JP3009593B2 - 道路課金システム - Google Patents

道路課金システム

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JP3009593B2
JP3009593B2 JP23521394A JP23521394A JP3009593B2 JP 3009593 B2 JP3009593 B2 JP 3009593B2 JP 23521394 A JP23521394 A JP 23521394A JP 23521394 A JP23521394 A JP 23521394A JP 3009593 B2 JP3009593 B2 JP 3009593B2
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秀雄 上原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有料道路の料金収受機
械に適用される道路課金システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の道路課金方式においては、料金体
系は(改正されない限り)固定であった。即ち、従来
は、交通量の変動をリアルタイムにとらえて料金体系を
動的に変更させる道路課金方式は存在しなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の道路課金方式では料金体系が固定であり、ゾーンまた
はルートの需要による料金体系、例えば需要の少ない箇
所は安く、需要の多い箇所は高くするといった料金体
系、更には所要時間の長短、即ちサービス性の善し悪し
による料金体系、例えば空いている箇所は安く、混雑
(渋滞)している箇所は高くするといった料金体系を適
用した道路課金方式は存在しなかった。
【0004】このため、従来の道路課金方式では、運営
側および利用者側に納得のいく料金での課金がなされな
いという問題があった。本発明は上記事情を考慮してな
されたものでその目的は、有料道路の交通量の変動をリ
アルタイムにとらえて料金体系を動的に変更させること
により、運営側および利用者側に納得のいく料金で課金
することができ、しかも混雑(渋滞)区域の料金を高く
することで、その区域内の交通量を緩和することができ
る道路課金方式を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の道路課金
システムは、有料道路の各ゾーンまたは各ルートの所定
箇所に当該ゾーンまたはルートの交通量を測定するため
の車両検知センサを設置し、その測定データを有料道路
のコントロールセンタの計算機システムで収集すること
により、その都度上記各ゾーン内または各ルート上の最
新の交通量を把握し、その把握した交通量に応じてその
都度各ゾーンまたは各ルート毎の料金体系を決定して対
応する課金ポイントに送信し、各課金ポイントでは、車
両の通過毎に、コントロールセンタの計算機システムか
ら送信された最新の料金体系に基づいて課金が行われる
ようにしたことを特徴とする。
【0006】本発明の第2の道路課金システムは、有料
道路の各ゾーンまたは各ルートの所定箇所に当該ゾーン
またはルートの交通量を測定するための車両検知センサ
を設置し、その測定データを有料道路のコントロールセ
ンタの計算機システムで収集することにより、その都度
上記各ゾーン内または各ルート上の最新の交通量を把握
し、その把握した交通量に応じてその都度上記各ゾーン
または各ルート毎の料金体系を決定して第1の人工衛星
に送信し、当該衛星に送信された最新の料金体系を当該
衛星から地球上に送信する構成とすると共に、上記各車
両には、位置測定用の第2の人工衛星から送信される信
号を受信して現在位置を認識するための第1の受信アン
テナと、上記第1の人工衛星から送信されるコントロー
ルセンタの計算機システムで決定された最新の料金体系
を受信するための第2の受信アンテナと、上記第1の受
信アンテナで受信された信号をもとに現在位置を特定
し、その位置および上記第2の受信アンテナで受信され
た料金体系をもとに料金計算を行う車載機を設け、最新
の料金体系に基づいて課金が行われるようにしたことを
特徴とする。
【0007】
【作用】上記第1の道路課金システムにおいては、有料
道路の各ゾーンまたは各ルートの例えば出入口に設置さ
れた車両検知センサを用いて、対応するゾーンまたはル
ートの交通量がそれぞれ測定される。この各ゾーンまた
は各ルートの出入口に設置された各車両検知センサの測
定データは、有料道路のコントロールセンタの計算機シ
ステムで収集されて一括処理され、各ゾーン内または各
ルート上の交通量が把握される。
【0008】コントロールセンタの計算機システムで
は、各ゾーンまたは各ルートの料金体系を交通量に応じ
てどのように設定するかの規則が予め用意されている。
そこで、計算機システムは、リアルタイムで把握される
各ゾーンまたは各ルートの交通量をもとに上記の規則に
従って、その都度各ゾーンまたは各ルートの最新の料金
体系を決定して設定する。これにより、例えば、ある範
囲内の交通量のときは基準料金が設定され、範囲の上限
を越えたときは割増(または割引)料金が設定され、範
囲の下限を下回ったときは割引(または割増)料金が設
定される。そして、設定された最新の料金体系(どの料
金体系を適用するかの情報)は、コントロールセンタの
計算機システムから対応する各課金ポイントに送信され
る。
【0009】各課金ポイントでは、コントロールセンタ
の計算機システムから送信された最新の料金体系を受信
すると、その料金体系に基づいて、車両の通過毎に課金
がなされる。この課金ポイントでの課金方式としては、
周知の有人式、無人式の一時停止タイプまたは無人式の
ノンストップタイプなど周知の方式があり、そのうちの
いずれを適用してもよい。
【0010】次に、上記第2の道路課金システムにおい
ても、コントロールセンタの計算機システムで行われ
る、有料道路の各ゾーンまたは各ルート毎の交通量の変
動状態の把握と、それに基づく料金体系の決定のための
処理は、前記第1の道路課金システムと同様である。
【0011】さて、第2の道路課金システムにおいて
は、コントロールセンタの計算機システムで決定(設
定)された各ゾーンまたは各ルート毎の料金体系は、そ
の決定の都度第1の人工衛星に送信される。この衛星で
は、コントロールセンタの計算機システムから送られた
各ゾーンまたは各ルート毎の料金体系がデータとして保
持される。即ち衛星には、常に最新の各ゾーンまたは各
ルート毎の料金体系がデータとして保持される。この衛
星からは、その衛星が保持している各ゾーンまたは各ル
ート毎の料金体系データが地球上に送信される。
【0012】有料道路を利用する車両に搭載された第1
の受信アンテナ(GPSアンテナ)では、GPS(Glov
al Positioning System )衛星などの位置測定用の第2
の人工衛星からの位置測定(位置認識)のための信号が
受信される。また、第1の人工衛星からの料金体系デー
タは同じく車両に搭載された第2の受信アンテナにより
受信される。この車両には各種コントローラ等からなる
車載機が搭載されており、当該車載機により第1の受信
アンテナで受信された信号に基づく車両の現在位置の認
識が常時行われる。この車載機では、車両の現在位置
(を示す位置データ)と第2の受信アンテナで受信され
たに最新の料金体系データとから自動的に料金計算を行
い、車載機に装着されているICカード(に記録されて
いる残金)から料金を引去る(プリペイドカードの場
合)、またはICカードに利用実績を記録する(ポスト
ペイカードの場合)といった、周知のノンストップタイ
プの課金方式を適用する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例につき図面を参照して
説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る道路課金
システムのシステム構成図である。この図1は、課金ポ
イントを設けた場合の道路課金システムのシステム構成
を示したものである。
【0014】図1において、1は有料道路の入口車線で
あり、例えば課金ポイントとなる箇所である。2は有料
道路の出口車線であり、例えば課金ポイントとなる箇所
である。
【0015】3は車両の通過と車種を認識(測定)する
ための車両検知センサである。本実施例で適用される車
両検知センサ3は図1に示すような門柱型であるが、こ
れに限るものではなく、地中埋設型、門型等でも構わな
い。
【0016】4は有料道路を走行している課金対象とな
る車両、5は車両4に搭載されている車載機である。こ
の車載機5には、後述するようにICカード8(図2参
照)が装着されている。
【0017】6は課金ポイントに設置されているコント
ロールボックス、7は車載機5と無線交信を行うための
アンテナである。コントロールボックス6は、車両検知
センサ3での測定データから交通量を把握し、伝送ライ
ン10を介してコントロールセンタ11の計算機システ
ム12に送信する機能を持つ。コントロールボックス6
はまた、料金体系の記憶機能も有する。
【0018】11は有料道路を一括管理するためのコン
トロールセンタ、12はコントロールセンタ11に設置
される計算機システムである。この計算機システム12
は、各コントロールボックス6から送られる交通量の変
動を把握し、それに応じた料金体系を決定するようにな
っている。計算機システム12は、コントロールボック
ス6(を含む図2に示す地上設備9)または図3に示す
衛星13とのデータ交換機能を持つ。
【0019】図2は課金ポイントを中心としたシステム
構成を示す。図2に示すように、同一課金ポイントに設
置された車両検知センサ3、コントロールボックス6お
よびアンテナ7の組は、当該ポイントにおける地上設備
9を構成する。コントロールボックス6は、車両検知セ
ンサ3、アンテナ7およびコントロールセンタ11(の
計算機システム12)と接続されている。アンテナ7
は、車載機5に装着されたICカード8との無線交信に
用いられる。このICカード8は、例えばプリペイドカ
ードまたはポストペイカードである。
【0020】次に、図1および図2の構成における動作
を説明する。まず、有料道路のゾーンまたはルートの入
口車線1或いは出口車線2に設置された(即ち課金ポイ
ントに設置された)車両検知センサ3により、当該ゾー
ンまたはルートに流入する、或いは当該ゾーンまたはル
ートから流出する車両4が検知(認識)される。
【0021】車両検知センサ3の車両認識結果は、車両
検知センサ3と同一ポイントに設置されているコントロ
ールボックス6に通知される。コントロールボックス6
は、この車両検知センサ3の車両認識結果から、該当ポ
イントでの交通量(車両通過台数)を把握し、伝送ライ
ン10を介してコントロールセンタ11の計算機システ
ム12に送信する。
【0022】計算機システム12は、有料道路の各ポイ
ントに設置されている(地上設備9内の)コントロール
ボックス6から送信された(車両検知センサ3での測定
データに基づく)交通量(車両通過台数)を収集し、各
ゾーン内または各ルート上の交通量を把握する。計算機
システム12は、この処理を、例えば一定周期毎に或い
は予め定められた時刻(複数の時刻)毎に行うことによ
り、常に最新の各ゾーン内または各ルート上の交通量を
把握する。
【0023】計算機システム12は、各ゾーン内または
各ルート上の交通量を把握する毎に、その把握した最新
の交通量をもとに、予め定められた料金決定規則(料金
決定ロジック)、例えば、ある範囲内の交通量の場合は
基準料金とし、その範囲の上限を越える交通量の場合は
割増(または割引)料金とし、その範囲の下限を下回っ
たときは割引(または割増)料金とするといった料金決
定規則に従って、対応するゾーンまたはルート毎の料金
体系を決定する。
【0024】計算機システム12は、各ゾーンまたは各
ルートの料金体系を決定すると、その料金体系(のデー
タ)を、伝送ライン10を介して対応する課金ポイント
(入口車線1または出口車線2)に設置された(地上設
備9内の)コントロールボックス6に送信する。
【0025】コントロールボックス6は、計算機システ
ム12から送られる最新の料金体系(のデータ)を保持
する。即ちコントロールボックス6は、自身が保持して
いる料金体系(のデータ)を計算機システム12から送
られる最新の料金体系(のデータ)に更新する。
【0026】このようにコントロールボックス6は、常
に、対応するゾーンまたはルートでの最新の交通量に応
じて決定された最新の料金体系を保持しているため、そ
のゾーンまたはルートの交通量に応じた課金をすること
ができる。
【0027】この課金方式の具体例として、無人式ノン
ストップタイプを適用した場合について説明する。ま
ず、課金ポイント、例えば図1の入口車線1または出口
車線2に設置された車両検知センサ3は、車両4が通過
する毎に、車両通過と車種を認識して、その認識結果を
コントロールボックス6に通知する。コントロールボッ
クス6は、車両検知センサ3から認識結果を受取ると、
地上側のアンテナ7と車両4側の車載機5との間で交信
を行い、自身が保持している、そのゾーンまたはルート
の最新の料金体系(のデータ)および車両検知センサ3
から通知された車種をもとに決定される利用料金を課金
する。
【0028】この課金方式は従来から良く知られてお
り、プリペイド方式またはポストペイ方式のいずれも適
用可能である。例えば、車載機5に装着されたICカー
ド8がプリペイドカードであるならば、(ICカード8
に記録されている)残金から課金額を引去る処理が行わ
れる。これに対し、ポストペイカードであるならば、そ
のICカード8の所有者の固有番号を当該ICカード8
から読取り、課金実績をコントロールボックス6から伝
送ライン10を介してコントロールセンタ11の計算機
システム12に送信し、利用実績として記録して、請求
業務のデータとする。
【0029】さて、課金ポイントは、図1に示したよう
に入口側、出口側ともに同じ場所に設置してもよく、異
なる場所に設置してもよい。また、交通量の把握方式と
して、ゾーンまたはルートの入口および出口の両方で通
過台数を測定し、その差をもってゾーン内またはルート
上の交通量とする方式でも、入口または出口のいずれか
一方で通過台数を測定し、単位時間当りの通過台数(通
過量)で、そのゾーンまたはルートの交通量の大小を決
める方式でも構わない。
【0030】図3は本発明の第2の実施例に係る道路課
金システムのシステム構成図である。この図3は、図1
のシステムとは異なって特に課金ポイントを設けず、人
工衛星を利用した道路課金システムのシステム構成を示
したものである。
【0031】図3において、11は図1でも示した有料
道路を一括管理するためのコントロールセンタ、12は
コントロールセンタ11に設置される計算機システムで
ある。
【0032】13はコントロールセンタ11(の計算機
システム12)から料金体系のデータを受信して、その
データを地球(上の車両4)に送信する機能を持つ人工
衛星、14は位置測定用の人工衛星としてのGPS衛星
である。
【0033】21は有料道路のゾーンまたはレーンの入
口、出口(図1の入口車線1、出口車線2に相当)に設
定される交通量測定ポイントである。この交通量測定ポ
イント21は、前記第1の実施例における課金ポイント
に相当するものであるが、後述するように交通量を測定
するだけの機能が付される箇所である点で、課金ポイン
トとは異なる。
【0034】31は車両4に搭載され、衛星13および
GPS衛星14との交信機能を持つ車載機、32は車両
4に搭載され、GPS衛星14からの位置測定のための
信号を受信するGPSアンテナ、33は車両4に搭載さ
れ、衛星13からの料金体系データ(課金データ)を受
信する課金データ受信アンテナである。
【0035】上記車載機31は、図4に示すように、G
PSアンテナ32および課金データ受信アンテナ33の
他に、無線通信コントローラ34、ナビゲーションコン
トロールユニット35、GPS&GPSコントローラ3
6、後述する表示装置39に映す画像データ(地図デー
タ)を記録しているCD−ROM37、ビデオコントロ
ールユニット38、車両4が走行しているエリアの地図
情報等を表示する表示装置39、料金体系データを記録
し料金計算を行う計算装置40、および本車載機31に
装着されるICカードに対するリード/ライトを行うI
Cカードリーダ/ライタ41から構成される。
【0036】次に、図3および図4の構成における動作
を説明する。まず、有料道路のゾーンまたはルートの交
通量の把握は、前記第1の実施例と同様である。そこ
で、図3に示す各ゾーンまたは各ルートの交通量測定ポ
イント(出入口)21には、前記第1の実施例において
課金ポイント(入口車線1または出口車線2)に設置さ
れた図2に示した地上設備9と同様の地上設備が設置さ
れる。但し、交通量測定ポイント21では、以下に述べ
るように交通量の把握だけを行えばよく、したがって課
金処理は必要なく、地上設備と車両4(に搭載の車載機
31)との間の無線交信は行われないため、当該交通量
測定ポイント21での地上設備としては、図2中の地上
設備9からアンテナ7を除いたものとする。即ち、交通
量測定ポイント21での地上設備は、車両検知センサ
(3)とコントロールボックス(6)だけで済む。ここ
で、地上設備の一要素である車両検知センサ(3)は、
必ずしも図1に示したような門柱型である必要はなく、
地中埋設型、門型等でも構わない。
【0037】さて、前記第1の実施例と同様にして、コ
ントロールセンタ11の計算機システム12で決定され
た料金体系(のデータ)は、その都度衛星13に送信さ
れる。
【0038】衛星13は、コントロールセンタ11の計
算機システム12から送信された最新の料金体系データ
を保持し、その最新の料金体系データを地球上の車両4
に送信する。
【0039】有料道路を利用する車両4には、当該車両
4の現在位置情報を知らせるGPS衛星14からの信号
を受信するGPSアンテナ32、および衛星13からの
料金体系データを受信する課金データ受信アンテナ33
等を装備した車載機31が搭載されている。
【0040】ここでの課金方式は、GPSアンテナ32
で受信した信号をもとに認識される現在位置と課金デー
タ受信アンテナ33で受信された料金体系データとから
車載機31で演算して利用料金を求め、ICカード8で
処理するものである。この詳細を、図4を参照して説明
する。
【0041】まず車載機31では、複数のGPS衛星1
4からの位置測定のための各信号をGPSアンテナ32
で受け、無線通信コントローラ34で信号を変換し、ナ
ビゲーションコントロールユニット35、GPS&GP
Sコントローラ36にて解析して、車両4の現在位置の
位置情報が割出される。このようなGPS衛星14から
の信号に基づく車両4の現在位置の割出し処理は、車両
等の移動体に搭載されるナビゲーション装置では周知で
あるため、詳細な説明は省略する。
【0042】一方、衛星13から送信される最新の料金
体系データは、課金データ受信アンテナ33で受信さ
れ、無線通信コントローラ34で計算装置40が処理可
能なデータに変換されて当該計算装置40に渡される。
これにより計算装置40は、最新の料金体系を把握でき
る。
【0043】GPS&GPSコントローラ36での解析
で割出された車両4の位置情報は計算装置40に渡され
る。これを受けて計算装置40は、自身が把握している
最新の料金体系をもとに、現在位置での利用料金を計算
する。そして計算装置40はこの料金計算結果をもと
に、ICカードリーダ/ライタ41を用いて、ICカー
ド8を対象とする課金処理を次のように行う。
【0044】まずICカード8がプリペイ方式のもので
あるならば、計算装置40は、ICカード8に記録され
ている残金額をICカードリーダ/ライタ41で読取
り、その残金額から先に計算した料金を減算する。そし
て計算装置40は、ICカード8の残金額を、減算後の
更新した残金額にICカードリーダ/ライタ41を用い
て書換える。
【0045】これに対し、ICカード8がポストペイ方
式のものであるならば、計算装置40は、ICカードリ
ーダ/ライタ41を用いて、計算した料金の利用実績を
ICカード8に記録する。ここでの請求業務は、当該I
Cカード8を回収等して行うことができる。
【0046】さて本実施例では、GPS衛星14の情報
を地図を用いて画面表示することができる。即ち本実施
例では、車載機31にCD−ROM37、ビデオコント
ロールユニット38および表示装置39を組込んでお
り、GPS&GPSコントローラ36からの情報(現在
位置情報)とCD−ROM37に記録されている地図情
報(地図イメージ)をナビゲーションコントロールユニ
ット35で処理することで、車両4が走行しているエリ
アの地図情報や現在位置を表示装置39に映し出すこと
ができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、有
料道路の利用料金を交通量の変動に応じて動的に変更す
る構成としたので、需要に応じた料金体系に即応でき、
例えば需要の多い道路の利用料金を高く、需要の低い道
路の利用料金を安くするといった市場原理を導入するこ
とができる。
【0048】また、本発明によれば、利用者のサービス
を受ける度合いに応じて料金体系を変更することもで
き、例えば混雑(渋滞)している道路は、走行時間が長
くかかるために、サービス性の低い道路として安い料金
を設定し、空いている道路は、走行時間が短くて済むた
めに、サービス性の高い道路として高い料金を設定で
き、利用者にとって不満の少ない料金体系となる。更
に、混雑している道路の料金を高くすることで、交通量
の緩和にも役立つ。
【0049】また、本発明によれば、コントロールセン
タの計算機システムで決定された料金体系のデータを衛
星に送り、そのデータを当該衛星から車両の車載機に送
って車載機で課金処理を行う構成とすることで、地上設
備として、交通量の把握だけができればよくなり、費用
軽減に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る課金ポイントを設
けた場合の道路課金システムのシステム構成図。
【図2】課金ポイントを中心としたシステム構成を示す
図。
【図3】本発明の第2の実施例に係る特に課金ポイント
を設けずに衛星を利用した道路課金システムのシステム
構成図。
【図4】図3中の車載機31の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…入口車線、 2…出口車線、 3
…車両検知センサ、4…車両、 5…車載
機、6…コントロールボックス、
7…アンテナ、8…ICカード、 9…地上設
備、 10…伝送ライン、11…コントロールセ
ンタ、 12…計算機システム、
13…人工衛星、 14…GPS衛星、21…交
通量測定ポイント、 31…車載
機、32…GPSアンテナ、 33…課金データ受信ア
ンテナ、34…無線通信コントローラ、35…ナビゲー
ションコントロールユニット、36…GPS&GPSコ
ントローラ、 37…CD−ROM、38
…ビデオコントロールユニット、 39…
表示装置、40…計算装置、 41…ICカード
リーダ/ライタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−125199(JP,A) 特開 平6−195536(JP,A) 特開 平5−233907(JP,A) 特表 平8−508357(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07B 15/00 G08G 1/01

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交通量の変動をとらえて料金体系を動的
    に変更させる道路課金システムであって、 有料道路の各ゾーンまたは各ルートの所定箇所に設置さ
    れた当該ゾーンまたはルートの交通量を測定するための
    車両検知センサ前記有料道路のコントロールセンタに設けられ、 前記各
    車両検知センサの測定結果を収集して、その都度前記各
    ゾーンまたは各ルートの最新の交通量を把握し、その把
    握した交通量に応じてその都度各ゾーンまたは各ルート
    毎の料金体系を決定して対応する課金ポイントに送信
    る計算機システムと、 前記各課金ポイントに設けられ、車両の通過毎に、前記
    コントロールセンタの計算機システムから送信された最
    新の料金体系に基づいて課金処理を行うコントロールボ
    ックスとを具備することを特徴とする道路課金システ
    ム。
  2. 【請求項2】 交通量の変動をとらえて料金体系を動的
    に変更させる道路課金システムであって、 有料道路の各ゾーンまたは各ルートの所定箇所に設置さ
    れた当該ゾーンまたはルートの交通量を測定するための
    車両検知センサ前記有料道路のコントロールセンタに設けられ、 前記各
    車両検知センサの測定結果を収集して、その都度前記各
    ゾーンまたは各ルートの最新の交通量を把握し、その把
    握した交通量に応じてその都度前記各ゾーンまたは各ル
    ート毎の料金体系を決定して第1の人工衛星に送信する
    計算機システムと前記 第1の人工衛星に設けられ、当該衛星に送信された
    最新の料金体系を地球上に送信する送信手段と、 前記各車両に搭載される、位置測定用の第2の人工衛星
    から送信される信号を受信して現在位置を認識するため
    の第1の受信アンテナと、前記第1の人工衛星から送信
    される前記コントロールセンタの計算機システムで決定
    された最新の料金体系を受信するための第2の受信アン
    テナと、前記第1の受信アンテナで受信された信号をも
    とに現在位置を特定し、その位置および前記第2の受信
    アンテナで受信された料金体系をもとに料金計算を行
    て課金処理を行う車載機とを具備することを特徴とする
    道路課金システム。
  3. 【請求項3】 交通量の変動をとらえて料金体系を動的
    に変更させる道路課金システムに適用される、有料道路
    のコントロールセンタの計算機システムであって、 有料道路の各ゾーンまたは各ルートの所定箇所に設置さ
    れた当該ゾーンまたはルートの交通量を測定するための
    車両検知センサの測定結果を収集して、その都度前記各
    ゾーンまたは各ルートの最新の交通量を把握する手段
    と、 前記把握した交通量に応じてその都度前記各ゾーンまた
    は各ルート毎の料金体系を決定し、この決定した料金体
    系を、当該料金体系に基づいて課金処理を行うコントロ
    ールボックスを備えた対応する課金ポイントに送信する
    手段とを具備することを特徴とする計算機システム。
  4. 【請求項4】 車両に搭載された車載機にて、現在位置
    と有料道路の各ゾーンまたは各ルート毎の料金体系とに
    基づいて課金処理が行われる道路課金システムに適用さ
    れる、有料道路のコントロールセンタの計算機システム
    であって、 有料道路の各ゾーンまたは各ルートの所定箇所に設置さ
    れた当該ゾーンまたはルートの交通量を測定するための
    車両検知センサの測定結果を収集して、その都度前記各
    ゾーンまたは各ルートの最新の交通量を把握する手段
    と、 前記把握した交通量に応じてその都度前記各ゾーンまた
    は各ルート毎の料金体系を決定して、この料金体系を人
    工衛星により地球上の車両の車載機に送信させる手段と
    を具備することを特徴とする計算機システム。
  5. 【請求項5】 有料道路の各ゾーンまたは各ルートの最
    新の交通量に応じて有料道路のコントロールセンタの計
    算機システムで動的に決定される前記各ゾーンまたは各
    ルート毎の料金体系を第1の人工衛星から地球上の車両
    の車載機に送信することで、各車載機での課金処理に利
    用させる道路課金システムに適用される車載機であっ
    て、 位置測定用の第2の人工衛星から送信されて、前記車載
    機が搭載された車両に設けられている第1の受信アンテ
    ナで受信された信号に基づいて、当該車両の現在位置を
    特定する手段と、 前記特定された車両の現在位置と、前記第1の人工衛星
    から送信されて、前記車両に設けられている第2の受信
    アンテナで受信された、前記有料道路の各ゾー ンまたは
    各ルートの最新の交通量に応じて動的に決定された料金
    体系とをもとに料金計算を行って課金処理を行う手段と
    を具備することを特徴とする車載機。
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