JPH10178345A - A/d変換器 - Google Patents

A/d変換器

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JPH10178345A
JPH10178345A JP33798996A JP33798996A JPH10178345A JP H10178345 A JPH10178345 A JP H10178345A JP 33798996 A JP33798996 A JP 33798996A JP 33798996 A JP33798996 A JP 33798996A JP H10178345 A JPH10178345 A JP H10178345A
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栄亀 今泉
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敏博 松鶴
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達治 松浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クリティカルパスにおける動作時間を短縮する
ことによってA/D変換器を高速化すること。 【解決手段】小ビットのA/D変換ステージを複数段縦
続接続して所定のビット数のディジタル信号を得るパイ
プライン方式のA/D変換器において、前段のステージ
からのディジタル信号のレベルに応じた電圧値の基準電
圧を出力する基準電圧発生回路をステージ内部のA/D
変換器であるサブADCに付加し、サブADCの有する
比較器に同基準電圧と減算器入力のアナログ信号とを供
給する。 【効果】クリティカルパスにおいて従来直列であったサ
ンプル/増幅/ホールドの動作と比較器の比較動作が並
列になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路に適用し
て好適なアナログ/ディジタル変換器(以下「A/D変
換器」という)、特に高速動作のA/D変換器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】A/D変換器には幾つかの回路形式があ
るが、小ビットのA/D変換を行なうA/D変換ステー
ジを複数縦続接続することによって全体で所定のビット
数の変換を行なう形式もその一つである。その例が、米
国文献「IEEE・ジャーナル・オブ・ソリッドステイ
ト・サーキッツ(IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUI
TS)」第27巻第3号(1992年3月発行)第351
頁〜第358頁(Stephen H. Lewis他”A 10-b 20-Msam
ple/s Analog-to-Digital Converter”)に記載されて
いる。縦続形式のA/D変換器は、高速化、高集積化が
比較的容易であるため集積回路に盛んに用いられてい
る。
【0003】同文献に示されているA/D変換器の構成
の概略を図9に示す。本A/D変換器は、1.5ビット
のA/D変換を行なうA/D変換ステージ6の(j+
1)個を縦続接続してmビットの変換を行なうものであ
る。1つのA/D変換ステージ6の詳細が同図の右下に
示されている。
【0004】A/D変換器は、先ず、アナログ入力信号
Vinをサンプリング及びホールドする増幅器(以下「S
HA」という)1でサンプル/ホールドする。ホールド
されたアナログ信号は、小ビットのA/D変換器(以下
「サブADC」という)2で1.5ビットのディジタル
信号に変換され、続いて同ディジタル信号は、小ビット
(この例では1.5ビット)のD/A(ディジタル/ア
ナログ)変換器(以下「サブDAC」という)3でアナ
ログ信号に変換される。前記ホールドされたアナログ信
号は、更に減算器4によって変換後のアナログ信号を差
し引かれ、その差信号が減算器4から出力される。同差
信号は、SHA5で2倍に増幅されてからホールドされ
る。そのホールドされたアナログ信号が次段のステージ
に供給される信号になる。
【0005】このようにして、各ステージから1.5ビ
ットのディジタル信号が出力され、それらがエンコーダ
/ディジタル補正回路7で処理されてmビットのディジ
タル信号になる。なお、これらの各回路は、外部からの
クロック信号CLKをもとに生成するクロック生成回路
8出力のクロック信号によって動作タイミングが設定さ
れ、縦続接続のステージ6がパイプライン動作する。こ
のため、クロック信号をどこまで高速にし得るか、即ち
本A/D変換器の変換速度は、ステージ6の動作時間で
決まる。
【0006】A/D変換器の変換速度の説明を容易にす
るためにステージ6を2段直列接続した部分〔n段目と
(n+1)段目〕に着目する。これを図10に示す。速
度を決定するクリティカルパスを太線で示している。ク
リティカルパスにおいては、先ず、n段目のサブADC
2からのディジタル信号がサブDAC3に入力され、次
に同ディジタル信号に対応するアナログ信号がサブDA
C3から出力される。減算器4は、サブADC2に入力
されたアナログ信号からサブDAC3出力のアナログ信
号を減算し、n段目のSHA5でその差信号を2倍に増
幅してサンプル/ホールドする。さらに、ホールドされ
たアナログ信号は次段〔(n+1)段目〕のサブADC
2に入力され、入力信号は、同サブADCの比較器で基
準電圧と比較される。
【0007】従って、クリティカルパスにおける信号の
流れ時間は、図10aにおいて、n段目のサブADC2
内部のディジタル処理回路(図示せず)からA/D変換
結果のディジタル信号が出力され始めてから、次段
〔(n+1)段目〕のサブADC2内部の比較器(図示
せず)が差信号を基準電圧と比較する動作を完了するま
でに要する時間となる。
【0008】そのような時間経過をタイムチャートを使
って図10bに示す。サブADC2のディジタル出力が
始まってから比較動作を経、次の段階のディジタル出力
が終了するまでがステージにおける変換動作の一周期に
なる。サブADC2がディジタル出力の間に次段のサブ
ADC2は比較動作を行ない、サブADC2が比較動作
の間に次段はディジタル出力を行なうというように動作
を交互に繰り返す。そして、n段目のサブADC2のデ
ィジタル出力が始まってから次段の(n+1)段目のサ
ブADC2のディジタル出力が始まるまでの間に、n段
目のサブDAC3のD/A変換と、減算器4の差信号出
力と、n段目のSHA5の増幅ホールドと、(n+1)
段目のサブADC2の比較動作とが順次行なわれて比較
動作が終了している必要がある。
【0009】これらのうち特に時間を必要とするのがS
HA5によるサンプル/増幅/ホールドとサブADC2
の比較動作であり、そのような2動作が直列になってい
ることがA/D変換器の動作速度を低下させる要因とな
っている。なお、図10bでは、ホールド信号を出力す
るまでのサンプル/増幅/ホールド時間をT1、比較結
果を出力するまでの比較動作の時間をT2で示した。ま
た、動作を終了して安定に信号を出力している状態を交
叉斜線で示した。
【0010】以上の結果、従来のA/D変換器は、構成
素子として高速のトランジスタ素子を用いながら動作速
度が上がらないという問題点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術の前記問題点を解決し、クリティカルパスにおける
信号の流れ時間を短縮することによってA/D変換器を
高速化することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の前記課題は、前
段からのディジタル信号に応じた電圧値の基準電圧を出
力する基準電圧発生回路をサブADCに付加し、サブA
DCの有する比較器に同基準電圧と減算器入力のアナロ
グ信号とを供給することによって効果的に解決すること
ができる。ディジタル信号に応じた基準電圧は、換言す
るとD/A変換結果の信号であり、そのため基準電圧発
生回路はサブDACと同一の機能を有するD/A変換器
と云うことができる。一方、比較器は、アナログ信号か
ら基準電圧を減じて基準電圧に対するアナログ信号の大
小を判定するものであり、もともと減算の機能を有して
いる。比較器の出力結果がディジタル処理されてA/D
変換結果のディジタル信号になる。
【0013】従って、本発明におけるクリティカルパス
は、アナログ信号からサブDACの出力信号を減じてサ
ンプル/増幅/ホールドする経路と、同一アナログ信号
からD/A変換結果を減じて比較を行なうサブADC内
部の経路との並列になる。その結果、二つの経路が直列
になる従来のクリティカルパスに比べてクリティカルパ
スにおける信号の流れ時間が大幅に短縮される。なお、
基準電圧発生回路のD/A変換動作は、サブDACと同
様に高速であり、クリティカルパスにおける信号の流れ
時間に与える影響は軽微である。
【0014】以上に述べた本発明のA/D変換器の2ス
テージ分の回路とそのタイムチャートを図1に示す。同
図において、9は、基準電圧発生回路を付加したサブA
DCを示す。n段目のサブADC9のディジタル出力が
n段目のサブDAC3の他に(n+1)段目のサブAD
C9に供給されるとともに、n段目の減算器4入力のア
ナログ信号が同じく(n+1)段目のサブADCに供給
される。同サブADCは、これら2信号を入力して基準
電圧出力(D/A変換)と減算及び比較動作を行なう。
【0015】上述のクリティカルパスは、図1aの太線
になり、図1bに示すタイムチャートにおいて、信号の
流れは、n段目のサブADC9のディジタル出力からn
段目のSHA5を経るものと、同じくn段目のサブAD
C9のディジタル出力から(n+1)段目のサブADC
9を経るものの2者になる。どちらの経路も時間を要す
る回路を一つだけ含むようになるので、大きな時間の余
裕が生じ、その分A/D変換器の動作を高速化すること
が可能となる。
【0016】なお、図1では、サブADC9のディジタ
ル化ビット数を1.5ビットとしたが、これに限らず任
意のiビットとすることが可能であり、また、SHA5
の増幅率も2倍に限らずディジタル変換のビット数やサ
ブDACの構成に応じて変える(k倍)ことが可能であ
る。
【0017】なお、サブADC9内部の基準電圧発生回
路は、例えば、2種の電圧源の間に複数の抵抗を直列に
接続し、2個の抵抗の接続点毎にディジタル信号に応じ
て開閉するスイッチを設ける構成によって実現すること
ができる。同接続点から取り出す基準電圧の種類は、デ
ィジタル信号のレベル数(例えば、1.5ビットであれ
ば3、2ビットであれば4)にA/D変換に要する比較
器の数(例えば、1.5ビットであれば2、2ビットで
あれば3)を乗じた数になる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るA/D変換器の実施
の形態を図2に示す。iビットのA/D変換を行なうス
テージ6を(j+1)段縦続接続し、最終の(j+1)
段にはpビットを出力するステージ6aを設置した。全
体でmビットを出力する。最終段がpビットであるの
は、ここがiビットであるとmビットの量子化ステップ
数が2m−1となるのを2m になるように補正するため
であり、pは、iよりも高く設定される。2m−1が許
容されて補正が不必要の場合は、云うまでもなくp=i
である。
【0019】初段と最終段以外の各ステージの構成を2
段目を例にとって同図左下に示す。また、最終段の構成
を右下に示す。2段目の構成は、図1に示したn段目の
ステージに対し、サブADC9出力をiビットとし、か
つ、SHA5の増幅率をk倍とした他、図1では前段の
(n−1)段目にあるサブDACと減算器4とSHA5
を便宜上n段目に移し、それを改めてn段目のサブDA
Cと減算器4とSHA5としたものである。n段目にあ
ったサブDACと減算器4とSHA5は、(n+1)段
目に移して改めて(n+1)段目のサブDACと減算器
4とSHA5とし、このようにして他の段においても同
様に1段ずらす。このような変更は、全体を書き易くす
るためであって、云うまでもなくA/D変換器全体の構
成そのもには変わりがない。また、図2において、9a
は、pビット出力のサブADCを示す。(j+1)段目
のステージ6aは、サブADC9aのみで構成される。
【0020】サブADC9の構成を図3に示す。同図に
おいて、11は、前段からのiビットのディジタル信号
に対応する基準電圧を出力する基準電圧発生回路、12
は、同基準電圧を負極端子に入力し、前段の減算器4入
力のアナログ信号を正極端子に入力する比較器、13
は、比較器12の出力信号を入力してiビットのディジ
タル信号を出力するディジタル処理回路を示す。基準電
圧発生回路11が出力可能な基準電圧の全数及び比較器
12の個数は、iの大きさに応じて設定される。
【0021】なお、サブADC9aは、基準電圧発生回
路11が出力可能な基準電圧が1個増え、更に比較器1
2が1個増えるのみであり、基本構成は図3と同一であ
る。また、図2のA/D変換器の初段のステージには、
ディジタル信号として、アナログ入力信号Vinの中間レ
ベルに対応する固定の信号(Dda0)を与えた。
【0022】図2,3に示した構成により、サブDAC
と減算器4及びSHA5の動作とサブADC9の比較動
作が並列になり、A/D変換器の速度を高めることがで
きた。続いて、幾つかの図面に示した実施例により本発
明のA/D変換器を更に詳細に説明する。
【0023】
【実施例】i=1.5,k=2,p=iとしたA/D変
換器を図4に示す。入力のアナログ信号は、完全差動入
力信号とした。サブDAC3、減算器4及びSHA5
は、一体化した回路(以下「一体化SHA」という)で
構成した。図4において、その回路を記号203で表わ
した。
【0024】また、同図において、VRTは、サブAD
C9で基準電圧を生成するための一方の電圧源電圧、V
RBは、電圧の絶対値がVRTと同一の負の電圧源電
圧、201は、電圧VRTと電圧VRBを用いて各種の
基準電圧を生成するための抵抗群、202は、前段から
のデイジタル信号に応じて開閉を行なうスイッチ群を示
す。同図では明示していないが、基準電圧発生回路11
は、抵抗群201及びスイッチ群202によって構成さ
れる。なお、各抵抗の値は、一方の端子が固定電圧VR
T又は電圧VRBの配線に接続されているものが1.5
R、その他は全てRである。また、SHA1の完全差動
入力信号を図中でVinp(正)、Vinn(負)で表わし
た。
【0025】一体化SHA203の構成を図5に示す。
同図において、ViT,ViBは、それぞれ正負の入力ア
ナログ信号、Vop,Von は、それぞれ正負の出力アナ
ログ信号、Cp1,Cp2,Cn1,Cn2は、減算とホールド
を行なうためのコンデンサ、204は完全差動演算増幅
器、φs0,φs1,φs2は、入力の1.5ビットディジタ
ル信号の3レベルに対応した入力パルス(いずれか一つ
のみが"1"になり、その他は"0"になる)、φsはサン
プリングパルス、φhはホールドパルスを示す。これら
のパルスは、クロック生成回路8からのクロック信号に
同期している。
【0026】入力パルスφs0,φs1,φs2が供給される
スイッチとサンプリングパルスφsが供給されるスイッ
チと各コンデンサとでD/A変換及び入力アナログ信号
ViT,ViBのサンプリングの動作が行なわれる。入力
パルスφs0,φs1,φs2とサンプリングパルスφsは互
いに同相となっている。ホールドパルスφhは、これら
に対して逆相になっており、同パルスが"1"のときに減
算とホールドが行なわれる。また、出力アナログ信号V
op,Von が入力アナログ信号ViT,ViBの2倍にな
るようにコンデンサCp1,Cp2,Cn1,Cn2をCp1=C
p2,Cn1=Cn2とした。
【0027】このように本回路は、各コンデンサに対す
るスイッチングによって動作が行なわれるので、スイッ
チドキャパシタ型と称することとする。
【0028】初段(ステージ1)の一体化SHA203
には、前記したように、ディジタル信号の3レベルのう
ちの中間のレベルDda0が常時与えられ、φs0=0,φs
1=1,φs2=0で固定されている。その一体化SHA
203の入出力特性を図6に示す。SHA1の増幅率は
1であるので、SHA1の出力信号の差、即ち初段一体
化SHA203の入力信号の差ΔVinは、ΔVin=Vin
p−Vinnとなり、出力信号の差ΔVoは、ΔVo=Vop−
Vonとなる。図6においては、横軸に入力信号の差ΔV
inをとり、縦軸に出力信号の差ΔVoをとった。差電圧
の単位として、電圧VRT,VRBの差ΔVR=VRT
−VRBを用いた。入力信号の差ΔVinの範囲は、−Δ
VR/2<ΔVin<ΔVR/2に設定した。なお、出力
信号Vop,Vonは、それぞれ次段の入力信号ViT,Vi
Bとなる。
【0029】2段目以降(ステージ2〜ステージj)の
一体化SHA203の入出力特性を図7に示す。入出力
特性は、ディジタル信号の3レベルのうちの最小レベル
が入力されたときにφs0=1、φs1=0、φs2=0とな
って直線(J)になり、中間レベルが入力されたときに
φs0=0、φs1=1、φs2=0となって直線(K)にな
り、最大レベルが入力されたときにφs0=0、φs1=
0、φs2=1となって直線(L)になる。図7におい
て、横軸に入力信号の差ΔVin=ViT−ViBをとり、
縦軸に出力信号の差ΔVoをとった。
【0030】一体化SHA203の入力アナログ信号の
範囲は、φs0=1、φs1=0、φs2=0の場合にΔV
in<−ΔVR/4、φs0=0、φs1=1、φs2=0の
場合に−ΔVR/4<ΔVin<ΔVR/4、φs0=0、
φs1=0、φs2=1の場合にΔVR/4<ΔVinとなっ
ている。そして、直線(J),(K),(L)で示した
前記出力電圧は、一体化SHA203が上記入力アナロ
グ信号を増幅率2倍でそのまま増幅したと仮定したとき
の出力電圧に対して、それぞれ、ΔVR,0,−ΔVR
の電圧を加えたものとなっている。その結果、出力信号
の電圧範囲の中間電位は、ディジタル信号に応じて変化
するものとなる。
【0031】次に、本実施例で用いたサブAD9の比較
器12を図8に示す。図8には、スイッチ群202と抵
抗群201からの電圧とを合わせて示した。抵抗群20
1からの電圧は、図4における2列の抵抗列のうちの左
側(比較器12の正極端子側につながる側)で、二つの
抵抗の間の電圧を電圧VRT側から(図4で上側から)
順に、Vrfp6,………,Vrfp2,Vrfp1として取り出し
たものと、抵抗列のうちの右側(比較器12の負極端子
側につながる側)で、二つの抵抗の間の電圧を電圧VR
B側から(図4で下側から)順に、Vrfn6,………,V
rfn2,Vrfn1として取り出したものである。これらの電
圧が基準電圧になる。
【0032】スイッチ群202は、φs0=1、φs1=
0、φs2=0の場合にVrfp2とVrfp1及びVrfn2とVrf
n1、φs0=0、φs1=1、φs2=0の場合にVrfp4とV
rfp3及びVrfn4とVrfn3、φs0=0、φs1=0、φs2=
1の場合にVrfp6とVrfp5及びVrfn6とVrfn5を選ぶよ
うに動作する。このような動作がサブD/A変換に相当
する。
【0033】本実施例の比較器12は、チョッパ形と呼
ばれる方式のもので、入力のアナログ信号ViT,ViB
をサンプリングするための制御パルスφin が供給され
るスイッチと、スイッチ群202と、初期条件を設定す
るためのオートゼロパルスφaz が供給されるスイッチ
の3種のスイッチによってコンデンサCia,Cib にア
ナログ信号ViT,ViBと基準電圧との差電圧が蓄えら
る。続いて、その電圧の正負を完全差動増幅器205が
判定することによって比較動作が行なわれる。なお、図
8aに示すように、コンデンサCic,Cidと差動増幅
器205とパルスφaz が供給されるスイッチとからな
る回路をもう一組縦続に接続して比較の感度を高めるよ
うにした。
【0034】比較器12の動作は、先ず、パルスφinで
オンとなったスイッチを介して入力信号ViT,ViBを
それぞれコンデンサCia,Cib にサンプルする。この
ときパルスφazでオンとなっているスイッチにより差動
増幅器205の入出力が短絡され、入出力端は自己バイ
アス電圧となる。次にパルスφin,φazが信号変化して
スイッチがオフになり、代わってディジタル信号のレベ
ルに応じて決まる入力パルスφs0,φs1,φs2によって
所定の基準電圧をコンデンサCia,Cib に選択入力し
て入力電圧を基準電圧と比較する。
【0035】パルスφin,φaz及びφs0,φs1,φs2の
タイミング関係と対応する動作を図8bに示す。
【0036】比較器12の比較結果は、ディジタル処理
回路13に送られ、ディジタル信号が出力される。な
お、処理回路13は、ラッチ制御パルスφL によって、
制御される。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、縦続型のパイプライン
方式A/D変換器において、サンプル/ホールドアンプ
の増幅/ホールド動作とサブA/D変換器の比較器の比
較動作とを直列にする必要がなくなり、従来に比較しク
リティカルパスを短縮することができる。その結果、高
速動作のA/D変換器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るA/D変換器の原理を説明するた
めの回路構成図及びタイムチャート図。
【図2】本発明のA/D変換器の実施の形態を説明する
ための回路構成図。
【図3】本発明のA/D変換器に使用するサブADCを
説明するための回路構成図。
【図4】本発明のA/D変換器の実施例を説明するため
の回路図。
【図5】実施例で用いるサンプル/ホールドアンプを説
明するための回路図及びタイムチャート図。
【図6】実施例で用いる初段のサンプル/ホールドアン
プの入出力特性を説明するための直線図。
【図7】実施例で用いる2段目以降のサンプル/ホール
ドアンプの入出力特性を説明するための直線図。
【図8】実施例で用いるサブADCを説明するための回
路図及びタイムチャート図。
【図9】従来のA/D変換器を説明するための回路構成
図。
【図10】従来のA/D変換器のクリティカルパスを説
明するための回路構成図及びタイムチャート図。
【符号の説明】
1,5:サンプル/ホールドアンプ(SHA) 2,9:サブADC 3:サブDAC 4:減算器 6:サブAD/DAステージ 7:エンコーダ/ディジタル補正回路 8:クロック生成回路 11:基準電圧発生回路 12:比較器 201:抵抗群 202:スイッチ群 203:一体型サンプル/ホールドアンプ(一体型SH
A)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松鶴 敏博 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 松浦 達治 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 小松 達也 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被変換アナログ信号を小ビットのディジタ
    ル信号に変換するA/D変換を行なうサブA/D変換器
    と、当該変換器出力のディジタル信号のD/A変換を行
    なうサブD/A変換器と、当該サブD/A変換器出力の
    アナログ信号と前記被変換アナログ信号との差信号を生
    成する減算器と、当該減算器の出力信号の増幅、サンプ
    リング及びホールドを行なう増幅器とを備えた小ビット
    のA/D変換ステージを複数縦続接続して所定のビット
    数のディジタル信号を得るA/D変換器において、前記
    サブA/D変換器は、前段のステージからのディジタル
    信号に応じた電圧値の基準電圧を出力する基準電圧発生
    回路と、前段のステージの減算器入力のアナログ信号を
    前記基準電圧発生回路から出力される基準電圧と比較す
    るA/D変換用比較器とを少なくとも備えていることを
    特徴とするA/D変換器。
  2. 【請求項2】前記基準電圧発生回路は、第1の電圧源及
    び第2の電圧源の間に直列に接続した複数の抵抗と2個
    の抵抗の接続点毎に接続したスイッチとをもって構成さ
    れ、当該スイッチは、前記ディジタル信号に応じて開閉
    するものであることを特徴とする請求項1に記載のA/
    D変換器。
  3. 【請求項3】前記サンプリング及びホールドを行なう増
    幅器は、その出力信号の電圧範囲の中間電位が前記ディ
    ジタル信号に応じて変化するものであることを特徴とす
    る請求項2に記載のA/D変換器。
  4. 【請求項4】初段A/D変換ステージのサブA/D変換
    器の基準電圧発生回路は、固定電圧値の基準電圧を出力
    するものであり、かつ、2段目A/D変換ステージのサ
    ブA/D変換器に供給するアナログ信号を出力するサン
    プリング及びホールドを行なう増幅器は、その出力信号
    の電圧範囲の中間電位が固定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のA/D変換器。
  5. 【請求項5】前記サブD/A変換器と前記サンプリング
    及びホールドを行なう増幅器とは、スイッチドキャパシ
    タを用いて合成された一体型の回路をなしていることを
    特徴とする請求項3に記載のA/D変換器。
  6. 【請求項6】各A/D変換ステージにおけるアナログ信
    号は、完全差動信号であることを特徴とする請求項1〜
    請求項5のいずれか一に記載のA/D変換器。
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