JP2508947B2 - テニス用ラケットフレ―ム - Google Patents

テニス用ラケットフレ―ム

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JP2508947B2
JP2508947B2 JP4152702A JP15270292A JP2508947B2 JP 2508947 B2 JP2508947 B2 JP 2508947B2 JP 4152702 A JP4152702 A JP 4152702A JP 15270292 A JP15270292 A JP 15270292A JP 2508947 B2 JP2508947 B2 JP 2508947B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、縦ストリングス及び
横ストリングスが張設されるフレーム張弦部の構造に工
夫を施したテニス用ラケットフレームに関し、フレーム
張弦部の縦ストリングス張設方向の圧縮剛性を大きくす
ることにより、縦ストリングスのテンションが横ストリ
ングスのテンションよりも大きくなるように張設するこ
とを可能にし、打球時のスピン効率を高め、かつ、ボー
ルコントロールの向上を図るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のテニス用ラケットフレー
ムにおいては、略楕円形状をなす輪環状のフレーム張弦
部の縦方向に張設される縦ストリングスのテンション
(T)は、通常、55ポンド〜65ポンドの範囲であ
り、この縦ストリングスのテンション(T)と横スト
リングスのテンション(T)とのテンション比(T
/T)が、1/1〜2/1の範囲となるように張設し
てなるものがほとんどである。
【0003】すなわち、従来は、このような範囲でフレ
ーム張弦部のストリングス張設面(打球面)に張設され
る縦横のストリングスのテンション比を設定することに
より、フレーム張弦部のストリングス張設後の形状をス
トリングス張設前の形状に保つように釣り合わせている
のが現状である。
【0004】上記した従来構造のラケットフレームは、
例えばグリップ部側の一端を固定してフレーム張弦部の
頂部側他端に10kgの荷重を掛けることにより圧縮変
形量を測定した際の縦ストリングス張設方向の圧縮剛性
が、12kgf/mm〜18kgf/mm程度である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、縦横のスト
リングスのテンション比を大きくすると、縦ストリング
スのテンションが過大に作用し、フレーム張弦部の縦方
向が圧縮し、その横方向が拡張するように大きく変形し
て、フレーム張弦部が折損して破壊するか、または、こ
のようなフレーム張弦部の変形によって縦ストリングス
のテンションが緩くなり、逆に横ストリングスのテンシ
ョンが強くなって、目標とする縦横のストリングスのテ
ンション比に張設することができない。
【0006】ところで、従来のラケットフレームにおけ
る縦横のストリングスのテンション比を1/1〜2/1
の範囲に設定する理由は、上述したように、フレーム張
弦部のストリングス張設後の形状をストリングス張設前
の形状に保つように釣り合わせるためのものであり、一
般的には、フレーム張弦部が縦長の輪環形状を有するこ
とから、縦ストリングスのテンションを横ストリングス
のテンションよりも強くする必要があるが、せいぜい最
大比は2/1程度の範囲までとなっている。
【0007】ところが、この発明者が種々研究した結果
によれば、打球時におけるボールに対するスピン効率、
トップスピンあるいはアンダースピンの効率を高めるた
めには、フレーム張弦部の縦横に張設したストリングス
張設面とボールとの接触挙動、特に、縦横のストリング
のテンション比とボールが縦横のストリングスから受け
る抗力分布との相関関係が最も重要な要素となっている
ことが判明した。
【0008】スィートエリア内における縦方向Xの縦ス
トリングスGと横方向Yの横ストリングスGの打球
時の変形によるボールに対する垂直抗力(N)は、仮り
に、図11に示すように、1本の縦ストリングスG
横ストリングスGとが十字に交差した部位でボール2
0を受け止めた場合を考えると、縦ストリングスの垂直
抗力(N)は、 N=(4T/L)・x :縦ストリングスの長さ x:縦ストリングスの垂直方向の変化量 また、横ストリングスの垂直抗力(N)は、 N=(4T/L)・x :横ストリングスの長さ x:横ストリングスの垂直方向の変化量 で表され、これによって、ボール20が受ける垂直方向
の全抗力(N)は、 N=N+N となる。
【0009】しかも、従来のラケットフレームの場合
は、縦ストリングスGと横ストリングスGのテンシ
ョンの設定条件は、 L/L≒T/T すなわち、 T/L≒T/L=一定 となることから、ボール20が横ストリングスから受け
る垂直抗力(N)と縦ストリングスから受ける垂直抗
力(N)とは、ほぼ同量(N≒N)となってお
り、このようなボール20に対する縦1本、横1本のス
トリングスによる抗力の分散を実際のストリングス張設
面全体に拡張しても、ボール20が受ける抗力の縦横分
担の比率は同様である。
【0010】また、ボール20とストリングス張設面と
の接触は、ミクロ的に見ると、図12及び図13に示す
ように、ボール20と縦ストリングスG及び横ストリ
ングスGとの接触であるために、例えば縦ストリング
スに対し直角、かつ横ストリングスに対し斜角をなす方
向より衝突したボール20がストリングス張設面から受
ける摩擦力(F)は、 F=F+F :縦ストリングスGから受ける摩擦力 F:横ストリングスGから受ける摩擦力 で表わすことができ、ここで、ボール20が縦ストリン
グスGから受ける全垂直抗力(N)、横ストリング
スから受ける全垂直抗力(N)とすると、 F=μ μ:ボールと縦ストリングスの 直角方向における動摩擦係数 F=μ μ:ボールと横ストリングスの 張設方向における動摩擦係数 となり、これによって、 F=μ+μ となる。
【0011】このようなボール20と縦横のストリング
ス間の動摩擦係数に着目した場合、1本のストリングス
に対し、その軸方向に沿ってボール20を滑らせるの
と、軸に対し直角方向に滑らせるのとでは、それらの摩
擦抵抗が大きく異なることは明らかであり、 μ》μ である。
【0012】すなわち、ボール20がストリングス張設
面から受ける摩擦力(F)に及ぼす縦ストリングスの垂
直方向の抗力(N)の影響度に比べて、横ストリング
スの垂直方向の抗力(N)の影響力は極めて小さい。
【0013】しかも、従来のストリングス張設面では、
上記したように、ボール20が縦ストリングスから受け
る垂直抗力(N)と横ストリングスから受ける垂直抗
力(N)とは、ほぼ同量(N≒N)となっている
ため、ボールが受ける垂直方向の全抗力のほぼ半分は、
摩擦力にほとんど寄与しないことになり、これによっ
て、ストリングス張設面がボールに与える摩擦力は、必
ずしも効率的に作用せず、スピン効率も充分でないとい
った問題があった。
【0014】そこで、この発明者は、打球時におけるボ
ールに対するスピン効率を高めるために、ボールが受け
る全垂直抗力に対する縦ストリングスの垂直抗力
(N)と横ストリングスの垂直抗力(N)の比率
(N/N)を大幅に高めれば、すなわち、 N/N》1 とすれば、上記のようなボールと縦横ストリングス間の
動摩擦係数の関係(μ》μ)と、ボールが受ける縦
横ストリングスからの垂直抗力の関係(N》N)と
の相乗効果(μ》μ)により、摩擦力
(F)が向上することを発案した。
【0015】そして、ボールが受ける全垂直抗力に対す
る縦ストリングスの垂直抗力(N)と横ストリングス
の垂直抗力(N)の比率(N/N)を大幅に高め
る具体的手段としては、ストリングスの垂直抗力(N)
が、 N=(4T/L)・x の式から明らかなように、テンション(T)に比例して
増加することから、縦ストリングスのテンション
(T)と横ストリングスのテンション(T)の比率
(T/T)を大幅に高める T/T》1 ようにすることにより達成される。
【0016】ところが、上記したように、従来構造のラ
ケットフレームは、縦ストリングス張設方向の圧縮剛性
が12kgf/mm〜18kgf/mm程度であり、縦
横のストリングスのテンション比を大きくすると、縦ス
トリングスのテンションが過大に作用して、フレーム張
弦部の縦方向が圧縮し、その横方向が拡張するように大
きく変形することにより、フレーム張弦部が折損して破
壊するか、または、縦ストリングスのテンションが緩く
なり、逆に横ストリングスのテンションが強くなって、
目標とする縦横のストリングスのテンション比に張設す
ることができなかった。
【0017】
【発明の目的】この発明の目的は、縦横のストリングス
のテンション比(T/T)を極力大きくすることが
できるようにして、スピン効率を一段と高めることがで
きるようにしたテニス用ラケットフレームを提供するこ
とにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、この発明は、フレーム張弦部のストリングス張
設面の縦幅(W)が320mm〜390mm、横幅
(W)が200mm〜240mm、この縦幅と横幅と
の比(W/W)が5/3以上で、縦ストリングスの
長さ(L)がストリングス張設面の面対称軸O−Oを
中心とするスパン(S)の130mm内の範囲におけ
る最大値と最小値との比で90%以上に収まり、かつ横
ストリングスの長さ(L)が横幅最大部を通る横基準
線P−Pを中心とするスパン(S)の200mm内の
範囲における最大値と最小値との比で90%以上に収ま
るようにした縦長の輪環形状を有するとともに、縦スト
リングス張設方向の圧縮剛性を30kgf/mm〜20
0kgf/mm、好ましくは60kgf/mm〜200
kgf/mmの範囲に設定してなることを特徴とするも
のである。
【0019】この場合、縦ストリングス張設方向の圧縮
剛性の測定方法としては、図14に示すように、ラケッ
トフレーム10のシャフト部14が縦方向となるように
グリップ部13で固定し、このシャフト部14の端面を
固定台100に突当てた状態において、フレーム張弦部
11の頂部先端11aの外周面に当て板を介して歪みゲ
ージからなる荷重センサが組み込まれたロードセル10
1を載せ、このロードセル101にシャフト方向に荷重
U[kgf]を作用させて、荷重Uが10kgfになっ
たときのフレーム張弦部11の変形量x[mm]を測定
し、荷重Uと変形量xの比K(U/x)を計算すること
により、この比K(kgf/mm)を圧縮剛性としてな
るものである。
【0020】また、この発明の他の特徴は、前記フレー
ム張弦部を、縦ストリングスのテンション(T)が6
0ポンド〜90ポンドの範囲で、かつ横ストリングスの
テンション(T)とのテンション比(T/T)が
3/1〜15/1の範囲を満足する張設状態において、
フレーム周長方向の応力分布がほぼ一定となるような剛
性を有する断面形態にしてなる構成としたものである。
【0021】
【作用】すなわち、この発明は、上記したような構成を
採用することにより、縦ストリングスのテンション(T
)と横ストリングスのテンション(T)とのテンシ
ョン比(T/T)を、縦ストリングスのテンション
(T)が60ポンド〜90ポンドの範囲において3/
1〜15/1の範囲で張設することが可能になる。
【0022】また、縦ストリングスのテンション
(T)が60ポンド〜90ポンドの範囲で、かつ横ス
トリングスのテンション(T)とのテンション比(T
/T)が3/1〜15/1の範囲を溝足する張設状
態において、フレーム張弦部のフレーム周長方向の応力
分布がほぼ一定となるような剛性を有する断面形態にし
てなるために、フレーム張弦部の縦ストリングス張設方
向の圧縮変形量を最小化することが可能になる。
【0023】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1から図9に示
す図面に基づいて詳細に説明すると、図1はこの発明に
係るテニス用ラケットフレームを示すもので、図中10
は例えばカーボン繊維を主補強繊維とした繊維強化プラ
スチックス(CFRP)の外殻構造からなるラケットフ
レームで、縦ストリングスG及び横ストリングスG
が縦横にそれぞれ張設されるフレーム張弦部11と、ス
ロート部12及びグリップ部13を含むシャフト部14
とで構成されている。
【0024】そして、このラケットフレーム10のフレ
ーム張弦部11は、ストリングス張設面の縦幅Wが3
20mm〜390mm、横幅Wが200mm〜240
mmに設定された縦長の輪環形状を有する。
【0025】このようなフレーム張弦部11の外形状
は、ほぼ長方形に近似した特異な楕円形状が望ましく、
図2に示すように、縦ストリングスGの長さLがス
トリングス張設面の面対称軸O−Oを中心とするスパン
の130mm内の範囲における最大値と最小値との
比で90%以上に収まるようにし、かつ、横ストリング
スGの長さLが横幅最大部を通る横基準線P−Pを
中心とするスパンSの200mm内の範囲における最
大値と最小値との比で90%以上に収まるように構成す
ることが、この発明の例として挙げられる。
【0026】さらに、前記フレーム張弦部11は、、図
1に示すように、フレーム先端頂部11aを中心とする
周囲の範囲A、この先端頂部11aからフレーム側部1
1bに至る肩部11cの範囲B、フレーム側部11bの
範囲C、このフレーム側部11bから前記肩部11cと
対称なスロート部12側肩部11dの範囲D及びスロー
ト部12の中心部11eを中心とする範囲Aと対称な範
囲Eからなる。
【0027】ところが、上記した設定条件におけるフレ
ーム張弦部11の外形状において、縦ストリングスのテ
ンション(T)が60ポンド〜90ポンドの範囲にお
いて3/1〜15/1の範囲で張設する条件でストリン
グスを張設した場合、縦横のストリングスG、G
テンションバランスが崩れた状態となり、特に縦ストリ
ングスGの内力による縦方向Xの圧縮変形により大き
な面内変形、すなわち、ストリングス張設面と平行名方
向の変形が発生する。
【0028】このとき、フレーム張弦部11に最も応力
の集中する部分は、フレーム先端頂部11aを中心とす
る周囲の範囲Aであり、この部分での屈曲率あるいは応
力が最大となり、このフレーム先端頂部11aから周長
方向に沿って応力は小さくなるが、フレーム先端頂部1
1aより90mmの近辺で極小値となった後、再び応力
が大きくなって、130mm〜190mmの範囲Bで極
大値となり、フレーム側部11bの範囲Cで漸減するよ
うな応力分布を呈し、対称的な範囲D及び範囲Eにおい
ても同様な応力分布を呈する。
【0029】したがって、このような応力分布を基にし
て、縦横のストリングスG、Gを縦ストリングスの
テンション(T)が60ポンド〜90ポンドの範囲に
おいて3/1〜15/1の範囲で張設する条件で張設し
た際に発生するストリングス張設と平行方向の変形を最
小にするために、前記フレーム張弦部11のフレーム先
端頂部11aを中心とする外周の80mmの範囲Aに、
ストリングス張設面と平行方向の厚さtが18mm以
上、望ましくは2mm以上の部分を少なくとも20mm
以上連続して設定し、このフレーム先端頂部11aから
110mm〜210mmの範囲Bに、ストリングス張設
面と平行方向の厚さtが16mm以上、望ましくは1
8mm以上の部分を少なくとも20mm以上連続して設
定し、さらに、前記フレーム張弦部11の対称的な位置
にある範囲Dを、前記範囲Bと同様な厚さに設定、すな
わち、ヨーク中央部11eから110mm〜210mm
の範囲Dの一部乃至全部の長さに、フレームの厚さが1
5mm以上、望ましくは17mm以上の部分を設定する
ことにより、フレーム剛性を強化し、そこに生じる応力
分布をほぼ均一に分散させてなるものである。
【0030】その際、範囲Eを前記範囲Aと同様な厚さ
に設定する。すなわち、ヨーク中央部11eからヨーク
外周方向に片側あたり40mmの範囲Eにおける一部乃
至全部の長さの厚さを18mm以上、望ましくは20m
m以上に設定することが望ましい。
【0031】これによって、フレーム張弦部11の縦ス
トリングスGの張設方向の圧縮剛性を30kgf/m
m〜200kgf/mmの範囲に設定することを可能に
し、縦ストリングスのテンション(T)が60ポンド
〜90ポンドの範囲で、横ストリングスのテンション
(T)とのテンション比(T/T)が3/1〜1
5/1の範囲を満足するような張設を可能にするととも
に、この張設状態において、フレーム周長方向の応力分
布がほぼ一定となるような剛性分布を有する断面形態に
してなる構成としたものである。
【0032】この場合、フレーム張弦部11の縦圧縮変
形量を最小化するには、成形材料(主にCFRP)の弾
性率(E)を高くするか、断面係数(I)を高くするこ
とによって、応力極大範囲の面内曲げ剛性(EI)を大
きくすることにより行なわれるものであるが、図3に示
すようなフレーム張弦部11の断面形態において、 I=(a −a )/12 a:打球方向のフレーム外殻厚さ a:打球方向のフレーム内殻厚さ b:ストリングス張設方向のフレーム外殻厚さ b:ストリングス張設方向のフレーム内殼厚さ なる断面係数(I)の式からストリングス張設方向のフ
レーム外殻厚さbを大きくして断面二次モーメントを
上げるようにすることが最も有効である。
【0033】しかして、上記の構成を有するこの発明の
ラケットフレーム10によれば、フレーム張弦部11の
ストリングス張設面の縦幅Wが320mm〜390m
m、横幅Wが200mm〜240mmの輪環形状を有
するとともに、縦ストリングス張設方向の圧縮剛性を3
0kgf/mm〜200kgf/mmの範囲に設定して
なるために、縦ストリングスのテンションTと横スト
リングスのテンションTとのテンション比(T/T
)を、縦ストリングスのテンションTが60ポンド
〜90ポンドの範囲において3/1〜15/1の範囲で
張設可能になり、これによって、打球時におけるスピン
効率の向上が図れる。
【0034】すなわち、縦横のストリングスのテンショ
ン比(T/T)とスピン量との相関関係を実際に確
認する方法としては、図4に示すように、縦横長さが可
変調整自在な長方形の鉄枠をフレーム張弦部11として
用い、この鉄枠を、縦幅Wが310mm、横幅W
230mm、フレーム面積が110inchに設定
し、縦横に任意のテンション比でもって縦ストリングス
及び横ストリングスGを張設することによりスト
リングス張設面を形成するとともに、このストリングス
張設面に所定の入射角(45°)及び入射速度(110
km/h)でボール20を打ち付けて、その反射後のボ
ールのスピン量(ボール回転数:r.p.s)を計量し
た結果を図5に示す。
【0035】図5に示す結果によれば、縦横のストリン
グスのテンション比(T/T)とスピン効率は、テ
ンション比(T/T)がおよそ3/1(60ポンド
対20ポンド)を越えたところで顕著に表れ、7/1
(70ポンド対10ポンド)のところでピークを迎えた
後、頭打ちになるという結果が得られた。
【0036】このような縦横のストリングスのテンショ
ン比(T/T)とスピン量との相関関係を考察する
に、先に述べたようなボールと縦横ストリングス間の動
摩擦係数の関係(μ》μ)と、ボールが受ける縦横
ストリングスからの垂直抗力の関係(N》N)との
相乗効果(μ》μ)の他に、図6に示すよ
うに、ストリングス張設面を形成する縦ストリングスG
が、その相対的強さのために、ジグザグ角が、図10
に示す従前の張設状態のジグザグ角θと比較して非常
に浅くなり、ほぼ直線状を呈するのに対して、横ストリ
ングスGは、逆に大きなジグザグ角θを呈する。
【0037】これによって、横ストリングスGは、図
7に示すように、ボール20がストリングス張設面に対
して斜め方向から入射して接触した際、図8に示すよう
に、その横方向の摩擦力に対して、縦ストリングスの位
置に変位が生じてストリングスの間隔が変化し、摩擦力
が削減すれば変位が回復するような挙動を示し、ボール
接線方向(摩擦力の掛かる方向)への衝撃力を緩衝させ
るように作用するために、ボール20とストリングス間
のスリップを最小限に抑えることができる。
【0038】このように、横ストリングスGにアコー
デオン効果による可撓性が生じると、これに追従して縦
ストリングスGも、横方向Yに対して可撓性(摩擦力
の掛かる方向)を持ち、この縦ストリングスGの可撓
性による衝撃緩衝性によりスピン効率を一層高めるもの
と考えられる。
【0039】また、このような縦ストリングスGの可
撓性による衝撃緩衝性は、そのテンション(T)及び
スパン(縦ストリングスの長さL)の絶対値に比例す
るものであるが、テンション(T)を上げ過ぎたり、
縦ストリングスの長さLを短くし過ぎたりすると、ス
ピン効率を逆に低下させることになるために、テンショ
ン(T)は、60ポンド〜90ポンド程度、縦ストリ
ングスの長さLは、面圧の低下が許容できる限り長く
なるように320mm〜390mm程度の範囲に設定さ
れている。
【0040】図9は、フレーム張弦部11の縦幅と横幅
との比(W/W)とスピン量との相関関係を示すも
ので、縦横のストリングスのテンション比(T
)を7/1(70ポンド/10ポンド)に設定し、
45°の入射角及び110km/hの入射速度でボール
20を打ち付け、その反射後のボールのスピン量(ボー
ル回転数:r.p.s)を計量した結果、フレーム張弦
部11を縦長の輪環形状にする方がスピン効率を高める
ことができるという結果が得られた。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、フレーム張弦部の縦ストリングス張設方向
の圧縮剛性を30kgf/mm〜200kgf/mmの
範囲に設定してなることから、縦ストリングスのテンシ
ョンと横ストリングスのテンションとのテンション比
を、縦ストリングスのテンションが60ポンド〜90ポ
ンドの範囲において3/1〜15/1の範囲で張設する
ことができ、これによって、スピン効率を大幅に高める
ことができる。
【0042】また、請求項2において、フレーム張弦部
のフレーム周長方向の応力分布がほぼ一定となるような
剛性を有する断面形態にしてなるために、フレーム張弦
部の縦ストリングス張設方向の圧縮変形量を最小化する
ことができ、縦ストリングスのテンションが60ポンド
〜90ポンドの範囲で、かつ横ストリングスのテンショ
ンとのテンション比が3/1〜15/1の範囲を満足す
る張設状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るテニス用ラケットフレームの
一実施例を示す説明図である。
【図2】 同じくフレーム張弦部の形態を示す説明図で
ある。
【図3】 同じくフレーム張弦部の断面形態を示す説明
図である。
【図4】 長方形鉄枠からなるフレーム張弦部のストリ
ングス張設面への打球時におけるボールの入射状態を示
す説明図である。
【図5】 図4におけるフレーム張弦部の縦横のストリ
ングスのテンション比による打球時のボールのスピン量
(ボール回転数)を示す説明図である。
【図6】 同じく縦ストリングス及び横ストリングスの
張設状態を示す説明図である。
【図7】 同じくストリングス張設面への打球時におけ
るボールの衝突状態及び滑り状態を示す説明図である。
【図8】 同じくストリングス張設面への打球時におけ
るボールの衝突による衝突前と衝突後における縦ストリ
ングスの位置の変位を示す説明図である。
【図9】 フレーム張弦部の縦横幅の比とボールの回転
数との相関関係を示す説明図である。
【図10】 従来の縦ストリングス及び横ストリングス
の張設状態を示す説明図である。
【図11】 ボールが縦ストリングス及び横ストリング
スから受ける垂直抗力の説明図である。
【図12】 ボールが横ストリングスから受ける摩擦力
の説明図である。
【図13】 ボールが縦ストリングスから受ける摩擦力
の説明図である。
【図14】 縦ストリングスの張設方向の圧縮剛性の測
定方法を示す説明図である。
【符号の説明】
10……ラケットフレーム 11……フレーム張弦部
……ストリングス張設面の縦幅 W……ス
トリングス張設面の横幅 G……縦ストリングス
……横ストリングス L……縦ストリングス
の長さ L……横ストリングスの長さ S……
縦ストリングスのスパン S……横ストリングスの
スパン T……縦ストリングスのテンション T
……横ストリングスのテンション O−O……面対
称軸 P−P……横基準線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム張弦部のストリングス張設面の縦
    幅(W1 )が320mm〜390mm、横幅(W2 )が20
    0mm〜240mmの輪環形状を有するとともに、 縦ストリングス張設方向の圧縮剛性を30kgf /mm〜2
    00kgf /mmの範囲に設定したことを特徴とするテニス
    用ラケットフレーム。
  2. 【請求項2】フレーム張弦部のストリングス張設面の縦
    幅(W1 )が320mm〜390mm、横幅(W2 )が20
    0mm〜240mmの輪環形状を有するとともに、 縦ストリングス張設方向の圧縮剛性を30kgf /mm〜2
    00kgf /mmの範囲に設定してなる一方、 前記フレーム張弦部を、縦ストリングスのテンション
    (T1 )が60ポンド〜90ポンドの範囲で、かつ横ス
    トリングスのテンション(T2 )とのテンション比(T
    1 /T2 )が3/1〜15/1の範囲を満足する張設状
    態において、 フレーム周長方向の応力分布がほぼ一定となるような剛
    性を有する断面形態にしたことを特徴とするテニス用ラ
    ケットフレーム。
  3. 【請求項3】フレーム張弦部のストリングス張設面の縦
    幅(W1 )が320mm〜390mm、横幅(W2 )が20
    0mm〜240mmの輪環形状を有するとともに、 フレーム先端頂部を中心とする周囲80mmの範囲に、ス
    トリングス張設面と平行方向のフレーム厚さが18mm以
    上、望ましくは20mm以上の部分を少なくとも長さ20
    mm以上設定し、 該フレーム先端頂部から110mm〜210mmの範囲に、
    ストリングス張設面と平行方向のフレーム厚さが16mm
    以上、望ましくは18mm以上の部分を少なくとも長さ2
    0mm以上設定し、 ヨーク中央部から110mm〜210mmの範囲に、少なく
    とも一部の部分の厚さが15mm以上、望ましくは17mm
    以上の部分を設定し、 縦ストリングス張設方向の圧縮剛性を30kgf /mm〜2
    00kgf /mmの範囲に設定したことを特徴とするテニス
    用ラケットフレーム。
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