JPH1187539A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法

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JPH1187539A
JPH1187539A JP9239582A JP23958297A JPH1187539A JP H1187539 A JPH1187539 A JP H1187539A JP 9239582 A JP9239582 A JP 9239582A JP 23958297 A JP23958297 A JP 23958297A JP H1187539 A JPH1187539 A JP H1187539A
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oxide film
floating gate
silicon oxide
film
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JP9239582A
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Hajime Arai
肇 新井
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フローティングゲート電極への電子の注入お
よびフローティングゲート電極からの電子の引抜きが容
易でありかつデータが揮発しにくい不揮発性半導体記憶
装置を提供する。 【解決手段】 不揮発性半導体記憶装置は、シリコン基
板1と、シリコン基板1上にシリコン酸化膜3を介在さ
せて形成したフローティングゲート電極4と、フローテ
ィングゲート電極4の一部分の上に層間絶縁膜5を介在
させて形成したコントロールゲート電極6と、フローテ
ィングゲート電極4の他の部分の上に絶縁膜を介在させ
て形成した消去電極9とを備える。絶縁膜はシリコン窒
化膜5bとシリコン酸化膜5aとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、不揮発性半導体
記憶装置およびその製造方法に関し、特に、電気的に消
去および書込可能なEEPROM(Electrically Erasa
ble and Programmable Read Only Memory )、より特定
的には、いわゆるフラッシュメモリおよびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、不揮発性半導体記憶装置の1つと
して、データを自由にプログラムすることができ、しか
も電気的に情報の書込および消去が可能なEEPROM
が知られている。このEEPROMは、書込および消去
ともに電気的に行なえるという利点はあるが、メモリセ
ルに選択トランジスタとメモリセルトランジスタとの2
つのトランジスタを必要とするため、高集積化が困難で
あるという不都合があった。そこで、従来、メモリセル
が1つのトランジスタで構成され、書込まれた情報電荷
を電気的に一括消去することが可能なフラッシュメモリ
が提案されている。
【0003】図38は、NOR型のフラッシュメモリの
一般的な構成を示すブロック図である。図38を参照し
て、メモリセルマトリックス1100と、Xアドレスデ
コーダ1200と、Yゲート1300と、Yアドレスデ
コーダ1400と、アドレスバッファ1500と、書込
回路1600と、センスアンプ1700と、入出力バッ
ファ1800と、コントロールロジック1900とをフ
ラッシュメモリは含んでいる。
【0004】メモリセルマトリックス1100は、行列
状に配置された複数個のメモリセルトランジスタをその
内部に有している。メモリセルマトリックス1100に
は、Xアドレスデコーダ1200とYゲート1300と
が接続されている。このXアドレスデコーダ1200と
Yゲート1300とはメモリセルマトリックス1100
の行および列を選択する役割をなしている。Yゲート1
300にはYアドレスデコーダ1400が接続されてい
る。Yアドレスデコーダ1400は列の選択情報を与え
る役割をなしている。Xアドレスデコーダ1200とY
アドレスデコーダ1400にはアドレスバッファ150
0が接続されている。アドレスバッファ1500はアド
レス情報を一時格納する役割をなしている。
【0005】Yゲート1300には書込回路1600と
センスアンプ1700とが接続されている。書込回路1
600はデータ入出力時に書込動作を行なう役割をなし
ている。センスアンプ1700はデータ出力時に流れる
電流値から“0”と“1”を判定する役割をなしてい
る。書込回路1600とセンスアンプ1700とには各
々入出力バッファ1800が接続されている。入出力バ
ッファ1800は入出力データを一時格納する役割をな
している。
【0006】アドレスバッファ1500と入出力バッフ
ァ1800にはコントロールロジック1900が接続さ
れている。コントロールロジック1900はフラッシュ
メモリの動作制御を行なう役割をなしている。また、コ
ントロールロジック1900はチップイネーブル信号/
CE、アウトチップイネーブル信号/OEおよびプログ
ラム信号に基づいた制御を行なう。ここで、/CEなど
の記号における「/」は反転を意味する。
【0007】図39は、図38に示されたメモリセルマ
トリックス1100の概略構成を示す等価回路図であ
る。図39を参照して、メモリセルマトリックス110
0内には複数本のワード線WL1 、WL2 、…、WLi
と複数本のビット線BL1 、BL2 、…、BLj とが互
いに直交するように配置され、マトリックスを構成して
いる。複数本のワード線WL1 、WL2 、…、WLi
Xアドレスデコーダ1200に接続され行方向に配列さ
れている。また複数本のビット線BL1 、BL2、…、
BLj はYゲート1300に接続され列方向に配列され
ている。
【0008】各ワード線とビット線との交差部には各メ
モリトランジスタQ11、Q12、…、Qijが配置さ
れている。各メモリトランジスタのドレインは各ビット
線に接続されている。各メモリトランジスタのコントロ
ールゲートは各ワード線に接続されている。メモリトラ
ンジスタのソースは各ソース線S1 、S2 、…、Si
接続されている。同一行に属するメモリトランジスタの
ソース線は相互に接続されている。
【0009】次に、従来のフラッシュメモリを構成する
メモリトランジスタの構造について説明する。
【0010】図40は従来のNOR型のフラッシュメモ
リのメモリマトリックス1100の概略構成を示す部分
平面図である。また、図41は、図40のD−D′線に
沿う断面図である。
【0011】主に図41を参照して、p型のシリコン基
板1001の主表面にはドレイン拡散領域1013とソ
ース拡散領域1012とが所定の間隔を隔ててチャネル
領域1002を挟むように形成されている。チャネル領
域1002上には膜厚100Å程度の薄い酸化膜100
3を介してフローティングゲート電極1004が形成さ
れている。フローティングゲート電極1004上に層間
絶縁膜1005を介してコントロールゲート電極100
6が形成されている。このフローティングゲート電極1
004とコントロールゲート電極1006とは不純物が
導入された多結晶シリコン(以下、ドープトポリシリコ
ンと称する)によって形成されている。p型のシリコン
基板1001、フローティングゲート電極1004およ
びコントロールゲート電極1006を覆うように熱酸化
膜1051が形成されている。またフローティングゲー
ト電極1004およびコントロールゲート電極1006
を覆うように酸化膜などからなるスムースコート膜10
08が形成されている。
【0012】スムースコート膜1008にはソース拡散
領域1012の一部表面に達するコンタクトホール10
09が形成されている。このコンタクトホール1009
を通じてソース拡散領域1012と電気的に接続するよ
うにスムースコート膜1008上にビット線1052が
延在して形成されている。
【0013】主に図40を参照して、複数のワード線1
006と複数のビット線1052とが互いに直交するよ
うに配置されている。ここで、ワード線1006は複数
個のコントロールゲート電極1006と一体化されてい
る。ワード線1006とビット線1052との交差部に
おいて、コントロールゲート電極1006の下部にはフ
ローティングゲート電極1004が形成されている。フ
ローティングゲート電極1004の隣り合う2列にまた
がる各列ごとにはLOCOS(Local Oxidation of Sil
icon)酸化膜1053が形成されている。
【0014】次に、図42を参照して、チャネルホット
エレクトロンを利用したNOR型のフラッシュメモリの
書込動作について説明する。ドレイン拡散領域1013
に4〜6V程度の電圧VD1、コントロールゲート電極1
006に10〜15V程度の電圧VG1が印加される。こ
の電圧VD1、VG1の印加によって、ドレイン拡散領域1
013と酸化膜1003との近傍で多くの高エネルギ電
子が発生する。この電子の一部はフローティングゲート
電極1004に注入される。このようにしてフローティ
ングゲート電極1004に電子の蓄積が行なわれると、
メモリトランジスタのしきい値電圧VTHが高くなる。こ
のしきい値電圧VTHが所定の値より高くなった状態が書
込まれた状態であり、“0”の状態と呼ばれる。
【0015】次に、図43を参照して、F−N(Fowler
-Nordheim )トンネル現象を利用した消去動作について
説明する。ソース拡散領域1012に10〜12V程度
の電圧Vs が印加され、コントロールゲート電極100
6は接地電位とされ、ドレイン拡散領域1013はフロ
ーティング状態に保持される。ソース拡散領域1012
に印加された電圧VS による電界によって、フローティ
ングゲート電極1004内の電子は薄い酸化膜1003
をF−Nトンネル現象によって通過する。このようにし
てフローティングゲート電極1004内の電子が引き抜
かれることにより、メモリトランジスタのしきい値電圧
THが低くなる。このしきい値電圧が所定の値よりも低
くなった状態が消去された状態であり、“1”の状態と
呼ばれる。
【0016】さらに、読出動作においては、図41にお
いて、コントロールゲート電極1006に5V程度の電
圧VG2、ドレイン拡散領域1013に1〜2V程度の電
圧V D2が印加される。このとき、メモリトランジスタの
チャネル領域に電流が流れるかどうか、すなわちメモリ
トランジスタがON状態かOFF状態かによって上記し
た“1”、“0”の判定が行なわれる。これにより情報
の読出が行なわれる。このようなフラッシュメモリにお
いては、動作時に上述したような高電圧が必要となる。
そのため、通常の読出に用いる電源電圧とは別に消去に
用いる高電圧系の電源が必要になる場合が多かった。ま
た、DINOR(Divided-Bit Line NOR)型のフラッシ
ュメモリで同様の問題があった。
【0017】このような問題を解決するため、注入ゲー
トを用いたEEPROMが特開昭59−58868号公
報で提案されている。
【0018】図44は、上記公報により示される注入ゲ
ートを用いたNOR型のEEPROMの断面図である。
図44を参照して、半導体基板2001には、基板と反
対の導電型の拡散層であるソース2002およびドレイ
ン2003が形成されている。半導体基板2001と反
対の導電型の不純物をイオン注入で打込むことによりチ
ャネル2004が形成されている。チャネル2004
は、フローティングゲート2006に蓄積キャリアのな
い場合にトランジスタのソースドレイン間を導通させる
役割を果たしている。制御ゲート2008とフローティ
ングゲート2006は薄い絶縁膜2007を通じて容量
結合している。注入ゲート2008′と、フローティン
グゲート2006は薄い絶縁膜2013を通じて容量結
合している。酸化膜2007の厚さは約100〜500
Å程度であり、酸化膜2013の厚さは100Å以下で
ある。
【0019】このように構成されたEEPROMにおい
ては、消去動作の際には、注入ゲート2013に正電圧
を印加することにより電子がフローティングゲート20
06から注入ゲート2008′にトンネルし、蓄積キャ
リアが消失して“0”状態になる。
【0020】しかしながら、上述のようなEEPROM
においては、注入ゲート下の酸化膜が薄いため、消去動
作は行ないやすいが、この酸化膜からリーク電流が発生
しやすいという問題があった。また、DINOR型のフ
ラッシュメモリでも同様の問題がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解決するた
めに、本発明者らは、以下で示すEEPROMを提案し
ている。図45は、本発明者らが提案するEEPROM
の断面図である。図45を参照して、シリコン基板30
01上に互いに距離を隔てて分離酸化膜3002が形成
されている。分離酸化膜3002の間には活性領域が形
成され、活性領域にはゲート酸化膜3003が形成され
る。ゲート酸化膜3003上にはドープトポリシリコン
からなるフローティングゲート電極3004が形成され
る。フローティングゲート電極3004は分離酸化膜3
002により互いに分離される。フローティングゲート
電極3004上にはゲート酸化膜3005a、シリコン
窒化膜3005b、ゲート酸化膜3005cからなる層
間絶縁膜3005が形成される。層間絶縁膜3005の
上で、フローティングゲート電極3004の間で、さら
に分離酸化膜3002上にはフローティングゲート電極
3004に蓄積した電子を引抜くための消去電極300
9が形成されている。消去電極3009表面には層間絶
縁膜3010が形成される。消去電極3009と層間絶
縁膜3005および3010を覆うようにコントロール
ゲート電極3006が形成される。コントロールゲート
電極3006は、ドープトポリシリコン層3006aと
タングステンシリサイドやモリブデンシリサイドからな
るシリサイド層3006bからなる。
【0022】このようなEEPROMにおいては、層間
絶縁膜3005が3層構造となっているため、NOR型
として使用する場合にはリーク電流は発生しにくいが、
逆にフローティングゲート電極3004に蓄積した電子
を消去電極3009が引抜きにくくなるという問題があ
った。また、DINOR型の場合は、消去の際、消去電
極3009がフローティングゲート電極3004に電子
を注入しにくい。つまり、データが揮発しないようにす
れば、消去のための電子の引抜きや注入が困難となり、
電子の引抜きや注入をしやすくすればリーク電流が発生
しやすくなりデータが揮発しやすいという問題があっ
た。
【0023】そこで、この発明は、上述のような問題を
解決するためになされたものであり、電子の引抜きまた
は注入が容易でありかつリーク電流の発生を抑制でき、
データが揮発しにくい不揮発性半導体記憶装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明に従った不揮発
性半導体記憶装置は、半導体基板と、フローティングゲ
ート電極と、コントロールゲート電極と、消去電極とを
備える。フローティングゲート電極は半導体基板上に第
1の絶縁膜を介在させて形成される。コントロールゲー
ト電極はフローティングゲート電極の一部分の上に第2
の絶縁膜を介在させて形成される。消去電極はフローテ
ィングゲート電極の他の部分の上に第3の絶縁膜を介在
させて形成される。第3の絶縁膜はシリコン窒化膜とシ
リコン酸化膜とを含む。
【0025】このように構成された不揮発性半導体記憶
装置においては、消去電極はフローティングゲート電極
上に第3の絶縁膜を介在させて形成される。第3の絶縁
膜は、正孔に対しては絶縁膜とならず電子に対しては絶
縁膜となるシリコン窒化膜と、正孔および電子のいずれ
に対しても絶縁膜となるシリコン酸化膜を含む。したが
って、シリコン窒化膜に正の電位を与えた場合には、正
孔はシリコン窒化膜を通過するため、シリコン酸化膜だ
けが絶縁膜の働きをする。そのため、シリコン酸化膜を
介してトンネル現象が起こりやすくなり、フローティン
グゲート電極から電子を引抜くことまたはフローティン
グゲート電極へ電子を注入することが容易となる。一
方、フローティングゲート電極に電子が蓄積された状態
では、シリコン窒化膜に正の電位を与えなければシリコ
ン窒化膜には多くの正孔が存在しないため、シリコン窒
化膜とシリコン酸化膜の双方が絶縁膜となる。そのた
め、リーク電流の発生を抑制でき、データが揮発しにく
くなる。
【0026】この発明の1つの局面に従った不揮発性半
導体記憶装置では、フローティングゲート電極上にシリ
コン酸化膜が形成され、シリコン酸化膜上にシリコン窒
化膜が形成され、シリコン窒化膜上に消去電極が形成さ
れる。この場合、消去電極を正の電位とすれば、シリコ
ン窒化膜も正の電位となり、シリコン窒化膜内に正孔が
多数存在するようになる。そのため、この正孔がシリコ
ン窒化膜内を通過するためシリコン窒化膜の絶縁性が低
下する。その結果、シリコン酸化膜だけが絶縁膜とな
り、フローティングゲート電極内の電子がトンネル現象
によりシリコン酸化膜を介して消去電極へ引抜かれやす
くなる。その結果、NOR型の消去動作が容易となる。
一方、フローティングゲート電極に電子が保持された状
態においては、シリコン窒化膜上の消去電極に正の電位
を与えなければ、シリコン窒化膜内には正孔が多く存在
しないため、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜の双方が
絶縁膜となる。そのため、フローティングゲート内の電
子が外部へ流出することがなく、データが揮発しにくく
なる。
【0027】また、この発明の別の局面に従った不揮発
性半導体記憶装置では、フローティングゲート電極上に
シリコン窒化膜が形成され、シリコン窒化膜上にシリコ
ン酸化膜が形成され、シリコン酸化膜上に消去電極が形
成される。この場合、フローティングゲート電極に正の
電位を与えるとシリコン窒化膜に正孔が多数存在するよ
うになり、この正孔がシリコン窒化膜内を通過する。そ
のため、シリコン窒化膜の絶縁性が低下し、シリコン酸
化膜だけが絶縁膜となる。その結果、消去電極内の電子
がトンネル現象によりシリコン酸化膜を介してフローテ
ィングゲート電極に注入されやすくなる。その結果、D
INOR型の消去動作が容易となる。一方、フローティ
ングゲート電極が電子を保持した状態では、シリコン窒
化膜には負の電位が与えられることになり、シリコン窒
化膜内には正孔が存在しにくくなる。そのため、シリコ
ン窒化膜とシリコン酸化膜の双方が絶縁膜となり、フロ
ーティングゲート内の電子が外部に流出することがな
い。その結果、データが揮発しにくくなる。
【0028】また、第2の絶縁膜は、第1のシリコン酸
化膜と、第1のシリコン酸化膜上に形成されたシリコン
窒化膜と、シリコン窒化膜上に形成された第2のシリコ
ン酸化膜とを含み、第3の絶縁膜は、フローティングゲ
ート電極上に形成された第1のシリコン酸化膜と、第1
のシリコン酸化膜上に形成されたシリコン窒化膜とを含
むことが好ましい。この場合、第2の絶縁膜と第3の絶
縁膜は、ともに第1のシリコン酸化膜とその第1のシリ
コン酸化膜上に形成されたシリコン窒化膜より構成され
るため、第2の絶縁膜と第3の絶縁膜とを同一工程で製
造することができる。その結果、製造工程が少なくな
る。
【0029】また、第2の絶縁膜は、第1のシリコン酸
化膜と、第1のシリコン酸化膜上に形成されたシリコン
窒化膜と、シリコン窒化膜上に形成された第2のシリコ
ン酸化膜とを含み、第3の絶縁膜は、フローティングゲ
ート電極上に形成されたシリコン窒化膜と、シリコン窒
化膜上に形成された第2のシリコン酸化膜とを含むこと
が好ましい。この場合、第2の絶縁膜と第3の絶縁膜は
ともにシリコン窒化膜とシリコン窒化膜上に形成された
第2のシリコン酸化膜とを含むため、同一の工程で第2
の絶縁膜と第3の絶縁膜とを製造することができる。そ
のため、製造工程が少なくなる。
【0030】また、不揮発性半導体記憶装置は、メモリ
セルを分離するための分離酸化膜をさらに備え、消去電
極は、分離酸化膜上に形成されていることが好ましい。
【0031】また、不揮発性半導体記憶装置は、複数の
フローティングゲート電極を備え、隣り合うフローティ
ングゲート電極の間に消去電極が配置されていることが
好ましい。
【0032】また、消去電極上にコントロールゲート電
極が形成されていることが好ましい。
【0033】この発明に従った不揮発性半導体記憶装置
の製造方法は、半導体基板の上に第1の絶縁膜を介在さ
せてフローティングゲート電極を形成する工程と、フロ
ーティングゲート電極上に第1のシリコン酸化膜とシリ
コン窒化膜と第2のシリコン酸化膜とを順に積層する工
程と、フローティングゲート電極と対向する第2のシリ
コン酸化膜の一部分を除去する工程と、第2のシリコン
酸化膜が除去された部分に位置するシリコン窒化膜の上
に消去電極を形成する工程と、第2のシリコン酸化膜の
上にコントロールゲート電極を形成する工程とを備え
る。
【0034】このように構成された不揮発性半導体記憶
装置の製造方法においては、フローティングゲート電極
とコントロールゲート電極の間に第1のシリコン酸化膜
とシリコン窒化膜とを形成するのと同時にフローティン
グゲート電極と消去電極の間に第1のシリコン酸化膜と
シリコン窒化膜とを形成するため、不揮発性半導体記憶
装置を簡単な工程で製造することができる。また、フロ
ーティングゲート電極上にシリコン酸化膜が形成され、
シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜が形成され、シリコ
ン窒化膜上に消去電極が形成されるため、フローティン
グゲート電極から電子を引抜きやすく、さらにデータが
揮発しにくいNOR型不揮発性半導体記憶装置を提供す
ることができる。
【0035】この発明の別の局面に従った不揮発性半導
体記憶装置の製造方法は、半導体基板の上に第1の絶縁
膜を介在させてフローティングゲート電極を形成する工
程と、フローティングゲート電極の一部分の上に第1の
シリコン酸化膜を形成する工程と、第1のシリコン酸化
膜とフローティングゲート電極の他の部分との上にシリ
コン窒化膜を形成する工程と、シリコン窒化膜の上に第
2のシリコン酸化膜を形成する工程と、第2のシリコン
酸化膜の上に消去電極を形成する工程と、第2のシリコ
ン酸化膜の上にコントロールゲート電極を形成する工程
とを備える。
【0036】このように構成された不揮発性半導体記憶
装置の製造方法においては、フローティングゲート電極
とコントロールゲート電極との間にシリコン窒化膜と第
2のシリコン酸化膜とを形成するのと同時に、フローテ
ィングゲート電極と消去電極の間にシリコン窒化膜と第
2のシリコン酸化膜とを同時に形成できるため、簡単な
工程で不揮発性半導体記憶装置を製造することができ
る。また、フローティングゲート電極上にシリコン窒化
膜が形成され、シリコン窒化膜上に第2のシリコン酸化
膜が形成され、第2のシリコン酸化膜上に消去電極が形
成されるため、フローティングゲート電極へ電子を注入
しやすくさらにデータが揮発しにくいDINOR型の不
揮発性半導体記憶装置を提供することができる。
【0037】また、フローティングゲート電極を形成す
る工程と第1のシリコン酸化膜を形成する工程は、第1
の絶縁膜の上に導電膜とシリコン酸化膜とを積層した後
導電膜とシリコン酸化膜とを選択的に除去してフローテ
ィングゲート電極と第1のシリコン酸化膜を形成するこ
とを含むことが好ましい。この場合、フローティングゲ
ート電極を形成するのと同時に第1のシリコン酸化膜を
形成することができるため、製造工程をさらに削減する
ことができる。
【0038】また、フローティングゲート電極を形成す
る工程は、第1の絶縁膜の上に導電膜を形成し、導電膜
を選択的に除去することによりフローティングゲート電
極を形成してもよい。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0040】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1に従ったNOR型の不揮発性半導体記憶装置を
示す平面図である。図2は、図1中のII−II線に沿
って見た断面を示す図である。図3は、図1中のIII
−III線に沿って見た断面を示す図である。
【0041】図1〜図3を参照して、シリコン基板1上
には、厚さが5000Åで島状の分離酸化膜2が形成さ
れている。分離酸化膜2が存在しない領域が活性領域で
あり、活性領域には厚さが100Åのゲート酸化膜3が
形成されている。図3に示すように、ゲート酸化膜3の
両側には、ソース領域7とドレイン領域8が形成されて
おり、これらはいずれもシリコン基板1に不純物イオン
を注入して形成されたものである。
【0042】ゲート酸化膜3上には厚さが1000Åで
ドープトポリシリコンからなるフローティングゲート電
極4が形成されている。フローティングゲート電極4は
活性領域上と分離酸化膜2上に形成される。フローティ
ングゲート電極4の上には、厚さ100Åのシリコン酸
化膜5a、厚さ100Åシリコン窒化膜5b、厚さ10
0Åのシリコン酸化膜5cからなる層間絶縁膜5が形成
される。
【0043】分離酸化膜2の上でありかつフローティン
グゲート4の間には、図1中の横方向に延びる、ドープ
トポリシリコンからなる消去電極9が形成される。消去
電極9とフローティングゲート4電極との間には、シリ
コン酸化膜5aと、シリコン窒化膜5bと、自然酸化膜
5d(図2および3には図示せず)が存在する。消去電
極9は、その端部でアルミ配線(図示せず)と接続され
る。消去電極9の表面には、シリコン酸化膜からなる層
間絶縁膜10が形成される。
【0044】消去電極9の延びる方向と直交する方向に
はコントロールゲート電極6が形成される。コントロー
ルゲート電極6は、厚さが1000Åのドープトポリシ
リコンからなるポリシリコン層6aと、厚さが1000
Åのタングステンシリサイドやモリブデンシリサイドか
らなるシリサイド層6bを積層したものである。
【0045】コントロールゲート電極6とフローティン
グゲート電極4との間には、層間絶縁膜5が存在する。
コントロールゲート電極6の延びる方向と直交する方向
にビット線91が延び、ビット線91は、コンタクトホ
ール96によりドレイン領域7と接続される。
【0046】図4は、図2および3で示すフローティン
グゲート電極と消去電極との間に電圧を印加した際の電
圧と電流の特性を示すグラフである。図4中の+で示す
線は、消去電極9を正の電位、フローティングゲート電
極4を負の電位としたときの特性、−は、消去電極9を
負の電位、フローティングゲート電極4を正の電位とし
たときの特性を示す。図4で示すように、消去電極9と
フローティングゲート電極4に流れる電流値は、どちら
の電極に正の電位を与えるかによって異なり、消去電極
9に正の電位を与えた方が消去電極9に負の電位を与え
た場合よりも流れる電流値は大きくなる。
【0047】図5は、消去電極9に正の電位を与えた状
態での電気伝導モデルを示す図である。図5に示すよう
に、消去電極9に正の電位を与えると消去電極9と層間
絶縁膜5との界面に正孔が集積する。層間絶縁膜5の最
上層には、シリコン窒化膜5bが酸化されて生成した厚
さ10Å以下の自然酸化膜5dが存在するが、この自然
酸化膜5dは極めて薄いために、直接トンネリングを起
こし、正孔がシリコン窒化膜5bに注入される。シリコ
ン窒化膜5bは、電子に対しては絶縁膜として機能する
が、正孔に対しては完全な絶縁膜としては機能せず、Po
ole-Frenkel 伝導機構によりシリコン窒化膜5bとシリ
コン酸化膜5aとの界面まで正孔が移動する。このシリ
コン窒化膜5bとシリコン酸化膜5aの界面の正孔とシ
リコン酸化膜5aをトンネリングしてきた電子とが結合
することにより再結合電流が流れる。そのため、消去電
極9に正の電位を与え、フローティングゲート電極4に
負の電位を与えれば、電流が流れやすくなる。
【0048】図6は、消去電極に負の電位を与え、フロ
ーティングゲート電極に正の電位を与えた状態での電気
伝導モデルを示す図である。図6に示すように、消去電
極に負の電位を印加すれば、電子は自然酸化膜5dと消
去電極9との界面に蓄積され、正孔はシリコン酸化膜5
aとフローティングゲート電極4の界面に蓄積され、層
間絶縁膜5の全体を電子がトンネリングする必要があ
る。そのため、図5で示す場合に比べて、層間絶縁膜5
を流れる電流値は小さくなる。つまり、消去電極9に負
の電位を与え、フローティングゲート電極4に正の電位
を与えれば、電流が流れにくいということになる。
【0049】図7は、図2で示す不揮発性半導体記憶装
置において、フローティングゲート電極からの電子の引
抜きを行なう際の導電機構を模式的に示す図である。図
7を参照して、フローティングゲート電極4から電子を
引抜く際には、消去電極9にVの電圧を印加し、シリコ
ン基板1とコントロールゲート電極6とソース領域7と
ドレイン領域8を接地電位とする。これにより、消去電
極9と自然酸化膜5dとの間に正孔が集まり、この正孔
がシリコン窒化膜5bとシリコン酸化膜5aの界面まで
移動する。この正孔とフローティングゲート電極4内の
電子が再結合することにより、フローティングゲート電
極4内の電子が引抜かれる。
【0050】図8は、フローティングゲート電極に電荷
が蓄積された状態を示す模式図である。図8を参照し
て、フローティングゲート電極4に電荷が蓄積されてお
り、これを保持する場合には、消去電極9の電位をフロ
ーティングとする。消去電極9内には、あまり多くの正
孔は存在しない。そのため、正孔がシリコン酸化膜5a
とシリコン窒化膜5bとの界面に集積することがないた
め、フローティングゲート電極4内の電子が外部へ漏れ
にくくなり、データが揮発しにくくなる。また、図2よ
り、シリコン窒化膜5bと消去電極9とが接する面積が
小さいため、データの揮発が小さくなる。
【0051】以上のように構成されたこの発明の実施の
形態1に従った不揮発性半導体記憶装置においては、図
7で示すように、低い電圧で容易に電子の引抜きを行な
うことができる。さらに、図8で示すように、電荷が一
旦フローティングゲート電極4に保持されれば、データ
が揮発しにくくなる。
【0052】(実施の形態2)実施の形態2では、図2
で示す不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説明
する。図9〜図13は、図2で示す不揮発性半導体記憶
装置の製造工程を示す図である。
【0053】図9を参照して、シリコン基板1上にLO
COS法により厚さ5000Åの分離酸化膜2を形成す
る。分離酸化膜2が存在しない領域(活性領域)におい
て、シリコン基板1の表面の自然酸化膜をフッ酸(H
F)溶液を使って除去する。シリコン基板1の表面に熱
酸化法により厚さ100Åのゲート酸化膜3を形成す
る。
【0054】図10を参照して、ゲート酸化膜3上にC
VD(Chemical Vapor Deposition)法により、厚さ1
000Åのドープトポリシリコン膜を形成する。ドープ
トポリシリコン膜を所定の形状にパターニングする。こ
れにより、フローティングゲート電極4を形成する。
【0055】図11を参照して、熱酸化法により厚さ1
00Åのシリコン酸化膜5aを形成する。CVD法によ
りシリコン酸化膜5a上に厚さ100Åのシリコン窒化
膜5bを形成する。シリコン窒化膜5b上にCVD法に
より厚さ100Åのシリコン酸化膜5cを形成する。こ
れにより、層間絶縁膜5が完成する。
【0056】図12を参照して、フォトリソグラフィ工
程により、シリコン酸化膜5cを所定の形状にパターニ
ングする。これにより、フローティングゲート電極4の
上面に対向する部分の一部と、フローティングゲート電
極4の側面に対向する部分において、シリコン酸化膜5
cが除去される。
【0057】図13を参照して、厚さ1500Åのドー
プトポリシリコン膜をシリコン基板1上にCVD法によ
り堆積する。このドープトポリシリコン膜をフォトリソ
グラフィ工程により、所定の形状にパターニングするこ
とにより、分離酸化膜2の上でありかつフローティング
ゲート電極4の間に消去電極9を形成する。
【0058】図2を参照して、消去電極9上に厚さ50
0Åの層間絶縁膜10を形成する。消去電極9とシリコ
ン酸化膜5cを覆うようにCVD法により厚さ1000
Åのドープトポリシリコン層を堆積する。ドープトポリ
シリコン層上にスパッタ法により厚さ1000Åのタン
グステンシリサイドまたはモリブデンシリサイドからな
るシリサイド層を形成する。ドープトポリシリコン層と
シリサイド層とを所定の形状にパターニングすることに
より、ドープトポリシリコン層6aとシリサイド層6b
からなるコントロールゲート電極6を形成する。コント
ロールゲート電極6の下の層間絶縁膜10とフローティ
ングゲート電極4をコントロールゲート電極6をマスク
としてCHF3 、CF4 ガス等によりエッチングする。
最後に、シリコン基板1がコントロールゲート電極6な
どと接続する配線とコンタクトホールを形成し、最終保
護膜(図示せず)を堆積することにより図2で示す不揮
発性半導体記憶装置が完成する。
【0059】このような方法により製造される不揮発性
半導体記憶装置は、図2で示す構造のものであるため、
フローティングゲート電極からの電子の引抜きが容易で
かつデータの揮発が少ないものとなる。また、層間絶縁
膜5を利用して、フローティングゲート電極4と消去電
極9との間の絶縁膜を形成するため、製造工程が大幅に
増えることがない。
【0060】(実施の形態3)図14は、この発明の実
施の形態3に従った不揮発性半導体記憶装置の断面図で
ある。図2で示す不揮発性半導体記憶装置では、フロー
ティングゲート電極4の上面の一部と側面の上にシリコ
ン酸化膜5aが形成され、シリコン酸化膜5a上にシリ
コン窒化膜5bが形成され、シリコン窒化膜5b上に消
去電極9が形成されていたのに対し、図14で示す不揮
発性半導体記憶装置では、フローティングゲート電極4
の上面の一部と側面の上にシリコン窒化膜5bが形成さ
れ、シリコン窒化膜5b上にシリコン酸化膜5cが形成
され、シリコン酸化膜5c上に消去電極9が形成されて
いる。図14中のA−A線に沿ってみた断面は図3で示
すものと同様である。
【0061】図14で示す不揮発性半導体記憶装置は、
DINOR(Divided-BIT Line NOR)型である。ここ
で、DINOR型の不揮発性半導体記憶装置について説
明する。
【0062】図15は、DINOR型の不揮発性半導体
記憶装置の動作を説明するための模式図である。図15
の(a)および(b)は、それぞれ、書込動作と消去動
作を示す。図15において、高濃度のn型の不純物領域
であるドレイン領域102がシリコン基板108のpウ
ェルに形成されている。ドレイン領域102の周囲には
低濃度のn型不純物領域102eが形成されている。シ
リコン基板108のpウェルには高濃度のn型の不純物
領域であるソース領域103が形成されている。ソース
領域103の周囲には低濃度のn型不純物領域103e
が形成されている。ドレイン領域102とソース領域1
03とに挟まれた領域においては、シリコン基板108
上にゲート酸化膜104が形成される。ゲート酸化膜1
04上にフローティングゲート電極105が形成され、
フローティングゲート電極105上には絶縁膜を介して
コントロールゲート電極106が形成される。
【0063】書込時には、図15の(a)で示すよう
に、ドレイン領域102に正電圧(たとえば5V)を印
加し、コントロールゲート106に負電圧(たとえば−
10V)を印加し、ソース領域103をフローティング
状態にし、シリコン基板108のpウェルに0Vを印加
する。それにより、フローティングゲート電極105と
ドレイン領域102との間に高電界が発生し、トンネル
現象によりフローティングゲート電極105からドレイ
ン領域102に電子が放出される。その結果、メモリセ
ルのしきい値電圧が下降する。
【0064】消去時には、図15の(b)に示すよう
に、ドレイン領域102をフローティング状態にし、コ
ントロールゲート電極106に高電圧(たとえば10
V)を印加し、ソース領域103に負荷電圧(たとえば
−5V)を印加し、シリコン基板108のpウェルに負
電圧(たとえば−5V)を印加する。これにより、コン
トロールゲート電極106とpウェルとの間に高電圧
(この場合15V)が印加され、高電界が発生する。そ
の結果、トンネル現象によりフローティングゲート電極
105に電子が注入され、メモリセルのしきい値電圧が
上昇する。次に、図14で示す不揮発性半導体記憶装置
の消去動作について説明する。図16は、図19で示す
不揮発性半導体記憶装置の消去動作の際の導電機構を説
明するための図である。図16を参照して、消去の際に
は、コントロールゲート電極6に正の電位(たとえば1
0V)が印加される。また、消去電極9には負の電位
(たとえば−10V)が印加される。シリコン基板1、
ソース領域7、ドレイン領域8は、0V、0V、0Vと
される。その結果、フローティングゲート電極4内の正
孔がシリコン窒化膜5bを通過して、シリコン窒化膜5
bとシリコン酸化膜5cとの界面まで移動する。一方、
消去電極9内の電子は、消去電極9とシリコン酸化膜5
cとの界面まで移動し、シリコン酸化膜5cとシリコン
窒化膜5bの界面にある正孔と結合することにより再結
合電流が流れる。その結果、フローティングゲート電極
4に電子が注入される。
【0065】図17は、図14で示す不揮発性半導体記
憶装置に電荷が保持された状態を示す図である。図17
を参照して、フローティングゲート電極4に電子が保持
された状態では、フローティングゲート電極4が負の電
位となる。また、消去電極9はフローティングとされ
る。これにより、消去電極9には、正孔があまり存在し
ないため、正孔がシリコン窒化膜5b内を移動すること
がない。その結果、シリコン窒化膜5bとシリコン酸化
膜5cが絶縁膜の働きをするため、フローティングゲー
ト電極4に蓄積された電子が外部に流出しにくい。その
結果、データが揮発しにくくなる。
【0066】最後に、書込の際には、図15の(a)で
示したように、シリコン基板1に、たとえば0V、ドレ
イン領域8に、たとえば5V、コントロールゲート電極
6に、たとえば−10Vを印加することにより、トンネ
ル現象を利用してフローティングゲート電極4からドレ
イン領域8へ電子を移動させる。
【0067】このように構成された不揮発性半導体記憶
装置においては、DINOR型の不揮発性半導体記憶装
置の消去時、すなわち、フローティングゲート電極に電
子を注入する際には、シリコン窒化膜5bが絶縁膜とし
て機能しないため、低い電位で容易に消去を行なうこと
が可能となる。また、電荷を保持した状態では、図17
で示すように、シリコン窒化膜5bとシリコン酸化膜5
cの双方が絶縁膜として働くため、フローティングゲー
ト電極4に蓄積された電子が外部へ漏れるのが抑制さ
れ、データが揮発しにくくなる。
【0068】図18は、不揮発性半導体記憶装置の回路
図であり、(a)は、従来の不揮発性半導体記憶装置の
回路図であり、(b)は図14で示す不揮発性半導体記
憶装置の回路図である。まず、図18の(a)で示す従
来の不揮発性半導体記憶装置において、コントロールゲ
ート電極6とフローティングゲート電極4の間には容量
2 のキャパシタが形成され、キャパシタの一方の電極
には+Q2 の電荷が蓄えられ、他方の電極には−Q2
電荷が蓄えられる。フローティングゲート電極4とシリ
コン基板1との間には、容量がC1 のキャパシタが形成
され、キャパシタの一方の電極には+Q1 の電荷が蓄え
られ、他方の電極には−Q1 の電荷が蓄えられる。この
キャパシタの電極間の距離をt1 とする。このような回
路において、シリコン基板1の電位をVS 、フローティ
ングゲート電極4の電位をVF 、コントロールゲート電
極6の電位をVC 、シリコン基板1とフローティングゲ
ート電極4との間の電界をE1 とすると、これらの間に
は、以下の関係が成り立つ。
【0069】
【数1】
【0070】Q1 −Q2 =Qとおくと、Qは、フローテ
ィングゲート電極4に蓄積される電荷を示し、上式は以
下のように変形できる。
【0071】
【数2】
【0072】シリコン基板1からフローティングゲート
電極4への電子の注入効率を向上させるためには、フロ
ーティングゲート電極4とシリコン基板1との間の電界
1を大きくする必要があるが、上式より、E1 を大き
くするためには、C2 /(C 1 +C2 )を大きくする必
要がある。ここで、通常、C2 /(C1 +C2 )は0.
5〜0.6程度である。
【0073】一方、図18の(b)では、コントロール
ゲート電極6とフローティングゲート電極4との間には
容量C2 のコンデンサが形成され、一方の電極には+Q
2 の電荷が蓄えられ、他方の電極には、−Q2 の電荷が
蓄えられている。フローティングゲート電極4とシリコ
ン基板1との間には容量がC1 のコンデンサが形成さ
れ、一方の電極には−Q1 の電荷が蓄えられ、他方の電
極には+Q1 の電荷が蓄えられる。フローティングゲー
ト電極4と消去電極9との間には、容量C3 のコンデン
サが形成され、一方の電極には+Q3 の電荷が蓄えら
れ、他方の電極には−Q3 の電荷が蓄えられる。このコ
ンデサの電極間の距離をt2 とする。シリコン基板1の
電位をVS 、フローティングゲート電極4の電位を
F 、コントロールゲート電極6の電位をVC 、消去電
極9の電位をVE 、フローティングゲート電極4と消去
電極9との間の電界E2 とすると、これらの間には、以
下の関係が成り立つ。
【0074】
【数3】
【0075】−Q1 −Q2 +Q3 =Qとおくと、Qはフ
ローティングゲートに蓄えられる電荷を示し、上式は以
下のように変形できる。
【0076】
【数4】
【0077】VS =VC =Vとおくと、上式は以下のよ
うに変形できる。
【0078】
【数5】
【0079】この式より、フローティングゲート電極4
上の電子の注入効率を向上させるためには、フローティ
ングゲート電極4と消去電極9との間の電界E2 を大き
くする必要があるが、上式より、E2 を大きくするため
には、(C1 +C2 )/(C 1 +C2 +C3 )を大きく
する必要がある。ここで、図4から明らかなように、フ
ローティングゲート電極4と消去電極9との対向面積
は、シリコン基板1とフローティングゲート電極4との
対向面積やフローティングゲート電極4とコントロール
ゲート電極6との対向面積に比べて小さい。そのため、
3 はC1 やC2に比べて十分小さくなるため、(C1
+C2 )/(C1 +C2 +C3 )は1に近くなる。その
結果、図18の(a)で示す従来の不揮発性半導体記憶
装置に比べて、フローティングゲート電極4への電子の
注入がしやすくなるという効果がある。なお、この実施
の形態で示した印加電圧は、あくまで例示である。
【0080】(実施の形態4)実施の形態4では、実施
の形態3で示したDINOR型の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法について説明する。図19〜図22は、図
14で示す不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断
面図である。
【0081】図19を参照して、シリコン基板1上にL
OCOS法により厚さが5000Åの分離酸化膜2を形
成する。分離酸化膜2が存在しない活性領域において、
シリコン基板1の表面の自然酸化膜を除去し、熱酸化法
により厚さ100Åのゲート酸化膜3を形成する。
【0082】図20を参照して、シリコン基板1上にC
VD法により厚さ1000Åのドープトポリシリコン層
を堆積する。このドープトポリシリコン層を所定の形状
にパターニングすることにより、フローティングゲート
電極4を形成する。熱酸化法によりフローティングゲー
ト電極4の表面に厚さ100Åのシリコン酸化膜を形成
する。このシリコン酸化膜を所定の形状にパターニング
することにより、シリコン酸化膜5aを形成する。
【0083】図21を参照して、CVD法により厚さ1
00Åのシリコン窒化膜5bを分離酸化膜2、フローテ
ィングゲート電極4およびシリコン酸化膜5aを覆うよ
うに形成する。シリコン窒化膜5b上に厚さ100Åの
シリコン酸化膜5cをCVD法により形成する。
【0084】図22を参照して、シリコン酸化膜5c上
にCVD法により厚さ1500Åのドープトポリシリコ
ン層を堆積する。ドープトポリシリコン層を所定の形状
にパターニングすることにより、消去ゲート電極9を形
成する。
【0085】図14を参照して、消去ゲート電極9上に
層間絶縁膜10を形成する。層間絶縁膜10と、シリコ
ン酸化膜5cの上に厚さ1000Åのドープトポリシリ
コン層を堆積し、ドープトポリシリコン層上にスパッタ
法により厚さ1000Åのタングステンシリサイドやモ
リブデンシリサイドからなるシリサイド層を堆積する。
シリサイド層とドープトポリシリコン層を所定の形状に
パターニングすることにより、ドープトポリシリコン層
6aとシリサイド層6bからなるコントロールゲート電
極6を形成する。コントロールゲート電極6の下の層間
絶縁膜5とフローティングゲート電極4を、コントロー
ルゲート電極6をマスクとしてCHF3、CF4 ガス等
によりエッチングする。最後に、シリコン基板1、コン
トロールゲート電極6および消去電極9と接続するため
の配線層を形成し、最終保護膜を堆積することにより、
不揮発性半導体記憶装置が完成する。
【0086】以上に示した不揮発性半導体記憶装置の製
造方法においては、簡単な工程で消去効率が優れたDI
NOR型の不揮発性半導体記憶装置を製造することがで
きる。
【0087】(実施の形態5)図23は、この発明の実
施の形態5に従った不揮発性半導体記憶装置を示す断面
図である。図14で示す不揮発性半導体記憶装置では、
フローティングゲート電極4の上面の一部分でもシリコ
ン窒化膜5bとフローティングゲート電極4が接してい
たが、図23で示す不揮発性半導体記憶装置では、フロ
ーティングゲート電極4の上面ではフローティングゲー
ト電極4とシリコン窒化膜が接していない。それ以外の
点に関しては、図23で示す不揮発性半導体記憶装置
は、図14で示すものと同様の構成である。このような
不揮発性半導体記憶装置においても、実施の形態3で示
したものと同様の効果がある。
【0088】(実施の形態6)実施の形態6では、図2
3で示す不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説
明する。図24〜図27は、図23で示す不揮発性半導
体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【0089】図24を参照して、シリコン基板1の表面
にLOCOS法により厚さ5000Åの分離酸化膜2を
形成する。分離酸化膜2が形成されない活性領域におい
て、シリコン基板1の表面の自然酸化膜を除去し、活性
領域において熱酸化法により厚さ100Åのゲート酸化
膜3を形成する。
【0090】図25を参照して、シリコン基板1の表面
にCVD法により厚さ1000Åのドープトポリシリコ
ン層を堆積する。ドープトポリシリコン層の表面に、熱
酸化法により厚さ100Åの熱酸化膜を形成する。熱酸
化膜とドープトポリシリコン層とをフォトリソグラフィ
工程によりパターニングすることにより、フローティン
グゲート電極4と、シリコン酸化膜5aを形成する。
【0091】図26を参照して、CVD法により、シリ
コン酸化膜5aと、フローティングゲート電極4の側面
と、分離酸化膜2とを覆うように、厚さ100Åのシリ
コン窒化膜5bを堆積する。シリコン窒化膜5b上にC
VD法により厚さ100Åのシリコン酸化膜5cを堆積
する。
【0092】図27を参照して、シリコン酸化膜5cを
覆うように、CVD法により厚さ1500Åのドープト
ポリシリコン層を堆積する。ドープトポリシリコン層を
所定の形状にパターニングすることにより、消去電極9
を形成する。
【0093】図23を参照して、消去電極9の表面に層
間絶縁膜10を堆積し、層間絶縁膜10とシリコン酸化
膜5cとを覆うようにCVD法により厚さ1000Åの
ドープトポリシリコン層を堆積する。ドープトポリシリ
コン層上にスパッタ法によりタングステンシリサイドま
たはモリブデンシリサイドからなる厚さ1000Åのシ
リサイド層を形成する。シリサイド層とドープトポリシ
リコン層とを所定の形状にパターニングすることによ
り、シリサイド層6bとドープトポリシリコン層6bか
らなるコントロールゲート電極6を形成する。最後に、
シリコン基板1やコントロールゲート電極6と接続され
る配線層を形成し、最終保護膜を堆積することにより図
23で示す不揮発性半導体記憶装置が完成する。
【0094】この方法に従えば、実施の形態4で示した
効果がある。また、フローティングゲート電極4とシリ
コン酸化膜5aとを重ねてパターニングするため、実施
の形態4に比べて少ない工程で製造できる。さらに、実
施の形態4では、シリコン酸化膜5aをパターニングす
る際には、フローティングゲート電極4の上の所定の部
分のみを残存させるようにパターニングする必要があっ
たが、実施の形態4に従えば、上述のような重ね合わせ
を考慮することなく、シリコン酸化膜5aをパターニン
グしたのと同様のパターンでフローティングゲート電極
4を形成できる。
【0095】(実施の形態7)図28は、この発明の実
施の形態7に従った不揮発性半導体記憶装置を示す断面
図である。図28を参照して、シリコン基板201上に
互いに間隔を隔てて複数の分離酸化膜202が形成され
ている。分離酸化膜202が形成されないシリコン基板
201の表面には、シリコン酸化膜203が形成されて
いる。それぞれの分離酸化膜202の直接上には、ドー
プトポリシリコンからなる消去電極209が形成されて
いる。消去電極209は紙面の手前側から奥側に向かっ
て延びている。消去電極209を覆うようにシリコン酸
化膜210とシリコン窒化膜211が形成されている。
ゲート酸化膜203と分離酸化膜202と、シリコン酸
化膜211とを覆うようにドープトポリシリコンからな
るフローティングゲート電極204が形成されている。
フローティングゲート電極204は、分離酸化膜202
により互いに分離されている。フローティングゲート電
極204とシリコン酸化膜211とを覆うように層間絶
縁膜205が形成されている。層間絶縁膜205は、下
からシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜
により構成される。層間絶縁膜205を覆うようにドー
プトポリシリコン層206aと、シリサイド層206b
とからなるコントロールゲート電極206が形成されて
いる。コントロールゲート電極206は、消去電極20
9の延びる方向と直交する方向に延びている。フローテ
ィングゲート電極204の下に消去電極209が形成さ
れている。
【0096】図28中のC−C線に沿った見た断面は図
3で示すものと同様である。このように構成された不揮
発性半導体記憶装置においても、実施の形態1で示す不
揮発性半導体記憶装置と同様の効果がある。
【0097】実施の形態7で示す不揮発性半導体記憶装
置の製造方法について説明する。図29〜図31は、図
28で示す不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す断
面図である。
【0098】図29を参照して、シリコン基板201の
表面にLOCOS法により、厚さが5000Åの分離酸
化膜102を形成する。分離酸化膜202が形成されな
い活性領域において、シリコン基板201の表面の自然
酸化膜を除去し、シリコン基板201の表面に熱酸化法
により厚さ200Åのシリコン酸化膜215を形成す
る。シリコン酸化膜215と分離酸化膜202とを覆う
ようにCVD法により厚さ1500Åのドープトポリシ
リコン層を堆積する。ドープトポリシリコン層を分離酸
化膜202の上に残存させるようにパターニングするこ
とにより、消去電極209を形成する。
【0099】図30を参照して、消去電極209を覆う
ように熱酸化法により厚さ100Åのシリコン酸化膜2
10を形成する。シリコン酸化膜210上にCVD法に
より厚さ100Åのシリコン窒化膜を形成し、この窒化
膜を所定の形状にパターニングすることにより、シリコ
ン窒化膜211を形成する。この後、シリコン酸化膜2
15を除去し、熱酸化により厚さ100Åのシリコン酸
化膜203を形成する。
【0100】図31を参照して、シリコン酸化膜20
3、シリコン窒化膜211および分離酸化膜202を覆
うように、CVD法により厚さ1000Åのドープトポ
リシリコン層を堆積する。ドープトポリシリコン層を所
定の形状にパターニングすることにより、フローティン
グゲート電極204を形成する。
【0101】図28を参照して、フローティングゲート
電極204の表面に熱酸化法によりシリコン酸化膜を形
成し、このシリコン酸化膜上にCVD法によりシリコン
窒化膜を形成し、このシリコン窒化膜上にCVD法によ
りシリコン酸化膜を形成することにより、層間絶縁膜2
05を形成する。層間絶縁膜205の上にCVD法によ
り厚さが1000Åのドープトポリシリコン層を堆積す
る。ドープトポリシリコン層上にスパッタ法によりタン
グステンシリサイドまたはモリブデンシリサイドからな
る厚さ1000Åのシリサイド層を形成する。シリサイ
ド層とドープトポリシリコン層を所定の形状にパターニ
ングすることにより、ドープトポリシリコン層206a
とシリサイド層206bからなるコントロールゲート電
極206を形成する。コントロールゲート電極206下
の層間絶縁膜205とフローティングゲート電極204
を、コントロールゲート電極206をマスクとしてCH
3 、CF4 ガス等によりエッチングする。最後に、シ
リコン基板201やコントロールゲート電極206や消
去電極209などを接続するための配線層を形成し、最
終保護膜を堆積することにより、不揮発性半導体装置が
完成する。
【0102】このような不揮発性半導体記憶装置の製造
方法においては、簡単な方法を用いることにより、フロ
ーティングゲート電極から電子を引抜きやすくかつデー
タが揮発しにくい不揮発性半導体記憶装置を提供するこ
とができる。
【0103】(比較例)図32は、比較のための不揮発
性半導体記憶装置を示す断面図である。図3で示す不揮
発性半導体記憶装置では、フローティングゲート電極4
と消去電極9との間にシリコン酸化膜5aとシリコン窒
化膜5bが形成されていたのに対して、図32で示す不
揮発性半導体記憶装置ではフローティングゲート電極4
と消去電極9の間にはシリコン窒化膜5bが存在しない
部分がある。また、図32中のD−D線に沿った見た断
面は図3で示すものと同様である。次に、図32で示す
不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説明する。
図33〜図37は、図32で示す不揮発性半導体記憶装
置の製造工程を示す断面図である。図33を参照して、
シリコン基板1の表面にLOCOS法により厚さ500
0Åの分離酸化膜2を形成する。分離酸化膜2がない活
性領域において、シリコン基板1の自然酸化膜を除去
し、シリコン基板1の表面に厚さ100Åのゲート酸化
膜3を形成する。
【0104】図34を参照して、ゲート酸化膜3と分離
酸化膜2を覆うようにCVD法により厚さ1000Åの
ドープトポリシリコン層を堆積する。ドープトポリシリ
コン層を所定の形状にパターニングすることにより、フ
ローティングゲート電極4を形成する。
【0105】図35を参照して、フローティングゲート
電極4の表面に熱酸化法により厚さ100Åのシリコン
酸化膜5aを形成する。シリコン酸化膜5aと分離酸化
膜2とを覆うように、CVD法により厚さ100Åのシ
リコン窒化膜5bを形成する。シリコン窒化膜5bを覆
うようにCVD法により厚さ100Åのシリコン酸化膜
5cを形成する。
【0106】図36を参照して、シリコン酸化膜5cの
一部をフッ酸(HF)溶液を用いて選択的にエッチング
する。次に、シリコン窒化膜5bの一部をCF4 ガス等
を用いて選択的にエッチングする。これにより、フロー
ティングゲート電極4の上面の一部と側面において、シ
リコン窒化膜5bとシリコン酸化膜5cが存在しなくな
る。次に、熱酸化法によりシリコン窒化膜5bと接触し
ていない部分において、シリコン酸化膜5aを成長させ
る。
【0107】図37を参照して、シリコン基板1を覆う
ようにCVD法により厚さ1500Åのドープトポリシ
リコン層を堆積する。ドープトポリシリコン層を所定の
形状にパターニングすることにより消去電極9を形成す
る。
【0108】図32を参照して、熱酸化法により消去電
極9の表面に層間絶縁膜10を形成する。その後は、実
施の形態1と同様にドープトポリシリコン層6aおよび
シリサイド層6bからなるコントロールゲート電極6を
形成する。シリコン基板1、消去電極9およびコントロ
ールゲート電極6と接続する配線層を形成し、最終保護
膜を堆積して半導体装置が完成する。
【0109】このような不揮発性半導体記憶装置とその
製造方法においては、図36で示す工程において、シリ
コン酸化膜5aの膜厚を調整すれば、層間絶縁膜5の電
流リーク特性とは独立して電子の引抜きやすさを調整す
ることが可能となる。
【0110】以上、この発明の実施の形態について説明
したが、ここで示した実施の形態はさまざまに変形が可
能である。まず、膜厚や材質などは必要に応じて適宜変
更することができる。また、実施の形態7においては、
消去電極209の上にシリコン酸化膜210を形成し、
シリコン酸化膜210の上にシリコン窒化膜211を形
成したが、消去電極209の上にシリコン窒化膜を形成
し、このシリコン窒化膜の上にシリコン酸化膜を形成し
てもよい。また、実施の形態1において、シリコン窒化
膜の表面に自然酸化膜を残存させたが、この自然酸化膜
は除去してもよい。
【0111】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。たとえば膜圧や印加電圧等は設計上の必要に応じ
て変化させることができる。本発明の範囲は上記した説
明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求
の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含
まれることが意図される。
【0112】
【発明の効果】請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装
置においては、フローティングゲート電極から電子を引
抜くこと、またはフローティングゲート電極へ電子を注
入することが容易となる。また、リーク電流の発生を抑
制でき、データが揮発しにくくなる。
【0113】請求項2の不揮発性半導体記憶装置におい
ては、消去電極を正の電位とすればフローティングゲー
ト電極内の電子がトンネル現象によりシリコン酸化膜を
介して消去電極へ引抜かれやすくなる。また、フローテ
ィングゲート電極に電子が保持された状態においては、
シリコン窒化膜上の消去電極に正の電位を与えなければ
フローティングゲート電極内の電子が外部へ流出するこ
とがなく、データが揮発しにくくなる。
【0114】請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置
においては、フローティングゲート電極に正の電位を与
えると消去電極内の電子がトンネル現象によりシリコン
酸化膜を介してフローティングゲート電極へ注入されや
すくなる。また、フローティングゲート電極が電子を保
持した状態ではフローティングゲート電極内の電子が外
部に流出することがなくデータが揮発しにくくなる。
【0115】請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置
においては、第2の絶縁膜と第3の絶縁膜とを同一工程
で製造できるため製造工程が少なくなる。
【0116】請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置
においては、第2の絶縁膜と第3の絶縁膜とを同一の工
程で製造することができるため、製造工程が少なくな
る。
【0117】請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置
においては、メモリセルを分離するための分離酸化膜上
に消去電極を形成することができ、半導体記憶装置を微
細化することができる。
【0118】請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置
においては、隣り合うフローティングゲート電極の間に
消去電極を配置できるため、半導体記憶装置の微細化に
寄与することができる。
【0119】請求項8に記載の不揮発性半導体記憶装置
においては、消去電極上にコントロールゲート電極を形
成できるため、半導体記憶装置の微細化に寄与すること
ができる。
【0120】請求項9に従った不揮発性半導体記憶装置
の製造方法においては、不揮発性半導体記憶装置を簡単
な工程で製造できる。
【0121】請求項10に従った不揮発性半導体記憶装
置の製造方法においては、不揮発性半導体記憶装置を簡
単な工程で製造することができる。
【0122】請求項11に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法においては、フローティングゲート電極を
形成するのと同時に第1のシリコン酸化膜を形成するこ
とができるため、製造工程をさらに削減することができ
る。
【0123】請求項12に記載の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法においては、第1の絶縁膜の上に導電膜を
形成し、導電膜を選択的に除去することによりフローテ
ィングゲート電極を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従った不揮発性半
導体記憶装置を示す平面図である。
【図2】 図1中のII−II線に沿って見た断面を示
す図である。
【図3】 図1中のIII−III線に沿った見た断面
を示す図である。
【図4】 シリコン窒化膜とシリコン酸化膜からなる絶
縁膜のリーク電流値を示すグラフである。
【図5】 シリコン窒化膜側に正の電位を与えた場合の
導電機構を模式的に示す図である。
【図6】 シリコン窒化膜側に負の電位を与えた場合の
導電機構を模式的に示す図である。
【図7】 図2および図3で示す不揮発性半導体記憶装
置の消去動作の際の導電機構を模式的に示す図である。
【図8】 図2および図3で示す不揮発性半導体記憶装
置においてフローティングゲート電極に電荷が保持され
た状態を模式的に示す図である。
【図9】 実施の形態2に従った不揮発性半導体記憶装
置の製造方法の第1工程を示す断面図である。
【図10】 実施の形態2に従った不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の第2工程を示す断面図である。
【図11】 実施の形態2に従った不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の第3工程を示す断面図である。
【図12】 実施の形態2に従った不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の第4工程を示す断面図である。
【図13】 実施の形態2に従った不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の第5工程を示す断面図である。
【図14】 実施の形態3に従った不揮発性半導体記憶
装置を示す断面図である。
【図15】 DINOR型の不揮発性半導体記憶装置の
動作を説明するための模式図である。
【図16】 図14で示す不揮発性半導体記憶装置の消
去動作の際の導電機構を模式的に示す図である。
【図17】 図14で示す不揮発性半導体記憶装置のフ
ローティングゲートが電子を保持している状態を模式的
に示す図である。
【図18】 不揮発性半導体記憶装置の回路図である。
【図19】 実施の形態4に従った不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の第1工程を示す断面図である。
【図20】 実施の形態4に従った不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の第2工程を示す断面図である。
【図21】 実施の形態4に従った不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の第3工程を示す断面図である。
【図22】 実施の形態4に従った不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の第4工程を示す断面図である。
【図23】 実施の形態5に従った不揮発性半導体記憶
装置を示す断面図である。
【図24】 実施の形態6に従った不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の第1工程を示す断面図である。
【図25】 実施の形態6に従った不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の第2工程を示す断面図である。
【図26】 実施の形態6に従った不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の第3工程を示す断面図である。
【図27】 実施の形態6に従った不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の第4工程を示す断面図である。
【図28】 実施の形態7に従った不揮発性半導体記憶
装置を示す断面図である。
【図29】 実施の形態7に従った不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の第1工程を示す断面図である。
【図30】 実施の形態7に従った不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の第2工程を示す断面図である。
【図31】 実施の形態7に従った不揮発性半導体記憶
装置の製造方法の第3工程を示す断面図である。
【図32】 この発明の比較例に従った不揮発性半導体
記憶装置の断面図である。
【図33】 図32で示す不揮発性半導体記憶装置の製
造方法の第1工程を示す断面図である。
【図34】 図32で示す不揮発性半導体記憶装置の製
造方法の第2工程を示す断面図である。
【図35】 図32で示す不揮発性半導体記憶装置の製
造方法の第3工程を示す断面図である。
【図36】 図32で示す不揮発性半導体記憶装置の製
造方法の第4工程を示す断面図である。
【図37】 図32で示す不揮発性半導体記憶装置の製
造方法の第5工程を示す断面図である。
【図38】 従来の一般的なフラッシュメモリの構成を
示すブロック図である。
【図39】 図38に示すメモリマトリックスの概略構
成を示す等価回路図である。
【図40】 従来のフラッシュメモリのメモリセルマト
リックスの概略構成を示す部分平面図である。
【図41】 図40中のD−D′線に沿う断面図であ
る。
【図42】 チャネルホットエレクトロンを利用したフ
ラッシュEEPROMの書込動作を説明するための図で
ある。
【図43】 F−Nトンネル現象を利用した消去動作を
説明するための図である。
【図44】 注入ゲートを有する従来の不揮発性半導体
記憶装置の断面図である。
【図45】 本発明者らが提案する不揮発性半導体記憶
装置の断面図である。
【符号の説明】
1,201 シリコン基板、2,202 分離酸化膜、
3,203 ゲート酸化膜、5a,5c,205a,2
05c シリコン酸化膜、5b,205b シリコン窒
化膜、5,205 層間絶縁膜、6,206 コントロ
ールゲート電極、10,210 消去電極。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板上に第1の絶縁膜を介在させて形成した
    フローティングゲート電極と、 前記フローティングゲート電極の一部分の上に第2の絶
    縁膜を介在させて形成したコントロールゲート電極と、 前記フローティングゲート電極の他の部分の上に第3の
    絶縁膜を介在させて形成した消去電極とを備え、 前記第3の絶縁膜はシリコン窒化膜とシリコン酸化膜と
    を含む、不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記フローティングゲート電極上に前記
    シリコン酸化膜が形成され、前記シリコン酸化膜上に前
    記シリコン窒化膜が形成され、前記シリコン窒化膜上に
    前記消去電極が形成される、請求項1に記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記フローティングゲート電極上に前記
    シリコン窒化膜が形成され、前記シリコン窒化膜上に前
    記シリコン酸化膜が形成され、前記シリコン酸化膜上に
    前記消去電極が形成される、請求項1に記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の絶縁膜は、第1のシリコン酸
    化膜と、前記第1のシリコン酸化膜上に形成された前記
    シリコン窒化膜と、前記シリコン窒化膜上に形成された
    第2のシリコン酸化膜とからなり、前記第3の絶縁膜
    は、前記フローティングゲート電極上に形成された前記
    第1のシリコン酸化膜と、前記第1のシリコン酸化膜上
    に形成された前記シリコン窒化膜とを含む、請求項1に
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の絶縁膜は、第1のシリコン酸
    化膜と、前記第1のシリコン酸化膜上に形成された前記
    シリコン窒化膜と、前記シリコン窒化膜上に形成された
    第2のシリコン酸化膜とからなり、前記第3の絶縁膜
    は、前記フローティングゲート電極上に形成された前記
    シリコン窒化膜と、前記シリコン窒化膜上に形成された
    前記第2のシリコン酸化膜とを含む、請求項1に記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 メモリセルを分離するための分離酸化膜
    をさらに備え、前記消去電極は、前記分離酸化膜上に形
    成されている、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  7. 【請求項7】 複数の前記フローティングゲート電極を
    備え、隣り合う前記フローティングゲート電極の間に前
    記消去電極が配置されている、請求項1に記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記消去電極上に前記コントロールゲー
    ト電極が形成されている、請求項1に記載の不揮発性半
    導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板の上に第1の絶縁膜を介在さ
    せてフローティングゲート電極を形成する工程と、 前記フローティングゲート電極上に第1のシリコン酸化
    膜とシリコン窒化膜と第2のシリコン酸化膜とを順に積
    層する工程と、 前記フローティングゲート電極と対向する前記第2のシ
    リコン酸化膜の一部分を除去する工程と、 前記第2のシリコン酸化膜が除去された部分に位置する
    前記シリコン窒化膜の上に消去電極を形成する工程と、 前記第2のシリコン酸化膜の上にコントロールゲート電
    極を形成する工程とを備えた、不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板の上に第1の絶縁膜を介在
    させてフローティングゲート電極を形成する工程と、 前記フローティングゲート電極の一部分の上に第1のシ
    リコン酸化膜を形成する工程と、 前記第1のシリコン酸化膜と前記フローティングゲート
    電極の他の部分との上にシリコン窒化膜を形成する工程
    と、 前記シリコン窒化膜の上に第2のシリコン酸化膜を形成
    する工程と、 前記第2のシリコン酸化膜の上に消去電極を形成する工
    程と、 前記第2のシリコン酸化膜の上にコントロールゲート電
    極を形成する工程とを備えた、不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記フローティングゲート電極を形成
    する工程と前記第1のシリコン酸化膜を形成する工程
    は、第1の絶縁膜の上に導電膜とシリコン酸化膜とを積
    層した後、前記導電膜と前記シリコン酸化膜とを選択的
    に除去して前記フローティングゲート電極と前記第1の
    シリコン酸化膜を形成することを含む、請求項10に記
    載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記フローティングゲート電極を形成
    する工程は、前記第1の絶縁膜の上に導電膜を形成し、
    前記導電膜を選択的に除去してフローティングゲート電
    極を形成することを含む、請求項10に記載の不揮発性
    半導体記憶装置の製造方法。
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