JPH09177412A - ウィング付き収納ボックスのオートロック装置 - Google Patents

ウィング付き収納ボックスのオートロック装置

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JPH09177412A
JPH09177412A JP33532395A JP33532395A JPH09177412A JP H09177412 A JPH09177412 A JP H09177412A JP 33532395 A JP33532395 A JP 33532395A JP 33532395 A JP33532395 A JP 33532395A JP H09177412 A JPH09177412 A JP H09177412A
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Katsuji Okuda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を増加させずにオートロック手段が
スムーズに移動できるようにして、製造コストの高騰を
招来することなくオートロック装置の感度を向上できる
ようにする。 【解決手段】 ボックス本体3に生じた過大な揺れに伴
う慣性力を保持部材18に作用させて、同保持部材18
をデッドボルト16から解除するオートロック手段19
を備えるウィング付き収納ボックスのオートロック装置
において、そのオートロック手段19として、ケーシン
グ15内に前後方向転動自在に設けられ、かつ、後方へ
転動したときに保持部材18に衝突して同保持部材18
をデッドボルト16から解除させる転動部材19A,1
9Bを採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウィング付き収納
ボックスのオートロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、食器棚、本棚、タンス、化粧ケ
ース等の家具に代表されるウィング付きの収納ボックス
では、前面が開放されたボックス本体の開口部に扉(ウ
ィング)が観音開き状に枢着されている。この扉の縁部
内面には、ボックス本体の天板等に設けたマグネットに
対応する鉄製の板片が取り付けられていて、扉をボック
ス本体に向かって閉めていくと同本体側のマグネットが
前記板片を吸着し、これによって扉を閉鎖位置に保持す
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記家具に代表される
ウィング付きの収納ボックスでは、収納物品の出し入れ
を頻繁に行うため、一般に施錠装置を設ける場合が少な
く、また、施錠装置を設けたとしてもユーザーがこれを
余り利用しないことが多い。このため、先の阪神大震災
の経験からも判るように、大震度の地震等のため収納ボ
ックスが大きく揺らされると、その揺れによってマグネ
ットの吸着力のみで閉鎖されている扉が開いて食器等の
収納物品が外に飛び出し、これによって収納物品が破損
したり居住者に当たって負傷することがある。
【0004】そこで、本願発明者は、ボックス本体に生
じた大きな揺れを検知してウィングを自動的にロックす
ることにより、収納物品が外へ飛び出すのを防止できる
ウィング付き収納ボックスのオートロック装置を既に特
許出願している(特願平7−181739号参照)。し
かし、上記オートロック装置では、デッドボルトをアン
ロック位置に保持しておく保持部材がケーシング内に挿
通されたシャフトよりなり、かつ、ボックス本体の揺れ
に伴う慣性力でその保持部材をデッドボルトから解除す
るためのオートロック手段(重り)が前記シャフトに套
嵌された筒部材からできていて、オートロック手段が保
持部材に対して摺動する構造になっている。
【0005】このため、オートロック手段の保持部材に
対する摩擦力の低減に自ずと限界があり、かなり大きな
震度でないと筒部材(オートロック手段)がシャフト
(保持部材)に衝突しないので、デッドボルトが突出す
る最小震度としての当該オートロック装置の感度を余り
向上できないという欠点がある。一方、オートロック手
段(重り)をスムーズに移動させて感度を向上するに
は、ケーシング内にニードルベアリングを設けてその上
に同オートロック手段を載置することが考えられるが
(上記特願平7−181739号の図4参照)、これで
はニードルベアリングを設ける分だけ部品点数と加工手
間が増加するので製造コストが高くなる。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み、部品点
数を増加させずにオートロック手段がスムーズに移動で
きるようにして、製造コストの高騰を招来することなく
オートロック装置の感度を向上できるようにすることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発
明に係るオートロック装置の最大の特徴は、オートロッ
ク手段として、ケーシング内に前後方向転動自在に設け
られ、かつ、後方へ転動したときに保持部材に衝突して
同保持部材をデッドボルトから解除させる転動部材を採
用した点にある(請求項1)。
【0008】本発明では、ボックス本体にさほど大きな
揺れが生じていない通常の場合は、デッドボルトが保持
部材によって予めアンロック位置に保持されていて、こ
のためウィングを自由に開閉できる。一方、地震等によ
りボックス本体に過大な揺れが生じると、転動部材がそ
の慣性力によって後方へ転動したときに保持部材を打撃
してデッドボルトから解除するので、デッドボルトがケ
ーシングから飛び出してロック位置となりウィングの開
放を自動的に阻止する。
【0009】この場合、オートロック手段がケーシング
内を転動する転動部材よりなり、同部材が保持部材等に
対して摺動せずにケーシング内を移動するので、ボック
ス本体に生じた揺れに伴い当該オートロック手段を極め
てスムーズに移動させることができる。また、転動部材
自体がケーシング内を転がるためケーシング内にニード
ルベアリングを設ける必要はなく、部品点数の増加を防
止できる。
【0010】上記作用をする転動部材としては、後述す
る実施形態でも示すように、それ自体が保持部材をデッ
ドボルトから解除させ得る慣性を有する重りとして機能
するボール又はローラがある。このボール又はローラ
は、それ全体が金属製のものや、錆を防ぐために金属の
回りに樹脂膜を被覆したものを採用できる。また、樹脂
の内部に鉛等の比重の大きい金属を埋設したものであっ
てもよい。
【0011】本発明の実施形態として、ケーシングに、
デッドボルトの出退方向と交差するよう前後方向に延び
る収納部を形成し、保持部材として、デッドボルト側に
付勢された状態で収納部内において前後方向移動自在に
ガイドされ、かつ、前端部にデッドボルトの掛止部を有
するとともに中央部に逃げ凹部を有する板材を採用しす
れば、その逃げ凹部内に転動部材を前後方向転動自在に
設けることができる(請求項2)。
【0012】この場合、転動部材が逃げ凹部内に収納さ
れるので、オートロック手段としてボールやローラより
なる転動部材を採用したことに伴うケーシングの肥大化
が可及的に防止される。また、上記板材よりなる保持部
材を収納部内でガイドするには、収納部の底に、保持部
材が縦向きに嵌合されるガイド溝を設けるのが簡便であ
る。
【0013】この場合、保持部材を、ガイド溝への嵌合
状態においてその逃げ凹部の底が同ガイド溝内に収まる
形状に形成しておけば(請求項3)、転動部材が保持部
材に接触せずに転動して同部材に衝突することになるの
で、転動部材が保持部材に接触しながら同部材に衝突す
る場合に比べ、転動部材が保持部材に対してより強く衝
突し、保持部材によるデッドボルトの解除動作がより確
実になる。
【0014】更に、この場合、ガイド溝と平行な案内突
条を同ガイド溝の開口両側縁に設けておけば(請求項
4)、転動部材が案内突条の上面に接して転動し、その
転がり抵抗を低減できる。一方、後述の実施形態に示す
ように、本発明は、ケーシングをボックス本体の開口縁
部の内面に取り付ける内付けタイプと、ケーシングを同
開口縁部の外面に取り付ける外付けタイプの何れにも採
用できる。
【0015】このうち、本発明を内付けタイプのオート
ロック装置として使用する場合には、ケーシングをはボ
ックス本体の開口縁部の内面に取り付けるとともに、ウ
ィングの内面に、ロック位置のデッドボルトが係合する
ことで当該ウィングの開放を阻止するブラケットを突設
すれば(請求項5)、上記作用を行うオートロック装置
をボックス本体内に組み込むことが可能となる。
【0016】この場合、デッドボルトがボックス本体の
開口縁部の内面に向かって出退するようケーシングを同
内面に固定しておき、ボックス本体の開口縁部における
デッドボルトの突出端対応位置に、当該ボックス本体の
内外に通じる解除孔を設けておくことにより、デッドボ
ルトがさほど大きくない振動によって突出してしまって
ロックされた場合でも、天板の上方から解除孔に挿通し
た棒状材でデッドボルトの突出端を下方へ押し込めば、
デッドボルトをアンロック位置に復帰させることができ
る(請求項6)。
【0017】また、内付けタイプのオートロック装置の
場合、マグネットを有する接当部材にケーシングを一体
に形成すれば、ケーシングを接当部材とは別に取り付け
る手間を省くことができ(請求項7)、マグネットを吸
着する板片にブラケットを一体に形成すれば、部品点数
が少なくて済む(請求項8)。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1〜図6は本発明の第一実施形態
を示している。図2は、本発明に係るオートロック装置
1を採用した食器棚(収納ボックス)2を示しており、
この食器棚2は、内部に食器が収納される前面が開放さ
れたボックス本体3を備え、このボックス本体3の上部
側の開口部4には左右一対の扉(ウィング)5が観音開
き状に枢着されている。
【0019】また、ボックス本体3の中央部には左右一
対の引き出し6が、かつ、下部には引き戸7が設けられ
ている。扉5の縁部内面5Aには、ボックス本体3の天
板8と底板9に設けた接当部材10のマグネット11に
対応する鋼製の板片(図2には図示せず)が取り付けら
れ、ボックス本体3に向かって揺動された扉5の板片を
本体3側のマグネット11で吸着することにより、扉5
を閉鎖位置に保持できるようになっている。
【0020】ボックス本体3の天板8には、地震等の揺
れによって当該食器棚2が倒れるのを防止するワイヤー
12の固定金具13が固着され、このワイヤー12の先
端は部屋の上隅に設けた掛止金具14に引っ掛けられて
いる。ボックス本体3の天板8には、同じく地震等の揺
れによって扉5が開くのを自動的に阻止する前記オート
ロック装置1が取り付けられている。
【0021】図1、図3〜図6に示すように、このオー
トロック装置1は、天板8の前縁部下面(ボックス本体
3の開口縁部の内面)8Aに取り付けられる合成樹脂製
のケーシング15と、このケーシング15内に上下出退
自在に挿通されたデッドボルト16と、このデッドボル
ト16を常時上方へ付勢する第一コイルバネ17と、デ
ッドボルト16を予めケーシング15内に保持しておく
保持部材18と、地震等に伴う過大な(震度2〜3程
度)揺れを検知して保持部材18をデッドボルト16か
ら解除するオートロック手段19と、を備えている。
【0022】ケーシング15は、天板8の下面8Aにね
じ止めされる上面側が開口された固定部20と、この固
定部20の前端部に同固定部20と直交して一体に固着
された有底筒状のガイド筒部21と、固定部20の上面
開口部を閉塞する蓋部材22とを備えている。図1、図
4に示すように、ケーシング15は、ガイド筒部21の
上端開口21Aが天板8の下面8Aから適当な間隔をも
って離間するよう、蓋部材22に積層されたスペーサ2
3を介して天板8の下面8Aにねじ止めされている。
【0023】すなわち、ガイド筒部21の上端開口21
Aは図1、図4に示す取付状態において天板8の下面8
Aから離間しており、これにより、後述するブラケット
40の挿通空間24が形成されている。また、このガイ
ド筒部21の上端開口21Aから前記デッドボルト16
が上下動自在に挿通されている。なお、食器棚2の種類
によって天板8と扉5の間隔Eが変化した場合には、厚
みの異なるスペーサ23を採用してケーシング15の取
付高さを変更することにより、適正な挿通空間24を確
保することができる。
【0024】図3に示すように、蓋部材22は、固定部
20の上面開口部を閉塞する方形板状の蓋本体25と、
この蓋本体25の前端に固定したガイド蓋26とからな
り、蓋本体25の左右両側に設けた第一ねじ孔27に挿
通した図外の取付ねじによってケーシング15に固定さ
れている。蓋本体25の下面の左右両側には、固定部2
0に設けた位置決め孔28に嵌合して同固定部20に対
する位置決めを行う位置決めピン29が突設されてい
る。
【0025】ガイド蓋26は、平面視ほぼT字状に形成
されており、固定部20の前部に形成されている段部3
0に嵌合し、このさい、前記保持部材18の前部を前後
方向(図1の左右方向)にガイドする。すなわち、ガイ
ド蓋26の中央部には下側に開口しかつ前後方向に延び
るガイド溝31が形成され、このガイド溝31に板状の
保持部材18の前部を挿通することにより、同保持部材
18が前後方向にガイドされている。
【0026】また、蓋本体25とケーシング15の固定
部20には、ともに四隅の同じ位置に第二ねじ孔32が
形成されており、この第二ねじ孔32に上向きに挿通し
た取付ねじ33を天板8の下面8Aに向かってねじ込む
ことにより、ケーシング15がこれを閉塞する蓋部材2
2とこの上に積層されるスペーサ23を介して天板8に
固定されている。
【0027】図1及び図3に示すように、デッドボルト
16はガイド筒部21の内空長とほぼ同じ長さを有し、
下端から中央部に延びる有底のバネ収納穴34を備え、
このバネ収納穴34に収納した第一コイルバネ17とと
もにガイド筒部21に挿通される。このとき、この第一
コイルバネ17は、その下端部がガイド筒部21の底壁
35に立設した連結ピン36に套嵌され、バネ収納穴3
4内に圧縮状態で収納される。このため、デッドボルト
16は第一コイルバネ17によって常時上方へ付勢され
ている。
【0028】デッドボルト16の側面下部には左右一対
のストッパー37が突設され、このストッパー37間で
上下方向の案内溝38が形成されている。この案内溝3
8に前記ガイド筒部21の内面に上下方向に延設したガ
イドレール39を嵌合させるようにして、当該デッドボ
ルト16がガイド筒部21内に挿通されている。また、
ストッパー37は前記ガイド蓋26の前端部26Aに当
接することにより、当該デッドボルト16が上方へ抜け
出すのを規制している。
【0029】一方、扉5の内面5Aには、デッドボルト
16に係止されて扉5の開放を規制するブラケット40
が取付ねじ41によって固定されている。このブラケッ
ト40は取付板42とこれに直交する方形リング状の係
止板43とから側面視L字状に屈曲形成されており、係
止板43にはデッドボルト16の横断面よりも大きい係
合孔44が形成されている。
【0030】ブラケット40は、取付板42を取付ねじ
41によって扉5の内面5Aにねじ止めすることによ
り、係止板43が内面5Aから後方へ突出するように取
り付けられていて、このブラケット40の取付位置は、
扉5の閉鎖状態において当該係止板41がデッドボルト
16の出退位置と同じ平面位置となり、かつ、前記挿通
空間24に入り込む高さ位置とされている。
【0031】このため、デッドボルト16がそのガイド
筒部21内にすべて納まっているときは(図1の実
線)、デッドボルト16はブラケット40から解除され
ており、扉5の開放を許容するアンロック位置Aとなる
が、他方、ストッパー37がガイド蓋26の前端部26
Aに当接するまで突出したときは(図1の仮想線)、デ
ッドボルト16の上部が扉5に固定してあるブラケット
40の係合孔44に入り込み、当該扉5の開放が阻止さ
れるロック位置Bとなる。
【0032】前記ケーシング15の固定部20には、デ
ッドボルト16の出退方向と交差するよう前後方向(図
1における左右方向)に延びる収納部45が形成されて
おり、この収納部45の左右方向中央部に、前記保持部
材18が前後方向移動自在にガイドされた状態で挿通さ
れている。すなわち、本実施形態の保持部材18は、ほ
ぼ短冊板状に形成された金属製のスライド板よりなり、
収納部45の底面45A中央部に凹設された前後方向の
ガイド溝46の間に縦向きに嵌め込むことにより、収納
部45内に前後方向移動可能にガイドされている。ま
た、ガイド溝46の側壁上端縁に続いて底面45Aより
も上方に突出する転動部材19Aの案内突条47が、前
記溝46と平行に設けられている。
【0033】この板状の保持部材18は、デッドボルト
16の側面に形成した掛止凹部48に嵌合する掛止片
(掛止部)49を前端部に備え、当該保持部材18をデ
ッドボルト16側に付勢する第二コイルバネ50を連結
するための連結片51を後端部に備えている。また、保
持部材18の中央部には上方に大きく開いた逃げ凹部5
2が切り欠き形成され、その後部上端縁には、当該保持
部材18を第二コイルバネ50に抗して後方へスライド
させるための解除片53が形成されている。
【0034】なお、保持部材18の掛止片49の上縁
は、デッドボルト16の下方移動に伴って当該保持部材
18を後方へ押し戻すべく、前下がり傾斜状のテーパー
部49Aが形成されている。一方、図1に示すように、
保持部材18の連結片51を外嵌して取り付けられる第
二コイルバネ50は収納部45の後端壁部に当接して当
該保持部材18を常時前方へ付勢している。このコイル
バネ50の付勢力によって保持部材18の掛止片49が
デッドボルト16の掛止凹部48内に強制的に嵌合さ
れ、これにより、デッドボルト16を予めアンロック位
置Aに保持することができる。
【0035】本実施形態のオートロック手段19は、ロ
ーラ状の転動部材19Aからなり、上記板状の保持部材
18とともに収納部45内に収納され、軸線をガイド溝
46と直交させるようにして保持部材18の逃げ凹部5
2内に前後方向転動自在に設けられている。このため、
転動部材19Aがボックス本体3の揺れに伴って後方へ
移動すると、保持部材18の解除片53に衝突して同保
持部材18をデッドボルト16から解除させる。
【0036】また、転動部材19Aは、その直径が収納
部45の前後方向長さよりも小さく、かつ収納空間高さ
よりも小さい金属丸棒体からなり、収納部45内でその
ガイド溝46により案内されている保持部材18を、地
震時の揺れ(例えば、震度2〜3程度の揺れ)によっ
て、第二コイルばね50の弾発力に抗して後方に押動さ
せるに十分な慣性力(衝突力)を発生させうる重さに設
計されている。
【0037】なお、転動部材19Aの材料としては、地
震等による震度2〜3程度の揺れにより感度良く確実に
転動し、かつその感度を長期間持続させうる錆の発生し
にくい金属として、例えば真鍮を採用するのが好ましい
が、鋼材の外周に樹脂を被覆したものであってもよい。
また、樹脂内に鉛等の比重の高い金属を埋設したものも
採用できる。
【0038】また、前記案内突条47は、転動部材19
Aの転動摩擦抵抗が可及的に小さくなるように設計され
たもので、収納部45の底面45Aの中央部における、
ガイド溝46の開口両側縁に沿って二条設けられてい
る。しかして、保持部材18の逃げ凹部52の底面52
Aがその案内突条47の上端面よりも低くなるよう、保
持部材18の中途部がガイド溝46内に収まる形状に形
成されていて、これにより、転動部材19Aは逃げ凹部
52内では保持部材18に接触せずに転動するので、そ
の転がり抵抗が小さくなり地震時の作動感度が良くな
る。
【0039】この転動部材19Aは、ボックス本体3が
揺れることによって収納部45内で前後に往復転動する
が、その揺れが地震等により生じた大きなものであると
きは、その転動による慣性力が大きくなって保持部材1
8の解除片53に強く衝突する。この衝突により、第二
コイルバネ50によって前方へ付勢されている保持部材
18が後方(図1の左側)へ変位して保持部材18の掛
止片49がデッドボルト16の掛止凹部48から離脱
し、その後、デッドボルト16が第一コイルバネ17に
よって上方に突出されてロック位置Bとなる。
【0040】この場合、デッドボルト16がさほど大き
くない振動によって突出し、扉5が不本意にロックされ
てしまうこともありうる。そこで、本実施形態では、デ
ッドボルト16が天板8の下面8Aに向かって上下方向
に出退することから、図1に示すように、当該デッドボ
ルト16の突出端対応位置に、天板8を上下方向に貫通
する解除孔54を設けている。
【0041】このため、デッドボルト16がさほど大き
くない振動によって突出してしまった場合でも、天板8
の上方から解除孔54に挿通した図外の棒状材でデッド
ボルト16の突出端を下方へ押し込むことにより、デッ
ドボルト16をアンロック位置Aに復帰させることがで
きる。上記実施形態に係るオートロック装置1によれ
ば、第一コイルバネ17に抗してデッドボルト16を押
し下げると、保持部材18の掛止片49がそのテーパー
部49Aを通過して掛止凹部48に嵌合し、デッドボル
ト16をアンロック位置Aに保持し、ボックス本体3に
大きな揺れが生じていない通常の場合は扉5を自由に開
閉することができる。
【0042】一方、ボックス本体3に想定した震度より
も大きな揺れが生じると、上記のように転動部材19A
が保持部材18の解除片53に衝突したときの衝撃力に
よって掛止片49による保持が解除され、デッドボルト
16が自動的かつ瞬時にロック位置Bとなり、食器棚2
内の食器が外部に飛び出すのを未然に防止できる。な
お、上記実施形態において、左右の扉5のうち一方の扉
5の縁部に、両扉5間の間隙を閉塞する帯板状の召し合
わせ部材を固着する場合には、他方の扉5を開かないと
一方の扉5を開くことができないので、他方の扉5のみ
にブラケット40を設け、これを自動的に係止するオー
トロック装置1をボックス本体3に一つ設ければ足り
る。
【0043】ただし、召し合わせ部材が一方の扉5に対
して揺動自在に枢着されている場合には、後述の第三実
施形態のように、左右両扉5にブラケット40を設け、
これらのブラケット40に対応するボックス本体3のそ
れぞれの位置にオートロック装置1を設ける必要があ
る。また、片方開き扉5の収納ボックス2の場合には、
オートロック装置1をボックス本体3の立側面に取り付
けることもできる。
【0044】なお、上記第一実施形態において、図1に
一点鎖線で示すように、前記保持部材18の後端下部
(連結片51の下方)を傾斜辺55とすることにより、
後部下端の角隅点Oが転動部材19Aの衝突点Pから前
方に距離Sだけ離れた位置になるようにしてもよい。か
かる傾斜辺55を形成すると、転動部材19Aが解除片
53に衝突したとき、角隅点Oを支点として保持部材1
8の下面18Aが溝底46Aから若干浮き上がり気味に
後退することになるので、保持部材18の掛止片49が
デッドボルト16の掛止凹部48から離脱しやすくな
り、これによって感度の向上を図ることができる。
【0045】図7〜図9は、本発明の第二の実施形態を
示している。この実施形態が第一の実施形態と異なると
ころは、オートロック手段19がボール状の転動部材1
9Bからなる点と、これに伴い、ケーシング15の収納
部45の底面45Aが円筒面とされている点にあり、そ
の他の構成は前記した第一の実施形態と同様である。従
って、図面には図1〜図6の符号と同符号を付し、詳細
説明は省略する。
【0046】なお、この第二の実施形態においても、保
持部材18の下部を二点鎖線で示すように傾斜辺55と
することができる。また、本発明は、食器棚2だけでな
く、本棚、タンス等の家具の他、ウィングを備えた収納
ボックスに広く採用できる。次に、図10〜図14は本
発明の第三実施形態を示しており、この実施形態では、
召し合わせ部材59を設けた扉5も独立に開閉できるよ
う、同部材59を一方の扉5に対して揺動自在に枢着さ
れている収納ボックス2に本発明のオートロック装置1
を採用した場合を示している。
【0047】図10において、本実施形態の収納ボック
ス2は、タンス、食器ケース、化粧ケースその他の家具
に使用されるもので、左右の側板3Aと天板8及び底板
9とから方形枠状に組み立てられたボックス本体3と、
ボックス本体3の前面開口部4に同開口部4を開閉自在
に閉塞する左右一対の扉5L,5Rとを備えている。こ
の左右一対の扉5L,5Rは、その幅方向外側縁がボッ
クス本体3の側板3Aに蝶番等を介して枢着され、収納
ボックス2の内外方向に回動自在ないわゆる観音開き式
とされていて、両扉5L,5Rの外面中央には把手57
が固着されている。
【0048】両扉5L,5Rの先端部でかつ内面下部に
は板片58が張設されていて、この板片58はオートロ
ック装置1に必要な前記ブラケット40を兼ねている。
すなわち、図10及び図13に示すように、ブラケット
40の取付板42は幅方向に長い帯板に形成されてお
り、接当部材10のマグネット11に吸着される板片5
8としての機能を有する。
【0049】天板8及び底板9の開口部4側でかつ幅方
向中央には、後述する召し合わせ部材59を閉姿勢にす
るための接当部材10がそれぞれ固定されている。図1
0及び図12に示すように、この上下の接当部材10
は、いずれも、召し合わせ部材59の接当面60を前面
中央部に備え、前記板片58を引きつけて両扉5L,5
Rを閉塞状態にするマグネット11を前面左右両側に有
している。また、上下の接当部材10のうち、上側の接
当部材10Uの左右両端部には、前記オートロック装置
1のケーシング15が一体に組み込まれている。
【0050】すなわち、オートロック装置1のケーシン
グ15は、そのデッドボルト16を前側(ボックス本体
3の開口側)へ向けるようにして、接当部材10Uの左
右両端部に形成した取付凹部11Aに嵌め込まれてい
る。この取付凹部11Aは、ケーシング15の取付部で
あると同時に、前記挿通空間24を確保するスペースと
しての意義を有する。
【0051】このように、本実施形態では、接当部材1
0にオートロック装置1のケーシング15を一体に組み
込んだので、接当部材10を天板8に固定すると同時に
オートロック装置1のケーシング15も天板8に取り付
けられることになる。また、ブラケット40をその取付
板42がマグネット11に吸着されるように配置すれ
ば、デッドボルト16とブラケット40の係合孔44と
の位置合わせが容易となるので、ブラケット40の取付
手間も低減できる。
【0052】なお、オートロック装置1自体の内部構造
は第一実施形態の場合と同様であるので、図面に同一符
号を付してその説明を省略する。また、本実施形態では
接当部材10の左右両側にオートロック装置1を並設し
ているので、図10及び図12に示すように、デッドボ
ルト16のロックを解除するための解除孔54を天板8
に二つ設けている。
【0053】更に、本実施形態では、下側の接当部材1
0Lにはオートロック装置1を設けていないが、底板9
に設けた解除孔54からデッドボルト16を操作するス
ペースを確保できる場合には、下側の接当部材10Lに
もオートロック装置1を設けることができる。召し合わ
せ部材59は、扉閉鎖時に両扉5L,5Rの先端間の間
隙eを閉塞するためのもので、左側の扉5Lの先端部内
面に、上下一対のオートヒンジ61を介して上下方向の
シャフト62回りでかつ収納ボックス2の内外方向に揺
動自在に枢着されている。この召し合わせ部材59は、
ボックス本体3の内空高さとほぼ同じ長さの長尺帯板材
よりなり、幅方向右側の縁部が前記接当部材10Uとス
ムーズに摺接するよう断面円弧状に形成されている。
【0054】上下一対のオートヒンジ61は、図11に
示すように、左側の扉5Lの先端部に固定される固定翼
63と、召し合わせ部材59を支持する可動翼64とを
備えている。固定翼63の表面には、相対向する一対の
枢支ブラケット65と、このブラケット65の一側縁間
を連結する規制壁66とが立設されていて、このブラケ
ット65間にシャフト62が上下方向に架設されてい
る。
【0055】可動翼64は、召し合わせ部材59の内面
に固着されてその召し合わせ部材59を回動自在に支持
する支持板67と、支持板67の幅方向一側縁から延設
されたアーム部68と、アーム部68の先端に設けた上
下一対の筒部69とを備え、枢支ブラケット65間に配
置した筒部69にシャフト62を挿通させることによ
り、固定翼63に対してシャフト62回りに回動自在に
取り付けられている。なお、可動翼64は、そのアーム
部68が回動方向において弾性変形しうるプラスチック
等の樹脂材料で構成されている。
【0056】可動翼64のアーム部68は、断面へ字状
に屈曲されて背面側に前記規制壁66との当り面70を
有していて、図13に示すように、可動翼64の固定翼
63に対する回動角αは、アーム部68の当り面70が
規制壁66に当接することによって90度より小さくな
るように設定されている。そして、この可動翼64の回
動角αが右側の扉5R側に向くよう召し合わせ部材59
を左側の扉5Lに固定することにより、召し合わせ部材
59の左側への揺動範囲を90度以内に規制するように
している。
【0057】また、シャフト62の筒部69間には、可
動翼64のアーム部68を固定翼63の規制壁66側に
付勢する巻きバネ71が套嵌されていて、本実施形態で
は、この巻きバネ71によって、前記召し合わせ部材5
9が左側の扉5Lへの取付状態において常に内側揺動方
向へ付勢されている。従って、召し合わせ部材59は、
図13に示すように、扉5Lが開放されているときはそ
の扉5Lの内面から回動角αだけ内側に傾斜した状態で
保持されている。
【0058】上記構成の召し合わせ装置を有す収納ボッ
クス2においては、先ず、図13に示すように、左側の
扉5Lが開放状態でかつ右側の扉5Rが閉鎖状態にある
場合には、召し合わせ部材59は、巻きバネ71によっ
て内側(図1の上側)揺動方向に付勢されているため、
左側の扉5Lの内面から回動角αだけ傾いた状態で保持
されている。
【0059】このとき、右側の扉5Rは閉鎖されている
ので、右側のブラケット40の取付板42(板片58)
がマグネット11に吸着されているとともに、ブラケッ
ト40の係止板43は、その係合孔44がデッドボルト
16と対応するよう挿通空間24内に位置している。こ
の状態から左側の扉5Lを閉じていくと召し合わせ部材
59の縁部が上下の接当部材10の接当面60に接当す
る。そこから、さらに左側の扉5Lを閉じ方向に押す
と、召し合わせ部材59が接当面60上を摺動しながら
接当面60から反力を受け、巻きバネ71の付勢力に抗
して前側(図13の下側)に揺動し、図14(a)に示
すように、左側の扉5Lが完全に閉鎖された時に両扉5
L,5R先端部間の間隙eが当該召し合わせ部材59に
よって収納ボックス2の内側から閉塞されることにな
る。
【0060】また、このとき、左側の扉5Lも閉鎖され
るので、左側のブラケット40の取付板42(板片5
8)がマグネット11に吸着されるとともに、左側のブ
ラケット40の係止板43は、その係合孔44がデッド
ボルト16と対応するよう挿通空間24内に位置するこ
とになる。一方、両扉5L,5Rがいずれも閉鎖状態に
ある場合には、右側の扉5Rを独立して開放できること
は勿論のこと、上記と逆の動作手順をふむことにより、
右側の扉5Rを閉鎖させたまま左側の扉5Lのみを開放
することができる。
【0061】なお、上記したオートロック装置1を組み
込んだ接当部材10と、扉5をロックするブラケット4
0を兼ねた板片58は、召し合わせ部材59を揺動自在
に取り付けた上記召し合わせ装置を設けていない収納ボ
ックス2にも採用することができる。上記の各実施形態
において、デッドボルト16の解除孔54には、図15
に示すような解除ボタン75を設けてもよい。
【0062】この解除ボタン75は、解除孔54に上か
ら嵌合する有底円筒状の筒体76と、この筒体76内に
上下動自在に挿通されたボタン軸77と、このボタン軸
77を常時上方へ付勢するコイルバネ78とを備え、ボ
タン軸77の上端の押し操作部79は筒体76の上壁8
0から上方へ突出している。また、コイルバネ78は、
ボタン軸77の鍔部81と筒体76の底壁82との間で
圧縮状態になるよう当該ボタン軸77の中途部に套嵌さ
れている。
【0063】また、ボタン軸77は押し操作部79を押
した分だけ筒体76の底壁82から突出するようになっ
ていて、このボタン軸77の突出下端の平面位置はデッ
ドボルト16の出退位置に対応している。このため、押
し操作部79を上から押すと、ボタン軸77の下端で突
出状態にあるデッドボルト16をガイド筒部21内に戻
すことができる。
【0064】なお、筒体76の外周部には、同筒体76
が上方への抜けるのを規制する地獄片76Aが形成され
ている。一方、上記の各実施形態において、天板8に解
除孔54を設けられない場合には、図16に示すよう
に、デッドボルト16の前面に突設した解除ピン83に
よって同ボルト16をブラケット40から解除すること
ができる。
【0065】すなわち、図16では、ガイド筒部21の
前部に上下方向のスリット84が形成してあり、このス
リット84内にデッドボルト16の前面に突設した解除
ピン83が収納され、この解除ピン83は、扉5の内面
5Aとボックス本体3の開口部4との間の隙間δに達す
る長さを有する。このため、その間隙δから挿入した薄
長の板材か細い棒を解除ピン83に引っかけて同ピン8
3を押し下げれば、デッドボルト16をガイド筒部21
内に戻すことができる。
【0066】この図16に示すデッドボルト16の解除
方法によれば、天板8に解除孔54を設ける必要がなく
なるので、オートロック装置1の組付けコストを低減で
きる。しかし、この場合、扉5の内面5Aとボックス本
体3の開口縁の間の間隙δから挿通した薄長の板材か細
い棒を解除ピン83に引っかけねばならないので、観音
開きタイプの収納ボックス2には適用しにくいという欠
点がある。
【0067】なお、図16において、符号85は扉5と
ボックス本体3の側板3Aに枢着するための蝶番を示
す。図17は、本発明の第四の実施形態を示している。
この実施形態は、これまでの内付けタイプの実施形態
(第一〜第三)とは異なり、外付けタイプのオートロッ
ク装置1を示すものであり、この場合、ケーシング15
はボックス本体3の開口縁部の外面8B(図例では上
面)に取り付けられていて、図1の場合を上下反転させ
た取付関係になっている。
【0068】このケーシング15は、その前端部のガイ
ド筒部21の下端開口21Bが下向きとなるようボック
ス本体3に固定されていて、このガイド筒部21内に、
デッドボルト16が扉5の表面に向かって下方突出する
よう、出退自在に設けられている。なお、図1の場合と
同一機能の部材には同一符号を付して、その説明を省略
する。
【0069】しかして、デッドボルト16がガイド筒部
21に収まっているときは、その下端が扉5よりも上方
でその開放が許容されるアンロック位置Aになるが、ロ
ーラ状又はボール状の転動部材19A,19Bが保持部
材18と衝突してデッドボルト16が下方へ突出する
と、ボルト16の下端部が扉5の上縁よりも下方へ突出
して同扉5の開放が阻止されるロック位置Bとなる。
【0070】このように、当該外付けタイプのオートロ
ック装置1ではデッドボルト16がボックス本体3の外
部で突出するため、扉5にブラケット40を固定した
り、ボックス本体3に解除孔54を設けたりする必要は
ない。なお、上記した各実施形態は例示的なものであっ
て限定的なものではない。すなわち、本発明の範囲は前
記した特許請求の範囲によって示され、その請求項の意
味に入るすべての変形例は本発明に含まれるものであ
る。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
オートロック手段をケーシング内で転動する転動部材に
より構成したので、ケーシング内にニードルベアリング
等の滑り部材を設けなくてもオートロック手段をスムー
ズに移動でき、製造コストの高騰を招来することなく当
該オートロック装置の感度を向上できる。
【0072】請求項2記載の発明によれば、転動部材が
保持部材の逃げ凹部内に収納されるので、オートロック
手段としてボールやローラよりなる転動部材を採用した
にも拘らず、ケーシングの肥大化を可及的に防止でき
る。請求項3記載の発明によれば、転動部材が保持部材
に接触せずに転動するため、同転動部材を保持部材に対
して強く衝突させることができ、保持部材によるデッド
ボルトの解除動作を確実にできる。
【0073】請求項4記載の発明によれば、転動部材が
案内突条の上面に接して転動するためその転がり抵抗が
低減し、当該オートロック装置の感度をより向上でき
る。請求項5記載の発明によれば、オートロック装置を
ボックス本体内に組み込む内付けタイプを採用できる。
請求項6記載の発明によれば、解除孔に挿通した棒状材
でデッドボルトの突出端を押し込むだけでデッドボルト
をアンロック位置に復帰できるので、オートロック装置
をボックス本体内に設ける内付けタイプであっても、デ
ッドボルトによるロックの解除を容易に行える。
【0074】請求項7記載の発明によれば、ケーシング
を接当部材とは別に取り付ける手間が省けるので、オー
トロック装置の取付作業が簡便になる。請求項8記載の
発明によれば、板片にブラケットを一体に形成したの
で、部品点数を少なくでき、オートロック装置の材料コ
スト及び加工手間を更に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す中央縦断面図であ
る。
【図2】同実施形態に係るオートロック装置が装着され
た食器棚の斜視図である。
【図3】同実施形態の分解斜視図である。
【図4】同実施形態の取付構造を示す食器棚(収納ボッ
クス)の上部の縦断面図である。
【図5】図1のA−A線断面図である。
【図6】同実施形態における蓋部材を除去した状態の平
面図である。
【図7】第二実施形態における蓋部材を除去した状態の
平面図である。
【図8】同第二実施形態の中央縦断面図である。
【図9】図8のB−B線断面図である。
【図10】第三実施形態を示す収納ボックスの斜視図で
ある。
【図11】(a)は召し合せ部材の取付構造を示す斜視
図であり、(b)は召し合せ部材をウィングに取付ける
ためのオートヒンジの斜視図である。
【図12】同第三実施形態における上側の接当部材の平
面図である。
【図13】同実施形態におけるウィングを閉鎖する直前
における上側の接当部材の平面図である。
【図14】(a)はウィングを閉塞した後における上側
の接当部材の平面図であり、(b)は(a)の中央縦断
面図である。
【図15】解除ボタンとオートロック装置の取付関係を
示す収納ボックスの上部の縦断面図である。
【図16】解除ピンを有するオートロック装置を示す収
納ボックスの上部の縦断面図である。
【図17】本発明の第四実施形態を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 オートロック装置 2 収納ボックス(食器棚) 3 ボックス本体 4 開口部 5 ウィング(扉) 15 ケーシング 16 デッドボルト 18 保持部材 19 オートロック手段 19A ローラ状の転動部材 19B ボール状の転動部材 40 ブラケット 45 収納部 46 ガイド溝 47 案内突条 49 掛止部 52 逃げ凹部 54 解除孔 A アンロック位置 B ロック位置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方に開口する開口部(4)にウィング
    (5)が枢着されたボックス本体(3)の開口縁部に取
    り付けられるケーシング(15)と、前記ケーシング
    (15)内に、前記ウィング(5)の開放を阻止するロ
    ック位置(B)からその開放を許容するアンロック位置
    (A)まで出退自在となるように挿通され、かつ、その
    ロック位置(B)側へ付勢されているデッドボルト(1
    6)と、 前記デッドボルト(16)を予めアンロック位置(A)
    に保持しておく保持部材(18)と、 前記ボックス本体(3)に生じた過大な揺れに伴う慣性
    力を前記保持部材(18)に作用させて、同保持部材
    (18)を前記デッドボルト(16)から解除するオー
    トロック手段(19)と、を備え、 前記オートロック手段(19)は、前記ケーシング(1
    5)内に前後方向転動自在に設けられ、かつ、後方へ転
    動したときに前記保持部材(18)に衝突して同保持部
    材(18)を前記デッドボルト(16)から解除させる
    転動部材(19A)(19B)よりなるウィング付き収
    納ボックスのオートロック装置。
  2. 【請求項2】 ケーシング(15)に、デッドボルト
    (16)の出退方向と交差するよう前後方向に延びる収
    納部(45)が形成され、 保持部材(18)は、前記デッドボルト(16)側に付
    勢された状態で前記収納部(45)内において前後方向
    移動自在にガイドされ、かつ、前端部にデッドボルト
    (16)の掛止部(49)を有するとともに中央部に逃
    げ凹部(52)を有する板材よりなり、 この逃げ凹部(52)内に、転動部材(19A)(19
    B)が前後方向転動自在に設けられている請求項1記載
    のウィング付き収納ボックスのオートロック装置。
  3. 【請求項3】 収納部(45)の底に、板材よりなる保
    持部材(18)が縦向きに嵌合されるガイド溝(46)
    が設けられ、 前記保持部材(18)は、前記ガイド溝(46)への嵌
    合状態においてその逃げ凹部(52)の底(52A)が
    同ガイド溝(46)内に収まる形状に形成されている請
    求項1又は2記載のウィング付き収納ボックスのオート
    ロック装置。
  4. 【請求項4】 ガイド溝(46)と平行な案内突条(4
    7)が同ガイド溝(46)の開口両側縁に設けられてい
    る請求項3記載のウィング付き収納ボックスのオートロ
    ック装置。
  5. 【請求項5】 ケーシング(15)はボックス本体
    (3)の開口縁部の内面(8A)に取り付けられ、 ウィング(5)の内面(5A)に、ロック位置(B)の
    デッドボルト(16)が係合することで当該ウィング
    (5)の開放を阻止するブラケット(40)が突設され
    ている請求項1〜4のいずれかに記載のウィング付き収
    納ボックスのオートロック装置。
  6. 【請求項6】 デッドボルト(16)がボックス本体
    (3)の開口縁部の内面(8A)に向かって出退するよ
    うケーシング(15)が同内面(8A)に固定されてお
    り、 ボックス本体(3)の開口縁部におけるデッドボルト
    (16)の突出端対応位置に、当該ボックス本体(3)
    の内外に通じる解除孔(54)が設けられている請求項
    5記載のウィング付き収納ボックスのオートロック装
    置。
  7. 【請求項7】 ボックス本体(3)の開口縁部の内面
    (8A)に、前面側にマグネット(11)による吸着面
    を有する接当部材(10)が設けられ、ウィング(5)
    の内面(5A)に、前記マグネット(11)に吸着され
    る板片(58)が固定されている収納ボックスにおい
    て、 前記接当部材(10)にケーシング(15)が一体に形
    成されている請求項6記載のウィング付き収納ボックス
    のオートロック装置。
  8. 【請求項8】 板片(58)にブラケット(40)が一
    体に形成されている請求項7記載のウィング付き収納ボ
    ックスのオートロック装置。
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