JP3135383U - 開き戸用ストッパー - Google Patents
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Abstract
【課題】開き戸の先端と開き戸の枠体との間に指などを挟む事故を防止し、不使用時には、離間部材を開き戸の先端面または枠体に形成された溝に収容し、不要なスペースを取らない。
【解決手段】本考案の開き戸用ストッパーは、開き戸の戸先や戸尻に装着され、少なくとも一対の対向する面を有する基部と、その基部の一対の対向する面に形成された凹みに両端が嵌め込まれて支持された1本の軸と、その軸により一方の端が支持されてなる棒状の部材とを有する。操作時には、前記棒状の部材が、前記軸を中心として所定の角度回動するように支持されている。
【選択図】図2
【解決手段】本考案の開き戸用ストッパーは、開き戸の戸先や戸尻に装着され、少なくとも一対の対向する面を有する基部と、その基部の一対の対向する面に形成された凹みに両端が嵌め込まれて支持された1本の軸と、その軸により一方の端が支持されてなる棒状の部材とを有する。操作時には、前記棒状の部材が、前記軸を中心として所定の角度回動するように支持されている。
【選択図】図2
Description
本考案は開き戸用ストッパーに関する。さらに詳しくは、開き戸の枠体に開き戸の戸先が当接する手前で、開き戸の移動を抑止する開き戸用ストッパーに関する。
従来、保育園、幼稚園、福祉施設等では、幼児や入居者が開き戸を閉める際に、開き戸の戸先と開き戸の枠体との間に、指などを詰める(挟む)という、不慮の事故が頻繁に起こっている。従来から、このような指詰め事故への対応策として、開き戸もしくは開き戸の枠体にドアストッパーを設ける方法が種々提案されている。
たとえば特許文献1には、開き戸の取っ手に、開き戸下端に内蔵されたストッパーを昇降させる機能を付与したドアストッパー機能付き開き戸の技術が開示されている。
また、特許文献2には、開き戸を完全に開放した際に、開き戸の取っ手を係止するため、開き戸の取っ手と同じ高さにおいて壁に設置されたドアストッパーの技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1の技術では、ストッパーを降ろすことにより、ストッパーと床との間に摩擦を発生させることで開き戸の動きを一時的に止めているだけであり、特に床にカーペットや畳が敷かれている場合は長期の使用によりそれらを傷つける問題がある。特に、使用者がストッパーを降ろした状態に気づかず無理に開き戸を開け閉めしようとしたときなどは、床を傷つけることが多く、注意が必要であった。
また、特許文献2の技術では、開き戸の取っ手と同じ位置のストッパーを壁に新設しなければならないという問題がある。さらに、このストッパーは常時壁に突設されており不要なスペースを取らざるを得なかった。
本考案は上述した従来の問題に鑑みたもので、開き戸と開き戸の枠体との間に指などを挟む事故を防止し、開き戸周辺を傷つけることなく、また枠体に不要な付帯設備を新設することのない開き戸用ストッパーを提供することを目的としている。
本考案の開き戸用ストッパーによれば、少なくとも一対の対向する面を有する基部と、該一対の対向する面に形成された凹みに両端が嵌め込まれて支持された1本の軸と、該軸により一方の端が支持されてなる棒状の部材とを有する開き戸用ストッパーであって、前記棒状の部材が、前記軸を中心として所定の角度回動するように支持されてなることにより上記目的が達成される。
また、前記棒状の部材の回動は、前記棒状の部材の前記一方の端に形成された第1の面と、前記基部に設けられた第2の面が当接することにより止まることが好ましい。
また、前記棒状の部材の回動は、前記棒状の部材の前記一方の端に形成された第1の面と、前記基部に組み込まれた回転止め手段の第2の面が当接することにより止まることが好ましい。
また、前記棒状部材の表面の少なくとも一部を覆うように緩衝部材を設けてなることが好ましい。
また、前記基部が、開き戸の戸先または枠体に形成された凹部に装着されてなることが好ましい。
本考案の開き戸用ストッパーを、開き戸の戸先または枠体に装着した場合には、開き戸の先端と枠体との間に指などを挟む事故を防止することができる。また、本考案の開き戸用ストッパーは、不使用時には、枠体と開き戸の先端面とを離間するための離間部材を開き戸の先端面または枠体に形成された溝に収容しておくことができ、不要なスペースを取らない。
本考案の開き戸用ストッパーは、開き戸の戸先または枠体に装着され、少なくとも一対の対向する面を有する基部と、その基部の一対の対向する面に形成された凹みに両端が嵌め込まれて支持された1本の軸と、その軸により一方の端が支持されてなる棒状の部材とを有する。操作時に、前記棒状の部材が、前記軸を中心として所定の角度回動するように支持されている。後述する実施の形態1と2は、棒状の部材の回動を止める部分の形態の違いに応じたものである。
ここで、本明細書において、開き戸の枠体とは、建具(すなわち、開き戸)を支えるための枠組みを意味している。本明細書では、開き戸の戸先とは、開き戸と枠体の固着側と反対側、つまり開き戸を完全に閉めた際に、枠体と近接する側を意味している。
以下で、添付図面を参照しながら、本考案の開き戸用ストッパーを詳細に説明する。
図1(a)〜(c)は、実施の形態1の開き戸用ストッパーの縦断面図であり、離間部材(棒状の部材)が基部の内部に収容された状態から突出した状態(使用時の形態)に至るまでの動きを示しており、(a)は、離間部材が基部の内部に収容されている状態、(b)は、離間部材が基部の内部から一部突出した状態、(c)は、離間部材が基部の内部から完全に突出した状態(使用時の形態)を説明するための図である。図2は、実施の形態1の開き戸用ストッパーおよび開き戸に形成された凹部を示す斜視図である。図3は、本考案の開き戸用ストッパーを戸先に装着して、使用している状態を説明するための図である。図4は、本考案の開き戸用ストッパーを開き戸の戸先に装着して使用している状態を説明するための断面図であり、(a)は、開き戸を開いている状態、(b)は、離間部材の先端が開き戸の枠体に当接している状態、(c)は、(b)の拡大図を示す。図5(a)は、実施の形態2の開き戸用ストッパーの縦断面図であり、離間部材(棒状の部材)が基部の内部に収容されている状態を説明するための図であり、図5(b)は、実施の形態2の開き戸用ストッパーの縦断面図であり、離間部材が基部の内部から突出した状態を説明するための図である。
実施の形態1
実施の形態1の開き戸用ストッパー1aは、図1(a)〜(c)、図2に示されるように、箱状の基部2と、基部2により支持された1本の軸(以下、回転中心軸という)3と、この回転中心軸3により一方の端が支持された棒状の部材(以下、離間部材という)4とから構成されている。
実施の形態1の開き戸用ストッパー1aは、図1(a)〜(c)、図2に示されるように、箱状の基部2と、基部2により支持された1本の軸(以下、回転中心軸という)3と、この回転中心軸3により一方の端が支持された棒状の部材(以下、離間部材という)4とから構成されている。
基部2は、開き戸用ストッパー1aを開き戸に装着し、固定するための部材である。基部2は、離間部材4を収容空間2a(図1(c)参照)内に収容できる程度の大きさであり、少なくとも一対の対向する面(以下、支持面という)2bを有している。支持面2bには、回転中心軸3の両端を支持するための、横長の凹み2cが、ちょうど向かい合うように形成されている。凹み2cの短辺は、回転中心軸3の直径よりもわずかに大きいか同径であり、長辺は、離間部材4を基部2内部から突出させる際に、離間部材4の回転中心軸側一端が、基部2に当接した後、その当接点を中心として板バネ5の湾曲部を押し曲げて突出状態に至るのに、回転中心軸3が取る動きに必要な長さがあれば充分である。凹み2cは、回転中心軸3の横断面形状に即した形状を呈しており、支持面2bを貫通する孔であってもよい。また、一対の対向する面を接続するように設けられた1つの面(以下、固定面という)2dには、開き戸用ストッパー1aをねじ6を介して開き戸または枠体に固定するためのねじ孔7が形成されている。基部2の材質としては、とくに限定されないが、金属、合成樹脂などを用いることができる。
回転中心軸3は、離間部材4の回動の中心となる軸であり、また、離間部材4を基部2に保持するための部材である。回転中心軸3は、金属製の円柱状の部材で、その長さは一対の対向する支持面2b間の距離より若干長い。既に述べたように、回転中心軸3の両端は、一対の対向する支持面2bに形成された凹み2cに嵌め込まれて、基部2の支持面2bにより支持される。
離間部材4は、使用時に開き戸の先端と枠体との間に突っ張って、開き戸の先端と枠体との間を離間するための部材である。離間部材4は、略中空角柱状を呈しており、その一方の端には、回転中心軸3を保持するための回転中心軸貫通孔4aが、向かい合う2面を貫通するように形成されている。回転中心軸貫通孔4aは、回転中心軸3の横断面形状に即した形状を呈しており、その大きさは、回転中心軸3の表面に中心軸貫通孔4aの側縁が隙間なく密着する程度である。このように、中心軸貫通孔4aの側縁を回転中心軸3の表面に密着させることで、離間部材4のグラつきを防ぎ、意図せず、離間部材4が回動することを防ぐ。また、離間部材4の一方の端面(以下、係止部という)4fは、図1(a)の状態から離間部材4が角度αだけ回動すると、固定面2dに当接する(図1(c)参照)。言い換えれば、離間部材4の係止部4fと、基部2の固定面2dが当接することにより、離間部材4の回動が止まる。
すなわち、離間部材4が角度αだけ回動したときに、基部2の固定面2dと係止部4fとが当接するように、回転中心軸3の中心位置が設定されている。ここで、本実施の形態では、衝突時の衝撃により意図せず離間部材4が基部2内に収容される方向(図1(c)反時計回り方向)に回動するのを防止するため、離間部材4の回動可能な角度αを、90°より若干大きく設定することが好ましい。具体的には、91°〜93°が好ましい。たとえば、回動可能な角度αを91°にする場合には、係止部4fまたは基部2の固定面2dの面に1°の勾配を形成する。
また、離間部材4の他方の端には、使用時に離間部材4および回転中心軸3に加わる衝撃をやわらげる緩衝機能、衝突するときの消音機能、および、開き戸または枠体の破損防止の機能を果たすために、その表面の一部を覆うように緩衝部材9が着脱可能に挿着されている。緩衝部材9の材質としては、とくに限定されないが、ゴムなどの弾力のある材料を用いることができる。緩衝部材9は、図1(a)〜(c)に示されるように、直方体の対向する一対の面の一方が凸状の曲面を呈しており、他方の面には、離間部材4の中空部に挿し込むための挿着部9aが形成されている。
図2に示されるように、開き戸用ストッパー1aは、開き戸10の戸先10aに形成された溝10bに装着され、ねじ6を基部2に形成されたねじ孔7に挿通して開き戸10に螺設することで固定されている。使用時には、利用者が離間部材4を角度αだけ倒し、離間部材4の他方の端(緩衝部材9が挿着されている方の端)を開き戸10の進行方向に向けた状態で使用する。このことにより、開き戸10の戸先10aが開き戸10の枠体に向かって進行しても、開き戸10が枠体に収まる(つまり扉が閉まる)前に、離間部材4の先端部が枠体に衝突して、開き戸10の戸先10aと枠体とを離間させた状態で、開き戸10の移動が制止する。
実施の形態1の開き戸用ストッパー1aを開き戸に装着した場合の開き戸10の動作について説明する。図3、図4(a)〜(c)に示されるように、開き戸用ストッパー1aは、利用者の邪魔にならない位置、この場合、開き戸10の上方に固定されている。開き戸用ストッパー1aの離間部材4が開き戸の戸先10aから進行方向に突出した分が、ちょうど開き戸10の戸先10aと枠体8との間の離間距離xになる。開き戸10の戸先10aに本考案の開き戸用ストッパー1aを装着し、離間部材4を突出させた場合には、開き戸10の戸先10aと枠体8との間に離間距離xを確保することができる。それゆえ、戸先10aと枠体8との間に指などを挟み込んでしまう事故を防止することができる。
実施の形態2
実施の形態2の開き戸用ストッパー1bは、ワンタッチで離間部材4を使用状態にすることができる。以下、後述の弾発手段11、回転止め手段12、付勢手段13の作用機構を詳述するため、これら部位が回転中心軸3の下部に設置された例を用いる。実用途では、これら部位は回転中心軸の側部や上部に設置されることが好ましい。
実施の形態2の開き戸用ストッパー1bは、ワンタッチで離間部材4を使用状態にすることができる。以下、後述の弾発手段11、回転止め手段12、付勢手段13の作用機構を詳述するため、これら部位が回転中心軸3の下部に設置された例を用いる。実用途では、これら部位は回転中心軸の側部や上部に設置されることが好ましい。
実施の形態2の開き戸用ストッパー1bは、図4(a)および図4(b)に示されるように、箱状の基部2と、中央に開口部が形成された板状の取付部材15と、基部2に支持された1本の軸(以下、回転中心軸という)3と、この回転中心軸3により一方の端が支持された棒状の部材(以下、離間部材という)4と、離間部材4を基部2から弾発的に突出させるための回転中心軸3に巻き付けられた弾発手段11と、離間部材4に係合して離間部材4の回動を止める回転止め手段12と、回転止め手段12を付勢する付勢手段13とから構成されている。
基部2は、離間部材4を収容空間2a内に収容できる程度の大きさであり、少なくとも一対の対向する面(以下、支持面という)2bを有している。支持面2bには、回転中心軸3の両端を支持するための、横長の凹みが、ちょうど向かい合うように形成されている。凹みの短辺は、回転中心軸3の直径よりもわずかに大きいか同径であり、長辺は、離間部材4を基部2内部から突出させる際に、離間部材4の回転中心軸側一端が、基部2に当接した後、その当接点を中心として板バネの湾曲部を押し曲げて突出状態に至るのに、回転中心軸3が取る動きに必要な長さがあれば充分である。凹みは、回転中心軸3の横断面形状に即した形状を呈しており、支持面2bを貫通する孔であってもよい。また、基部2の上下には、基部2を開き戸10に固定するための片2eが形成されている。片2eには、基部2を開き戸10に固定するためのねじ孔7、14が形成されている。基部2の材質としては、とくに限定されないが、金属、合成樹脂などを用いることができる。
取付部材15は、中央に離間部材4を突出させるための開口部が形成された板状の部材である。取付部材15の上下には、ねじ孔15a、15bが形成されている。また、離間部材4を突出させるための開口部の下方には、窪みが形成されており、その底部に回転止め手段12の一部を貫通させるための操作部貫通孔15cが形成されている。本実施の形態では、基部2および取付部材15を開き戸10に固定するためのねじ孔が、開き戸用ストッパー1bの正面に形成されているので、開き戸用ストッパー1bの装着が非常に容易な作業になる。取付部材15の材質としては、とくに限定されないが、金属、合成樹脂などを用いることができる。
回転中心軸3は、実施の形態1と同様のものを用いることができるので、ここでの説明は省略する。
離間部材4は、図5(a)および図5(b)に示されるように、略直方体状の棒状の部材であり、回転中心軸3により、回動可能に支持されている。離間部材4には、凹状に弾発手段収容空間4cが形成されている。また、離間部材4には、一方の端に、回転中心軸3を貫通させるための回転中心軸貫通孔4aと、離間部材4を基部2の収容空間2a内部に収容した状態を維持するための凹部4dと、離間部材4の回動を制止するための第1の面(以下、係止部という)4bとが形成されている。また、離間部材4の一方の端における側縁部4eは、離間部材4が滑らかに回動するように、中心軸貫通孔4aの中心と同心円状に弧を描くような形状を呈している(図5(a)および図5(b)参照)。さらに、離間部材4には、他方の端に、緩衝部材9を取り付けるための挿着部9aが形成されている。緩衝部材9は、挿着部9aに嵌合し、離間部材4の表面の少なくとも一部を覆うように取り付けられている。緩衝部材9の材質としては、とくに限定されないが、ゴムなどの弾力のある材料を用いることができる。
弾発手段11は、回転中心軸3に巻き付けられた金属製の線材であり、その一方の端11aを基部2の固定面2dに当接させて固定面2dを押圧し、他方の端11bを離間部材4に形成された弾発手段収容空間4c内の面に当接させて離間部材4を押圧している。
回転止め手段12は、図5(a)および図5(b)に示されるように、略L字状を呈している。回転止め手段12の一方の端部(以下、操作部という)12aは取付部材15に形成された操作部貫通孔14cに貫通されて支持されており、回転止め手段12が基部2の収容空間2a内に組込まれている。また、回転止め手段12の他方の端部には離間部材4の回動を止めるための第2の面(以下、第2係止部という)12bが形成されている。この第2係止部12bによって、離間部材4の凹部4dまたは係止部(第1の面)4bが係止されることにより、離間部材4の回動が止まる。基部2の固定面2dに平行に設けられた回転止め手段12の面には、付勢手段貫通孔12cが形成されている。さらに、回転止め手段12には、付勢手段貫通孔12cに対向するように当接部12dが突出して設けられている。当接部12dおよび付勢手段貫通孔12cは、後述する付勢手段13を所定の位置に保持するために形成されたものである。
付勢手段13は、図5(a)および図5(b)に示されるように、圧縮コイルバネからなり、一方の端は基部2の固定面2dに当接され、回転止め手段12に形成された付勢手段貫通孔12cを経て、他方の端は回転止め手段12の当接部12dに当接されている。これにより、利用者が指などで回転止め手段12の操作部12aを押圧して、回転止め手段12を水平方向(図5(a)、紙面右方向)に移動させても、利用者が回転止め手段12の操作部12aから指を離せば、回転止め手段12は、付勢手段13により付勢されて、水平方向(図5(b)、紙面左方向)に移動し、元の位置に戻る。
つぎに、実施の形態2の開き戸用ストッパー1bの動作を説明する。
開き戸用ストッパー1bは、開き戸10の戸先10aに形成された溝10bに装着され、ねじ6を取付部材15および基部2に形成されたねじ孔14a、14bに挿通して開き戸10に螺設することで固定されている。不使用時には、回転止め手段12の第2係止部12bが離間部材4の凹部4dに係合しており、離間部材4が基部2の収容空間2a内に収容された状態を維持している。使用時には、利用者が回転止め手段12の操作部12aを取付部材15の外側から指などで押圧することで、回転止め手段12が水平方向(図5(a)および図5(b)の紙面左右方向)に移動する。この回転止め手段12の水平移動により、第2係止部12bが離間部材4の凹部4dから外れ、この瞬間に、弾発手段11の他方の端5bが離間部材4を弾発的に押し倒し、弾発手段11によって押圧力を受けた離間部材4は回転中心軸3を中心として回動する。この回動は、離間部材4に形成された係止部4bが、回転止め手段12の第2係止部12bと係合すると止まる。本考案の開き戸用ストッパー1bは、離間部材4の他方の端(緩衝部材9が挿着されている方の端)を開き戸10の進行方向に向けた状態で使用する。このことにより、開き戸10が枠体8に収まる(つまり扉が閉まる)前に、開き戸用ストッパー1bの離間部材4の先端部が枠体に衝突して、開き戸10の先端と枠体とを離間させた状態で、開き戸10の移動が制止する。
不使用時の状態に戻す際には、利用者が、離間部材4の端(緩衝部材9が取り付けられている方)を基部2の収容空間2a内に収まる方向に押し上げることで、離間部材4に形成された凹部4dに回転止め手段12の第2係止部12bが再び係合し、離間部材4が基部2の収容空間2a内に収容された状態になる。
実施の形態2の開き戸用ストッパー1bを開き戸10に装着した場合の開き戸10の動作は、前述した実施の形態1の場合と同様であるので、ここでの説明は省略する。
以上の実施の形態の開き戸用ストッパーによれば、使用時に、離間部材4の長手方向を開き戸10の進行方向に向けた状態で支持することで、開き戸10の進行方向先端部から離間部材4が突出した状態になる。この状態のまま、開き戸10の先端が枠体8に向かって進行すると、離間部材4の先端部が枠体8に衝突し、開き戸10の先端は枠体8から離間した状態で移動が止まる。これにより、本考案の開き戸用ストッパーを、開き戸10の戸先10aに装着した場合には、開き戸10の先端と枠体8との間に指を挟むなどの事故を防止することができる。また、本考案の開き戸用ストッパーは、不使用時には、離間部材4を開き戸10の先端面に形成された溝10bに収容しておくことができるので、開き戸10の戸先10aと枠体8とを固定する鍵を設けることができ、防犯面に配慮することができる。
なお、上記実施の形態では、開き戸用ストッパー1a、1bを開き戸の戸先に形成された凹部10bに装着した場合について説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、開き戸用ストッパー1a、1bを開き戸の枠体8に形成された凹部に装着してもよい。
また、上記実施の形態では、回転中心軸3を離間部材4とは別個の部材として説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、回転中心軸3が離間部材4に一体的に形成された部材であってもよい。
また、上記実施の形態では、開き戸用ストッパー1a、1bをねじ6を用いて開き戸10に固定した場合について説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、開き戸用ストッパーに鍔を設けたり、あるいは接着剤や両面テープなどを用いて開き戸10に固定してもよい。
また、上記実施の形態では、離間部材4を基部2に収納した際に、離間部材4が見えないよう(つまり開き戸10と同じ高さの平面となるよう)カバーを設けることで、見栄えをよくすることができる。カバーは、開き戸と同素材であれば最も見栄えがよいが、特に限定されるものではない。
また、上記実施の形態1では、図1(a)に示される開き戸用ストッパー1aが、基部2の形状が箱状である場合について説明したが、本考案の開き戸用ストッパーは、基部2の上部を切り落としたような形態であってもよい。この場合、使用者は、基部2の上部を切り落とした部分に指を入れて離間部材4を倒すことができるので、より簡単に開き戸用ストッパーを使用状態(離間部材4が突出した状態)にすることができる。
1a、1b 開き戸用ストッパー
2 基部
2a 収納空間
2b 支持面
2c 凹み
2d 固定面
2e 片
3 回転中心軸
4 離間部材
4a 回転中心軸貫通孔
4b、4f 係止部
4c 弾発手段収容空間
4d 凹部
4e 側縁部
5 板バネ
6 ねじ
7、14、15a、15b ねじ孔
8 枠体
9 緩衝部材
9a 挿着部
10 開き戸
10a 戸先
10b 溝
11 弾発手段
11a、11b 端
12 回転止め手段
12a 操作部
12b 第2係止部
12c 付勢手段貫通孔
12d 当接部
13 付勢手段
15 取付部材
15c 操作部貫通孔
x 離間距離
2 基部
2a 収納空間
2b 支持面
2c 凹み
2d 固定面
2e 片
3 回転中心軸
4 離間部材
4a 回転中心軸貫通孔
4b、4f 係止部
4c 弾発手段収容空間
4d 凹部
4e 側縁部
5 板バネ
6 ねじ
7、14、15a、15b ねじ孔
8 枠体
9 緩衝部材
9a 挿着部
10 開き戸
10a 戸先
10b 溝
11 弾発手段
11a、11b 端
12 回転止め手段
12a 操作部
12b 第2係止部
12c 付勢手段貫通孔
12d 当接部
13 付勢手段
15 取付部材
15c 操作部貫通孔
x 離間距離
Claims (5)
- 少なくとも一対の対向する面を有する基部と、
該一対の対向する面に形成された凹みに両端が嵌め込まれて支持された1本の軸と、
該軸により一方の端が支持されてなる棒状の部材とを有する開き戸用ストッパーであって、
前記棒状の部材が、前記軸を中心として所定の角度回動するように支持されてなる
開き戸用ストッパー。 - 前記棒状の部材の回動は、前記棒状の部材の前記一方の端に形成された第1の面と、前記基部に設けられた第2の面が当接することにより止まる請求項1記載の開き戸用ストッパー。
- 前記棒状の部材の回動は、前記棒状の部材の前記一方の端に形成された第1の面と、前記基部に組み込まれた回転止め手段の第2の面が当接することにより止まる請求項1記載の開き戸用ストッパー。
- 前記棒状部材の表面の少なくとも一部を覆うように緩衝部材を設けてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の開き戸用ストッパー。
- 前記基部が、開き戸の戸先または枠体に形成された凹部に装着されてなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の開き戸用ストッパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007005068U JP3135383U (ja) | 2007-07-03 | 2007-07-03 | 開き戸用ストッパー |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007005068U JP3135383U (ja) | 2007-07-03 | 2007-07-03 | 開き戸用ストッパー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3135383U true JP3135383U (ja) | 2007-09-13 |
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ID=43285893
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007005068U Expired - Lifetime JP3135383U (ja) | 2007-07-03 | 2007-07-03 | 開き戸用ストッパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3135383U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017066596A (ja) * | 2015-09-28 | 2017-04-06 | 有限会社アイ・デイ | 指挟み防止用具 |
JP2018090929A (ja) * | 2016-12-06 | 2018-06-14 | 株式会社リコー | 布地を保持するトレイ、布地に印刷する装置、布地を加熱する装置、布地に画像を付与する方法 |
-
2007
- 2007-07-03 JP JP2007005068U patent/JP3135383U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017066596A (ja) * | 2015-09-28 | 2017-04-06 | 有限会社アイ・デイ | 指挟み防止用具 |
JP2018090929A (ja) * | 2016-12-06 | 2018-06-14 | 株式会社リコー | 布地を保持するトレイ、布地に印刷する装置、布地を加熱する装置、布地に画像を付与する方法 |
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