JPH1193496A - スライドヒンジ - Google Patents

スライドヒンジ

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JPH1193496A
JPH1193496A JP25950397A JP25950397A JPH1193496A JP H1193496 A JPH1193496 A JP H1193496A JP 25950397 A JP25950397 A JP 25950397A JP 25950397 A JP25950397 A JP 25950397A JP H1193496 A JPH1193496 A JP H1193496A
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arm
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pins
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドヒンジ自体の上下方向のズレを防
ぎ、取付部材を固定座にワンタッチで連結解除させて、
取付作業を簡単にし、アーム先端部の取付部分を簡素且
つ丈夫にする。 【解決手段】 取付部材に形成した前後各一対の長孔に
掛架された2本のピンに、相互に引っ張り方向への付勢
力を有するバネの両端部が掛けられて各ピンに相互に接
近する方向に付勢力を保有させ、しかも前記各ピンのう
ちの後方のピンは、前記操作部材の一端部に支持され
て、該操作部材を前記取付部材の後端に当接させながら
回動操作することにより該ピンを前記長孔内の後方への
移動が自在であり、また固定座の上部に立設形成した2
つの板部の前端及び後端の上端部にそれぞれ斜面部が形
成され、各々斜面部の下方に、取付部材の先端部及び後
端部に係架した2本のピンを係止する係止部が形成さ
れ、この両板部の外側面基部に前記取付部材の対向板部
の下端部に形成された被係合部に突入する係合部が形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は収納キャビネット等
の家具類の扉、いわゆるシステムキッチン等の収納部の
扉、建築物の扉、等を回動自在に収納部前面に枢着する
スライドヒンジ、特に分離が自在なスライドヒンジに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来技術によるスライドヒンジの一例と
して、特開平8−326399号公報に記載の「スライ
ドヒンジ」、特開平7−62944号公報に記載の「ス
ライドヒンジ」が提案されている。
【0003】特開平8−326399号公報に記載のス
ライドヒンジの構造は、同公報に記載のように、断面コ
字型をしたアーム1の先端部に設けた一対の透孔1cと
1dにそれぞれピン16a,17aによって第1リンク
16の一端部と第2リンク17の一端部とが枢着され、
さらに第1リンク16と第2リンク17の他端部がそれ
ぞれカップ15に枢着されている。アーム1には下から
調整座2が嵌入されており、アーム1に穿設された長孔
1aと調整座2に穿設した螺孔1bに螺合する左右調整
ネジ4の軸細部4bを調整座2のU形溝2bに係合させ
てアーム1と調整座2とが一体に連結されている。この
調整座2の他端部に設けた一対の透孔2fにリベット1
1が係架されている。この調整座2の一端部に設けた一
対の透孔2gにラッチ8がシャフト9で回動可能に、か
つばね10で付勢されて連結されている。このラッチ8
には係止爪8bが形成され、また調整座2の後端下部に
は一対の突起2eが突設されている。そしてこの調整座
2に嵌着するプレート5は、先端部の両側縁基部に半円
弧切欠き5fを形成し、後部の傾斜面5gには一対の長
孔5hが形成されており、このプレート5をベースプレ
ート6に冠して上下調整ネジ7を螺孔6aに螺着して一
体に連結されている。
【0004】このスライドヒンジを用いて扉を筺体に取
り付ける手法を説明すると、先ず指先でラッチ8を手前
方向に回動させてからアーム1の後端部を手前に引い
て、長孔5h内から係止爪8bを離脱させ、アーム1を
横方向に少し動かしてリベット11を半円弧切欠き5f
から外して、カップ15及びアーム1が組み付けられた
調整座2とベースプレート6が組み付けられたプレート
5とを分離させる。次に、このように分離したスライド
ヒンジの一方側のカップ15を扉端の所定の箇所に形成
した開口内に嵌め込んでネジ止めして取り付け、またス
ライドヒンジの他方側のベースプレート6を筺体内の開
口の所定の箇所にネジ止めして取り付ける。続いて、扉
を持ち上げて、嵌着部材12の調整座2に係架されたリ
ベット11をプレート5先端の両側縁基部に形成された
半円弧状切欠き5fに係止し、続いて被嵌着部材13に
嵌着部材12をリベット11を中心として嵌着部材12
が回動するように押し付けると、プレート5の後端部の
傾斜面5gに穿設された一対の長孔5hに前記ラッチ8
の係止爪8bの下縁が摺動しながらばね10で付勢され
たラッチ8の係止爪8bが長孔5hに係止し、その際、
同時に前記一対の突起2eが対応する一対の長孔5hに
挿入嵌着されてスライドヒンジが一体に組み付けられ、
これにより扉が筺体に回動開閉自在に取り付けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来構造のス
ライドヒンジの被嵌着部材13は、ベースプレート6を
被せるようにしてプレート5を位置させ、上下調整ネジ
7をプレート5に形成した長孔からベースプレート6に
形成した螺孔6a内に螺通してベースプレート6とプレ
ート5とを螺着して、プレート5がベースプレート6に
対して上下調節自在な構造であるという利点を有してい
るが、反面、上下調整ネジ7を中心としてプレート5が
回動方向にズレを起こしたり、プレート5が上下方向に
ズレ易くなる。すなわち扉が下方にズレ易くなるという
不具合がある。
【0006】また、上記従来技術のスライドヒンジによ
ると、調整座2をプレート5に連結する手法は、調整座
2側のリベット11をプレート5先端の半円弧状切欠き
5fに係止し、続いてアーム1の後端部をプレート5側
に押しつけてラッチ8の係止爪8bと前記突起2eを前
記長孔5hに押し入れて係止する構造を有しているが、
例えばシステムキッチンの流し台の下の収納部に扉を取
り付ける時及び、狭い収納部に扉を取り付ける時には、
作業者の姿勢が低くなったり取付箇所が見辛くなったり
して取付操作が行ない難い場合に、先に係止爪8bと前
記突起2eを前記長孔5h内に突入させてしまう場合が
ある。勿論このような場合には指先でラッチ8を回動さ
せてその係止を解除させればよいのであるが、同公報の
添付図の図5に示すようにラッチ8と収納部の壁面との
間隔があまり大きくない場合には、プレート5の先端部
にリベット11が掛かっていなくて調整座2の基部側が
浮いた状態のときには、ラッチ8と収納部の壁面との間
隔はさらに小さくなり、ラッチ8を指先で引っ掛けるこ
とさえ困難な事態が生じて、取付作業に支障を来すばか
りでなく作業者をイライラさせる、といった不具合があ
る。
【0007】なお、上記公報における明細書中、カップ
15とアーム1とが第1リンク16と第2リンク17と
によって連結させていることが記載され、また添付図の
図1においてこれを図示しているが、明細書及び図2以
降の添付図において、カップ15を所定の回動位置まで
回動させると、カップ15(扉)を閉じる方向に付勢力
を与えたり、またカップ15(扉)を開ける方向に付勢
力を与えたりするバネの取付構造が不明である。この点
について、同公報の図1〜図9において、アーム1の先
端部に三対の透孔が形成されており、このうちの二対の
透孔1c,1dは第1リンク16と第2リンク17を枢
着するピン16a,17aを係架するものであることか
ら、残りの一対の透孔がバネを嵌入保持させるピンを係
架するものであることが想定される。これについては、
この構造が極めて似ていると思われる特開平6−346
653号公報に記載の明細書における記載及び添付図の
図3に描かれている構造を見れば、このピン33にダブ
ルコイルバネ19を嵌入保持させ、このバネ19を利用
して(第1)リンク16に付勢力を与えていることで理
解できるが、このようにアーム1の先端部に2つのリン
クとバネを支持する3本のピンを係架させる構造は、細
かな組付作業を必要とし、また製造コストにも影響す
る、という不具合がある。
【0008】本願発明者は、上述した不具合に対し、い
かにして、スライドヒンジ自体の上下方向のズレが生じ
易くなるのを防ぎ、調整座の先端部が先にプレートに引
っ掛かった場合でも問題なくそのまま両者を連結させる
ことができ、さらにアーム先端部の取付部分の構造を簡
素にしかも上部で開・閉方向への付勢力が強いスライド
ヒンジにするにはどのようにすればよいのかを鋭意検討
してきた結果、次のような構成を創作するに至った。
【0009】そしてその目的は、ベースプレートとして
の固定座の上部に、前記取付部材の内側に沿う平行な2
つの板部を立設形成し、この2つの板部の前端及び後端
の上端部にそれぞれ斜面部を形成し、各々斜面部の下方
に、取付部材の先端部及び後端部に係架した2本のピン
を係止する係止部を形成することによって、スライドヒ
ンジ自体の上下方向のズレが生じ易くなるのを防ぐこと
ができ、また、調整座としての取付部材は前記アームの
内面に沿う背板部分とこの背板部分の両長辺端部が対向
面方向に屈曲されてなる一対の対向板部とが形成されて
おり、各対向板部の取付部材の長手方向の両端部に、各
一対の長孔がそれぞれ長手方向に長く向くように対向し
て開設され、各一対の長孔にそれぞれピンの両端部が掛
架され、各ピンに相互に引っ張り方向への付勢力を有す
るバネの両端部が掛けられて、各ピンには相互に接近す
る方向に付勢力を保有させることによって、取付部材の
後端部のピンを先に固定座に掛ける場合でも、取付部材
の先端部のピンを先に固定座に掛ける場合のどちらの場
合でも、またこれらピンを同時に固定座に掛けるような
場合でも、何ら問題なくそのまま取付部材を固定座に連
結させることができ、しかも、前記各ピンのうちの前記
取付部材の後部に位置するピンを、前記アームの後端に
位置する操作部材の一端部に支持させて、該操作部材を
前記取付部材の後端部分に当接させながら回動操作する
ことにより該ピンを前記長孔内の後方への移動を自在と
したことにより、ワンタッチで固定座から取付部材を離
脱させることができ、さらに、調整部材としての取付部
材の先端部に係架させたピンにダブルコイルバネと手前
側のリンクを嵌入保持させ、このダブルコイルバネの一
端部をアームの背面に当接させる一方、その他端部を内
側のリンクの一端部に当接させることにより、アーム先
端部の取付部分を簡素な構成にすることができる、丈夫
でしかも取付作業が楽で、製造コストも安価なスライド
ヒンジを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに提案される本発明の第1の構成に係るスライドヒン
ジは、扉端に取り付けられるカップの一端部に2個のリ
ンクを介してアームが連結され、該アームの背面に取付
角調節ネジにより取付部材が取り付けられた装着部材
と、家具の扉口に取り付けられる被装着部材たる固定座
とが着脱自在な構造を有するスライドヒンジであって、
前記取付部材は前記アームの内面に沿う背板部分とこの
背板部分の両長辺端部が対向面方向に屈曲されてなる一
対の対向板部とが形成されており、各対向板部の長手方
向の両端部に、各一対の長孔がそれぞれ長手方向に長く
対向して開設され、各一対の長孔にそれぞれピンの両端
部が掛架され、各ピンに相互に引っ張り方向への付勢力
を有するバネの両端部が掛けられて、各ピンには相互に
接近する方向に付勢力を保有させてあり、しかも前記各
ピンのうちの前記取付部材の後部に係架されているピン
は、前記操作部材の一端部に支持されて、該操作部材を
前記取付部材の後端に当接させながら回動操作すること
により該ピンを前記長孔内の後方への移動が自在であ
り、また、前記固定座の上部に、前記取付部材の内側に
沿う平行な2つの板部が立設形成され、この2つの板部
の前端及び後端の上端部にそれぞれ斜面部が形成され、
各々斜面部の下方に、取付部材の先端部及び後端部に係
架した2本のピンを係止する係止部が形成され、またこ
の両板部の外側面基部に前記取付部材の対向板部の下端
部に形成された被係合部に突入する係合部が形成されて
いることを特徴とする。
【0011】また、本発明の第2の構成に係るスライド
ヒンジは、上記第1の構成に加えて、取付部材の先端部
に係架させたピンにコイルバネと手前側のリンクを嵌入
保持させ、このダブルコイルバネの一端部をアームの背
面に当接させ、その他端部を内側のリンクの一端部に当
接させていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明のスライドヒンジの具
体的な構成を添付図面に示した実施例に従って詳述す
る。図1は本発明のスライドヒンジの1実施例を示す分
解斜視図、図2(イ)は同じく装着部と被装着部とが分
離した状態を示す斜視図、(ロ)は同じく装着部と被装
着部とを連結させた状態を示す斜視図、図3は同じく装
着部と被装着部とが連結した状態を示す斜視図、図4は
同じく平面図、図5(イ)は図3におけるAーA切断部
端面図、(ロ)は同じくBーB切断部端面図、図6,図
7は何れも装着部と被装着部とを連結する手法を示した
平面断面図、図8は本発明のスライドヒンジを略直角に
回動させて扉を閉じた状態を示す平面断面図である。
【0013】図1乃至図6に示すように、本発明のスラ
イドヒンジは、収納部の開口端に装着する被装着部材た
る固定座1と、扉端に装着する装着部材2とが、ワンタ
ッチで分離でき、しかも連結できるように構成されてい
る。
【0014】装着部材2は扉端の内側面に装着するカッ
プ3の一端部に突入したピン4a,4bに2個のリンク
5,6の一端部が枢着されてカップ3と2個のリンク
5,6が連結され、またこれら2個のリンク5,6の他
端部がアーム7一端部に係架されているピン8a,8b
により連結され、カップ3とアーム7とがリンク5,6
を介して回動自在に連結されている。なお、ピン8aに
はダブルコイルバネ9が嵌入支持されている。3dはカ
ップ3の取付座、3cは凹部である。
【0015】前記アーム7は長手方向の側面視形状が略
コ字型を有し、その天板部(後述する取付時においては
手前側の板面に相当する)7bの略中央には、ネジ15
を螺装する螺孔7cが形成され、前記リンク5,6の枢
着部と長手方向に反対側の端部の天板部7bには、ネジ
16の軸部を挿通させ且つその頭部を係止させる湾曲形
状の切欠き7dが形成されている。そしてこのアーム7
の内側面に沿って取付部材10が位置している。この取
付部材10は、アーム7の内面に沿う背板部分(後述す
る取付時においては手前側の板面に相当する)10a
と、この背板部分10aの両長辺端部が対向面方向に屈
曲されてなる一対の対向板部10b,10bとが形成さ
れており、各対向板部10b,10bの長手方向の両端
部に、各一対の長孔10c,10c、10d,10dが
それぞれ長手方向に長く対向して開設され、各一対の長
孔10c,10c、10d,10dにそれぞれピン1
1,12の両端部が掛架されている。ここに用いられる
ピン11,12はリベットタイプのピンで、る上記各長
孔10c,10c、10d,10d内から外れて抜け落
ちたり、傾いて移動しないようになっている。そして各
ピン11,12の中央に相互に引っ張り方向への付勢力
を有するバネ13の両端部が掛けられて、各ピンには相
互に接近する方向に付勢力を保有させている。
【0016】なお、前記各ピン11,12のうちの前記
取付部材10の後部(前記カップ3方向と反対側の端
部)に係架されているピン12の両端部は、前記長孔1
0d,10d内から僅かながら突出しており、この両突
出端部には、前記取付部材10の後部に支持され且つ取
付部材10の後端に当接させながら回動操作して該ピン
12を長孔10d,10d内後方へ移動させることがで
きる操作部材14が枢着されている。
【0017】このように形成された取付部材10は背板
部分10aの先端部に形成された湾曲形状の切欠き10
f内に、前記アーム7の螺孔7cに螺通している前記ネ
ジ15の先端首部15aを係止し、また該背板部分10
aの後部に形成された螺孔10e内に前記アーム7の切
欠き7dに頭部を係止した前記ネジ16を枢着すること
によって、アーム7が取付部材10に跨がるようにして
両者が装着され、しかも、ドライバーを用いて前記ネジ
15の進退操作させることにより、アーム7と取付部材
10との取付角が調整出来、また、ドライバーを用いて
前記ネジ16を緩めることにより、アーム7と取付部材
10との長手方向の取付位置の調整ができることができ
るように構成されている。
【0018】被装着部材たる固定座1は、正面視矩形状
を有し、その4隅面にネジ孔が形成された座本体1aの
上部に、前記取付部材10の対向板部10b,10bの
内面に略沿う程度の間隔を有する平行な2つの板部1
b,1bが形成されており、しかもこの板部1b,1b
の前端及び後端の上端部にそれぞれ斜面部1d,1d・
・が形成され、さらに各斜面部の下方となる板部1b,
1bの両側端箇所に、前記ピン11,12を係止する係
止部1c,1c・・がそれぞれ形成されている。
【0019】なお、前記板部1b,1bの外側面基部に
は、前記取付部材10の対向板部10b,10bの下端
部に形成された被係合部10g,10gに突入する台形
の係合部1e,1eが一体形成されている。
【0020】このような構成を有する本発明のスライド
ヒンジは、図2(イ)に示すように装着部材2と被装着
部材1とを分離し、また図2(ロ)〜図4に示すように
装着部材2と被装着部材1とを連結することが、ワンタ
ッチで行える。
【0021】次に、装着部材2と被装着部材1とを連結
する2通りの取付手法を、図6,図7により説明する。
図6の手法は、先ず、装着部材2と被装着部材1とを分
離させた状態で、収納部Sの収納口の側板S1の所定の
位置に前記固定座1を木ネジで止めて装着し、また扉の
一端内側面の所定の位置に前記カップ3を木ネジで止め
て装着する。
【0022】続いて、扉Dを持ち上げて、取付部材10
が固定座3の板部1b,1bに被さるように手前側から
添え、取付作業者から見て手前側に位置する固定座1の
上下2つの係止部1cに、取付部材10に係架されてい
る手前側のピン12を掛けた状態で、アーム7の先端部
を指先で固定座1に強く押し付けると、このピン12が
固定座3の板部1b,1b端の斜面部1d,1dに押さ
れるようにして長孔10d後方に移動してその下方の係
止部1c,1cに突入し、前後の係止部1c,1c、1
c,1cにピン11,12が掛かるようにする。
【0023】なお、この状態のままでは、取付部材10
がバネ13で付勢された2本のピン11,12で係止さ
れており、しかも2本のピン11,12の両端部が長孔
10c,10c、10d,10dに係架されて移動自在
なため、取付部材10が前後方向にズレて固定座1に装
着される可能性があるが、本構成においては、取付部材
10の対向板部1b,1bの両外面の略中央下部に形成
された台形の突起で形成される係合部1e,1eが、取
付部材10の対応箇所に形成された台形の切欠きで形成
される被係合部10g,10g内に突入するため、上述
したズレは最終的には生じない。
【0024】次に図7に示す取付手法を説明すると、先
ず、分離させた装着部材2と被装着部材たる固定座1を
収納部及び扉の所定箇所に取り付ける手法は前述と同様
である。
【0025】図7に示す手法は、取付部材10が固定座
3の板部1b,1bに被さるように先端(奥)側から添
えて、取付作業者から見て先端(奥)側に位置する固定
座1の上下2つの係止部1cに、取付部材10に係架さ
れている先端(奥)側のピン11を掛けた状態で、アー
ム7の手前部を指先で固定座1に強く押し付け、ピン1
1が固定座3の板部1b,1b端の斜面部1d,1dに
押されるようにして長孔10c,10c後方に移動させ
てその下方の係止部1c,1cに突入し、前後の係止部
1c,1c、1c,1cにピン11,12が掛かるよう
にする。
【0026】このように2通りの方法が選択できると次
のような点で便利である。例えば、作業者が図6に示す
ように、ピン11を先に係止部1c,1cに掛けようと
思っても、この係止箇所が狭く小さな箇所であるため、
また目視できない箇所であるため、誤ってピン12を先
に係止部1c,1cに掛けてしまう場合がある。従来、
このような場合には、このような先端部の引っ掛かりを
外さなければならないという面倒な作業が必要であった
が、本発明のスライドヒンジはこのような状態すなわち
図7に示すような状態になってもアーム7の押す位置を
変えるだけで、そのままワンタッチで両者を連結させる
ことができるのである。
【0027】勿論、スライドヒンジの連結において、図
6に示すように先端側を先に掛けるのが最適なのか、図
7に示すように手間側を先に掛けるのが最適なのかは、
誤って何れかを先に掛けてしまうといった問題とは別の
点においても重要である。
【0028】例えば、前記ネジ15を大きく進退操作さ
せて、アーム7と取付部材10との取付角がある程度あ
る時や、前記ネジ16を調整してアーム7と取付部材1
0の前後位置を多少ズラした状態で、連結する場合に
は、アーム7の手前下部や、取付部材10の先端側の下
端部又は手前側の下端部が、固定座1の座本体1aの縁
に接当し易く、その連結がし難くなるが、このような場
合に最適の係止手法を選択して、そのような事態を防ぐ
ようにすることができるのである。
【0029】なお、このようにしてスライドヒンジを連
結した後、扉Dを閉じると、図8に示すように、取付部
材10の天板部分10aの内側面に一端9a,9aが接
当し、その他端9b,9bが内側のリンク6のアーム7
側基部に付勢力をもって接当しているダブルコイルバネ
9の他端9b,9bの当接位置が変わり、閉じる方向に
付勢力を残したまま、図8のように閉じる。
【0030】なお、一旦連結されているスライドヒンジ
を装着部材2と被装着部材1とに、分離するには、操作
部材14後端の操作部を装着部材2上部に接当させるよ
うにして、手前方向(図4,図5では上方)に回動させ
てピン12を後方に移動させて、固定座1の係止部1
c,1cから外し、続いて装着部材2(取付部材10)
を傾けて反対側のピン11固定座1の係止部1c,1c
から外すようにすれば良い。
【0031】
【発明の効果】本発明のスライドヒンジを、ベースプレ
ートとしての固定座の上部に、前記取付部材の内側に沿
う平行な2つの板部を立設形成し、この2つの板部の前
端及び後端の上端部にそれぞれ斜面部を形成し、各々斜
面部の下方に、取付部材の先端部及び後端部に係架した
2本のピンを係止する係止部を形成したことによって、
スライドヒンジ自体の上下方向のズレが生じ易くなるの
を防ぐことができたのである。
【0032】また、調整座としての取付部材を、前記ア
ームの内面に沿う背板部分とこの背板部分の両長辺端部
が対向面方向に屈曲されてなる一対の対向板部とに形成
し、各対向板部の取付部材の長手方向の両端部に、各一
対の長孔をそれぞれ長手方向に長く向くように対向して
開設し、各一対の長孔にそれぞれピンの両端部を掛架
し、各ピンに相互に引っ張り方向への付勢力を有するバ
ネの両端部を掛け、各ピンに相互に接近する方向への付
勢力を保有させたことによって、取付部材の後端部のピ
ンを先に固定座に掛ける場合でも、取付部材の先端部の
ピンを先に固定座に掛ける場合のどちらの場合でも、ま
たこれらピンを同時に固定座に掛けるような場合でも、
何ら問題なくそのまま取付部材を固定座に連結させるこ
とができたのである。
【0033】また、前記各ピンのうちの前記取付部材の
後部に位置するピンを、前記アームの後端に位置する操
作部材の一端部に支持させて、該操作部材を前記取付部
材の後端部分に当接させながら回動操作して、該ピンを
付勢力に対抗して前記長孔内の後方に移動させることが
げきるように構成したことによって、ワンタッチで固定
座から取付部材すなわち装着部材を離脱させることがで
きたのである。
【0034】さらに、調整部材としての取付部材の先端
部に係架させたピンにダブルコイルバネと手前側のリン
クを嵌入保持させ、このダブルコイルバネの一端部をア
ームの背面に当接させる一方、その他端部を内側のリン
クの一端部に当接させて構成したことにより、アーム先
端部の取付部分を簡素な構成にすることができ、しかも
丈夫で弾発力に富んだスライドヒンジにすることができ
たのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスライドヒンジの1実施例を示す分解
斜視図である。
【図2】(イ)は同じく装着部と被装着部とが分離した
状態を示す斜視図である。(ロ)は同じく装着部と被装
着部とを連結させた状態を示す斜視図である。
【図3】同じく装着部と被装着部とが連結した状態を示
す斜視図である。
【図4】同じく平面図である。
【図5】(イ)は図3におけるAーA切断部端面図であ
る。(ロ)は同じくBーB切断部端面図である。
【図6】装着部と被装着部とを連結する手法を示した平
面断面図、
【図7】装着部と被装着部とを連結する手法を示した平
面断面図、
【図8】スライドヒンジを略直角に回動させて扉を閉じ
た状態を示す平面断面図、
【符号の説明】
1 固定座(被装着部材) 2 装着部材 3 カップ 4a,4b ピン 5 リンク 6 リンク 7 アーム 8a,8b ピン 9 ダブルコイルバネ 10 取付部材 10c,10c、10d,10d 長孔 11,12 ピン 13 バネ 14 操作部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉端に取り付けられるカップの一端部に
    2個のリンクを介してアームが連結され、該アームの背
    面に取付角調節ネジにより取付部材が取り付けられた装
    着部材と、家具の扉口に取り付けられる被装着部材たる
    固定座とが着脱自在な構造を有するスライドヒンジであ
    って、 前記取付部材は前記アームの内面に沿う背板部分とこの
    背板部分の両長辺端部が対向面方向に屈曲されてなる一
    対の対向板部とが形成されており、各対向板部の長手方
    向の両端部に、各一対の長孔がそれぞれ長手方向に長く
    対向して開設され、各一対の長孔にそれぞれピンの両端
    部が掛架され、各ピンに相互に引っ張り方向への付勢力
    を有するバネの両端部が掛けられて、各ピンには相互に
    接近する方向に付勢力を保有させてあり、 しかも前記各ピンのうちの前記取付部材の後部に係架さ
    れているピンは、前記操作部材の一端部に支持されて、
    該操作部材を前記取付部材の後端に当接させながら回動
    操作することにより該ピンを前記長孔内の後方への移動
    が自在であり、 また、前記固定座の上部に、前記取付部材の内側に沿う
    平行な2つの板部が立設形成され、この2つの板部の前
    端及び後端の上端部にそれぞれ斜面部が形成され、各々
    斜面部の下方に、取付部材の先端部及び後端部に係架し
    た2本のピンを係止する係止部が形成され、またこの両
    板部の外側面基部に前記取付部材の対向板部の下端部に
    形成された被係合部に突入する係合部が形成されている
    ことを特徴とするスライドヒンジ。
  2. 【請求項2】 取付部材の先端部に係架させたピンにコ
    イルバネと手前側のリンクを嵌入保持させ、このダブル
    コイルバネの一端部をアームの背面に当接させ、その他
    端部を内側のリンクの一端部に当接させている請求項1
    に記載のスライドヒンジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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AU770433B2 (en) * 1999-12-27 2004-02-19 Lenovo Innovations Limited (Hong Kong) Transmission diversity detection circuit and detection method
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