JP2784227B2 - ヒンジ - Google Patents

ヒンジ

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JP2784227B2
JP2784227B2 JP1311664A JP31166489A JP2784227B2 JP 2784227 B2 JP2784227 B2 JP 2784227B2 JP 1311664 A JP1311664 A JP 1311664A JP 31166489 A JP31166489 A JP 31166489A JP 2784227 B2 JP2784227 B2 JP 2784227B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば家具などの扉に用いるヒンジに関す
る。
(従来の技術) 従来のヒンジは、例えば特開平1−247679号公報に記
載されているように、家具本体の側壁などの固定部材に
取付けられるベース体と、このベース体に被着される本
体部材に扉などの可動部材に取付けられるカップを複数
のリンクアームを介して回動自在に連結したヒンジ本体
とを備えている。
上記ベース体には、一端に引掛爪が一体に設けられて
いるとともに他端に係止レバーか設けられ、一方、ヒン
ジ本体には、ベース体の引掛爪に引掛けられるピンが設
けられているとともにベース体の係止レバーに係脱され
る係脱部が設けられている。
そして、ヒンジ本体のピンをベース体の引掛爪に引掛
けてから、ヒンジ本体の係脱部をベース体の係止レバー
に係止させることにより、ヒンジ本体をベース体にワン
タッチで取付けることができる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、扉の上下2箇所を2個のヒンジで支持する
場合には、一方のヒンジのヒンジ本体とベース体とを連
結した状態、すなわち扉の例えば上側を家具本体に連結
した状態でも、扉の下側は多少自由に動くため、他方の
ヒンジのヒンジ本体のピンをベース体の引掛爪に引掛け
て連結することができる。
しかし、例えば扉が大きく、扉の上下3箇所以上を3
個以上のヒンジで支持する場合には、2個のヒンジを連
結すると、扉の動きが規制されてしまうため、3個目の
ヒンジを連結しようとして、そのヒンジ本体のピンをベ
ース体の引掛爪に引掛けようとしても、そのピンが引掛
爪に当たって引掛けることができず、3個目以降のヒン
ジを連結することは困難であった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、ヒ
ンジ本体側のピンなどの引掛部をベース体に引掛けるた
めの動きが規制された状態においても、その引掛部をベ
ース体に引掛けることができ、ヒンジ本体とベース体と
を確実に連結することができるヒンジを提供することを
目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 請求項1の発明は、一端部に引掛部材71を有するとと
もに他端部に係止部81(61a)を有するベース体2と、
このベース体2の引掛部材71に引掛けられる引掛部48を
有するとともにベース体2の係止部81(61a)に係脱さ
れる係脱部49(91)を有するヒンジ本体1と、を備え、
上記引掛部材71は、上記ベース体2の一端部に回動可能
に軸支され上面部に上記ヒンジ本体1の引掛部48を案内
する円弧状のガイド面72を形成するとともに下面部に上
記ガイド面72にて案内された上記引掛部48を嵌合する引
掛凹部73を形成した爪部74を有し、上記引掛部材71と上
記ベース体2の一端部との間にこの引掛部材71を付勢し
てこの引掛部材71の爪部74を上記引掛部48を引掛ける位
置に突出させる弾性体79を設けた、ものである。
請求項2の発明は、一端部に引掛部材を有するととも
に他端部に係止部を有するベース体と、このベース体の
引掛部材に引掛けられる引掛部を有するとともにベース
体の係止部に係脱される係脱部を有するヒンジ本体と、
を備え、引掛部材71は、両側部にストッパー71aをそれ
ぞれ有し、ベース体71は、一端部に上記引掛部材71をス
ライド可能に設けた一対のガイド片部63を有する収納溝
64と、上記一対のガイド片部63の上面に形成され上記引
掛部材71の両側部のストッパー71aをそれぞれ挿入する
挿入溝63bと、この両側の挿入溝63bに連通して一対のガ
イド片部63にそれぞれ形成され上記引掛部材71の両側部
のストッパー71aをそれぞれスライド可能に嵌合し縁部
を両側部のストッパー71aが当接する当接部としたスト
ッパ凹部63aと、を有する、ものである。
(作用) 請求項1の発明では、ヒンジ本体1の引掛部48をベー
ス体2の引掛部材71に引掛ける際に、引掛部48を引掛け
る位置に突出されている引掛部材71の爪部74のガイド面
72に引掛部48が当たって押圧されると、その引掛部48が
ガイド面72に案内されるとともに、この引掛部48にて引
掛部材71が支軸75を中心に弾性体79に抗して後方に向か
って後退回動され、この引掛部48が引掛位置に移動する
ことを許容する。
そして、その引掛部48がガイド面72から爪部74の引掛
凹部73の開口面に移動されるとともに、弾性体79の付勢
で引掛部材71が支軸75を中心に前方に向かって進出回動
され、この引掛部材71の爪部74の引掛凹部73が引掛部48
に嵌合して引掛かる。また、ベース体2の係止部81(61
a)にヒンジ本体1の係脱部49(91)が係合される。
請求項2の発明では、弾性体79の付勢により引掛部材
71の両側部のストッパー71aが一対のガイド片部63のス
トッパ凹部63aの当接部に当接して引掛部材71が位置規
制されている状態で、引掛部48を引掛ける位置に突出さ
れている引掛部材71の爪部74のガイド面72に引掛部48が
当たって押圧されると、その引掛部48がガイド面72に案
内されるとともに、その引掛部材71が弾性体79に抗して
後方に向かってスライド移動して逃げ、この引掛部48が
引掛位置に移動することを許容する。
そして、その引掛部48がガイド面72から爪部74の引掛
凹部73の開口面に移動されるとともに、弾性体79の付勢
で引掛部材71が前方に向かってスライド移動され、この
引掛部材71の爪部74の引掛凹部73が引掛部48に嵌合して
引掛かる。
この際、引掛部材71の両側部のストッパー71aが一対
のガイド片部63のストッパ凹部63aに沿ってスライドさ
れる。そして、引掛部材71が前方に向かってスライド移
動され、この引掛部材71の爪部74の引掛凹部73が引掛部
48に嵌合して引掛かることにより、この引掛部材71の両
側部のストッパー71aが一対のガイド片部63のストッパ
凹部63aの当接部に当接され、引掛部材71が位置決めさ
れる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図ないし第3図を参照
して説明する。
各図において、ヒンジは、可動部材に取付けられるヒ
ンジ本体1と、固定部材に取付けられるベース体2とを
備えて構成されている。
そして、上記ヒンジ本体1は、本体部材11と、扉に取
付けられるカップ12と、本体部材11とカップ12とを連結
するリンクアーム13,14と、本体部材11をベース体2に
取付ける連結部材15とを有して構成されている。
上記本体部材11は、前後方向の上板21およびこの上板
21の幅方向両側に折曲された前後方向の側板22とを有し
て断面ほぼコ字状に形成されており、その上板21には、
ほぼ中央部に調整ねじ23が螺合されるねじ孔24が形成さ
れ、後端近傍部に前後方向に長い長孔25が形成され、ね
じ孔24と長孔25との間に開口部26が形成され、また、両
側板22間には前端上下部に支軸27,28がそれぞれ架設さ
れているとともに、その後側に支軸29が架設されてい
る。
上記カップ12は、一面を開口したカップ状の埋込部31
が形成されているとともに、この埋込部31の両側部に取
付孔32を有する板状の取付部33が一体に突設されてお
り、埋込部31の内側間に支軸34,35が架設されている。
上記一方のリンクアーム13は、断面ほぼコ字状に形成
され、一端部が上記カップ12の支軸34に回動自在に軸着
され、他端部が上記本体部材11の前端部の支軸27に回動
自在に軸着されている。また、上記他方のリンクアーム
14は、一端部がカップ12の支軸35に回動自在に軸着さ
れ、他端部が本体部材11の前端部に支軸28に回動自在に
軸着されている。そして、これらのリンクアーム13,14
によってカップ12が本体部材11に回動自在に連結されて
おり、本体部材11の支軸29に取付けられたトーションば
ね36の弾力によって、カップ12の閉状態(第1図および
第2図に示す状態)または開状態(第3図に示す状態)
に保持されるようになっている。
上記連結部材15は、前後方向の上板41およびこの上板
41の幅方向両側に折曲された前後方向の側板42とを有し
て断面ほぼコ字状に形成されている。この上板41には、
前側に長溝43が前方に開口して形成され、後端近傍部に
ねじ孔44が形成されているとともに、このねじ孔44の前
側に取付け片45が上板41の下面側に切起して形成され、
そして、この取付片45にコイルばね46が取付けられてい
る。
また、両側板42の前端部には、突片47がそれぞれ突出
形成され、この突片47間に引掛部としてのピン48が架設
されている。また、両側板42の後端部には、係脱部とし
ての爪部49がそれぞれ後方に向かって突出して形成さ
れ、この両爪部49の下縁に後方に向かって上昇するテー
パ部50がそれぞれ形成され、かつ、この両爪部49の下端
部にフック部51がそれぞれ突出して形成されている。
そして、上記本体部材11のねじ孔24に螺着された調整
ねじ23の先端のピン部23aが上記連結部材15の長孔43に
挿通されて、このピン部23aの先端の円盤状部23bが連結
部材15に下面に係合され、また、上記本体部材11の長孔
25に挿通された止めねじ55が連結部材15のねじ孔44に螺
着されることにより、本体部材11にこの本体部材11の内
側に嵌合された連結部材15が固着されている。
また、上記ベース体2は、基部61と、この基部61の両
側にそれぞれ突出して形成された板状の取付片部62とを
有して構成されている。この基部61の前端部には、一対
のガイド片部63がそれぞれ前方に向かって突出して形成
されているととも、このガイド片部63間に収納溝64が形
成され、かつ、一対のガイド片部63の内側に収納溝64お
よび下面に開口するストッパ凹部63aがそれぞれ形成さ
れている。また、基部61の後側両側には、上記連結部材
15のフック部51が上方から嵌合される凹部65がそれぞれ
形成され、かつ、後端近傍の上部に開口部66が形成され
ている。また、各取付片部62には取付孔67がそれぞれ形
成されている。
上記ベース体2の基部61の前端部には、上記ヒンジ本
体1の引掛部としてのピン48が引掛けられる引掛部材71
が設けられている。この引掛部材71は、上面部に円弧状
のガイド面72を形成されるとともに下面にピン48を嵌合
する引掛凹部73を形成された鉤状の爪部74を有し、下端
部には支軸75を回動自在に挿入する通孔76が形成され、
後端面には突起77が形成され、さらに、両側上面に通孔
76よりも上側に位置してストッパー71aがそれぞれ突出
して形成されている。
そして、この引掛部材71は、基部61の収納溝64内に下
方から嵌合されて、ガイド片部63間に架設された支軸75
にて回動自在に軸支され、後面の突起77とこの突起77に
対向する収納溝64の内壁の凹部78との間に両端部を嵌合
して配設された弾性体としてのコイルばね79により、爪
部74が前方に向かって突出され、すなわち、上記ピン48
を引掛かる引掛位置に向かって回動付勢されて突出され
ている。なお、引掛部材71の両側のストッパー71aはガ
イド片部63のストッパ凹部63aに嵌合され、このストッ
パー71aがストッパ凹部63aの前縁部に当接することによ
り、引掛部材71の爪部74が前方に向かって突出する方向
への回動が第1図に示す位置に規制される。
上記ベース体2の基部61の後端部には、上記ヒンジ本
体1の係脱部としての爪部49が係脱する係止部としての
係止レバー81が設けられている。この係止レバー81は、
操作部82と、この操作部82の両側から折曲された脚部83
とを有して正面から見てほぼコ字状に形成されている。
また、操作部82の前端から規制突片84が下方に向かって
折曲して形成されており、上記ベース体2の基部61の後
部両側に嵌合された脚部83が支軸85にて回動自在に支持
され、支軸85に装着されたトーションばね86の一端が基
部61の下面に当接されるとともに他端が基部61の開口部
66を通じて規制突片84に当接されている。そして、この
係止レバー81は、トーションばね86によって常時前方に
向かって回動付勢され、かつ、規制突片84の下端が基部
61の上面に当接されることによって回動が規制されるよ
うになっている。また、上記両脚部83と規制突片84の両
側縁との間に、上記連結部材15の爪部49がそれぞれ前方
より係脱される溝部87が設けられている。
つぎに、このように構成されたヒンジを家具の側壁A
と扉Bとの連結に用いた場合について説明する。なお、
ここでは、扉Bの上下3箇所を3個のヒンジで連結する
ものとする。
まず、家具の側壁Aには、ベース体2の取付孔67を通
じて木ねじを螺着することにより、ベース体2をそれぞ
れ取付ける。
また、家具の扉Bには、扉Bに形成された凹部bカッ
プ12を埋設し、このカップ12の取付孔32を通じて木ねじ
を螺着することにより、カップ12をそれぞれ取付ける。
そして、家具の側壁Aに固着されたベース体2に対し
て、家具の扉Bにカップ12を固着したヒンジ本体1の本
体部材11を連結部材15を介して取付ける。つまり、ベー
ス体2の基部61に本体部材11を前方より被せ、その過程
で、連結部材15のピン48をベース体2の引掛部材71に引
掛け、ついで、本体部材11の後部をベース体2側へ押付
けることにより、連結部材15の爪部49のテーパ部50で係
止レバー81の上面前縁を押圧してこの係止レバー81をば
ね86の付勢に抗して後方に向かって回動させ、さらに、
連結部材15の爪部49を係止レバー81の溝部87に入れれ
ば、ばね86によって前方に向かって回動する係止レバー
81が爪部49上に係合するとともに、連結部材15のフック
部51がベース体2の凹部65に嵌合する。
この状態では、ばね86で付勢された係止レバー81によ
り連結部材15がベース体2に押圧され、連結部材15のベ
ース体2の基部61への嵌合、爪部49と溝部87との係合、
フック部51と凹部65との係合およびピン48と引掛部材71
との係合により、ヒンジ本体1の本体部材11はベース体
2に対して各方向への遊動が確実に阻止された状態でし
っかりと固定される。
このようにして、1個目のヒンジについてはヒンジ本
体1をベース体2に取付けて連結することができ、ま
た、1個目のヒンジで連結した状態でも扉Bは多少動
き、2個目のヒンジのヒンジ本体1のピン48をベース体
2の引掛部材71に引掛けることができるため、2個目の
ヒンジについてもヒンジ本体1をベース体2に取付けて
連結することができる。
そして、2個のヒンジを連結すると、家具の側壁Aに
対して扉Bの動きが規制され、従来のヒンジであれば3
個目のヒンジの連結は困難であるが、本実施例のヒンジ
では、3個目でもヒンジ本体1をベース体2に取付けて
連結することができる。
すなわち、ベース体2の基部61に本体部材11を前方よ
り被せていく過程で、連結部材15のピン48がベース体2
の引掛部材71の爪部74の上面部に形成された円弧状のガ
イド面72に当接するが、そのままピン48で引掛部材71を
押圧すると、ピン48がガイド面72に案内されるととも
に、このガイド面72を形成した爪部74を有する引掛部材
71が支軸75を中心にコイルばね79に抗して後方に向かっ
て回動して逃げ、このピン48が引掛位置に向かって移動
することを許容する。
そして、ピン48が引掛部材71の爪部74を先端を乗り越
えてピン48の引掛位置に達すると、すなわち、ピン48が
爪部74の下面部に形成された引掛凹部73の開口面に移動
すると、コイルばね79によって引掛部材71が支軸75を中
心に前方に向かって回動され、この爪部74の引掛凹部73
がピン48に嵌合して引掛かる。その後は、上述のよう
に、連結部材15の爪部49を係止レバー81に係合させれ
ば、ヒンジ本体1をベース体2に取付けて連結すること
ができる。
以上のように、ベース体2の引掛部材71をピン48から
逃げるように支軸75を中心に前後方向に進退回動自在に
設けることにより、家具の側壁Aに対して扉Bの動きが
規制された状態でも、ヒンジの連結が可能となる。
つぎに、ヒンジ本体1をベース体2から外す場合に
は、係止レバー81の操作部82を押し下げ、ヒンジ本体1
を前方へ引けば、係止レバー81が連結部材15の爪部49が
外れ、ベース体2の凹部65から連結部材15のフック部51
が外れるとともに、ベース体2の引掛部材71から連結部
材15のピン48が外れる。
ところで、連結部材15にはコイルばね46が取付けられ
ており、ヒンジ本体1をベース体2に取付けた状態で
は、そのコイルばね46はベース体2の上面に圧接して収
縮されている。そのため、上述のようにヒンジ本体1を
ベース体2から外す際、係止レバー81の操作部82を押し
て連結部材15の爪部49から外すと、コイルばね46の弾性
により連結部材15の爪部49がベース体2に対して押し上
げられ、押すのが解除された係止レバー81が連結部材15
の爪部49に再び係合することを防止することができる。
つぎに、本発明の他の実施例を第4図および第5図を
参照して説明する。
第4図および第5図に示すように、引掛部材71は、ベ
ース体2に前後方向にスライド可能に設けるものであ
る。すなわち、ベース体2の収納溝64の両側のガイド片
部63の間でかつ収納溝64の底面に形成されたガイド底部
68上に引掛部材71を前後方向スライド可能に嵌合し、こ
の引掛部材71の後面の凹部77aに嵌合された弾性体とし
てのコイルばね79により、引掛部材71の爪部74が前方に
向かって突出され、すなわち、爪部74がピン48を引掛る
引掛位置に向かって突出付勢するようにしている。
そして、この引掛部材71の爪部74の上面部に形成され
た円弧状のガイド面72をピン48で押圧すれば、引掛部材
71はコイルばね79に抗して後方に向かってスライド移動
して逃げて後退され、ピン48が引掛部材71の爪部74のガ
イド面72を乗り越えて爪部74の引掛凹部73の開口面に移
動するとともに、コイルばね79によって引掛部材71が前
方に向かってスライド移動して爪部74の引掛凹部73がピ
ン48に嵌合して引掛かる。
なお、引掛部材71の両側にはストッパー71aがそれぞ
れ突出して形成され、この各ストッパー71aはガイド片
部63の上面の挿入溝63bを通じてガイド片部63の側面に
貫通開口形成されたストッパ凹部63a内に前後方向にス
ライド可能に嵌合され、そして、ストッパー71aがスト
ッパ凹部63aの前縁部を当接部としてこの当接部に当接
することにより、引掛部材71の爪部74が前方に向かって
突出する方向へのスライドが第4図に示す位置に規制さ
れる。
また、上記ベース体2の係止レバー81が露出している
と、誤って係止レバー81に触れてしまい、ヒンジ本体1
が不用意に外れてしまうことがある。そこで、上記特開
平1−24769号公報に記載されているようなカバー体で
係止レバー81を覆うようにしてもよい。あるいは、第6
図および第7図に示すように、本体部材11の上板21の後
端部に係止レバー81を覆うカバー部21aを延設し、この
カバー部21aにほぼU字状の操作窓21bを形成することに
より、この操作窓21bを通じてのみ係止レバー81を操作
できるようする。さらには、第8図および第9図に示す
ように、カバー部21aに丸穴状の操作窓21cを形成するこ
とにより、操作窓21cに例えばドライバーのような先の
とがった物品を挿入しないと、係止レバー81を操作でき
ないようにし、ヒンジ本体1が不用意に外れてしまうの
をより確実に防止することができる。
また、上記実施例では係止レバー81を前方に向かって
回動付勢するためにトーションばね86を用いているが、
第10図および第11図に示すように、係止レバー81をばね
材で形成し、この係止レバー81の操作部82の前端から下
方に突出彎曲してばね片88を一体に形成することによ
り、ベース体2に本体部材11の連結部材15を取付けた状
態で、ばね片88の先端が連結部材15の下面に当接して下
方に押圧されるため、このばね片88を介して係止レバー
81を前方へ回動付勢することができ、特別なばねを用い
ずに済み、しかも、係止レバー81の操作部82を押し下げ
れば、ばね片88によって連結部材15を押し上げられるの
で、上記実施例のコイルばね46の機能も備えることがで
きる。なお、ばね片88には、止めねじ55との干渉防止の
ため、中央部にスリット89が形成されている。
また、上記実施例では、ヒンジ本体1側の係脱部とし
て爪部49を設け、ベース体2の係止部として係止レバー
81を設けているが、第12図および第13図に示すように、
ヒンジ本体1側に係脱部としての係止レバー91を設け、
ベース体2の基部61の後端部に係止部として係止段部61
aを設けた構造としてよい。この実施例では、操作部92
と両側の脚部93とで断面ほぼコ字状に折曲形成された係
止レバー91を連結部材15の後端内側に嵌合し、支軸94に
より回動自在に軸着するとともに、この支軸94に装着し
たトーションばね95によって下方に回動付勢し、両脚部
93に設けた係着片96が係止段部61aに係着するようにし
ている。
(発明の効果) 請求項1の発明によれば、ベース体の一端部に引掛部
材を回動自在に軸支しこの引掛部材を弾性体にて付勢し
この引掛部材の爪部をヒンジ本体の引掛部を引掛ける位
置に突出したので、ヒンジ本体の引掛部をベース体の引
掛部材に引掛けるための動きが規制された状態において
も、ヒンジ本体の引掛部で引掛部材を押圧することによ
り、この引掛部材が支軸を中心に後退回動してヒンジ本
体の引掛部が引掛位置に移動することを確実に許容で
き、このヒンジ本体の引掛部が引掛位置に移動するとと
もに、引掛部材が支軸を中心に進出回動して引掛位置に
移動したヒンジ本体の引掛部に引掛かり、したがって、
ベース体にヒンジ本体を確実に連結することができる。
この際、引掛部材は爪部の上面部にヒンジ本体の引掛
部を案内する円弧状のガイド面を形成したので、このガ
イド面にてこのガイド面を押圧するヒンジ本体の引掛部
の押圧移動をスムーズに案内できるとともに、このヒン
ジ本体の引掛部にて引掛部材を弾性体に抗して後退回動
させて引掛部を引掛位置に確実に移動できる。
また、引掛部材は爪部の下面部にヒンジ本体の引掛部
を嵌合する引掛凹部を形成したので、ガイド面にて案内
された引掛部がガイド面から外れて引掛凹部の開口面に
移動するとともに、弾性体の付勢で引掛部材を進出回動
させて引掛凹部を引掛位置に移動した引掛部に確実に嵌
合させて引掛けることができ、この引掛凹部を引掛部に
引掛けた状態でも弾性体にて引掛部材が進出方向に向か
って付勢されているので、この引掛凹部を有する爪部か
ら引掛部が外れることを確実に防止できる。
また、引掛部材を付勢してこの引掛部材の爪部を引掛
部を引掛ける位置に突出させる弾性体は引掛部材とベー
ス体の一端部との間に設けたので、この弾性体の収まり
具合がよくこの弾性体にて引掛部材を進出方向に向かっ
て付勢し易く、この弾性体の組み込み操作も容易であ
る。
さらに、ベース体の一端部に引掛部材を回動可能に軸
支したので、ベース体のプレートに内装したロック部材
を複数のガイドピンをガイドとして前後動させ、このロ
ック部材の一端部に引掛部を引掛ける引掛凹部を形成す
る構成に比べ部品点数が少なく、構成が簡単であり、組
み込み操作も容易である。
また、ベース体は一端部にヒンジ本体の引掛部を係脱
する引掛部材を有するとともに他端部にヒンジ本体の係
脱部を係脱する係止部を有するので、この引掛部材と係
止部とを複数の連動部材にて連動連結するものに比べ部
品点数が少なく、構成が簡単であり、組み込み操作も容
易であり、また、ベース体からヒンジ本体を外す際にベ
ース体の両側部の引掛部材及び係止部からヒンジ本体の
引掛部及び係脱部がそれぞれ連動して同時に外れてヒン
ジ本体を取り付けた扉体が落下することを防止できる。
したがって、ベース体にヒンジ本体を押圧することに
より簡単に確実に連結することができ、かつ、この連結
状態を確実に保持することができる。
請求項2の発明によれば、弾性体の付勢により引掛部
材の両側部のストッパーが一対のガイド片部のストッパ
凹部の当接部に当接して引掛部材が位置規制されている
状態で、引掛部材の爪部のガイド面に引掛部が当たって
押圧されると、その引掛部がガイド面に案内されるとと
もに、その引掛部材が弾性体に抗して後方に向かってス
ライド移動して逃げ、その引掛部がガイド面から爪部の
引掛凹部の開口面に移動されるとともに、弾性体の付勢
で引掛部材が前方に向かってスライド移動され、この引
掛部材の爪部の引掛凹部を引掛部に確実に引掛けること
ができる。
この際、引掛部材は収納溝の一対のガイド片部に沿っ
てスムーズにスライドされ、かつ、この引掛部材の両側
部のストッパーが一対のガイド片部のストッパ凹部に沿
ってスムーズにスライドされる。したがって、引掛部材
を引掛部を引掛ける位置に対して安定して確実に進退動
させることができ、引掛部材の両側部のストッパーが一
対のガイド片部のストッパ凹部の当接部に当接して引掛
部材を確実に位置決めできる。
また、引掛部材の組み込み時には引掛部材の両側部の
ストッパーをガイドとしてベース体の一対のガイド片部
の挿入溝からストッパ凹部に挿入することにより、この
引掛部材を収納溝に簡単にスライド可能に嵌合すること
ができ、この引掛部材の組み込み操作が簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のヒンジの一実施例を示す断面図、第2
図はその平面図、第3図はその分解状態の斜視図、第4
図は本発明のヒンジの他の実施例を示す断面図、第5図
はその一部の分解状態の斜視図、第6図はヒンジ本体部
分の他の実施例を示す一部の平面図、第7図はその断面
図、第8図はヒンジ本体部分のさらに他の実施例を示す
一部の平面図、第9図はその断面図、第10図は係止レバ
ー部分の他の実施例を示す一部の平面図、第11図はその
断面図、第12図は係止部および係脱部部分の他の実施例
を示す一部の平面図、第13図はその断面図である。 1……ヒンジ本体、2……ベース本体、48……引掛部と
してのピン、49……係脱部としての爪部、61a……係止
部の他の例としての係止段部、63……ガイド片部、63a
……ストッパ凹部、63b……挿入溝、64……収納溝、71
……引掛部材、72……ガイド面、73……引掛凹部、74…
…爪部、75……支軸、79……弾性体としてのコイルば
ね、81……係止部としての係止レバー、91……係脱部の
他の例としての係止レバー。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端部に引掛部材を有するとともに他端部
    に係止部を有するベース体と、このベース体の引掛部材
    に引掛けられる引掛部を有するとともにベース体の係止
    部に係脱される係脱部を有するヒンジ本体と、を備え、 上記引掛部材は、上記ベース体の一端部に回動可能に軸
    支され上面部に上記ヒンジ本体の引掛部を案内する円弧
    状のガイド面を形成するとともに下面部に上記ガイド面
    にて案内された上記引掛部を嵌合する引掛凹部を形成し
    た爪部を有し、 上記引掛部材と上記ベース体の一端部との間にこの引掛
    部材を付勢してこの引掛部材の爪部を上記引掛部を引掛
    ける位置に突出させる弾性体を設けた、 ことを特徴とするヒンジ。
  2. 【請求項2】一端部に引掛部材を有するとともに他端部
    に係止部を有するベース体と、このベース体の引掛部材
    に引掛けられる引掛部を有するとともにベース体の係止
    部に係脱される係脱部を有するヒンジ本体と、を備え、 上記引掛部材は、両側部にストッパーをそれぞれ有し、
    ベース体は、一端部に上記引掛部材をスライド可能に設
    けた一対のガイド片部を有する収納溝と、上記一対のガ
    イド片部の上面に形成された上記引掛部材の両側部のス
    トッパーをそれぞれ挿入する挿入溝と、この両側の挿入
    溝に連通して一対のガイド片部にそれぞれ形成され上記
    引掛部材の両側部のストッパーをそれぞれスライド可能
    に嵌合し縁部を両側部のストッパーが当接する当接部と
    したストッパ凹部と、を有する、 ことを特徴とするヒンジ。
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