JPH06315547A - テニス用ラケットフレーム - Google Patents

テニス用ラケットフレーム

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JPH06315547A
JPH06315547A JP5294526A JP29452693A JPH06315547A JP H06315547 A JPH06315547 A JP H06315547A JP 5294526 A JP5294526 A JP 5294526A JP 29452693 A JP29452693 A JP 29452693A JP H06315547 A JPH06315547 A JP H06315547A
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strings
vertical
frame
tension
racket frame
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Masanori Takatsuka
正則 高塚
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Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テニスエルボーになり難いテニス用ラケット
フレームを提供する。 【構成】 縦ストリングスG1を張設する方向の圧縮剛
性が330N/mm以上、横ストリングスG2を張設す
る方向の圧縮剛性が60N/mm以上であるラケットフ
レーム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テニス用のラケットフ
レームに関するものであり、特に詳しくは打球時の衝撃
を軽減し、肘痛(いわゆるテニスエルボー)を引き起こ
すことのないラケットフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のテニスラケット(以下、単にラ
ケットと記す)フレームとしては、従来から、 ストリングス面に付加物を設けることで、打球によっ
て発生した振動を速やかに減衰させる技術、 ラケットフレームとグリップとの間に粘性体を介在さ
せることで、ストリングスやラケットフレームの振動が
グリップ側に伝播しないようにする技術、などが知られ
ている。
【0003】しかし、前記の従来技術は、発生した振
動の早期減衰を目的とする技術であって、打球の瞬間に
発生する振動の第1波振幅を抑制することができないと
云った欠点があり、前記の従来技術では衝撃を軽減さ
せようとして粘性体を多く用いると、スイング時のイン
パクト力が損なわれて力強いストロークプレーが出来な
くなると云った欠点がある。
【0004】また、縦ストリングスと横ストリングスと
の張設テンション比がほぼ1:1である従来のラケット
フレームにおいては、例えスイートスポットで打球し続
けてもテニスエルボーになる危険があると云った問題点
がある。
【0005】すなわち、図3に例示したように、縦スト
リングスG1と横ストリングスG2との張設テンション
比がほぼ1:1である従来のラケットフレームにおいて
は、曲げ1次振動モードの節線V1と、曲げ2次振動モ
ードの節線V2とがそれぞれ(1)のように形成され、
曲げ1次振動モード、曲げ2次振動モードそれぞれにお
ける固有振動は、(2)、(3)のように起こる。
【0006】図3の(2)において、基準線B1からの
垂直方向の変位量は、ラケットの先端で打球した時にプ
レーヤの手に及ぼす曲げ1次振動モードによる振幅の大
きさ(振動衝撃の大きさ)を1として、各部位で打球し
た時にプレーヤの手に及ぼす曲げ1次振動モードによる
振幅の大きさの割合を示したものである。
【0007】図3の(3)は、前記図3(2)と同様に
示した曲げ2次振動モードのものである。ただし、ラケ
ット先端部で打球した時にプレーヤの手に及ぼす曲げ1
次振動モードによる振幅の大きさを100とすると、こ
の曲げ2次振動モードによる振幅の大きさは12程度で
ある。また、図示していないが曲げ3次振動モードによ
る振幅の大きさは4程度であり、高次振動になるに連れ
て顕著に減少する。
【0008】図3の(1)(2)から分かるように、ス
イートスポット(対称主軸O−O′(グリップエンドと
フレームトップとを結ぶ線)と曲げ1次振動モードの節
線V1が交差する位置)SPで打球すると、振動衝撃の
大きい曲げ1次振動モードが励起されない。
【0009】また、スイートエリア(スイートスポット
SPを含むスイートスポット近傍)で打球した場合に
も、曲げ1次振動モードの振幅は小さく、プレーヤの手
に及ぼす振動衝撃は僅かである。
【0010】スイートエリアで打球することにより、影
響度合の最も大きい曲げ1次振動モードによる振動衝撃
はこのように軽減可能であるが、曲げ2次振動モードよ
り高次の振動は発生するので、スイートエリアでの打球
を続けても曲げ2次振動モード以上の高次振動モードに
よる振動衝撃を受けることは避けられない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来のラケ
ットではスイートエリアでの打球を続けても、曲げ1次
振動モードを除く曲げ2次振動モード以上の高次振動モ
ードによる第1波振幅を抑制することができないため、
スイートエリアでの打球を続けることが可能な中上級者
であっても長期間プレーするとテニスエルボーになり勝
であると云った問題点があり、この点の解決が課題とな
っていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ストリングス
の張設条件を変えることでストリングス面上の曲げ2次
振動モードの節線位置が調節できると云う知見を得て行
われたものである。すなわち、図4に示したように、縦
ストリングスG1と横ストリングスG2の張設テンショ
ン比を1:1から2:1まで変化させると、ストリング
ス面上の曲げ2次振動モードの節線V2は、縦ストリン
グスG1の張設テンション比が高いほどスイートスポッ
トSPに近づく。
【0013】図5は、縦ストリングスG1と横ストリン
グスG2の張設テンション比を1:1(50ポンド:5
0ポンド)と、3:1(80ポンド:27ポンド)にし
たラケットフレームにおける曲げ2次振動モードの解析
図である。前記張設テンション比が3:1になると、ス
トリングス面はフレームサイド部から対称主軸に向かっ
て鞍型形状に変形する。そして、この変形に伴って曲げ
2次振動モードの節線V2は、フレーム節部からストリ
ングス面中央部に向かって大きく湾曲する。
【0014】図6は、縦ストリングスG1と横ストリン
グスG2の張設テンション比を3:1にしたラケットフ
レームにおける振動の状態である。図6(1)はストリ
ングス面上の曲げ1、2次振動モードの節線V1、V2
の位置を示し、図6(2)は曲げ1次振動モード、図6
(3)は曲げ2次振動モードの様子である。
【0015】図6から、曲げ2次振動モードの節線V2
が、スイートスポットSP上を通ることが分かる。した
がって、縦ストリングスG1と横ストリングスG2を
3:1のテンション比に張設したラケットフレームを使
用し、スイートスポットSPで打球すれば、プレーヤは
曲げ1、2次振動モードによる衝撃から完全に開放され
る。また、スイートエリアで打球した場合にも、曲げ
1、2次振動モードによる振動衝撃は顕著に軽減され
る。
【0016】図7は、打点位置と曲げ2次振動モードに
よる振動衝撃の大きさとの関係を解析したものである。
図7(1)は縦ストリングスG1と横ストリングスG2
の張設テンションをそれぞれ50ポンドと50ポンド
(1:1)にしたもの、図7(2)は縦ストリングスG
1と横ストリングスG2の張設テンションをそれぞれ8
0ポンドと27ポンド(3:1)にしたものである。何
れの図においても基準線B2からの変位量は、それぞれ
のラケット先端で打球した場合の振動衝撃を1として表
した相対値であり、ラケット先端で打球した場合の振動
衝撃は、縦横ストリングスのテンション比が異なっても
等しい。
【0017】図7から、曲げ2次振動モードの節がスイ
ートスポットSPに一致するように縦横ストリングスの
張設テンション比を3:1としたラケットフレームで
は、スイートエリアで打球することにより、曲げ1次振
動モードによる振動衝撃だけでなく、曲げ2次振動モー
ドによる振動衝撃も顕著に減少することが分かる。
【0018】なお、縦ストリングスG1と横ストリング
スG2の張設テンション比が3:1近傍(2.5:1〜
4.0:1)であれば、80ポンド:27ポンドでも、
60ポンド:20ポンドでも、30ポンド:10ポンド
でも、曲げ2次振動モードによる打球衝撃を低減する効
果は同様に得られる。
【0019】しかし、ストリングスの張設テンションが
低くなると、ストリングス面の面圧が低くなり過ぎ、打
球に勢いがなくなるため実際の使用には好ましくない。
一般的なプレーを行う上での実用域となるストリングス
面中央部の面圧をバネ定数で定義すると、25〜40N
/mm程度であり、ラ・テスト表記では40〜65の範
囲である。したがって、平均的プレーヤの要求を満たす
ためには、ストリングス面中央部のバネ定数は、30N
/mm以上、ラ・テスト表記では50以上とすることが
好ましい。
【0020】標準的なラージサイズのラケットフレーム
すなわちフェイス面積710cm2(110inch
2 )のラケットフレームに、縦ストリングスと横ストリ
ングスとをテンション比が3:1になるように張設し、
ストリングス面中央部のバネ定数を30N/mm以上に
するためには、張り上げ後の縦ストリングスの張設テン
ションを77ポンド以上に、横ストリングスの張設テン
ションを26ポンド以上にすることが必要である。
【0021】しかし、従来のラケットフレームにおいて
は、縦ストリングスと横ストリングスの張設テンション
比を3:1とする技術思想が全くなかったので、従来の
ラケットフレームの縦圧縮剛性は、80〜200N/m
m程度、特に高いものでも240N/mm程度である。
この程度の剛性を持つ従来のラケットフレームに、縦ス
トリングスG1の張設テンションを77ポンド(以
上)、横ストリングスG2の張設テンションを26ポン
ド(以上)に設定して張設すると、ラケットフレームを
ストリングス張設機から外した時に、図8に示すような
ラケットフレームの変形が起こり、縦ストリングスG1
の張設テンションは低下し、横ストリングスG2の張設
テンションは増加するので、結果として縦ストリングス
G1と横ストリングスG2の張設テンション比は設定の
3:1から大きく外れてしまう。
【0022】なお、ラケットフレームの変形による縦ス
トリングスG1のテンション低下を見越して、目標値よ
りもさらに高いテンション比で縦横ストリングスを張設
(例えば100ポンドと5ポンド)することは可能であ
るが、従来のラケットフレームでは高いテンションに耐
えられず壊れてしまうか、仮に壊れなくてもラケットフ
レームの歪が大きく、打球面は力学的に不安定な状態に
なり、打球性能に支障をきたす。すなわち、打球した際
に不安定な面内振動が発生したり、反発性能が低下した
り、不快な打球感が残ったりすると云った問題が生じ
る。
【0023】また、一般に使用されているストリングス
張設機で張設可能な最高テンションは90ポンド程度で
あるから、縦ストリングスを張る時の設定テンションを
90ポンドとし、張り上げ後の張設テンションを77ポ
ンド以上にするためには、ラケットフレームの変形によ
るテンション緩和量を13ポンド以内に抑える必要があ
る。
【0024】特に、一般的なナイロンストリングスの線
剛性(単位歪当りの張力)の平均値は、10ポンド/1
%程度(ストリングスに10ポンドの張力が与えられた
時、ストリングス長さが1%伸びる)であるから、ラケ
ットフレームにはフレーム張弦部の縦変形量が1.3%
以内に納まるような強い縦圧縮剛性が必要になる。
【0025】すなわち、90ポンドのテンションでスト
リングスを張ると、ストリングスは9%伸びており、張
り上げ後の張設テンションが77ポンドの時には7.7
%伸びているので、90ポンドでストリングスを張って
ストリングス張設機からラケットフレームを外した時に
ストリングスに許容される緩和量は、9.0−7.7=
1.3%であり、ストリングス長さの縮み量を1.3%
以内に抑えるには、ラケットフレームの変形量は1.3
%以内である必要がある。
【0026】縦ストリングスのみを90ポンドで張った
場合に、フレーム張弦部の変形量を1.3%以内に納め
るには縦ストリングス張設方向の圧縮剛性が330N/
mm以上必要であり、横ストリングスのみを26ポンド
で張るには、横ストリングス張設方向の圧縮剛性が10
0N/mm以上必要である。しかしながら、縦ストリン
グスと横ストリングスの両方を張設すると、フレームの
横方向には縦ストリングスの強い張力によって横ストリ
ングス張力と逆向きの力が働くため、フレームの横方向
の変形は緩和される。このため、縦ストリングスと横ス
トリングスの両方を張設する場合は、横ストリングス張
設方向の圧縮剛性は60N/mm以上あれば良い。
【0027】図9は、面内方向の剛性がフレーム張弦部
において等しい分布をとるラケットフレームに、縦スト
リングスG1と横ストリングスG2とを張設テンション
比が3:1になるように張設した際に、フレーム張弦部
の側面に生ずる歪の分布を示したものである。
【0028】上記フレーム張弦部の歪みを抑えるには、
ラケットフレームの面内曲げ剛性(EI)を一律に高め
ることによっても実現できるが、無計画な剛性強化はラ
ケットの重量増加につながり、実用に供せなくなる。
【0029】このため、ストリングスを張設した後の縦
横テンション比を3:1とすることが可能で、しかも重
量の増加を極力抑えることのできるラケットフレームを
提供するためには、図9に示した歪みが生じ易い部位を
広幅に形成するか、同部位に補強部材を多く分布させる
ことなどして、縦ストリングス張設方向の圧縮剛性が3
30N/mm以上、横ストリングス張設方向の圧縮剛性
が60N/mm以上、好ましくは100N/mm以上に
形成することが肝要である。
【0030】なお、本発明で云うラケットフレームの圧
縮剛性とは、縦ストリングス張設方向については、図1
0に示すように、ラケットフレーム10のシャフト部1
2の端面を、水平に設置した固定台100の上面に垂直
にセットし、フレーム張弦部11の頂部11a上方から
荷重W(300N)を作用させ、この負荷した時に生じ
るフレーム張弦部11の長径の変化量、すなわち元の長
径X0 と負荷時の長径X1 との差ΔX(=X0 −X1
で、前記荷重Wを除したものである。
【0031】また、横ストリングス張設方向のラケット
フレーム圧縮剛性は、ラケットフレーム10をフレーム
張弦部11の短径Y0 が負荷時に短縮できるように固定
台100に載置し、縦ストリングス張設方向の圧縮剛性
と同様にして測定される。
【0032】
【作用】縦ストリングス張設方向の圧縮剛性が330N
/mm以上あるので、縦ストリングスを例えば90ポン
ドの高テンションで張設してもラケットフレームの変形
量は僅かであるから、縦ストリングスを強く張設し、横
ストリングスを弱く張設してストリングス張設機から外
しても、縦ストリングスのテンション低下も、横ストリ
ングスのテンション増加も共に僅かな量に押さえて、縦
横ストリングスのテンション比を大きくとることができ
る。
【0033】縦ストリングス張設方向の圧縮剛性が33
0N/mm以上、横ストリングス張設方向の圧縮剛性が
60N/mm以上であるラケットフレームにおいては、
ストリングス張設機によって例えば縦ストリングスを9
0ポンド、横ストリングスを13ポンドに設定して張設
しても、ラケットフレームの変形が少なく抑えられるこ
とから、張り上げ後の縦ストリングスは例えば81ポン
ド、横ストリングスは例えば27ポンドとなり、縦横ス
トリングスのテンション比を3:1とすることができ
る。
【0034】このようにして縦横ストリングスが3:1
のテンション比で張設されたラケットでは、曲げ1次振
動モードと曲げ2次振動モードの節がスイートスポット
の位置に来るので、スイートスポットあるいはスイート
エリアで打球すれば、曲げ1次、2次振動モードが殆ど
励起されないから、打球時の振動衝撃が顕著に軽減さ
れ、テニスエルボーになる懸念がない。
【0035】なお、縦ストリングス張設方向の圧縮剛性
が330N/mm以上、横ストリングス張設方向の圧縮
剛性が100N/mm以上であるラケットフレームにお
いては、例えば前記のように縦ストリングスを81ポン
ド、横ストリングスを27ポンドの縦横ストリングスの
テンション比を3:1に張り上げてプレーしていて、縦
ストリングスが切れることがあっても、横ストリングス
によるフレームの変形量は少ないので全く問題ないが、
横ストリングス張設方向の圧縮剛性が60N/mm以
上、100N/mm未満のラケットフレームでは、フレ
ームが壊れると云ったことはもちろんないが比較的大き
く変形するので、長期間この状態に放置するのは好まし
くなく、速やかに横ストリングスを外すことが望まし
い。
【0036】
【実施例】図1は、同一素材(例えば、炭素繊維とガラ
ス繊維の複合素材)を用いて形成した本発明のラケット
フレーム10を示しており、フレーム張弦部11の幅が
連続的に変化して歪みの発生を抑えている。すなわち、
縦ストリングスG1と横ストリングスG2とをテンショ
ン比が3:1になるように張設した時に、歪みが最も大
きく現れ易いフレームトップAとヨーク中心部Dの部位
が最大の幅(例えば20mm)に形成され、次いでサイ
ド上部Bとサイド下部Cとが広幅(例えば18mm)に
形成され、変形が最も起こり難い部位P、Q、Rを薄肉
(例えば14mm)に形成して、縦ストリングス張設方
向の圧縮剛性を350N/mm、横ストリングス張設方
向の圧縮剛性を110N/mmとしたもので、例えば縦
ストリングスG1を80ポンド、横ストリングスG2を
27ポンドで張設した時にも、フレーム張弦部11は殆
ど歪むことがない。このため、ストリングス面が安定し
て形成されるので、打球時の振動衝撃が顕著に軽減され
るだけでなく、打球のコントロール性も従来ラケットと
同様に良好である。
【0037】また、図1に示した前記ラケットフレーム
10と同様の素材と形状のラケットフレームにおいて、
フレームトップAとヨーク中心部Dの部位を最大の幅
(例えば20mm)に形成し、次いでサイド上部Bとサ
イド下部Cとを広幅(例えば17mm)に形成し、変形
が最も起こり難い部位P、Q、Rを薄肉(例えば11m
m)に形成して、縦ストリングス張設方向の圧縮剛性を
330N/mm、横ストリングス張設方向の圧縮剛性を
65N/mmとしたものに、例えば縦ストリングスG1
を80ポンド、横ストリングスG2を27ポンドで張設
したところ、フレーム張弦部11は殆ど歪むことなくス
トリングス面が安定して形成され、打球時の振動衝撃が
顕著に軽減されると共に、打球のコントロール性も従来
ラケットと同様に良好であった。
【0038】図2は、フレーム張弦部11の幅を変化さ
せることなく、剛性補強部材(例えばCFRPなど)の
分布を最適化させることにより、縦横ストリングス(図
示せず)をテンション比が3:1となるように張設した
時に、フレーム張弦部に歪みが生じないように形成され
たラケットフレーム10である。
【0039】図2において、各層は1方向に炭素繊維を
配列したものにエポキシ樹脂を含浸させたUDを使用し
ている。0°材は、補強繊維がラケットフレームの周方
向に配列され、90°材は、補強繊維が紙面に対して垂
直方向に配列され、バイアス材は±x°(例えば±45
°)の2層を1plyとして使用し、縦ストリングス張
設方向の圧縮剛性を350N/mm、横ストリングス張
設方向の圧縮剛性を120N/mmとしたものである。
なお、応力の集中する領域においては、0°材による補
強効果が顕著である。さらになお、図2のラケットフレ
ーム補強部材構成を図1の形状のラケットフレームに適
用しても良い。
【0040】
【発明の効果】本発明のテニス用ラケットフレームは、
縦ストリングス張設方向の圧縮剛性が330N/mm以
上、横ストリングス張設方向の圧縮剛性が60N/mm
以上であるので、縦横ストリングスのテンション比が
3:1となるように、例えばストリングス張設後の縦ス
トリングスが81ポンド、横ストリングスが27ポンド
となる状態に張設しても、ラケットフレームのフレーム
張弦部には殆ど歪みが生じることがなく、安定したスト
リングス面が形成できる。したがって、このラケットフ
レームに縦横のテンション比が3:1になるようにスト
リングスを張設してプレーすれば、曲げ1次振動モード
の節だけでなく、曲げ2次振動モードの節もスイートス
ポットに一致するので、スイートエリアで打球すること
ができれば、曲げ1次、2次振動モードの発生が殆ど起
こらなくなり、打球時の振動衝撃が顕著に減少し、長時
間プレーしてもテニスエルボーに掛かる懸念がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フレーム張弦部の幅を変えた一実施例の説明
図。
【図2】 剛性補強部材の分布を変えた一実施例の説明
図。
【図3】 縦横テンション比が1:1である時の振動の
説明図。
【図4】 同比が1:1から2:1である時の振動の説
明図。
【図5】 同比が1:1と3:1である時の曲げ2次振
動の説明図。
【図6】 同比が3:1である時の振動の説明図。
【図7】 打点位置と曲げ2次振動衝撃の大きさの関係
を示す説明図。
【図8】 従来ラケットフレームが変形する様子を示す
説明図。
【図9】 歪分布の説明図。
【図10】 圧縮剛性の測定方法を示す説明図。
【符号の説明】
10…ラケットフレーム 11…フレーム張弦部 12
…シャフト部 B1、B2…基準線 G1…縦ストリン
グス G2…横ストリングス O−O′…対称主軸 S
P…スイートスポット V1…(曲げ1次振動モード
の)節線 V2…(曲げ2次振動モードの)節線 W
荷重 X0 、X1 …長径 Y0 …短径

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦ストリングス張設方向の圧縮剛性が3
    30N/mm以上であることを特徴とするテニス用ラケ
    ットフレーム。
  2. 【請求項2】 縦ストリングス張設方向の圧縮剛性が3
    30N/mm以上、横ストリングス張設方向の圧縮剛性
    が60N/mm以上であることを特徴とするテニス用ラ
    ケットフレーム。
  3. 【請求項3】 縦ストリングス張設方向の圧縮剛性が3
    30N/mm以上、横ストリングス張設方向の圧縮剛性
    が100N/mm以上であることを特徴とするテニス用
    ラケットフレーム。
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