JPH08303084A - ウィング付き収納ボックスのオートロック装置 - Google Patents

ウィング付き収納ボックスのオートロック装置

Info

Publication number
JPH08303084A
JPH08303084A JP18173995A JP18173995A JPH08303084A JP H08303084 A JPH08303084 A JP H08303084A JP 18173995 A JP18173995 A JP 18173995A JP 18173995 A JP18173995 A JP 18173995A JP H08303084 A JPH08303084 A JP H08303084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dead bolt
shaft
opening
lid
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18173995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3763596B2 (ja
Inventor
Katsuji Okuda
勝司 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuda Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Okuda Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okuda Manufacturing Co Ltd filed Critical Okuda Manufacturing Co Ltd
Priority to JP18173995A priority Critical patent/JP3763596B2/ja
Publication of JPH08303084A publication Critical patent/JPH08303084A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3763596B2 publication Critical patent/JP3763596B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drawers Of Furniture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボックス本体に生じた大きな揺れを検知して
ウィングを自動的にロックすることにより、収納物品が
外へ飛び出すのを防止する。 【解決手段】 本発明のウィング付き収納ボックスのオ
ートロック装置1は、開口部4にウィング5が枢着され
たボックス本体3の開口縁部外面に取り付けられるケー
シング12と、このケーシング12内に前記ウィング5
の開放を阻止するロック位置Bからその開放を許容する
アンロック位置Aまで出退自在となるように挿通されか
つロック位置Bへ付勢されているデッドボルト13と、
前記デッドボルト13を予めアンロック位置Aに保持し
ておく保持部材15と、前記ボックス本体3に生じた過
大な揺れに伴う慣性力を前記保持部材15に作用させて
同保持部材15を前記デッドボルト13から解除するオ
ートロック手段16と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウィング付き収納
ボックスのオートロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、食器棚、本棚、タンス等の家具
に代表されるウィング付きの収納ボックスでは、前面が
開放されたボックス本体の開口部に扉(ウィング)が観
音開き状に枢着されている。この扉の縁部内面には、ボ
ックス本体の天板等に設けたマグネットに対応する鉄片
が取り付けられていて、扉をボックス本体に向かって閉
めていくと同本体側のマグネットが前記鉄片を吸着し、
これによって扉を閉鎖位置に保持するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記家具に代表される
ウィング付きの収納ボックスでは、収納物品の出し入れ
を頻繁に行うため、一般に施錠装置を設ける場合が少な
く、また、施錠装置を設けたとしてもユーザーがこれを
余り利用しないことが多い。このため、先の阪神大震災
の経験からも判るように、大震度の地震等のため収納ボ
ックスが大きく揺らされると、その揺れによってマグネ
ットの吸着力のみで閉鎖されている扉が開いて食器等の
収納物品が外に飛び出し、これによって収納物品が破損
したり居住者に当たって負傷することがある。
【0004】本発明は、このような実情に鑑み、ボック
ス本体に生じた大きな揺れを検知してウィングを自動的
にロックすることにより、収納物品が外へ飛び出すのを
防止できるウィング付き収納ボックスのオートロック装
置を提供することを第一の目的とする。また、本発明
は、そのようなオートロック装置を可及的にコンパクト
にしかつ材料コストも低く抑えられるようにすることを
第二の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発
明に係るウィング付き収納ボックスのオートロック装置
は、開口部にウィングが枢着されたボックス本体の開口
縁部に取り付けられるケーシングと、このケーシング内
に前記ウィングの開放を阻止するロック位置からその開
放を許容するアンロック位置まで出退自在となるように
挿通されかつロック位置へ付勢されているデッドボルト
と、前記デッドボルトを予めアンロック位置に保持して
おく保持部材と、前記ボックス本体に生じた過大な揺れ
に伴う慣性力を前記保持部材に作用させて同保持部材を
前記デッドボルトから解除するオートロック手段と、を
備えたものである(請求項1)。
【0006】この場合、特に第二の目的を達成するた
め、ケーシングにデッドボルトの出退方向と交差する方
向に延びる収納部を形成し、保持部材を、先端部がデッ
ドボルトに掛止するよう同ボルト側に付勢して前記収納
部に挿通されたシャフトとし、オートロック手段を、前
記シャフトとともに収納部に挿通されかつ同シャフトに
対してその軸心方向において遊びをもって套嵌された筒
部材より構成することが好ましい(請求項2)。
【0007】ボックス本体に大きな揺れが生じていない
通常の場合は、デッドボルトが保持部材によって予めア
ンロック位置に保持されていて、このためウィングを自
由に開閉できる。一方、地震等によりボックス本体に過
大な揺れが生じると、オートロック手段がその慣性力に
よって保持部材をデッドボルトから解除するので、デッ
ドボルトがケーシングから飛び出してロック位置となり
ウィングの開放を自動的に阻止する。
【0008】なお、ケーシングは下面開放の固定部と、
該固定部の前端部にこれと直交して設けられた内面開放
状のデッドボルトのガイド部と、前記固定部とガイド部
の対向内側開口部を閉塞する着脱自在な蓋部材とにより
構成するのが好ましい(請求項3)。この場合、蓋部材
を取外すことにより、長さの異なるデッドボルトを交換
することができる。
【0009】また、ケーシングの蓋部材が、固定部の開
口部の一部を閉塞する蓋本体と、ガイド部の開口部及び
これに続く固定部の開口部の一部を閉塞する蓋本体とは
別体のガイド蓋とからなり、該蓋が前記蓋本体方向に、
少なくともデッドボルトの抜き出しを許容する量分の移
動を可能とし、ガイド蓋の固定部への固定及び固定解除
を外側から操作できるように構成することができる(請
求項4)。
【0010】このように、蓋部材を分割構成することに
よって、蓋本体を固定部に固着したままの状態で、前記
ガイド蓋をケーシングに固着している固着具を、ケーシ
ングから取り外し或いは緩めることにより、ガイド蓋を
ガイド部から離れる方向に移動させうるので、デッドボ
ルトを容易に抜き出すことができる。したがって、収納
ボックスの天板等の厚さに対応して適切な長さのデッド
ボルトと交換し、再びガイド蓋をガイド部側に移動させ
てその開口部を閉塞し固定することによって、デッドボ
ルトをガイド部から抜き出せないようにすることができ
る。
【0011】また、前記オートロック手段は、前記シャ
フトと共に収納部に挿通されかつ同シャフトに対してそ
の軸方向に移動可能に嵌装された開放断面をもった板部
材により構成することができる(請求項5)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図3は、本発明のオートロック装
置1を採用した食器棚(収納ボックス)2を示してお
り、この食器棚2は、内部に食器が収納される前面が開
放されたボックス本体3を備え、このボックス本体3の
上部側の開口部4には左右一対の扉(ウィング)5が観
音開き状に枢着されている。また、ボックス本体3の中
央部には左右一対の引き出し6が、かつ、下部には引き
戸7が設けられている。
【0013】扉5の縁部内面には、ボックス本体3の天
板8等に設けたマグネットに対応する鉄片(図示せず)
が取り付けられていて、ボックス本体3に向かって揺動
された扉5の鉄片を本体3側のマグネットで吸着するこ
とにより、当該扉5を閉鎖位置に保持できるようになっ
ている。ボックス本体3の天板8には、地震等の揺れに
よって当該食器棚2が倒れるのを防止するワイヤー9の
固定金具10が固着され、このワイヤー9の先端は部屋
の上隅に設けた掛止金具11に引っ掛けられている。
【0014】ボックス本体3の天板8には、同じく地震
等の揺れによって扉5が開くのを自動的に阻止する前記
オートロック装置1が取り付けられている。図1及び図
2は、本発明の第1実施形態を示し、このオートロック
装置1は、ボックス本体3の天板8の前縁部に取り付け
られる全体形状がほぼL字形に形成されたケーシング1
2と、このケーシング内に上下出退自在に挿通されたデ
ッドボルト13と、このデッドボルト13を常時下方へ
付勢する第一コイルバネ14と、デッドボルト13を予
めケーシング12内に保持しておく保持部材15と、地
震等に伴う過大な揺れを検知して保持部材15をデッド
ボルト13から解除するオートロック手段16と、を備
えている。
【0015】ケーシング12は、天板8の上面に取り付
けられる下面側が開放された固定部17と、この固定部
17の前端部に同固定部17と直交するように固着され
た断面C字状のガイド部18と、これら固定部17とガ
イド部18の対向内面を閉塞する蓋部材19とを備え、
ガイド部18が天板8の前端縁に接触して垂れ下がるよ
うに天板8の上面に配置されている。
【0016】ガイド部18は、図1に示す取付状態にお
いてその下端が扉5の上端よりもやや上方に位置する程
度の長さを有し、このガイド部18の下端開口から前記
デッドボルト13が上下動自在に挿通されている。蓋部
材19は、固定部17の下面側開口部17Aを閉塞する
蓋本体20と、この蓋本体20の前端から下方に延設さ
れたガイド蓋21とからなり、蓋本体20の四隅に設け
た第一ネジ孔22に挿通した図外の取付ネジによってケ
ーシング12に固定され、この際、ガイド蓋21はガイ
ド部18の対向内側開口部である切り込み溝23を閉塞
する。
【0017】また、蓋本体20とケーシング12の固定
部17はともにその前部がやや拡幅されており、この拡
幅部に、当該固定部17を天板8にネジ止めするための
第二ネジ孔24が設けられている。デッドボルト13
は、上端から中央部に延びる有底のバネ収納孔25を備
え、このバネ収納孔25に収納した第一コイルバネ14
とともにガイド部18に挿通されている。この第一コイ
ルバネ14の上端は当該ガイド部18の上底壁26に当
接しており、このため、デッドボルト13は第一コイル
バネ14によって常時下方へ付勢されている。
【0018】デッドボルト14の側面にはストッパー2
7が突設され、このストッパー27は前記ガイド蓋21
の内面中央に形成された上下方向のガイド溝28に嵌合
している。ガイド溝28はガイド蓋21の下端に至る手
前で終わっており、このガイド溝28の下端段部にスト
ッパー27を当接させることにより当該デッドボルト1
3が抜け止めされている。
【0019】なお、デッドボルト13はガイド部18の
内空長とほぼ同じ長さを有し、このため同ボルト13が
そのガイド部18内にすべて納まっているときは(図1
の実線)扉5の開放を許容するアンロック位置Aとな
る。また、ストッパー27がガイド溝28の下端段部に
当接するまで突出したときは(図1の仮想線)、デッド
ボルト13の下部が扉5の上端よりも下方に位置してそ
の開放を阻止するロック位置Bとなる。
【0020】また、デッドボルト13の下端部には、扉
5が当たったときに傷が付くのを防止するゴムパッド4
4が設けられている。固定部17には、図1における左
右方向、すなわちデッドボルト13の出退方向と直交す
る方向に延びる収納部29が前記開口部17Aに連通す
るように形成されており、この収納部29に前記保持部
材15が挿通されている。
【0021】保持部材15は、先端に縮径された掛止ピ
ン30をかつ基端に拡径された頭部31を有する段付き
の細いシャフトよりなり、このシャフト15の掛止ピン
30は、固定部17の前端部に形成したU字溝32を通
過してガイド部18まに至っており、デッドボルト13
の上端部側面に形成した掛止凹部33に嵌合する。な
お、デッドボルト13の上端縁には、同ボルト13の上
昇に伴って掛止ピン30を後方へ押し戻すためのテーパ
ー面34が形成されている。
【0022】一方、図1に示すように、シャフト15の
頭部31は収納部29の後端側に連通するバネ収納溝3
5に案内され、かつ、シャフト15の掛止ピン30はU
字溝32に嵌合したガイド蓋21の上端部36によって
支持されていて、これにより、シャフト15は収納部2
9内でその軸心方向(図1の左右方向)に移動自在とな
っている。
【0023】また、バネ収納溝35には、頭部31をデ
ッドボルト13側(図1の右側)へ押し出す第二コイル
バネ37が介装されている。このため、シャフト15は
第二コイルバネ37によって常時デッドボルト13側へ
付勢されてその掛止ピン30を掛止凹部33に嵌合させ
ており、これによって当該デッドボルト13を予めアン
ロック位置Aに保持している。
【0024】前記オートロック手段16は、シャフト1
5とともに収納部29に挿通されかつ同シャフト15に
対してその軸心方向において遊びをもって套嵌された筒
部材39よりなる。すなわち、この筒部材39は、外径
が収納部29よりもやや小さくかつ内径がシャフト15
の中間軸部38とほぼ同じに形成された両端が開口した
金属製の円筒パイプよりなり、筒部材39の長さはシャ
フト15の中間軸部38よりも短くなっている。
【0025】このため、ボックス本体3が大きく揺れる
と、これに伴って当該筒部材39がシャフト15の中間
軸部38に沿って往復動するが、その揺れが地震等によ
り生じた過大なものであるときは、筒部材39がシャフ
ト15の頭部31に強く衝突して第二コイルバネ37に
抗してシャフト15を後方(図1の左側)へ変位させ、
これによってシャフト15の掛止ピン30をデッドボル
ト13の掛止凹部33から離脱させ、その後、デッドボ
ルト13が第一コイルバネ14によって下方に突出され
てロック位置Bとなる。
【0026】上記第1実施形態のオートロック装置1に
よれば、第一コイルバネ14に抗してデッドボルト13
を押し上げると、シャフト15の掛止ピン30がその上
端のテーパー面34を通過して掛止凹部33に嵌合し、
デッドボルト13をアンロック位置Aに保持し、ボック
ス本体に大きな揺れが生じていない通常の場合は扉5を
自由に開閉することができる。
【0027】一方、地震等によりボックス本体3に過大
な揺れが生じると、上記のように筒部材39がシャフト
15の頭部31に衝突したときの衝撃力によって掛止ピ
ン30による保持が解除され、デッドボルト13が自動
的に瞬時にロック位置Bとなるので、食器棚2内の食器
が外部に飛び出すのを未然に防止できる。なお、筒部材
39の断面形状は円筒状だけでなく角筒状であってもよ
い。
【0028】図4は、本発明の第2の実施形態を示して
おり、この実施形態では、オートロック手段16を、上
方が開放された断面コ字状の板部材40により構成して
あり、この板部材40の断面内にシャフト15の中間軸
部38が挿通されている。蓋本体20の内面にはニード
ルベアリング41が所定間隔おきに設けられ、このベア
リング41によって板部材40の往復動をスムーズにし
ている。
【0029】このように、断面が開放された板部材40
をオートロック手段16とした場合、ベアリング41に
よって板部材40の往復動を円滑にできるが、ベアリン
グ41を設ける分だけ材料コスト及び加工コストが高く
なる。この点、上記第1の実施形態における筒部材39
は、シャフト15の中間軸部38に対して摺動するだけ
なので、その摺動面積が小さく、ベアリング41を設け
なくても往復動を円滑にできる。
【0030】図5は、本発明の第3の実施形態を示して
おり、この第3形態では、オートロック手段16を、シ
ャフト15の中間軸部38によって貫通された鋼製のボ
ール42により構成してあり、中間軸部38にはボール
41の移動範囲を制限するための鍔部43が形成されて
いる。この場合、オートロック手段16が鋼製のボール
42よりなるので、ケーシング12の固定部17の長さ
は短くできるが、固定部17の断面高さや幅が大きくな
って肥大化し、却って重量化する。
【0031】この点、上記第1の実施形態における筒部
材39や第2の実施形態における板部材40の場合は、
いずれもシャフト15の長手方向に沿って延設されてい
るので、筒部材39や板部材40に必要なシャフト15
を動かせるだけの重量を確保しながら、ケーシング12
の固定部17をスリムにできる。図6〜図10は、本発
明の第4の実施形態を示しており、この第4形態では、
ケーシング12の蓋部材19を構成する蓋本体20とガ
イド蓋21が別体とされており、蓋本体20が固定部1
7の下側開口部17Aの一部を閉塞し、ガイド蓋21が
側面視略L字形でガイド部18の切り込み溝23(開口
部)及びこれに続く前記開口部17Aの一部17Aを閉
塞すると共に蓋本体20方向即ち前記溝23から抜け出
す方向に移動可能となっている。
【0032】そして、前記ケーシング12の固定部17
中央部に、前記天板8への取付部45が両側に張出し状
に設けられると共に取付ネジ挿通孔24が夫々設けら
れ、前記固定部17のガイド部18寄りに、ガイド蓋2
1の取付ネジ挿通長孔46が、上側(外側)から貫通状
にかつ収納部29の長手方向に延びて設けられており、
該孔46から前記ガイド蓋21の固定部閉塞側に設けた
ネジ孔47に取付ネジ48をねじ込んで、ケーシング1
2にガイド蓋21を着脱可能に固着でき、しかも、取付
ネジ48を緩めるだけで、ガイド蓋21を移動可能とさ
れている。
【0033】第4の実施形態における蓋本体20は、平
板状で複数箇所に取付部49が幅方向に突出状に設けら
れ、該取付部49に設けたネジ挿通孔50を利用して、
取付ネジ51により着脱自在に固着されている。また、
第4の実施形態におけるガイド蓋21は、固定部17の
開口部17Aに嵌合された部分21Aが、開口部17A
内を前記中間軸部38の軸線方向(蓋本体20方向)に
往復移動可能とされている。なお、ガイド蓋21の往復
移動量Sは、ガイド蓋21に設けたガイド溝28の溝深
さと同じか又は若干大きくされており、これにより、デ
ッドボルト13のストッパー27が前記ガイド溝28の
ストッパー係止壁28Aに拘束されなくなり、デッドボ
ルト13をケーシング12のガイド部18から容易に抜
き出すことができるようになっている。
【0034】第4の実施形態によれば、ガイド蓋21
は、取付ネジ48を緩めることにより、ケーシング固定
部17の取付ネジ挿通長孔46を案内として蓋本体20
方向に移動させうるので、該ガイド蓋21を距離Sだけ
移動させると、ストッパー27がガイド溝28のストッ
パー係止壁28Aに拘束されなくなる。そこで、オート
ロック手段16を作動させることにより、筒部材39が
シャフト15の頭部31に衝突して掛止ピン30による
保持が解除され、デッドボルト13が第1コイルバネ1
4により下方に押し出され、前述のようにストッパー2
7はフリーとなっているので、デッドボルト13をガイ
ド部18から下方に抜き出すことができる。
【0035】そして、収納ボックス2の天板8の厚さに
対応する長さのデッドボルト13を、前記ガイド部18
に下方から挿入し、第1コイルバネ14の弾力に抗し
て、さらに押し上げると、シャフト15の掛止ピン30
が、デッドボルト13の上端のテーパー面34を通過し
て掛止凹部33に係合し、デッドボルト13をアンロッ
ク位置Aに保持させた後、ガイド蓋21をガイド溝23
に挿入すべく移動させ、取付ネジ48を締付けることに
より、デッドボルト13の交換をガイド蓋21を取り外
すことなく容易かつ迅速に行うことができる。
【0036】なお、ガイド蓋21は、その取付ネジ48
を抜き取って、ケーシング12から取り外してから、デ
ッドボルト13の交換を行うことができる。また、ケー
シング12を天板8に取付ける際に、ガイド蓋21の移
動量S分だけガイド部18と天板8前端面との間に隙間
を設けておくと、ケーシング12を収納ボックス2の天
板8に取付けた状態のままで、外側(上側)から取付ネ
ジ48を緩め、ガイド蓋21を移動させることにより、
上述のようにしてデッドボルト13の交換ができる。
【0037】したがって、第4の実施形態では、デッド
ボルト13の交換に際して、蓋部材19を取り外さない
でもよいので、第1乃至第3の実施形態のように一体物
の蓋部材19を取り外した時に、保持部材15、オート
ロック手段16、第2コイルバネ37等が飛び出して自
然に分解されるといった事態が生じることがなく、交換
作業を容易にかつ能率的に行うことができる。
【0038】図11、図12は、本発明の第5の実施形
態を示しており、この実施形態では、オートロック手段
16が、上方開放の断面コ字状の板部材40からなり、
板部材40の断面内にシャフト15の中間軸部38が挿
通されている。なお、該板部材40は、前記ケーシング
12の収納部29内で、その長手方向にスムーズに往復
移動可能に構成されている。
【0039】また、第5の実施形態において、板部材4
0の断面形状は、U字状、半円形等の開放断面とするこ
とができ、さらに、板部材40の収納の向きを上下逆
(即ち下方開放)にして、収納することも可能である。
なお、上記各実施の形態において、片方開きの扉の場合
には、オートロック装置1をボックス本体3の立側面に
取り付けることもできる。
【0040】また、本発明は、食器棚2だけでなく、本
棚、タンス等の家具の他、ウィングを備えた収納ボック
スに広く採用できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
地震等によりボックス本体に過大な揺れが生じると、オ
ートロック手段が作動してデッドボルトによりウィング
の開放を自動的に阻止するので、収納ボックス内の物品
が外へ飛び出すのを未然に防止でき、震災による被害を
可及的に小さくできる。
【0042】また、請求項2に記載の発明によれば、当
該オートロック装置を可及的にコンパクトにでき、か
つ、材料コストも低く抑えられる。そして、請求項3に
記載の発明によれば、構造が簡単、部品点数を少なくで
き、デッドボルトを収納ボックスの天板等の厚さに対応
した長さのものと交換可能である。
【0043】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
蓋部材が分割されているので、ガイド蓋を固定解除する
(取付ネジを緩めるか又は取り外す)ことによって、デ
ッドボルトを収納ボックスの天板等の厚さに対応した適
切な長さのものと容易にかつ能率的に交換でき、しか
も、ケーシングを収納ボックスに取付けた状態のままで
も、デッドボルトの交換が可能である。
【0044】また、請求項5に記載の発明によれば、慣
性力を適度にすることができると共に、製作及びケーシ
ング収納部への組込みが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すオートロック装置
の縦断面図である。
【図2】同装置の分解斜視図である。
【図3】同装置が取り付けられた食器棚の斜視図であ
る。
【図4】本発明の第2実施形態特にオートロック手段の
変形例を示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態特にオートロック手段の
他の変形例を示す断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態を示すオートロック装置
の縦断面図である。
【図7】図6の上面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】図7のB−B線断面図である。
【図10】図6の下面図である。
【図11】本発明の第5実施形態特にオートロック手段
のさらに他の変形例を示す断面図である。
【図12】図11のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 オートロック装置 2 ボックス本体 4 開口部 5 ウィング(扉) 12 ケーシング 13 デッドボルト 15 保持部材(シャフト) 16 オートロック手段 17 固定部 17A 開口部 18 ガイド部 19 蓋部材 20 蓋本体 21 ガイド蓋 23 開口部 29 収納部 39 筒部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部(4)にウィング(5)が枢着さ
    れたボックス本体(3)の開口縁部外面に取り付けられ
    るケーシング(12)と、 このケーシング(12)内に前記ウィング(5)の開放
    を阻止するロック位置(B)からその開放を許容するア
    ンロック位置(A)まで出退自在となるように挿通され
    かつロック位置(B)へ付勢されているデッドボルト
    (13)と、 前記デッドボルト(13)を予めアンロック位置(A)
    に保持しておく保持部材(15)と、 前記ボックス本体(3)に生じた過大な揺れに伴う慣性
    力を前記保持部材(15)に作用させて同保持部材(1
    5)を前記デッドボルト(13)から解除するオートロ
    ック手段(16)と、を備えているウィング付き収納ボ
    ックスのオートロック装置。
  2. 【請求項2】 ケーシング(12)にデッドボルト(1
    3)の出退方向と交差する方向に延びる収納部(29)
    が形成され、 保持部材(15)は、先端部がデッドボルト(13)に
    掛止するよう同ボルト(13)側に付勢して前記収納部
    (29)に挿通されたシャフトよりなり、 オートロック手段(16)は、前記シャフトとともに収
    納部(29)に挿通されかつ同シャフトに対してその軸
    心方向において遊びをもって套嵌された筒部材(39)
    よりなる請求項1に記載のウィング付き収納ボックスの
    オートロック装置。
  3. 【請求項3】 ケーシング(12)は下面開放の固定部
    (17)と、該固定部(17)の前端部にこれと直交し
    て設けられた内面開放状のデッドボルト(13)のガイ
    ド部(18)と、前記固定部(17)とガイド部(1
    8)の対向内側開口部(17A)(23)を閉塞する着
    脱自在な蓋部材(19)とを備えている請求項1又は2
    に記載のウィング付き収納ボックスのオートロック装
    置。
  4. 【請求項4】 ケーシング(12)の蓋部材(19)
    が、固定部(17)の開口部(17A)の一部を閉塞す
    る蓋本体(20)と、ガイド部(18)の開口部(2
    3)及びこれに続く固定部(17)の開口部(17A)
    の一部を閉塞する蓋本体(20)とは別体のガイド蓋
    (21)とからなり、該蓋(21)が前記蓋本体(2
    0)方向に、少なくともデッドボルト(13)の抜き出
    しを許容する量分の移動を可能とし、ガイド蓋(21)
    の固定部(17)への固定及び固定解除を外側から操作
    できるようになっている請求項1,2又は3に記載のウ
    ィング付き収納ボックスのオートロック装置。
  5. 【請求項5】 前記オートロック手段(16)は、前記
    シャフト(15)と共に収納部(29)に挿通されかつ
    同シャフト(15)に対してその軸方向に移動可能に嵌
    装された開放断面をもった板部材(40)よりなる請求
    項1,3又は4に記載のウィング付き収納ボックスのオ
    ートロック装置。
JP18173995A 1995-03-09 1995-07-18 ウィング付き収納ボックスのオートロック装置 Expired - Fee Related JP3763596B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18173995A JP3763596B2 (ja) 1995-03-09 1995-07-18 ウィング付き収納ボックスのオートロック装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-49985 1995-03-09
JP4998595 1995-03-09
JP18173995A JP3763596B2 (ja) 1995-03-09 1995-07-18 ウィング付き収納ボックスのオートロック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08303084A true JPH08303084A (ja) 1996-11-19
JP3763596B2 JP3763596B2 (ja) 2006-04-05

Family

ID=26390416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18173995A Expired - Fee Related JP3763596B2 (ja) 1995-03-09 1995-07-18 ウィング付き収納ボックスのオートロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3763596B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013024026A (ja) * 2011-07-24 2013-02-04 Okuda Seisakusho:Kk 地震時ロック装置とこれを有する収納ボックス

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013024026A (ja) * 2011-07-24 2013-02-04 Okuda Seisakusho:Kk 地震時ロック装置とこれを有する収納ボックス

Also Published As

Publication number Publication date
JP3763596B2 (ja) 2006-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2867681C (en) Drawer latch assembly and toolbox assembly
US9382730B1 (en) Locking device for two-way travel drawer
US9181731B2 (en) Drawer latch assembly and a toolbox assembly
US8141204B2 (en) Safety structure of an auto-eject pull handle for travel bag
JPH08303084A (ja) ウィング付き収納ボックスのオートロック装置
JP5812871B2 (ja) 収納家具の扉構造
JP3031911B2 (ja) 地震時ロック装置に使用するケーシングとそのケーシングを用いた収納ボックス
JP3598160B2 (ja) ウィング付き収納ボックスのオートロック装置
JP3533395B1 (ja) ロック装置付きクローザー
JP3031839B2 (ja) ウィング付き収納ボックスとそのオートロック装置及び地震時ロック方法
KR101002408B1 (ko) 조립체용 슬라이드 래치
JP2003027816A (ja) 耐震ロック機能を有する抽斗装置とその耐震ロック方法
JP2898971B1 (ja) ウィング付き収納ボックスとこれに用いるオートロック装置及びブラケット
JP2860295B1 (ja) 地震時ロック機能を有する収納ボックスとこの収納ボックスに用いる地震時ロック装置
JP3105460B2 (ja) ウィング付き収納ボックスのオートロック装置とこの装置を有する家具
JPH0978926A (ja) 耐震ロック装置
JP2721135B2 (ja) 家具などの開閉体ロック装置
JP2000002035A (ja) ウィング付き収納ボックスのオ―トロック装置
JP3041307B2 (ja) ウィング付き収納ボックスとこれに用いるオ―トロック装置及びデッドボルト
JP3032028U (ja) 耐震性引出し装置
JPH09287338A (ja) ウィング付き収納ボックスのオートロック装置
JP3639583B2 (ja) ウィング付き収納ボックスとこれに用いるオートロック装置及びデッドボルト
JPH0972142A (ja) 扉のラッチ錠装置
JP2004257242A (ja) ウィング付き収納ボックスのオートロック装置
AU2015100018A4 (en) Locking device for two-way travel drawer

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050802

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20050930

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20051220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100127

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110127

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees