JP2775775B2 - Ad変換回路 - Google Patents

Ad変換回路

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、アナログ信号をデジタル信号に変換する
AD変換器にかかわり、特にアナログ信号を上位及び下位
の2段階でデジタル信号に変換する直並列方式のAD変換
回路に関するものである。
〔発明の概要〕
本発明のAD変換回路は、アナログ信号をまず粗い量子
化によって数値化し、上位の変換コードを得ると共に、
次に、この上位の変換コードの量子化の誤差を数値化す
ることによって下位の変換コードを得るような直並列型
のAD変換器において、下位の数値化変換レベルの幅を拡
張することによって上位変換コードの補正が行われるよ
うにすると共に、AD変換回路のIC化に際して、回路構成
が容易になるようにしたものでである。
〔従来の技術〕
アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器に
は、各種の変換方式が提案されているが、一般的には、
アナログ信号の振幅を変換ビット数と等しくなるように
量子化し、量子化された信号を複数個のコンパレータに
入力してデジタルコードに変換するフラッシュタイプ
(並列型)のAD変換回路が多用されている。
このような並列型のAD変換器は原理的には高速動作が
可能であるが、変換ビット数をnとすると、少なくとも
2n−1個のコンパレータが必要になり、例えば8ビット
の変換コードを得るために255個の比較器が必要にな
る。そのため、高分解能のデジタルコードを得るため
に、数万個の能動素子をIC化によって形成することが要
請される。
そこで、アナログ信号をnビットのデジタル信号に変
換する際に、まず、アナログ信号を粗い量子化によって
数値化し、MSBを含む上位のaビットの変換コードを得
ると共に、この上位の変換コードの誤差、すなわち、量
子化ノイズを少なくするために、さらに上位の量子化範
囲を細分化して数値化し、LSBを含む下位b(n−a)
ビットの変換コードを得るようにしたAD変換回路が提案
されている。
第7図はかかる新直並列型のAD変換回路(以下、単に
直並列型のAD変換回路という)の概要を示すブロック図
であって、アナログ信号を4ビットのデジタルコードに
変換する回路構成を示している。
この図で、R1〜R16は基準電位VRT−VRB(0〜−2V)
の端子に直列に接続されている基準抵抗、CU1〜CU3は一
方の入力端子に変換すべきアナログ信号Vinが供給さ
れ、他方の入力端子に前記基準抵抗R1〜R16で分圧され
た粗い量子化レベルの基準電圧(V1,V2,V3)が入力され
ている上位コンパレータ、CD1〜CD3は同じくアナログ信
号Vinが一方の入力端子に供給され、他方の入力端子に
は前記基準抵抗R1〜R16で細かく分圧された基準電圧が
スイッチS1〜S12を介して供給されている下位コンパレ
ータである。
又、一点鎖線で囲ったE1の部分は上位コンパレータC
U1〜CU3から出力される2値信号をエンコードして、例
えば、2ビットのバイナリコード(又は2の補数コー
ド)に変換する第1のエンコーダ、E2は同じく下位コン
パレータCD1〜CD2から出力される2値信号を2ビットの
バイナリコードに変換する第2のエンコーダである。
第1のエンコーダE1には相補出力アンプCA1〜CA3及び
アンドゲートA1〜A4及びROM回路が設けられており、ア
ンドゲートA1から“1"レベルの信号が出力されたときは
前記スイッチS1〜S3をオンに制御し、アンドゲートA2
ら“1"レベルの信号が出力されるとスイッチS4〜S6がオ
ンとなり、以下、同様にアンドゲートA3,及びA4の出力
によってスイッチS7〜S9及びS10〜S12がオンとなるよう
にコントロールされる。
このような直並列型のAD変換回路は、例えば第8図に
示すように、アナログ信号VinはサンプリングパルスPS
の立上がり点でサンプリングされ、そのサンプリング電
圧VSが供給されると、第1のエンコーダE1がクロック信
号CLKの立下がり時点TH(τ遅れた点)で動作して、
上位コンパレータCU1〜CU3の2値信号出力を上位2ビッ
トのコード信号D1,D2に変換して出力し、同じサンプリ
ング電圧VSの値をクロック信号CLKの立上がり時点T
L(τ遅れた点)で動作する第2のエンコーダE2によ
って下位のコード信号D3,D4に変換するように駆動され
る。
すなわち、まず、基準電圧VRT〜VRBを分圧した基準電
圧V1,V2,V3とサンプリング電圧VSが、上位コンパレータ
CU1〜CU3によって比較され、例えばV3<VS<V2であれ
ば、上位コンパレータCU3の出力が高電位(H)とな
り、CU1,CU2は低電位(L)レベルになる。
すると、アンドゲートA3の出力のみが“1"となり、他
のアンドゲートA1,A2,A4は“0"値を示す。
その結果、第1のエンコーダE1から上位2ビットの変
換コードとして〔01〕が出力される。
次に、この上位2ビットの変換コードをラッチした状
態でアンドゲートA3からコントロール信号が出力され、
スイッチS7〜S9をオンにする。
すると、V3<VS<V2のレベルにあるサンプリングされ
たアナログ信号が、さらに、抵抗R9〜R12によって分圧
された基準信号V23-1,V23-2,V23-3と下位コンパレータC
D1〜CD3によって比較され、例えば、V23-1>VS>V23-2
であるときは第2のエンコーダE2から下位2ビットの変
換コード〔10が出力される。
その結果、第1及び第2のエンコーダE1,E2からアナ
ログ信号Vinの4ビット変換コード〔0110〕が出力され
ることになる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この直並列型AD変換回路は、変換コードを上位,及び
下位の2ビットに分けて出力するため、4ビットのAD変
換を行う際に必要とされるコンパレータの数を6個に低
減することができ、例えば8ビットのAD変換を行う際
は、並列型のAD変換器では255個のコンパレータが必要
であるが、この方式の場合は上位及び下位をそれぞれ4
ビットにすることにより(24−1)×2=30個ですむと
いう利点がある。
しかしながら、変換コードが2段階で行われるため、
特に、サンプリング周波数を高くしたときに次に説明す
るような問題点が発生する。
アナログ信号を早い周期でサンプリングしたときは、
一般的に、第9図(a),(b)に示すようにサンプリ
ング回路の応答性によってサンプリング時点t0からただ
ちに一定のサンプリング電圧VSが得られることはなく、
初期の段階ではオーバーシュートが発生したり、セトリ
ングタイムが長くなる場合が生じる。又、AD変換回路を
駆動するクロック信号の影響(キックバック)もサンプ
リング電圧VSの変動を引き起す。
すると、上位変換コードを出力する時点THと、下位変
換コードを出力する時点TLのサンプリング電圧が異なる
ことになる。
この場合、前述した4ビットのAD変換回路で説明した
ように、アナログ信号VSが上位2ビットの量子化レベル
の中間にある場合はともかくも、この量子化レベルの近
傍、例えば、基準電圧V1,V2,V3のレベルにきわめて近い
場合は問題がある。
例えば、アナログ信号の変換コードの真値が〔0111〕
の場合は、上位の変換時点THで1LSBの誤差が生じると、
上位2ビットが〔10〕になり、この〔10〕の変換コード
によって下位のコンパレータが選択されることにより
〔1000〕に変化することになる。
したがって、前記したようにサンプリング回路のセトリ
ング特性が悪い場合は、上記コードの場合では比較的早
いタイミングで変換される上位2ビットの変換コードが
〔01〕から〔10〕に変化し易くなり、一般的に上位の量
子化レベル近傍の変換リニアリティが悪いという問題点
がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、かかる問題点を解消することを目的として
なされたもので、マトリックス状に配列されているスイ
ッチングブロックと,このスイッチングブロックの行方
向に配置されている上位コンパレータによってアナログ
信号を、まず、上位の変換ビットによって数値化し、次
に、前記マトリックス状に配列されたスイッチングブロ
ックと,このスイッチングブロックの列方向に配置され
ている下位コンパレータによって下位の変換ビットに数
値化するような直並列型のAD変換回路を構成し、下位の
エンコーダから、下位変換コードと、必要最低限の範囲
外にある冗長コードが得られるようにし、下位の変換コ
ードとして出力されるデータが、上位の変換コードのデ
ータと異なるときは、上位の変換コードのデータを強制
的に修正するような構成とする。そして、本発明ではさ
らに、基準電圧の印加点を半周期ずらし、各スイッチン
グブロックに印加する基準電圧の供給ラインを等しくな
るようにパターン化し、スイッチングブロックを能動化
するラインも簡易化する。また、同一の基準電圧が印加
されるスイッチングブロックの列を統合してうマトリッ
クス回路の配線を容易にするものである。
〔作用〕
冗長ビットを付加した直並列型のAD変換回路の場合
は、一般に基準電圧の印加回路及びコントロール回路が
複雑になるが、基準抵抗ラインの折り返し点を半周期ず
らすと共に、同一基準電圧が印加されるスイッチングブ
ロックの列を1個の下位コンパレータに入力するように
統合することによってIC化における配線パターンを容易
にすることができる。
〔実施例〕
第1図は本発明の基礎となる冗長ビットを付加した直
並列型のAD変換回路の一実施例を示す回路図であって、
アナログ信号Vinを4ビットのデジタルコードに変換す
る回路構成を示している。
この図で、11〜17,21〜27,31〜37,及び41〜47はマト
リックス状に構成されているスイッチングブロックを示
しており、この実施例では、各スイッチングブロックは
4行−7列のマトリックス回路10とされている。
各スイッチングブロックには差動型のアンプ構成とさ
れているトランジスタQ1,Q2及びQ3を備えており、一部
分を除くと一方のトランジスタQ1側には基準電圧VRT−V
RBを基準抵抗R1〜R16で分圧した基準電圧が供給され、
他方のトランジスタQ2側にはデジタルコードに変換すべ
きアナログ信号Vinがそれぞれ供給されている。そし
て、共通エミッタは後述するコントロール信号によって
スイッチングされるトランジスタQ3を介して、それぞれ
電流源Iに共通して接続される。
又、トランジスタQ1,Q2のコレクタには抵抗rを介して
電源VDDが供給され、その出力端子は7個の下位コンパ
レータ51〜57の比較器CD1〜CD7にそれぞれ入力され、下
位コンパレータ51〜57の初段アンプを兼用している。
各スイッチングブロック内のトランジスタQ1,Q2は、
それぞれベースエミッタ間電圧VBEのバラツキがきわめ
て小さくなるように、IC基板上でそのエミッタ領域が他
のトランジスタ素子より広くなるように設定され、VBE
のバラツキが少なくとも変換ビットのLSBの量子化レベ
ル幅よりも、さらに小さくなるように設定されている。
そのため、このマトリックス状に配置されたスイッチ
ングブロックの領域は、IC化に際してもっとも大きな領
域を占めることになる。
斜線をひいたスイッチングブロック11,12,16,17,21,2
2,26,27,31,32,36,37,41,42,46,47は2LSBの下位変換コ
ードに対して、さらに2ビットの冗長ビットを出力する
ものであり、特にこの中で、11,12,46,47はコントロー
ル信号によって能動化されたときに、常に、一定の2値
信号“H"又は“L"が出力されるように固定した入力信号
が与えられている。
又、特に、スイッチングブロックの第3行と第4行の
トランジスタQ1,Q2のコレクタは、スイッチングブロッ
クの第1行,第2行のトランジスタQ1,Q2ののコレクタ
出力と反対方向のラインに接続され、基準電位VRT−VRB
が印加される直列基準抵抗R1〜R16のラインが折り返し
で作れるように工夫されている。
61,62,63は3個の上位コンパレータを示し、それぞれ比
較器CU1〜CU3,相補型の出力アンプCA,及びアンドゲート
AU1〜AU4を備えている。
上位コンパレータ61〜63の各比較器CUの一方の入力に
はアナログ信号Vinが供給され、他方の入力には前述し
たように基準電位VRT−VRBを粗い量子化で分圧した基準
電圧V1,V2,V3が供給される。そして、上位コンパレータ
61,62,63の各比較器CUの出力は、サンプリングされたア
ナログ信号のレベルに対応して“H"又は“L"レベルとな
り、各アンドゲートAUのいずれか1個のみが“1"レベル
を出力するように構成されている。
各アンドゲートAUの出力信号はワイヤードオア接続さ
れ(以下図中「○」で記す)第1のエンコーダ80を介し
てバイナリコードに変換され、後述する選択ゲート93に
おいて、上位の2ビットのコードD1,D2に修正が加えら
れる。
下位コンパレータ51〜57も上位コンパレータと同様に
構成されており、特に、下位コンパレータ53,54,55は上
位コンパレータによって選択された量子化レベル内をさ
らに細かく数値化して下位の2ビットのコードD3,D4
第2のエンコーダ70を介して出力する。
しかし、このAD変換回路では、この下位コンパレータ
の左右に2LSBの冗長コードを生じるコンパレータ51,52
及び56,57が設けられる、上位コンパレータの変換範囲
外のアナログ信号Vinに対してもコード変換動作が行わ
れるようになされている。
以下、上記した実施例の動作をアナログ信号Vinのサ
ンプリング電圧がVSの場合について説明する。
例えば、サンプリングされたアナログ信号のサンプリ
ング電圧VSがVRB<VS<V3であれば、上位コンパレータ6
1,62,63の比較器CUの出力はすべて“L"となり、そのア
ンドゲートAUは上から〔0001〕の2値信号を出力する。
そして、この信号〔0001〕が第1のエンコーダ80に入力
されると、ワイヤードオア回路によって最初の2列のラ
イン〔I〕には〔00〕、次の2列のライン〔II〕も、
〔00〕、次の2列ライン〔III〕には〔01〕が出力され
る。
又、サンプリング電圧VSがV3<VS<V2のときは同様に
上位コンパレータのアンドゲートAU1,AU2,AU3,AU4から
〔0010〕となる信号が出力され、これが第1のエンコー
ダ80に入力されるとライン〔I〕から〔00〕、ライン
〔II〕からは〔01〕、ライン〔III〕からは〔10〕が出
力されるように構成されている。
以下、V2<VS<V1,V1<VS<VRBの場合を含めて第1の
エンコーダ80の入力と出力の関係を第2図に示す。
そして、各アンドゲートAU1,2,3,4)の中で2値出
力信号がHとなっているコントロールライン(x1,x2,
x3,x4)に接続されている各スイッチングブロックのト
ランジスタQ3がオンに制御され、さらに量子化レベルの
細かな数値化が実行される。
例えば、アンドゲートAU3のみが“H"レベルになると
スイッチングブロック31〜37のトランジスタQ3がオンと
なり、基準抵抗R7〜R13で分圧された基準電圧とサンプ
リング電圧VSがスイッチングブロック31〜37で差動的に
増幅され、下位のコンパレータ51〜57によって比較され
ることになる。同様に、アンドゲートAU2がHレベルの
ときはスイッチングブロック21〜27が能動化される。
このように、下位の変換コードはスイッチングブロッ
クの行単位で、サンプリングされた電圧VSとその行の基
準抵抗で分圧された基準電圧が比較され、下位コンパレ
ータ51〜57のアンドゲートAD1〜AD8から第3図に示すよ
うに2値信号が出力され、この2値信号がエンコードさ
れることにより、下位コードライン〔IV〕からは下位2
ビットの変換コードD3,D4が出力される。又、同時に修
正ラインV,VI,VIIの出力レベルも第3図に示すように変
化する。
そして、以下,,で示すように、この修正ライ
ンV,VI,VIIのいずれかに1レベルの信号が出力されたと
きに、前記第1のエンコーダ80のラインI,II,IIIから上
位2ビットのコードD1,D2がオアゲートOR1,OR2を介して
選択的に出力されることになる。
修正ラインVI(0ライン)に1が生じる変換コー
ド、すなわち、下位2ビットの変換コードD3,D4が上位
の変換コードに対応して〔00〕〔01〕〔10〕〔11〕とな
るときは、禁止ゲート92を構成するアンドゲートA1,A2
の出力が0になるため、選択ゲート93内にあるアンドゲ
ートA1,A3,A4,A6の出力は0になり、第1のエンコーダ8
0から出力されるライン〔II〕の上位D1,D2のコードが選
択ゲート93のアンドゲートA2,A5及びオアゲートOR1,OR2
を介して、そのまま出力される。
こののケースは、上位2ビットの変換コードを出力
するアナログ信号のレベルが下位2ビットの変換コード
を出力するときのアナログ信号と変化していない場合を
示しており修正が行われない。
修正ラインV(−1ライン)に1が生じる変換コー
ドのときは、禁止ゲート92を構成するアンドゲートA1
出力が1となり、選択ゲート93のアンドゲートA1,A4
開く。その結果、このアンドゲートA1,A4に入力されて
いるラインIの上位2ビットのコードD1,D2がオアゲー
トOR1,OR2を介して出力される。
こののケースは、上位2ビットD1,D2を数値化した
ときのアナログ信号のレベルが、下位2ビットD3,D4
数値化したときのアナログ信号より高い場合に修正を行
うものであり、例えば、第4図で示すようにアナログ信
号のサンプリング値VSの真値がVAであるときに、上位2
ビットの変換コードが誤って〔11〕を出力し、下位コン
パレータが正しい下位2ビットの変換コード〔11〕を出
力した時に、上位2ビットの変換コード〔11〕から1を
引いて〔10〕に修正して、正しいコード出力〔1011〕を
得るものである。すなわち、この場合のコントロールラ
インが間違ってスイッチングブロックのラインを選択し
たことになるが、冗長ビットを検出する右側の下位コン
パレータ57が〔11〕を出力するために、上位2ビットの
変換コードが修正されることになる。
修正ラインVII(+1ライン)に1が生じる変換コ
ードのときは、禁止ゲート92を構成するアンドゲートA2
の出力が1となり、選択ゲート93のアンドゲートA3,A6
が開かれる。その結果、このアンドゲートA3,A6に入力
されているラインIIIの上位2ビットのコードD1,D2がオ
アゲートOR1,OR2を介して出力され、上位2ビットのコ
ードに+1を加えることになる。
すなわち、こののケースは、上位2ビットD1,D2
数値化したときのアナログ信号のサンプルレベルがその
ときの量子化レベル範囲より低かった場合に修正を加え
るものであって、例えば、アナログ信号の真値が第4図
のVB点にあるときに、上位2ビットが〔00〕となったと
き、下位2ビットの数値化が〔00〕を出力すると、上位
2ビット〔00〕に+1を加えて〔01〕とし、正しいアナ
ログ信号のサンプル電圧VBに対応する〔0100〕を出力す
るようにしたものである。
このAD変換回路は上記したように下位コンパレータに
冗長ビットを検出するコンパレータを加え、上位の変換
コードの範囲外の下位変換コードが出力されたときは
(第4図の斜線で示す領域)、修正ラインV,又はVIIに
Hレベルの信号が出力され、上位変換コードの修正を行
うので、高速のサンプリングによってサンプリング回路
のセトリング特性が悪いときでも、下位の時点で検出し
た正確な変換コードを得ることができる。
なお、スイッチングブロックの第2行,及び第4行で
は回路構成の制約から基準電圧の印加方向が第1行,及
び第3行と逆になっている。そのため、この第2行,及
び第4行がコントロール信号によって選択されたとき
は、インバータ100から“1"レベルの信号が反転ゲート9
1,及びex−OR(1,2)に供給され、修正ラインV,及びVII
の信号を反転すると共に、下位2ビットの変換コード
D3,D4のコードを反転するようにしている点に注意が必
要である。
第5図は本出願人が先に提案した第1図のAD変換回路
の変形例を示したもので、第1図と同一符号は同一部分
を示している。
ところで、この第5図のAD変換回路では、各スイッチ
ングブロックに基準電圧を供給する基準抵抗ラインの折
り返した点が第1図のものと比較して半周期分ずれて構
成されており、基準電位の最高値と最低値がマトリック
ス構成の中間に位置するようにしている。そして、この
基準抵抗ラインのずれによって各スイッチングブロック
13〜47の位置もずれ、マトリックス回路10が一行だけ増
加している。
各スイッチングブロック内のトランジスタの結線は等
しくなるように構成され、基準電圧が右側に行く程低く
なる第1行,第3行,第5行のスイッチングブロック群
と、基準電圧が左側に行く程低くなる第2行及び第4行
のスイッチングブロック群の出力が、それぞれ別の列と
なるように配置されるように構成されている。
そのため、マトリックスは5行−14行で構成され、14
個の下位コンパレータCD1〜CD14と,16個のアンドゲート
AD1〜AD16が設けられることになる。
下位コンパレータのCD1,2,4,6,8,10,12)は第2
行,第4行のスイッチングブロックに接続され、下位コ
ンパレータのCD3,5,7,9,11,13,14)は第1行,第3
行,第5行のスイッチングブロックの出力に接続され
る。
そして、上段に位置するアンドゲートAD
4,5,6,9,10,14,15,16)によって第1行,第3行,第5
行の下位コンパレータの出力が2値化され、下段に位置
するアンドゲートAD1,2,3,7,8,11,12,13)によって第
2行,第4行の下位コンパレータの出力が2値化され、
第2のエンコーダ90に供給される。
このような構成とすると、各スイッチングブロック内
の回路構成は同一となり(トランジスタQ1,Q2の出力は
同一極性)、各スイッチングブロックに供給される基準
電圧端子と、基準抵抗R1〜R16の直列接続からなる基準
抵抗ライン(アルミ線)はすべて等しい配線距離にする
ことができる。
上位コンパレータ61,62,63の出力はオアゲートOR1〜O
R5を介して5本のコントロールラインx1〜x5に供給され
る。
そして、アンドゲートAU1又はAU3の出力が1のとき
に、インバータ100を介して上段のアンドゲートAD
4,5,6,9,10,14,15,16)が開き、スイッチングブロック1
1,12,13,14,15,16,17又はスイッチングブロック31,32,3
3,34,35,36,37の出力が選択されて下位の変換コード,
及び冗長ビットを第2のエンコーダ90に入力し、下位変
換コードを下位コードラインIVに、上位変換コードの修
正信号を修正ラインV,VI,VIIに出力する。
同様に、上位エンコーダのアンドゲートAU2,AU4の出
力が1のときは、下段のアンドゲートAD
1,2,3,7,8,11,12,13)が開き、スイッチングブロック2
1,22,23,24,25,26,27又はスイッチングブロック41,42,4
3,44,45,46,47の出力が下位コンパレータCDを介して2
値化され、この量子化範囲内にある下位コード,及びそ
の冗長ビットを第2のエンコーダ90に供給する。
第2のエンコーダ90の修正信号出力は、前述した第1
図の回路図と同様に選択ゲート93に入力され、この選択
ゲート93において、上位2ビットの変換コードを修正し
て出力することになる。
第6図は、この第5図のAD変換回路を基礎として、さ
らに、スイッチングブロックのマトリックス回路を簡易
化した本発明の実施例を示すものである。
この実施例は、第5図のAD変換回路において、スイッ
チングブロック15,21、スイッチングブロック16,22、ス
イッチングブロック17,23、スイッチングブロック25,3
1、スイッチングブロック26,32、スイッチングブロック
27,33、スイッチングブロック35,41、スイッチングブロ
ック36,42、スイッチングブロック37,43がそれぞれ同一
の基準電圧の抵抗ラインに接続されている点にかんがみ
てなされたもので、これらのスイッチングブロックを統
合化することにより、マトリックス構成の簡易化をはか
ったものである。
すなわち、まず、第4列のスイッチングブロックを第
2列に統合し、以下同様に、第5列を第3列に、第8列
を第6列に、第9列を第7列に、第12列を第10列に、第
13列を第11列に統合する。
そして、統合された第4列,第5列,第8列,第9
列,第12列,第13列の下位コンパレータCD4,CD5,CD8,C
D9,CD12,CD13を省略し、この省略された下位コンパレー
タCD4,5,8,9,12,13)に接続されているアンドゲート
の入力ラインを、統合した下位コンパレータCD
2,3,6,7,10,11)の出力に結線したものである。
したがって、この実施例によると、第2行〜第4行で
は冗長ビットを出力するスイッチングブロックが下位2
ビットの変換コードを出力するスイッチングブロックの
一部を兼用していることになり、9個のスイッチングブ
ロックと、6個の下位コンパレータ,及び定電流回路が
省略され、マトリックス構成とされているスイッチング
ブロックの列は8列に簡易化されたことになる。
そのため、マトリックス回路の大幅な配線本数の低減
と、能動素子数の低下により、省電力化とすることがで
きると同時に、アナログ信号ラインに接続される差動対
のトランジスタの削減によって入力容量が少なくなり、
高速化をはかれるというメリットがある。
なお、AD変換動作は第5図のものと何ら変化するとこ
ろがなく、その詳細な説明を省略する。
以上の実施例は、4ビットのAD変換回路に対して、上
位2ビット,下位2ビット+冗長2LSBを得るように構成
したが、一般にnビットであれば、上位aビット,下位
bビットに分け、a+b=nにすると共に、冗長ビット
c≦n−bを付加するようにすると、本発明のAD変換回
路を同様な手法によって、スイッチングブロック及び下
位コンパレータを省略した修正型のAD変換回路を構成で
きることはいうまでもない。また、a+b=n、a<b
となるように設定してもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明のAD変換回路は、アナロ
グ信号を2段階でデジタル信号に変換するような直並列
型のAD変換回路にいおいて、スイッチングブロックをマ
トリックス状に配置し、この各スイッチングブロックに
印加される基準電圧を基準抵抗ラインの折り返し点を1/
2周期ずらして各基準抵抗の接続点から供給するように
構成し、かつ、同一基準電圧に接続されているスイッチ
ングブロックを省略してマトリックス回路を簡易化して
いるので、基準電圧印加回路長を各スイッチングブロッ
クに対して等しくすることができると同時に、各スイッ
チングブロックを制御するコントロールラインのパター
ンを簡易化し、精度を向上させることができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基礎となるAD変換回路の一実施例を示
す回路図、第2図,第3図は上位,及び下位の変換コー
ドを示すパターン図、第4図は量子化レベルと変換コー
ドの関係を示す図、第5図は本発明の実施例を説明する
ための基本回路図、第6図は本発明の直並列型AD変換回
路の一実施例を示す回路図、第7図は従来の直並列型AD
変換回路のブロック図、第8図はサンプリングのタイミ
ング波形図、第9図(a),(b)はサンプリング波形
図である。 図中、11〜17,21〜27,31〜37,41〜47はスイッチングブ
ロック、51〜57は下位コンパレータ、61〜63は上位コン
パレータ、80は第1のエンコーダ、90は第2のエンコー
ダを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−15324(JP,A) 特開 昭60−197018(JP,A) 特開 昭60−68709(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 1/00 - 1/82

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準電圧を1/2周期行方向にずらして折り
    返した抵抗体によって分圧するレジスタストリング状に
    レイアウトした基準抵抗ラインと、 前記基準抵抗ラインによって分圧された電圧と、被変換
    入力信号が供給され、前記抵抗ラインに沿って1/2周期
    ずらし、マトリックス状に配置され前記分圧された電圧
    と前記被変換入力信号とを比較しその結果を出力するス
    イッチングブロックと、 前記スイッチングブロックの各行の中間部分に印加され
    ている基準電圧と、前記被変換入力信号を比較して上位
    ビットの変換コードを得る上位コンパレータと、 前記上位コンパレータによって変換された前記被変換入
    力信号の変換コードに関連した制御信号によって、前記
    マトリックス状に配置されたスイッチングブロックの隣
    接する奇数行と偶数行を同時に能動化するコントロール
    ラインと、 前記スイッチングブロックの奇数行に位置するスイッチ
    ングブロックと、偶数行に位置するスイッチングブロッ
    クの出力がそれぞれ列方向に共通入力され、下位ビット
    の変換コードと、該下位ビットの変換コードに隣接した
    冗長変換コードを得る下位コンパレータとを備え、 前記冗長変換コードの出力によって、前記上位ビットの
    変換コードの修正を行うようにしたことを特徴とするAD
    変換回路。
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