JP2015226103A - 増幅回路及びイメージセンサ - Google Patents
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Abstract
【課題】小面積かつ寄生容量による利得誤差の小さい増幅回路及びイメージセンサを提供する。【解決手段】一実施形態に係る増幅回路は、第1,第2の電流源と、第1,第2の積分容量と、第1,第2の増幅スイッチと、第1,第2のリセットスイッチと、比較器とを備える。第1(第2)の積分容量は、第1(第2)の電流源と第1(第3)の電圧源との間に接続される。第1(第2)の増幅スイッチは、第1(第2)の電流源と第1(第2)の積分容量と間に接続される。第1(第2)のリセットスイッチは、第1(第2)の積分容量と第1(第2)の増幅スイッチとが接続される第1(第2)の接続点と、第2(第4)の電圧源と、の間に接続される。比較器は、入力電圧と第1の接続点の電圧と、の比較結果に応じて第1のリセットスイッチ及び第2のリセットスイッチを開閉する。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、増幅回路及びイメージセンサに関する。
従来、CMOSイメージセンサなどのイメージセンサでは、受光部が出力した信号を増幅器により増幅し、増幅された信号をAD変換することによりデジタル信号が生成される。増幅器として、例えば、増幅利得が可変なPGA(Programmable Gain Amplifier)が用いられる。PGAは、受光部が出力した信号の信号強度に応じた利得で信号を増幅する。CMOSイメージセンサでは、画素の列ごとにこのような増幅回路とAD変換器とが配置され、これらを並列動作させることで高速読み出しを行うことが一般的である。このため、個々の増幅回路には、低消費電力かつ小面積であることが求められている。
イメージセンサに用いられる増幅回路の1つとして、CBSC(Comparator based Switched Capacitor)増幅回路が知られている。このCBSC増幅回路は、比較器(コンパレータ)と、複数の容量と、容量の充放電を制御するスイッチとを備える。この増幅回路をLSI上に実装する場合、容量として、酸化膜を配線で挟んで形成するMIM(Metal Insulator Metal)容量や、MOSFETのゲート絶縁膜であるMOS容量が用いられる。一般に、単位面積あたりの容量値が大きいMOS容量の方が容量の面積を小さくできるため、MIM容量より有利である。
上述のCBSC増幅回路では、増幅回路に含まれる寄生容量によって利得に誤差が生じるという問題がある。これは、容量としてMIM容量及びMOS容量のいずれを用いた場合であっても同様である。容量としてMOS容量を用いた場合には、下部電極とシリコン基板との間に大きな寄生容量が発生するため、MIM容量を用いた場合より大きな利得誤差が生じ得る。
イメージセンサの技術分野では、増幅回路の利得誤差により生じた信号の誤差を、AD変換後のデジタル処理により補正する方法も提案されているが、当該方法では、補正のためのデジタル回路が必要となるため、イメージセンサの回路面積が増大するという問題がある。
J. Deguchi, et al., "A 187.5μVrms-read-noise 51mW 1.4Mpixel CMOS image sensor with PMOSCAP column CDS and 10b self-differential offset-cancelled pipeline SAR-ADC", ISSCC, Digest of Technical Papers, 2013, pp. 494 - 495.
J. K. Fiorenza, et al., "Comparator-Based Switched-Capacitor Circuits for Scaled CMOS Technologies", IEEE JSSC, vol. 41, no. 12, December 2006
小面積かつ寄生容量による利得誤差の小さい増幅回路及びイメージセンサを提供する。
一実施形態に係る増幅回路は、第1の電流源と、第1の積分容量と、第1の増幅スイッチと、第1のリセットスイッチと、第2の電流源と、第2の積分容量と、第2の増幅スイッチと、第2のリセットスイッチと、比較器とを備える。
第1の積分容量は、第1の電流源と第1の電圧源との間に接続される。第1の増幅スイッチは、第1の電流源と第1の積分容量と間に接続される。第1のリセットスイッチは、第1の積分容量と第1の増幅スイッチとが接続される第1の接続点と、第2の電圧源と、の間に接続される。
第2の積分容量は、第2の電流源と第3の電圧源との間に接続される。第2の増幅スイッチは、第2の電流源と第2の積分容量と間に接続される。第2のリセットスイッチは、第2の積分容量と第2の増幅スイッチとが接続される第2の接続点と、第4の電圧源と、の間に接続される。
比較器は、入力電圧と第1の接続点の電圧と、の比較結果に応じて第1のリセットスイッチ及び第2のリセットスイッチを開閉する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係るイメージセンサ及び増幅回路について、図1〜図8を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るイメージセンサを示す概略構成図である。本実施形態に係るイメージセンサは、CMOSイメージセンサやCCDイメージセンサに適用可能であり、図1に示すように、受光部1と、増幅回路2と、AD変換器3と、デジタル回路4とを備える。
まず、第1実施形態に係るイメージセンサ及び増幅回路について、図1〜図8を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るイメージセンサを示す概略構成図である。本実施形態に係るイメージセンサは、CMOSイメージセンサやCCDイメージセンサに適用可能であり、図1に示すように、受光部1と、増幅回路2と、AD変換器3と、デジタル回路4とを備える。
受光部1は、照射された光に応じた電気信号(電圧や電流)を出力する。受光部1は、例えば、フォトダイオードである。以下では、受光部1は、電気信号として、電圧VPIXを出力するものとする。
増幅回路2は、受光部1から入力された電圧VPIXを増幅し、電圧VSIGを出力する。増幅回路2は、増幅利得A(以下、「利得A」という)が可変なPGAであってもよいし、利得Aが固定されていてもよい。増幅回路2の詳細については後述する。
AD変換器3は、増幅回路2から入力された電圧VSIGをAD変換し、電圧VSIGに応じたデジタル信号を出力する。AD変換器3として、パイプライン型、フラッシュ型、デルタ・シグマ型など、任意のタイプのAD変換器を用いることができる。
デジタル回路4は、AD変換器3から入力されたデジタル信号に基づいて、色調補正やノイズカットなどの、任意のデジタル処理を実行する。
次に、本実施形態に係る増幅回路2の構成について、図2を参照して説明する。本実施形態に係る増幅回路2は、CBSC増幅回路であり、図2に示すように、電流源ICP1と、容量素子C1と、増幅スイッチSA1と、リセットスイッチSR1と、電流源ICP2と、容量素子C2と、増幅スイッチSA2と、リセットスイッチSR2と、比較器21と、リセット制御回路22とを備える。
電流源ICP1(第1の電流源)は、一端をグラウンドに接続され、他端を、増幅スイッチSA1を介して容量素子C1に接続された定電流源である。電流源ICP1が供給する電流ICP1は、一定であってもよいし、可変であってもよい。
容量素子C1(第1の積分容量)は、電流源ICP1と電圧源VCM1(第1の電圧源)との間に接続されている。容量素子C1の容量値C1は、固定値であってもよいし、可変であってもよい。電圧源VCM1は、入力電圧VPIXのバイアス電圧VCMを供給する定電圧源である。図2において、電圧源VCM1は増幅回路2の電源であるが、電源とは別に電圧源VCM1が設けられてもよい。容量素子C1は、電流ICP1を積分する積分容量として機能する。
増幅スイッチSA1(第1の増幅スイッチ)は、電流源ICP1と容量素子C1との間に接続され、比較器21が出力する増幅信号φAMPにより開閉を制御される。増幅スイッチSA1がオンすると、電流源ICP1と容量素子C1とが接続され、容量素子C1に電流ICP1が供給される。以下では、容量素子C1と増幅スイッチSA1との接続点をノードN1(第1の接続点)といい、ノードN1の電圧を電圧VFBという。この電圧VFBは、参照電圧として比較器21の一方の入力端子に入力される。
リセットスイッチSR1(第1のリセットスイッチ)は、ノードN1と電圧源VCM2(第2の電圧源)との間に接続され、リセット制御回路22が出力するリセット信号φRST1により開閉を制御される。電圧源VCM2は、電圧源VCM2は、入力電圧VPIXのバイアス電圧VCMを供給する定電圧源である。リセットスイッチSR1がオンすると、ノードN1と電圧源VCM2とが接続され、ノードN1の電圧VFBが電圧VCMに設定される。図2において、電圧源VCM2は図示されていないが、電圧源VCM2は、電圧源VCM1と同様、増幅回路2の電源であってもよいし、電源とは別に電圧源VCM2が設けられてもよい。
電流源ICP2(第2の電流源)は、一端をグラウンドに接続され、他端を、増幅スイッチSA2を介して容量素子C2に接続された定電流源である。電流源ICP2が供給する電流ICP2は、固定値であってもよいし、可変であってもよい。
容量素子C2(第2の積分容量)は、電流源ICP2と電圧源VCM3(第3の電圧源)との間に接続されている。容量素子C2の容量値C2は、固定値であってもよいし、可変であってもよい。電圧源VCM3は、入力電圧VPIXのバイアス電圧VCMを供給する定電圧源である。図2において、電圧源VCM3は増幅回路2の電源であるが、電源とは別に電圧源VCM3が設けられてもよい。容量素子C2は、電流ICP2を積分する積分容量として機能する。
増幅スイッチSA2(第2の増幅スイッチ)は、電流源ICP2と容量素子C2との間に接続され、比較器21が出力する増幅信号φAMPにより開閉を制御される。増幅スイッチSA2がオンすると、電流源ICP2と容量素子C2とが接続され、容量素子C2に電流ICP2が供給される。以下では、容量素子C2と増幅スイッチSA2との接続点をノードN2(第2の接続点)といい、ノードN2の電圧を電圧VSIGという。この電圧VSIGは、増幅回路2の出力電圧として出力される。
リセットスイッチSR2(第1のリセットスイッチ)は、ノードN2と電圧源VCM4(第4の電圧源)との間に接続され、リセット制御回路22が出力するリセット信号φRST2により開閉を制御される。電圧源VCM4は、入力電圧VPIXのバイアス電圧VCMを供給する定電圧源である。リセットスイッチSR2がオンすると、ノードN2と電圧源VCM4とが接続され、ノードN2の電圧VSIGが電圧VCMに設定される。図2において、電圧源VCM4は図示されていないが、電圧源VCM4は、電圧源VCM3と同様、増幅回路2の電源であってもよいし、電源とは別に電圧源VCM4が設けられてもよい。
比較器21は、一方の入力端子からノードN1の電圧VFBを入力され、他方の入力端子から増幅回路2の入力電圧VPIXを入力され、電圧VPIXと電圧VFBとの大きさを比較する。比較器21は、電圧VPIXと電圧VFBとの比較結果に応じた増幅信号φAMPを出力し、増幅スイッチSA1,SA2を開閉する。この増幅信号φAMPは、オン又はオフの2値の信号であり、増幅信号φAMPがオンになると増幅スイッチSA1,SA2はオンになり、増幅信号φAMPがオフになると増幅スイッチSA1,SA2はオフになる。電圧VPIXと電圧VFBとが異なるとき増幅信号φAMPはオンになり、電圧VPIXと電圧VFBとが一致すると増幅信号φAMPはオフになる。
リセット制御回路22は、リセット信号φRST1,φRST2を出力し、リセットスイッチSR1,SR2を開閉する。このリセット信号φRST1,φRST2は、オン又はオフの2値の信号であり、リセット信号φRST1,φRST2がオンになると増幅スイッチSR1,SR2はオンになり、リセット信号φRST1,φRST2がオフになるとリセットスイッチSR1,SR2はオフになる。リセット信号φRST1,φRST2のオンオフのタイミングは後述する。
次に、本実施形態に係る増幅回路2の動作について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る増幅回路の動作波形を示す図である。以下では、増幅回路2は、VPIXの信号成分、すなわち、電圧VCMと電圧VPIXとの差分を増幅するものとする。電圧VCMと電圧VPIX,VFB,VSIGとの差分をそれぞれ電圧vPIX,vFB,vSIGと称する。また、リセット信号φRST1,φRST2をまとめてリセット信号φRSTと称する。
まず、増幅動作の開始前において、増幅信号φAMPはオフ、リセット信号φRSTはオンになっている。すなわち、スイッチSA1,SA2はオフ、スイッチSR1,SR2はオンになっている。このため、ノードN1,N2は、それぞれ電圧源VCM2,VCM4に接続され、電圧VFB,VSIGが電圧VCMに設定される。
電圧VFB,VSIGが電圧VCMに設定されると、増幅動作が開始され、増幅信号φAMPがオン、リセット信号φRSTがオフになる。すなわち、スイッチSA1,SA2はオン、スイッチSR1,SR2はオフになる。
これにより、容量素子C1は電流源ICP1と接続され、容量素子C1の一端の電圧、すなわち、電圧VFBは時間に比例して下降するランプ波となる。電圧VFBがVCMからVPIXまで低下するために要する時間をTとすると、増幅動作が開始してから時間T後の電圧vFBは以下の式で表される。
同様に、容量素子C2と電流源ICP2と接続され、容量素子C2の一端の電圧、すなわち、電圧VSIGは時間に比例して下降するランプ波となる。増幅動作が開始してから時間T後の電圧vSIGは以下の式で表される。
比較器21は、時間Tが経過し、電圧VPIXと電圧VFBとが一致すると、増幅信号φAMPをオフにする。これにより、増幅スイッチSA1,SA2がオフになり、容量素子C1,C2と電流源ICP1,ICP2との間が切断され、電圧VFB,VSIGの下降が終了する。したがって、増幅回路2により増幅された出力電圧vSIG及び増幅利得Aは、上記の式(1),(2)より、以下の式で表される。
上記の式(4)が示すように、この増幅回路2の利得Aは、容量素子C1,C2の容量値C1,C2と、電流源ICP1,ICP2の電流値ICP1,ICP2と、によって決まる。例えば、C1=β×C2かつICP1=ICP2と設定した場合、利得Aはβとなる。同様に、C1=C2かつICP2=β×ICP1と設定した場合、利得Aはβとなる。
次に、この増幅回路2の容量素子C1,C2が寄生容量を有する場合の利得Aについて説明する。容量素子C1の寄生容量の容量値をCp1、容量素子C2の寄生容量の容量値をCp2とすると、寄生容量を有する増幅回路2の増幅利得Apは、以下の式で表される。
一般に、寄生容量の容量値は、容量素子の容量値に比例する。そこで、Cp1=α×C1,Cp2=α×C2とすると、上記の式(5)は以下のように変形できる。
式(6)に示すように、本実施形態に係る増幅回路2では、2個の容量素子C1,C2の有する寄生容量による利得Aへの影響がキャンセルされ、寄生容量の有無にかかわらず、利得Aが一定となる。これは、電圧VFBを生成する容量素子C1と、出力電圧VSIGを生成する容量素子C2とが、同一のノードで接続されていないためである。
これに対して、従来のCBSC増幅回路では、電圧VFBを生成する容量素子C1と、出力電圧VSIGを生成する容量素子C2とが、同一のノードで接続されていたため、2個の寄生容量が合成され、利得Aに対する寄生容量の影響がキャンセルすることができなかった。ここで、図4は、従来のCBSC増幅回路の一例を示す概略構成図である。図4の増幅回路では、寄生容量がない場合の増幅利得Aは、以下の式で表される。
すなわち、利得Aは、容量素子C1,C2の容量値によって決まる。これに対して、図4に示すように、容量素子C1,C2が寄生容量Cp1,Cp2を有する場合の増幅利得Apは、以下の式で表される。
このように、従来のCBSC増幅回路では、合成された寄生容量の影響により増幅利得Aが変化し、式(11)に示すような利得誤差が生じてしまう。Cp1=α×C1,Cp2=α×C2の場合、利得誤差はαとなる。
ここで、図5は、図2に示した本実施形態に係る増幅回路2と、図4に示した従来のCBSC増幅回路と、の利得誤差の回路シミュレーション結果を示すグラフである。図5において、縦軸は利得誤差(%)、横軸は利得設定値である。このシミュレーションでは、容量比によって増幅利得Aが設定されており(ICP1=ICP2)、C1/C2=2,4,8,16,32のそれぞれの場合の利得誤差が示されている。
シミュレーションの結果、図5に示すように、従来の増幅回路では最大21%の利得誤差が生じたのに対し、本実施形態に係る増幅回路2では最大で0.7%の利得誤差しか生じなかった。
以上説明したように、本実施形態に係る増幅回路によれば、寄生容量による影響を抑制し、従来の増幅回路に比べて利得誤差を大幅に縮小することができる。これにより、入力信号を高精度に増幅することができる。また、容量素子C1,C2としてMOS容量を用いることにより、回路面積を小型化することができる。従来の増幅回路では、寄生容量の影響により利得誤差が生じたため、寄生容量の大きいMOS容量を用いると、増幅精度が低下する恐れがあったが、本実施形態によれば、小面積かつ寄生容量による利得誤差の小さい高精度な増幅回路を実現することができる。
また、このような増幅回路2を用いてイメージセンサを構成することにより、利得誤差に起因して生じる増幅された信号の誤差を補正するためのデジタル回路3が不要となるため、イメージセンサの回路面積を小型化することができる。また、受光部1が出力したアナログ信号を高精度に増幅できるため、イメージセンサのセンシング精度を向上させることができる。
なお、図2において、増幅回路2は、積分容量として容量素子C1,C2をそれぞれ1つずつ備えたが、図6に示すように、複数の容量素子からなる積分容量を備えてもよい。図6の増幅回路2は、第1の積分容量として、並列に接続された複数の容量素子C1n(n=1〜N)を備える。各容量素子C1nは、利得制御スイッチS1n(n=1〜N)とそれぞれ直列に接続されている。また、この増幅回路2は、第2の積分容量として、並列に接続された複数の容量素子C2m(m=1〜M)を備える。各容量素子C2mは、利得制御スイッチS2m(m=1〜M)とそれぞれ直列に接続されている。さらに、この増幅回路2は、利得制御スイッチS1n,S1mの開閉を制御する利得制御信号φGを出力する利得制御回路23を備える。
利得制御信号φGは、オン又はオフの2値の信号であり、利得制御信号φGがオンになると利得制御スイッチS1n,S2mはオンになり、利得制御信号φGがオフになると利得制御スイッチS1n,S2mはオフになる。利得制御信号φGは、利得制御スイッチS1n,S2mにそれぞれ入力され、その開閉を制御する。
図6の増幅回路2では、利得制御スイッチS1n,S2mの開閉を制御することにより、電流ICP1,ICP2を積分する積分容量の容量値を可変にすることができる。第1の積分容量の容量値は、利得制御スイッチS1nをオンにされた容量素子C1nの容量値の和となる。また、第2の積分容量の容量値は、利得制御スイッチS2mをオンにされた容量素子C2mの容量値の和となる。
式(4)に示したように、増幅回路2の利得Aは、積分容量の容量値に依存するため、図6の増幅回路2では、利得制御スイッチS1n,S2mの開閉を制御することにより、利得Aを所望の値に変更することができる。
また、図2において、増幅回路2は、電流源として電流源ICP1,ICP2をそれぞれ1つずつ備えたが、図7に示すように、それぞれ複数の電流源を備えてもよい。図7の増幅回路2は、電流源ICP1の代わりに、並列に接続された複数の電流源ICP1n(n=1〜N)を備える。各電流源ICP1nは、利得制御スイッチS1n(n=1〜N)とそれぞれ直列に接続されている。また、この増幅回路2は、電流源ICP1の代わりに、並列に接続された複数の電流源ICP2m(m=1〜M)を備える。各電流源ICP2mは、利得制御スイッチS2m(m=1〜M)とそれぞれ直列に接続されている。さらに、この増幅回路2は、図6と同様、利得制御スイッチS1n,S1mの開閉を制御する利得制御信号φGを出力する利得制御回路23を備える。
図7の増幅回路2では、利得制御スイッチS1n,S2mの開閉を制御することにより、積分容量により積分される電流の電流値ICP1,ICP2を可変にすることができる。第1の積分容量により積分される電流値は、利得制御スイッチS1nをオンにされた電流源ICP1nの電流値の和となる。また、第2の積分容量により積分される電流値は、利得制御スイッチS2mをオンにされた電流源ICP2mの電流値の和となる。
式(4)に示したように、増幅回路2の利得Aは、積分容量により積分される電流値に依存するため、図7の増幅回路2では、利得制御スイッチS1n,S2mの開閉を制御することにより、利得Aを所望の値に変更することができる。
さらに、図3では、増幅動作を1回行うことにより入力信号を増幅したが、増幅動作を繰り返し行うことにより入力信号を増幅してもよい。この場合、図8に示すように、増幅動作の開始前において、増幅信号φAMPはオフ、リセット信号φRST1,φRST2はオンになっている。すなわち、スイッチSA1,SA2はオフ、スイッチSR1,SR2はオンになっている。このため、ノードN1,N2は、それぞれ電圧源VCM2,VCM4に接続され、電圧VFB,VSIGが電圧VCMに設定される。
電圧VFB,VSIGが電圧VCMに設定されると、増幅動作が開始され、増幅信号φAMPがオン、リセット信号φRST1,φRST2がオフになる。すなわち、スイッチSA1,SA2はオン、スイッチSR1,SR2はオフになる。そして、電圧VFBが電圧VPIXと一致すると、増幅信号φAMPがオフになり、スイッチSA1,SA2がオフになる。これにより、1回目の増幅動作が終了し、上述の通り、入力信号が利得A倍に増幅される。
その後、リセット信号φRST1をオンにすると、スイッチSR1がオンになり、ノードN1が電圧源VCM2に接続され、電圧VFBが電圧VCMに設定される。従って、次の増幅動作を実行可能となる。このような増幅動作を任意のM回繰り返したのち、リセット信号φRST2はオンにされ、電圧VSIGが電圧VCMに設定され、次の入力信号を増幅可能となる。増幅動作をM回繰り返した後のvSIG及び利得Amは、以下の式で表される。
すなわち、利得Amは、1回の増幅動作による利得AのM倍となる。このように、増幅動作を繰り返す回数を変更することによって、増幅回路2の利得Aを所望の値に変更することができる。なお、増幅回路2の利得Aは、上述の容量値、電流値、増幅動作の回数のいずれか1つを用いて設定されてもよいし、これらを組み合わせることにより設定されてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る増幅回路について、図9〜図12を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る増幅回路2を示す概略構成図である。図9に示すように、本実施形態に係る増幅回路2は、制御電圧生成器24をさらに備える。他の構成は第1実施形態と同様である。
次に、第2実施形態に係る増幅回路について、図9〜図12を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る増幅回路2を示す概略構成図である。図9に示すように、本実施形態に係る増幅回路2は、制御電圧生成器24をさらに備える。他の構成は第1実施形態と同様である。
第1実施形態の説明では、増幅動作の際、比較器21は、電圧VFBが電圧VPIXと一致すると同時に出力(増幅信号)を反転させることを前提に説明した。しかしながら、実際の比較器21では、電圧VFBが電圧VPIXと一致してから出力が反転するまでに遅延が生じる。そして、比較器21に遅延が生じると、図10に示すように、遅延時間tCMPの分だけ出力電圧VSIGが余計に下降することになる。このとき、出力電圧VSIGは、以下の式で表される。
式(14)のM(≧1)は、増幅動作を繰り返す回数である。以下では、式(14)の第2項をオーバーシュート電圧vOSと称する。比較器21に遅延が生じると、オーバーシュート電圧vOSの分だけVSIGが低くなり、利得Aの精度が低下してしまう。また、電流源ICP2としてカレントミラー回路を用いた場合、VSIGが低下しすぎるとMOSFETの動作領域が飽和領域から線形領域になり、カレントミラーの精度が低下する。このため、利得Aの線形性の劣化や利得誤差などの問題が生じる。また、vSIGの範囲がvOSの分だけ広くなるため、増幅回路2の後段に接続されたAD変換器3の入力電圧範囲を広く設計する必要が生じる。このような問題を避けるために、比較器21の遅延により生じるオーバーシュート電圧vOSを低減することが重要となる。
そこで、オーバーシュート電圧vOSを低減するために、本実施形態の制御電圧生成器24は、電圧源VCM4により電圧VCMに設定されたノードN2の電圧VSIGを、比較器21の遅延時間に応じた制御電圧vCTRLだけ高くする。これにより、増幅後の出力電圧vSIGは、以下の式で表される。
したがって、vCTRL=−vOSとなるように制御電圧vCTRLを設定することにより、オーバーシュート電圧vOSを低減し、利得Aの精度向上や、AD変換器3の入力電圧範囲の縮小が可能となる。
ここで、図11は、制御電圧生成器24の一例を示す概略構成図である。図11に示すように、制御電圧生成器24は、電圧生成スイッチSOS1〜SOS6と、容量切替制御回路25と、を備える。なお、図11において、リセット制御回路22は図示省略されている。
電圧生成スイッチSOS1は、増幅回路2に入力電圧VPIXを入力する電圧源(例えば、受光部1)と、増幅回路2の他方の入力端子と、の間に電圧生成スイッチSOS2と並列に接続される。電圧生成スイッチSOS2は、比較器21の他方の入力端子と、電圧源VCM2との間に接続される。
電圧生成スイッチSOS3は、容量素子C2とノードN2との間に接続される。電圧生成スイッチSOS4は、容量素子C2及び電圧生成スイッチSOS3の接続点と電圧源VCM3との間に、電圧生成スイッチSOS3と並列に接続される。
電圧生成スイッチSOS5は、電圧源VCM3と容量素子C2との間に接続される。電圧生成スイッチSOS6は、容量素子C2及び電圧生成スイッチSOS5の接続点とノードN2との間に、電圧生成スイッチSOS5と並列に接続される。
容量切替制御回路25は、電圧生成スイッチSOS1〜SOS6の開閉を制御する切替信号φOSを出力する。この切替信号φOSは、オン又はオフの2値の信号であり、切替信号φOSがオフになると電圧生成スイッチS1,S3,S5はオンになり、電圧生成スイッチS2,S4,S6はオフになる。切替信号φOSがオンになると電圧生成スイッチS2,S4,S6はオンになり、電圧生成スイッチS1,S3,S5はオフになる。
この増幅回路2では、入力電圧VPIXを増幅する前に、電圧VPIXの代わりに電圧VCMを入力して増幅動作を行う。すなわち、増幅回路2は、容量切替制御回路25が切替信号φOSをオンにした状態で上述の増幅動作を実行する。この際、電圧生成スイッチS2がオンになっているため、比較器21には2つの入力端子から電圧VCMが入力される。2つの入力電圧は一致するため、比較器21は、遅延時間tCMP後に増幅信号φAMPをオフにし、増幅スイッチSA1,SA2をオフにする。これにより、電圧VSIGは、電圧VCMから、遅延時間tCMPに応じた電圧だけ下降する。また、電圧生成スイッチS4,S6がオンになっているため、入力電圧VPIXを増幅する場合とは、容量素子C2の極性が反対になっている。電圧VCMの増幅動作をM回繰り返した後の電圧vSIGは以下の式で表される。
すなわち、容量素子C2は、オーバーシュート電圧vOSにより充電される。その後、容量切替制御回路25が切替信号φOSをオフにすると、電圧生成スイッチS2,S4,S6がオンになり、容量素子C2の極性が反転し、vSIG=−vOSとなる。これにより、図12に示すように、ノードN2の電圧VSIGを、VCMより制御電圧vCTRL(=−vOS)だけ高く設定することができる。
制御電圧生成器24によって電圧VSIGを設定した後、入力電圧VPIXの増幅動作をM回繰り返すと、式(15)におけるvOS+vCTRLの項がキャンセルされるため、オーバーシュート電圧vOSによる影響を抑制することができる。
なお、実際の比較器21には、オフセット電圧があるため、このオフセット電圧によっても電圧VSIGに誤差が生じ得る。しかし、増幅回路2がCMOSイメージセンサに用いられる場合、このような誤差は、CDS(相関2重サンプリング)によって抑制することができる。CDSとは、受光部1が基準電圧にリセットされた状態の出力電圧VPIX_REFと、受光部1が光の照射により電荷を蓄積した状態の出力電圧VPIXと、の差分を増幅する方法である。
CDSは、例えば、スイッチSOS2を介して電圧VPIX_REFを入力して増幅動作を行った後、容量素子C2の極性を反転させ、スイッチSOS1を介して電圧VPIXを入力して増幅動作を行うことにより実現できる。すなわち、本実施形態においてスイッチSOS2を介して入力された電圧VCMの代わりに、電圧VPIX_REFを入力すればよい。これにより、比較器21のオフセット電圧による出力電圧VSIGの誤差を抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る増幅回路について、図13〜図15を参照して説明する。図13は、本実施形態に係る増幅回路2を示す概略構成図である。図13に示すように、この増幅回路2は、電流源切替器26をさらに備える。他の構成は第1実施形態と同様である。
次に、第3実施形態に係る増幅回路について、図13〜図15を参照して説明する。図13は、本実施形態に係る増幅回路2を示す概略構成図である。図13に示すように、この増幅回路2は、電流源切替器26をさらに備える。他の構成は第1実施形態と同様である。
電流源ICP1,ICP2としてカレントミラー回路を用いた場合、MOSFETの閾値電圧、チャネル長、及びチャネル幅などのばらつきにより、電流値ICP1,ICP2が設計値と誤差が生じることがある。式(4)で示したように、この増幅回路2の利得Aは、電流源ICP1,ICP2の電流値に依存するため、電流値の誤差は利得誤差が生じる要因になる。
例えば、電流値に電流誤差ΔICPがある場合(ICP2−ICP1=ΔICP)、式(4)より、増幅回路2の利得ACP及び利得誤差は、以下のように計算できる。
すなわち、電流値と電流誤差との比ΔICP/ICP1が利得誤差となる。このような誤差は、MOSFETのチャネル長やチャネル幅を大きくすることにより低減できるが、回路面積が大きくなるという問題がある。
そこで、電流値のばらつきによる利得誤差を低減するために、本実施形態に係る増幅回路2は、電圧vPIXを増幅するために複数回の増幅動作を繰り返し、電流源切替器26は、増幅動作のたびに電流源ICP1,ICP2の接続を交互に切り替える。図13に示すように、電流源切替器26は、切替スイッチSCP1,SCP2と、電流源切替制御回路27とを備える。
切替スイッチSCP1は、電流源ICP1の接続を、増幅スイッチSA1と増幅スイッチSA2との間で切り替えるスイッチである。切替スイッチSCP2は、電流源ICP2の接続を、増幅スイッチSA2と増幅スイッチSA1との間で切り替えるスイッチである。
電流源切替制御回路17は、切替スイッチSCP1,SCP2による接続の切り替えを制御する切替信号φCPを出力する。この切替信号φCPは、オン又はオフの2値の信号である。切替スイッチSCP1は、切替信号φCPがオンになると電流源ICP1と増幅スイッチSA1とを接続し、切替信号φCPがオフになると電流源ICP1と増幅スイッチSA2とを接続する。切替スイッチSCP2は、切替信号φCPがオンになると電流源ICP2と増幅スイッチSA2とを接続し、切替信号φCPがオフになると電流源ICP2と増幅スイッチSA1とを接続する。
電流源切替制御回路17は、増幅動作が終了するたびに、切替信号φCPのオンオフを切り替えることにより、電流源ICP1,ICP2の接続を切り替える。例えば、電流源切替制御回路17が、奇数回目の増幅動作で切替信号φCPをオンにし、偶数回目の増幅動作で切替信号φCPをオフにする場合、奇数回目の増幅動作における利得AODD及び偶数回目の増幅動作における利得AEVENは、以下の式で表される。
増幅動作を複数回繰り返した後の利得ATOTALは、図14に示すように、各増幅動作における利得の合計となる。したがって、増幅動作を奇数回繰り返した後の利得ATOTAL_ODD及び増幅動作を偶数回繰り返した後の利得ATOTAL_EVENは、以下の式で表される。
ここで、電流誤差ΔICPが電流値ICP1,ICP2に比べて十分に小さいと仮定すると、以下の式が成り立つ。
したがって、式(21)〜(23)より、ATOTAL_ODD,ATOTAL_EVEN、及びこれらの利得誤差は、以下のように近似できる。
電流源の接続の切り替えを行わない場合、式(18)に示したように、最終的にΔICP/ICP1の1乗に比例した利得誤差が生じる。例えば、ΔICP/ICP1=10%の場合、利得誤差は10%となる。
これに対して、本実施形態のように電流源の接続を切り替えた場合、式(26),(27)に示すように、最終的にΔICP/ICP1の2乗に比例した利得誤差が生じる。例えば、ΔICP/ICP1=10%の場合、利得誤差は0.5%程度となる。これは、奇数回目の利得誤差と偶数回目の利得誤差とがキャンセルされるためである。図15に、この増幅回路2の利得誤差のシミュレーション結果を示す。図15において、横軸は電流誤差の割合であり、縦軸は利得誤差である。
以上説明した通り、本実施形態に係る増幅回路2によれば、電流源の電流値のばらつきにより生じる利得誤差を低減し、所望の利得を得ることができる。これにより、増幅精度を向上させることができる。また、MOSFETのチャネル長やチャネル幅を大きくすることなく利得誤差を低減できるため、回路面積を縮小することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係るイメージセンサについて、図16を参照して説明する。図16は、本実施形態に係るイメージセンサを示す概略構成図である。図16に示すように、このイメージセンサは、CMOSイメージセンサであり、画素アレイ101と、行選択回路102と、読み出し回路103と、制御信号生成回路104とを備える。なお、上述の通り、イメージセンサは、デジタル回路4を備えた構成も可能である。
次に、第4実施形態に係るイメージセンサについて、図16を参照して説明する。図16は、本実施形態に係るイメージセンサを示す概略構成図である。図16に示すように、このイメージセンサは、CMOSイメージセンサであり、画素アレイ101と、行選択回路102と、読み出し回路103と、制御信号生成回路104とを備える。なお、上述の通り、イメージセンサは、デジタル回路4を備えた構成も可能である。
画素アレイ101は、アレイ状に配列された複数の受光部1を備える。行選択回路102は、電圧VPIXを読み出す受光部1の行を選択する。読み出し回路103は、各受光部1が出力した電圧PIXをデジタル信号に変換して出力する。読み出し回路103は、受光部1の列ごとに設けられた、複数の増幅回路2及びAD変換器3を備える。増幅回路2は、上述の各実施形態のいずれであってもよい。制御信号生成回路104は、増幅回路2やAD変換器3で利用される各種の制御信号を生成し、読み出し回路104に入力する。制御信号生成回路104が生成する制御信号には、例えば、信号φRST,φG,φOS,φCPが含まれる。
このイメージセンサでは、画素アレイ101が光を照射されると、行選択回路102が画素アレイ101の行を選択し、選択された行の受光部1からそれぞれ電圧VPIXが出力される。電圧VPIXは、受光部1と対応する各列に設けられた増幅回路2に入力される。増幅回路2は、電圧VPIXを増幅した電圧VSIGを出力する。電圧VSIGは、受光部1と対応する各列に設けられたAD変換器3に入力され、デジタル変換される。
増幅回路2は、上述の通り、利得Aが高精度に設定されるため、複雑な利得補正回路が不要であり、かつ回路面積が小さい。したがって、イメージセンサの読み出し回路103を小型化することができる。また、画素アレイ101の列毎に設けた増幅回路2及びAD変換器3を並列動作させ、画素アレイ101の行毎に信号を読み出すことにより、読み出し速度を高速化することができる。
さらに、増幅回路2は、利得誤差を抑制しながら利得Aを容易に変更可能なため、明時には利得Aを小さくし、暗時には利得Aを大きくするというように、画素アレイ101からの出力信号の信号強度に応じた利得Aの制御が可能となる。これにより、出力信号を適切な利得で増幅し、信号のSNを向上させることができる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:受光部、2:増幅回路、3:AD変換器、4:デジタル回路、21:比較器、22:リセット制御回路、23:利得制御回路、24:制御電圧生成器、25:容量切替制御回路、26:電流源切替器、27:電流源切替制御回路、101:画素アレイ、102:行選択回路、103:読み出し回路、104:制御信号生成回路
Claims (7)
- 第1の電流源と、
前記第1の電流源と第1の電圧源との間に接続された第1の積分容量と、
前記第1の電流源と前記第1の積分容量と間に接続された第1の増幅スイッチと、
前記第1の積分容量と前記第1の増幅スイッチとが接続される第1の接続点と、第2の電圧源と、の間に接続された第1のリセットスイッチと、
第2の電流源と、
前記第2の電流源と第3の電圧源との間に接続された第2の積分容量と、
前記第2の電流源と前記第2の積分容量と間に接続された第2の増幅スイッチと、
前記第2の積分容量と前記第2の増幅スイッチとが接続される第2の接続点と、第4の電圧源と、の間に接続された第2のリセットスイッチと、
入力電圧と前記第1の接続点の電圧と、の比較結果に応じて前記第1のリセットスイッチ及び前記第2のリセットスイッチを開閉する比較器と、
を備える増幅回路。 - 前記比較器は、前記入力電圧と前記第1の接続点の電圧とが一致すると、前記第1の増幅スイッチ及び前記第2の増幅スイッチをオフにする
請求項1に記載の増幅回路。 - 前記第1の積分容量及び前記第2の積分容量の少なくとも一方は、容量が可変である
請求項1又は請求項2に記載の増幅回路。 - 前記第1の電流源及び前記第2の電流源の少なくとも一方は、電流値が可変である
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の増幅回路。 - 前記第4の電圧源により設定された前記第2の接続点の電圧を、前記比較器の遅延時間に応じた電圧だけ高くする電圧生成器をさらに備える
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の増幅回路。 - 前記第1の電流源と前記第2の電流源との接続を交互に切り替える電流源切替器をさらに備える
請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の増幅回路。 - 照射された光に応じた信号を出力する受光部と、
前記受光部の出力信号を増幅する請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の増幅回路と、
前記増幅回路により増幅された信号をAD変換するAD変換器と、
を備えるイメージセンサ。
Priority Applications (2)
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