JP4553369B2 - 開口の開閉装置 - Google Patents
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Description
(1)構造体に設けた凹部の開口を開閉する開閉装置において、前記開口を閉塞しうるとともに、前記凹部内に嵌合しうる閉塞片の両側部に、1対の側片を設けた閉塞部材を、前記閉塞片が凹部の開口を閉塞し、かつ両側片が凹部内に嵌合する閉塞態様と、前記閉塞片が凹部の奥部に位置し、かつ両側片が凹部の開口に向かって延出する開放態様との2態様で前記凹部に嵌合可能とし、かつ前記両側片の外側面と、前記閉塞部材を閉塞態様で凹部内に嵌合したときと、開放態様で凹部内に嵌合したときとの両方において、前記両側片の外側面と対向する凹部の内面とのいずれか一方に係合凸部を、同じく他方に、前記係合凸部に弾性係合する係合凹部を設ける。
(a)請求項1記載の発明によると、閉塞部材を、用途に合わせて、閉塞態様と開放態様との2態様から選択した態様で凹部に嵌合することができ、閉塞態様としたときは、凹部の開口を閉塞片により閉塞して、美麗な外観を呈することができるとともに、開放態様としたときは、閉塞部材を凹部内に取り付けたまま、凹部の開口を開放することができ、その開口に他の部材を嵌合したり、その他の目的に使用することができる。
したがって、開放態様としたときでも、閉塞部材が紛失するおそれはなく、しかも閉塞部材の保管ための特別な収容スペースを必要としない。
また、閉塞態様としたときも、開放態様としたときも、係合凸部と係合凹部とが弾性係合することにより、閉塞部材は凹部内の正規の位置に保持され、妄りに外れることはない。
さらに、閉塞部材の取付態様を変更したい場合は、閉塞部材を凹部から一旦外して、その向きを上下または左右に反転させて取り付け直すだけでよいので、使い勝手がよい。
図1〜図13は、本発明の一実施形態を備えるパネル付机を示し、図1は、その背面側から見た外観斜視図、図2は、模式的に示す要部の分解斜視図、図3は、幕板とブラケットとを、互いに分離して、その一方を90°向きを変えて示す要部の分解斜視図、図4〜図13は、各部の詳細を示す図である。
なお、このような机本体(4)に対するデスクトップパネル(5)および幕板(6)の取付構造に関しては、本願出願人は、特願2004−331019号として特許出願しており、本発明は、このような取付構造そのものを対象としてはいないので、簡単に説明することとする。
各ブラケット(7)は、後方を向く基部(7a)の後端部に垂下部(7b)を連設し、かつ基部(7a)の上面中間部に、机上に配設された電機機器類の配線(10)を受けるための配線受け溝(7c)を、またその後部に、上方を向くデスクトップパネル取付部(7d)を設けたものよりなっている。
すなわち、取付ねじ(16)(16)をねじ孔(17a)(17a)に螺合することにより、セッティングA態様、ねじ孔(17b)(17b)に螺合することにより、セッティングB態様、ねじ孔(17c)(17c)に螺合することにより、セッティングC態様とすることができる。
まず凹部(18)の開閉装置(20)について説明すると、図7〜図13に示すように、この開閉装置(20)は、凹部(18)の前面側の開口(18a)を閉塞しうるとともに、凹部(18)内に嵌合しうる平板状の前面閉塞片(22)と、この前面閉塞片(22)の両側部より後方を向く左右1対の側片(23)(23)と、前面閉塞片(22)の上端より後方に水平に延出し、かつ凹部(18)の上面側の開口(18b)を閉塞しうるとともに、凹部(18)内に嵌合しうる端面閉塞片(24)とを有する閉塞部材(25)を備えている。
この例では、端面閉塞片(24)の両側端と両側片(23)(23)の上端とは、互いに結合してあるが、切り離しておいてもよい。
閉塞態様と開放態様とは、閉塞部材(25)を左右方向を向く水平軸(図示略)を中心に180°回転させることにより、開単に変更することができる。
また、閉塞部材(25)を閉塞態様で凹部(18)内に嵌合したときと、開放態様で凹部(18)内に嵌合したときとの両方において、両側片(23)(23)の外側面と対向する凹部(18)の内側面(18c)(18c)には、係合凸部(26)(26)が弾性係合するようにした長方形の孔である係合凹部(27)(27)が設けられている。
なお、係合凸部(26)(26)を凹部(18)の内側面(18c)(18c)に設け、それに対向する閉塞部材(25)の両側片(23)(23)の外側面に、係合凹部(27)(27)を設けてもよい。
しかし、閉塞態様としたときと、開放態様としたときとで、異なる係合凸部と係合凹部とが互いに係合するようにして実施することもある。
図15においては、幕板(6)は、上下反転して倒立させた状態で示してあり、幕板(6)の正立時の下面が上面となっている。
この開閉装置(21)は、凹部(19)の形状に合わせて、前面閉塞片(22)と両側片(23)とを上下方向に長く形成し、各側片(23)の上下部に、上述の閉塞部材(25)におけるのと同様の係合凸部(26)、スリット(28)(28)、およびそれによって形成される第1の弾性舌片(29)、コ字状のスリット(30)、およびそれによって形成される第2の弾性舌片(31)等を、それぞれ上下2箇所に設け、凹部(19)の前面の開口(19a)を前面閉塞片(22)によって、また図面上は上面とした幕板(6)の下面の開口(19b)は、端面閉塞片(24)によって、それぞれ閉塞し得るようにした閉塞部材(33)を備えている。
また、閉塞態様としたときも、開放態様としたときも、係合凸部(26)と係合凹部(27)とが弾性係合することにより、閉塞部材(25)(33)は凹部(18)(19)内の正規の位置に保持され、妄りに外れることはない。
さらに、閉塞部材(25)(33)の取付態様を変更したい場合は、閉塞部材(25)(33)を凹部(18)(19)から一旦外して、その向きを上下または左右に反転させて取り付け直すだけでよいので、使い勝手がよい。
前面閉塞片(22)の形状を、凹部(18)(19)が設けられている構造体の表面形状に合わせて、湾曲面としたり、凹部(18)(19)の形状に合わせて、円形やその他の形状等とすることもできる。
構造体の表面における凹部(18)(19)の開口縁に、第1の弾性舌片(29)や第2の弾性舌片(31)を操作するための凹みや切欠きを設け、閉塞態様における前面閉塞片(22)や開放態様における両側片(23)(23)の遊端面を、凹部(18)(19)が設けられている構造体の表面と整合させてもよい。
また、幕板(6)における上下の凹部(18)(19)およびそれに装着する閉塞部材(25)(33)のいずれか一方を省略して実施することもある。
(2)脚体
(3)天板
(4)机本体
(5)デスクトップパネル
(6)幕板
(7)ブラケット
(7a)基部
(7b)垂下部
(7c)配線受け溝
(7d)デスクトップパネル取付部
(8)連結補強部材
(9)ボルト
(10)配線
(11)受孔
(12)ピン
(13)係合孔
(13a)拡幅部
(14)取付板
(15)係合片
(16)取付ねじ
(17a)(17b)(17c)ねじ孔
(18)(19)凹部
(18a)(18b)(19a)(19b)開口
(18c)(19c)内側面
(20)(21)開閉装置
(22)前面閉塞片
(23)側片
(24)端面閉塞片
(25)閉塞部材
(26)係合凸部
(27)係合凹部
(28)スリット
(29)第1の弾性舌片
(30)スリット
(31)第2の弾性舌片
(32)有底孔
(33)閉塞部材
(34)係合凹部
(α)距離
Claims (7)
- 構造体に設けた凹部の開口を開閉する開閉装置であって、
前記開口を閉塞しうるとともに、前記凹部内に嵌合しうる閉塞片の両側部に、1対の側片を設けた閉塞部材を、前記閉塞片が凹部の開口を閉塞し、かつ両側片が凹部内に嵌合する閉塞態様と、前記閉塞片が凹部の奥部に位置し、かつ両側片が凹部の開口に向かって延出する開放態様との2態様で前記凹部に嵌合可能とし、かつ前記両側片の外側面と、前記閉塞部材を閉塞態様で凹部内に嵌合したときと、開放態様で凹部内に嵌合したときとの両方において、前記両側片の外側面と対向する凹部の内面とのいずれか一方に係合凸部を、同じく他方に、前記係合凸部に弾性係合する係合凹部を設けたことを特徴とする開口の開閉装置。 - 係合凸部または係合凹部を挟むようにして、各側片における遊端から基端に向けて1対のスリットを設けることにより、第1の弾性舌片を形成したことを特徴とする請求項1記載の開口の開閉装置。
- 閉塞部材を開放態様で凹部に装着したとき、第1の弾性舌片の遊端が凹部の開口より前方に突出するようにしたことを特徴とする請求項2記載の開口の開閉装置。
- 係合凸部または係合凹部を挟むようにして、閉塞片の側部から各側片の基端を経て側片の遊端に向かうコ字状のスリットを設けることにより、第2の弾性舌片を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の開口の開閉装置。
- 閉塞部材を閉塞態様で凹部に装着したとき、第2の弾性舌片の遊端が凹部の開口より前方に突出するようにしたことを特徴とする請求項4記載の開口の開閉装置。
- 側片に設けた1個の係合凸部または係合凹部が、閉塞部材を閉塞態様で凹部内に嵌合したときと、開放態様で凹部内に嵌合したときとの両方において、凹部の内面に設けた同一の係合凹部または係合凸部と係合するようにした請求項1〜5のいずれかに記載の開口の開閉装置。
- 凹部が、構造体である机における机本体の後部に、ブラケットをもって、上下位置調節可能として、かつ上下の向きを反転させて取り付け可能として装着された幕板の上下いずれかの部分に設けられ、かつ幕板を上方の位置に取り付けたとき、上方に位置する凹部に、ブラケットの一部が嵌合するようにした請求項1〜6のいずれかに記載の開口の開閉装置。
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