JP3306774B2 - ダクトカバー取付構造 - Google Patents

ダクトカバー取付構造

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JP3306774B2 JP36194798A JP36194798A JP3306774B2 JP 3306774 B2 JP3306774 B2 JP 3306774B2 JP 36194798 A JP36194798 A JP 36194798A JP 36194798 A JP36194798 A JP 36194798A JP 3306774 B2 JP3306774 B2 JP 3306774B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線空間等のダク
ト空間に形成された開口を閉塞するために用いられるダ
クトカバーを、開口縁部に着脱可能に取り付けるための
ダクトカバー取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、オフィスでは、床面の適宜箇所か
ら引き出した配線類を隠蔽して机上に引出すために、机
の反使用端部下方に配線空間を設け、この配線空間上端
に形成した開口から配線を引出したり、床下から引き出
した配線類を外部から好適に机等の家具に案内する配線
引き回し用の配線案内用家具配線空間を机の反使用端に
付帯させるなどの工夫がなされている。そして、この配
線空間に設けた開口を閉塞するダクトカバーを着脱可能
に設けているものでは、該開口に装着したダクトカバー
を取り外しできないようにロック機構を設けているもの
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ロック機構は、例えばダクトカバーから水平に回動また
はスライドさせて突没可能にロック爪を設けておき、突
出したロック爪に係合可能な凹部を開口縁部に設けてな
る構成のものであったため、ロック爪を突出した状態で
無理矢理ダクトカバーを取り付けようとすると、ダクト
カバーの側面にロック爪が当たってロック爪が折れた
り、あるいは他の部材が損傷するおそれがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した不具
合を解消するために、ロック爪等の係合部に係合する被
係合部を弾性変形可能に構成したものであって、誤った
着脱操作をされても部材が損傷し難いダクトカバーの取
付構造を提供することを主たる目的としている。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明に係るダクトカ
バー取付構造は、ダクト空間に形成された開口にダクト
カバーを着脱可能に取り付ける際に用いられ、ダクトカ
バーと開口縁部とのいずれか一方に係合部を設け他方に
被係合部を設けておくとともに、この係合部に付帯させ
て設けた操作部を操作することによって前記係合部をロ
ック位置と非ロック位置との間で移動可能に構成してお
き、開口に取り付けたダクトカバーを、前記ロック位置
においては、前記係合部が被係合部に係合して取り外し
不能にロックし、非ロック位置においては、互いに非係
合状態となって取り外し可能としたものであって、前記
被係合部を弾性変形可能なものとし、前記係合部をロッ
ク位置にした状態で該被係合部を弾性変形させて前記ダ
クトカバーを開口に取付け得るように構成したことを特
徴とする。
【0006】このようなものであれば、間違えて、係合
部をロック位置にした状態で、ダクトカバーを取り付け
ようとした場合でも、係合部または被係合部が弾性変形
するので、係る操作によって係合部や被係合部が損傷す
ることを防止できる。このように、誤った操作に対する
損傷防止機能の向上を図れる。ロック状態と非ロック状
態との切換操作性を円滑にするには、係合部が、ダクト
カバーの着脱方向に略沿った仮想面内で、ロック位置と
非ロック位置との間で回動可能に構成されているものが
好ましい。
【0007】好適な実施態様としては、係合部が被係合
部との係合面を有した突出爪であり、被係合部がこの突
出爪に係合する係合面と、ダクトカバーを取り付ける動
作に伴って、ロック位置に位置させた突出爪に当接して
その受圧力を突出爪からの退避方向への弾性変形力に変
換する傾斜面とを具備する弾性変形可能な弾性爪である
ことが挙げられる。
【0008】簡単な構造で、係合部と非係合部によるロ
ック機能を確実に作用させるためには、開口縁部に、ダ
クトカバーを所定閉塞位置で保持する支持部材を設けて
おき、この支持部材に係合部を設けるとともに、ダクト
カバーを所定閉塞位置に位置決めするための位置決め部
を設けておくことが望ましい。操作部の移動軌跡に沿っ
て開口させた操作窓から物を落としたり、あるいは異物
侵入によって操作部が操作できなくなるなどの不具合
を、簡単な構造で回避するためには、回動端に操作部を
設けてなるアームを支持部材に枢支させ、このアームに
係合部を一体に設けるとともに、支持部材の上面に開口
させた操作窓からこの操作部を突出させているものであ
って、前記アームに操作部の操作位置に拘わらず、前記
操作窓の内方から閉塞するカバー体を一体に設けている
ものが好適である。
【0009】ロック位置と非ロック位置において操作レ
バーの操作感が変化するクリック感を与え、操作フィー
リングの向上と操作の確実化を図るには、係合部をロッ
ク位置と非ロック位置とに選択的に位置させることが可
能なクリックストップ部を具備し、このクリックストッ
プ部が、アームに摺動可能なように支持部材から突出さ
れたリブの前後に形成されたものであることが望まし
い。
【0010】本発明の効果を顕著に奏させるための具体
的実施態様としては、ダクト空間が、机や配線ピット等
の家具に設けられた配線用空間であり、その開口が、前
記家具の上面に形成されているものが挙げられる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。なお、図2は、家具本体5から前後パネ
ル4及び側方パネル15を省略した図となっている。本
実施例の配線案内用家具Aは、机等の家具に付帯して使
用され、床下配線空間からフロア上に導出させた配線類
を外部から隠蔽した状態で机の所望位置に案内するもの
である。この配線案内用家具Aは、図1及び図2に示す
ように、左右の脚体1の上端間を対をなす上桟2により
連結するとともに、下端部近傍をチャンネル状の下部配
線ダクト部材3Aにより連結して自立性のある構造体を
構成し、さらに、前記左右の脚体1間の前後端部に着脱
可能な前後パネル4を架設して家具本体5としている。
そして、この家具本体5内に形成される空間を配線空間
Sとするとともに、家具本体5の上端に前記配線空間S
を外部に連通させ得る上向開口部5aを形成している。
【0012】左右の脚体1は、角パイプ状の前後脚支柱
11、12の上端部近傍及び下端部を上下連結部材1
3、14により連結して構成されている。前記脚体1の
外側面側は、通常は図2に示すように着脱可能な側方パ
ネル15により蓋封されているが、同様の構成を有する
他の配線案内用家具等を幅方向に隣接配置する場合に
は、この側方パネル15を外すことによって、配線空間
S同士を連通させて横配線を行い得るようにしている。
【0013】下部配線ダクト部材3Aは、長手方向2箇
所に設けた開口31を介して、フロア上に引き出した配
線類を家具本体5内の配線空間S内に導き得るもので、
この下部配線ダクト部材3A及び前記上桟2に着脱可能
に装着した対をなすチャネル状の上部配線ダクト部材3
Bに、配線類の余長分やバッテリー等を載置するように
している。
【0014】上向開口部5aは、幅方向及び奥行方向の
寸法がそれぞれ家具本体5のそれの略半分程度に設定さ
れた4つの単位開口51aを一体に形成してなるもの
で、各単位開口51aは、第1、第2のダクトカバー6
A、6Bにより蓋封されている。第1、第2のダクトカ
バー6A、6Bは着脱可能なもので、奥行き方向の内縁
が外縁より上方となるように傾けた傾斜姿勢で、外側壁
63から突出させた枢支突起63aを上桟2の内側縁に
設けた枢支孔2aに嵌め込み、そこを支点に内縁を下方
に回動させて装着する。所定閉塞位置においては、内縁
に設けた下向き面6aが、上向開口部5aの長手方向両
端及び中央に配設した支持部材16の一端部側面に設け
た上向きのカバー支持面19aに当接してそれ以上下方
への回動ができないように支持される。なお、カバー支
持面を支持部材16の他端部側面にも設けて、より安定
にダクトカバー6A、6Bを支持させるようにしてもよ
い。この状態では、ダクトカバー6A、6Bの上面は上
桟2の上面と面一となるように設定されている。第1の
ダクトカバー6Aは、面板部61に蓋付のコンセントホ
ルダ受け具66を装着してなり、第2のダクトカバー6
Bは、面板部61が目隠し板状となっているもので、こ
れら第1、第2のダクトカバー6A、6Bをそれぞれ奥
行方向に並列して配設している。なお、奥行方向に並列
したこれら第1、第2のダクトカバー6A、6B間に
は、支持部材16の奥行寸法に等しい配線挿通口s1が
形成され、この配線挿通口s1を着脱可能な軟質樹脂製
の蓋封部材6Cにより蓋封するようにしている。
【0015】しかして、本実施例では、図3等に示すよ
うに前記支持部材16に係合部たる突起爪71を設ける
とともに、ダクトカバー6A、6Bの内縁の、突起爪7
1に対応する位置に被係合部たる弾性爪72を設けてい
る。そして、この突起爪71をロック位置Pと非ロック
位置Qとの間で移動可能に構成することによって、単位
開口51aに取り付けたダクトカバー6A、6Bを、前
記ロック位置Pにおいては、前記突起爪71が弾性爪7
2に係合して取り外し不能にロックし、非ロック位置Q
においては、互いに非係合状態となって取り外しできる
ように構成してなる取付構造を設けている。
【0016】詳述すると支持部材16は、図4、図5、
図6に示すように中空で略直方体形状の樹脂一体成形品
を主体として構成してあるもので、その側壁16aから
外方に突出させたカバー支持部19を具備する。そし
て、配線空間Sを構成する側壁等に取り付けられたベー
ス金具18に着脱可能に支持されている。このカバー支
持部19はその上面が、上述したカバー支持面19aを
形成する。ベース金具18は、面板部181を奥行き方
向に対向させて配置したもので、支持部材16を面板部
181間に挟持する。具体的には支持部材16は、その
各所に設けられた下向き面がベース金具18の上端に当
接して下方への移動を規制されるとともに、支持部材1
6に設けられた弾性爪161や図示しない突起が、ベー
ス金具18の各面板部181に設けられた矩形窓182
や溝183に係合することによって上方への移動が規制
され、固定される。
【0017】突出爪71は、この支持部材16の奥行方
向に対向する側壁16aに開口させた窓162から突出
させた角柱状のものであり、支持部材16に枢支させた
アーム8の回動端部に一体に設けてある。このアーム8
は、両端部を支持部材16の前記対向する側壁16aに
それぞれ枢結され奥行き方向に沿って配設された軸81
と、この軸81と一体に成形され、支持部材16の側壁
内面間寸法と略同一幅寸法を有する板状のアーム本体8
2と、このアーム本体82の先端に設けた操作部たる操
作レバー83とを具備するもので、ダクトカバー6A、
6Bの着脱方向に略沿った面内で回動可能に構成されて
いる。この操作レバー83は、支持部材16の上面に開
口させた矩形状の操作窓163から突出するように設定
されており、操作レバー83を操作窓163の各端近傍
まで操作することにより、この突出爪71を後述する弾
性爪72に係合可能なロック位置Pと、図7、図8に示
す非ロック位置Qとの間で回動移動させることができる
ようにしてある。しかしてロック位置Pではアーム本体
82は略鉛直となり、突出爪71の下面先端部に設定し
た下向き係合面71aは、この状態で略水平となるよう
に設定している。一方、このアーム本体82の回動端部
には側面視部分円弧状に湾曲するカバー体84が一体に
設けられており、このカバー体84は、操作レバー83
の操作位置に拘わらず、操作窓163を下方から閉塞す
るように設定されている。これは、この操作窓163か
ら物を落としたり、あるいは異物侵入によって操作レバ
ー83が操作できなくなるなどの不具合を回避するため
である。さらに本実施例では、支持部材16の各側壁内
面から突起状のリブLBを内方に突出させ、このリブの
前後にクリックストップ部CSを形成している。具体的
には、ロック位置Pと非ロック位置Qとを除く位置では
これらリブLBにアーム本体82の側面82aが摺動す
るように構成して、ロック位置Pと非ロック位置Qにお
いて操作レバー83の操作感が変化するクリック感を与
え、操作フィーリングの向上と操作の確実化を図ってい
る。
【0018】なお、このアーム8の支持部材16への取
付方法について若干の説明をしておく。支持部材16の
各側壁16aには、アーム8の軸81を支持する軸受孔
がそれぞれ形成されており、そのうちの一方は図示しな
いが丸孔で、他方Tが図4に示すように、長孔形状とな
っている。この長孔状の軸受孔Tにはその端部から軸受
孔Tを閉塞するように延びる弾性変形可能な舌片T1が
設けられおり、この舌片T1の先端と軸受孔Tの他端と
の間で軸81の一端部は枢支される。しかして、側壁1
6aに設けられた窓162から側壁に対し軸81が平面
視斜めにしたような姿勢で挿入し、軸81の他端部を丸
孔形状の軸受孔に挿入した後、軸81が側壁16aに対
し垂直となるように回動させる。そして軸81の一端を
前記舌片T1に当接させてこれを外方に弾性変形させつ
つ、軸受孔Tに挿入する。このようにしてアーム8を支
持部材16に取り付ける。
【0019】弾性爪72は、図4、図9、図10、図1
1に示すように、ダクトカバー6A、6Bの端部内縁に
着脱可能に取り付けられた樹脂成形品である被支持部材
17に一体に形成されている。この被支持部材17は、
その下端部に設けた溝171に、ダクトカバー6A、6
Bの下面から垂下させた取付板65の下端部を挟み込ま
せるようにして取り付けられている。また、この取付板
65には係合孔65aが開口させてあり、被支持部材1
7に設けた係合爪172がこの係合孔65aに弾性係合
することによって抜脱不能に保持されている。
【0020】しかして、このような被支持部材17の外
側面であって前記突出爪71に対応する部位に被係合部
たる弾性爪72が形成してある。この弾性爪72は、基
端を被支持部材17の下端部に一体に取り付けられ、外
方でかつ上方に延びるように形成された板状のもので、
その上端部が奥行き方向に沿って弾性移動可能に構成し
てある。そしてこの上端部に突出爪72に係合させるた
めの上向き係合面72aを形成している。また、この上
向き係合面72aから下の外面は後述する傾斜面72b
としての機能を果たす。なお、この上向き係合面72a
の、突出爪71が非ロック位置方向Qに動く側の端部7
2cは、下方に向かって傾斜させてあり、突出爪71の
回動円滑化を図っている。
【0021】加えて、本実施例では、カバー支持部19
に形成したカバー支持面19aに位置決め部たる凹部9
1を設けている。一方で、このカバー支持面19aに当
接する被支持部材17の下向き面からは凸部92を設
け、ダクトカバー6A、6Bを装着した際に、図12に
示すように、この凹部91に凸部92を嵌入させて、支
持部材16に対し、ダクトカバー6A、6Bを正確な所
定閉塞位置に位置させ得るようにしている。
【0022】係る構成の取付構造を利用してダクトカバ
ー6A、6Bを着脱するには以下のように行う。ダクト
カバー6A、6Bを取り付ける際には、まず操作レバー
83を操作して、突出爪72を非ロック位置Qに位置さ
せる。そして、上述したようにダクトカバー6A、6B
を、奥行き方向の内縁が外縁より上方となるように傾け
た傾斜姿勢で、前記外縁から突出させた枢支突起63a
を上桟2の内側縁に設けた枢支孔2aに嵌め込み、そこ
を支点に内縁を下方に回動させる。この結果、図12、
図13に示すように、支持部材16に設けたカバー支持
面19aに、ダクトカバー6A、6Bに設けた下向き面
6aが当接するとともに、このカバー支持面19aに設
けた凹部91に下向き面6aに設けた凸部92が嵌合し
て、支持部材16に対しダクトカバー6A、6Bは所定
閉塞位置に正確に位置決めされる。その後、操作レバー
83を操作して、図14に示すように、突出爪71をロ
ック位置Pに位置させることで、突出爪71の下向き係
合面71aと、弾性爪72の上向き係合面72aとが係
合して、ダクトカバー6A、6Bは取り外し不能にロッ
クされる。
【0023】一方、このダクトカバー6A、6Bの着脱
に際して誤った方法が採られた場合について説明する。
例えば使用者が誤って突出爪71をロック位置にしたま
ま、ダクトカバー6A、6Bを取り付けようとした場合
には、突出爪71の先端に弾性爪72の傾斜面72bが
当接する。ここからさらにダクトカバー6A、6Bを下
方に押し込んでいくと、弾性爪72の受ける受圧力は、
傾斜面72bによって弾性爪72を突出爪71から退避
させる方向への弾性変形力に一部変換され、この力で弾
性変形爪は図15に示すように被支持部材17側へ弾性
変形する。そして、ダクトカバー6A、6Bを所定の閉
塞位置まで回動させた時点で、弾性爪72はその弾性復
帰力で元の姿勢に復帰し、通常に操作を行ったと同様
に、図16に示すような係合状態となる。
【0024】また、この所定閉塞位置でロックされた状
態からダクトカバー6A、6Bを強引に持ち上げてはず
そうとした場合、アーム本体82がロック位置で略鉛直
になっていることから、振動等でわずかでも非ロック位
置方向へ傾くと、所定以上の力であれば、弾性爪72と
突起爪71との係合面71a、72aに、非ロック位置
方向へアーム8を回動させるに十分な分力が発生し、ア
ーム8が回動してロック状態が解除される。この現象
は、上向き係合面72aに設けた傾斜させた端部72c
によっても助長される。
【0025】このように、本実施例によれば、このよう
なダクトカバー6A、6Bの着脱に際して誤った操作が
なされても、部材が破損することを可及的に防止するこ
とができる。また、移動機構のない被係合部(弾性爪7
2)を弾性変形させているので、ロック位置と非ロック
位置とに移動可能な係合部(突起爪71)を弾性変形さ
せるものと比べて、構造の簡単化を図れる。
【0026】さらに本実施例によれば、支持部材16に
設けた凹部91に、ダクトカバー6A、6Bに設けた凸
部92を嵌入させて、支持部材16に対し、ダクトカバ
ー6A、6Bを正確な所定閉塞位置に位置させ得るよう
にしているので、ロック位置Pにある突起爪71と弾性
爪72との係合状態を適正で確実なものにできる。した
がって、ダクトカバー6A、6Bと開口縁とのクリアラ
ンスを厳密に設定して所定閉塞位置を決めたり、あるい
はダクトカバー6A、6Bの枢支を精度よく行って所定
閉塞位置を決めたりするといった全体としての製作精度
や組立精度が必要なくなり、コスト低減等に寄与し得
る。
【0027】加えて、突起爪71を回動させる構成とし
ているので、例えばスライド式に移動させる構造のもの
のように、製作誤差等で操作フィーリングに違和感が生
じやすくなるといった不具合も回避できる。なお、本発
明は上記実施例に限られるものではない。例えば、係合
部をダクトカバー側に設け、被係合部を支持部材側に設
けてもよいし、その形状等も上記実施例に限られない。
【0028】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0029】
【発明の効果】以上に詳述したように本発明によれば、
間違えて、係合部をロック位置にした状態で、ダクトカ
バーを取り付けようとした場合でも、係合部または被係
合部が弾性変形するので、係る操作によって係合部や被
係合部が損傷することを防止できる。このように、誤っ
た操作に対する損傷防止機能の向上を図れる。
【0030】係合部が、ダクトカバーの着脱方向に略沿
った仮想面内で、ロック位置と非ロック位置との間で回
動可能に構成されていれば、スライドさせて係合部を移
動させるものと比べ簡単な構成で良好に係合部の移動操
作を行える。係合部が被係合部との係合面を有した突出
爪であり、被係合部がこの突出爪に係合する係合面と、
ダクトカバーを取り付ける動作に伴って、ロック位置に
位置させた突出爪に当接してその受圧力を突出爪からの
退避方向への弾性変形力に変換する傾斜面とを具備する
弾性変形可能な弾性爪であれば、簡単な構造で本発明の
主たる作用効果を得ることができる。
【0031】開口縁部に、ダクトカバーを所定閉塞位置
で保持する支持部材を設けておき、この支持部材に係合
部を設けるとともに、ダクトカバーを所定閉塞位置に位
置決めするための位置決め部を設けておけば、ダクトカ
バーを正確な所定閉塞位置に位置させることができ、係
合部と非係合部によるロック機能を確実に作用させるこ
とができる。しかも、開口やダクトカバー全体の製作精
度や組立精度を上げる必要がないので、実現が極めて容
易でありローコスト化等にも寄与し得る。
【0032】回動端に操作レバーを設けてなるアームを
支持部材に枢支させ、このアームに係合部を一体に設け
るとともに、支持部材の上面に開口させた操作窓からこ
の操作レバーを突出させているものであって、前記アー
ムに操作レバーの操作位置に拘わらず、前記操作窓の内
方から閉塞するカバー体を一体に設けているものであれ
ば、操作レバーの移動軌跡に沿って開口させなければな
らない操作窓を閉塞できるので、この操作窓から物を落
としたり、あるいは異物侵入によって操作レバーが操作
できなくなるなどの不具合を、簡単な構造で回避するこ
とができる。
【0033】係合部をロック位置と非ロック位置とに選
択的に位置させることが可能なクリックストップ部を具
備し、このクリックストップ部が、アームに摺動可能な
ように支持部材から突出されたリブの前後に形成された
ものであれば、ロック位置と非ロック位置において操作
レバーの操作感が変化するクリック感を与え、操作フィ
ーリングの向上と操作の確実化を簡単な構成で図れる。
【0034】ダクト空間が、机や配線ピット等の家具に
設けられた配線用空間であり、その開口が、前記家具の
上面に形成されているものであれば、本発明の効果を顕
著に奏させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す配線案内用家具の全体
斜視図。
【図2】同実施例における配線案内用家具の内部構造を
示す全体分解斜視図。
【図3】同実施例における配線案内用家具の部分斜視
図。
【図4】同実施例における取付構造を示す分解斜視図。
【図5】同実施例における支持部材を示す平面図。
【図6】同実施例における支持部材を示す縦断面図。
【図7】同実施例における支持部材の非ロック位置状態
を示す平面図。
【図8】同実施例における支持部材の非ロック位置状態
を示す縦断面図。
【図9】同実施例における被支持部材を示す側面図。
【図10】同実施例における被支持部材を示す正面図。
【図11】図9におけるX−X線断面図。
【図12】同実施例におけるダクトカバーの取付状態を
示す概略縦断面図。
【図13】同実施例におけるダクトカバーの取付手順を
示す手順説明図。
【図14】同実施例におけるダクトカバーの取付手順を
示す手順説明図。
【図15】同実施例におけるダクトカバーの誤った取付
手順を示す手順説明図。
【図16】同実施例におけるダクトカバーの誤った取付
手順を示す手順説明図。
【符号の説明】
16…支持部材 163…操作窓 51a…開口(単位開口) 6A、6B…ダクトカバー 71…係合部(突出爪) 72…被係合部(弾性爪) 71a…係合面(下向き係合面) 72a…係合面(上向き係合面) 72b…傾斜面 8…アーム 83…操作部(操作レバー) 84…カバー体 91…位置決め部(凹部) S…ダクト空間(配線空間) P…ロック位置 Q…非ロック位置 CS…クリックストップ部 LB…リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−108739(JP,A) 特開 平5−170255(JP,A) 実開 昭58−95463(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 13/00 A47B 37/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダクト空間に形成された開口にダクトカバ
    ーを着脱可能に取り付ける際に用いられ、ダクトカバー
    と開口縁部とのいずれか一方に係合部を設け他方に被係
    合部を設けておくとともに、この係合部に付帯させて設
    けた操作部を操作することによって前記係合部をロック
    位置と非ロック位置との間で移動可能に構成しておき、
    開口に取り付けたダクトカバーを、前記ロック位置にお
    いては、前記係合部が被係合部に係合して取り外し不能
    にロックし、非ロック位置においては互いに非係合状態
    となって取り外し可能としたものであって、 前記被係合部を弾性変形可能なものとし、前記係合部を
    ロック位置にした状態で該被係合部の弾性変形により
    記ダクトカバーを開口に取付け得るように構成したこと
    を特徴とするダクトカバー取付構造。
  2. 【請求項2】係合部が、ダクトカバーの着脱方向に略沿
    った仮想面内で、ロック位置と非ロック位置との間で回
    動可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載
    のダクトカバー取付構造。
  3. 【請求項3】係合部が被係合部との係合面を有した突出
    爪であり、被係合部がこの突出爪に係合する係合面と、
    ダクトカバーを取り付ける動作に伴って、ロック位置に
    位置させた突出爪に当接してその受圧力を突出爪からの
    退避方向への弾性変形力に変換する傾斜面とを具備する
    弾性変形可能な弾性爪であることを特徴とする請求項1
    または2記載のダクトカバー取付構造。
  4. 【請求項4】開口縁部に、ダクトカバーを所定閉塞位置
    で保持する支持部材を設けておき、この支持部材に係合
    部を設けるとともに、ダクトカバーを所定閉塞位置に位
    置決めするための位置決め部を設けていることを特徴と
    する請求項1、2または3記載のダクトカバー取付構
    造。
  5. 【請求項5】回動端に操作部を設けてなるアームを支持
    部材に枢支させ、このアームに係合部を一体に設けると
    ともに、支持部材の上面に開口させた操作窓からこの操
    作部を突出させているものであって、前記アームに操作
    部の操作位置に拘わらず、前記操作窓の内方から閉塞す
    るカバー体を一体に設けていることを特徴とする請求項
    4記載のダクトカバー取付構造。
  6. 【請求項6】係合部をロック位置と非ロック位置とに選
    択的に位置させることが可能なクリックストップ部を具
    備し、このクリックストップ部が、アームに摺動可能な
    ように支持部材から突出されたリブの前後に形成された
    ものであることを特徴とする請求項4または5記載のダ
    クトカバー取付構造。
  7. 【請求項7】ダクト空間が、机や配線ピット等の家具に
    設けられた配線用空間であり、その開口が、前記家具の
    上面に形成されていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5または6記載のダクトカバー取付構造。
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