比較例1〜3のラケットフレームで
ボールを打球し、その際、プレーヤーが体感したラケッ
トフレームの操作性(振り抜き易さ)と、面安定性(コ
ントロール性)についての評価を行った。
【0031】この結果、ラケットフレームの操作性(振
り抜き易さ)については、実施例1、2と比較例2のラ
ケットフレームの評価が高く、逆に、比較例1、3のラ
ケットフレームは重くて振り抜きに難いといった評価で
あった。又、ラケットフレームの面安定性(コントロー
ル性)については、実施例1、2と比較例3のラケット
フレームの評価が高く、比較例1、2のラケットフレー
ムは、オフスポット打球時に打球面がブレて安定せず、
打球したボールの方向性が定まらないなどといった評価
であった。従って、上記のような実打試験による評価か
らも分かるように、本実施例1、2のラケットフレーム
は、打球時の操作性と面安定性が共に良好な特性を合わ
せ持ったラケットフレームであることが確認できた。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明のラケットフレー
ムは、軽量であると共に、スイング方向の慣性モーメン
トIxを小さく設定してあるものであるため、非力なプ
レーヤーにとっても振り抜き易く、操作性が良いもので
ある。又、ラケットフレームの長手方向の軸周りの慣性
モーメントIyを上記のような適正範囲に制限している
ため、オフスポットで打球した場合でも、打球面がブレ
たりすることなく、安定した打球を行うことができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のラケットフレームの正面図。
【図2】スイング方向の慣性モーメントIxをの測定方
法を表す説明図。
【図3】ラケットフレームの長手方向の軸周りの慣性モ
ーメントIyの測定方法を表す説明図。
【図4】ラケットフレームの慣性モーメントの説明図。
【符号の説明】
1 ラケットフレーム 2 ガット 3 網面 4 打球部 5 グリップ部 6 シャフト部 7 グリップエンド部 8 トップ部 9a サイド部 9b サイド部 11 ラケットフレーム 12 グリップエンド部 13 トップ部 14 軸 15 グリップ部 16 打球部 17a サイド部 17b サイド部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打球部の面積が、516.1〜580.
    6cm2に構成されるラケットフレームにおいて、ガッ
    ト張設前の質量が150g〜200gの範囲内にあり、
    且つグリップエンド部から80mmの箇所を回転軸とす
    るスイング方向の慣性モーメントIxが、0.018k
    g・m2〜0.023kg・m2に設計されると共に、前
    記ラケットフレームの長手方向の軸周りの慣性モーメン
    トIyが、前記スイング方向の慣性モーメントIxの
    0.032倍以上、0.040倍未満に設計されている
    ことを特徴とするラケットフレーム。
  2. 【請求項2】 打球部の面積が、612.9〜709.
    7cm2に構成されるラケットフレームにおいて、ガッ
    ト張設前の質量が150g〜200gの範囲内にあり、
    且つグリップエンド部から80mmの箇所を回転軸とす
    るスイング方向の慣性モーメントIxが、0.018k
    g・m2〜0.023kg・m2に設計されると共に、前
    記ラケットフレームの長手方向の軸周りの慣性モーメン
    トIyが、前記スイング方向の慣性モーメントIxの
    0.035倍以上、0.045倍未満に設計されている
    ことを特徴とするラケットフレーム。
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