JPH1178524A - 車両のドア構造 - Google Patents

車両のドア構造

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JPH1178524A
JPH1178524A JP24714897A JP24714897A JPH1178524A JP H1178524 A JPH1178524 A JP H1178524A JP 24714897 A JP24714897 A JP 24714897A JP 24714897 A JP24714897 A JP 24714897A JP H1178524 A JPH1178524 A JP H1178524A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャブオーバー車両のドア構造において、側
突に対する要求を満足させつつ、前突時のピラーの変形
を防止する。 【解決手段】 下縁がホイールハウスの形状に応じてア
ーチ形に形成されているアーチ部2aを有するドア2の
アウタパネル21とインナパネル22との間にインパク
トバー1を配設する。インパクトバーの前端をドア前縁
位置に接合し、後端をドア下縁のアーチ部頂点よりも前
側位置のアーチ部に接合する。インパクトバーを、第1
アウタプレート11、第2アウタプレート12、及び、
インナプレート13を重ね合わせることにより二重閉断
面構造に構成する。前突時には、前突荷重がインパクト
バーを介してホイールハウスの上縁部分により受け止め
られるため、ピラーに対して上記前突荷重がそのまま伝
達することを防止することができる。側突時には、上記
インパクトバーの剛性により側突荷重によるドアの車室
内方への進入を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるキャブオ
ーバー車両において、インパクトバーを取り付けるため
のドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の車両のドア構造とし
て、側面衝突(側突)時にドアが車室内方へ進入するの
を防止するものが知られている(例えば、実開平4−9
324号公報参照)。このものでは、ドア内部にこのド
アの前端と後端とを連結するように車体前後方向に延び
るインパクトバーを取り付けており、上記インパクトバ
ーの剛性により側突時のドアの変形を防止して、上記ド
アが車室内方へ進入するのを防止するようにしている。
さらに、上記公報に記載されたドア構造では、上記イン
パクトバーの後端を車体内方に向かってドアの外部にま
で突出させることで突出部を設ける一方、車体に取り付
けられたストライカブラケットに上記突出部と対向する
係止部を設けるようにしている。そして、側突時に上記
インパクトバーの突出部を上記ストライカブラケットの
係止部に当接させて係止することにより、上記インパク
トバーの変形及び移動を抑制するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
車両のドア構造は、フロントピラーより前方にエンジン
等が配置される車両、つまり、フロントボディを有する
車両に対して用いられているものであり、前面衝突(前
突)の際は、そのフロントボディが前突荷重を吸収する
ようになっているため、上記インパクトバーには上記前
突荷重がほとんど伝達しないようになっている。
【0004】ところが、上記フロントボディーを有する
車両と異なりフロントボディーのない車両、いわゆるキ
ャブオーバー車両においては、インパクトバーをドアの
前端と後端とを連結するように車体前後方向に延ばして
配設すると、側突時には、上記インパクトバーの剛性に
よりドアの車室内方への進入を防止することは可能であ
るものの、前突時には、その前突荷重が直接上記インパ
クトバーに入力され、このインパクトバーがその前突荷
重をドア後部に配設されたピラーにそのまま伝達してし
まうようになる。このため、例えばそのピラーが変形し
てしまう可能性があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、キャブオーバ
ー車両のドア構造において、側突に対する要求を満足さ
せつつ、前突荷重が後側のピラーに対し伝達されること
を防止することにより、前突時におけるピラーの変形を
防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、シート座面が側面視でホイ
ールハウスの上端より高く設定されており、ドアの下縁
が上記ホイールハウスの上部形状に応じてアーチ形に形
成されているアーチ部を有する車両のドア構造を前提と
している。このものにおいて、上記ドアには車体前後方
向に延びるインパクトバーを一体に結合し、上記インパ
クトバーの前端を上記ドアの前縁位置に配設する一方、
上記インパクトバーの後端を上記ドア下縁のアーチ部頂
点よりも前側位置のアーチ部に配設する構成とするもの
である。
【0007】上記の構成の場合、インパクトバーの前端
がドアの前縁位置に配設され、その後端が上記ドア下縁
のアーチ部頂点よりも前側位置のアーチ部に配設される
ため、前突時には、インパクトバーに入力された前突荷
重が上記インパクトバーを介して上記ドアのアーチ部に
伝達される結果、上記前突荷重が上記アーチ部に隣接す
るホイールハウスの上縁部分により受け止められるよう
になる。このため、上記ドア後方に位置するピラーに対
して上記前突荷重が伝達することが防止される。上記イ
ンパクトバーの配設方向としては、このインパクトバー
を車体前後方向であってホイールハウスの円弧形状に対
しその径方向に近付くような方向、例えば後方に対し後
下がりの方向に延びるように配設するのが好ましい。ま
た、側突時においても、上記インパクトバーの剛性によ
り側突荷重によるドアの車室内方への進入が防止され
る。このため、キャブオーバー車両のドア構造におい
て、側突に対する要求を満足させつつ、前突時のピラー
の変形を防止することが可能になる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ドアをその前側に配設されたヒンジピラー
に対し開閉可能にヒンジ結合し、インパクトバーの前端
を上記ヒンジピラーに対して側面視でオーバーラップし
た位置に位置付ける一方、上記インパクトバーの後端を
車幅方向に延びるフロアクロスメンバに対して側面視で
オーバーラップした位置に位置付ける構成とするもので
ある。
【0009】上記の構成の場合、インパクトバーの前端
をヒンジピラーに側面視でオーバーラップさせた位置に
位置付ける一方、その後端をフロアクロスメンバに側面
視でオーバーラップさせた位置に位置付けているため、
側突時にはその側突荷重を上記インパクトバーを介し
て、上記ヒンジピラーとフロアクロスメンバとにより有
効に受け止めることが可能になり、ドアが車室内方へ進
入することを効果的に防止することが可能になる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、インパクトバーをプレート部材で構成し、
上記インパクトバーの前後両端をドアを構成するアウタ
パネル側に隣接した位置に配設する構成とするものであ
る。
【0011】上記の構成の場合、アウタパネルとインナ
パネルとのそれぞれ周縁を接合することで形成されてい
るドアに対し、インパクトバーが上記アウタパネルに隣
接した位置に配設されるため、上記アウタパネルとプレ
ート部材により構成されたインパクトバーとの協働によ
り、上記アウタパネル自体の面剛性の向上が図られる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ドアには、インパクトバー後端が接合され
たドア下縁部近傍から突出するキャッチピンを配設し、
車体には、上記キャッチピンに対し車幅方向に相対向す
る車体内方位置において上記キャッチピンを受けて車体
内方側への移動を阻止する係止部を設ける構成とするも
のである。
【0013】上記の構成の場合、側突時には、キャッチ
ピンが係止部により係止されて、ドアの車体に対する相
対移動が阻止されるようになるため、上記ドアの車体内
方への進入をより一層効果的に防止することが可能にな
る。
【0014】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の発明において、係止部をカバー部材で覆う構成とす
るものである。
【0015】上記の構成の場合、乗員の乗降時に、例え
ば、係止部に衣類を引っかけてしまうといったことを防
止して乗降時の安全性を確保することが可能になる。
【0016】さらに、請求項6記載の発明は、シート座
面が側面視でホイールハウスの上端より高く設定されて
おり、ドアの下縁が上記ホイールハウスの上部形状に応
じてアーチ形に形成されているアーチ部を有する車両の
ドア構造を前提としている。このものにおいて、上記ド
アには車体前後方向に延びるインパクトバーを一体に結
合し、上記インパクトバーの前端をドアの前縁位置に配
設する一方、上記インパクトバーの後端を上記ドア下縁
のアーチ部頂点よりも前側位置のアーチ部に配設する。
そして、上記インパクトバーを複数のプレート部材を接
合することにより閉断面構造を有するように構成し、か
つ、上記インパクトバーの車体前後方向の少なくとも一
部は二重の閉断面構造に構成する構成するものである。
【0017】上記の構成の場合、インパクトバーの全体
の厚みを増加させることなく剛性が得られるため、ドア
内部に配設されるウィンドウガラスに干渉せずに上記イ
ンパクトバーを配設させることが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0019】図1は、本発明の実施形態に係る車両のド
ア構造を示し、1はインパクトバー、2はドアであり、
上記インパクトバー1は、図2に示すように、キャブオ
ーバー車両のドア2の内部に車体前後方向に延びるよう
に配設されるようになっている。また、上記ドア2は、
アウタパネル21とインナパネル22とが周縁部で接合
されて形成されており、図1に示すように、上記ドア2
は、インナパネル22の前端部に配設されたヒンジ2
3,23により、上記ドア2の前方に配設されたヒンジ
ピラー4の側面に取り付けられ、上下方向軸回りに開閉
できるように構成されている。そして、上記ドア2の下
縁にはホイールハウス3の形状に応じたアーチ形状を有
するアーチ部2aが形成されている。
【0020】上記インパクトバー1は、図3に示すよう
に、第1アウタプレート11、第2アウタプレート1
2、及び、インナプレート13の3枚のプレート部材に
より構成されている。上記第1アウタプレート11は、
帯板状のプレート部材により形成され、上記第2アウタ
プレート12は、その中央部分が後端(図3の右奥の
端)から前端(図3の左手前の端)に向かって次第に盛
り上がるようになって凸部12aを形成しており、その
前端付近では上記凸部12aと両側部12b,12bと
によりハット形の断面形状を有するようになっている。
そして、上記凸部12aの中央位置には前後方向に延び
るように凹溝12cが形成され上記第2アウタプレート
12の剛性を向上させている。上記インナプレート13
は、中央部分の凸部13aと両側部13b,13bとに
よりハット形の断面形状を有するように形成されてい
る。
【0021】そして、上記第1アウタプレート11の後
端部分に対して上記第2アウタプレート12の先端部分
が上になるよう重ねられ、上記第1アウタプレート11
と第2アウタプレート12の両側部12b,12bとの
当接部分を溶接することにより接合している。また、上
記インナプレート13は、その後端部分が上記第1及び
第2アウタプレートの溶接部分に位置付けられるように
配設され、上記第1アウタプレート11とインナプレー
ト13の両側部13b,13bとの当接部分、第2アウ
タプレートの両側部12b,12bとインナプレート1
3の両側部13b,13bとの当接部分、及び、第2ア
ウタプレートの凸部12aとインナプレート13の凸部
13aとの当接部分は、それぞれ溶接により接合されて
いる。これにより、上記インパクトバー1の断面構造
は、図4に示すように、上記第1アウタプレート11と
第2アウタプレート12、及び、第1アウタプレート1
1とインナプレート13とによりそれぞれ閉断面が構成
され、全体として2重閉断面構造となっており、上記イ
ンパクトバー1は曲げに対して高い剛性を有するように
なっている。
【0022】ここで、上記インナプレート13として、
剛性が比較的高い材質(例えば高張力鋼板)により形成
するのが好ましく、これにより、上記インパクトバー1
に必要な高剛性を得ることができ、かつ、このインパク
トバー1のドア2に対する取付を上記第1及び第2アウ
タプレート11,12により容易に行うことができるよ
うになる。
【0023】上記インパクトバー1は、図1に示すよう
に、その前端が上記ドア2の前方のヒンジピラー4に側
面視でオーバーラップする位置に位置付けられ、その後
端がアーチ部2aの頂点より前方位置のアーチ部2aに
位置付けられ、後下がりに傾斜して配設されるようにな
っている。上記インパクトバー1の前端部分は、図5に
示すように、第1アウタプレート11が上記ドア2のイ
ンナパネル22に接合され、さらに、インパクトバーサ
イドブラケット14が上記インナパネル22と第1アウ
タプレート11とを連結して、上記インパクトバー1が
ドア2に対して接合されるようになっている。一方、上
記インパクトバー1の後端部分は、第2アウタプレート
12が上記ドア2のインナパネル22に対して接合され
るようになっている。このような接合は溶接により行え
ばよい。そして、上記インパクトバー1とアウタパネル
21との間には適宜間隔を隔てて充填剤11a,11
a,…が充填されるようになっている。
【0024】また、図6に示すように、フロアパネル5
が車両前方から後方に向かって延びており、ホイールハ
ウス3の付近で上方に屈曲してこのホイールハウス3の
上方まで延び、そこから車両後方に向かって水平に延び
るようになっている。上記フロアパネル5の上面にはシ
ート6が取り付けられており、このシート6の座面が上
記ホイールハウス3の上方に位置するようになってい
る。また、上記フロアパネル5の屈曲部には、車幅方向
に延びるフロアクロスメンバ51が配設されており、こ
のフロアクロスメンバ51は、側面視で上記インパクト
バー1に対してオーバーラップした位置に位置付けられ
るようになっている。
【0025】さらに、上記ドア2のインナパネル22の
アーチ部2aには、キャッチピン71がアーチ部2aの
周縁に直交する方向に突出して取り付けられている。こ
のキャッチピン71は、図7及び図8に示すように、上
部にねじ部71aを有しており、このねじ部71aを上
記アーチ部2aに設けられた取付部2bに対して締結す
ることで、上記キャッチピン71がドア2に対して固定
されるようになっている。そして、上記キャッチピン7
1に対して車幅方向に相対向する車体内方位置のホイー
ルハウス3には係止部72が取り付けられている。この
係止部72は、図9に示すように、ハット形の断面形状
を有し、その凸部72aには上記キャッチピン71が係
合する切り欠き部72bが形成されている。また、上記
係止部72には合成樹脂等により形成されたカバー部材
73が被せられるようになっており、このカバー部材7
3により、乗員の乗降の際に上記係止部72に衣類を引
っかけるようなことがないようになっている。
【0026】つぎに、上記実施形態の作用・効果を説明
する。
【0027】前突時には、インパクトバー1に入力され
た前突荷重は、ドア2のアーチ部2aに伝達される結
果、上記前突荷重が上記アーチ部2aに隣接したホイー
ルハウス3により受け止められるようになる。このホイ
ールハウス3は比較的強い強度を有しており、前突荷重
に対してある程度抵抗することができるようになってい
る。このため、上記ドア2の後方に配設されるピラー8
に前突荷重が伝達されることがなく、これにより、上記
ピラー8が変形するようなことがないようになる。
【0028】そして、上記インパクトバー1は、ドア2
の前部の下方寄り位置に配設されるようになっており、
これは側突時に事故車のバンパーが突き当たる位置にほ
ぼ相当する。このため、側突時には、上記インパクトバ
ー1の剛性によりドアの変形を効果的に防止することが
できるようになる。また、上記インパクトバー1の前端
が側面視でヒンジピラー4にオーバーラップする位置に
位置付けられている一方、その後端がフロアクロスメン
バ41にオーバーラップする位置に位置付けられている
ため、側突荷重による上記ドア2の車室内方への進入を
防止することができる。さらに、上記ドア2に取り付け
られたキャッチピン51と、ホイールハウス3に取り付
けられた係止部62とにより、側突時には上記キャッチ
ピン51が係止部62により係止されて、上記ドア2の
車体に対する相対移動が阻止されるようになるため、側
突荷重による上記ドア2の車室内方への進入を効果的に
防止することができるようになる。
【0029】また、上記インパクトバー1は、3枚のプ
レート部材を重ね合わせて構成されており、上記インパ
クトバー1の全体の厚みを増加させることなく剛性を得
ることができるようになっている。このため、図1に一
点鎖線で示すように、ウィンドウガラス9が降ろされた
際に、このウィンドウガラス9に干渉しないように上記
インパクトバー1を配設することができるようになる。
【0030】さらに、上記インパクトバー1の両端部分
は、ドア2のインナパネル22に対し上記アウタパネル
21に隣接した位置に接合されて、上記インパクトバー
1が上記アウタパネル21に内面に対し僅かな隙間を隔
てて配設されているため、このようなインパクトバー1
によって上記アウタパネル21の面剛性の向上を図るこ
とができるようになる。その上、上記インパクトバー1
とアウタパネル21の内面との間に充填剤11a1,1
1a,…が充填されているため、上記の面剛性向上をよ
り確実に図ることができるようになる。
【0031】<他の実施形態>なお、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態
を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、
インパクトバー1としてプレート部材を用いるようにし
ているが、これに限らず、例えばパイプ部材を用いるよ
うにしてもよい。
【0032】また、上記実施形態では、第1アウタプレ
ート11、第2アウタプレート12、及び、インナプレ
ート13をそれぞれ溶接により接合するようにしている
が、これに限らず、例えばボルト・ナットにより締結す
るようにしてもよい。
【0033】さらに、上記実施形態では、インパクトバ
ー1の両端部をドア2に対して接合するようにしている
が、これに限らず、上記インパクトバー1の車両前後方
向中央部を上記ドア2に対して接合するようにしてもよ
い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における車両のドア構造によれば、前突時には、その
前突荷重がインパクトバーを介してドアのアーチ部、及
び、ホイールハウスの上縁に伝達されるようになるた
め、上記ドア後方に位置するピラーに対して上記前突荷
重が伝達することを防止することができる。また、側突
時においても、上記インパクトバーの剛性により側突荷
重によるドアの車室内方への進入を防止することができ
る。このため、キャブオーバー車両のドア構造におい
て、側突に対する要求を満足させつつ、前突時のピラー
の変形を防止することができる。
【0035】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、側突時の側突荷重を
インパクトバーを介して、ヒンジピラーとフロアクロス
メンバとにより有効に受け止めることができ、ドアの内
車両方への進入を効果的に防止することができる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、インパクトバーがド
アのアウタパネルに隣接した位置に配設されるため、こ
のアウタパネルとインパクトバーとの協働により、上記
アウタパネル自体の面剛性を向上させることができる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、側突時には、キャッ
チピンが係止部により係止されて、ドアの相対移動が阻
止されるようになるため、上記ドアの車室内方への進入
をより一層効果的に防止することができる。
【0038】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
4記載の発明による効果に加えて、乗員の乗降時に、例
えば、係止部に衣類を引っかけてしまうといったことを
防止して乗降時の安全性を確保することができる。
【0039】請求項6記載の発明によれば、インパクト
バーの全体の厚みを増加させることなく剛性が得られる
ため、ドア内部に配設されるウィンドウガラスに干渉せ
ずに上記インパクトバーを配設させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態においてドアのアウタパネル
を除いた状態を示す側面図である。
【図2】キャブオーバー車両を示す側面図である。
【図3】インパクトバーを示す斜視図である。
【図4】図1のA−A断面を示す断面図である。
【図5】図1のB−B断面を示す断面図である。
【図6】図1に対応する側面図である。
【図7】図6においてキャッチピン取付部分を拡大した
拡大図である。
【図8】図7のC−C断面を示す断面図である。
【図9】キャッチピン及び係止部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 インパクトバー 2 ドア 3 ホイールハウス 4 ヒンジピラー 6 シート 8 ピラー 2a アーチ部 11 第1アウタプレート(プレート部材) 12 第2アウタプレート(プレート部材) 13 インナプレート(プレート部材) 21 アウタパネル 22 インナパネル 51 フロアクロスメンバ 71 キャッチピン 72 係止部 73 カバー部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート座面が側面視でホイールハウスの
    上端より高く設定されており、ドアの下縁が上記ホイー
    ルハウスの上部形状に応じてアーチ形に形成されている
    アーチ部を有する車両のドア構造において、 上記ドアには車体前後方向に延びるインパクトバーが一
    体に結合され、 上記インパクトバーの前端は上記ドアの前縁位置に配設
    される一方、上記インパクトバーの後端は上記ドア下縁
    のアーチ部頂点よりも前側位置のアーチ部に配設されて
    いることを特徴とする車両のドア構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 ドアはその前側に配設されたヒンジピラーに対し開閉可
    能にヒンジ結合され、 インパクトバーの前端は上記ヒンジピラーに対して側面
    視でオーバーラップした位置に位置付けられる一方、上
    記インパクトバーの後端は車幅方向に延びるフロアクロ
    スメンバに対して側面視でオーバーラップした位置に位
    置付けられていることを特徴とする車両のドア構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 インパクトバーはプレート部材で構成され、 上記インパクトバーの前後両端はドアを構成するアウタ
    パネル側に隣接した位置に配設されていることを特徴と
    する車両のドア構造。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 ドアには、インパクトバー後端が接合されたドア下縁部
    近傍から突出するキャッチピンが配設され、 車体には、上記キャッチピンに対し車幅方向に相対向す
    る車体内方位置において上記キャッチピンを受けて車体
    内方側への移動を阻止する係止部が設けられていること
    を特徴とする車両のドア構造。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 係止部がカバー部材で覆われていることを特徴とする車
    両のドア構造。
  6. 【請求項6】 シート座面が側面視でホイールハウスの
    上端より高く設定されており、ドアの下縁が上記ホイー
    ルハウスの上部形状に応じてアーチ形に形成されている
    アーチ部を有する車両のドア構造において、 上記ドアには車体前後方向に延びるインパクトバーが一
    体に結合され、 上記インパクトバーの前端は上記ドアの前縁位置に配設
    される一方、上記インパクトバーの後端は上記ドア下縁
    のアーチ部頂点よりも前側位置のアーチ部に配設され、 上記インパクトバーは複数のプレート部材を接合するこ
    とにより閉断面構造を有するように構成され、かつ、上
    記インパクトバーの車体前後方向の少なくとも一部は二
    重の閉断面構造に構成されていることを特徴とする車両
    のドア構造。
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