JP2009130432A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】A/D変換器等に使用される半導体装置にて、高精度な補間動作を実現する。
【解決手段】複数の基準電圧から所定の基準電圧を選択する電圧選択部と、所定の基準電圧又はアナログ入力信号を入力するスイッチと、信号を増幅するアンプPA1、PA2と、直結されたアンプPA1、PA2の出力に基づいてデジタルレベルを判定する直結ラッチLA2、LA4と、接続された複数のアンプPA1、PA2の出力の平均に基づいてデジタルレベルを判定する補間ラッチLA3とを備え、補間ラッチLA3の判定レベルに対応する基準電圧Vr3を実際に入力して補間ラッチLA3の判定点を設定するようにして、アンプPA1,PA2の利得誤差を含まない適切な判定点を設定できるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、アナログ信号をデジタル値に変換するアナログ/デジタル変換器(A/D変換器)に用いて好適なものである。
高速アナログ/デジタル変換には、一般に並列型A/D変換器が多く使用されている。例えば、分解能がnビットの並列型A/D変換器は、電圧比較器を(2n−1)個並列に配置して、そこへ変換域を(2n−1)個、等間隔に設定した比較基準電圧を与える。そして、各電圧比較器が、アナログ入力信号と比較基準電圧との電圧の高低を比較することによりアナログ/デジタル変換を行っていた。電圧比較器は、一般に入力を増幅するアンプ部と、最終的にデジタル論理レベル(値“1”又は値“0”)を判定するラッチ部に分けられる。
並列型A/D変換器において、並列に配置された電圧比較器には素子ばらつきによってオフセットが存在し、高精度化に対して影響を与えていた。また、分解能が上がるに従って電圧比較器の数が指数関数的に増加し、これと同時にアナログ信号源から見た場合の負荷も指数関数的に増大するという問題があった。つまり、並列型A/D変換器の高精度化には、電圧比較器の精度、及び回路規模の二点が課題になっている。
ここで、前記課題の一つである電圧比較器の精度に関しては、従来はオフセットキャリブレーションが多く使われている。オフセットキャリブレーションについて、図11を参照して説明する。
キャリブレーション時には、図11(a)に示すようにアンプPBの入力(容量CBとアンプPBの節点)をコモンモード電位Vcm(基準となる電位)に接続する。アンプPBは、コモンモード電位Vcmを増幅して出力電圧VxをラッチLBに伝える。ラッチLBは、アンプPBからの出力電圧Vxを基にオフセットキャンセルを行うことにより、図11(c)に示すようにコモンモード電位入力時のアンプPBの出力Vxを判定点として設定する。
また、キャリブレーション時には、スイッチSBを開き(オフ)、スイッチSBxを閉じた(オン)状態とすることによって、比較基準電圧Vrを容量CBに供給する。これにより、容量CBには、電位差(Vr−Vcm)に応じた電荷が充電される。
通常動作時には、図11(b)に示すようにアンプPBの入力はコモンモード電位Vcmから切り離される。また、スイッチSBを閉じ(オン)、スイッチSBxを開いた(オフ)状態にして、アナログ入力信号Vinが容量CBに供給される。容量CBの電荷は保存されるので、アンプPBの入力がVcm+(Vin−Vr)に変化し、その出力がVx+G(Vin−Vr)となる(GはアンプPBの利得)。そして、ラッチLBが、アンプPBの出力と判定点Vxとを比較することによって、比較基準電圧Vrとアナログ入力信号Vinとの比較動作が実現される。
また、前記課題の一つである並列型A/D変換器における回路規模に関しては、特にアナログ信号源側から見た場合の負荷を軽減するために、補間処理を行うことによってアナログ信号源に接続される回路を間引く方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。
上述した両方の方法を組み合わせることにより、実際に判定を行う電圧比較器の数は同じでも補間によって仮想的な比較基準電圧との間で判定が可能となり、アナログ信号源の負荷は軽減されるとともに、電圧比較器の精度は必要とされる精度を得ていた。また、補間処理とバックグラウンドキャリブレーションを組み合わせる方法も提案されている(例えば、非特許文献2参照。)。
Peter C. S. Scholtens, Maarten Vertregt; A 6-b 1.6-Gsample/s flash ADC in 0.18-μm CMOS using averaging termination, IEEE Journal of Solid-State Circuits, vol. 37, pp. 1599 - 1609, December 2002. G. Feygin, K. Nagaraj, R. Chattopadhyay, R. Herrera, I. Papantonopoulos, D. Martin, P. Wu, S. Pavan; A 165 MS/s 8-bit CMOS A/D converter with background offset cancellation, 2001 IEEE Custom Integrated Circuits Conferences, May 2001
しかしながら、従来の並列型A/D変換器において、補間処理に係る電圧比較器は、仮想的にキャリブレーションされるだけであり、判定点に誤差が発生するおそれがあった。具体的には、従来の方法では、比較基準電圧に対して直結され得る電圧比較器及び補間処理に係る電圧比較器のオフセットはそれぞれキャンセル可能である。しかし、補間処理に係る電圧比較器、より詳細には補間処理に係るラッチに信号を与える前段までの回路の利得誤差(ゲインエラー)によって、理想的な補間点から判定点に誤差が発生することがあるという問題があった。
前記問題について、図12を参照して説明する。
キャリブレーション時には、図12(a)に示すようにスイッチSC1、SC2を開き、スイッチSC1x、SC2xを閉じた状態とすることによって、容量CC1に比較基準電圧Vr2を供給し、容量CC2に比較基準電圧Vr4を供給する。また、スイッチSC1g、SC2gを閉じ、容量CC1とアンプPC1の節点、及び容量CC2とアンプPC2の節点をコモンモード電位Vcmに接続する。これにより、容量CC1、CC2には、電位差(Vr2−Vcm)、(Vr4−Vcm)に応じた電荷がそれぞれ充電される。
また、アンプPC1はオフセットのない理想的なアンプであり、一方、アンプPC2はオフセットを有するものとし、アンプPC1、PC2は、コモンモード電位Vcmが入力され、このとき出力電圧Vcm、Vxをそれぞれ出力する。ラッチLC2、LC4は、アンプPC1、PC2からの出力を基にオフセットキャンセルを行い、図12(c)に示すようにラッチLC2はアンプPC1の出力Vcmを判定点として設定し、ラッチLC4はアンプPC2の出力Vxを判定点として設定する。また、ラッチLC3には、アンプPC1、PC2の出力の平均である(Vx+Vcm)/2相当の電圧が入力され、それを基にオフセットキャンセルを行い、図12(c)に示すようにV3a(=(Vx+Vcm)/2)を判定点として設定する。
通常動作時において、図12(b)に示すようにアンプPC1、PC2の入力がコモンモード電位Vcmから切り離され、スイッチSC1、SC2を閉じ、スイッチSC1x、SC2xを開いた状態とすることによって、容量CC1、CC2にアナログ入力信号Vinがそれぞれ供給される。ここで、アナログ入力信号Vinを(Vr4+Vr2)/2とすると、アンプPC1、PC2の入力が(Vcm+ΔV)、(Vcm−ΔV)に変化し、アンプPC1、PC2の出力が、Va(=Vcm+G’(ΔV))、Vb(=Vx+G”(ΔV))となる。なお、ΔVは(Vr4−Vr2)/2であり、G’、G”は、それぞれアンプPC1、PC2の利得である。したがって、ラッチLC3には、アンプPC1、PC2の出力の平均である(Va+Vb)/2相当の電圧が入力される。
ここで、図12(c)に示されるように、アンプPC1、PC2の利得G’、G”が異なると、仮想的なキャリブレーションにより設定された判定点V3aと、電圧Vr4とVr2の中間電圧(Vr4+Vr2)/2がアナログ入力信号Vinとして実際に入力された場合のラッチLC3の入力V3bとが異なってしまう。つまり、補間処理に係る電圧比較器においては、仮想的にキャリブレーションを行うと、判定点を適切に設定できないおそれがあった。これは、図12に示した例によれば、補間処理に係るラッチLC3のキャリブレーションが、補間に関係するアンプPC1、PC2の利得が同一である場合にのみ、比較基準電圧Vr2、Vr4の中間電圧である電圧Vr3相当に仮想的に設定されるよう行われることを前提としているためである。
本発明の目的は、A/D変換器等に使用される半導体装置にて、高精度な補間動作を実現することにある。
本発明の半導体装置は、複数の基準電圧の中から所定の基準電圧を選択する電圧選択部と、所定の基準電圧又はアナログ入力信号を入力する入力部と、入力部からの入力に応じた信号を増幅する増幅部と、増幅部の出力に基づいてアナログ入力信号に係るデジタルレベルを判定する判定部とを備える。判定部は、単数の増幅部の出力を基に判定を行う第1判定部と、複数の増幅部の出力を基に判定を行う第2判定部とを有し、第2判定部の判定点を、当該第2判定部の判定レベルに対応する基準電圧を入力して設定する。
本発明によれば、複数の増幅部の出力を基に判定を行う第2判定部の判定点が、判定対象の基準電圧を実際に入力し設定されるので、増幅部の利得誤差を含まない適切な判定点を設定することができ、高精度な補間動作を実現させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1を参照し、本発明の実施形態に係るキャリブレーション(補正動作)の原理について説明する。
図1(a)〜(c)は、本実施形態における半導体装置の原理を説明するための図である。なお、図1(a)及び(b)においては、説明の便宜上、比較基準電圧Vr2、Vr3、Vr4に対応する構成のみを図示している。
図1(a)及び(b)において、比較基準電圧Vr2,Vr3,Vr4は、基準電圧を抵抗分圧などにより分圧することにより生成され、等間隔に設定されている。例えば、比較基準電圧Vr2,Vr3,Vr4は、Vr2<Vr3<Vr4かつ(Vr4−Vr3)=(Vr3−Vr2)の関係を有する。
SEL1は、比較基準電圧Vr2,Vr3,Vr4の中から出力される比較基準電圧を選択する電圧選択部である。スイッチSA1、SA1x、及びスイッチSA2、SA2xは、電圧選択部SEL1により選択された比較基準電圧又はアナログ入力信号の一方が容量CA1及びCA2に供給されるよう切り替えるスイッチである。
PA1、PA2は、入力信号を増幅して出力するアンプであり、入力端が容量CA1、CA2に接続されている。また、アンプPA1と容量CA1間の節点に、スイッチSA1gを介してコモンモード電位Vcmが供給可能であり、アンプPA2と容量CA2間の節点に、スイッチSA2gを介してコモンモード電位Vcmが供給可能である。
LA2,LA3,LA4は、最終的にアナログ入力信号に係るデジタル論理レベル(値“1”又は値“0”)の判定を行うラッチである。ラッチLA2,LA4は、アンプPA1、PA2に直結されたラッチ(「直結ラッチ」と称す。)であり、接続されたアンプ出力を基に比較基準電圧とアナログ入力信号の大小関係を比較しデジタル論理レベルの判定を行う。また、ラッチLA3は、2つのアンプPA1、PA2の出力が接続されるラッチ(「補間ラッチ」と称す。)であり、接続されたアンプ出力の平均を基にデジタル論理レベルの判定を行う。
図1(a)は、直結ラッチLA2,LA4の判定点を設定している状態、すなわち直結された電圧比較器のキャリブレーションを行っている状態を示している。また、図1(b)は、補間ラッチLA3の判定点を設定している状態、すなわち補間処理を行う電圧比較器のキャリブレーションを行っている状態を示している。
まず、図1(a)に示すように、スイッチSA1g、SA2gを閉じた状態として、アンプPA1、PA2の入力をコモンモード電位Vcmに接続する。これにより、アンプPA1、PA2は、出力としてオフセット成分を出力する。ここでは、アンプPA1、PA2は、コモンモード電位Vcmの入力時に、出力電圧Vcm、Vxをそれぞれ出力するものとする。ラッチLA2、LA4は、直結されたアンプPA1、PA2からの出力を基にオフセットキャンセルを行い、図1(c)に示すようにラッチLA2、LA4は電圧Vcm、Vxを判定点としてそれぞれ設定する。
また、スイッチSA1x、SA2xに対してそれぞれ出力される比較基準電圧としてVr2、Vr4が電圧選択部SEL1により選択され、かつスイッチSA1、SA2を開き、スイッチSA1x、SA2xを閉じた状態とする。これにより、比較基準電圧Vr2、Vr4が容量CA1、CA2に供給され、容量CA1、CA2には、電位差(Vr2−Vcm)、(Vr4−Vcm)に応じた電荷がそれぞれ充電される。言い換えれば、容量CA1、CA2に、ラッチLA2、LA4の判定レベルに対応する比較基準電圧Vr2、Vr4が記憶される。
続いて、容量CA1、CA2に、電位差(Vr2−Vcm)、(Vr4−Vcm)に応じた電荷がそれぞれ充電された状態で、図1(b)に示すように、スイッチSA1g、SA2gを開いてアンプPA1、PA2とコモンモード電位Vcmとの接続を切断し、アンプPA1、PA2を高インピーダンス状態とする。また、電圧選択部SEL1は、スイッチSA1x、SA2xに対して出力される比較基準電圧としてラッチLA3の判定レベルに対応する電圧Vr3を選択する。
これにより、容量CA1、CA2によって、電位差(Vr3−Vr2)、(Vr3−Vr4)に相当する電圧変化がアンプPA1、PA2に加わる。具体的には、アンプPA1、PA2の入力が、それぞれ(Vcm+(Vr3−Vr2))、(Vcm−(Vr3−Vr4))に変化する。したがって、アンプPA1、PA2の利得をG’、G”とすると、アンプPA1、PA2の出力は、図1(c)に示すように、Va(=Vcm+G’(Vr3−Vr2))、Vb(=Vx+G”(Vr3−Vr4))となる。
この2つのアンプPA1、PA2からの出力を基に、ラッチLA3は、オフセットキャンセルを行い、図1(c)に示すように電圧Va、Vbの平均(電圧Va、Vbの中間電圧)であるVPを判定点として設定する。
このように、本実施形態では、補間処理に係る電圧比較器(補間ラッチ)のキャリブレーションを行う場合に、仮想的にキャリブレーションを行うのではなく、判定対象の比較基準電圧を実際に入力してキャリブレーションを行う。これにより、補間ラッチに接続される2つのアンプの利得が同一でなくとも、直接的に通常の動作状態と同じ状態で補間点の状態を再現して、補間ラッチの判定点を設定することができる。したがって、判定点に誤差が発生することを防止し、誤差を含まない適切な判定点を設定することができ、高精度な補間動作を実現させることができる。
図2は、本発明の一実施形態による半導体装置を適用した並列型A/D変換器の構成例を示す図である。図2に示す並列型A/D変換器は、入力されるアナログ入力信号Vinを3ビットのデジタル信号D0−D2に変換する。なお、図2においては、シングル構成の場合を一例として示しているが、差動信号を用いる場合には、電圧比較器等を後述する図9に示すように構成すれば良い。
図2において、スイッチSr0、Sr1、…、Sr6は、電圧VRHと電圧VRL間を分圧(例えば、抵抗分圧)して得られる比較基準電圧Vr0、Vr1、…、Vr6を選択して出力する。また、スイッチSu及びSuxは、アンプPA0→PA1→…→PA6の方向にキャリブレーションが順次実行されるときにはスイッチSuを開き、スイッチSuxを閉じた状態とされ、逆にアンプPA6→PA5→…→PA0の方向にキャリブレーションが順次実行されるときにはスイッチSuを閉じ、スイッチSuxを開いた状態とされる。
スイッチSAi、SAix(i=0〜6)は、比較基準電圧又はアナログ入力信号Vinの一方が、アンプPAiに接続された容量CAiに供給されるよう切り替えるスイッチである。容量CAiは、キャリブレーション時にはスイッチSAixを介して比較基準電圧が供給され、通常動作時にはスイッチSAiを介してアナログ入力信号Vinが供給される。
アンプPAiは、入力信号を増幅して出力する。アンプPAiの入力端は、容量CAiに接続されているとともに、スイッチSAigを介してコモンモード電位Vcmが供給可能となっている。
ラッチLA0〜LA12は、アナログ入力信号Vinに係るデジタル論理レベル(値“1”又は値“0”)の判定を行う。アンプPAiに直結された直結ラッチLA(2i)は、接続されたアンプ出力を基に比較基準電圧とアナログ入力信号Vinの大小関係の判定を行う。また、2つのアンプPAi、PA(i+1)の出力が接続される補間ラッチLA(2i+1)は、接続されたアンプ出力の平均を基に判定を行う(ただし、補間ラッチに関してはi=0〜5とする)。
接続部11は、ラッチLA0〜LA12と、エンコーダ12との接続を制御する。接続部11は、例えば複数のスイッチを有するマルチプレクサにより構成される。エンコーダ12は、接続部11を介して選択的に供給されるラッチLA0〜LA12の出力をデコードしてデジタル信号D0−D2を出力する。
ここで、本実施形態における並列型A/D変換器は、通常動作を実行しつつバックグラウンドでキャリブレーションを行う。すなわち、あるアンプとラッチがキャリブレーション中は、キャリブレーション中でないアンプとラッチを用いて通常動作を行い、アナログ入力信号Vinを3ビットのデジタル信号に変換する。
3ビットの分解能であれば、アンプを7個、ラッチを13個設ける必要はないが、図2に示すようにアンプ及びラッチを必要数よりも多く設けて、あるアンプとラッチとの組がキャリブレーションを行っている場合には、隣接するアンプとラッチとの組により通常動作を行う。なお、図2は、アンプPA1、PA2及びラッチLA2、LA4についてキャリブレーションを行っている状態を示しており、図3は、補間ラッチLA3についてキャリブレーションを行っている状態を示している。
本実施形態における並列型A/D変換器が有するアンプPA及びラッチLAについて説明する。以下では、アンプPA及びラッチLAが、差動回路の場合を一例として説明する。
図4は、本実施形態におけるアンプPAの構成例を示す回路図である。アンプPAは、抵抗R11、R12、及びNMOSトランジスタM11、M12を有する。抵抗R11、R12は負荷素子をなすものであり、NMOSトランジスタM11、M12は、駆動素子をなすものである。
抵抗R11、R12は、一端が電源電圧(VDD)に接続され、NMOSトランジスタM11、M12は、ソースが電流源に接続されている。また、NMOSトランジスタM11は、ゲートに正相入力信号VPIPが供給され、ドレインが抵抗R11の他端に接続されている。同様に、NMOSトランジスタM12は、ゲートに逆相入力信号VPINが供給され、ドレインが抵抗R12の他端に接続されている。アンプPAは、NMOSトランジスタM11のドレインと抵抗R11の他端との接続点の電圧を逆相出力信号VPONとして出力し、NMOSトランジスタM12のドレインと抵抗R12の他端との接続点の電圧を正相出力信号VPOPとして出力する。
なお、図4に示したアンプの構成は一例であり、本発明はこれに限定されるものではなく、一般的な入力信号を増幅して出力するアンプが適用可能である。
図5は、本実施形態におけるラッチLAの構成例を示す回路図である。図5(a)に示すように、ラッチLAは、PMOSトランジスタM21、M22と、NMOSトランジスタM23、M24と、キャリブレーション回路31、32と、インバータ33、34と、スイッチ35とを有する。
PMOSトランジスタM21、M22は駆動素子をなすものである。PMOSトランジスタM21は、ソースが電源電圧(VDD)に接続され、ドレインがノードN21に接続され、ゲートに正相入力信号VLIPが供給される。また、PMOSトランジスタM22は、ソースが電源電圧(VDD)に接続され、ドレインがノードN22に接続され、ゲートに逆相入力信号VLINが供給される。ここで、正相入力信号VLIP及び逆相入力信号VLINは、アンプPAの正相出力信号VPOP及び逆相出力信号VPONに対応する。
NMOSトランジスタM23、M24は負荷素子をなすものである。NMOSトランジスタM23は、ドレインがノードN21に接続され、ゲートがノードN22に接続され、ソースが接地されている。また、NMOSトランジスタM24は、ドレインがノードN22に接続され、ゲートがノードN21に接続され、ソースが接地されている。
インバータ33は、入力端がノードN21に接続され、ノードN21の論理レベルに基づいて逆相出力信号VLONを出力する。インバータ34は、入力端がノードN22に接続され、ノードN22の論理レベルに基づいて正相出力信号VLOPを出力する。
スイッチ35は、リセット用のスイッチであり、クロック信号CKがハイレベル(“H”)の場合に閉じ、クロック信号CKがローレベル(“L”)の場合に開くよう制御される。したがって、ラッチLAは、クロック信号CKが“H”(スイッチ35がオン状態)の場合にリセットされ、クロック信号CKが“L”(スイッチ35がオフ状態)の場合に判定動作を行う。
図5(b)は、キャリブレーション回路の構成例を示す回路図である。キャリブレーション回路は、キャリブレーション用のPMOSトランジスタM25と、スイッチ36、37と、容量CI1、CI2と、スイッチ制御回路38とを有する。
PMOSトランジスタM25は、そのドレイン側にキャリブレーション用の電流を出力する。PMOSトランジスタM25は、ソースが対応するPMOSトランジスタM21、M22のソース(電源電圧VDD)に接続され、ドレインが対応するPMOSトランジスタM21、M22のドレインに接続されている。
スイッチ36、37は、それぞれの一方のノードが負帰還用ノードVLO側、他方のノードがPMOSトランジスタM25のゲート側となるように、負帰還用ノードVLOとPMOSトランジスタM25のゲートとの間に直列接続される。また、スイッチ36、37の他方のノードと接地との間に容量CI1、CI2が接続されている。なお、負帰還用ノードVLOは、インバータ34、33の出力端に接続されている。
スイッチ36は、スイッチ制御信号CTL1によりオン/オフ制御され、スイッチ制御信号CTL1が“H”の場合に閉じ、スイッチ制御信号CTL1が“L”の場合に開くよう制御される。同様に、スイッチ37は、スイッチ制御信号CTL2によりオン/オフ制御され、スイッチ制御信号CTL2が“H”の場合に閉じ、スイッチ制御信号CTL2が“L”の場合に開くよう制御される。
スイッチ制御回路38は、キャリブレーション指示信号RESET及びクロック信号CKが入力され、スイッチ制御信号CTL1、CTL2を生成する。
図6は、図5(b)に示したスイッチ制御回路38の動作を示すタイミングチャートである。図6において、RESETはキャリブレーション指示信号、CKはクロック信号、VLOは負帰還用ノード(インバータの出力)のレベル、CTL1、CTL2はスイッチ制御信号を示している。図6に示すように、ラッチLAの判定結果(インバータの出力)を負帰還として戻し、それに応じた電荷の充放電を繰り返すことにより、“1”と“0”の境界点にバイアスを設定する。
次に、本実施形態における並列型A/D変換器の動作について説明する。なお、本実施形態における並列型A/D変換器の具体的なA/D変換に係る動作(通常動作)は、従来の並列型A/D変換器と同様であるので、その説明は省略し、A/D変換に係る動作のバックグラウンドで行う補正動作(キャリブレーション)について説明する。
図7は、本実施形態における並列型A/D変換器の補正動作(キャリブレーション)を示すタイミングチャートである。図7において、φuはスイッチSu及びSuxを制御する制御信号である。ここで、スイッチSu及びSuxは、制御信号φuによって排他的にオン/オフ制御され、制御信号φuが“H”の場合にスイッチSuが閉じ、“L”の場合にスイッチSuxが閉じるよう制御される。
また、φia(i=0〜6)は、スイッチSAixを制御する制御信号である。制御信号φiaが“H”の場合にスイッチSAixが閉じ、“L”の場合にスイッチSAixが開くよう制御される。すなわち、制御信号φiaが“H”の場合にスイッチSAixが閉じることによって、アンプPA及びラッチLAからなる後段の電圧比較器に対して比較基準電圧が入力されてキャリブレーションが行われる。
図8は、図7に示した期間P11での動作、すなわちアンプPA1、PA2及びそれに直結された直結ラッチLA2、LA4と、アンプPA1、PA2に接続された補間ラッチLA3のキャリブレーションの詳細を示すタイミングチャートである。なお、図8においては、アンプPA1、PA2、及びラッチLA2、LA3、LA4のキャリブレーションに係る信号のみを図示し、その他の信号については図示を省略している。
図8において、CKはクロック信号であり、RESET(LAi)はラッチLAiに入力されるキャリブレーション指示信号である。キャリブレーション指示信号RESET(LAi)が“H”の場合に、対応するラッチLAiでキャリブレーションが行われ、判定点が設定される。
φ1a、φ2aはそれぞれスイッチSA1x、SA2xを制御する制御信号である。φ1b、φ2bはそれぞれスイッチSA1g、SA2gを制御する制御信号であり、φ1c、φ2cはそれぞれスイッチSA1、SA2を制御する制御信号である。また、φr2、φr3、φr4、φr6は、それぞれスイッチSr2、Sr3、Sr4、Sr6を制御する制御信号である。各制御信号が“H”の場合に対応するスイッチが閉じ、“L”の場合に対応するスイッチが開く。
時刻T11において、制御信号φ1c、φ2cが“H”から“L”に変化し、制御信号φ1a、φ1b、φ2a、φ2bが“L”から“H”に変化することによって、スイッチSA1,SA2が開くとともに、スイッチSA1x、SA1g、SA2x、SA2gが閉じられる。このとき、制御信号φr2、φr4が“H”であるので、スイッチSr2、Sr4は閉じている。また、キャリブレーション指示信号RESET(LA4)、RESET(LA2)が“L”から“H”に変化する。
これにより、並列型A/D変換器の各スイッチは、図2に示すような状態に制御される。このようにして、アンプPA2、PA4及びそれに直結された直結ラッチLA2、LA4のキャリブレーションを行い、直結ラッチLA2、LA4は直結されたアンプPA2、PA4の出力を基に判定点を設定する。また、図2から明らかなように、比較基準電位Vr2、Vr4が容量CA1、CA2にそれぞれ供給され、容量CA1、CA2には、電位差(Vr2−Vcm)、(Vr4−Vcm)に応じた電荷が充電される。
続いて、時刻T12において、キャリブレーション指示信号RESET(LA4)、RESET(LA2)、及び制御信号φ1b、φ2b、φr2、φr4が、“H”から“L”に変化する。また、キャリブレーション指示信号RESET(LA3)及び制御信号φr3が“L”から“H”に変化する。これにより、スイッチSA1g、SA2g、Sr2、Sr4が開くとともに、スイッチSr3が閉じられる。すなわち、並列型A/D変換器の各スイッチは、図3に示すような状態に制御される。
このようにして、アンプPA2、PA4に接続された補間ラッチLA3のキャリブレーションを行い、補間ラッチLA3は接続されたアンプPA2、PA4の出力の平均を基に判定点を設定する。ここで、容量CA1、CA2に比較基準電圧Vr3(Vr2とVr4との中間電圧)が供給され、かつスイッチSA1g、SA2gは開いている。したがって、アンプPA2、PA4の出力は、アナログ入力信号Vinとして電圧Vr3が入力された場合に相当する出力となり、アンプPA2、PA4の利得が異なったとしても、電圧Vr3に対応した適切な判定点を設定することができる。
そして、時刻T13において、キャリブレーション指示信号RESET(LA3)及び制御信号φ1a、φ2a、φr3が“H”から“L”に変化し、制御信号φr4、φr6が“L”から“H”に変化する。また、制御信号φ1c、φ2cが“L”から“H”に変化する。このようにして並列型A/D変換器の各スイッチが制御され、アンプPA1、PA2及びそれに直結された直結ラッチLA2、LA4と、アンプPA1、PA2に接続された補間ラッチLA3のキャリブレーションを終了する。
次に、時刻T13から所定時間経過後の時刻T14において、制御信号φ2cが“H”から“L”に変化するとともに、制御信号φ2a、φ2b及びキャリブレーション指示信号RESET(LA4)が“L”から“H”に変化し、アンプPA2、PA3及びそれに直結された直結ラッチLA4、LA6と、アンプPA2、PA3に接続された補間ラッチLA5のキャリブレーションが開始される。
以上のように、図8に示す例では、時刻T11〜時刻T12の期間においてアンプPA1、PA2及びそれに直結された直結ラッチLA2、LA4のキャリブレーションが行われ、時刻T12〜時刻T13の期間においてアンプPA1、PA2に接続された補間ラッチLA3のキャリブレーションが行われる。また、アンプPA1、PA2、及びラッチLA2、LA3、LA4のキャリブレーション中は、図2及び図3に示すように、ラッチLA0、LA7〜LA12の出力がエンコーダ12に供給されるよう接続部11により接続制御されてアナログ入力信号Vinに係るA/D変換動作が実現される。
図9は、差動型回路を適用して構成した本実施形態におけるアンプPA及びラッチLAの一例を示す回路図である。なお、図9においては、説明の便宜上、並列型A/D変換器が有するアンプPA及びラッチLAの一部、すなわち2つのアンプPAa、PAbと、それに直結された直結ラッチLAa、LAbと、アンプPAa、PAbに接続された補間ラッチLAcとを一例として示している。
容量Capは、スイッチを介して正相アナログ入力信号Vip又は正相比較基準電圧Vrapが供給され、容量Canは、スイッチを介して逆相アナログ入力信号Vin又は逆相比較基準電圧Vranが供給される。アンプPAaは、正相側入力が、容量Capに接続されているとともに、スイッチSAapを介してコモンモード電位Vcmが供給可能となっており、逆相側入力が、容量Canに接続されているとともに、スイッチSAanを介してコモンモード電位Vcmが供給可能となっている。
また、容量Cbpは、スイッチを介して正相アナログ入力信号Vip又は正相比較基準電圧Vrbpが供給され、容量Cbnは、スイッチを介して逆相アナログ入力信号Vin又は逆相比較基準電圧Vrbnが供給される。アンプPAbは、正相側入力が、容量Cbpに接続されているとともに、スイッチSAbpを介してコモンモード電位Vcmが供給可能となっており、逆相側入力が、容量Cbnに接続されているとともに、スイッチSAbnを介してコモンモード電位Vcmが供給可能となっている。
ここで、各ラッチLAa、LAb、LAcは、正相及び逆相のそれぞれに2つの入力(正相第1入力Vi1p、正相第2入力Vi2p、逆相第1入力Vi1n、逆相第2入力Vi1n)を有し、判定結果を1つの差動出力(正相出力Vop及び逆相出力Von)として出力する。
直結されたアンプPAaの出力を基に判定等を行うラッチ(直結ラッチ)LAaは、正相第1入力及び正相第2入力にアンプPAaの正相出力がともに入力され、逆相第1入力及び逆相第2入力にアンプPAaの逆相出力がともに入力される。同様に、直結されたアンプPAbの出力を基に判定等を行うラッチ(直結ラッチ)LAbは、正相第1入力及び正相第2入力にアンプPAbの正相出力がともに入力され、逆相第1入力及び逆相第2入力にアンプPAbの逆相出力がともに入力される。
また、アンプPAaの出力とアンプPAbの出力とに基づいて判定等を行うラッチ(補間ラッチ)LAcは、正相第1入力及び正相第2入力にアンプPAaの正相出力及びアンプPAbの正相出力がそれぞれ入力され、逆相第1入力及び逆相第2入力にアンプPAaの逆相出力及びアンプPAbの逆相出力がそれぞれ入力される。
図10は、図9に示したラッチLA(LAa、LAb、LAc)の構成例を示す回路図である。図10に示すように、ラッチLAは、PMOSトランジスタM31、M32、M33、M34と、NMOSトランジスタM35、M36と、キャリブレーション回路51、52と、インバータ53、54と、スイッチ55とを有する。
PMOSトランジスタM31、M32、M33、M34は駆動素子をなすものである。PMOSトランジスタM31、M32は、ソースが電源電圧(VDD)に接続され、ドレインがノードN31に接続される。PMOSトランジスタM31のゲートに正相第1入力Vi1pが供給され、PMOSトランジスタM32のゲートに正相第2入力Vi2pが供給される。また、PMOSトランジスタM33、M34は、ソースが電源電圧(VDD)に接続され、ドレインがノードN32に接続される。PMOSトランジスタM33のゲートに逆相第1入力Vi1nが供給され、PMOSトランジスタM34のゲートに逆相第2入力Vi2nが供給される。
NMOSトランジスタM35、M36は負荷素子をなすものである。NMOSトランジスタM35は、ドレインがノードN31に接続され、ゲートがノードN32に接続され、ソースが接地されている。また、NMOSトランジスタM36は、ドレインがノードN32に接続され、ゲートがノードN31に接続され、ソースが接地されている。
キャリブレーション回路51、52は、図5(b)と同様に構成される。インバータ53は、入力端がノードN31に接続され、ノードN31の論理レベルに基づいて逆相出力Vonを出力する。インバータ54は、入力端がノードN32に接続され、ノードN32の論理レベルに基づいて正相出力Vopを出力する。
スイッチ55は、リセット用のスイッチであり、クロック信号CKが“H”の場合に閉じ、クロック信号CKが“L”の場合に開くよう制御される。つまり、ラッチLAは、クロック信号CKが“H”(スイッチ55がオン状態)の場合にリセットされ、クロック信号CKが“L”(スイッチ55がオフ状態)の場合に判定動作を行う。
なお、上述した説明では、アンプPAに直結された直結ラッチLAについては、複数個の直結ラッチを同時にキャリブレーションするようにしているが、1個毎にキャリブレーションを行うようにしても良い。また、アンプPAに直結された直結ラッチLAのキャリブレーションを行った後に、そのアンプPAに接続された補間ラッチLAのキャリブレーションを行うようにしているが、アンプPAの入力端が接続された容量に比較基準電位とコモンモード電位Vcmとの電位差に応じた電荷が充電されていれば、直結ラッチLAのキャリブレーションを行う前に、補間ラッチLAのキャリブレーションを行うことも可能である。
また、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の諸態様を付記として以下に示す。
(付記1)複数の基準電圧の中から所定の基準電圧を選択する電圧選択部と、
前記所定の基準電圧又はアナログ入力信号を入力する入力部と、
前記入力部からの入力に応じた信号を増幅する増幅部と、
前記増幅部の出力に基づいて、前記アナログ入力信号に係るデジタルレベルを判定する判定部とを備え、
前記判定部は、単数の前記増幅部の出力を基に前記デジタルレベルの判定を行う第1判定部と、複数の前記増幅部の出力を基に前記デジタルレベルの判定を行う第2判定部とを有し、
前記第2判定部の判定点を、当該第2判定部の判定レベルに対応する前記基準電圧を前記入力部より入力して設定することを特徴とする半導体装置。
(付記2)前記入力部と前記増幅部との間に、当該増幅部に接続された前記第1判定部の判定レベルに対応する前記基準電圧が記憶される記憶部を備えることを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記3)前記記憶部に前記第1判定部に係る前記基準電圧が記憶された後、前記第2判定部に係る前記基準電圧を前記入力部より入力して前記第2判定部の判定点を設定することを特徴とする付記2記載の半導体装置。
(付記4)前記第2判定部が接続される前記複数の増幅部にそれぞれ接続された前記第1判定部の判定点を設定した後、当該第2判定部の判定点を設定することを特徴とする付記2記載の半導体装置。
(付記5)前記第2判定部が接続される前記複数の増幅部にそれぞれ接続された前記第1判定部の判定点を設定するとき、少なくとも2つ以上の前記第1判定部の判定点の設定を同時に行うことを特徴とする付記4記載の半導体装置。
(付記6)前記判定部に対する判定点の設定動作中に、前記判定点の設定動作中にない前記判定部を用いて前記アナログ入力信号に係るデジタルレベルの判定動作を行うことを特徴とする付記1〜5の何れか1項に記載の半導体装置。
本発明の実施形態に係る原理を説明するための図である。 本実施形態における並列型A/D変換器の構成例を示す図である。 本実施形態における補間ラッチの補正について説明するための図である。 アンプの回路構成例を示す図である。 ラッチの回路構成例を示す図である。 図5に示すスイッチ制御回路の動作を示すタイミングチャートである。 本実施形態における並列型A/D変換器の補正動作を示すタイミングチャートである。 図7に示した期間P11での詳細な動作を示すタイミングチャートである。 本実施形態におけるアンプ及びラッチの一例を示す図である。 図9に示したラッチの構成例を示す図である。 電圧比較器のオフセットキャリブレーションを説明するための図である。 従来技術における課題を説明するための図である。
符号の説明
CA 容量
PA アンプ
LA ラッチ(判定部)
SEL1 電圧選択部
SA、SAx、SAg スイッチ(入力部)
Sr0〜Sr6 スイッチ(電圧選択部)
11 接続部
12 エンコーダ

Claims (5)

  1. 複数の基準電圧から所定の基準電圧を選択する電圧選択部と、
    前記所定の基準電圧又はアナログ入力信号を入力する入力部と、
    前記入力部からの入力に応じた信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部の出力に基づいて、前記アナログ入力信号に係るデジタルレベルを判定する判定部とを備え、
    前記判定部は、単数の前記増幅部の出力を基に前記デジタルレベルの判定を行う第1判定部と、複数の前記増幅部の出力を基に前記デジタルレベルの判定を行う第2判定部とを有し、
    前記第2判定部の判定点を、当該第2判定部の判定レベルに対応する前記基準電圧を前記入力部より入力して設定することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記入力部と前記増幅部との間に、当該増幅部に接続された前記第1判定部の判定レベルに対応する前記基準電圧が記憶される記憶部を備えることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第2判定部が接続される前記複数の増幅部にそれぞれ接続された前記第1判定部の判定点を設定した後、当該第2判定部の判定点を設定することを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記第2判定部が接続される前記複数の増幅部にそれぞれ接続された前記第1判定部の判定点を設定するとき、少なくとも2つ以上の前記第1判定部の判定点の設定を同時に行うことを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記判定部に対する判定点の設定動作中に、前記判定点の設定動作中にない前記判定部を用いて前記アナログ入力信号に係るデジタルレベルの判定動作を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の半導体装置。
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