JPH1187658A - メモリセルおよびそれを備える不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

メモリセルおよびそれを備える不揮発性半導体記憶装置

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JPH1187658A
JPH1187658A JP24135497A JP24135497A JPH1187658A JP H1187658 A JPH1187658 A JP H1187658A JP 24135497 A JP24135497 A JP 24135497A JP 24135497 A JP24135497 A JP 24135497A JP H1187658 A JPH1187658 A JP H1187658A
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transistor
voltage
potential
bit line
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Takahiro Oonakamichi
崇浩 大中道
Natsuo Ajika
夏夫 味香
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10B41/00Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates
    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電圧電源を用いて信頼性が高く高速読出動
作が可能で、かつ低コストで製造可能な不揮発性半導体
記憶装置を提供する。 【解決手段】 メモリセルアレイ104は、メモリセル
トランジスタMCと各メモリセルトランジスタに対応す
るセル選択トランジスタMSとを含む。メモリセルSG
デコーダ114は、選択された行に対応するセル選択線
MLに電位を供給する。セル選択トランジスタMSは、
セル選択線MLの電位により、メモリセルトランジスタ
MCを介してビット線とソース線との間を流れる電流の
導通経路を開閉する。この結果、読出動作時に、非選択
のメモリセルトランジスタから流れるリーク電流の影響
を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリセルおよび
それを備える不揮発性半導体記憶装置に関し、特に、低
電圧電源を用いて書込および消去を行なうメモリセルお
よびそれを備える不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、不揮発性半導体記憶装置の1種で
あるフラッシュメモリは、ダイナミックランダムアクセ
スメモリ(DRAM)より安価に製造できるため、次世
代を担うメモリデバイスとして期待されている。
【0003】図43は、従来のNOR型フラッシュメモ
リのメモリセルアレイ1000の構成を示す回路図であ
る。メモリセルアレイ1000は、複数のワード線W
L、および複数のビット線BLが配列される。図43に
おいては、ワード線WL1、WL2、WL3、…、およ
びビット線BL1、BL2、BL3を代表的に示す。ワ
ード線WLとビット線BLとの各交点には、メモリセル
MCが設けられる。メモリセルMCは、フローティング
型MOSトランジスタで構成される。
【0004】ここで、メモリセルを構成するメモリセル
トランジスタの構造について説明する。
【0005】図44は、不揮発性半導体記憶装置のメモ
リセルトランジスタの構造を説明するための断面模式図
である。図44に示すように、メモリセルトランジスタ
は、p型半導体基板1の主表面上に形成されたn型ソー
ス領域2およびn型ドレイン領域3と、このソース領域
2とドレイン領域3とに挟まれたチャネル領域の上方に
トンネル酸化膜4を介在して形成されたフローティング
ゲート電極5と、このフローティングゲート電極5の上
方に絶縁膜6を介在して形成されたコントロールゲート
電極7とを有している。各メモリセルトランジスタのソ
ース領域2およびドレイン領域3は、フローティングゲ
ート電極5およびコントロールゲート電極7の側壁に形
成されたサイドウォール絶縁膜9をマスクとして、イオ
ン注入により形成される。
【0006】図43〜図44を参照して、各メモリセル
において、ソース領域2には、ソース線SLが接続され
ている。ドレイン領域3には、ビット線BLが接続され
ている。コントロールゲート電極7にはワード線WLが
接続されている。
【0007】ソースドレイン間の導電度(コンダクタン
ス)は、コントロールゲート電極7に印加される電位に
応じて変化する。コントロールゲート電極7の電位を増
加させることにより、ソースドレイン間に電流が流れ始
めるコントロールゲート電極7の電位をしきい値と呼
ぶ。しきい値は、フローティングゲート電極5に電子が
蓄積されるにつれて増加する。
【0008】メモリセルトランジスタは、フローティン
グゲート電極5の帯電状態を変化させることにより、情
報を記憶する。なお、フローティングゲート電極5は、
外部から絶縁膜により電気的に遮断されているので、情
報が不揮発的に記憶される構成となっている。
【0009】次に、NOR型フラッシュメモリの読出動
作、書込動作、および消去動作について簡単に説明す
る。
【0010】書込動作においては、チャネルホットエレ
クトロン注入により、フローティングゲート電極に電子
を注入する。これにより、メモリセルトランジスタのし
きい値Vthが低いしきい値側から高いしきい値側へ変
化する。
【0011】消去動作においては、ソースまたはドレイ
ンのゲートエッジにおけるFN(ファウラーノルドハイ
ム)トンネル現象により、フローティングゲート電極か
ら電子を引抜く。これにより、しきい値Vthが、高い
しきい値側から低いしきい値側へと変化する。
【0012】読出動作においては、選択したビット線B
Lに1V程度の電圧を印加し、選択したワード線WLに
外部電源電圧Vccを与え、選択したワード線WLと、
選択したビット線BLとの交点に位置するメモリセルト
ランジスタのソースドレイン間に電流が流れるか否かに
よって情報を読出す。
【0013】図45〜図46は、NOR型フラッシュメ
モリのしきい値電圧分布を示す図である。図44に示す
ように、NOR型フラッシュメモリにおいては、外部電
源電圧Vcc(5V)よりもしきい値Vthが高い状態
を書込状態と称し、外部電源電圧Vcc(5V)よりも
しきい値Vthが低い状態を消去状態と称す。
【0014】NOR型フラッシュメモリにおいては、1
ビットごとに書込を行ない、全ビット一括で同時に消去
を行なう。したがって、消去状態のしきい値分布は、書
込状態のしきい値電圧分布よりも広がっている。
【0015】ところで、図46に示すように、現行の
3.3ボルトの外部電源電圧Vccを使用すると、しき
い値電圧Vthが1.5ボルト以下になる、いわゆる過
消去セルが発生する。
【0016】図47は、フラッシュメモリにおける過消
去セルの問題を説明するための回路図である。図47に
示すように、ビット線BLに接続されるメモリセルMC
1のデータを読出す場合であって、同一のビット線BL
に接続されるメモリセルMC2、MC3、MC4、…が
過消去セルであったとする。メモリセルMC1のデータ
を読出すため、ビット線BLに1V程度の電圧を印加す
る。さらにメモリセルMC1に接続されるワード線WL
1に外部電源電圧Vccを印加する。
【0017】この場合、メモリセルMC2、MC3、M
C4、…のそれぞれに接続されているワード線WL2、
WL3、WL4、…の電位は、0Vであるにも関わら
ず、各過消去セルを介してビット線BLにリーク電流i
0が流れる。この結果、選択状態のメモリセルMC1が
書込状態であるため、本来メモリセルMC1を介して電
流が流れないにも関わらず、外部からは消去状態と判断
されてしまう。したがって、このような過消去セルの存
在は、フラッシュメモリの動作上の致命的な欠陥とな
る。
【0018】次に、ビット線をセクタごとに分割したD
INOR型フラッシュメモリについて説明する。
【0019】DINOR型フラッシュメモリの内容につ
いては、「不揮発性半導体記憶装置(特願平8−116
297号)」に開示されている。以下その内容について
説明する。
【0020】図48は、従来のDINOR型フラッシュ
メモリのメモリセルアレイ2000の構成を示す回路図
である。図48に示すように、メモリセルアレイ200
0は、2つのメモリセルアレイブロックBLK0および
BLK1を含む。図48では、1つのメモリセルアレイ
ブロックBLK0またはBLK1に対して、各々4つの
メモリセルトランジスタMCを代表的に示す。
【0021】メモリセルアレイブロックBLK0は、副
ビット線SBL1に各々ドレインが接続するメモリセル
トランジスタMC1aおよびMC1bと、副ビット線S
BL2に各々ドレインが接続するメモリセルトランジス
タMC2aおよびMC2bとを含む。さらにメモリセル
アレイブロックBLK0は、主ビット線BL1と副ビッ
ト線SBL1との接続を開閉する選択ゲートSG1と、
主ビット線BL2と副ビット線SBL2との接続を開閉
する選択ゲートSG2とを含む。
【0022】メモリセルトランジスタMC1aおよびM
C2aのコントロールゲート電極は、ともにワード線W
L1に接続し、メモリセルトランジスタMC1bおよび
MC2bのコントロールゲート電極はワード線WL2に
接続している。
【0023】メモリセルアレイブロックBLK0に含ま
れるメモリセルトランジスタは、ソース線SL1と接続
される。
【0024】メモリセルアレイブロックBLK1も、同
様に、副ビット線SBL3と各々ドレインが接続するメ
モリセルトランジスタMC3aおよびMC3bと、副ビ
ット線SBL4と各々ドレインが接続するメモリセルト
ランジスタMC4aおよびMC4bとを含む。
【0025】メモリセルアレイブロックBLK1は、さ
らに、主ビット線BL1と副ビット線SBL3との接続
を開閉する選択ゲートSG3と、主ビット線BL2と副
ビット線SBL4との接続を開閉する選択ゲートSG4
とを含む。
【0026】メモリセルトランジスタMC3aとMC4
aのコントロールゲート電極はワード線WL3に接続
し、メモリセルトランジスタMC3bとMC4bのコン
トロールゲート電極は、ワード線WL4に接続してい
る。
【0027】メモリセルアレイブロックBLK1に含ま
れるメモリセルトランジスタは、ソース線SL2と接続
される。
【0028】DINOR型フラッシュメモリにおいて
は、メモリセルへの書込、消去、および読出動作は、対
応する選択ゲートSGを開閉することにより対応するメ
モリセルアレイブロックを選択した後に行なわれる。な
お、メモリセルMCは、フローティングゲート型MOS
トランジスタで構成される。
【0029】次に、DINOR型フラッシュメモリの、
消去動作、書込動作について説明する。
【0030】図49は、外部電源電圧Vccが3.3V
の場合のDINOR型フラッシュメモリのメモリセルの
しきい値電圧分布を示す図である。
【0031】消去動作においては、チャネル全面におけ
るFNトンネル現象により、フローティングゲート電極
の電子を一括して注入する。これにより、しきい値電圧
Vthが、低いしきい値電圧側から、高いしきい値電圧
側へと変化する。
【0032】書込動作においては、ドレインエッジにお
けるFNトンネル現象により電子を引抜く。すなわち、
DINOR型フラッシュメモリにおいては、低しきい値
分布側を、書込状態、高しきい値分布側を、消去状態と
する。
【0033】さらに、DINOR型フラッシュメモリに
おいては、1ビットごとに、パルス的な電圧を印加して
電子を引抜き、さらにしきい値の検証を行なう動作(ベ
リファイ動作)を繰返し行なうことにより、低しきい値
側の分布を狭帯化している。この結果、低しきい値側分
布の最下限が、1.5V以上になり、3. 3Vの外部電
源電圧Vccを用いた動作を実現している。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】ところで、不揮発性半
導体記憶装置においては、さらに低電圧動作、低消費電
力動作、および高速読出動作が要求される傾向にある。
【0035】図50は、外部電源電圧Vccが1.8V
の場合のDINOR型フラッシュメモリのメモリセルの
しきい値分布を示す図である。
【0036】図50に示すように、外部電源電圧Vcc
が現行の3.3V以下(たとえば1.8ボルト)になる
と、低しきい値側の最下限が1.5V以下になり、いわ
ゆる過書込セルが発生する。この結果、DINOR型フ
ラッシュメモリの上記技術を持ったとしても、外部電源
電圧Vccをそのまま用いた読出動作を実現することは
困難になると考えられる。
【0037】この問題を解決するために、低電圧化した
外部電源電圧Vccを、読出動作時に現行の電圧レベル
(3. 3V)程度にまで昇圧し、この昇圧した電圧をワ
ード線に印加する手段が考えられる。
【0038】しかし、この手段を適用すると、昇圧に要
する時間で読出動作が遅くなる。また昇圧動作で消費電
力が増大してしまう。さらに、3.3Vで動作する回路
が増え、1.8Vへの低電圧化による消費電力低減の効
果が減少するという問題がある。
【0039】そこで、本発明は、係る問題を解決するた
めになされたものであり、低電圧動作においても、過消
去または過書込による誤動作を回避することが可能な不
揮発性半導体記憶装置を提供することである。
【0040】また、本発明の他の目的は、低電圧電源を
用いた場合であっても、高速読出動作が可能な不揮発性
半導体記憶装置を提供することである。
【0041】さらに、本発明の他の目的は、低電圧動作
が可能で、かつ低コストで製造可能な不揮発性半導体記
憶装置を提供することである。
【0042】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る不揮発性
半導体記憶装置は、半導体基板上に形成される不揮発性
半導体記憶装置であって、複数の行および複数の列に配
列された複数のメモリセルと、複数の行のそれぞれに対
応して設けられた複数のワード線と、複数の列のそれぞ
れに対応して設けられた複数のビット線と、第1の電位
を供給するソース線とを備え、複数のメモリセルの各々
は、メモリセルトランジスタと、MOSトランジスタと
を含み、各メモリセルトランジスタは、対応するワード
線により電位が制御されるコントロールゲートと、コン
トロールゲートの電位に制御され、互いに導通/非導通
状態になるソースおよびドレインと、フローティングゲ
ートとを含み、各MOSトランジスタは、対応するメモ
リセルトランジスタを介してビット線と第1の電位との
間を流れる電流の導通経路を選択的に開閉し、同一の行
に属する複数のMOSトランジスタは、ゲート層を共有
し、同一の行のそれぞれに対応して、複数の金属配線を
さらに備え、複数の金属配線のそれぞれは、対応するゲ
ート層の上方に複数の接続孔を有する絶縁膜上を介在し
て配置され、各金属配線は、対応するゲート層といずれ
かの対応する接続孔を介して接続され、外部アドレス信
号に応答して、各金属配線に選択的に電位を供給するス
イッチ選択手段をさらに備える。
【0043】請求項2に係る不揮発性半導体記憶装置
は、請求項1に係る不揮発性半導体記憶装置であって、
外部アドレス信号に応答して、ワード線を選択する行選
択手段と、外部アドレス信号に応答して、ビット線を選
択する列選択手段と、メモリセルトランジスタのフロー
ティングゲートに電子を注入し、または電子を引抜く書
込消去手段とをさらに備える。
【0044】請求項3に係る不揮発性半導体記憶装置
は、請求項2に係る不揮発性半導体記憶装置であって、
選択されたメモリセルトランジスタのデータを読出す読
出手段をさらに備え、行選択手段は、メモリセルトラン
ジスタからのデータの読出動作において、対応するワー
ド線に第2の電圧を供給し、スタンバイ時において、複
数のワード線に第3の電圧を供給し、第2の電圧と第3
の電圧とは同じである。
【0045】請求項4に係る不揮発性半導体記憶装置
は、半導体基板上に形成される不揮発性半導体記憶装置
であって、複数の行および複数の列に配列された複数の
メモリセルと、複数の行のそれぞれに対応して設けられ
た複数のワード線と、複数の列のそれぞれに対応して設
けられた複数のビット線と、第1の電位を供給するソー
ス線とを備え、複数のメモリセルは、各々が複数の行お
よび複数の列に配置された複数のメモリセルを含む複数
のセクタに分割され、複数のビット線は、複数のセクタ
に渡って、複数のメモリセルの列に対応して設けられる
複数の主ビット線と、複数のセクタにそれぞれ対応して
設けられる複数の副ビット線群とを含み、各副ビット線
群は、対応するセクタ内の複数の列に対応する複数の副
ビット線を有し、複数のメモリセルの各々は、メモリセ
ルトランジスタと、スイッチ手段とを含み、各メモリセ
ルトランジスタは、対応するワード線により電位が制御
されるコントロールゲートと、コントロールゲートの電
位に制御され、互いに導通/非導通状態になるソースお
よびドレインと、フローティングゲートとを含み、各ス
イッチ手段は、対応するメモリセルトランジスタを介し
てビット線と第1の電位との間を流れる電流の導通経路
を選択的に開閉し、外部アドレス信号に応答して、ワー
ド線を選択する行選択手段と、外部アドレス信号に応答
して、ビット線を選択する列選択手段と、外部アドレス
信号に応答して、複数のスイッチ手段を制御するスイッ
チ選択手段と、メモリセルトランジスタのフローティン
グゲートに電子を注入し、または電子を引抜く書込消去
手段と、複数の副ビット線群を選択的に複数の主ビット
線に接続する接続手段とをさらに含む。
【0046】請求項5に係る不揮発性半導体記憶装置
は、請求項4に係る不揮発性半導体記憶装置であって、
選択されたメモリセルトランジスタのデータを読出す読
出手段をさらに備え、行選択手段は、メモリセルトラン
ジスタからのデータの読出動作において、対応するワー
ド線に第2の電圧を供給し、スタンバイ時において、複
数のワード線に第3の電圧を供給し、第2の電圧と第3
の電圧とは同じである。
【0047】請求項6に係る不揮発性半導体記憶装置
は、請求項4に係る不揮発性半導体記憶装置であって、
各スイッチ手段は、MOSトランジスタであって、同一
の行に属する複数のMOSトランジスタは、ゲート層を
共有し、同一の行のそれぞれに対応して、複数の金属配
線をさらに備え、複数の金属配線のそれぞれは、対応す
るゲート層の上方に複数の接続孔を有する絶縁膜を介在
して配置され、各金属配線は、対応するゲート層といず
れかの対応する接続孔を介して接続され、スイッチ選択
手段は、外部アドレス信号に応答して、各金属配線に選
択的に電位を供給する。
【0048】請求項7に係る不揮発性半導体記憶装置
は、請求項5に係る不揮発性半導体記憶装置であって、
メモリセルトランジスタのフローティングゲートは、半
導体基板の主表面に設けられるn型ウェル内に形成され
るp型のソース領域およびp型のドレイン領域との挟ま
れたチャネル領域上にトンネル酸化膜を介在して形成さ
れ、メモリセルトランジスタのコントロールゲートは、
フローティングゲートの上方に絶縁膜を介して形成さ
れ、スイッチ手段は、n型ウェル表面に形成されるPチ
ャネル型MOSトランジスタであって、n型ウェルに
は、正の第4の電位が印加され、読出動作においては、
Pチャネル型MOSトランジスタは、ゲートに接地電位
以上の電位が印加されることで導通状態になる。
【0049】請求項8に係る不揮発性半導体記憶装置
は、半導体基板上に形成される不揮発性半導体記憶装置
であって、複数の行および複数の列に配列された複数の
メモリセルと、複数の行のそれぞれに対応して設けられ
た複数のワード線と、複数の列のそれぞれに対応して設
けられた複数のビット線と、第1の電位を供給するソー
ス線とを備え、複数のメモリセルの各々は、メモリセル
トランジスタと、スイッチ手段とを含み、各メモリセル
トランジスタは、半導体基板の主表面に設けられるn型
ウェル内に形成されるp型のソース領域およびp型のド
レイン領域と、ソース領域とドレイン領域との挟まれた
チャネル領域上にトンネル酸化膜を介在して形成された
フローティングゲートと、フローティングゲートの上方
に絶縁膜を介して形成され、対応するワード線により電
位が制御されるコントロールゲートとを含み、各スイッ
チ手段は、対応するメモリセルトランジスタを介してビ
ット線と第1の電位と間を流れる電流の導通経路を選択
的に開閉する。
【0050】請求項9に係る不揮発性半導体記憶装置
は、請求項8に係る不揮発性半導体記憶装置であって、
外部アドレス信号に応答して、ワード線を選択する行選
択手段と、外部アドレス信号に応答して、ビット線を選
択する列選択手段と、外部アドレス信号に応答して、複
数のスイッチ手段を制御するスイッチ選択手段と、メモ
リセルトランジスタのフローティングゲートに電子を注
入し、または電子を引抜く書込消去手段とをさらに備え
る。
【0051】請求項10に係る不揮発性半導体記憶装置
は、請求項9に係る不揮発性半導体記憶装置であって、
スイッチ手段は、n型ウェル表面に形成されるPチャネ
ル型MOSトランジスタであって、n型ウェルには、正
の第4の電位が印加され、読出動作においては、Pチャ
ネル型MOSトランジスタは、ゲートに接地電位以上の
電位が印加されることで導通状態になる。
【0052】請求項11に係るメモリセルは、メモリセ
ルアレイの複数の行のそれぞれに対応して設けられた複
数のワード線と、メモリセルアレイの複数の列のそれぞ
れに対応して設けられた複数のビット線と、第1の電位
を供給する複数のソース線とを備え、半導体基板上に構
成される不揮発性半導体記憶装置のメモリセルアレイを
構成するメモリセルであって、対応するビット線と、第
1の電位との間に設けられ、対応するワード線の電位に
応じて導通/非導通状態になり、電気的かつ不揮発的に
しきい値電圧を制御することが可能なメモリセルトラン
ジスタと、メモリセルトランジスタを介してビット線と
第1の電位と間を流れる電流の導通経路を選択的に開閉
する選択トランジスタとを備え、メモリセルトランジス
タは、半導体基板の主表面上に形成される第1の不純物
領域と、半導体基板の主表面上に、第1の不純物領域と
所定の間隔をもって形成される第2の不純物領域と、第
1の不純物領域と第2の不純物領域とに挟まれた領域の
上方に第1の酸化膜を介して形成される第1の電極層
と、第1の電極層の上方に、第1の絶縁膜を介して形成
される第2の電極層とを含み、選択トランジスタは、半
導体基板の主表面上に形成される第3の不純物領域と、
半導体基板の主表面上に、第3の不純物領域と所定の間
隔をもって形成される第4の不純物領域と、第3の不純
物領域と第4の不純物領域とに挟まれた領域の上方に第
2の酸化膜を介して形成される第3の電極層と、第3の
電極層の上方に、第2の絶縁膜を介して形成される第4
の電極層とを含み、第2の不純物領域と、第3の不純物
領域とは同一の領域を共有し、第1の酸化膜と第2の酸
化膜とは、同一工程で形成され、第1の電極層と第3の
電極層とは、同一工程で形成され、第1の絶縁膜と第2
の絶縁膜とは、同一工程で形成され、第2の電極層と第
4の電極層とは、同一工程で形成される、メモリセル。
【0053】請求項12に係るメモリセルは、請求項1
1に係るメモリセルであって、同一の行に属する複数の
選択トランジスタは、少なくとも第3の電極層を共有
し、同一の行のそれぞれに対応して、複数の金属配線を
さらに備え、複数の金属配線のそれぞれは、対応する同
一の行に属する選択トランジスタの上方に複数の接続孔
を有する絶縁膜を介在して配置され、各金属配線は、対
応する第3の電極層といずれかの対応する接続孔を介し
て電気的に結合される。
【0054】請求項13に係るメモリセルは、メモリセ
ルアレイの複数の行のそれぞれに対応して設けられた複
数のワード線と、メモリセルアレイの複数の列のそれぞ
れに対応して設けられた複数のビット線と、第1の電位
を供給する複数のソース線とを備える不揮発性半導体記
憶装置のメモリセルアレイを構成するメモリセルであっ
て、メモリセルトランジスタと、MOSトランジスタと
を備え、メモリセルトランジスタは、対応するワード線
の電位により制御されるコントロールゲートと、コント
ロールゲートの電位に制御され、互いに導通/非導通状
態になるソースおよびドレインと、フローティングゲー
トとを含み、MOSトランジスタは、メモリセルトラン
ジスタを介してビット線と第1の電位と間を流れる電流
の導通経路を選択的に開閉し、メモリセルトランジスタ
のゲート幅は、MOSトランジスタのゲート幅よりも小
さい。
【0055】請求項14に係るメモリセルは、請求項1
3に係るメモリセルであって、メモリセルトランジスタ
のドレインは、対応するビット線と接続され、メモリセ
ルトランジスタのソースは、MOSトランジスタの一方
の導通端子と接続され、MOSトランジスタの他方の導
通端子は、ソース線と接続される。
【0056】請求項15に係るメモリセルは、請求項1
3に係るメモリセルであって、MOSトランジスタの一
方の導通端子は、対応するビット線と接続され、MOS
トランジスタの他方の導通端子は、メモリセルトランジ
スタのドレインと接続され、メモリセルトランジスタの
ソースは、ソース線と接続される。
【0057】請求項16に係るメモリセルは、メモリセ
ルアレイの複数の行のそれぞれに対応して設けられた複
数のワード線と、メモリセルアレイの複数の列のそれぞ
れに対応して設けられた複数のビット線と、第1の電位
を供給する複数のソース線とを備える不揮発性半導体記
憶装置のメモリセルアレイを構成するメモリセルであっ
て、メモリセルトランジスタと、MOSトランジスタと
を備え、メモリセルトランジスタは、対応するワード線
の電位により制御されるコントロールゲートと、コント
ロールゲートの電位に制御され、互いに導通/非導通状
態になるソースおよびドレインと、フローティングゲー
トとを含み、MOSトランジスタは、メモリセルトラン
ジスタを介してビット線と第1の電位と間を流れる電流
の導通経路を選択的に開閉し、メモリセルトランジスタ
のドレインは、メモリセルトランジスタへの書込動作時
において書込電圧が印加され、書込電圧は、メモリセル
トランジスタのソース/ドレインパンチスルー耐圧より
も大きい。
【0058】請求項17に係るメモリセルは、請求項1
6に係るメモリセルであって、メモリセルトランジスタ
のドレインは、対応するビット線と接続され、メモリセ
ルトランジスタのソースは、MOSトランジスタの一方
の導通端子と接続され、MOSトランジスタの他方の導
通端子は、ソース線と接続される。
【0059】請求項18に係るメモリセルは、請求項1
6に係るメモリセルであって、MOSトランジスタの一
方の導通端子は、対応するビット線と接続され、MOS
トランジスタの他方の導通端子は、メモリセルトランジ
スタのドレインと接続され、メモリセルトランジスタの
ソースは、ソース線と接続される。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図を用いて
説明する。なお、同じ構成要素には、同じ符号、同じ記
号を付しその説明は繰返さない。
【0061】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の
形態1の不揮発性半導体記憶装置100の構成を示す概
略ブロック図である。
【0062】図1に示すように、不揮発性半導体記憶装
置100は、アドレスバッファ102と、メモリセルア
レイ104と、WLデコーダ106と、Yデコーダ10
8と、メモリセルSGデコーダ114と、ソースデコー
ダ116とを含む。
【0063】アドレスバッファ102は、外部からのア
ドレス信号A0〜Aiを受けて、対応する内部行アドレ
ス信号Axと対応する内部列アドレス信号Ayとを出力
する。WLデコーダ106は、アドレスバッファ102
からの内部行アドレス信号Axを受けて、対応するメモ
リセルアレイ104のワード線を選択する。Yデコーダ
108は、アドレスバッファ102からの内部列アドレ
ス信号Aiを受けて、メモリセルアレイ104の対応す
るビット線を選択する。
【0064】メモリセルアレイ104は、NOR型メモ
リセルアレイであって、複数のメモリセルトランジスタ
MC、および複数のセル選択トランジスタMSを含む。
メモリセルトランジスタMCは、フローティングゲート
型トランジスタで構成される。メモリセルトランジスタ
MCの各々に対応して、セル選択トランジスタMSが設
けられる。セル選択トランジスタMSは、MOSトラン
ジスタで構成される。
【0065】すなわち、実施の形態1における1つのメ
モリセルは、メモリセルトランジスタMCと、メモリセ
ルトランジスタMCに対応して設けられるセル選択トラ
ンジスタMSとから構成される。以下、1つのメモリセ
ルトランジスタでメモリセルを構成する従来のメモリセ
ルを1トランジスタ型メモリセル、実施の形態1のメモ
リセルを2トランジスタ型メモリセルとそれぞれ称す。
また、以下では、メモリセルトランジスタおよびセル選
択トランジスタは、Nチャネル型MOSトランジスタで
あるものとして説明する。
【0066】図1では、メモリセルトランジスタMC1
1、MC12、MC21およびMC22と、セル選択ト
ランジスタMS11、MS12、MS21およびMS2
2とを代表的に示す。
【0067】メモリセルトランジスタMC11およびM
C21の各ゲート電極は、ともにワード線WL1に接続
される。メモリセルトランジスタMC12およびMC2
2の各ゲート電極は、ともにワード線WL2に接続され
る。
【0068】メモリセルトランジスタMC11、MC1
2、MC21、およびMC22の各ソース領域は、ソー
ス線SLに接続される。
【0069】セル選択トランジスタMS11は、ビット
線BL1とメモリセルトランジスタMC11のドレイン
領域との間に接続される。セル選択トランジスタMS1
2は、ビット線BL1とメモリセルトランジスタMC1
2のドレイン領域との間に接続される。セル選択トラン
ジスタMS21は、ビット線BL2とメモリセルトラン
ジスタMC21のドレイン領域との間に接続される。セ
ル選択トランジスタMS22は、ビット線BL2とメモ
リセルトランジスタMC22のドレイン領域との間に接
続される。以下、メモリセルトランジスタMCのドレイ
ン領域とビット線BLとの間にセル選択トランジスタM
Sを配置する接続をドレインセレクト型接続と称す。
【0070】セル選択トランジスタMS11およびMS
21の各ゲート電極は、ともにセル選択線ML1に接続
される。セル選択トランジスタMS12およびMS22
の各ゲート電極は、ともにセル選択線ML2に接続され
る。
【0071】WLデコーダ106は、アドレスバッファ
102から与えられる内部行アドレス信号Axに応じ
て、対応するワード線WL1〜WL4のいずれかを選択
する。
【0072】メモリセルSGデコーダ114は、書込、
消去、および読出動作時において、アドレスバッファ1
02から与えられる内部行アドレス信号Axに応じて、
選択された行に対応するいずれかのセル選択線ML1、
ML2を選択する。
【0073】ソースデコーダ116は、書込、消去、読
出動作に応じて、ソース線SLの電位を調整する。
【0074】不揮発性半導体記憶装置100はさらに、
高電圧発生回路110と、負電圧発生回路112と、ウ
ェル電位発生回路120と、読出電圧発生回路132と
を含む。
【0075】高電圧発生回路110は、外部電源電圧V
ccを受けて、メモリセルへのデータ書込あるいは消去
動作に必要な高電圧を発生する。負電圧発生回路112
は、外部電源電圧Vccを受けて、メモリセルアレイへ
の書込みあるいは消去動作において必要な負電圧を発生
する。読出電圧発生回路132は、任意の読出電圧を生
成する。
【0076】ウェル電位発生回路120は、負電圧発生
回路112の出力を受けて、メモリセルトランジスタの
形成される半導体基板表面のウェル電位を制御する。書
込回路130は、高電圧発生回路110から受ける高電
圧を対応するビット線に供給する。
【0077】WLデコーダ106は、高電圧発生回路1
10および負電圧発生回路112の出力を受けて、書込
動作においては、選択されたワード線に負電圧を、消去
動作においては、選択されたワード線に高電圧を供給す
る。さらにWLデコーダ106は、読出電圧発生回路1
32で生成された任意の読出電圧の供給を受けける。
【0078】ソースデコーダ116は、負電圧発生回路
112の出力を受けて、ソース線SLを介してメモリセ
ルトランジスタMC1のソース電位を負電圧とする。
【0079】不揮発性半導体記憶装置100はさらに、
書込/消去制御回路122と、データ入出力バッファ1
24と、データドライバ126と、センスアンプ128
と、書込回路130とを含む。
【0080】書込/消去制御回路122は、メモリセル
への書込動作および消去動作を制御する。データ入出力
バッファ124は、外部からのデータを受けて内部回路
に、あるいはメモリセルから読出されたデータを受けて
外部に出力する。データドライバ126は、データ入出
力バッファ124に入力された書込データを受けて、対
応するビット線電位を駆動する。センスアンプ128
は、データ読出時において、ビット線BL1またはBL
2を介して、選択されたメモリセルの記憶情報に応じ
て、対応する読出データを出力する。書込回路130
は、データドライバ126からの書込データを受けて保
持し、高電圧発生回路110からの高電圧を対応するビ
ット線に供給する。
【0081】データドライバ126およびセンスアンプ
128は、ビット線BL1に対しては列選択ゲートSL
G1を介して、ビット線BL2に対しては列選択ゲート
SLG2を介して接続し、列選択ゲートSLG1および
SLG2のゲート電位は、Yデコーダ108により制御
される。したがって、アドレスバッファ102からの内
部列アドレス信号Ayに応じて、選択されたビット線と
センスアンプ128またはデータドライバ126とが接
続される。
【0082】次に、実施の形態1における不揮発性半導
体記憶装置100の動作について簡単に説明する。
【0083】[プログラム動作]メモリセルに対して、
データを書込む場合には、アドレスバッファ102に選
択されるべきメモリセルのアドレスを指定するアドレス
信号A0〜Aiが与えられる。一方、データ入出力バッ
ファ124には、書込まれるべきデータが与えられ、こ
れに応じて、データドライバ126が対応するビット線
の電位レベルを駆動する。書込回路130は、ビット線
BL1を介して、データドライバ126から書込データ
を受取る。
【0084】メモリセルトランジスタMC11にデータ
の書込を行う場合について説明する。まずメモリセルト
ランジスタMC11を含むセクタに対する消去動作が行
なわれる。ここでセクタとは、たとえば、同一のウェル
内に形成されるメモリセル群をいう。以下では、メモリ
セルトランジスタMC11に注目して説明する。
【0085】書込/消去制御回路122に制御されて、
ビット線BL1はフローティング状態とされ、高電圧発
生回路および負電圧発生回路はそれぞれ高電圧および負
電圧を発生する。これに応じて、ソースデコーダ116
はソース線SLを介してメモリセルトランジスタMC1
のソース電位を負電位(たとえば、−8V)とする。一
方、ウェル電位発生回路120も、メモリセルトランジ
スタのウェル電位をメモリセルトランジスタMC11の
ソース電位と同一の負電位(たとえば、−8V)とす
る。
【0086】メモリセルSGデコーダ114は、内部行
アドレス信号Axに応答して、選択された行に対応する
セル選択線ML1に対して、所定の電位を供給する。W
Lデコーダ106は、書込/消去制御回路122に制御
されて、高電圧発生回路110から出力される高電圧
(たとえば、10V)を、ワード線WL1に供給する。
これにより、メモリセルトランジスタMC11のフロー
ティングゲート電極に基板側から電子が注入され、これ
らメモリセルトランジスタMC11のしきい値が上昇す
る。
【0087】書込回路130は、書込/消去制御回路1
22に制御されて、ビット線BL1の電位レベルを駆動
する。ソースデコーダ116は、ソース線SL1をフロ
ーティング状態とする。ウェル電位駆動回路120は、
書込/消去制御回路122に制御されて、ウェル電位
を、たとえば0Vとする。
【0088】メモリセルSGデコーダ114は、内部行
アドレス信号Axに応答して、選択された行に対応する
セル選択線ML1に対して、所定の電位を供給する。W
Lデコーダ106は、書込/消去制御回路122に制御
されて、負電圧発生回路112から与えられる電位(た
とえば、−10V)をワード線WL1に供給する。書込
回路130も、書込/消去制御回路122に制御され
て、ビット線BL1のレベルを高電圧発生回路110か
ら出力される高電圧に基づいて、高電位(たとえば、5
V)とする。
【0089】この結果、メモリセルトランジスタMC1
1のフローティングゲート電極から電子が引抜きが行な
われ、メモリセルトランジスタMC1のしきい値が変化
する。
【0090】ところで、従来のNOR型フラッシュメモ
リにおいては、1つのビット線BLのメモリセルトラン
ジスタに対してのみデータの書込を行なう場合にも、同
一ビット線に接続される非選択状態のメモリセルトラン
ジスタのドレインに高電圧が印加されてしまう。このた
め、同一ビット線上の非選択状態のメモリセルトランジ
スタののフローティングゲート中の電荷量が変化し、最
悪の場合、書込まれているデータが変化してしまうとい
う問題がある。
【0091】しかし、実施の形態1における2トランジ
スタ型メモリセルでは、セル選択トランジスタを用いる
ことにより、書込選択されたメモリセルトランジスタの
みをビット線と接続することができる。したがって、1
つのメモリセルトランジスタの書込動作は、他のメモリ
セルトランジスタのしきい値に影響を与えない。
【0092】[読出動作]メモリセルに対して、データ
を読出す場合には、アドレスバッファ102に選択され
るべきメモリセルのアドレスを指定するアドレス信号A
0〜Aiが与えられる。アドレスバッファ102から内
部行アドレス信号Axが出力される。
【0093】メモリセルトランジスタMC1が選択され
るものとする。メモリセルSGデコーダ114は、内部
行アドレス信号Axに応答して、読出選択された行に対
応するセル選択線ML1に対して、所定の電位を供給す
る。WLデコーダ106は、内部行アドレス信号Axに
応答して、読出選択されたワード線WL1に所定の電位
を供給する。さらに、ビット線BL1およびソース線S
Lに所定の電圧が供給される。センスアンプ128は、
列選択ゲートSLG1を介してビット線BL1の電位の
変化を検知する。
【0094】次に、実施の形態1におけるメモリセルア
レイの構成について詳しく説明する。
【0095】図2は、図1における不揮発性半導体記憶
装置100のメモリセルアレイ104の構成を拡大した
回路図である。図2においては、メモリセルアレイ10
4は、ウェル分割されており、ウェル11aおよび11
bは、図1に示すウェル電位発生回路120から各々電
位の供給を受ける。
【0096】図2に示すように、実施の形態1における
2トランジスタ型メモリセルにおいては、セル選択トラ
ンジスタMSの導通状態を制御する複数の信号線Lを有
する。図2においては、信号線L1およびL2を代表的
に示す。信号線Lは、抵抗の低い、例えばアルミ配線で
構成する。信号線L1は、図1に示すメモリセルSGデ
コーダ114から受ける電位を、セル選択線ML1に供
給する。
【0097】セル選択線MLは、同一セクタ内の同一行
のセル選択トランジスタのゲート電極を互いに接続する
ことで構成される。具体的な構造としては、セル選択ト
ランジスタのゲート電極層をエッチング加工により形成
する際に、同一セクタ内のゲート電極を一体パターンと
して加工することで形成されるものである。
【0098】信号線L2は、同じく図1に示すメモリセ
ルSGデコーダ114から受ける電位を、セル選択線M
L2に供給する。
【0099】信号線Lは、nビット毎(n>0)に、セ
ル選択トランジスタMSのゲート電極を構成する電極層
に杭打される。
【0100】次に、メモリセルと信号線Lとの構造を説
明する。図3は、図2に示すメモリセルアレイにおい
て、上記信号線Lが杭打ちされていない領域における断
面図であり、図4は、図2に示すメモリセルアレイにお
いて、上記信号線Lが杭打ちされている領域の断面図で
ある。
【0101】メモリセルトランジスタMCは、p型半導
体基板1の主表面上に形成されたn型ソース領域12お
よびn型ドレイン領域13と、ソース領域12とドレイ
ン領域13とに挟まれたチャネル領域の上方にトンネル
酸化膜14. 1を介在して形成されたフローティングゲ
ート電極15. 1と、フローティングゲート電極15.
1の上方に層間絶縁膜16. 1を介在して形成されたコ
ントロールゲート電極17. 1とを有する。
【0102】セル選択トランジスタMSは、p型半導体
基板1の主表面上に形成されたn型ソース領域12およ
びn型ドレイン領域23と、ソース領域12とドレイン
領域23とに挟まれたチャネル領域の上方に酸化膜1
4. 2を介在して形成されたフローティングゲート電極
15. 2と、フローティングゲート電極15. 2の上方
に層間絶縁膜16. 2を介在して形成されたコントロー
ルゲート電極17. 2とを有する。
【0103】図3に示すように、メモリセルトランジス
タMCとセル選択トランジスタMSとは、p型半導体基
板1の主表面に形成されるソース領域12を共有する。
また、メモリセルトランジスタMCおよびセル選択トラ
ンジスタMSを構成する酸化膜14. 1、14. 2は、
同一工程で形成される。さらに、メモリセルトランジス
タMCおよびセル選択トランジスタMSの各々を構成す
るフローテングゲート電極15. 1、15. 2は、同一
工程で形成される。また、メモリセルトランジスタMC
およびセル選択トランジスタMSの各々の層間絶縁膜1
6. 1、16.2は、同一工程で形成される。さらに、
メモリセルトランジスタMCおよびセル選択トランジス
タMSの各々のコントロールゲート電極17. 1、1
7. 2は、同一工程で形成される。
【0104】信号線Lは、セル選択トランジスタMSの
ゲート電極上に絶縁膜30を介して配置される。
【0105】さらに、図4に示すように、信号線Lは、
コンタクト孔を介して、セル選択トランジスタMSn1
のコントロールゲート電極を構成する電極層に接続され
ている。
【0106】上記のコンタクト孔は、メモリセルトラン
ジスタおよびセル選択トランジスタが形成されない領域
に設けられる。
【0107】次に、実施の形態1における2トランジス
タ型のメモリセルの製造方法について図を用いて説明す
る。図5〜図14は、上記の構造を有する2トランジス
タ型メモリセルの製造方法における工程を示す断面図で
ある。
【0108】図5に示すように、p型シリコン基板1上
に熱酸化処理を施すことにより、p型シリコン基板上全
面にトンネル酸化膜14を形成する。トンネル酸化膜1
4上に、CVD法などを用いて第1の多結晶シリコン膜
15を1200Å程度の膜厚で形成する(フローティン
グゲート電極層)。
【0109】次に、上記の第1の多結晶シリコン膜15
上に、CVD法などを用いて100Å程度の膜厚の高温
酸化膜を形成する。この高温酸化膜上にCVD法などを
用いてシリコン窒化膜を100Å程度の厚みに形成す
る。さらに、このシリコン窒化膜上にCVD法を用いて
150Å程度の厚みの高温酸化膜を形成する。これによ
り、シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜
の積層膜(以下、ONO膜と呼ぶ)16が形成される。
【0110】次に、上記のONO膜16上に、CVD法
を用いて不純物が導入された第2の多結晶シリコン膜2
0を1200Å程度の厚みで形成する。そして、この第
2の多結晶シリコン膜20上にスパッタリング法を用い
てタングステンシリサイド(WSi)層21を1200
Å程度の厚みに形成する。これらにより、コントロール
ゲート電極となる導電層17が形成される。この導電層
17上に、TEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)膜
18を堆積する。
【0111】以下、まず図3に示す断面部に対応するメ
モリセルアレイの製造方法を、図6〜図9の断面図にし
たがって説明する。
【0112】図6に示すように、上記のTEOS酸化膜
18上に、メモリセルトランジスタMC部、およびセル
選択トランジスタMS部に対応する部分に、それぞれレ
ジストマスク22、23を形成する。TEOS酸化膜1
8をエッチングする。
【0113】図7に示すように、上記エッチングされた
TEOS酸化膜18をレジストとして用いて、タングス
テンシリサイド(WSi)層21と、第2の多結晶シリ
コン膜20とをエッチングする。これにより、図8に示
すように、メモリセルトランジスタMC部、およびセル
選択トランジスタMS部の各々の導電層17. 1、1
7. 2が形成される。なお、同時に周辺トランジスタの
ゲートもエッチングを行なう。さらに、TEOS酸化膜
18をレジストとして用いて、ONO膜16、第1の多
結晶シリコン膜15をエッチングする。これにより、図
9に示すように、杭打ちを施さない部分のセル選択トラ
ンジスタMSが、メモリセルトランジスタMCと同一の
工程で形成される。
【0114】次に、図4に示す断面部に対応するメモリ
セルアレイの製造方法を、図10〜図14の断面図にし
たがって説明する。
【0115】図10に示すように、信号線Lを杭打ちす
る部分については、TEOS酸化膜18上に、メモリセ
ルトランジスタMC部に対応する部分にレジストマスク
24を形成する。TEOS酸化膜18をエッチングす
る。
【0116】図11に示すように、上記エッチングされ
たTEOS酸化膜18をレジストとして用いて、タング
ステンシリサイド(WSi)層21と、第2の多結晶シ
リコン膜20とをエッチングする。これにより、図12
に示すように、メモリセルトランジスタMC部の導電層
17. 1が形成される。なお、同時に周辺トランジスタ
のゲートもエッチングを行なう。
【0117】次に、図13に示すように、セル選択トラ
ンジスタMS部のみが保護されるようにレジストマスク
25を形成する。TEOS酸化膜18およびこのレジス
ト25をマスクとしてONO膜16および第1の多結晶
シリコン膜15のエッチングを行なう。これにより、図
14に示すように、信号線Lの杭打ちを施すセル選択ト
ランジスタMSが、メモリセルトランジスタMCととも
に形成される。
【0118】このように製造することにより、各メモリ
セルごとにメモリセルと隣接してメモリセルのトンネル
酸化膜と同時に形成された同一の膜厚のゲート酸化膜を
有し、かつメモリセルと同一のフローティングゲート電
極層およびメモリセルと同一の層間絶縁膜、およびメモ
リセルと同一のコントロールゲート電極層からなるセル
選択トランジスタが形成される。
【0119】なお、図10〜図14の酸化膜14部分
は、素子分離酸化膜である場合もある。
【0120】図15は、メモリセルアレイ104のレイ
アウトの一例を示す平面図であり、図16は、図15に
おけるメモリセル1単位のレイアウトを示す平面図であ
る。図15に示すように、行方向には、メモリセルトラ
ンジスタのゲート電極部に相当するゲート電極パターン
50、およびセル選択トランジスタのゲート電極部に相
当するゲート電極パターン51が配置される。また、列
方向には、ビット線に対応する第一層目のアルミ配線パ
ターン52が配置されている。セル選択トランジスタの
ゲート上に形成される層間絶縁膜層には、セル選択トラ
ンジスタゲートの杭打ち部と第一層目のアルミ配線54
とを接続するためにコンタクト孔パターン53に対応す
る接続孔が開口される。さらに第一層目のアルミ配線5
4上に形成される層間絶縁膜層には、第一層目のアルミ
配線54と信号線Lに対応する第二層目のアルミ配線と
を接続するためにヴィアホールパターン55に対応する
接続孔が開口される。なお、ビット線BLとセル選択ト
ランジスタのドレイン領域とは、コンタクト孔56を介
して接続される。
【0121】図16に示すように、メモリセルトランジ
スタの活性領域幅とセル選択トランジスタの活性領域幅
とは、分離酸化膜60によって規定される。
【0122】さらに図17に、図15に対応するメモリ
セルアレイ104のメモリセルゲートパターニングマス
クの一例を示す。図17においては、図13において示
したレジスト25により、この領域のセル選択トランジ
スタのフローティグゲート電極層がエッチングされずに
残る。
【0123】レジスト25により覆われていない部分に
ついては、メモリセルトランジスタのゲート電極層およ
びセル選択トランジスタのゲート電極層の上方に残存し
ているTEOS膜18をマスクとして、ONO膜16.
1、16. 2およびフローティングゲート電極層15.
1、15. 2がエッチングされる。
【0124】さらに図18は、メモリセルゲートパター
ニングマスクの変更により、コントロールゲート電極層
を除去せずに杭打ちを行なうための断面図である。図1
8に示されるように、フローティングゲート電極層1
5. 2の側壁とコントロールゲート電極層17. 2の側
壁とがALコンタクト40により接続されるようにす
る。これにより、AL配線で形成される信号線Lとフロ
ーティングゲート電極層15. 2とが接続される。
【0125】なお、メモリセルトランジスタとセル選択
トランジスタとの接続関係は、上記で説明したドレイン
セレクト型接続に代わって、セル選択トランジスタMS
とビット線BLとの間にメモリセルトランジスタMCを
配置する(以下、ソースセレクト型接続と称す)構成で
あってもよい。
【0126】以上のように、1つのメモリセルをメモリ
セルトランジスタと、セル選択トランジスタとで構成す
ることにより、読出動作時において、選択状態のメモリ
セルと同一ワード線に接続される非選択状態のメモリセ
ルからのリーク電流を回避することができ、低電圧読出
動作が実現される。
【0127】また、セル選択トランジスタは、メモリセ
ルトランジスタと同一工程で製造されるため、最小デザ
インルール間隔で形成することができる。
【0128】さらに、セル選択トランジスタのコントロ
ールゲート電極と平行に配置されるアルミの信号線を用
いて、高速にセル選択トランジスタを導通/非導通状態
とすることができるため、高速読出動作が可能となる。
【0129】[実施の形態2]次に本発明に基づく、実
施の形態2の不揮発性半導体記憶装置の動作について説
明する。
【0130】実施の形態2は、実施の形態1で説明した
2トランジスタ型メモリセルを有する不揮発性半導体記
憶装置100において、読出動作時に、メモリセルトラ
ンジスタのコントロールゲート電極に印加する電圧を任
意の電位とし、さらに、スタンバイ時には、読出動作時
と同一の電圧をすべてのメモリセルトランジスタに印加
するようにしたものである。
【0131】図19は、実施の形態2における2トラン
ジスタ型メモリセルのメモリセル部におけるしきい値分
布例を示す図である。図19に示すように、実施の形態
2のメモリセルトランジスタの低しきい値側の分布は、
たとえば0ボルト以下でもよい。これに応じて、メモリ
セルトランジスタのコントロールゲート電極に印加する
電圧(読出電圧)も任意に選択することができる。
【0132】これは、2トランジスタ型メモリセルにお
いては、各メモリセルトランジスタごとにセル選択トラ
ンジスタが接続されているため、選択状態のメモリセル
トランジスタと同一のビット線に接続された非選択状態
のメモリセルトランジスタに対応するセル選択トランジ
スタをすべてオフ状態にすることで、非選択状態のメモ
リセルトランジスタからのリーク電流を阻止することが
できることによる。
【0133】実施の形態2における2トランジスタ型メ
モリセルのメモリセルトランジスタ部における読出電圧
とスタンバイ時の電圧との関係について説明する。
【0134】図20は、ドレインセレクト型接続の2ト
ランジスタ型メモリセルに印加する各種電圧の電圧条件
を示す図である。Vcgはメモリセルトランジスタのコ
ントロールゲート電極に印加する電圧(読出電圧)を、
Vsはソース線と接続されるソース領域に印加する電圧
を、Vdはビット線と接続されるドレイン領域に印加す
る電圧を、Vsgはセル選択トランジスタのゲート電極
に印加する電圧を示す。
【0135】図20に示すように、スタンバイ時におい
ては、読出動作と同一の電圧をメモリセルトランジスタ
のコントロールゲート電極に印加することが可能とな
る。これは、すべてのメモリセルトランジスタに対応す
るセル選択トランジスタをオフ状態にしておくことで、
メモリセルトランジスタとビット線とを非接続状態にで
きるため、スタンバイ時と読出時との電圧調整を行なう
必要がないからである。
【0136】なお、外部電源電圧Vcc以外の任意の電
圧を読出電圧Vcgとして使用する場合は、図1に示す
読出電圧発生回路132で読出電圧Vcgを生成し、W
Lデコーダ106に供給する。
【0137】すなわち、実施の形態2における不揮発性
半導体記憶装置100においては、読出電圧Vcgを任
意の電圧に設定することにより、書込速度または消去速
度の調整が可能となる。
【0138】さらに、読出電圧Vcgと同一の電圧にお
いてスタンバイすることにより、読出動作時には、セル
選択トランジスタのゲート電圧のみを所定の電圧に充電
すればよい。したがって、読出電圧Vcg(ワード線に
印加する電圧)を変化することなく読出動作が可能とな
るため、ワード線にアルミ配線で杭打ちを施さなくとも
高速読出動作が可能となる。
【0139】[実施の形態3]図21は、本発明の実施
の形態3の不揮発性半導体記憶装置200の構成を示す
概略ブロック図である。
【0140】図21を参照して不揮発性半導体記憶装置
200は、不揮発性半導体記憶装置100のメモリセル
アレイ104に代わってメモリセルアレイ204を、ソ
ースデコーダ116に代わってソースデコーダ207お
よび208を備え、さらにSGデコーダ205を含む。
【0141】メモリセルアレイ204は、DINOR型
メモリセルアレイであり、複数のメモリセルアレイブロ
ックBLKを含む。図20では、2つのメモリセルアレ
イブロックBLK0およびBLK1と、各メモリセルア
レイブロックBLKに対して、各々4つのメモリセルト
ランジスタと、4つのセル選択トランジスタとを代表的
に示す。
【0142】メモリセルアレイブロックBLK0は、メ
モリセルトランジスタMC1a、MC1b、MC2aお
よびMC2bと、セル選択トランジスタMS1a、MS
1b、MS2aおよびMS2bと、選択ゲートSG1お
よびSG2とを含む。
【0143】メモリセルトランジスタMC1aおよびM
C1bの各々のソースは、ソース線線SL1と接続され
る。メモリセルトランジスタMC2aおよびMC2bの
各々のソースは、ソース線SL1に接続される。
【0144】セル選択トランジスタMS1aは、メモリ
セルトランジスタMC1aのドレインと副ビット線SB
L1との間に接続される。セル選択トランジスタMS1
bは、メモリセルトランジスタMC1bドレインと副ビ
ット線SBL1との間に接続される。
【0145】セル選択トランジスタMS2aは、メモリ
セルトランジスタMC2aドレインと副ビット線SBL
2との間に接続される。セル選択トランジスタMS2b
は、メモリセルトランジスタMC2bドレインと副ビッ
ト線SBL2との間に接続される。
【0146】選択ゲートSG1は、主ビット線BL1と
副ビット線SBL1との接続を開閉する。選択ゲートS
G2は、主ビット線BL2と副ビット線SBL2との接
続を開閉する。
【0147】メモリセルトランジスタMC1aおよびM
C2aの各ゲート電極は、ともにワード線WL1に接続
され、メモリセルトランジスタMC1bおよびMC2b
の各ゲート電極は、ともにワード線WL2に接続されて
いる。
【0148】メモリセルアレイブロックBLK1は、メ
モリセルトランジスタMC3a、MC3b、MC4aお
よびMC4bと、セル選択トランジスタMS3a、MS
3b、MS4aおよびMS4bと、選択ゲートSG3お
よびSG4とを含む。
【0149】メモリセルトランジスタMC3aおよびM
C3bの各々のソースは、ソース線SL2と接続され
る。メモリセルトランジスタMC4aおよびMC4bの
各々のソースは、ソース線SL2に接続される。
【0150】セル選択トランジスタMS3aは、メモリ
セルトランジスタMC3aのドレインと副ビット線SB
L3との間に接続される。セル選択トランジスタMS3
bは、メモリセルトランジスタMC3bのドレインと副
ビット線SBL3との間に接続される。
【0151】セル選択トランジスタMS4aは、メモリ
セルトランジスタMC4aのドレインと副ビット線SB
L4との間に接続される。セル選択トランジスタMS4
bは、メモリセルトランジスタMC4bのドレインと副
ビット線SBL4との間に接続される。
【0152】選択ゲートSG3は、主ビット線BL1と
副ビット線SBL3との接続を開閉する。選択ゲートS
G4は、主ビット線BL2と副ビット線SBL4との接
続を開閉する。
【0153】メモリセルトランジスタMC3aおよびM
C4aの各ゲート電極は、ともにワード線WL3に接続
され、メモリセルトランジスタMC3bおよびMC4b
の各ゲート電極は、ともにワード線WL4に接続されて
いる。
【0154】セル選択トランジスタMS1aおよびセル
選択トランジスタMS2aの各ゲート電極層は、ともに
セル選択線ML1に接続されている。セル選択トランジ
スタMS1bおよびセル選択トランジスタMS2bの各
ゲート電極層は、ともにセル選択線ML2に接続されて
いる。
【0155】セル選択トランジスタMS3aおよびセル
選択トランジスタMS4aの各ゲート電極層は、ともに
セル選択線ML3に接続されている。セル選択トランジ
スタMS3bおよびセル選択トランジスタMS4bの各
ゲート電極層は、ともにセル選択線ML4に接続されて
いる。
【0156】メモリセルSGデコーダ114は、選択さ
れた行に対応するいずれかのセル選択線ML1〜SL4
に対して、所定の電位を供給する。
【0157】ソースデコーダ207は、書込、消去、読
出動作において、ソース線SL1の電圧を調整する。ソ
ースデコーダ208は、書込、消去、読出動作におい
て、ソース線SL2の電圧を調整する。
【0158】SGデコーダ205は、アドレスバッファ
102から与えられる内部行アドレス信号Axに応じ
て、高電圧発生回路110および負電圧発生回路112
の出力を受けて、対応する選択ゲートSG1〜SG4の
ゲート電位を制御し、選択的に副ビット線と主ビット線
とを接続する。
【0159】次に、不揮発性半導体記憶装置200の動
作について簡単に説明する。 [プログラム動作]メモリセルに対して、データを書込
む場合には、アドレスバッファ102に選択されるべき
メモリセルのアドレスを指定するアドレス信号A0〜A
iが与えられる。一方、データ入出力バッファ124に
は、書込まれるべきデータが与えられ、これに応じて、
データドライバ126が対応するビット線の電位レベル
を駆動する。書込回路130は、ビット線BL1を介し
て、データドライバ126から書込データを受取る。
【0160】以下では、選択されたメモリセルがメモリ
セルアレイブロックBLK0中のMC1aとMC1bで
あるものとする。まずメモリセルアレイブロックBLK
0中のメモリセルアレイMC1aおよびMC1bに対す
る消去動作が行なわれる。すなわち、書込/消去制御回
路122に制御されて、副ビット線SBL1はフローテ
ィング状態とされ、高電圧発生回路および負電圧発生回
路はそれぞれ所定の高電圧および負電圧を発生する。こ
れに応じて、ソースデコーダ207はソース線SL1を
介してメモリセルアレイブロックBLK0中のメモリセ
ルトランジスタMC1aおよびMC1bのソース電位を
負電位(たとえば、−8V)とする。一方、ウェル電位
発生回路120も、メモリセルトランジスタのウェル電
位をメモリセルトランジスタのソース電位と同一の負電
位(たとえば、−8V)とする。
【0161】メモリセルSGデコーダ114は、セル選
択線ML1およびML2に対して電位を供給する。WL
デコーダ106は、書込/消去制御回路122に制御さ
れて、高電圧発生回路110から出力される高電圧(た
とえば、10V)を、ワード線WL1およびWL2に供
給する。
【0162】これにより、メモリセルトランジスタMC
1aおよびMC1bのフローティングゲートに基板側か
ら電子が注入され、これらメモリセルトランジスタのし
きい値が上昇する。以上で消去動作が完了する。
【0163】次に、書込動作においては、書込回路13
0は、書込/消去制御回路122に制御されて、ビット
線BL1の電位レベルを駆動する。すなわち、メモリセ
ルMC1aに対してのみデータの書込を行なう場合は、
ソースデコーダ207は、ソース線SL1をフローティ
ング状態とする。ウェル電位駆動回路120は、書込/
消去制御回路122に制御されて、ウェル電位を、たと
えば0Vとする。
【0164】メモリセルSGデコーダ114は、選択さ
れた行に対応するセル選択線ML1に対して、所定の電
位を供給する。WLデコーダ106は、書込/消去制御
回路122に制御されて、負電圧発生回路112から与
えられる負電位(たとえば、−8V)をワード線WL1
に供給する。書込回路130も、書込/消去制御回路1
22に制御されて、ビット線BL1のレベルを高電圧発
生回路110から出力される高電圧に基づいて、高電位
(たとえば、5V)とする。
【0165】以上のような電位がメモリセルトランジス
タMC1aに印加されることで、フローティングゲート
から電子の引抜きが行なわれ、メモリセルトランジスタ
MC1aのしきい値電圧が変化する。
【0166】電位の供給が終了すると、不揮発性半導体
記憶装置200は、書込/消去制御回路122に制御さ
れて、書込/消去制御回路122において書込確認のた
めのベェリファイ動作が行なわれる。書込/消去制御回
路122により、メモリセルトランジスタMC1aに書
込まれるべきデータの書込が完了していないと判断され
ると、再び、書込のための電位がメモリセルトランジス
タMC1aに印加され、その後プログラムベリファイ動
作が行なわれる。
【0167】このようにして、選択されたメモリセルM
C1aに対して、所定のデータが書込まれることにな
る。
【0168】なお、実施の形態3における2トランジス
タ型メモリセルでは、セル選択トランジスタを用いるこ
とにより、書込選択されたメモリセルトランジスタのみ
を主ビット線と接続することができる。したがって、1
つのメモリセルトランジスタの書込動作は、他のメモリ
セルトランジスタのしきい値に影響を与えない。
【0169】[読出動作]メモリセルに対して、データ
を読出す場合には、アドレスバッファ102に選択され
るべきメモリセルのアドレスを指定するアドレス信号A
0〜Aiが与えられる。アドレスバッファ102から内
部行アドレス信号Axが出力される。
【0170】メモリセルトランジスタMC1aが選択さ
れるものとする。メモリセルSGデコーダ114は、内
部行アドレス信号Axに応答して、読出選択された行に
対応するセル選択線ML1に対して、所定の電位を供給
する。WLデコーダ106は、内部行アドレス信号Ax
に応答して、読出選択されたワード線WL1に所定の電
位を供給する。さらに、ビット線BL1およびソース線
SLに所定の電圧が供給される。センスアンプ128
は、列選択ゲートSLG1を介してビット線BL1の電
位の変化を検知する。
【0171】次に、実施の形態3における2トランジス
タ型メモリセルからなる不揮発性半導体記憶装置200
の読出動作速度について、実施の形態1における不揮発
性半導体記憶装置100の読出動作速度と比較して説明
する。
【0172】2トランジスタ型メモリセルでは、セル選
択トランジスタの駆動力が読出電流を決定する1つの要
因となる。したがって、外部電源電圧Vccが低下した
場合、読出電流が低下し、読出速度が低下することが考
えられる。
【0173】ところで、読出動作においては、ビット線
容量を読出電流で充電し、ビット線電圧の変化量を検出
(図1、図21のセンスアンプ回路128)することに
より、メモリセルの情報が”1”であるか”0”である
かを検知する。
【0174】したがって、読出電流が低い場合であって
も、ビット線容量が小さければ、ビット線を充電してか
ら、検知するための時間が短縮される。
【0175】図22は、実施の形態1におけるNOR型
メモリセルアレイにおけるビット線容量CB0の算出条
件を示す図である。図22において、x1は、ビット線
寄生容量を、x2は、メモリセルトランジスタの拡散層
容量を、x3は、1つのビット線に接続されるメモリセ
ルトのセル数を示す。メモリセルトランジスタの拡散層
容量x2の総量x4(=x2×x3÷2)とビット線寄
生容量x1とを加えた値が、ビット線容量CB0のな
る。
【0176】たとえば、図22に示すように、ビット線
寄生容量x1を1pF、メモリセルトランジスタの拡散
層容量x2を2fF/cell、1つのビット線に接続
されるメモリセルトのセル数x3を2000cellと
すると、メモリセルトランジスタの拡散層容量の総量x
4は2pFとなり、ビット線容量CB0は、3pFとな
る。
【0177】これにより、ビット線を充電し、ビット線
の変化量を検出するために必要な時間t0は、読出電流
が60μAの場合、10ns(=3pF×0.2V÷6
0μA)になる。なお、ここでは、検出に必要なビット
線電位変化量を0.2Vとした。
【0178】次に、実施の形態3におけるDINOR型
メモリセルアレイにおけるビット線容量CB1を求め
る。
【0179】図23は、実施の形態3におけるDINO
R型メモリセルアレイのビット線容量について説明する
ための回路図である。図23に示すように、実施の形態
3におけるDINOR型メモリセルアレイにおいては、
メモリセルトランジスタMCと、主ビット線BLとの間
に、選択ゲートSG1、SG2、…が接続されている。
【0180】読出動作においては、選択ゲートSG1、
SG2、…が開閉することにより、選択されるメモリセ
ルトランジスタに接続される副ビット線SBL1、SB
L2、…が主ビット線BLと接続状態になる。
【0181】副ビット線SBL1上のメモリセルトラン
ジスタMCが選択されたとする。選択ゲートSG1がオ
ン状態になり、選択ゲートSG2、…は、オフ状態であ
る。各副ビット線SBL1、SBL2、…には、64個
のメモリセルが接続されていた場合、選択動作により、
主ビット線BLに接続されるメモリセルは、64個にな
る。図24は、実施の形態3におけるDINOR型メモ
リセルアレイにおけるビット線容量CB1の算出条件を
示す図である。図24において、x5は、主ビット線寄
生容量を、x6は、副ビット線寄生容量を、x7は、メ
モリセルトランジスタの拡散層容量を、x8は、1つの
副ビット線に接続されるメモリセルトのセル数を、x1
0は選択ゲートのトランジスタ容量をそれぞれ示す。メ
モリセルトランジスタの拡散層容量x7の総量x9(=
x7×x8÷2)、主ビット線寄生容量x5、副ビット
線寄生容量x6、および選択ゲートのトランジスタ容量
x10を加えた値が、ビット線容量CB1になる。
【0182】たとえば、図24に示すように、メモリセ
ルトランジスタの拡散層容量x7を2fF/cell、
1つの副ビット線に接続されるメモリセルトのセル数x
8を64cellとすると、メモリセルトランジスタの
拡散層容量の総量x9は0.06pFとなり、さらに主
ビット線寄生容量x5を1pF、副ビット線寄生容量x
6を0. 05pF、選択ゲートのトランジスタ容量を
0.2pFとすると、ビット線容量CB1は、1. 3p
Fとなる。すなわち、実施の形態1のNOR型メモリセ
ルアレイのビット線容量CB0の約1/2になる。
【0183】したがって、実施の形態3における2トラ
ンジスタ型メモリセルを含むDINOR型メモリセルア
レイにおいては、読出電流が通常の60μAに対して1
/2の30μAとなった場合であってもアクセス速度が
低下しない。
【0184】すなわち、実施の形態3における2トラン
ジスタ型メモリセルを含むDINOR型メモリセルアレ
イにおいては、低電圧読出動作を行なった場合、セル選
択トランジスタの駆動力が低下し、読出電流が小さくな
るが、ビット線容量の低減効果により通常の読出電流の
1/2の電流でもアクセス速度が低下しないので、低電
圧動作および高速アクセス動作が可能となる。
【0185】なお、実施の形態1と同様、実施の形態3
においても、セル選択トランジスタのゲート電極に杭打
ちを施した信号線Lを用いてセル選択トランジスタを高
速に駆動するように構成することで、アクセス動作をよ
り高速にすることが可能となる。
【0186】なお、メモリセルトランジスタとセル選択
トランジスタとの接続関係は、上記で説明したドレイン
セレクト型接続に代わって、ソースセレクト型接続であ
ってもよい。
【0187】[実施の形態4]次に本発明に基づく、実
施の形態4の不揮発性半導体記憶装置の動作について説
明する。
【0188】実施の形態4では、実施の形態3で説明し
た2トランジスタ型メモリセルを有する不揮発性半導体
記憶装置200における、書込、消去、および読出動作
の他の一例について説明する。
【0189】2トランジスタ型メモリセルにおいては、
セル選択トランジスタを用いて、対応するメモリセルト
ランジスタとビット線との導通経路を開閉する。したが
って、メモリセルトランジスタにおけるしきい値分布の
最下限は、たとえば0ボルト以下でもよい。また、低し
きい値側分布の狭帯化の必要がない。
【0190】これに応じて、メモリセルトランジスタの
コントロールゲート電極に印加する電圧(読出電圧)も
任意に選択することができる。また、スタンバイ時に、
読出電圧と同じ電圧をメモリセルトランジスタに印加す
ることが可能となる。以下、図25〜図29を用いて説
明する。
【0191】図25および図26は、不揮発性半導体記
憶装置200において、2トランジスタ型メモリセルに
印加する各種電圧の電圧条件の一例を示す図である。図
25はドレインセレクト型接続、図26はソースセレク
ト型接続の場合にそれぞれ対応する。
【0192】さらに、図27〜図29は、図25に対応
する各種動作時におけるタイミングチャートであり、図
27は、読出動作、図28は、書込動作、図29は、消
去動作にそれぞれ対応する。
【0193】図25〜図29において、Vcgはメモリ
セルトランジスタのコントロールゲート電極に印加する
電圧を、Vsはソース線と接続されるソース領域に印加
するソース電圧を、Vdはビット線と接続されるドレイ
ン領域に印加するドレイン電圧Vdを、Vsgはセル選
択トランジスタのゲート電極に印加するゲート電圧を示
す。なお、図25および図26においては、一例とし
て、外部電源電圧Vccを1. 8Vとする。
【0194】図25および図27を参照して、スタンバ
イ時においては、たとえば、メモリセルトランジスタの
コントロールゲート電極の電圧Vcgを0Vとする。読
出動作においては、メモリセルトランジスタのコントロ
ールゲート電極に印加する電圧は0Vのままである。ド
レイン電圧Vdを、1V〜Vcc(例えば、1V〜1.
8V)にする。対応するセル選択トランジスタのゲート
電圧Vsgを、外部電源電圧Vcc(例えば、1. 8
V)とする。ソース電圧Vs、ウェル電圧Vwellは
0Vである。これにより、読出選択されたメモリセルト
ランジスタから、データが読出される。
【0195】図25および図28を参照して、書込動作
においては、まず、ドレイン電圧Vdを5V、対応する
セル選択トランジスタのゲート電圧Vsgを6Vとす
る。メモリセルトランジスタのコントロールゲート電極
の電圧Vcgを−10Vとする。書込が開始される。
【0196】メモリセルトランジスタのコントロールゲ
ート電極の電圧Vcgを0Vにすると、書込みが終了す
る。
【0197】さらに、ドレイン電圧Vdを1V〜Vcc
(例えば、1V〜1. 8V)、対応するセル選択トラン
ジスタのゲート電圧Vsgを外部電源電圧Vcc(例え
ば、1. 8V)とする。これにより、書込確認用の読出
しが行なわれる。
【0198】従来のDINOR型フラッシュメモリにお
いては、1ビットごとに、パルス的な電圧を印加して電
子を引抜く動作としきい値の検証を行なうベリファイ動
作とを繰返し行なうことにより、低しきい値側の分布を
狭帯化していた。しかし、実施の形態4においては、し
きい値電圧の狭帯化の必要がないため、パルス的に電圧
を印加し、かつパルス電圧毎に書込確認を行なう必要が
ない。したがって、十分な時間、書込を行なってから書
込確認を行なう。
【0199】図25および図29を参照して、まず、消
去単位(セクタ)毎にウェル分割がされている場合の消
去動作について説明する。この場合の消去動作において
は、まず、ソース電圧Vs、ウェル電圧Vwellを−
8V、対応するセル選択トランジスタのゲート電圧Vs
gを0V〜−8Vとする。メモリセルトランジスタのコ
ントロールゲート電極の電圧Vcgを10Vとする。こ
れにより、消去が開始される。
【0200】メモリセルトランジスタのコントロールゲ
ート電極の電圧Vcgを0Vにすると、消去動作が終了
する。
【0201】さらに、ドレイン電圧Vdを1V〜Vcc
(例えば、1V〜1. 8V)、対応するセル選択トラン
ジスタのゲート電圧Vsgを外部電源電圧Vcc(例え
ば、1. 8V)とする。これにより、消去確認用の読出
しが行なわれる。
【0202】次に、ウェル分割がされていない場合の消
去動作について説明する。この場合、メモリセルアレイ
が1つのウェル内に形成されているため、ウェル電位を
駆動せずに消去動作を行なうことが望ましい。したがっ
て、コントロールゲート電極の電位Vcgを18Vとす
る。
【0203】この場合の消去動作においては、まず、ソ
ース電圧Vs、ウェル電圧Vwellを0V、対応する
セル選択トランジスタのゲート電圧Vsgを0Vとす
る。メモリセルトランジスタのコントロールゲート電極
の電圧Vcgを18Vとする。これにより、消去が開始
される。
【0204】メモリセルトランジスタのコントロールゲ
ート電極の電圧Vcgを0Vにすると、消去動作が終了
する。
【0205】さらに、ドレイン電圧Vdを1V〜Vcc
(例えば、1V〜1. 8V)、対応するセル選択トラン
ジスタのゲート電圧Vsgを外部電源電圧Vcc(例え
ば、1. 8V)とする。これにより、消去確認用の読出
しが行なわれる。
【0206】なお、図26に示したソースセレクト型接
続の場合、書込動作時にセル選択トランジスタでの電圧
降下を考慮する必要がなく、書込期間中は、セル選択ト
ランジスタを遮断していればよい(ソースはオープン状
態である)ので、セル選択トランジスタのゲート電圧V
sgを0Vとしてよい点で、ドレインセレクト型と異な
る。
【0207】すなわち、実施の形態4における不揮発性
半導体記憶装置200においては、読出動作時のワード
線の電圧、言い換えると、読出電圧Vcgを任意の電圧
に設定することにより、書込速度または消去速度の調整
が可能となる。
【0208】さらに、読出電圧Vcgと同一の電圧にお
いてスタンバイすることにより、読出動作時には、セル
選択トランジスタのゲート電圧のみを所定の電圧に充電
すればよい。したがって、読出電圧Vcg(ワード線に
印加する電圧)を変化することなく読出動作が可能とな
るため、ワード線にアルミ配線で杭打ちを施さなくとも
高速読出動作が可能となる。
【0209】[実施の形態5]次に本発明に基づく、実
施の形態5の不揮発性半導体記憶装置について説明す
る。
【0210】実施の形態5は、実施の形態1、実施の形
態3で説明した不揮発性半導体記憶装置を構成する2ト
ランジスタ型メモリセルにおいて、ソース/ドレインパ
ンチスルー耐圧が書込動作時のドレイン印加電圧より小
さいトランジスタをメモリセルトランジスタとして用い
るものである。
【0211】短チャンネルのデバイスでは、ドレイン印
加電圧が大きくなると、ドレイン/ソース間を通って、
キャリアが抜けるソース/ドレインパンチスルー現象が
現われる。この限度の電圧をソース/ドレインパンチス
ルー耐圧VXと称す。図30に示すように、ドレイン印
加電圧がソース/ドレインパンチスルー耐圧VXを超え
ると、ドレイン/ソース間電流が急激に増大する。
【0212】ここで、ソース/ドレインパンチスルー耐
圧VXは、ウェル、ソースおよびゲート電圧を接地した
場合に1nAのソース/ドレインパンチスルーリーク電
流を発生するドレイン電圧の値とする。
【0213】したがって、従来の1トランジスタ型のメ
モリセルのフラッシュメモリにおいては、ソース/ドレ
インパンチスルー耐圧VXが書込時ドレイン印加電圧V
dより小さいトランジスタを使用すると、書込動作にお
いてドレイン/ソース間電流が急激に増大し、書込選択
メモリセルと同一ビット線に接続された非選択メモリセ
ル(ドレインディスターブセル)において、リーク電流
が流れるまたは開放しているソース電位が著しく上昇す
るという現象が起きていた。
【0214】このような場合、正常な書込動作が不可能
となるので、ソース/ドレインパンチスルー耐圧VXが
書込時ドレイン印加電圧Vdより小さいトランジスタ、
すなわちゲート長の短いトランジスタをメモリセルとし
て用いることができなかった。
【0215】しかし、2トランジスタ型のメモリセルに
おいては、各メモリセルごとにセル選択トランジスタが
接続されているため、ソース/ドレインパンチスルー耐
圧VXが書込時ドレイン印加電圧Vdより小さいトラン
ジスタをメモリセルとして用いた場合であっても、セル
選択トランジスタで電流をオフすることが可能である。
すなわち、ソース/ドレインパンチスルーが起こった場
合であっても、書込動作に全く影響を及ぼさないことに
なる。
【0216】したがって、2トランジスタ型メモリセル
構成をとることにより、ゲート長の短いメモリセルトラ
ンジスタの使用が可能となり、ゲート長の微細化を実施
することが可能となる。
【0217】[実施の形態6]次に本発明に基づく実施
の形態6の不揮発性半導体記憶装置の構成について説明
する。
【0218】図31は、実施の形態6における2トラン
ジスタ型メモリセルの平面図である。実施の形態1にお
いて説明した図16の平面図と比較して、実施の形態5
においては、不揮発性半導体記憶装置を構成する2トラ
ンジスタ型のメモリセルにおいて、メモリセルトランジ
スタ部の活性領域幅をセル選択トランジスタ部の活性領
域幅よりも小さくする。
【0219】これにより、セル選択トランジスタの印加
電圧を低電圧化することが可能となる。
【0220】以下、活性領域幅と印加電圧との関係を図
32〜図33を用いて説明する。まず、消去動作時にお
けるトンネル酸化膜電界Eoxについて説明する。消去
動作時であるため、メモリセルトランジスタにおけるソ
ース電位、ドレイン電位および基板電位は全て等しい。
したがって、メモリセルトランジスタ内の電荷蓄積量が
0の場合、電荷の法則により、式(1)が成立する。
【0221】 0=(Vcg−Vfg)×Cono +(Vsub−Vfg)×(Cs+Cd+Csub) …(1) ここで、Vcgは、コントロールゲート電極の電位を、
Vfgは、フローティングゲート電極の電位をそれぞれ
示す。
【0222】さらに、図32に示すように、Cono
は、コントロールゲート電極7とフローティングゲート
電極5との間の容量を、Csubは、フローティングゲ
ート電極5と基板1との間の容量をそれぞれ示す。ま
た、Cdは、フローティングゲート電極5とドレイン領
域3との間の容量を、Csは、フローティングゲート電
極5とソース領域2との間の容量をそれぞれ示す。
【0223】式(1)により、式(2)〜(3)の関係
が成立する。 αcg=Cono/(Cono+Cd+Csub+Cs)…(2) Vfg=αcg×Vcg+(1−αcg)×Vsub …(3) ここで、αcgは、カップリング比を表わす。
【0224】したがって、トンネル酸化膜電界Eox
は、式(4)〜(5)の関係を満たす。
【0225】 Eox=|Vfg−Vsub|/tox …(4) =αcg×|Vcg−Vsub|/tox …(5) ここで、toxは、トンネル酸化膜厚を表わす。また|
Vcg−Vsub|は、消去電圧を表わす。
【0226】以上により、カップリング比αcgが大き
くなれば、トンネル酸化膜電界Eoxも大きくなる。こ
れにともない、消去電圧|Vcg−Vsub|を小さく
することが可能となる。
【0227】ところで、容量Conoおよび容量(Cd
+Csub+Cs)は、それぞれ式(6)〜(7)の関
係を満たす。
【0228】 Cono=Eox×Lcg-fg ×L/teff …(6) (Cd+Csub+Cs)=Eox×Weff×L/tox …(7) ここで、Lはゲート長を、teffはONO膜の酸化膜
換算膜厚を、Weffは活性領域幅をそれぞれ示す。ま
た、図33に示すように、Lcg-fg は、コントロールゲ
ート電極7とフローティングゲート電極5との重なり長
を示す。
【0229】したがって、式(2)、式(6)〜(7)
に基づき、カップリング比αcgについて、式(8)が
成立する。 αcg=1/{1+teff×Weff/(tox×Lcg-fg )}…(8) すなわち、式(8)により、活性領域幅Weffが小さ
くなればカップリング比αcgは大きくなる。
【0230】以上に示す関係により、活性領域幅を小さ
くすることにより、消去電圧|Vcg−Vsub|を小
さくすることができる。すなわち、消去に必要な電圧を
低電圧化することが可能となる。
【0231】また同様に、書込動作時においても、活性
領域幅を小さくして、カップリング比αcgを大きくす
ることにより、書込消去電圧を低電圧化することが可能
となる一方、セル選択トランジスタについては、活性領
域幅を大きくすることにより、メモリ選択トランジスタ
の電流駆動力が増大し、読出時などにセル選択トランジ
スタを導通させるのに必要なゲート印加電圧を低電圧化
することが可能となる。したがって、図31に示すよう
に、分離酸化膜形成マスクをメモリセルトランジスタ部
分において小さくし、セル選択トランジスタ部分におい
て大きくすることで、これらの効果を同時に得られるこ
とができる。
【0232】[実施の形態7]次に、本発明に係る実施
の形態7の不揮発性半導体記憶装置の構成について説明
する。
【0233】実施の形態7は、フラッシュメモリを構成
する2トランジスタ型のメモリセルにおいて、Pチャネ
ル型MOSトランジスタをメモリセルトランジスタとし
て用いるものである。
【0234】図34は、本発明の実施の形態7の不揮発
性半導体記憶装置300の構成を示す概略ブロック図で
ある。
【0235】図34に示すように、不揮発性半導体記憶
装置300は、実施の形態1におけるメモリセルアレイ
104に代わって、メモリセルアレイ304を含む。
【0236】メモリセルアレイ304は、NOR型メモ
リセルアレイであって、複数のメモリセルトランジスタ
MC、および複数のセル選択トランジスタMSを含む。
メモリセルトランジスタMCおよびセル選択トランジス
タMSは、Pチャネル型トランジスタで構成される。
【0237】図34では、メモリセルトランジスタMC
11、MC12、MC21およびMC22と、セル選択
トランジスタMS11、MS12、MS21およびMS
22とを代表的に示す。
【0238】メモリセルトランジスタMC11およびM
C21の各ゲート電極は、ともにワード線WL1に接続
される。メモリセルトランジスタMC12およびMC2
2の各ゲート電極は、ともにワード線WL2に接続され
る。
【0239】メモリセルトランジスタMC11、MC1
2、MC21、およびMC22の各ソース領域は、ソー
ス線SLに接続される。
【0240】セル選択トランジスタMS11は、ビット
線BL1とメモリセルトランジスタMC11のドレイン
領域との間に接続される。セル選択トランジスタMS1
2は、ビット線BL1とメモリセルトランジスタMC1
2のドレイン領域との間に接続される。セル選択トラン
ジスタMS21は、ビット線BL2とメモリセルトラン
ジスタMC21のドレイン領域との間に接続される。セ
ル選択トランジスタMS22は、ビット線BL2とメモ
リセルトランジスタMC22のドレイン領域との間に接
続される。
【0241】セル選択トランジスタMS11およびMS
21の各ゲート電極は、ともにセル選択線ML1に接続
される。セル選択トランジスタMS12およびMS22
の各ゲート電極は、ともにセル選択線ML2に接続され
る。
【0242】なお、不揮発性半導体記憶装置300にお
いては、高電圧発生回路110は、WLデコーダ10
6、ウェル電位発生回路120およびソースデコーダ1
16に必要な高電圧を供給する。負電圧発生回路112
は、WLデコーダ106および書込回路130に必要な
負電圧を供給する。
【0243】ウェル電位発生回路120は、高電圧発生
回路110の出力を受けて、メモリセルトランジスタの
形成される半導体基板表面のウェル電位を制御する。書
込回路130は、負電圧発生回路112からの負電圧を
対応するビット線に供給する。
【0244】WLデコーダ106は、高電圧発生回路1
10および負電圧発生回路112の出力を受けて、書込
動作においては、選択されたワード線に高電圧を、消去
動作においては、選択されたワード線に負電圧を供給す
る。さらにWLデコーダ106は、読出電圧発生回路1
32で生成された任意の読出電圧の供給を受けけること
も可能である。
【0245】ソースデコーダ116は、高電圧発生回路
110の出力を受けて、ソース線SLを介してメモリセ
ルトランジスタMC1のソース電位を高電圧とする。
【0246】ところで、Pチャネル型MOSトランジス
タを用いて1トランジスタ型メモリセルを構成する不揮
発性半導体記憶装置は、「不揮発性半導体記憶装置(特
願平7−148969号)」に開示されているように、
バンド間トンネル電流誘起ホットエレクトロン注入(B
BHE)書込により、高速書込動作が可能となる。
【0247】参考のため、メモリセルトランジスタとし
てNチャネル型MOSトランジスタを用いる従来の1ト
ランジスタ型メモリセルへの書込動作と、メモリセルト
ランジスタとしてPチャネル型MOSトランジスタを用
いる従来の1トランジスタ型メモリセルへの書込動作と
についてそれぞれ説明する。
【0248】図35は、Nチャネル型MOSトランジス
タをメモリセルとして用いる従来の1トランジスタ型メ
モリセルの書込動作時の条件と書込速度との一例を表わ
す図である。さらに、図36は、Pチャネル型MOSト
ランジスタをメモリセルとして用いる従来の1トランジ
スタ型メモリセルにおいて、図35と同じ速度で書込を
行なうための条件の一例を示す図である。図35および
図36において、Vdは、メモリセルトランジスタのド
レイン領域に印加する電圧を、Vcgは、メモリセルト
ランジスタのコントロールゲート電極に印加する電圧
を、toxは、メモリセルトランジスタのトンネル酸化
膜厚をそれぞれ示す。
【0249】メモリセルトランジスタをPチャネル型M
OSトランジスタで形成した場合、書込動作において
は、ドレイン領域近傍においてバンド−バンド間トンネ
ル電流により発生する電子−正孔対のうち、正孔はドレ
イン領域へと引張られ、さらに、ドレイン領域において
は、正孔の濃度が高いために従来のように、散乱を起こ
してエネルギーが奪われ、高エネルギーを有するホット
ホールとなることがない。また、仮にホットホールが存
在した場合であっても、フローティングゲート電極は正
電位になっているため、ホットホールが注入されること
はあり得ない。
【0250】したがって、トンネル酸化膜へのホットホ
ール注入を起こすことがなく、従来のNチャネル型MO
Sトランジスタで問題となっていた、トンネル酸化膜へ
のホットホール注入によるトンネル酸化膜の著しい劣化
を防ぐことが可能となる。
【0251】すなわち、Pチャネル型MOSトランジス
タは、上記特徴を有し、低電圧で高速書込を実現する能
力を持っている。しかし、図35および図36を比較し
て、Pチャネル型MOSトランジスタは、ドレインディ
スターブマージンを確保するためにドレイン電圧Vdを
大きくすることができなため、コントロールゲート電圧
Vcgを小さく抑えることができない。
【0252】これらに対して、Pチャネル型MOSトラ
ンジスタをメモリセルトランジスタとして用いる2トラ
ンジスタ型メモリセルによるフラッシュメモリの書込動
作について、図37および図38を用いて説明する。
【0253】図37は、Pチャネル型MOSトランジス
タを用いるドレインセレクト型接続メモリセルの構成と
電圧印加条件との一例を表わす図であり、図38は、P
チャネル型MOSトランジスタを用いる2トランジスタ
型メモリセルの書込動作時の条件と書込速度との一例を
表わす図である。
【0254】図37においては、メモリセルトランジス
タMC1およびMC2とセル選択トランジスタMS1お
よびMS2とを代表的に示す。
【0255】ここで、書込動作においてメモリセルトラ
ンジスタMC2が選択される場合について説明する。こ
の場合、セル選択トランジスタMS2のゲートに、負の
電圧(−7V)を印加する。セル選択トランジスタMS
1のゲート電圧は、0Vのままである。
【0256】したがって、書込動作において、ビット線
に負の電圧(−6V)を印加した場合、メモリセルトラ
ンジスタMC2のドレイン領域の電位は、しきい値電圧
分を差引いて−6Vとなる。
【0257】一方、同一ビット線BL上の非選択状態の
メモリセルトランジスタMC1のドレインは0Vであ
り、書込電圧(−6V)が印加されることはない。すな
わち、ドレインディスターブが起こらない。
【0258】したがって、Pチャネル型MOSトランジ
スタをメモリセルトランジスタとして用いる2トランジ
スタ型メモリセルにおいては、図38に示すバイアス設
定が可能となる。すなわち、図36に示すPチャネル型
MOSトランジスタをメモリセルとして用いる従来の1
トランジスタ型メモリセルに対して、書込動作時の電圧
を±6Vにまで低電圧化することが可能となる。
【0259】なお、図34に示すNOR型フラッシュメ
モリへの適用について説明を行なったが、DINOR型
フラッシュメモリへの適用も可能である。
【0260】なお、メモリセルトランジスタとセル選択
トランジスタとの接続関係は、上記で説明したドレイン
セレクト型接続に代わって、ソースセレクト型接続であ
ってもよい。
【0261】[実施の形態8]次に本発明に基づく、実
施の形態8の不揮発性半導体記憶装置の動作について説
明する。
【0262】実施の形態8では、実施の形態7で説明し
たメモリセルトランジスタとしてPチャネル型MOSト
ランジスタを用いる2トランジスタ型メモリセルを有す
る不揮発性半導体記憶装置300における、書込、消
去、および読出動作の他の一例について説明する。
【0263】2トランジスタ型メモリセルにおいては、
セル選択トランジスタを用いて、対応するメモリセルト
ランジスタとビット線との導通経路を開閉する。したが
って、メモリセルトランジスタにおけるしきい値分布の
最下限は、たとえば0ボルト以下でもよい。また、低し
きい値側分布の狭帯化の必要がない。
【0264】これに応じて、メモリセルトランジスタの
コントロールゲート電極に印加する電圧(読出電圧)も
任意に選択することができる。また、スタンバイ時に、
読出電圧と同じ電圧をメモリセルトランジスタに印加す
ることが可能となる。
【0265】図39および図40は、不揮発性半導体記
憶装置300において、2トランジスタ型メモリセルに
印加する各種電圧の電圧条件の一例を示す図であり、図
39はドレインセレクト型接続、図40はソースセレク
ト型接続の場合にそれぞれ対応する。Vcgはメモリセ
ルトランジスタのコントロールゲート電極に印加する電
圧を、Vsはソース線と接続されるソース領域に印加す
るソース電圧を、Vdはビット線と接続されるドレイン
領域に印加するドレイン電圧Vdを、Vsgはセル選択
トランジスタのゲート電極に印加するゲート電圧を示
す。以下、図39を用いて、ドレインセレクト型接続に
注目して説明する。
【0266】スタンバイ時においては、たとえば、メモ
リセルトランジスタのコントロールゲート電極の電圧V
cgを0Vとする。読出動作においては、メモリセルト
ランジスタのコントロールゲート電極に印加する電圧は
0Vのままである。
【0267】ドレイン電圧Vdを、−V〜−1. 8Vに
する。対応するセル選択トランジスタのゲート電圧Vs
gを、−1. 8Vとする。ソース電圧Vs、ウェル電圧
Vwellは0Vである。これにより、読出選択された
メモリセルトランジスタから、データが読出される。
【0268】書込動作においては、ドレイン電圧Vdを
−5V、対応するセル選択トランジスタのゲート電圧V
sgを−6Vとする。メモリセルトランジスタのコント
ロールゲート電極の電圧Vcgを10Vとする。書込が
開始される。
【0269】メモリセルトランジスタのコントロールゲ
ート電極の電圧Vcgを0Vにすると、書込みが終了す
る。
【0270】従来のDINOR型フラッシュメモリにお
いては、1ビットごとに、パルス的な電圧を印加して電
子を引抜く動作と、しきい値の検証を行なうベリファイ
動作とを繰返し行なうことにより、低しきい値側の分布
を狭帯化していた。しかし、実施の形態8においては、
しきい値電圧の狭帯化の必要がないため、パルス的に電
圧を印加し、かついパルス電圧毎に書込確認を行なう必
要がない。したがって、十分な時間、書込を行なってか
ら、書込確認を行なうことが可能となる。
【0271】次に、まず消去単位(セクタ)毎にウェル
分割がされている場合の消去動作について説明する。こ
の場合の消去動作においては、ソース電圧Vs、ウェル
電圧Vwellを8V、対応するセル選択トランジスタ
のゲート電圧Vsgを0V〜8Vとする。メモリセルト
ランジスタのコントロールゲート電極の電圧Vcgを−
10Vとする。これにより、消去が開始される。
【0272】メモリセルトランジスタのコントロールゲ
ート電極の電圧Vcgを0Vにすると、消去動作が終了
する。
【0273】次に、ウェル分割がされていない場合の消
去動作について説明する。この場合、メモリセルアレイ
全体が1つのウェル内に形成されているため、ウェル電
位を駆動せずに消去動作を行なうことが望ましい。した
がって、メモリセルトランジスタのコントロールゲート
電極の電圧Vcgを−18Vとする。
【0274】この場合の消去動作においては、まず、ソ
ース電圧Vs、ウェル電圧Vwellを0V、対応する
セル選択トランジスタのゲート電圧Vsgを0Vとす
る。メモリセルトランジスタのコントロールゲート電極
の電圧Vcgを−18Vとする。これにより、消去が開
始される。
【0275】メモリセルトランジスタのコントロールゲ
ート電極の電圧Vcgを0Vにすると、消去動作が終了
する。
【0276】なお、図40に示したソースセレクト型接
続の場合、書込動作時にセル選択トランジスタでの電圧
降下を考慮する必要がなく、書込期間中は、セル選択ト
ランジスタを遮断していればよい(ソースはオープン状
態である)ので、セル選択トランジスタのゲート電圧V
sgを0Vとしてよい点で、ドレインセレクト型と異な
る。
【0277】すなわち、実施の形態8における不揮発性
半導体記憶装置300においては、読出動作時のワード
線の電圧、言い換えると、読出電圧Vcgを任意の電圧
に設定することにより、書込速度または消去速度の調整
が可能となる。
【0278】さらに、読出電圧Vcgと同一の電圧にお
いてスタンバイすることにより、読出動作時には、セル
選択トランジスタのゲート電圧のみを所定の電圧に充電
すればよい。したがって、読出電圧Vcg(ワード線に
印加する電圧)を変化することなく読出動作が可能とな
るため、ワード線にアルミ配線で杭打ちを施さなくとも
高速読出動作が可能となる。
【0279】なお、NOR型フラッシュメモリへの適用
について説明を行なったが、DINOR型フラッシュメ
モリへの適用も可能である。
【0280】[実施の形態9]次に本発明に基づく、実
施の形態9の不揮発性半導体記憶装置の動作について説
明する。
【0281】実施の形態9では、実施の形態7で説明し
た2トランジスタ型メモリセルを有する不揮発性半導体
記憶装置300における動作の他の一例について説明す
る。
【0282】実施の形態9においては、Pチャネル型M
OSトランジスタを用いて2トランジスタ型メモリセル
を構成することにより、全ウェルに対して、スタンバイ
時に外部電源電圧Vccを印加することを可能とするも
のである。
【0283】図41は、実施の形態9における2トラン
ジスタ型メモリセルの電圧印加条件の一例を示す図であ
り、図42は、図41に対応するタイミングチャートで
ある。
【0284】図41〜図42に示すように、スタンバイ
時および読出動作においては、たとえば、メモリセルト
ランジスタのコントロールゲート電圧Vcgを外部電源
電圧Vccとする。
【0285】さらに、スタンバイ時においては、すべて
のメモリセルトランジスタおよびセル選択トランジスタ
を含むウェルのウェル電位Vwellを外部電源電圧V
ccとする。
【0286】読出動作においては、セル選択トランジス
タのゲート電圧Vsgを0Vとする。
【0287】すなわち、2トランジスタ型メモリセルを
Pチャネル型トランジスタで構成することにより、スタ
ンバイ時に、メモリセルを含む全ウェルに外部電源電圧
Vccを印加することができ、この結果、負の電圧が必
要でなくなり、外部電源電圧Vccで動作が可能とな
る。
【0288】また、全ウェルに外部電源電圧Vccを印
加してスタンバイすることにより、読出動作のアクセス
速度を高速にすることができる。
【0289】なお、NOR型フラッシュメモリへの適用
について説明を行なったが、DINOR型フラッシュメ
モリへの適用も可能である。
【0290】
【発明の効果】請求項1に係る不揮発性半導体記憶装置
は、電気的に書込、消去が可能なメモリセルトランジス
タとメモリセルトランジスタを介してビット線とソース
線との間を流れる電流を制御するMOSトランジスタと
でメモリセルを構成することにより、読出動作におい
て、選択状態のメモリセルと同一のワード線に接続され
る非選択状態のメモリセルからのリーク電流を回避する
ことができるため、過消去または過書込セルによる誤動
作を回避し、低電圧動作が可能となる。さらに、杭打ち
した金属配線を用いて上記MOSトランジスタの導通/
非導通を制御することにより、高速動作が可能となる。
【0291】請求項2〜請求項3に係る不揮発性半導体
記憶装置は、請求項1に係る不揮発性半導体記憶装置で
あって、読出電圧を任意に設定することにより、書込速
度または消去速度の調整が可能となる。さらに、読出電
圧と同一電圧でスタンバイすることにより、ワード線に
アルミ配線を施さなくとも高速読出動作が可能となる。
【0292】請求項4に係る不揮発性半導体記憶装置
は、電気的に書込、消去が可能なメモリセルトランジス
タとメモリセルトランジスタを介してビット線とソース
線との間を流れる電流を制御するスイッチ手段とでメモ
リセルを構成することにより、読出動作において、選択
状態のメモリセルと同一のワード線に接続される非選択
状態のメモリセルからのリーク電流を回避することがで
きるため、過消去または過書込セルによる誤動作を回避
し、低電圧動作が可能となる。またビット線を分割する
ことにより、1つのメモリセルアレイブロックの書込動
作が、他のメモリセルブロックのメモリセルトランジス
タのしきい値に影響を与えることを防止することができ
る。
【0293】請求項5に係る不揮発性半導体記憶装置
は、請求項4に係る不揮発性半導体記憶装置であって、
読出電圧を任意に設定することにより、書込速度または
消去速度の調整が可能となる。さらに、読出電圧と同一
電圧でスタンバイすることにより、ワード線にアルミ配
線を施さなくとも高速読出動作が可能となる。
【0294】請求項6に係る不揮発性半導体記憶装置
は、請求項4に係る不揮発性半導体記憶装置であって、
さらに上記スイッチ手段をMOSトランジスタで構成
し、杭打ちした金属配線を用いて上記MOSトランジス
タの導通/非導通を制御することにより、高速動作が可
能となる。
【0295】請求項7に係る不揮発性半導体記憶装置
は、請求項5に係る不揮発性半導体記憶装置であって、
メモリセルトランジスタおよびスイッチ手段としてPチ
ャネル型MOSトランジスタを用いることにより、スタ
ンバイ時に全ウェルに正の電圧を印加することができ
る。また、全ウェルに正の電圧を印加してスタンバイす
ることができるため、高速読出動作が可能となる。な
お、メモリセルトランジスタとしてPチャネル型MOS
トランジスタを用いたバンド間トンネル電流誘起ホット
エレクトロン注入書込みにより、高速書込動作も可能と
なる。
【0296】請求項8に係る不揮発性半導体記憶装置
は、電気的に書込、消去が可能なメモリセルトランジス
タとメモリセルトランジスタを介してビット線とソース
線との間を流れる電流を制御するスイッチ手段とでメモ
リセルを構成することにより、読出動作において、選択
状態のメモリセルと同一のワード線に接続される非選択
状態のメモリセルからのリーク電流を回避することがで
きるため、過消去または過書込セルによる誤動作を回避
し、低電圧動作が可能となる。さらに、メモリセルトラ
ンジスタとしてPチャネル型MOSトランジスタを用い
ることにより、バンド間トンネル電流誘起ホットエレク
トロン注入書込みにより、高速書込動作が可能となる。
【0297】請求項9〜請求項10に係る不揮発性半導
体記憶装置は、請求項8に係る不揮発性半導体記憶装置
であって、さらにスイッチ手段としてPチャネル型MO
Sトランジスタを用いることにより、スタンバイ時に全
ウェルに正の電圧を印加することができる。また、全ウ
ェルに正の電圧を印加してスタンバイすることができる
ため、高速読出動作が可能となる。
【0298】請求項11に係るメモリセルによれば、電
気的に書込、消去が可能なメモリセルトランジスタとメ
モリセルトランジスタを介してビット線とソース線との
間を流れる電流を制御する選択トランジスタとでメモリ
セルを構成することにより、読出動作において、選択状
態のメモリセルと同一のワード線に接続される非選択状
態のメモリセルからのリーク電流を回避することができ
るため、過消去または過書込セルによる誤動作を回避
し、低電圧動作が可能となる。さらに、メモリセルトラ
ンジスタと選択トランジスタとを同一工程で形成するこ
とにより、これらを最小デザインルール間隔で形成する
ことができる。
【0299】請求項12に係るメモリセルは、請求項1
1に係るメモリセルであって、さらに、選択トランジス
タを駆動する杭打ちを施した金属配線を設けることによ
り、高速に上記選択トランジスタを動作させることがで
きる。
【0300】請求項13に係るメモリセルによれば、メ
モリセルトランジスタとメモリセルトランジスタを介し
てビット線とソース線との間を流れる電流を制御するM
OSトランジスタとでメモリセルを構成することによ
り、読出動作において、選択状態のメモリセルと同一の
ワード線に接続される非選択状態のメモリセルからのリ
ーク電流を回避することができるため、過消去または過
書込セルによる誤動作を回避し、低電圧動作が可能とな
る。さらに、メモリセルトランジスタのゲート幅をMO
Sトランジスタのゲート幅より小さくすることにより、
メモリセルトランジスタにおいては、書込消去電圧を低
電圧化することが可能となり、MOSトランジスタにお
いては、電流駆動力を増大させ、読出動作時に導通状態
にさせるために必要とされるゲート印加電圧を低電圧化
することができる。
【0301】請求項14に係るメモリセルは、請求項1
3に係るメモリセルであって、メモリセルトランジスタ
とソース線との間にMOSトランジスタを配置すること
により、メモリセルトランジスタとソース線との間を流
れる電流を制御することが可能となる。
【0302】請求項15に係るメモリセルは、請求項1
3に係るメモリセルであって、メモリセルトランジスタ
とビット線との間にMOSトランジスタを配置すること
により、メモリセルトランジスタとビット線との間を流
れる電流を制御することが可能となる。
【0303】請求項16に係るメモリセルによれば、メ
モリセルトランジスタとメモリセルトランジスタを介し
てビット線とソース線との間を流れる電流を制御するM
OSトランジスタとを設けることにより、読出動作にお
いて、選択状態のメモリセルと同一のワード線に接続さ
れる非選択状態のメモリセルからのリーク電流を回避す
ることができるため、過消去または過書込セルによる誤
動作を回避し、低電圧動作が可能となる。さらに、ソー
ス/ドレインパンチスルー現象を起こすメモリセルトラ
ンジスタを使用することができるため、ゲート長の微細
化が可能となる。
【0304】請求項17に係るメモリセルは、請求項1
6に係るメモリセルであって、メモリセルトランジスタ
とソース線との間にMOSトランジスタを配置すること
により、メモリセルトランジスタとソース線との間を流
れる電流を制御することが可能となる。
【0305】請求項18に係るメモリセルは、請求項1
6に係るメモリセルであって、メモリセルトランジスタ
とビット線との間にMOSトランジスタを配置すること
により、メモリセルトランジスタとビット線との間を流
れる電流を制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の不揮発性半導体記憶
装置100の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】 図1における不揮発性半導体記憶装置100
のメモリセルアレイ104の構成を拡大した回路図であ
る。
【図3】 図2に示すメモリセルアレイにおいて、信号
線Lが杭打ちされていない領域における断面図である。
【図4】 図2に示すメモリセルアレイにおいて、信号
線Lが杭打ちされている領域における断面図である。
【図5】 2トランジスタ型メモリセルの製造方法にお
ける工程を示す断面図である。
【図6】 2トランジスタ型メモリセルの製造方法にお
ける工程を示す断面図である。
【図7】 2トランジスタ型メモリセルの製造方法にお
ける工程を示す断面図である。
【図8】 2トランジスタ型メモリセルの製造方法にお
ける工程を示す断面図である。
【図9】 2トランジスタ型メモリセルの製造方法にお
ける工程を示す断面図である。
【図10】 2トランジスタ型メモリセルの製造方法に
おける工程を示す断面図である。
【図11】 2トランジスタ型メモリセルの製造方法に
おける工程を示す断面図である。
【図12】 2トランジスタ型メモリセルの製造方法に
おける工程を示す断面図である。
【図13】 2トランジスタ型メモリセルの製造方法に
おける工程を示す断面図である。
【図14】 2トランジスタ型メモリセルの製造方法に
おける工程を示す断面図である。
【図15】 メモリセルアレイ104のレイアウトの一
例を示す平面図である。
【図16】 図15におけるメモリセル1単位のレイア
ウトを示す平面図である。
【図17】 図15に対応するメモリセルアレイ104
のメモリセルゲートパターニングマスクの一例を示す図
である。
【図18】 メモリセルゲートパターニングマスクの変
更により、コントロールゲート電極層を除去せずに杭打
ちを行なうための断面図である。
【図19】 実施の形態2における2トランジスタ型メ
モリセルのメモリセル部におけるしきい値分布例を示す
図である。
【図20】 ドレインセレクト型接続の2トランジスタ
型メモリセルに印加する各種電圧の電圧条件の一例を示
す図である。
【図21】 本発明の実施の形態3の不揮発性半導体記
憶装置200の構成を示す概略ブロック図である。
【図22】 実施の形態1におけるNOR型メモリセル
アレイにおけるビット線容量CB0の算出条件を示す図
である。
【図23】 実施の形態3におけるDINOR型メモリ
セルアレイのビット線容量について説明するための回路
図である。
【図24】 実施の形態3におけるDINOR型メモリ
セルアレイにおけるビット線容量CB1の算出条件を示
す図である。
【図25】 不揮発性半導体記憶装置200において、
ドレインセレクト型接続の2トランジスタ型メモリセル
に印加する各種電圧の電圧条件の一例を示す図である。
【図26】 不揮発性半導体記憶装置200において、
ソースセレクト型接続の2トランジスタ型メモリセルに
印加する各種電圧の電圧条件の一例を示す図である。
【図27】 図25に対応する読出動作におけるタイミ
ングチャートである。
【図28】 図25に対応する書込動作におけるタイミ
ングチャートである。
【図29】 図25に対応する消去動作におけるタイミ
ングチャートである。
【図30】 ソース/ドレインパンチスルー耐圧を説明
するための図である。
【図31】 実施の形態6における2トランジスタ型メ
モリセルの平面図である。
【図32】 トランジスタの寄生容量を説明するための
図である。
【図33】 トランジスタの活性領域幅を説明するため
の図である。
【図34】 実施の形態7の不揮発性半導体記憶装置3
00の構成を示す概略ブロック図である。
【図35】 Nチャネル型MOSトランジスタをメモリ
セルとして用いる従来の1トランジスタ型メモリセルの
書込動作時の条件と書込速度との一例を表わす図であ
る。
【図36】 Pチャネル型MOSトランジスタをメモリ
セルとして用いる従来の1トランジスタ型メモリセルに
おいて、図35と同じ速度で書込を行なうための条件の
一例を示す図である。
【図37】 Pチャネル型MOSトランジスタを用いる
ドレインセレクト型接続メモリセルの構成と電圧印加条
件との一例を表わす図である。
【図38】 Pチャネル型MOSトランジスタを用いる
2トランジスタ型メモリセルの書込動作時の条件と書込
速度との一例を表わす図である。
【図39】 実施の形態8におけるドレインセレクト型
接続の2トランジスタ型メモリセルに印加する各種電圧
の電圧条件を示す図である。
【図40】 実施の形態8におけるソースセレクト型接
続の2トランジスタ型メモリセルに印加する各種電圧の
電圧条件の一例を示す図である。
【図41】 実施の形態9における2トランジスタ型メ
モリセルの電圧印加条件の一例を示す図である。
【図42】 図41に対応する2トランジスタ型メモリ
セルの読出動作のタイミングチャートである。
【図43】 従来のNOR型フラッシュメモリのメモリ
セルアレイの構成を示す回路図である。
【図44】 従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリセ
ルトランジスタの構造を説明するための断面模式図であ
る。
【図45】 従来のNOR型フラッシュメモリにおける
メモリセルトランジスタのしきい値分布を示す図であ
る。
【図46】 従来のNOR型フラッシュメモリにおける
メモリセルトランジスタのしきい値分布を示す図であ
る。
【図47】 従来のNOR型フラッシュメモリにおける
過消去セルの問題を説明するための図である。
【図48】 従来のDINOR型フラッシュメモリのメ
モリ構成を示す回路図である。
【図49】 従来のDINOR型フラッシュメモリにお
けるメモリセルトランジスタのしきい値分布を示す図で
ある。
【図50】 従来のDINOR型フラッシュメモリにお
けるメモリセルトランジスタのしきい値分布を示す図で
ある。
【符号の説明】
102 アドレスバッファ、104, 204, 304
メモリセルアレイ、106 WLデコーダ、108 Y
デコーダ、114 メモリセルSGデコーダ、110
高電圧発生回路、112 負電圧発生回路、120 ウ
ェル電位発生回路、132 読出電圧発生回路、122
書込/消去制御回路、124 データ入出力バッフ
ァ、126 データドライバ、128 センスアンプ、
130 書込回路、205 SGデコーダ、116, 2
07,208 ソースデコーダ、100〜300 不揮
発性半導体記憶装置、L 信号線、WL ワード線、B
Lビット線、SL ソース線、MC メモリセルトラン
ジスタ、MS セル選択トランジスタ、SG 選択ゲー
ト、1 半導体基板、2, 12 ソース領域、3,13,
23 ドレイン領域、14 酸化膜、5, 15 フロ
ーティングゲート電極、16 絶縁膜、7, 17 コン
トロールゲート電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/792

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成される不揮発性半導
    体記憶装置であって、 複数の行および複数の列に配列された複数のメモリセル
    と、 前記複数の行のそれぞれに対応して設けられた複数のワ
    ード線と、 前記複数の列のそれぞれに対応して設けられた複数のビ
    ット線と、 第1の電位を供給するソース線とを備え、 前記複数のメモリセルの各々は、 メモリセルトランジスタと、 MOSトランジスタとを含み、 各前記メモリセルトランジスタは、 対応する前記ワード線により電位が制御されるコントロ
    ールゲートと、 前記コントロールゲートの電位に制御され、互いに導通
    /非導通状態になるソースおよびドレインと、 フローティングゲートとを含み、 各前記MOSトランジスタは、 対応する前記メモリセルトランジスタを介して前記ビッ
    ト線と前記第1の電位との間を流れる電流の導通経路を
    選択的に開閉し、 同一の行に属する前記複数のMOSトランジスタは、ゲ
    ート層を共有し、 前記同一の行のそれぞれに対応して、複数の金属配線を
    さらに備え、 前記複数の金属配線のそれぞれは、対応する前記ゲート
    層の上方に複数の接続孔を有する絶縁膜を介在して配置
    され、 各前記金属配線は、対応する前記ゲート層といずれかの
    対応する前記接続孔を介して接続され、 外部アドレス信号に応答して、前記各金属配線に選択的
    に電位を供給するスイッチ選択手段をさらに備える、不
    揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 外部アドレス信号に応答して、前記ワー
    ド線を選択する行選択手段と、 外部アドレス信号に応答して、前記ビット線を選択する
    列選択手段と、 前記メモリセルトランジスタの前記フローティングゲー
    トに電子を注入し、または電子を引抜く書込消去手段と
    をさらに備える、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 選択された前記メモリセルトランジスタ
    のデータを読出す読出手段をさらに備え、 前記行選択手段は、 前記メモリセルトランジスタからのデータの読出動作に
    おいて、対応する前記ワード線に第2の電圧を供給し、
    スタンバイ時において、前記複数のワード線に第3の電
    圧を供給し、 前記第2の電圧と前記第3の電圧とは同じである、請求
    項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に形成される不揮発性半導
    体記憶装置であって、 複数の行および複数の列に配列された複数のメモリセル
    と、 前記複数の行のそれぞれに対応して設けられた複数のワ
    ード線と、 前記複数の列のそれぞれに対応して設けられた複数のビ
    ット線と、 第1の電位を供給するソース線とを備え、 前記複数のメモリセルは、各々が複数の行および複数の
    列に配置された複数のメモリセルを含む複数のセクタに
    分割され、 前記複数のビット線は、 前記複数のセクタに渡って、前記複数のメモリセルの列
    に対応して設けられる複数の主ビット線と、 前記複数のセクタにそれぞれ対応して設けられる複数の
    副ビット線群とを含み、 前記各副ビット線群は、 対応するセクタ内の複数の列に対応する複数の副ビット
    線を有し、 前記複数のメモリセルの各々は、 メモリセルトランジスタと、 スイッチ手段とを含み、 各前記メモリセルトランジスタは、 対応する前記ワード線により電位が制御されるコントロ
    ールゲートと、 前記コントロールゲートの電位に制御され、互いに導通
    /非導通状態になるソースおよびドレインと、 フローティングゲートとを含み、 各前記スイッチ手段は、 対応する前記メモリセルトランジスタを介して前記ビッ
    ト線と前記第1の電位との間を流れる電流の導通経路を
    選択的に開閉し、 外部アドレス信号に応答して、前記ワード線を選択する
    行選択手段と、 外部アドレス信号に応答して、前記ビット線を選択する
    列選択手段と、 外部アドレス信号に応答して、前記複数のスイッチ手段
    を制御するスイッチ選択手段と、 前記メモリセルトランジスタの前記フローティングゲー
    トに電子を注入し、または電子を引抜く書込消去手段
    と、 前記複数の副ビット線群を選択的に前記複数の主ビット
    線に接続する接続手段とをさらに含む、不揮発性半導体
    記憶装置。
  5. 【請求項5】 選択された前記メモリセルトランジスタ
    のデータを読出す読出手段をさらに備え、 前記行選択手段は、 前記メモリセルトランジスタからのデータの読出動作に
    おいて、対応する前記ワード線に第2の電圧を供給し、
    スタンバイ時において、前記複数のワード線に第3の電
    圧を供給し、 前記第2の電圧と前記第3の電圧とは同じである、請求
    項4記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 各前記スイッチ手段は、MOSトランジ
    スタであって、 同一の行に属する前記複数のMOSトランジスタは、ゲ
    ート層を共有し、 前記同一の行のそれぞれに対応して、複数の金属配線を
    さらに備え、 前記複数の金属配線のそれぞれは、対応する前記ゲート
    層の上方に複数の接続孔を有する絶縁膜を介在して配置
    され、 各前記金属配線は、対応する前記ゲート層といずれかの
    対応する前記接続孔を介して接続され、 前記スイッチ選択手段は、外部アドレス信号に応答し
    て、前記各金属配線に選択的に電位を供給する、請求項
    4記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記メモリセルトランジスタの前記フロ
    ーティングゲートは、 前記半導体基板の主表面に設けられるn型ウェル内に形
    成されるp型のソース領域およびp型のドレイン領域と
    の挟まれたチャネル領域上にトンネル酸化膜を介在して
    形成され、 前記メモリセルトランジスタの前記コントロールゲート
    は、 前記フローティングゲートの上方に絶縁膜を介して形成
    され、 前記スイッチ手段は、 前記n型ウェル表面に形成されるPチャネル型MOSト
    ランジスタであって、 前記n型ウェルには、正の第4の電位が印加され、前記
    読出動作においては、前記Pチャネル型MOSトランジ
    スタは、ゲートに接地電位以上の電位が印加されること
    で導通状態になる、請求項5記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板上に形成される不揮発性半導
    体記憶装置であって、 複数の行および複数の列に配列された複数のメモリセル
    と、 前記複数の行のそれぞれに対応して設けられた複数のワ
    ード線と、 前記複数の列のそれぞれに対応して設けられた複数のビ
    ット線と、 第1の電位を供給するソース線とを備え、 前記複数のメモリセルの各々は、 メモリセルトランジスタと、 スイッチ手段とを含み、 各前記メモリセルトランジスタは、 前記半導体基板の主表面に設けられるn型ウェル内に形
    成されるp型のソース領域およびp型のドレイン領域
    と、 前記ソース領域と前記ドレイン領域との挟まれたチャネ
    ル領域上にトンネル酸化膜を介在して形成されたフロー
    ティングゲートと、 前記フローティングゲートの上方に絶縁膜を介して形成
    され、対応する前記ワード線により電位が制御されるコ
    ントロールゲートとを含み、 各前記スイッチ手段は、 対応する前記メモリセルトランジスタを介して前記ビッ
    ト線と前記第1の電位と間を流れる電流の導通経路を選
    択的に開閉する、不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 外部アドレス信号に応答して、前記ワー
    ド線を選択する行選択手段と、 外部アドレス信号に応答して、前記ビット線を選択する
    列選択手段と、 外部アドレス信号に応答して、前記複数のスイッチ手段
    を制御するスイッチ選択手段と、 前記メモリセルトランジスタの前記フローティングゲー
    トに電子を注入し、または電子を引抜く書込消去手段と
    をさらに備える、請求項8記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  10. 【請求項10】 前記スイッチ手段は、 前記n型ウェル表面に形成されるPチャネル型MOSト
    ランジスタであって、 前記n型ウェルには、正の第4の電位が印加され、前記
    読出動作においては、前記Pチャネル型MOSトランジ
    スタは、ゲートに接地電位以上の電位が印加されること
    で導通状態になる、請求項9記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  11. 【請求項11】 メモリセルアレイの複数の行のそれぞ
    れに対応して設けられた複数のワード線と、前記メモリ
    セルアレイの複数の列のそれぞれに対応して設けられた
    複数のビット線と、第1の電位を供給する複数のソース
    線とを備え、半導体基板上に構成される不揮発性半導体
    記憶装置の前記メモリセルアレイを構成するメモリセル
    であって対応する前記ビット線と、前記第1の電位との
    間に設けられ、対応する前記ワード線の電位に応じて導
    通/非導通状態になり、電気的かつ不揮発的にしきい値
    電圧を制御することが可能なメモリセルトランジスタ
    と、 前記メモリセルトランジスタを介して前記ビット線と前
    記第1の電位と間を流れる電流の導通経路を選択的に開
    閉する選択トランジスタとを備え、 前記メモリセルトランジスタは、 前記半導体基板の主表面上に形成される第1の不純物領
    域と、 前記半導体基板の主表面上に、前記第1の不純物領域と
    所定の間隔をもって形成される第2の不純物領域と、 前記第1の不純物領域と前記第2の不純物領域とに挟ま
    れた領域の上方に第1の酸化膜を介して形成される第1
    の電極層と、 前記第1の電極層の上方に、第1の絶縁膜を介して形成
    される第2の電極層とを含み、 前記選択トランジスタは、 前記半導体基板の主表面上に形成される第3の不純物領
    域と、 前記半導体基板の主表面上に、前記第3の不純物領域と
    所定の間隔をもって形成される第4の不純物領域と、 前記第3の不純物領域と前記第4の不純物領域とに挟ま
    れた領域の上方に第2の酸化膜を介して形成される第3
    の電極層と、 前記第3の電極層の上方に、第2の絶縁膜を介して形成
    される第4の電極層とを含み、 前記第2の不純物領域と、前記第3の不純物領域とは同
    一の領域を共有し、 前記第1の酸化膜と前記第2の酸化膜とは、同一工程で
    形成され、 前記第1の電極層と前記第3の電極層とは、同一工程で
    形成され、 前記第1の絶縁膜と前記第2の絶縁膜とは、同一工程で
    形成され、 前記第2の電極層と前記第4の電極層とは、同一工程で
    形成される、メモリセル。
  12. 【請求項12】 同一の行に属する前記複数の選択トラ
    ンジスタは、少なくとも前記第3の電極層を共有し、 前記同一の行のそれぞれに対応して、複数の金属配線を
    さらに備え、 前記複数の金属配線のそれぞれは、対応する前記同一の
    行に属する前記選択トランジスタの上方に複数の接続孔
    を有する絶縁膜を介在して配置され、 各前記金属配線は、対応する前記第3の電極層といずれ
    かの対応する前記接続孔を介して電気的に結合される、
    請求項11記載のメモリセル。
  13. 【請求項13】 メモリセルアレイの複数の行のそれぞ
    れに対応して設けられた複数のワード線と、前記メモリ
    セルアレイの複数の列のそれぞれに対応して設けられた
    複数のビット線と、第1の電位を供給する複数のソース
    線とを備える不揮発性半導体記憶装置の前記メモリセル
    アレイを構成するメモリセルであって、 メモリセルトランジスタと、 MOSトランジスタとを備え、 前記メモリセルトランジスタは、 対応する前記ワード線の電位により制御されるコントロ
    ールゲートと、 前記コントロールゲートの電位に制御され、互いに導通
    /非導通状態になるソースおよびドレインと、 フローティングゲートとを含み、 前記MOSトランジスタは、 前記メモリセルトランジスタを介して前記ビット線と前
    記第1の電位と間を流れる電流の導通経路を選択的に開
    閉し、 前記メモリセルトランジスタのゲート幅は、前記MOS
    トランジスタのゲート幅よりも小さい、メモリセル。
  14. 【請求項14】 前記メモリセルトランジスタのドレイ
    ンは、対応する前記ビット線と接続され、 前記メモリセルトランジスタのソースは、前記MOSト
    ランジスタの一方の導通端子と接続され、 前記MOSトランジスタの他方の導通端子は、前記ソー
    ス線と接続される、請求項13記載のメモリセル。
  15. 【請求項15】 前記MOSトランジスタの一方の導通
    端子は、対応する前記ビット線と接続され、 前記MOSトランジスタの他方の導通端子は、前記メモ
    リセルトランジスタのドレインと接続され、 前記メモリセルトランジスタのソースは、前記ソース線
    と接続される、請求項13記載のメモリセル。
  16. 【請求項16】 メモリセルアレイの複数の行のそれぞ
    れに対応して設けられた複数のワード線と、前記メモリ
    セルアレイの複数の列のそれぞれに対応して設けられた
    複数のビット線と、第1の電位を供給する複数のソース
    線とを備える不揮発性半導体記憶装置の前記メモリセル
    アレイを構成するメモリセルであって、 メモリセルトランジスタと、 MOSトランジスタとを備え、 前記メモリセルトランジスタは、 対応する前記ワード線の電位により制御されるコントロ
    ールゲートと、 前記コントロールゲートの電位に制御され、互いに導通
    /非導通状態になるソースおよびドレインと、 フローティングゲートとを含み、 前記MOSトランジスタは、 前記メモリセルトランジスタを介して前記ビット線と前
    記第1の電位と間を流れる電流の導通経路を選択的に開
    閉し、 前記メモリセルトランジスタのドレインは、前記メモリ
    セルトランジスタへの書込動作時において書込電圧が印
    加され、 前記書込電圧は、前記メモリセルトランジスタのソース
    /ドレインパンチスルー耐圧よりも大きい、メモリセ
    ル。
  17. 【請求項17】 前記メモリセルトランジスタのドレイ
    ンは、対応する前記ビット線と接続され、 前記メモリセルトランジスタのソースは、前記MOSト
    ランジスタの一方の導通端子と接続され、 前記MOSトランジスタの他方の導通端子は、前記ソー
    ス線と接続される、請求項16記載のメモリセル。
  18. 【請求項18】 前記MOSトランジスタの一方の導通
    端子は、対応する前記ビット線と接続され、 前記MOSトランジスタの他方の導通端子は、前記メモ
    リセルトランジスタのドレインと接続され、 前記メモリセルトランジスタのソースは、前記ソース線
    と接続される、請求項16記載のメモリセル。
JP24135497A 1997-09-05 1997-09-05 メモリセルおよびそれを備える不揮発性半導体記憶装置 Withdrawn JPH1187658A (ja)

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