JPH1180343A - ポリフェニレンエーテルの製造方法 - Google Patents

ポリフェニレンエーテルの製造方法

Info

Publication number
JPH1180343A
JPH1180343A JP23963997A JP23963997A JPH1180343A JP H1180343 A JPH1180343 A JP H1180343A JP 23963997 A JP23963997 A JP 23963997A JP 23963997 A JP23963997 A JP 23963997A JP H1180343 A JPH1180343 A JP H1180343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solvent
polymerization
compound
polyphenylene ether
catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23963997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3948576B2 (ja
Inventor
Akira Mitsui
昭 三井
Tatsuya Yamazaki
達也 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP23963997A priority Critical patent/JP3948576B2/ja
Publication of JPH1180343A publication Critical patent/JPH1180343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3948576B2 publication Critical patent/JP3948576B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyethers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルコールを含む溶媒を用いてポリフェニレ
ンエーテルを製造させる際、溶媒をリサイクルさせる方
法において、触媒活性低下のない製造方法を提供する。 【解決手段】 リサイクルされた溶媒中のアルデヒド、
ケトン、有機酸の量が制限されたリサイクル溶媒を用い
る。活性が高い触媒系で好ましく作用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は重合反応活性の高い
ポリフェニレンエーテルの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】フェノール性化合物を酸化重合させるこ
とでポリフェニレンエーテルを製造する際に用いられる
重合触媒としては、特公昭36−18692号公報で提
案されて以来、銅化合物と各種アミンとの組み合わせが
多数提案されてきた。即ち、銅化合物の種類及びこれと
共働するハロゲン化物の提案、またアミンに関しても1
級アミンか2級アミンか3級アミンかという選択や、モ
ノアミンかジアミンかポリアミンか等の種々の提案がな
されてきた。
【0003】例えば、古くは米国特許第3306875
号明細書、同3344116号明細書及び、同3432
466号明細書では銅化合物とN,N,N’,N’−テ
トラメチル−1,4−ブタンジアミン等のテトラアルキ
ルタイプのジアミンの触媒系を用いる方法や、特公昭5
2−17075号公報、特公昭52−17076号公報
では銅化合物とテトラアルキルタイプのジアミン及びヨ
ウ素化合物との組み合わせも提案されている。
【0004】また特公昭59−53012号公報、特公
昭59−23332号公報では銅化合物とN,N’−ジ
−t−ブチルエチレンジアミン及びN−メチルピロリジ
ン等の3級アミンの組み合わせや前記3級アミンとN−
ジ−n−ブチルアミン等の2級モノアミンとの組み合わ
せからなる方法等が提案されてきた。更に特開昭64−
33131号公報には銅化合物と2級脂肪族アミンまた
は2級脂肪族アミンと特殊な構造を持つアニリン類と
N,N,N’,N’−テトラメチル1,3−ジアミノ
(置換または非置換)プロパン及び臭素化合物もしくは
塩素化合物を用いることにより耐水性の改良された高活
性な方法が開示されている。
【0005】これらの方法では溶媒には特に注意を払う
ことなく使用されてきた。例えば芳香族炭化水素類や芳
香族炭化水素とアルコールの混合溶媒がしばしば使用さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】重合に使用されたこれ
らの溶媒をポリフェニレンエーテルと分離した後、その
まま重合へリサイクル使用を行おうとすると重合反応活
性の低下が大きいという問題点があった。
【0007】本発明は上記の従来技術の問題点を解決
し、溶媒をリサイクル使用する方法において重合反応活
性が向上された工業的に有益なポリフェニレンエーテル
の製造方法を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するため、鋭意検討を進めた結果、驚くべきこと
に、フェノール性化合物を触媒とアルコールを含む溶媒
を用いて酸化重合させてポリフェニレンエーテルを製造
する際、重合終了後の工程でポリフェニレンエーテルと
溶媒を分離した後、該溶媒を重合にリサイクル使用する
方法において、該リサイクル溶媒1kg当たりに含まれ
るアルデヒドまたはケトン化合物の量が1wt%以下で
あるかまたは有機酸化合物の量が0.2wt%以下であ
るようにすることによって重合反応活性が高く、高効率
でのポリフェニレンエーテルの製造が可能となることを
見いだし本発明に至った。好ましくは本発明において使
用する触媒が、(a)銅化合物、(b)下記式(1)
【0009】
【化2】
【0010】の構造を持つジアミン化合物、からなる触
媒を用いる場合には本発明は有効に作用する。また上記
触媒に更に第2級脂肪族アミン、N−炭化水素置換アニ
リン、N−(置換または非置換フェニル)アルカノール
アミンから選ばれた少なくとも1種類のモノアミンを加
える場合、臭素化合物もしくは塩素化合物を加える場
合、スルホン酸またはその塩を加える場合、第3級モノ
アミンを加える場合は更に好ましく本発明が作用する。
【0011】以下本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明においては、フェノール性化合物を
触媒とアルコールを含む溶媒を用いて酸化重合させてポ
リフェニレンエーテルを製造する際、重合終了後の工程
でポリフェニレンエーテルと溶媒を分離した後、該溶媒
を重合にリサイクル使用する方法において、該リサイク
ル溶媒1kg当たりに含まれるアルデヒドまたはケトン
化合物の量が1wt%以下であるかまたは有機酸化合物
の量が0.2wt%以下であるようにする事が必要であ
る。
【0013】本発明でいうアルコールを含む溶媒とは、
アルコールを含む混合溶媒を指す。アルコールについて
はアルコールである限り特に限定されないがメタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノー
ル、n−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブタノ
ール、n−ペンタノール、n−ヘキサノール、アリルア
ルコール等が例示される。好ましくは炭素数が6以下の
アルコールである。アルコールは1種類でも用いられる
し、2種類以上組み合わせて用いても良い。アルコール
以外の溶媒成分としては、本発明の範囲にある限り特に
制限はなく、ベンゼン、トルエン、キシレン(o−、m
−、p−の各異性体を含む)、エチルベンゼン、スチレ
ン等の芳香族炭化水素、クロロホルム、塩化メチレン、
1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン等のハロゲン化炭化水素、ニトロベンゼンのよう
なニトロ化合物、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シク
ロヘキサン、シクロヘプタン等の脂肪族炭化水素類、酢
酸エチル、ギ酸エチル等のエステル類、テトラヒドロフ
ラン、ジエチルエーテル等のエーテル類、ジメチルスル
ホキシド等が例示される。これらアルコール以外の溶媒
成分は単独でも用い得るし、2種類以上組み合わせて用
いても良い。
【0014】上記アルコールを含む溶媒をリサイクル使
用する場合に本発明では該リサイクル溶媒中のアルデヒ
ドまたはケトン化合物、有機酸化合物の量が重要であ
る。
【0015】ここで述べられたアルデヒドまたはケトン
化合物とはその化合物の骨格内にカルボニル構造を有す
るものである。従って、一般にはカルボニル化合物と称
される。これらの例としては例えば、メタナール(ホル
ムアルデヒド)、エタナール(アセトアルデヒド)、プ
ロパナール(プロピオンアルデヒド)、ブタナール、ペ
ンタナール、ヘキサナール、2−メチルプロパナール、
2−メチルプロペナール、2−ブテナール、2−メチル
−2−ブテナール、ベンズアルデヒド、プロパノン(ア
セトン)、ブタノン(メチルエチルケトン)、3−ペン
タノン(エチルケトン)、2−ペンタノン(メチルn−
プロピルケトン)、3−メチル−2−ブタノン(メチル
イソプロピルケトン)、2−ヘキサノン(メチルブチル
ケトン)、3−ヘキサノン(エチルプロピルケトン)、
アセトフェノン、ベンゾフェノン等が挙げられる。これ
らのカルボニル化合物はリサイクル溶媒1kg中の濃度
が1wt%以下である必要がある。
【0016】更にここで述べられた有機酸化合物とはそ
の化合物の骨格内にカルボキシル基を持つ化合物若しく
はカルボキシレート塩を指す。これらの例としては例え
ば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、プロペン酸(アクリル
酸)、酪酸、吉草酸、α−メチル酪酸、α,β−ジメチ
ル吉草酸、カプロン酸、シュウ酸、マロン酸、安息香
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸やこれらの
ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アンモニウ
ム塩等が挙げられる。これらの有機酸化合物はリサイク
ル溶媒1kg中の濃度が0.2wt%以下である必要が
ある。
【0017】本発明が好ましく作用する触媒は次のよう
なものである。
【0018】(a)銅化合物、(b)下記式(1)
【0019】
【化3】
【0020】の構造を持つジアミン化合物、からなる触
媒である。
【0021】ここで述べられた触媒成分(a)の銅化合
物の例を列挙する。好適な銅化合物としては第一銅化合
物、第二銅化合物またはそれらの混合物を使用すること
ができる。第二銅化合物としては、例えば塩化第二銅、
臭化第二銅、硫酸第二銅、硝酸第二銅等を例示すること
ができる。また第一銅化合物としては、例えば塩化第一
銅、臭化第一銅、硫酸第一銅、硝酸第一銅等を例示する
ことができる。これらの中で特に好ましい金属化合物は
第一銅、第二銅化合物については塩化第一銅、塩化第二
銅、臭化第一銅、臭化第二銅である。またこれらの銅塩
は酸化物、炭酸塩、水酸化物等と対応するハロゲンまた
は酸から使用時に合成しても良い。銅化合物の使用量は
特に限定されないが、後述するジアミン化合物と組み合
わされた場合、通常フェノール性化合物100モルに対
して銅として0.005モルから0.5モル、好ましく
は0.01から0.3モルの範囲で用いられる。このこ
とは銅化合物が極めて低濃度で使用され得ることを示し
ており、このような活性の高い触媒を用いる場合に本発
明は有効に作用される。
【0022】次に触媒成分(b)のジアミン化合物の例
を列挙する。例えば、N,N,N’,N’−テトラメチ
ルエチレンジアミン、N,N,N’−トリメチルエチレ
ンジアミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、
N,N−ジメチルエチレンジアミン、N−メチルエチレ
ンジアミン、N,N,N’,N’−テトラエチルエチレ
ンジアミン、N,N,N’−トリエチルエチレンジアミ
ン、N,N’−ジエチルエチレンジアミン、N,N−ジ
エチルエチレンジアミン、N−エチルエチレンジアミ
ン、N,N−ジメチル−N’−エチルエチレンジアミ
ン、N,N’−ジメチル−N−エチルエチレンジアミ
ン、N−n−プロピルエチレンジアミン、N,N’−n
−プロピルエチレンジアミン、N−i−プロピルエチレ
ンジアミン、N,N’−i−プロピルエチレンジアミ
ン、N−n−ブチルエチレンジアミン、N,N’−n−
ブチルエチレンジアミン、N−i−ブチルエチレンジア
ミン、N,N’−i−ブチルエチレンジアミン、N−t
−ブチルエチレンジアミン、N,N’−ジ−t−ブチル
エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル
−1,3−ジアミノプロパン、N,N,N’−トリメチ
ル−1,3−ジアミノプロパン、N,N’−ジメチル−
1,3−ジアミノプロパン、N−メチル−1,3−ジア
ミノプロパン、N,N,N’,N’−テトラメチル−
1,3−ジアミノ−1−メチルプロパン、N,N,
N’,N’−テトラメチル−1,3−ジアミノ−2−メ
チルプロパン、N,N,N’,N’−テトラメチル−
1,4−ジアミノブタン、N,N,N’,N’−テトラ
メチル−1,5−ジアミノペンタン等が挙げられる。本
発明にとって好ましいジアミン化合物は2つの窒素原子
をつなぐアルキレン基の炭素数が2または3のものであ
る。これらのジアミン化合物の使用量は特に限定されな
いが、通常フェノール性化合物100モルに対して0.
01モルから10モルの範囲で用いられる。
【0023】この触媒成分には本発明にとって更に好ま
しい実施形態として次の成分を加えることができる。即
ち、(イ)上記触媒に更に第2級脂肪族アミン、N−炭
化水素置換アニリン、N−(置換または非置換フェニ
ル)アルカノールアミンから選ばれた少なくとも1種類
のモノアミンを加える場合、(ロ)臭素化合物もしくは
塩素化合物を加える場合、(ハ)スルホン酸またはその
塩を加える場合、(ニ)第3級モノアミンを加える場合
である。(a),(b)から成る触媒へ(イ)、
(ロ)、(ハ)、(ニ)それぞれは単独に加えても良い
し2種以上用いて加えても良い。即ち、[(a),
(b)]+(イ)、[(a),(b)]+(ロ)、
[(a),(b)]+(ハ)、[(a),(b)]+
(ニ)、[(a),(b)]+(イ)+(ロ)、
[(a),(b)]+(イ)+(ハ)、[(a),
(b)]+(イ)+(ニ)、[(a),(b)]+
(ロ)+(ハ)、[(a),(b)]+(ロ)+
(ニ)、[(a),(b)]+(ハ)+(ニ)、
[(a),(b)]+(イ)+(ロ)+(ハ)、
[(a),(b)]+(イ)+(ロ)+(ニ)、
[(a),(b)]+(ロ)+(ハ)+(ニ)、
[(a),(b)]+(イ)+(ロ)+(ハ)+
(ニ)、の各種の組み合わせがある。
【0024】(イ)の例として第2級脂肪族アミンとし
ては例えば、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n
−プロピルアミン、ジ−i−プロピルアミン、ジ−n−
ブチルアミン、ジ−i−ブチルアミン、ジ−t−ブチル
アミン、ジペンチルアミン類、ジヘキシルアミン類、ジ
オクチルアミン類、ジデシルアミン類、ジベンジルアミ
ン類、メチルエチルアミン、メチルプロピルアミン、メ
チルブチルアミン、シクロヘキシルアミン等が挙げられ
る。N−(置換または非置換フェニル)アルカノールア
ミンとしては例えば、N−フェニルメタノールアミン、
N−フェニルエタノールアミン、N−フェニルプロパノ
ールアミン、N−(m−メチルフェニル)エタノールア
ミン、N−(p−メチルフェニル)エタノールアミン、
N−(2’,6’−ジメチルフェニル)エタノールアミ
ン、N−(p−クロロフェニル)エタノールアミン等が
挙げられる。N−炭化水素置換アニリンとしては例え
ば、N−エチルアニリン、N−ブチルアニリン、N−メ
チル−2−メチルアニリン、N−メチル−2,6−ジメ
チルアニリン、ジフェニルアミン等が挙げられるがこれ
らの例には限定されない。これらのモノアミン化合物は
(イ)成分として単独でも用いられるし、2種類以上組
み合わせて用いても良い。使用量は特に限定されないが
フェノール性化合物100モルに対し0.05モルから
15モルの範囲であり好ましくは0.1から10モルの
範囲である。
【0025】(ロ)の臭素化合物若しくは塩素化合物と
しては特に限定されず、従来知られている臭素化合物ま
たは塩素化合物がいずれも使用できる。例えば臭化水
素、塩化水素、臭化ナトリウム、塩化ナトリウム、臭化
カリウム、塩化カリウム、臭化塩化テトラメチルアンモ
ニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、臭化テトラエ
チルアンモニウム、塩化テトラエチルアンモニウム、塩
化トリオクチルメチルアンモニウム、塩化セチルトリメ
チルアンモニウム等である。またこれらは水溶液や適当
な溶媒を用いた溶液として使用できる。これらの臭素化
合物若しくは塩素化合物は(ロ)成分として単独でも用
いられるし、2種類以上組み合わせて用いても良い。使
用量は特に限定されないが使用される銅1モルに対し
0.5モルから20モルの範囲であり好ましくは1から
10モル程度用いられる。
【0026】(ハ)のスルホン酸またはその塩としては
例えば、ベンゼンスルホン酸、2−メチルスルホン酸、
3−メチルスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、2,
6−ジメチルベンゼンスルホン酸、2,4−ジメチルベ
ンゼンスルホン酸、2,4,6−トリメチルベンゼンス
ルホン酸(2−メシチレンスルホン酸)、2,4,5−
トリクロロベンゼンスルホン酸、3−ニトロベンゼンス
ルホン酸、1−ナフタレンスルホン酸、2−ナフタレン
スルホン酸等の酸やそれに対応する塩(ナトリウム塩、
カリウム塩、アンモニウム塩等)、ビス(2−エチルヘ
キシル)スルホコハク酸ナトリウム等が挙げられる。こ
れらのスルホン酸またはその塩は(ハ)成分として単独
でも用いられるし、2種類以上組み合わせて用いても良
い。使用量は特に限定されないが使用される銅1モルに
対し0.5モルから20モルの範囲であり好ましくは1
から10モル程度用いられる。
【0027】(ニ)の第3級モノアミンとしては、脂環
式3級アミンを含めた脂肪族3級アミンである。例えば
トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルア
ミン、トリブチルアミン、トリイソブチルアミン、ジメ
チルエチルアミン、ジメチルプロピルアミン、アリルジ
エチルアミン、ジメチル−n−ブチルアミン、ジエチル
イソプロピルアミン、N−メチルシクロヘキシルアミン
等が挙げられる。これらの第3級モノアミンは(ニ)成
分として単独でも用いられるし、2種類以上組み合わせ
て用いても良い。これらの使用量は特に限定されない
が、通常フェノール性化合物100モルに対して0.1
モルから10モルの範囲で用いられる。
【0028】本発明方法に用いるフェノール性化合物は
下記式(2)で表される構造を持つ化合物である。
【0029】
【化4】
【0030】該化合物の例としては例えば、2,6−ジ
メチルフェノール、2,3,6−トリメチルフェノー
ル、2−メチル−6−エチルフェノール、2,6−ジエ
チルフェノール、2−エチル−6−n−プロピルフェノ
ール、2−メチル−6−クロルフェノール、2−メチル
−6−ブロモフェノール、2−メチル−6−イソプロピ
ルフェノール、2−メチル−6−n−プロピルフェノー
ル、2−エチル−6−ブロモフェノール、2−メチル−
6−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−n−プロピル
フェノール、2−エチル−6−クロルフェノール、2−
メチル−6−フェニルフェノール、2,6−ジフェニル
フェノール、2,6−ビス−(4−フルオロフェニル)
フェノール、2−メチル−6−トリルフェノール、2,
6−ジトリルフェノール等が挙げられる。これらの化合
物はそれぞれ単独で用いても良いし、2種以上併用して
も良い。また少量のフェノール、o−クレゾール、m−
クレゾール、p−クレゾール、2,4−ジメチルフェノ
ール、2−エチルフェノール等を含んでいても実質上差
し支えない。これらのフェノール性化合物の中で特に
2,6−ジメチルフェノールは工業上重要である。
【0031】重合形式については本発明に記載された条
件に適う溶媒を用いている限り制限はなく、バッチ重合
法、連続重合法いずれの方法にも適用できる。また、フ
ェノール性化合物を酸化重合させて得られる重合体であ
るポリフェニレンエーテルに対する良溶媒と貧溶媒の比
率を選ぶことによって溶液重合法にもなるし、反応の進
行とともに重合体が反応溶媒中に粒子として析出する沈
殿重合法にもなる。
【0032】重合反応系に溶媒間の相分離性改善や活性
向上等の目的で界面活性剤を加えることができる。アル
カリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の水酸化物、ア
ルカリ金属のアルコキサイド、硫酸マグネシウム等の中
性塩、ゼオライト等も添加することができる。
【0033】重合反応温度については、低すぎると反応
が進行しにくく、また高すぎると反応の選択性が低下す
ることがあるので、0〜80℃、好ましくは10〜70
℃の範囲である。
【0034】本発明の酸化重合における酸素は純酸素の
他、窒素等の不活性ガスと任意の割合で混合したもの及
び空気等が使用できる。重合反応中の系内圧力は常圧で
充分であるが必要に応じて減圧でも加圧でも使用でき
る。
【0035】重合終了後の後処理方法はリサイクルされ
た溶媒について本発明に記載された条件に適う方法であ
れば特に制限はない。例えば沈殿重合法であれば重合終
了時にポリフェニレンエーテルは粒子が析出しているの
で、通常次のようにして行われる。重合終了後、塩酸や
酢酸等の酸、またはエチレンジアミン四酢酸(EDT
A)またはその塩やニトリロポリ酢酸等のキレート剤若
しくはこの水溶液を加えて触媒を失活させた後、生成し
た重合体を分離して、メタノール等のポリフェニレンエ
ーテルを溶解しない溶媒を加えて洗浄後、乾燥させるこ
とでポリフェニレンエーテルが回収される。沈殿重合法
では特許番号第2007004号に記載されている如き
方法は好ましい方法である。重合に使用された溶媒、洗
浄に使用された溶媒はポリフェニレンエーテルと分離さ
れた後、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等の強アル
カリ性化合物若しくはこの水溶液を加える。この混合物
からリサイクル溶媒が回収される。溶液重合法であれ
ば、重合終了時にはポリフェニレンエーテル溶液のとな
っているので、例えば次のようにして行われる。重合終
了後、塩酸や酢酸等の酸、またはエチレンジアミン四酢
酸(EDTA)またはその塩やニトリロポリ酢酸等のキ
レート剤等の水溶液を加えて触媒を水相に抽出失活させ
た後、ポリフェニレンエーテルを含む有機相をとり(水
相は蒸留に使用される)、メタノール等のポリフェニレ
ンエーテルを溶解しない溶媒を加えて生成した重合体を
分離して、更にメタノール等のポリフェニレンエーテル
を溶解しない溶媒で洗浄後、乾燥させることでポリフェ
ニレンエーテルが回収される。重合に使用された溶媒、
洗浄に使用された溶媒はポリフェニレンエーテルと分離
された後、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等の強ア
ルカリ性化合物若しくはこの水溶液を加える。この混合
物からリサイクル溶媒が回収される。
【0036】上記混合物からリサイクル溶媒の回収操作
は通常次のような方法で行われる。該混合物は一般的に
複数の揮発性成分と不揮発性成分を含んでいる。これら
は蒸留操作によってリサイクル溶媒とされるが、混合物
中に不揮発成分が含まれている場合には、該混合物を予
め減圧留去、加熱等の蒸発操作を行い、揮発性成分を回
収した後、蒸留操作を行うことが好ましい。揮発性成分
が複数の成分からなる場合には各溶媒の沸点に応じた温
度にて分留することができる。
【0037】上記の回収方法は一例であり、本発明の範
囲内になるようなリサイクル溶媒を得ることができる方
法であれば特に制限はない。
【0038】回収されたリサイクル溶媒は望みの重合に
適する溶媒組成に混合される。該リサイクル溶媒中のア
ルデヒド、ケトン化合物および、あるいは有機化合物の
量が本発明の範囲内であればそのまま重合溶媒として使
用可能であるが、回収利用の頻度が増え、本発明の範囲
外となった場合には、再度蒸留を繰り返すか、あるいは
本発明の範囲内の新たな溶媒を加えて、溶媒全体を本発
明の範囲内に収めることにより、本発明の製造方法を実
施することができる。
【0039】なお、回収されたリサイクル溶媒の組成と
これに含まれるアミン類はガスクロマトグラフィー分析
(島津製作所株式会社製 GC−9A カラム:キャピ
ラリー、検出器:FID検出器)によって定量し、アル
デヒド、ケトン化合物の量は、2,4−ジニトロフェニ
ルヒドラジンを用いて誘導化した後、液体クロマトグラ
フィー分析(日本ウォーターズ株式会社製 ポンプ:W
aters616、カラム:Waterssymmet
ry C18、検出器:Waters996フォトダイ
オードアレイ検出器)を行って定量化する。また、有機
化合物の量はイオンクロマトグラフィー分析(日本ウォ
ーターズ株式会社製 ポンプ:Waters510、カ
ラム:TSKgel IC−アニオン−PWXL pe
ek、検出器:Waters431電気伝導度検出器)
により定量化しておくことが必要である。
【0040】
【発明の実施の形態】次に実施例により本発明を更に詳
細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限
定されるものではない。
【0041】重合活性は得られたポリフェニレンエーテ
ルの粘度を測定することによって行った。なお、ポリフ
ェニレンエーテルの粘度(ηsp/c)とは重合体を
0.5g/100mlのクロロホルム溶液とし30℃に
おいてウベローデ粘度計を用いて測定された値である。
【0042】
【実施例1】 <1回目の重合操作>メタノール134.6gに塩化第
二銅・2水和物0.209gを溶かした溶液と、キシレ
ン403.8gとn−ブタノール134.6gの混合溶
媒にN,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ジア
ミノプロパン7.99gを溶かした溶液とを混ぜ合わせ
た。この溶液とキシレン1211.3g、n−ブタノー
ル403.8g、メタノール403.8gの混合溶媒に
2,6−ジメチルフェノール300.0gを溶かした溶
液とを混ぜ合わせた。この時点での混合物を原料液と呼
ぶ。原料液は全部で3000gであり、原料液内の2,
6−ジメチルフェノールの濃度は10wt%であり、溶
媒の重量比組成はキシレン:n−ブタノール:メタノー
ル=60:20:20である。また銅は2,6−ジメチ
ルフェノールのモル数に対して0.05モル%であり、
N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ジアミノ
プロパンは2,6−ジメチルフェノールのモル数に対し
て2.5モル%である。原料液をジャケット付セパラブ
ルタイプガラス製反応器に入れ、攪拌下、反応器底部よ
り酸素を供給しながら30℃で重合を行った。重合終了
後、反応混合物はスラリーを含む黄白色の液体に変化し
ていた。この反応混合物に1.7gのエチレンジアミン
四酢酸3カリウム塩をメタノール900gに溶かした液
を加え、1時間保温下攪拌した。その後この混合物は濾
過された。濾液はリサイクル使用を行うために、次の溶
媒回収操作に用いた。溶媒をまだ含むポリフェニレンエ
ーテルは更にメタノールが加えられ、洗浄され、濾過さ
れ、更に140℃で減圧乾燥された。得られたポリフェ
ニレンエーテルの粘度は0.49であった。
【0043】<溶媒回収操作>濾液に濃水酸化カリウム
水溶液を加え、液のpHを12.5にした。ロータリー
エバポレータを用いて、残物が実質的に不揮発性成分の
みになるまで溶媒を留去させた。続いて蒸留を行った。
即ち、エバポレータ留出液をフラスコに入れ、分留管、
留出側にコックのついた分留ヘッド、冷却器、受器を取
り付けた。フラスコを油浴で加熱し最初は留出コックを
閉めきり還流状態にしておきその後、留出コックをわず
かに開けて液を留出させた。ガスクロマトグラフィー分
析を行ったところ、留出液はメタノールを主成分とする
液に、またフラスコ残液はキシレン、ブタノールを主成
分とする液に分けられたことが判った。これらの溶媒を
用いて、2回目の重合操作を行った。
【0044】<2回目の重合操作>溶媒回収操作で分け
られた溶媒の一部を用いて、一回目の重合操作と同じ溶
媒組成にして、アルデヒド及びケトンと有機酸の分析を
行ったところ、アルデヒド及びケトンは1wt%以下で
あり、有機酸は検出限界(約2ppm)以下であった。
残りの溶媒を用いて一回目の重合と同じ触媒を用いて重
合を行った。但し回収された溶媒中にN,N,N’,
N’−テトラメチル−1,3−ジアミノプロパンが検出
されたので、触媒調製の際には新たに加えるN,N,
N’,N’−テトラメチル−1,3−ジアミノプロパン
量はその分減らして行った。また回収操作におけるロス
があるため原料液の全量は2000gで実施した。即ち
原料液内の2,6−ジメチルフェノールの濃度は10w
t%であり、溶媒の重量比組成はキシレン:n−ブタノ
ール:メタノール=60:20:20である。また銅は
2,6−ジメチルフェノールのモル数に対して0.05
モル%であり、N,N,N’,N’−テトラメチル−
1,3−ジアミノプロパンは2,6−ジメチルフェノー
ルのモル数に対して2.5モル%である。2回目の重合
終了後、反応混合物はスラリーを含む黄白色の液体に変
化していた。この反応混合物に1.2gのエチレンジア
ミン四酢酸3カリウム塩をメタノール600gに溶かし
た液を加え、1時間保温下攪拌した。その後この混合物
は濾過された。溶媒をまだ含むポリフェニレンエーテル
は更にメタノールが加えられ、洗浄され、濾過され、更
に140℃で減圧乾燥された。得られたポリフェニレン
エーテルの粘度は一回目の重合と同じく0.49であっ
た。
【0045】
【実施例2】実施例1で触媒(c)成分としてジ−n−
ブチルアミンを2,6−ジメチルフェノールのモル数に
対して0.95モル%加えた以外は実施例1と同様に1
回目の重合操作、溶媒回収操作、2回目の重合操作を行
った。2回目の重合操作前に溶媒回収操作で分けられた
溶媒の一部を用いて、一回目の重合操作と同じ溶媒組成
にして、アルデヒド及びケトンと有機酸の分析を行った
ところ、アルデヒド及びケトンは1wt%以下であり、
有機酸は検出限界(約2ppm)以下であった。残りの
溶媒を用いて一回目の重合と同じ触媒を用いて重合を行
った。但し回収された溶媒中にN,N,N’,N’−テ
トラメチル−1,3−ジアミノプロパンが検出されたの
で、触媒調製の際には新たに加えるN,N,N’,N’
−テトラメチル−1,3−ジアミノプロパン量はその分
減らして行った。1回目の重合操作で得られたポリフェ
ニレンエーテルの粘度は0.48で2回目の重合操作で
得られたポリフェニレンエーテルの粘度も同じく0.4
8であった。
【0046】
【実施例3】実施例1で触媒(c)成分としてHClを
使用される銅の7.2倍モル量加えた以外は実施例1と
同様に1回目の重合操作、溶媒回収操作、2回目の重合
操作を行った。2回目の重合操作前に溶媒回収操作で分
けられた溶媒の一部を用いて、一回目の重合操作と同じ
溶媒組成にして、アルデヒド及びケトンと有機酸の分析
を行ったところ、アルデヒド及びケトンは1wt%以下
であり、有機酸は検出限界(約2ppm)以下であっ
た。残りの溶媒を用いて一回目の重合と同じ触媒を用い
て重合を行った。但し回収された溶媒中にN,N,
N’,N’−テトラメチル−1,3−ジアミノプロパン
が検出されたので、触媒調製の際には新たに加えるN,
N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ジアミノプロ
パン量はその分減らして行った。1回目の重合操作で得
られたポリフェニレンエーテルの粘度は0.50で2回
目の重合操作で得られたポリフェニレンエーテルの粘度
も同じく0.50であった。
【0047】
【実施例4】実施例1で触媒(c)成分としてp−トル
エンスルホン酸を使用される銅の7.2倍モル量加えた
以外は実施例1と同様に1回目の重合操作、溶媒回収操
作、2回目の重合操作を行った。2回目の重合操作前に
溶媒回収操作で分けられた溶媒の一部を用いて、一回目
の重合操作と同じ溶媒組成にして、アルデヒド及びケト
ンと有機酸の分析を行ったところ、アルデヒド及びケト
ンは1wt%以下であり、有機酸は検出限界(約2pp
m)以下であった。残りの溶媒を用いて一回目の重合と
同じ触媒を用いて重合を行った。但し回収された溶媒中
にN,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ジアミ
ノプロパンが検出されたので、触媒調製の際には新たに
加えるN,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ジ
アミノプロパン量はその分減らして行った。1回目の重
合操作で得られたポリフェニレンエーテルの粘度は0.
52で2回目の重合操作で得られたポリフェニレンエー
テルの粘度も同じく0.52であった。
【0048】
【実施例5】実施例1で触媒(c)成分としてHClを
使用される銅の7.2倍モル量、及びジ−n−ブチルア
ミンを2,6−ジメチルフェノールのモル数に対して
0.95モル%加えた以外は実施例1と同様に1回目の
重合操作、溶媒回収操作、2回目の重合操作を行った。
2回目の重合操作前に溶媒回収操作で分けられた溶媒の
一部を用いて、一回目の重合操作と同じ溶媒組成にし
て、アルデヒド及びケトンと有機酸の分析を行ったとこ
ろ、アルデヒド及びケトンは1wt%以下であり、有機
酸は検出限界(約2ppm)以下であった。残りの溶媒
を用いて一回目の重合と同じ触媒を用いて重合を行っ
た。但し回収された溶媒中にN,N,N’,N’−テト
ラメチル−1,3−ジアミノプロパンが検出されたの
で、触媒調製の際には新たに加えるN,N,N’,N’
−テトラメチル−1,3−ジアミノプロパン量はその分
減らして行った。1回目の重合操作で得られたポリフェ
ニレンエーテルの粘度は0.58で2回目の重合操作で
得られたポリフェニレンエーテルの粘度も同じく0.5
8であった。
【0049】
【実施例6】実施例1で触媒(c)成分としてHClを
使用される銅の7.2倍モル量、及びN−エチルアニリ
ンを2,6−ジメチルフェノールのモル数に対して0.
95モル%加えた以外は実施例1と同様に1回目の重合
操作、溶媒回収操作、2回目の重合操作を行った。2回
目の重合操作前に溶媒回収操作で分けられた溶媒の一部
を用いて、一回目の重合操作と同じ溶媒組成にして、ア
ルデヒド及びケトンと有機酸の分析を行ったところ、ア
ルデヒド及びケトンは1wt%以下であり、有機酸は検
出限界(約2ppm)以下であった。残りの溶媒を用い
て一回目の重合と同じ触媒を用いて重合を行った。但し
回収された溶媒中にN,N,N’,N’−テトラメチル
−1,3−ジアミノプロパンが検出されたので、触媒調
製の際には新たに加えるN,N,N’,N’−テトラメ
チル−1,3−ジアミノプロパン量はその分減らして行
った。1回目の重合操作で得られたポリフェニレンエー
テルの粘度は0.65で2回目の重合操作で得られたポ
リフェニレンエーテルの粘度も同じく0.65であっ
た。
【0050】
【実施例7】実施例1で触媒成分(a)としての銅化合
物種を塩化第二銅の代わりに臭化第二銅(銅は2,6−
ジメチルフェノールのモル数に対して0.05モル%で
ある)とし、触媒(c)成分としてHBrを使用される
銅の7.2倍モル量、及びジ−n−ブチルアミンを2,
6−ジメチルフェノールのモル数に対して0.95モル
%加えた以外は実施例1と同様に1回目の重合操作、溶
媒回収操作、2回目の重合操作を行った。2回目の重合
操作前に溶媒回収操作で分けられた溶媒の一部を用い
て、一回目の重合操作と同じ溶媒組成にして、アルデヒ
ド及びケトンと有機酸の分析を行ったところ、アルデヒ
ド及びケトンは1wt%以下であり、有機酸は検出限界
(約2ppm)以下であった。残りの溶媒を用いて一回
目の重合と同じ触媒を用いて重合を行った。但し回収さ
れた溶媒中にN,N,N’,N’−テトラメチル−1,
3−ジアミノプロパンが検出されたので、触媒調製の際
には新たに加えるN,N,N’,N’−テトラメチル−
1,3−ジアミノプロパン量はその分減らして行った。
1回目の重合操作で得られたポリフェニレンエーテルの
粘度は0.58で2回目の重合操作で得られたポリフェ
ニレンエーテルの粘度も同じく0.58であった。
【0051】
【実施例8】実施例1で触媒(c)成分としてHClを
使用される銅の7.2倍モル量、及びp−トルエンスル
ホン酸ナトリウムを使用される銅の10倍モル量加えた
以外は実施例1と同様に1回目の重合操作、溶媒回収操
作、2回目の重合操作を行った。2回目の重合操作前に
溶媒回収操作で分けられた溶媒の一部を用いて、一回目
の重合操作と同じ溶媒組成にして、アルデヒド及びケト
ンと有機酸の分析を行ったところ、アルデヒド及びケト
ンは1wt%以下であり、有機酸は検出限界(約2pp
m)以下であった。残りの溶媒を用いて一回目の重合と
同じ触媒を用いて重合を行った。但し回収された溶媒中
にN,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ジアミ
ノプロパンが検出されたので、触媒調製の際には新たに
加えるN,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ジ
アミノプロパン量はその分減らして行った。1回目の重
合操作で得られたポリフェニレンエーテルの粘度は0.
54で2回目の重合操作で得られたポリフェニレンエー
テルの粘度も同じく0.54であった。
【0052】
【実施例9】 <1回目の重合操作>実施例1で溶媒としてキシレン:
メタノール=90:10重量比の溶媒を用い、触媒
(a)成分としての銅化合物種を塩化第二銅の代わりに
臭化第二銅(銅は2,6−ジメチルフェノールのモル数
に対して0.12モル%である)とし、触媒(b)成分
としてのジアミン化合物をN,N,N’,N’−テトラ
メチル−1,3−ジアミノプロパンの代わりにN,N’
−ジ−t−ブチルエチレンジアミン(N,N’−ジ−t
−ブチルエチレンジアミンは2,6−ジメチルフェノー
ルのモル数に対して0.24モル%である)とし、触媒
(c)成分としてHBrを使用される銅の7.7倍モル
量、トリオクチルメチルアンモニウムクロライドを使用
される銅の0.52倍モル量、ジ−n−ブチルアミンを
2,6−ジメチルフェノールのモル数に対して0.95
モル%、ブチルジメチルアミンを2,6−ジメチルフェ
ノールのモル数に対して2.3モル%加えた以外は実施
例1と同様に1回目の重合操作を行った。即ち原料液は
全部で3000gであり、原料液内の2,6−ジメチル
フェノールの濃度は10wt%であり、溶媒の重量比組
成はキシレン:メタノール=90:10である。また銅
は2,6−ジメチルフェノールのモル数に対して0.1
2モル%であり、N,N’−ジ−t−ブチルエチレンジ
アミンは2,6−ジメチルフェノールのモル数に対して
0.24モル%であり、HBrは使用される銅の7.7
倍モル量であり、トリオクチルメチルアンモニウムクロ
ライドは使用される銅の0.52倍モル量であり、ジ−
n−ブチルアミンは2,6−ジメチルフェノールのモル
数に対して0.95モル%であり、ブチルジメチルアミ
ンは2,6−ジメチルフェノールのモル数に対して2.
3モル%である。重合終了後、反応混合物はわずかに濁
ったオレンジ色の液体に変化していた。この反応混合物
に4.0gのエチレンジアミン四酢酸3カリウム塩をメ
タノール2000gに溶かした液を加え、重合体を沈殿
させた。このまま1時間保温下攪拌した。その後この混
合物は濾過された。濾液はリサイクル使用を行うため
に、次の溶媒回収操作に用いた。溶媒をまだ含むポリフ
ェニレンエーテルは更にメタノールが加えられ、洗浄さ
れ、濾過され、更に140℃で減圧乾燥された。得られ
たポリフェニレンエーテルの粘度は0.55であった。
【0053】<溶媒回収操作>濾液に濃水酸化カリウム
水溶液を加え、液のpHを12.5にした。ロータリー
エバポレータを用いて、残物が実質的に不揮発性成分の
みになるまで溶媒を留去させた。続いて蒸留を行った。
即ち、エバポレータ留出液をフラスコに入れ、分留管、
留出側にコックのついた分留ヘッド、冷却器、受器を取
り付けた。フラスコを油浴で加熱し最初は留出コックを
閉めきり還流状態にしておきその後、留出コックをわず
かに開けて液を留出させた。ガスクロマトグラフィー分
析を行ったところ、留出液はメタノールを主成分とする
液に、またフラスコ残液はキシレンを主成分とする液に
分けられたことが判った。これらの溶媒を用いて、2回
目の重合操作を行った。
【0054】<2回目の重合操作>溶媒回収操作で分け
られた溶媒の一部を用いて、一回目の重合操作と同じ溶
媒組成にして、アルデヒド及びケトンと有機酸の分析を
行ったところ、アルデヒド及びケトンは1wt%以下で
あり、有機酸は検出限界(約2ppm)以下であった。
残りの溶媒を用いて一回目の重合と同じ触媒を用いて重
合を行った。但し回収された溶媒中にブチルジメチルア
ミンとN,N’−ジ−t−ブチルエチレンジアミンが検
出されたので、触媒調製の際には新たに加えるブチルジ
メチルアミンとN,N’−ジ−t−ブチルエチレンジア
ミン量はその分減らして行った。また回収操作における
ロスがあるため原料液の全量は2000gで実施した。
即ち原料液内の2,6−ジメチルフェノールの濃度は1
0wt%であり、溶媒の重量比組成はキシレン:メタノ
ール=90:10である。また銅は2,6−ジメチルフ
ェノールのモル数に対して0.12モル%であり、N,
N’−ジ−t−ブチルエチレンジアミンは2,6−ジメ
チルフェノールのモル数に対して0.24モル%であ
り、HBrは使用される銅の7.7倍モル量であり、ト
リオクチルメチルアンモニウムクロライドは使用される
銅の0.52倍モル量であり、ジ−n−ブチルアミンは
2,6−ジメチルフェノールのモル数に対して0.95
モル%であり、ブチルジメチルアミンは2,6−ジメチ
ルフェノールのモル数に対して2.3モル%である。2
回目の重合終了後、反応混合物はやや濁ったオレンジ色
の液体に変化していた。この反応混合物に2.7gのエ
チレンジアミン四酢酸3カリウム塩をメタノール140
0gに溶かした液を加え、重合体を沈殿させた。このま
ま1時間保温下攪拌した。その後この混合物は濾過され
た。溶媒をまだ含むポリフェニレンエーテルは更にメタ
ノールが加えられ、洗浄され、濾過され、更に140℃
で減圧乾燥された。得られたポリフェニレンエーテルの
粘度は1回目の重合と同じく0.55であった。
【0055】
【実施例10】 <1回目の重合操作>実施例1で溶媒としてキシレン:
メタノール=70:30重量比の溶媒を用い、触媒
(a)成分としての銅化合物種を塩化第二銅の代わりに
臭化第二銅(銅は2,6−ジメチルフェノールのモル数
に対して0.27モル%である)とし、触媒(b)成分
としてのジアミン化合物をN,N,N’,N’−テトラ
メチル−1,3−ジアミノプロパンの代わりにN,N,
N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(N,N,
N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンは2,6−
ジメチルフェノールのモル数に対して0.42モル%で
ある)とし、触媒(c)成分としてジ−n−ブチルアミ
ンを2,6−ジメチルフェノールのモル数に対して9.
2モル%加えた以外は実施例1と同様に1回目の重合操
作を行った。即ち原料液は全部で3000gであり、原
料液内の2,6−ジメチルフェノールの濃度は10wt
%であり、溶媒の重量比組成はキシレン:メタノール=
70:30である。また銅は2,6−ジメチルフェノー
ルのモル数に対して0.27モル%であり、N,N,
N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンは2,6−
ジメチルフェノールのモル数に対して0.24モル%で
あり、ジ−n−ブチルアミンは2,6−ジメチルフェノ
ールのモル数に対して9.2モル%である。重合終了
後、反応混合物はスラリーを含む黄白色の液体に変化し
ていた。この反応混合物に3.0gのエチレンジアミン
四酢酸3カリウム塩をメタノール1000gに溶かした
液を加え、1時間保温下攪拌した。その後この混合物は
濾過された。濾液はリサイクル使用を行うために、次の
溶媒回収操作に用いた。溶媒をまだ含むポリフェニレン
エーテルは更にメタノールが加えられ、洗浄され、濾過
され、更に140℃で減圧乾燥された。得られたポリフ
ェニレンエーテルの粘度は0.45であった。
【0056】<溶媒回収操作>濾液に濃水酸化カリウム
水溶液を加え、液のpHを12.5にした。ロータリー
エバポレータを用いて、残物が実質的に不揮発性成分の
みになるまで溶媒を留去させた。続いて蒸留を行った。
即ち、エバポレータ留出液をフラスコに入れ、分留管、
留出側にコックのついた分留ヘッド、冷却器、受器を取
り付けた。フラスコを油浴で加熱し最初は留出コックを
閉めきり還流状態にしておきその後、留出コックをわず
かに開けて液を留出させた。ガスクロマトグラフィー分
析を行ったところ、留出液はメタノールを主成分とする
液に、またフラスコ残液はキシレンを主成分とする液に
分けられたことが判った。これらの溶媒を用いて、2回
目の重合操作を行った。
【0057】<2回目の重合操作>溶媒回収操作で分け
られた溶媒の一部を用いて、一回目の重合操作と同じ溶
媒組成にして、アルデヒド及びケトンと有機酸の分析を
行ったところ、アルデヒド及びケトンは1wt%以下で
あり、有機酸は検出限界(約2ppm)以下であった。
残りの溶媒を用いて一回目の重合と同じ触媒を用いて重
合を行った。但し回収された溶媒中にN,N,N’,
N’−テトラメチルエチレンジアミンとジ−n−ブチル
アミンが検出されたので、触媒調製の際には新たに加え
るN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン
とジ−n−ブチルアミン量はその分減らして行った。ま
た回収操作におけるロスがあるため原料液の全量は20
00gで実施した。即ち原料液内の2,6−ジメチルフ
ェノールの濃度は10wt%であり、溶媒の重量比組成
はキシレン:メタノール=70:30である。また銅は
2,6−ジメチルフェノールのモル数に対して0.27
モル%であり、N,N,N’,N’−テトラメチル−エ
チレンジアミンは2,6−ジメチルフェノールのモル数
に対して0.42モル%であり、ジ−n−ブチルアミン
は2,6−ジメチルフェノールのモル数に対して9.2
モル%である。2回目の重合終了後、反応混合物はスラ
リーを含む黄白色の液体に変化していた。この反応混合
物に2.0gのエチレンジアミン四酢酸3カリウム塩を
メタノール700gに溶かした液を加え、1時間保温下
攪拌した。その後この混合物は濾過された。溶媒をまだ
含むポリフェニレンエーテルは更にメタノールが加えら
れ、洗浄され、濾過され、更に140℃で減圧乾燥され
た。得られたポリフェニレンエーテルの粘度は一回目の
重合と同じく0.45であった。
【0058】
【比較例1】リサイクル溶媒中にケトン化合物が1wt
%を越えて含まれれる場合のモデル対照実験として、溶
媒としてキシレン:アセトン:イソプロパノール=6
0:20:20重量比の溶媒を用い、実施例5と同じ触
媒を用いて実施例5と同様に一回目の重合を行った。得
られたポリフェニレンエーテルの粘度は0.29にすぎ
なかった。
【0059】
【比較例2】リサイクル溶媒中に有機酸化合物が0.2
wt%を越えて含まれれる場合のモデル対照実験とし
て、溶媒としてキシレン:ブタノール:メタノール=6
0:20:20重量比の溶媒にギ酸が0.23wt%、
酪酸が0.08wt%の合計0.31wt%含まれるよ
うにして、実施例5と同じ触媒を用いて実施例5と同様
に一回目の重合を行った。しかしポリフェニレンエーテ
ルは得られなかった。
【0060】
【発明の効果】本発明による方法においては、ポリフェ
ニレンエーテルを製造する際に重合溶媒をリサイクル使
用する方法において、該リサイクル溶媒中に含まれるア
ルデヒドまたはケトン及び有機酸化合物の量が制限され
ていることにより、リサイクル使用時の重合反応活性の
低下を抑制し、高効率なポリフェニレンエーテルの製造
方法を提供できるという効果がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール性化合物を触媒とアルコール
    を含む溶媒を用いて酸化重合させてポリフェニレンエー
    テルを製造する際、重合終了後の工程でポリフェニレン
    エーテルと溶媒を分離した後、該溶媒を重合にリサイク
    ル使用する方法において、該リサイクル溶媒1kg当た
    りに含まれるアルデヒドまたはケトン化合物の量が1w
    t%以下であるかまたは有機酸化合物の量が0.2wt
    %以下であることを特徴とするポリフェニレンエーテル
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 使用する触媒が、(a)銅化合物、
    (b)下記式(1) 【化1】 の構造を持つジアミン化合物、からなる触媒を用いるこ
    とを特徴とする特許請求項1記載のポリフェニレンエー
    テルの製造方法。
  3. 【請求項3】 特許請求項2記載の触媒に(c)成分と
    して、(イ)第2級脂肪族アミン、N−炭化水素置換ア
    ニリン、N−(置換または非置換フェニル)アルカノー
    ルアミンから選ばれた少なくとも1種類のモノアミン、
    (ロ)臭素化合物もしくは塩素化合物、(ハ)スルホン
    酸またはその塩、(ニ)第3級モノアミンの4成分から
    選ばれた少なくとも1種類以上を加える方法。
JP23963997A 1997-09-04 1997-09-04 ポリフェニレンエーテルの製造方法 Expired - Fee Related JP3948576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23963997A JP3948576B2 (ja) 1997-09-04 1997-09-04 ポリフェニレンエーテルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23963997A JP3948576B2 (ja) 1997-09-04 1997-09-04 ポリフェニレンエーテルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1180343A true JPH1180343A (ja) 1999-03-26
JP3948576B2 JP3948576B2 (ja) 2007-07-25

Family

ID=17047714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23963997A Expired - Fee Related JP3948576B2 (ja) 1997-09-04 1997-09-04 ポリフェニレンエーテルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3948576B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004531626A (ja) * 2001-06-21 2004-10-14 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ポリ(アリーレンエーテル)の製造方法及び当該方法で製造したポリ(アリーレンエーテル)
JPWO2006129758A1 (ja) * 2005-06-03 2009-01-08 ダイソー株式会社 エーテル系重合体の製造法
JP2010001401A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Kaneka Corp 低分子量ポリ(2,6−ジアリールフェニレンエーテル)の製造方法
JP2012082348A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリフェニレンエーテル
CN112908571A (zh) * 2021-01-15 2021-06-04 苗家兵 一种阻燃型耐磨电缆的制备工艺

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004531626A (ja) * 2001-06-21 2004-10-14 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ポリ(アリーレンエーテル)の製造方法及び当該方法で製造したポリ(アリーレンエーテル)
JP2009007585A (ja) * 2001-06-21 2009-01-15 Sabic Innovative Plastics Ip Bv ポリ(アリーレンエーテル)の製造方法及び当該方法で製造したポリ(アリーレンエーテル)
JPWO2006129758A1 (ja) * 2005-06-03 2009-01-08 ダイソー株式会社 エーテル系重合体の製造法
JP2010001401A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Kaneka Corp 低分子量ポリ(2,6−ジアリールフェニレンエーテル)の製造方法
JP2012082348A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリフェニレンエーテル
CN112908571A (zh) * 2021-01-15 2021-06-04 苗家兵 一种阻燃型耐磨电缆的制备工艺
CN112908571B (zh) * 2021-01-15 2022-06-21 广东腾丰电线电缆实业有限公司 一种阻燃型耐磨电缆的制备工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP3948576B2 (ja) 2007-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4007828B2 (ja) 低分子量ポリフェニレンエーテルの製造方法
JP3504586B2 (ja) ポリフェニレンエーテルの製造方法
JP2002003597A (ja) ポリフェニレンエーテルの製造法
JP5196516B2 (ja) ポリフェニレンエーテルの製造方法
JP5046351B2 (ja) ポリフェニレンエーテルの製造方法
JP3948576B2 (ja) ポリフェニレンエーテルの製造方法
JP5548083B2 (ja) アリルエーテル化ノボラック型フェノール樹脂の製造方法およびその方法により得られるアリルエーテル化ノボラック型フェノール樹脂
JP2006249133A (ja) ポリフェニレンエーテルの製法
CN110387037B (zh) 聚苯醚及其制造方法
JP5099805B2 (ja) 分子量分布のピークを2個有するポリフェニレンエーテルの製造方法
JPWO2003014050A1 (ja) 2,6−ジメチルフェノール組成物
JP2004307554A (ja) 低分子量ポリフェニレンエーテルの製造方法
JP5311717B2 (ja) 多官能性ポリフェニレンエーテルの製造方法
JP2004339343A (ja) ポリフェニレンエーテル
CN112239536B (zh) 聚苯醚树脂的制造方法
JP3910896B2 (ja) ポリフェニレンエーテルを製造する方法
JP2006257227A (ja) ポリフェニレンエーテルを製造する方法
US3309340A (en) Polyphenylene ether purification process
JP2016074791A (ja) ポリフェニレンエーテルの製造における溶媒回収方法
JP2005272631A (ja) 低分子量ポリフェニレンエーテル樹脂
JP2006265298A (ja) ポリフェニレンエーテルの重合方法
JPH10212350A (ja) ポリフェニレンエーテルの製造方法
JP2000281778A (ja) ポリフェニレンエーテルの製造方法
JPH11286542A (ja) 改良されたポリフェニレンエーテルの製造方法
JP2000212259A (ja) 液状フェノ―ル系樹脂及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040813

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040903

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060607

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20070411

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20070412

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees