JPH118256A - 電界効果トランジスタの製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタの製造方法

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JPH118256A
JPH118256A JP15670797A JP15670797A JPH118256A JP H118256 A JPH118256 A JP H118256A JP 15670797 A JP15670797 A JP 15670797A JP 15670797 A JP15670797 A JP 15670797A JP H118256 A JPH118256 A JP H118256A
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recess
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JP15670797A
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English (en)
Inventor
Akira Nishino
章 西野
Nobuo Kobayashi
信夫 小林
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望のゲート−ドレイン耐圧を有するFET
を、相互コンダクタンスを低下させることなく、かつ、
簡単に製造できる製造方法を提供する。 【解決手段】 活性層2上に、形成すべきリセスの幅に
応じた幅の開口部を有する第1膜4(例えば、窒化膜)
を形成し(b)、さらに、その上に、第1膜4を構成す
る材料よりも活性層2との間の密着性が悪い材料からな
り、形成すべきゲート電極6のゲート長と等しい幅の開
口部が第1膜4の開口部に含まれる位置に設けられた第
2膜52(例えば、レジスト)が形成された構造(c)
を形成し、当該構造に対して、リセスエッチング(リセ
ス形成工程)を行う(d)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界効果トランジ
スタの製造方法に関し、特に、リセスゲート構造を有す
る電界効果トランジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電界効果トランジスタ(以
下、FETと表記する)の一構造として、リセスゲート
構造と呼ばれる構造が知られている。リセスゲート構造
は、FETの活性層(動作層)のゲート電極直下の部分
をエッチングにより除去することによって、所望のチャ
ネル厚を得るとともに、ゲート・ソース及びゲート・ド
レイン間のn層領域の厚さをチャネル厚よりも大きく保
ち、寄生抵抗を低減した構造である。
【0003】以下、図3を用いて、T型ゲート電極を有
するGaAs(ガリウム砒素)FETを製造する場合を
例に、リセスゲート構造を有するFETの従来の製造手
順を説明する。
【0004】この場合、まず、図3(a)に示してある
ような構造が形成される。すなわち、その表面に活性層
2が形成されている半絶縁性GaAs基板(SI−Ga
As基板)1上に、活性層2に対してオーミック接合し
たソース電極3s並びにドレイン電極3dが形成され
る。さらに、電極3s、3dが形成された構造上に、窒
化シリコン膜4(以下、窒化膜4と表記する)が形成さ
れる。
【0005】このような手順で、図3(a)に示した構
造が形成された後、窒化膜4上に、レジスト層が形成さ
れる。そして、リソグラフィ、エッチング技術によっ
て、そのレジスト層がパターニングされ、作製すべきT
型ゲート電極のゲート長と同じ幅の開口部を有するレジ
ストパターンが形成される。次いで、そのレジストパタ
ーンをマスクに、反応性イオンエッチング(RIE)に
よるエッチングが行われ、図3(b)に示してあるよう
に、窒化膜4の、レジストパターン51の開口部下に存
在していた部分が除去される。そして、レジストパター
ン51が除去され、図3(c)に示した構造が形成され
る。
【0006】次いで、当該構造上に、再び、レジスト層
が形成され、リソグラフィ、エッチング技術を用いて、
そのレジスト層がパターニングされ、窒化膜4の開口部
を含む位置に、作製すべきT型ゲート電極の上部の幅と
同じ幅の開口部を有するレジストパターン52が形成さ
れる。そして、エッチング液を用いたエッチングによ
り、活性層2の、窒化膜4で覆われていない部分に、掘
り込み(リセス)が形成される。
【0007】窒化層4は活性層2上に極めて密着性良く
形成されているため、このエッチング(リセスエッチン
グと呼ばれる)時に、エッチング液が、窒化層4と活性
層2の界面に進入するといったことは生じない。このた
め、このリセスエッチングにより、図3(d)に示した
ように、活性層2の、窒化膜4の開口部直下の部分と、
その近傍部分のみが除去される。
【0008】この後、蒸着リフトオフ法により、T型ゲ
ート電極が形成される。すなわち、図3(e)に示した
ように、リセスが形成された構造上に蒸着によりゲート
金属6が堆積される。次いで、レジストパターン52
が、その上部に堆積されたゲート金属6と共に除去され
る。その後、窒化膜4も除去されて、図3(f)に示し
たような、リセス上にT型ゲート電極7を有するFET
が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】さて、FETで大出力
増幅器等を作製するためには、FETのゲート−ドレイ
ン耐圧を制御する必要があるが、FETのゲート−ドレ
イン耐圧は、リセスの、ゲート電極で覆われていないド
レイン側の部分の幅(以下、ドレイン側リセス幅と表記
する)で決まるので、これを制御することが必要とな
る。
【0010】しかしながら、上記した従来の製造手順で
は、リセスエッチングのマスクである窒化膜4が、ゲー
ト電極を形成するためのマスクとしても用いられる。こ
のため、従来の製造手順によって形成されるリセスのド
レイン側リセス幅は、窒化膜4の開口幅に応じたものと
なっていた。すなわち、従来の製造手順は、ドレイン側
リセス幅をゲート長と独立に設定することができない手
順となっていた。
【0011】なお、リセス形成時に使用するエッチング
液をサイドエッチングの大きいものに変えることによ
り、窒化膜4の開口幅を変えることなく、ドレイン側リ
セス幅を大きくすることはできる。しかし、この方法を
採用すると、ドレイン側リセス幅のみならず、ソース側
リセス幅(リセスの、ゲート電極で覆われていないソー
ス側の部分の幅)も広がってしまうことになる。従っ
て、この方法を採用した場合、ソース抵抗が増加するの
で、相互コンダクタンスが大幅に低下してしまい、その
結果として、優れた特性を有するFETが得られなくな
ってしまう。
【0012】また、リセス形成後に、ゲート電極用のマ
スクを新たに形成するようにすれば、当然、ドレイン側
リセス幅をゲート長とは独立に定められることになる。
しかしながら、このような手順でFETを製造した場
合、リセス形成後に行われるマスク形成工程において、
リセスがさらにエッチングされてしまうといったことが
起こり得る。リセスの深さは、FETのしきい値を定め
るパラメータであるため、しきい値の制御性という観点
から、リセスの深さが変わってしまうことがあり得る上
記手順を採用することは好ましくない。さらに、上記手
順を採用した場合には、FETの製造に必要とされる工
程数が増えてしまうことにもなる。
【0013】また、図3を用いて説明した従来の製造手
順では、窒化膜4の開口部の幅がゲート長となるので、
作製可能なゲート長の最小値が、当該開口部の形成に使
用する露光装置の解像度で決定されていた。このため、
従来の製造手順では、露光装置の解像度以下のゲート長
を有するFETを製造することは出来なかった。
【0014】そこで、本発明の第1の課題は、所望のゲ
ート−ドレイン耐圧を有するFETを、相互コンダクタ
ンスを低下させることなく、かつ、簡単に製造できる製
造方法を提供することにある。
【0015】また、本発明の第2の課題は、露光装置の
解像度以下のゲート長を有し、しかも、所望のゲート−
ドレイン耐圧を有するFETを、相互コンダクタンスを
低下させることなく、かつ、簡単に製造できる製造方法
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るために、本発明の第1の態様では、(a)その表面に
活性層が形成された半導体基板に、形成すべきリセスの
幅に応じた幅の開口部が設けられた第1膜を形成する第
1膜形成工程と、(b)この第1膜形成工程によって第
1膜が形成された半導体基板上に、第1膜を構成する材
料よりも活性層との間の密着性が悪い材料からなる第2
膜であって、形成すべきゲート電極のゲート長と等しい
幅の開口部が、第1膜の開口部に含まれる位置に設けら
れた第2膜を形成する第2膜形成工程と、(c)この第
2膜形成工程によって第2膜が形成された半導体基板に
対して、活性層を構成する材料を選択的に除去できるエ
ッチング液を用いたエッチングを行うことによって、活
性層内にリセスを形成するリセス形成工程と、(d)こ
のリセス形成工程によってリセスが形成された半導体基
板上に、ゲート金属を堆積した後に、第2膜並びに第1
膜を除去することによって、ゲート電極を形成するゲー
ト電極形成工程を用いて、電界効果トランジスタを製造
する。
【0017】このように、本発明の第1の態様による製
造方法では、活性層上に、形成すべきリセスの幅に応じ
た幅の開口部が設けられた第1膜が形成され、さらに、
その上に、第1膜を構成する材料よりも活性層との間の
密着性が悪い材料からなる第2膜であって、形成すべき
ゲート電極のゲート長と等しい幅の開口部が第1膜の開
口部に含まれる位置に設けられた第2膜が形成された構
造に対して、リセスエッチング(リセス形成工程)が行
われる。すなわち、本製造方法では、第2膜が活性層の
表面に直接形成されている部分にエッチング液が接する
状態で、リセスエッチングが開始される。
【0018】第2膜は、第1膜を構成する材料よりも活
性層との間の密着性が悪い材料から構成されているの
で、リセスエッチング時、エッチング液は、第2膜と活
性層の界面に浸入する。従って、活性層のエッチング
は、表面になにも形成されていない部分(第2膜の開口
部に相当する部分)に接したエッチング液のみならず、
第2膜と活性層の界面に浸入したエッチング液によって
も進行していく。すなわち、本製造方法では、第2膜が
エッチングマスクとして機能することなくリセスエッチ
ングが進行し、活性層の、第1膜の開口部に相当する部
分に、リセスが形成される。その後、第2膜をマスクと
して、いわゆるリフトオフ法によりゲート電極が形成さ
れる。
【0019】このように、この製造方法を用いれば、第
2膜の開口部の幅に応じたゲート長を有し、第1膜の開
口部の幅に相当する幅のリセスを有するFETを製造で
きる。従って、第2膜の開口部の幅を、作製すべきゲー
ト電極のゲート長と、必要とされるゲート−ドレイン耐
圧から求めたドレイン側リセス幅との和に応じたものと
しておけば、所望のゲート−ドレイン耐圧を有するFE
Tを製造できることになる。また、第2膜の開口部と第
1膜の開口部がソース側で一致するようにしておけば、
相互コンダクタンスを従来の製造方法を用いて製造した
場合と同じ値に維持しつつ、所望のゲート−ドレイン耐
圧を有するFETを製造できることになる。
【0020】本発明の第2の態様では、(イ)その表面
に活性層が形成された半導体基板に、形成すべきリセス
の幅に応じた幅の開口部が設けられた第1膜を形成する
第1膜形成工程と、(ロ)この第1膜形成工程によって
第1膜が形成された半導体基板上に、第1膜を構成する
材料よりも活性層との間の密着性が悪い材料からなる第
2膜であって、形成すべきゲート電極の上部の幅と等し
い幅の開口部が、第1膜の開口部と重なる部分の幅がゲ
ート電極のゲート長と等しくなる位置に設けられた第2
膜を形成する第2膜形成工程と、(ハ)この第2膜形成
工程によって第2膜が形成された半導体基板に対して、
活性層を構成する材料を選択的に除去できるエッチング
液を用いたエッチングを行うことによって、活性層内に
リセスを形成するリセス形成工程と、(ニ)このリセス
形成工程によってリセスが形成された半導体基板上に、
ゲート金属を堆積した後に、第2膜並びに第1膜を除去
することによって、ゲート電極を形成するゲート電極形
成工程を用いて、電界効果トランジスタを製造する。
【0021】この第2の態様の製造方法を用いても、第
1膜を構成する材料よりも活性層との間の密着性が悪い
材料からなる第2膜が活性層の表面に直接形成されてい
る部分にエッチング液が接する状態で、リセスエッチン
グが開始されるので、活性層の、第1膜の開口部に相当
する部分に、リセスが形成される。このため、第2膜の
開口部の幅を、作製すべきゲート電極のゲート長と、必
要とされるゲート−ドレイン耐圧から求めたドレイン側
リセス幅との和に応じたものとしておけば、所望のゲー
ト−ドレイン耐圧を有するFETを製造できることにな
る。また、本製造手順によって製造されるFETのゲー
ト長は、開口部の幅ではなく、第1膜の開口部と第2膜
の開口部とが重なっている部分の幅で定まる。このた
め、本製造手順によれば、開口部形成時に使用される露
光装置の解像度以下のゲート長を実現できることにな
る。
【0022】なお、本発明の製造方法は、第1膜、第2
膜の構成材料を適当に選択しさえすれば、どのような活
性層を有する電界効果トランジスタにも適用可能であ
り、例えば、活性層がGaAs系半導体であるGaAs
FETを製造する場合には、第1膜の構成材料としてシ
リコン窒化物を、第2膜の構成材料としてレジストを用
いることが出来る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して具体的に説明する。 <第1実施形態>まず、図1を用いて、本発明による電
界効果トランジスタ(FET)の製造方法の第1実施形
態を説明する。この第1実施形態では、本発明の第1の
態様によるFETの製造方法を用いて、GaAsFET
が製造される。
【0024】本製造方法を用いてGaAsFETを製造
する際には、まず、周知の技術を用いて、図1(a)に
示してあるような構造が形成される。すなわち、その表
面に活性層2が形成されている半絶縁性GaAs基板
(SI−GaAs基板)1上に、活性層2に対してオー
ミック接合したソース電極3s並びにドレイン電極3d
が形成される。さらに、電極3s、3dが形成された構
造上に、窒化シリコン膜4(以下、窒化膜4と表記す
る)が形成される。
【0025】このような手順で、図1(a)に示した構
造を形成した後、窒化膜4上に、レジスト層が形成され
る。そして、そのレジスト層に、周知のリソグラフィ、
エッチング技術を用いて、作製すべきゲートのゲート長
と、必要とされるゲート−ドレイン耐圧とに基づき定め
られた幅(詳細は後述)を有する開口部が形成される。
【0026】次いで、そのレジストパターンをマスク
に、反応性イオンエッチング(RIE)によるエッチン
グが行われ、図1(b)に示してあるように、窒化膜4
の、レジストパターン51の開口部下に存在していた部
分が除去される。
【0027】その後、レジストパターン51の除去が行
われ、窒化膜4上にレジスト層が形成される。次いで、
リソグラフィ、エッチング技術を用いて当該レジスト層
がパターニングされ、図1(c)に示したように、その
ソース電極側の境界が窒化膜4の開口部の境界とほぼ一
致し、作製すべきゲート長と同じ幅の開口部を有するレ
ジストパターン52が形成される。
【0028】そして、リセスエッチングが行われる。既
に説明したように、窒化層4は活性層2上に極めて密着
性良く形成されているため、リセスエッチング時に、エ
ッチング液が、窒化層4と活性層2の界面に浸入すると
いったことは生じない。これに対して、レジストと活性
層2との間の密着性はそれほど良くはないので、エッチ
ング液は、レジストパターン52と活性層2の界面に浸
入する。すなわち、レジストパターン52がエッチング
マスクとして機能していない状態で、リセスエッチング
は進行する。このため、リセスエッチングにより、図1
(d)に示したように、レジストパターン52の開口部
の幅ではなく、窒化膜4の開口部の幅に相当する幅のリ
セスが形成される。
【0029】この後、蒸着リフトオフ法により、ゲート
電極が形成される。すなわち、図1(e)に示したよう
に、リセスが形成された構造上に蒸着によりゲート金属
6が堆積される。次いで、レジストパターン52が、そ
の上部に堆積されたゲート金属6と共に除去される。そ
の後、窒化膜4も除去されて、図1(f)に示したよう
な、レジストパターン52に設けられた開口部と同じ幅
を有するゲート電極7を有し、ドレイン側リセス幅が、
ほぼ、窒化膜4の開口部の幅からレジストパターン52
の開口部の幅を減じた値(図1(c)におけるLgd)
となっているFETが形成される。
【0030】このように、本製造手順によって製造され
るFETのゲート長は、レジストパターン52の開口部
の幅で定まり、リセスの幅は、窒化膜4(レジストパタ
ーン51)の開口部の幅で定まる。このため、窒化膜4
の開口部の幅を、作製すべきゲートのゲート長と、必要
とされるゲート−ドレイン耐圧から求めたドレイン側リ
セス幅との和に応じたものとしておけば、所望のゲート
−ドレイン耐圧を有するFETを、相互コンダクタンス
を低下させることなく製造できることになる。
【0031】また、本製造手順は、窒化膜4、レジスト
パターン52の開口部の形状、位置だけを、従来の製造
手順と異なるものとした手順となっているので、本製造
手順を用いれば、従来の製造手順と同数の工程で、従来
の製造手順では実現できなかったゲート−ドレイン耐圧
(ドレイン側リセス幅)の制御が行えることになる。さ
らに、リセスの形成後にゲート電極用のマスクを形成す
る製造手順と比べた場合には、所望のゲート−ドレイン
耐圧を有するFETを、しきい値を正確に制御した上
で、しかも、少ない工程数で製造できることになる。
【0032】<第2実施形態>次に、図2を用いて、本
発明によるFETの製造方法の第2実施形態を説明す
る。第2実施形態では、本発明の第2の態様によるFE
Tの製造方法を用いて、露光装置の解像度以下のゲート
長を有するGaAsFETが製造される。
【0033】第2の態様による製造方法を用いてGaA
sFETを製造する際にも、まず、周知の技術を用い
て、図2(a)に示してあるような構造が形成される。
すなわち、その表面に活性層2が形成されている半絶縁
性GaAs基板(SI−GaAs基板)1上に、活性層
2に対してオーミック接合したソース電極3s並びにド
レイン電極3dが形成される。さらに、電極3s、3d
が形成された構造上に、窒化膜4が形成される。
【0034】このような手順で、図2(a)に示した構
造を形成した後、窒化膜4上に、レジスト層が形成され
る。そして、周知のリソグラフィ、エッチング技術を用
いて、そのレジスト層がパターニングされ、作製すべき
ゲートのゲート長と、必要とされるゲート−ドレイン耐
圧とに基づき定められた幅の開口部を有するレジストパ
ターンが形成される。
【0035】次いで、そのレジストパターンをマスク
に、反応性イオンエッチング(RIE)によるエッチン
グが行われ、図2(b)に示してあるように、窒化膜4
の、レジストパターン51の開口部下に存在していた部
分が除去される。
【0036】その後、レジストパターン51の除去が行
われ、窒化膜4上に、再度、レジスト層が形成される。
そして、リソグラフィ、エッチング技術を用いて当該レ
ジスト層がパターニングされ、図2(c)に示したよう
に、幅がLg2である開口部が、窒化膜4の開口部と重
なる部分の幅がLg1となる位置に設けられたレジスト
パターン52が形成される。
【0037】そして、リセスエッチングが行われる。レ
ジストパターン52は活性層2との密着性が悪いので、
図2(c)に示した構造においても、第1実施形態と同
様に、レジストパターン52がエッチングマスクとして
機能していない状態で、リセスエッチングが進行する。
このため、リセスエッチングにより、図2(d)に示し
たように、レジストパターン52の開口部の幅ではな
く、窒化膜4の開口部の幅に相当する幅のリセスが形成
される。
【0038】この後、蒸着リフトオフ法により、ゲート
電極が形成される。すなわち、図2(e)に示したよう
に、リセスが形成された構造上に蒸着によりゲート金属
6が堆積される。次いで、レジストパターン52が、そ
の上部に堆積されたゲート金属6と共に除去される。そ
の後、窒化膜4も除去されて、図2(f)に示したよう
な、ゲート長がLg2であり、上部の幅が、レジストパ
ターン52に設けられた開口部の幅Lg1と等しいゲー
ト電極7を有し、ドレイン側リセス幅が、ほぼ、窒化膜
の開口部の幅からゲート長Lg2を減じた値(図2
(c)におけるLgd)となっているFETが形成され
る。
【0039】このように、本製造手順によって製造され
るFETのゲート長は、開口部の幅ではなく、窒化膜4
の開口部とレジストパターン52の開口部とが重なって
いる部分の幅で定まる。このため、本製造手順によれ
ば、開口部形成時に使用される露光装置の解像度以下の
ゲート長を実現できることになる。また、リセスの幅
は、窒化膜4(レジストパターン51)の開口部の幅で
定まるため、窒化膜4の開口部の幅を、作製すべきゲー
トのゲート長と、必要とされるゲート−ドレイン耐圧か
ら求めたドレイン側リセス幅との和に応じたものとして
おけば、所望のゲート−ドレイン耐圧を有するFET
を、相互コンダクタンスを低下させることなく製造でき
ることになる。
【0040】また、本製造手順は、窒化膜4、レジスト
パターン52の開口部の形状、位置だけを、従来の製造
手順と異なるものとした手順となっているので、本製造
手順を用いれば、従来の製造手順と同数の工程で、従来
の製造手順では実現できなかったゲート−ドレイン耐圧
(ドレイン側リセス幅)の制御が行えることになる。さ
らに、リセスの形成後にゲート電極用のマスクを形成す
る製造手順と比べた場合には、所望のゲート−ドレイン
耐圧を有するFETを、しきい値を正確に制御した上
で、しかも、少ない工程数で製造できることになる。
【0041】<変形形態>第1及び第2実施形態では、
GaAsFETが製造されているが、各実施形態で使用
されている製造手順は、リセスゲート構造を有するFE
Tであれば、どのようなFETにも適用可能である。具
体的には、ある材料からなる活性層を有するFETの製
造に各製造手順を適用する場合、当該活性層上に密着性
良い膜を形成できる第1材料と、比較的密着性が悪い膜
を形成できる第2材料を選択しておく。そして、窒化膜
4相当の膜を、第1材料を用いて形成し、レジストパタ
ーン52相当の膜を、第2材料を用いて形成すれば、各
実施形態と同様に、所望のゲート−ドレイン耐圧を有す
るFETを、相互コンダクタンスを低下させることなく
製造できることになる。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の第
1の態様による電界効果トランジスタの製造方法を用い
れば、所望のゲート−ドレイン耐圧を有するFETを、
相互コンダクタンスを低下させることなく、しかも、簡
単に製造できる。また、本発明の第2の態様による電界
効果トランジスタの製造方法を用いれば、露光装置の解
像度以下のゲート長を有するFETを製造できることに
もなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電界効果トランジスタの製造方法
の第1実施形態を説明するための工程図である。
【図2】本発明による電界効果トランジスタの製造方法
の第2実施形態を説明するための工程図である。
【図3】リセスゲート構造を有する電界効果トランジス
タの従来の製造方法を説明するための工程図である。
【符号の説明】
1 半絶縁性GaAs基板(SI−GaAs基板) 2 活性層 3s ソース電極 3d ドレイン電極 4 窒化シリコン膜(窒化膜) 6 ゲート金属 7 ゲート電極 51、52 レジストパターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その表面に活性層が形成された半導体基
    板に、形成すべきリセスの幅に応じた幅の開口部が設け
    られた第1膜を形成する第1膜形成工程と、この第1膜
    形成工程によって第1膜が形成された前記半導体基板上
    に、前記第1膜を構成する材料よりも前記活性層との間
    の密着性が悪い材料からなる第2膜であって、形成すべ
    きゲート電極のゲート長と等しい幅の開口部が、前記第
    1膜の開口部に含まれる位置に設けられた第2膜を形成
    する第2膜形成工程と、 この第2膜形成工程によって第2膜が形成された前記半
    導体基板に対して、活性層を構成する材料を選択的に除
    去できるエッチング液を用いたエッチングを行うことに
    よって、前記活性層内にリセスを形成するリセス形成工
    程と、 このリセス形成工程によってリセスが形成された半導体
    基板上に、ゲート金属を堆積した後に、前記第2膜並び
    に第1膜を除去することによって、ゲート電極を形成す
    るゲート電極形成工程とを含むことを特徴とする電界効
    果トランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 その表面に活性層が形成された半導体基
    板に、形成すべきリセスの幅に応じた幅の開口部が設け
    られた第1膜を形成する第1膜形成工程と、 この第1膜形成工程によって第1膜が形成された前記半
    導体基板上に、前記第1膜を構成する材料よりも前記活
    性層との間の密着性が悪い材料からなる第2膜であっ
    て、形成すべきゲート電極の上部の幅と等しい幅の開口
    部が、前記第1膜の開口部と重なる部分の幅が前記ゲー
    ト電極のゲート長と等しくなる位置に設けられた第2膜
    を形成する第2膜形成工程と、 この第2膜形成工程によって第2膜が形成された前記半
    導体基板に対して、活性層を構成する材料を選択的に除
    去できるエッチング液を用いたエッチングを行うことに
    よって、前記活性層内にリセスを形成するリセス形成工
    程と、 このリセス形成工程によってリセスが形成された半導体
    基板上に、ゲート金属を堆積した後に、前記第2膜並び
    に第1膜を除去することによって、ゲート電極を形成す
    るゲート電極形成工程とを含むことを特徴とする電界効
    果トランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記活性層がGaAs系半導体であり、 前記第1膜の構成材料がシリコン窒化物であり、 前記第2膜の構成材料がレジストであることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の電界効果トランジスタ
    の製造方法。
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