JPH117558A - 無線送受信システム - Google Patents

無線送受信システム

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JPH117558A
JPH117558A JP15979097A JP15979097A JPH117558A JP H117558 A JPH117558 A JP H117558A JP 15979097 A JP15979097 A JP 15979097A JP 15979097 A JP15979097 A JP 15979097A JP H117558 A JPH117558 A JP H117558A
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information
vehicle
entrance
card
storage means
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Application number
JP15979097A
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English (en)
Inventor
Chiori Naitou
千織 内藤
Hisayo Tanaka
尚代 田中
Toshihiro Yamamoto
智弘 山本
Kazuyuki Nakabayashi
一之 中林
Takayuki Sakamoto
孝之 阪本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】情報記憶カードの交換などによる不正を防止で
きる無線送受信システムを提供する。 【解決手段】有料道路の料金所における無線式通行料金
収受システムにおいて、車載機器2がICカード4と車
載器5とからなる場合、入口ゲートの通過時に車載器5
およびICカード4内の各メモリに入口情報を書込み、
入口ゲートから出口ゲートまでの間に車載器5の電源が
オフ→オン操作されたとき、車載器5のメモリに記憶さ
れている入口情報とICカード4のメモリに記憶されて
いる入口情報とを照合し、両入口情報が一致しない場
合、正常な料金収受処理を行なうことができないように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、有料道
路を走行する車両(自動車)に搭載される通行料金収受
処理用の無線通信機能を持った車載器と、地上に設置さ
れ、上記車載器との間で無線通信を行ない、必要な情報
の授受を行なうことにより、上記車両に対する通行料金
の収受処理を行なう無線式の料金処理装置とからなる無
線式通行料金収受システムに適用して好適な無線送受信
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、たとえば、高速道路などの有料道
路の料金所における通行料金収受システムとして、無線
カードを用いた無線方式のものが開発されている。これ
は、有料道路の入口ゲートおよび出口ゲートにそれぞれ
地上局としての無線式の料金処理装置を設置するととも
に、有料道路を走行する車両に無線カードを搭載し、入
口ゲートでは、料金処理装置と無線カードとの間で無線
通信を行なうことにより、無線カードに入口情報(入口
通過日時、入口インタチェンジ番号、車種、車両番号な
ど)を記録し、出口ゲートでは、料金処理装置と無線カ
ードとの間で無線通信を行なうことにより、無線カード
から入口情報を読出して通行料金の収受処理を行なうも
のである。
【0003】また、一般に、有料道路の走行中に事故な
どで途中区間を強制的に有料道路から流出させられた場
合、最終出口ゲートにおいて合計の走行距離に応じた遠
距離逓減が行なわれるが、この遠距離逓減を行なうため
に、強制流出時には乗り継ぎ券を発行し、最終出口ゲー
トにおいて乗り継ぎ券の有無で総走行区間の距離を算出
し、これに応じた料金の算出を行なうようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近、車両に搭載する
無線カードが、カード部と無線通信部とに分割、すなわ
ち、車載機器が、情報記憶媒体としてのICカードと無
線通信機能を持った車載器とで構成される場合がある。
このような場合、入口ゲートから出口ゲートまでの間に
ICカードが故意または過失により交換されてしまい、
出口ゲートで正しい料金収受ができなくなることがあ
る。
【0005】また、入口ゲートや出口ゲートで故意にI
Cカードの電源をオフすることにより、過去の記録情報
を不正に残し、次回の利用時にこれを悪用することが考
えられる。
【0006】さらに、強制流出時の後の再流入による有
料道路の走行時、最終出口ゲートにおいて当該車両が強
制流出後の再流入車両なのか否かの判断は乗り継ぎ券に
よって行なうしかなく、これを使用して不正に料金の割
引を受けることが容易に行なえる。
【0007】そこで、本発明は、情報記憶媒体の交換な
どによる不正を防止できる無線送受信システムを提供す
ることを目的とする。また、本発明は、入口ゲートや出
口ゲートで情報記憶媒体の電源をオフし、故意に情報記
憶媒体での処理を回避し、情報記憶媒体に残っている情
報で不正を行なうことを防止できる無線送受信システム
を提供することを目的とする。
【0008】さらに、本発明は、強制流出後でも遠距離
逓減を適用した料金収受が行なえ、かつ、強制流出を装
って不正に料金の割引を受ける不正も防止できる無線送
受信システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の無線送受信シス
テムは、少なくとも通行情報などを記憶する記憶手段を
有する情報記憶媒体と、走行する車両に搭載され、少な
くとも通行情報などを記憶する記憶手段、前記情報記憶
媒体がセットされ、その情報記憶媒体との間で情報の授
受を行なうためのインタフェイス手段、および、外部装
置との間で無線通信を行なう通信手段を有する車載器
と、地上に設置され、前記車載器との間で無線通信を行
ない、必要な情報の授受を行なうことにより、前記車両
に対する所定の情報処理を行なう無線情報処理装置とか
らなる無線送受信システムにおいて、前記無線情報処理
装置は、前記車載器との間で無線通信を行なうことによ
り、前記車載器およびそれにセットされた前記情報記憶
媒体の各記憶手段に対してそれぞれ所定の情報処理を行
なうための通行情報を書込む通行情報書込手段を有し、
前記車載器は、電源がオンされた際、記憶手段に記憶さ
れている通行情報と現在セットされている情報記憶媒体
の記憶手段に記憶されている通行情報とを照合する照合
手段と、この照合手段の照合の結果、両通行情報の間に
所定の関係が成立しない場合、以降の処理の続行を禁止
する制御手段とを有する。
【0010】また、本発明の無線送受信システムは、少
なくとも通行情報などを記憶する記憶手段を有する情報
記憶カードと、有料道路を走行する車両に搭載され、少
なくとも通行情報などを記憶する記憶手段、前記情報記
憶カードがセットされ、その情報記憶カードとの間で情
報の授受を行なうためのインタフェイス手段、および、
外部装置との間で無線通信を行なう通信手段を有する車
載器と、地上に設置され、前記車載器との間で無線通信
を行ない、必要な情報の授受を行なうことにより、前記
車両に対する通行料金の収受処理を行なう無線式の料金
処理装置とからなる無線送受信システムにおいて、前記
料金処理装置は、前記車両が有料道路に流入した際、前
記車載器との間で無線通信を行なうことにより、前記車
載器およびそれにセットされた前記情報記憶カードの各
記憶手段に対してそれぞれ通行料金の収受処理を行なう
ための入口情報を書込む入口情報書込手段を有し、前記
車載器は、電源がオンされた際、記憶手段に記憶されて
いる入口情報と現在セットされている情報記憶カードの
記憶手段に記憶されている入口情報とを照合する照合手
段と、この照合手段の照合の結果、両入口情報が一致し
ない場合、以降の料金収受処理の続行を禁止する制御手
段とを有する。
【0011】また、本発明の無線送受信システムは、少
なくとも通行情報などを記憶する記憶手段を有する情報
記憶媒体と、走行する車両に搭載され、少なくとも通行
情報などを記憶する記憶手段、前記情報記憶媒体がセッ
トされ、その情報記憶媒体との間で情報の授受を行なう
ためのインタフェイス手段、および、外部装置との間で
無線通信を行なう通信手段を有する車載器と、地上に設
置され、前記車載器との間で無線通信を行ない、必要な
情報の授受を行なうことにより、前記車両に対する所定
の情報処理を行なう無線情報処理装置とからなる無線送
受信システムにおいて、前記無線情報処理装置は、前記
車載器との間で無線通信を行なうことにより、前記車載
器およびそれにセットされた前記情報記憶媒体の各記憶
手段に対してそれぞれ所定の情報処理を行なうための通
行情報を書込む通行情報書込手段を有し、前記車載器
は、前記情報記憶媒体がセットされた際、記憶手段に記
憶されている通行情報と現在セットされている情報記憶
媒体の記憶手段に記憶されている通行情報とを照合する
照合手段と、この照合手段の照合の結果、両通行情報の
間に所定の関係が成立しない場合、以降の処理の続行を
禁止する制御手段とを有する。
【0012】また、本発明の無線送受信システムは、少
なくとも通行情報などを記憶する記憶手段を有する情報
記憶カードと、有料道路を走行する車両に搭載され、少
なくとも通行情報などを記憶する記憶手段、前記情報記
憶カードがセットされ、その情報記憶カードとの間で情
報の授受を行なうためのインタフェイス手段、および、
外部装置との間で無線通信を行なう通信手段を有する車
載器と、地上に設置され、前記車載器との間で無線通信
を行ない、必要な情報の授受を行なうことにより、前記
車両に対する通行料金の収受処理を行なう無線式の料金
処理装置とからなる無線送受信システムにおいて、前記
料金処理装置は、前記車両が有料道路に流入した際、前
記車載器との間で無線通信を行なうことにより、前記車
載器およびそれにセットされた前記情報記憶カードの各
記憶手段に対してそれぞれ通行料金の収受処理を行なう
ための入口情報を書込む入口情報書込手段を有し、前記
車載器は、前記情報記憶カードがセットされた際、記憶
手段に記憶されている入口情報と現在セットされている
情報記憶カードの記憶手段に記憶されている入口情報と
を照合する照合手段と、この照合手段の照合の結果、両
入口情報が一致しない場合、以降の料金収受処理の続行
を禁止する制御手段とを有する。
【0013】また、本発明の無線送受信システムは、少
なくとも通行情報などを記憶する記憶手段を有する情報
記憶媒体と、走行する車両に搭載され、少なくとも通行
情報などを記憶する記憶手段、前記情報記憶媒体がセッ
トされ、その情報記憶媒体との間で情報の授受を行なう
ためのインタフェイス手段、および、外部装置との間で
無線通信を行なう通信手段を有する車載器と、地上に設
置され、前記車載器との間で無線通信を行ない、必要な
情報の授受を行なうことにより、前記車両に対する所定
の情報処理を行なう無線情報処理装置とからなる無線送
受信システムにおいて、前記無線情報処理装置は、前記
車載器との間で無線通信を行なうことにより、前記車載
器およびそれにセットされた前記情報記憶媒体の各記憶
手段に対してそれぞれ所定の情報処理を行なうための通
行情報を書込む通行情報書込手段を有し、前記車載器
は、電源がオフされた回数を計数する計数手段と、電源
がオンされた際、前記計数手段の計数値が所定値以上か
否かをチェックするチェック手段と、このチェック手段
のチェックの結果、前記計数手段の計数値が所定値以上
の場合、記憶手段に記憶されている通行情報および現在
セットされている情報記憶媒体の記憶手段に記憶されて
いる通行情報をそれぞれ消去する消去手段とを有する。
【0014】また、本発明の無線送受信システムは、少
なくとも通行情報などを記憶する記憶手段を有する情報
記憶カードと、有料道路を走行する車両に搭載され、少
なくとも通行情報などを記憶する記憶手段、前記情報記
憶カードがセットされ、その情報記憶カードとの間で情
報の授受を行なうためのインタフェイス手段、および、
外部装置との間で無線通信を行なう通信手段を有する車
載器と、地上に設置され、前記車載器との間で無線通信
を行ない、必要な情報の授受を行なうことにより、前記
車両に対する通行料金の収受処理を行なう無線式の料金
処理装置とからなる無線送受信システムにおいて、前記
料金処理装置は、前記車両が有料道路に流入した際、前
記車載器との間で無線通信を行なうことにより、前記車
載器およびそれにセットされた前記情報記憶カードの各
記憶手段に対してそれぞれ通行料金の収受処理を行なう
ための入口情報を書込む入口情報書込手段を有し、前記
車載器は、電源がオフされた回数を計数する計数手段
と、電源がオンされた際、前記計数手段の計数値が所定
値以上か否かをチェックするチェック手段と、このチェ
ック手段のチェックの結果、前記計数手段の計数値が所
定値以上の場合、記憶手段に記憶されている入口情報お
よび現在セットされている情報記憶カードの記憶手段に
記憶されている入口情報をそれぞれ消去する消去手段と
を有する。
【0015】また、本発明の無線送受信システムは、少
なくとも通行情報などを記憶する記憶手段を有する情報
記憶媒体と、走行する車両に搭載され、少なくとも通行
情報などを記憶する記憶手段、前記情報記憶媒体がセッ
トされ、その情報記憶媒体との間で情報の授受を行なう
ためのインタフェイス手段、および、外部装置との間で
無線通信を行なう通信手段を有する車載器と、地上に設
置され、前記車載器との間で無線通信を行ない、必要な
情報の授受を行なうことにより、前記車両に対する所定
の情報処理を行なう無線情報処理装置とからなる無線送
受信システムにおいて、前記無線情報処理装置は、前記
車載器との間で無線通信を行なうことにより、前記車載
器およびそれにセットされた前記情報記憶媒体の各記憶
手段に対してそれぞれ所定の情報処理を行なうための通
行情報を書込む通行情報書込手段を有し、前記車載器
は、電源がオフされた時間を計測する計時手段と、電源
がオンされた際、前記計時手段の計測時間が所定値以上
か否かをチェックするチェック手段と、このチェック手
段のチェックの結果、前記計時手段の計測時間が所定値
以上の場合、記憶手段に記憶されている通行情報および
現在セットされている情報記憶媒体の記憶手段に記憶さ
れている通行情報をそれぞれ消去する消去手段とを有す
る。
【0016】また、本発明の無線送受信システムは、少
なくとも通行情報などを記憶する記憶手段を有する情報
記憶カードと、有料道路を走行する車両に搭載され、少
なくとも通行情報などを記憶する記憶手段、前記情報記
憶カードがセットされ、その情報記憶カードとの間で情
報の授受を行なうためのインタフェイス手段、および、
外部装置との間で無線通信を行なう通信手段を有する車
載器と、地上に設置され、前記車載器との間で無線通信
を行ない、必要な情報の授受を行なうことにより、前記
車両に対する通行料金の収受処理を行なう無線式の料金
処理装置とからなる無線送受信システムにおいて、前記
料金処理装置は、前記車両が有料道路に流入した際、前
記車載器との間で無線通信を行なうことにより、前記車
載器およびそれにセットされた前記情報記憶カードの各
記憶手段に対してそれぞれ通行料金の収受処理を行なう
ための入口情報を書込む入口情報書込手段を有し、前記
車載器は、電源がオフされた時間を計測する計時手段
と、電源がオンされた際、前記計時手段の計測時間が所
定値以上か否かをチェックするチェック手段と、このチ
ェック手段のチェックの結果、前記計時手段の計測時間
が所定値以上の場合、記憶手段に記憶されている入口情
報および現在セットされている情報記憶カードの記憶手
段に記憶されている入口情報をそれぞれ消去する消去手
段とを有する。
【0017】さらに、本発明の無線送受信システムは、
少なくとも通行情報などを記憶する記憶手段を有する情
報記憶カードと、有料道路を走行する車両に搭載され、
少なくとも通行情報などを記憶する記憶手段、前記情報
記憶カードがセットされ、その情報記憶カードとの間で
情報の授受を行なうためのインタフェイス手段、およ
び、外部装置との間で無線通信を行なう通信手段を有す
る車載器と、地上に設置され、前記車載器との間で無線
通信を行ない、必要な情報の授受を行なうことにより、
前記車両に対する通行料金の収受処理を行なう無線式の
料金処理装置とからなる無線送受信システムにおいて、
前記車載器は、前記有料道路で強制流出が発生し、該有
料道路を再度利用した場合において、前記車両が強制流
出した地点から再び該有料道路に流入した地点までの走
行距離を計測する走行距離計測手段と、前記車両が強制
流出した地点から再び該有料道路に流入した地点の各通
過時刻からその各地点間の走行時間を計測する走行時間
計測手段と、これら走行距離計測手段および走行時間計
測手段の各計測結果に対してそれぞれの許容値と照合す
る照合手段とを具備し、前記照合手段の照合の結果、両
計測結果が共に許容値範囲内であれば、該車両は強制流
出後の有料道路再利用とみなし、最終目的地で遠距離逓
減を適用可能とすることを特徴とする。
【0018】本発明によれば、車載器の電源をオンした
際に、車載器と情報記憶カードに記憶されている各入口
情報を照合し、両入口情報が一致しない場合、正常な料
金収受処理を行なうことができないようにすることによ
り、情報記憶カードの誤セットや情報記憶カードの交換
などによる不正を防止することができる。
【0019】また、本発明によれば、車載器に情報記憶
カードをセットした際に、車載器と情報記憶カードに記
憶されている各入口情報を照合し、両入口情報が一致し
ない場合、正常な料金収受処理を行なうことができない
ようにすることにより、情報記憶カードの誤セットや情
報記憶カードの交換などによる不正を防止することがで
きる。
【0020】また、本発明によれば、情報記憶カード内
に処理中の情報が存在する状態で、情報記憶カードの電
源が所定回数以上オフされた場合、あるいは、情報記憶
カードの電源が一定時間以上オフされた場合、情報記憶
カード内の処理中の情報を消去することにより、入口ゲ
ートや出口ゲートで情報記憶カードの電源をオフし、故
意に情報記憶カードでの処理を回避し、情報記憶カード
に残っている情報で不正を行なうことを防止することが
できる。
【0021】さらに、本発明によれば、車両が強制流出
した地点から再び該有料道路に流入した地点までの走行
距離を計測するとともに、車両が強制流出した地点から
再び該有料道路に流入した地点の各通過時刻からその各
地点間の走行時間を計測し、これら各計測結果が共に許
容値範囲内であれば、該車両は強制流出後の有料道路再
利用とみなし、最終目的地で遠距離逓減を適用可能とす
ることにより、強制流出後でも遠距離逓減を適用した料
金収受が行なえ、かつ、強制流出を装って不正に料金の
割引を受ける不正も防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。まず、第1の実施の形態に
ついて説明する。図1は、第1の実施の形態に係る無線
送受信システムとしての有料道路の無線式通行料金収受
システムの構成を概略的に示すものである。この無線式
通行料金収受システムは、大別して、有料道路を走行す
る車両1に搭載される車載機器2、および、料金所に設
置され、車載機器2との間で無線通信を行なう無線式の
料金処理装置3によって構成されている。
【0023】車載機器2は、情報記憶媒体としてのIC
カード(情報記憶カード)4、このICカード4がセッ
トされ、料金処理装置3との間で無線通信を行なう車載
器5、および、この車載器5に接続されたアンテナ6に
よって構成されている。
【0024】ICカード4は、たとえば、図2に示すよ
うに、全体的な制御を司るCPU(セントラル・プロセ
ッシング・ユニット)21、CPU21の制御プログラ
ムや各種データ類を記憶する記憶手段としてのメモリ2
2、車載器5とのデータの授受を行なうためのインタフ
ェイス手段としてのインタフェイス(I/F)部23、
および、これらに対して動作電力を供給するための電源
供給部24などによって構成されている。
【0025】車載器5は、たとえば、図3に示すよう
に、全体的な制御を司るCPU31、CPU31の制御
プログラムや各種データ類を記憶する記憶手段としての
メモリ32、ICカード4とのデータの授受を行なうた
めのインタフェイス手段としてのインタフェイス(I/
F)部33、前記アンテナ2を制御する通信制御部3
4、車載器5の動作状態や利用者に対するメッセージ類
を表示する表示部35、利用者からの処理要求などを入
力するためのキー入力部36、および、これらに対して
動作電力を供給するための電源部37などによって構成
されている。
【0026】料金処理装置3は、各料金所ブースに設置
される料金収受端末機7、および、料金所の事務所内な
どに設置される料金所データ処理装置8によって構成さ
れている。
【0027】料金収受端末機7は、車載器5との間で無
線通信を行なうためのアンテナ9、アンテナ9を制御す
る通信制御部10、車両の車種判別を行なう車種判別部
11、および、各車線の機器類を制御するとともに通行
車両の料金算出を行ない、各処理データや集計データ類
を料金所データ処理装置8に送る車線制御部12などに
よって構成されている。
【0028】料金所データ処理装置8は、料金収受端末
機7からのデータを基に帳票類を出力したり、料金所ご
とに集計した収受データを図示しない中央データ処理装
置へ送信したりする。
【0029】次に、このような構成において、車載器5
の処理について図4に示すフローチャートを参照して説
明する。なお、第1の実施の形態では、有料道路の入口
ゲートにおいて、料金処理装置3により、車載器5およ
びICカード4の各メモリ22,32に対して、それぞ
れ入口情報(通行情報)として少なくとも入口通過日
時、入口IC(インターチェンジ)番号、車種、車両番
号を書込むものとする。また、この入口情報は、出口ゲ
ートにおいて、料金処理装置3により車載器5のメモリ
32から読出され、通行料金の収受処理が行なわれる。
【0030】まず、電源がオンされると、メモリ32内
にまだ収受処理の終了していない入口情報(未処理入口
情報)が存在しているか否かをチェックし(S1)、未
処理入口情報が存在していない場合は、本処理を正常終
了する。
【0031】ステップS1において、未処理入口情報が
存在する場合は、インタフェイス部33にICカード4
がセットされているか否かをチェックし(S2)、セッ
トされている場合、ICカード4のメモリ22に記憶さ
れている入口情報を読出し、メモリ32に記憶されてい
る入口情報と照合する(S3)。この照合の結果、両入
口情報が一致した場合は(S4)、本処理を正常終了す
る。
【0032】ステップS4において、両入口情報が一致
しない場合、あるいは、ステップS2において、ICカ
ード4がセットされていない場合、このままでは料金収
受処理が続行できない旨の警告表示を表示部35に行な
う(S5)。
【0033】次に、警告表示後、キー入力部36の釦操
作により以下の異常解除方法を選択する。 1.ICカード再確認 キー入力部36内に設けられた再確認釦(図示しない)
を押下することにより(S6)、ステップS2に戻り、
ICカード4の再確認を行なう。再確認の結果、車載器
5の入口情報とICカード4の入口情報とが一致した場
合(S4)、本処理を終了する。両入口情報が一致しな
い場合は、前記同様な警告表示となる(S5)。 2.入口情報消去 キー入力部36内に設けられた消去釦(図示しない)を
押下することにより(S7)、メモリ32およびICカ
ード4のメモリ22に記憶されている入口情報をそれぞ
れ消去し(S8)、本処理を終了する。 3.ICカードの情報書換え キー入力部36内に設けられた書換釦(図示しない)を
押下することにより(S9)、メモリ32に記憶されて
いる入口情報をICカード4のメモリ22に書込み(S
10)、本処理を終了する。すなわち、ICカード4の
メモリ22に記憶されている入口情報をメモリ32に記
憶されている入口情報に書換えるものである。
【0034】このように、入口ゲートの通過時に車載器
5およびICカード4の各メモリ22,32に通行情報
としての入口情報を書込み、入口ゲートから出口ゲート
までの間に車載器5の電源がオフ→オン操作されたと
き、車載器5のメモリ32に記憶されている入口情報と
ICカード4のメモリ22に記憶されている入口情報と
を照合し、両入口情報の間に所定の関係が成立しない場
合、すなわち、この例では、両入口情報が一致しない場
合、正常な料金収受処理を行なうことができないように
することにより、ICカードの誤セットや、故意または
過失によるICカードの交換による不正を防止すること
ができる。
【0035】次に、第2の実施の形態について説明す
る。第2の実施の形態に係る無線式通行料金収受システ
ムの構成は、前述した第1の実施の形態で説明した図1
と同様であるので図示および説明は省略するが、車載器
5の処理について図5に示すフローチャートを参照して
説明する。
【0036】なお、第2の実施の形態でも、前述した第
1の実施の形態と同様、有料道路の入口ゲートにおい
て、料金処理装置3により、車載器5およびICカード
4の各メモリ22,32に対して、それぞれ入口情報と
して少なくとも入口通過日時、入口IC番号、車種、車
両番号を書込むものとする。また、この入口情報は、出
口ゲートにおいて、料金処理装置3により車載器5のメ
モリ32から読出され、通行料金の収受処理が行なわれ
る。
【0037】まず、インタフェイス部33にICカード
4がセットされると(S11)、メモリ32内にまだ収
受処理の終了していない入口情報(未処理入口情報)が
存在しているか否かをチェックし(S12)、未処理入
口情報が存在していない場合は、本処理を正常終了す
る。
【0038】ステップS12において、未処理入口情報
が存在する場合は、ICカード4のメモリ22に記憶さ
れている入口情報を読出し、メモリ32に記憶されてい
る入口情報と照合する(S13)。この照合の結果、両
入口情報が一致した場合は(S14)、本処理を正常終
了する。
【0039】ステップS14において、両入口情報が一
致しない場合、このままでは料金収受処理が続行できな
い旨の警告表示を表示部35に行なう(S15)。次
に、警告表示後、表示部35にICカード4を交換する
か否かのメッセージを表示する。ここで、利用者がキー
入力部36内に設けられた非交換釦(図示しない)を押
下すると(S16)、表示部35にICカード4に記憶
されている入口情報を車載器5に記憶されている入口情
報に書換えるか否かのメッセージを表示する。
【0040】ここで、利用者がキー入力部36内に設け
られた書換釦(図示しない)を押下すると(S17)、
ICカード4のメモリ22に記憶されている入口情報を
車載器5のメモリ32に記憶されている入口情報に書換
える処理を行ない(S18)、本処理を正常に終了し、
引続き料金収受処理が続行可能となる。
【0041】ステップS16において、交換釦(図示し
ない)が押下された場合、あるいは、ステップS17に
おいて、非書換釦(図示しない)が押下された場合、イ
ンタフェイス部33にセットされているICカード4を
排出(返却)して(S19)、ステップS11に戻り、
再度ICカード4のセットから本処理をやり直す。
【0042】このように、入口ゲートの通過時に車載器
5およびICカード4の各メモリ22,32に入口情報
を書込み、入口ゲートから出口ゲートまでの間にICカ
ード4が車載器5から引き抜かれ、再度セットされたと
き、車載器5のメモリ32に記憶されている入口情報と
ICカード4のメモリ22に記憶されている入口情報と
を照合し、両入口情報が一致しない場合、正常な料金収
受処理を行なうことができないようにすることにより、
ICカードの誤セットや、故意または過失によるICカ
ードの交換による不正を防止することができる。
【0043】次に、第3の実施の形態について説明す
る。第3の実施の形態に係る無線式通行料金収受システ
ムの構成は、前述した第1の実施の形態で説明した図1
と同様であるので図示および説明は省略するが、車載器
5の構成において、図6に示すように、電源がオフされ
た時間を計測する計時手段としてのタイマ38、およ
び、電源がオフされた回数を計数する計数手段としての
電源オフカウンタ39が追加された点が異なる。
【0044】図7は、車載器5およびICカード4の各
メモリ22,32のデータ格納メモリマップを示してい
る。図7において、41は処理中情報エリアで、図8に
示すように、入口ゲートAから出口ゲートBまでの間で
走行する場合、入口ゲートAの情報(入口情報)が記憶
される。処理中情報エリア41に記憶された入口情報
は、図8における出口ゲートBにて読出されて、これを
基に通行料金の計算が行なわれ、処理中情報エリア41
の入口情報が図7に示す履歴エリア42に格納されたと
きに消去される。すなわち、処理中情報(入口情報)
は、入口ゲートAと出口ゲートBとの間だけ、車載器5
およびICカード4内に格納されているものである。
【0045】図9は、入口ゲートAから出口ゲートBに
向かって走行中に車載器5の電源をオフし、次に入口ゲ
ートCから出口ゲートBに向かって走行し、出口ゲート
Bの付近で車載器5の電源をオンした場合の車両1の走
行パターンを示している。
【0046】最初に、入口ゲートAで有料道路に流入し
たときに、車載器5およびICカード4内の処理中情報
エリア41には入口ゲートAの入口情報が書込まれる。
本来ならば、出口ゲートBを出るときに処理中情報エリ
ア41の入口情報は消去されるが、車載器5の電源をオ
フしているため、無線通信による料金決済は行なわれ
ず、処理中情報エリア41の入口情報の消去は行なわれ
ない。
【0047】このままの状態で入口ゲートCを非無線車
として有料道路に流入し、次に出口ゲートBを出る直前
に車載器5の電源を再度オンすると、出口ゲートBで読
出される処理中情報エリア41の入口情報は入口ゲート
Aのものであるため、実際の走行区間よりも短い区間の
料金のみを支払えばよいことになり、不正走行を招くも
のである。
【0048】また、出口ゲートBを車載器5の電源をオ
フして通過後、再度電源をオンし、入口ゲートCを電源
をオフして通過した場合も同様に、2度目の出口ゲート
B通過時まで入口ゲートAの入口情報が処理中情報エリ
ア41に残ることになる。
【0049】以下、これを解決するための本実施の形態
における車載器5および料金処理装置3の処理につい
て、図10および図11に示すフローチャートを参照し
て説明する。
【0050】まず、車載器5の処理について図10のフ
ローチャートを参照して説明する。電源がオンされる
と、メモリ32の処理中情報エリア41にまだ収受処理
の終了していない入口情報(未処理入口情報)が存在し
ているか否かをチェックし(S21)、未処理入口情報
が存在しない場合は正常でると見なし、電源オフカウン
タ39を「0」とし(S22)、無線データ受信待ち
(S28)に移行する。
【0051】ステップS21において、未処理入口情報
が存在する場合は、電源オフカウンタ39を「1」加算
する(S23)。次に、電源オフカウンタ39の内容が
「2」であるか否かをチェックし(S24)、電源オフ
カウンタ39が「2」である場合は、メモリ32の処理
中情報エリア41の入口情報を履歴エリア42に移し
(S25)、処理中情報エリア41の入口情報をクリア
し(S26)、無線データ受信待ち(S28)に移行す
る。
【0052】ステップS24において、電源オフカウン
タ39の内容が「2」でなかった場合、タイマ38の計
測時間(電源オフ時間)が一定時間以上かどうかをチエ
ックし(S27)、一定時間に満たない場合は無線デー
タ受信待ち(S28)へ進み、一定時間以上の場合は、
電源オフカウンタ39が「2」の場合と同じく、ステッ
プS25に進み、メモリ32の処理中情報エリア41の
入口情報を履歴エリア42に移し、その後、処理中情報
エリア41の入口情報をクリアし(S26)、無線デー
タ受信待ち(S28)に移行する。
【0053】ステップS28において、料金処理装置3
からの無線データの受信待ちを行ない、無線データを受
信すると、受信データが入口情報か否かをチェックし
(S29)、入口情報である場合には、その入口情報を
メモリ32およびICカード4のメモリ22の処理中情
報エリア41に書込み(S30)、電源オフカウンタ3
9の内容を「0」にし(S31)、その後、ステップS
28に戻って無線データ受信待ち状態となる。
【0054】ステップS29において、受信データが入
口情報でなかった場合、受信データが出口情報かどうか
のチェックを行ない(S32)、出口情報であった場合
は、メモリ32の処理中情報エリア41にまだ収受処理
の終了していない入口情報が存在するか否かをチェック
し(S33)、未処理入口情報が存在する場合には、そ
の入口情報をアンテナ2に介して料金処理装置3に送信
し(S34)、料金処理装置3からの決済情報受信を待
機する(S35)。
【0055】料金処理装置3からの決済情報を受信する
と、その決済情報をメモリ32の履歴エリア42に書込
み(S36)、メモリ32の処理中情報エリア41の入
口情報をクリアし(S37)、ステップS28に戻って
無線データ受信待ち状態となる。
【0056】ステップS32において、受信データが出
口情報でなかった場合、あるいは、ステップS33にお
いて、未処理入口情報が存在しない場合は、ステップS
28に戻って無線データ受信待ち状態となる。
【0057】次に、料金処理装置3の処理について図1
1のフローチャートを参照して概略的に説明する。ま
ず、ステップS41にて、車載器5からの入口情報の受
信を待機し、入口情報を受信すると、その入口情報に基
づき、入口ゲートから出口ゲートまでの走行距離を算出
する(S42)。
【0058】次に、この算出した走行距離を例えば基準
値と比較することにより、走行距離が正常か否かをチェ
ックし(S43)、正常であれば、受信した入口情報に
基づき、入口ゲートから出口ゲートまでの走行時間を算
出する(S44)。
【0059】次に、この算出した走行時間を例えば基準
値と比較することにより、走行時間が正常か否かをチェ
ックし(S45)、正常であれば、受信した入口情報に
基づき、通行料金を算出し(S46)、決済情報を車載
器5に送信し(S47)、処理を終了する。
【0060】ステップS43において、走行距離が正常
でなかった場合、あるいは、ステップS45において、
走行時間が正常でなかった場合、車載器5に対して警告
情報を送信して(S48)、警告表示などを行ない(S
49)、出口ゲートを閉じて(S50)、走行車両1の
通過を阻止する。
【0061】このように、入口情報の書込み後、出口ゲ
ートにて決済を行なうまでに、車載器5が例えば2度以
上電源のオフ→オン操作を行なうと、車載器5およびI
Cカード4内に記憶されている入口情報をクリアするの
で、1回目の走行時に出口ゲートで、2回目の走行時に
入口ゲートで、それぞれ車載器5の電源オフを行なった
場合に、1回目の走行時の入口情報が2回目の走行時の
出口決済時に残っていることはなく、不正防止になる。
【0062】また、入口情報の書込み後、出口ゲートに
て決済を行なうまでに、車載器5が一定時間以上、電源
がオフされていると、車載器5およびICカード4内に
記憶されている入口情報をクリアするので、1回目の走
行中に電源をオフし、そのままの状態で2回目の走行で
入口ゲートを通過し、その後、電源をオンしても2回目
の走行時の出口決済時に1回目の走行時の入口情報が残
つていることがなく、不正防止になる。
【0063】次に、第4の実施の形態について説明す
る。第4の実施の形態に係る無線式通行料金収受システ
ムの構成は、前述した第1の実施の形態で説明した図1
と同様であるので図示および説明は省略するが、車載器
5の構成において、図12に示すように、車両1の走行
距離を計測する計測手段としての走行距離計測部40が
追加された点が異なる。
【0064】図13は、ICカード4のメモリ22のデ
ータ格納メモリマップを示している。図13において、
処理中情報エリア44には、入口ゲートで受信した情報
(入口情報)が書込まれ、入口情報エリア45および強
制流出出口情報エリア46には、強制流出時の出口ゲー
トでそれぞれ処理中情報エリア44の情報および出口情
報が書込まれ、強制流出出口走行距離エリア47には、
強制流出出口地点の走行距離が書込まれる。
【0065】図14は、本無線式通行料金収受システム
における正常時の車両1の走行パターンについて表わし
たものである。図中のAは入口ゲート、Bは出口ゲート
である。まず、入口ゲートAでは、入口情報(入口IC
番号、車種、通過時分など)をICカード4のメモリ2
2の処理中情報エリア44に書込む。次に、出口ゲート
Bでは、ICカード4のメモリ22の処理中情報エリア
44に書込まれている入口情報を読出し、この読出した
入口情報を基に入口ゲートAから出口ゲートBまでの通
行料金を算出して引き去り、処理中情報エリア44の情
報を消去するものである。これらの処理は、料金処理装
置3が車載器5と無線通信を行なうことによって行なわ
れる。
【0066】図15は、本無線式通行料金収受システム
における強制流出時の走行パターンについて表わしたも
のである。ここに、強制流出とは、たとえば、高速道路
において、任意の区間が事故、濃霧などの理由で通行止
めとなった場合、通行車両がその区間前の料金所から強
制的に出された後、区間後の料金所から再度入り、目的
の場所まで利用することを表わす。
【0067】このことを踏まえた上で、図中のAは入口
ゲート、Bは強制流出出口ゲート、Cは強制流出入口ゲ
ート、Dは出口ゲートを示し、入口ゲートAから入り、
出口ゲートDから出るまでの区間B〜Cにおいて通行止
めが発生したとする。
【0068】まず、入口ゲートAでは、入口情報(入口
IC番号、車種、通過時分など)をICカード4のメモ
リ22の処理中情報エリア44に書込む。また、通行止
めが発生した時点で、路線上の該当する料金所に対して
のみ、図示しない中央データ処理装置から料金所データ
処理装置8を介して車線制御部12へ通行禁止IC(イ
ンターチェンジ)区間情報などの強制流出情報が送信さ
れるものとする。
【0069】強制流出出口ゲートBでは、この強制流出
情報を基に車載器5の表示部35に対して「通行止め発
生」などのメッセージ、および、通行止めIC区間など
の表示を行なうとともに、ICカード4のメモリ22の
処理中情報エリア44に書込まれている入口情報を読出
し、その入口情報を基に入口ゲートAから出口ゲートB
までの通行料金を算出して引き去る。
【0070】その後、ICカード4のメモリ22の処理
中情報エリア44の情報を入口情報エリア45へ転送す
るとともに、出口情報(強制流出出口IC番号、車種、
通過時分、算出した通行料金など)を強制流出出口情報
エリア46へ書込み、処理中情報エリア44の情報を消
去する。
【0071】また、車載器5は、走行距離計測部40に
よって、車両1に装備されている既存の走行距離メータ
から現在の走行距離を読取り、メモリ32内の走行距離
情報エリアに書込む。
【0072】強制流出入口ゲートCでは、入口ゲートA
と同様、入口情報をICカード4のメモリ22の処理中
情報エリア44に書込むのと同時に、車載器5は、料金
処理装置3から、強制流出情報に含まれた許容距離情報
および許容時間情報をもらい受ける。ここに、許容距離
情報とは、通行車両が強制流出後、一般道路を走行した
ときに許される走行距離を示し、許容時間情報とは、同
走行時間を示すものである。これは、通行車両が強制流
出された後、必要以上に距離と時聞を掛けることなく、
言い換えれば不正をすることなく再度、高速道路を利用
したものであるかをチェックするためのものである。
【0073】ここで、車載器5は、走行距離計測部40
によって現在の走行距離を読取り、この読取った現在の
走行距離と強制流出出口ゲートBにてメモリ32に書込
まれた走行距離とからゲートB〜C間の走行距離を算出
し、その許容距離情報と比較する。また、ICカード4
のメモリ22の処理中情報エリア44と強制流出出口情
報エリア46に書込まれた通過時分からゲートB〜C間
の走行時間を算出し、その許容時間情報と比較する。そ
して、両情報(走行距離、走行時間)ともに許容値範囲
以内であれば、強制流出された通行車両とみなす。ま
た、走行距離、走行時間のうちいずれか一方(もしくは
両方)が許容値範囲外であれば、強制流出した通行車両
とはみなさず、ICカード4のメモリ22の入口情報エ
リア45および強制流出出口情報エリア46の各情報を
消去する。
【0074】なお、許容距離情報および許容時間情報を
強制流出出口ゲートBでもらい受け、一般道路の走行中
に車載器5においてチェックし、許容値範囲を越えた時
点で入口情報エリア45および強制流出出口情報エリア
46の各情報を消去しない理由は、通行止め区間が時々
刻々と変化する恐れがあるためである。
【0075】出口ゲートDにおいては、ICカード4の
メモリ22の入口情報エリア45に書込まれている情報
を基に、ゲートA〜Dまでの通行料金を算出した後、そ
の通行料金から強制流出出口情報エリア46に書込まれ
た通行料金を減算し、ICカード4から引き去る。これ
により、遠距離逓減が適用されることになる。
【0076】その後、ICカード4のメモリ22の入口
情報エリア45および強制流出出口情報エリア46の各
情報は消去される。なお、入口情報エリア45および強
制流出出口情報エリア46に情報が書込まれていない場
合は、通常通り処理中情報エリア44に書込まれている
情報を基に、入口ゲートA(またはC)から出口ゲート
Dまでの通行料金を算出し、ICカード4から引き去
る。
【0077】図16および図17は、図15を用いて説
明した強制流出時に遠距離逓減を適用させるための、入
口ゲートおよび出口ゲートでの処理を説明するフローチ
ャートである。
【0078】まず、入口ゲートでの処理を図16のフロ
ーチャートを参照して説明する。入口ゲートにおいて
は、通行車両1が進入してきた場合、料金処理装置3か
ら無線通信により、車載器5を介してICカード4のメ
モリ22の処理中情報エリア44ヘ入口情報(入口IC
番号、車種、通過時分など)が書込まれる(S5l)。
このとき、料金処理装置3において、中央データ処理装
置から強制流出情報(通行禁止IC区間、許容距離情
報、許容時間情報など)が送られている場合は、その旨
の情報も車載器5に送信される。
【0079】車載器5は、この送信情報を受信すると
(S52)、当入口ゲートが強制流出区間の入口ゲート
であると認識し、当車両1が強制流出をしたものである
かを、入口情報および強制流出出口情報がICカード4
に書込まれているかにより判断する(S53)。ここ
で、強制流出した車両と判断された場合は、走行距離計
測部40により、車両1の既存の走行距離メータから現
在の走行距離を読取り(S54)、この読取った現在の
走行距離と強制流出出口ゲートにて書込まれた走行距離
とから、一般道路を走行した距離を算出する(S5
5)。
【0080】次に、この算出結果を、料金処理装置3か
ら受信した強制流出情報内の許容距離情報と比較し(S
56)、算出結果が許容値範囲内である場合、強制流出
出口情報エリア46に記憶された強制流出出口情報内の
通過時分と、処理中情報エリア44に記憶された入口情
報内の通過時分とから、一般道路を走行した時間を算出
する(S57)。
【0081】次に、この算出結果を、料金処理装置3か
ら受信した強制流出情報内の許容時間情報と比較し(S
58)、算出結果が許容値範囲内である場合、強制流出
後の高速道路再利用とみなす。
【0082】ステップS52において、強制流出情報を
受信しなかった場合は、通常時の入口ゲートであるとみ
なし、また、ステップS53において、入口情報および
強制流出出口情報がICカード4に書込まれていない場
合は、始めて高速道路を利用した車両(強制流出後、再
利用する車両でない)とみなし、また、ステップS56
において、走行距離が許容値範囲外である場合は、遠距
離逓減適用外(不正行為を含む)とみなし、また、ステ
ップS58において、走行時間が許容値範囲外である場
合は、遠距離逓減適用外(不正行為を含む)とみなし、
それぞれにおいてICカード4のメモリ22の入口情報
エリア45および強制流出出口情報エリア46の各情報
を消去する(S59)。
【0083】次に、出口ゲートでの処理を図17のフロ
ーチャートを参照して説明する。出口ゲートにおいて
は、入口ゲートと同様、料金処理装置3から強制流出情
報の通知を受けた場合(S61)、車載器5は、その表
示部35に通行止め区間などの情報を表示する(S6
2)。
【0084】次に、料金処理装置3は、通常時通り、I
Cカード4の処理中情報エリア44に書込まれている入
口情報を読出し、この読出した入口情報内の入口IC番
号、車種などを基に通行料金を算出し、ICカード4か
ら引き去る(S63)。
【0085】次に、車載器5は、強制流出を行なった旨
を示すため、ICカード4の処理中情報エリア44の入
口情報を入口情報エリア45ヘ転送し(S64)、出口
情報(強制流出出口IC番号、車種、通過時分、通行料
金など)を強制流出出口情報エリア46へ書込む(S6
5)。また、車両既存の走行距離メータから現在の走行
距離を読取り、ICカード4の強制流出出口走行距離エ
リア47ヘ書込み(S66)、処理中情報エリア44の
情報を消去する(S67)。
【0086】ステップS61において、強制流出情報の
通知を受けていない場合は、入口情報および強制流出出
口情報がICカード4に書込まれているかをチェックす
る(S68)。このチェックの結果、両情報が書込まれ
ている場合は、強制流出後、高速道路を再利用した車両
とみなすものであり、遠距離逓減を適用させるため、ま
ず、強制流出出口ゲート通過時にICカード4ヘ書込ま
れている入口情報内の入ロIC番号、車種などを基に全
体の通行料金を算出する(S69)。
【0087】その後、この算出結果から、強制流出出口
ゲートにて支払った通行料金(強制流出出口情報内の通
行料金)を差し引いた金額をICカード4から引き去る
ことで(S70)、遠距離逓減が適用されるもである。
【0088】最後に、ICカード4のメモリ22の入口
情報エリア45および強制流出出口情報エリア46の各
情報を消去するとともに(S71)、処理中情報エリア
44の情報を消去することで(S67)、一連の料金収
受処理が終了する。
【0089】ステップS68において、入口情報および
強制流出出口情報がICカード4に書込まれていない場
合は、通常時の出口ゲートであるとみなし、処理中情報
エリア44の情報から通行料金を算出し、引き去った後
(S72)、処理中情報エリア44の情報を消去するも
のである(S67)。
【0090】このように、車両が強制流出した地点から
再び該有料道路に流入した地点までの走行距離を計測す
るとともに、車両が強制流出した地点から再び該有料道
路に流入した地点の各通過時刻からその各地点間の走行
時間を計測し、これら各計測結果が共に許容値範囲内で
あれば、該車両は強制流出後の有料道路再利用とみな
し、最終目的地で遠距離逓減を適用可能とすることによ
り、強制流出後でも遠距離逓減を適用した料金収受が行
なえる。また、強制流出後の再流入時に、流出中の走行
距離をチェックできるので、強制流出を装って不正に料
金の割引を受ける不正をも防止することができる。
【0091】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、情
報記憶媒体の交換などによる不正を防止できる無線送受
信システムを提供できる。また、本発明によれば、入口
ゲートや出口ゲートで情報記憶媒体の電源をオフし、故
意に情報記憶媒体での処理を回避し、情報記憶媒体に残
っている情報で不正を行なうことを防止できる無線送受
信システムを提供できる。
【0092】さらに、本発明によれば、強制流出後でも
遠距離逓減を適用した料金収受が行なえ、かつ、強制流
出を装って不正に料金の割引を受ける不正も防止できる
無線送受信システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る有料道路の無
線式通行料金収受システムの構成を概略的に示すブロッ
ク図。
【図2】第1の実施の形態におけるICカードの構成を
概略的に示すブロック図。
【図3】第1の実施の形態における車載器の構成を概略
的に示すブロック図。
【図4】第1の実施の形態における車載器の処理を説明
するフローチャート。
【図5】第2の実施の形態における車載器の処理を説明
するフローチャート。
【図6】第3の実施の形態における車載器の構成を概略
的に示すブロック図。
【図7】第3の実施の形態における車載器、ICカード
のメモリマップを示す図。
【図8】第3の実施の形態における車両の走行パターン
を説明する図。
【図9】第3の実施の形態における車両の別の走行パタ
ーンを説明する図。
【図10】第3の実施の形態における車載器の処理を説
明するフローチャート。
【図11】第3の実施の形態における料金処理装置の処
理を説明するフローチャート。
【図12】第4の実施の形態における車載器の構成を概
略的に示すブロック図。
【図13】第4の実施の形態におけるICカードのメモ
リマップを示す図。
【図14】第4の実施の形態における車両の通常走行パ
ターンを説明する図。
【図15】第4の実施の形態における車両の強制流出走
行パターンを説明する図。
【図16】第4の実施の形態における入口ゲートでの処
理を説明するフローチャート。
【図17】第4の実施の形態における出口ゲートでの処
理を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1……車両(自動車)、2……車載機器、3……料金処
理装置、4……ICカード(情報記憶カード、情報記憶
媒体)、5……車載器、6……アンテナ、7……料金収
受端末機、8……料金所データ処理装置、9……アンテ
ナ、11……車種判別部、12……車線制御部、21…
…CPU、22……メモリ(記憶手段)、23……車載
器インタフェイス部、24……電源供給部、31……C
PU、32……メモリ(記憶手段)、33……ICカー
ドインタフェイス部、34……通信制御部、35……表
示部、36……キー入力部、37……電源部、38……
タイマ(計時手段)、39……電源オフカウンタ(計数
手段)、40……走行距離計測部(計測手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中林 一之 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝ソシ オシステム株式会社内 (72)発明者 阪本 孝之 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝ソシ オシステム株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも通行情報などを記憶する記憶
    手段を有する情報記憶媒体と、 走行する車両に搭載され、少なくとも通行情報などを記
    憶する記憶手段、前記情報記憶媒体がセットされ、その
    情報記憶媒体との間で情報の授受を行なうためのインタ
    フェイス手段、および、外部装置との間で無線通信を行
    なう通信手段を有する車載器と、 地上に設置され、前記車載器との間で無線通信を行な
    い、必要な情報の授受を行なうことにより、前記車両に
    対する所定の情報処理を行なう無線情報処理装置と、 からなる無線送受信システムにおいて、 前記無線情報処理装置は、 前記車載器との間で無線通信を行なうことにより、前記
    車載器およびそれにセットされた前記情報記憶媒体の各
    記憶手段に対してそれぞれ所定の情報処理を行なうため
    の通行情報を書込む通行情報書込手段を有し、 前記車載器は、 電源がオンされた際、記憶手段に記憶されている通行情
    報と現在セットされている情報記憶媒体の記憶手段に記
    憶されている通行情報とを照合する照合手段と、 この照合手段の照合の結果、両通行情報の間に所定の関
    係が成立しない場合、以降の処理の続行を禁止する制御
    手段と、 を有することを特徴とする無線送受信システム。
  2. 【請求項2】 少なくとも通行情報などを記憶する記憶
    手段を有する情報記憶カードと、 有料道路を走行する車両に搭載され、少なくとも通行情
    報などを記憶する記憶手段、前記情報記憶カードがセッ
    トされ、その情報記憶カードとの間で情報の授受を行な
    うためのインタフェイス手段、および、外部装置との間
    で無線通信を行なう通信手段を有する車載器と、 地上に設置され、前記車載器との間で無線通信を行な
    い、必要な情報の授受を行なうことにより、前記車両に
    対する通行料金の収受処理を行なう無線式の料金処理装
    置と、 からなる無線送受信システムにおいて、 前記料金処理装置は、 前記車両が有料道路に流入した際、前記車載器との間で
    無線通信を行なうことにより、前記車載器およびそれに
    セットされた前記情報記憶カードの各記憶手段に対して
    それぞれ通行料金の収受処理を行なうための入口情報を
    書込む入口情報書込手段を有し、 前記車載器は、 電源がオンされた際、記憶手段に記憶されている入口情
    報と現在セットされている情報記憶カードの記憶手段に
    記憶されている入口情報とを照合する照合手段と、 この照合手段の照合の結果、両入口情報が一致しない場
    合、以降の料金収受処理の続行を禁止する制御手段と、 を有することを特徴とする無線送受信システム。
  3. 【請求項3】 前記照合手段の照合の結果、両入口情報
    が一致しない場合、正規の情報記憶カードをセットし直
    すか、車載器および情報記憶カードの各記憶手段に記憶
    されている入口情報をそれぞれ消去するか、現在セット
    されている情報記憶カードの記憶手段に記憶されている
    入口情報を車載器の記憶手段に記憶されている入口情報
    に書換えることにより、以降の料金収受処理の続行を許
    可することを特徴とする請求項2記載の無線送受信シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記入口情報は、入口通過日時、入口イ
    ンタチェンジ番号、車種、車両番号などからなることを
    特徴とする請求項2または3記載の無線送受信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 少なくとも通行情報などを記憶する記憶
    手段を有する情報記憶媒体と、 走行する車両に搭載され、少なくとも通行情報などを記
    憶する記憶手段、前記情報記憶媒体がセットされ、その
    情報記憶媒体との間で情報の授受を行なうためのインタ
    フェイス手段、および、外部装置との間で無線通信を行
    なう通信手段を有する車載器と、 地上に設置され、前記車載器との間で無線通信を行な
    い、必要な情報の授受を行なうことにより、前記車両に
    対する所定の情報処理を行なう無線情報処理装置と、 からなる無線送受信システムにおいて、 前記無線情報処理装置は、 前記車載器との間で無線通信を行なうことにより、前記
    車載器およびそれにセットされた前記情報記憶媒体の各
    記憶手段に対してそれぞれ所定の情報処理を行なうため
    の通行情報を書込む通行情報書込手段を有し、 前記車載器は、 前記情報記憶媒体がセットされた際、記憶手段に記憶さ
    れている通行情報と現在セットされている情報記憶媒体
    の記憶手段に記憶されている通行情報とを照合する照合
    手段と、 この照合手段の照合の結果、両通行情報の間に所定の関
    係が成立しない場合、以降の処理の続行を禁止する制御
    手段と、 を有することを特徴とする無線送受信システム。
  6. 【請求項6】 少なくとも通行情報などを記憶する記憶
    手段を有する情報記憶カードと、 有料道路を走行する車両に搭載され、少なくとも通行情
    報などを記憶する記憶手段、前記情報記憶カードがセッ
    トされ、その情報記憶カードとの間で情報の授受を行な
    うためのインタフェイス手段、および、外部装置との間
    で無線通信を行なう通信手段を有する車載器と、 地上に設置され、前記車載器との間で無線通信を行な
    い、必要な情報の授受を行なうことにより、前記車両に
    対する通行料金の収受処理を行なう無線式の料金処理装
    置と、 からなる無線送受信システムにおいて、 前記料金処理装置は、 前記車両が有料道路に流入した際、前記車載器との間で
    無線通信を行なうことにより、前記車載器およびそれに
    セットされた前記情報記憶カードの各記憶手段に対して
    それぞれ通行料金の収受処理を行なうための入口情報を
    書込む入口情報書込手段を有し、 前記車載器は、 前記情報記憶カードがセットされた際、記憶手段に記憶
    されている入口情報と現在セットされている情報記憶カ
    ードの記憶手段に記憶されている入口情報とを照合する
    照合手段と、 この照合手段の照合の結果、両入口情報が一致しない場
    合、以降の料金収受処理の続行を禁止する制御手段と、 を有することを特徴とする無線送受信システム。
  7. 【請求項7】 前記照合手段の照合の結果、両入口情報
    が一致しない場合、正規の情報記憶カードをセットし直
    すか、現在セットされている情報記憶カードの記憶手段
    に記憶されている入口情報を車載器の記憶手段に記憶さ
    れている入口情報に書換えることにより、以降の料金収
    受処理の続行を許可することを特徴とする請求項6記載
    の無線送受信システム。
  8. 【請求項8】 前記入口情報は、入口通過日時、入口イ
    ンタチェンジ番号、車種、車両番号などからなることを
    特徴とする請求項5または6記載の無線送受信システ
    ム。
  9. 【請求項9】 少なくとも通行情報などを記憶する記憶
    手段を有する情報記憶媒体と、 走行する車両に搭載され、少なくとも通行情報などを記
    憶する記憶手段、前記情報記憶媒体がセットされ、その
    情報記憶媒体との間で情報の授受を行なうためのインタ
    フェイス手段、および、外部装置との間で無線通信を行
    なう通信手段を有する車載器と、 地上に設置され、前記車載器との間で無線通信を行な
    い、必要な情報の授受を行なうことにより、前記車両に
    対する所定の情報処理を行なう無線情報処理装置と、 からなる無線送受信システムにおいて、 前記無線情報処理装置は、 前記車載器との間で無線通信を行なうことにより、前記
    車載器およびそれにセットされた前記情報記憶媒体の各
    記憶手段に対してそれぞれ所定の情報処理を行なうため
    の通行情報を書込む通行情報書込手段を有し、 前記車載器は、 電源がオフされた回数を計数する計数手段と、 電源がオンされた際、前記計数手段の計数値が所定値以
    上か否かをチェックするチェック手段と、 このチェック手段のチェックの結果、前記計数手段の計
    数値が所定値以上の場合、記憶手段に記憶されている通
    行情報および現在セットされている情報記憶媒体の記憶
    手段に記憶されている通行情報をそれぞれ消去する消去
    手段と、 を有することを特徴とする無線送受信システム。
  10. 【請求項10】 少なくとも通行情報などを記憶する記
    憶手段を有する情報記憶カードと、 有料道路を走行する車両に搭載され、少なくとも通行情
    報などを記憶する記憶手段、前記情報記憶カードがセッ
    トされ、その情報記憶カードとの間で情報の授受を行な
    うためのインタフェイス手段、および、外部装置との間
    で無線通信を行なう通信手段を有する車載器と、 地上に設置され、前記車載器との間で無線通信を行な
    い、必要な情報の授受を行なうことにより、前記車両に
    対する通行料金の収受処理を行なう無線式の料金処理装
    置と、 からなる無線送受信システムにおいて、 前記料金処理装置は、 前記車両が有料道路に流入した際、前記車載器との間で
    無線通信を行なうことにより、前記車載器およびそれに
    セットされた前記情報記憶カードの各記憶手段に対して
    それぞれ通行料金の収受処理を行なうための入口情報を
    書込む入口情報書込手段を有し、 前記車載器は、 電源がオフされた回数を計数する計数手段と、 電源がオンされた際、前記計数手段の計数値が所定値以
    上か否かをチェックするチェック手段と、 このチェック手段のチェックの結果、前記計数手段の計
    数値が所定値以上の場合、記憶手段に記憶されている入
    口情報および現在セットされている情報記憶カードの記
    憶手段に記憶されている入口情報をそれぞれ消去する消
    去手段と、 を有することを特徴とする無線送受信システム。
  11. 【請求項11】 少なくとも通行情報などを記憶する記
    憶手段を有する情報記憶媒体と、 走行する車両に搭載され、少なくとも通行情報などを記
    憶する記憶手段、前記情報記憶媒体がセットされ、その
    情報記憶媒体との間で情報の授受を行なうためのインタ
    フェイス手段、および、外部装置との間で無線通信を行
    なう通信手段を有する車載器と、 地上に設置され、前記車載器との間で無線通信を行な
    い、必要な情報の授受を行なうことにより、前記車両に
    対する所定の情報処理を行なう無線情報処理装置と、 からなる無線送受信システムにおいて、 前記無線情報処理装置は、 前記車載器との間で無線通信を行なうことにより、前記
    車載器およびそれにセットされた前記情報記憶媒体の各
    記憶手段に対してそれぞれ所定の情報処理を行なうため
    の通行情報を書込む通行情報書込手段を有し、 前記車載器は、 電源がオフされた時間を計測する計時手段と、 電源がオンされた際、前記計時手段の計測時間が所定値
    以上か否かをチェックするチェック手段と、 このチェック手段のチェックの結果、前記計時手段の計
    測時間が所定値以上の場合、記憶手段に記憶されている
    通行情報および現在セットされている情報記憶媒体の記
    憶手段に記憶されている通行情報をそれぞれ消去する消
    去手段と、 を有することを特徴とする無線送受信システム。
  12. 【請求項12】 少なくとも通行情報などを記憶する記
    憶手段を有する情報記憶カードと、 有料道路を走行する車両に搭載され、少なくとも通行情
    報などを記憶する記憶手段、前記情報記憶カードがセッ
    トされ、その情報記憶カードとの間で情報の授受を行な
    うためのインタフェイス手段、および、外部装置との間
    で無線通信を行なう通信手段を有する車載器と、 地上に設置され、前記車載器との間で無線通信を行な
    い、必要な情報の授受を行なうことにより、前記車両に
    対する通行料金の収受処理を行なう無線式の料金処理装
    置と、 からなる無線送受信システムにおいて、 前記料金処理装置は、 前記車両が有料道路に流入した際、前記車載器との間で
    無線通信を行なうことにより、前記車載器およびそれに
    セットされた前記情報記憶カードの各記憶手段に対して
    それぞれ通行料金の収受処理を行なうための入口情報を
    書込む入口情報書込手段を有し、 前記車載器は、 電源がオフされた時間を計測する計時手段と、 電源がオンされた際、前記計時手段の計測時間が所定値
    以上か否かをチェックするチェック手段と、 このチェック手段のチェックの結果、前記計時手段の計
    測時間が所定値以上の場合、記憶手段に記憶されている
    入口情報および現在セットされている情報記憶カードの
    記憶手段に記憶されている入口情報をそれぞれ消去する
    消去手段と、 を有することを特徴とする無線送受信システム。
  13. 【請求項13】 前記入口情報は、入口通過日時、入口
    インタチェンジ番号、車種、車両番号などからなること
    を特徴とする請求項10または12記載の無線送受信シ
    ステム。
  14. 【請求項14】 少なくとも通行情報などを記憶する記
    憶手段を有する情報記憶カードと、 有料道路を走行する車両に搭載され、少なくとも通行情
    報などを記憶する記憶手段、前記情報記憶カードがセッ
    トされ、その情報記憶カードとの間で情報の授受を行な
    うためのインタフェイス手段、および、外部装置との間
    で無線通信を行なう通信手段を有する車載器と、 地上に設置され、前記車載器との間で無線通信を行な
    い、必要な情報の授受を行なうことにより、前記車両に
    対する通行料金の収受処理を行なう無線式の料金処理装
    置と、 からなる無線送受信システムにおいて、 前記車載器は、 前記有料道路で強制流出が発生し、該有料道路を再度利
    用した場合において、前記車両が強制流出した地点から
    再び該有料道路に流入した地点までの走行距離を計測す
    る走行距離計測手段と、 前記車両が強制流出した地点から再び該有料道路に流入
    した地点の各通過時刻からその各地点間の走行時間を計
    測する走行時間計測手段と、 これら走行距離計測手段および走行時間計測手段の各計
    測結果に対してそれぞれの許容値と照合する照合手段と
    を具備し、 前記照合手段の照合の結果、両計測結果が共に許容値範
    囲内であれば、該車両は強制流出後の有料道路再利用と
    みなし、最終目的地で遠距離逓減を適用可能とすること
    を特徴とする無線送受信システム。
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