JP3504987B2 - 開閉体取付装置 - Google Patents

開閉体取付装置

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JP3504987B2
JP3504987B2 JP28088494A JP28088494A JP3504987B2 JP 3504987 B2 JP3504987 B2 JP 3504987B2 JP 28088494 A JP28088494 A JP 28088494A JP 28088494 A JP28088494 A JP 28088494A JP 3504987 B2 JP3504987 B2 JP 3504987B2
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英人 杉井
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株式会社ムラコシ精工
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は開閉体取付装置に係り、
たとえば、家具、建具及び間仕切部等に折り戸の扉体や
固定扉体等の開閉体を開閉自在に取付けるものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の開閉体取付装置すなわち
折り戸の扉体の取付装置としては、たとえば、扉体の幅
方向の一側縁部の下端部に地板に固着された下部ピボッ
ト受体に嵌合する下部ピボットを突設し、前記扉体の幅
方向の一側縁部の上端部に天板に固着された上部ピボッ
ト受体に嵌合する上部ピボットを上下動自在に突設した
構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記構成では、上下の
ピボット受体間に扉体を取付ける場合には下部ピボット
受体に扉体の下端部の下部ピボットを嵌合するととも
に、この扉体の上部ピボットを上部ピボット受体に嵌挿
するものであるが、この際、上部ピボットは扉体の上端
部に突出しているため、この上部ピボットを扉体側に下
降しなければ上部ピボット受体に嵌挿することができ
ず、また、上部ピボットを扉体側に下降支持した状態で
下部ピボットを中心として扉体を斜め横方向から上部ピ
ボット受体の下部に挿入し、この扉体の上部ピボットの
上端部と上部ピボット受体とを上下方向に位置合わせす
るとともに上部ピボットの下降支持を解除して上部ピボ
ットを上部ピボット受体に嵌挿する必要があり、扉体の
取付け操作が簡単でなく手数を要し、さらに、扉体を斜
め横方向から上部ピボット受体の下部に挿入するため、
扉体の上端部と上部ピボット受体との間に比較的大きな
隙間が生じ易く外観上好ましくない、という問題があ
る。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、ピボット受体間に開閉体を垂直状に配設した状
態でスライダーを押動することにより係合突部がストッ
パーから外れるとともにスプリングにてピボットをピボ
ット受体に確実に嵌挿でき、このため、ピボットをピボ
ット受体にワンタッチで簡単かつ容易に嵌挿でき、開閉
体の取付け操作が簡単で開閉体を斜め横方向からピボッ
ト受体に対して挿入する手数を要することがなく、取付
け作業能率を向上でき、開閉体の端部とピボット受体と
の間の隙間を可及的に小さくでき、したがって、施工性
を向上できるとともに取付け後の外観性を高めることが
できる開閉体取付装置を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の開閉体取
付装置は、左右方向に開閉する開閉体の端部に取付けら
れ上下方向の案内溝及びこの案内溝にストッパーを有す
るケース体と、このケース体に上下動自在に設けられ前
記開閉体の取付位置に固定されたピボット受体に回動自
在に嵌挿して支持されるピボットと、前記ケース体の案
内溝に沿って上下動自在に設けられ前記案内溝のストッ
パーに係脱自在に係合する係合突部を有するとともに前
記ピボットを固定したスライダーと、前記ケース体に設
けられ前記スライダーを介して前記ピボットをケース体
から突出する方向に向かって常時附勢するスプリング
と、を具備したものである。
【0006】請求項2記載の開閉体取付装置は、請求項
1記載の開閉体取付装置において、ケース体は、ケース
本体とキャップ体とからなり、前記ケース本体は前後の
側板にて形成されたピボット収容部を有し、このピボッ
ト収容部の前側板にストッパーを有する上下方向の案内
溝を形成するとともに前記ピボット収容部の後側板に係
止部を形成し、前記ケース本体の前側部に嵌合係止部を
形成し、前記キャップ体は前記ピボット収容部及び前記
案内溝の端部を閉塞する閉塞部を有し、この閉塞部の後
側部に前記ケース本体の係止部に係合する係合突片を形
成するとともに、前記閉塞部の前側部に前記ケース本体
の嵌合係止部に嵌合する嵌合突部を形成するものであ
る。
【0007】請求項3記載の開閉体取付装置は、請求項
1または2記載の開閉体取付装置において、スライダー
は、弾性変形可能な上下方向の可動板を有し、この可動
板の一端部にはケース体の案内溝に沿って上下動する摺
動部を介してピボットを嵌合固定する嵌合部を突設する
とともに、前記可動板の他端部に案内溝のストッパーに
係脱自在に係合する係合突部を突設するものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の開閉体取付装置では、開閉体の
取付け位置に固定されたピボット受体に対して開閉体の
端部を配設し、この開閉体の端部に設けたスライダーを
押動すると、このスライダーの係合突部がケース体の案
内溝のストッパーから外れるとともに、このスライダー
はスプリングにて押動されて案内溝に沿って外方に向か
って進出され、かつ、このスライダーに固定されたピボ
ットが外方に向かって進出される。
【0009】そして、このピボットが開閉体の端部から
突出されるとともに、このピボットの突出端部がピボッ
ト受体に嵌挿される。したがって、開閉体のピボットは
ピボット受体に対してワンタッチで嵌挿され、この開閉
体は開閉体の取付け位置のピボット受体に簡単に取付け
られる。
【0010】請求項2記載の開閉体取付装置では、ケー
ス体の前側板に形成された案内溝にスライダーを係合す
るとともに、このスライダーに固定したピボットをピボ
ット収容部に収容し、このスライダーを附勢するスプリ
ングをピボット収容部に収容した状態で、このケース体
に対してキャップ体を押し込むと、このケース体の係止
部にキャップ体の係合突片が係合されるとともに、ケー
ス体の嵌合係止部にキャップ体の嵌合突部が嵌合され
る。
【0011】そして、このキャップ体の閉塞部にてケー
ス体のピボット収容部及び案内溝の端部が閉塞されると
ともに、スプリングがピボットを進出する方向に向かっ
て押動される。したがって、ケース体にキャップ体が簡
単に取付けられる。そして、スライダーをスプリングに
抗して移動するとともに、このスライダーの係合突部を
案内溝のストッパーに係合することによりピボットを有
するスライダーが後退位置にロックされ、ピボットを突
出してピボット受体に嵌挿する開閉体の取付けに備え
る。
【0012】請求項3記載の開閉体取付装置では、可動
板を押動することにより、この可動板が弾性変形されて
係合突部が案内溝のストッパーから外れピボットを有す
るスライダーのロックが解除される。そして、このスラ
イダーはスプリングにて押動され、このスライダーの摺
動部が案内溝に沿って移動されるとともに、このスライ
ダーの嵌合部に嵌合固定されたピボットがピボット受体
に嵌挿する方向に向かって突出される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。
【0014】1は天板Aの下面部に配設固定された上部
ガイドレールで、この上部ガイドレール1の一端部には
上部ピボット受体2がボルト3にて一体に固着され、こ
の上部ピボット受体2は外端部に後述するピボットを嵌
挿する挿入孔4が形成されている。また、前記天板Aの
下方に位置して配設固定された地板Bの上面部には下部
ガイドレール5が配設固定され、この下部ガイドレール
5の一端部には下部ピボット受体6がボルト7にて一体
に固着され、この下部ピボット受体6は前記挿入孔4の
直下に位置した外端部に後述するピボットを嵌挿する挿
入孔8が形成されている。
【0015】9は前記上部ガイドレール1と前記下部ガ
イドレール5との間に開閉自在に配設する開閉体として
の折り戸の扉体で、この扉体9の幅方向の一側縁部の上
端部には裏面に開口した嵌合凹部10が形成され、この嵌
合凹部10には上部のピボット取付装置11が嵌合固定され
ている。また、前記扉体9の幅方向の一側縁部の下端部
には下部のピボット取付装置12が埋設固定され、この下
部のピボット取付装置12のピボット13は前記下部ピボッ
ト受体6の挿入孔8内に挿脱自在に挿入されるようにな
っている。
【0016】前記上部のピボット取付装置11は、ケース
体11a を有し、このケース体11a は前記嵌合凹部10内に
嵌合する合成樹脂にて成形されたケース本体14と、合成
樹脂にて成形されたキャップ体15とからなり、前記ケー
ス本体14には前後の側板16,17及び左右の側板18,19に
て上下方向の円筒状のピボット収容部20が形成され、こ
のピボット収容部20の前側板16(扉体9の裏面側)には
上下方向の案内溝21が形成されているとともに、この案
内溝21の下端部にはこの案内溝21の幅より大きく拡開し
た幅のストッパー22が形成されている。
【0017】また、前記ピボット収容部20の後側板17
(扉体9の前面側)の後側下端部には係止部としての左
右方向の係止凹溝23が形成されている。また、前記左右
の側板18,19の前方に向かって突出された突出部と前記
前側板16とにより収容部24が形成され、前記左右の側板
18,19の突出端部には前記扉体9の嵌合凹部10の開口縁
部に当接するフランジ25が略U字形状に一体に形成され
ている。
【0018】また、前記フランジ25には前記ストッパー
22の前方下部に位置して嵌合係止部26が形成されている
とともに、このフランジ25の左右部の上下には前記嵌合
凹部10の開口縁部に捩じ込む複数の取付ねじ27を挿通す
る複数の挿通孔28がそれぞれ形成されている。また、前
記ケース本体14には前記案内溝21のストッパー22の左右
部に位置して円筒状の嵌合孔29がそれぞれ形成されてい
るとともに、前記ケース本体14の上面板14a には前記ピ
ボット収容部20に連通したピボット案内孔30が形成され
ている。
【0019】つぎに、前記キャップ体15は、前記ピボッ
ト収容部20の下端部を閉塞する円筒状の閉塞部31及び前
記案内溝21の下端部を閉塞する閉塞部32を有し、前記ピ
ボット収容部20の下端部に対する前記閉塞部31の開口縁
部31a の後側上部には前記ケース本体14の係止凹溝23に
係合する係合突片33が上方に向かって一体に突設され、
この係合突片33は上端部に前記係止凹溝23に係合する鉤
部34を有している。
【0020】また、前記案内溝21の下端部に対する前記
閉塞部32の前側部に前記ケース本体14の嵌合係止部26に
嵌合する板状の嵌合突部35が外側下方に向かって傾斜し
て一体に突出して形成されている。また、前記円筒状の
閉塞部31の両側部に位置して前記キャップ体15には前記
ケース本体14の両側部の嵌合孔29に嵌合する嵌合突起36
がそれぞれ上方に向かって一体に突設されている。
【0021】つぎに、37は合成樹脂等の材料にて成形さ
れたスライダーで、このスライダー37は前記ケース本体
14の収容部24内に上下動自在に収容される弾性変形可能
な上下方向の可動板38を有し、この可動板38の上端部に
は前記ケース本体14の案内溝21に沿って上下動する摺動
部39を介して前記ピボット収容部20内に突出する円筒状
の嵌合部40が一体に突設され、この嵌合部40には嵌合孔
41が上下方向に貫通して形成されている。
【0022】また、前記可動板38の上端近傍部には前記
嵌合部40と反対側に位置してローレットを形成した摘み
突部42が一体に突設されている。そして、前記摺動部39
の上面部39a は前記案内溝21の上端部21a に当接して位
置決めされるようになっており、前記摘み突部42にてス
ライダー37を上下方向に向かって操作、特に後述するコ
イルスプリングに抗して下降操作するようになってい
る。
【0023】また、前記可動板38の下端部には前記ケー
ス本体14の案内溝21に沿って上下動する摺動部43を介し
て前記案内溝21のストッパー22に係脱自在に係合する係
合突部44が一体に突設されている。そして、前記摺動部
43と前記係合突部44とにより平面視略T字形状に形成さ
れている。また、前記可動板38の下端部には前記係合突
部44と反対側に位置して前記可動板38を弾性変形させる
ローレットを形成した操作部45を有している。
【0024】さらに、46は前記ピボット収容部20内に収
容される上下方向のピボットで、このピボット46は下端
部には前記スライダー37の嵌合孔41内に回り止めした状
態に嵌合固定された固定軸部47を有するとともに、上端
部には前記上部ピボット受体2の挿入孔4内に回動自在
に嵌合する嵌合軸部48が上方に向かって一体に突出さ
れ、この嵌合軸部48はピボット46の直径より小径に形成
されている。そして、前記ピボット46は前記ケース本体
14のピボット案内孔30に案内されて上下動されるように
なっている。
【0025】また、前記ピボット収容部20内には前記ス
ライダー37を介して前記ピボット46を上方に向かって附
勢するコイルスプリング49が配設され、このコイルスプ
リング49の上端部が前記スライダー37の嵌合孔41の開口
縁部に係合されているとともに、このコイルスプリング
49の下端部が前記キャップ体15の円筒状の閉塞部31の底
部に係合されている。そして、このコイルスプリング49
にて前記スライダー37を介して前記ピボット46を常時上
方に向かって附勢するようになっている。
【0026】つぎに、前記実施例の作用を説明する。
【0027】先ず、ケース本体14にピボット46を有する
スライダー37及びキャップ体15を組み込む場合には、ケ
ース本体14の下方からスライダー37の嵌合孔41に嵌合固
定したピボット46をケース本体14のピボット収容部20に
挿入するとともに、このスライダー37の摺動部39をケー
ス本体14の案内溝21内に挿入する。そして、この状態で
スライダー37をケース本体14の上方に向かって押し込む
と、このスライダー37のピボット46の上部がケース本体
14のピボット案内孔30から上方に向かって突出されると
ともに、スライダー37の上下の摺動部39,43がケース本
体14の案内溝21に沿って上方に移動される。この際、ス
ライダー37の係合突部44はストッパー22から外れてピボ
ット収容部20内に突出した状態となっている。
【0028】また、ケース本体14の下方からピボット収
容部20内にコイルスプリング49を挿入し、このコイルス
プリング49を介してケース体14の下方にキャップ体15を
押し込むと、このキャップ体15の係合突片33が弾性変形
してケース本体14の係止凹溝23に向かって進出されると
ともに、この係合突片33の上端部の鉤部34が係止凹溝23
に嵌合して係止されるとともに、このキャップ体15の嵌
合突部35がケース本体14の嵌合係止部26に嵌合して係止
され、かつ、このキャップ体15の両側部の嵌合突起36が
ケース本体14の両側部の嵌合孔29に嵌合される。
【0029】したがって、ケース本体14の下方にキャッ
プ体15を押し込むことにより、ケース本体14にキャップ
体15が簡単に組み込まれるとともに、このキャップ体15
の円筒状の閉塞部31の底部にてコイルスプリング49が上
方に向かって押動され、このコイルスプリング49にてス
ライダー37が上方に押動され、このスライダー37の摺動
部39の上面部39a がケース本体14の案内溝21の上端部21
a に当接されることにより、このスライダー37に嵌合固
定されたピボット46の嵌合軸部48はピボット案内孔30か
ら上方に向かって大きく突出される。
【0030】また、コイルスプリング49にてスライダー
37が上方に大きく押動されることにより、この嵌合孔41
の下側開口縁部と閉塞部31の底部とによりコイルスプリ
ング49がピボット46を上方に向かって附勢する方向に支
持され、かつ、円筒状の閉塞部31にてピボット収容部20
の下方部が閉塞されるとともに、閉塞部32にて案内溝21
の下方部が閉塞される。そして、このようにして、ピボ
ット取付装置11が構成される。
【0031】つぎに、出荷時には、ピボット案内孔30の
上方にピボット46の嵌合軸部48を大きく突出した状態の
ままでもよいが、このピボット46の嵌合軸部48の突出量
を可及的に小さくする必要がある場合には、スライダー
37の摘み突部42を把持してスライダー37をコイルスプリ
ング49に抗して下降操作することにより、このスライダ
ー37の上下の摺動部39,43が案内溝21に沿って摺動下降
されるとともに、このスライダー37の嵌合孔41の開口縁
部にてコイルスプリング49が圧縮される。
【0032】そして、このスライダー37の下部の摺動部
43が案内溝21の下端部から外れるとともに、この可動板
38が傾斜した状態から垂直状に弾性復帰し、この摺動部
43に突設した係合突部44が案内溝21の下端部のストッパ
ー22に自動的に係合され、このストッパー22にてコイル
スプリング49を圧縮したスライダー37がロックされる。
そうして、このスライダー37に嵌合固定されたピボット
46の嵌合軸部48がピボット案内孔30の近傍に下降され、
この嵌合軸部48の突出量が可及的に小さく設定され、出
荷に備えることができる。
【0033】つぎに、折り戸の扉体9の上端部の嵌合凹
部10内に上部のピボット取付装置11を嵌合するととも
に、このピボット取付装置11のケース本体14のフランジ
25を前記嵌合凹部10の開口縁部に当接し、このフランジ
25の各挿通孔28から嵌合凹部10の開口縁部に取付ねじ27
を捩じ込み、この各取付ねじ27にて扉体9にピボット取
付装置11を固着する。また、扉体9の下端部に下部のピ
ボット取付装置12を埋設固定し、このピボット取付装置
12のピボット13を扉体9の下端部から下方に向かって突
出する。
【0034】つぎに、上部ガイドレール1と下部ガイド
レール5との間に折り戸の扉体9を取付ける場合には、
下部ガイドレール5に固着された下部ピボット受体6の
挿入孔8に扉体9の下端部のピボット13を挿入するとと
もに、上部ガイドレール1に固着された上部ピボット受
体2の挿入孔4の直下に扉体9の上端部に固着したピボ
ット取付装置11のピボット46を配設する。
【0035】そして、このピボット取付装置11のスライ
ダー37の可動板38に形成された操作部45をピボット収容
部20に向かって押動すると、この可動板38がピボット収
容部20に向かって弾性変形されるとともに、この可動板
38の下端部の係合突部44がケース本体14の案内溝21のス
トッパー22から外れ、スライダー37のロックが解除され
る。
【0036】また、スライダー37のロックが解除される
と、このスライダー37はコイルスプリング49にて上方に
向かって押動され、このスライダー37の上下の摺動部3
9,43がケース本体14の案内溝21に沿って上方に向かっ
て進出され、かつ、このスライダー37に固定されたピボ
ット46が上方に向かって進出される。そして、このピボ
ット46の上端部の嵌合軸部48がピボット案内孔30から上
部ピボット受体2の挿入孔4内に進出嵌挿されるととも
に、このスライダー37の摺動部39の上面部39a が案内溝
21の上端部21a に当接され、このスライダー37の上方に
向かっての進出がロックされる。
【0037】したがって、扉体9の上端部に固着した上
部のピボット取付装置11のピボット46は上部ピボット受
体2に対してワンタッチで嵌挿され、この上部のピボッ
ト取付装置11のピボット46と下部のピボット取付装置12
のピボット13とにより上下のガイドレール1,5に固着
した上下のピボット受体2,6間に折り戸の扉体9が簡
単に取付けられる。この際、折り戸の扉体9は斜め横方
向から上下のピボット受体2,6間に挿入する必要がな
いため、扉体9の取付け作業が容易に行われる。
【0038】つぎに、前記実施例では、上部のピボット
取付装置11は扉体9の幅方向の一側縁部の上端部に嵌合
固定する場合について説明したが、これに限らず、この
上部のピボット取付装置11は上下方向に反転した状態
で、すなわち、そのピボット46の嵌合軸部48を下方に向
けて突出した状態で、下部のピボット取付装置12に代え
て扉体9の幅方向の一側縁部の下端部に嵌合固定するよ
うにしてもよい。
【0039】また、前記実施例では、スライダー37は可
動板38を有し、この可動板38の下端部にケース本体14の
案内溝21に沿って摺動する摺動部43を介して案内溝21の
ストッパー22に係脱自在に係合する係合突部44を突設す
る場合について説明したが、これに限らず、たとえば、
図15に示すように、ケース本体14には収容部24の前端
縁部に連続してフランジ25の内側縁部にて上下方向の案
内面50をそれぞれ相対して形成し、この両側部の案内面
50の下端部間に嵌合係止部26を形成し、この嵌合係止部
26の上方両側部に位置して前記案内面50には内側下方に
向かって鉤状のストッパー51をそれぞれ相対して一体に
突設する。そして、前記両側部の案内面50及び嵌合係止
部26にて略U字形状の案内溝55が形成されている。
【0040】また、スライダー37は前記ケース本体14の
両側部の案内面50に沿って上下動する案内板52を有し、
この案内板52の下端両側部に相対して上下方向の弾性変
形可能な摘み兼用の可動板としての可動片53をそれぞれ
一体に突設し、この両側部の可動片53の下端部に前記両
側部の鉤状のストッパー51に係脱自在に係合する鉤状の
係合突部54をそれぞれ一体に形成する。その他の構成に
ついては前記実施例の場合と同様であるから前記実施例
に用いた符号を記入して説明を省略する。
【0041】このように構成することにより、スライダ
ー37をコイルスプリング49に抗して下降し、このスライ
ダー37の両側部の鉤状の係合突部54がケース本体14の相
対する鉤状のストッパー51に当接すると、この両側部の
ストッパー51にて係合突部54が互いに近接する方向に向
かって押動されるとともに、この係合突部54を有する両
側部の可動片53が互いに近接する方向に向かって弾性変
形される。
【0042】そして、この両側部の係合突部54が両側部
のストッパー51を通過するとともに、両側部の可動片53
が弾性復帰し、この両側部の係合突部54が両側部のスト
ッパー51に係合され、したがって、ピボット46をケース
本体14に向かって低く下降したスライダー37はコイルス
プリング49を圧縮した状態で両側部のストッパー51にて
ロックされる。そして、出荷時や扉体9及びピボット受
体2,6に対する取付けに備える。
【0043】また、ピボット受体2,6に対する取付け
に際しては、両側部の可動片53を摘み互いに近接する方
向に向かって弾性変形させると、この両側部の可動片53
の係合突部54が両側部のストッパー51からそれぞれ外
れ、スライダー37のロックが解除される。そして、この
スライダー37はコイルスプリング49の復帰力によって上
昇されるとともに、このスライダー37のピボット46が上
昇され、このピボット46の上端部の嵌合軸部48が例えば
ピボット受体2の挿入孔4内に嵌挿される。
【0044】さらに、前記各実施例では、上部のピボッ
ト取付装置11は扉体9の幅方向の一側縁部の裏面上端部
に嵌合固定する場合について説明したが、これに限ら
ず、この上部のピボット取付装置11は図16に示すよう
に、扉体9の幅方向の一側縁部の木口面C(扉体を取付
ける側壁に対向する端面部)に嵌合固定するようにして
もよい。この場合には、木口面Cの幅が狭いのでフラン
ジ25を有しないピボット取付装置11を用いる。
【0045】また、前記各実施例では、上部のピボット
取付装置11のピボット46の嵌合軸部48を上部のピボット
受体2の挿入孔4に直接嵌挿する場合について説明した
が、このピボット46の嵌合軸部48にガイドローラを回転
自在に軸架するようにしてもよい。そして、このピボッ
ト46にガイドローラを有するピボット取付装置11は折り
戸の端部に位置する扉体9の取付けに限らず、折り戸の
中間部の各扉体9の取付けに用いるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、左右方向に開
閉する開閉体の端部に上下方向の案内溝及びこの案内溝
にストッパーを有するケース体を取付け、このケース体
に前記開閉体の取付位置に固定されたピボット受体に回
動自在に嵌挿して支持されるピボットを上下動自在に設
け、前記ケース体の案内溝に沿って前記案内溝のストッ
パーに係脱自在に係合する係合突部を有するとともに前
記ピボットを固定したスライダーを上下動自在に設け、
前記ケース体に前記スライダーを介して前記ピボットを
ケース体から突出する方向に向かって常時附勢するスプ
リングを設けたので、ピボット受体に開閉体を垂直状に
配設した状態でスライダーを押動することにより、スラ
イダーのロックを簡単に解除できるとともにスプリング
にてピボットをピボット受体に確実に嵌挿することがで
き、このため、ピボットをピボット受体にワンタッチで
簡単かつ容易に取付けることができ、開閉体の取付け操
作が簡単で開閉体を斜め横方向からピボット受体に対し
て挿入する手数を要することがなく、取付け作業能率を
向上することができ、開閉体の端部とピボット受体との
間の隙間を可及的に小さくでき、したがって、施工性を
向上できるとともに取付け後の外観性を高めることがで
きる開閉体取付装置を提供できる。
【0047】請求項2の発明によれば、ケース本体には
ピボット収容部を形成した前側板にストッパーを有する
上下方向の案内溝を形成するとともに前記ピボット収容
部の後側板に係止部を形成し、前記ケース本体の前側部
に嵌合係止部を形成し、キャップ体には前記ピボット収
容部及び前記案内溝の端部を閉塞する閉塞部を形成し、
この閉塞部の後側部に前記ケース本体の係止部に係合す
る係合突片を形成するとともに、前記閉塞部の前側部に
前記ケース本体の嵌合係止部に嵌合する嵌合突部を形成
したので、ピボットを有するスライダー及びスプリング
を収容したケース本体にキャップ体を押し込むことによ
り、ケース本体の後側板の係止部にキャップ体の係合突
片が係合されるとともにケース本体の嵌合係止部にキャ
ップ体の嵌合突部が嵌合され、したがって、ケース本体
にキャップ体を簡単かつ確実に組み付けることができ、
その組み立て作業性を向上することができる。
【0048】請求項3の発明によれば、スライダーは、
弾性変形可能な上下方向の可動板を有し、この可動板の
一端部にケース体の案内溝に沿って上下動する摺動部を
介してピボットを嵌合固定する嵌合部を突設するととも
に、前記可動板の他端部に案内溝のストッパーに係脱自
在に係合する係合突部を突設したので、可動板の弾性変
形によりピボットを下降した状態のスライダーを確実に
ロックできるとともに、このスライダーのロックを簡単
に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す開閉体取付装置の断面
図である。
【図2】同上ピボット下降状態を示す断面図である。
【図3】同上開閉体取付状態を示す一部の正面図であ
る。
【図4】同上側面図である。
【図5】同上ピボット取付装置の正面図である。
【図6】同上ケース体の一部を切り欠いた分解斜視図で
ある。
【図7】同上裏面図である。
【図8】同上底面図である。
【図9】同上キャップ体の正面図である。
【図10】同上平面図である。
【図11】同上スライダーの平面図である。
【図12】同上側面図である。
【図13】同上スライダーのロック状態を示す説明図で
ある。
【図14】同上スライダーのロック解除状態を示す説明
図である。
【図15】他の実施例を示すピボット取付装置の正面図
である。
【図16】更に他の実施例を示す開閉体取付状態を示す
一部の側面図である。
【符号の説明】
2,6 ピボット受体 9 開閉体 11a ケース体 14 ケース本体 15 キャップ体 16 前側板 17 後側板 20 ピボット収容部 21,55 案内溝 22,51 ストッパー 23 係止部 26 嵌合係止部 31,32 閉塞部 33 係合突片 35 嵌合突部 37 スライダー 38,53 可動板 39 摺動部 40 嵌合部 44,54 係合突部 46 ピボット 49 スプリング
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 7/082,7/10 E05D 3/02,3/06,5/02 E05D 5/10 - 5/14 E05D 7/00,7/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右方向に開閉する開閉体の端部に取付
    けられ上下方向の案内溝及びこの案内溝にストッパーを
    有するケース体と、このケース体に上下動自在に設けら
    れ前記開閉体の取付位置に固定されたピボット受体に回
    動自在に嵌挿して支持されるピボットと、前記ケース体
    の案内溝に沿って上下動自在に設けられ前記案内溝のス
    トッパーに係脱自在に係合する係合突部を有するととも
    に前記ピボットを固定したスライダーと、前記ケース体
    に設けられ前記スライダーを介して前記ピボットをケー
    ス体から突出する方向に向かって常時附勢するスプリン
    グと、を具備したことを特徴とする開閉体取付装置。
  2. 【請求項2】 ケース体は、ケース本体とキャップ体と
    からなり、前記ケース本体は前後の側板にて形成された
    ピボット収容部を有し、このピボット収容部の前側板に
    ストッパーを有する上下方向の案内溝を形成するととも
    に前記ピボット収容部の後側板に係止部を形成し、前記
    ケース本体の前側部に嵌合係止部を形成し、前記キャッ
    プ体は前記ピボット収容部及び前記案内溝の端部を閉塞
    する閉塞部を有し、この閉塞部の後側部に前記ケース本
    体の係止部に係合する係合突片を形成するとともに、前
    記閉塞部の前側部に前記ケース本体の嵌合係止部に嵌合
    する嵌合突部を形成することを特徴とする請求項1記載
    の開閉体取付装置。
  3. 【請求項3】 スライダーは、弾性変形可能な上下方向
    の可動板を有し、この可動板の一端部にはケース体の案
    内溝に沿って上下動する摺動部を介してピボットを嵌合
    固定する嵌合部を突設するとともに、前記可動板の他端
    部に案内溝のストッパーに係脱自在に係合する係合突部
    を突設することを特徴とする請求項1または2記載の開
    閉体取付装置。
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