JPH0730423A - アナログ−デジタル変換器 - Google Patents

アナログ−デジタル変換器

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JPH0730423A
JPH0730423A JP17188593A JP17188593A JPH0730423A JP H0730423 A JPH0730423 A JP H0730423A JP 17188593 A JP17188593 A JP 17188593A JP 17188593 A JP17188593 A JP 17188593A JP H0730423 A JPH0730423 A JP H0730423A
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JP
Japan
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output
reference voltage
analog
vrn
comparison reference
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JP17188593A
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English (en)
Inventor
Saburoku Tsukamoto
三六 塚本
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は回路規模の飛躍的な増大をともなうこ
となく、分解能を向上させ得るアナログ−デジタル変換
器を提供することを目的とする。 【構成】基準電圧Vref を複数の抵抗Rで分圧して複数
の比較基準電圧Vr1〜Vrnが生成され、複数の比較基準
電圧Vr1〜Vrnとアナログ入力信号Vinとが複数のコン
パレータで比較される。各コンパレータは、アナログ入
力信号Vinと各比較基準電圧Vr1〜Vrnとの電位差を増
幅する増幅器8a,8bと、増幅器8a,8bの出力信
号をラッチしてアナログ入力信号Vinと比較基準電圧V
r1〜Vrnとの比較値として出力するラッチ回路10,1
3と、隣り合う増幅器8a,8bの出力信号に基づいて
各比較基準電圧Vr1〜Vrnの電位差を複数に等分した比
較基準電圧とアナログ入力信号Vinとの比較値をラッチ
して出力するラッチ回路11とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アナログ信号をデジ
タル信号に変換するアナログ−デジタル変換器に関する
ものである。
【0002】アナログ−デジタル変換器ではその分解能
及び動作速度を向上させることが望ましいが、分解能を
向上させるためには回路規模の大型化、あるいは消費電
力の増大を招き、これらを解決するために種々の回路が
提案されている。
【0003】
【従来の技術】従来、高速型アナログ−デジタル変換器
の一種類として図8に示すようなものがある。このアナ
ログ−デジタル変換器は全並列型の一種類でフラッシュ
型と呼ばれ、基準電圧Vref を多数の抵抗で分圧して得
られた比較基準電圧Vr1〜Vrnと、アナログ入力信号V
inとを多数のコンパレータ1で比較する。
【0004】そして、各コンパレー1の出力信号をラッ
チ回路2を介してエンコーダ3に出力し、そのエンコー
ダ3で2進信号に変換して出力ラッチ回路4からデジタ
ル2値信号D0〜D7を出力する。
【0005】なお、前記コンパレータ1、ラッチ回路2
及び出力ラッチ回路4は、クロックドライバー回路5か
ら出力されるクロック信号CLKに基づいて同期して動
作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなアナログ−
デジタル変換器では、その分解能を向上させるために
は、コンパレータ1と比較基準電圧Vr1〜Vrnの数を増
やす必要がある。
【0007】すなわち、nビットのデジタル信号D0〜
Dnを得るためには、2n −1個のコンパレータ1と、
同数の比較基準電圧Vr1〜Vrnが必要となる。そして、
例えば8ビットのD0〜D7を得るためには28 −1
個、すなわち255個のコンパレータ1と、同数の比較
基準電圧Vr1〜Vr255が必要となり、10ビットのD0
〜D9を得るためには210−1個、すなわち1023個
のコンパレータ1と、同数の比較基準電圧Vr1〜Vr102
3 が必要となる。
【0008】従って、分解能を向上させようとすると、
コンパレータ1の数と比較基準電圧Vr1〜Vrnを生成す
るための抵抗の数が飛躍的に増大して、回路規模が増大
するという問題点がある。
【0009】また、比較基準電圧Vr1〜Vrnの数を増大
させるためには、抵抗値を精度よく揃えた多数の抵抗で
基準電圧Vref を分圧する必要がある。ところが、抵抗
の数が増大するにつれて、各抵抗の抵抗値を精度よく揃
えることが困難となり、この結果比較基準電圧Vr1〜V
rnの精度を充分に確保することが困難となっている。
【0010】さらに、比較基準電圧Vr1〜Vrnの数を増
大させると、各比較基準電圧の1ステップ毎の電位差は
コンパレータ1の分解能より小さくなる。従って、正確
なアナログ−デジタル変換ができなくなるという問題点
がある。
【0011】また、分解能の向上にともなう回路規模の
飛躍的な増大を防止するために、直並列型アナログ−デ
ジタル変換器も提案されている。すなわち、直並列型ア
ナログ−デジタル変換器は、アナログ入力信号Vinをn
ビットのデジタル信号に変換するために、n/2ビット
構成の並列型アナログ−デジタル変換器を2個使用す
る。
【0012】そして、まず一方のアナログ−デジタル変
換器で上位n/2ビットの粗判定を行い、次いで他方の
アナログ−デジタル変換器で下位n/2ビットの密判定
を行って、nビットのデジタル信号を出力する。
【0013】また、n/2ビット構成の並列型アナログ
−デジタル変換器の回路規模は、nビット構成の並列型
アナログ−デジタル変換器の回路規模の約1/√2n
なる。従って、nビット構成の直並列型アナログ−デジ
タル変換器の回路規模は、同じくnビット構成の並列型
アナログ−デジタル変換器の回路規模の約1/√2とな
る。
【0014】このような構成により、直並列型アナログ
−デジタル変換器では、同一分解能を備えた並列型アナ
ログ−デジタル変換器に比して回路規模を縮小すること
ができるとともに、分解能を向上させた場合における回
路規模の増大の度合いも、並列型アナログ−デジタル変
換器に比して抑制することができる。
【0015】しかし、分解能の向上にともなってコンパ
レータの数及び比較基準電圧を生成するための抵抗数の
増大にともなう不具合は依然として存在するという問題
点がある。
【0016】この発明の目的は、回路規模の飛躍的な増
大をともなうことなく、分解能を向上させ得るアナログ
−デジタル変換器を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。すなわち、基準電圧Vref を複数の抵抗Rで
分圧して複数の比較基準電圧Vr1〜Vrnが生成され、前
記複数の比較基準電圧Vr1〜Vrnとアナログ入力信号V
inとが複数のコンパレータで比較される。前記各コンパ
レータは、前記アナログ入力信号Vinと前記各比較基準
電圧Vr1〜Vrnとの電位差を増幅する増幅器8a,8b
と、前記増幅器8a,8bの出力信号をラッチして前記
アナログ入力信号Vinと前記比較基準電圧Vr1〜Vrnと
の比較値として出力するラッチ回路10,13と、隣り
合う増幅器8a,8bの出力信号に基づいて前記各比較
基準電圧Vr1〜Vrnの電位差を複数に等分した比較基準
電圧と前記アナログ入力信号Vinとの比較値をラッチし
て出力するラッチ回路11とから構成される。
【0018】また、前記ラッチ回路10,11,13は
それぞれカレントミラー回路で構成される。
【0019】
【作用】アナログ入力信号Vinと比較基準電圧Vr1〜V
rnとの電位差が増幅器8a,8bから出力されると、ラ
ッチ回路10,13ではアナログ入力信号Vinと前記比
較基準電圧Vr1〜Vrnとの比較値を出力し、ラッチ回路
11では隣り合う増幅器8a,8bに入力される比較基
準電圧Vr1〜Vrnの電位差を複数に等分した比較基準電
圧と、前記アナログ入力信号Vinとの電位差をラッチし
て出力する。
【0020】
【実施例】図2は本発明を具体化した第一の実施例であ
り、全並列型アナログ−デジタル変換器を構成する多数
のコンパレータの一部を示し、比較基準電圧Vr1,Vr2
が入力されるコンパレータについて説明する。
【0021】前記各コンパレータは増幅部6と、ラッチ
部7とから構成される。比較基準電圧Vr1が入力される
コンパレータでは、アナログ入力信号Vinが増幅部6を
構成するスイッチ回路S1を介して容量C1の一方の端
子に接続される。前記容量C1の他方の端子から、増幅
部6を構成する増幅器8aのプラス側入力端子に入力信
号Iが入力される。
【0022】前記比較基準電圧Vr1はスイッチ回路S2
を介して前記容量C1の一方の端子に接続される。ま
た、前記比較基準電圧Vr1は並列に接続されたスイッチ
回路S3,S4を介して容量C2の一方の端子に接続さ
れ、同容量C2の他方の端子から前記増幅器8aのマイ
ナス側入力端子に基準信号Rが入力される。
【0023】前記増幅器8aのプラス側入力端子はスイ
ッチ回路S5を介して同増幅器8aの一方の出力端子に
接続され、マイナス側入力端子はスイッチ回路S6を介
して他方の出力端子に接続されている。そして、増幅器
8aの一方の出力端子から出力信号OUT1が出力さ
れ、他方の出力端子から出力信号OUT1バーが出力さ
れる。
【0024】前記スイッチ回路S1,S3,S5,S6
は制御信号φ1で制御され、同制御信号φ1がHレベル
となると、各スイッチ回路S1,S3,S5,S6が閉
路される。また、前記スイッチ回路S2,S4は制御信
号φ2で制御され、同制御信号φ2がHレベルとなる
と、各スイッチ回路S2,S4,S6が閉路される。
【0025】前記増幅器8aの具体的構成を図3に従っ
て説明すると、入力信号IはNチャネルMOSトランジ
スタTr1のゲートに入力され、基準信号RはNチャネル
MOSトランジスタTr2のゲートに入力されている。
【0026】前記トランジスタTr1,Tr2のソースは電
流源9を介して電源Vssに接続されている。前記トラン
ジスタTr1のドレインはPチャネルMOSトランジスタ
Tr3のドレイン及びゲートに接続され、同トランジスタ
Tr3のソースには電源Vccが供給されている。そして、
前記トランジスタTr1,Tr3のドレインから出力信号O
UT1が出力される。
【0027】前記トランジスタTr2のドレインはPチャ
ネルMOSトランジスタTr4のドレイン及びゲートに接
続され、同トランジスタTr4のソースには電源Vccが供
給されている。そして、前記トランジスタTr2,Tr4の
ドレインから出力信号OUT1バーが出力される。
【0028】このような増幅器8aでは、その利得をG
とすれば、出力信号OUT1はG(I−R)となり、出
力信号OUT1バーはG(I−R)バーとなる。前記増
幅器8aの出力信号OUT1,OUT1バーは第一のラ
ッチ回路10と、第二のラッチ回路11とに入力され
る。そして、第一のラッチ回路10から出力信号D1,
D1バーが出力される。
【0029】前記第一のラッチ回路10は図4に示すカ
レントミラー回路で構成される。すなわち、前記入力信
号OUT1はPチャネルMOSトランジスタTr5のゲー
トに入力され、前記入力信号OUT1バーはPチャネル
MOSトランジスタTr7のゲートに入力されている。
【0030】前記トランジスタTr5には同トランジスタ
Tr5と同サイズのPチャネルMOSトランジスタTr6が
並列に接続され、両トランジスタTr5,Tr6のソースは
電源Vccに接続される。
【0031】前記トランジスタTr7には同トランジスタ
Tr7と同サイズのPチャネルMOSトランジスタTr8が
並列に接続され、両トランジスタTr7,Tr8のソースは
電源Vccに接続される。
【0032】前記トランジスタTr5,Tr6のドレインは
NチャネルMOSトランジスタTr9のドレインに接続さ
れ、前記トランジスタTr7,Tr8のドレインはNチャネ
ルMOSトランジスタTr10 のドレインに接続されてい
る。
【0033】前記トランジスタTr9,Tr10 のソースは
インバータ回路12aの出力端子に接続され、同インバ
ータ回路12aには活性化信号φSが入力される。前記
トランジスタTr6,Tr9のゲートは前記トランジスタT
r7,Tr8,Tr10のドレインに接続され、前記トランジ
スタTr8,Tr10 のゲートは前記トランジスタTr5,T
r6,Tr9のドレインに接続されている。
【0034】そして、前記トランジスタTr5,Tr6,T
r9のドレインから出力信号D1が出力され、前記トラン
ジスタTr7,Tr8,Tr10 のドレインから出力信号D1
バーが出力される。
【0035】このように構成されたラッチ回路10は、
Hレベルの活性化信号φSがインバータ回路12aに入
力されると活性化され、入力信号OUT1,OUT1バ
ーに基づいて出力信号D1,D1バーを出力する。
【0036】前記比較基準電圧Vr2が入力されるコンパ
レータも同様な増幅部6とラッチ部7とで構成される。
すなわち、増幅部6はスイッチ回路S1〜S6と、容量
C3,C4と、増幅器8bとから構成され、ラッチ部7
は前記第二のラッチ回路11と、前記第一のラッチ回路
10と同様な構成の第三のラッチ回路13とから構成さ
れる。
【0037】そして、増幅器8bから出力される出力信
号OUT2,OUT2バーが前記第三のラッチ回路13
と、前記第二のラッチ回路11に出力される。前記第二
のラッチ回路11から出力信号D2,D2バーが出力さ
れ、前記第三のラッチ回路13から出力信号D3,D3
バーが出力される。
【0038】前記第二のラッチ回路11は図5に示すカ
レントミラー回路で構成される。この第二のラッチ回路
11のトランジスタTr11 〜Tr16 及びインバータ回路
12bは前記第一のラッチ回路10と同様に構成されて
いる。
【0039】前記トランジスタTr11 ,Tr12 には同ト
ランジスタTr11 ,Tr12 と同サイズのPチャネルMO
SトランジスタTr17 が並列に接続され、前記トランジ
スタTr13 ,Tr14 には同トランジスタTr13 ,Tr14
と同サイズのPチャネルMOSトランジスタTr18 が並
列に接続されている。
【0040】そして、前記トランジスタTr11 ,Tr13
のゲートに前記増幅器8aの出力信号OUT1,OUT
1バーが入力され、前記トランジスタTr17 ,Tr18 の
ゲートに前記増幅器8bの出力信号OUT2,OUT2
バーが入力されている。
【0041】このように構成されたラッチ回路11は、
Hレベルの活性化信号φSに基づいて活性化され、出力
信号D2,D2バーを出力する。なお、他の比較基準電
圧Vr3〜Vrnが入力されるコンパレータも同様に構成さ
れる。
【0042】次に、上記のように構成されたコンパレー
タの動作を図6に従って説明する。さて、活性化信号φ
SがHレベルとなって各ラッチ回路10,11,13が
活性化され、制御信号φ2がLレベルに維持されている
状態で、まず制御信号φ1がHレベルとなる。
【0043】すると、スイッチ回路S5,S6が閉路さ
れて増幅器8a,8bの入出力端子が短絡され、増幅器
8a,8bの入出力端子レベルは同増幅器8a,8bの
しきい値にリセットされる。
【0044】また、スイッチ回路S1,S3が閉路され
て、容量C1には増幅器8aのしきい値とアナログ入力
信号Vinとの電位差分の電荷が充電され、容量C2には
増幅器8aのしきい値と比較基準電圧Vr1との電位差分
の電荷が充電される。
【0045】また、容量C3には増幅器8bのしきい値
とアナログ入力信号Vinとの電位差分の電荷が充電さ
れ、容量C4には増幅器8bのしきい値と比較基準電圧
Vr2との電位差分の電荷が充電される。
【0046】次いで、活性化信号φSがLレベルとなっ
て各ラッチ回路10,11,13が不活性化され、制御
信号φ1がLレベルとなった後に、制御信号φ2がHレ
ベルとなる。すると、スイッチ回路S1,S3,S5,
S6が開路された後、スイッチ回路S2,S4が閉路さ
れる。
【0047】すると、容量C2には引き続いて比較基準
電圧Vr1が供給され、容量C4には引き続いて比較基準
電圧Vr2が供給される。また、容量C1には比較基準電
圧Vr1が供給され、容量C3には比較基準電圧Vr2が供
給される。
【0048】すると、増幅器8aのプラス側入力端子に
入力される入力信号Iはアナログ入力信号Vinと比較基
準電圧Vr1との電位差分変化する。また、増幅器8bの
プラス側入力端子に入力される入力信号Iはアナログ入
力信号Vinと比較基準電圧Vr2との電位差分変化する。
【0049】この結果、増幅器8aの出力信号OUT1
は次式で表される。
【0050】
【数1】
【0051】また、増幅器8aの出力信号OUT1バー
は次式で表される。
【0052】
【数2】
【0053】また、増幅器8bの出力信号OUT2は次
式で表される。
【0054】
【数3】
【0055】また、増幅器8bの出力信号OUT2バー
は次式で表される。
【0056】
【数4】
【0057】増幅器8aから上記出力信号OUT1,O
UT1バーが出力される状態で、活性化信号φSがHレ
ベルとなると、各ラッチ回路10,11,13が活性化
されて出力信号D1〜D3バーが出力される。すなわ
ち、第一のラッチ回路10の出力信号D1は次式で表さ
れる。
【0058】
【数5】
【0059】また、第一のラッチ回路10の出力信号D
1バーは次式で表される。
【0060】
【数6】
【0061】この結果、第一のラッチ回路10の出力信
号D1,D1バーはアナログ入力信号Vinと、比較基準
電圧Vr1との比較結果を出力することになる。増幅器8
a,8bから上記出力信号OUT1,OUT1バー,O
UT2,OUT2バーが出力されると、第二のラッチ回
路11の出力信号D2は次式で表される。
【0062】
【数7】
【0063】また、第二のラッチ回路11の出力信号D
2バーは次式で表される。
【0064】
【数8】
【0065】この結果、第二のラッチ回路11の出力信
号D2,D2バーはアナログ入力信号Vinと、比較基準
電圧Vr1,Vr2の中間電位である(Vr1+Vr2)/2と
の比較結果を出力することになる。
【0066】増幅器8bから上記出力信号OUT2,O
UT2バーが出力されると、第三のラッチ回路13の出
力信号D3は次式で表される。
【0067】
【数9】
【0068】また、第三のラッチ回路13の出力信号D
3バーは次式で表される。
【0069】
【数10】
【0070】この結果、第三のラッチ回路13の出力信
号D3,D3バーはアナログ入力信号Vinと、比較基準
電圧Vr2との比較結果を出力することになる。そして、
例えば第一〜第三のラッチ回路10,11,13の出力
信号D1,D2,D3を後段のエンコーダに出力する。
【0071】以上のように上記増幅部6及びラッチ部7
によれば、比較基準電圧Vr1,Vr2に基づいて、アナロ
グ入力信号Vinと比較基準電圧Vr1,Vr2との比較と、
比較基準電圧Vr1,Vr2の中間電位である(Vr1+Vr
2)/2の比較とを行うことができる。
【0072】従って、上記増幅部6及びラッチ部7を各
比較基準電圧Vr1〜Vrnに対して設けることにより、同
比較基準電圧Vr1〜Vrnの数を増加させることなく、実
質的に各比較基準電圧の間隔を1/2にして、A/D変
換の分解能を向上させることができる。
【0073】また、比較基準電圧Vr1〜Vrnの数を増加
させる必要はないので、基準電圧Vref を分圧するため
の抵抗の数の増大を防止して回路規模の増大を未然に防
止することができる。
【0074】また、比較基準電圧の間隔を1/2にして
も、増幅器8a,8bの数を増加させる必要はなく、第
一〜第三のラッチ回路10,11,13では、各相補出
力信号が切り換わるときに限り電流が流れるので、消費
電力の増大を防止することができる。
【0075】次に、この発明を具体化した第二の実施例
を図7に従って説明する。この実施例は前記第一の実施
例に第四及び第五のラッチ回路14,15を加えた構成
である。前記第四及び第五のラッチ回路14,15の回
路構成は、図5に示す前記第二のラッチ回路11の回路
構成と同一である。
【0076】そして、第四のラッチ回路14では同図に
示すトランジスタTr13 ,Tr18 のゲートに前記増幅器
8aの出力信号OUT1バーが入力され、第五のラッチ
回路15では同図に示すトランジスタTr13 ,Tr18 の
ゲートに前記増幅器8bの出力信号OUT2バーが入力
されている。
【0077】このような構成により、第四のラッチ回路
14の出力信号D4は次式で表される。
【0078】
【数11】
【0079】また、第四のラッチ回路14の出力信号D
4バーは次式で表される。
【0080】
【数12】
【0081】この結果、第四のラッチ回路14の出力信
号D4,D4バーはアナログ入力信号Vinと、比較基準
電圧(3Vr1+Vr2)/4との比較結果を出力すること
になる。
【0082】また、第五のラッチ回路15の出力信号D
5は次式で表される。
【0083】
【数13】
【0084】また、第五のラッチ回路15の出力信号D
5バーは次式で表される。
【0085】
【数14】
【0086】この結果、第五のラッチ回路15の出力信
号D5,D5バーはアナログ入力信号Vinと、比較基準
電圧(Vr1+3Vr2)/4との比較結果を出力すること
になる。
【0087】以上のようにこの実施例では、比較基準電
圧Vr1,Vr2に基づいて、同比較基準電圧Vr1,Vr2の
電位差を4等分した比較基準電圧(3Vr1+Vr2)/
4,(Vr1+Vr2)/2,(Vr1+3Vr2)/4につい
ての比較動作を行うことができる。
【0088】従って、比較基準電圧Vr1〜Vrnの数を増
加させることなく、実質的に各比較基準電圧の間隔を1
/4にして、A/D変換の分解能を向上させることがで
きる。
【0089】また、分解能を向上させても、比較基準電
圧Vr1〜Vrnの数を増加させる必要はないので、基準電
圧Vref を分圧するための抵抗の数の増大を防止して、
回路規模の増大を未然に防止することができる。
【0090】なお、前記実施例では並列に接続する同一
サイズのPチャネルMOSトランジスタの数を変更する
ことにより二種類のラッチ回路を構成したが、サイズの
重み付けを行ったPチャネルMOSトランジスタを並列
に接続して構成することもできる。
【0091】さらに、前記第一及び第二の実施例では比
較基準電圧Vr1,Vr2間を2等分、及び4等分して比較
する構成を示したが、増幅器8a,8bに接続するラッ
チ回路の数を増大させることにより、比較基準電圧Vr
1,Vr2間をさらに細かく等分して、分解能を向上させ
ることもできる。
【0092】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は回路規
模の飛躍的な増大をともなうことなく、分解能を向上さ
せ得るアナログ−デジタル変換器を提供することができ
る優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】第一の実施例のコンパレータを示すブロック図
である。
【図3】増幅器を示す回路図である。
【図4】第一及び第三のラッチ回路を示す回路図であ
る。
【図5】第二のラッチ回路を示す回路図である。
【図6】制御信号の動作を示す波形図である。
【図7】第二の実施例を示すブロック図である。
【図8】従来の並列型アナログ−デジタル変換器を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
8a,8b 増幅器 10,11,13 ラッチ回路 Vref 基準電圧 Vr1〜Vrn 比較基準電圧 Vin アナログ入力信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準電圧(Vref )を複数の抵抗で分圧
    して複数の比較基準電圧(Vr1〜Vrn)を生成し、前記
    複数の比較基準電圧(Vr1〜Vrn)とアナログ入力信号
    (Vin)とを複数のコンパレータで比較するアナログ−
    デジタル変換器であって、 前記各コンパレータは、前記アナログ入力信号(Vin)
    と前記各比較基準電圧(Vr1〜Vrn)との電位差を増幅
    する増幅器(8a,8b)と、 前記各増幅器(8a,8b)の出力信号をラッチして前
    記アナログ入力信号(Vin)と前記比較基準電圧(Vr1
    〜Vrn)との比較値として出力するラッチ回路(10,
    13)と、 隣り合う増幅器(8a,8b)の出力信号に基づいて前
    記各比較基準電圧(Vr1〜Vrn)の電位差を複数に等分
    した比較基準電圧と前記アナログ入力信号(Vin)との
    比較値をラッチして出力するラッチ回路(11)と、 から構成したことを特徴とするアナログ−デジタル変換
    器。
  2. 【請求項2】 前記ラッチ回路(10,11,13)は
    それぞれカレントミラー回路で構成したことを特徴とす
    る請求項1記載のアナログ−デジタル変換器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100504109B1 (ko) * 1998-01-08 2005-10-14 삼성전자주식회사 아날로그-디지털변환기
JP2009128130A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 電圧信号検出器及び異常電圧監視装置
JP2009130432A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Fujitsu Ltd 半導体装置
WO2011104797A1 (ja) * 2010-02-24 2011-09-01 パナソニック株式会社 A/d変換器

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