JP4073525B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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    • HELECTRICITY
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    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、より特定的には、低電源電圧において、メモリセルにデータの書込および消去を行ない、かつメモリセルからのデータの読出を行なう不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、不揮発性半導体記憶装置の1種であるフラッシュメモリは、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)より安価に製造できるため、次世代を担うメモリデバイスとして期待されている。
【0003】
図59は、従来のNOR型フラッシュメモリのメモリセルアレイ5000の構成を示す回路図である。メモリセルアレイ5000は、複数のワード線WL、および複数のビット線BLが配列される。図59においては、ワード線WL1、WL2、WL3、…、およびビット線BL1、BL2、BL3を代表的に示す。ワード線WLとビット線BLとの各交点には、メモリセルQCが設けられる。メモリセルQCは、フローティングゲート型MOSトランジスタで構成される。
【0004】
ここで、メモリセルを構成するメモリセルトランジスタの構造について説明する。
【0005】
図60は、不揮発性半導体記憶装置のメモリセルトランジスタの構造を説明するための断面模式図である。図60に示すように、メモリセルトランジスタは、p型半導体基板1の主表面上に形成されたn型ソース領域2およびn型ドレイン領域3と、このソース領域2とドレイン領域3とに挟まれたチャネル領域の上方にトンネル酸化膜4を介在して形成されたフローティングゲート電極5と、このフローティングゲート電極5の上方に絶縁膜6を介在して形成されたコントロールゲート電極7とを有している。各メモリセルトランジスタのソース領域2およびドレイン領域3は、フローティングゲート電極5およびコントロールゲート電極7の側壁に形成されたサイドウォール絶縁膜9をマスクとして、イオン注入により形成される。
【0006】
図59および図60を参照して、各メモリセルにおいて、ソース領域2には、ソース線SLが接続されている。ドレイン領域3には、ビット線BLが接続されている。コントロールゲート電極7にはワード線WLが接続されている。
【0007】
ソースドレイン間の導電度(チャネルコンダクタンス)は、コントロールゲート電極7に印加される電位に応じて変化する。コントロールゲート電極7の電位を増加させることにより、ソースドレイン間に電流が流れ始めるコントロールゲート電極7の電位をしきい値と呼ぶ。しきい値は、フローティングゲート電極5に電子が蓄積されるにつれて増加する。
【0008】
メモリセルトランジスタは、フローティングゲート電極5の帯電状態を変化させることにより、情報を記憶する。なお、フローティングゲート電極5は、外部から絶縁膜により電気的に遮断されているので、情報が不揮発的に記憶される構成となっている。
【0009】
次に、NOR型フラッシュメモリの読出動作、書込動作、および消去動作について簡単に説明する。
【0010】
書込動作においては、チャネルホットエレクトロン注入により、フローティングゲート電極に電子を注入する。これにより、メモリセルトランジスタのしきい値Vthが低いしきい値側から高いしきい値側へ変化する。
【0011】
消去動作においては、ソースまたはドレインのゲートエッジにおけるFN(ファウラーノルドハイム)トンネル現象により、フローティングゲート電極から電子を引抜く。これにより、しきい値Vthが、高いしきい値側から低いしきい値側へと変化する。
【0012】
読出動作においては、選択したビット線BLに1V程度の電圧を印加し、選択したワード線WLに外部電源電圧VCCを与え、選択したワード線WLと、選択したビット線BLとの交点に位置するメモリセルトランジスタのソースドレイン間に電流が流れるか否かによって情報を読出す。
【0013】
図61〜図62は、NOR型フラッシュメモリのしきい値電圧分布を示す図である。図61に示すように、NOR型フラッシュメモリにおいては、外部電源電圧VCC(5V)よりもしきい値Vthが高い状態を書込状態と称し、外部電源電圧VCC(5V)よりもしきい値Vthが低い状態を消去状態と称す。
【0014】
NOR型フラッシュメモリにおいては、1ビットごとに書込を行ない、全ビット一括または所定のブロックごとに含まれるビット一括で同時に消去を行なう。したがって、消去状態のしきい値分布は、書込状態のしきい値電圧分布よりも広がっている。
【0015】
ところで、図62に示すように、現行の3.3ボルトの外部電源電圧VCCを使用すると、しきい値電圧Vthが1.5ボルト以下になる、いわゆる過消去セルが発生する。
【0016】
図63は、フラッシュメモリにおける過消去セルの問題を説明するための回路図である。図63に示すように、ビット線BLに接続されるメモリセルQC1のデータを読出す場合であって、同一のビット線BLに接続されるメモリセルQC2、QC3、QC4、…が過消去セルであったとする。メモリセルQC1のデータを読出すため、ビット線BLに1V程度の電圧を印加する。さらにメモリセルQC1に接続されるワード線WL1に外部電源電圧VCCを印加する。
【0017】
この場合、メモリセルQC2、QC3、QC4、…のそれぞれに接続されているワード線WL2、WL3、WL4、…の電位は、0Vであるにも関わらず、各過消去セルを介してビット線BLにリーク電流i0が流れる。この結果、選択状態のメモリセルQC1が書込状態であるため、本来メモリセルQC1を介して電流が流れないにも関わらず、外部からは消去状態と判断されてしまう。したがって、このような過消去セルの存在は、フラッシュメモリの動作上の致命的な欠陥となる。
【0018】
次に、ビット線をセクタごとに分割したDINOR(Divided Bit line NOR) 型フラッシュメモリについて説明する。
【0019】
DINOR型フラッシュメモリの内容については、「不揮発性半導体記憶装置(特願平8−116297)」に開示されている。以下その内容について簡単に説明する。
【0020】
図64は、従来のDINOR型フラッシュメモリのメモリアレイ6000の構成を示す回路図である。
【0021】
図64に示すように、メモリセルアレイ6000は、2つのメモリセルアレイブロックBLK0およびBLK1を含む。図64では、1つのメモリセルアレイブロックBLK0またはBLK1に対して、各々4つのメモリセルトランジスタMCを代表的に示す。メモリセルアレイブロックBLK0は、副ビット線SBL1に各々ドレインが接続するメモリセルトランジスタMC1aおよびMC1bと、副ビット線SBL2に各々ドレインが接続するメモリセルトランジスタMC2aおよびMC2bと、主ビット線BL1と副ビット線SBL1との接続を開閉する選択ゲートSG1と、主ビット線BL2と副ビット線SBL2との接続を開閉する選択ゲートSG2とを含む。
【0022】
メモリセルトランジスタMC1aおよびMC2aのコントロールゲート電極は、ともにワード線WL1に接続し、メモリセルトランジスタMC1bおよびMC2bのコントロールゲート電極はワード線WL2に接続している。
【0023】
メモリセルアレイブロックBLK1も、同様に、副ビット線SBL3と各々ドレインが接続するメモリセルトランジスタMC3aおよびMC3bと、副ビット線SBL4と各々ドレインが接続するメモリセルトランジスタMC4aおよびMC4bとを含む。
【0024】
メモリセルアレイブロックBLK1は、さらに、主ビット線BL1と副ビット線SBL3との接続を開閉する選択ゲートSG3と、主ビット線BL2と副ビット線SBL4との接続を開閉する選択ゲートSG4とを含む。
【0025】
メモリセルトランジスタMC3aとMC4aのコントロールゲート電極はワード線WL3に接続し、メモリセルトランジスタMC3bとMC4bのコントロールゲート電極は、ワード線WL4に接続している。
【0026】
DINOR型フラッシュメモリにおいては、メモリセルへの書込、消去、および読出動作は、対応する選択ゲートSGを開閉することにより対応するメモリセルアレイブロックを選択した後に行なわれる。なお、メモリセルMCは、フローティングゲート型MOSトランジスタで構成される。
【0027】
次に、DINOR型フラッシュメモリの、消去動作、書込動作について説明する。
【0028】
図65は、外部電源電圧VCCが3.3Vの場合のDINOR型フラッシュメモリのメモリセルのしきい値電圧分布を示す図である。
【0029】
消去動作においては、チャネル全面におけるFNトンネル現象により、フローティングゲート電極の電子を一括して注入する。これにより、しきい値電圧Vthが、低いしきい値電圧側から、高いしきい値電圧側へと変化する。
【0030】
書込動作においては、ドレインエッジにおけるFNトンネル現象により電子を引抜く。すなわち、DINOR型フラッシュメモリにおいては、低しきい値分布側を、書込状態、高しきい値分布側を、消去状態とする。
【0031】
さらに、DINOR型フラッシュメモリにおいては、1ビットごとに、パルス的な電圧を印加して電子を引抜き、さらにしきい値の検証を行なう動作(ベリファイ動作)を繰返し行なうことにより、低しきい値側の分布を狭帯化している。この結果、低しきい値側分布の最下限が、1.5V以上になり、3. 3Vの外部電源電圧VCCを用いた動作を実現している。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、不揮発性半導体記憶装置においては、さらに低電圧動作、低消費電力動作、および高速読出動作が要求される傾向にある。
【0033】
図66は、外部電源電圧VCCが1.8Vの場合のDINOR型フラッシュメモリのメモリセルのしきい値分布を示す図である。
【0034】
図66に示すように、外部電源電圧VCCが現行の3.3V以下(たとえば1.8ボルト)になると、低しきい値側の最下限が1.5V以下になり、いわゆる過書込セルが発生する。この結果、DINOR型フラッシュメモリの上記技術を持ったとしても、外部電源電圧VCCをそのまま用いた読出動作を実現することは困難になると考えられる。
【0035】
この問題を解決するために、低電圧化した外部電源電圧VCCを、読出動作時に現行の電圧レベル(3. 3V)程度にまで昇圧し、この昇圧した電圧をワード線に印加する手段が考えられる。
【0036】
しかし、この手段を適用すると、昇圧に要する時間で読出動作が遅くなる。また昇圧動作で消費電力が増大してしまう。さらに、3.3Vで動作する回路が増え、1.8Vへの低電圧化による消費電力低減の効果が減少するという問題がある。
【0037】
さらに、DINOR型のメモリセル構成とした場合でも、一つの副ビット線に接続する非選択のメモリセル(たとえば、63個)が全体として読み出し時のリーク電流を発生させる。
【0038】
電源電圧が3.3Vの場合、図65のように書込しきい値(Vth)分布の最下限は1.5Vである。しきい値Vthが1.5V以下に書き込まれた場合は、コントロールゲート電圧Vcg=0Vが印加されている63個の同一ビット線上の非選択セルのリーク電流の合計が読み出し電流Ireadと同程度の大きさになり、正常な読出動作が行えなくなるため、過書込不良となる。
【0039】
ここで、メモリセルのしきい値Vthが1.5Vということは、コントロールゲート電圧Vcg=1.5Vをメモリセルに印加すると、読出電流Ireadだけ電流が流れるということであり、そのときの電流―電圧特性は、図67のようになる。
【0040】
このときの、図67の電流―電圧特性曲線のコントロールゲート電圧Vcg=0Vにおける電流値Ileakが、上記非選択セルのリーク電流である。
【0041】
ここで、電流―電圧特性の傾きを表す以下の式で表される特性値Gについて考えることにする。
【0042】
G=∂(log I)/∂Vcg
この特性値Gが大きくなるようなメモリセルが得られるならば、このようなメモリセルは、図67中の点線で示す電流―電圧特性を有することになる(ただし、Vcg=0VにおけるIleakは同一であるものとする)。
【0043】
もし、このような特性が得られたならば、書込Vth分布の下限を0.5Vとしても過書込不良が発生しないことになる。これは、非選択セルのリーク電流は、実線の特性を有するメモリセルでも点線の特性を有するメモリセルでも同じであるためである。
【0044】
書込Vth分布の下限を下げられるなら、読出電圧の低減が可能となり、昇圧なしの高速読出動作を維持したまま、電源電圧Vccの低電圧化が可能になる。
【0045】
この特性値Gの増大のためには、メモリセルトランジスタの物理パラメータを変えることが考えられるが、劇的な改善は期待できない。
【0046】
図68は、コントロールゲート電圧Vcgとメモリセルトランジスタを流れるソース・ドレイン間電流Iとの関係を示す図である。
【0047】
図68に示すように、読出電流Ireadの値を小さくすることができれば、読出電流値Ireadにおける特性値Gの値を劇的に増大させることが可能である。
【0048】
しかしながら、読出電流値の低減は一般には読出速度の低下につながるという問題点があった。
【0049】
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、低電圧電源を用いた場合であっても、高速読出動作が可能な不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
【0050】
本発明の他の目的は、低電圧動作においても、過消去または過書込による誤動作を回避することが可能な不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
【0051】
さらに、本発明の他の目的は、低電圧動作が可能で、かつ低コストで製造可能な不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
【0052】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板上に形成される不揮発性半導体記憶装置であって、行列状に配置される複数のメモリセルを含むメモリセルアレイを備え、メモリセルアレイは、各々が第1複数個の行および第2複数個の列に配置された複数個のメモリセルを含む複数のブロックに分割され、複数のブロックにわたって、メモリセルの列に対応して設けられる複数の第1の主ビット線と、複数のブロックにわたって、メモリセルの列に対応して設けられる複数の第2の主ビット線と、複数のブロックにそれぞれにおいて、第2複数個の列にそれぞれ対応して設けられる副ビット線群と、複数のブロックにわたって、メモリセルの行にそれぞれ対応して設けられる複数のワード線と、副ビット線とワード線の交点にそれぞれ対応して設けられる複数のメモリセルとを備え、各メモリセルは、メモリセルトランジスタを含み、メモリセルトランジスタは、半導体基板の第1導電型の主表面に形成された第2導電型のソース領域および第2導電型のドレイン領域と、ソース領域とドレイン領域とに挟まれたチャネル領域と、チャネル領域上に酸化膜を介在して形成された電荷蓄積電極と、電荷蓄積電極の上方に絶縁膜を介在して形成された制御電極とを有し、メモリセルトランジスタのドレイン領域は、対応する副ビット線と結合し、制御電極は、対応するワード線により電位が制御され、対応するブロックごとに設けられ、不揮発性半導体記憶装置の読出動作において、選択されたメモリセルトランジスタのソース領域とドレイン領域との間を流れる電流を選択された副ビット線を介してベース電流として受けて増幅し、対応する第1の主ビット線に流れる電流を制御するように配置される、複数のバイポーラトランジスタと、不揮発性半導体記憶装置の書込動作において、副ビット線と対応する第2の主ビット線とを選択的に結合し、読出動作において、副ビット線と対応するバイポーラトランジスタのベースとを選択的に結合する接続手段と、読出動作において、外部からのアドレス信号に応じて、対応する副ビット線および主ビット線ならびにワード線を選択するメモリセル選択手段と、選択された第1の主ビット線を流れる電流値に応じて、選択されたメモリセルのデータを読み出すデータ読出手段と、書込動作において、メモリセルトランジスタの電荷蓄積電極に電子を注入し、または電子を引抜く書込手段とをさらに備える。
【0053】
請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、メモリセル選択手段は、外部アドレス信号に応じて、対応するワード線を選択する行選択手段と、外部アドレス信号に応じて、対応する主ビット線および副ビット線を選択する列選択手段とを含み、接続手段は、列選択手段に制御されて、読出動作において副ビット線との対応するバイポーラトランジスタのベースとを選択的に接続する第1の内部接続手段と、列選択手段に制御されて、書込動作において副ビット線と第2の主ビット線とを選択的に接続する第2の内部接続手段とを含む。
【0054】
請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置の構成に加えて、メモリセルの行ごとにそれぞれ設けられる複数のセル選択線とをさらに備え、各メモリセルは、メモリセルトランジスタを介して副ビット線とバイポーラトランジスタのベースとの間を流れる電流の導通経路を選択的に開閉するセル選択トランジスタをさらに含み、行選択手段は、選択されたメモリセルに対応するセル選択線を活性化し、選択されたメモリセルのセル選択トランジスタを導通状態とする。
【0055】
請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、接続手段は、副ビット線とバイポーラトランジスタのベースとを選択的に結合するMOSトランジスタを含み、バイポーラトランジスタは、MOSトランジスタのソースおよびドレイン領域に対する不純物をドーピングする工程において、同時に不純物をドーピングされたベース層を有する。
請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、メモリセル選択手段は、外部アドレス信号に応じて、対応するワード線を選択する行選択手段と、外部アドレス信号に応じて、対応する主ビット線および副ビット線を選択する列選択手段とを含み、接続手段は、副ビット線群に共通に設けられるブロック配線と、列選択手段に制御されて、副ビット線とブロック配線とを選択的に接続する第1の内部接続手段と、列選択手段に制御されて、読出動作においてブロック配線と対応するバイポーラトランジスタのベースとを選択的に接続する第2の内部接続手段と、列選択手段に制御されて、書込動作においてブロック配線と第2の主ビット線とを選択的に結合する第3の内部接続手段とを含む。
【0056】
請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、メモリセルの行ごとにそれぞれ設けられる複数のセル選択線とをさらに備え、各メモリセルは、メモリセルトランジスタを介して副ビット線とバイポーラトランジスタのベースとの間を流れる電流の導通経路を選択的に開閉するセル選択トランジスタをさらに含み、行選択手段は、選択されたメモリセルに対応するセル選択線を活性化し、選択されたメモリセルのセル選択トランジスタを導通状態とする。
【0057】
請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、第2の内部接続手段は、ブロック配線とバイポーラトランジスタのベースとを選択的に結合するMOSトランジスタを含み、バイポーラトランジスタは、MOSトランジスタのソースおよびドレイン領域に対する不純物をドーピングする工程において、同時に不純物をドーピングされたベース層を有する。
【0058】
請求項8記載の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板上に形成される不揮発性半導体記憶装置であって、行列状に配置される複数のメモリセルを含むメモリセルアレイを備え、メモリセルアレイは、各々が第1および第2の列ならびに第1複数個の行に配置された複数個のメモリセルを含む複数のブロックに分割され、ブロックごとに設けられる複数の主ビット線と、ブロックごとに含まれる列に対応して設けられる第1および第2の副ビット線と、複数のブロックにわたって、メモリセルの行にそれぞれ対応して設けられる複数のワード線と、第1および第2の副ビット線とワード線の交点にそれぞれ対応して設けられる複数のメモリセルとを備え、各メモリセルは、メモリセルトランジスタを含み、メモリセルトランジスタは、半導体基板の第1導電型の主表面に形成された第2導電型のソース領域および第2導電型のドレイン領域と、ソース領域とドレイン領域とに挟まれたチャネル領域と、チャネル領域上に酸化膜を介在して形成された電荷蓄積電極と、電荷蓄積電極の上方に絶縁膜を介在して形成された制御電極とを有し、メモリセルトランジスタのドレイン領域は、対応する副ビット線と結合し、制御電極は、対応するワード線により電位が制御され、対応する第1および第2の副ビット線ごとに設けられ、読出動作において選択されたメモリセルトランジスタのソース領域とドレイン領域との間を流れる電流を、選択された第1または第2の副ビット線を介してベース電流として受けて増幅する、第1および第2のバイポーラトランジスタと、不揮発性半導体記憶装置の読出動作において、バイポーラトランジスタにより増幅された電流が対応する主ビット線に流れるように選択的に結合させ、不揮発性半導体記憶装置の書込動作において、選択された第1または第2の副ビット線に対応するバイポーラトランジスタのエミッタベース間を短絡させ、かつ選択された主ビット線と選択された第1または第2の副ビット線とを結合させる接続手段と、不揮発性半導体記憶装置の読出動作において、外部からのアドレス信号に応じて、対応する第1または第2の副ビット線および主ビット線ならびにワード線を選択するメモリセル選択手段と、選択された主ビット線を流れる電流値に応じて、選択されたメモリセルのデータを読み出すデータ読出手段と、書込動作において、メモリセルトランジスタの電荷蓄積電極に電子を注入し、または電子を引抜く書込手段とをさらに備える。
【0059】
請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項8記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、第1および第2のバイポーラトランジスタは、第1および第2の副ビット線を挟んで対向する側にそれぞれ配置され、接続手段は、第1のバイポーラトランジスタに応じて、対応する主ビット線と第1の副ビット線間に直列に接続するように設けられ、メモリセル選択手段により制御される第1および第2のスイッチ手段と、第2のバイポーラトランジスタに応じて、対応する主ビット線と第2の副ビット線間に直列に接続するように設けられ、メモリセル選択手段により制御される第3および第4のスイッチ手段とを含み、第1および第3のスイッチ手段は、各々、対応する主ビット線と接続する一方端を有し、第2のスイッチ手段は、第1のバイポーラトランジスタのエミッタおよび第1のスイッチ手段の他方端と接続する一方端と、第1のバイポーラトランジスタのベースおよび第1の副ビット線と接続する他方端とを有し、第4のスイッチ手段は、第2のバイポーラトランジスタのエミッタおよび第3のスイッチ手段の他方端と接続する一方端と、第2のバイポーラトランジスタのベースおよび第2の副ビット線と接続する他方端とを有する。
【0060】
請求項10記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、メモリセルの行ごとにそれぞれ設けられる複数のセル選択線とをさらに備え、各メモリセルは、メモリセルトランジスタを介して副ビット線とバイポーラトランジスタのベースとの間を流れる電流の導通経路を選択的に開閉するセル選択トランジスタをさらに含み、行選択手段は、選択されたメモリセルに対応するセル選択線を活性化し、選択されたメモリセルのセル選択トランジスタを導通状態とする。
【0061】
請求項11記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、メモリセルトランジスタは、半導体基板の主表面に設けられる第1導電型のウェル内に形成され、第1導電型のウェルは、ブロックごとに複数のウェルブロックに分割され、各ウェルブロックに供給されるウェル電位を発生するウェル電位駆動手段と、各ウェルブロックあたり少なくとも2以上設けられ、ウェル電位発生手段から出力されるウェル電位を伝達する複数のウェル電位給電配線とをさらに備える。
【0062】
請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項8記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、第1および第2のバイポーラトランジスタは、第1および第2の副ビット線の一端側に配置され、接続手段は、第1のバイポーラトランジスタに応じて、対応する主ビット線と第1の副ビット線間に直列に接続するように設けられ、メモリセル選択手段により制御される第1、第2および第3のスイッチ手段と、第2のバイポーラトランジスタに応じて、対応する主ビット線と第2の副ビット線間に直列に接続するように設けられ、メモリセル選択手段により制御される第4、第5および第6のスイッチ手段とを含み、第1および第4のスイッチ手段は、各々、対応する主ビット線と接続する一方端を有し、第2のスイッチ手段は、第1のスイッチ手段の他方端と接続する一方端と、第1のバイポーラトランジスタのエミッタおよび第3のスイッチ手段の一方端と接続する他方端とを有し、第3のスイッチ手段は、第1のバイポーラトランジスタのベースおよび第1の副ビット線と接続する他方端とを有し、第5のスイッチ手段は、第4のスイッチ手段の他方端と接続する一方端と、第2のバイポーラトランジスタのエミッタおよび第6のスイッチ手段の一方端と接続する他方端とを有し、第6のスイッチ手段は、第2のバイポーラトランジスタのベースおよび第2の副ビット線と接続する他方端とを有する。
【0063】
請求項13記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、第2、第3、第4および第6のスイッチ手段は、エンハンスメント型MOSトランジスタであり、第1および第5のスイッチ手段は、デプレッション型トランジスタである。
【0064】
請求項14記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項13記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、メモリセルの行ごとにそれぞれ設けられる複数のセル選択線とをさらに備え、各メモリセルは、メモリセルトランジスタを介して副ビット線とバイポーラトランジスタのベースとの間を流れる電流の導通経路を選択的に開閉するセル選択トランジスタをさらに含み、行選択手段は、選択されたメモリセルに対応するセル選択線を活性化し、選択されたメモリセルのセル選択トランジスタを導通状態とする。
【0065】
請求項15記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、第1ないし第6のスイッチ手段は、エンハンスメント型MOSトランジスタであり、第1および第5のスイッチ手段は、ソースドレイン間が短絡されている。
【0066】
請求項16記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項15記載の不揮発性半導体記憶装置の構成に加えて、メモリセルの行ごとにそれぞれ設けられる複数のセル選択線とをさらに備え、各メモリセルは、メモリセルトランジスタを介して副ビット線とバイポーラトランジスタのベースとの間を流れる電 流の導通経路を選択的に開閉するセル選択トランジスタをさらに含み、行選択手段は、選択されたメモリセルに対応するセル選択線を活性化し、選択されたメモリセルのセル選択トランジスタを導通状態とする。
【0067】
請求項17記載の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板上に形成される不揮発性半導体記憶装置であって、行列状に配置される複数のメモリセルを含むメモリセルアレイを備え、メモリセルアレイは、各々が第1および第2の列ならびに第1複数個の行に配置された複数個のメモリセルを含む複数のブロックに分割され、少なくとも2つのブロックにわたって設けられる複数の主ビット線と、ブロックごとに含まれる列に対応して設けられる2つの副ビット線と、複数のブロックにわたって、メモリセルの行にそれぞれ対応して設けられる複数のワード線と、副ビット線とワード線の交点にそれぞれ対応して設けられる複数のメモリセルとを備え、各メモリセルは、メモリセルトランジスタを含み、メモリセルトランジスタは、半導体基板の第1導電型の主表面に形成された第2導電型のソース領域および第2導電型のドレイン領域と、ソース領域とドレイン領域とに挟まれたチャネル領域と、チャネル領域上に酸化膜を介在して形成された電荷蓄積電極と、電荷蓄積電極の上方に絶縁膜を介在して形成された制御電極とを有し、メモリセルトランジスタのドレイン領域は、対応する副ビット線と結合し、制御電極は、対応するワード線により電位が制御され、対応する第1のブロックの2つの副ビット線のうちの一方および対応する第2のブロックの2つの副ビット線のうちの一方の双方に対応して設けられ、読出動作において選択されたメモリセルトランジスタのソース領域とドレイン領域との間を流れる電流を、選択された副ビット線を介してベース電流として受けて増幅するように配置されたバイポーラトランジスタと、不揮発性半導体記憶装置の読出動作において、バイポーラトランジスタのベースと選択された副ビット線とを選択的に結合し、バイポーラトランジスタにより増幅された電流を対応する主ビット線に流れさせ、不揮発性半導体記憶装置の書込動作において、選択された副ビット線に対応するバイポーラトランジスタのエミッタベース間を短絡させ、かつ選択された主ビット線と選択された副ビット線とを結合させる接続手段と、不揮発性半導体記憶装置の読出動作において、外部からのアドレス信号に応じて、対応する副ビット線および主ビット線ならびにワード線を選択するメモリセル選択手段と、選択された主ビット線を流れる電流値に応じて、選択されたメモリセルのデータを読み出すデータ読出手段と、書込動作において、メモリセルトランジスタの電荷蓄積電極に電子を注入し、または電子を引抜く書込手段とをさらに備える。
【0068】
請求項18記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項17記載の不揮発性半導体記憶装置の構成に加えて、メモリセルの行ごとにそれぞれ設けられる複数のセル選択線とをさらに備え、各メモリセルは、メモリセルトランジスタを介して副ビット線とバイポーラトランジスタのベースとの間を流れる電流の導通経路を選択的に開閉するセル選択トランジスタをさらに含み、行選択手段は、選択されたメモリセルに対応するセル選択線を活性化し、選択されたメモリセルのセル選択トランジスタを導通状態とする。
【0069】
請求項19記載の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板上に形成される不揮発性半導体記憶装置であって、行列状に配置される複数のメモリセルを含むメモリセルアレイを備え、メモリセルは、各々が第1および第2の列ならびに第1複数個の行に配置された複数個のメモリセルを含む複数のブロックに分割され、2つのブロックごとに設けられる複数の主ビット線と、ブロックごとに含まれる列に対応して設けられる第1および第2の副ビット線と、複数のブロックにわたって、メモリセルの行にそれぞれ対応して設けられる複数のワード線と、第1および第2の副ビット線とワード線の交点にそれぞれ対応して設けられる複数のメモリセルとを備え、各メモリセルは、メモリセルトランジスタを含み、メモリセルトランジスタは、半導体基板の第1導電型の主表面に形成された第2導電型のソース領域および第2導電型のドレイン領域と、ソース領域とドレイン領域とに挟まれたチャネル領域と、チャネル領域上に酸化膜を介在して形成された電荷蓄積電極と、電荷蓄積電極の上方に絶縁膜を介在して形成された制御電極とを有し、メモリセルトランジスタのドレイン領域は、対応する副ビット線と結合し、制御電極は、対応するワード線により電位が制御され、対応する2つのブロックごとに設けられ、読出動作において選択されたメモリセルトランジスタのソース領域とドレイン領域との間を流れる電流を、選択された2つのブロックのうちの第1または第2の副ビット線を介してベース電流として受けて増幅するバイポーラトランジスタと、不揮発性半導体記憶装置の読出動作において、バイポーラトランジスタにより増幅された電流が対応する主ビット線に流れるように選択的に結合させ、不揮発性半導体記憶装置の書込動作において、選択されたバイポーラトランジスタのエミッタベース間を短絡させ、かつ選択された主ビット線と選択されたブロックに含まれる第1または第2の副ビット線とを結合させる接続手段と、不揮発性半導体記憶装置の読出動作において、外部からのアドレス信号に応じて、対応するブロック中の第1または第2の副ビット線および主ビット線ならびにワード線を選択するメモリセル選択手段と、選択された主ビット線を流れる電流値に応じて、選択されたメモリセルのデータを読み出すデータ読出手段と、書込動作において、メモリセルトランジスタの電荷蓄積電極に電子を注入し、または電子を引抜く書込手段とをさらに備える。
【0070】
請求項20記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項19記載の不揮発性半導体記憶装置の構成において、メモリセルの行ごとにそれぞれ設けられる複数のセル選択線とをさらに備え、各メモリセルは、メモリセルトランジスタを介して副ビット線とバイポーラトランジスタのベースとの間を流れる電流の導通経路を選択的に開閉するセル選択トランジスタをさらに含み、行選択手段は、選択されたメモリセルに対応するセル選択線を活性化し、選択されたメモリセルのセル選択トランジスタを導通状態とする。
【0071】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1の不揮発性半導体記憶装置1000の構成を示す概略ブロック図である。
【0072】
図1に示すように、不揮発性半導体記憶装置1000は、アドレスバッファ102と、メモリセルアレイ104と、WLデコーダ106と、Yデコーダ108と、SGデコーダ114と、ソースデコーダ116とを含む。
【0073】
アドレスバッファ102は、外部からのアドレス信号A0〜Aiを受けて、対応する内部行アドレス信号Axと対応する内部列アドレス信号Ayとを出力する。WLデコーダ106は、アドレスバッファ102からの内部行アドレス信号Axを受けて、対応するメモリセルアレイ104のワード線を選択する。Yデコーダ108は、アドレスバッファ102からの内部列アドレス信号Aiを受けて、メモリセルアレイ104の対応する主ビット線を選択する。
【0074】
メモリセルアレイ104は、NOR型メモリアレイであって、複数のメモリセルトランジスタMTを含む。メモリセルトランジスタMTは、フローティングゲート型トランジスタで構成される。
【0075】
以下では、メモリセルトランジスタおよびセル選択トランジスタは、Pチャネル型MOSトランジスタであるものとして説明する。
【0076】
図1では、説明の簡単のために、2行4列のメモリセルトランジスタを含むブロック、すなわち、メモリセルトランジスタMT11、MT12、MT13、MT14MT21、MT22、MT23およびMT24を代表的に示す。
【0077】
ここで、上記メモリセルのブロックは、一般にはより多くのメモリセルを含み、このブロックが、たとえば、同一ウェル内に形成された消去動作時の消去単位に相当する構成とすることも可能である。
【0078】
メモリセルトランジスタMT11〜MT14の各コントロールゲート電極は、ともにワード線WL1に接続される。メモリセルトランジスタMT21〜MT24の各コントロールゲート電極は、ともにワード線WL2に接続される。
【0079】
メモリセルトランジスタMT11〜MT14およびMT21〜MT24の各ソース領域は、ソース線SLに接続される。
【0080】
メモリセルトランジスタMT11およびMT21のドレイン領域は、副ビット線SBL1に接続される。メモリセルトランジスタMT12およびMT22のドレイン領域は、副ビット線SBL2に接続される。メモリセルトランジスタMT13およびMT23のドレイン領域は、副ビット線SBL3に接続される。メモリセルトランジスタMT14およびMT24のドレイン領域は、副ビット線SBL4に接続される。
【0081】
副ビット線SBL1の一端は、選択ゲートトランジスタPSG1を介して、プログラム主ビット線PMBL1と接続する。副ビット線SBL2の一端は、選択ゲートトランジスタPSG2を介して、プログラム主ビット線PMBL1と接続する。副ビット線SBL3の一端は、選択ゲートトランジスタPSG3を介して、プログラム主ビット線PMBL1と接続する。副ビット線SBL4の一端は、選択ゲートトランジスタPSG4を介して、プログラム主ビット線PMBL1と接続する。
【0082】
MOSトランジスタである選択ゲートトランジスタPSG1〜PSG4の各ゲート電極は、それぞれ選択線PSL1〜PSL4に接続される。
【0083】
また、上記メモリセルのブロックに対応して、バイポーラトランジスタBT1が設けられる。
【0084】
バイポーラトランジスタBT1のコレクタは接地電位を受ける。
副ビット線SBL1の他端は、選択ゲートトランジスタRSG1を介して、バイポーラトランジスタBT1のベースと接続する。副ビット線SBL2の他端は、選択ゲートトランジスタRSG2を介して、バイポーラトランジスタBT1のベースと接続する。副ビット線SBL3の他端は、選択ゲートトランジスタRSG3を介して、バイポーラトランジスタBT1のベースと接続する。副ビット線SBL4の他端は、選択ゲートトランジスタRSG4を介して、バイポーラトランジスタBT1のベースと接続する。
【0085】
MOSトランジスタである選択ゲートトランジスタRSG1〜RSG4の各ゲート電極は、それぞれ選択線RSL1〜RSL4に接続される。
【0086】
バイポーラトランジスタBT1のエミッタは、読出主ビット線RSLG1と接続する。
【0087】
実際には、メモリセルアレイ104には、メモリセルブロックが複数個含まれ、各ブロックごとに、上記のような構成を有している。
【0088】
WLデコーダ106は、アドレスバッファ102から与えられる内部行アドレス信号Axに応じて、対応するワード線WL1〜WL4のいずれかを選択する。
【0089】
SGデコーダ114は、書込および消去動作時において、アドレスバッファ102から与えられる内部列アドレス信号Ayに応じて、選択された列に対応する副ビット線がプログラム主ビット線PMBL1と接続するように選択線PSL1〜PSL4のいずれかを活性化させる。SGデコーダ114は、読出動作において、選択された列に対応する副ビット線が読出主ビット線RMBL1と接続するように選択線RSL1〜RSL4のいずれかを活性化させる。
【0090】
ソースデコーダ116は、書込、消去、読出動作に応じて、ソース線SLの電位を調整する。
【0091】
不揮発性半導体記憶装置1000はさらに、高電圧発生回路110と、負電圧発生回路112と、ウェル電位発生回路120と、読出電圧発生回路132とを含む。
【0092】
高電圧発生回路110は、外部電源電圧VCCを受けて、メモリセルへのデータ書込あるいは消去動作に必要な高電圧を発生する。負電圧発生回路112は、外部電源電圧Vccを受けて、メモリセルアレイへの書込みあるいは消去動作において必要な負電圧を発生する。ウェル電位発生回路120は、高電圧発生回路110の出力を受けて、メモリセルトランジスタの形成される半導体基板表面のウェル電位を制御する。読出電圧発生回路132は、任意の読出電圧を生成する。
【0093】
WLデコーダ106は、高電圧発生回路110および負電圧発生回路112の出力を受けて、書込動作においては、選択されたワード線に所定の正電圧を、消去動作においては、選択されたワード線に負電圧を供給する。
【0094】
不揮発性半導体記憶装置1000はさらに、書込/消去制御回路122と、データ入出力バッファ124と、データドライバ126と、センスアンプ128と、書込回路130とを含む。
【0095】
書込/消去制御回路122は、メモリセルへの書込動作および消去動作を制御する。データ入出力バッファ124は、外部からのデータを受けて内部回路に、あるいはメモリセルから読出されたデータを受けて外部に出力する。データドライバ126は、データ入出力バッファ124に入力された書込データを受けて、対応するビット線電位を駆動する。センスアンプ128は、データ読出時において、読出主ビット線RMBL1を介して、選択されたメモリセルの記憶情報に応じて、対応する読出データを出力する。書込回路130は、データドライバ126からの書込データを受けて保持し、負電圧発生回路112からの負電圧を対応するビット線に供給する。
【0096】
データドライバ126は、プログラム主ビット線PMBL1に対して、列選択ゲートPSLG1を介して接続し、センスアンプ128は、読出主ビット線RMBL2に対しては列選択ゲートRSLG1を介して接続する。列選択ゲートPSLG1およびRSLG1のゲート電位は、Yデコーダ108により制御される。したがって、アドレスバッファ102からの内部列アドレス信号Ayに応じて、選択された主ビット線(以下、プログラム主ビット線と読出主ビット線を総称して、主ビット線と呼ぶ)とセンスアンプ128またはデータドライバ126とが接続される。
【0097】
図2は、図1に示したメモリセルアレイ104の構成をより詳細に示す回路図である。
【0098】
4本の副ビット線SBL1〜SBL4のそれぞれには、メモリセルトランジスタである複数個のフローティングゲート型トランジスタのドレインが接続している。
【0099】
4本の副ビット線に接続するメモリセルトランジスタのうち、同一の行に属するメモリセルトランジスタのゲートは、共通に対応するワード線に接続する。
【0100】
4本の副ビット線の一端は、それぞれ第1の切換回路200により選択的にプログラム主ビット線と接続される。第1の切換回路は、選択線PSL1〜PSL4を介して、SGデコーダ114により制御される。
【0101】
第1の切換回路200は、対応する副ビット線SBL1〜SBL4とプログラム主ビット線PMBL1との間にそれぞれ接続される選択ゲートPSG1〜PSG4を含む。
【0102】
選択ゲートPSG1〜PSG4のゲートは、それぞれ対応する選択線PSL1〜PSL4と接続する。
【0103】
4本の副ビット線の他端は、それぞれ第2の切換回路210により選択的にバイポーラトランジスタのベースと接続される。第2の切換回路は、選択線RSL1〜PSL4を介して、SGデコーダ114により制御される。
【0104】
第2の切換回路210は、対応する副ビット線SBL1〜SBL4と読出主ビット線RMBL1との間にそれぞれ接続される選択ゲートRSG1〜RSG4を含む。
【0105】
選択ゲートRSG1〜RSG4のゲートは、それぞれ対応する選択線RSL1〜RSL4と接続する。
[Pチャネルフローティングゲート型メモリセルの動作]
上述したとおり、図2に示した例では、メモリセルトランジスタはPチャネル型のフローティングゲート型トランジスタである。
【0106】
そこで、以下では、まずPチャネル型のフローティングゲート型トランジスタのメモリセルトランジスタへの書込および消去動作ならびにその特徴を簡単に説明しておくことにする。
【0107】
図3は、Pチャネルフローティングゲート型メモリセルの構造を示す断面図である。Pチャネルフローティングゲート型メモリセルは、n型ウェル1の表面に、p型のソース領域2およびp型のドレイン領域3が形成されている。なお、図3において、ソース領域2およびドレイン領域3とnウェル1との境界に、それぞれpn接合2a,3aが形成されている。
【0108】
ソース領域2とドレイン領域3との間に挟まれたチャネル領域8の上方には、トンネル酸化膜4を介在して、フローティングゲート電極5が形成されている。このフローティングゲート電極5の上方には、絶縁膜6を介在してコントロールゲート電極7が形成されている。なお、絶縁膜6は、一般的には、酸化膜、窒化膜および酸化膜からなる3層の積層膜が用いられている。
【0109】
上記構造よりなる不揮発性半導体記憶装置の書込、消去および読出動作について説明する。
【0110】
まず書込時においては、図3および図6を参照して、コントロールゲート電極7に4〜11V程度の正電位を印加し、ドレイン領域3に−3〜−10V程度の負電位を印加し、ソース領域2を開放状態にし、nウェル1を接地電位とする。すなわち、従来のnチャネル型MOSトランジスタを用いたDINOR型フラッシュメモリセルの書込時と逆の極性の電位配置で電位を印加する。
【0111】
このときの、図3のAで示す領域における書込動作の模式図を図4に示す。
ドレイン領域3において、バンド−バンド間トンネル電流が発生し、電子−正孔対9が生成される。そのうち電子9aは、横方向電界により、チャネル8方向に加速され、高エネルギーを有するホットエレクトロンになる。このとき、コントロールゲート7には正電位が印加されているため、このホットエレクトロン9aは容易にトンネル酸化膜4に注入され、フローティングゲート電極5に達することができる。この、バンド−バンド間トンネル電流誘起ホットエレクトロン注入により、フローティングゲート電極5への電子の注入を行ない、メモリセルの書込動作を行なっている。
【0112】
この書込動作により、メモリセルは、“Low Vt”(Vthが低い状態。ただし、pチャネル型トランジスタのため、負の符号で絶対値が小となる。)となる。
【0113】
次に、消去動作について、図5および図6を参照して説明する。消去動作においては、コントロールゲート電極7に−5〜−12V程度の負電位を印加し、ソース領域2およびnウェル1に5〜12V程度の正電位を印加し、ドレイン領域を開放状態とする。つまり、nチャネル型MOSトランジスタを用いたDINOR型フラッシュメモリセルの消去時と逆の極性の電位配置により、チャネル部8に正孔のチャネル層を形成する。上述した電位配置により、チャネル層とフローティングゲート電極5との間のトンネル酸化膜4に強電界が印加され、FNトンネル現象により、フローティングゲート電極5から正孔のチャネル層へ電子が引き抜かれる。この消去動作により、メモリセルは、“High Vt”(Vthが高い状態:ただし、pチャネル型トランジスタのため、負の符号で絶対値大となる。)となる。
【0114】
さらに、読出動作においては、図4に示すように、コントロールゲート電極7に、“High Vt”と“Low Vt”のほぼ中間となる−1.5〜−5V程度の負電位を印加し、ソース領域2およびnウェル1を接地電位とし、ドレイン領域3に−0.1〜−2V程度の負電位を印加する。
【0115】
この電位配置により、不揮発性半導体記憶装置に電流が流れるかどうかで、この不揮発性半導体記憶装置が“Low Vt”かを判定する。
【0116】
このように、Pチャネルフローティングゲート型メモリセルにおいては、図6に示すような電位条件により行なうため、書込時においては、ドレイン領域3近傍においてバンド−バンド間トンネル電流により発生する電子−正孔対9のうち、正孔9bはドレイン領域3へと引っ張られ、さらに、ドレイン領域3においては、正孔の濃度が高いために正孔は散乱を起こしエネルギーが奪われ、高エネルギーを有するホットホールとなることがない。また、仮にホットホールが存在した場合においても、フローティングゲート5は正電位になっているため、ホットホールが注入されることはあり得ない。
【0117】
したがって、トンネル酸化膜4へのホットホール注入を起こすことがなく、従来のnチャネルのMOS型メモリセルで大きな問題となっていた、トンネル酸化膜へのホットホール注入によるトンネル酸化膜の著しい劣化を防ぐことが可能となる。
【0118】
また、ホットホールのトンネル酸化膜への注入が起きないため、従来のnチャネルのMOS型メモリセルにおいて、実効ゲート長さの確保についても、従来のような電界緩和層の形成が不要であるために、従来のnチャネルのMOS型メモリセルの構造に比べ、より微細化が可能となり、すなわち高集積化が可能となる。
[不揮発性半導体記憶装置1000の動作]
次に、実施の形態1における不揮発性半導体記憶装置1000の動作について簡単に説明する。
【0119】
[プログラム動作]
メモリセルに対して、データを書込む場合には、アドレスバッファ102に選択されるべきメモリセルのアドレスを指定するアドレス信号A0〜Aiが与えられる。一方、データ入出力バッファ124には、書込まれるべきデータが与えられ、これに応じて、データドライバ126が対応するビット線の電位レベルを駆動する。書込回路130は、プログラムビット線BL1を介して、データドライバ126から書込データを受取る。
【0120】
メモリセルトランジスタMT11にデータの書込を行う場合について説明する。まずメモリセルトランジスタMT11を含むセクタに対する消去動作が行なわれる。ここでセクタとは、たとえば、同一のウェル内に形成されるメモリセル群をいい、図2に示したメモリセルブロックに相当するものとする。
【0121】
以下では、メモリセルトランジスタMT11に注目して説明する。
書込/消去制御回路122に制御されて、プログラム主ビット線PMBL1はフローティング状態とされ、高電圧発生回路110および負電圧発生回路112は、それぞれ所定の高電圧および負電圧を発生する。これに応じて、ソースデコーダ116はソース線SLを介してメモリセルトランジスタMT11のソース電位を所定の正電位(たとえば、8V)とする。一方、ウェル電位発生回路120も、メモリセルトランジスタのウェル電位をメモリセルトランジスタMT11のソース電位と同一の正電位(たとえば、8V)とする。
【0122】
SGデコーダ114は、同一セクタ内の選択線PSL1〜PSL4に対して、所定の電位を供給し、副ビット線SBL1〜SBL4をプログラム主ビット線PMBL1から開放する。
【0123】
WLデコーダ106は、書込/消去制御回路122に制御されて、負電圧発生回路112から出力される負電圧(たとえば、ー10V)を、セクタ内のワード線に供給する。これにより、メモリセルトランジスタQC11のフローティングゲート電極から基板側に電子が注入され、これらメモリセルトランジスタMT111のしきい値の絶対値が上昇する。セクタ内の他のメモリセルトランジスタについても同様である。
【0124】
次に、書込動作について説明する。書込回路130は、書込/消去制御回路122に制御されて、ビット線BL1の電位レベルを駆動する。ソースデコーダ116は、ソース線SL1をフローティング状態とする。ウェル電位駆動回路120は、書込/消去制御回路122に制御されて、ウェル電位を、たとえば0Vとする。
【0125】
SGデコーダ114は、内部アドレス信号Ayに応答して、選択された列に対応するセル選択線PSL1に対して、所定の電位を供給する。
【0126】
WLデコーダ106は、書込/消去制御回路122に制御されて、高電圧発生回路110から与えられる電位(たとえば、8V)をワード線WL1に供給する。書込回路130も、書込/消去制御回路122に制御されて、プログラム主ビット線PMBL1のレベルを負電圧発生回路112から出力される負電圧に基づいて、所定の高電位(たとえば、ー5V)とする。
【0127】
この結果、メモリセルトランジスタMT11のフローティングゲート電極へ電子の注入が行なわれ、メモリセルトランジスタMT11のしきい値が変化することで、データの書込が行なわれる。
【0128】
ところで、従来のNOR型フラッシュメモリにおいては、1つのビット線BLのメモリセルトランジスタに対してのみデータの書込を行なう場合にも、同一ビット線に接続される非選択状態のメモリセルトランジスタのドレインに高電圧が印加されてしまう。このため、同一ビット線上の非選択状態のメモリセルトランジスタのフローティングゲート中の電荷量が変化し、最悪の場合、書込まれているデータが変化してしまうという問題がある。
【0129】
しかし、実施の形態1におけるメモリセルアレイ104では、選択ゲートトランジスタを用いることにより、書換時に選択された副ビット線のみをプログラム主ビット線PMBL1と接続することができる。したがって、メモリセルトランジスタに対する書換動作が、他のメモリセルトランジスタのしきい値に与える影響を軽減することができる。
【0130】
[読出動作]
メモリセルから、データを読出す場合には、アドレスバッファ102に選択されるべきメモリセルのアドレスを指定するアドレス信号A0〜Aiが与えられる。アドレスバッファ102から内部アドレス信号Axが出力される。
【0131】
メモリセルトランジスタMT11が選択されるものとする。SGデコーダ114は、内部アドレス信号Ayに応答して、読出選択された列に対応する選択線RSL1に対して、所定の電位を供給することで副ビット線SBL1とバイポーラトランジスタBT1のベースとを接続する。
【0132】
WLデコーダ106は、内部アドレス信号Axに応答して、読出選択されたワード線WL1に所定の電位(たとえば、ー1.8V)を供給する。
【0133】
さらに、読出主ビット線RMBL1には、たとえば、ー1.8Vの電位が供給され、ソース線SLには所定の電圧(たとえば、0V)が供給される。
【0134】
メモリセルトランジスタMT11が、上記ワード線の電位、すなわちコントロールゲートの電位で導通状態となっている場合、バイポーラトランジスタBT1のベースは、読出主ビット線RMBL1の電位(ー1.8V)よりも正側の電位、たとえば、1.0Vにバイアスされる。
【0135】
したがって、バイポーラトランジスタのエミッタ・ベース間が順方向バイアスされ、メモリセルトランジスタMT11のチャネル電流が、ベース電流としてバイポーラトランジスタBT1に流れる。
【0136】
これに応じて、読出主ビット線RMBL1には、このバイポーラトランジスタのエミッタ接地電流増幅率に対応して、ベース電流が増幅された電流が流れることになる。
【0137】
センスアンプ128は、列選択ゲートRSLG1を介して読出主ビット線RMBL1の電位の変化を検知する。
【0138】
したがって、実施の形態1の不揮発性半導体記憶装置1000では、メモリセルトランジスタを流れる電流は、副ビット線のみを充電すればよく、容量の大きな読出主ビット線の充電電流は、バイポーラトランジスタが供給する。
【0139】
このため、主ビット線の充電電流は、電源電圧を低下させた場合でも高速な読出動作を実現することが可能である。
【0140】
[実施の形態1のメモリセル構成の第1の変形例]
図7は、図2に示したメモリセルブロックの第1の変形例の構成を示す回路図である。図2に示した構成と異なる点は、メモリセルトランジスタMTのドレインと対応する副ビット線との間にセル選択トランジスタMSが接続される構成となっている点である。セル選択トランジスタMSのゲート電位はセル選択線MSLにより、SGデコーダ114により制御されるものとする。
【0141】
すなわち、SGデコーダ114は、外部からのアドレス信号に応じて、選択されたメモリセル中のセル選択トランジスタを、セル選択線を活性化することで導通状態とする。
【0142】
以下、1つのメモリセルトランジスタでメモリセルを構成するメモリセルを1トランジスタ型メモリセル、上述のようなメモリセルを2トランジスタ型メモリセルとそれぞれ称することにする。
【0143】
また、メモリセルトランジスタMTのドレイン領域と副ビット線SBLとの間にセル選択トランジスタMSを配置する接続をドレインセレクト型接続と称することにする。
【0144】
その他の点は、図2に示したメモリセルブロックの構成と同様であるので、同一部分には同一符号を付して、説明は繰り返さない。
【0145】
以上のような構成とすることによる効果は、以下のとおりである。
第1には、2トランジスタ型メモリセルでは、セル選択トランジスタを用いることにより、書込時に選択されたメモリセルトランジスタのみをビット線と接続することができる。したがって、1つのメモリセルトランジスタの書込動作は、他のメモリセルトランジスタのしきい値に影響を与えない。すなわち、ドレインディスターブの問題が生じることがない。
【0146】
第2には、以下に説明するような利点がある。
すなわち、読出動作時に、メモリセルトランジスタMTのコントロールゲート電極に印加する電圧を任意の電位とし、さらに、スタンバイ時には、読出動作時と同一の電圧をすべてのメモリセルトランジスタに印加することが可能となることである。
【0147】
図8は、2トランジスタ型メモリセルのメモリセル部におけるしきい値分布例を示す図である。図8に示すように、メモリセルトランジスタの低しきい値側の分布は、たとえば0ボルト以上でもよい。これに応じて、メモリセルトランジスタのコントロールゲート電極に印加する電圧(読出電圧)も任意に選択することができる。
これは、2トランジスタ型メモリセルにおいては、各メモリセルトランジスタごとにセル選択トランジスタが接続されているため、選択状態のメモリセルトランジスタと同一のビット線に接続された非選択状態のメモリセルトランジスタに対応するセル選択トランジスタをすべてオフ状態にすることで、非選択状態のメモリセルトランジスタからのリーク電流を阻止することができることによる。
【0148】
2トランジスタ型メモリセルのメモリセルトランジスタ部における読出電圧とスタンバイ時の電圧との関係について説明する。
【0149】
図9は、ドレインセレクト型接続の2トランジスタ型メモリセルに印加する各種電圧の電圧条件を示す図である。Vcgはメモリセルトランジスタのコントロールゲート電極に印加する電圧(読出電圧)を、Vsはソース線と接続されるソース領域に印加する電圧を、Vdは副ビット線と接続されるドレイン領域に印加する電圧を、Vsgはセル選択トランジスタのゲート電極に印加する電圧を示す。
【0150】
図9に示すように、スタンバイ時においては、読出動作と同一の電圧をメモリセルトランジスタのコントロールゲート電極に印加することが可能となる。これは、すべてのメモリセルトランジスタに対応するセル選択トランジスタをオフ状態にしておくことで、メモリセルトランジスタとビット線とを非接続状態にできるため、スタンバイ時と読出時との電圧調整を行なう必要がないからである。
【0151】
なお、外部電源電圧Vcc以外の任意の電圧を読出電圧Vcgとして使用する場合は、図1に示す読出電圧発生回路132で読出電圧Vcgを生成し、WLデコーダ106に供給する。
【0152】
すなわち、読出電圧Vcgを任意の電圧に設定することにより、書込速度または消去速度の調整が可能となる。
【0153】
また、書込後のセルトランジスタのしきい値のマージンが拡大することは、低電源電圧動作には有利である。
【0154】
さらに、読出電圧Vcgと同一の電圧においてスタンバイすることにより、読出動作時には、セル選択トランジスタのゲート電圧のみを所定の電圧に充電すればよい。したがって、読出電圧Vcg(ワード線に印加する電圧)を変化することなく読出動作が可能となるため、ワード線にアルミ配線で杭打ちを施さなくとも高速読出動作が可能となる。
【0155】
[実施の形態1のメモリセル構成の第2の変形例]
図10は、図2に示したメモリセルブロックの第2の変形例の構成を示す回路図である。図2に示した構成と異なる点は、メモリセルトランジスタMTのソースと対応するソース線との間にセル選択トランジスタMSが接続される構成となっている点である。セル選択トランジスタMSのゲート電位はセル選択線MSLにより、SGデコーダ114により制御されるものとする。
【0156】
すなわち、SGデコーダ114は、外部からのアドレス信号に応じて、選択されたメモリセル中のセル選択トランジスタを、セル選択線を活性化することで導通状態とする。
【0157】
また、メモリセルトランジスタMTのソース領域とソース線SLとの間にセル選択トランジスタMSを配置する接続をソースセレクト型接続と称することにする。
【0158】
その他の点は、図2に示したメモリセルブロックの構成と同様であるので、同一部分には同一符号を付して、説明は繰り返さない。
【0159】
以上のような構成とすることにより、ドレインセレクト型の場合と同様に、読出電圧Vcgを任意の電圧に設定することにより、書込速度または消去速度の調整が可能となる。
【0160】
また、書込後のセルトランジスタのしきい値のマージンが拡大することは、低電源電圧動作には有利である。
【0161】
さらに、読出電圧Vcgと同一の電圧においてスタンバイすることにより、読出動作時には、セル選択トランジスタのゲート電圧のみを所定の電圧に充電すればよい。したがって、読出電圧Vcg(ワード線に印加する電圧)を変化することなく読出動作が可能となるため、ワード線にアルミ配線で杭打ちを施さなくとも高速読出動作が可能となる。
【0162】
[実施の形態2]
以下では、図1および図2に示した不揮発性半導体記憶装置1000の製造方法について、図11〜図22を用いて説明する。
【0163】
図11〜図22は、上記の構造を有する不揮発性半導体記憶装置1000の製造方法における第1工程〜第12工程を示す断面図である。
【0164】
まず、図11を参照して、p型シリコン基板201主表面に、300Å程度の膜厚を有する下敷き酸化膜202を形成する。そして、この下敷き酸化膜202上に、CVD(Chemical Vapor Deposition )法を用いて、500Å程度の膜厚の多結晶シリコン膜203を形成する。この多結晶シリコン膜203上に、CVD法などを用いて、1000Å程度のシリコン窒化膜204を形成する。そして、このシリコン窒化膜204上に、素子分離領域を露出するようにレジスト205を形成する。このレジスト205をマスクとして異方性エッチングを行なうことによって、素子分離領域上のシリコン窒化膜204および多結晶シリコン膜203をエッチングする。
【0165】
その後、レジスト205を除去し、シリコン窒化膜204をマスクとして用いて選択酸化を行なうことによって、図12に示されるように、フィールド酸化膜206を形成する。そして、上記の多結晶シリコン膜203およびシリコン窒化膜204を除去する。
【0166】
次に、図12に示されるように、メモリセルトランジスタ領域にリン(P)をイオン注入し、1000℃程度の温度で不純物ドライブを行なうことで、nウェル207が形成される。
【0167】
そして、図13を参照して、各メモリトランジスタ等のしきい値制御のための不純物注入を行なった後、下敷き酸化膜202を除去し後、熱酸化処理を施すことによって、p型シリコン基板201上全面に150Å程度の膜厚のゲート酸化膜211を形成する。続いて、選択ゲートトランジスタ形成領域を覆うようにレジスト212を形成する。このレジスト212をマスクとして用いてエッチングを行なうことで、選択ゲートトランジスタ形成領域以外のゲート酸化膜211を除去する。
【0168】
図14を参照して、上記レジスト212を除去し、再び熱酸化処理を施すことによって、p型シリコン基板201上全面に100Å程度の膜厚のゲート酸化膜213を形成する。これにより、選択ゲートトランジスタの形成領域には250Å程度の膜厚を有するゲート酸化膜が形成される。そして、このゲート酸化膜213上に、CVD法などを用いて第1の多結晶シリコン膜214を1200Å程度の膜厚に形成する。
【0169】
上記の第1の多結晶シリコン膜214上に、CVD法などを用いて100Å程度の膜厚の高温酸化膜を形成し、この高温酸化膜上にCVD法などを用いてシリコン窒化膜を100Å程度の厚みに形成し、さらにこのシリコン窒化膜上にCVD法を用いて150Å程度の厚みの高温酸化膜を形成する。それにより、ONO膜215が形成される。
【0170】
次に、上記のONO膜215上に、CVD法を用いて、不純物が導入された多結晶シリコン層を1200Å程度の厚みに形成する。そして、この多結晶シリコン層上にスパッタリング法を用いて、タングステンシリサイド(WSi)層を1200Å程度の厚みに形成する。これらにより、コントロールゲート電極となる導電層216が形成される。
【0171】
この導電層216上にCVD法を用いて、2000Å程度の膜厚を有するTEOS膜217を形成する。
【0172】
次に、図15を参照して、上記のTEOS膜217上に、図15において横方向に断続的にレジスト218aを形成する。そして、このレジスト218aをマスクとして用いて、TEOS膜217、導電膜216、ONO膜215、第1の多結晶シリコン膜214をエッチングする。それにより、フローティングゲート電極219およびコントロールゲート電極220が形成される。
【0173】
次に、図16を参照して、選択ゲートトランジスタ領域およびメモリセルトランジスタ領域に、CVD法を用いて、2000Å程度の膜厚を有する高温酸化膜を形成する。そして、この高温酸化膜を異方性エッチングすることによって、トランジスタのゲートの側壁にサイドウォール225を形成する。
【0174】
次に、図17を参照して、このサイドウォール225およびレジストパターン218bをマスクとして用いてBF2 またはB注入を行ない、選択ゲートトランジスタ部に、濃度1E17〜1E20cm-3であって、深さ0.1〜0.3μmのp型不純物層を形成する。これにより、選択ゲートトランジスタおよびメモリセルトランジスタのソース領域224aおよびドレイン領域223aならびにソース領域224bおよびドレイン領域223bが形成される。同時に、バイポーラトランジスタのベース領域も形成される。
【0175】
なお、特に限定されないが、ソース領域22aの不純物濃度を、ソース領域22bに比べて低くなるように設定することが、望ましい。
【0176】
これは、ソース領域22aは、バイポーラトランジスタのベース領域としても機能するため、この領域の不純物濃度が高すぎるとエミッタの注入効率が低下してしまうからである。
【0177】
その後、図18に示すように,上記レジスト218bを除去した後、メモリセルトランジスタおよび選択ゲートトランジスタ上に、CVD法を用いてTEOS膜などからなるシリコン酸化膜225を形成する。
【0178】
次に、メモリセルトランジスタのドレイン領域上ならびに選択ゲートトランジスタのソース領域中のベースコンタクト領域、選択ゲートトランジスタのソース領域中のベースコンタクト領域以外の領域およびドレイン領域上においてのみ開孔するレジストパターンを形成し、図19に示すようなコンタクトホールを形成する。
【0179】
次に、図20に示すように、選択ゲートトランジスタのソース領域中のベースコンタクト領域以外の領域のみ開孔するレジストパターン218cを形成し、このレジストマスクおよび絶縁膜225をマスクとして、砒素(As)または、リン(P)をイオン注入し、n型不純物濃度1E19〜1E21cm-3の濃度で、深さ0.05〜0.2μmのエミッタ領域を形成する。
【0180】
次に、図21に示すように、図20とは反転したレジストパターン218dでBF2 注入またB注入を行い、コンタクトのためのP+ 領域280を形成する。
【0181】
すなわち、レジスト218d除去後においては、選択ゲートトランジスタのP型ソース領域に取囲まれるようにして、N+型エミッタ領域282が形成されることになる。
【0182】
選択ゲートトランジスタのソース領域の表面側にN型不純物のイオン注入が完了した後、アニールを行なって、不純物の活性化を行なうと、選択ゲートトランジスタのソース領域の半導体表面側にバイポーラトランジスタのエミッタ領域282およびベースコンタクト層280が形成されることになる。
【0183】
次に、図22を参照して、シリコン酸化膜225上に、スパッタリング法などを用いて、5000Å程度の膜厚を有する第1層アルミニウム合金層を形成する。
【0184】
そして、この第1層アルミ合金層上に所定形状のレジスト(図示せず)を堆積し、このレジストをマスクとして第1層アルミニウム合金層をパターニングすることによって、ビット線233が形成される。
【0185】
その後、上記第1層アルミ合金層をパターニングに用いたレジストを除去し、このビット線上に層間絶縁層(図示せず)を形成する。
【0186】
さらに、第2層アルミ合金層、層間絶縁膜および第3層アルミ合金層を形成することで、図23に示すような断面構造を有する不揮発性半導体記憶装置1000が形成される。実際には、さらにパッシベーション膜の形成工程がこの後、引き続いて行なわれる。
【0187】
図23においては、第3層アルミ合金層により主ビット線が形成されている。以上のようなプロセスにより、メモリセル面積の増大を抑制しつつ、メモリセルブロックごとに選択ゲートトランジスタとソース領域を共有するバイポーラトランジスタを形成することが可能となる。
【0188】
[ウェル構造]
図24は、実施の形態1の不揮発性半導体記憶装置1000が形成されるウェルの構造を示す断面図である。図24に示した構成においては、周辺回路のNチャネルトランジスタが形成されるウェルは、P型基板の表面側に形成されたNウェル中にさらに、P型ウェルが形成される構成となっている。
【0189】
したがって、周辺回路を構成するCMOSトランジスタは、いわゆるトリプルウェル型のウェルに形成されることになる。
【0190】
このようなウェル構成とすることで、周辺回路のラッチアップに対する耐性等が向上する。
【0191】
図25は、N型基板に、図1に示した不揮発性半導体記憶装置1000を形成する場合の他のウェル構成を示す断面図である。
【0192】
図25においては、メモリセルアレイが形成される領域は、N型基板表面に形成されたPウェル内に、さらに形成されたN型ウェルの領域である。
【0193】
したがって、この場合は、メモリセルトランジスタが形成されるN型ウェルを、消去ブロック毎にウェル分割する構成とすることが可能である。
【0194】
さらに、周辺回路を構成するCMOS回路の、Pチャネルトランジスタは、N型基板の表面に形成されたNウェル領域内に形成される。周辺回路のCMOS回路のNチャネルMOSトランジスタは、N型基板の表面に形成されたP型ウェル領域内に形成される。
【0195】
以上説明したような図24〜図25のようなウェル構成を用いることで、P型基板に対しても、N型基板に対しても、図1に示したような不揮発性半導体記憶装置1000を形成することが可能である。
【0196】
特に、P型基板を用いた場合は、Pチャネルメモリセルを形成する際に、消去ブロック毎にPチャネルメモリセルトランジスタが形成されるウェルを分割することが容易であるという利点が存在する。
【0197】
[実施の形態3]
図26は、本発明の実施の形態3の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルブロック304の構成を示す回路図であり、実施の形態1の図2と対比される図である。
【0198】
実施の形態1のメモリセルブロック104の構成と異なる点は、プログラム主ビット線PMBL1と、副ビット線SBL1〜SBL4をそれぞれ選択的に接続し、または、読出主ビット線RMBL1と、副ビット線SBL1〜SBL4を選択的に接続する構成である。
【0199】
すなわち、図26に示したメモリセルブロック304においては、主ビット線と副ビット線との接続は切替回路320により行なわれる。
【0200】
切替回路320は、メモリセルブロック内に含まれる副ビット線SBL1〜SBL4にわたって共通に設けられる内部ブロック配線LBNと、内部ブロック配線LBNと副ビット線SBL1との間に設けられる選択ゲートトランジスタSG1と、内部ブロック配線LBNと副ビット線SBL2との間に設けられる選択ゲートトランジスタSG2と、内部ブロック配線LBNと副ビット線SBL3との間に設けられる選択ゲートトランジスタSG3と、内部ブロック配線LBNと副ビット線SBL4との間に設けられる選択ゲートトランジスタSG4とを含む。
【0201】
選択ゲートトランジスタSG1〜SG4のゲート電位は、それぞれ選択線SL1〜SL4を介して、SGデコーダ114により制御される。
【0202】
切替回路320は、さらに、内部ブロック配線LBNと、プログラム主ビット線BMBL1との間に設けられるプログラム選択ゲートトランジスタPSG0と、内部ブロック配線LBNと、読出主ビット線RMBL1との間に設けられる読出選択ゲートトランジスタRSG0とを含む。
【0203】
プログラム選択ゲートトランジスタのゲートおよび読出選択ゲートトランジスタRSG0のゲートは、それぞれプログラム選択線PSL0および読出選択線RSL0とを介して、SGデコーダ114により制御されている。
【0204】
その他の点は、図1および図2に示した実施の形態1の構成と同様であるので、同一部分には同一符号を付して説明は繰返さない。
【0205】
すなわち、実施の形態3のメモリセルブロック304においては、プログラム動作においては、SGデコーダ114が、プログラム選択ゲートPSG0を導通状態とし、かつ、外部から与えられたアドレス信号に応じて、選択された列に対応する選択ゲートトランジスタSG1〜SG4のいずれかを導通状態とする。
【0206】
一方、読出動作においては、SGデコーダ114は、読出選択ゲートトランジスタSG0を導通状態とするとともに、選択された列に対応する選択ゲートトランジスタSG1〜SG4のいずれかを導通状態とする。
【0207】
以上の構成により、実施の形態1において、図2に示したメモリセルブロックと同様にして、プログラム動作および読出動作を行なうことが可能となる。
【0208】
しかも、実施の形態2のメモリセルブロックの構成においては、SGデコーダ114が制御しなければならない選択線の本数は、8本から6本に減少しており、高集積化に有利であるという特徴を有する。
【0209】
[実施の形態3の変形例]
実施の形態3のメモリセルブロック304においても、メモリセルトランジスタを、それぞれドレインセレクト型の2トランジスタ型のメモリセルとしたり、あるいはソースセレクト型の2トランジスタ型メモリセルとすることも可能である。
【0210】
図27は、図26に示したメモリセルブロックの構成において、メモリセルトランジスタをソースセレクト型の2トランジスタ型メモリセルとした場合を示し、図28は、ドレインセレクト型の2トランジスタメモリセルとした場合の構成をそれぞれ示す。
【0211】
図27および図28に示した構成によっても、実施の形態1において説明したのと同様に、ドレインディスターブが抑制されたり、読出動作の高速化を図ることが可能となる。
【0212】
[実施の形態4]
図29および図30は、実施の形態4のメモリセルブロックにおける、読出動作およびプログラム動作の際の、動作を説明するための概念図である。
【0213】
図29は、実施の形態4のメモリセルアレイブロックにおけるバイポーラトランジスタの電位配置の例を示す概念図である。
【0214】
実施の形態4においてはメインビット線とサブビット線の間には、ゲートトランジスタTG1およびTG2が直列に配置される。
【0215】
バイポーラトランジスタのベースは、これら直列に配置されるゲートトランジスタTG1およびTG2の副ビット線側に接続される。バイポーラトランジスタのエミッタは、2つのゲートトランジスタTG1およびTG2の接続ノードと接続する。
【0216】
バイポーラトランジスタのコレクタは接地電位を受けている。
図29を参照して、読出動作においては、バイポーラトランジスタのエミッタベース間に接続されているゲートトランジスタTG2は遮断状態とされる。
【0217】
この結果、ゲートトランジスタTG1が導通状態となると、主ビット線とバイポーラトランジスタのエミッタとが接続する。
【0218】
一方、バイポーラトランジスタのベースは、副ビット線側と接続している。
したがって、たとえば、読出動作において、主ビット線の電位レベルを−1.8Vとした場合、バイポーラトランジスタのエミッタはやはり−1.8Vにバイアスされる。このとき、バイポーラトランジスタのベースはバイポーラトランジスタの立上がり電圧分だけ高い、たとえば−1.0Vとなっている。
【0219】
この結果、副ビット線側からベースに流れ込んだベース電流をバイポーラトランジスタが増幅して、主ビット線に電流を供給する。
【0220】
つまり、実施の形態1におけるのと同様にして、副ビット線を流れる選択されたメモリセルからのチャネル電流をベース電流として、バイポーラトランジスタが、主ビット線に流れる電流を増幅することになる。
【0221】
図30は、プログラム動作における電位配置の例を示す。
プログラム動作においては、ゲートトランジスタTG1およびTG2の双方が導通状態とされる。
【0222】
したがって、バイポーラトランジスタのベースエミッタ間は短絡され、バイポーラトランジスタは増幅動作を行なわない。
【0223】
プログラム動作においては、主ビット線の電位レベルは、たとえば−6Vに保持される。この結果、Nチャネル型MOSトランジスタで構成されるゲートトランジスタTG1およびTG2を介して、副ビット線も−6Vにバイアスされることになる。
【0224】
つまり、プログラム動作時においては、バイポーラトランジスタのpn接合部に大きな電位差を生じさせることなく、主ビット線から副ビット線へプログラム時に必要とされる負電位を伝達することが可能である。
【0225】
図31は、実施の形態4の不揮発性半導体記憶装置のメモリブロック404の構成を示す回路図である。
【0226】
実施の形態4の不揮発性半導体記憶装置の構成は、以下に述べる点を除いて実施の形態1の不揮発性半導体記憶装置1000の構成と同様である。
【0227】
メモリセルブロック404においては、1本の副ビット線につき、1つのバイポーラトランジスタが配置されている。
【0228】
しかも、このバイポーラトランジスタは、副ビット線の両側に、副ビット線について交互に配置される構成となっている。
【0229】
つまり、副ビット線SBL1に対応するバイポーラトランジスタBT1は、副ビット線の一方端側に設けられるのに対し、副ビット線SBL2に対応して設けられるバイポーラトランジスタBT2は、バイポーラトランジスタBT1とは反対側に設けられる構成となっている。
【0230】
メモリセルは1トランジスタ型のメモリセルである。
図29および図30で説明したのと同様にして、主ビット線MBLと、ノードN1との間にゲートトランジスタTG1が設けられ、ノードN1とバイポーラトランジスタのベースとの間にゲートトランジスタTG2が設けられる。バイポーラトランジスタのベースは対応する副ビット線SBL1と接続している。副ビット線SBL2についても同様の構成である。
【0231】
したがって、図29および図30で説明したとおり、読出動作時においては、副ビット線を流れる電流をバイポーラトランジスタが増幅した電流が主ビット線MBLに流れる。プログラム動作においては、バイポーラトランジスタの動作は停止され、主ビット線の電位レベルが選択された副ビット線に伝達される。
【0232】
実施の形態4のメモリセルブロックにおいては、メモリセルブロック当たり主ビット線は1本配置される構成となっている。
【0233】
図32は、図31に示したメモリセルブロック404に対する読出動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0234】
時刻t0のスタンバイ状態において、メインビット線MBLの電位レベル、ゲートトランジスタTG1およびTG2のゲート電位、ワード線の電位レベル、およびソース線およびN型ウェルの電位レベルは、すべて0Vであるものとする。
【0235】
時刻t1において、主ビット線の電位レベルが−1.8Vに変化する。
続いて、時刻t2において、第1のゲートトランジスタTG1のゲート電位レベルが−2.5Vに立下がる。これにより、主ビット線とバイポーラトランジスタBT1のエミッタとが接続される。
【0236】
ここで、第1のゲートトランジスタTG1のゲート電位レベルが−2.5Vとされるのは、ゲートトランジスタTG1がPチャネル型トランジスタであるため、このトランジスタによる電位上昇の影響が生じないようにするために、そのゲート電位レベルを主ビット線の電位レベルより、さらに負側にバイアスする必要があるためである。
【0237】
続いて、時刻t3において選択されたワード線の電位レベルが−1.8Vに立下がる。これにより、選択されたメモリセルを介して、その記憶するデータに応じて、ソース線からバイポーラトランジスタのベースにベース電流が供給される。これに応じて、センスアンプ128は、主ビット線を流れるバイポーラトランジスタのエミッタ電流に基づく電位変化を検知する。
【0238】
時刻t4において、ワード線の電位レベルが0Vに復帰する。時刻t5において、第1のゲートトランジスタTG1のゲート電位レベルが0Vに復帰し、時刻t6において主ビット線の電位レベルが0Vに復帰する。これにより、読出動作が終了する。
【0239】
図33は、図31に示したメモリセルブロック404に対する書込動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0240】
時刻t0におけるスタンバイ状態から、時刻t1において、第2のゲートトランジスタTG2のゲート電位レベルが−7Vに立下がる。これに応じて、バイポーラトランジスタのエミッタベース間が短絡される。
【0241】
時刻t2において、主ビット線の電位レベルが−6Vに設定される。
続いて、時刻t2において、第1のゲートトランジスタTG1の電位レベルも−7Vに立下がる。これに応じて、主ビット線の電位レベルが、選択された副ビット線に伝達される。
【0242】
ここで、第1のゲートトランジスタTG1の電位レベルが主ビット線の電位レベルより負側にバイアスされているのは、やはり、このトランジスタでの電圧上昇の影響を避けるためである。
【0243】
時刻t4において、選択されたワード線の電位レベルが10Vに立上がる。
このとき、ソース線は開放状態であり、N型ウェルの電位レベルは0Vである。
【0244】
ワード線の電位レベルが正の高電圧となるのに応じて、メモリセルトランジスタのフローティングゲート中に電子が注入され書込動作が開始される。
【0245】
なお、図33においては、書込時間中ワード線の電位レベルが10Vで一定となるように示されているが、これは、説明の簡単のためであって、実際には書込期間中において、ワード線の電位レベルはパルス的に印加される。さらに、複数回のパルス的なワード線の電位レベルの立上がりの後に、実際にはベリファイ動作等も行なわれる。
【0246】
時刻t5において、ワード線の電位レベルが0Vに立下がる。
時刻t6において、第1のゲートトランジスタTG1の電位レベルが0Vに上昇する。これに応じて、主ビット線と副ビット線とは分離される。
【0247】
時刻t7において、主ビット線の電位レベルが0Vに復帰する。
時刻t8において、第2のゲートトランジスタTG2の電位レベルが0Vに復帰する。これに応じて、書込動作が終了する。
【0248】
なお、第2のゲートトランジスタTG2の電位レベルが、他の配線の電位レベルの変化に先駆けて−7Vとなり、他の配線の電位レベル変化が終了した後に0Vに復帰するのは、この第2のゲートトランジスタTG2が導通状態となることで、バイポーラトランジスタが保護されているためである。
【0249】
図34は、図31に示したメモリセルブロック404に対する消去動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0250】
時刻t0においては、メインビット線は開放状態に、第1および第2のゲートトランジスタTG1およびTG2のゲート電位レベルは0Vに、ワード線の電位レベル、ソース線およびN型ウェルの電位レベルもすべて0Vであるものとする。
【0251】
時刻t1において、ワード線の電位レベルのみが−18Vに立下がる。
これに応じて、フローティングゲート中の電子が基板側に注入され、書込まれたデータの消去が行なわれる。
【0252】
時刻t2において、ワード線の電位レベルが0Vに復帰して消去動作が完了する。
【0253】
なお、メモリセルブロック404が分割されたウェルのうちの1つに配置されている場合は、このメモリセルブロック404が存在するウェル電位のみを制御することで、ワード線に印加する負電位の絶対値をより小さな値とすることも可能である。
【0254】
以上の動作により、図31に示したメモリセルブロック404に対する読出動作、書込動作および消去動作が行なわれることになる。
【0255】
図35は、図1に示したメモリセルアレイの構成において、ウェル電位駆動回路120からウェルに電位を供給する配線の構成を示す概略ブロック図である。
【0256】
図35に示したメモリセルアレイは、消去動作を行なう際の同一の消去ブロック1内に存在しているものとする。
【0257】
すなわち、たとえば消去ブロックごとにウェル分割を行なっている場合においては、その同一ウェル内に存在するメモリセルアレイを示しているものとする。
【0258】
図35に示した例においては、ウェル電位駆動回路120からウェル電位が供給される配線がこの同一の消去ブロック内に少なくとも2本以上存在することを示している。
【0259】
ウェル電位供給配線は、Nウェルに接地電位または正の高電圧を供給する配線を示し、給電点PvsでNウェルとコンタクトしている。
【0260】
メモリセルトランジスタのソース領域にエミッタ領域を有するバイポーラトランジスタはこのウェル領域をコレクタ領域としているため、ウェル電位供給配線により供給される電位レベルがこのバイポーラトランジスタの動作に大きな影響を与える。
【0261】
すなわち、たとえば消去ブロック中にウェル電位の供給配線が1本しかない場合、このウェル電位供給配線がウェル表面とコンタクトする位置から遠い位置に存在するバイポーラトランジスタにおいては、コレクタ抵抗が実効的に増大してしまう。
【0262】
したがって、バイポーラトランジスタの飽和特性が劣化し、正常な読出動作等が困難となる可能性がある。
【0263】
したがって、図35に示したように、ウェル電位供給配線を消去ブロックに複数本配置することで、このようなバイポーラトランジスタの飽和現象を低減することが可能となる。
【0264】
[実施の形態4の変形例]
図36は、図31に示したメモリセルブロック404の構成の変形例を示す回路図である。
【0265】
図31に示したメモリセルブロックの構成と異なる点は、メモリセルトランジスタがソースセレクト型の2トランジスタ型となっている点である。
【0266】
すなわち、各メモリセルに対しては、ワード線WLの他にセル選択線SGも配置される。
【0267】
図36に示した例では、選択されたメモリセルに対応するセル選択線SGが活性状態となることで、対応するメモリセルのセル選択トランジスタが導通状態となる。
【0268】
その他の点は、図31に示したメモリセルブロック404の構成と同様であるのでその説明は繰返さない。
【0269】
図36に示した構成においても、実施の形態1の変形例で説明したのと同様の効果が奏される。
【0270】
さらに、メモリセルとして、ドレインセレクト型の2トランジスタ型とすることも可能である。
【0271】
この場合も、実施の形態1の変形例で説明したのと同様の効果が奏される。
[実施の形態5]
図37は、本発明の実施の形態5の不揮発性半導体記憶装置におけるメモリセルブロック504の構成を示す回路図である。
【0272】
実施の形態4のメモリセルブロック404と異なる点は以下のとおりである。実施の形態4のメモリセルブロック404においては、副ビット線毎にバイポーラトランジスタが配置され、このバイポーラトランジスタは、それぞれ独立にベースエミッタ間を短絡する動作を行なわせることが可能な構成となっていた。
【0273】
しかしながら、1つのメモリセルブロックに含まれるメモリセルに対しては、そのメモリセルブロックに対して主ビット線が1本のみ配置される構成となっているため、書込動作および消去動作と読出動作とが同時に行なわれるということがない。したがって、1つのメモリセルブロック中に含まれるバイポーラトランジスタのエミッタベース間の短絡する動作は、同時に行なわれる構成とすることが可能である。
【0274】
図37においては、実施の形態4のメモリセルブロック404と異なり、各副ビット線SBL1およびSBL2に対応して設けられるバイポーラトランジスタBT1およびBT2のエミッタベース間の短絡動作は、選択線SL2により共通に制御される第2のゲートトランジスタTG2により行なわれる構成となっている。
【0275】
選択線SL2は、SGデコーダ114により制御される。
さらに、実施の形態5のメモリセルブロック504においては、バイポーラトランジスタのベースと、対応する主ビット線との間には、バイポーラトランジスタのエミッタベース間を短絡するための第2のゲートトランジスタTG2と直列に、さらにゲートトランジスタTG1aおよびTG1bが接続される構成となっている。
【0276】
ゲートトランジスタTG1aのゲート電位は、選択線SL1aを介して、SGデコーダ114により制御される。
【0277】
ゲートトランジスタTG1bのゲート電位は、選択線SL1bを介して、SGデコーダ114により制御される。
【0278】
副ビット線SBL1に対応するゲートトランジスタTG1aはデプレッション型トランジスタであり、副ビット線SBL1に対応するゲートトランジスタTG1bはエンハンスメント型トランジスタである。
【0279】
これに対して、副ビット線SBL2に対応するゲートトランジスタTG1aはエンハンスメント型トランジスタであり、副ビット線SBL2に対応するゲートトランジスタTG1bはデプレッション型トランジスタである。
【0280】
副ビット線SBL1および副ビット線SBL2に対応するゲートトランジスタTG1aとTG1bが互いに異なる動作モードを有するトランジスタ(エンハンスメント型とデプレッション型)となっていることで、以下に説明するように、このゲートトランジスタTG1aおよびTG1bを形成するための平面パターンを簡略化することが可能である。
【0281】
図38は、図37に示した回路図の構成のうち、ゲートトランジスタTG1a、TG1bおよびTG2に関わる部分の平面パターンを示す図である。
【0282】
図38においては、ビット線SBL1およびSBL2は第1層目のアルミ合金配線で形成されているものとする。ゲートトランジスタTG2のソース領域と、ビット線SBL1およびSBL2がそれぞれコンタクトするためのコンタクトホールCH11およびCH12の部分に、バイポーラトランジスタのエミッタが形成されている。
【0283】
ゲートトランジスタTG2のP型ソース領域が、バイポーラトランジスタのベース領域をも兼ねる構成となっているので、このゲートトランジスタTG2が導通状態となると、ビット線は、ゲートトランジスタTG2のチャネルを介して、バイポーラトランジスタのベースと接続することになる。すなわち、バイポーラトランジスタのエミッタとベースとが短絡される。
【0284】
ゲートトランジスタTG1bおよびTG1aは、分離領域RIにより囲まれた活性領域Ra11a,Ra11b,Ra12aおよびRa12bの領域に形成される。トランジスタのしきい値電圧を調整するための不純物注入の際に、これらの領域について、それぞれエンハンスメント型およびデプレッション型となるように、調整された不純物量がイオン注入されることになる。
【0285】
したがって、たとえば活性領域Ra11aはデプレッション型に、活性領域Ra11bはエンハンスメント型となるように不純物濃度が調整されている。この領域上に、副ビット線SBL1に対応するゲートトランジスタのゲート電極PL1aおよびPL1bが形成されることで、図37に示したような回路構成が平面パターンとして実現される。
【0286】
図38に示したような構成とすることで、配線によるショートを行なう必要がないため、ゲートトランジスタTG1の拡散層領域にコンタクトを形成する必要がなく、これらのゲートトランジスタをより小さな面積中に形成することが可能である。
【0287】
図38に示した例においては、トランジスタTG1aのドレイン領域は、1層目のアルミ合金配線を介して、3層目のアルミ合金配線、すなわち、主ビット線と接続している。
【0288】
[実施の形態5の変形例]
図39は、実施の形態5の変形例を示す回路図である。
【0289】
図37に示した実施の形態5の回路構成と異なる点は、メモリセルがソースセレクト型の2トランジスタ型のメモリセルとなっている点である。
【0290】
この場合も実施の形態1と同様にして、メモリセルをドレインセレクト型の2トランジスタ型メモリセルとすることも可能である。
【0291】
ソースセレクト型またはドレインセレクト型のいずれの場合においても、実施の形態1において説明したのと同様の効果を奏する。
【0292】
[実施の形態6]
図40は、本発明の実施の形態6の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルブロック604の構成を示す回路図である。
【0293】
実施の形態5のメモリセルブロック504の構成と異なる点は、以下のとおりである。
【0294】
すなわち、実施の形態6においては、実施の形態5において、デプレッション型トランジスタが用いられていたゲートトランジスタが、そのソースおよびドレイン間を配線により短絡されたトランジスタとなっている点が異なる。
【0295】
その他の点は、図37に示した実施の形態5の構成と同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0296】
図40のような構成をすることの利点を、その平面パターンに基づいて以下説明する。
【0297】
図41は、図40に示した回路図を実現するための平面パターンを示す図である。
【0298】
図41においては、ゲートトランジスタTG1aおよびTG1bが形成される活性領域は、分離領域RIに囲まれた、均一な不純物濃度を有する領域である。
【0299】
図41においては、たとえば、副ビット線SBL1は、ゲートトランジスタTG1bのソース領域とコンタクトホールCH31を介して接続し、ゲートトランジスタTG1bのドレイン領域は、第1層目のアルミ合金配線である配線La1を介して、主ビット線MBL1と接続している。したがって、副ビット線SBL1については、図40に示すような回路構成となっている。副ビット線SBL1と、ゲートトランジスタTG2のソース領域とが接続するコンタクトホールCH11の領域が、バイポーラトランジスタのエミッタ領域となっている点は、図38の構成と同様である。
【0300】
副ビット線SBL2については、ビット線SBL2は、コンタクトホールCH32を介して、ゲートトランジスタTG1aのソースと接続している。したがって、ゲートトランジスタTG1aが導通状態となると、副ビット線SBL2は、ゲートトランジスタTG1aを介して、配線La1と接続し、ひいては、主ビット線MBLと接続することになる。
【0301】
したがって、図40に示したような回路構成が、この平面パターンにより実現されている。図41に示すような平面パターンとすることで、以下のような利点がある。
【0302】
すなわち、ゲートトランジスタTG1aおよびTG1bのゲート幅を、副ビット線の2ピッチ分の幅とすることが可能なことである。
【0303】
このため、これらゲートトランジスタTG1aおよびTG1bのオン抵抗を低減することが可能である。
【0304】
図42は、図40に示した回路構成を実現するための平面パターンの他の例を示す図である。
【0305】
図41に示した平面パターンと異なる点は、第1の副ビット線SBLに対応するゲートトランジスタTG1aおよびTG1bと、第2の副ビット線SBL2に対応するゲートトランジスタTG1aとTG1bとの間に、分離領域が設けられる構成となっている点である。
【0306】
このため、図42に示した平面パターンでは、ゲートトランジスタTG1aおよびTG1bのゲート幅は、副ビット線の1ピッチ幅となっている。
【0307】
但し、このような構成とすることで、ゲートトランジスタTG2と、ゲートトランジスタTG1aとの間の分離領域は不要となる。
【0308】
しかも、互いに隣接する2つのメモリセルブロックに属する副ビット線に対応したゲートトランジスタTG1b間にも分離領域は必要ない。
【0309】
このため、図41に示した平面パターンに比べると、ビット線方向にはより小さな面積でパターンを形成することが可能であるという利点を有する。
【0310】
[実施の形態6の変形例]
図43は、図40に示した実施の形態6の変形例の構成を示す回路図である。図40に示した構成と異なる点は、メモリセルがソースセレクトの2トランジスタ型メモリセルとなっている点である。
【0311】
さらには、メモリセルをドレインセレクト型の2トランジスタ型メモリセルとすることも可能である。
【0312】
このような構成とすることでも、実施の形態1の変形例で説明したのと同様の効果が奏される。
【0313】
[実施の形態7]
図44は、本発明の実施の形態7の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルブロック704の構成を示す回路図である。
【0314】
図31に示した実施の形態4のメモリセルブロック404の構成と異なる点は、以下のとおりである。
【0315】
すなわち、実施の形態4のメモリセルブロック404においては、第1のゲートトランジスタTG1はPチャネル型MOSトランジスタであった。
【0316】
これに対して、図44に示した実施の形態7のメモリセルブロックにおいては、第1のゲートトランジスタは、P型ウェル内に形成されたNチャネル型MOSトランジスタとなっている。
【0317】
その他の点は、図31に示した実施の形態4のメモリセルブロックの構成と同様であるので、同一部分には同一符号を付して説明は繰返さない。
【0318】
第1のゲートトランジスタTG1をNチャネル型MOSトランジスタとすることで、このトランジスタにおけるしきい値電圧分の電位上昇の影響を回避することが可能となる。
【0319】
すなわち、たとえば、読出動作においては、主ビット線の電位レベルは負電位(たとえば、−1.8V)とされる。したがって、第1のゲートトランジスタTG1をNチャネル型MOSトランジスタとすることで、このトランジスタTG1のゲートに読出動作において印加する電位の絶対値を低減することが可能である。
【0320】
図45は、図44に示したメモリセルブロック704に対する読出動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0321】
時刻t0におけるスタンバイ状態においては、主ビット線、第1のゲートトランジスタTG1のゲート電位、P型ウェルの電位レベル、第2のゲートトランジスタTG2の電位レベル、ワード線の電位レベル、ソース線の電位レベルおよびN型ウェルの電位レベルは、すべて0Vであるものとする。
【0322】
時刻t1において、P型ウェルの電位レベルが−1.8Vとされる。同時に、時刻t1において、選択状態にある第1のゲートトランジスタTG1のゲート電位レベルは0Vのままを維持し、非選択状態にある第1のゲートトランジスタTG1のゲート電位レベルは−1.8Vとされる。これに応じて、選択状態にある第1のゲートトランジスタTG1のみが導通状態となる。したがって、選択された副ビット線に対応するバイポーラトランジスタのエミッタと主ビット線とが接続される。
【0323】
時刻t2において、主ビット線の電位レベルが−1.8Vに立下がる。続いて、時刻t3において、選択されたワード線の電位レベルが−1.8Vに立下がる。
【0324】
これに応じて、選択されたメモリセルトランジスタのチャネルを流れる電流を、バイポーラトランジスタがベース電流として受けて、増幅した電流を主ビット線に流れさせる。
【0325】
時刻t4において、ワード線の電位レベルが0Vに復帰し、時刻t5において、主ビット線の電位レベルが0Vに復帰する。さらに、時刻t6において、非選択状態にある第1のゲートトランジスタTG1のゲート電位およびP型ウェルの電位レベルが0Vに復帰して、読出動作が終了する。
【0326】
図46は、図44に示したメモリセルブロック704に対する書込動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0327】
時刻t1において、P型ウェルの電位レベルが−6Vに立下がる。一方、非選択状態にある第1のゲートトランジスタTG1のゲート電位も−6Vに立下がる。さらに、第2のゲートトランジスタTG2のゲート電位は−7Vに立下がり、これにより、第2のゲートトランジスタTG2は導通状態となる。
【0328】
これに応じて、バイポーラトランジスタのエミッタベース間が短絡される。
時刻t2において、主ビット線の電位レベルが−6Vに立下がる。
【0329】
時刻t3において、選択されたワード線の電位レベルが10Vに立上がる。
なお、図46においては、時刻t3から時刻t4の書込時間内において、ワード線の電位レベルは一定であるものとして描いてあるが、実際には、この書込時間中は、ワード線の電位レベルはパルス的に変化される。また、所定回数の書込パルス印加後に、実際にはベリファイ動作も行なわれる。時刻t4において、書込動作が終了し、ワード線の電位レベルが0Vに復帰する。
【0330】
続いて、時刻t5においてメインビット線の電位レベルが0Vに復帰する。
さらに、時刻t6において、第1のゲートトランジスタの電位レベル、P型ウェルの電位レベル、ならびに第2のゲートトランジスタTG2の電位レベルがすべての0Vに復帰して書込動作が終了する。
【0331】
図47は、図44に示したメモリセルブロック704に対する消去動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0332】
時刻t0におけるスタンバイ状態においては、メインビット線は開放状態であり、第1のゲートトランジスタTG1のゲート電位、P型ウェルの電位レベル、第2のゲートトランジスタTG2のゲート電位、ワード線のゲート電位、ソース線およびN型ウェルの電位レベルは、すべて0Vである。
【0333】
時刻t1において、ワード線の電位レベルが−18Vに立下がる。これに応じて、フローティングゲート中の電子が、基板側に注入され、消去動作が行なわれる。
【0334】
時刻t2において、ワード線の電位レベルが0Vに復帰して、消去動作が完了する。
【0335】
なお、メモリセルブロック704が、分割されたウェル内に形成されており、このウェルの電位レベルを独立に制御することが可能である場合は、ウェル電位を調節することで、消去時間中においてワード線に印加する電位の絶対値を減少させることも可能である。
【0336】
図45〜図47で説明したとおり、図45のメモリセルブロック704において、読出動作、書込動作および消去動作がそれぞれ行なわれる。
【0337】
しかも、第1のゲートトランジスタのしきい値電圧分の電位上昇の影響を回避することが可能である。
【0338】
[実施の形態7の変形例]
図48は、実施の形態7の変形例の構成を示す回路図である。
【0339】
図44に示した実施の形態7のメモリセルブロック704の構成と異なる点は、メモリセルがソースセレクト型の2トランジスタ型メモリセルとなっている点である。
【0340】
図48においても、実施の形態1と同様に、メモリセルをドレインセレクト型の2トランジスタ型メモリセルとすることも可能である。
【0341】
ソースセレクト型またはドレインセレクト型とすることで、実施の形態1の変形例で説明したのと同様の効果が奏される。
【0342】
[実施の形態8]
図49は、本発明の実施の形態8の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルブロック804の構成を示す回路図である。
【0343】
図37に示した実施の形態5のメモリセルブロック504の構成と異なる点は、ゲートトランジスタTG1aおよびTG1bがP型ウェル内に形成されるNチャネル型MOSトランジスタとなっている点である。
【0344】
その他の点は、図37に示した実施の形態5のメモリセルブロック504の構成と同様であるので、同一部分には同一符号を付して説明は繰返さない。
【0345】
図49に示したような構成とすることで、読出動作において、主ビット線の電位レベルを負電位とした場合に、このゲートトランジスタTG1aおよびTG1bのしきい値電圧分の電位上昇の影響を回避することが可能である。
【0346】
[実施の形態8の変形例]
図50は、実施の形態8のメモリセルブロック804の変形例を示す回路図である。
【0347】
図49の構成と異なる点は、メモリセルトランジスタが、ソースセレクト型の2トランジスタ型メモリセルとなっている点である。
【0348】
図50においても、メモリセルトランジスタは、ドレインセレクト型の2トランジスタ型メモリセルとすることも可能である。
【0349】
このような構成とすることで、実施の形態1の変形例で説明したのと同様の効果が奏される。
【0350】
[実施の形態9]
図51は、本発明の実施の形態9の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルブロック904の構成を示す回路図である。
【0351】
図40において説明した実施の形態6のメモリセルブロック604の構成と異なる点は、ゲートトランジスタTG1aおよびTG1bがP型ウェル内に形成されるNチャネル型MOSトランジスタとなっている点である。
【0352】
その他の点は、図40で説明した実施の形態6のメモリセルブロック604の構成と同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0353】
図51に示したような構成とすることで、読出動作において、主ビット線の電位レベルを負電圧とした場合に、このゲートトランジスタTG1aおよびTG1bにおけるしきい値電圧分の電位上昇の影響を回避することが可能である。
【0354】
[実施の形態9の変形例]
図52は、図51に示したメモリセルブロック904の変形例を示す回路図である。
【0355】
メモリセルブロック904の構成と異なる点は、メモリセルが、ソースセレクト型の2トランジスタ型メモリセルとなっている点である。
【0356】
図52においても、メモリセルをドレインセレクト型の2トランジスタ型のメモリセルとすることも可能である。
【0357】
このような構成とすることで、実施の形態1の変形例で説明したのと同様の効果が奏される。
【0358】
[実施の形態10]
図53は、本発明の実施の形態10の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルブロック1004の構成を説明するための回路図である。
【0359】
図31において説明した実施の形態4のメモリセルブロック404の構成と異なる点は、バイポーラトランジスタBT1が、互いに隣接する2つのメモリセルブロックについて共有される構成となっている点である。
【0360】
図53に示した実施の形態10のメモリセルブロックにおいては、バイポーラトランジスタBT1のエミッタは、直接主ビット線と接続し、このバイポーラトランジスタBT1のエミッタベース間は、Pチャネル型の第2のゲートトランジスタTG2に制御されて、短絡状態となる構成となっている。
【0361】
バイポーラトランジスタBT1のベースは、第1のゲートトランジスタTG1により、選択的に、互いに隣接する副ビット線SBL1aまたはSBL1bのいずれかと結合される構成となっている。
【0362】
以上のような構成とすることで、第1および第2のゲートトランジスタTG1およびTG2を制御するための選択線の本数を減少させることが可能で、より高集積化に適した構造が達成される。
【0363】
[実施の形態10の変形例]
図54は、図53に示した実施の形態10のメモリセルブロック1004の変形例を示す回路図である。
【0364】
図53の構成と異なる点は、メモリセルが、ソースセレクト型の2トランジスタ型メモリセルとなっている点である。
【0365】
図54においても、メモリセルをドレインセレクト型の2トランジスタ型メモリセルとすることも可能である。
【0366】
以上のような構成とすることで、実施の形態1の変形例で説明したのと同様の効果が奏される。
【0367】
[実施の形態11]
図55は、本発明の実施の形態11の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルブロック1104の構成を示す回路図である。
【0368】
図37において説明した実施の形態5のメモリセルブロック504の構成と異なる点は、バイポーラトランジスタBT1が、隣接する2つのメモリセルブロックに共有される構成となっている点である。
【0369】
図55においては、バイポーラトランジスタBT1のエミッタは、主ビット線と直接接続し、このバイポーラトランジスタBT1のエミッタベース間は、第2のゲートトランジスタTG2により制御されて短絡状態とされる。
【0370】
バイポーラトランジスタBT1のベースは、ゲートトランジスタTG1aおよびTG1bにより制御されて、選択的に隣接する2つのメモリセルブロック中の副ビット線のいずれかに接続される。
【0371】
図55においても、たとえば副ビット線SBL1aに対応するゲートトランジスタTG1bはデプレッション型であり、ゲートトランジスタTG1aはエンハンスメント型であるのに対し、副ビット線SBL2aに対応するゲートトランジスタTG1bはエンハンスメント型であり、ゲートトランジスタTG1aはデプレッション型である。
【0372】
図55のような構成とすることで、実施の形態5で説明した効果に加えて、さらに高集積化に適した構造が実現される。
【0373】
[実施の形態11の変形例]
図56は、実施の形態11の変形例を示す回路図である。
【0374】
図55に示した構成と異なる点は、メモリセルが、ソースセレクト型の2トランジスタ型メモリセルとなっている点である。
【0375】
図56においても、メモリセルをドレインセレクト型の2トランジスタ型メモリセルとすることも可能である。
【0376】
以上のような構成とすることで、実施の形態1の変形例で説明したのと同様の効果が奏される。
【0377】
[実施の形態12]
図57は、本発明の実施の形態12の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルブロック1204の構成を説明するための回路図である。
【0378】
図40において説明した実施の形態6のメモリセルブロック604の構成と異なる点は、バイポーラトランジスタBT1が、互いに隣接する2つのメモリセルブロックについて共有される構成となっていることである。
【0379】
図57においては、バイポーラトランジスタのエミッタは、主ビット線と直接接続し、バイポーラトランジスタのエミッタベース間は、ゲートトランジスタTG2により制御されて短絡状態とされる。
【0380】
図57においても、たとえば副ビット線SBL1aに対応するゲートトランジスタTG1bのソースドレイン間は短絡され、副ビット線SBL1bに対応するゲートトランジスタTG1aのソースドレイン間は短絡されている。
【0381】
メモリセルブロック1204の構成とすることで、実施の形態6のメモリセルブロックの効果に加えて、より高集積化に適した回路構成が実現される。
【0382】
[実施の形態12の変形例]
図58は、図57に示した実施の形態12のメモリセルブロック1204の変形例を示す回路図である。
【0383】
図57の構成と異なる点は、メモリセルがソースセレクト型の2トランジスタ型メモリセルとなっていることである。
【0384】
図58においても、メモリセルをドレインセレクト型の2チャネル型メモリセルとすることも可能である。
【0385】
以上のような構成とすることで、実施の形態1の変形例で説明したのと同様の効果が奏される。
【0386】
なお、以上の説明においては、一貫してメモリセルトランジスタは、Pチャネル型トランジスタであるものとしてきた。しかしながら、本願発明はこのような場合に限定されることなく、たとえば、メモリセルトランジスタがNチャネル型である場合にも、電位配置の極性等を変更することで適用することが可能である。
【0387】
【発明の効果】
請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置においては、書込消去動作においては、ビット線の構造が主ビット線と副ビット線とからなる階層構造となっているため、ドレインディスターブを抑制することが可能である。
【0388】
読出動作においては、副ビット線を流れる電流をバイポーラトランジスタが増幅するので、低電源電圧動作においても高速動作を実現することが可能である。
【0389】
請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置は、読出動作においては、選択的にバイポーラトランジスタが副ビット線を流れる電流を増幅して第1の主ビット線に電流を流し、書込動作においては、第2の主ビット線を介して、メモリセルに書込または消去電圧が印加される。したがって、書込または消去動作時の高電圧がバイポーラトランジスタに直接印加されることがない。
【0390】
請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルトランジスタが、2トランジスタ型メモリセルとなっているので、読出動作の高速化を図ることが可能である。
【0391】
請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置は、バイポーラトランジスタのベース領域は、選択ゲートトランジスタのソースまたはドレイン領域とベース層を共有するので、バイポーラトランジスタを設けたことによりパターン面積の増大を抑制することが可能である。
【0392】
請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項2記載の構成に比べて、副ビット線と主ビット線を結合するために必要な選択線の本数を減少させることが可能で、より高集積化に適した構成を提供する。
【0393】
請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルトランジスタが、2トランジスタ型メモリセルとなっているので、読出動作の高速化を図ることが可能である。
【0394】
請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置は、バイポーラトランジスタのベース領域は、選択ゲートトランジスタのソースまたはドレイン領域とベース層を共有するので、バイポーラトランジスタを設けたことによりパターン面積の増大を抑制することが可能である。
【0395】
請求項8記載の不揮発性半導体記憶装置は、読出動作については、副ビット線を流れる電流をバイポーラトランジスタが増幅して主ビット線に伝達し、書込または消去動作においては、バイポーラトランジスタのエミッタベース間が短絡され、バイポーラトランジスタに高電圧が印加されることがない。
【0396】
請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置は、読出動作については、副ビット線を流れる電流をバイポーラトランジスタが増幅して主ビット線に伝達し、書込または消去動作においては、バイポーラトランジスタのエミッタベース間が短絡され、バイポーラトランジスタに高電圧が印加されることがない。
【0397】
請求項10記載の不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルトランジスタが、2トランジスタ型メモリセルとなっているので、読出動作の高速化を図ることが可能である。
【0398】
請求項11記載の不揮発性半導体記憶装置は、消去ブロックに対して、ウェル電位を供給する供給配線が複数本存在するので、バイポーラトランジスタの飽和現象を低減することが可能である。
【0399】
請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置は、読出動作については、副ビット線を流れる電流をバイポーラトランジスタが増幅して主ビット線に伝達し、書込または消去動作においては、バイポーラトランジスタのエミッタベース間が短絡され、バイポーラトランジスタに高電圧が印加されることがない。
【0400】
請求項13記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項16記載の不揮発性半導体記憶装置をより小さな面積のパターンで実現することが可能である。
【0401】
請求項14記載の不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルトランジスタが、2トランジスタ型メモリセルとなっているので、読出動作の高速化を図ることが可能である。
【0402】
請求項15記載の不揮発性半導体記憶装置は、請求項16記載の不揮発性半導体記憶装置をより小さな面積のパターンで実現することが可能である。
【0403】
請求項16記載の不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルトランジスタが、2トランジスタ型メモリセルとなっているので、読出動作の高速化を図ることが可能である。
【0404】
請求項17記載の不揮発性半導体記憶装置は、バイポーラトランジスタが隣接する2つのブロックに共有されるので、高集積化に適した構造を提供する。
【0405】
請求項18記載の不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルトランジスタが、2トランジスタ型メモリセルとなっているので、読出動作の高速化を図ることが可能である。
【0406】
請求項19記載の不揮発性半導体記憶装置は、バイポーラトランジスタが隣接する2つのブロックに共有されるので、高集積化に適した構造を提供する。
【0407】
請求項20記載の不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルトランジスタが、2トランジスタ型メモリセルとなっているので、読出動作の高速化を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の不揮発性半導体記憶装置1000の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】 メモリセルブロック104の構成を示す回路図である。
【図3】 Pチャネル型メモリセルトランジスタの書込動作を説明するための概念図である。
【図4】 Pチャネル型メモリセルトランジスタの書込動作における電子正孔対発生過程を示す概念図である。
【図5】 Pチャネル型メモリセルトランジスタの消去動作を説明するための概念図である。
【図6】 Pチャネル型メモリセルトランジスタの書込、消去および読出動作の電位配置を示す図である。
【図7】 メモリセルブロック104の構成をより詳細に説明するための回路図である。
【図8】 Pチャネル型メモリセルトランジスタのしきい値分布を示す図である。
【図9】 Pチャネル型メモリセルトランジスタのスタンバイ時および読出時における電位配置を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態1の変形例を示す回路図である。
【図11】 実施の形態2の不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第1工程を示す断面図である。
【図12】 実施の形態2の不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第2工程を示す断面図である。
【図13】 実施の形態2の不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第3工程を示す断面図である。
【図14】 実施の形態2の不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第4工程を示す断面図である。
【図15】 実施の形態2の不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第5工程を示す断面図である。
【図16】 実施の形態2の不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第6工程を示す断面図である。
【図17】 実施の形態2の不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第7工程を示す断面図である。
【図18】 実施の形態2の不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第8工程を示す断面図である。
【図19】 実施の形態2の不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第9工程を示す断面図である。
【図20】 実施の形態2の不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第10工程を示す断面図である。
【図21】 実施の形態2の不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第11工程を示す断面図である。
【図22】 実施の形態2の不揮発性半導体記憶装置の製造工程の第12工程を示す断面図である。
【図23】 不揮発性半導体記憶装置の断面構造を示す断面図である。
【図24】 不揮発性半導体記憶装置のウェル構造を示す第1の図である。
【図25】 不揮発性半導体記憶装置のウェル構造を示す第2の図である。
【図26】 実施の形態3のメモリセルブロック304の構成を示す回路図である。
【図27】 実施の形態3の第1の変形例を示す回路図である。
【図28】 実施の形態3の第2の変形例を示す回路図である。
【図29】 実施の形態4の読出動作を説明するための概念図である。
【図30】 実施の形態4のプログラム動作を説明するための概念図である。
【図31】 実施の形態4のメモリセルブロック404の構成を示す回路図である。
【図32】 実施の形態4の不揮発性半導体記憶装置の読出動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図33】 実施の形態4の不揮発性半導体記憶装置の書込動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図34】 実施の形態4の不揮発性半導体記憶装置の消去動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図35】 不揮発性半導体記憶装置におけるウェル電位供給配線の配置を示す回路図である。
【図36】 実施の形態4の変形例を示す回路図である。
【図37】 実施の形態5の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルブロック504を示す回路図である。
【図38】 図38に示したメモリセルブロック504のパターンを示す平面図である。
【図39】 実施の形態5の変形例を示す回路図である。
【図40】 実施の形態6のメモリセルブロック604の構成を示す回路図である。
【図41】 実施の形態6のメモリセルブロック604の第1の平面パターンを示すパターン図である。
【図42】 実施の形態6のメモリセルブロック604の第2の平面パターンを示す平面図である。
【図43】 実施の形態6の変形例を示す回路図である。
【図44】 本発明の実施の形態7のメモリセルブロック704の構成を示す回路図である。
【図45】 実施の形態7の不揮発性半導体記憶装置の読出動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図46】 実施の形態7の不揮発性半導体記憶装置の書込動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図47】 実施の形態7の不揮発性半導体記憶装置の消去動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図48】 実施の形態7の変形例を示す回路図である。
【図49】 実施の形態8のメモリセルブロック804の構成を示す回路図である。
【図50】 実施の形態8の変形例を示す回路図である。
【図51】 実施の形態9のメモリセルブロック904の構成を示す回路図である。
【図52】 実施の形態9の変形例を示す回路図である。
【図53】 実施の形態10のメモリセルブロック1004の構成を示す回路図である。
【図54】 実施の形態10の変形例を示す回路図である。
【図55】 実施の形態11のメモリセルブロック1104の構成を示す回路図である。
【図56】 実施の形態11の変形例を示す回路図である。
【図57】 実施の形態12のメモリセルブロック1204の構成を示す回路図である。
【図58】 実施の形態12の変形例を示す回路図である。
【図59】 従来のNOR型フラッシュメモリのメモリセルアレイの構成を示す回路図である。
【図60】 従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルトランジスタの構造を説明するための断面模式図である。
【図61】 従来のNOR型フラッシュメモリにおけるメモリセルトランジスタのしきい値分布を示す図である。
【図62】 従来のNOR型フラッシュメモリにおけるメモリセルトランジスタのしきい値分布を示す図である。
【図63】 従来のNOR型フラッシュメモリにおける過消去セルの問題を説明するための図である。
【図64】 従来のDINOR型フラッシュメモリのメモリ構成を示す回路図である。
【図65】 従来のDINOR型フラッシュメモリにおけるメモリセルトランジスタのしきい値分布を示す図である。
【図66】 従来のDINOR型フラッシュメモリにおけるメモリセルトランジスタのしきい値分布を示す図である。
【図67】 メモリセルトランジスタのコントロールゲート電圧と読出電流との関係を示す図である。
【図68】 メモリセルトランジスタのコントロールゲート電圧と特性値Gとの関係を示す図である。
【符号の説明】
102 アドレスバッファ、104, 204, 304 メモリセルアレイ、106 WLデコーダ、108 Yデコーダ、114 メモリセルSGデコーダ114、116 ソースデコーダ、110 高電圧発生回路、112 負電圧発生回路、120 ウェル電位発生回路、132 読出電圧発生回路、122 書込/消去制御回路、124 データ入出力バッファ、126 データドライバ、128 センスアンプ、130 書込回路、205 SGデコーダ205、207,208 ソースデコーダ、100〜200 不揮発性半導体記憶装置、L 信号線、WL ワード線、BL ビット線、SL ソース線、MC メモリセルトランジスタ、MS セル選択トランジスタ、SG 選択ゲート、1 半導体基板、12 ソース領域、13, 23 ドレイン領域、14 酸化膜、15 フローティングゲート電極、16 絶縁膜、17 コントロールゲート電極。

Claims (20)

  1. 半導体基板上に形成される不揮発性半導体記憶装置であって、
    行列状に配置される複数のメモリセルを含むメモリセルアレイを備え、
    前記メモリセルアレイは、各々が第1複数個の行および第2複数個の列に配置された複数個のメモリセルを含む複数のブロックに分割され、
    前記複数のブロックにわたって、前記メモリセルの列に対応して設けられる複数の第1の主ビット線と、
    前記複数のブロックにわたって、前記メモリセルの列に対応して設けられる複数の第2の主ビット線と、
    前記複数のブロックにそれぞれにおいて、前記第2複数個の列にそれぞれ対応して設けられる副ビット線群と、
    前記複数のブロックにわたって、前記メモリセルの行にそれぞれ対応して設けられる複数のワード線と、
    前記副ビット線と前記ワード線の交点にそれぞれ対応して設けられる複数のメモリセルとを備え、
    前記各メモリセルは、
    メモリセルトランジスタを含み、
    前記メモリセルトランジスタは、
    前記半導体基板の第1導電型の主表面に形成された第2導電型のソース領域および前記第2導電型のドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域とに挟まれたチャネル領域と、
    前記チャネル領域上に酸化膜を介在して形成された電荷蓄積電極と、
    前記電荷蓄積電極の上方に絶縁膜を介在して形成された制御電極とを有し、
    前記メモリセルトランジスタのドレイン領域は、対応する副ビット線と結合し、
    前記制御電極は、対応するワード線により電位が制御され、
    対応する前記ブロックごとに設けられ、前記不揮発性半導体記憶装置の読出動作において、選択されたメモリセルトランジスタの前記ソース領域と前記ドレイン領域との間を流れる電流を選択された副ビット線を介してベース電流として受けて増幅し、対応する第1の主ビット線に流れる電流を制御するように配置される、複数のバイポーラトランジスタと、
    前記不揮発性半導体記憶装置の書込動作において、前記副ビット線と対応する第2の主ビット線とを選択的に結合し、読出動作において、前記副ビット線と対応する前記バイポーラトランジスタのベースとを選択的に結合する接続手段と、
    前記読出動作において、外部からのアドレス信号に応じて、対応する前記副ビット線および前記主ビット線ならびにワード線を選択するメモリセル選択手段と、
    前記選択された第1の主ビット線を流れる電流値に応じて、前記選択されたメモリセルのデータを読み出すデータ読出手段と、
    前記書込動作において、メモリセルトランジスタの前記電荷蓄積電極に電子を注入し、または電子を引抜く書込手段とをさらに備える、不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記メモリセル選択手段は、
    外部アドレス信号に応じて、対応するワード線を選択する行選択手段と、
    外部アドレス信号に応じて、対応する主ビット線および副ビット線を選択する列選択手段とを含み、
    前記接続手段は、
    前記列選択手段に制御されて、読出動作において前記副ビット線と前記対応するバイポーラトランジスタのベースとを選択的に接続する第1の内部接続手段と、
    前記列選択手段に制御されて、書込動作において前記副ビット線と前記第2の主ビット線とを選択的に接続する第2の内部接続手段とを含む、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記メモリセルの行ごとにそれぞれ設けられる複数のセル選択線とをさらに備え、
    前記各メモリセルは、
    前記メモリセルトランジスタを介して前記副ビット線と前記バイポーラトランジスタのベースとの間を流れる電流の導通経路を選択的に開閉するセル選択トランジスタをさらに含み、
    前記行選択手段は、選択されたメモリセルに対応する前記セル選択線を活性化し、前記選択されたメモリセルの前記セル選択トランジスタを導通状態とする、請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記接続手段は、
    前記副ビット線と前記バイポーラトランジスタのベースとを選択的に結合するMOSトランジスタを含み、
    前記バイポーラトランジスタは、
    前記MOSトランジスタのソースおよびドレイン領域に対する不純物をドーピングする工程において、同時に不純物をドーピングされたベース層を有する、請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記メモリセル選択手段は、
    外部アドレス信号に応じて、対応するワード線を選択する行選択手段と、
    外部アドレス信号に応じて、対応する主ビット線および副ビット線を選択する列選択手段とを含み、
    前記接続手段は、
    前記副ビット線群に共通に設けられるブロック配線と、
    前記列選択手段に制御されて、前記副ビット線と前記ブロック配線とを選択的に接続する第1の内部接続手段と、
    前記列選択手段に制御されて、読出動作において前記ブロック配線と前記対応するバイポーラトランジスタのベースとを選択的に接続する第2の内部接続手段と、
    前記列選択手段に制御されて、書込動作において前記ブロック配線と前記第2の主ビット線とを選択的に結合する第3の内部接続手段とを含む、請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記メモリセルの行ごとにそれぞれ設けられる複数のセル選択線とをさらに備え、
    前記各メモリセルは、
    前記メモリセルトランジスタを介して前記副ビット線と前記バイポーラトランジスタのベースとの間を流れる電流の導通経路を選択的に開閉するセル選択トランジスタをさらに含み、
    前記行選択手段は、選択されたメモリセルに対応する前記セル選択線を活性化し、前記選択されたメモリセルの前記セル選択トランジスタを導通状態とする、請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記第2の内部接続手段は、
    前記ブロック配線と前記バイポーラトランジスタのベースとを選択的に結合するMOSトランジスタを含み、
    前記バイポーラトランジスタは、
    前記MOSトランジスタのソースおよびドレイン領域に対する不純物をドーピングする工程において、同時に不純物をドーピングされたベース層を有する、請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 半導体基板上に形成される不揮発性半導体記憶装置であって、
    行列状に配置される複数のメモリセルを含むメモリセルアレイを備え、
    前記メモリセルアレイは、各々が第1および第2の列ならびに第1複数個の行に配置された複数個のメモリセルを含む複数のブロックに分割され、
    前記ブロックごとに設けられる複数の主ビット線と、
    前記ブロックごとに含まれる列に対応して設けられる第1および第2の副ビット線と、
    前記複数のブロックにわたって、前記メモリセルの行にそれぞれ対応して設けられる複数のワード線と、
    前記第1および第2の副ビット線と前記ワード線の交点にそれぞれ対応して設けられる複数のメモリセルとを備え、
    前記各メモリセルは、
    メモリセルトランジスタを含み、
    前記メモリセルトランジスタは、
    前記半導体基板の第1導電型の主表面に形成された第2導電型のソース領域および前記第2導電型のドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域とに挟まれたチャネル領域と、
    前記チャネル領域上に酸化膜を介在して形成された電荷蓄積電極と、
    前記電荷蓄積電極の上方に絶縁膜を介在して形成された制御電極とを有し、
    前記メモリセルトランジスタのドレイン領域は、対応する副ビット線と結合し、
    前記制御電極は、対応するワード線により電位が制御され、
    対応する前記第1および第2の副ビット線ごとに設けられ、読出動作において選択されたメモリセルトランジスタの前記ソース領域と前記ドレイン領域との間を流れる電流を、選択された第1または第2の副ビット線を介してベース電流として受けて増幅する、第1および第2のバイポーラトランジスタと、
    前記不揮発性半導体記憶装置の読出動作において、前記バイポーラトランジスタにより増幅された電流が対応する主ビット線に流れるように選択的に結合させ、前記不揮発性半導体記憶装置の書込動作において、選択された第1または第2の副ビット線に対応するバイポーラトランジスタのエミッタベース間を短絡させ、かつ前記選択された主ビット線と選択された第1または第2の副ビット線とを結合させる接続手段と、
    前記不揮発性半導体記憶装置の読出動作において、外部からのアドレス信号に応じて、対応する前記第1または第2の副ビット線および前記主ビット線ならびにワード線を選択するメモリセル選択手段と、
    前記選択された主ビット線を流れる電流値に応じて、前記選択されたメモリセルのデータを読み出すデータ読出手段と、
    前記書込動作において、メモリセルトランジスタの前記電荷蓄積電極に電子を注入し、または電子を引抜く書込手段とをさらに備える、不揮発性半導体記憶装置。
  9. 前記第1および第2のバイポーラトランジスタは、
    前記第1および第2の副ビット線を挟んで対向する側にそれぞれ配置され、
    前記接続手段は、
    前記第1のバイポーラトランジスタに応じて、対応する主ビット線と前記第1の副ビット線間に直列に接続するように設けられ、前記メモリセル選択手段により制御される第1および第2のスイッチ手段と、
    前記第2のバイポーラトランジスタに応じて、対応する主ビット線と前記第2の副ビット線間に直列に接続するように設けられ、前記メモリセル選択手段により制御される第3および第4のスイッチ手段とを含み、
    前記第1および第3のスイッチ手段は、各々
    前記対応する主ビット線と接続する一方端を有し、
    前記第2のスイッチ手段は、
    前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタおよび前記第1のスイッチ手段の他方端と接続する一方端と、
    前記第1のバイポーラトランジスタのベースおよび前記第1の副ビット線と接続する他方端とを有し、
    前記第4のスイッチ手段は、
    前記第2のバイポーラトランジスタのエミッタおよび前記第3のスイッチ手段の他方端と接続する一方端と、
    前記第2のバイポーラトランジスタのベースおよび前記第2の副ビット線と接続する他方端とを有する、請求項8記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 前記メモリセルの行ごとにそれぞれ設けられる複数のセル選択線とをさらに備え、
    前記各メモリセルは、
    前記メモリセルトランジスタを介して前記副ビット線と前記バイポーラトランジスタのベースとの間を流れる電流の導通経路を選択的に開閉するセル選択トランジスタをさらに含み、
    前記行選択手段は、選択されたメモリセルに対応する前記セル選択線を活性化し、前記選択されたメモリセルの前記セル選択トランジスタを導通状態とする、請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 前記メモリセルトランジスタは、
    前記半導体基板の主表面に設けられる第1導電型のウェル内に形成され、
    前記第1導電型のウェルは、前記ブロックごとに複数のウェルブロックに分割され、
    前記各ウェルブロックに供給されるウェル電位を発生するウェル電位駆動手段と、
    前記各ウェルブロックあたり少なくとも2以上設けられ、前記ウェル電位発生手段から出力される前記ウェル電位を伝達する複数のウェル電位給電配線とをさらに備える、請求項9記載の不揮発性半導体記憶装置。
  12. 前記第1および第2のバイポーラトランジスタは、
    前記第1および第2の副ビット線の一端側に配置され、
    前記接続手段は、
    前記第1のバイポーラトランジスタに応じて、対応する主ビット線と前記第1の副ビット線間に直列に接続するように設けられ、前記メモリセル選択手段により制御される第1、第2および第3のスイッチ手段と、
    前記第2のバイポーラトランジスタに応じて、対応する主ビット線と前記第2の副ビット線間に直列に接続するように設けられ、前記メモリセル選択手段により制御される第4、第5および第6のスイッチ手段とを含み、
    前記第1および第4のスイッチ手段は、各々
    前記対応する主ビット線と接続する一方端を有し、
    前記第2のスイッチ手段は、
    前記第1のスイッチ手段の他方端と接続する一方端と、
    前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタおよび前記第3のスイッチ手段の一方端と接続する他方端とを有し、
    前記第3のスイッチ手段は、
    前記第1のバイポーラトランジスタのベースおよび前記第1の副ビット線と接続する他方端とを有し、
    前記第5のスイッチ手段は、
    前記第4のスイッチ手段の他方端と接続する一方端と、
    前記第2のバイポーラトランジスタのエミッタおよび前記第6のスイッチ手段の一方端と接続する他方端とを有し、
    前記第6のスイッチ手段は、
    前記第2のバイポーラトランジスタのベースおよび前記第2の副ビット線と接続する他方端とを有する、請求項8記載の不揮発性半導体記憶装置。
  13. 前記第2、第3、第4および第6のスイッチ手段は、エンハンスメント型MOSトランジスタであり、
    前記第1および第5のスイッチ手段は、デプレッション型トランジスタである、請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置。
  14. 前記メモリセルの行ごとにそれぞれ設けられる複数のセル選択線とをさらに備え、
    前記各メモリセルは、
    前記メモリセルトランジスタを介して前記副ビット線と前記バイポーラトランジスタのベースとの間を流れる電流の導通経路を選択的に開閉するセル選択トランジスタをさらに含み、
    前記行選択手段は、選択されたメモリセルに対応する前記セル選択線を活性化し、前記選択されたメモリセルの前記セル選択トランジスタを導通状態とする、請求項13記載の不揮発性半導体記憶装置。
  15. 前記第1ないし第6のスイッチ手段は、エンハンスメント型MOSトランジスタであり、
    前記第1および第5のスイッチ手段は、ソースドレイン間が短絡されている、請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置。
  16. 前記メモリセルの行ごとにそれぞれ設けられる複数のセル選択線とをさらに備え、
    前記各メモリセルは、
    前記メモリセルトランジスタを介して前記副ビット線と前記バイポーラトランジスタのベースとの間を流れる電流の導通経路を選択的に開閉するセル選択トランジスタをさらに含み、
    前記行選択手段は、選択されたメモリセルに対応する前記セル選択線を活性化し、前記選択されたメモリセルの前記セル選択トランジスタを導通状態とする、請求項15記載の不揮発性半導体記憶装置。
  17. 半導体基板上に形成される不揮発性半導体記憶装置であって、
    行列状に配置される複数のメモリセルを含むメモリセルアレイを備え、
    前記メモリセルアレイは、各々が第1および第2の列ならびに第1複数個の行に配置された複数個のメモリセルを含む複数のブロックに分割され、
    少なくとも2つの前記ブロックにわたって設けられる複数の主ビット線と、
    前記ブロックごとに含まれる列に対応して設けられる2つの副ビット線と、
    前記複数のブロックにわたって、前記メモリセルの行にそれぞれ対応して設けられる複数のワード線と、
    前記副ビット線と前記ワード線の交点にそれぞれ対応して設けられる複数のメモリセルとを備え、
    前記各メモリセルは、
    メモリセルトランジスタを含み、
    前記メモリセルトランジスタは、
    前記半導体基板の第1導電型の主表面に形成された第2導電型のソース領域および前記第2導電型のドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域とに挟まれたチャネル領域と、
    前記チャネル領域上に酸化膜を介在して形成された電荷蓄積電極と、
    前記電荷蓄積電極の上方に絶縁膜を介在して形成された制御電極とを有し、
    前記メモリセルトランジスタのドレイン領域は、対応する副ビット線と結合し、
    前記制御電極は、対応するワード線により電位が制御され、
    対応する第1のブロックの前記2つの副ビット線のうちの一方および対応する第2のブロックの前記2つの副ビット線のうちの一方の双方に対応して設けられ、読出動作において選択されたメモリセルトランジスタの前記ソース領域と前記ドレイン領域との間を流れる電流を、選択された副ビット線を介してベース電流として受けて増幅するように配置されたバイポーラトランジスタと、
    前記不揮発性半導体記憶装置の読出動作において、前記バイポーラトランジスタのベースと前記選択された副ビット線とを選択的に結合し、前記バイポーラトランジスタにより増幅された電流を対応する主ビット線に流れさせ、前記不揮発性半導体記憶装置の書込動作において、選択された副ビット線に対応するバイポーラトランジスタのエミッタベース間を短絡させ、かつ前記選択された主ビット線と前記選択された副ビット線とを結合させる接続手段と、
    前記不揮発性半導体記憶装置の読出動作において、外部からのアドレス信号に応じて、対応する前記副ビット線および前記主ビット線ならびにワード線を選択するメモリセル選択手段と、
    前記選択された主ビット線を流れる電流値に応じて、前記選択されたメモリセルのデータを読み出すデータ読出手段と、
    前記書込動作において、メモリセルトランジスタの前記電荷蓄積電極に電子を注入し、または電子を引抜く書込手段とをさらに備える、不揮発性半導体記憶装置。
  18. 前記メモリセルの行ごとにそれぞれ設けられる複数のセル選択線とをさらに備え、
    前記各メモリセルは、
    前記メモリセルトランジスタを介して前記副ビット線と前記バイポーラトランジスタのベースとの間を流れる電流の導通経路を選択的に開閉するセル選択トランジスタをさらに含み、
    前記行選択手段は、選択されたメモリセルに対応する前記セル選択線を活性化し、前記選択されたメモリセルの前記セル選択トランジスタを導通状態とする、請求項17記載の不揮発性半導体記憶装置。
  19. 半導体基板上に形成される不揮発性半導体記憶装置であって、
    行列状に配置される複数のメモリセルを含むメモリセルアレイを備え、
    前記メモリセルは、各々が第1および第2の列ならびに第1複数個の行に配置された複数個のメモリセルを含む複数のブロックに分割され、
    2つの前記ブロックごとに設けられる複数の主ビット線と、
    前記ブロックごとに含まれる列に対応して設けられる第1および第2の副ビット線と、
    前記複数のブロックにわたって、前記メモリセルの行にそれぞれ対応して設けられる複数のワード線と、
    前記第1および第2の副ビット線と前記ワード線の交点にそれぞれ対応して設けられる複数のメモリセルとを備え、
    前記各メモリセルは、
    メモリセルトランジスタを含み、
    前記メモリセルトランジスタは、
    前記半導体基板の第1導電型の主表面に形成された第2導電型のソース領域および前記第2導電型のドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域とに挟まれたチャネル領域と、
    前記チャネル領域上に酸化膜を介在して形成された電荷蓄積電極と、
    前記電荷蓄積電極の上方に絶縁膜を介在して形成された制御電極とを有し、
    前記メモリセルトランジスタのドレイン領域は、対応する副ビット線と結合し、
    前記制御電極は、対応するワード線により電位が制御され、
    対応する前記2つのブロックごとに設けられ、読出動作において選択されたメモリセルトランジスタの前記ソース領域と前記ドレイン領域との間を流れる電流を、選択された前記2つのブロックのうちの前記第1または第2の副ビット線を介してベース電流として受けて増幅するバイポーラトランジスタと、
    前記不揮発性半導体記憶装置の読出動作において、前記バイポーラトランジスタにより増幅された電流が対応する主ビット線に流れるように選択的に結合させ、前記不揮発性半導体記憶装置の書込動作において、選択されたバイポーラトランジスタのエミッタベース間を短絡させ、かつ前記選択された主ビット線と選択されたブロックに含まれる前記第1または第2の副ビット線とを結合させる接続手段と、
    前記不揮発性半導体記憶装置の読出動作において、外部からのアドレス信号に応じて、対応するブロック中の前記前記第1または第2の副ビット線および前記主ビット線ならびにワード線を選択するメモリセル選択手段と、
    前記選択された主ビット線を流れる電流値に応じて、前記選択されたメモリセルのデータを読み出すデータ読出手段と、
    前記書込動作において、メモリセルトランジスタの前記電荷蓄積電極に電子を注入し、または電子を引抜く書込手段とをさらに備える、不揮発性半導体記憶装置。
  20. 前記メモリセルの行ごとにそれぞれ設けられる複数のセル選択線とをさらに備え、
    前記各メモリセルは、
    前記メモリセルトランジスタを介して前記副ビット線と前記バイポーラトランジスタのベースとの間を流れる電流の導通経路を選択的に開閉するセル選択トランジスタをさらに含み、
    前記行選択手段は、選択されたメモリセルに対応する前記セル選択線を活性化し、前記選択されたメモリセルの前記セル選択トランジスタを導通状態とする、請求項19記載の不揮発性半導体記憶装置。
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