JP4495297B2 - タクシ用料金算出システム及び、通過判断方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はタクシ用料金算出システム及び、通過判断方法に係わり、特に、タクシ料金を算出するためのタクシ用料金算出システム及び、タクシ車両が有料道路の入口又は、出口を通過したことを判断するための通過判断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、タクシの料金は、基本距離以内の走行では基本料金とし、基本距離を超えると基本料金に爾後料金が加算され、以降爾後距離を走行する毎に前記爾後料金が順次加算される体系となっている。
また、特に渋滞や信号待ちが頻繁に生じる都市部等の地域では、所定速度(例えば10km/h)以下での走行が所定時間(例えば、2分)継続する毎に、走行距離に関係なく爾後料金を加算する時間距離併用制を採用している。
【0003】
ところで、近年の高速道路等の有料道路網の発達に伴い、一般道路よりも近回りとなる場合には、目的地までより早く到着するために有料道路を利用する乗客が増えている。
しかし、近年、有料道路においては、通過車両の急激な増加に伴って自然渋滞や事故渋滞が頻発しており、そのような渋滞の中で有料道路を利用すると、タクシの乗客が、乗車料金とは別に通行料金を支払ったのにも拘わらず渋滞により時間距離併用制の適用を受けて、実際の走行距離に対応する料金よりも高い金額の料金を支払うという不利益を被ることになる。
【0004】
そこで、時間距離併用制が採用されている地域では、賃走中に有料道路を走行するときは、タクシメータのタリフをそれまでの賃走、割増等の実車タリフから高速タリフに切り替えて、例え渋滞が発生して低速走行や停車を余儀なくされても、有料道路上では時間による料金加算を行わず、乗客が不利益を被らないようにする料金体系を取っている。
【0005】
ところが、実車タリフと高速タリフとの切り替えは、有料道路への乗り降りの際に運転者自身がタリフボタンを操作して行うため、タリフボタンの操作をし忘れたり、操作を誤ってしまう可能性があり、いずれにしてもその結果、乗客及び運転手とのどちらかに不利益をもたらすような誤った料金が算出される可能性がある。
【0006】
このような問題を解決するために、近年普及しつつある自動料金徴収システムを利用して、自動的に実車タリフと高速タリフとを自動的に切り替えるタクシ用料金算出システムが提案されている。
自動料金徴収システムとは、入口料金所や出口料金所のゲートに設置された質問器(インタロゲータ)と、車両に搭載された応答器(トランスポンダ)との間で無線により交信を行うことで、自動的に料金の徴収を行うシステムである。
【0007】
すなわち、上記タクシ用料金算出システムは、質問器と応答器との間の交信に応じて、実車タリフと高速タリフとを切り替えることにより、有料道路への乗り降りの際に自動的にタリフが切り替わるようにして、タリフボタンの操作し忘れや、誤操作を防止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
自動料金徴収システムが将来全国的に普及されると考えると、例えば首都高速道路のような、定額制の有料道路においては、質問器は料金所のゲートが入口と出口の何れか一方にしかない設置されないと考えられる。
【0009】
従って、このような有料道路を通過した場合、依然運転者又は、乗客の何れかが不利益を被るという問題が残る。すなわち、例えば入口にのみ料金所ゲートがある有料道路では、入口料金所ゲートを通過する際に行われる質問器と応答器との交信に応じて実車タリフから高速タリフに自動的に切り替えることができるが、有料道路を降りるときには質問器と応答器との交信が行われないため、高速タリフのまま一般道に降りてしまい、運転者側が不利益を被る。
【0010】
一方、出口にのみ料金所ゲートがある有料道路では、有料道路に乗る際、質問器と応答器との交信が行われないため、実車タリフのまま有料道路を走行してしまい、乗客側が不利益を被る。
【0011】
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、有料道路に入口又は、出口の何れか一方しか料金所ゲートがない場合であっても、実車タリフ、高速タリフの操作し忘れ、又は誤操作により発生する不利益を極力減らすことができるタクシ用料金算出システムを提供することを第1の課題とする。
【0012】
また、本発明は、有料道路に入口又は、出口の何れか一方しか料金所ゲートがない場合であっても、タクシ車両が有料道路の入口又は、出口を通過したことを確実に判断できる通過判断方法を提供することを第2の課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、図1の基本構成図によれば、有料道路の出入口に設置された質問器からの走路情報を無線により受信し、該走路情報に基づき前記有料道路の通行料金の支払処理を行う応答器1と、前記受信した走路情報に基づき、前記有料道路の入口又は出口を通過したか否かを判断する判断手段24a−1と、一般道路の賃走に対応した実車タリフ、有料道路の賃走に対応した高速タリフなどのタリフを設定する操作を行うタリフ操作手段30、前記設定タリフに応じたタクシ料金の演算処理を行う料金演算手段31a−1及び前記判断手段が入口又は出口を通過したと判断したとき、前記設定タリフを前記実車タリフと前記高速タリフとの間で自動的に変更するタリフ変更手段31a−2を有するタクシメータと、を備えるタクシ用料金算出システムにおいて、全地球測位システムを構成する人工衛星から送信される測位信号に基づきタクシ車両の位置情報を取得する情報取得手段4と、道路情報を含む地図情報を記憶した地図記憶手段22と、前記情報取得手段により取得した前記位置情報に基づき前記地図情報を前記地図記憶手段から読み込む読込手段24a−2とを更に備え、前記判断手段が、前記応答器により前記走路情報の受信があるときは前記受信した走路情報に基づき前記有料道路の入口又は出口の通過を判断し、前記応答器により前記走路情報の受信がないときは前記読込手段により読み込んだ地図情報に含まれるタクシ車両が走行する道路の道路情報に基づき前記有料道路の入口又は出口の通過を判断することを特徴とするタクシ用料金算出システムに存する。
【0014】
請求項1記載の発明によれば、判断手段24a−1が、応答器1により走路情報の受信があるときは受信した走路情報に基づき有料道路の入口又は出口の通過を判断し、応答器1により走路情報の受信がないときは読込手段24a−2により読み込んだ地図情報に含まれるタクシ車両が走行する道路の道路情報に基づき前記有料道路の入口又は出口の通過を判断する。タクシメータ3において、タリフ変更手段31a−2が、判断手段24a−1により入口又は、出口を通過したと判断されたとき、設定タリフを実車タリフと高速タリフとの間で自動的に変更し、料金演算手段31a−1が設定されたタリフに応じたタクシ料金の演算処理を行う。
【0015】
従って、走路情報に基づく判断と、道路情報に基づく判断とを併用することにより、料金所がない、すなわち質問器が設置されていない有料道路の入口又は、出口を通過するときは、道路情報により判断することができるため、入口又は、出口の何れか一方にしか料金所がない有料道路を走行する場合であっても確実に入口又は、出口を通過したことを判断して、タリフ変更手段31a−2により正確に実車タリフと高速タリフとの間で設定タリフを変更することができる。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のタクシ用料金算出システムにおいて、前記情報取得手段として、情報収集装置が、前記タクシ車両の位置情報を含む、前記タクシ車両の運行中に時々刻々変化する運行情報を、時刻の経過に応じて収集するために有する情報取得手段を流用することを特徴とするタクシ用料金算出システムに存する。
【0019】
請求項2記載の発明によれば、情報収集装置が有する情報取得手段を流用するので、情報取得手段を情報収集装置用とタクシ料金算出用とに別途に設ける必要がない。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のタクシ用料金算出システムにおいて、前記情報収集装置は、前記情報取得手段が取得した位置情報を流用して、表示手段に表示された地図上での自車両の現在位置を運転者に知らせるナビ付き情報収集装置であり、前記地図記憶手段及び前記読込手段として、前記ナビ付き情報収集装置が前記表示手段に自車両の周辺の地図を表示させるために有する地図記憶手段及び読込手段を流用したことを特徴とするタクシ用料金算出システムに存する。
【0021】
請求項3記載の発明によれば、ナビ付き情報収集装置が有している地図記憶手段と、読込手段とを流用するので、地図記憶手段と、読込手段とを、ナビ付き情報収集装置用とタクシ料金算出用とに別途に設ける必要がない。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のタクシ用料金算出システムにおいて、前記判断手段は、前記情報収集装置内に組み込まれていることを特徴とするタクシ用料金算出システムに存する。
【0023】
請求項4記載の発明によれば、判断手段24a−1が、情報収集装置内に組み込まれている。従って、位置情報を取得する情報収集装置内で、判断手段24a−1により道路情報に基づき判断することができるため、道路情報を情報収集装置外部に送信する必要がない。
【0024】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4何れか1項に記載のタクシ用料金算出システムにおいて、前記判断手段が、前記道路情報が高速道路から一般道路に変化した地点から所定距離走行した後に得た前記道路情報が前記一般道路を示す情報であったときに前記出口を通過したと判断することを特徴とするタクシ用料金算出システムに存する。
【0025】
請求項5記載の発明によれば、判断手段が、道路情報が高速道路から一般道路に変化した地点から所定距離走行した後に得た道路情報が前記一般道路を示す情報であったときに前記出口を通過したと判断する。従って、出口が分岐点と混在している場合であっても、混在している場所から所定距離離れた場所で得た道路情報に基づき判断することができ、車両が分岐してまだ有料道路上を走行しているのか、それとも一般道路に降りたのかを正確に判断することができる。
【0026】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5何れか1項に記載のタクシ用料金算出システムにおいて、前記料金演算手段が、前記実車タリフに設定されたとき、前記タクシ車両の走行距離情報及び所定速度以下の走行の継続時間情報に基づき料金を演算し、前記高速タリフに設定されたとき、前記走行距離情報のみに基づき料金を演算することを特徴とするタクシ用料金算出システムに存する。
【0027】
請求項6記載の発明によれば、料金演算手段が、実車タリフに設定されたとき、タクシ車両の走行距離情報及び、所定速度以下の走行の継続時間情報に基づき料金を演算し、高速タリフに設定されたとき、前記走行距離情報のみに基づき料金を演算する。従って、有料道路を走行時に、走行距離情報と継続時間情報との両者に基づき演算されたり、一般道路を走行時に、走行距離情報のみに基づき演算されたりということを防止することができる。
【0028】
請求項7記載の発明は、有料道路の出入口に設置された質問器から送信された走路情報を受信し、該走路情報に基づき前記有料道路の入口又は出口を通過したか否かを判断する通過判断方法において、全地球測位システムを構成する人工衛星から送信される測位信号に基づきタクシ車両の位置情報を取得する工程と、前記工程により取得した前記位置情報に基づき地図情報を地図記憶手段から読み込む工程と、前記応答器により前記走路情報の受信があるときは前記受信した走路情報に基づき前記有料道路の入口又は出口の通過を判断し、前記応答器により前記走路情報の受信がないときは前記読み込んだ地図情報に含まれるタクシ車両が走行する道路の道路情報に基づき前記有料道路の入口又は出口の通過を判断する工程と、を備えたことを特徴とする通過判断方法に存する。
【0029】
請求項7記載の発明によれば、応答器により走路情報の受信があるときは受信した走路情報に基づき有料道路の入口又は出口の通過を判断し、応答器により走路情報の受信がないときは読み込んだ地図情報に含まれるタクシ車両が走行する道路の道路情報に基づき有料道路の入口又は出口の通過を判断するので、有料道路の出入口に設置された質問器から送信された走路情報に基づく判断と道路情報に基づく判断とを併用することにより、料金所がない、すなわち質問器が設置されていない有料道路の入口又は、出口を通過するときは、道路情報により判断することができるため、入口又は、出口の何れか一方にしか料金所がない有料道路を走行する場合であっても確実に入口又は、出口を通過したことを判断できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明の通過判断方法を実施したタクシ用料金算出システムの一実施の形態を示す図である。同図において、タクシ用料金算出システムは、有料道路の入口料金所や出口料金所のゲートに設置された質問器INと無線による交信を行い、通行料金の支払処理を行う応答器1と、タクシ車両の位置情報、設定タリフ情報などを含むタクシ車両の運行情報を、時刻の経過に応じて収集する情報収集装置2と、実車タリフ、高速タリフなどの設定タリフに応じたタクシ料金の演算を行うタクシメータ3とを備えている。
【0031】
なお、上述した情報収集装置2は、基地局BAと共に、タクシ車両の運行管理を行う運行管理システムを構成し、収集した運行情報をリアルタイムに基地局BAに送信している。情報収集装置2はさらに、収集した位置情報を流用して車両の現在位置周辺の地図を液晶ディスプレイに表示するナビゲーション機能も備えている。
【0032】
以下、上記応答器1について説明する。応答器1には、図3に示すように、ICカードCAが着脱可能に挿入されている。このICカードCAには、先払い(プリペイド)か、後払い(ポストペイド)かを示す支払区分情報、銀行等を通じて通行料金用に予納した現金の残額情報(先払いの場合)や、引き落とし銀行口座等の残額情報(後払いの場合)である支払者情報及び、これらに付随する使用認証用IDが予め書き込まれている。
【0033】
応答器1は、ICカードCAの使用認証用IDを入力する為のテンキー10と、ICカードCAへの情報の読み書きを行うリーダライタ11と、ITS用アンテナA1を介して質問器INとの交信を行うためのITS送受信回路12と、車両の識別番号及び、有料道路の通行料金体系上による車両の車種を示す車種情報が保持された不揮発性メモリ(以下、NVM)13と、通行料金の支払いのための各種演算処理を行うマイクロコンピュータ(以下、μCOMという)14と、通行料金などを表示するための液晶ディスプレイ15と、情報収集装置2が接続されている外部出力インタフェース(以下I/F)16を備える。
【0034】
μCOM14は、プログラムに従って各種の処理を行う中央処理ユニット(CPU)14a、CPU14aが行う処理のプログラムなどを格納した読み出し専用のメモリであるROM14b、CPU14aでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ格納エリアなどを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM14cとを有する。
【0035】
上述した構成の応答器1の動作をCPU14aの処理手順を示す図4のフローチャートを参照して以下説明する。まず、タクシ車両が料金所ゲートを通過すると、この通過がゲート側のセンサにより検出され質問器INから質問信号が送信される。
【0036】
応答器1は、この質問信号を受信すると(ステップS100でYES)、入口料金所を通過する際に書き込まれる後述する入口情報が格納されていないときは、NVM13内に格納された識別番号及び、車種情報と、ICカードCA内に格納された支払区分情報、支払者情報及び、使用認証用IDとを含む応答信号をITS用アンテナA1を介してITS送受信回路12に送信させる。一方、入口情報が格納されているときは、この入口情報を更に含んだ応答信号を送信させる(ステップS101)。
【0037】
応答信号を受信した質問器INは、料金ホストにこの応答信号を出力する。料金所が入口料金所であった場合、料金ホストはこの応答信号を基に、走路情報として入口信号S1を生成して質問器INに送信させる。入口信号S1とは、入口料金所情報と通過日時とからなる入口情報を含む信号である。
【0038】
応答器1のCPU14aは、この入口信号S1を受信すると(ステップS102でYES)、入口信号S1が示す前記入口情報をICカードCAに書き込むと共に、書き込み処理が正常に済んだことを示す確認信号AK1を質問器INに送信する(ステップS103)。その後、入口料金所を通過したことを示す入口通過信号を外部出力I/F16を介して情報収集装置2に出力して(ステップS104)、入口料金所での動作を終了する。
【0039】
一方、質問信号を送信した料金所が出口料金所であった場合、料金ホストは応答器からの応答信号を基に、走路情報として出口信号S2を生成して質問器に送信させる。出口信号S2とは、出口料金所情報と通過日時と入口料金所情報及び、車種情報に基づき算出された通行料金情報とからなる出口情報である。応答器1のCPU14aが、この出口信号S2を受信すると(ステップS105でYES)、入口情報及び、出口情報を含む利用明細書情報を生成し、ICカードCAに書き込む支払処理を行う(ステップS106)。
【0040】
その後、出口信号S2を無事に受け取り利用明細書情報を書き込んだことを示す確認信号AK2を送信すると共に(ステップS107)、出口料金所を通過したことを示す出口通過信号を外部出力I/F16を介して情報収集装置2に出力して(ステップS108)、出口料金所での動作を終了する。
【0041】
さらに、質問信号を送信した料金所が、通行料金が通行区間によらず定額である有料道路の料金所、すなわち有料道路の入口又は、出口の何れか一方にしか設置されていない料金所(以下、オープンゲート料金所)であった場合、料金ホストは応答器1からの応答信号を基に、走路情報としてオープンゲート信号S3を生成して質問器INに送信させる。
【0042】
オープンゲート信号S3とは、通過料金所情報と、通過日時と、車種に基づき算出された通行料金情報とからなるオープンゲート情報を含む。応答器1がオープンゲート信号S3を受信すると(ステップS109)、オープンゲート情報を含む利用明細書情報を生成し、ICカードCAに書き込む支払処理を行う(ステップS110)。
【0043】
そして、出力信号を無事に受け取り利用明細書情報を書き込んだことを示す確認信号AK2を送信すると共に(ステップS111)、料金所を通過したことを示すオープンゲート通過信号を外部出力I/F16を介して情報収集装置2に出力して(ステップS112)、料金所での動作を終了する。
【0044】
以上の動作により、応答器1は、有料道路の通行料金の支払処理を行うと共に、入口料金所を通過して入口信号S1を受信したときは、入口通過信号を、出口料金所を通過して出口信号S2を受信したときは、出口通過信号を、オープンゲート料金所を通過してオープンゲート信号S3を受信したときは、オープンゲート通過信号をそれぞれ情報収集装置2に出力することができる。
【0045】
次に、情報収集装置2について説明する。情報収集装置2は、図5に示すように、応答器1が接続された外部入力インタフェース(以下、外部入力I/F)20と、全地球測位システム(Global Positioning System)を構成する人工衛星からの測位信号をGPS用アンテナA2を介して受信する情報取得手段を構成するGPSレシーバ21と、道路情報を含む地図情報が格納されたCD−ROM等の大容量メモリからなる地図データベース22と、基地局BAとの間でAVM用アンテナA3を介して交信を行うためのAVM用送受信回路23と、各種演算処理を実行するマイクロコンピュータ(以下、μCOM)24と、タクシ車両の現在位置周辺の地図を表示する液晶ディスプレイ25と、タクシメータ3と接続される外部入出力インタフェース(以下、外部入力I/F)26とを備える。
【0046】
上記μCOM24は、プログラムに従って各種の処理を行う中央処理ユニット(CPU)24a、CPU24aが行う処理のプログラムなどを格納した読み出し専用のメモリであるROM24b、CPU24aでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ格納エリアなどを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM24cとを有する。
【0047】
上述した構成の情報収集装置2の動作をCPU24aの処理手順を示す図6のフローチャートを参照に以下説明する。まず、CPU24aは、タクシ車両の位置情報、タクシメータ3の設定タリフ情報を含む運行情報を収集すると共に、基地局BAに送信する情報収集処理を行う(ステップS200)。そして、基地局BAは、受信した運行情報に基づき各タクシ車両に適切な運行指示を行う。
【0048】
なお、位置情報の収集は、具体的にはGPSレシーバ21が受信した測位信号に基づき、タクシ車両の位置情報を取得することにより収集する。このステップS200から明らかなように、GPSレシーバ21とCPU24aとは、情報取得手段4を構成する。
【0049】
次に、CPU24aは、情報収集処理により収集した位置情報を流用し、該位置情報に基づいた地図情報を地図データベース22から読み込むと共に、地図情報を車両周辺の地図として液晶ディスプレイ25に表示するナビゲーション処理(ステップS201)を行う。このステップS201から明らかなように、CPU24aは読込手段として働く。その後、CPU24aは、判断手段として働き、ナビゲーション処理により読み込まれた地図情報に含まれる道路情報を流用して、タクシ車両が有料道路の出口又は、入口を通過したか否かを判断する通過判断処理(ステップS202)を行う。
【0050】
上述したように、位置情報を情報収集処理、ナビゲーション処理及び、通過判断処理の3つの処理に流用したり、地図情報をナビゲーション処理及び、通過判断処理の2つの処理に流用することにより、それぞれの処理で別途に位置情報や地図情報を求めたり、それぞれの処理で別途に、GPSレシーバ21や、地図データベース22を設ける必要がないので、コストダウンを図ることができる。
【0051】
上述した通過判断処理の詳細をCPU24aの処理手順を示す図7のフローチャートを参照して以下説明する。まず、CPU24aは、タクシメータ3から設定タリフ情報を取り込み、設定タリフが実車タリフ又は、高速タリフであれば(ステップS202aでYES)、次のステップ202bに進み、実車タリフ又は、高速タリフ以外であれば(ステップS202aでNO)、運転者が個人的に高速を使用すると判断して、通過判断処理を行わず図6のステップS200に戻る。
【0052】
次に、応答器1から入口通過信号、出口通過信号及び、オープンゲート信号S3の何れかが入力されたか否かを判断する。このとき、タクシ車両が入口料金所を通過していれば、応答器1から入口通過信号が入力されている(ステップS202bでYES、かつ202cでYES)。そして、この入口通過信号の入力に応じてCPU24aは、有料道路の入口を通過した旨を伝える入口コードをタクシメータ3に出力する(ステップS202d)。
【0053】
また、タクシ車両が出口料金所を通過していれば、応答器1から出口通過信号が入力されている(ステップS202cでNOかつ、202eでYES)。そして、この出口通過信号の入力に応じてCPU24aは、有料道路の出口を通過した旨を伝える出口コードをタクシメータ3に出力する(ステップS202f)。
【0054】
また、オープンゲート料金所を通過していれば、応答器1からオープンゲート信号S3が入力される(ステップS202eでNOかつ、ステップS202gでYES)。そして、このオープンゲート信号S3の入力に応じてCPU24aは、タクシメータ3の設定タリフ情報を取り込み、実車タリフが設定されているときは、有料道路の入口にのみ設置されたオープンゲート料金所を通過したと判断して(ステップS202hでYES)、有料道路の入口を通過した旨を伝える入口コードを出力する(ステップS202d)。
【0055】
一方、高速タリフが設定されているときは、有料道路の出口にのみ設置されたオープンゲート料金所を通過したと判断して(ステップS202hでNO)、有料道路の出口を通過した旨を伝える出口コードを出力する(ステップS202f)。
【0056】
また、入口通過信号、出口通過信号、オープンゲート通過信号の何れの信号も入力がないときは(ステップS202bでNO)、ステップS202により読み込んだ地図情報に含まれる道路情報が一般道路から有料道路又は、有料道路から一般道路の何れかに変化したか否かを判断する。道路情報が変化していれば(ステップS202iでYES)CPU24aは、次にタクシメータ3から設定タリフ情報を取り込む。
【0057】
そして、CPU24aは、このときの設定タリフが実車タリフであった場合(ステップS202jでYES)、タクシ車両が料金所のない有料道路の入口を通過して、道路情報が一般道路から有料道路を示す情報に変化したと判断して、有料道路の入口を通過した旨を伝える入口コードを出力する(ステップS202d)。
【0058】
一方、このときの設定タリフが高速タリフであった場合(ステップS202jでNO)、タクシ車両が料金所のない有料道路の出口を通過して、道路情報が有料道路から一般道路を示す情報に変化したと判断する。ところで、図8に示すように、有料道路出口は他の有料道路との分岐点と混在している場合が多い。また、人工衛星からの測位信号の精度はあまり高くない。このため、タクシ車両が本線から分岐して矢印A方向に進んで有料道路上を走行しているにも拘わらず、位置情報に基づいて読み込んだ道路情報が有料道路から一般道路に変化してしまう場合が考えられる。
【0059】
そこで、道路情報が有料道路から一般道路に変化した場合、すなわち有料道路の出口を通過したことを示す道路情報を得た場合は、その地点から所定距離走行した後に(ステップS202kでYES)、再び取り込んだ道路情報に基づき判断する(ステップS202l)。すなわち、所定距離走行後も、依然一般道路を示す道路情報であったとき初めて(ステップS202lでNO)、有料道路の出口を通過した旨を示す出口コードを出力する(ステップS202f)。
【0060】
一方、所定距離走行後の道路情報が一般道路から有料道路を示す情報に変化していたときは(ステップS202lでYES)、有料道路上を走行中であると判断してそのまま図6のステップS201へ戻る。
【0061】
上述したように、出口が分岐点とが混在している場所であっても、その場所から所定距離離れた場所で得た道路情報に基づき判断することにより、車両が分岐してまだ有料道路上を走行しているのか、それとも一般道路に降りたのかを正確に判断することができ、有料道路の出口を通過したときに確実にタクシメータ3に出口コードを出力することができる。
【0062】
また、情報収集装置2内のCPU24aにより、有料道路の出入口を通過したか否かを判断することによって、ナビゲーション処理を行うために読み込んだ道路情報を外部に出力する必要がなく、構成が簡単となりコストダウンを図ることができる。
【0063】
次に、タクシメータ3の構成について、図9を参照して以下説明する。同図において、タリフ操作手段としての操作部30は、運転者がタリフを設定するためのものであって、タリフボタンとしては、タクシ車両が利用客を乗せて営業しているときに押される実車タリフボタン30a(具体的に、この種のタリフボタンとしては賃走、割増タリフボタンがある)と、営業中のタクシ車両が有料道路を走行するときに押される高速タリフボタン30bと、運賃の精算を行うときに押される支払タリフボタン30cと、タクシー車両から利用客が降りたときに押される空車タリフボタン30dとを有す。これら操作部30内の各ボタンは、マイクロコンピュータ31(以下μCOM31)に接続されている。
【0064】
μCOM31には、走行センサ32と、料金設定ROM33と、表示部34と、外部入出力I/F35とが接続されている。走行センサ33は、タクシ車両の走行距離情報をμCOM31に供給している。
【0065】
書き換え可能な料金設定ROM33は、運賃の算出基準となる基本料金、爾後料金、基本距離、爾後距離に応じた値及び予め定めた値などのデータを保持すると共に、μCOM31に接続されていて、μCOM31によってこれらのデータが随時読み出し可能である。なお、料金設定ROM33は、データの書き換えが随時可能なEEPROMを主要部として構成されている。
【0066】
表示部34は、タクシー料金、選択されたタリフなどを表示するためのものである。外部入出力I/F35は情報収集装置2と接続されており、この外部入出力I/F34を介して情報収集装置2からの入口コードと、出口コードが入力されると共に、設定タリフ情報を情報収集装置2に出力している。
【0067】
上記μCOM31は、に従って各種の処理を行う中央処理ユニット(CPU)31a、CPU31aが行う処理のプログラムなどを格納した読み出し専用のメモリであるROM31b、CPU31aでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ格納エリアなどを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM31cとを有する。
【0068】
上述したタクシメータ3の動作を図10に示すCPU31aのフローチャートを参照して以下説明する。まず、CPU31aは、情報収集装置2から入口コードが出力されているか否かを判断する。入口コードが出力されていれば(ステップS300でYES)、高速タリフを設定した後、(ステップS301)ステップS302に進む。一方、入口コードが出力されていなければ、直ちにステップS302に進む。
【0069】
ステップS302において、CPU31aは出口コードが出力されているか否かを判断する。出口コードが出力されていれば(ステップS302でYES)、実車タリフを設定した後に(ステップS303)、ステップS304に進む。一方、出口コードが出力されていなければ(ステップS302でNO)、直ちにステップS304に進む。上記ステップS300〜303によりCPU31aは、タリフ変更手段として働く。
【0070】
引き続くステップS304において、運転者によって操作部30のタリフボタンの操作が有るか否かを判断する。タリフボタンが操作されていれば(ステップS304でYES)、操作されたタリフボタンに応じたタリフを設定した後に(ステップS305)、ステップS306に進む。一方、タリフボタンが操作されていなければ(ステップS304でNO)、直ちにステップS306に進む。
【0071】
次に、ステップS303又は、305のステップにより、実車タリフが設定されていた場合(ステップS306でYES)、料金演算手段として働き、走行距離情報及び、所定速度以下の走行の継続時間情報の両者に基づいた時間距離併用制でのタクシ料金を演算する実車処理を行う(ステップS307)。この実車処理は、他のタリフボタンが操作されたり、入口コード又は、出口コードが出力された時点で終了してステップS300に戻る。
【0072】
一方、ステップS301又は、304により、高速タリフが設定された場合(ステップS308でYES)、料金演算手段として働き、タクシ車両の走行距離にのみ基づいたタクシ料金を演算する高速処理を行う(ステップS309)。この場合も、他のタリフボタンが操作されたり、入口コード又は、出口コードが出力された時点で終了してステップS300に戻る。
【0073】
以降同様に、ステップS305により、支払タリフ、空車タリフが設定されている場合は(ステップS310でYES又は、ステップS311でYES)、それぞれ支払処理、空車処理を行い(ステップS312又は、313)、他のタリフボタンが操作されたり、入口コード又は、出口コードが出力された時点で処理を終了してステップS300に戻る。
【0074】
上述したタクシ料金算出システムによれば、走路情報(入口信号、出口信号、オープンゲート信号)に基づく判断と、道路情報に基づく判断とを併用することにより、有料道路に入口又は、出口の何れか一方しか料金所ゲートがない有料道路を走行する際も、実車タリフ、高速タリフの操作し忘れ、又は誤操作により発生する不利益を極力減らすことができる。
【0075】
なお、上述した実施例では、質問器INから走路情報(入口信号S1、出口信号S2又は、オープンゲート信号S3)の受信がないとき、位置情報に応じて読み込んだ地図情報に含まれる道路情報に基づいき、有料道路の出入口を通過したか否かを判断していた。
【0076】
ところで、車両が走行する道路に応じて変化する情報としては、上記位置情報に応じて読み込んだ地図情報に含まれる道路情報以外に例えば、車両が速度情報がある。すなわち、車両の速度は、有料道路を走行時はの高速になり、一般道路を走行時は低速になる傾向がある。従って、車両の速度情報は、車両が走行する道路に応じて変化する道路情報であるといえる。そこで、質問器INからの走路情報の受信がないときは、車両の速度情報に基づいて有料道路の入口又は、出口を通過したか否かを判断するようにしてもよい。
【0077】
しかしながら、道路情報としての速度情報は、有料道路が渋滞して、有料道路上を低速走行する場合などがあったりして、正確に車両が走行する道路に応じて変化するとは言えないため、上述した実施例のように、位置情報に応じて読み込んだ地図情報に含まれる道路情報に基づき判断する方が望ましい。また、速度情報に基づく判断はあまり正確でないので、上述した実施例のように、自動的に高速タリフと実車タリフとの間で変換を行うことなく、単に高速の入口又は、出口を通過したと判断したとき、その旨を伝える警報を発生して、運転者による手動の切り替えを促す方が望ましい。
【0078】
また、上述した実施例では、基地局と共に、運行管理システムを構成し、収集した情報をリアルタイムに送信するものを情報収集装置としていたが、単に位置情報を収集して、記憶媒体に記憶するものであってもよい。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、走路情報に基づく判断と、道路情報に基づく判断とを併用することにより、料金所がない、すなわち質問器が設置されていない有料道路の入口又は、出口を通過するときは、道路情報により判断することができるため、入口又は、出口の何れか一方にしか料金所がない有料道路を走行する場合であっても確実に入口又は、出口を通過したことを判断して、タリフ変更手段により正確に実車タリフと高速タリフとの間で設定タリフを変更することができるので、有料道路に入口又は、出口の何れか一方しか料金所ゲートがない場合であっても、実車タリフ、高速タリフの操作し忘れ、又は誤操作により発生する不利益を極力減らすことができるタクシ用料金算出システムを得ることができる。
【0081】
請求項2記載の発明によれば、情報取得手段を情報収集装置用とタクシ料金算出用とに別途に設ける必要がないので、コストダウンを図ったタクシ用料金算出システムを得ることができる。
【0082】
請求項3記載の発明によれば、地図記憶手段と、読込手段とを、ナビ付き情報収集装置用とタクシ料金算出用とに別途に設ける必要がないので、コストダウンを図ったタクシ用料金算出システムを得ることができる。
【0083】
請求項4記載の発明によれば、位置情報を取得する情報収集装置内で、判断手段により道路情報に基づき判断することができるため、道路情報を情報収集装置外部に送信する必要がないので、構成が簡単となりコストダウンを図ったタクシ用料金算出システムを得ることができる。
【0084】
請求項5記載の発明によれば、出口が分岐点と混在している場合であっても、混在している場所から所定距離離れた場所で得た道路情報に基づき判断することができ、車両が分岐してまだ有料道路上を走行しているのか、それとも一般道路に降りたのかを正確に判断することができるので、より一層不利益を極力減らすことができるタクシ用料金算出システムを得ることができる。
【0085】
請求項6記載の発明によれば、有料道路を走行時に、走行距離情報と継続時間情報との両者に基づき演算されたり、一般道路を走行時に、走行距離情報のみに基づき演算されたりということを防止することができるので、より一層不利益を極力減らすことができるタクシ用料金算出システムを得ることができる。
【0086】
請求項7記載の発明によれば、走路情報に基づく判断と、車両が走行する道路情報に基づく判断とを併用することにより、有料道路に入口又は、出口の何れか一方しか料金所ゲートがない場合であっても、タクシ車両の有料道路の入口又は、出口を通過したことを確実に判断できる通過判断方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通過判断方法を実施したタクシ用料金算出システムの基本構成図である。
【図2】本発明の通過判断方法を実施したタクシ用料金算出システムの一実施の形態を示す図である。
【図3】図2のタクシ用料金算出システムを構成する応答器の一実施の形態を示す図である。
【図4】図3の応答器を構成するCPUの処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図2のタクシ用料金算出システムを構成する情報収集装置の一実施の形態を示す図である。
【図6】図5の情報収集装置を構成するCPUの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図6の通過判断処理の詳細を説明するためのCPUのフローチャートである。
【図8】分岐点と出口が混在する場所を説明するための図である。
【図9】図2のタクシ用料金算出システムを構成するタクシメータの一実施の形態を示す図である。
【図10】図9のタクシメータを構成するCPUの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
S1 走路情報(入口信号)
S2 走路情報(出口信号)
S3 走路情報(オープンゲート信号)
1 応答器
30 タリフ操作手段(操作部)
31a−1 料金演算手段(CPU)
24a−1 判断手段(CPU)
31a−2 タリフ変更手段(CPU)
3 タクシメータ
4 情報取得手段
2 情報収集装置
22 地図データベース(地図記憶手段)
24a−2 読込手段(CPU)
25 液晶ディスプレイ(表示手段)
Claims (7)
- 有料道路の出入口に設置された質問器からの走路情報を無線により受信し、該走路情報に基づき前記有料道路の通行料金の支払処理を行う応答器と、前記受信した走路情報に基づき、前記有料道路の入口又は出口を通過したか否かを判断する判断手段と、一般道路の賃走に対応した実車タリフ、有料道路の賃走に対応した高速タリフなどのタリフを設定する操作を行うタリフ操作手段、前記設定タリフに応じたタクシ料金の演算処理を行う料金演算手段及び前記判断手段が入口又は出口を通過したと判断したとき、前記設定タリフを前記実車タリフと前記高速タリフとの間で自動的に変更するタリフ変更手段を有するタクシメータと、を備えるタクシ用料金算出システムにおいて、
全地球測位システムを構成する人工衛星から送信される測位信号に基づきタクシ車両の位置情報を取得する情報取得手段と、
道路情報を含む地図情報を記憶した地図記憶手段と、
前記情報取得手段により取得した前記位置情報に基づき前記地図情報を前記地図記憶手段から読み込む読込手段とを更に備え、
前記判断手段が、前記応答器により前記走路情報の受信があるときは前記受信した走路情報に基づき前記有料道路の入口又は出口の通過を判断し、前記応答器により前記走路情報の受信がないときは前記読込手段により読み込んだ地図情報に含まれるタクシ車両が走行する道路の道路情報に基づき前記有料道路の入口又は出口の通過を判断する
ことを特徴とするタクシ用料金算出システム。 - 請求項1記載のタクシ用料金算出システムにおいて、
前記情報取得手段として、情報収集装置が、前記タクシ車両の位置情報を含む、前記タクシ車両の運行中に時々刻々変化する運行情報を、時刻の経過に応じて収集するために有する情報取得手段を流用する
ことを特徴とするタクシ用料金算出システム。 - 請求項2記載のタクシ用料金算出システムにおいて、
前記情報収集装置は、前記情報取得手段が取得した位置情報を流用して、表示手段に表示された地図上での自車両の現在位置を運転者に知らせるナビ付き情報収集装置であり、
前記地図記憶手段及び前記読込手段として、前記ナビ付き情報収集装置が前記表示手段に自車両の周辺の地図を表示させるために有する地図記憶手段及び読込手段を流用した
ことを特徴とするタクシ用料金算出システム。 - 請求項3記載のタクシ用料金算出システムにおいて、
前記判断手段は、前記情報収集装置内に組み込まれている
ことを特徴とするタクシ用料金算出システム。 - 請求項1〜4何れか1項に記載のタクシ用料金算出システムにおいて、
前記判断手段が、前記道路情報が高速道路から一般道路に変化した地点から所定距離走行した後に得た前記道路情報が前記一般道路を示す情報であったときに前記出口を通過したと判断する
ことを特徴とするタクシ用料金算出システム。 - 請求項1〜5何れか1項に記載のタクシ用料金算出システムにおいて、
前記料金演算手段が、前記実車タリフに設定されたとき、前記タクシ車両の走行距離情報及び所定速度以下の走行の継続時間情報に基づき料金を演算し、前記高速タリフに設定されたとき、前記走行距離情報のみに基づき料金を演算する
ことを特徴とするタクシ用料金算出システム。 - 有料道路の出入口に設置された質問器から送信された走路情報を受信し、該走路情報に基づき前記有料道路の入口又は出口を通過したか否かを判断する通過判断方法において、
全地球測位システムを構成する人工衛星から送信される測位信号に基づきタクシ車両の位置情報を取得する工程と、
前記工程により取得した前記位置情報に基づき地図情報を地図記憶手段から読み込む工程と、
前記応答器により前記走路情報の受信があるときは前記受信した走路情報に基づき前記有料道路の入口又は出口の通過を判断し、前記応答器により前記走路情報の受信がないときは前記読み込んだ地図情報に含まれるタクシ車両が走行する道路の道路情報に基づき前記有料道路の入口又は出口の通過を判断する工程と、
を備えたことを特徴とする通過判断方法。
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