JP3351868B2 - ヒンジ - Google Patents

ヒンジ

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JP3351868B2
JP3351868B2 JP18170893A JP18170893A JP3351868B2 JP 3351868 B2 JP3351868 B2 JP 3351868B2 JP 18170893 A JP18170893 A JP 18170893A JP 18170893 A JP18170893 A JP 18170893A JP 3351868 B2 JP3351868 B2 JP 3351868B2
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浩明 遠山
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株式会社ムラコシ精工
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば家具などの扉に
用いるヒンジに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のヒンジとしては、例えば、先に
提案された特願平4−43745号の明細書及び図面に
記載された構成のものがある。この先行技術の構成は、
ベース体と、このベース体に被着係止される連結部材
と、この連結部材を介して前記ベース体に連結するヒン
ジ本体とを備えたものであって、前記ベース体は前後に
前側係止部及び後側係止部を形成し、前記連結部材は前
記ベース体の前側係止部及び後側係止部のそれぞれに係
脱可能に係合する前側係合部及び後側係合部を有する係
止体と、この係止体に前後方向移動可能に被着係合され
前記ヒンジ本体に連結された連結体とを有し、この連結
体と前記係止体との被着係合部に係止体の前側係合部及
び後側係合部を前記ベース体の前側係止部及び後側係止
部に係合係止させるスプリングを設けた構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記先行技術の構成で
は、ベース体に連結部材を介してヒンジ本体をワンタッ
チで連結することができるものであるが、この連結に際
しては、先ずベース体の前側係止部にヒンジ本体に連結
された係止体の前側係合部を係合するとともに、このヒ
ンジ本体をベース体に向かって押し付けることにより、
係止体がスプリングに抗して進退動され、この係止体の
後側係合部がベース体の後側係止部に係合され、したが
って、ベース体の前側係止部と後側係止部及び係止体の
前側係合部と後側係合部の相互が係合ロックされベース
体上にヒンジ本体がワンタッチで連結されるものであ
る。
【0004】また、ヒンジ本体のロックを解除する場合
には、係止体の後端部を前方に向かって押動すると、こ
の係止体はスプリングに抗して前方に向かって移動さ
れ、この係止体の前側係合部及び後側係合部がベース体
の前側係止部及び後側係止部から外れ、これら相互のロ
ックが解除され、したがって、ヒンジ本体のロックがワ
ンタッチで解除されるものである。
【0005】このように、係止体が押動されることによ
りヒンジ本体のロックが簡単に解除されるため、例え
ば、家具の扉に使用されている場合において、その家具
に対して収納物品を出し入れする際に、その収納物品等
によって係止体がロック解除方向に押動されるようなこ
とがあるとヒンジ本体のロックが簡単に解除され、不測
の事態が生じることも考えられ、更に安全性を高める上
で好ましくない、という問題がある。
【0006】そこで、本発明はこのような課題に鑑みて
なされたもので、ベース体にヒンジ本体を連結ロックし
た状態を簡単かつ確実に確保することができ、このた
め、家具の扉に使用されている場合において、その家具
に対して収納物品を出し入れする際に、その収納物品等
によって係止体がロック解除方向に押動されることを確
実に防止でき、ヒンジ本体のロックが不用意に解除され
て不測の事態が生じる危険性がなく、安全性の高いヒン
ジを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のヒンジ
は、前後に離間して前側係止部及び後側係止部を有する
ベース体と、このベース体の前側係止部及び後側係止部
のそれぞれに対して係脱可能に係合する前側係合部及び
後側係合部を有する係止体と、この係止体に前後方向移
動可能に係合支持された連結体と、この連結体に係合支
持され前記ベース体の後側係止部上に位置する基端部に
案内凹部を有するヒンジ本体と、前記係止体の前側係合
部及び後側係合部を前記ベース体の前側係止部及び後側
係止部に係脱可能に係止させるように係止体を常時附勢
するスプリングと、を備え、前記係止体は、前記ベース
体の後側係止部上に位置する基端部に前記ベース体との
係止を解除する操作部を有し、この操作部を前記ヒンジ
本体の案内凹部に配設し、前記係止体の操作部と前記ヒ
ンジ本体の案内凹部の開口縁部との間にストッパーを挿
脱自在に挿入したものである。
【0008】請求項2に記載のヒンジは、請求項1に記
載のヒンジにおいて、そのストッパーは、その上端部に
ヒンジ本体の案内凹部を被覆するカバー体を有し、この
カバー体の下面部にはヒンジ本体に連結体を位置調節自
在に支持した止めねじの頭部に嵌合支持される係合部を
形成したものである。
【0009】
【作用】請求項1に記載のヒンジでは、ベース体の前側
係止部及び後側係止部に係止体の前側係合部及び後側係
合部をそれぞれ係合して前記ベース体に前記係止体及び
連結体を介してヒンジ本体を連結ロックした状態におい
て、前記係止体の操作部と前記ヒンジ本体の案内凹部の
開口縁部との間にストッパーを挿入することにより、こ
のストッパーにて係止体が位置保持され、この係止体が
ロック解除方向に移動されることが防止される。
【0010】したがって、ストッパーにて係止体がロッ
ク解除方向に押動されるようなことがあっても、この係
止体がロック解除方向に移動されることがなく、ベース
体にヒンジ本体を連結ロックした状態が確保される。
【0011】請求項2に記載のヒンジでは、ヒンジ本体
の止めねじの頭部にカバー体の係合部が嵌合支持され、
このカバー体がヒンジ本体に位置保持されるとともに、
このカバー体にてヒンジ本体の案内凹部が確実に被覆さ
れる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0013】図において、Aはヒンジで、このヒンジA
は家具本体に取付けられるベース体1と、このベース体
1の上部に着脱可能に被着係止される連結部材2と、こ
の連結部材2の上部に被着係止されるヒンジ本体3とに
より構成されている。
【0014】前記ベース体1は、前後方向に延在された
基体部4を有し、この基体部4の左右部には基体部4の
上面部より低い位置に板状の取付板部5がそれぞれ突出
形成され、この左右の取付板部5と前記基体部4の左右
部との間に垂直状に形成された平行の連設段部の中間部
には上下方向に貫通した溝状の中間係止部6がそれぞれ
形成されている。また、前記左右の取付板部5には左右
方向に長い取付孔7が形成されている。
【0015】また、前記基体部4の前端部には上部に膨
出した膨出突部8が形成され、この膨出突部8の前端部
には前側下方に向かって傾斜した案内面9aを有する前側
係止部9が前方に向かって突出形成されているととも
に、この前側係止部9の後側下部には左右に垂直状の係
止縁10が連続形成されている。またこの左右の係止縁10
と前記左右の連設段部の前端部との連続部にはそれぞれ
弧状案内面11が形成されている。
【0016】また、前記基体部4の後端部には前記膨出
突部8と略同じ高さと巾で後側係止部12が形成され、こ
の後側係止部12の下部には斜め前上方に向かって傾斜開
口した係止凹部13が形成され、前記後側係止部12の前端
部には前記係止凹部13の開口部に向かって下降傾斜した
案内面14が形成されている。また、前記係止凹部13の前
側左右部と前記左右の連設段部の後端部との連続部には
それぞれ弧状案内面15が形成されている。また、前記基
体部4には、その略中間部に位置して取付孔4aが形成さ
れている。
【0017】つぎに、前記連結部材2は、連結体16と合
成樹脂製の係止体17とからなっている。前記連結体16
は、前後方向に延在した上面板18と、この上面板18の左
右下部に折曲形成された相対する左右の側面板19とによ
り断面略コ字形状に形成されている。前記上面板18に
は、その前端部に係止凹部20が前方を開口して形成され
ているとともに、その後端部にねじ孔21が形成され、こ
のねじ孔21と前記係止凹部20との間には矩形状の窓孔22
が形成され、この窓孔22の前端開口縁部には後側下方に
向かって係止片23が一体に突設されている。
【0018】また、前記左右の側面板19には、その前端
部に前側突片24が突設され、この左右の前側突片24には
前後方向に長い案内長溝25が左右相対して平行に形成さ
れている。また、前記左右の側面板19の後端部には後側
突片26が突設され、この左右の後側突片26には前後方向
に長い案内長溝27が左右相対して平行に形成されてい
る。
【0019】さらに、前記左右の側面板19の前後方向の
中間部には爪状に突出形成された係合突部28が相対して
下方に向かって一体に突設され、この左右の係合突部28
は、前記左右の中間係止部6内に上方から挿脱自在に挿
入可能な幅と厚みを有して形成されているとともに、そ
の下端部には前側部から後側部に向かって傾斜したガイ
ド28a が形成され、この左右のガイド28a は、前記左右
の中間係止部6の開口縁部に当接され、かつ、この開口
縁部を摺動することにより係合突部28が中間係止部6内
に挿入されるようになっている。
【0020】また前記係止体17は、前記連結体16の上面
板18の下部に係合される前後方向に延在した上面板29a
と、この上面板29a の左右下部に折曲形成され前記連結
体16の左右の側面板19の内側部に係合される相対する左
右の側面板29b とにより断面略コ字形状に形成されてい
る。前記上面板29a には、その前側部に案内凹部30が形
成されているとともに、この案内凹部30の後端部には垂
直状の係止壁31a を有する収容凹部31が形成され、その
後端近傍部には前記連結体16のねじ孔21に相対する前後
方向に長い案内通孔32が形成されている。
【0021】また、前記上面板29a の後端部には操作部
33が一体に突設されている。この操作部33は、前記上面
板29a の幅方向に沿って横長矩形状に形成され、その長
さ方向の両端部には前記左右の側面板29b より外方に突
出した係止段部33a がそれぞれ形成されている。
【0022】また前記左右の側面板29b には、その前端
部に前記連結体16の前側突片24の内側部に係合するとと
もに、前記ベース体1の左右の弧状案内面11に係合案内
される弧状の係合縁部34a を後側に有する前側突片34が
相対して突設され、この左右の前側突片34には前記連結
体16の案内長溝25に連通する挿通孔35が相対して形成さ
れている。また前記左右の側面板29b の後端部には、前
記連結体16の後側突片26の内側部に係合するとともに、
前記ベース体1の左右の弧状案内面15に係合案内される
弧状の係合縁部36a を前側に有する後側突片36が相対し
て突設され、この左右の後側突片36には前記連結体16の
案内長溝27に連通する挿通孔37が相対して形成されてい
る。
【0023】そして、前記連結体16と前記係止体17とは
上下に重合され、相互に連通した前側部の左右の挿通孔
35と左右の案内長溝25内には前記ベース体1の前側係止
部9に対して係脱する前側係合部としての係止軸38が挿
通され、かつ、この係止軸38の両端部が左右の挿通孔35
に係止され、この係止軸38の外端部が左右の案内長溝25
内に前後動自在に挿通されている。また、上下に重合さ
れた前記連結体16と前記係止体17との相互に連通した後
側部の左右の挿通孔37と左右の案内長溝27内には前記ベ
ース体1の後側係止部12に対して係脱する後側係合部と
しての係止軸39が挿通され、かつ、この係止軸39の両端
部が左右の挿通孔37に係止され、この係止軸39の外端部
が左右の案内長溝27内に前後動自在に挿通されている。
【0024】さらに、前記連結体16と前記係止体17との
被着係合部には、すなわち、前記係止体17の上面板29a
における収容凹部31内にはコイルスプリング40が圧縮収
容され、かつ、このコイルスプリング40の先端部が前記
連結体16の係止片23に挿通係止されているとともに、こ
のコイルスプリング40の後端部が前記収容凹部31の後側
の係止壁31a に係止されている。
【0025】そして、コイルスプリング40を介して連結
体16に係止体17が前後動自在に被着支持され、かつ、コ
イルスプリング40の附勢力によって係止体17が常時は連
結体16に沿って連結体16の後方に向かって附勢され、係
止体17の前後部の係止軸38,39が、この係止軸38,39を
挿通したそれぞれの連結体16の前後左右の案内長溝25,
27内の後端部に係止され、この係止体17の操作部33は連
結体16の左右の後側突片26よりも後方に突出され、この
操作部33の係止段部33a と左右の後側突片26の後端部と
の間には所定の幅の間隙が形成されるようになってい
る。
【0026】さらに、前記ヒンジ本体3は、本体部材41
と、扉に取付けられるカップ42と、本体部材41とカップ
42とを連結するリンクアーム43,44とからなっている。
前記本体部材41は、前後方向に延在され前記連結体16の
上面板18に重合する上面板45と、この上面板45の左右下
部に折曲形成され前記連結体16の左右の側面板19の外側
に係合する相対する側面板46により断面ほぼコ字状に形
成されている。また、前記上面板45には、その略中間部
にねじ孔47が形成されているとともに、この上面板45の
後端近傍部に前後方向に長い長孔48が形成されている。
【0027】また、前記上面板45の後端部と前記左右の
側面板46の後端部との間には前記係止体17の後端部の操
作部33を案内する案内凹部49が形成されている。すなわ
ち、前記左右の側面板46の後端部には前記上面板45の後
端部よりも後方部に向かって突出した突出板部46a を有
し、この左右の突出板部46a と前記上面板45の後端部と
により前記案内凹部49が形成されている。そして、この
案内凹部49の左右の突出板部46a に沿って前記係止体17
の操作部33の両端部が進退するようになっているととも
に、この左右の突出板部46a と係止体17の左右の後側突
片36との間には所定の挿入間隙52が形成されるようにな
っている。また、前記左右の側面板46間の前端上下部に
は前記リンクアーム43,44の一端部を回動自在に軸支し
た支軸50,51がそれぞれ架設されている。
【0028】また、前記本体部材41と前記連結部材2の
連結体16とは、本体部材41のねじ孔47に螺着された調整
ねじ53の先端の小径の溝部54が連結体16の係止凹部20内
に係合され、この溝部54の先端の大径の円盤状部55が係
止凹部20の開口下縁部に係止されている。また、本体部
材41の長孔48に挿通された止めねじ56が連結体16のねじ
孔21に螺着されることにより、本体部材41に連結体16が
一体的に固着されている。そして、調整ねじ53のねじ込
み具合によって連結部材2に対する本体部材41の高さを
調整できるとともに、止めねじ56を緩めることによって
連結部材2に対する本体部材41の前後位置を調整できる
ようになっている。
【0029】また前記カップ42は、一面を開口したカッ
プ状の埋込部57が形成されているとともに、この埋込部
57の両側開口縁部には取付孔58を有する板状の取付部59
が水平状に一体に突設され、この埋込部57の内側間には
前記リンクアーム43,44の他端部を回動自在に軸支した
支軸60,61がそれぞれ架設されている。そして、前記リ
ンクアーム43,44によってカップ42が本体部材41に回動
自在に連結されており、このカップ42はトーションばね
62の弾力によって開状態または閉状態に保持されるよう
になっている。
【0030】つぎに、63は安全カバーで、この安全カバ
ー63は合成樹脂にて前記本体部材41の上面板45の幅と略
同幅を有して前後方向に長く成形されたカバー体64を有
し、このカバー体64の下面部の周縁部には補強兼用の係
合縁部65が垂直状に一体に成形されている。また、前記
係合縁部65の相対する平行部66(幅方向)の後端近傍部
には細長いストッパー67がそれぞれ下方に向かって垂直
状に一体に成形され、この左右のストッパー67は前記係
止体17の操作部33の係止段部33a と前記本体部材41の案
内凹部49の開口縁部との間における前記左右の挿入間隙
52内に挿脱自在に挿入されるようになっている。
【0031】また、前記係合縁部65の相対する平行部66
内において、前記カバー体64の下面部には環状突縁68が
矩形状に一体に成形され、この環状突縁68の相対する平
行部69(幅方向)の内側縁部には前記本体部材41の止め
ねじ56の頭部56a に係脱自在に嵌合支持される係合部70
が一体に突出成形されている。そして、前記止めねじ56
の頭部56a に嵌合支持された左右の係合部70にて前記左
右の挿入間隙52内に挿入した左右のストッパー67が抜け
止め支持されるようになっている。
【0032】さらに、前記係合縁部65の相対する平行部
66(幅方向)の前端部間には前側部を開放した弧状縁部
71が一体に成形され、この弧状縁部71にて前記カバー体
64の下面部には前記調整ねじ53の頭部53a を収容する収
容凹部72が形成されている。つぎに、ヒンジAを家具の
側壁Bと扉Cとの連結に用いる場合について説明する。
【0033】まず、家具の側壁Bには、ベース体1を当
接し、この各取付孔7,4aから側壁Bにねじ73をそれぞ
れ螺着することにより、側壁Bにベース体1が固定され
る。また、家具の扉Cには、扉Cに形成された凹部D内
にヒンジ本体3のカップ42を埋設し、このカップ42の各
取付孔58から扉Cの凹部Dの開口縁部にねじ58a を螺着
することにより、扉Cの凹部D内カップ42が埋設固定さ
れる。
【0034】つぎに、家具の側壁Bに固着されたベース
体1に対して、家具の扉Cにカップ42を固着したヒンジ
本体3の本体部材41を、この本体部材41に連結した連結
部材2を介して被着嵌合して連結する。すなわち、たと
えば、ベース体1の前側係止部9及び後側係止部12に対
してヒンジ本体3の本体部材41に連結された連結部材2
の前側の係止軸38及び後側の係止軸39を同時に連結する
場合には、ベース体1に対して連結部材2を有するヒン
ジ本体3を上方から被嵌すると、この連結部材2におけ
る連結体16の中間部に突設された左右の係合突部28のガ
イド28a が、ベース体1の中間部に形成された左右の中
間係止部6の開口縁部に当接される。
【0035】そして、この状態でベース体1に対してヒ
ンジ本体3を上方から押動することにより、左右の係合
突部28のガイド28a が左右の中間係止部6の開口縁部を
摺動して左右の中間係止部6内に左右の係合突部28が挿
入されるとともに、連結体16に前後方向移動可能に被着
係合された係止体17の前側の係止軸38が前側係止部9の
案内面9aから前側係止部9に、かつ、係止体17の後側の
係止軸39が後側係止部12の案内面14から後側係止部12
に、それぞれ略同時に係合係止される。
【0036】この際、係止体17は、連結体16との被着係
合部、すなわち、係止体17の収容凹部31内に収容され、
かつ、この係止壁31a と連結体16の係止片23とに両端部
がそれぞれ支持されたコイルスプリング40の伸縮動作に
よって係止体17が前後方向に自動的に進退動され、ベー
ス体1の前側係止部9と後側係止部12に係止体17の前後
の係止軸38,39がそれぞれ係止される。
【0037】したがって、ベース体1に連結部材2の係
止体17及び連結体16を介してヒンジ本体3が上方からワ
ンタッチ操作によって簡単に連結係止され、この係止体
17はベース体1に対してそれぞれの前後の係止軸38,39
及びベース体1の前側係止部9と後側係止部12とによっ
て前後左右方向及び上下方向に確実に抜け止めされた状
態で連結係止される。このようにして、ヒンジAを介し
て家具の側壁Bに扉Cが簡単に開閉自在に連結される。
【0038】つぎに、ベース体1からヒンジ本体3の本
体部材41を取外す場合には、本体部材41の上面板45にお
ける案内凹部49において、この案内凹部49に突出してい
る係止体17の操作部33を前方に向かって押動操作する
と、この係止体17は、コイルスプリング40を収縮しつつ
前後の係止軸38,39及びこの係止軸38,39を挿通した案
内長溝25,27を介して連結体16に沿って前方に移動され
る。そして、この係止体17の後側の係止軸39がベース体
1の後側係止部12の係止凹部13から外れるとともに、本
体部材41をベース体1から離脱する方向の外方に引張る
ことにより、係止体17はベース体1から簡単に離脱さ
れ、この係止体17を有する本体部材41はベース体1から
簡単に取外すことができる。このように、係止体17の操
作部33が前方に向かって押動操作されることにより、ヒ
ンジ本体3はベース体1から簡単に離脱される。
【0039】つぎに、ベース体1に連結部材2の係止体
17及び連結体16を介してヒンジ本体3を簡単に連結係止
した後に、係止体17に突設された操作部33の左右の係止
段部33a と本体部材41の案内凹部49の左右の挿入間隙52
内に安全カバー63の左右のストッパー67を深く挿入する
と、この左右のストッパー67を有するカバー体64の環状
突縁68における平行部69の係合部70が本体部材41に螺着
された止めねじ56の頭部56a に嵌合支持されるととも
に、このカバー体64の収容凹部72内に本体部材41に螺着
された調整ねじ53の頭部53a が収容され、この本体部材
41の上面板45にカバー体64の係合縁部65が係合される。
【0040】そして、カバー体64の左右のストッパー67
にて係止体17が前方に向かって移動されることが阻止さ
れ、この左右のストッパー67を有するカバー体64は止め
ねじ56の頭部56a にて保持されるとともに、このカバー
体64の後側部にて案内凹部49の上面部が被覆され、した
がって、安全カバー63は係止体17の移動をロックした状
態で本体部材41の上面板45に係止され、かつ、この左右
のストッパー67が抜け止め防止される。
【0041】したがって、ベース体1に連結部材2の係
止体17及び連結体16を介してヒンジ本体3が連結係止し
た後に、本体部材41の上面板45に安全カバー63を被嵌す
るとともに、その左右のストッパー67を案内凹部49の左
右の挿入間隙52内に挿入することによって、係止体17の
操作部33が前方に向かって押動操作されるようなことが
あても係止体17がロック解除方向に向かって移動される
ことが阻止され、ヒンジ本体3はベース体1から離脱さ
れることが防止される。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ベース体に係
脱自在に係止する係止体の基端部に操作部を形成し、こ
の操作部をヒンジ本体の基端部に形成された案内凹部に
配設し、この係止体の操作部とヒンジ本体の案内凹部の
開口縁部との間にストッパーを挿入することにより、こ
のストッパーにて係止体の移動を確実に防止することが
でき、この係止体のロック操作が簡単で狭い箇所でロッ
ク操作も容易であり、したがって、ベース体にヒンジ本
体を連結ロックした状態を簡単かつ確実に確保すること
ができ、このため、家具の扉に使用されている場合にお
いて、その家具に対して収納物品を出し入れする際に、
その収納物品等によって係止体がロック解除方向に押動
されることを確実に防止でき、ヒンジ本体のロックが不
用意に解除されて不測の事態が生じる危険性がなく、安
全性の高いヒンジを提供することができる。
【0043】請求項2の発明によれば、ヒンジ本体の既
存の止めねじの頭部を用いてストッパーのカバー体を簡
単かつ確実に嵌合支持することができ、このカバー体に
て係止体をロックしたストッパーを確実に位置保持する
ことができるとともに、ヒンジ本体の案内凹部を確実に
被覆することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すヒンジの分解状態の斜
視図である。
【図2】同上組立状態の断面図である。
【図3】同上係止体をロックした状態を示す平面図であ
る。
【図4】同上安全カバーの底面図である。
【図5】図2a〜a線部の断面図である。
【図6】図2b〜b線部の断面図である。
【符号の説明】 1 ベース体 3 ヒンジ本体 9 前側係止部 12 後側係止部 16 連結体 17 係止体 33 操作部 38 前側係合部 39 後側係合部 40 スプリング 49 案内凹部 56 止めねじ 64 カバー体 67 ストッパー 70 係合部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 7/12 E05D 5/02 E05D 3/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後に離間して前側係止部及び後側係止
    部を有するベース体と、このベース体の前側係止部及び
    後側係止部のそれぞれに対して係脱可能に係合する前側
    係合部及び後側係合部を有する係止体と、この係止体に
    前後方向移動可能に係合支持された連結体と、この連結
    体に係合支持され前記ベース体の後側係止部上に位置す
    る基端部に案内凹部を有するヒンジ本体と、前記係止体
    の前側係合部及び後側係合部を前記ベース体の前側係止
    部及び後側係止部に係脱可能に係止させるように係止体
    を常時附勢するスプリングと、を備え、 前記係止体は、前記ベース体の後側係止部上に位置する
    基端部に前記ベース体との係止を解除する操作部を有
    し、この操作部を前記ヒンジ本体の案内凹部に配設し、 前記係止体の操作部と前記ヒンジ本体の案内凹部の開口
    縁部との間にストッパーを挿脱自在に挿入したことを特
    徴とするヒンジ。
  2. 【請求項2】 ストッパーは、その上端部にヒンジ本体
    の案内凹部を被覆するカバー体を有し、このカバー体の
    下面部にはヒンジ本体に連結体を位置調節自在に支持し
    た止めねじの頭部に嵌合支持される係合部を形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のヒンジ。
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