JP2009177446A - パイプライン型アナログ・デジタル変換器 - Google Patents

パイプライン型アナログ・デジタル変換器 Download PDF

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Abstract

【課題】パイプライン型ADCを構成する変換ステージのADC10から矛盾のある信号S1,S2が出力された場合にDAC30の誤動作を防止する。
【解決手段】 入力電圧VIを基準電圧±REF/4と比較する比較器11,12から、論理的に矛盾する組み合わせの信号S1,S2(例えば、S1=“H”,S2=“L”)が出力されると、エンコーダ20Aでは、これを正常な組み合わせの信号(S1=“L”,S2=“H”)と見なして、DAC30のスイッチ31〜33を制御する信号X,Y,Zを生成する。これにより、スイッチ31,32が同時にオン状態になるおそれがなくなり、DAC30の誤動作が防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、1.5ビットのアナログ・デジタル変換器(以下、「ADC」という)を縦続接続して構成したパイプライン型ADCに関するものである。
図2(a),(b)は、一般的なパイプライン型ADCの概略の説明図である。
このパイプライン型ADCは、図2(a)に全体構成を示すように、クロック信号CKに基づいてアナログ入力信号AIを一定周期で標本化して保持するサンプル・ホールド増幅器SHAと、このサンプル・ホールド増幅器SHAの出力側に縦続接続された複数の1.5ビットの変換ステージSTGと、最終段の変換ステージSTGの後段に接続された2ビットのADCを有している。各変換ステージSTGとADCから出力されるデジタル信号は、エラーコレクション・ロジックECLで最終的なデジタル信号DOとして出力されるようになっている。
各変換ステージSTGは、図2(b)の入出力特性図に示すように、入力電圧VIを基準電圧である±REF/4と比較して、−REF/4以下(A),−REF/4〜+REF/4(B),+REF/4以上(C)の3つの電圧範囲の内の何れに入っているかを検出して1.5ビットのデジタル信号として出力すると共に、入力電圧VIとこの1.5ビットのデジタル信号に対応する電圧(−REF,0,+REF)との差の2倍の電圧を出力電圧VOとして後段に与えるものである。なお、変換ステージSTGから出力されるデジタル信号は2ビットであるが、情報量としては3種類であるので、1.5ビットと称している。
図3は、従来の変換ステージSTGの一例を示す構成図である。
この変換ステージSTGは、1.5ビットのADC10、エンコーダ(ENC)20、1.5ビットのデジタル・アナログ変換器(以下、「DAC」という)30、及び増幅部(AMP)40で構成されている。
ADC10は、入力電圧VIを基準電圧±REF/4と比較する比較器(CMP)11,12で構成されている。比較器11は、VI>+REF/4のときに信号S1をレベル“H”(例えば、電源電位VDD)にして出力し、VI≦+REF/4のときには信号S1をレベル“L”(例えば、接地電位GND)にして出力するものである。また、比較器12は、VI>−REF/4のときに信号S2を“H”にして出力し、VI≦−REF/4のときには信号S2を“L”にして出力するものである。従って、このADC10から出力される信号S1,S2の組み合わせは、VI>+REF/4のとき(H,H)、+REF/4≧VI>−REF/4のとき(L,H)、VI≦−REF/4のとき(L,L)となる。この信号S1,S2は、1.5ビットのデジタル信号として、エラーコレクション・ロジックECLに与えられると共に、エンコーダ20に与えられている。
エンコーダ20は、信号S1,S2とクロック信号CKに基づいてDAC30を制御するための信号X,Y,Zを生成するもので、2入力の否定的論理積ゲート(以下、「NAND」という)21,23、インバータ22,24、及び3入力のNAND25で構成されている。信号S1は、NAND21に与えられると共に、インバータ24で反転されてNAND25に与えられている。信号S2は、NAND25に与えられると共に、インバータ22で反転されてNAND23に与えられている。また、NAND21,23,25には、クロック信号CKが共通に与えられ、これらのNAND21,23,25からそれぞれ信号X,Y,Zが出力されるようになっている。
このような論理構成により、エンコーダ20から出力される信号X,Y,Zの組み合わせは、信号S1,S2とクロック信号CKにより、次のようになる。
CK=“L”の時、(X,Y,Z)は、(S1,S2)とは無関係にすべて“H”
CK=“H”の時、
(S1,S2)=(H,H)で、(X,Y,Z)=(L,H,H)
(S1,S2)=(L,H)で、(X,Y,Z)=(H,H,L)
(S1,S2)=(L,L)で、(X,Y,Z)=(H,L,H)
DAC30は、エンコーダ20から与えられる信号X,Y,Zに従って、基準電圧+REF,−REF、または0の電圧V30を出力するもので、スイッチ31〜33で構成されている。スイッチ31は、信号Xで制御されて基準電圧−REFを電圧V30として出力するものである。スイッチ32は、信号Yで制御されて基準電圧+REFを電圧V30として出力するものである。スイッチ33は、信号Zで制御されて基準電圧0を電圧V30として出力するものである。これらのスイッチ31〜33は、制御する信号が“L”の時にオン状態となり、“H”の時にオフ状態となるように設定されている。
このDAC30では、信号Xが“L”の時にスイッチ31がオン状態となり、V30に基準電圧−REFが出力され、信号Yが“L”の時にスイッチ32がオン状態となり、V30に基準電圧+REFが出力される。また、信号Zが“L”の時には、スイッチ33がオン状態となって基準電圧0が電圧V30として出力される。なお、信号X,Y,Zがすべて“H”のときは、電圧V30の出力は停止される。
増幅部40は、入力電圧VIとDAC30から出力される電圧V30との差の電圧を2倍に増幅して出力電圧VOとして出力するもので、スイッチ41,42,45、同じ容量のキャパシタ43,44、及び演算増幅器46で構成されている。スイッチ41,42は、クロック信号CKが“L”の時に入力電圧VIを選択し、“H”の時にはそれぞれ出力電圧VOとDAC30の出力電圧V30を選択するものである。スイッチ41,42の出力側は、それぞれキャパシタ43,44を介してノードN3に接続されている。スイッチ45は、クロック信号CKが“L”の時にオン状態となって、ノードN3を接地電位GNDに接続するものである。演算増幅器46は、ノードN3の電圧を増幅して出力電圧VOとして出力するものである。
次に、このような変換ステージSTGを縦続接続したパイプライン型ADCの動作を説明する。
アナログ入力信号AIは、クロック信号CKに従ってサンプル・ホールド増幅器SHAに保持された後、入力電圧VIとして初段の変換ステージSTGに与えられる。入力電圧VIは、変換ステージSTGのADC10によって基準電圧+REF/4,−REF/4と比較判定され、その判定結果が信号S1,S2としてエラーコレクション・ロジックECLとエンコーダ20に与えられる。
エンコーダ20では、クロック信号CKと信号S1,S2の組み合わせに応じて、信号X,Y,Zが生成される。信号X,Y,ZはDAC30に与えられ、このDAC30から信号X,Y,Zの組み合わせに応じて、基準電圧+REF,−REF、または0の電圧V30が生成され、増幅部40に与えられる。
増幅部40では、クロック信号CKに応じてキャパシタ43,44をスイッチングすることにより、入力電圧VIからDAC30の出力電圧V30を差し引いた電圧が2倍に増幅され、出力電圧VOとして出力される。
これにより、図2(b)に示すように、変換ステージSTGの入力電圧VIが−REF/4以下であれば、その出力電圧VOは−REF〜REF/2の範囲となる。また、入力電圧VIが−REF/4〜+REF/4の間にあれば、その出力電圧VOは−REF/2〜+REF/2の範囲となり、この入力電圧VIが+REF/4以上であれば、出力電圧VOは−REF/2〜+REFの範囲となる。出力電圧VOは、次段の変換ステージSTGに対する入力電圧VIとして与えられる。
このように、クロック信号CKに基づいて各変換ステージSTGから1.5ビットのデジタル信号が出力され、それらがエラーコレクション・ロジックECLによってパイプライン処理されて、所定のビット数のデジタル信号DOが生成される。
特開2002−163894号公報 特開平5−14199号公報
前記各変換ステージSTGのエンコーダ20は、ADC10から与えられる信号S1,S2の組み合わせが(H,H),(L,H),(L,L)の3種類であることを前提として、DAC30に対する信号X,Y,Zを生成している。このため、信号S1,S2の組み合わせに論理的な矛盾がある場合(即ち、S1=“H”,S2=“L”)、異常な信号X,Y,Zの組み合わせが発生し、DAC30が誤動作するという課題があった。
即ち、図3中のエンコーダ20において、与えられる信号S1,S2がそれぞれ“H”,“L”となり、クロック信号CKが“H”になると、出力される信号X,Y,Zは、それぞれ“L”,“L”,“H”となる。信号X,Yが同時に“L”になると、DAC30内のスイッチ31〜34がすべてオン状態となる。これにより、基準電位+REFと基準電位−REFの間がスイッチ31〜34を介して短絡され、出力される電圧V30が異常な値となる。また、次の入力電圧VIによって、信号S1,S2が正常な組み合わせに戻っても、電圧V30が定常状態に戻るまでに相当の時間を必要とし、その間、正常な変換動作ができなくなるという状態が発生する。
なお、ADC10から論理的に矛盾のある信号S1,S2が出力されるという事態は、一般的に正常な製造プロセスで形成されたADCの場合は考えられないが、製造プロセスの変動等によって比較器11,12や基準電圧+REF/4,−REF/4の生成回路の特性にばらつきが生じた場合に生じるおそれがある。従来、このようなADCは製品検査時に不良品として廃棄されるため、歩留まりが悪くなるという問題があった。
本発明は、ADC10から論理的に矛盾のある組み合わせの信号S1,S2が出力された場合でも、正常な変換動作が可能なパイプライン型ADCを提供することを目的としている。
本発明は、入力電圧を第1基準電圧と比較して比較結果の第1信号を出力すると共に、該入力電圧を該第1基準電圧よりも低い第2基準電圧と比較して比較結果の第2信号を出力するアナログ・デジタル変換部と、前記第1信号及び第2信号の組み合わせに応じて、第3基準電圧、該第3基準電圧よりも高い第4基準電圧及び該第3基準電圧よりも低い第5基準電圧の内のいずれか1つの電圧を出力するデジタル・アナログ変換部と、前記入力電圧と前記デジタル・アナログ変換部から出力される電圧との差の電圧を増幅して後段に出力する増幅部とを有する変換ステージを複数段縦続接続し、これらの各変換ステージのアナログ・デジタル変換部から出力される第1信号及び第2信号に基づいて初段の変換ステージに入力されるアナログ電圧に対応するデジタル信号を出力するパイプライン型DACにおいて、前記各変換ステージのデジタル・アナログ変換部を、前記アナログ・デジタル変換部から出力される第1信号及び第2信号の組み合わせに論理的な矛盾が有る場合に、矛盾の無い組み合わせに変更して第3基準電圧、第4基準電圧または第5基準電圧のいずれかの電圧を出力するように構成したことを特徴としている。
本発明では、各変換ステージのデジタル・アナログ変換部は、アナログ・デジタル変換部から論理的な矛盾の有る第1信号及び第2信号の組み合わせが出力されたときに、矛盾の無い組み合わせに変更して第3基準電圧、第4基準電圧または第5基準電圧のいずれかの電圧を出力するようにしている。これにより、アナログ・デジタル変換部で誤動作が生じても、デジタル・アナログ変換部で第3基準電圧と第5基準電圧の間が切替スイッチ等によって短絡されるおそれがなくなり、正常な変換動作を継続することができるという効果がある。
この発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、次の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。但し、図面は、もっぱら解説のためのものであって、この発明の範囲を限定するものではない。
図1は、本発明の実施例1を示す変換ステージSTGの構成図であり、図3中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この変換ステージSTGは、図3と同様に、図2(a)のパイプライン型ADCにおける変換ステージSTGとして使用されるもので、図3中のエンコーダ20に代えて、論理構成が異なるエンコーダ20Aを設けたものである。
エンコーダ20Aは、クロック信号CKとADC10から与えられる信号S1,S2に基づいて、DAC30を制御するための信号X,Y,Zを生成するもので、インバータ22,24、排他的論理和ゲート(以下、「EOR」という)26、3入力のNAND27,28、及び2入力のNAND29で構成されている。
このエンコーダ20Aにおいて、信号S1は、NAND27とEOR26に与えられると共に、インバータ24で反転されてNAND28に与えられている。信号S2は、NAND27とEOR26に与えられると共に、インバータ22で反転されてNAND28に与えられている。EOR26の出力はNAND29に与えられている。また、NAND27,28,29には、クロック信号CKが共通に与えられ、これらのNAND27,28,29からそれぞれ信号X,Y,Zが出力されるようになっている。
その他のADC10、DAC30、及び増幅部40の構成は、図3と同様である。
即ち、ADC10は、入力電圧VIを基準電圧±REF/4と比較する比較器11,12で構成され、VI>+REF/4のとき、S1=S2=“H”の信号を出力し、+REF/4≧VI>−REF/4のとき、S1=“L”,S2=“H”の信号を出力し、VI≦−REF/4のとき、S1=S2=“L”の信号を出力するものである。
DAC30は、エンコーダ20Aから与えられる信号X,Y,Zに従って、基準電圧+REF,−REF、または0の電圧V30を出力するもので、スイッチ31〜33で構成されている。スイッチ31は信号Xで制御され、基準電圧−REFを電圧V30として出力するものである。スイッチ32は信号Yで制御され、基準電圧+REFを電圧V30として出力するものである。
スイッチ33は、信号Zで制御されて基準電圧0を電圧V30として出力するものである。これらのスイッチ31〜33は、制御する信号が“L”の時にオン状態となり、“H”の時にはオフ状態となるように設定されている。
増幅部40は、入力電圧VIとDAC30から出力される電圧V30との差の電圧を2倍に増幅して出力電圧VOとして出力するもので、スイッチ41,42,45、同じ容量のキャパシタ43,44、及び演算増幅器46で構成されている。スイッチ41,42は、クロック信号CKが“L”の時に入力電圧VIを選択し、“H”の時にはそれぞれ出力電圧VOとDAC30の電圧V30を選択するものである。
スイッチ41,42の出力側は、それぞれキャパシタ43,44を介してノードN3に接続され、スイッチ45はクロック信号CKが“L”の時にオン状態となって、このノードN3を接地電位GNDに接続するようになっている。そして、演算増幅器46によってノードN3の電圧が増幅され、出力電圧VOとして出力されるようになっている。
次に、エンコーダ20Aによる論理動作を説明する。
クロック信号CKが“L”の時、NAND27,28,29から出力される信号X,Y,Zは、ADC10から与えられる信号S1,S2とは無関係にすべて“H”となる。
一方、クロック信号CKが“H”の時には、入力電圧VIと基準電圧±REF/4との関係に従ってADC10から与えられる信号S1,S2に応じて、出力される信号X,Y,Zが変化する。
VI>+REF/4のときは、ADC10からS1=S2=“H”の信号が与えられ、NAND27,28,29から出力される信号X,Y,Zは、それぞれ“L”,“H”,“H”となる。+REF/4≧VI>−REF/4のとき、ADC10からS1=“L”,S2=“H”の信号が与えられ、信号X,Y,Zは、それぞれ“H”,“H”,“L”となる。また。VI≦−REF/4のとき、ADC10からS1=S2=“L”の信号が与えられ、信号X,Y,Zは、それぞれ“H”,“L”,“H”となる。これらの状態は、図3中のエンコーダ20Aと同じである。
一方、何らかの状態によって、ADC10からS1=“H”,S2=“L”の信号が与えられると、NAND27,28,29から出力される信号X,Y,Zは、それぞれ“H”,“H”,“L”となる。これは、S1=“L”,S2=“H”に対応する信号X,Y,Zと同じである。
以上のように、この実施例1の変換ステージSTGは、ADC10から論理的に矛盾する組み合わせの信号S1,S2が出力されたときに、エンコーダ20Aは、+REF/4≧VI>−REF/4の場合に対応する信号X,Y,Zを生成して、DAC30に与える。これにより、DAC30は、基準電位+REFと基準電位−REFの間がスイッチ31,32を介して短絡されるという異常状態に陥ることが無く、後段の変換ステージでの結果が出るまで、判定を持ち越すときと同じ論理を出力することになる。従って、このような変換ステージSTGを採用することにより、特性のばらつきによってADC10から矛盾のある組み合わせの信号S1,S2が出力された場合でも、正常な変換動作を継続することができるパイプライン型ADCを構成することができるという利点がある。
図4は、本発明の実施例2を示すエンコーダの構成図である。このエンコーダ20Bは、図1中のエンコーダ20Aに代えて設けられるもので、図1及び図3中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
エンコーダ20Bは、ADC10から矛盾のある組み合わせの信号S1,S2(即ち、S1=“H”,S2=“L”)が出力されたときに、例えば、VI≦−REF/4の場合(即ち、S1=S2=“L”)と同じ組み合わせの信号X,Y,Zを生成するものである。
このエンコーダ20Bは、2入力のNAND21、インバータ22,24、及び3入力のNAND25,28で構成されている。信号S1は、NAND21に与えられると共に、インバータ24で反転されてNAND25,28に与えられている。
信号S2は、NAND25に与えられると共に、インバータ22で反転されてNAND28に与えられている。また、NAND21,28,25には、クロック信号CKが共通に与えられ、これらのNAND21,28,25からそれぞれ信号X,Y,Zが出力されるようになっている。
このような論理構成により、エンコーダ20から出力される信号X,Y,Zの組み合わせは、信号S1,S2とクロック信号CKにより、次のようになる。
CK=“L”の時、(X,Y,Z)は、(S1,S2)とは無関係にすべて“H”
CK=“H”の時、
(S1,S2)=(H,H)で、(X,Y,Z)=(L,H,H)
(S1,S2)=(H,L)で、(X,Y,Z)=(L,H,H)
(S1,S2)=(L,H)で、(X,Y,Z)=(H,H,L)
(S1,S2)=(L,L)で、(X,Y,Z)=(H,L,H)
即ち、信号S1=“H”,信号S2=“L”のとき、信号S1=信号S2=“L”のときと同じ組み合わせの信号X,Y,Zが出力される。
以上のように、この実施例2のエンコーダ20Bは、ADC10から矛盾する組み合わせの信号S1,S2が出力されたときに、VI<−REF/4の場合に対応する信号X,Y,Zを生成して、DAC30に与える。これにより、実施例1と同様の利点がある。
更に、このエンコーダ20Bは、実施例1のエンコーダ20Aとは異なり、EORゲートを使用していないので、回路構成が簡素化できると共に、論理演算速度を速くすることができるという利点が有る。
なお、本発明は、上記実施例に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次のようなものがある。
(a) 実施例2のエンコーダ20Bは、信号S1=“H”,信号S2=“L”のとき、信号S1=信号S2=“L”のときと同じ組み合わせの信号X,Y,Zを出力するように構成しているが、信号S1=信号S2=“H”のときと同じ組み合わせの信号X,Y,Zを出力するように構成しても良い。
(b) エンコーダ20A,20Bの論理ゲートの構成は一例であり、同様の論理動作を行うものであれば、どのような構成でも同様に適用可能である。
(c) 実施例1,2では、エンコーダ20A,20BとDAC30とを分離した構成で説明しているが、DACにエンコーダ機能を含めた構成にすることもできる。
(d) 1.5ビット構成の変換ステージに適用した例を説明したが、M+0.5ビット(Mは2以上の整数)構成の場合にも同様に適用可能である。
本発明の実施例1を示す変換ステージSTGの構成図である。 一般的なパイプライン型ADCの概略の説明図である。 従来の変換ステージSTGの一例を示す構成図である。 本発明の実施例2を示すエンコーダの構成図である。
符号の説明
10 ADC
11,12 比較器
20A,20B エンコーダ
21,25,27,28,29 NAND
22,24 インバータ
26 EOR
30 DAC
31〜33,41,42,45 スイッチ
43,44 キャパシタ
46 演算増幅器
ECL エラーコレクション・ロジック
SHA サンプル・ホールド増幅器
STG 変換ステージ

Claims (3)

  1. 入力電圧を第1基準電圧と比較して比較結果の第1信号を出力すると共に、該入力電圧を該第1基準電圧よりも低い第2基準電圧と比較して比較結果の第2信号を出力するアナログ・デジタル変換部と、前記第1信号及び第2信号の組み合わせに応じて、第3基準電圧、該第3基準電圧よりも高い第4基準電圧及び該第3基準電圧よりも低い第5基準電圧の内のいずれか1つの電圧を出力するデジタル・アナログ変換部と、前記入力電圧と前記デジタル・アナログ変換部から出力される電圧との差の電圧を増幅して後段に出力する増幅部とを有する変換ステージを複数段縦続接続し、これらの各変換ステージのアナログ・デジタル変換部から出力される第1信号及び第2信号に基づいて初段の変換ステージに入力されるアナログ電圧に対応するデジタル信号を出力するパイプライン型アナログ・デジタル変換器において、
    前記各変換ステージのデジタル・アナログ変換部は、前記アナログ・デジタル変換部から出力される第1信号及び第2信号の組み合わせに論理的な矛盾が有る場合に、矛盾の無い組み合わせに変更して第3基準電圧、第4基準電圧または第5基準電圧のいずれかの電圧を出力するように構成したことを特徴とするパイプライン型アナログ・デジタル変換器。
  2. 前記デジタル・アナログ変換部は、前記第1信号及び第2信号の組み合わせに論理的な矛盾が有る場合に、前記第3基準電圧を出力することを特徴とする請求項1記載のパイプライン型アナログ・デジタル変換器。
  3. 前記デジタル・アナログ変換部は、前記第1信号及び第2信号の組み合わせに論理的な矛盾が有る場合に、前記第4基準電圧または第5基準電圧を出力することを特徴とする請求項1記載のパイプライン型アナログ・デジタル変換器。
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