JP2002049950A - ノンストップ自動料金収受システム - Google Patents

ノンストップ自動料金収受システム

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JP2002049950A
JP2002049950A JP2000237680A JP2000237680A JP2002049950A JP 2002049950 A JP2002049950 A JP 2002049950A JP 2000237680 A JP2000237680 A JP 2000237680A JP 2000237680 A JP2000237680 A JP 2000237680A JP 2002049950 A JP2002049950 A JP 2002049950A
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tollgate
toll
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JP2000237680A
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Hiroyasu Hanabusa
廣安 花房
Hiroshi Hirota
浩 廣田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通し割引サービスが可能なノンストップ自動
料金収受システムを提供する。 【解決手段】 通過することが割引の条件となる各料金
所に置かれた料金所装置2200等は料金所を通過した
車両に関しての車載器番号等の車両特定用の情報と通行
日時とをセンタ装置2100に送信する。センタ装置
は、料金所グループ情報記憶部2103に記憶している
割引条件としての料金所の通過順序に関する情報を参照
して、各料金所装置から送信された車両特定用の情報等
を参照して割引の対象となり得る車両を特定してその車
両に関する車両特定用の情報等を、最後に通過する料金
所に置かれた最終料金所装置2400に送信する。最終
料金所装置2400は通過しようとする車両が割引の対
象となり得るものであるかをセンタ装置2100から送
信された情報に基づき判断し判断結果に応じて通行料金
を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有料道路等の通行
料金を自動的に収受するノンストップ自動料金収受シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高速道路における料金所渋滞の解
消、キャッシュレス化による運転者の利便性向上等を図
るために、料金所で自動車が停止しなくても料金の徴収
を行うことができるノンストップ自動料金収受システム
(ETC:Electronic Toll Coll
ection System)の開発が進められてい
る。
【0003】以下、ノンストップ自動料金収受システム
について説明する。ノンストップ自動料金収受システム
は、有料の高速道路等に適用され、自動車が料金所を通
過する際に自動車に搭載した車載器と料金所との間で無
線通信をして通行料の徴収に関する処理を行うシステム
である。なお、車載器はICカードをセットして使用さ
れICカードから必要なデータを読み出し、またICカ
ードにデータを記録する。
【0004】図10は、基本的なノンストップ自動料金
収受システムの構成を表す図である。同図に示すよう
に、ノンストップ自動料金収受システム900は、アン
テナ911、料金表示器912、車種判別装置913及
びコンピュータ914を備えるA料金所910等の複数
の料金所と管理センタ920とで構成される。
【0005】ここで、アンテナ911は料金所を通過す
る自動車に搭載されている車載器901と無線通信する
装置であり、車載器から車載器識別番号、ICカード識
別番号等を受け取りコンピュータ914に伝えるもので
ある。なお、アンテナと車載器間での無線通信は数十メ
ートル程度以内の距離でしか行えないように送信電力を
弱いものにしている。
【0006】料金表示器912は、通行料金を表示する
電光掲示板である。車種判別装置913は、自動車の車
高、全長等を測定して自動車が大型車であるか普通車で
あるか等の車種を判定するものである。コンピュータ9
14は、料金所識別番号や車種別の通行料金等を予め記
憶する記憶装置やCPUを有し、料金所を通行する自動
車毎に、アンテナ911から車載器識別番号とICカー
ド識別番号とを受け車種判別装置913から車種を得て
車種に応じた通行料金を求め、自動車毎に車載器識別番
号、ICカード識別番号、車種、通行日時及び通行料金
を記憶装置に蓄積する。
【0007】また、コンピュータ914は、例えば10
分毎等、所定期間毎に管理センタ920に対して通信回
線を通じて、蓄積した自動車毎の車載器識別番号等のデ
ータを料金所識別番号とともに送信する。管理センタ9
20は、ICカード識別番号とその所持者や料金支払い
に関するクレジット会社等の情報とを対応付けて保持し
ており、A料金所やB料金所等の各料金所のコンピュー
タ914から送られてくるデータを受け取り、1ヶ月等
の所定期間毎にICカード識別番号等毎に通行料金を合
計して、予めICカード識別番号と対応付けられている
料金支払いに関する情報に基づいてクレジット会社等に
対して料金請求の処理を行う。
【0008】従って、ノンストップ自動料金収受システ
ムによれば、自動車のドライバーは料金所の収受員と接
触して金銭の受渡し等を行う必要がなく、ノンストップ
で料金所を通過することができる。また、料金所側は収
受員を料金所に置かなくても通行料金の収受を行うこと
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、料金所で収
受員がドライバーと対面して通行料金を受け取るような
旧来の料金収受システムにおいては、高速道路等に設置
されている特定の数箇所の料金所を連続して自動車が通
行する場合、例えばA料金所とB料金所とC料金所とを
連続して通行する場合に、通行料金を割引するような通
し割引サービスが行われている。
【0010】この通し割引サービスによれば、サービス
対象区間にある特定の数箇所の料金所を連続通行するこ
とを予定しているドライバーは、例えば予め最初の料金
所において割引料金で通し割引通行券を購入し、2箇所
目以後の料金所でその通行券を収受員に見せる等によっ
て通常の通行料金より安い料金でサービス対象区間を通
行することが可能になる。
【0011】しかしながらこのような通し割引サービス
は、収受員の存在を前提としないノンストップ自動料金
収受システムにおいては通し割引通行券のドライバーへ
の販売ができないため実施不可能なものとなる。そこ
で、本発明は、通し割引サービスを実現可能なノンスト
ップ自動料金収受システムを提供することを目的とす
る。
【0012】なお、ノンストップ自動料金収受システム
において通し割引サービスを具体的に実現する上では、
自動車がサービス対象区間の最後の料金所を通過する際
に瞬時に通行料金を表示する等のために、最後の料金所
を通過しようとする自動車が割引対象となる条件を満た
しているか否か等の通行料金を決定するための判断を迅
速に行うことができる仕組みが要求される。
【0013】従って、本発明は最後の料金所において迅
速に通行料金を決定できるノンストップ自動料金収受シ
ステムを提供することをも目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るノンストップ自動料金収受システム
は、料金所を車両が通過する際に当該車両に対する通行
料金を決定するノンストップ自動料金収受システムであ
って、特定地点に設置され、当該特定地点を通過しよう
とする車両と無線通信して当該車両についての車両識別
情報を得て、当該車両識別情報を送信する通過チェック
装置と、前記特定地点と離れた料金所に設置され、当該
料金所を通過しようとする車両と無線通信して当該車両
についての車両識別情報を得る料金所装置とを備え、前
記料金所装置は、前記通過チェック装置により送信され
た車両識別情報を受信して記憶する受信記憶手段と、車
両が前記料金所を通過しようとした際に、前記受信記憶
手段により記憶されている車両識別情報から、前記料金
所を通過しようとした車両についての車両識別情報と一
致するものを検索し、一致するものの有無に応じて異な
った額となるように前記通行料金を決定する通行料金決
定手段とを有することを特徴とする。
【0015】上記構成により、料金所装置は料金所を通
過する車両が割引対象であるか否かを、通過チェック装
置により送信された情報を受信してその情報を参照する
ことにより判断することができ、通過したルートに応じ
て通行料金を決定することができるため、例えば特定地
点に相当するところのサービス対象区間にある料金所
を、通過した車両に対して最後の料金所を通過する際に
課金する通行料金を割り引くことが可能になる。
【0016】また、前記受信記憶手段は前記料金所を通
過しようとした車両が既に前記特定地点を通過している
ものである場合には、当該車両が当該料金所を通過しよ
うとする前に当該車両についての車両識別情報を受信し
て記憶しているものであり、前記通過チェック装置は特
定地点を通過した車両についての前記車両識別情報を、
当該車両が前記料金所に到達することが可能な期間より
も短い期間に前記受信記憶手段が受信できるように速や
かに送信することとしてもよい。
【0017】上記構成により、料金所を車両が通過する
際には既にその車両が割引対象であるか否かを判断する
材料となる情報が料金所に置かれた料金所装置に送信さ
れているので、車両が料金所を通過する時に通行料金の
決定が迅速に行える。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
自動料金収受システム1000について説明する。 <構成>図1は、本発明の実施の形態に係る自動料金収
受システム1000の概要を説明するための図である。
【0019】自動料金収受システム1000は、管理セ
ンタ1100と、高速道路に設置されているA料金所1
200、B料金所1300、C料金所1400等とのそ
れぞれに置かれた装置により構成される。本実施の形態
では、高速道路を通行する自動車はA料金所1200、
B料金所1300、C料金所1400をこの順で連続し
て通過することが可能であり、連続して通過した場合に
最後の料金所たるC料金所1400の通過時に要する通
行料金を一定条件下で割引することとして説明する。な
お、自動車は例えばB料金所1300の手前やC料金所
1400の手前で高速道路から抜けることも可能であ
る。
【0020】管理センタ1100は、各料金所における
自動車の通行に関する情報を集めて例えば毎月集計して
クレジット会社等に対する通行料金の支払いを求める処
理を行う機関である。各料金所は、図10に示したよう
なコンピュータ、アンテナ、車種判別装置及び料金表示
器を備える。以下、各料金所に備えられたコンピュータ
を「料金所装置」といい、管理センタ1100に置かれ
た装置を「センタ装置」という。また、最後の料金所た
るC料金所の料金所装置を「最終料金所装置」ともい
う。
【0021】なお、各料金所装置はセンタ装置に通信回
線により接続されている。また、各料金所装置はセンタ
装置の電話番号等のアドレス情報を保持しており、また
センタ装置も各料金所装置の電話番号等のアドレス情報
を保持しており、各装置はこれらのアドレス情報を用い
てデータの送信を行うことができる。図2は、自動料金
収受システム1000を構成する各料金所装置及びセン
タ装置の機能ブロック図である。
【0022】同図に示すようにA料金所1200に設置
された料金所装置2200及びC料金所1400に設置
された料金所装置2400は管理センタ1100に設置
されたセンタ装置2100にネットワーク接続されてい
る。なお、B料金所1300に設置された料金所装置
は、A料金所1200に設置された料金所装置2200
と基本的に同一であるため図示を省略している。
【0023】<料金所装置>料金所装置2200は、ハ
ードウェア面においてはCPU、メモリ、ハードディス
ク、通信制御装置等を有し、アンテナ、車種判別装置及
び料金表示器と接続されたコンピュータであり、機能面
においては通行データ取得部2201、通行データ格納
部2202、料金決定部2203、料金表示部220
4、料金所情報記憶部2205及び送信部2206を備
える。なお、これらの機能はメモリに格納された制御用
プログラムがCPUにより実行されることにより実現さ
れるものである。
【0024】ここで、通行データ取得部2201は、料
金所に備えられたアンテナが自動車の到着を検出し料金
所を通過する自動車に搭載されている車載器と無線通信
することにより車載器から受信した車載器識別番号、I
Cカード識別番号等をアンテナから取得し、またその通
過日時を計時して取得し、さらに、料金所を通過する自
動車の車種の判定結果、即ち大型車であるか普通車であ
るかを示す情報を車種判別装置から取得し、取得した各
情報を通行データ格納部2202に格納するとともに料
金決定部2203に伝える機能を有する。
【0025】通行データ格納部2202は、通行データ
を格納するためのハードディスク等の記憶領域である。
なお、通行データは、通行データ取得部2201により
格納されるデータと料金決定部2203により格納され
るデータとを合わせたものであり、その詳細については
後に説明する。料金所情報記憶部2205は、料金所識
別番号、車種別通行料金等のA料金所1200に固有な
内容の情報である料金所情報を記憶しているハードディ
スク等の記憶領域である。なお、料金所情報については
後に詳しく説明する。
【0026】料金決定部2203は、通行データ取得部
2201から伝えられた車種に応じて、料金所情報記憶
部2205に記憶されている料金所情報を参照すること
により通行料金を決定し、決定した通行料金を示すデー
タを通行データ格納部2202に格納し、またその通行
料金を示すデータを料金表示部2204に伝える機能を
有する。
【0027】料金表示部2204は、料金決定部220
3から伝えられた通行料金を示すデータに基づき、料金
所に備えられた料金表示器に通行料金を表示させるよう
制御する機能を有する。また、送信部2206は、通行
データ格納部2202に格納された通行データと、料金
所情報記憶部2205に記憶された料金所情報に含まれ
る料金所識別番号とをセンタ装置2100に送信する機
能を有する。
【0028】なお、B料金所1300に設置された料金
所装置は、A料金所1200に設置された料金所装置2
200とは、料金所情報記憶部2205に記憶されてい
る料金所情報の内容のみが異なり、他の点では同一であ
る。 <最終料金所装置>最終料金所装置たる料金所装置24
00は、ハードウェア面では料金所装置2200と基本
的には同様であり、機能面では料金所装置2200の機
能に、通過しようとする自動車についての通行料金を割
り引きするか否かを判断するために必要な機能が追加さ
れたものであり、通行データ取得部2401、通行デー
タ格納部2402、料金決定部2403、料金表示部2
404、料金所情報記憶部2405、送信部2406、
候補車情報格納部2407及び受信部2408を備え
る。なお、これらの機能はメモリに格納された制御用プ
ログラムがCPUにより実行されることにより実現され
るものである。
【0029】ここで、通行データ取得部2401は、上
述した通行データ取得部2201と同様であり、通過し
ようとする自動車についての車載器識別番号、ICカー
ド識別情報及び車種と、その自動車の通行日時を取得し
て、取得した各情報を通行データ格納部2402に格納
するとともに料金決定部2403に伝える機能を有す
る。
【0030】通行データ格納部2402は、通行データ
を格納するためのハードディスク等の記憶領域である。
料金所情報記憶部2405は、C料金所1400に固有
な内容の料金所情報を記憶しているハードディスク等の
記憶領域である。料金決定部2403は、上述した料金
決定部2203と同様であり、通行データ取得部240
1から伝えられた車種に応じて、料金所情報記憶部24
05に記憶されている料金所情報を参照することにより
通行料金を決定し、決定した通行料金を示すデータを通
行データ格納部2402に格納し、またその通行料金を
示すデータを料金表示部2404に伝える機能を有す
る。
【0031】料金表示部2404は、上述した料金表示
部2204と同様であり、料金決定部2403から伝え
られた通行料金を示すデータに基づき、C料金所140
0に備えられた料金表示器に通行料金を表示させるよう
制御する機能を有する。送信部2406は、上述した送
信部2206と同様であり、通行データ格納部2402
に格納された通行データと、料金所情報記憶部2405
に記憶された料金所情報に含まれる料金所の識別番号と
をセンタ装置2100に送信する機能を有する。
【0032】受信部2408は、通行料金の割引対象と
なる自動車を特定するために有用な候補車情報を、セン
タ装置2100から受信して候補車情報格納部2407
に格納する機能を有する。なお、候補車情報はセンタ装
置2100から例えば10分毎といった所定時間毎に送
られる。この候補車情報については後に詳しく説明す
る。
【0033】また、候補車情報格納部2407は、候補
車情報を格納するためのハードディスク等の記憶領域で
ある。 <センタ装置>センタ装置2100は、ハードウェア面
においてはCPU、メモリ、ハードディスク、通信制御
装置等を有するコンピュータであり、機能面においては
受信部2101、データ格納部2102、料金所グルー
プ情報記憶部2103、候補車特定部2104、送信部
2105及び請求処理部2106を備える。なお、これ
らの機能はメモリに格納された制御用プログラムがCP
Uにより実行されることにより実現されるものである。
【0034】受信部2101は、各料金所装置から送ら
れるデータ、即ち通行データ及び料金所識別番号を受信
して、通行データのうち自動車の料金所通過1回分のデ
ータ毎に料金所識別番号と対応させたデータをデータ格
納部2102に格納する機能を有する。データ格納部2
102は、各自動車の1回の料金所通過に関するデータ
と料金所識別番号とを対応させたデータの集合を格納す
るためのハードディスク等の記憶領域である。
【0035】料金所グループ情報記憶部2103は、割
引の対象となるために自動車がどの料金所とどの料金所
をどのような順で通過する必要があるかを示す料金所グ
ループ情報を記憶しているハードディスク等の記憶領域
である。候補車特定部2104は、料金所グループ情報
記憶部2103に記憶されている料金所グループ情報を
参照し、データ格納部2102に格納されたデータから
割引対象となり得る自動車、即ち割引の候補車を検索し
て特定し、候補車を送信部2105に伝える機能を有す
る。以下、割引の候補車を単に候補車ともいう。
【0036】送信部2105は、候補車特定部2104
から伝えられた候補車についてのデータ格納部2102
に格納されているデータをまとめることにより候補車情
報を生成して、料金所グループ情報記憶部2103に記
憶されている料金所グループ情報を参照することにより
最終料金所装置を識別して、最終料金所装置である料金
所装置2400に候補車情報を送信する機能を有する。
【0037】また、請求処理部2106は、予めICカ
ード識別番号とICカードの所持者や料金支払いに関す
るクレジット会社等の情報とを対応付けて保持してお
り、データ格納部2102に格納されたデータに基づい
て、毎月1度、ICカード識別番号毎についての月間の
通行料金の合計値を算出し、ICカード識別番号に対応
付けられている料金支払いに関する情報に基づいてクレ
ジット会社等に対して料金請求の処理を行うものであ
る。 <データ>以下、通行データ格納部2202、通行デー
タ格納部2402等の各料金所装置における通行データ
格納部に格納される通行データについて説明する。
【0038】図3は、通行データ格納部に格納される通
行データのデータ構造及び内容例を示す図である。通行
データ200は、通行日時201、車載器識別番号20
2、ICカード識別番号203、車種204及び通行料
金205から構成される。ここで、通行日時201は、
自動車が料金所を通過しようとする日時、即ち料金所に
到着した日時を示す情報であり、通行データ取得部によ
り計時され設定される。
【0039】車載器識別番号202は、料金所を通過し
ようとする自動車の車載器に予め記録されている識別用
の番号を示す情報であり、ICカード識別番号203
は、その車載器にセットされているICカードに予め記
録されている識別用の番号を示す情報である。この車載
器識別番号202及びICカード識別番号は、料金所の
アンテナが、料金所を通過する自動車の車載器から受信
したものである。
【0040】車種204は、料金所を通過しようとする
自動車が大型車か普通車かという車種を示す情報であ
り、料金所の車種判別装置が判別した車種が設定され
る。通行料金205は、料金所を通過しようとする自動
車に対する通行料金を示す情報であり、料金決定部によ
り決定された通行料金が設定される。同図に示した例で
は、2000年8月8日9時0分に料金所を通過した大
型車である自動車に搭載された車載器の識別番号が31
035であり、その車載器にセットされているICカー
ドの識別番号が61925であり、その自動車に対する
通行料金が1000円であること等を示している。
【0041】以下、料金所情報記憶部2205に記憶さ
れている料金所情報について説明する。図4は、料金所
情報記憶部2205に記憶されている料金所情報のデー
タ構造及び内容例を示す図である。料金所情報300
は、料金所識別番号301と車種別通行料金情報302
とから構成される。
【0042】ここで、料金所識別番号301は、各料金
所を識別するための番号である。同図の例では、A料金
所1200の料金所識別番号が13であることを示して
いる。車種別通行料金情報302は、車種別の料金の基
本額を示す情報であり、同図の例では、A料金所120
0の通過に要する通行料金は、大型車が1000円、普
通車が600円である。
【0043】以下、センタ装置2100の料金所グルー
プ情報記憶部2103に記憶されている料金所グループ
情報について説明する。図5は、料金所グループ情報記
憶部2103に記憶されている料金所グループ情報の内
容例を示す図である。料金所グループ情報は、通過が割
引の条件となる全ての料金所を示した情報であり、料金
所の通行順序を示す情報をも含む。従って、この料金所
グループ情報を参照することにより、通過が割引の条件
となる料金所のうち最後に通過される料金所、つまり最
終料金所装置を備える料金所を特定することや、その前
に通過される料金所を特定することが可能になる。
【0044】同図に示した料金所グループ情報の例は、
自動車が料金所識別番号が13である料金所と、料金所
識別番号が12である料金所と、料金所識別番号が11
である料金所とをこの順に連続して、通過した場合に割
引対象となり得ることを示す内容となっている。なお、
ここではA料金所1200の料金所識別番号が13であ
り、B料金所1300の料金所識別番号が12であり、
C料金所1400の料金所識別番号が11であるとして
いる。
【0045】以下、センタ装置2100から最終料金所
装置である料金所装置2400に送信される候補車情報
について説明する。図6は、送信部2105が料金所装
置2400に送信する候補車情報のデータ構造及び内容
例を示す図である。候補車情報500は、送信部210
5により、候補車特定部2104から伝えられた候補車
についての、データ格納部2102に格納されているデ
ータをまとめることにより生成される情報であり、車載
器番号501と、ICカード識別番号502と、車種5
03と、最初の料金所通行日時504とから構成され
る。
【0046】ここで、車載器番号501、ICカード識
別番号502及び車種503は、各料金所から送られて
データ格納部2102に格納されたデータ、即ち各自動
車についての通行データと料金所識別番号とからなるデ
ータのうち、候補車特定部2104により特定された候
補車についての通行データから車載器番号等を取り出し
て生成されたものである。
【0047】また、最初の料金所通行日時504は、候
補車特定部2104により特定された候補車が、最初に
通過することが割引の条件とされる料金所、つまりA料
金所1200を通行した日時であり、データ格納部21
02に格納されているデータのうち、A料金所1200
に置かれた料金所装置2200から送られた通行データ
中の通行日時を取り出して生成されたものである。
【0048】同図に示した例では、例えばICカード識
別番号が61925のICカードをセットし車載器番号
が31035である車載器を搭載した自動車がセンタ装
置2100の候補車特定部2104により候補車と判断
されたものであり、その自動車がA料金所1200を8
月8日9時0分に通過したことを示す内容となってい
る。 <動作>以下、上述した構成を備える自動料金収受シス
テム1000の動作について説明する。
【0049】まず、A料金所1200に置かれた料金所
装置2200の動作について説明する。図7は、料金所
装置2200の動作を示すフローチャートである。料金
所装置2200は、自動車がA料金所1200到着した
場合にのみステップS12からS15までの処理を行う
(ステップS11)。
【0050】即ち、自動車が到着した場合に料金所装置
2200は通行データ取得部2201により、その自動
車についての車載器識別番号、ICカード識別番号、車
種及び通行日時を取得し(ステップS12)、料金決定
部2203により車種に応じた通行料金を決定する(ス
テップS13)。ステップS13においては料金決定部
2203は、料金所情報記憶部2205に記憶されてい
る料金所情報中の車種別通行料金情報302に従って、
ステップS12において取得された車種に応じた通行料
金を決定する。
【0051】料金決定部2203は通行料金を決定した
後、決定した通行料金を料金表示部2204に伝え、料
金表示部2204は伝えられた通行料金をA料金所12
00に備えられた料金表示器に表示する(ステップS1
4)。続いて料金所装置2200は通行データ取得部2
201により取得され、また料金決定部2203により
決定されたデータからなる自動車1台分の通行データを
通行データ格納部2402に保存する(ステップS1
5)。
【0052】また、料金所装置2200は送信時刻にな
ったか否かを判断し(ステップS16)、送信時刻にな
った場合にのみステップS17及びステップS18の処
理を行う。送信時刻は例えば毎時0分、10分、20
分、30分、40分、50分等と予め定められている。
即ち、送信時刻になれば、料金所装置2200は、その
ときまでに通行データ格納部2202に蓄積されている
通行データと料金所情報中の料金所識別番号301とを
センタ装置2100に送信し(ステップS17)、通行
データ格納部2202中の送信済みの通行データを消去
する(ステップS18)。
【0053】このように料金所装置2200は、A料金
所1200を自動車が通過する毎にその自動車のついて
通行データを蓄積して、送信時刻毎にそれまでに蓄積し
た全ての自動車についての通行データを料金所識別番号
とともにセンタ装置2100に送信してから消去する処
理を繰り返し行う。なお、B料金所1300に置かれた
料金所装置の動作も料金所装置2200の動作と同様で
ある。
【0054】これに対してセンタ装置2100は、各料
金所装置から定期的に送られてくる通行データ及び料金
所識別番号を受信部2101により受信してデータ格納
部2102に格納し、例えば10分毎等の所定期間毎に
候補車特定部2104により次に示す候補車特定処理を
繰り返し行う。図8は、候補車特定部2104によりな
される候補車特定処理を示すフローチャートである。
【0055】候補車特定処理は候補車を特定する処理で
ある。ここで割引の条件については、A料金所120
0、B料金所1300、C料金所1400をこの順で通
過することに加えて、A料金所1200からC料金所1
400までの走行に要した時間が3時間以内であること
という時間的制限をも条件とすることとして説明する。
候補車特定部2104は、現在の日時を計時して現在か
ら上述の時間的制限である3時間前にあたる基準時(以
下、「X時」という。)を算出し、X時以後で前回の候
補車特定処理の実行後にB料金所1300を通過した自
動車を全て検索する(ステップS21)。即ち、データ
格納部2102に格納されているデータ、つまり通行デ
ータと料金所識別番号との組の集合のうちで料金所識別
番号がB料金所1300の識別番号である12を示して
いる組の中から既に候補車特定処理の対象としたことの
ある組を除いた組を対象として、通行データの通行日時
がX時以後である組を全て抽出する。
【0056】候補車特定部2104は、ステップS21
での検索結果から、X時以後でB料金所の通行日時以前
にA料金所を通行した自動車を全て検索して候補車とし
て特定する(ステップS22)。即ち、データ格納部に
格納されている通行データと料金所識別番号との組の集
合のうちで料金所識別番号がA料金所1200の識別番
号である13を示している組であって通行データの車載
器識別番号、ICカード識別番号及び車種がステップS
21で抽出した組における通行データの車載器識別番
号、ICカード識別番号及び車種と一致するものに着目
し、その着目した組のうち通行データの通行日時がステ
ップS21で抽出した対応する通行データの通行日時以
前の値である組を全て抽出する。また抽出した組を特定
する情報を候補車特定部2104は送信部2105に伝
える。
【0057】ステップS22の後、送信部2105は、
候補車特定部2104に伝えられた情報に基づき前述し
た候補車情報を生成し、最終料金所装置である料金所装
置2400に送信する(ステップS23)。従って送信
される候補車情報は、X時以後にA料金所1200とB
料金所1300をこの順で通過した自動車についての情
報の集合となる。
【0058】なお、候補車特定部2104が候補車特定
処理を繰り返し行う例えば10分間等の時間間隔におい
ては、自動車はB料金所1300からC料金所1400
まで到達することができないものとする。つまり、C料
金所1400の料金所装置2400には割引対象となる
自動車が到着する前に候補車情報が送られている。セン
タ装置では候補車特定処理の他に、データ格納部210
2に蓄積されたデータに基づいて請求処理部2106に
より月1度、ドライバーへの料金請求のための請求処理
が行われる。
【0059】次に最終料金所装置である料金所装置24
00の行う最終料金所処理について説明する。図9は、
料金所装置2400による最終料金所処理を示すフロー
チャートである。
【0060】料金所装置2400は、センタ装置210
0から候補車情報が送られるとこれを受信して(ステッ
プS31)、受信した候補車情報を候補車情報格納部2
407に格納する(ステップS32)。また候補車情報
を格納した後、料金所装置2400は候補車情報格納部
2407に格納済みとなっている各候補車についての候
補車情報のうち、最初の料金所通行日時504から、割
引条件における時間的制限となる時間(以下、「Y時
間」という。)が経過した候補車に関する情報を削除す
る(ステップS33)。
【0061】また、料金所装置2400は、自動車がC
料金所1400に到着したときのみステップS35から
S39までの処理を行う(ステップS34)。即ち、料
金所装置2400は、上述した料金所装置2200が行
うステップS12と同様の方法で、到着した自動車につ
いての車載器識別番号、ICカード識別番号、車種及び
通行日時を取得し(ステップS35)、取得されたデー
タに基づいて料金決定部2403により、その取得され
た車載器識別番号、ICカード識別番号及び車種と一致
する候補車に関するデータを候補車情報中から抽出し、
その抽出した候補車に関するデータにおける最初の料金
所通行日時504がステップS35で取得した通行日時
よりY時間前の日時以後のものであれば割引対象と判断
し、そうでなければ割引対象でないと判断し、その後に
抽出したその候補車に関するデータを候補車情報格納部
2407から削除する(ステップS36)。なお、ステ
ップS36において、料金所装置2400がC料金所1
400に到着した自動車から取得した車載器識別番号、
ICカード識別番号及び車種に一致するデータが候補車
情報中にない場合には、その自動車は割引対象でないと
判断する。
【0062】続いて料金決定部2403は、ステップS
36による判断結果とステップS35において取得され
た車種とに応じて、通行料金を決定する(ステップS3
7)。具体的には、料金決定部2403は料金所情報記
憶部2405に記憶されている料金所情報中の車種別通
行料金情報に基づいてC料金所1400を通過する自動
車の車種に応じた通行料金をまず算出し、ステップS3
6により割引対象と判断されていなければその算出した
通行料金をそのまま通行料金として決定し、ステップS
36により割引対象と判断されていればその算出した通
行料金に例えば0.8等の所定の割引係数を乗じたもの
を通行料金として決定する。
【0063】通行料金を決定した後、料金決定部240
3は決定した通行料金を料金表示部2404に伝え、料
金表示部2404は伝えられた通行料金をC料金所14
00に備えられた料金表示器に表示する(ステップS3
8)。従って、C料金所1400に到着して通過する自
動車のドライバーは料金表示器を見ることにより請求さ
れる通行料金を知ることができる。
【0064】ステップS38の後、料金所装置2400
は、通行料金が決定された1台分の自動車の通行データ
を通行データ格納部2402に格納する(ステップS3
9)。また、料金所装置2400は、料金所装置220
0におけるステップS16からS18までの動作と同様
に、送信時刻になったか否かを判断し(ステップS4
0)、送信時刻になった場合にのみステップS41及び
ステップS42の処理を行う。
【0065】即ち、送信時刻になれば、料金所装置24
00は、そのときまでに通行データ格納部2402に蓄
積されている通行データと料金所情報中の料金所識別番
号301とをセンタ装置2100に送信し(ステップS
41)、通行データ格納部2402中の送信済みの通行
データを消去する(ステップS42)。このように料金
所装置2400は、候補車情報をセンタ装置2100か
ら受信してこの候補車情報に基づきC料金所1400を
自動車が通過する毎にその自動車のついての通行料金を
割引するか否かを判断した後に通行データを蓄積して、
送信時刻毎にそれまでに蓄積した全ての自動車について
の通行データを料金所識別番号とともにセンタ装置21
00に送信してから消去する処理を繰り返し行う。 <補足>以上、本発明に係るノンストップ自動料金収受
システムについての実施の形態を示したが、本発明はこ
の実施の形態に限られることはない。即ち、 (1)本実施の形態では、自動車が高速道路を通行する
場合の通行料金を割り引く機能を有する自動料金収受シ
ステムを例として説明したが、本発明は高速道路に限ら
ず橋、トンネル等の自動車が通行する際に料金を必要と
する全ての通行路に適用可能である。なお、自動車は、
通行料金を要するものであれば自動2輪等であってもよ
い。 (2)本実施の形態では、自動車を特定するために車載
器番号、ICカード番号及び車種を用いることとした
が、例えば車載器番号は数値でない文字や記号等を含む
車載器識別コードであってもよく、また必ずしも車種を
用いなければならないものでもなく、つまり自動車を識
別するために役立つ情報であれば何を用いることとして
もよい。また、車載器番号に限らず、本実施の形態にお
いて識別用の番号を用いたものは、文字や記号等を含む
識別用のコード等に置き換えてもよい。
【0066】また、本実施の形態で示した車種判別装置
による車種の判別方法は別の判別方法であってもよく、
また判別する車種の区分は普通車と大型車以外の区分で
あってもよい。 (3)本実施の形態で示した候補車特定処理は、割引対
象となる自動車に関する情報を抽出して、その割引対象
となる自動車が最後の料金所を通過する前にその料金所
に送信するものであれば、その手順は図8に示したもの
以外の手順としてもよく、抽出の手順即ち候補車を特定
するための計算手順も実施の形態で示した以外の手順と
してもよい。
【0067】なお、本実施の形態では割引条件の時間的
制限があり3時間であるとしたが、この時間は3時間に
限定されず、また相対的な時間指定でなく絶対日時指定
で特定日時以後に各料金所を通過していること等を割引
条件の時間的制限としてもよく、また時間的制限がない
こととしてもよい。時間的制限がない場合には候補車特
定処理及び最終料金所処理においてX時やY時間を用い
た判断を行わないこととすればよい。全体的な通行時間
に制限を設けない場合であっても、候補車特定処理にお
いては、各料金所装置から送られる通行日時に基づいて
各料金所の通過順序が所定順序である車両のみを割引対
象の候補車とするようにしてもよい。
【0068】また、時間的制限を示す3時間等の数値は
センタ装置側が最終料金所装置に送信することとし、最
終料金所装置はその時間的制限を示す数値を受信して用
いることとしてもよい。 (4)本実施の形態で示した候補車特定処理は最終料金
所装置に送信する情報の量を抑制するために割引対象と
なる自動車を特定してその自動車に関する情報のみを送
るものであるため最終料金所装置にかける負荷を少なく
しているという長所を有しており、これにより自動車が
最後の料金所を通過する際に瞬時に割引対象か否かの判
定をすることができるようになる。この長所を有さない
形態ではあるが、最終料金所装置には他の料金所を通過
した全ての自動車に関する情報を送ることとして最終料
金所装置側で割引対象となる自動車を特定することとす
ることもできるし、また、最終料金所装置が到着した自
動車に関する情報をセンタ装置に照会することにより割
引対象であるかを知ることとすることもできる。
【0069】また、最終料金所装置に対して他の料金所
装置から、センタ装置を経由することなく直接に通行デ
ータを送信するような実施の形態も考えられる。 (5)本実施の形態では割引した通行料金の計算は、通
行料金の基本額に対して所定の割引係数を乗ずることに
より行うものとしたが、例えば一定額を減額する等、割
引ルールに応じた計算であればどのような計算方法を用
いることとしてもよい。なお、センタ装置側が最終料金
所装置に割引係数等を送信することとし、最終料金所装
置はその割引係数等を受信して用いることとしてもよ
い。 (6)本実施の形態では、料金所装置により決定された
通行料金は料金表示器への表示に用いられ、またセンタ
装置に送信されるものとしたが、さらに自動車側の車載
器に挿入されたICカードに対して記録されることとし
てもよい。なお、通行日時その他の情報もICカードに
対して料金所装置が書き込むように制御することとして
もよく、この場合には最終料金所装置はICカードに記
録された通行日時その他の情報に基づいて割引可否の判
断をすることとしてもよい。 (7)本実施の形態では、最終料金所装置が最後の料金
所を通過する自動車が割引対象か否かの判断を行うこと
としたが、これは自動車が最後の料金所を通過する時に
例えば料金表示器等に通行料金を表示する等を実現する
ために必要である。しかし、料金表示器等に通行料金を
表示する必要がない場合等においては自動車が最後の料
金所を通過する際には割引対象であるか否かの判断がで
きていなくても、その後にセンタ装置が通行料金の請求
処理を行うときまでに割引対象であるか否かの判断を行
うこととすればよい。つまり、センタ装置が全ての料金
所装置から送られた通行データ及び料金所識別番号か
ら、特定の料金所を特定の順序で一定時間内に通過した
自動車を特定して、その自動車に係るICカード識別番
号に対する通行料金の請求額を割引することとしてもよ
い。 (8)本実施の形態では、所定の料金所を所定の順序で
通過した自動車、即ち特定のルートを走行した自動車に
ついて、最後の料金所における通行料金を割引する例に
ついて説明したが、本発明に係るノンストップ自動料金
収受システムは、最後の料金所に至るまでに自動車が選
択的に走行してきたルートに応じて最後の料金所で請求
する通行料金の額を決定するようなシステムに適用する
ことも可能である。
【0070】実施の形態で示した料金所は必ずしも料金
を収受するための料金所である必要はなく、料金所装置
は、自動車の通過時に通過日時を計時し、自動車から車
載器番号等の自動車を識別するための情報を取得してセ
ンタ装置に送ることができる機能を有する装置でありさ
えすれば料金を収受する施設に置かれていなくてもよ
い。つまり、料金所装置は自動車の通過に関する情報を
取得するセンサの役割を担う装置である。センタ装置は
そのセンサの役割を担う装置から送られたデータをその
通過地点を識別するための情報とともに蓄積して、その
蓄積した情報から自動車の走行ルートを判定し最終料金
所装置に対して、最後の料金所に到着前の各自動車につ
いての走行ルートを特定する情報を送信することとして
もよい。これに対して最終料金所装置は到着した自動車
からその自動車を識別するための情報を取得し、センタ
装置から送信された情報に照らして走行ルートを判別し
て、走行ルートに応じて予め決められている額を選択
し、請求する通行料金として決定してもよい。また走行
ルートに応じた額は随時変更が可能であることとしても
よく、例えば、ある期間において渋滞しているルートを
走行した自動車についての額を、通行量の少ないルート
を走行した自動車についての額より高くなるように通行
料金を決定することとしてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るノン
ストップ自動料金収受システムは、料金所を車両が通過
する際に当該車両に対する通行料金を決定するノンスト
ップ自動料金収受システムであって、特定地点に設置さ
れ、当該特定地点を通過しようとする車両と無線通信し
て当該車両についての車両識別情報を得て、当該車両識
別情報を送信する通過チェック装置と、前記特定地点と
離れた料金所に設置され、当該料金所を通過しようとす
る車両と無線通信して当該車両についての車両識別情報
を得る料金所装置とを備え、前記料金所装置は、前記通
過チェック装置により送信された車両識別情報を受信し
て記憶する受信記憶手段と、車両が前記料金所を通過し
ようとした際に、前記受信記憶手段により記憶されてい
る車両識別情報から、前記料金所を通過しようとした車
両についての車両識別情報と一致するものを検索し、一
致するものの有無に応じて異なった額となるように前記
通行料金を決定する通行料金決定手段とを有することを
特徴とする。
【0072】これにより、料金所装置は料金所を通過す
る車両が割引対象であるか否かを、通過チェック装置に
より送信された情報を受信してその情報を参照すること
により判断することができ、通過したルートに応じて通
行料金を決定することができるため、料金所に料金を徴
収する収受員が存在しなくてもサービス対象区間にある
料金所を、通過した車両に対して最後の料金所を通過す
る際に課金する通行料金を割り引くことが可能になる。
【0073】また、前記特定地点は通過が割引の条件と
なる地点であって複数存在し、各特定地点に1台の通過
チェック装置が設定され、前記通過チェック装置は車両
の当該通過地点の通行日時を当該車両についての車両識
別情報とともに送信するものであり、前記ノンストップ
自動料金収受システムは、各通過チェック装置から前記
通行日時及び車両識別情報を受信して参照することによ
り各特定地点を所定順序で通過した車両を特定して、当
該車両についての車両識別情報を前記料金所装置に送信
するセンタ装置を備え、前記受信記憶手段は、前記セン
タ装置を介して、前記通過チェック装置により送信され
た車両識別情報のうち前記センタ装置により特定された
車両についてのものを受信して記憶するものであり、前
記通行料金決定手段は、前記一致するものがある場合に
は基本額よりも低額となるように、前記一致するものが
ない場合には基本額となるように、前記通行料金を決定
することとしてもよい。
【0074】これにより、特定の料金所等の特定の地点
を所定の順序で通過したことを条件として最後の料金所
を通過する際の通行料金を割り引くようなサービスを実
現することが可能になる。また、前記センタ装置は、前
記各通過チェック装置から受信した通行日時及び車両識
別情報を参照することにより各特定地点を所定順序で通
過しかつ各特定地点を所定日時以後に通過した車両を特
定して、当該車両についての車両識別情報とともに当該
車両が最初にいずれかの特定地点を通過した日時を示す
最初日時情報を前記料金所装置に送信し、前記料金所装
置はさらに車両の前記料金所の通行日時を計測する日時
計測手段を有し、前記通行料金決定手段は、前記受信記
憶手段により記憶されている車両識別情報のうち当該車
両識別情報とともに送信された最初日時情報の示す日時
から前記日時計測手段により計測された通行日時までに
所定時間が経過していないところの車両識別情報から、
前記料金所を通過しようとした車両についての車両識別
情報と一致するものを検索することとしてもよい。
【0075】これにより、特定地点の通過時間に制限を
設けた通行料金の割引サービスを実現することが可能に
なる。また、前記受信記憶手段は前記料金所を通過しよ
うとした車両が既に前記特定地点を通過しているもので
ある場合には、当該車両が当該料金所を通過しようとす
る前に当該車両についての車両識別情報を受信して記憶
しているものであり、前記通過チェック装置は特定地点
を通過した車両についての前記車両識別情報を、当該車
両が前記料金所に到達することが可能な期間よりも短い
期間に前記受信記憶手段が受信できるように速やかに送
信することとしてもよい。
【0076】これにより、料金所を車両が通過する際に
は既にその車両が割引対象であるか否かを判断する材料
となる情報が料金所に置かれた料金所装置に送信されて
いるので、車両が料金所を通過する時に通行料金の決定
が迅速に行える。例えば通し割引サービスのサービス対
象区間における最後の料金所を車両が通過する時に、サ
ービス対象区間にある他の料金所についての車両の通行
データを照会する等の時間のかかる処理を行うことな
く、通過する車両について割引対象となるか否かを判定
して通行料金を瞬時に決定することができるようにな
る。
【0077】また、前記料金所装置はさらに、前記通行
料金決定手段により決定された通行料金を前記料金所に
設置された料金表示器に表示するよう制御する料金表示
手段を有することとしてもよい。これにより、車両が料
金所を通過する時点で通行料金が表示されるため、ドラ
イバーは請求される通行料金を直ちに知ることができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る自動料金収受シス
テム1000の概要を説明するための図である。
【図2】 自動料金収受システム1000を構成する各
料金所装置及びセンタ装置の機能ブロック図である。
【図3】 通行データ格納部に格納される通行データの
データ構造及び内容例を示す図である。
【図4】 料金所情報記憶部2205に記憶されている
料金所情報のデータ構造及び内容例を示す図である。
【図5】 料金所グループ情報記憶部2103に記憶さ
れている料金所グループ情報の内容例を示す図である。
【図6】 送信部2105が料金所装置2400に送信
する候補車情報のデータ構造及び内容例を示す図であ
る。
【図7】 料金所装置2200の動作を示すフローチャ
ートである。
【図8】 候補車特定部2104によりなされる候補車
特定処理を示すフローチャートである。
【図9】 料金所装置2400による最終料金所処理を
示すフローチャートである。
【図10】 基本的なノンストップ自動料金収受システ
ムの構成を表す図である。
【符号の説明】
1000 自動料金収受システム 1100 管理センタ 1200 A料金所 1300 B料金所 1400 C料金所 2100 センタ装置 2101 受信部 2102 データ格納部 2103 料金所グループ情報記憶部 2104 候補車特定部 2105 送信部 2106 請求処理部 2200 料金所装置 2201 通行データ取得部 2202 通行データ格納部 2203 料金決定部 2204 料金表示部 2205 料金所情報記憶部 2206 送信部 2400 料金所装置(最終料金所装置) 2401 通行データ取得部 2402 通行データ格納部 2403 料金決定部 2404 料金表示部 2405 料金所情報記憶部 2406 送信部 2407 候補車情報格納部 2408 受信部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 料金所を車両が通過する際に当該車両に
    対する通行料金を決定するノンストップ自動料金収受シ
    ステムであって、 特定地点に設置され、当該特定地点を通過しようとする
    車両と無線通信して当該車両についての車両識別情報を
    得て、当該車両識別情報を送信する通過チェック装置
    と、 前記特定地点と離れた料金所に設置され、当該料金所を
    通過しようとする車両と無線通信して当該車両について
    の車両識別情報を得る料金所装置とを備え、 前記料金所装置は、 前記通過チェック装置により送信された車両識別情報を
    受信して記憶する受信記憶手段と、 車両が前記料金所を通過しようとした際に、前記受信記
    憶手段により記憶されている車両識別情報から、前記料
    金所を通過しようとした車両についての車両識別情報と
    一致するものを検索し、一致するものの有無に応じて異
    なった額となるように前記通行料金を決定する通行料金
    決定手段とを有することを特徴とするノンストップ自動
    料金収受システム。
  2. 【請求項2】 前記特定地点は通過が割引の条件となる
    地点であって複数存在し、 各特定地点に1台の通過チェック装置が設定され、 前記通過チェック装置は車両の当該通過地点の通行日時
    を当該車両についての車両識別情報とともに送信するも
    のであり、 前記ノンストップ自動料金収受システムは、各通過チェ
    ック装置から前記通行日時及び車両識別情報を受信して
    参照することにより各特定地点を所定順序で通過した車
    両を特定して、当該車両についての車両識別情報を前記
    料金所装置に送信するセンタ装置を備え、 前記受信記憶手段は、前記センタ装置を介して、前記通
    過チェック装置により送信された車両識別情報のうち前
    記センタ装置により特定された車両についてのものを受
    信して記憶するものであり、 前記通行料金決定手段は、前記一致するものがある場合
    には基本額よりも低額となるように、前記一致するもの
    がない場合には基本額となるように、前記通行料金を決
    定することを特徴とする請求項1記載のノンストップ自
    動料金収受システム。
  3. 【請求項3】 前記センタ装置は、前記各通過チェック
    装置から受信した通行日時及び車両識別情報を参照する
    ことにより各特定地点を所定順序で通過しかつ各特定地
    点を所定日時以後に通過した車両を特定して、当該車両
    についての車両識別情報とともに当該車両が最初にいず
    れかの特定地点を通過した日時を示す最初日時情報を前
    記料金所装置に送信し、 前記料金所装置はさらに車両の前記料金所の通行日時を
    計測する日時計測手段を有し、 前記通行料金決定手段は、前記受信記憶手段により記憶
    されている車両識別情報のうち当該車両識別情報ととも
    に送信された最初日時情報の示す日時から前記日時計測
    手段により計測された通行日時までに所定時間が経過し
    ていないところの車両識別情報から、前記料金所を通過
    しようとした車両についての車両識別情報と一致するも
    のを検索することを特徴とする請求項2記載のノンスト
    ップ自動料金収受システム。
  4. 【請求項4】 前記受信記憶手段は前記料金所を通過し
    ようとした車両が既に前記特定地点を通過しているもの
    である場合には、当該車両が当該料金所を通過しようと
    する前に当該車両についての車両識別情報を受信して記
    憶しているものであり、 前記通過チェック装置は特定地点を通過した車両につい
    ての前記車両識別情報を、当該車両が前記料金所に到達
    することが可能な期間よりも短い期間に前記受信記憶手
    段が受信できるように速やかに送信することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載のノンストップ自
    動料金収受システム。
  5. 【請求項5】 前記料金所装置はさらに、前記通行料金
    決定手段により決定された通行料金を前記料金所に設置
    された料金表示器に表示するよう制御する料金表示手段
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載のノンストップ自動料金収受システム。
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