JP2721450B2 - アナログ−デジタル変換回路 - Google Patents

アナログ−デジタル変換回路

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JP2721450B2
JP2721450B2 JP31853891A JP31853891A JP2721450B2 JP 2721450 B2 JP2721450 B2 JP 2721450B2 JP 31853891 A JP31853891 A JP 31853891A JP 31853891 A JP31853891 A JP 31853891A JP 2721450 B2 JP2721450 B2 JP 2721450B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はアナログ入力電圧をデ
ジタル値に変換するアナログ−デジタル変換回路に関
し、特にワンチップマイクロコンピュータなどの1つの
チップに組み込まれたアナログ−デジタル変換回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】アナログ−デジタル変換回路(以下A−
D変換回路と言う)におけるアナログからデジタルへの
変換値は分解能のビット数分あるが、この時のビットの
最下位桁をLSB(Least Significant Bit )と呼ぶ。
このLSBより以下の桁の値はそのA−D変換回路にお
いて本質的に表すことができず、これにより派生する誤
差は量子化誤差と呼ばれる。したがってLSBより以下
の値は打ち切られ、その最大絶対誤差は1LSBとな
る。しかしながら、A−D変換回路のA−D変換特性を
(1/2)LSBシフトさせることにより、原理的に量
子化誤差を±(1/2)LSB以下にする方法がある。
【0003】図3はA−D変換特性(アナログ入力電圧
Vinに対するA−D変換コード)を(1/2)LSB
シフトさせることにより量子化誤差が±(1/2)LS
B以下になることを説明するための図である。図3にお
いて横軸はアナログ入力電圧VinをLSBで割った
値、即ち1LSBに相当するアナログ入力電圧を1単位
としている。縦軸はアナログ入力電圧に対するA−D変
換コードである。35は(1/2)LSBシフトさせる
前のA−D変換特性で階段状の破線で表している。36
は(1/2)LSBシフトさせた後のA−D変換特性で
階段状の実線で表している。37は無限の分解能を持つ
A−D変換回路による変換特性である。この図3で量子
化誤差は無限の分解能を持つA−D変換特性からのずれ
である。
【0004】図3中ではA−D変換コードが「03」と
なるアナログ入力の範囲を示しており、その範囲は2.
5LSBより大きく3.5LSBより小さい値である。
この範囲でアナログ入力が2.5LSBに近くとき量子
化誤差は最大+(1/2)LSBとなり、3.5LSB
のときは−(1/2)LSBとなる。
【0005】このA−D変換特性を実現するための従来
例を図を用いて説明する。以下の説明で接続点を単にノ
ードと呼ぶ。図4は分解能が8ビットのA−D変換回路
であり、特に逐次比較変換方式による電荷平衡型A−D
変換回路である。図4において、34は同じ抵抗値を持
つ抵抗素子が2N 個(この場合32個)直列接続された
抵抗ラダー回路、r1〜r32は抵抗ラダー回路34を
構成する抵抗素子、n0〜n30は抵抗ラダー回路34
におけるノード、28,29は第1,第2のマルチプレ
クサ、4は容量ラダー回路、5はチョッパアンプ回路、
6は制御回路、30,31はそれぞれマルチプレクサ2
8,29に入力するデコード信号、9と10はそれぞれ
Vref電圧(参照電圧)とアナログ入力電圧を供給す
る入力端子、32,33はそれぞれマルチプレクサ2
8,29の出力電圧、13は抵抗ラダー回路34のノー
ドn1における電圧、14〜17はゲート(スイッチン
グ素子)、18,19はコンデンサ、20〜22はノー
ド、23はチョッパアンプ回路出力、24はゲート14
〜17を制御する制御信号、25はチョッパアンプ回路
5を制御する制御信号、26はインバータ回路、27は
チョッパアンプ回路5の帰還用ゲートである。
【0006】抵抗素子r1〜r32はその順にGNDか
ら直列に接続されている。抵抗素子r32の終端には入
力端子9があり、この入力端子9にはVref電圧が供
給されている。n0〜n30はGNDからその順にそれ
ぞれr1〜r31のノードを表している。ノードn0,
n2,n4,・・・,n30からの電圧はそれぞれマル
チプレクサ28,29に入力されている。マルチプレク
サ28の出力32と入力端子10に供給しているアナロ
グ入力電圧はそれぞれゲート15,14を介してノード
20に共通接続されている。抵抗ラダー回路34のノー
ドn1の電圧13とマルチプレクサ29の出力33はそ
れぞれゲート16,17を介してノード21に共通接続
されている。コンデンサ18の各端子はノード20とノ
ード22に接続されている。コンデンサ19の各端子は
ノード21とノード22に接続されている。ノード22
の電圧(比較手段22aの出力)はチョッパアンプ回路
5に入力され、チョッパアンプ回路5の出力23は制御
回路6に入力されている。デコード信号30,31は制
御回路6の出力でそれぞれマルチプレクサ28,29に
入力されている。
【0007】デコード信号30はマルチプレクサ28に
おいてノードn0,n2,n4,・・・,n30の16
通りの電圧をデコードするための4ビットのデコード信
号(A7〜A4)である。デコード信号31はマルチプ
レクサ29においてノードn0,n2,n4,・・・,
n30の16通りの電圧をデコードするための4ビット
のデコード信号(A3〜A0)である。コンデンサ18
は第1の所定数(1)の重み付きを有し、コンデンサ1
9は第2の所定数(1/2M+1 )の重み付きを有する。
コンデンサ18とコンデンサ19の容量はそれぞれ16
CとCでコンデンサ18はコンデンサ19の容量の16
倍である。またr1〜r32は全て同じ抵抗値である。
【0008】次に図4の回路の動作について説明する。
A−D変換を開始すると最初にb7(MSB)の比較サ
イクル(図2参照)に入る。制御信号24が「H」にな
ることにより、ゲート14,16が開き、ゲート15,
17が閉じられる。この時ノード20,21の電位はそ
れぞれアナログ入力電圧Vin,Vref/32とな
る。この制御信号24が「H」となる期間に制御信号2
5も「H」となりチョッパアンプ回路5内の帰還用ゲー
トが導通し、ノード22の電位はバイアス電圧VBに固
定される。この時、コンデンサ18には Q1=16C×(Vref/32−VB) コンデンサ19には Q2=C×(Vin−VB) の電荷が充電される。コンデンサ18,19の合計電荷
量は Q=Q1+Q2となる。
【0009】次に制御信号24が「H」から「L」に変
化したとき、ゲート14,16は閉じ、ゲート15,1
7が開かれる。この時ノード20,21の電位はそれぞ
れマルチプレクサ28,29の出力電圧となる。b7の
変換サイクルにおいてマルチプレクサ28に入力される
デコード信号30はA7,A6,A5,A4=1,0,
0,0となり、マルチプレクサ28の出力は1000
(2進)の2倍の値に相当する番号のノードすなわちノ
ードn16の電圧((Vref/32)×16=Vre
f/2)となる。次にマルチプレクサ29に入力される
デコード信号31はA3,A2,A1,A0=0,0,
0,0となり、マルチプレクサ29の出力は0000
(2進)の2倍の番号に相当するノード(マルチプレク
サ29に入力するノードが一つおきのため)すなわちノ
ードn0の電圧(0V)となる。
【0010】制御信号24が「L」のとき制御信号25
が「L」となるので帰還用ゲート27は非導通となりノ
ード22はフローティング状態となる。この時のノード
22の電位をVBDとすると、コンデンサ18には Q1D=16C×(Vref/2−VBD) コンデンサ19には Q2D=C×(0−VBD) の電荷が充電される。コンデンサ18,19の合計の電
荷量は QD=Q1D+Q2Dとなる。
【0011】制御信号24が「H」から「L」に変化し
てもノード22はフローティングなので電荷の出入りは
なく、Q=QDとなる。すなわちノード22の電位変化
量は、 VBD−VB=(1/17)〔Vin−{(Vref/2)−(Vref/5 12)}〕 となる。すなわち比較手段22aにおいて入力端子10
からのアナログ入力電圧Vinと参照電圧(Vref/
2−Vref/512)との電圧比較が行われる。チョ
ッパアンプ回路5の出力23にその電圧比較の判定結果
が出力され、比較サイクルにおけるb7のA−D変換値
が決まる。制御回路6が出力23を元に次のb6の比較
サイクルにおけるデコード信号を決定する。
【0012】デコード信号A7〜A0に対して各比較サ
イクルにおけるノード22の電位変化量は、
【0013】
【数1】
【0014】となる。b7〜b0の比較サイクルを各ビ
ット毎に行いb0の比較サイクルを終了してA−D変換
動作を終了する。これによりアナログ入力電圧Vinの
A−D変換値b7〜b0が確定する。
【0015】この方法では8ビットA−D変換を行うに
あたって、コンデンサ18に4ビットの上位ビット成分
を受け持たせ、コンデンサ19に4ビットの下位ビット
成分を受け持たせている。すなわちフルラダー成分は4
ビット(上位ビット成分)となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで電荷平衡型を
採用したA−D変換回路は複数のコンデンサにそれぞれ
重み付けを行い、それぞれのコンデンサに変換ビット数
のうち上位ビットの成分と下位ビットの成分に分けアナ
ログ入力と抵抗ラダー回路の分割電圧の比較を行う。こ
の時A−D変換精度は主として上位ビットの成分数(フ
ルラダー成分)が多ければ多いほど良くなることは周知
の事実である。しかしながらこの成分数を増加させると
抵抗ラダー回路の面積が増加するという問題点があっ
た。また従来例で説明したようにA−D変換特性を1/
2シフトさせるためにマルチプレクサに導入する抵抗ラ
ダー回路の各ノード間を2個の抵抗素子で構成してお
り、半導体集積回路において、これはパターン的な無駄
が生じるという問題点があった。
【0017】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、抵抗ラダー回路を構成する抵抗
素子の数を増加させることなくA−D変換精度を向上さ
せることができるA−D変換回路を提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係るA−D変
換回路は、N+MビットのA−D変換を行うに際して抵
抗ラダー回路1内の2N個の抵抗素子における2N個の接
続点からの分割電圧を選択する第1のマルチプレクサ2
と、2個毎(1つおき)の接続点からの分割電圧を選択
する第2のマルチプレクサ3とを備え、アナログ入力電
圧と第1のマルチプレクサ2の出力とを各々スイッチン
グ素子(ゲート14,15)を介して共通接続を行った
後、コンデンサ18を介して比較手段22aの入力端に
接続し、第2のマルチプレクサ3の出力と抵抗ラダー回
路1内の接続点のうちある固定した接続点の出力電圧と
を各々スイッチング素子(ゲート14,16)を介して
共通接続を行った後、1/2M+1 の重み付きコンデンサ
19を介して比較手段22aの入力端に接続し、比較手
段22aにより両者の大小比較を行うことにより、A−
D変換を行うものである。
【0019】
【作用】抵抗ラダー回路1における2N 個の接続点の分
割電圧を入力しその1つを選択する第1のマルチプレク
サ2の出力電圧とアナログ入力電圧は、各スイッチング
素子(ゲート15,14)及びコンデンサ18を介して
比較手段22aに入力される。また抵抗ラダー回路1に
おける2N 個の分割電圧を入力しその1つを選択する第
2のマルチプレクサ3の出力電圧と抵抗ラダー回路1に
おける固定した接続点の出力電圧とは各スイッチング素
子(ゲート17,16)及びコンデンサ19を介して比
較手段22aに入力される。これにより比較手段22a
はN+MビットのA−D変換を行う。
【0020】
【実施例】図1はこの発明の一実施例に係る8ビット分
解能の逐次比較型A−D変換回路の回路構成図である。
図1において、1は同じ抵抗値を持つ抵抗素子が2N
(この場合32個)直列接続された抵抗ラダー回路、r
1〜r32は抵抗ラダー回路1を構成する抵抗素子、n
0〜n31は抵抗ラダー回路1におけるノード(接続
点)、2はノードn0〜n31のうちの1つのノードの
電圧を上位Nビット(この場合上位5ビット)のデコー
ド信号に基づいて選択する第1のマルチプレクサ、3は
抵抗ラダー回路1におけるノードn0〜n31のうちの
2個毎(1つおき)のノードから1つのノードの電圧を
下位Mビット(この場合下位3ビット)のデコード信号
に基づいて選択する第2のマルチプレクサである。4は
スイッチング素子としてのゲート14〜17とコンデン
サ18,19と比較手段22aを備えた容量ラダー回
路、5は比較手段22aの出力を増幅するチョッパアン
プ回路、6は比較手段22aの出力に基づいて上位5ビ
ットのデコード信号及び下位3ビットのデコード信号を
出力する制御回路、7,8はそれぞれ第1,第2のマル
チプレクサ2,3に入力されるデコード信号、9はVr
ef電圧を供給する入力端子、10はアナログ入力電圧
を供給する入力端子、11,12はそれぞれ第1,第2
のマルチプレクサ2,3の出力電圧、13は抵抗ラダー
回路1のノードn1における電圧、20〜22はノー
ド、23はチョッパアンプ回路出力、24はゲート14
〜17を制御する制御信号、25はチョッパアンプ回路
5を制御する制御信号、26はインバータ回路、27は
チョッパアンプ回路5の帰還用ゲートである。
【0021】抵抗素子r1〜r32はその順にGNDか
ら直列に接続している。抵抗素子r32の終端には端子
9があり、この端子9にはVref電圧が供給されてい
る。n0〜n31はGNDからその順にそれぞれr1〜
r31のノードを表している。ノードn0〜n31から
の電圧はマルチプレクサ2に入力されている。ノードn
0〜n14の偶数番号のノードからの電圧をマルチプレ
クサ3に入力している。マルチプレクサ2の出力11と
端子10に供給しているアナログ入力電圧はそれぞれゲ
ート15,14を介してノード20に共通接続されてい
る。抵抗ラダー回路1のノードn1の電圧13とマルチ
プレクサ3の出力12はそれぞれゲート16,17を介
してノード21に共通接続されている。コンデンサ18
の各端子はノード20とノード22に接続されている。
コンデンサ19の各端子はノード21とノード22に接
続されている。ノード22(比較手段22a)の電圧は
チョッパアンプ回路5に入力されチョッパアンプ回路5
の出力23は制御回路6に入力されている。デコード信
号7,8は制御回路6の出力であり、それぞれマルチプ
レクサ2,3に入力されている。
【0022】デコード信号7はマルチプレクサ2におい
てノードn0〜n31の32通りの電圧をデコードする
ための5ビットのデコード信号(A7〜A3)である。
デコード信号8はマルチプレクサ3においてノードn
0,n2,n4,・・・,n14の8通りの電圧をデコ
ードするための3ビットのデコード信号(A2〜A0)
である。コンデンサ19は1/2M+1 の重み付きで、こ
の例の場合M=3であるので、コンデンサ18とコンデ
ンサ19の容量はそれぞれ16CとCとなる。またr1
〜r32は全て同じ抵抗値である。
【0023】図2は図1で示した8ビット逐次比較型A
−D変換回路の動作を示すためのタイミング図である。
図2において制御信号24は図1における制御信号24
である。b7,b6,b5,・・・はアナログ入力電圧
をA−D変換した時の上位ビットからの変換結果、D7
〜D5はそれぞれ逐次比較により上位ビットより変換さ
れるb7,b6,b5,・・・の比較サイクルにおいて
マルチプレクサ2,3に送られるデコード信号7,8
(A7〜A0)である。
【0024】次に図2の動作について説明する。制御信
号24の1サイクルがA−D変換値の各ビットの比較サ
イクルである。b7の比較サイクルにおけるデコード信
号D7はA7,A6,・・・,A0=1,0,0,0,
0,0,0,0である。b7の比較サイクルが終了する
とb7の変換値が決定する。このb7の値によってb6
の比較サイクルにおけるデコード信号D6が決まる(A
7,A6,・・・,A0=b7,0,0,0,0,0,
0,0)。同様にしてデコード信号D5はA7,A6,
・・・,A0=b7,b6,0,0,0,0,0,0と
なる。これを順次続けることでb7〜b0の変換値を得
る。この手順は逐次比較による一般的なA−D変換方式
である。
【0025】次に図1の動作について説明する。A−D
変換を開始すると最初にb7の比較サイクルに入る。制
御信号24が「H」になることにより、ゲート14,1
6が開き、ゲート15,17が閉じられる。この時ノー
ド20,21の電位はそれぞれアナログ入力電圧Vi
n,Vref/32となる。この制御信号24が「H」
となる期間に制御信号25も「H」となりチョッパアン
プ回路5内の帰還用ゲート27が導通し、ノード22の
電位はバイアス電圧VBに固定される。この時、コンデ
ンサ18には Q1=16C×(Vin−VB) コンデンサ19には Q2=C×(Vref/32−VB) の電荷が充電される。コンデンサ18,19の合計の電
荷量は Q=Q1+Q2となる。
【0026】次に制御信号24が「H」から「L」に変
化したとき、ゲート14,16は閉じ、ゲート15,1
7が開かれる。この時ノード20,21の電位はそれぞ
れマルチプレクサ2,3の出力電圧となる。b7の変換
サイクルにおいてマルチプレクサ2に入力されるデコー
ド信号7はA7,A6,・・・,A3=1,0,0,
0,0となり、マルチプレクサ2の出力は10000
(2進)=16の値に相当する番号のノードすなわちノ
ードn16の電圧((Vref/32)×16=Vre
f/2)となる。次にマルチプレクサ3に入力されるデ
コード信号8はA2,A1,A0=0,0,0となり、
マルチプレクサ3の出力は000(2進)の2倍の番号
に相当するノード(マルチプレクサ3に入力するノード
が一つ置きのため)すなわちノードn0の電圧(0V)
となる。
【0027】制御信号24が「L」のとき制御信号25
が「L」となるので、帰還用ゲート27は非導通となり
ノード22はフローティング状態となる。この時のノー
ド22の電位をVBDとすると、コンデンサ18には Q1D=16C×(Vref/2−VBD) コンデンサ19には Q2D=C×(0−VBD) の電荷が充電される。コンデンサ18,19の合計の電
荷量は QD=Q1D+Q2Dとなる。
【0028】制御信号24が「H」から「L」に変化し
てもノード22はフローティングなので電荷の出入りは
なく、Q=QDとなる。すなわちノード22の電位変化
量は、 VBD−VB=1/17{Vin−(Vref/2)−
(Vref/512)}となる。すなわち比較手段22
aにおいて入力端子10からのアナログ入力電圧Vin
と参照電圧(Vref/2−Vref/512)との電
圧比較が行われる。チョッパアンプ回路5の出力23に
その判定結果が出力され、b7の変換値が決まる。制御
回路6が出力23を元に次のb6の比較サイクルにおけ
るデコード信号を決定する。
【0029】デコード信号A7〜A0に対して各比較サ
イクルにおけるノード22の電位変化量は、
【0030】
【数2】
【0031】となる。b7〜b0の比較サイクルを各ビ
ット毎に行いb0の比較サイクルを終了してA−D変換
動作を終了する。これによりアナログ入力電圧Vinの
A−D変換値b7〜b0が確定する。
【0032】この方法では8ビットA−D変換を行うに
あたって、コンデンサ18に5ビットの上位ビット成分
を受け持たせ、コンデンサ19に3ビットの下位ビット
成分を受け持たせている。すなわちフルラダー成分は5
ビットとなる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、抵抗ラダ
ー回路における2N 個の直列接続された抵抗素子の接続
点のうち第2のマルチプレクサに入力するM個の接続点
を、2N 個の接続点から2個毎に取り出し第2のマルチ
プレクサの入力端に接続するように構成したので、抵抗
ラダー回路における各接続点を無駄がないように利用で
き、これにより上位ビット成分を1ビット増すことが可
能となり、したがって抵抗ラダー回路の抵抗素子数を増
やすことなくA−D変換精度の向上を図れるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るA−D変換回路の回
路構成図である。
【図2】この実施例において逐次比較によるA−D変換
動作を説明するためのタイミング図である。
【図3】量子化誤差を説明するためのA−D変換特性図
である。
【図4】従来のA−D変換回路の回路構成図である。
【符号の説明】
1 抵抗ラダー回路 2 第1のマルチプレクサ 3 第2のマルチプレクサ 6 制御回路 14〜17 ゲート(スイッチング素子) 18,19 コンデンサ 22a 比較手段 r1〜r32 抵抗素子 n0〜n31 ノード(接続点)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同じ抵抗値を持つ抵抗素子が2N 個直列
    接続された抵抗ラダー回路と、この抵抗ラダー回路にお
    ける2N 個の抵抗素子の各接続点のうちの1つの接続点
    の電圧を上位Nビットのデコード信号に基づいて選択す
    る第1のマルチプレクサと、上記抵抗ラダー回路におけ
    る2M個の抵抗素子の各接続点のうちの1つの接続点の
    電圧を下位Mビットのデコード信号に基づいて選択する
    第2のマルチプレクサと、比較されるべきアナログ入力
    電圧と上記第1,第2のマルチプレクサの出力に基づい
    て得られた参照電圧とを比較してデジタル信号を出力す
    る比較手段と、この比較手段の出力に基づいて上記上位
    Nビットのデコード信号及び上記下位Mビットのデコー
    ド信号を出力する制御回路とを備え、上記アナログ入力
    電圧と上記第1のマルチプレクサの出力を、各々スイッ
    チング素子を介して共通接続した後、第1の所定数の重
    み付きコンデンサを介して上記比較手段の入力端に接続
    し、上記第2のマルチプレクサの出力と上記抵抗ラダー
    回路の抵抗素子の接続点のうちのある固定した接続点の
    出力電圧を、各々スイッチング素子を介して共通接続し
    た後、第2の所定数の重み付きコンデンサを介して上記
    比較手段の入力端に接続することにより、N+Mビット
    の逐次比較による上記アナログ入力電圧のアナログ−デ
    ジタル変換を行うアナログ−デジタル変換回路におい
    て、上記抵抗ラダー回路における2N個の直列接続され
    た抵抗素子の接続点のうち上記第2のマルチプレクサに
    入力するM個の接続点を、2N 個の接続点から2個毎に
    取り出し上記第2のマルチプレクサの入力端に接続する
    ことを特徴とするアナログ−デジタル変換回路。
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