JP3598160B2 - ウィング付き収納ボックスのオートロック装置 - Google Patents

ウィング付き収納ボックスのオートロック装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウィング付き収納ボックスのオートロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、食器棚、本棚、タンス、化粧ケース等の家具に代表されるウィング付きの収納ボックスでは、前面が開放されたボックス本体の開口部に扉(ウィング)が観音開き状に枢着されている。
この扉の縁部内面には、ボックス本体の天板等に設けたマグネットに対応する鉄製の板片が取り付けられていて、扉をボックス本体に向かって閉めていくと同本体側のマグネットが前記板片を吸着し、これによって扉を閉鎖位置に保持するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記家具に代表されるウィング付きの収納ボックスでは、収納物品の出し入れを頻繁に行うため、一般に施錠装置を設ける場合が少なく、また、施錠装置を設けたとしてもユーザーがこれを余り利用しないことが多い。
このため、先の阪神大震災の経験からも判るように、大震度の地震等のため収納ボックスが大きく揺らされると、その揺れによってマグネットの吸着力のみで閉鎖されている扉が開いて食器等の収納物品が外に飛び出し、これによって収納物品が破損したり居住者に当たって負傷することがある。
【0004】
そこで、本願発明者は、ボックス本体に生じた大きな揺れを検知してウィングを自動的にロックすることにより、収納物品が外へ飛び出すのを防止できるウィング付き収納ボックスのオートロック装置を既に特許出願している(特願平7−181739号参照)。
しかし、上記オートロック装置では、デッドボルトをアンロック位置に保持しておく保持部材がケーシング内に挿通されたシャフトよりなり、かつ、ボックス本体の揺れに伴う慣性力でその保持部材をデッドボルトから解除するためのオートロック手段(重り)が前記シャフトに套嵌された筒部材からできていて、オートロック手段が保持部材に対して摺動する構造になっている。
【0005】
このため、オートロック手段の保持部材に対する摩擦力の低減に自ずと限界があり、かなり大きな震度でないと筒部材(オートロック手段)がシャフト(保持部材)に衝突しないので、デッドボルトが突出する最小震度としての当該オートロック装置の感度を余り向上できないという欠点がある。
一方、オートロック手段(重り)をスムーズに移動させて感度を向上するには、ケーシング内にニードルベアリングを設けてその上に同オートロック手段を載置することが考えられるが(上記特願平7−181739号の図4参照)、これではニードルベアリングを設ける分だけ部品点数と加工手間が増加するので製造コストが高くなる。
【0006】
本発明は、このような実情に鑑み、部品点数を増加させずにオートロック手段がスムーズに移動できるようにして、製造コストの高騰を招来することなくオートロック装置の感度を向上できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明に係るオートロック装置の最大の特徴は、オートロック手段として、ケーシング内に転動自在に設けられ、かつ、転動したときに保持部材に衝突して同保持部材をデッドボルトから解除させる転動部材を採用した点にある(請求項1)。
【0008】
本発明では、ボックス本体にさほど大きな揺れが生じていない通常の場合は、デッドボルトが保持部材によって予めアンロック位置に保持されていて、このためウィングを自由に開閉できる。一方、地震等によりボックス本体に過大な揺れが生じると、転動部材がその慣性力によって転動したときに保持部材を打撃してデッドボルトから解除するので、デッドボルトがケーシングから飛び出してロック位置となりウィングの開放を自動的に阻止する。
【0009】
この場合、オートロック手段がケーシング内を転動する転動部材よりなり、同部材が保持部材等に対して摺動せずにケーシング内を移動するので、ボックス本体に生じた揺れに伴い当該オートロック手段を極めてスムーズに移動させることができる。また、転動部材自体がケーシング内を転がるためケーシング内にニードルベアリングを設ける必要はなく、部品点数の増加を防止できる。
【0010】
上記作用をする転動部材としては、後述する実施形態でも示すように、それ自体が保持部材をデッドボルトから解除させ得る慣性を有する重りとして機能するボール又はローラがある。
このボール又はローラは、それ全体が金属製のものや、錆を防ぐために金属の回りに樹脂膜を被覆したものを採用できる。また、樹脂の内部に鉛等の比重の大きい金属を埋設したものであってもよい。
【0011】
本発明の実施形態として、ケーシングに、デッドボルトの出退方向と交差するよう前後方向に延びる収納部を形成し、保持部材として、デッドボルト側に付勢された状態で収納部内において前後方向移動自在にガイドされ、かつ、前端部にデッドボルトの掛止部を有するとともに中央部に逃げ凹部を有する板材を採用しすれば、その逃げ凹部内に転動部材を前後方向転動自在に設けることができる(請求項2)。
【0012】
この場合、転動部材が逃げ凹部内に収納されるので、オートロック手段としてボールやローラよりなる転動部材を採用したことに伴うケーシングの肥大化が可及的に防止される。
また、上記板材よりなる保持部材を収納部内でガイドするには、収納部の底に、保持部材が縦向きに嵌合されるガイド溝を設けるのが簡便である。
【0013】
この場合、保持部材を、ガイド溝への嵌合状態においてその逃げ凹部の底が同ガイド溝内に収まる形状に形成しておけば(請求項3)、転動部材が保持部材に接触せずに転動して同部材に衝突することになるので、転動部材が保持部材に接触しながら同部材に衝突する場合に比べ、転動部材が保持部材に対してより強く衝突し、保持部材によるデッドボルトの解除動作がより確実になる。
【0014】
更に、この場合、ガイド溝と平行な案内突条を同ガイド溝の開口両側縁に設けておけば(請求項4)、転動部材が案内突条の上面に接して転動し、その転がり抵抗を低減できる。
一方、後述の実施形態に示すように、本発明は、ケーシングをボックス本体の開口縁部の内面に取り付ける内付けタイプと、ケーシングを同開口縁部の外面に取り付ける外付けタイプの何れにも採用できる。
【0015】
このうち、本発明を内付けタイプのオートロック装置として使用する場合には、ケーシングをはボックス本体の開口縁部の内面に取り付けるとともに、ウィングの内面に、ロック位置のデッドボルトが係合することで当該ウィングの開放を阻止するブラケットを突設すれば(請求項5)、上記作用を行うオートロック装置をボックス本体内に組み込むことが可能となる。
【0016】
この場合、デッドボルトがボックス本体の開口縁部の内面に向かって出退するようケーシングを同内面に固定しておき、ボックス本体の開口縁部におけるデッドボルトの突出端対応位置に、当該ボックス本体の内外に通じる解除孔を設けておくことにより、デッドボルトがさほど大きくない振動によって突出してしまってロックされた場合でも、天板の上方から解除孔に挿通した棒状材でデッドボルトの突出端を下方へ押し込めば、デッドボルトをアンロック位置に復帰させることができる(請求項6)。
【0017】
また、内付けタイプのオートロック装置の場合、マグネットを有する接当部材にケーシングを一体に形成すれば、ケーシングを接当部材とは別に取り付ける手間を省くことができ(請求項7)、マグネットを吸着する板片にブラケットを一体に形成すれば、部品点数が少なくて済む(請求項8)。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1〜図6は本発明の第一実施形態を示している。
図2は、本発明に係るオートロック装置1を採用した食器棚(収納ボックス)2を示しており、この食器棚2は、内部に食器が収納される前面が開放されたボックス本体3を備え、このボックス本体3の上部側の開口部4には左右一対の扉(ウィング)5が観音開き状に枢着されている。
【0019】
また、ボックス本体3の中央部には左右一対の引き出し6が、かつ、下部には引き戸7が設けられている。
扉5の縁部内面5Aには、ボックス本体3の天板8と底板9に設けた接当部材10のマグネット11に対応する鋼製の板片(図2には図示せず)が取り付けられ、ボックス本体3に向かって揺動された扉5の板片を本体3側のマグネット11で吸着することにより、扉5を閉鎖位置に保持できるようになっている。
【0020】
ボックス本体3の天板8には、地震等の揺れによって当該食器棚2が倒れるのを防止するワイヤー12の固定金具13が固着され、このワイヤー12の先端は部屋の上隅に設けた掛止金具14に引っ掛けられている。
ボックス本体3の天板8には、同じく地震等の揺れによって扉5が開くのを自動的に阻止する前記オートロック装置1が取り付けられている。
【0021】
図1、図3〜図6に示すように、このオートロック装置1は、天板8の前縁部下面(ボックス本体3の開口縁部の内面)8Aに取り付けられる合成樹脂製のケーシング15と、このケーシング15内に上下出退自在に挿通されたデッドボルト16と、このデッドボルト16を常時上方へ付勢する第一コイルバネ17と、デッドボルト16を予めケーシング15内に保持しておく保持部材18と、地震等に伴う過大な(震度2〜3程度)揺れを検知して保持部材18をデッドボルト16から解除するオートロック手段19と、を備えている。
【0022】
ケーシング15は、天板8の下面8Aにねじ止めされる上面側が開口された固定部20と、この固定部20の前端部に同固定部20と直交して一体に固着された有底筒状のガイド筒部21と、固定部20の上面開口部を閉塞する蓋部材22とを備えている。
図1、図4に示すように、ケーシング15は、ガイド筒部21の上端開口21Aが天板8の下面8Aから適当な間隔をもって離間するよう、蓋部材22に積層されたスペーサ23を介して天板8の下面8Aにねじ止めされている。
【0023】
すなわち、ガイド筒部21の上端開口21Aは図1、図4に示す取付状態において天板8の下面8Aから離間しており、これにより、後述するブラケット40の挿通空間24が形成されている。また、このガイド筒部21の上端開口21Aから前記デッドボルト16が上下動自在に挿通されている。
なお、食器棚2の種類によって天板8と扉5の間隔Eが変化した場合には、厚みの異なるスペーサ23を採用してケーシング15の取付高さを変更することにより、適正な挿通空間24を確保することができる。
【0024】
図3に示すように、蓋部材22は、固定部20の上面開口部を閉塞する方形板状の蓋本体25と、この蓋本体25の前端に固定したガイド蓋26とからなり、蓋本体25の左右両側に設けた第一ねじ孔27に挿通した図外の取付ねじによってケーシング15に固定されている。蓋本体25の下面の左右両側には、固定部20に設けた位置決め孔28に嵌合して同固定部20に対する位置決めを行う位置決めピン29が突設されている。
【0025】
ガイド蓋26は、平面視ほぼT字状に形成されており、固定部20の前部に形成されている段部30に嵌合し、このさい、前記保持部材18の前部を前後方向(図1の左右方向)にガイドする。すなわち、ガイド蓋26の中央部には下側に開口しかつ前後方向に延びるガイド溝31が形成され、このガイド溝31に板状の保持部材18の前部を挿通することにより、同保持部材18が前後方向にガイドされている。
【0026】
また、蓋本体25とケーシング15の固定部20には、ともに四隅の同じ位置に第二ねじ孔32が形成されており、この第二ねじ孔32に上向きに挿通した取付ねじ33を天板8の下面8Aに向かってねじ込むことにより、ケーシング15がこれを閉塞する蓋部材22とこの上に積層されるスペーサ23を介して天板8に固定されている。
【0027】
図1及び図3に示すように、デッドボルト16はガイド筒部21の内空長とほぼ同じ長さを有し、下端から中央部に延びる有底のバネ収納穴34を備え、このバネ収納穴34に収納した第一コイルバネ17とともにガイド筒部21に挿通される。このとき、この第一コイルバネ17は、その下端部がガイド筒部21の底壁35に立設した連結ピン36に套嵌され、バネ収納穴34内に圧縮状態で収納される。このため、デッドボルト16は第一コイルバネ17によって常時上方へ付勢されている。
【0028】
デッドボルト16の側面下部には左右一対のストッパー37が突設され、このストッパー37間で上下方向の案内溝38が形成されている。この案内溝38に前記ガイド筒部21の内面に上下方向に延設したガイドレール39を嵌合させるようにして、当該デッドボルト16がガイド筒部21内に挿通されている。また、ストッパー37は前記ガイド蓋26の前端部26Aに当接することにより、当該デッドボルト16が上方へ抜け出すのを規制している。
【0029】
一方、扉5の内面5Aには、デッドボルト16に係止されて扉5の開放を規制するブラケット40が取付ねじ41によって固定されている。このブラケット40は取付板42とこれに直交する方形リング状の係止板43とから側面視L字状に屈曲形成されており、係止板43にはデッドボルト16の横断面よりも大きい係合孔44が形成されている。
【0030】
ブラケット40は、取付板42を取付ねじ41によって扉5の内面5Aにねじ止めすることにより、係止板43が内面5Aから後方へ突出するように取り付けられていて、このブラケット40の取付位置は、扉5の閉鎖状態において当該係止板41がデッドボルト16の出退位置と同じ平面位置となり、かつ、前記挿通空間24に入り込む高さ位置とされている。
【0031】
このため、デッドボルト16がそのガイド筒部21内にすべて納まっているときは(図1の実線)、デッドボルト16はブラケット40から解除されており、扉5の開放を許容するアンロック位置Aとなるが、他方、ストッパー37がガイド蓋26の前端部26Aに当接するまで突出したときは(図1の仮想線)、デッドボルト16の上部が扉5に固定してあるブラケット40の係合孔44に入り込み、当該扉5の開放が阻止されるロック位置Bとなる。
【0032】
前記ケーシング15の固定部20には、デッドボルト16の出退方向と交差するよう前後方向(図1における左右方向)に延びる収納部45が形成されており、この収納部45の左右方向中央部に、前記保持部材18が前後方向移動自在にガイドされた状態で挿通されている。
すなわち、本実施形態の保持部材18は、ほぼ短冊板状に形成された金属製のスライド板よりなり、収納部45の底面45A中央部に凹設された前後方向のガイド溝46の間に縦向きに嵌め込むことにより、収納部45内に前後方向移動可能にガイドされている。また、ガイド溝46の側壁上端縁に続いて底面45Aよりも上方に突出する転動部材19Aの案内突条47が、前記溝46と平行に設けられている。
【0033】
この板状の保持部材18は、デッドボルト16の側面に形成した掛止凹部48に嵌合する掛止片(掛止部)49を前端部に備え、当該保持部材18をデッドボルト16側に付勢する第二コイルバネ50を連結するための連結片51を後端部に備えている。また、保持部材18の中央部には上方に大きく開いた逃げ凹部52が切り欠き形成され、その後部上端縁には、当該保持部材18を第二コイルバネ50に抗して後方へスライドさせるための解除片53が形成されている。
【0034】
なお、保持部材18の掛止片49の上縁は、デッドボルト16の下方移動に伴って当該保持部材18を後方へ押し戻すべく、前下がり傾斜状のテーパー部49Aが形成されている。
一方、図1に示すように、保持部材18の連結片51を外嵌して取り付けられる第二コイルバネ50は収納部45の後端壁部に当接して当該保持部材18を常時前方へ付勢している。このコイルバネ50の付勢力によって保持部材18の掛止片49がデッドボルト16の掛止凹部48内に強制的に嵌合され、これにより、デッドボルト16を予めアンロック位置Aに保持することができる。
【0035】
本実施形態のオートロック手段19は、ローラ状の転動部材19Aからなり、上記板状の保持部材18とともに収納部45内に収納され、軸線をガイド溝46と直交させるようにして保持部材18の逃げ凹部52内に前後方向転動自在に設けられている。
このため、転動部材19Aがボックス本体3の揺れに伴って後方へ移動すると、保持部材18の解除片53に衝突して同保持部材18をデッドボルト16から解除させる。
【0036】
また、転動部材19Aは、その直径が収納部45の前後方向長さよりも小さく、かつ収納空間高さよりも小さい金属丸棒体からなり、収納部45内でそのガイド溝46により案内されている保持部材18を、地震時の揺れ(例えば、震度2〜3程度の揺れ)によって、第二コイルばね50の弾発力に抗して後方に押動させるに十分な慣性力(衝突力)を発生させうる重さに設計されている。
【0037】
なお、転動部材19Aの材料としては、地震等による震度2〜3程度の揺れにより感度良く確実に転動し、かつその感度を長期間持続させうる錆の発生しにくい金属として、例えば真鍮を採用するのが好ましいが、鋼材の外周に樹脂を被覆したものであってもよい。また、樹脂内に鉛等の比重の高い金属を埋設したものも採用できる。
【0038】
また、前記案内突条47は、転動部材19Aの転動摩擦抵抗が可及的に小さくなるように設計されたもので、収納部45の底面45Aの中央部における、ガイド溝46の開口両側縁に沿って二条設けられている。
しかして、保持部材18の逃げ凹部52の底面52Aがその案内突条47の上端面よりも低くなるよう、保持部材18の中途部がガイド溝46内に収まる形状に形成されていて、これにより、転動部材19Aは逃げ凹部52内では保持部材18に接触せずに転動するので、その転がり抵抗が小さくなり地震時の作動感度が良くなる。
【0039】
この転動部材19Aは、ボックス本体3が揺れることによって収納部45内で前後に往復転動するが、その揺れが地震等により生じた大きなものであるときは、その転動による慣性力が大きくなって保持部材18の解除片53に強く衝突する。
この衝突により、第二コイルバネ50によって前方へ付勢されている保持部材18が後方(図1の左側)へ変位して保持部材18の掛止片49がデッドボルト16の掛止凹部48から離脱し、その後、デッドボルト16が第一コイルバネ17によって上方に突出されてロック位置Bとなる。
【0040】
この場合、デッドボルト16がさほど大きくない振動によって突出し、扉5が不本意にロックされてしまうこともありうる。
そこで、本実施形態では、デッドボルト16が天板8の下面8Aに向かって上下方向に出退することから、図1に示すように、当該デッドボルト16の突出端対応位置に、天板8を上下方向に貫通する解除孔54を設けている。
【0041】
このため、デッドボルト16がさほど大きくない振動によって突出してしまった場合でも、天板8の上方から解除孔54に挿通した図外の棒状材でデッドボルト16の突出端を下方へ押し込むことにより、デッドボルト16をアンロック位置Aに復帰させることができる。
上記実施形態に係るオートロック装置1によれば、第一コイルバネ17に抗してデッドボルト16を押し下げると、保持部材18の掛止片49がそのテーパー部49Aを通過して掛止凹部48に嵌合し、デッドボルト16をアンロック位置Aに保持し、ボックス本体3に大きな揺れが生じていない通常の場合は扉5を自由に開閉することができる。
【0042】
一方、ボックス本体3に想定した震度よりも大きな揺れが生じると、上記のように転動部材19Aが保持部材18の解除片53に衝突したときの衝撃力によって掛止片49による保持が解除され、デッドボルト16が自動的かつ瞬時にロック位置Bとなり、食器棚2内の食器が外部に飛び出すのを未然に防止できる。
なお、上記実施形態において、左右の扉5のうち一方の扉5の縁部に、両扉5間の間隙を閉塞する帯板状の召し合わせ部材を固着する場合には、他方の扉5を開かないと一方の扉5を開くことができないので、他方の扉5のみにブラケット40を設け、これを自動的に係止するオートロック装置1をボックス本体3に一つ設ければ足りる。
【0043】
ただし、召し合わせ部材が一方の扉5に対して揺動自在に枢着されている場合には、後述の第三実施形態のように、左右両扉5にブラケット40を設け、これらのブラケット40に対応するボックス本体3のそれぞれの位置にオートロック装置1を設ける必要がある。
また、片方開き扉5の収納ボックス2の場合には、オートロック装置1をボックス本体3の立側面に取り付けることもできる。
【0044】
なお、上記第一実施形態において、図1に一点鎖線で示すように、前記保持部材18の後端下部(連結片51の下方)を傾斜辺55とすることにより、後部下端の角隅点Oが転動部材19Aの衝突点Pから前方に距離Sだけ離れた位置になるようにしてもよい。
かかる傾斜辺55を形成すると、転動部材19Aが解除片53に衝突したとき、角隅点Oを支点として保持部材18の下面18Aが溝底46Aから若干浮き上がり気味に後退することになるので、保持部材18の掛止片49がデッドボルト16の掛止凹部48から離脱しやすくなり、これによって感度の向上を図ることができる。
【0045】
図7〜図9は、本発明の第二の実施形態を示している。
この実施形態が第一の実施形態と異なるところは、オートロック手段19がボール状の転動部材19Bからなる点と、これに伴い、ケーシング15の収納部45の底面45Aが円筒面とされている点にあり、その他の構成は前記した第一の実施形態と同様である。従って、図面には図1〜図6の符号と同符号を付し、詳細説明は省略する。
【0046】
なお、この第二の実施形態においても、保持部材18の下部を二点鎖線で示すように傾斜辺55とすることができる。
また、本発明は、食器棚2だけでなく、本棚、タンス等の家具の他、ウィングを備えた収納ボックスに広く採用できる。
次に、図10〜図14は本発明の第三実施形態を示しており、この実施形態では、召し合わせ部材59を設けた扉5も独立に開閉できるよう、同部材59を一方の扉5に対して揺動自在に枢着されている収納ボックス2に本発明のオートロック装置1を採用した場合を示している。
【0047】
図10において、本実施形態の収納ボックス2は、タンス、食器ケース、化粧ケースその他の家具に使用されるもので、左右の側板3Aと天板8及び底板9とから方形枠状に組み立てられたボックス本体3と、ボックス本体3の前面開口部4に同開口部4を開閉自在に閉塞する左右一対の扉5L,5Rとを備えている。
この左右一対の扉5L,5Rは、その幅方向外側縁がボックス本体3の側板3Aに蝶番等を介して枢着され、収納ボックス2の内外方向に回動自在ないわゆる観音開き式とされていて、両扉5L,5Rの外面中央には把手57が固着されている。
【0048】
両扉5L,5Rの先端部でかつ内面下部には板片58が張設されていて、この板片58はオートロック装置1に必要な前記ブラケット40を兼ねている。すなわち、図10及び図13に示すように、ブラケット40の取付板42は幅方向に長い帯板に形成されており、接当部材10のマグネット11に吸着される板片58としての機能を有する。
【0049】
天板8及び底板9の開口部4側でかつ幅方向中央には、後述する召し合わせ部材59を閉姿勢にするための接当部材10がそれぞれ固定されている。
図10及び図12に示すように、この上下の接当部材10は、いずれも、召し合わせ部材59の接当面60を前面中央部に備え、前記板片58を引きつけて両扉5L,5Rを閉塞状態にするマグネット11を前面左右両側に有している。また、上下の接当部材10のうち、上側の接当部材10Uの左右両端部には、前記オートロック装置1のケーシング15が一体に組み込まれている。
【0050】
すなわち、オートロック装置1のケーシング15は、そのデッドボルト16を前側(ボックス本体3の開口側)へ向けるようにして、接当部材10Uの左右両端部に形成した取付凹部11Aに嵌め込まれている。この取付凹部11Aは、ケーシング15の取付部であると同時に、前記挿通空間24を確保するスペースとしての意義を有する。
【0051】
このように、本実施形態では、接当部材10にオートロック装置1のケーシング15を一体に組み込んだので、接当部材10を天板8に固定すると同時にオートロック装置1のケーシング15も天板8に取り付けられることになる。また、ブラケット40をその取付板42がマグネット11に吸着されるように配置すれば、デッドボルト16とブラケット40の係合孔44との位置合わせが容易となるので、ブラケット40の取付手間も低減できる。
【0052】
なお、オートロック装置1自体の内部構造は第一実施形態の場合と同様であるので、図面に同一符号を付してその説明を省略する。また、本実施形態では接当部材10の左右両側にオートロック装置1を並設しているので、図10及び図12に示すように、デッドボルト16のロックを解除するための解除孔54を天板8に二つ設けている。
【0053】
更に、本実施形態では、下側の接当部材10Lにはオートロック装置1を設けていないが、底板9に設けた解除孔54からデッドボルト16を操作するスペースを確保できる場合には、下側の接当部材10Lにもオートロック装置1を設けることができる。
召し合わせ部材59は、扉閉鎖時に両扉5L,5Rの先端間の間隙eを閉塞するためのもので、左側の扉5Lの先端部内面に、上下一対のオートヒンジ61を介して上下方向のシャフト62回りでかつ収納ボックス2の内外方向に揺動自在に枢着されている。この召し合わせ部材59は、ボックス本体3の内空高さとほぼ同じ長さの長尺帯板材よりなり、幅方向右側の縁部が前記接当部材10Uとスムーズに摺接するよう断面円弧状に形成されている。
【0054】
上下一対のオートヒンジ61は、図11に示すように、左側の扉5Lの先端部に固定される固定翼63と、召し合わせ部材59を支持する可動翼64とを備えている。固定翼63の表面には、相対向する一対の枢支ブラケット65と、このブラケット65の一側縁間を連結する規制壁66とが立設されていて、このブラケット65間にシャフト62が上下方向に架設されている。
【0055】
可動翼64は、召し合わせ部材59の内面に固着されてその召し合わせ部材59を回動自在に支持する支持板67と、支持板67の幅方向一側縁から延設されたアーム部68と、アーム部68の先端に設けた上下一対の筒部69とを備え、枢支ブラケット65間に配置した筒部69にシャフト62を挿通させることにより、固定翼63に対してシャフト62回りに回動自在に取り付けられている。なお、可動翼64は、そのアーム部68が回動方向において弾性変形しうるプラスチック等の樹脂材料で構成されている。
【0056】
可動翼64のアーム部68は、断面へ字状に屈曲されて背面側に前記規制壁66との当り面70を有していて、図13に示すように、可動翼64の固定翼63に対する回動角αは、アーム部68の当り面70が規制壁66に当接することによって90度より小さくなるように設定されている。そして、この可動翼64の回動角αが右側の扉5R側に向くよう召し合わせ部材59を左側の扉5Lに固定することにより、召し合わせ部材59の左側への揺動範囲を90度以内に規制するようにしている。
【0057】
また、シャフト62の筒部69間には、可動翼64のアーム部68を固定翼63の規制壁66側に付勢する巻きバネ71が套嵌されていて、本実施形態では、この巻きバネ71によって、前記召し合わせ部材59が左側の扉5Lへの取付状態において常に内側揺動方向へ付勢されている。従って、召し合わせ部材59は、図13に示すように、扉5Lが開放されているときはその扉5Lの内面から回動角αだけ内側に傾斜した状態で保持されている。
【0058】
上記構成の召し合わせ装置を有す収納ボックス2においては、先ず、図13に示すように、左側の扉5Lが開放状態でかつ右側の扉5Rが閉鎖状態にある場合には、召し合わせ部材59は、巻きバネ71によって内側(図1の上側)揺動方向に付勢されているため、左側の扉5Lの内面から回動角αだけ傾いた状態で保持されている。
【0059】
このとき、右側の扉5Rは閉鎖されているので、右側のブラケット40の取付板42(板片58)がマグネット11に吸着されているとともに、ブラケット40の係止板43は、その係合孔44がデッドボルト16と対応するよう挿通空間24内に位置している。
この状態から左側の扉5Lを閉じていくと召し合わせ部材59の縁部が上下の接当部材10の接当面60に接当する。そこから、さらに左側の扉5Lを閉じ方向に押すと、召し合わせ部材59が接当面60上を摺動しながら接当面60から反力を受け、巻きバネ71の付勢力に抗して前側(図13の下側)に揺動し、図14(a)に示すように、左側の扉5Lが完全に閉鎖された時に両扉5L,5R先端部間の間隙eが当該召し合わせ部材59によって収納ボックス2の内側から閉塞されることになる。
【0060】
また、このとき、左側の扉5Lも閉鎖されるので、左側のブラケット40の取付板42(板片58)がマグネット11に吸着されるとともに、左側のブラケット40の係止板43は、その係合孔44がデッドボルト16と対応するよう挿通空間24内に位置することになる。
一方、両扉5L,5Rがいずれも閉鎖状態にある場合には、右側の扉5Rを独立して開放できることは勿論のこと、上記と逆の動作手順をふむことにより、右側の扉5Rを閉鎖させたまま左側の扉5Lのみを開放することができる。
【0061】
なお、上記したオートロック装置1を組み込んだ接当部材10と、扉5をロックするブラケット40を兼ねた板片58は、召し合わせ部材59を揺動自在に取り付けた上記召し合わせ装置を設けていない収納ボックス2にも採用することができる。
上記の各実施形態において、デッドボルト16の解除孔54には、図15に示すような解除ボタン75を設けてもよい。
【0062】
この解除ボタン75は、解除孔54に上から嵌合する有底円筒状の筒体76と、この筒体76内に上下動自在に挿通されたボタン軸77と、このボタン軸77を常時上方へ付勢するコイルバネ78とを備え、ボタン軸77の上端の押し操作部79は筒体76の上壁80から上方へ突出している。また、コイルバネ78は、ボタン軸77の鍔部81と筒体76の底壁82との間で圧縮状態になるよう当該ボタン軸77の中途部に套嵌されている。
【0063】
また、ボタン軸77は押し操作部79を押した分だけ筒体76の底壁82から突出するようになっていて、このボタン軸77の突出下端の平面位置はデッドボルト16の出退位置に対応している。
このため、押し操作部79を上から押すと、ボタン軸77の下端で突出状態にあるデッドボルト16をガイド筒部21内に戻すことができる。
【0064】
なお、筒体76の外周部には、同筒体76が上方への抜けるのを規制する地獄片76Aが形成されている。
一方、上記の各実施形態において、天板8に解除孔54を設けられない場合には、図16に示すように、デッドボルト16の前面に突設した解除ピン83によって同ボルト16をブラケット40から解除することができる。
【0065】
すなわち、図16では、ガイド筒部21の前部に上下方向のスリット84が形成してあり、このスリット84内にデッドボルト16の前面に突設した解除ピン83が収納され、この解除ピン83は、扉5の内面5Aとボックス本体3の開口部4との間の隙間δに達する長さを有する。
このため、その間隙δから挿入した薄長の板材か細い棒を解除ピン83に引っかけて同ピン83を押し下げれば、デッドボルト16をガイド筒部21内に戻すことができる。
【0066】
この図16に示すデッドボルト16の解除方法によれば、天板8に解除孔54を設ける必要がなくなるので、オートロック装置1の組付けコストを低減できる。しかし、この場合、扉5の内面5Aとボックス本体3の開口縁の間の間隙δから挿通した薄長の板材か細い棒を解除ピン83に引っかけねばならないので、観音開きタイプの収納ボックス2には適用しにくいという欠点がある。
【0067】
なお、図16において、符号85は扉5とボックス本体3の側板3Aに枢着するための蝶番を示す。
図17は、本発明の第四の実施形態を示している。この実施形態は、これまでの内付けタイプの実施形態(第一〜第三)とは異なり、外付けタイプのオートロック装置1を示すものであり、この場合、ケーシング15はボックス本体3の開口縁部の外面8B(図例では上面)に取り付けられていて、図1の場合を上下反転させた取付関係になっている。
【0068】
このケーシング15は、その前端部のガイド筒部21の下端開口21Bが下向きとなるようボックス本体3に固定されていて、このガイド筒部21内に、デッドボルト16が扉5の表面に向かって下方突出するよう、出退自在に設けられている。なお、図1の場合と同一機能の部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0069】
しかして、デッドボルト16がガイド筒部21に収まっているときは、その下端が扉5よりも上方でその開放が許容されるアンロック位置Aになるが、ローラ状又はボール状の転動部材19A,19Bが保持部材18と衝突してデッドボルト16が下方へ突出すると、ボルト16の下端部が扉5の上縁よりも下方へ突出して同扉5の開放が阻止されるロック位置Bとなる。
【0070】
このように、当該外付けタイプのオートロック装置1ではデッドボルト16がボックス本体3の外部で突出するため、扉5にブラケット40を固定したり、ボックス本体3に解除孔54を設けたりする必要はない。
なお、上記した各実施形態は例示的なものであって限定的なものではない。すなわち、本発明の範囲は前記した特許請求の範囲によって示され、その請求項の意味に入るすべての変形例は本発明に含まれるものである。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、オートロック手段をケーシング内で転動する転動部材により構成したので、ケーシング内にニードルベアリング等の滑り部材を設けなくてもオートロック手段をスムーズに移動でき、製造コストの高騰を招来することなく当該オートロック装置の感度を向上できる。
【0072】
請求項2記載の発明によれば、転動部材が保持部材の逃げ凹部内に収納されるので、オートロック手段としてボールやローラよりなる転動部材を採用したにも拘らず、ケーシングの肥大化を可及的に防止できる。
請求項3記載の発明によれば、転動部材が保持部材に接触せずに転動するため、同転動部材を保持部材に対して強く衝突させることができ、保持部材によるデッドボルトの解除動作を確実にできる。
【0073】
請求項4記載の発明によれば、転動部材が案内突条の上面に接して転動するためその転がり抵抗が低減し、当該オートロック装置の感度をより向上できる。
請求項5記載の発明によれば、オートロック装置をボックス本体内に組み込む内付けタイプを採用できる。
請求項6記載の発明によれば、解除孔に挿通した棒状材でデッドボルトの突出端を押し込むだけでデッドボルトをアンロック位置に復帰できるので、オートロック装置をボックス本体内に設ける内付けタイプであっても、デッドボルトによるロックの解除を容易に行える。
【0074】
請求項7記載の発明によれば、ケーシングを接当部材とは別に取り付ける手間が省けるので、オートロック装置の取付作業が簡便になる。
請求項8記載の発明によれば、板片にブラケットを一体に形成したので、部品点数を少なくでき、オートロック装置の材料コスト及び加工手間を更に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す中央縦断面図である。
【図2】同実施形態に係るオートロック装置が装着された食器棚の斜視図である。
【図3】同実施形態の分解斜視図である。
【図4】同実施形態の取付構造を示す食器棚(収納ボックス)の上部の縦断面図である。
【図5】図1のA−A線断面図である。
【図6】同実施形態における蓋部材を除去した状態の平面図である。
【図7】第二実施形態における蓋部材を除去した状態の平面図である。
【図8】同第二実施形態の中央縦断面図である。
【図9】図8のB−B線断面図である。
【図10】第三実施形態を示す収納ボックスの斜視図である。
【図11】(a)は召し合せ部材の取付構造を示す斜視図であり、(b)は召し合せ部材をウィングに取付けるためのオートヒンジの斜視図である。
【図12】同第三実施形態における上側の接当部材の平面図である。
【図13】同実施形態におけるウィングを閉鎖する直前における上側の接当部材の平面図である。
【図14】(a)はウィングを閉塞した後における上側の接当部材の平面図であり、(b)は(a)の中央縦断面図である。
【図15】解除ボタンとオートロック装置の取付関係を示す収納ボックスの上部の縦断面図である。
【図16】解除ピンを有するオートロック装置を示す収納ボックスの上部の縦断面図である。
【図17】本発明の第四実施形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 オートロック装置
2 収納ボックス(食器棚)
3 ボックス本体
4 開口部
5 ウィング(扉)
15 ケーシング
16 デッドボルト
18 保持部材
19 オートロック手段
19A ローラ状の転動部材
19B ボール状の転動部材
40 ブラケット
45 収納部
46 ガイド溝
47 案内突条
49 掛止部
52 逃げ凹部
54 解除孔
A アンロック位置
B ロック位置

Claims (8)

  1. 口部(4)にウィング(5)が枢着されたボックス本体(3)の開口縁部に取り付けられるケーシング(15)と、
    前記ケーシング(15)内に、前記ウィング(5)の開放を阻止するロック位置(B)からその開放を許容するアンロック位置(A)まで出退自在となるように挿通され、かつ、そのロック位置(B)側へ付勢されているデッドボルト(16)と、
    前記デッドボルト(16)を予めアンロック位置(A)に保持しておく保持部材(18)と、
    前記ボックス本体(3)に生じた過大な揺れに伴う慣性力を前記保持部材(18)に作用させて、同保持部材(18)を前記デッドボルト(16)から解除するオートロック手段(19)と、を備え、
    前記オートロック手段(19)は、前記ケーシング(15)内に転動自在に設けられ、かつ、転動したときに前記保持部材(18)に衝突して同保持部材(18)を前記デッドボルト(16)から解除させる転動部材(19A)(19B)よりなるウィング付き収納ボックスのオートロック装置。
  2. ケーシング(15)に、デッドボルト(16)の出退方向と交差するよう前後方向に延びる収納部(45)が形成され、
    保持部材(18)は、前記デッドボルト(16)側に付勢された状態で前記収納部(45)内において前後方向移動自在にガイドされ、かつ、前端部にデッドボルト(16)の掛止部(49)を有するとともに中央部に逃げ凹部(52)を有する板材よりなり、
    この逃げ凹部(52)内に、転動部材(19A)(19B)が前後方向転動自在に設けられている請求項1記載のウィング付き収納ボックスのオートロック装置。
  3. 収納部(45)の底に、板材よりなる保持部材(18)が縦向きに嵌合されるガイド溝(46)が設けられ、
    前記保持部材(18)は、前記ガイド溝(46)への嵌合状態においてその逃げ凹部(52)の底(52A)が同ガイド溝(46)内に収まる形状に形成されている請求項1又は2記載のウィング付き収納ボックスのオートロック装置。
  4. ガイド溝(46)と平行な案内突条(47)が同ガイド溝(46)の開口両側縁に設けられている請求項3記載のウィング付き収納ボックスのオートロック装置。
  5. ケーシング(15)はボックス本体(3)の開口縁部の内面(8A)に取り付けられ、
    ウィング(5)の内面(5A)に、ロック位置(B)のデッドボルト(16)が係合することで当該ウィング(5)の開放を阻止するブラケット(40)が突設されている請求項1〜4のいずれかに記載のウィング付き収納ボックスのオートロック装置。
  6. デッドボルト(16)がボックス本体(3)の開口縁部の内面(8A)に向かって出退するようケーシング(15)が同内面(8A)に固定されており、
    ボックス本体(3)の開口縁部におけるデッドボルト(16)の突出端対応位置に、当該ボックス本体(3)の内外に通じる解除孔(54)が設けられている請求項5記載のウィング付き収納ボックスのオートロック装置。
  7. ボックス本体(3)の開口縁部の内面(8A)に、前面側にマグネット(11)による吸着面を有する接当部材(10)が設けられ、ウィング(5)の内面(5A)に、前記マグネット(11)に吸着される板片(58)が固定されている収納ボックスにおいて、
    前記接当部材(10)にケーシング(15)が一体に形成されている請求項6記載のウィング付き収納ボックスのオートロック装置。
  8. 板片(58)にブラケット(40)が一体に形成されている請求項7記載のウィング付き収納ボックスのオートロック装置。
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