JPH0752791Y2 - 車両のサイドシル構造 - Google Patents
車両のサイドシル構造Info
- Publication number
- JPH0752791Y2 JPH0752791Y2 JP6914789U JP6914789U JPH0752791Y2 JP H0752791 Y2 JPH0752791 Y2 JP H0752791Y2 JP 6914789 U JP6914789 U JP 6914789U JP 6914789 U JP6914789 U JP 6914789U JP H0752791 Y2 JPH0752791 Y2 JP H0752791Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side sill
- door
- flange portion
- deformation
- vehicle
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両のサイドシル構造に関し、特に側突時にお
ける車室側へのドアの変形を防止し得るようにした車両
のサイドシル構造に関する。
ける車室側へのドアの変形を防止し得るようにした車両
のサイドシル構造に関する。
〔従来技術〕 一般に、自動車には側突時における乗員の安全性を確保
するため、車室側へのドアの変形を防止する各種対策が
講じられている。
するため、車室側へのドアの変形を防止する各種対策が
講じられている。
例えばドアの下端部とサイドシルとの間にラップ部分を
形成し、車室側へのドアの変形をサイドシルで受け止め
るように構成しているが、ドアの下端部とサイドシルと
のラップ量を大きくすると、ドアやサイドシルが大型化
すること、サイドシルがドア開口部側へ突出して乗降性
が悪くなること、ドア開口部が小さくなってドアのデザ
イン上の自由度が制約されることなどの問題が生じる。
形成し、車室側へのドアの変形をサイドシルで受け止め
るように構成しているが、ドアの下端部とサイドシルと
のラップ量を大きくすると、ドアやサイドシルが大型化
すること、サイドシルがドア開口部側へ突出して乗降性
が悪くなること、ドア開口部が小さくなってドアのデザ
イン上の自由度が制約されることなどの問題が生じる。
そこで、例えば実開昭62-200015号公報には、サイドシ
ルの上壁の略中央部にスリットを形成し、サイドシル内
にこのスリットを通って上方へ突出可能な係止部材を設
け、ドア閉鎖時にはアクチュエータで係止部材をスリッ
トから突出させてドア下端部の係合孔に係合させ、側突
時における車室側へのドアの変形を防止するようにした
ドア折れ曲り防止装置が記載されている。
ルの上壁の略中央部にスリットを形成し、サイドシル内
にこのスリットを通って上方へ突出可能な係止部材を設
け、ドア閉鎖時にはアクチュエータで係止部材をスリッ
トから突出させてドア下端部の係合孔に係合させ、側突
時における車室側へのドアの変形を防止するようにした
ドア折れ曲り防止装置が記載されている。
上記ドア折れ曲り防止装置では、係止部材と係合孔との
係合により車室内へのドアの変形が防止されるので、サ
イドシルとドア下端部とのラップ量を小さく出来るが、
係止部材やそれを駆動するアクチュエータなどを必要と
し製作コストが高くなること、サイドシルにスリットを
形成する必要があるのでサイドシル自体の強度・剛性が
低下すること、スリットから係合部材を突出させる関係
上スリットを覆い隠せないので外観が低下すること、ス
リット近傍の塗装が剥離し易くなり防錆性が低下するこ
となどの問題がある。
係合により車室内へのドアの変形が防止されるので、サ
イドシルとドア下端部とのラップ量を小さく出来るが、
係止部材やそれを駆動するアクチュエータなどを必要と
し製作コストが高くなること、サイドシルにスリットを
形成する必要があるのでサイドシル自体の強度・剛性が
低下すること、スリットから係合部材を突出させる関係
上スリットを覆い隠せないので外観が低下すること、ス
リット近傍の塗装が剥離し易くなり防錆性が低下するこ
となどの問題がある。
一方、サイドシルの上端部にはアウタパネルとインナパ
ネルとの接合フランジ部が上方へ向けて突出形成されて
いるが、通常この接合フランジ部は側突時におけるドア
変形防止に対して殆ど寄与していなかった。
ネルとの接合フランジ部が上方へ向けて突出形成されて
いるが、通常この接合フランジ部は側突時におけるドア
変形防止に対して殆ど寄与していなかった。
本考案の目的は、安価に製作可能でしかも側突時におけ
る車室側へのドアの変形を効果的に防止してサイドシル
とドア下端部とのラップ量を少なくし得る車両のサイド
シル構造を提供することである。
る車室側へのドアの変形を効果的に防止してサイドシル
とドア下端部とのラップ量を少なくし得る車両のサイド
シル構造を提供することである。
本考案に係る車両のサイドシル構造は、アウタパネルと
インナパネルとで閉断面状に構成され上端部に上方へ突
出する接合フランジ部を有するサイドシルにおいて、上
記接合フランジ部の上端部に車幅外方へ延びドアの下端
部内側に対向する補強フランジ部を形成し、上記接合フ
ランジ部と補強フランジ部とに亙って複数のビードを形
成したものである。
インナパネルとで閉断面状に構成され上端部に上方へ突
出する接合フランジ部を有するサイドシルにおいて、上
記接合フランジ部の上端部に車幅外方へ延びドアの下端
部内側に対向する補強フランジ部を形成し、上記接合フ
ランジ部と補強フランジ部とに亙って複数のビードを形
成したものである。
本考案に係る車両のサイドシル構造においては、サイド
シルの上端部にアウタパネルとインナパネルとの接合フ
ランジ部が上方へ向けて突出形成され、この接合フラン
ジ部の上端部に車幅外方へ延びドアの下端部内側に対向
する補強フランジ部が形成されるとともに、補強フラン
ジ部と接合フランジ部とに亙って複数のビードが形成さ
れているので、各ビードにより両フランジ部の相対的な
変形に対する強度・剛性が高められるとともに、補強フ
ランジ部によりサイドシルの強度・剛性が高められる。
シルの上端部にアウタパネルとインナパネルとの接合フ
ランジ部が上方へ向けて突出形成され、この接合フラン
ジ部の上端部に車幅外方へ延びドアの下端部内側に対向
する補強フランジ部が形成されるとともに、補強フラン
ジ部と接合フランジ部とに亙って複数のビードが形成さ
れているので、各ビードにより両フランジ部の相対的な
変形に対する強度・剛性が高められるとともに、補強フ
ランジ部によりサイドシルの強度・剛性が高められる。
側突時における車室側へのドアの変形は、ドアの下端部
内側が補強フランジ部の外端部に当接し、補強フランジ
部及び接合フランジ部が接合フランジ部の下端部を中心
に車幅内方へ塑性変形するときのエネルギ吸収作用で抑
制され、更に車室側へ変形した場合には、接合フランジ
部の内側端面がサイドシルの上面に当接し、複数のビー
ドで補強された補強フランジ部が車幅内方へ塑性変形す
るときのエネルギ吸収作用で抑制される。
内側が補強フランジ部の外端部に当接し、補強フランジ
部及び接合フランジ部が接合フランジ部の下端部を中心
に車幅内方へ塑性変形するときのエネルギ吸収作用で抑
制され、更に車室側へ変形した場合には、接合フランジ
部の内側端面がサイドシルの上面に当接し、複数のビー
ドで補強された補強フランジ部が車幅内方へ塑性変形す
るときのエネルギ吸収作用で抑制される。
上記のように、接合フランジ部と補強フランジ部とビー
ドとで車室側へのドアの変形が効果的に防止出来るの
で、ドアの下端部とサイドシルとのラップ量を小さくし
ても側突時における乗員への十分な安全性を確保出来
る。しかも、補強フランジ部でサイドシルの強度・剛性
が高められるので、車体の強度・剛性を低下させること
なくサイドシルを小型化出来る。
ドとで車室側へのドアの変形が効果的に防止出来るの
で、ドアの下端部とサイドシルとのラップ量を小さくし
ても側突時における乗員への十分な安全性を確保出来
る。しかも、補強フランジ部でサイドシルの強度・剛性
が高められるので、車体の強度・剛性を低下させること
なくサイドシルを小型化出来る。
本考案に係る車両のサイドシル構造によれば、上記〔作
用〕の項で詳述したように、既存のサイドシルに補強フ
ランジ部及び複数のビードを形成するという簡単な構成
で、側突時における車室側へのドアの変形を効果的に防
止出来るので、乗員への十分な安全性を確保しつつドア
の下端部とサイドシルとのラップ量を少なく出来、車体
重量を軽減出来ること、ドアのデザイン上の自由度が大
きくなること、などの効果を得ることが出来る。しか
も、車体の強度・剛性を低下させることなくサイドシル
を小型化出来るので、サイドシルを上下方向に小型化し
てラップ量を小さくし、乗降性を向上することも可能と
なる。
用〕の項で詳述したように、既存のサイドシルに補強フ
ランジ部及び複数のビードを形成するという簡単な構成
で、側突時における車室側へのドアの変形を効果的に防
止出来るので、乗員への十分な安全性を確保しつつドア
の下端部とサイドシルとのラップ量を少なく出来、車体
重量を軽減出来ること、ドアのデザイン上の自由度が大
きくなること、などの効果を得ることが出来る。しか
も、車体の強度・剛性を低下させることなくサイドシル
を小型化出来るので、サイドシルを上下方向に小型化し
てラップ量を小さくし、乗降性を向上することも可能と
なる。
また、ドア変形防止用の装置をサイドシル内に別個に設
けた場合と比較して安価に製作出来、しかもサイドシル
にボルト孔やスリットなどを形成する必要がないので、
サイドシルの強度・剛性が低下したり見栄えが悪くなっ
たり塗装が剥離し易くなることもない。
けた場合と比較して安価に製作出来、しかもサイドシル
にボルト孔やスリットなどを形成する必要がないので、
サイドシルの強度・剛性が低下したり見栄えが悪くなっ
たり塗装が剥離し易くなることもない。
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
本実施例は、ハッチバッククーペ車に本考案のサイドシ
ル構造を適用した場合のものである。
ル構造を適用した場合のものである。
第1図に示すように、自動車1の左右両側の略中央部に
はドア開口部2が形成され、ドア開口部2の下側には前
後方向に延びる閉断面状のサイドシル3が設けられ、ド
ア4はドア開口部2の前端部に設けられたヒンジを介し
て開閉自在に取付けられるとともに、ドア4の後部内に
設けられたドアロック機構とドア開口部2の後端部に設
けられたストライカとの係合により閉鎖状態に保持され
るようになっている。
はドア開口部2が形成され、ドア開口部2の下側には前
後方向に延びる閉断面状のサイドシル3が設けられ、ド
ア4はドア開口部2の前端部に設けられたヒンジを介し
て開閉自在に取付けられるとともに、ドア4の後部内に
設けられたドアロック機構とドア開口部2の後端部に設
けられたストライカとの係合により閉鎖状態に保持され
るようになっている。
上記サイドシル3は、車体フロア構造における主要強度
部材としての機能に加えて、側突時におけるヒンジとド
アロック機構及びストライカとによる車室内へのドア4
の変形防止作用を補強する機能を有し、次のように構成
されている。尚、上記サイドシル3は自動車の左右に1
対設けられるが、両者は同一の構成なので左側のものに
ついて説明する。
部材としての機能に加えて、側突時におけるヒンジとド
アロック機構及びストライカとによる車室内へのドア4
の変形防止作用を補強する機能を有し、次のように構成
されている。尚、上記サイドシル3は自動車の左右に1
対設けられるが、両者は同一の構成なので左側のものに
ついて説明する。
第2図〜第4図に示すように、サイドシル3はプレス加
工により成形されたアウタパネル5とインナパネル6と
で閉断面状に形成され、サイドシル3の中段部には段階
的に左方下がりに傾斜した変形防止部7が形成され、ド
ア4の下端部には左方下がりに段階的に傾斜した衝撃伝
達部8が形成され、サイドシル3はドア4の閉鎖状態に
おいて変形防止部7が衝撃伝達部8に上下方向に所定距
離L1だけラップするように設けられている。尚、符号9
はドア4の閉鎖時に車室をシールするシール部材であ
る。
工により成形されたアウタパネル5とインナパネル6と
で閉断面状に形成され、サイドシル3の中段部には段階
的に左方下がりに傾斜した変形防止部7が形成され、ド
ア4の下端部には左方下がりに段階的に傾斜した衝撃伝
達部8が形成され、サイドシル3はドア4の閉鎖状態に
おいて変形防止部7が衝撃伝達部8に上下方向に所定距
離L1だけラップするように設けられている。尚、符号9
はドア4の閉鎖時に車室をシールするシール部材であ
る。
上記サイドシル3の上端部には両パネル5・6の接合フ
ランジ部10が上方へ略鉛直に突出形成され、接合フラン
ジ部10と衝撃伝達部8とは所定距離L2だけラップされ、
接合フランジ部10の上端部には車幅外方へ略水平に延び
且つ衝撃伝達部8の上部に形成された当接壁部8aに所定
距離へだてて対向する補強フランジ部11が形成され、イ
ンナパネル6の上部には接合フランジ部10の下端部から
車幅内方へ延びる平坦部6aが形成されている。
ランジ部10が上方へ略鉛直に突出形成され、接合フラン
ジ部10と衝撃伝達部8とは所定距離L2だけラップされ、
接合フランジ部10の上端部には車幅外方へ略水平に延び
且つ衝撃伝達部8の上部に形成された当接壁部8aに所定
距離へだてて対向する補強フランジ部11が形成され、イ
ンナパネル6の上部には接合フランジ部10の下端部から
車幅内方へ延びる平坦部6aが形成されている。
上記アウタパネル5及びインナパネル6の上端近傍部に
は所定間隔おきに接合フランジ部10と補強フランジ部11
とに亙って下方へ突出する複数のビード12が形成され、
このビード12の傾斜面部12aと鉛直面部12bとで接合フラ
ンジ部10の上端部を中心とする補強フランジ部11の曲げ
に対する強度・剛性が高められている。
は所定間隔おきに接合フランジ部10と補強フランジ部11
とに亙って下方へ突出する複数のビード12が形成され、
このビード12の傾斜面部12aと鉛直面部12bとで接合フラ
ンジ部10の上端部を中心とする補強フランジ部11の曲げ
に対する強度・剛性が高められている。
上記サイドシル3の上側略中央部には接合フランジ部10
及び補強フランジ部11を覆うカバー部材13が固着され、
カバー部材13の補強フランジ部11に対向する位置には切
欠部13aが形成され、サイドシル3の下端部には両パネ
ル5・6の接合フランジ部14が下方へ略鉛直に突出形成
され、この接合フランジ部14には車幅内方へ略水平に延
びるフロアパネル15が接合され、フロアパネル15上には
接合フランジ部10の下端部まで延びるフロアマット16が
敷設されている。
及び補強フランジ部11を覆うカバー部材13が固着され、
カバー部材13の補強フランジ部11に対向する位置には切
欠部13aが形成され、サイドシル3の下端部には両パネ
ル5・6の接合フランジ部14が下方へ略鉛直に突出形成
され、この接合フランジ部14には車幅内方へ略水平に延
びるフロアパネル15が接合され、フロアパネル15上には
接合フランジ部10の下端部まで延びるフロアマット16が
敷設されている。
次に、上記サイドシル3の作用について説明する。
補強フランジ部11を設けることにより、サイドシル3自
体の強度・剛性が高められ、サイドシル3を上下方向に
小型化出来る。
体の強度・剛性が高められ、サイドシル3を上下方向に
小型化出来る。
接合フランジ部10と補強フランジ部11とに亙って複数の
ビード12を形成してあるので、接合フランジ部10の上端
部を中心とする補強フランジ部11の曲げに対する強度・
剛性が高められる。
ビード12を形成してあるので、接合フランジ部10の上端
部を中心とする補強フランジ部11の曲げに対する強度・
剛性が高められる。
側突などによりドア4に車室側への大きな荷重が作用す
ると、ドア4が車室側へ変形して衝撃伝達部8で変形防
止部7が押圧され、衝撃伝達部8及び変形防止部7が変
形することにより車室側へのドア4の変形が抑制され
る。尚、上記車室側へのドア4の変形は、ドア開口部2
に設けられたヒンジ及びストライカでも抑制される。
ると、ドア4が車室側へ変形して衝撃伝達部8で変形防
止部7が押圧され、衝撃伝達部8及び変形防止部7が変
形することにより車室側へのドア4の変形が抑制され
る。尚、上記車室側へのドア4の変形は、ドア開口部2
に設けられたヒンジ及びストライカでも抑制される。
更に車室側へ変形した場合には、衝撃伝達部8及び変形
防止部7の変形によりドア4の変形が抑制されるととも
に、第5図に示すように、カバー部材13が切欠部13aで
分断されて当接壁部8aが補強フランジ部11の左端部に当
接され、第6図に示すように、接合フランジ部10及び補
強フランジ部11が接合フランジ部10の下端部を中心とし
て塑性変形することによりドア4の変形が抑制され、更
に車室側へ変形すると、第7図に示すように、接合フラ
ンジ部10がフロアマット16を介して平坦部6aに当接さ
れ、ビード12を介して補強された補強フランジ部11で当
接壁部8aが受け止められてドア4の変形が抑制される。
防止部7の変形によりドア4の変形が抑制されるととも
に、第5図に示すように、カバー部材13が切欠部13aで
分断されて当接壁部8aが補強フランジ部11の左端部に当
接され、第6図に示すように、接合フランジ部10及び補
強フランジ部11が接合フランジ部10の下端部を中心とし
て塑性変形することによりドア4の変形が抑制され、更
に車室側へ変形すると、第7図に示すように、接合フラ
ンジ部10がフロアマット16を介して平坦部6aに当接さ
れ、ビード12を介して補強された補強フランジ部11で当
接壁部8aが受け止められてドア4の変形が抑制される。
以上のように、既存のサイドシル3に補強フランジ部11
及び複数のビード12を形成するという簡単な構成で、側
突などにより衝撃緩衝部8と変形防止部7とが変形して
更に車室側へドア4が変形した場合でも、効果的にドア
4の変形を抑制することが出来るので、衝撃緩衝部8と
変形防止部7とのラップ量(L1)を少なくすることが可
能となり、車体重量を軽減出来ること、ドア開口部2を
大きくしてドア4のデザイン上の自由度が大きくなるこ
となどの効果を得ることが出来る。しかも、補強フラン
ジ部11によりサイドシル3の強度・剛性が高められるの
で、サイドシル3を上下方向に小型化することによりラ
ップ量(L1)を少なく出来、乗降性を向上出来る。
及び複数のビード12を形成するという簡単な構成で、側
突などにより衝撃緩衝部8と変形防止部7とが変形して
更に車室側へドア4が変形した場合でも、効果的にドア
4の変形を抑制することが出来るので、衝撃緩衝部8と
変形防止部7とのラップ量(L1)を少なくすることが可
能となり、車体重量を軽減出来ること、ドア開口部2を
大きくしてドア4のデザイン上の自由度が大きくなるこ
となどの効果を得ることが出来る。しかも、補強フラン
ジ部11によりサイドシル3の強度・剛性が高められるの
で、サイドシル3を上下方向に小型化することによりラ
ップ量(L1)を少なく出来、乗降性を向上出来る。
また、ドア変形防止用の装置をサイドシル3内に別個に
設けた場合と比較して安価に製作出来、しかもサイドシ
ル3にボルト孔やスリットなどを形成する必要がないの
で、サイドシル3の強度・剛性が低下したり見栄えが悪
くなったり塗装が剥離し易くなることもない。
設けた場合と比較して安価に製作出来、しかもサイドシ
ル3にボルト孔やスリットなどを形成する必要がないの
で、サイドシル3の強度・剛性が低下したり見栄えが悪
くなったり塗装が剥離し易くなることもない。
尚、第8図に示すように、上記アウタパネル5のみに接
合フランジ部10から補強フランジ部に亙る複数のビード
12Aを形成してもよい。
合フランジ部10から補強フランジ部に亙る複数のビード
12Aを形成してもよい。
上記ビード12・12A以外に、第9図に示すように、アウ
タパネル5の接合フランジ部10の下端部に接合フランジ
部10から変形防止部7に亙って複数のビード17を形成し
てもよく、また第10図に示すように、インナパネル6の
接合フランジ部10の下端部に接合フランジ部10から平坦
部6aに亙って複数のビード18を形成してもよい。この場
合、両フランジ部10・11の接合フランジ部10の下端部を
中心とした塑性変形に対する強度・剛性を高めることが
出来、側突などによる車室側へのドア4の変形を更に抑
制することが出来る。
タパネル5の接合フランジ部10の下端部に接合フランジ
部10から変形防止部7に亙って複数のビード17を形成し
てもよく、また第10図に示すように、インナパネル6の
接合フランジ部10の下端部に接合フランジ部10から平坦
部6aに亙って複数のビード18を形成してもよい。この場
合、両フランジ部10・11の接合フランジ部10の下端部を
中心とした塑性変形に対する強度・剛性を高めることが
出来、側突などによる車室側へのドア4の変形を更に抑
制することが出来る。
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は自動車の
斜視図、第2図は第1図II-II線断面図、第3図はサイ
ドシルの斜視図、第4図はビード近傍部の斜視図、第5
図〜第7図は側突時におけるドアの下端近傍部及びサイ
ドシルの上端近傍部の縦断面図で、第5図はドアが変形
して当接面部が補強フランジ部に当接した状態を示す縦
断面図、第6図は接合フランジ部の下端部の屈曲により
ドアの変形が抑制されている状態を示す縦断面図、第7
図は補強フランジ部でドアの変形が抑制されている状態
を示す縦断面図、第8図〜第10図は夫々変形例に係るサ
イドシルの第4図相当図である。 3……サイドシル、4……ドア、5……アウタパネル、
6……インナパネル、8a……当接壁部、10……接合フラ
ンジ部、11……補強フランジ部、12・12A……ビード。
斜視図、第2図は第1図II-II線断面図、第3図はサイ
ドシルの斜視図、第4図はビード近傍部の斜視図、第5
図〜第7図は側突時におけるドアの下端近傍部及びサイ
ドシルの上端近傍部の縦断面図で、第5図はドアが変形
して当接面部が補強フランジ部に当接した状態を示す縦
断面図、第6図は接合フランジ部の下端部の屈曲により
ドアの変形が抑制されている状態を示す縦断面図、第7
図は補強フランジ部でドアの変形が抑制されている状態
を示す縦断面図、第8図〜第10図は夫々変形例に係るサ
イドシルの第4図相当図である。 3……サイドシル、4……ドア、5……アウタパネル、
6……インナパネル、8a……当接壁部、10……接合フラ
ンジ部、11……補強フランジ部、12・12A……ビード。
Claims (1)
- 【請求項1】アウタパネルとインナパネルとで閉断面状
に構成され上端部に上方へ突出する接合フランジ部を有
するサイドシルにおいて、 上記接合フランジ部の上端部に車幅外方へ延びドアの下
端部内側に対向する補強フランジ部を形成し、 上記接合フランジ部と補強フランジ部とに亙って複数の
ビードを形成したことを特徴とする車両のサイドシル構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6914789U JPH0752791Y2 (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | 車両のサイドシル構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6914789U JPH0752791Y2 (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | 車両のサイドシル構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH038070U JPH038070U (ja) | 1991-01-25 |
JPH0752791Y2 true JPH0752791Y2 (ja) | 1995-12-06 |
Family
ID=31604197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6914789U Expired - Lifetime JPH0752791Y2 (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | 車両のサイドシル構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0752791Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6211107B2 (ja) * | 2016-01-14 | 2017-10-11 | 本田技研工業株式会社 | 車体下部構造 |
-
1989
- 1989-06-13 JP JP6914789U patent/JPH0752791Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH038070U (ja) | 1991-01-25 |
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