JPH1192577A - 電気絶縁用ポリエステルフィルム - Google Patents

電気絶縁用ポリエステルフィルム

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JPH1192577A
JPH1192577A JP25185897A JP25185897A JPH1192577A JP H1192577 A JPH1192577 A JP H1192577A JP 25185897 A JP25185897 A JP 25185897A JP 25185897 A JP25185897 A JP 25185897A JP H1192577 A JPH1192577 A JP H1192577A
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polyester
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逸夫 永井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低オリゴマー性でかつ低コスト、耐熱性、耐衝
撃性、成形加工性に優れ、かつ組み込み安定性に優れ、
視認性もよく、またモーター絶縁用途における漏れ電流
の低減効果がある電気絶縁用ポリエステルフィルムを提
供すること。 【解決手段】見かけ密度が1.37〜0.85g/cm
3 であり、引張弾性率が2.0〜4.5GPaであり、
誘電率が2.2〜3.0であることを特徴とする電気絶
縁用ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気絶縁用ポリエ
ステルフィルム及び積層フィルムに関するものである。
【0002】さらに詳しくは、冷凍機や空調機などの冷
媒システムに用いられているコンプレッサー用モーター
の絶縁用途や各種電気絶縁用途などに使用されるポリエ
ステルフィルム及び積層フィルムに関するものであり、
漏れ電流の低減、セット組込み易さ、オリゴマーの低
減、組込み後のセット安定性、着色によるセット組込み
確認の容易性、成形加工性などの向上をはかるものであ
る。
【0003】
【従来の技術】従来、極限粘度の高いポリエステルフィ
ルムを用いオリゴマーの低減をはかったり、また、末端
封鎖剤を用いポリエステルフィルムの耐加水分解性を向
上させることなどが行われてきた。
【0004】さらに、上記両特性を同時に満足させるた
めに、各種の耐熱フィルムの利用が行われてきたが、コ
ストの上昇やセット組込みにくさやセット後の安定性、
成形加工性の不良などの各種問題を有している。
【0005】ところで、特開平9−100363号公報
には空孔を有し、誘電率が特定値以下の耐熱性低誘電率
プラスチック絶縁フィルムの開示がある。このフィルム
の目的は、機器の高周波化に伴う絶縁部での漏洩電力損
失を低減させるために低誘電率化を行うことであり、実
際に電気絶縁用途に使用される際の、低オリゴマー性や
セット組込み易さなどについて何ら考慮されておらず、
実用に耐えるものではなかった。また、特開平5−19
4773号公報には、特定の見かけ密度と、引張弾性率
のポリエステルフィルムの開示があるが、電気絶縁用途
に使用することの記載はなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの電気絶縁用フ
ィルムにおいては、次のような課題が存在する。
【0007】(1)地球環境問題から環境汚染性の低い
冷媒、オイルへの変更が進行しつつあり、これらを達成
するためにさらなるオリゴマーの低減が望まれている。
【0008】(2)上記冷媒システムに耐熱性フィルム
を単独で用いたのではコスト高となる。
【0009】(3)モーター絶縁用などで使用する際の
成形加工性(熱成形、スリット折り曲げ成形)、セット
組み込み後の安定性(ズレ、がたつき)、視認性などが
不十分である。
【0010】(4)冷媒、オイルの変更により、漏れ電
流が増大する。
【0011】本発明は、これらの問題点を解決すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、引張弾性率が
2.0〜4.5GPaであり、誘電率が2.2〜3.0
であることを特徴とする電気絶縁用ポリエステルフィル
ムを提供する。
【0013】さらに本発明は、上記ポリエステルフィル
ムの少なくとも片面に該ポリエステルフィルムよりも耐
熱性の優れたフィルムを積層してなることを特徴とする
電気絶縁用積層フィルムを提供する。
【0014】また本発明は、かかる電気絶縁用ポリエス
テルフィルムや電気絶縁用積層フィルムを、一部水素化
されたハロゲン化炭化水素を主成分とする冷媒と有極性
オイルとの雰囲気下で電気絶縁用途に使用する絶縁シス
テム、および該絶縁システムを励磁用コイルの絶縁用に
使用したモーターを組み込んでなる密閉型コンプレッサ
ーを提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の電気絶縁用ポリエステル
フィルムの引張弾性率は、2.0〜4.5GPaである
必要がある。より好ましくは2.5〜4.5GPaであ
り、最も好ましくは3.0〜4.5GPaである。引張
弾性率が2.0GPa未満であると、フィルムに腰がな
く、例えばモーターの励磁用コイル周辺に組み込む際の
折れ込みの問題が生じる場合がある。引張弾性率が4.
5GPaを越えると、腰がありすぎ、折り曲げ、あるい
は湾曲させて組み込む際の形態保持性が悪く、作業性が
悪くなる場合がある。引張弾性率をかかる範囲とするこ
とは、フィルム空孔の割合と、延伸の条件で達成するこ
とができる。
【0016】さらに、本発明の電気絶縁用ポリエステル
フィルムの誘電率は2.2〜3.0であることが必要で
あり、より好ましくは2.4〜3.0、最も好ましくは
2.5〜3.0である。誘電率が大きすぎると、漏れ電
流が大きく機器の安全上使用できない場合があり、誘電
率が小さすぎると、機械特性とのバランスが取れず実用
に耐えない場合がある。
【0017】本発明のポリエステルフィルムに用いられ
るポリエステルとは、エステル化によって高分子化され
ている結晶性の熱可塑性樹脂組成物であり、このような
ポリエステルはジカルボン酸成分とグリコール成分を重
縮合することによって得られる。
【0018】ジカルボン酸成分としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸、ジフェニルエタンジカルボン酸な
どが用いられ、グリコール成分としては、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、シクロヘキサンジメタノールなどが用いられる。
これらのうち酸成分としては、テレフタル酸、ナフタレ
ン−2,6−ジカルボン酸が好ましく、グリコール成分
としてはエチレングリコール、プロピレングリコールが
好ましい。
【0019】該ポリエステルの融点としては250℃以
上であるのが耐熱性の点から好ましく、300℃以下で
あるのが生産性の点から好ましい。このような好ましい
ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリ−1,4−
シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレンテレフタレートなどが例示できるが、中でもポリ
エチレンテレフタレートとポリエチレン−2,6−ナフ
タレートが特性、コストのバランスから最も好ましい。
これらのポリマーには他の成分が共重合、ブレンドされ
ていても差し支えない。
【0020】本発明のポリエステルフィルムを構成する
ポリエステルは、その極限粘度[η]が0.6〜1.5
dl/gが好ましく、より好ましくは0.7〜1.4d
l/g、特に好ましくは0.8〜1.3dl/gであ
る。極限粘度[η]が0.6dl/g未満であると、オ
リゴマー量が多くなりすぎ電気絶縁用途として不適にな
る場合があり、また長期耐熱性に問題が生じる場合があ
る。極限粘度[η]が1.5dl/gを越えると、粘度
が高くなりすぎ成形性が悪くなる場合がある。
【0021】また、該ポリエステルのM/Pは1.8以
下が好ましく、より好ましくは1.4以下、さらに好ま
しくは1.2以下、特に好ましくは1以下であるのが常
温および高温における絶縁抵抗が向上し好ましい。ここ
にM/Pは重合触媒を除くポリマー中の全金属元素
(M)とリン元素(P)とのモル比を示す。
【0022】本発明のポリエステルフィルムは、二軸延
伸フィルムであるのが機械的特性、熱的特性、電気的特
性、成形加工性、見かけ密度から好ましい。
【0023】本発明の電気絶縁用ポリエステルフィルム
の見かけ密度は1.37〜0.85g/cm3 であるこ
とが好ましい。より好ましくは1.3〜0.9g/cm
3 、最も好ましくは1.2〜0.9g/cm3 である。
1.37g/cm3 を超える場合、オリゴマーの増大、
成形加工性、漏れ電流の増大などの問題が生じる場合が
ある。見かけ密度を小さくした場合にオリゴマー量が低
減する理由は定かではないが、内部に形成される空孔周
辺あるいは内壁へのオリゴマーの濃縮、偏析等により見
かけのオリゴマー量が低減するものと推定される。さら
に、見かけ密度を小さくすることにより、同一厚みのフ
ィルムを使用した場合のポリエステルの使用量が減少
し、オリゴマー量の絶対値が減少するという効果も認め
られる。0.85g/cm3 未満の場合、機械的強度、
耐衝撃性が不足し、例えばモーターの励磁用コイル周辺
に組み込む際(ウェッジやスロットライナー)、組み込
み後の折れが起こり、実用上問題を生じる。見かけ密度
をかかる範囲とすることは、フィルム内部に形成する空
孔の割合を制御することで達成できる。
【0024】さらに、本発明の電気絶縁用ポリエステル
フィルムの見かけ密度D(g/cm3 )と引張弾性率Y
(GPa)の関係は、2.5<Y/D<4であることが
好ましい。Y/Dが高いということは、十分配向が行わ
れ、配向結晶化によるオリゴマー量の低減、耐熱性の向
上に繋がる。すなわちY/Dが2.5以下であると、オ
リゴマー量あるいは耐熱性に問題が生じる場合がある。
Y/Dが4以上であるとフィルムの延伸時に破れやすく
製膜性に問題が生じる場合がある。
【0025】次に、本発明の製造方法の一例について説
明する。
【0026】まず前述したポリエステルに非相溶なポリ
マーや微粒子を添加し、これを押出機に供給し、Tダイ
より押出し、シート状に成形する。このシートをポリエ
ステルのガラス転移温度以上に加熱し、長手方向に延伸
する。このフィルムの両端をクリップで把持しながらテ
ンターに導きガラス転移温度以上に加熱し、長手に垂直
な方向(幅方向)に延伸し、引続き熱処理(必要によ
り、幅方向、長手方向に弛緩を加えてもよい)を行うこ
とにより二軸延伸ポリエステルフィルムが得られる。
【0027】上記非相溶なポリマーや微粒子とは、本発
明に必要な見かけ密度の得られるものであればよい。非
相溶なポリマーの具体例としてはポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテンなどが用い
られる。またこれらのポリマーは必ずしもホモポリマー
に限定されるものでなく、これらのコポリマーであって
もよい。中でも臨界表面張力の小さく、誘電率の小さい
ポリオレフィンがよく、ポリプロピレンやポリメチルペ
ンテンなどが見かけ密度の低減、耐熱性、漏れ電流低減
などから好ましい。
【0028】これらの非相溶ポリマーは、ポリエステル
中において粒状に存在する。この粒径をコントロールす
るため相溶化剤を添加してもよく、例えばポリアルキレ
ングリコールまたはその共重合体など、より具体的には
ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコールな
どが用いられる。界面活性剤等によっても微細化できる
が電気特性の悪化を招かない範囲でなければならない。
【0029】微粒子の具体例としては有機粒子や無機粒
子が用いられ、有機粒子の具体例としてはシリコン粒
子、ポリイミド粒子、架橋スチレン−ジビニルベンゼン
共重合体粒子、架橋ポリエステル粒子、“テフロン”
(登録商標名)粒子などが用いられる。無機粒子として
は、炭酸カルシウムや二酸化珪素、硫酸バリウムなどが
あげられる。微粒子の場合は界面活性剤などを使用しな
いのが好ましい。
【0030】次に、ポリエステルに添加する方法として
は、特に制限されるものではないが、非相溶ポリマーを
用いる場合、あらかじめポリエステル樹脂とコンパウン
ドしたものを製膜押出機に供給してもよく、製膜押出機
にポリエステル樹脂とブレンドして供給してもよいが、
ポリエステル樹脂の熱的な劣化による極限粘度[η]の
低減を避けるためにブレンド法、特に、安息角の問題か
ら製膜押出機に供給される直前に機械的方法で強制的に
ブレンドする方法が最も好ましい。
【0031】また、微粒子を用いる場合、重合段階で添
加する方法が好ましい。具体的にはエチレングリコール
に添加しておく方法などが好ましい。また、炭酸カルシ
ウム粒子の場合は添加時にリン化合物を添加し、黄化や
発泡を防ぐのが好ましい。
【0032】本発明のポリエステルフィルムの厚みは特
に限定されることはないが、モーター絶縁用途に好適に
用いられる25〜350μmの範囲が絶縁性能、作業性
両立のために好ましく、50〜250μmの範囲がより
好ましい。
【0033】本発明のポリエステルフィルムは必ずしも
単膜フィルムである必要はなく、基層とその少なくとも
一方の表面に設けられた表層とからなる多層構造である
ことが好ましい。表層は両方の表面に設けられることが
フィルムのカールを抑えるためにもより好ましい。ま
た、表層の見かけ密度は、基層の見かけ密度より大きい
ことが、機械的強度、耐衝撃性、組込み(ウェッジやス
ロットライナー)時、折れ防止の点から好ましい。この
多層構造フィルムの場合も、基層、表層を構成するポリ
エステル樹脂の極限粘度は0.6〜1.5dl/gであ
ることが好ましく、また両層が共にポリエチレンテレフ
タレートを主体とするものか、ポリエチレン−2,6−
ナフタレートを主体とするものであることが好ましい。
【0034】さらに多層フィルムの場合、表層の厚みは
フィルム全体の厚みの5〜50%であることが、機械的
強度、耐衝撃性、組込み時の作業性の点から好ましい。
【0035】本発明の多層フィルムの場合、基層および
表層を構成するポリエステル樹脂を融解し、口金より押
し出す前に合流させて押し出し、冷却後二軸延伸を行う
ことによって製造することが基層と表層の界面での剥離
を防止するために好ましい。基層を構成するポリエステ
ル樹脂は、前述の該ポリエステル樹脂に非相溶なポリマ
または微粒子を含んでいることが好ましく、特にポリプ
ロピレンやポリメチルペンテン等のポリオレフィンを含
んでいることが好ましい。
【0036】また、本発明は、上記本発明のポリエステ
ルフィルムの少なくとも片面に、該ポリエステルフィル
ムよりも耐熱性の優れたフィルムが積層された電気絶縁
用積層フィルムをも提供する。耐熱性フィルムを積層す
ることにより、さらなる高耐熱性を要求される用途への
利用が可能となる。耐熱性の優れたフィルムは、ポリエ
ステルフィルムの両面に積層されることが、耐熱性、機
械特性のためにより好ましい。
【0037】ポリエステルフィルムと、該ポリエステル
フィルムに積層される耐熱性に優れたフィルムの組合わ
せとしては、同一ポリエステル同士の場合は、耐熱性に
優れたフィルムにはより高い極限粘度[η]を有するも
のを用い、異種ポリエステル同士の場合は、ポリエチレ
ンテレフタレートを主体とするものとポリエチレンナフ
タレートかポリフェニレンスルフィドを主体とするもの
との組合わせ、さらにはポリエチレンナフタレートを主
体とするものとポリフェニレンスルフィドか芳香族ポリ
イミドを主体とするものとの組合わせなどがより好まし
い。
【0038】これら積層フィルムの、ポリエステル樹脂
部分の極限粘度[η]は0.6〜1.5dl/gである
ことが好ましい。
【0039】本発明のポリエステルフィルム及び積層フ
ィルムは、一部水素化されたハロゲン化炭素を主成分と
する冷媒と有極性オイルとの混合物雰囲気下で電気絶縁
用途に使用する絶縁システムに好ましく用いられる。特
に好ましくは、密閉型コンプレッサー中、一部水素化さ
れたハロゲン化炭素を主成分とする冷媒と有極性オイル
との混合物雰囲気下で使用されるモーターの、励磁用コ
イルの絶縁用に使用される。
【0040】現在、フロンガスによるオゾン層破壊の問
題を解決するために、いわゆる「モントリオール議定
書」に基づく代替フロンの開発及び代替フロンを用いた
冷凍・空調機システムの開発が精力的に行われており、
この場合、従来の完全にハロゲン化されたハロゲン化炭
素に対し、ハロゲンの一部が水素に置き換わった冷媒い
わゆる代替フロンが用いられる。代替フロンはハロゲン
原子の代わりに水素が結合しており、極性を有すること
から従来の無極性鉱物オイルやアルキルベンゼン系オイ
ルは溶解しにくく使用が困難であり、ポリオールエステ
ルやポリアルキレングリコール、炭酸エステル、エーテ
ル、フッ素化合物などの有極性オイルとの組み合わせで
用いられようとしている。これら混合物雰囲気中で従来
のポリエステルフィルムを使用した場合には、特に有極
性オイルの誘電率の高さに起因すると考えられる絶縁シ
ステムの容量の増大による漏れ電流の増大が懸念されて
いる。本発明のポリエステルフィルム及び積層フィルム
を絶縁システムに用いた場合は、漏れ電流の低減によ
り、安全性、信頼性の向上を図ることができる。特に密
閉型コンプレッサー中で使用されるモーターの励磁用コ
イル周辺の絶縁に用いた場合効果が大きい。
【0041】
【物性及び効果の評価方法】
(1)見かけ密度:電磁式はかり(研精工業(株)製S
D−120L)で測定した。
【0042】(2)極限粘度[η]:試料を105℃で
20分乾燥した後、6.8±0.005gを秤量し、o
−クロロフェノール中で160℃で15分間撹拌して溶
解した。冷却後、ヤマトラボテック(株)AVM−10
S型自動粘度測定機により25℃における粘度を測定し
た。
【0043】(3)オリゴマー量:冷媒としてR407
C(AC9000、CH2 2 :CF3 CHF2 :CF
3CH2 F=23:25:52)オイルとしてポリオー
ルエステル油(VG32)を用い、150℃、35kg
/cm2 のオートクレーブ中に試料を入れ、1000時
間処理し、オイル/冷媒中のオリゴマー量(環状3量
体)を液体クロマトグラフィーにより求め、試料量に対
する割合で以下の判定を行った。
【0044】 0.6重量%以上 :× 0.35重量%以下:○ この中間量のもの :△ (4)打ち込み性:厚み250μmのフィルムサンプル
を10cm×20cmに切り出し、20cmの辺を円形
に丸め10cmの辺側を粘着テープで固定して円筒形の
形状とし、円筒を平らな板に乗せ、円筒の上面側に平ら
な板を乗せて計10kgの重りを負荷したときのつぶれ
性で以下の判定を行った。
【0045】○:全く形状に変化がない △:一部変形するが、形状を保つ ×:完全に押しつぶされる (5)漏れ電流:フィルムサンプルを、スロットライナ
ーおよびウェッジとしてモーターに組込み、AC900
0とVG32の冷媒、オイルの組み合わせでもれ電流を
測定し以下の判定を行った。
【0046】 ○:漏れ電流0.8mA以下 △:漏れ電流0.8〜1mA ×:漏れ電流1mA以上 (6)耐熱性:試料を180℃のオーブン中で曝露し、
240時間ごとに試料を取り出し、引張伸び率を測定
し、初期値の1/2になるまでの時間で以下の判定を行
った。引張伸び率の測定はASTM−D882−61T
により測定した。
【0047】 ○:200時間以上 △:100〜200時間 ×:100時間以下 (7)引張弾性率:JIS−Z1702に規定された方
法に従って、“インストロン”タイプの引張試験機を用
いて、25℃、65%RHにて測定した。
【0048】
【実施例】以下に実施例および比較例を示し、さらに詳
しく説明する。
【0049】実施例1〜4、比較例2〜6 ジメチレンテレフタレート85重量部、エチレングリコ
ール60重量部と酢酸カルシウム0.09重量部を触媒
として常法に従いエステル交換反応せしめ、トリメチル
ホスフェート含有量0.20重量%含有したエチレング
リコール溶液を添加し、さらに平均粒径1.1μmの炭
酸カルシウムを含有量を、表1に示すポリエチレンテレ
フタレートに対する含有量となるよう調製したエチレン
グリコールスラリーを添加し、次いで三酸化アンチモン
0.03重量部を触媒として重縮合反応を行い極限粘度
0.68dl/gのポリエチレンテレフタレートを得た。
【0050】このポリエチレンテレフタレートを170
℃で真空乾燥した後、280℃に加熱した押し出し機に
供給し、Tダイより押し出し30℃の冷却ドラムで冷却
固化し、未延伸フィルムを得た。さらにこのフィルムを
85〜95℃に加熱し、長手方向に3.3〜4.1倍に
延伸し、引き続き110℃に加熱したテンターで幅方向
に3.2〜4.2倍延伸し、220℃で熱処理を行い、
室温まで均一に冷却後巻き取り、250μmのフィルム
を得た。
【0051】比較例1 炭酸カルシウム及びトリメチルホスフォネートを用いな
い以外は実施例1と同様に重合し、極限粘度0.68dl
/gのポリエチレンテレフタレートを得た。
【0052】製膜条件としては実施例1と全く同じとし
た。
【0053】実施例5 実施例1と同様の方法で、極限粘度0.51dl/gのポリ
エチレンテレフタレートとした以外は、同様の炭酸カル
シウム添加量、製膜条件でサンプルを得た。また極限粘
度1.6dl/gのポリエチレンテレフタレートを使用した
場合は、延伸応力が高すぎ、延伸が全く行えなかった。
【0054】実施例6、7 極限粘度が0.68のポリエチレンテレフタレートにポ
リメチルペンテン5重量%と10重量%を添加し、相溶
化剤としてポリエチレングリコール0.5重量%を添加
したものを実施例1と同じ製膜条件で製膜した。
【0055】実施例8 実施例7におけるポリメチルペンテンの代わりにポリプ
ロピレンホモポリマーを5重量%としたものを作製し
た。
【0056】実施例10 極限粘度0.75のポリエチレンナフタレートに炭酸カ
ルシウム10重量%を添加したものを使用し、縦延伸温
度を100℃とした以外は実施例1と同様の方法で、サ
ンプルを得た。
【0057】実施例10 基層樹脂として実施例1と同じものを用い、表層樹脂と
して炭酸カルシウムを添加しないものを用い、それぞれ
別の押出機でTダイより3層複合シートを押し出し、後
は実施例1と同じ製膜条件で製膜した。全体厚みは25
0μmとし、両表層の厚みをそれぞれ25μmとした。
【0058】実施例11 ポリエステル樹脂として極限粘度0.75のポリエチレ
ンナフタレートを用い、基層樹脂のみに炭酸カルシウム
を10重量%添加して、実施例10と同様に製膜した。
【0059】実施例12 表層の樹脂として炭酸カルシウムを3重量%添加した以
外は、実施例10と同様の条件で製膜した。
【0060】実施例13 表層の樹脂として極限粘度0.85dl/gのポリエチレン
テレフタレートを、基層の樹脂として極限粘度0.68
dl/gのポリエチレンテレフタレートに炭酸カルシウムを
10重量%添加したものを使用し、実施例10と同じ条
件で製膜した。
【0061】これら実施例1〜13、比較例1〜6のフ
ィルム構成、評価結果等を表1、表2にまとめた。本発
明のポリエステルフィルムは、打ち込み性にもほぼ問題
なく、耐熱性にも優れることから、電気絶縁用途に好適
に使用できる。またこれらの大半は、誘電率が低く、漏
れ電流を小さくできることから、新フロンシステムにお
いて安全に使用できる。実施例3では、引張強度および
誘電率が下限ぎりぎりであり、打ち込み性にやや難があ
る。また、実施例5は、極限粘度を0.51としたこと
から、耐熱性にやや劣ったものとなった。
【0062】比較例1は、誘電率が大きく、漏れ電流が
大きくなり、比較例2、3は延伸が不十分なために、引
張弾性率が低く、打ち込み性、耐熱性に問題があり、誘
電率が高いことから漏れ電流が増大した。比較例4は、
引張弾性率が低いことから打ち込み性に問題があり、モ
ーター絶縁等には全く使用できないものとなった。
【0063】
【表1】
【表2】 実施例14、15 実施例7と同じ条件で、厚み188μmのポリエステル
フィルムを得た。25μmのポリエチレンナフタレート
フィルムに、耐熱性ポリウレタン接着剤である東洋モー
トン(株)製“アドコート”(登録商標)76P1と同
硬化剤100/8(重量比)とし、酢酸エチルの32溶
液としてグラビアコート法で硬化後6μmとなるように
コートし、上記188μmのポリエステルフィルムの両
面にロール温度80℃、線圧3kg/cmで張り合わせ
たものを実施例14とした。またポリエチレンナフタレ
ートフィルムの代わりに、ポリフェニレンスルフィドフ
ィルム(東レ(株)製“トレリナ”(登録商標))を用
いたものを実施例15とした。
【0064】実施例16、17 実施例9と同じ条件で、厚み188μmのポリエチレン
ナフタレートフィルムを得た。実施例14、15と同様
な方法で、25μmのポリフェニレンスルフィドフィル
ムと、25μmのポリイミドフィルム(東レデュポン
(株)製“カプトン”(登録商標))と張り合わせたも
のをそれぞれ実施例16、17とした。
【0065】実施例14〜17のフィルム構成、評価結
果等を表3および表4に示す。
【0066】本発明の積層フィルムは、打ち込み性、耐
熱性に優れ、また誘電率も低いことから漏れ電流も小さ
く、電気絶縁用途に好適に用いることができる。
【0067】
【表3】
【表4】
【0068】
【発明の効果】見かけ密度と引張弾性率と誘電率が特定
範囲のポリエステルフィルムあるいはさらに耐熱性を有
するフィルムを積層した積層フィルムを電気絶縁材料と
することにより、耐熱性、耐衝撃性、成形加工性に優
れ、かつ組み込み安定性に優れ、視認性もよく、高誘電
率の冷媒系を用いた場合に懸念される漏れ電流を小さく
することができる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】引張弾性率が2.0〜4.5GPaであ
    り、誘電率が2.2〜3.0であることを特徴とする電
    気絶縁用ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】ポリエステルフィルムを構成するポリエス
    テル樹脂の極限粘度が0.6〜1.5dl/gである請
    求項1に記載の電気絶縁用ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】ポリエステルフィルムが基層とその少なく
    とも一方の表面に設けられた表層とから成る多層構造を
    有するものである請求項1あるいは請求項2に記載の電
    気絶縁用ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】基層および表層を構成するポリエステル樹
    脂を融解し、口金より押し出す前に合流させて押し出
    し、冷却後二軸延伸を行うことによって得られる請求項
    3に記載の電気絶縁用ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】基層および表層を形成するポリエステル樹
    脂が共に、ポリエチレンテレフタレートを主体とするも
    のである請求項3あるいは請求項4に記載の電気絶縁用
    ポリエステルフィルム。
  6. 【請求項6】基層および表層を形成するポリエステル樹
    脂が共に、ポリエチレン−2,6−ナフタレートを主体
    とするものである請求項3あるいは請求項4に記載の電
    気絶縁用ポリエステルフィルム。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の電気絶縁
    用ポリエステルフィルムの少なくとも片面に該ポリエス
    テルフィルムより耐熱性の優れたフィルムが積層されて
    成る電気絶縁用積層フィルム。
  8. 【請求項8】ポリエステルフィルムがポリエチレンテレ
    フタレートを主体とするものであり、耐熱性の優れたフ
    ィルムがポリフェニレンスルフィドまたはポリエチレン
    ナフタレートを主体とするものである請求項7に記載の
    絶縁用積層フィルム。
  9. 【請求項9】ポリエステルフィルムがポリエチレンナフ
    タレートを主体とするものであり、耐熱性の優れたフィ
    ルムがポリフェニレンスルフィドまたは芳香族ポリイミ
    ドを主体とするものである請求項7に記載の絶縁用積層
    フィルム。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の電気絶
    縁用ポリエステルフィルムあるいは積層フィルムを、一
    部水素化されたハロゲン化炭素を主成分とする冷媒と有
    極性オイルとの雰囲気下で電気絶縁用途に使用すること
    を特徴とする絶縁システム。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の絶縁システムを励磁
    用コイルの絶縁用に使用したモーターを組込んでなるこ
    とを特徴とする密閉型コンプレッサー。
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