JP2002314420A - A/d変換器および半導体集積回路 - Google Patents
A/d変換器および半導体集積回路Info
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Abstract
つビット精度の向上を図れるA/D変換器を提供する。 【解決手段】 小ビットのA/D変換ステージを複数段
縦続接続してなるパイプライン方式のA/D変換器にお
いて、初段のA/D変換ステージ1041は、変換前の
アナログ信号を(m+n)ビットのデジタル信号に変換
するとともに下位nビットのデジタル信号を後段ステー
ジに出力するサブA/D変換回路1002と、サブA/
D変換回路1002で変換された上位mビットのデジタ
ル信号をアナログ信号に変換するサブD/A変換回路1
01と、変換前のアナログ信号とサブD/A変換回路1
01からのアナログ信号の差をとる減算回路102と、
減算回路102の差信号を所定倍に増幅するSHA10
3とを有するとともに、サブA/D変換回路1002の
(m+n)ビットのデジタル信号を初段ステージ104
2で得られたデジタル信号とするように構成したもので
ある。
Description
ビット精度を向上する技術に関し、特に、デジタルスチ
ルカメラのアナログ撮像信号をデジタル変換する半導体
集積回路に適用して有用な技術に関する。
ジを複数段縦続接続してなりこれらの各ステージをパイ
プライン動作させることで所定ビット数のディジタル信
号を得るパイプライン方式のA/D変換器が開発されて
いる。このようなA/D変換器については、例えば、文
献A“A10-b20-Msamples/s Analog-to-Digital Convert
er,”IEEE J.Solid-State Circuits,vol.27,1992、文献
B“A55-mW,10-bit,40Msample/s Nyquist Rate CMOS AD
C,”IEEE 1999CICC,Analog Devices,Inc.、および、特
開平10−178345号などに開示されている。
図11に示すように、パイプライン動作する9段のA/
D変換ステージ6を有するもので、各A/D変換ステー
ジ6は入力アナログ信号を3レベルで示される1.5b
itのデジタル信号に変換するサブADC回路2と、こ
のデジタル信号をアナログ信号に変換するサブDAC回
路3と、入力アナログ信号から上記サブDAC回路3の
アナログ信号を減算して残差信号を抽出する減算回路4
と、この残差信号を2倍に増幅して保持するサンプル・
ホールド増幅器5とから構成される。この構成により、
入力アナログ信号は各A/D変換ステージ6を通過する
ごとに上位1.5ビットずつデジタル信号に変換されて
いき、9段のA/D変換ステージ6を経て10ビットの
デジタル信号が得られる。
器は、図12に示すように、初段のA/D変換ステージ
61に、3ビットタイプのサブADC回路21とサブD
AC回路31とを使用するとともに、それに応じて残差
信号を増幅するサンプルホールドアンプ51を4倍のア
ンプにしたものである。このような回路によれば、文献
Aのものより少ないA/D変換ステージで同一ビットの
デジタル信号を得ることができるとともに、後続するA
/D変換ステージの段数が減るため、初段のサンプルホ
ールドアンプ51の要求精度が緩和されるという利点が
ある。
のA/D変換器は、図13に示すように、前段ステージ
1041のサブADC回路1001により変換された
1.5ビットのデジタル信号を、次段のステージ104
のサブDAC回路101においてアナログ信号に変換す
るとともに、この復元アナログ信号を前段ステージ10
4から入力されるアナログ信号から減算して残差信号を
得るように構成したものである。サブADC回路100
は後段の減算回路102で得られる残差信号に対応する
デジタル信号を先回りして生成しなければならないの
で、リファレンス選択回路により参照電圧を選択してA
/D変換するように構成されている。
/D変換ステージのクリティカルパスが、サブADC回
路2−サブDAC回路3−減算回路4−サンプルホール
ドアンプ5と連なる信号パスであるのに対して、この図
13のタイプでは、2段以降のA/D変換ステージのク
リティカルパスが、サブDAC回路101−減算回路1
02−サンプルホールドアンプ5と連なる信号パス、も
しくは、リファレンス選択回路−サブADC回路100
と連なる信号パスとなるので、1ステージにかかる処理
時間が短くなる。それゆえA/D変換器を高速で動作さ
せることが出来るという利点を有する。
進展にともない様々なアナログ−デジタル機器に用いら
れているA/D変換器についても、例えば10ビット精
度から12ビット精度へとビット精度の向上が図られて
いる。
てビット精度を上げるには、そのA/D変換ステージの
段数を増やせばよいが、ステージ段数を増やすと回路の
占有面積が大きくなり、また、ステージ段数が増加した
だけ消費電力が増加するという問題が生じる。また、初
段ステージのサンプルホールドアンプには、後続のA/
D変換ステージでデジタル変換するビット数分の精度が
要求されるが、ステージ段数を増加させると、それに伴
い、サンプルホールドアンプの精度を上げなければなら
ず、精度を上げるために増幅回路に流れる電流が多くな
り消費電力が増すという問題が生じる。
ジでA/D変換するビット数を3ビットと多ビット化す
ることで、ステージ段数を増やさずにビット精度を上げ
られるとともに、ステージ段数が増加しないことから初
段ステージのサンプルホールドアンプの要求精度も緩和
されるという利点がある。
は、初段ステージを多ビット化することで初段ステージ
のDAC回路も同様に多ビット化しなければならないと
いう問題がある。初段ステージのサブDAC回路31や
減算回路4には、A/D変換器のトータルのビット精度
と同等の精度、例えば12ビットのA/D変換器では1
2ビット精度が要求されるが、このような高精度の出力
はラダー抵抗による電圧分割から出力を得るラダー抵抗
型のDAC回路では抵抗素子の製造ばらつきのため12
ビット精度は実現困難である。
数のコンデンサに一旦電荷を溜めた後、所望数のコンデ
ンサの電圧を乗算して出力電圧を得るキャパシタ乗算型
のDAC回路を用いることになる。キャパシタ乗算型の
DAC回路において、精度を決定するものは、コンデン
サの比精度であり、多ビット化するほど、必要なコンデ
ンサの個数も増え、より高い比精度が要求される。
ット化すると、該DAC回路に必要なコンデンサの個数
が増え(例えば3ビットで差動信号であれば16個以
上)、さらに、これらの比精度を上げるためには大容量
のコンデンサを用いなければならず、占有面積の増大、
さらにはアンプの負荷容量が増すことからアンプの消費
電力も著しく増加するという問題を発生させる。
電力の増加を抑制しつつビット精度の向上を図れるA/
D変換器を提供することにある。
電力の増加を抑制しつつ高いビット精度でアナログ信号
をデジタル信号に変換可能な半導体集積回路を提供する
ことにある。
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。
を複数段縦続接続してなり、変換前のアナログ信号を上
記複数段のA/D変換ステージに通すことで所定ビット
数のディジタル信号を得るパイプライン方式のA/D変
換器において、2段目以降のA/D変換ステージは、前
段ステージから入力されるアナログ信号をnビットのデ
ジタル信号に変換して後段ステージに出力するサブA/
D変換回路と、前段ステージから入力されるnビットの
デジタル信号をアナログ信号に変換するサブD/A変換
回路と、上記前段ステージから入力されるアナログ信号
と上記サブD/A変換回路からのアナログ信号の差をと
る減算回路と、該減算回路の差信号を所定倍に増幅し且
つ保持して後段ステージに出力する増幅回路と、前段ス
テージから入力されるデジタル信号に応じて上記サブA
/D変換回路の比較用の参照電圧を選択するリファレン
ス選択回路とを有するとともに、上記サブA/D変換回
路の出力を当該ステージで得られたデジタル信号とする
ように構成され、初段のA/D変換ステージは、上記変
換前のアナログ信号を(m+n)ビットのデジタル信号
に変換するとともに下位nビットのデジタル信号が後段
ステージに出力されるサブA/D変換回路と、該サブA
/D変換回路で変換された上位mビットのデジタル信号
をアナログ信号に変換するサブD/A変換回路と、上記
変換前のアナログ信号と上記サブD/A変換回路からの
アナログ信号の差をとる減算回路と、該減算回路の差信
号を所定倍に増幅するとともに保持して後段ステージに
出力する増幅回路とを有するとともに、上記サブA/D
変換回路の(m+n)ビットのデジタル信号を当該ステ
ージで得られたデジタル信号とするように構成したもの
である。
14に例示した回路構成に基づき簡単に説明する。図1
4(a)は図13に示した従来のA/D変換器の初段〜
3段目のA/D変換ステージの構成図、(b)は本発明
に係るA/D変換器の初段と2段目のA/D変換ステー
ジの構成図である。
換器においては、2段目以降のA/D変換ステージ(1
04)は、図14(a)の2段目以降のA/D変換ステ
ージ(104A,104B)と同様の構成となる。ま
た、本発明に係る初段目のA/D変換ステージ(104
2)は、図14(a)の初段目と2段目のA/D変換ス
テージ(1041,104A)を1段に統合した構成と
なる。つまり、上記手段によれば、図14(a)の従来
例と同様の動作原理でA/D変換を行うことが出来る。
なお、動作原理の詳細については実施の形態で説明す
る。
初段ステージのサブA/D変換回路が、後段ステージよ
り多くのビット数(例えば、2倍のビット数(n×
2))のA/D変換をするので、その分所定ビットのA
/D変換を少ないステージで得ることができるととも
に、ステージの段数が減るため、初段の増幅回路の要求
精度が緩和される。
路はmビットで済むため、サブD/A変換回路として高
い精度を得るためにキャパシタ乗算型のDAC回路を用
いた場合でも、(m+n)ビットのものと比較してコン
デンサの必要数が少なくなる。そして、その分、コンデ
ンサに要求される比精度も低くなる。従って、(m+
n)ビットのものと比較して個数も少なく、容量も小さ
なコンデンサを用いて、高い精度が得られることから、
コンデンサによるチップ占有面積の増加やそれに伴う消
費電力の増加を低く抑えることが出来る。
供給された2個の基準電圧とこれら基準電圧の短絡電圧
の中から入力デジタル信号に対応した出力電圧を選択す
る1.5ビット用のD/A変換回路であり、上記サブD
/A変換回路、減算回路、および増幅回路は、サンプル
時に入力アナログ信号に比例した電荷をキャパシタに蓄
え、ホールド時に上記サブD/A変換回路の上記出力電
圧に比例した電荷をキャパシタから引き抜くとともに、
このキャパシタにより生成された電圧をアンプにより出
力保持するように構成すると良い。
ット用とし、サブD/A変換回路、減算回路、およびサ
ンプルホールド動作する増幅回路とをキャパシタを用い
て一体的な構成とすることで、高い精度のまま、回路規
模を小さく消費電力を低く抑えることが出来る。
テージに設けられるサブA/D変換回路は、1対の基準
電圧を抵抗分割してなる複数の参照電圧と入力アナログ
信号とをそれぞれ比較する8個の電圧比較回路を有する
3ビットのA/D変換回路であるとともに、上記抵抗分
割の比が、[抵抗分割比 = 3:2:1:1:2:1:
1:2:3]になるように構成すると良い。詳細は実施
の形態で説明するが、これにより、A/D変換器から最
終的に得られるデジタル信号を、ビット数に合わせて等
分割された電圧レベルで量子化することができる。
に入力されるアナログ信号は完全差動信号であると好ま
しい。
撮像素子から読み出したアナログ撮像信号をデジタル信
号に変換する回路として半導体集積回路の中に形成する
のに適している。このような半導体集積回路によれば、
チップ面積や消費電力の増加を抑制しつつ高いビット精
度でアナログ信号をデジタル信号に変換可能である。
面に基づいて説明する。図1は、本発明の好適な実施例
であるA/D変換器を示す構成図である。
れた複数段のA/D変換ステージ1042,104,
…,104,105と、これらの各A/D変換ステージ
1042,104…,105から入力される小ビットの
デジタル信号をエンコード及びデジタル補正してmビッ
トのデジタル信号を生成するエンコーダ&デジタル補正
回路107と、変換前の入力アナログ信号Vinを一時
的に保持するサンプルホールドアンプ(SHA)1と、
各回路に動作タイミングを与えるクロック生成回路10
8などから構成される。
換前の入力アナログ信号Vinが所定の入力タイミング
に安定して入力される保証があれば不要なものとなる。
また、この実施例においては、アナログ信号として完全
差動信号が用いられている。
ビットのサブADC回路1002と、1.5ビットのサ
ブDAC回路101と、減算回路102と、2倍のサン
プルホールド増幅回路103などから構成される。サブ
ADC回路1002は、入力アナログ信号を3ビットの
デジタル信号に変換してエンコーダ&デジタル補正回路
107に出力するとともに、3ビットのデジタル信号の
うち入力アナログ信号の電圧を3レベルで表した上位
1.5ビットを同一ステージ1042のサブDAC回路
101に、下位1.5ビットを後段ステージ104に出
力する。
5ビットデジタル信号をそれに応じたアナログ信号に変
換して減算回路102に出力する。減算回路102は変
換前の入力アナログ信号からサブDAC回路101で復
元されたアナログ信号を減算して残差信号を抽出する。
サンプルホールド増幅回路103はこの残差信号を保持
して後段ステージに出力する。
ージ104は、それぞれ同一のものであり、1.5ビッ
トのサブADC回路100と、リファレンス選択回路1
00aと、1.5ビットのサブDAC回路101と、減
算回路102と、2倍のサンプルホールド増幅回路10
3などから構成される。リファレンス選択回路100a
は、前段ステージからの1.5ビットデジタル信号に応
じて2つの参照電圧を選択してサブADC回路100に
供給する。サブADC回路100は、前段ステージから
入力されたアナログ信号を、供給された参照電圧と比較
して1.5ビットのデジタル信号に変換し、エンコーダ
&デジタル補正回路107並びに後段ステージへ出力す
る。サブDAC回路101は前段ステージから入力され
たデジタル信号を所定レベルのアナログ信号に変換す
る。差分回路102やサンプルホールド増幅回路103
は初段ステージのものと同一のものである。
段ステージから入力されるアナログ信号を参照電圧と比
較してNビットのデジタル信号に変換するサブADC回
路106と、前段ステージから入力されたデジタル信号
に応じた参照電圧を選択しサブADC回路106に供給
するリファレンス選択回路106aとから構成される。
換ステージ1042,104,104…では3ビットや
1.5ビットの量子化を扱っているため、最終段の1つ
手前のステージの量子化ステップの各電圧レベルは上限
電圧と下限電圧を2iで等間隔したものになっていな
い。そのため、この最終段のA/D変換ステージ105
では、量子化ステップを、上限電圧と下限電圧を2mで
等間隔した電圧レベルに補填するように行われる。ま
た、この最終段のビット数は大きく設定することで、最
終的なビット精度を変えずに前段のステージ数を減らす
ことが出来るので、ステージ数減少の効果と、サブAD
C106やリファレンス選択回路106aの回路規模や
消費電力の増大との兼ね合いを考慮して最適なビット数
に設定すると良い。
て詳細に説明する。図14には、この動作原理を説明す
るための図を示す。同図(a)には特開平10−178
345号に開示のA/D変換器の1,2,3段目のA/
D変換ステージの構成例を、(b)にはこの実施例の
1,2段目のA/D変換ステージを示している。
変換器においては、入力アナログ信号を小ビットのデジ
タル信号に変換する小ビットA/D変換処理と、この小
ビットデジタル信号を再びアナログ信号に復元して元の
入力アナログ信号から減算する残差信号の抽出処理と
が、基本処理とされる。そして、抽出した残差信号を後
段ステージの入力アナログ信号として出力し、上記小ビ
ットA/D変換と残差信号の抽出処理とを繰り返すこと
で、所定ビットのデジタル信号が得られるようになって
いる。図11や図12に示す従来例では、これら小ビッ
トA/D変換処理と残差信号の抽出処理とを同一ステー
ジで行っている。
では、上記小ビットA/D変換処理と残差信号の抽出処
理とを連続する2つのステージにまたがって行ってい
る。すなわち、初段ステージ1041のサブADC回路
1001と2段目ステージ104AのサブDAC回路1
01A、並びに、2段目ステージ104AのサブADC
回路100Aと3段目ステージ104BのサブDAC回
路101Bとが、それぞれ組みになって、小ビットのA
/D変換と残差信号を得るためのD/A変換とを行って
いる。
換される元の入力アナログ信号Vin1と、1.5ビッ
トに変換された後サブDAC回路101Aで復元された
アナログ信号Vd1とが減算回路102Aに入力される
ので、この減算により入力アナログ信号Vin1から
1.5ビット変換分を差し引いた残差信号Vs1を得る
ことが出来る。
し、その変換分を差し引いた残差信号Vs2、すなわ
ち、変換前の入力アナログ信号Vin1から見れば1.
5ビット×1.5ビットの変換分を差し引いた残差信号
Vs2を得る必要がある。そして、減算回路102Bの
正極端子には先に1.5ビット変換分が差し引かれた残
差信号Vs1の増幅信号が入力される。しかし、減算回
路102Bの負極端子には、1つ目の組で残差がとられ
る前のアナログ信号Vin2(=Vin1)をA/D、
D/A変換したアナログ信号Vd2が入力される。従っ
て、なんら工夫がないと1.5ビット×1.5ビットの
変換分を差し引いた残差信号Vs2は得られない。
より、次のような処理が行われる。すなわち、前段ステ
ージ1041から入力されるデジタル信号に基づき、ア
ナログ信号Vin2の上位1.5ビット分の電圧レベル
を特定するとともに、特定した1.5ビットの電圧レベ
ルをさらに1.5ビットに分割した2レベルの参照電圧
をサブADC回路100Aに供給する。そして、この参
照電圧を用いてA/D変換することで、サブADC回路
100Aでは入力アナログ信号Vin2に対して1.5
ビット×1.5ビットのA/D変換がなされる。すなわ
ち、サブADC回路100Aからは、入力アナログ信号
Vin2を3ビットにA/D変換したうちの下位1.5
ビットの信号が出力される。
C回路101Bにてアナログ信号に復元するので、入力
アナログ信号Vin2を1.5ビット×1.5ビットの
A/D変換から下位1.5ビット分を復元したアナログ
信号Vd2が減算回路102Bに入力される。従って、
減算回路102Bにより入力アナログ信号Vin2から
1.5ビット×1.5ビットの変換分を差し引いた残差
信号Vs2が得られる。
変換器においても、基本的なパイプライン方式のA/D
変換器と同様に、パイプライン動作でA/D変換処理が
実現されるようになっている。
に示す従来例のA/D変換器の初段ステージ1041と
2段目ステージ104Aとを1段のステージに統合し、
図14(b)に示す本実施例の初段ステージ1042と
したものである。詳細には、図14(b)の初段ステー
ジ1041のサブADC回路1001と、2段目ステー
ジ104Aのリファレンス選択回路100aとサブAD
C回路100Aとを、図14(b)の本実施例の3ビッ
トサブADC回路1002に統合したものである。
ことで、図14(a)の初段ステージと2段目ステージ
の処理は同一サイクルに行われることになるため、図1
4(a)のサンプルホールドアンプ1031は不要とな
る。また、図14(b)の3ビットサブADC回路10
02から後段ステージに出力されるデジタル信号は3ビ
ット信号のうち下位1.5ビットの信号であり、図14
(a)のサブADC回路100Aから出力される1.5
ビットの信号と同一になっている。
は、図14(a)のA/D変換器の初段ステージと2段
目ステージ104Aとが同一サイクルで行われる点を除
き、あとは図14(a)と同様の動作原理でパイプライ
ン方式のA/D変換処理が行われることがわかる。
路、およびサンプルホールド増幅回路を一体的に構成し
たDAC減算機能内蔵型のサンプルホールドアンプの説
明図を示す。同図(a)はその回路構成図、(b)はそ
の動作を示すタイムチャートである。
減算回路102、およびサンプルホールド増幅回路10
3は一体構成になっている。図2において、ViT,V
iBは正負の入力アナログ信号、Vop,Vonは正負
の出力アナログ信号、VRT,VRBはD/A変換に用
いられる正負の基準電圧、Vcmは差動信号のコモンモ
ード電圧、Cp1,Cp2,Cn1,Cn2は減算とサ
ンプル・ホールドを行うためのコンデンサ、204は完
全差動演算増幅器、φs0,φs1,φs2は1.5ビットの
入力デジタル信号の3レベルに対応した入力パルス(い
ずれか1つが“1”、その他は“0”となる)、φsは
サンプリングパルス、φhはホールドパルスを示す。各
パルスφs0,φs1,φs2,φs,φhはクロック生成回路
8から供給されるクロック信号にそれぞれ同期してい
る。
sが供給されるスイッチと各コンデンサCp1,Cp
2,Cn1,Cn2とにより、入力アナログ信号Vi
T,ViBのサンプリング動作が行われる。一方、入力
パルスφs0,φs1,φs2が供給されるスイッチと、ホー
ルドパルスφhが供給されるスイッチと、各コンデンサ
Cp1,Cp2,Cn1,Cn2と、完全差動増幅アン
プ204とで、D/A変換、減算、増幅ホールドの動作
が行われる。ホールドパルスφhはサンプリングパルス
φsの逆相になっており、ホールドパルスφhとスイッチ
入力パルスφs0,φs1,φn1とは同相となっている。
力パルスφs0,φs1,φs2の選択により入力デジタル信
号に応じた3レベルの電圧(基準電圧VRT,VRBと
その中間電圧)の何れかがコンデンサCp1,Cn1の
一端にそれぞれ印加され、先にサンプルされた入力アナ
ログ信号ViT,ViBから上記3レベルの電圧の何れ
かに比例した電圧が減算される。同時に、完全差動アン
プ204の出力端子がコンデンサCp2、Cn2の一端
に接続されるので、上記減算された電圧が完全差動アン
プ204により増幅され且つホールドされる。各コンデ
ンサは、出力アナログ信号Vop,Vonが入力アナロ
グ信号ViT,ViBに対して2倍に増幅されるように
コンデンサCp1とCp2、コンデンサCn1とCn2
がそれぞれ同容量になっている。
ルホールドアンプは、各コンデンサCp1,Cp2,C
n1,Cn2に対するスイッチングにより動作が行われ
るので、スイッチドキャパシタ方式のアンプと呼ばれて
いる。
プルホールドアンプの入出力特性を表したグラフ図を示
す。同図において、横軸は入力アナログ信号の差ΔVi
n、縦軸は出力信号の差ΔVoを示している。
ールドアンプの入出力特性は、入力デジタル信号により
示される3レベルのうち、最小レベルが入力されたとき
にφs0=1、φs1=0、φs2=0となって直線(J)に
なり、中間レベルが入力されたときにφs0=0、φs1=
1、φs2=0となって直線(K)になり、最大レベルが
入力されたときにφs0=0、φs1=0、φs2=1となっ
て直線(L)になる。入力アナログ信号の範囲は、入力
デジタル信号と関連するので、φs0=1、φs1=0、φ
s2=0の場合にΔVin<−ΔVR/4、φs0=0、φ
s1=1、φs2=0の場合に−ΔVR/4<ΔVin<Δ
VR/4、φs0=0、φs1=0、φs2=1の場合にΔV
in<ΔVR/4となる。
力アナログ信号ΔVinを2倍に増幅し、且つ、入力デ
ジタル信号に応じてΔVR,0,−ΔVRの電圧を加え
たものになっており、出力アナログ信号ΔVoの中間電
位は入力デジタル信号に応じて変化するものとなる。
けられた3bitサブADC回路の構成例を示す。
入力アナログ信号、VRT,VRBは正負の基準電圧、
2011は比較用の参照電圧を生成するラダー抵抗、1
2a〜12dは参照電圧と入力アナログ信号を比較する
差動型の比較器、130は比較器12a〜12dの出力
信号に基づき上位1.5ビットの信号と下位1.5ビッ
トの信号とを出力するエンコーダである。
信号なので、基準電圧VRT,VRBを正負の向きで分
割した参照電圧が比較器12の正相側に、負から正の向
きで分割した参照電圧が比較器12の負相側に供給され
る。比較器12では、供給された1対の参照電圧の差分
と入力アナログ信号ΔVinとを比較してその比較結果
の信号をエンコーダ130に出力する。詳細には、供給
参照電圧を大小でみた順に3番目と6番目の比較器12
a,12aの比較結果により3ビットの信号のうち上位
1.5ビットの信号が決定され、この上位1.5ビット
の比較結果と他の比較器12b〜12dの比較結果とに
より下位1.5ビットの信号が決定される。
比が3:2:1:1:2:1:1:2:3に設定されて
いる。ここで、この分割比について説明する。
信号はビット単位の信号であるのだから、入力アナログ
信号と比較すべき参照電圧は上限下限の電圧を2nに等
分割した電圧の何れかにする必要がある。1.5ビット
の信号すなわち3レベルを表す信号は、上限下限の電圧
を3分割した2つの参照電圧との比較により得られる
が、参照電圧を上限下限の電圧を3等分したのでは、最
終的に望まれる2nに等分割した参照電圧からは外れて
しまう。そこで、3レベルを表す場合には、従来から上
限下限の電圧を3:2:3に分割した参照電圧が使用さ
れる。この参照電圧は上限下限の電圧を8(=23)等
分した参照電圧と重なる。
は、3ビットのA/D変換が行われるが、変換後には上
位1.5ビットと下位1.5ビットの信号に分けて使用
されるため、単に上限下限の電圧を8(=23)に等分
割した参照電圧と比較をしたのでは上位下位1.5ビッ
トに分割できない。そこで、上記の3:2:1:1:
2:1:1:2:3の分割比を用いている。この分割比
によれば、上位1.5ビットの信号を導出する比較器1
2a,12aへ供給される参照電圧は、基準電圧VR
T,VRBを3:2:3に分割した参照電圧となる。
比較器12b,12bに供給される参照電圧は、正の基
準電圧VRTから正負の基準電圧の中間電圧VR0まで
を3:2:3に分割した参照電圧となる。また、比較器
12c,12cに供給される参照電圧は電圧VR1,V
R2を3:2:3に分割した参照電圧に、比較器12
d,12dに供給される参照電圧は中間電圧VR0から
負の基準電圧VRBまでを3:2:3に分割した参照電
圧となる。ここで、上記電圧VR1,VR2は、これら
の電位差が基準電圧VRT,VRBの電位差の1/2
で、中間の電位が基準電圧の中間電圧VR0と等しくな
るものである。
するための比較器には、入力アナログ信号と比較する電
圧範囲として、電圧幅が基準電圧VRT,VRBの1/
2で上位1.5ビットの結果に応じて最大レベル、中間
レベル、最小レベルの3範囲が設定され、それらの電圧
範囲を3:2:3に分割した参照電圧が供給されるよう
になっている。それにより、上位と下位の1.5ビット
の信号は、ともに所定の電圧範囲を3:2:3で分割し
た電圧レベルを表す信号となり、1.5ビット変換パイ
プライン方式のA/D変換動作が得られることになる。
ジに設けられた1.5bitサブADC回路の構成例を
示す。なお、この図においては、ラダー抵抗201の分
割比は図示されていない。
基準電圧、Vip,Vinは前段ステージから入力され
る正負のアナログ信号、φs0,φs1,φs2は前段ステー
ジから入力される1.5ビットのデジタル信号の3レベ
ルに対応した入力パルス、201は基準電圧から電圧比
較用の参照電圧を生成するラダー抵抗、202は入力パ
ルスφs0,φs1,φs2に応じて電圧比較に使う参照電圧
を選択するスイッチ群、12は電圧比較器、13は電圧
比較器12,12からの信号に基づき1.5ビットの信
号を出力するエンコーダである。これらのうち、ラダー
抵抗201とスイッチ群202とが、図1のリファレン
ス選択回路100aを構成している。
b,12b、比較器12c,12c、比較器12d,1
2dにそれぞれ提供されているものと同じ参照電圧を生
成する。スイッチ群202は前段ステージから入力され
る1.5ビットデジタル信号に応じて、図5において上
段2組のスイッチ、中段2組のスイッチ、または下段2
組のスイッチの何れかをオン状態にする。これにより、
電圧比較器12,12は、前段ステージから入力される
1.5ビットの信号に応じて、図4の比較器12b,1
2b、比較器12c,12c、比較器12d,12dの
何れかと同様の電圧比較が行われる。
に設けられた電圧比較器の説明図を示す。同図(a)は
その回路構成図の一例、(b)はその動作を示すタイム
チャートである。図7は、この電圧比較器にリファレン
ス発生回路を付加したものである。
2dは、チョッパ型と呼ばれる方式の比較器であり、入
力アナログ信号Vip,Vinをサンプリングするため
の制御パルスφinが供給されるスイッチと、参照電圧
Vrt0〜Vrt2の何れかを供給するスイッチ群20
2と、初期条件を設定するためのオートゼロパルスφa
zが供給されるスイッチの3種類のスイッチと、入力ア
ナログ信号Vip,Vinと基準電圧の差電圧を蓄える
コンデンサCia,Cibと、差電圧の正負を判定する
完全差動増幅器205と、その出力を増幅し且つラッチ
するラッチアンプ206とから構成される。
御パルスφinとオートゼロパルスφazが“1”とな
って、コンデンサCia,Cibの一端に入力アナログ
信号Vip,Vinが印加される一方、完全差動増幅器
205は負帰還となるように入出力間が短絡されて完全
差動増幅器205の入力端子が所定電圧にバイアスされ
る。
オートゼロパルスφazが“0”となると同時に、リフ
ァレンス選択スイッチ202の入力デジタル信号に応じ
たスイッチがオン状態になる。それにより、コンデンサ
Cia,Cibの一端に参照電圧が印加され、他端に入
力アナログ信号Vip,Vinとの差電圧が発生され
る。そして、この差電圧に基づき完全差動増幅器205
が正負を判定し、この判定結果がラッチアンプ206に
より増幅され且つラッチされてエンコーダ13に出力さ
れる。
換器に適用した実施例を、図9には、その動作を説明す
るタイムチャートを示す。
器を7段のパイプラインステージにより、10ビットの
A/D変換を行うように構成したものである。初段ステ
ージは3ビットのサブADC回路1002とDAC減算
機能内蔵型のサンプルホールドアンプ1011から構成
される。2〜6段目のステージは1.5ビットのサブA
DC回路100とDAC減算機能内蔵型サンプルホール
ドアンプ1011からそれぞれ構成される。また、最終
段ステージは特に制限されないが3ビットのサブADC
回路106により構成している。
器によれば、初段ステージにおいては、サブADC回路
1002は、参照電圧と入力アナログ信号との比較動作
と、デジタル信号の出力と、を変換クロックに同期させ
て交互に繰返す。同時に、DAC減算機能内蔵型サンプ
ルホールドアンプ1011は、入力アナログ信号のサン
プル動作と、残差信号を求め2倍に増幅する動作とを、
変換クロックに同期させて交互に繰返す。
DC回路100は、前段から入力されるアナログ信号
(残差信号)と参照電圧との比較動作と、デジタル信号
の出力とを変換クロックに同期させて交互に繰返す。同
時に、DAC減算機能内蔵型サンプルホールドアンプ1
011は、入力アナログ信号のサンプル動作と、残差信
号を求め2倍に増幅する動作とを、変換クロックに同期
させて交互に繰返す。
は、前段から入力されるアナログ信号(残差信号)と参
照電圧との比較動作と、デジタル信号の出力とを変換ク
ロックに同期させて交互に繰返す。
変換クロックの位相を180°ずらして動作する。そし
て、このようなパイプライン動作により入力されるアナ
ログ信号を順次小ビットのデジタル信号に変換して、最
終的に10ビットのデジタル信号を得ることが出来る。
によれば、初段ステージのサブA/D変換回路1002
が、後段ステージの2倍の3ビットのA/D変換をする
ので、同一ビットのデジタル信号を少ないA/D変換ス
テージで得ることができるとともに、後続ステージの段
数が減るため、初段のサンプルホールド増幅回路103
の要求精度が緩和される。
路1002が3ビットであるのに対して、初段ステージ
のサブD/A変換回路101は1.5ビットで済むた
め、高い精度を得るためにキャパシタ乗算型のDAC回
路を用いても、3ビットで且つ差動のDAC回路ではコ
ンデンサが16個以上必要なのに対して、コンデンサの
数を著しく低く抑えられる。また、個数が少なくて済む
分、コンデンサに要求される比精度も低くなる。従っ
て、3ビットのものと比較して個数が少なく容量も小さ
なコンデンサで高い精度のD/A変換を行える。それゆ
え、精度を高くしても、コンデンサによるチップ占有面
積の増加やそれによる消費電力の増加を低く抑えること
が出来る。
ビット用とすることで、サブD/A変換回路101、減
算回路102、およびサンプルホールド増幅回路103
をスイッチドキャパシタ方式により一体的な構成とした
ので、高い精度のまま、回路規模を比較的小さく消費電
力を低く抑えることが出来る。
チルカメラに適用した一例を示すブロック構成図であ
る。
Coupled Device)などの撮像素子、520は撮像素子
510からのアナログ信号をA/D変換するAD変換用
LSI、530はAD変換用LSI520から出力され
る画像データを受けてデータ処理を行なうDSP(ディ
ジタル・シグナル・プロセッサ)である。この実施例の
デジタルスチルカメラでは、DSP530で画像処理さ
れた画像データは外部のDA変換回路560へ出力され
てアナログ信号に変換され、これがフィルタ570を通
してディスプレイ580に供給されて表示されるように
構成されている。
510から出力され入力端子INに入力されたアナログ
映像信号をサンプリングする相関二重サンプリング回路
(CDS)521と、サンプリングされた信号を増幅す
る利得可変なプログラマブルゲインアンプ(PGA)5
22と、増幅されたアナログ信号をディジタル信号に変
換する上記実施例のAD変換器(ADC)523と、変
換されデジタル信号を出力端子OUTよりチップ外部へ
出力する出力バッファ525とから構成される。
SI520から出力されデジタルデータに対して例えば
色補正や画像合成などの画像処理を行なう画像処理回路
532と、復号された画像データを圧縮して外部のメモ
リ550に格納したりメモリ550から読み出された画
像データを伸長したりする圧縮/伸長回路533などに
より構成されている。
れば、チップ面積や消費電力の増加を抑制しつつ高いビ
ット精度で且つ高速にアナログ信号をデジタル信号に変
換可能であり、電池で動作する携帯型のデジタルスチル
カメラに適用する場合に特に有用である。
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
ブADC回路を、2段目以降に1.5ビットのサブAD
C回路を適用したが、初段を2ビットで2段目以降を1
ビットとしたり、初段を4ビットで2段目以降を2ビッ
トとすることも出来る。また、サブDAC回路と減算回
路とサンプルホールド増幅回路とをキャパシタのスイッ
チ制御により一体構成としたが、別構成としても良い。
なされた発明をその背景となった利用分野であるデジタ
ルスチルカメラのAD変換用LSIについて説明したが
この発明はそれに限定されるものでなく、AD変換を連
続的に高速に行う集積回路に広く利用することができ
る。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
のA/D変換ビット数を(m+n)ビットと後続ステー
ジより大きくできるので、その分、A/D変換ステージ
の段数が減って、初段の増幅回路の要求精度を緩和する
ことが出来る。さらに、初段ステージのサブD/A変換
回路はmビットで済むため、チップ占有面積の増加やそ
れによる消費電力の増加を低く抑えることが出来るとい
う効果がある。
よびサンプルホールド動作する増幅回路とをキャパシタ
を用いて一体的な構成とすることで、高い精度のまま、
回路規模を比較的小さく消費電力を低く抑えることが出
来るという効果がある。
ば、チップ面積や消費電力の増加を抑制しつつ高いビッ
ト精度で且つ高速にアナログ信号をデジタル信号に変換
可能であるという効果がある。
ある。
プルホールド増幅回路の一体的な構成例を説明するため
の図で、(a)はその回路構成図、(b)はその動作を
示すタイムチャートである。
る。
tサブADC回路の一例を示す回路構成図である。
1.5bitサブADC回路の一例を示す回路構成図で
ある。
較器を説明するための図で、(a)はその一例の回路構
成図、(b)はその動作を示すタイムチャートである。
例とを示す回路構成図である。
換器の実施例を示す構成図である。
ャートである。
ルスチルカメラの構成例を示すブロック図である。
例を示す構成図である。
例を示す構成図である。
例を示す構成図である。
構成を比較する図である。
プ 1042 初段A/D変換ステージ 2011 ラダー抵抗 Cp1,Cp2,Cn1,Cn2 DAC減算機能内蔵
型サンプルホールドアンプのキャパシタ
Claims (5)
- 【請求項1】 小ビットのA/D変換ステージを複数段
縦続接続してなり、変換前のアナログ信号を上記複数段
のA/D変換ステージに通すことで所定ビット数のディ
ジタル信号を得るパイプライン方式のA/D変換器にお
いて、 2段目以降のA/D変換ステージは、前段ステージから
入力されるアナログ信号をnビットのデジタル信号に変
換して後段ステージに出力するサブA/D変換回路と、
前段ステージから入力されるnビットのデジタル信号を
アナログ信号に変換するサブD/A変換回路と、上記前
段ステージから入力されるアナログ信号と上記サブD/
A変換回路からのアナログ信号の差をとる減算回路と、
該減算回路の差信号を所定倍に増幅し且つ保持して後段
ステージに出力する増幅回路と、前段ステージから入力
されるデジタル信号に応じて上記サブA/D変換回路の
比較用の参照電圧を選択するリファレンス選択回路とを
有するとともに、上記サブA/D変換回路の出力を当該
ステージで得られたデジタル信号とするように構成さ
れ、 初段のA/D変換ステージは、上記変換前のアナログ信
号を(m+n)ビットのデジタル信号に変換するととも
に下位nビットのデジタル信号を後段ステージに出力す
るサブA/D変換回路と、該サブA/D変換回路で変換
された上位mビットのデジタル信号をアナログ信号に変
換するサブD/A変換回路と、上記変換前のアナログ信
号と上記サブD/A変換回路からのアナログ信号の差を
とる減算回路と、該減算回路の差信号を所定倍に増幅す
るとともに保持して後段ステージに出力する増幅回路と
を有するとともに、上記サブA/D変換回路の(m+
n)ビットのデジタル信号を当該ステージで得られたデ
ジタル信号とするように構成されていることを特徴とす
るA/D変換器。 - 【請求項2】 上記サブD/A変換回路は、供給された
2個の基準電圧とこれら基準電圧の短絡電圧の中から入
力デジタル信号に対応した出力電圧を選択する1.5ビ
ット用のD/A変換回路であり、 上記サブD/A変換回路、減算回路、および増幅回路
は、サンプル時に入力アナログ信号に比例した電荷をキ
ャパシタに蓄え、ホールド時に上記サブD/A変換回路
の上記出力電圧に比例した電荷をキャパシタから引き抜
くとともに、このキャパシタにより生成された電圧をア
ンプにより出力保持するように構成されていることを特
徴とする請求項1記載のA/D変換器。 - 【請求項3】 各A/D変換ステージに入力されるアナ
ログ信号は完全差動信号であることを特徴とする請求項
1又は2に記載のA/D変換器。 - 【請求項4】 上記初段のA/D変換ステージに設けら
れるサブA/D変換回路は、1対の基準電圧を抵抗分割
してなる複数の参照電圧と入力アナログ信号とをそれぞ
れ比較する8個の電圧比較回路を有する3ビットのA/
D変換回路であるとともに、上記抵抗分割の比が 抵抗分割比 = 3:2:1:1:2:1:1:2:3 に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記
載のA/D変換器。 - 【請求項5】 固体撮像素子から読み出したアナログの
撮像信号をデジタル信号に変換する回路として請求項1
〜4の何れかに記載のA/D変換器が設けられているこ
とを特徴とする半導体集積回路。
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