JP2714999B2 - アナログ/デジタル変換器 - Google Patents
アナログ/デジタル変換器Info
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- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03M—CODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
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- H03M1/12—Analogue/digital converters
- H03M1/14—Conversion in steps with each step involving the same or a different conversion means and delivering more than one bit
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- H03M1/34—Analogue value compared with reference values
- H03M1/36—Analogue value compared with reference values simultaneously only, i.e. parallel type
- H03M1/361—Analogue value compared with reference values simultaneously only, i.e. parallel type having a separate comparator and reference value for each quantisation level, i.e. full flash converter type
- H03M1/362—Analogue value compared with reference values simultaneously only, i.e. parallel type having a separate comparator and reference value for each quantisation level, i.e. full flash converter type the reference values being generated by a resistive voltage divider
- H03M1/365—Analogue value compared with reference values simultaneously only, i.e. parallel type having a separate comparator and reference value for each quantisation level, i.e. full flash converter type the reference values being generated by a resistive voltage divider the voltage divider being a single resistor string
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はアナログ入力信号を対応するデジタル信号
に変換するアナログ/デジタル変換器に関し、特にアナ
ログ入力信号を上位ビットと下位ビットとに分けて変換
する直並列型のアナログ/デジタル変換器に関する。
に変換するアナログ/デジタル変換器に関し、特にアナ
ログ入力信号を上位ビットと下位ビットとに分けて変換
する直並列型のアナログ/デジタル変換器に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 従来の直並列型のアナログ/デジタル変換器の例を第
5図に示す。この例は4ビットのアナログ/デジタル変
換器である。。同図を参照して、このアナログ/デジタ
ル変換器(A/D変換器と称する)について説明する。こ
れは、上位ビット用の電圧比較器M1,M2,M3と、下位ビッ
ト用の電圧比較器N1,N2,N3と、Vref−の電圧を供給する
電圧端子T1と、Vref+の電圧を供給する電圧端子T2と、
電圧端子T1とT2との間に直列に接続される抵抗R0〜R15
と、下位ビット用の電圧比較器N1〜N3への基準電圧を選
択するためのスイッチSW10〜SW42と、上位ビット用エン
コーダ1と、下位ビット用のエンコーダ2とを含む。電
圧比較器M1〜M3及び電圧比較器N1〜N3は、アナログ信号
入力端子Tinに共通接続される。抵抗R0〜R3,抵抗R4〜R
7,抵抗R8〜R11,及び抵抗R12〜R15は、それぞれ1組とな
っており、電圧端子T1とT2との間に印加される電圧を分
圧して上位ビット用の基準電圧Vm1,Vm2,Vm3を発生す
る。このようにして発生された上位ビット用の基準電圧
は、電圧比較器M1〜M3に供給され、電圧比較器M1〜M3に
よってアナログ信号Vinと比較される。上位ビット用エ
ンコーダ1は、電圧比較器M1〜M3の比較結果P1〜P3をエ
ンコードし、上位2ビットのデジタル出力D2,D3を出力
する。また、このエンコーダ1は、比較結果P1〜P3に基
づいて下位ビットの基準電圧を選択するための信号S0〜
S3を、スイッチSW10〜SW42に供給する。この選択信号S0
〜S3により選択された下位ビット用の基準電圧は、それ
ぞれ電圧比較器N1〜N3に供給される。比較器N1〜N3は、
アナログ入力信号Vinと選択された基準電圧とを比較す
る。この比較結果Q1〜Q3は、下位ビット用のエンコーダ
2に供給され、エンコーダ2の出力から下位2ビットデ
ジタル出力D0,D1が得られる。前記エンコーダ1の真理
値表を第6図に示し、下位ビット用エンコーダ2の真理
値表を第7図に示す。
5図に示す。この例は4ビットのアナログ/デジタル変
換器である。。同図を参照して、このアナログ/デジタ
ル変換器(A/D変換器と称する)について説明する。こ
れは、上位ビット用の電圧比較器M1,M2,M3と、下位ビッ
ト用の電圧比較器N1,N2,N3と、Vref−の電圧を供給する
電圧端子T1と、Vref+の電圧を供給する電圧端子T2と、
電圧端子T1とT2との間に直列に接続される抵抗R0〜R15
と、下位ビット用の電圧比較器N1〜N3への基準電圧を選
択するためのスイッチSW10〜SW42と、上位ビット用エン
コーダ1と、下位ビット用のエンコーダ2とを含む。電
圧比較器M1〜M3及び電圧比較器N1〜N3は、アナログ信号
入力端子Tinに共通接続される。抵抗R0〜R3,抵抗R4〜R
7,抵抗R8〜R11,及び抵抗R12〜R15は、それぞれ1組とな
っており、電圧端子T1とT2との間に印加される電圧を分
圧して上位ビット用の基準電圧Vm1,Vm2,Vm3を発生す
る。このようにして発生された上位ビット用の基準電圧
は、電圧比較器M1〜M3に供給され、電圧比較器M1〜M3に
よってアナログ信号Vinと比較される。上位ビット用エ
ンコーダ1は、電圧比較器M1〜M3の比較結果P1〜P3をエ
ンコードし、上位2ビットのデジタル出力D2,D3を出力
する。また、このエンコーダ1は、比較結果P1〜P3に基
づいて下位ビットの基準電圧を選択するための信号S0〜
S3を、スイッチSW10〜SW42に供給する。この選択信号S0
〜S3により選択された下位ビット用の基準電圧は、それ
ぞれ電圧比較器N1〜N3に供給される。比較器N1〜N3は、
アナログ入力信号Vinと選択された基準電圧とを比較す
る。この比較結果Q1〜Q3は、下位ビット用のエンコーダ
2に供給され、エンコーダ2の出力から下位2ビットデ
ジタル出力D0,D1が得られる。前記エンコーダ1の真理
値表を第6図に示し、下位ビット用エンコーダ2の真理
値表を第7図に示す。
ここで、今、アナログ入力信号Vinが抵抗R9とR10の接
続点と抵抗R10と抵抗R11の接続点との間の電位にあると
仮定し、このときにおけるデジタル出力を説明する。ア
ナログ入力信号Vinは、Vm2<Vin<Vm3であるから、電圧
比較器M1〜M3の比較結果は、P1=「1」,P2=「1」,P3
=「0」となる。この結果、第6図の真理値表から上位
ビットのデジタル出力は、D2=「0」,D3=「1」とな
る。そして、基準電圧を選択するための信号は、S2のみ
が「1」となり、他の信号はすべて「0」となる。した
がって、スイッチSW30〜SW32がオンとなり、抵抗列R8〜
R11の各接続点が電圧比較器N1〜N3に接続されて基準電
圧Vn1〜Vn3が電圧比較器N1〜N3に供給される。このとき
アナログ入力信号Vinは、Vn2<Vin<Vn3の関係にあり、
電圧比較器N1〜N3の比較結果は、Q1=「1」,Q2=
「1」,Q3=「0」となる。この結果、第7図から下位
ビットのデジタル出力は、D0=「0」,D1=「1」とな
る。このようにして、デジタル信号D3〜D0として「101
0」が得られ、正しくアナログ/デジタル変換が行なわ
れる。
続点と抵抗R10と抵抗R11の接続点との間の電位にあると
仮定し、このときにおけるデジタル出力を説明する。ア
ナログ入力信号Vinは、Vm2<Vin<Vm3であるから、電圧
比較器M1〜M3の比較結果は、P1=「1」,P2=「1」,P3
=「0」となる。この結果、第6図の真理値表から上位
ビットのデジタル出力は、D2=「0」,D3=「1」とな
る。そして、基準電圧を選択するための信号は、S2のみ
が「1」となり、他の信号はすべて「0」となる。した
がって、スイッチSW30〜SW32がオンとなり、抵抗列R8〜
R11の各接続点が電圧比較器N1〜N3に接続されて基準電
圧Vn1〜Vn3が電圧比較器N1〜N3に供給される。このとき
アナログ入力信号Vinは、Vn2<Vin<Vn3の関係にあり、
電圧比較器N1〜N3の比較結果は、Q1=「1」,Q2=
「1」,Q3=「0」となる。この結果、第7図から下位
ビットのデジタル出力は、D0=「0」,D1=「1」とな
る。このようにして、デジタル信号D3〜D0として「101
0」が得られ、正しくアナログ/デジタル変換が行なわ
れる。
第8図は電圧比較器M1〜M3およびN1〜N3の回路図であ
る。この電圧比較器は、PチャネルMOFETとNチャネルM
OFETとを含むインバータ3と、基準電圧Vrefに接続され
るスイッチング回路S1と、アナログ信号入力端子Tinに
接続されるスイッチング回路S2と、インバータ3の出力
と入力との間に接続されるスイッチング回路S3と、スイ
ッチング回路S1およびS2の出力とインバータ3の入力と
の間に接続される結合コンデンサCsとを含む。上記スイ
ッチング回路S1,S2,S3は、それぞれ第9図に示すスイッ
チングパルスCP1,CP2を通してスイッチングする。すな
わち、スイッチングパルスCP1,CP2は互いに逆相関係に
あり、スイッチング回路S1がオンのときは、スイッチン
グ回路S2,S3がオフするように、スイッチング回路S1と
スイッチング回路S2およびS3をコンプリメンタリ制御す
る。このような動作を行なう電圧比較器をチョッパ型比
較器と呼ぶ。このチョッパ型比較器の動作を簡単に説明
する。スイッチングパルスCP2によって、スイッチング
回路S2,S3がオンとなったとき、アナログ入力信号Vinと
インバータの理論式レベルVthの差がコンデンサCsに充
電される。つまり、このときのコンデンサCsの充電電圧
Viは、 Vi=Vin−Vth となる。
る。この電圧比較器は、PチャネルMOFETとNチャネルM
OFETとを含むインバータ3と、基準電圧Vrefに接続され
るスイッチング回路S1と、アナログ信号入力端子Tinに
接続されるスイッチング回路S2と、インバータ3の出力
と入力との間に接続されるスイッチング回路S3と、スイ
ッチング回路S1およびS2の出力とインバータ3の入力と
の間に接続される結合コンデンサCsとを含む。上記スイ
ッチング回路S1,S2,S3は、それぞれ第9図に示すスイッ
チングパルスCP1,CP2を通してスイッチングする。すな
わち、スイッチングパルスCP1,CP2は互いに逆相関係に
あり、スイッチング回路S1がオンのときは、スイッチン
グ回路S2,S3がオフするように、スイッチング回路S1と
スイッチング回路S2およびS3をコンプリメンタリ制御す
る。このような動作を行なう電圧比較器をチョッパ型比
較器と呼ぶ。このチョッパ型比較器の動作を簡単に説明
する。スイッチングパルスCP2によって、スイッチング
回路S2,S3がオンとなったとき、アナログ入力信号Vinと
インバータの理論式レベルVthの差がコンデンサCsに充
電される。つまり、このときのコンデンサCsの充電電圧
Viは、 Vi=Vin−Vth となる。
これに対し、スイッチングパルスCP1によってスイッ
チング回路S1がオンすると、コンデンサCsには基準電圧
Vrefが印加される。この結果、コンデンサCsの充電電圧
V2は、 V2=Vref−(Vin−Vth) =ΔV+Vth 但し、ΔV=Vref−Vin インバータ3は、スイッチング回路S3がオンのときに
のみ動作するものであるから、このときにサンプリング
した入力信号Vinと基準電圧Vrefとの差ΔVを反転増幅
した出力比較結果として出力端子COに出力する。このよ
うなチョッパ型比較器は、サンプル/ホールド回路を含
んでいるので、特にコンプリメンタリMOS回路で本発明
に示すような直並列型A/D変換器を簡単に構成すること
できる。
チング回路S1がオンすると、コンデンサCsには基準電圧
Vrefが印加される。この結果、コンデンサCsの充電電圧
V2は、 V2=Vref−(Vin−Vth) =ΔV+Vth 但し、ΔV=Vref−Vin インバータ3は、スイッチング回路S3がオンのときに
のみ動作するものであるから、このときにサンプリング
した入力信号Vinと基準電圧Vrefとの差ΔVを反転増幅
した出力比較結果として出力端子COに出力する。このよ
うなチョッパ型比較器は、サンプル/ホールド回路を含
んでいるので、特にコンプリメンタリMOS回路で本発明
に示すような直並列型A/D変換器を簡単に構成すること
できる。
しかしながら、このような方式では、レイアウトによ
りその電源の配線や比較器M1〜M3および比較器N1〜N2の
位置や方向によって、上位比較器M1〜M3と、下位比較器
N1〜N3とで精度やオフセット電圧の違いなどが生じ、上
位と下位の境目の変換コードに大きな誤差が発生しやす
いという欠点がある。
りその電源の配線や比較器M1〜M3および比較器N1〜N2の
位置や方向によって、上位比較器M1〜M3と、下位比較器
N1〜N3とで精度やオフセット電圧の違いなどが生じ、上
位と下位の境目の変換コードに大きな誤差が発生しやす
いという欠点がある。
また、この方式では、上位ビットと下位ビットの変換
時間が異なり、その間アナログ信号を保持しておくため
の高精度のサンプル/ホールド回路がA/D変換器の前段
に必要となる。ここで、サンプル/ホールド回路をそれ
ぞれの比較器に分散させて保有させる方法がある。この
方法は、特に、CMOS回路において比較器にチョッパ型を
採用したときに有利である。というのは、チョッパ型比
較器は原理的にサンプル/ホールド回路を内蔵している
からである。この場合においても、上位と下位との間の
オフセットの違いが問題となる。
時間が異なり、その間アナログ信号を保持しておくため
の高精度のサンプル/ホールド回路がA/D変換器の前段
に必要となる。ここで、サンプル/ホールド回路をそれ
ぞれの比較器に分散させて保有させる方法がある。この
方法は、特に、CMOS回路において比較器にチョッパ型を
採用したときに有利である。というのは、チョッパ型比
較器は原理的にサンプル/ホールド回路を内蔵している
からである。この場合においても、上位と下位との間の
オフセットの違いが問題となる。
さらに、サンプル/ホールド回路の上位ビット用の制
御信号と、下位ビット用の制御信号との間に時間差が発
生すると、上位でサンプル/ホールドした値から、下位
でサンプル/ホールドするまでにアナログ入力信号が変
化し、選択された基準電圧抵抗列の範囲外の値となって
しまったとき、変換エラーを発生することになる。特
に、より高速化するために、下位の電圧比較器を並列に
使いパイプライン処理を行なう方法があるが、それぞれ
のサンプル/ホールド制御信号が複雑となり、そのタイ
ミングの一致が難しくなる。この結果、上位と下位とで
サンプル/ホールドのタイミングのずれによる誤差が発
生しやすくなり、上述のようなエラーが発生しやすくな
り、問題となる。
御信号と、下位ビット用の制御信号との間に時間差が発
生すると、上位でサンプル/ホールドした値から、下位
でサンプル/ホールドするまでにアナログ入力信号が変
化し、選択された基準電圧抵抗列の範囲外の値となって
しまったとき、変換エラーを発生することになる。特
に、より高速化するために、下位の電圧比較器を並列に
使いパイプライン処理を行なう方法があるが、それぞれ
のサンプル/ホールド制御信号が複雑となり、そのタイ
ミングの一致が難しくなる。この結果、上位と下位とで
サンプル/ホールドのタイミングのずれによる誤差が発
生しやすくなり、上述のようなエラーが発生しやすくな
り、問題となる。
それゆえに、この発明の一つの目的は、上位の比較器
と下位の比較器との間におけるアナログ/デジタル変換
時間が異なることによる変換誤差の発生を防止すること
のできるA/D変換器を提供することである。この発明の
もう一つの目的は、変換誤差の発生を防止することので
きるA/D変換器において、レイアウト設計上の容易さと
高効率化を得ることである。
と下位の比較器との間におけるアナログ/デジタル変換
時間が異なることによる変換誤差の発生を防止すること
のできるA/D変換器を提供することである。この発明の
もう一つの目的は、変換誤差の発生を防止することので
きるA/D変換器において、レイアウト設計上の容易さと
高効率化を得ることである。
[課題を解決するための手段および作用] 前記目的を達成するための本願発明のA/D変換器は、 アナログ信号を上位mビットと下位kビットに分けて
計nビットのデジタルコードに変換する直並列型アナロ
グ/デジタル変換器であって、 上位mビット分の複数ステップの第1基準電圧を発生
する手段と、 前記第1基準電圧の各ステップ幅をそれぞれ分割して
下位kビット分の第2基準電圧を発生する手段と、 前記アナログ入力信号と前記第1基準電圧ステップの
各々とを比較する複数の第1比較手段と、 前記複数の第1比較手段のそれぞれの比較判定結果に
基づいて上位mビットの値を得るとともに、この上位ビ
ットの値に対応する第1基準電圧範囲の第2基準電圧お
よびその前後の1/2範囲に対応する第2基準電圧を選択
する手段と、 前記アナログ入力信号と前記選択されたそれぞれの基
準電圧とを比較する複数の第2比較手段と、 前記複数の第2比較手段のそれぞれの比較結果に基づ
いて下位kビットの値を得る手段と、 前記得られた下位ビットの最上位ビットの値を前記得
られた上位ビットの値に加算し補正する手段とを含み、 前記第1基準電圧を発生する手段は、抵抗ストリング
スが上位mビットの1LSBごとに折り返して形成された複
数の抵抗列を有し、前記第2基準電圧を発生する手段
は、前記各抵抗列を回kビット分に分割することによっ
て形成され、前記第1比較手段は前記各抵抗列の中点に
接続され、前記第2比較手段は、前記第1比較手段の比
較結果に基づいて選択される該2列の連続する抵抗列に
沿って接続されることを特徴とする。
計nビットのデジタルコードに変換する直並列型アナロ
グ/デジタル変換器であって、 上位mビット分の複数ステップの第1基準電圧を発生
する手段と、 前記第1基準電圧の各ステップ幅をそれぞれ分割して
下位kビット分の第2基準電圧を発生する手段と、 前記アナログ入力信号と前記第1基準電圧ステップの
各々とを比較する複数の第1比較手段と、 前記複数の第1比較手段のそれぞれの比較判定結果に
基づいて上位mビットの値を得るとともに、この上位ビ
ットの値に対応する第1基準電圧範囲の第2基準電圧お
よびその前後の1/2範囲に対応する第2基準電圧を選択
する手段と、 前記アナログ入力信号と前記選択されたそれぞれの基
準電圧とを比較する複数の第2比較手段と、 前記複数の第2比較手段のそれぞれの比較結果に基づ
いて下位kビットの値を得る手段と、 前記得られた下位ビットの最上位ビットの値を前記得
られた上位ビットの値に加算し補正する手段とを含み、 前記第1基準電圧を発生する手段は、抵抗ストリング
スが上位mビットの1LSBごとに折り返して形成された複
数の抵抗列を有し、前記第2基準電圧を発生する手段
は、前記各抵抗列を回kビット分に分割することによっ
て形成され、前記第1比較手段は前記各抵抗列の中点に
接続され、前記第2比較手段は、前記第1比較手段の比
較結果に基づいて選択される該2列の連続する抵抗列に
沿って接続されることを特徴とする。
本願発明では、第2基準電圧を選択する手段により第
2比較手段の比較結果に基づいて1LSBづつの基準抵抗列
のうち連続する2列を選択することにより、冗長変換用
を加えて選択する下位ビット用の基準抵抗列を、数ビッ
トでなく、±1/2LSB分を加え、2LSBとすることができ
る。また、抵抗ストリングスを折り返すことにより基準
抵抗列を形成しているので、回路上、またレイアウトに
おいても、直並列型のアナログ/デジタル変換器の構成
を簡単に実現でき、非常に有効である。
2比較手段の比較結果に基づいて1LSBづつの基準抵抗列
のうち連続する2列を選択することにより、冗長変換用
を加えて選択する下位ビット用の基準抵抗列を、数ビッ
トでなく、±1/2LSB分を加え、2LSBとすることができ
る。また、抵抗ストリングスを折り返すことにより基準
抵抗列を形成しているので、回路上、またレイアウトに
おいても、直並列型のアナログ/デジタル変換器の構成
を簡単に実現でき、非常に有効である。
つまり、従来に比べて電源電位の変動や上位・下位の
オフセットの違い、サンプル/ホールドのタイミング差
による大きな変換エラーを少なくすることが可能とな
る。
オフセットの違い、サンプル/ホールドのタイミング差
による大きな変換エラーを少なくすることが可能とな
る。
[実施例] 第1図は、本発明のA/D変換器の一実施例を示すブロ
ック図である。本例は4ビットのA/D変換器を構成した
例であり、以下同図を参照してこの実施例を説明する。
この実施例のA/D変換器は、上位ビット用の電圧比較器M
0〜M3と、下位ビット用の電圧比較器N0〜N7と、Vref+
の電圧が供給される電圧入力端子T1と、Vref−の電圧が
入力される電圧入力端子T2と、電圧入力端子T1とT2との
間に直列に接続される抵抗R0〜R15と、上位ビット用エ
ンコーダ1と、下位ビット用エンコーダ2と、加算器4
と、各抵抗の接続点に接続され下位ビット比較器N0〜N7
の基準電圧を選択するためのスイッチSW10〜SW43とを含
む。抵抗R0〜R15は、R0〜R3,R4〜R7,R8〜R11,R12〜R15
がそれぞれ一列になって構成されている。そして、それ
ぞれの抵抗列の中点,すなわちR1とR2の接続点,R5とR6
の接続点,R9とR10の接続点,抵抗R13とR14の接続点に上
位ビット用の基準電圧Vrm0〜Vrm3が発生する。上位ビッ
ト用の電圧比較器M0〜M3は、それぞれ抵抗列によって発
生された基準電圧とアナログ信号入力のレベルとを比較
し、比較結果Qm0〜Qm3を発生する。上位ビット用のエン
コーダ1は、電圧比較器M0〜M3の比較結果Qm0〜Qm3に基
づいて、上位ビットデジタル出力Dm0,Dm1を発生すると
ともに、下位ビット用の基準電圧を発生させるための抵
抗列を選択する信号SE0〜SE3を発生する。この信号SE0
〜SE3はそれぞれスイッチSW10〜SW43に供給される。こ
のようにして選択された下位ビット用の基準電圧は、そ
れぞれ電圧比較器N0〜N7に供給される。電圧比較器N0〜
N7は、供給された下位ビット用の基準電圧Vrm0〜Vrm7と
アナログ入力信号Vinのレベルとを比較し、比較結果Qn0
〜Qn7を出力する。この比較結果Qn0〜Qn7が下位ビット
用のエンコーダ2に供給され、エンコーダ2は、下位2
ビットデジタル出力D0〜D1と、上位ビット補正用のコー
ドDnを発生する。ここで、上位ビット用エンコーダ1
は、電圧比較器M0〜M3の比較結果Qm0〜Qm3により、アナ
ログ入力信号のレベルが上位ビットのどのLSBの範囲に
入っているかを判断し、その範囲に±1/2LSBを加えた範
囲の2つの抵抗列を選択するように選択信号SE0〜SE3
と、デジタル出力Dm0,Dm1を出力する。このエンコーダ
1の真理値表を第2図に示す。また、下位ビット用エン
コーダ2は、電圧比較器N0〜N7の出力Qn0〜Qn7により、
下位のデジタル出力D0〜D1と上位ビット補正コードDnを
出力する。この下位ビット用エンコーダ2の真理値表を
第3図に示す。
ック図である。本例は4ビットのA/D変換器を構成した
例であり、以下同図を参照してこの実施例を説明する。
この実施例のA/D変換器は、上位ビット用の電圧比較器M
0〜M3と、下位ビット用の電圧比較器N0〜N7と、Vref+
の電圧が供給される電圧入力端子T1と、Vref−の電圧が
入力される電圧入力端子T2と、電圧入力端子T1とT2との
間に直列に接続される抵抗R0〜R15と、上位ビット用エ
ンコーダ1と、下位ビット用エンコーダ2と、加算器4
と、各抵抗の接続点に接続され下位ビット比較器N0〜N7
の基準電圧を選択するためのスイッチSW10〜SW43とを含
む。抵抗R0〜R15は、R0〜R3,R4〜R7,R8〜R11,R12〜R15
がそれぞれ一列になって構成されている。そして、それ
ぞれの抵抗列の中点,すなわちR1とR2の接続点,R5とR6
の接続点,R9とR10の接続点,抵抗R13とR14の接続点に上
位ビット用の基準電圧Vrm0〜Vrm3が発生する。上位ビッ
ト用の電圧比較器M0〜M3は、それぞれ抵抗列によって発
生された基準電圧とアナログ信号入力のレベルとを比較
し、比較結果Qm0〜Qm3を発生する。上位ビット用のエン
コーダ1は、電圧比較器M0〜M3の比較結果Qm0〜Qm3に基
づいて、上位ビットデジタル出力Dm0,Dm1を発生すると
ともに、下位ビット用の基準電圧を発生させるための抵
抗列を選択する信号SE0〜SE3を発生する。この信号SE0
〜SE3はそれぞれスイッチSW10〜SW43に供給される。こ
のようにして選択された下位ビット用の基準電圧は、そ
れぞれ電圧比較器N0〜N7に供給される。電圧比較器N0〜
N7は、供給された下位ビット用の基準電圧Vrm0〜Vrm7と
アナログ入力信号Vinのレベルとを比較し、比較結果Qn0
〜Qn7を出力する。この比較結果Qn0〜Qn7が下位ビット
用のエンコーダ2に供給され、エンコーダ2は、下位2
ビットデジタル出力D0〜D1と、上位ビット補正用のコー
ドDnを発生する。ここで、上位ビット用エンコーダ1
は、電圧比較器M0〜M3の比較結果Qm0〜Qm3により、アナ
ログ入力信号のレベルが上位ビットのどのLSBの範囲に
入っているかを判断し、その範囲に±1/2LSBを加えた範
囲の2つの抵抗列を選択するように選択信号SE0〜SE3
と、デジタル出力Dm0,Dm1を出力する。このエンコーダ
1の真理値表を第2図に示す。また、下位ビット用エン
コーダ2は、電圧比較器N0〜N7の出力Qn0〜Qn7により、
下位のデジタル出力D0〜D1と上位ビット補正コードDnを
出力する。この下位ビット用エンコーダ2の真理値表を
第3図に示す。
エンコーダ2から出力される下位2ビットD0,D1はそ
のままデジタル出力として出力される。一方、上位ビッ
ト補正コードDnは、加算器4に与えられ、加算器4は補
正コードDnをエンコーダ1からの上位ビット出力Dm0〜D
m1に加算する。このようにして加算することにより補正
されたデジタル出力D2,D3が上位2ビットとして得ら
れ、オーバーフローした場合には、オーバーフロー信号
OFLが出力される。この加算器4の真理値表を第4図に
示す。
のままデジタル出力として出力される。一方、上位ビッ
ト補正コードDnは、加算器4に与えられ、加算器4は補
正コードDnをエンコーダ1からの上位ビット出力Dm0〜D
m1に加算する。このようにして加算することにより補正
されたデジタル出力D2,D3が上位2ビットとして得ら
れ、オーバーフローした場合には、オーバーフロー信号
OFLが出力される。この加算器4の真理値表を第4図に
示す。
今、先に述べた従来例と同様に、アナログ入力信号Vi
nが基準電位発生抵抗R9とR10の接続点と抵抗R10とR11の
接続点の間の電位にあると仮定する。このときのアナロ
グ入力信号Vinのレベルは、Vrm3<Vin<Vrm3であるか
ら、電圧比較器M0〜M3の比較結果は、Qm0=「1」,Qm1
=「1」,Qm2=「1」,Qm3=「0」となる。この結果第
2図の真理値表から、上位ビットデジタル出力は、Dm0
=「0」,Dm1=「1」となる。したがって、基準抵抗列
を選択するための信号は、SE2とSE3が「1」となり、ほ
かの選択信号はすべて0になる。したがって、スイッチ
ングSW30〜SW33およびスイッチSW40〜SW43がオンとな
り、抵抗列R8〜R15のそれぞれの接続点が電圧比較器N0
〜N7に接続され、基準電圧Vrn0〜Vrn7が比較器に供給さ
れる。このときのアナログ入力信号VinはVrn1<Vin<Vr
n2であるから、電圧比較器N0〜N7の比較結果は、Qn0=
「1」,Qn1=「1」,Qn2〜Qn7=「0」となる。したが
って、第2図の真理値表から下位ビットのデジタル出力
は、D0=「0」,D1=「1」,Dn=「0」が出力される。
上位ビットのデジタル出力のうち、上位ビット補正コー
ドDは、加算器4において、上位ビットデジタル出力Dm
0〜Dm1に加算され、補正されたデジタル出力として、D2
=「0」,D3=「1」を出力する。このようにして補正
されたデジタル信号D3〜D0は、「1010」となり、正しく
アナログ/デジタル変換を行なうことができる。
nが基準電位発生抵抗R9とR10の接続点と抵抗R10とR11の
接続点の間の電位にあると仮定する。このときのアナロ
グ入力信号Vinのレベルは、Vrm3<Vin<Vrm3であるか
ら、電圧比較器M0〜M3の比較結果は、Qm0=「1」,Qm1
=「1」,Qm2=「1」,Qm3=「0」となる。この結果第
2図の真理値表から、上位ビットデジタル出力は、Dm0
=「0」,Dm1=「1」となる。したがって、基準抵抗列
を選択するための信号は、SE2とSE3が「1」となり、ほ
かの選択信号はすべて0になる。したがって、スイッチ
ングSW30〜SW33およびスイッチSW40〜SW43がオンとな
り、抵抗列R8〜R15のそれぞれの接続点が電圧比較器N0
〜N7に接続され、基準電圧Vrn0〜Vrn7が比較器に供給さ
れる。このときのアナログ入力信号VinはVrn1<Vin<Vr
n2であるから、電圧比較器N0〜N7の比較結果は、Qn0=
「1」,Qn1=「1」,Qn2〜Qn7=「0」となる。したが
って、第2図の真理値表から下位ビットのデジタル出力
は、D0=「0」,D1=「1」,Dn=「0」が出力される。
上位ビットのデジタル出力のうち、上位ビット補正コー
ドDは、加算器4において、上位ビットデジタル出力Dm
0〜Dm1に加算され、補正されたデジタル出力として、D2
=「0」,D3=「1」を出力する。このようにして補正
されたデジタル信号D3〜D0は、「1010」となり、正しく
アナログ/デジタル変換を行なうことができる。
次に、上位ビットのデジタル値を得た後に、オフセッ
ト電圧やタイムラグによって、下位ビットにおけるアナ
ログ入力信号Vinのサンプリング値が移動し、基準電圧
抵抗R12とR13の接続点とR13とR14の接続点との間の電位
になったと仮定する。このとき、アナログ入力信号Vin
は、Vrn4<Vin<Vrn5であり、電圧比較器N0〜N7の比較
結果は、Qn0〜Qn4=「1」,Qn5〜Qn7=「0」となる。
したがって、第2図真理値表から下位ビットのデジタル
出力は、D0=「1」,D1=「0」,Dn=「1」が出力され
る。下位ビットデジタル出力のうち、上位ビット補正コ
ードDnは、先に出力された上位ビットデジタル出力Dm0
〜Dm1に加算され、加算器4からは補正されたデジタル
出力としてD2=「1」,D3=「1」が出力される。この
ようにして、先のアナログ入力信号に対して後から補正
されるデジタル信号D3〜D0=「1101」を得ることができ
る。このようにして正しいデジタル値を得ることができ
る。
ト電圧やタイムラグによって、下位ビットにおけるアナ
ログ入力信号Vinのサンプリング値が移動し、基準電圧
抵抗R12とR13の接続点とR13とR14の接続点との間の電位
になったと仮定する。このとき、アナログ入力信号Vin
は、Vrn4<Vin<Vrn5であり、電圧比較器N0〜N7の比較
結果は、Qn0〜Qn4=「1」,Qn5〜Qn7=「0」となる。
したがって、第2図真理値表から下位ビットのデジタル
出力は、D0=「1」,D1=「0」,Dn=「1」が出力され
る。下位ビットデジタル出力のうち、上位ビット補正コ
ードDnは、先に出力された上位ビットデジタル出力Dm0
〜Dm1に加算され、加算器4からは補正されたデジタル
出力としてD2=「1」,D3=「1」が出力される。この
ようにして、先のアナログ入力信号に対して後から補正
されるデジタル信号D3〜D0=「1101」を得ることができ
る。このようにして正しいデジタル値を得ることができ
る。
以上の実施例によれば、下位ビット用の電圧比較器を
上位ビットの1LSBおよびその±1/2LSBの範囲で比較し変
換動作させることによって、オフセット電圧やタイムラ
グの影響により、サンプリング値の変動はあっても、±
1/2LSBの範囲も比較し、その比較結果を基に上位ビット
を補正して正しいデジタル変換値を得ることができる。
また、比較器や配線のレイアウトの起因するオフセット
誤差やタイムラグによる変換誤差も小さくすることがで
きる。
上位ビットの1LSBおよびその±1/2LSBの範囲で比較し変
換動作させることによって、オフセット電圧やタイムラ
グの影響により、サンプリング値の変動はあっても、±
1/2LSBの範囲も比較し、その比較結果を基に上位ビット
を補正して正しいデジタル変換値を得ることができる。
また、比較器や配線のレイアウトの起因するオフセット
誤差やタイムラグによる変換誤差も小さくすることがで
きる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、上位ビット用
の基準電圧ステップを設け、この各基準電圧を下位ビッ
ト分の基準電圧に分割するとき、アナログ入力信号と上
位基準電圧ステップの各々とを比較し、上位ビットのデ
ジタル出力を得るとともに、この上位ビットの値に対応
する基準電圧の組と、その±1/2LSBに対応する基準電圧
との組からなる計2LSB分を選択し、それら各々と上記ア
ナログ入力信号とをそれぞれ比較し、下位ビットのデジ
タル出力信号を得、その最上位ビットを上位ビットのデ
ジタルコードに変換することにより補正された上位ビッ
トと先の下位ビットにより正しくデジタル出力を得るこ
とができる。
の基準電圧ステップを設け、この各基準電圧を下位ビッ
ト分の基準電圧に分割するとき、アナログ入力信号と上
位基準電圧ステップの各々とを比較し、上位ビットのデ
ジタル出力を得るとともに、この上位ビットの値に対応
する基準電圧の組と、その±1/2LSBに対応する基準電圧
との組からなる計2LSB分を選択し、それら各々と上記ア
ナログ入力信号とをそれぞれ比較し、下位ビットのデジ
タル出力信号を得、その最上位ビットを上位ビットのデ
ジタルコードに変換することにより補正された上位ビッ
トと先の下位ビットにより正しくデジタル出力を得るこ
とができる。
さらに、上記のような直並列型のA/D変換器におい
て、基準電圧を発生させる抵抗ストリングスを上位ビッ
トの1LSBごとに折り返して形成し、かつ折り返して形成
した各抵抗列を各々下位ビット分に分割して形成し、さ
らに上記各抵抗列の中点に第1比較手段を接続したレイ
アウトをとっているため、電源の配線や第1比較手段お
よび第2比較手段の位置や方向によって、第1比較手段
と第2比較手段とで精度やオフセット電圧の違いなどが
生じ、上位と下位の境目の変換コードに大きな誤差が発
生しやすいという欠点や、上位と下位とでのサンプル/
ホールドのタイミングのずれによる誤差が発生しやすく
なるといった、問題を簡単に解決できる。特に±1/2LSB
分加えた2LSB分の下位比較手段を選択する方法は、レイ
アウト構成、回路構成ともに煩雑とならず、容易に構成
できるといった効果がある。また、チョッパ型の比較器
を用いたCMOSのA/D変換器を実現する上で極めて有効で
ある。また、本発明によれば、原理的に上位と下位との
変換エラーを上位ビットの±1/2LSBの範囲で校正するこ
とが可能となる。
て、基準電圧を発生させる抵抗ストリングスを上位ビッ
トの1LSBごとに折り返して形成し、かつ折り返して形成
した各抵抗列を各々下位ビット分に分割して形成し、さ
らに上記各抵抗列の中点に第1比較手段を接続したレイ
アウトをとっているため、電源の配線や第1比較手段お
よび第2比較手段の位置や方向によって、第1比較手段
と第2比較手段とで精度やオフセット電圧の違いなどが
生じ、上位と下位の境目の変換コードに大きな誤差が発
生しやすいという欠点や、上位と下位とでのサンプル/
ホールドのタイミングのずれによる誤差が発生しやすく
なるといった、問題を簡単に解決できる。特に±1/2LSB
分加えた2LSB分の下位比較手段を選択する方法は、レイ
アウト構成、回路構成ともに煩雑とならず、容易に構成
できるといった効果がある。また、チョッパ型の比較器
を用いたCMOSのA/D変換器を実現する上で極めて有効で
ある。また、本発明によれば、原理的に上位と下位との
変換エラーを上位ビットの±1/2LSBの範囲で校正するこ
とが可能となる。
第1図は本発明の一実施例を示す回路図、第2図は第1
図のA/D変換器の上位ビット用エンコーダの真理値表、
第3図は第1図の下位ビット用エンコーダの真理値表、
第4図は第1図の加算器の真理値表、第5図は従来のA/
D変換器の回路図、第6図は第5図の上位ビットエンコ
ーダの真理値表、第7図は第5図の下位ビットエンコー
ダの真理値表、第8図はチョッパ型比較器の回路図、第
9図はチョッパ型比較器の制御信号を示す図である。 図において、1は上位ビット用エンコーダ、2は下位ビ
ット用エンコーダ、4は加算器、M0〜M3は上位ビット用
の電圧比較器、N0〜N7は下位ビット用の比較器、R0〜T1
5は抵抗、SW10〜SW43はスイッチ、SE0〜SE3は抵抗列選
択信号、D0〜D3はA/D変換値である。
図のA/D変換器の上位ビット用エンコーダの真理値表、
第3図は第1図の下位ビット用エンコーダの真理値表、
第4図は第1図の加算器の真理値表、第5図は従来のA/
D変換器の回路図、第6図は第5図の上位ビットエンコ
ーダの真理値表、第7図は第5図の下位ビットエンコー
ダの真理値表、第8図はチョッパ型比較器の回路図、第
9図はチョッパ型比較器の制御信号を示す図である。 図において、1は上位ビット用エンコーダ、2は下位ビ
ット用エンコーダ、4は加算器、M0〜M3は上位ビット用
の電圧比較器、N0〜N7は下位ビット用の比較器、R0〜T1
5は抵抗、SW10〜SW43はスイッチ、SE0〜SE3は抵抗列選
択信号、D0〜D3はA/D変換値である。
Claims (1)
- 【請求項1】アナログ入力信号を上位mビットと下位k
ビットに分けて計nビットのデジタルコードに変換する
直並列型アナログ/デジタル変換器であって、 上位mビット分の複数ステップの第1基準電圧を発生す
る手段と、 前記第1基準電圧の各ステップ幅をそれぞれ分割して下
位kビット分の第2基準電圧を発生する手段と、 前記アナログ入力信号と前記第1基準電圧ステップの各
々とを比較する複数の第1比較手段と、 前記複数の第1比較手段のそれぞれの比較判定結果に基
づいて上位mビットの値を得るとともに、この上位ビッ
トの値に対応する第1基準電圧範囲の第2基準電圧およ
びその前後の1/2範囲に対応する第2基準電圧を選択す
る手段と、 前記アナログ入力信号と前記選択されたそれぞれの基準
電圧とを比較する複数の第2比較手段と、 前記複数の第2比較手段のそれぞれの比較結果に基づい
て下位kビットの値を得る手段と、 前記得られた下位ビットの最上位ビットの値を前記得ら
れた上位ビットの値に加算し補正する手段とを含み、 前記第1基準電圧を発生する手段は、抵抗ストリングス
が上位mビットの1LSBごとに折り返して形成された複数
の抵抗列を有し、前記第2基準電圧を発生する手段は、
前記各抵抗列を下位ビット分に分割することによって形
成され、前記第1比較手段は前記各抵抗列の中点に接続
され、前記第2比較手段は、前記第1比較手段の比較結
果に基づいて選択される該2列の連続する抵抗列に沿っ
て接続されることを特徴とするアナログ/デジタル変換
器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2332162A JP2714999B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | アナログ/デジタル変換器 |
US07/798,617 US5187483A (en) | 1990-11-28 | 1991-11-26 | Serial-to-parallel type analog-digital converting apparatus and operating method thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2332162A JP2714999B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | アナログ/デジタル変換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04196923A JPH04196923A (ja) | 1992-07-16 |
JP2714999B2 true JP2714999B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=18251850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2332162A Expired - Fee Related JP2714999B2 (ja) | 1990-11-28 | 1990-11-28 | アナログ/デジタル変換器 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5187483A (ja) |
JP (1) | JP2714999B2 (ja) |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5296858A (en) * | 1992-05-14 | 1994-03-22 | Advanced Micro Devices, Inc. | Improved two-stage analog-to-digital converter |
JPH0750584A (ja) * | 1993-08-06 | 1995-02-21 | Mitsubishi Electric Corp | A/d変換器 |
US5479368A (en) * | 1993-09-30 | 1995-12-26 | Cirrus Logic, Inc. | Spacer flash cell device with vertically oriented floating gate |
US5640031A (en) * | 1993-09-30 | 1997-06-17 | Keshtbod; Parviz | Spacer flash cell process |
US5479169A (en) * | 1994-06-07 | 1995-12-26 | Louisiana Simchip Technologies, Inc. | Multiple neural network analog to digital converter for simultaneously processing multiple samples |
US5455583A (en) * | 1994-06-07 | 1995-10-03 | Louisiana Simchip Technologies, Inc. | Combined conventional/neural network analog to digital converter |
US5424736A (en) * | 1994-06-07 | 1995-06-13 | Louisiana Simchip Technologies, Inc. | Latched neural network A/D converter |
US6091346A (en) * | 1995-06-05 | 2000-07-18 | Muresan; David | Multi-flash analog to digital converter using floating voltages |
JPH1013229A (ja) * | 1996-06-20 | 1998-01-16 | Toshiba Ave Corp | 直並列型a/d変換器 |
JP3042423B2 (ja) * | 1996-09-30 | 2000-05-15 | 日本電気株式会社 | 直並列型a/d変換器 |
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KR100301041B1 (ko) * | 1998-05-29 | 2001-09-22 | 윤종용 | 플래쉬방식아날로그/디지털변환장치 |
JP4360010B2 (ja) * | 2000-04-27 | 2009-11-11 | ソニー株式会社 | 並列型アナログ−ディジタル変換器 |
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US20060114140A1 (en) * | 2004-11-29 | 2006-06-01 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. | Two step flash analog to digital converter |
US7477177B2 (en) * | 2006-09-13 | 2009-01-13 | Advantest Corporation | A-D converter, A-D convert method, and A-D convert program |
JP2009033778A (ja) * | 2008-11-14 | 2009-02-12 | Fujitsu Microelectronics Ltd | A/d変換回路 |
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US10763880B1 (en) * | 2019-02-14 | 2020-09-01 | Nxp Usa, Inc. | Analog to digital converter |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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AU557017B2 (en) * | 1981-07-21 | 1986-12-04 | Sony Corporation | Analog-to-digital converter |
CA1222827A (en) * | 1982-12-24 | 1987-06-09 | Takeo Sekino | Latched comparator circuit |
JPS63299615A (ja) * | 1987-05-29 | 1988-12-07 | Nec Corp | 直並列型a/d変換器 |
JPH01189229A (ja) * | 1988-01-25 | 1989-07-28 | Hitachi Ltd | A/d変換器 |
JPH01191520A (ja) * | 1988-01-27 | 1989-08-01 | Sony Corp | Ad変換回路 |
JPH01279634A (ja) * | 1988-05-06 | 1989-11-09 | Hitachi Ltd | A/d変換器 |
JPH0262123A (ja) * | 1988-08-29 | 1990-03-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 直並列型a/d変換器 |
JP2775775B2 (ja) * | 1988-11-07 | 1998-07-16 | ソニー株式会社 | Ad変換回路 |
JPH071867B2 (ja) * | 1989-01-31 | 1995-01-11 | ソニー株式会社 | Ad変換回路 |
-
1990
- 1990-11-28 JP JP2332162A patent/JP2714999B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1991
- 1991-11-26 US US07/798,617 patent/US5187483A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04196923A (ja) | 1992-07-16 |
US5187483A (en) | 1993-02-16 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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