JPH1188174A - エンコーダ、グレー・バイナリー変換装置、グレー・バイナリー変換方法、エンコード信号の誤り訂正方法、a/d変換器、記録媒体及びa/d変換器の試験方法 - Google Patents

エンコーダ、グレー・バイナリー変換装置、グレー・バイナリー変換方法、エンコード信号の誤り訂正方法、a/d変換器、記録媒体及びa/d変換器の試験方法

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JPH1188174A
JPH1188174A JP9241376A JP24137697A JPH1188174A JP H1188174 A JPH1188174 A JP H1188174A JP 9241376 A JP9241376 A JP 9241376A JP 24137697 A JP24137697 A JP 24137697A JP H1188174 A JPH1188174 A JP H1188174A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力されるサーモメータコードに含まれるバブ
ルエラーの訂正機能を備え、かつ動作速度を向上させ得
るエンコーダを提供する。 【解決手段】エンコード部101は、サーモメータコー
ドeの論理境界を検出することにより、グレーコードG
のデジタル信号を生成する。グレー・バイナリー変換部
104は、エンコード部101から出力されるグレーコ
ードGをバイナリーコードBのデジタル信号に変換す
る。エンコード部101には、グレーコードGの下位ビ
ットと上位ビットとの値が特定の関係にあるか否かを検
出することにより、該グレーコードGに含まれるエラー
コードを検出するエラー検出部102と、エラー検出部
102で検出されたエラーコードを訂正するエラー訂正
部103とが備えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に高速で動作
するA/D変換器に使用されるエンコーダに関するもの
である。
【0002】近年、A/D変換器は種々の電子機器に使
用され、そのA/D変換速度の向上が益々要請されてい
る。高速動作に有利な並列型及び直並列型A/D変換器
は、主にアナログ入力信号とアナログ基準電圧とを比較
する複数のコンパレータと、そのコンパレータの出力信
号を複数ビットのデジタル信号に変換するエンコーダと
から構成される。そして、A/D変換速度の高速化及び
A/D変換精度の向上を図るために、エンコーダの動作
速度の高速化及び動作精度の向上を図る必要がある。
【0003】
【従来の技術】A/D変換器の一種類である並列型ある
いは直並列型A/D変換器は、そのA/D変換速度にお
いて、他の形式のA/D変換器に対し優れている。一般
的な並列型A/D変換器は、コンパレータ部と、そのコ
ンパレータの出力信号の論理境界を検出する論理境界検
出部と、エンコーダ部とから構成される。エンコーダ部
には、Wired ORによるROM形式の回路が広く
採用されている。
【0004】図39は、並列型A/D変換器の第一の従
来例として、5ビットのデジタル出力信号を出力する並
列型A/D変換器を示す。高電位側基準電圧VRHと、低
電位側基準電圧VRLとの間には、32本の抵抗Rが直列
に接続されている。前記抵抗Rは、両端に位置する抵抗
の抵抗値がその他の抵抗の抵抗値の1/2に設定されて
いる。
【0005】前記各抵抗R間は、31個のコンパレータ
CM1〜CM31の一方の入力端子にそれぞれ接続され
ている。従って、各コンパレータCM1〜CM31に
は、前記基準電圧VRH,VRLを前記抵抗Rで抵抗分割し
た基準電圧VR1〜VR31 がそれぞれ入力される。
【0006】前記コンパレータCM1〜CM31の他方
の入力端子にはアナログ入力信号Ainがそれぞれ入力さ
れる。各コンパレータCM1〜CM31は、制御回路
(図示しない)から出力される制御信号に基づいて、そ
れぞれ前記基準電圧VR1〜VR31 と、アナログ入力信号
Ainとを比較する。
【0007】そして、各コンパレータCM1〜CM31
は、アナログ入力信号Ainの電位が基準電圧VR1〜VR3
1 より低いとき、Hレベルの出力信号S1〜S31と、
Lレベルの出力信号・バーS1〜バーS31を出力す
る。
【0008】また、アナログ入力信号Ainの電位が基準
電圧VR1〜VR31 より高いとき、Lレベルの出力信号S
1〜S31と、Hレベルの出力信号・バーS1〜バーS
31を出力する。
【0009】従って、例えばアナログ入力信号Ainの電
位が基準電圧VR4より高く、基準電圧VR5より低いと、
コンパレータCM1〜CM4は出力信号S1〜S4がL
レベル、出力信号・バーS1〜バーS4がHレベルとな
るサーモメータコードを出力する。また、コンパレータ
CM5〜CM31は出力信号S5〜S31がHレベル、
出力信号・バーS5〜バーS31がLレベルとなるサー
モメータコードを出力する。このようなコンパレータC
M1〜CM31及び抵抗Rにより、コンパレータ部1が
構成される。
【0010】前記コンパレータCM1〜CM31の出力
信号S1,バーS1〜S31,バーS31は、アドレス
デコーダとして動作する32個のNOR回路DE0〜D
E31に入力される。
【0011】すなわち、前記コンパレータCM1〜CM
31の出力信号S1〜S31は、NOR回路DE1〜D
E31の一方の入力端子に入力され、コンパレータCM
1〜CM31の出力信号・バーS1〜バーS31は、N
OR回路DE0〜DE30の他方の入力端子に入力され
る。また、NOR回路DE0,DE31の一方の入力端
子は、グランドGNDに接続される。
【0012】このような構成により、各NOR回路DE
0〜DE31は入力信号がともにLレベルとなると、H
レベルの信号を出力し、Hレベルの信号を出力するNO
R回路は、前記コンパレータCM1〜CM31の動作に
よりいずれか一つとなり、論理境界検出部2が構成され
る。
【0013】前記NOR回路DE0〜DE31の出力信
号は、ROMで構成されるエンコード部3aのワード線
WL0〜WL31に出力される。前記エンコード部3a
には5ビットのデジタル出力信号B0〜B4に対応し
て、5本のビット線BL0〜BL4が配設される。
【0014】そして、各ワード線WL0〜WL31とビ
ット線BL0〜BL4との間の所定位置には、バイナリ
ーコードによる出力信号B0〜B4を出力するためのR
OMセル4がそれぞれ接続されている。前記ROMセル
4は、図40に示すようにNチャネルMOSトランジス
タで構成され、そのトランジスタのゲートは前記ワード
線WLに接続され、ドレインは前記ビット線BLに接続
され、ソースはグランドGNDに接続される。
【0015】前記ビット線BL0〜BL4はそれぞれス
イッチ回路SW0〜SW4を介して電源VDDに接続さ
れ、同スイッチ回路SW0〜SW4が閉路されると、各
ビット線BL0〜BL4がプリチャージされる。なお、
スイッチ回路SW0〜SW4はPチャネルMOSトラン
ジスタで構成される。
【0016】そして、前記スイッチ回路SW0〜SW4
が開路された後に、いずれかのワード線がHレベルとな
ると、当該ワード線に接続されたROMセル4がオンさ
れ、当該ROMセル4に接続されたビット線がLレベル
となる。
【0017】従って、例えばワード線WL0がHレベル
となると、デジタル出力信号B0〜B4は「0000
0」となり、ワード線WL2がHレベルとなると、デジ
タル出力信号B0〜B4は「01000」となる。
【0018】上記のようなA/D変換器では、エンコー
ド部3aにはプリチャージ動作を必要とするROM形式
の回路が使用されているが、コンパレータ部1の動作速
度はエンコード部3aの動作速度より遅い。従って、変
換速度を決定するのは、エンコード部3aではなくコン
パレータ部1であるため、このようなエンコード部3a
が採用されている。
【0019】このようなA/D変換器では、コンパレー
タ部1の出力信号は正常時には論理境界が1個所しかな
いサーモメータコードが出力されるか、あるいはすべて
同一論理となる。
【0020】ところが、サーモメータコードにバブルエ
ラーが発生することがある。確率的に最も多く発生する
バブルエラーは、コンパレータCM1〜CM31の出力
信号バーS1〜バーS31において、「・・11101
000・・」のように1つの出力論理が反転するもので
ある。このようなバブルエラーがNOR回路DE0〜D
E31に入力されると、二本のワード線が同時にHレベ
ルとなり、正常な出力信号B0〜B4が出力されない。
【0021】特に、バイナリーコードの出力信号B0〜
B4を出力するように構成されたエンコード部3aで
は、上記バブルエラーにより出力信号B0〜B4に大き
な誤差が生じることがある。すなわち、上記バブルエラ
ーにより図41に示すワード線WL14,WL16とが
同時にHレベルとなると、出力信号B0〜B4はオール
0となってしまい、ワード線WL14だけがHレベルと
なる場合あるいはワード線WL15だけがHレベルとな
る場合の出力信号B0〜B4に比して大きな誤差が発生
する。
【0022】そこで、このような不具合を解決するため
に、論理境界検出部2を図42に示す構成としたA/D
変換器が提案されている。このA/D変換器は論理境界
検出部2を構成するNOR回路DE0〜DE31を3入
力構成とし、n番目のNOR回路をNOR回路DEnと
すれば、NOR回路DEnにはコンパレータCMnの出
力信号Snと、その上位のコンパレータCM(n+
1),CM(n+2)の出力信号・バーS(n+1),
バーS(n+2)を入力するように構成したものであ
る。
【0023】このような構成により、上記のようにサー
モメータコードに異なる論理が1つ挟まれたようなバブ
ルエラーが発生した場合には、バブルエラー部分を論理
境界と判定することが防止され、いずれか一本のワード
線WLだけがHレベルとなって、出力信号B0〜B4と
して正常値あるいは正常値に近い値が出力される。
【0024】ところが、上記のようにNOR回路DE0
〜DE31を3入力構成としても、コンパレータCM1
〜CM31の出力信号バーS1〜バーS31において、
例えば「・・111001000・・」あるいは「・・
111011000・・」のように、出力論理が2つ以
上離れて反転するバブルエラーが発生した場合には、2
本のワード線を隔てた2本のワード線が同時にHレベル
となることがある。
【0025】そして、例えば図41に示すワード線WL
14,WL17が同時にHレベルとなると、出力信号B
0〜B4がオール0となり、ワード線WL14〜WL1
7のいずれかがHレベルとなる場合の出力信号B0〜B
4に比して大きな誤差が発生する。
【0026】このような不具合を解決するために、図4
3に示すように、バイナリーコードに代えてグレーコー
ド(交番2進信号)を出力可能としたエンコード部3b
を備えたA/D変換器が提案されている。
【0027】前記エンコード部3bは、バイナリーコー
ドの出力信号B0〜B4を出力する前記エンコード部3
aとはROMセル4の位置が異なり、いずれか一本のワ
ード線WLがHレベルとなることにより、5ビットのグ
レーコードの出力信号G0〜G4を出力する。前記サー
モメータコードを10進数(Decimal)として認
識した場合、そのサーモメータコードに対するバイナリ
ーコード(Binary)の出力信号B0〜B4と、グ
レーコード(Gray)の出力信号G0〜G4との対照
関係を図47に示す。そして、出力信号G0〜G4はグ
レーコードをバイナリーコードに変換する変換回路を介
して次段の回路に出力される。
【0028】上記のようなA/D変換器では、コンパレ
ータ部1からバブルエラーが出力されて、論理境界検出
部2により、図44において例えばワード線WL14,
WL17が同時にHレベルとなっても、エンコード部3
bの出力信号G0〜G4はワード線WL14のみがHレ
ベルとなった場合と同一となる。従って、ワード線WL
15あるいはワード線WL16がHレベルとなる場合が
最も確からしい値であったとしても、前記バイナリーコ
ードのエンコード部3aのように大きな誤差が生じた出
力信号を出力することはない。
【0029】このように3入力のNOR回路で構成され
る論理境界検出部2と、グレーコードの出力信号G0〜
G4を出力するエンコード部3bを備えたA/D変換器
では、コンパレータ部1の出力信号に上記のようなバブ
ルエラーが発生したとしても、図50〜図52に示すよ
うに、デジタル出力信号に発生する誤差を抑制すること
が可能となる。
【0030】図50は、サーモメータコードの出力論理
が1つ離れて反転するタイプb1のバブルエラー「・1
1101000・・」が、2入力のNOR回路で構成さ
れる論理境界検出部2に入力され、その論理境界検出部
2aの出力信号を前記エンコード部3bでグレーコード
に変換した場合の動作を示し、横軸は正常なサーモメー
タコードの10進値であり、縦軸はエンコーダ部3bか
ら出力されるグレーコードの出力信号を10進数に置換
した値である。
【0031】図51は、サーモメータコードの出力論理
が2つ離れて反転するタイプb2Hのバブルエラー「・
111001000・・」が、3入力のNOR回路で構
成される論理境界検出部2に入力され、その論理境界検
出部2の出力信号を前記エンコーダ3bでグレーコード
に変換した場合の動作を示し、横軸は正常なサーモメー
タコードの10進値であり、縦軸はエンコーダ部3bか
ら出力されるグレーコードの出力信号を10進数に置換
した値である。
【0032】図52は、サーモメータコードの「1」の
出力論理が論理境界から2つ離れて「0」に反転するタ
イプb2Lのバブルエラー「・111011000・
・」が、3入力のNOR回路で構成される論理境界検出
部2に入力され、その論理境界検出部2の出力信号を前
記エンコーダ3bでグレーコードに変換した場合の動作
を示し、横軸は正常なサーモメータコードの10進値で
あり、縦軸はエンコード部3bから出力されるグレーコ
ードの出力信号を10進数に置換した値である。
【0033】上記のように、グレーコードを出力するエ
ンコード部は、バイナリーコードを出力するエンコード
部に比して誤差を抑制することができるので、グレーコ
ードをバイナリーコードに変換する変換回路が必要とな
るにも関わらず、広く使用されている。しかし、依然と
して最も確からしいと考えられる値に対して誤差が生じ
ている。
【0034】これを解決するために、コンパレータ部か
ら出力されるサーモメータコードに多数決回路による論
理処理を施すようにしたA/D変換器が提案されている
が、多数決回路の搭載がA/D変換器の回路規模を増大
させてしまう。そのため、回路規模の増大を抑制するた
めに、多数決回路をアナログ回路で構成することが提案
されている。(J.van de Valburg and R.J.van de Plas
sche "An 8-bit 650-MHz folding ADC,"IEEE Journal o
f Solid-State Circuits, vol.27,pp.1662-1666,Dec.19
92)しかし、このような多数決回路でも、上記タイプb
2H、タイプb2Lに示すような出力論理が2つ離れて
反転するバブルエラーに対しては、十分な効果を挙げら
れていない。
【0035】また、サーモメータコードの論理境界検出
部に変則デコード論理を設定して、バブルエラーが発生
しても最も確からしいデジタル出力信号を出力するよう
にしたもの(C.W.Mangelsdorf,"A 400-MHz Input Flash
Converter with Error Correction"Journal of Solid-
State Circuits, vol.25,pp.184-191,Feb.1990)、ある
いはサーモメータコードの隣接する出力間にて行ってい
た論理境界検出を上位ビットと下位ビットとに2分割し
て行うもの(Y.Gendai et al.,"An 8b 500-MHzADC,"Dig
est of International Solid-State Circuit Conferenc
e, TPM 10.5,pp.172-173,Feb.1991 )、また論理境界検
出部において、サーモメータコードの論理比較を1つお
きに行うことによりバブルエラーの発生を抑制するもの
(A.Matsuzawa et al.,"An 8b 600-MHz Flash A/D with
mutistage deplex gray coding ,"Symp.VLSI Circ. Di
g. Tech.Papers,pp.113-114,May.1991)等が提案されて
いる。
【0036】上記A/D変換器は、いずれもサーモメー
タコードに発生したバブルエラーを論理境界検出部で排
除あるいは訂正するものである。これに対して、バブル
エラーをエンコーダ部で訂正する構成としたものでは、
PチャネルMOSトランジスタで構成したエンコーダ
と、NチャネルMOSトランジスタで構成したエンコー
ダの出力信号の平均をとるようにしたツインエンコーダ
型があるが、エンコーダの回路規模が2倍となる(M.It
o et al.,"A 10bit20MS/s 3V Supply CMOS AD Converte
r ,"1994 Journal of Solid-State Circuits, vol.25,p
p.184-191,Feb.1990 )。
【0037】また、グレーコードをバイナリーコードに
変換するための変換回路の論理段数を削減するために、
Quasiグレーコードを出力するエンコーダを採用す
ることにより、エンコーダとしての動作速度を向上させ
るようにしたもの(Y.Akazawa,"A 400MSPS 8b Flash A/
D Conversion LSI,"ISSCC Digest of Tecnical Papers,
pp.98-99,Feb.1987 )がある。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、並列型
A/D変換器のエンコード部は、いずれもWiredO
R回路によるROM形式で構成される。この構成では、
1サイクルの動作毎にプリチャージ動作が必要となり、
そのプリチャージ動作は1サイクルの動作時間のほぼ半
分の時間を要する。従って、エンコード部の動作速度の
向上を図る上で障害となっている。
【0039】また、エンコード部にはサーモメータコー
ドに発生するバブルエラーによる誤差を訂正する機能が
ないため、バブルエラーの訂正は主に論理境界検出部で
訂正されている。しかし、このような構成では誤差の程
度の少ないグレーコードを出力するエンコード部を使用
しても、バブルエラーによる出力信号の誤差を完全に除
去することはできないという問題点がある。
【0040】また、上記ツインエンコーダ型では、バブ
ルエラーをエンコード部で訂正する構成であるが、エン
コード部の回路規模が2倍となるという問題点がある。
この発明の目的は、入力されるサーモメータコードに含
まれるバブルエラーの訂正機能を備え、かつ動作速度を
向上させ得るエンコーダを提供することにある。
【0041】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の請求項1
の原理説明図である。すなわち、エンコード部101
は、サーモメータコードeの論理境界を検出することに
より、グレーコードGのデジタル信号を生成する。グレ
ー・バイナリー変換部104は、前記エンコード部10
1から出力されるグレーコードGをバイナリーコードB
のデジタル信号に変換する。前記エンコード部101に
は、グレーコードGの下位ビットと上位ビットとの値が
特定の関係にあるか否かを検出することにより、該グレ
ーコードGに含まれるエラーコードを検出するエラー検
出部102と、前記エラー検出部102で検出されたエ
ラーコードを訂正するエラー訂正部103とが備えられ
る。
【0042】請求項2では、前記エンコード部は、前記
サーモメータコードの論理境界を検出する多数の論理境
界検出回路と、前記論理境界検出回路とビット線との間
に介在されて、該論理境界検出回路の出力信号に基づい
てビット線からグレーコードを出力する多数のROMセ
ルとを備える。前記グレーコードの下位ビットを出力す
るビット線を複数の分解ビット線で構成し、前記各RO
Mセルを各分解ビット線に周期的に接続することによ
り、当該分解ビット線から出力される分解グレーコード
のいずれかと、他のビットのグレーコードとの間に、常
に前記特定の関係が設定されるようにし、前記エラー検
出部は、前記分解ビット線から出力される分解グレーコ
ードと他のビットのグレーコードとが、前記特定の関係
を満足するか否かを検出する。
【0043】請求項3では、前記論理境界検出回路は、
1つおきのサーモメータコードを3つ以上入力する論理
ゲートで構成した。請求項4では、前記エンコード部
は、前記グレーコードの最下位ビットを出力するビット
線として、対象論理側の分解グレーコードを周期的に交
互に出力する2本の分解ビット線と、非対象論理側の分
解グレーコードを周期的に交互に出力する2本の分解ビ
ット線とを備え、前記分解ビット線はいずれか1つのビ
ット線とその他のビット線とから相補信号を出力する第
一のエンコード部と、下位から2ビット目のグレーコー
ドを出力するビット線として、対象論理側と非対象論理
側の分解グレーコードを出力する2本の分解ビット線を
備え、該分解ビット線から相補信号を出力する第二のエ
ンコード部と、下位から2ビット目のグレーコードをシ
フトして下位から3ビット目のバイナリーコードの相補
信号に相当する信号を出力する2本の分解ビット線を備
えた第三のエンコード部とを備える。
【0044】請求項5では、相補信号を出力する前記分
解ビット線には、一方の分解ビット線の出力信号に基づ
いて、他方の分解ビット線をプリチャージするプリチャ
ージ回路を接続した。
【0045】請求項6では、前記プリチャージ回路は、
前記分解ビット線にそれぞれプリチャージトランジスタ
を介してプリチャージ電源を供給し、相補信号を出力す
る分解ビット線のうち、Lレベルの信号を出力する一方
の分解ビット線の出力信号で、他方の分解ビット線に接
続されたプリチャージトランジスタをオンさせて当該分
解ビット線をプリチャージする。
【0046】請求項7では、前記プリチャージ回路は、
前記分解ビット線にそれぞれプリチャージトランジスタ
を介してプリチャージ電源を供給し、相補信号を出力す
る分解ビット線のうちの一方の分解ビット線の出力信号
に基づいて、前記プリチャージトランジスタをカレント
ミラー動作させて、Lレベルを出力しない分解ビット線
をプリチャージする。
【0047】請求項8では、前記プリチャージ回路に
は、相補信号を出力する前記分解ビット線の電位差を一
定値以内とするクランプ回路を備えた。請求項9では、
前記クランプ回路は、複数のダイオード若しくはダイオ
ード接続したMOSトランジスタで構成した。
【0048】請求項10では、前記エンコード部は、グ
レーコードの下位ビットを前記分解グレーコードとして
生成し、前記グレー・バイナリー変換部は、前記分解グ
レーコードと、前記エラー検出部の検出信号との論理処
理に基づいて、エラーコードの訂正と同時に全ビットの
バイナリーコードを生成する。
【0049】請求項11では、前記グレー・バイナリー
変換部は、前記分解グレーコードのうち、上下3ビット
の範囲内の分解グレーコードを論理処理して、バイナリ
ーコードを生成する。
【0050】請求項12では、前記エンコーダ部の分解
ビット線は、最上位以外の少なくとも1ビット以上の分
解グレーコードに換えて分解バイナリーコードを出力す
る。請求項13では、前記エンコーダ部の分解ビット線
は、最上位以外の少なくとも1ビット以上の分解グレー
コードに換えて分解バイナリーコードを出力し、前記エ
ラー検出部は、前記分解バイナリーコードと分解グレー
コードとが特定の関係を満足するか否かに基づいてエラ
ーコードを検出する。
【0051】請求項14では、複数ビットの分解グレー
コードを論理処理して、同一ビットの複数のバイナリー
コードを生成し、該複数のバイナリーコードを論理処理
して1ビットのバイナリーコードを生成する。
【0052】請求項15では、複数ビットの分解グレー
コードを論理処理して、同一ビットの複数のバイナリー
コードを生成する論理回路と、前記複数のバイナリーコ
ードを論理処理して1ビットのバイナリーコードを生成
する論理回路とを備えた。
【0053】請求項16では、それぞれ異なる電圧の基
準電圧が入力され、該基準電圧とアナログ入力電圧とを
比較して、サーモメータコードを出力する多数のコンパ
レータと、前記サーモメータコードの論理境界を検出し
た論理境界検出信号を出力する論理境界検出部と、前記
論理境界検出信号に基づいてROMセルを動作させるこ
とにより、該ROMセルに接続したビット線からデジタ
ル信号を出力するエンコーダとを備えたA/D変換器
で、前記エンコーダは、前記論理境界検出部の出力信号
に基づいて、グレーコードを生成するエンコード部と、
前記エンコード部から出力されるグレーコードをバイナ
リーコードに変換するグレー・バイナリー変換部とを備
え、前記エンコーダ部は、グレーコードの下位ビットと
上位ビットとの値が特定の関係にあるか否かを検出する
ことによりエラーコードを検出するエラー検出部と、前
記エラー検出部で検出されたエラーコードを訂正するエ
ラー訂正部とを備えた。
【0054】請求項17では、サーモメータコードの論
理境界を検出することにより、グレーコードのデジタル
信号を生成し、グレーコードの下位ビットと上位ビット
との値が特定の関係にあるか否かを検出することによ
り、該グレーコードに含まれるエラーコードを検出し、
該エラーコードをあらかじめ設定されたエラーコード処
理に基づいて訂正する。
【0055】請求項18では、前記グレーコードのデジ
タル信号は、1つおきで、かつ3つ以上のサーモメータ
コードの論理境界を検出することにより生成する。請求
項19では、前記グレーコードの下位ビットの論理対象
側の出力信号を複数の系統に分解し、分解した下位ビッ
トと上位ビットとの値が特定の関係にあるか否かを検出
する。
【0056】請求項20では、前記グレーコードの下位
ビットの非論理対象側の出力信号を複数の系統に分解
し、分解した下位ビットと上位ビットとの値が特定の関
係にあるか否かを検出する。
【0057】請求項21では、サーモメータコードの論
理境界を検出することにより、グレーコードのデジタル
信号を生成し、グレーコードの下位ビットと上位ビット
との値に特定の関係が設定されるように、前記グレーコ
ードの下位ビットを論理対象側の表コードと非論理対象
側の裏コードとに分割し、さらに前記表コード及び裏コ
ードをそれぞれ複数の系統に分割し、前記各表コード及
び裏コードと上位ビットとが特定の関係にあるか否かを
検出することにより、該グレーコードに含まれるエラー
コードを検出し、該エラーコードを訂正する。
【0058】請求項22では、コンピュータを、グレー
コードの下位ビットと上位ビットとの値が特定の関係に
あるか否かを検出することにより、該グレーコードに含
まれるエラーコードを検出するエラー検出手段と、前記
エラー検出手段で検出されたエラーコードを訂正するエ
ラー訂正手段として機能させるためのプログラムを記録
媒体に記録した。
【0059】請求項23では、コンピュータを、グレー
コードの下位ビットの対象論理側及び非対象論理側の少
なくともいずれかの分解グレーコードを生成する分解グ
レーコード生成手段と、前記分解グレーコードと、上位
ビットのグレーコードとを比較してエラーを検出するエ
ラー検出手段と、前記エラー検出手段で検出されたエラ
ーコードを訂正するエラー訂正手段として機能させるた
めのプログラムを記録媒体に記録した。
【0060】請求項24では、コンピュータを、グレー
コードの下位ビットの対象論理及び非対象論理の少なく
ともいずれかを複数ビットに分解した分解グレーコード
を生成する分解グレーコード生成手段と、前記分解グレ
ーコードと、上位ビットのグレーコードとを比較してエ
ラーを検出するエラー検出手段と、前記エラー検出手段
で検出されたエラーコードを訂正するエラー訂正手段と
して機能させるためのプログラムを記録媒体に記録し
た。
【0061】請求項25では、コンピュータを、グレー
コードの下位ビットの対象論理及び非対象論理の少なく
ともいずれかを複数ビットに分解した分解グレーコード
を生成する分解グレーコード生成手段と、前記分解グレ
ーコードと、上位ビットのグレーコードとを比較してエ
ラーを検出するエラー検出手段と、前記エラー検出手段
で検出されたエラーコードを反転させて訂正するエラー
訂正手段と、前記エラー訂正手段から出力されたグレー
コードをバイナリーコードのデジタル信号に変換するグ
レーバイナリー変換手段として機能させるためのプログ
ラムを記録媒体に記録した。
【0062】請求項26では、コンピュータを、1つお
きの3つ以上のサーモメータコードの値を順次比較する
ことにより、該サーモメータコードの論理境界を検出す
る論理境界検出手段として機能させるためのプログラム
を記録媒体に記録した。請求項27では、前記エラー検
出部は、エラーコードの検出に基づいてエラー信号を生
成し、該エラー信号をエラー信号出力端子から外部へ出
力する。
【0063】請求項28では、サーモメータコードの論
理境界を検出することによりグレーコードのデジタル信
号を生成し、前記グレーコードの下位ビットと上位ビッ
トとの値が特定の関係にあるか否かを検出することによ
りエラー信号を生成し、該エラー信号に基づいてサーモ
メータコードにエラーが含まれているか否かを検出す
る。
【0064】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)まず、本発明のエンコーダにおけ
るエラー訂正の原理について説明する。
【0065】図47は、10進値(Decimal)が
5ビットのバイナリーコードB0〜B4及びグレーコー
ドG0〜G4に正常に変換された場合のコード値を示
す。グレーコードG0〜G4は、例えば図45に示すグ
レーコードによるビット独立デコード方式エンコーダ
で、10進値としてのサーモメータコードをグレーコー
ド形式で論理境界検出を行うことにより生成される。な
お、図45に示すROMセルCEの具体的構成は、図4
6に示すものであり、サーモメータコードは下位から順
に「1」となる。
【0066】グレーコードG0〜G4は、G0が最下位
ビット、G4が最上位ビットであり、隣り合う10進値
に対応するコードでは、いずれか1ビットの信号のみが
反転する交番2進符号となる。B0〜B4は、G0〜G
4に対応するバイナリーコードであり、B0が最下位ビ
ット、B4が最上位ビットである。
【0067】G0〜G4は、図45に示す通常のエンコ
ーダでは、それぞれ1本ずつのビット線BL0〜BL4
によるWired OR回路から出力されるため、例え
ばG0とG1との組み合わせでは、「00」「10」
「01」「11」のすべての組み合わせが存在するた
め、G0とG1との少なくともいずれかが誤データであ
ったとしても、組み合わせからエラーの有無を検出する
ことはできない。
【0068】そこで、G0はビット線BL0に接続され
た9個のROMセルCEの出力信号のOR論理をとって
生成されているので、G0を9個のROMセルCEの出
力信号Z1〜Z8に分解する。
【0069】同様に、G1,G2についても分解する
と、G1=Y1+Y2+Y3+Y4、G2=X1+X2
となる。なお、W1=G3、V1=G4である。このと
き、X1とZ2との関係に着目すると、Z2=1のと
き、X1=1となる。従って、Z2=1のとき、X1=
0であれば、エラーが検出され、バブルエラーを含むサ
ーモメータコードで、エンコーダが動作していることに
なる。
【0070】同様に、Z3=1のとき、X1=1とな
り、Z4=1のとき、W1=1となり、Z5=1のと
き、W1=V1=1となり、Z6=1のとき、X2=W
1=V1=1となり、Z7=1のとき、X2=V1=1
となり、Z8=1のとき、V1=1となり、これらの条
件を満足しないとき、サーモメータコードにバブルエラ
ーが存在することが検出可能である。
【0071】一方、例えば10進値「3」「4」に対応
するコードでは、Z1〜Z8が同時に「0」となり、こ
のような部分では、上記のような特定の関係を見出すこ
とはできない。すなわち、Z1〜Z8が「1」という対
象論理側であるとき、上記特定の関係を見出すことがで
きるが、Z1〜Z8が「0」という非対象論理側である
とき、上記特定の関係を見出すことができない。
【0072】そこで、上記のような原理を非対象論理側
を含めて、10進値の全域にわたって展開するために、
前記Z1〜Z8を表コードとしたとき、Z1〜Z8の裏
コードP1〜P7を設定する。
【0073】前記P1〜P7は、図45に示すように、
最下位ビットのビット線BL0に接続された各ROMセ
ルCE間にそれぞれ接続されたROMセルCEbから出
力されるコードである。従って、裏コードP1〜P7は
最下位ビットのビット線BL0に接続された各ROMセ
ルCEでは検出されないサーモメータコードの論理境界
をROMセルCEbで検出したコードとなる。
【0074】上記のような裏コードにより、P1=1の
とき、Y1=1となり、P2=1のとき、X1=1とな
り、P3=1のとき、Y2,W1=1となり、P4=1
のとき、W1=1となり、P5=1のとき、Y3,W
1,V1=1となり、P6=1のとき、X2,V2=1
となり、P7=1のとき、Y4,V1=1となる。
【0075】上記のような表コード及び裏コードを設定
することにより、サーモメータコードの全域にわたっ
て、サーモメータコードにバブルエラーが含まれるか否
かが検出可能となる。
【0076】図48は、各10進値に対応するサーモメ
ータコードに、「・・110100・・」すなわち前記
タイプb1のバブルエラーがそれぞれ含まれる場合の各
コードの値を示す。図中、網掛け部分は前記グレーコー
ドの表コードのみによりエラーとして検出可能な部分で
ある。訂正前Dout は、エラー未訂正のエンコーダ出力
を10進値に置換したものである。
【0077】この網掛け部分を反転させると、検出され
たエラーは最も確からしい値に訂正され、訂正後のエン
コーダの出力を図53に示す。図53において、横軸は
A/D変換器に入力されたアナログ値を示し、縦軸はエ
ンコーダ出力をアナログ値に変換したものである。
【0078】図49は、図48に示すコードについて、
表コード及び裏コードを用いてエラー検出を行い、エラ
ーとして検出された網掛け部分を反転させた訂正後のコ
ードを示す。この結果、訂正後のグレイコードは最も確
からしい値に訂正され、図37に示す正常なグレイコー
ドと一致する。図54は、図49に示す訂正後のコード
に基づくエンコーダの出力を示す。
【0079】次に、上記のような原理に基づいて、サー
モメータコードに含まれるバブルエラーの訂正機能を備
えたエンコーダについて説明する。図2は、前記従来例
と同様なコンパレータ部から出力されるサーモメータコ
ードe1〜e31の入力に基づいて、5ビットのバイナ
リーコードのデジタル信号B0Z〜B4Zを生成して出
力するエンコーダの概略構成を示す。
【0080】このエンコーダは、サーモメータコードe
1〜e31に基づいて、5ビットのグレーコードを生成
する第一〜第四のエンコード部11〜14と、生成され
たグレーコードに基づいて、サーモメータコードe1〜
e31中のバブルエラーの有無を検出して、バブルエラ
ーが存在するときはエラー信号を出力するエラー信号生
成部15と、前記エラー信号に基づいてグレーコード中
のエラーを訂正するエラー訂正部16と、訂正されたグ
レーコードからバイナリーコードを生成するグレー・バ
イナリー変換部17とから構成される。
【0081】前記第一のエンコード部11の具体的構成
を図3に示す。17個の論理境界検出回路18a〜18
qは3つの入力端子IB,IA,IXを備えている。各
論理境界検出回路18a〜18pの入力端子IAには、
前記サーモメータコードe1〜e31のうち、奇数番の
サーモメータコードe1,e3・・・e31がそれぞれ
入力される。また、最上位の論理境界検出回路18qの
入力端子IA,IBにはグランドGNDレベルが供給さ
れる。
【0082】前記各論理境界検出回路18b〜18qの
入力端子IXには、奇数番のサーモメータコードe1,
e3・・・e31がそれぞれ入力されている。また、最
下位の論理境界検出回路18aの入力端子IXには、電
源Vccが供給される。
【0083】前記論理境界検出回路18a〜18pの具
体的構成を図10に示す。入力端子IB,IAは、NO
R回路19の入力端子に接続される。入力端子IXは、
インバータ回路20の入力端子に入力され、そのインバ
ータ回路20の出力端子が前記NOR回路19に接続さ
れる。
【0084】このような論理境界検出回路18b〜18
qでは、入力端子IB,IAの入力レベルがLレベル、
入力端子IXの入力レベルがHレベルとなったときに限
り、、出力信号OがHレベルとなる。
【0085】前記論理境界検出回路18a〜18qの出
力信号Oは、それぞれROMセル21a〜21qの端子
Aに入力され、そのROMセル21a〜21qの端子C
は、ビット線BL0a〜BL0Xbのいずれかに接続さ
れ、端子BはグランドGNDに接続される。
【0086】前記ROMセル21a〜21qは、図11
に示すように、NチャネルMOSトランジスタCTで構
成され、端子Aはゲートに接続され、端子Cはドレイン
に接続され、端子Bはソースに接続される。
【0087】従って、前記論理境界検出回路18a〜1
8qの出力信号OがHレベルとなると、当該出力信号O
が入力されるROMセル21a〜21qのNチャネルM
OSトランジスタCTがオンされ、当該ROMセル21
a〜21qが接続されたビット線BL0a,BL0b,
BL0Xa,BL0Xbから出力されるグレーコードg
0a,g0b,g0Xa,g0XbがグランドGNDレ
ベルとなる。
【0088】前記ビット線BL0aには、前記ROMセ
ル21aを最下位として、4つおきのROMセル21
e,21i,21m,21qが接続される。前記ビット
線BL0bには、前記ROMセル21cを最下位とし
て、4つおきのROMセル21g,21k,21oが接
続される。
【0089】前記ビット線BL0Xaには、前記ROM
セル21bを最下位として、4つおきのROMセル21
f,21j,21nが接続される。前記ビット線BL0
Xbには、前記ROMセル21dを最下位として、4つ
おきのROMセル21h,21l,21pが接続され
る。
【0090】前記第二のエンコード部12の具体的構成
を図4に示す。9個の論理境界検出回路22a〜22i
は、前記論理境界検出回路18a〜18qと同一構成で
ある。
【0091】各論理境界検出回路22a〜22hの入力
端子IAには、前記サーモメータコードe1〜e31の
うち、偶数番のサーモメータコードe2,e6,e1
0,e14,e18,e22,e26,e30がそれぞ
れ入力される。また、最上位の論理境界検出回路22i
の入力端子IA,IBにはグランドGNDレベルが供給
される。
【0092】前記各論理境界検出回路22a〜22gの
入力端子IBには、偶数番のサーモメータコードe4,
e8,e12,e16,e20,e24,e28がそれ
ぞれ入力されている。
【0093】前記論理境界検出回路22bの入力端子I
Xには、サーモメータコードe2,e4のNOR論理の
反転信号、すなわちOR論理が入力される。同様に、論
理境界検出回路22c〜22hの入力端子IXには、サ
ーモメータコードe6,e8、e10,e12、e1
4,e16、e18,e20、e22,e24、e2
6,e28のOR論理がそれぞれ入力される。
【0094】また、論理境界検出回路22aの入力端子
IXには電源Vccが入力され、論理境界検出回路22i
の入力端子IXには、サーモメータコードe30が入力
される。
【0095】前記論理境界検出回路22a〜22iの出
力信号Oは、それぞれROMセル23a〜23iの端子
Aに入力され、そのROMセル23a〜23iの端子C
は、ビット線BL1〜BL1Xのいずれかに接続され、
端子BはグランドGNDに接続される。
【0096】ROMセル23a〜23iは、前記ROM
セル21a〜21qと同様に構成される。従って、前記
論理境界検出回路22a〜22iの出力信号OがHレベ
ルとなると、当該出力信号Oが入力されるROMセル2
3a〜23iのNチャネルMOSトランジスタCTがオ
ンされ、当該ROMセルROMセル23a〜23iが接
続されたビット線BL1〜BL1Xから出力されるグレ
ーコード信号g1,g1XがグランドGNDレベルとな
る。
【0097】前記ビット線BL1には、前記ROMセル
23aを最下位として、1つおきのROMセル23c,
23e,23g,23iが接続される。前記ビット線B
L1Xには、前記ROMセル23bを最下位として、1
つおきのROMセル23d,23f,23hが接続され
る。
【0098】前記第三のエンコード部13の具体的構成
を図5に示す。8個の論理境界検出回路24a〜24h
は、前記論理境界検出回路18a〜18qと同一構成で
ある。
【0099】各論理境界検出回路24a〜24gの入力
端子IAには、前記サーモメータコードe1〜e31の
うち、偶数番のサーモメータコードe4,e8,e1
2,e16,e20,e24,e28がそれぞれ入力さ
れる。また、最上位の論理境界検出回路24hの入力端
子IA,IBにはグランドGNDレベルが供給される。
【0100】前記各論理境界検出回路24a〜22gの
入力端子IBには、偶数番のサーモメータコードe6,
e10,e14,e18,e22,e26,e30がそ
れぞれ入力されている。
【0101】前記論理境界検出回路24bの入力端子I
Xには、サーモメータコードe4,e6のNOR論理の
反転信号、すなわちOR論理が入力される。同様に、論
理境界検出回路24c〜24hの入力端子IXには、サ
ーモメータコードe8,e10、e12,e14、e1
6,e18、e20,e22、e24,e26、e2
8,e30のOR論理がそれぞれ入力される。また、論
理境界検出回路24aの入力端子IXには電源Vccが入
力される。
【0102】前記論理境界検出回路24a〜24hの出
力信号Oは、出力信号ga〜ghとして出力されるとと
もに、それぞれROMセル25a〜25hの端子Aに入
力される。前記ROMセル25a〜25hの端子Cは、
ビット線BL2a〜BL2bのいずれかに接続され、端
子BはグランドGNDに接続される。
【0103】ROMセル25a〜25hは、前記ROM
セル21a〜21qと同様に構成される。従って、前記
論理境界検出回路24a〜24hの出力信号OがHレベ
ルとなると、当該出力信号Oが入力されるROMセル2
5a〜25hのNチャネルMOSトランジスタCTがオ
ンされ、当該ROMセル25a〜25hが接続されたビ
ット線BL2a〜BL2bから出力されるバイナリーコ
ード信号g2a,g2bがグランドGNDレベルとな
る。
【0104】前記ビット線BL2aには、前記ROMセ
ル25aを最下位として、1つおきのROMセル25
c,25e,25gが接続される。前記ビット線BL2
aには、前記ROMセル25bを最下位として、1つお
きのROMセル25d,25f,25hが接続される。
【0105】前記第四のエンコーダ部14を図6に従っ
て説明する。前記ビット線BL0Xa,BL0Xbの出
力信号g0Xa,g0XbはNAND回路27aに入力
され、そのNAND回路27aの出力信号がインバータ
回路28aで反転されて、グレーコードg0Xが生成さ
れる。
【0106】前記ビット線BL0a,BL0bの出力信
号g0a,g0bはNAND回路27bに入力され、そ
のNAND回路27bの出力信号がインバータ回路28
bで反転されて、グレーコードg0が生成される。
【0107】前記論理境界検出回路24b,24cの出
力信号gb,gcは、NOR回路26aに入力され、前
記論理境界検出回路24f,24gの出力信号gf,g
gは、NOR回路26bに入力される。前記NOR回路
26a,26bの出力信号は、NAND回路27cに入
力され、そのNAND回路27cからグレーコードg2
が出力される。
【0108】前記論理境界検出回路24c,24dの出
力信号gc,gdは、NOR回路26cに入力され、前
記論理境界検出回路24e,24fの出力信号ge,g
fは、NOR回路26dに入力され、前記論理境界検出
回路24g,24hの出力信号gg,ghは、NOR回
路26eに入力される。
【0109】前記NOR回路26cの出力信号は、NA
ND回路27dに入力され、前記NOR回路26dの出
力信号は、NAND回路27d,27eに入力され、前
記NOR回路26eの出力信号は前記NAND回路27
eに入力される。
【0110】そして、前記NAND回路27dからグレ
ーコードg3が出力され、前記NAND回路27eから
グレーコードg4が出力される。前記エラー信号生成部
15の具体的構成を図7に従って説明する。前記ビット
線BL1の出力信号g1は、NAND回路29aに入力
され、前記ビット線BL0aの出力信号g0aは、イン
バータ回路28cで反転されて、NAND回路29aに
入力される。
【0111】前記ビット線BL1Xの出力信号g1X
は、NAND回路29bに入力され、前記ビット線BL
0bの出力信号g0bは、インバータ回路28dで反転
されて、NAND回路29bに入力される。
【0112】前記NAND回路29aの出力信号ER1
A及び前記NAND回路29bの出力信号ER1AはN
AND回路29eに入力され、同NAND回路29eか
らエラー信号er1が出力される。
【0113】前記ビット線BL2aの出力信号g2a
は、NAND回路29cに入力され、前記ビット線BL
0Xaの出力信号g0Xaは、インバータ回路28eで
反転されて、NAND回路29cに入力される。
【0114】前記ビット線BL2bの出力信号g2b
は、NAND回路29dに入力され、前記ビット線BL
0Xbの出力信号g0Xbは、インバータ回路28fで
反転されて、NAND回路29dに入力される。
【0115】前記NAND回路29cの出力信号ER2
A及び前記NAND回路29dの出力信号ER2BはN
AND回路29fに入力され、同NAND回路29fか
らエラー信号er2が出力される。
【0116】前記エラー信号er1,er2は、前記エ
ラー訂正部16に出力されるとともに、図2に示すよう
に、エラー信号生成部15に設けられた出力端子から外
部へ出力される。
【0117】前記エラー訂正部16の具体的構成を図8
に従って説明する。前記エラー信号er2及び前記信号
g1Xは、NAND回路30aに入力され、前記グレー
コードg2は、インバータ回路33aで反転されて、N
AND回路30aに入力される。
【0118】前記NAND回路30aの出力信号及び前
記グレーコードg4は、EOR回路32aに入力され、
同EOR回路32aの出力信号はインバータ回路33c
で反転されて訂正グレーコードg4Zとして出力され
る。
【0119】前記エラー信号er2、前記信号g1X及
び前記グレーコードg2は、NAND回路30bに入力
される。前記NAND回路30bの出力信号及び前記グ
レーコードg3は、EOR回路32bに入力され、同E
OR回路32bの出力信号はインバータ回路33dで反
転されて訂正グレーコードg3Zとして出力される。
【0120】前記エラー信号er2及び前記グレーコー
ドg1は、NAND回路30cに入力される。前記NA
ND回路30cの出力信号及び前記グレーコードg2
は、EOR回路32cに入力され、同EOR回路32c
の出力信号はインバータ回路33eで反転されて訂正グ
レーコードg2Zとして出力される。
【0121】前記エラー信号er1は、インバータ回路
33bで反転されてEOR回路32dに入力され、同E
OR回路32dには前記グレーコード信号g1が入力さ
れる。
【0122】前記EOR回路32dの出力信号はインバ
ータ回路33fで反転されて訂正グレーコードg1Zと
して出力される。前記エラー信号er2,er1は、N
OR回路31に入力され、同NOR回路31の出力信号
及び前記グレーコード信号g0はEOR回路32eに入
力される。前記EOR回路32eの出力信号はインバー
タ回路33gで反転されて訂正グレーコードg0Zとし
て出力される。
【0123】前記グレー・バイナリー変換回路17の具
体的構成を図9に示す。前記訂正グレーコードg4Z
は、EOR回路35aに入力されるとともに、2段のイ
ンバータ回路34a,34bを介してバイナリーコード
B4Zとして出力される。
【0124】前記訂正グレーコードg3Zは、前記EO
R回路35aに入力され、同EOR回路35aの出力信
号は、バイナリーコードB3Zとして出力されるととも
に、EOR回路35bに入力される。
【0125】前記訂正グレーコードg2Zは、前記EO
R回路35bに入力され、同EOR回路35bの出力信
号は、バイナリーコードB2Zとして出力されるととも
に、EOR回路35cに入力される。
【0126】前記訂正グレーコードg1Zは、前記EO
R回路35cに入力され、同EOR回路35cの出力信
号は、バイナリーコードB1Zとして出力されるととも
に、EOR回路35dに入力される。
【0127】前記訂正グレーコードg0Zは、前記EO
R回路35dに入力され、同EOR回路35dの出力信
号は、バイナリーコードB0Zとして出力される。上記
グレー・バイナリー変換回路17は、グレーコードをバ
イナリーコードに変換する回路として一般的に使用され
るものである。
【0128】前記ビット線BL1,BL1X間には、図
12、図14に示すプリチャージ回路36,37のいず
れかが接続される。なお、BL2a,BL2b間にも同
様なプリチャージ回路が接続される。
【0129】前記プリチャージ回路36は、一対のPチ
ャネルMOSトランジスタTrp1 ,Trp2 のソースが電
源Vccに接続され、同トランジスタTrp1 ,Trp2 のゲ
ートは、互いのドレインに接続される。
【0130】前記トランジスタTrp1 のドレインと電源
Vssとの間には、複数のNチャネルMOSトランジスタ
Trnが並列に接続され、各トランジスタTrnのゲートに
は、前記ROMセルを介して前記ビット線BL1を制御
する論理境界検出回路23a,23c,23e,23
g,23iの出力信号がゲート信号V1としてそれぞれ
入力される。
【0131】前記トランジスタTrp2 のドレインと電源
Vssとの間には、複数のNチャネルMOSトランジスタ
Trnx が並列に接続され、各トランジスタTrnx のゲー
トには、前記ROMセルを介して前記ビット線BL1X
を制御する論理境界検出回路23b,23d,23f,
23hの出力信号がゲート信号V1Xとしてそれぞれ入
力される。
【0132】また、前記トランジスタTrp1 のドレイン
がビット線BL1に接続され、前記トランジスタTrp2
のドレインがビット線BL1Xに接続される。このよう
に構成されたプリチャージ回路36では、図13に示す
ように、例えばトランジスタTrn1 のゲート信号V1の
いずれかがHレベルとなってトランジスタTrn1 のいず
れかがオンされるとともに、トランジスタTrnx のゲー
ト信号V1XがすべてLレベルとなると、トランジスタ
Trp1 がオフされるとともに、トランジスタTrp2 がオ
ンされる。すると、ビット線BL1がLレベルとなると
ともにビット線BL1XがHレベルとなり、ビット線B
L1Xが電源Vccレベルにプリチャージされる。
【0133】また、トランジスタTrnx のゲート信号V
1XのいずれかがHレベルとなってトランジスタTrnx
のいずれかがオンされるとともに、トランジスタTrnの
ゲート信号V1がすべてLレベルとなると、トランジス
タTrp1 がオンされるとともに、トランジスタTrp2 が
オフされる。すると、ビット線BL1がHレベルとなる
とともにビット線BL1XがLレベルとなり、ビット線
BL1が電源Vccレベルにプリチャージされる。
【0134】図14に示すプリチャージ回路37では、
トランジスタTrp1 ,Trp2 のゲートが互いに接続され
るとともに、トランジスタTrp1 のドレインに接続され
ている点が前記プリチャージ回路36と相違する。
【0135】このプリチャージ回路37は、前記プリチ
ャージ回路36ではビット線BL1,BL1Xの一方が
立ち下がった後に、他方がプリチャージされるのに対
し、図15に示すように、ビット線BL1,BL1Xの
一方の立ち下がりと同時に他方がプリチャージされるの
で、プリチャージ動作の応答速度が速くなる。
【0136】前記第一のエンコード部11のビット線B
L0a,BL0b,BL0Xa,BL0Xbには、図1
6に示すプリチャージ回路38a〜38dがそれぞれ接
続される。
【0137】前記プリチャージ回路38aは、ビット線
BL0aと電源Vccとの間に並列に接続される3つのP
チャネルMOSトランジスタで構成され、各トランジス
タのゲートには、前記グレーコードg0b,g0Xa,
g0Xbがそれぞれ入力される。
【0138】前記グレーコードg0aがLレベルとなら
ないときは、グレーコードg0b,g0Xa,g0Xb
のいずれかがLレベルとなるため、ビット線BL0aが
電源Vccレベルにプリチャージされる。
【0139】前記プリチャージ回路38bは、ビット線
BL0bと電源Vccとの間に並列に接続される3つのP
チャネルMOSトランジスタで構成され、各トランジス
タのゲートには、前記グレーコードg0a,g0Xa,
g0Xbがそれぞれ入力される。
【0140】前記グレーコードg0bがLレベルとなら
ないときは、グレーコードg0a,g0Xa,g0Xb
のいずれかがLレベルとなるため、ビット線BL0bが
電源Vccレベルにプリチャージされる。
【0141】前記プリチャージ回路38cは、ビット線
BL0Xaと電源Vccとの間に並列に接続される3つの
PチャネルMOSトランジスタで構成され、各トランジ
スタのゲートには、前記グレーコードg0a,g0b,
g0Xbがそれぞれ入力される。
【0142】前記グレーコードg0XaがLレベルとな
らないときは、グレーコードg0a,g0b,g0Xb
のいずれかがLレベルとなるため、ビット線BL0Xa
が電源Vccレベルにプリチャージされる。
【0143】前記プリチャージ回路38dは、ビット線
BL0Xbと電源Vccとの間に並列に接続される3つの
PチャネルMOSトランジスタで構成され、各トランジ
スタのゲートには、前記グレーコードg0a,g0b,
g0Xaがそれぞれ入力される。
【0144】前記グレーコードg0XbがLレベルとな
らないときは、グレーコードg0a,g0b,g0Xa
のいずれかがLレベルとなるため、ビット線BL0Xb
が電源Vccレベルにプリチャージされる。
【0145】次に、上記のように構成されたエンコーダ
の動作を説明する。第一のエンコード部11は、サーモ
メータコードe1〜e31から5ビットのグレーコード
g0〜g4を生成する際に、最下位のグレーコードg0
を生成するためのグレーコードg0a,g0b,g0X
a,g0Xbをビット独立デコード方式で生成するもの
である。
【0146】論理境界検出回路18a〜18qには、奇
数番のサーモメータコードe1〜e31が下位から順に
3つずつ入力される。このような論理境界検出回路18
a〜18qに正常なサーモメータコードe1〜e31が
入力されたとき、第一のエンコード部11のビット線B
L0a,BL0b,BL0Xa,BL0Xbから図17
に示すようなグレーコードg0a,g0b,g0Xa,
g0Xbが出力される。
【0147】グレーコードg0aは、図47に示す信号
Z1,Z3,Z5,Z7のOR論理をとった信号に相当
し、グレーコードg0bは、図47に示す信号Z2,Z
4,Z6,Z8のOR論理をとった信号に相当する。
【0148】グレーコードg0Xaは、グレーコードg
0aに対する裏コードであり、図47に示す信号P1,
P3,P5,P7のOR論理をとったものに相当する。
グレーコードg0Xbは、グレーコードg0bに対する
裏コードであり、図47に示す信号P2,P4,P6の
OR論理をとったものに相当する。
【0149】そして、グレーコードg0a,g0b,g
0Xa,g0Xbは、サーモメータコードe1〜e31
に基づいて、いずれか一つがLレベルとなる。上記のよ
うな論理は、論理境界検出回路18a〜18qで駆動さ
れるROMセル21a〜21qをビット線BL0a,B
L0Xa,BL0b,BL0Xbに順次接続することに
より生成される。すなわち、各ビット線BL0a,BL
0Xa,BL0b,BL0Xbには、4つおきの論理境
界検出回路がROMセルを介して接続され、各ビット線
BL0a,BL0Xa,BL0b,BL0Xbに順次接
続される4つの論理境界検出回路を1周期とすれば、各
ビット線BL0a,BL0Xa,BL0b,BL0Xb
に論理境界検出回路18a〜18qが1周期間隔で接続
される。
【0150】第一のエンコード部11に、「・・110
100・・」すなわち前記b1タイプのバブルエラーを
含むサーモメータコードe1〜e31が入力されると、
図18に示すように、グレーコードg0a,g0b,g
0Xa,g0Xbには、そのバブルエラーに起因するエ
ラーが含まれる。
【0151】また、第一のエンコード部11に、「・・
1100100・・」すなわち前記b2Hタイプのバブ
ルエラーを含むサーモメータコードe1〜e31が入力
されると、論理境界検出回路18a〜18qには奇数番
のサーモメータコードe1〜e31が下位から順に3つ
ずつ入力されているので、図19に示すように、グレー
コードg0a,g0b,g0Xa,g0Xbは、前記b
1タイプのバブルエラーの場合と同様なエラーを含む信
号に訂正される。
【0152】また、第一のエンコード部11に、「・・
1101100・・」すなわち前記b2Lタイプのバブ
ルエラーを含むサーモメータコードe1〜e31が入力
されると、図20に示すように、グレーコードg0a,
g0b,g0Xa,g0Xbは、図17に示すバブルエ
ラーを含まないサーモメータコードe1〜e31による
グレーコードg0a,g0b,g0Xa,g0Xbと等
しくなるように訂正される。
【0153】なお、グレーコードg0a,g0b,g0
Xa,g0Xbは、上記いずれの場合にもいずれか1つ
がLレベルとなり、他はHレベルとなる。従って、ビッ
ト線BL0a,BL0Xa,BL0b,BL0Xbのう
ち、Lレベルのグレーコードを出力しないビット線は、
前記プリチャージ回路38a〜38dの動作により、上
記エンコード動作と並行して電源Vccにプリチャージさ
れる。
【0154】前記第二のエンコード部12は、サーモメ
ータコードe1〜e31から5ビットのグレーコードg
0〜g4を生成する際に、下位から2番目のグレーコー
ドg1と、その相補信号であるg1Xを、ビット独立デ
コード方式で生成するものである。
【0155】論理境界検出回路22a〜22iには、偶
数番のサーモメータコードe2〜e30に基づく信号が
下位から順に3つずつ入力される。このような論理境界
検出回路22a〜22iに正常なサーモメータコードe
2〜e30が入力されたとき、第二のエンコーダ12の
ビット線BL1,BL1Xから図17に示すようなグレ
ーコードg1,g1Xが出力される。
【0156】グレーコードg1は、図47に示すグレー
コードG1に相当し、グレーコードg1Xは、グレーコ
ードg1の裏コードとなり、互いに相補関係となる。上
記のような論理は、論理境界検出回路22a〜22iで
駆動されるROMセル23a〜23iをビット線BL
1,BL1Xに交互に接続することにより生成される。
すなわち、各ビット線BL1,BL1Xには、1つおき
の論理境界検出回路がROMセルを介して接続され、各
ビット線BL1,BL1Xに交互に接続される2つの論
理境界検出回路を1周期とすれば、各ビット線BL1,
BL1Xに論理境界検出回路22a〜22iが1周期間
隔で接続される。
【0157】第二のエンコード部12に、「・・110
100・・」すなわち前記b1タイプのバブルエラーを
含むサーモメータコードe2〜e30が入力されると、
図18に示すように、グレーコードg1,g1Xには、
そのバブルエラーに起因するエラーが含まれる。
【0158】また、第二のエンコード部12に、「・・
1100100・・」すなわち前記b2Hタイプのバブ
ルエラーを含むサーモメータコードe2〜e30が入力
されると、論理境界検出回路22a〜22iには偶数番
のサーモメータコードe2〜e30に基づく信号が下位
から順に3つずつ入力されているので、図19に示すよ
うに、グレーコードg1,g1Xは、前記b1タイプの
バブルエラーの場合と同様なエラーを含む信号に訂正さ
れる。
【0159】また、第二のエンコード部12に、「・・
1101100・・」すなわち前記b2Lタイプのバブ
ルエラーを含むサーモメータコードe2〜e30が入力
されると、図20に示すように、グレーコードg1,g
1Xは、図17に示すバブルエラーを含まないサーモメ
ータコードe2〜e30によるグレーコードg1,g1
Xと等しくなるように訂正される。
【0160】なお、グレーコードg1,g1Xは、上記
いずれの場合にも相補信号となる。従って、ビット線B
L1,BL1Xのうち、Lレベルのグレーコードを出力
しないビット線は、前記プリチャージ回路36あるいは
プリチャージ回路37の動作により、上記エンコード動
作と並行して電源Vccレベルにプリチャージされる。
【0161】前記第三のエンコード部13は、サーモメ
ータコードe1〜e31から5ビットのグレーコードg
0〜g4を生成する際に、下位から3番目〜5番目のグ
レーコードg2〜g4を生成するための論理境界検出信
号ga〜ghと、バイナリーコードg2a,g2bをビ
ット独立デコード方式で生成するものである。
【0162】論理境界検出回路24a〜24hには、偶
数番のサーモメータコードe4〜e30に基づく信号が
下位から順に3つずつ入力される。このような論理境界
検出回路24a〜24hに正常なサーモメータコードe
4〜e30が入力されたとき、第三のエンコード部13
のビット線BL2a,BL2bから図17に示すような
バイナリーコードg2a,g2bが出力される。
【0163】バイナリーコードg2a,g2bは、互い
に相補関係にあり、図47において前記グレーコードg
1,g1Xを10進値において2つ上位側へシフトさせ
た値となる。すなわち、g2aはバイナリーコードB2
に相当する。
【0164】上記のような論理は、論理境界検出回路2
4a〜24hで駆動されるROMセル25a〜25hを
ビット線BL2a,BL2bに交互に接続することによ
り生成される。すなわち、各ビット線BL2a,BL2
bには、1つおきの論理境界検出回路がROMセルを介
して接続され、各ビット線BL2a,BL2bに交互に
接続される2つの論理境界検出回路を1周期とすれば、
各ビット線BL2a,BL2bに論理境界検出回路24
a〜24hが1周期間隔で接続される。
【0165】また、各論理境界検出回路24a〜24h
から論理境界検出信号ga〜ghが出力される。第三の
エンコード部13に、「・・110100・・」すなわ
ち前記b1タイプのバブルエラーを含むサーモメータコ
ードe4〜e30が入力されると、図18に示すよう
に、バイナリーコードg2a,g2bには、そのバブル
エラーに起因するエラーが含まれる。
【0166】また、第三のエンコード部13に、「・・
1100100・・」すなわち前記b2Hタイプのバブ
ルエラーを含むサーモメータコードe4〜e30が入力
されると、論理境界検出回路24a〜24hには偶数番
のサーモメータコードe4〜e30に基づく信号が下位
から順に3つずつ入力されているので、図19に示すよ
うに、バイナリーコードg2a,g2bは、前記b1タ
イプのバブルエラーの場合と同様なエラーを含む信号に
訂正される。
【0167】また、第三のエンコード部13に、「・・
1101100・・」すなわち前記b2Lタイプのバブ
ルエラーを含むサーモメータコードe4〜e30が入力
されると、図20に示すように、バイナリーコードg2
a,g2bは、図17に示すバブルエラーを含まないサ
ーモメータコードe4〜e30によるバイナリーコード
g2a,g2bと等しくなるように訂正される。
【0168】なお、バイナリーコードg2a,g2b
は、上記いずれの場合にも相補信号となる。従って、ビ
ット線BL2a,BL2bのうち、Lレベルのバイナリ
ーコードを出力しないビット線は、前記プリチャージ回
路36あるいはプリチャージ回路37の動作により、上
記エンコード動作と並行して電源Vccレベルにプリチャ
ージされる。
【0169】前記第四のエンコード部14は、前記グレ
ーコード信号g0a,g0b,g0Xa,g0Xbの論
理処理に基づいて、最下位のグレーコードg0,g0X
とを生成し、前記論理境界検出信号gb〜ghの論理処
理に基づいて、下位から3番目〜5番目のグレーコード
g2〜g4を生成する論理回路である。
【0170】このような第四のエンコード部14に、正
常なサーモメータコードe1〜e31による正常なグレ
ーコード信号g0a,g0b,g0Xa,g0Xb及び
論理境界検出信号gb〜ghが入力されると、図17に
示すように、エラーを含まないグレーコードg0,g2
〜g4が生成される。なお、下位から2番目のグレーコ
ードg1は、前記第二のエンコード部12で生成されて
いる。
【0171】第四のエンコード部14に、「・・110
100・・」すなわち前記b1タイプのバブルエラーに
基づくエラーを含むグレーコード信号g0a,g0b,
g0Xa,g0Xb及び論理境界検出信号gb〜ghが
入力されると、図18に示すように、グレーコードg0
〜g4にはそのバブルエラーに起因するエラーが含まれ
る。
【0172】また、第四のエンコード部13に、「・・
1100100・・」すなわち前記b2Hタイプのバブ
ルエラーに基づくエラーを含むグレーコード信号g0
a,g0b,g0Xa,g0Xb及び論理境界検出信号
gb〜ghが入力されると、図19に示すように、グレ
ーコードg0〜g4は前記b1タイプのバブルエラーの
場合と同様なエラーを含む信号となる。
【0173】また、第四のエンコード部14に、「・・
1101100・・」すなわち前記b2Lタイプのバブ
ルエラーに基づくエラーを含むグレーコード信号g0
a,g0b,g0Xa,g0Xb及び論理境界検出信号
gb〜ghが入力されると、図20に示すように、グレ
ーコードg0〜g4はエラーを含まない信号となり、図
17と同様となる。
【0174】前記エラー信号生成部15は、前記グレー
コード信号g0a,g0b,g0Xa,g0Xb,g
1,g1X及びバイナリーコードg2a,g2bを、図
47に示す各グレーコードの関係を満足するか否かを検
出する回路であり、満足しない場合には、Hレベルのエ
ラー信号er1,er2を出力する。
【0175】すなわち、NAND回路29aでは正常な
グレーコードg1,g0aが入力されているとき、図1
7に示すように、グレーコードg0aがLレベルのと
き、グレーコードg1はLレベルとなるので、出力信号
ER1Aは必ずHレベルとなる。
【0176】NAND回路29bでは正常なグレーコー
ドg1X,g0bが入力されているとき、グレーコード
g0bがLレベルのとき、グレーコードg1XはLレベ
ルとなるので、出力信号ER1Bは必ずHレベルとな
る。
【0177】従って、正常なグレーコードg1,g1
X,g0a,g0bが入力されているときは、NAND
回路29a,29bの出力信号ER1A,ER1Bはと
もにHレベルとなり、NAND回路29eから出力され
るエラー信号er1はLレベルとなる。
【0178】同様に、NAND回路29cでは、正常な
バイナリーコードg2aとグレーコードg0Xaが入力
されているとき、グレーコードg0XaがLレベルのと
き、バイナリーコードg2aはLレベルとなるので、出
力信号ER2Aは必ずHレベルとなる。
【0179】NAND回路29dでは、正常なバイナリ
ーコードg2bとグレーコードg0Xbが入力されてい
るとき、グレーコードg0XbがLレベルのとき、バイ
ナリーコードg2bはLレベルとなるので、出力信号E
R2bは必ずHレベルとなる。
【0180】従って、正常なグレーコードg2a,g2
b,g0Xa,g0Xbが入力されているときは、NA
ND回路29c,29dの出力信号ER2A,ER2B
はともにHレベルとなり、NAND回路29fから出力
されるエラー信号er2はLレベルとなる。一方、図1
8及び図19に示すように、グレーコード信号g0a,
g0b,g0Xa,g0Xb,g1,g1X及びバイナ
リーコードg2a,g2bにエラーが含まれる場合に
は、上記のような正常時の条件が満足できなくなって、
NAND回路29a〜29dの出力信号ER1A〜ER
2BがLレベルとなることがあり、この場合にはエラー
信号er1,er2がHレベルとなる。
【0181】図8に示す前記エラー訂正部16は、前記
エラー信号er1,er2に基づいて、エラーを含んだ
グレーコードg0〜g4を確からしい値に訂正するよう
に動作する。その訂正動作は、前記訂正原理で示したよ
うに、グレーコードg0〜g4のうちエラーが検出され
たコードを反転させるものである。
【0182】すなわち、図18及び図19に示すよう
に、グレーコードg4がエラーを出力しているとき、エ
ラー信号er2及びグレーコード信号g1XはHレベ
ル、グレーコード信号g2はLレベルとなり、NAND
回路30aの出力信号はLレベルとなる。すると、EO
R回路32a及びインバータ回路33cの動作により、
グレーコードg4が反転された訂正グレーコードg4Z
が出力される。
【0183】また、エラー信号er2、グレーコード信
号g1X,g2が上記以外の場合には、グレーコードg
4は正常であり、NAND回路30aの出力信号はHレ
ベルとなるため、訂正グレーコードg4Zはグレーコー
ドg4と同相となる。
【0184】グレーコードg3がエラーを出力している
とき、エラー信号er2及びグレーコード信号g1X、
g2はHレベルとなり、NAND回路30aの出力信号
はLレベルとなる。すると、EOR回路32b及びイン
バータ回路33dの動作により、グレーコードg3が反
転された訂正グレーコードg3Zが出力される。
【0185】また、エラー信号er2、グレーコード信
号g1X,g2が上記以外の場合には、グレーコードg
3は正常であり、NAND回路30bの出力信号はHレ
ベルとなるため、訂正グレーコードg3Zはグレーコー
ドg3と同相となる。
【0186】グレーコードg2がエラーを出力している
とき、エラー信号er2及びグレーコード信号g1はH
レベルとなり、NAND回路30cの出力信号はLレベ
ルとなる。すると、EOR回路32c及びインバータ回
路33eの動作により、グレーコードg2が反転された
訂正グレーコードg2Zが出力される。
【0187】また、エラー信号er2、グレーコード信
号g1が上記以外の場合には、グレーコードg2は正常
であり、NAND回路30cの出力信号はHレベルとな
るため、訂正グレーコードg2Zはグレーコードg2と
同相となる。
【0188】グレーコードg1がエラーを出力している
とき、エラー信号er1はHレベルとなり、インバータ
回路33bの出力信号はLレベルとなる。すると、EO
R回路32d及びインバータ回路33fの動作により、
グレーコードg1が反転された訂正グレーコードg1Z
が出力される。
【0189】また、エラー信号er2がLレベルの場合
には、グレーコードg1は正常であり、インバータ回路
33bの出力信号はHレベルとなるため、訂正グレーコ
ードg1Zはグレーコードg1と同相となる。
【0190】グレーコードg0がエラーを出力している
とき、エラー信号er1,er2の少なくともいずれか
はHレベルとなり、NOR回路31の出力信号はLレベ
ルとなる。すると、EOR回路32e及びインバータ回
路33gの動作により、グレーコードg0が反転された
訂正グレーコードg0Zが出力される。
【0191】また、エラー信号er1,er2がともに
Lレベルの場合には、グレーコードg0は正常であり、
NOR回路31の出力信号はHレベルとなるため、訂正
グレーコードg0Zはグレーコードg0と同相となる。
【0192】図9に示す前記グレー・バイナリー変換部
17は、訂正グレーコードg4ZをバイナリーコードB
4Zとして出力し、訂正グレーコードg4Z,g3Zの
EOR論理をバイナリーコードB3Zとして出力し、バ
イナリーコードB3Zと訂正グレーコードg2ZとのE
OR論理をバイナリーコードB2Zとして出力し、バイ
ナリーコードB2Zと、訂正グレーコードg1ZとのE
OR論理をバイナリーコードB1Zとして出力し、バイ
ナリーコードB1Zと、訂正グレーコードg0ZとのE
OR論理をバイナリーコードB0Zとして出力する。
【0193】このような動作により、訂正グレーコード
g0Z〜g4ZがバイナリーコードB0Z〜B4Zに変
換される。上記のように構成されたエンコーダでは、次
に示す作用効果を得ることができる。 (1)入力されるサーモメータコードe1〜e31にb
1タイプ、b2Hタイプあるいはb2Lタイプのバブル
エラーが含まれていても、そのバブルエラーを訂正した
バイナリーコードB0Z〜B4Zを生成することができ
る。 (2)第一のエンコード部11を構成する論理境界検出
回路は、インバータ回路とNOR回路とからなる3入力
回路で構成され、サーモメータコードe1〜e31のう
ち奇数番のサーモメータコードが入力されるので、b1
タイプのバブルエラーは訂正せず、b2Hタイプのバブ
ルエラーはb1タイプのバブルエラーが入力された場合
と同等となるように訂正することができ、b2Lタイプ
のバブルエラーを確からしい値に訂正することができ
る。 (3)第二及び第三のエンコード部12を構成する論理
境界検出回路は、インバータ回路とNOR回路とからな
る3入力回路で構成され、サーモメータコードe1〜e
31のうち偶数番のサーモメータコードと、そのサーモ
メータコードのOR論理が入力されるので、b1タイプ
のバブルエラーは訂正せず、b2Hタイプのバブルエラ
ーはb1タイプのバブルエラーが入力された場合と同等
となるように訂正することができ、b2Lタイプのバブ
ルエラーを確からしい値に訂正することができる。 (4)第一のエンコード部11では、論理境界検出回路
18a〜18qの出力信号に基づいて動作するROMセ
ル21a〜21qをビット線BL0a,BL0b,BL
0Xa,BL0Xbに順次接続することにより、最下位
のグレーコードg0を分解した表コードg0a,g0b
と、その裏コードg0Xa,g0Xbとを生成すること
ができる。 (5)第二のエンコード部12では、論理境界検出回路
22a〜22iの出力信号に基づいて動作するROMセ
ル23a〜23iをビット線BL1,BL1Xに順次接
続することにより、下位から2番目のグレーコードg1
と、その裏コードg1Xとを生成することができる。 (6)第三のエンコード部13では、論理境界検出回路
24a〜24hの出力信号に基づいて動作するROMセ
ル23a〜23iをビット線BL1,BL1Xに順次接
続することにより、下位から2番目のグレーコードg1
と、その裏コードg1Xとを10進値において2つ上位
側へシフトさせた信号、すなわちバイナリーコードB2
と同等の信号を生成することができる。また、各論理境
界検出回路24a〜24hから論理境界検出信号ga〜
ghを出力することができる。 (7)第四のエンコード部14では、第三のエンコード
部13で生成された論理境界検出信号gb〜ghを論理
処理することにより下位から3番目から5番目のグレー
コードg2〜g4を生成することができる。また、第一
のエンコード部11で生成されたグレーコードg0a,
g0b,g0Xa,g0Xbを論理処理することによ
り、最下位のグレーコードg0を生成することができ
る。 (8)エラー信号生成部15では、第一〜第三のエンコ
ード部11,12,13の出力信号を論理処理すること
により、図47に示すエラー検出原理に基づいてエラー
検出を行い、エラーが存在するときにはHレベルのエラ
ー信号er1,er2を生成することができる。 (9)エラー訂正部16では、前記エラー信号er1,
er2と、グレーコード信号g1,g1X,g2とに基
づいて、タイプb1のエラーを含むグレーコードg0〜
g4に訂正を施して、訂正グレーコードg0Z〜g4Z
を生成することができる。 (10)グレー・バイナリー変換部17では、訂正グレ
ーコードg0Z〜g4ZをバイナリーコードB0Z〜B
4Zに変換することができる。 (11)第一のエンコード部11の4本のビット線BL
0a,BL0b,BL0Xa,BL0Xbには、プリチ
ャージ回路38a〜38dが接続されて、いずれか一本
のビット線から出力されるLレベルのグレーコードによ
り、他の3本のビット線が電源Vccレベルにプリチャー
ジされる。従って、サーモメータコードe1〜e31を
グレーコードg0a,g0b,g0Xa,g0Xbにエ
ンコードする動作と並行してビット線のプリチャージ動
作を行うことができる。 (12)第二及び第三のエンコード部12,13の各ビ
ット線BL1,BL1X、BL2a,BL2bにはプリ
チャージ回路36,37のいずれかが接続されて、一方
のビット線から出力されるLレベルの信号に基づいて、
他方のビット線がプリチャージされる。従って、サーモ
メータコードe2〜e30をグレーコードg1,g1X
及びバイナリーコードg2a,g2bにエンコードする
動作と並行してビット線のプリチャージ動作を行うこと
ができる。 (13)サーモメータコードのエンコード動作と、ビッ
ト線のプリチャージ動作とを並行して行うことができる
ので、エンコード動作の1サイクル中にプリチャージの
ための時間を設定する必要がない。従って、エンコード
動作の高速化を図ることができる。 (14)第一のエンコード部11では、ビット線が4本
に分割され、各ビット線にそれぞれ同数のROMセルが
接続されるので、各ビット線に接続されるROMセルの
数が少なくなる。従って、各ROMセルに対する負荷を
軽減することができるので、エンコード動作を高速化す
ることができる。また、図42,43に示すエンコード
部とは異なり、上記実施の形態では各論理境界検出回路
にそれぞれ一つずつのROMセルが接続されるため、各
論理境界検出回路の負荷が一定となる。従って、各論理
境界検出回路の負荷条件の差に基づくエラーの発生を防
止することができる。 (15)図45に示す通常のグレーコード方式のエンコ
ーダに比して、上記実施の形態では、グレーコードg0
a,g0b,g1の裏コードを設定するために、論理境
界検出回路及びROMセルの数が増大するが、通常のグ
レーコード方式のエンコーダは直接バイナリーコードを
出力するエンコーダに比して論理境界検出回路及びRO
Mセルの数が削減されているので、上記実施の形態のエ
ンコーダは、直接バイナリーコードを出力するエンコー
ダより素子数及び回路面積を増大させるものではない。 (16)エラー信号生成部15で生成されたエラー信号
er1,er2が、エラー信号出力端子から外部へ出力
される。そして、このA/D変換器の動作試験を行う際
に、このエラー信号er1,er2を試験装置で検出す
ることにより、サーモメータコードe1〜e31にエラ
ーが発生しているか否かを容易に検出することができ
る。
【0194】従来のA/D変換器の動作試験では、バイ
ナリーコードのデジタル出力信号に基づいて、サーモメ
ータコードのエラーの有無を検出している。すなわち、
サーモメータコードのエラーによるデジタル出力信号の
リニアリティあるいはS/N比の悪化を、周波数成分の
スペクトラムを求める高速フーリエ変換処理等を行って
検出することにより、デジタル出力信号からサーモメー
タコードのエラーを検出している。
【0195】従って、本実施の形態では、従来のような
高速フーリエ変換処理等の複雑な処理を行うことなく、
A/D変換器の動作試験を行うことができるので、試験
コストを低減することができる。 (第二の実施の形態)図21は、この発明を具体化した
エンコーダの第二の実施の形態を示す。この実施の形態
は、第一〜第四のエンコード部41〜44と、エラー信
号生成部45と、グレー・バイナリー変換部46とから
構成される。
【0196】前記第一〜第三のエンコード部41〜43
及びエラー信号生成部45は、前記第一の実施の形態と
同様な構成であるので、その説明を省略する。図23に
示す前記第四のエンコード部44は、第三のエンコード
部43から出力される論理境界検出信号gb,gc,g
f,ggをNOR回路47a,47b及びNAND回路
48で論理処理することにより、グレーコードg2を生
成するものであり、前記第一の実施の形態の第四のエン
コード部14でグレーコードg2を生成する回路と同様
である。
【0197】グレー・バイナリー変換部46は、前記第
一の実施の形態のエラー訂正部16と、グレー・バイナ
リー変換部17との機能を併せ持つものであり、前記第
一〜第四のエンコード部41〜44及びエラー信号生成
部45で生成された信号に基づいて、バイナリーコード
B0Z〜B4Zを生成するものである。
【0198】図22に示すように、グレーコードg2は
インバータ回路49aで反転されてNAND回路50a
に入力され、そのNAND回路50aにはグレーコード
g1X、エラー信号er2が入力される。前記NAND
回路50aの出力信号はEOR回路52aに入力され
る。
【0199】前記論理境界検出信号gf,geは、NO
R回路51aに入力され、前記論理境界検出信号gh,
ggは、NOR回路51bに入力され、前記論理境界検
出信号gd,gcは、NOR回路51cに入力される。
【0200】前記NOR回路51a,51bの出力信号
は、NAND回路50bに入力され、そのNAND回路
50bの出力信号は前記EOR回路52aに入力され
る。そして、前記EOR回路52aの出力信号がインバ
ータ回路49bで反転されて、バイナリーコードB4Z
として出力される。NAND回路50a,50bは、エ
ラーを訂正したバイナリーコードB4Zを生成するため
のバイナリーコードを出力する。
【0201】前記NOR回路51b,51cの出力信号
は、NAND回路50cに入力され、そのNAND回路
50cの出力信号はEOR回路52bに入力される。グ
レーコードg1X及びエラー信号er2は、NAND回
路50dに入力され、そのNAND回路50dの出力信
号は前記EOR回路52bに入力される。そして、前記
EOR回路52bの出力信号がインバータ回路49cで
反転されて、バイナリーコードB3Zとして出力され
る。
【0202】NAND回路50c,50dは、エラーを
訂正したバイナリーコードB3Zを生成するためのバイ
ナリーコードを出力する。前記第三のエンコード部43
で生成されるバイナリーコードg2aは、EOR回路5
2cに入力され、前記エラー信号er2はインバータ回
路49dで反転されて、EOR回路52cに入力され
る。
【0203】前記EOR回路52cの出力信号はインバ
ータ回路49fで反転されて、バイナリーコードB2Z
として出力されるとともに、EOR回路52eに入力さ
れる。
【0204】前記グレーコードg1は、EOR回路52
dに入力され、前記エラー信号er1はインバータ回路
49eで反転されて、EOR回路52dに入力される。
前記EOR回路52dの出力信号は、インバータ回路4
9gで反転されて前記EOR回路52eに入力される。
そして、前記EOR回路52eからバイナリーコードB
1Zが出力される。
【0205】インバータ回路49f,49gの出力信号
は、バイナリーコードB1Zを生成するためのバイナリ
ーコードを出力する。前記第一のエンコード部41で生
成されるグレーコードg0a,g0bは、NAND回路
50eに入力され、そのNAND回路50eの出力信号
がEOR回路52gに入力される。
【0206】前記バイナリーコードg2a及びグレーコ
ードg1はEOR回路52fに入力され、そのEOR回
路52fの出力信号がインバータ回路49hで反転され
て前記EOR回路52gに入力される。そして、前記E
OR回路52gからバイナリーコードB0Zが出力され
る。
【0207】NAND回路50e及びインバータ回路4
9hは、バイナリーコードB0Zを生成するためのバイ
ナリーコードを出力する。また、グレーコードg0b,
g0a,g0Xa,g0Xb,g1及びバイナリーコー
ドg2aに基づいて、インバータ回路49i,49j、
NOR回路51d〜51i及びNAND回路50fの論
理処理に基づいて、バイナリーコードB0が出力され
る。このバイナリーコードB0は、第一〜第三のエンコ
ード部41〜43で生成された信号にバブルエラーに基
づくエラーが含まれていても、そのエラーが訂正されな
い。
【0208】次に、上記のように構成されたエンコーダ
の動作を説明する。前記第一〜第四のエンコード部41
〜44は、前記第一の実施の形態の第一〜第四のエンコ
ード部11〜14の動作と同様に、図26に示すように
タイプb2Hのバブルエラーを含むサーモメータコード
e1〜e31が入力されると、図25に示すタイプb1
のバブルエラーが入力されたときと同等の信号を出力
し、図27に示すようにタイプb2Lのバブルエラーを
含むサーモメータコードe1〜e31が入力されると、
そのエラーを完全に訂正した信号を出力し、図25に示
すようにタイプb1のバブルエラーを含むサーモメータ
コードe1〜e31が入力されると、そのエラーを含む
信号を出力する。
【0209】また、エラー信号生成部45では第一の実
施の形態のエラー信号生成部15と同様なエラー信号e
r1,er2を生成する。グレー・バイナリー変換部4
6では、論理境界検出信号gf,ge,gh,ggに基
づくNOR回路51a,51b及びNAND回路50b
の論理処理により、バイナリーコードが生成される。図
24に示すように、入力されるサーモメータコードe1
〜e31にバブルエラーが含まれていないときには、エ
ラー信号er2がLレベルとなるため、NAND回路5
0aの出力信号はHレベルとなる。すると、NAND回
路50bの出力信号と同相の信号がバイナリーコードB
4Zとして出力される。
【0210】また、図22及び図25に示すように、エ
ラー信号er2がHレベルとなって、グレーコードg2
がLレベル、グレーコードg1XがHレベルとなったと
き、NAND回路50bの出力信号が反転されて、バイ
ナリーコードB4Zとして出力される。グレーコードg
2,g1X及びエラー信号er2が上記条件以外では、
NAND回路50bの出力信号と同相の信号がバイナリ
ーコードB4Zとして出力される。
【0211】論理境界検出信号gh,gg,gd,gc
に基づくNOR回路51b,51c及びNAND回路5
0cの論理処理により、バイナリーコードが生成され、
エラー信号er2がLレベルであれば、NAND回路5
0cの出力信号と同相の信号がバイナリーコードB3Z
として出力される。
【0212】また、図22及び図25に示すように、エ
ラー信号er2及びグレーコードg1XがともにHレベ
ルとなると、NAND回路50cの出力信号が反転され
て、バイナリーコードB3Zとして出力される。
【0213】バイナリーコードB2Zは、エラー信号e
r2がLレベルのとき、バイナリコードg2aと同相の
信号が出力され、エラー信号er2がHレベルのとき、
バイナリコードg2aの反転信号となる。
【0214】バイナリーコードB1Zは、バイナリーコ
ードB2ZがHレベルであって、エラー信号er1がL
レベルのとき、グレーコードg1の反転信号となり、エ
ラー信号er1がHレベルのとき、グレーコードg1と
同相の信号となる。また、バイナリーコードB2ZがL
レベルであって、エラー信号er1がLレベルのとき、
グレーコードg1のと同相信号となり、エラー信号er
1がHレベルのとき、グレーコードg1の反転信号とな
る。
【0215】バイナリーコードB0Zは、グレーコード
g1及びバイナリーコードg2aがともにHレベル、あ
るいはともにLレベルであるとき、グレーコードg0
a,g0bがともにHレベルとなるとHレベルとなり、
グレーコードg0a,g0bの少なくともいずれかがL
レベルとなると、Lレベルとなる。
【0216】また、グレーコードg1及びバイナリーコ
ードg2aの一方がHレベル、他方がLレベルであると
き、グレーコードg0a,g0bがともにHレベルとな
るとLレベルとなり、グレーコードg0a,g0bの少
なくともいずれかがLレベルとなると、Hレベルとな
る。
【0217】上記のような動作により、図24〜図27
に示すように、サーモメータコードe1〜e31にバブ
ルエラーが含まれていても、エラーが訂正されたバイナ
リーコードB0Z〜B4Zが出力される。
【0218】前記第二及び第三のエンコード部42,4
3のビット線BL1,BL1X及びビット線BL2a,
BL2bには、図28に示すプリチャージ回路53が接
続される。
【0219】前記プリチャージ回路53は、前記プリチ
ャージ回路36にNチャネルMOSトランジスタ54〜
57を付加した構成である。前記トランジスタ54のド
レイン及びゲートは、ビット線BL1に接続され、前記
トランジスタ55のドレイン及びゲートは、ビット線B
L1Xに接続される。
【0220】前記トランジスタ57のソースはビット線
BL1に接続され、前記トランジスタ55のソースはビ
ット線BL1Xに接続される。前記トランジスタ54,
56のソースと、前記トランジスタ55,57のドレイ
ンとは互いに接続されるとともに、トランジスタ55,
57のゲートに接続される。
【0221】このようなプリチャージ回路53では、そ
の動作により例えばビット線BL1がHレベル、ビット
線BL1XがLレベルとなると、トランジスタ54,5
5がオンされ、トランジスタ56,57がオフされる。
このとき、各トランジスタ54,55はドレインとゲー
トとが接続されているので、ダイオードとして動作し、
ビット線BL1,BL1Xの電位差は、トランジスタ5
4,55のしきい値分にクランプされる。
【0222】また、ビット線BL1がLレベル、ビット
線BL1XがHレベルとなると、トランジスタ54,5
5がオフされ、トランジスタ56,57がオンされる。
このとき、各トランジスタ56,57はドレインとゲー
トとが接続されているので、ダイオードとして動作し、
ビット線BL1,BL1Xの電位差は、トランジスタ5
6,57のしきい値分にクランプされる。
【0223】なお、上記プリチャージ回路53は、前記
第一の実施の形態の第二及び第三のエンコード部12,
13のビット線のプリチャージ回路として使用すること
もできる。
【0224】上記のように構成されたエンコーダでは、
第一の実施の形態のエンコーダで得られる作用効果に加
えて、次に示す作用効果を得ることができる。 (1)第一の実施の形態で生成した訂正グレーコードG
0Z〜G4Zを生成することなく、第一〜第四のエンコ
ード部41〜44で生成された信号に基づいて、エラー
訂正と並行して、バイナリーコードB0Z〜B4Zを生
成することができる。従って、図9に示すようなグレー
・バイナリー変換回路17を必要とすることなく、バイ
ナリーコードB0Z〜B4Zを生成することができるの
で、回路規模を縮小することができる。 (2)図9に示すグレー・バイナリー変換部17では、
バイナリーコードB0Z〜B4Zの下位ビットほど論理
回路の段数が増大して出力速度が遅くなり、最下位ビッ
トの出力速度により、エンコーダの動作速度が決定され
るが、この実施の形態では、上記グレー・バイナリー変
換部17を使用することなく、バイナリーコードB0Z
〜B4Zを生成することができるので、エンコーダの動
作速度を高速化することができる。 (3)グレーバイナリー変換部46は、第一〜第四のエ
ンコード部41〜44で生成される分解グレーコード及
び分解バイナリーコードのうち、3ビット以内の分解グ
レーコード及び分解バイナリーコードに基づいて、バイ
ナリーコードB0Z〜B4Zを生成することができる。
従って、上位のバイナリーコードの生成と並行して下位
のバイナリーコードを生成することができるので、エン
コーダの動作速度を高速化することができる。 (4)プリチャージ回路53でプリチャージされるビッ
ト線の振幅は、NチャネルMOSトランジスタ2個分の
しきい値以下にクランプされるので、ROMセルによる
ビット線電位の引き下げ速度を向上させることができ
る。従って、エンコーダの動作速度を向上させることが
できる。
【0225】なお、ビット線のクランプレベルは、ダイ
オード接続するNチャネルMOSトランジスタの段数を
変更することにより調整可能である。また、Nチャネル
MOSトランジスタに換えて、PNジャンクションダイ
オードを使用してもよい。 (第三の実施の形態)この実施の形態は、前記第一の実
施の形態のエラー訂正動作をプログラムに基づいて動作
するコンピュータを使用して行うようにしたものであ
り、便宜的に3ビットのバイナリーコードのデジタル信
号B0Z〜B3Zを生成するエンコーダとして説明す
る。
【0226】図29は、この実施の形態のエンコーダの
概要を示す。エンコード部61には、サーモメータコー
ドe1〜e7が入力される。前記エンコード部61は、
そのサーモメータコードe1〜e7に基づいて、3ビッ
トのグレーコードのデジタル信号G0〜G2を生成して
出力する。前記エンコード部61は、例えば図43ある
いは図45に示すエンコーダを3ビット構成としたもの
であり、サーモメータコードe1〜e7に含まれるバブ
ルエラーを訂正する機能を持たない。
【0227】前記エンコード部61から出力されるグレ
ーコードG0〜G3は、コンピュータにてなる演算処理
部62に入力される。前記演算処理部62には、処理プ
ログラムを格納したプログラム格納部63が接続されて
いる。
【0228】そして、演算処理部62は処理プログラム
に基づいて動作して、前記グレーコードG0〜G3の下
位ビットを分解する分解グレーコード生成手段と、分解
された下位ビットと上位ビットとが特定の関係にあるか
否かを判定することにより、生成されたグレーコードに
エラーが存在するか否かを検出するエラー検出手段と、
検出されたエラーを訂正するエラー訂正手段と、訂正さ
れたグレーコードをバイナリーコードのデジタル信号B
0〜B2として出力するグレー・バイナリー変換手段と
して動作する。
【0229】前記演算処理部62は、プログラム格納部
63に格納されたプログラムに基づいて、以下のような
動作のいずれかでエラー訂正動作を行う。 <第一の動作>図30〜図32は、前記演算処理部62
の第一の動作を示す。演算処理部62にエンコード部6
1からグレーコードG0〜G2が入力されると、演算処
理部62は最下位のグレーコードG0を前記第一の実施
の形態と同様な表コードの分解グレーコードg0a,g
0bに分解する(ステップ1)。
【0230】プログラム格納部63には、図31に示す
ように、正常なグレーコードG0〜G2のうち、最下位
のグレーコードG0を分解グレーコードg0a,g0b
に分解した場合の各コード及びそのグレーコードに対応
するバイナリーコードがあらかじめ格納されている。
【0231】また、図31において分解グレーコードg
0bが「1」となるときは、グレーコードG2は必ず
「0」となり、分解グレーコードg0aが「1」となる
ときは、グレーコードG2は必ず「1」となるため、こ
の条件を満足するか否かでエラーの有無が検出可能とな
る。
【0232】正常なグレーコードG0〜G2が入力され
ていると、図32に示す正常時の分解グレーコードg0
a,g0bと、グレーコードG1,G2が得られる。次
いで、演算処理部62は分解グレーコードg0a,g0
bと、グレーコードG2とに基づいてエラー信号を生成
する(ステップ2)。このエラー信号生成処理は、エラ
ー信号Ea,Ebを次式で算出するものである。 Ea=g0a×G2バー Eb=g0b×G2 {×はAND論理を示す} すなわち、エラー信号Eaは分解グレーコードg0aが
「1」のときの同g0a,G2バーのAND論理をとっ
た信号であり、エラー信号Ebは分解グレーコードg0
bが「1」のときの同g0b,G2のAND論理をとっ
た信号である。
【0233】そして、各グレーコードが正常であれば、
エラー信号Ea,Ebはいずれも「0」となり、エラー
が存在すれば、エラー信号Ea,Ebの一方が「1」と
なる。
【0234】次いで、演算処理部62はエラー信号E
a,Ebの少なくともいずれかが「1」であるか否かに
よりエラーの有無を判定する(ステップ3)。エラー信
号Ea,Ebがともに「0」であって、エラー無しと判
定すると、演算処理部62は入力されたグレーコードG
0〜G2を訂正グレーコードg0Z〜g2Zとする(ス
テップ4)。
【0235】次いで、演算処理部62は訂正グレーコー
ドg0Z〜g2Zにグレー・バイナリー変換を施し、訂
正バイナリーコードB0Z〜B2Zを生成して(ステッ
プ5)、エラー訂正動作を終了する。このグレー・バイ
ナリー変換は、第一の実施の形態において図9に示す論
理回路で行った論理処理を演算処理部62で行う。
【0236】一方、ステップ3においてエラー信号E
a,Ebの少なくともいずれかが「1」となって、エラ
ー有りと判定されると、演算処理部62はエラービット
の訂正を行う(ステップ6)。
【0237】この訂正動作は、図32に示すようにエラ
ー信号Ea,Ebが「1」となったグレーコードg0
a,g0b,G2に次式で示す処理を施して、訂正グレ
ーコードg0Z,g2Zを生成する。 g2Z=(Ea+Eb)@G2 g0Z=(Ea+Eb)@(g0a+g0b) {+はOR論理、@はEOR論理を示す} すなわち、エラー信号Ea,Ebの少なくともいずれか
が「1」であれば、G2が反転されてg2Zが生成され
るとともに、「1」となったg0a若しくはg0bが反
転されてg0Zが生成される。言い換えれば、エラーと
なった各ビットの双方が反転されて、訂正グレーコード
g0Z,g2Zが生成される。
【0238】次いで、グレーコードG1はそのまま訂正
グレーコードg1Zとされて、訂正グレーコードg0Z
〜g2Zが生成され、グレー・バイナリー変換が行われ
て、訂正バイナリーコードB0Z〜B2Zが生成される
(ステップ4,5)。
【0239】このような動作により、図32に示すよう
に訂正バイナリーコードB0Z〜B2Zは、未訂正グレ
ーコードG0〜G2に基づいて生成される未訂正バイナ
リーコードB0〜B2に比して、より確からしい値とな
る。 <第二の動作>図33〜図35は、前記演算処理部62
の第二の動作を示す。演算処理部62にエンコード部6
1からグレーコードG0〜G2が入力されると、演算処
理部62は最下位のグレーコードG0を前記第一の実施
の形態と同様な裏コードの分解グレーコードg0Xa,
g0Xbに分解する(ステップ11)。
【0240】プログラム格納部63には、図34に示す
ように、正常なグレーコードG0〜G2のうち、最下位
のグレーコードG0を分解グレーコードg0Xa,g0
Xbに分解した場合の各コード及びそのグレーコードに
対応するバイナリーコードがあらかじめ格納されてい
る。
【0241】また、図34において分解グレーコードg
0Xaが「1」となるときは、グレーコードG1は必ず
「0」となり、分解グレーコードg0Xbが「1」とな
るときは、グレーコードG1は必ず「1」となるため、
この条件を満足するか否かでエラーの有無が検出可能と
なる。
【0242】正常なグレーコードG0〜G2が入力され
ていると、図35に示す正常時の分解グレーコードg0
Xa,g0Xbと、グレーコードG1,G2が得られ
る。次いで、演算処理部62は分解グレーコードg0X
a,g0XbとグレーコードG1とに基づいてエラー信
号の生成処理を行う(ステップ12)。このエラー信号
生成処理は、エラー信号EXa,EXbを次式で算出す
るものである。 EXa=g0Xa×G1 EXb=g0Xb×G1バー {×はAND論理を示す} すなわち、エラー信号EXaは分解グレーコードg0X
aが「1」のときの同g0Xa,G1のAND論理をと
った信号であり、エラー信号EXbは分解グレーコード
g0Xbが「1」のときの同g0Xb,G1バーのAN
D論理をとった信号である。
【0243】そして、各グレーコードが正常であれば、
エラー信号EXa,EXbはいずれも「0」となり、エ
ラーが存在すれば、エラー信号EXa,EXbの一方が
「1」となる。
【0244】次いで、演算処理部62はエラー信号EX
a,EXbの少なくともいずれかが「1」であるか否か
によりエラーの有無を判定する(ステップ13)。エラ
ー信号EXa,EXbがともに「0」であって、エラー
無しと判定すると、演算処理部62は入力されたグレー
コードG0〜G2を訂正グレーコードg0Z〜g2Zと
する(ステップ14)。
【0245】次いで、演算処理部62は訂正グレーコー
ドg0Z〜g2Zにグレー・バイナリー変換を施し、訂
正バイナリーコードB0Z〜B2Zを生成して(ステッ
プ15)、エラー訂正動作を終了する。
【0246】一方、ステップ13においてエラー信号E
Xa,EXbの少なくともいずれかが「1」となって、
エラー有りと判定されると、演算処理部62はエラービ
ットの訂正を行う(ステップ16)。
【0247】この訂正動作は、図35に示すようにエラ
ー信号EXa,EXbが「1」となったグレーコードg
0Xa,g0Xb,G1に次式で示す処理を施して、訂
正グレーコードg0Z,g1Zを生成する。 g1Z=(EXa+EXb)@G1 g0Z=[(EXa+EXb)@(g0Xa+g0X
b)]バー {+はOR論理、@はEOR論理、バーは反転論理を示
す} すなわち、エラー信号EXa,EXbの少なくともいず
れかが「1」であれば、G1が反転されてg1Zが生成
されるとともに、「1」となったg0Xa若しくはg0
Xbが反転されてg0Zが生成される。言い換えれば、
エラーとなった各ビットの双方が反転されて、訂正グレ
ーコードg0Z,g1Zが生成される。
【0248】次いで、グレーコードG2はそのまま訂正
グレーコードg2Zとされて、訂正グレーコードg0Z
〜g2Zが生成され、グレー・バイナリー変換が行われ
て、訂正バイナリーコードB0Z〜B2Zが生成される
(ステップ14,15)。
【0249】このような動作により、図35に示すよう
に、訂正バイナリーコードB0Z〜B2Zは、未訂正グ
レーコードG0〜G2に基づいて生成される未訂正バイ
ナリーコードB0〜B2に比して、より確からしい値と
なる。 <第三の動作>図36〜図38は、前記演算処理部62
の第三の動作を示す。演算処理部62にエンコード部6
1からグレーコードG0〜G2が入力されると、演算処
理部62は最下位のグレーコードG0を前記第一の実施
の形態と同様な表コード及び裏コードの分解グレーコー
ドg0a,g0b,g0Xa,g0Xbに分解する(ス
テップ21)。
【0250】プログラム格納部63には、図37に示す
ように、正常なグレーコードG0〜G2のうち、最下位
のグレーコードG0を分解グレーコードg0a,g0
b,g0Xa,g0Xbに分解した場合の各コード及び
そのグレーコードに対応するバイナリーコードがあらか
じめ格納されている。
【0251】また、図37において分解グレーコードg
0bが「1」となるときは、グレーコードG2は必ず
「0」となり、分解グレーコードg0aが「1」となる
ときは、グレーコードG2は必ず「1」となり、分解グ
レーコードg0Xaが「1」となるときは、グレーコー
ドG1は必ず「0」となり、分解グレーコードg0Xb
が「1」となるときは、グレーコードG1は必ず「1」
となるため、この条件を満足するか否かでエラーの有無
が検出可能となる。
【0252】正常なグレーコードG0〜G2が入力され
ていると、図38に示す正常時の分解グレーコードg0
a,g0b,g0Xa,g0Xbと、グレーコードG
1,G2が得られる。
【0253】次いで、演算処理部62は分解グレーコー
ドg0Xa,g0Xb、グレーコードG1,G2に基づ
いてエラー信号を生成する(ステップ22)。このエラ
ー信号生成処理は、エラー信号Er,ErXを次式で算
出するものである。 Er=(g0a×G2バー)+(g0b×G2=1) ErX=(g0Xa×G1)+(g0Xb×G1バー) {×はAND論理、+はOR論理、バーは反転論理を示
す} 各グレーコードが正常であれば、エラー信号Er,Er
Xはいずれも「0」となり、エラーが存在すれば、エラ
ー信号Er,ErXの一方が「1」となる。
【0254】次いで、演算処理部62はエラー信号E
r,ErXの少なくともいずれかが「1」であるか否か
によりエラーの有無を判定する(ステップ23)。エラ
ー信号Er,ErXがともに「0」であって、エラー無
しと判定すると、演算処理部62は入力されたグレーコ
ードG0〜G2を訂正グレーコードg0Z〜g2Zとす
る(ステップ14)。
【0255】次いで、演算処理部62は訂正グレーコー
ドg0Z〜g2Zにグレー・バイナリー変換を施し、訂
正バイナリーコードB0Z〜B2Zを生成して(ステッ
プ25)、エラー訂正動作を終了する。
【0256】一方、ステップ23においてエラー信号E
r,ErXの少なくともいずれかが「1」となって、エ
ラー有りと判定されると、演算処理部62はエラービッ
トの訂正を行う(ステップ26)。
【0257】この訂正動作は、図38に示すようにエラ
ー信号Er,ErXが「1」となった分解グレーコード
g0a,g0b,g0Xa,g0Xbと、グレーコード
G1,G2に次式で示す処理を施して、訂正グレーコー
ドg0Z〜g2Zを生成する。 g2Z=(Er@G2)バー g1Z=(ErX@G1)バー g0Z=(Er+ErX)@(g0a+g0b) {+はOR論理、@はEOR論理、バーは反転論理を示
す} すなわち、エラーとなった各ビットの双方が反転され
て、訂正グレーコードg0Z〜g2Zが生成される。
【0258】次いで、訂正グレーコードg0Z〜g2Z
にグレー・バイナリー変換が施されて、訂正バイナリー
コードB0Z〜B2Zが生成される(ステップ24,2
5)。
【0259】このような動作により、図38に示すよう
に、訂正バイナリーコードB0Z〜B2Zは、未訂正グ
レーコードG0〜G2に基づいて生成される未訂正バイ
ナリーコードB0〜B2に比して、より確からしい値と
なり、前記第一及び第二の動作に基づく訂正バイナリー
コードB0Z〜B2Zに比して、より確からしい値とな
る。
【0260】以上のように動作するエンコーダでは、入
力されるサーモメータコードに含まれるバブルエラーを
訂正したバイナリーコードを、プログラム格納部63に
格納されたプログラムに基づいて動作する演算処理部6
2で高速に生成することができる。
【0261】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は入力さ
れるサーモメータコードに含まれるバブルエラーの訂正
機能を備え、かつ動作速度を向上させ得るエンコーダを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明図である。
【図2】 第一の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】 第一のエンコード部を示す回路図である。
【図4】 第二のエンコード部を示す回路図である。
【図5】 第三のエンコード部を示す回路図である。
【図6】 第四のエンコード部を示す回路図である。
【図7】 エラー信号生成部を示す回路図である。
【図8】 エラー訂正部を示す回路図である。
【図9】 グレー・バイナリー変換部を示す回路図であ
る。
【図10】論理境界検出回路を示す回路図である。
【図11】ROMセルを示す回路図である。
【図12】プリチャージ回路を示す回路図である。
【図13】図12のプリチャージ回路の動作を示す波形
図である。
【図14】プリチャージ回路を示す回路図である。
【図15】図14のプリチャージ回路の動作を示す波形
図である。
【図16】プリチャージ回路を示す回路図である。
【図17】第一の実施の形態の動作(バブルエラー無
し)を示す波形図である。
【図18】b1タイプのバブルエラーが入力された場合
の動作を示す波形図である。
【図19】b2Hタイプのバブルエラーが入力された場
合の動作を示す波形図である。
【図20】b2Lタイプのバブルエラーが入力された場
合の動作を示す波形図である。
【図21】第二の実施の形態を示すブロック図である。
【図22】グレー・バイナリー変換部を示す回路図であ
る。
【図23】第四のエンコード部を示す回路図である。
【図24】第二の実施の形態の動作(バブルエラー無
し)を示す波形図である。
【図25】b1タイプのバブルエラーが入力された場合
の動作を示す波形図である。
【図26】b2Hタイプのバブルエラーが入力された場
合の動作を示す波形図である。
【図27】b2Lタイプのバブルエラーが入力された場
合の動作を示す波形図である。
【図28】プリチャージ回路を示す回路図である。
【図29】第三の実施の形態のエンコーダを示すブロッ
ク図である。
【図30】第三の実施の形態の第一の動作を示すフロー
チャート図である。
【図31】第一の動作の分解グレーコードを示す説明図
である。
【図32】第一の動作の過程で生成されるコードを示す
説明図である。
【図33】第三の実施の形態の第二の動作を示すフロー
チャート図である。
【図34】第二の動作の分解グレーコードを示す説明図
である。
【図35】第二の動作の過程で生成されるコードを示す
説明図である。
【図36】第三の実施の形態の第三の動作を示すフロー
チャート図である。
【図37】第三の動作の分解グレーコードを示す説明図
である。
【図38】第三の動作の過程で生成されるコードを示す
説明図である。
【図39】従来例を示す回路図である。
【図40】ROMセルを示す回路図である。
【図41】エンコード部内のROMセルの接続を示す説
明図である。
【図42】従来例を示す回路図である。
【図43】従来例を示す回路図である。
【図44】エンコード部内のROMセルの接続を示す説
明図である。
【図45】グレーコードを出力するエンコーダを示す回
路図である。
【図46】図45の論理境界検出回路及びROMセルを
示す回路図である。
【図47】グレーコードとバイナリーコードの関係を示
す説明図である。
【図48】b1タイプのバブルエラーを含むサーモメー
タコードをエンコードした場合のグレーコードとバイナ
リーコードの関係を示す説明図である。
【図49】エラーを訂正した場合のグレーコードとバイ
ナリーコードの関係を示す説明図である。
【図50】b1タイプのバブルエラーを含むサーモメー
タコードをグレーコード方式でエンコードした場合の入
出力値を示す説明図である。
【図51】b2Hタイプのバブルエラーを含むサーモメ
ータコードをグレーコード方式でエンコードした場合の
入出力値を示す説明図である。
【図52】b2Lタイプのバブルエラーを含むサーモメ
ータコードをグレーコード方式でエンコードした場合の
入出力値を示す説明図である。
【図53】b1タイプのバブルエラーを含むサーモメー
タコードをグレーコードの表コードのみで訂正した場合
の入出力値を示す説明図である。
【図54】b1タイプのバブルエラーを含むサーモメー
タコードをグレーコードの表コード及び裏コードを使用
して訂正した場合の入出力値を示す説明図である。
【符号の説明】
101 エンコード部 102 エラー検出部 103 エラー訂正部 104 グレー・バイナリー変換部 e サーモメータコード G グレーコード B バイナリーコード

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーモメータコードの論理境界を検出す
    ることにより、グレーコードのデジタル信号を生成する
    エンコード部と、 前記エンコード部から出力されるグレーコードをバイナ
    リーコードのデジタル信号に変換するグレー・バイナリ
    ー変換部とを備えたエンコーダであって、 前記エンコード部には、 グレーコードの下位ビットと上位ビットとの値が特定の
    関係にあるか否かを検出することにより、該グレーコー
    ドに含まれるエラーコードを検出するエラー検出部と、 前記エラー検出部で検出されたエラーコードを訂正する
    エラー訂正部とを備えたことを特徴とするエンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記エンコード部は、 前記サーモメータコードの論理境界を検出する多数の論
    理境界検出回路と、 前記論理境界検出回路とビット線との間に介在されて、
    該論理境界検出回路の出力信号に基づいてビット線から
    グレーコードを出力する多数のROMセルとを備え、 前記グレーコードの下位ビットを出力するビット線を複
    数の分解ビット線で構成し、前記各ROMセルを各分解
    ビット線に周期的に接続することにより、当該分解ビッ
    ト線から出力される分解グレーコードのいずれかと、他
    のビットのグレーコードとの間に、常に前記特定の関係
    が設定されるようにし、 前記エラー検出部は、前記分解ビット線から出力される
    分解グレーコードと他のビットのグレーコードとが、前
    記特定の関係を満足するか否かを検出することを特徴と
    する請求項1記載のエンコーダ。
  3. 【請求項3】 前記論理境界検出回路は、 1つおきのサーモメータコードを3つ以上入力する論理
    ゲートで構成したことを特徴とする請求項2記載のエン
    コーダ。
  4. 【請求項4】 前記エンコード部は、 前記グレーコードの最下位ビットを出力するビット線と
    して、対象論理側の分解グレーコードを周期的に交互に
    出力する2本の分解ビット線と、非対象論理側の分解グ
    レーコードを周期的に交互に出力する2本の分解ビット
    線とを備え、前記分解ビット線はいずれか1つのビット
    線とその他のビット線とから相補信号を出力する第一の
    エンコード部と、 下位から2ビット目のグレーコードを出力するビット線
    として、対象論理側と非対象論理側の分解グレーコード
    を出力する2本の分解ビット線を備え、該分解ビット線
    から相補信号を出力する第二のエンコード部と、 下位から2ビット目のグレーコードをシフトして下位か
    ら3ビット目のバイナリーコードの相補信号に相当する
    信号を出力する2本の分解ビット線を備えた第三のエン
    コード部とを備えたことを特徴とする請求項2記載のエ
    ンコーダ。
  5. 【請求項5】 相補信号を出力する前記分解ビット線に
    は、一方の分解ビット線の出力信号に基づいて、他方の
    分解ビット線をプリチャージするプリチャージ回路を接
    続したことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記
    載のエンコーダ。
  6. 【請求項6】 前記プリチャージ回路は、前記分解ビッ
    ト線にそれぞれプリチャージトランジスタを介してプリ
    チャージ電源を供給し、相補信号を出力する分解ビット
    線のうち、Lレベルの信号を出力する一方の分解ビット
    線の出力信号で、他方の分解ビット線に接続されたプリ
    チャージトランジスタをオンさせて当該分解ビット線を
    プリチャージすることを特徴とする請求項5記載のエン
    コーダ。
  7. 【請求項7】 前記プリチャージ回路は、前記分解ビッ
    ト線にそれぞれプリチャージトランジスタを介してプリ
    チャージ電源を供給し、相補信号を出力する分解ビット
    線のうちの一方の分解ビット線の出力信号に基づいて、
    前記プリチャージトランジスタをカレントミラー動作さ
    せて、Lレベルを出力しない分解ビット線をプリチャー
    ジすることを特徴とする請求項5記載のエンコーダ。
  8. 【請求項8】 前記プリチャージ回路には、相補信号を
    出力する前記分解ビット線の電位差を一定値以内とする
    クランプ回路を備えたことを特徴とする請求項5記載の
    エンコーダ。
  9. 【請求項9】 前記クランプ回路は、複数のダイオード
    若しくはダイオード接続したMOSトランジスタで構成
    したことを特徴とする請求項8記載のエンコーダ。
  10. 【請求項10】 前記エンコード部は、グレーコードの
    下位ビットを前記分解グレーコードとして生成し、 前記グレー・バイナリー変換部は、前記分解グレーコー
    ドと、前記エラー検出部の検出信号との論理処理に基づ
    いて、エラーコードの訂正と同時に全ビットのバイナリ
    ーコードを生成することを特徴とする請求項2記載のエ
    ンコーダ。
  11. 【請求項11】 前記グレー・バイナリー変換部は、前
    記分解グレーコードのうち、上下3ビットの範囲内の分
    解グレーコードを論理処理して、バイナリーコードを生
    成することを特徴とする請求項10記載のエンコーダ。
  12. 【請求項12】 前記エンコーダ部の分解ビット線は、
    最上位以外の少なくとも1ビット以上の分解グレーコー
    ドに換えて分解バイナリーコードを出力することを特徴
    とする請求項2記載のエンコーダ。
  13. 【請求項13】 前記エンコーダ部の分解ビット線は、
    最上位以外の少なくとも1ビット以上の分解グレーコー
    ドに換えて分解バイナリーコードを出力し、 前記エラー検出部は、前記分解バイナリーコードと分解
    グレーコードとが特定の関係を満足するか否かに基づい
    てエラーコードを検出することを特徴とする請求項2記
    載のエンコーダ。
  14. 【請求項14】 複数ビットの分解グレーコードを論理
    処理して、同一ビットの複数のバイナリーコードを生成
    し、該複数のバイナリーコードを論理処理して1ビット
    のバイナリーコードを生成することを特徴とするグレー
    ・バイナリー変換方法。
  15. 【請求項15】 複数ビットの分解グレーコードを論理
    処理して、同一ビットの複数のバイナリーコードを生成
    する論理回路と、 前記複数のバイナリーコードを論理処理して1ビットの
    バイナリーコードを生成する論理回路とを備えたことを
    特徴とするグレー・バイナリー変換装置。
  16. 【請求項16】 それぞれ異なる電圧の基準電圧が入力
    され、該基準電圧とアナログ入力電圧とを比較して、サ
    ーモメータコードを出力する多数のコンパレータと、 前記サーモメータコードの論理境界を検出した論理境界
    検出信号を出力する論理境界検出部と、 前記論理境界検出信号に基づいてROMセルを動作させ
    ることにより、該ROMセルに接続したビット線からデ
    ジタル信号を出力するエンコーダとを備えたA/D変換
    器であって、 前記エンコーダは、 前記論理境界検出部の出力信号に基づいて、グレーコー
    ドを生成するエンコード部と、 前記エンコード部から出力されるグレーコードをバイナ
    リーコードに変換するグレー・バイナリー変換部とを備
    え、 前記エンコーダ部は、 グレーコードの下位ビットと上位ビットとの値が特定の
    関係にあるか否かを検出することによりエラーコードを
    検出するエラー検出部と、 前記エラー検出部で検出されたエラーコードを訂正する
    エラー訂正部とを備えたことを特徴とするA/D変換
    器。
  17. 【請求項17】 サーモメータコードの論理境界を検出
    することにより、グレーコードのデジタル信号を生成
    し、グレーコードの下位ビットと上位ビットとの値が特
    定の関係にあるか否かを検出することにより、該グレー
    コードに含まれるエラーコードを検出し、該エラーコー
    ドをあらかじめ設定されたエラーコード処理に基づいて
    訂正することを特徴とするエンコード信号の誤り訂正方
    法。
  18. 【請求項18】 前記グレーコードのデジタル信号は、
    1つおきで、かつ3つ以上のサーモメータコードの論理
    境界を検出することにより生成することを特徴とする請
    求項17記載のエンコード信号の誤り訂正方法。
  19. 【請求項19】 前記グレーコードの下位ビットの論理
    対象側の出力信号を複数の系統に分解し、分解した下位
    ビットと上位ビットとの値が特定の関係にあるか否かを
    検出することを特徴とする請求項17記載のエンコード
    信号の誤り訂正方法。
  20. 【請求項20】 前記グレーコードの下位ビットの非論
    理対象側の出力信号を複数の系統に分解し、分解した下
    位ビットと上位ビットとの値が特定の関係にあるか否か
    を検出することを特徴とする請求項17記載のエンコー
    ド信号の誤り訂正方法。
  21. 【請求項21】 サーモメータコードの論理境界を検出
    することにより、グレーコードのデジタル信号を生成
    し、グレーコードの下位ビットと上位ビットとの値に特
    定の関係が設定されるように、前記グレーコードの下位
    ビットを論理対象側の表コードと非論理対象側の裏コー
    ドとに分割し、さらに前記表コード及び裏コードをそれ
    ぞれ複数の系統に分割し、前記各表コード及び裏コード
    と上位ビットとが特定の関係にあるか否かを検出するこ
    とにより、該グレーコードに含まれるエラーコードを検
    出し、該エラーコードを訂正することを特徴とするエン
    コード信号の誤り訂正方法。
  22. 【請求項22】 コンピュータを、 グレーコードの下位ビットと上位ビットとの値が特定の
    関係にあるか否かを検出することにより、該グレーコー
    ドに含まれるエラーコードを検出するエラー検出手段
    と、 前記エラー検出手段で検出されたエラーコードを訂正す
    るエラー訂正手段として機能させるためのプログラムを
    記録した記録媒体。
  23. 【請求項23】 コンピュータを、 グレーコードの下位ビットの対象論理側及び非対象論理
    側の少なくともいずれかの分解グレーコードを生成する
    分解グレーコード生成手段と、 前記分解グレーコードと、上位ビットのグレーコードと
    を比較してエラーを検出するエラー検出手段と、 前記エラー検出手段で検出されたエラーコードを訂正す
    るエラー訂正手段として機能させるためのプログラムを
    記録した記録媒体。
  24. 【請求項24】 コンピュータを、 グレーコードの下位ビットの対象論理及び非対象論理の
    少なくともいずれかを複数ビットに分解した分解グレー
    コードを生成する分解グレーコード生成手段と、 前記分解グレーコードと、上位ビットのグレーコードと
    を比較してエラーを検出するエラー検出手段と、 前記エラー検出手段で検出されたエラーコードを訂正す
    るエラー訂正手段として機能させるためのプログラムを
    記録した記録媒体。
  25. 【請求項25】 コンピュータを、 グレーコードの下位ビットの対象論理及び非対象論理の
    少なくともいずれかを複数ビットに分解した分解グレー
    コードを生成する分解グレーコード生成手段と、 前記分解グレーコードと、上位ビットのグレーコードと
    を比較してエラーを検出するエラー検出手段と、 前記エラー検出手段で検出されたエラーコードを反転さ
    せて訂正するエラー訂正手段と、 前記エラー訂正手段から出力されたグレーコードをバイ
    ナリーコードのデジタル信号に変換するグレーバイナリ
    ー変換手段として機能させるためのプログラムを記録し
    た記録媒体。
  26. 【請求項26】 コンピュータを、 1つおきの3つ以上のサーモメータコードの値を順次比
    較することにより、該サーモメータコードの論理境界を
    検出する論理境界検出手段として機能させるためのプロ
    グラムを記録した記録媒体。
  27. 【請求項27】 前記エラー検出部は、エラーコードの
    検出に基づいてエラー信号を生成し、該エラー信号をエ
    ラー信号出力端子から外部へ出力することを特徴とする
    請求項1乃至4,13のいずれかに記載のエンコーダ。
  28. 【請求項28】 サーモメータコードの論理境界を検出
    することによりグレーコードのデジタル信号を生成し、
    前記グレーコードの下位ビットと上位ビットとの値が特
    定の関係にあるか否かを検出することによりエラー信号
    を生成し、該エラー信号に基づいてサーモメータコード
    にエラーが含まれているか否かを検出することを特徴と
    するA/D変換器の試験方法。
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