JPH1172511A - コンタクトプローブの製造方法 - Google Patents

コンタクトプローブの製造方法

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JPH1172511A
JPH1172511A JP23524397A JP23524397A JPH1172511A JP H1172511 A JPH1172511 A JP H1172511A JP 23524397 A JP23524397 A JP 23524397A JP 23524397 A JP23524397 A JP 23524397A JP H1172511 A JPH1172511 A JP H1172511A
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忠司 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭ピッチおよび断面縦横比のパターン配線
を、設計通りにパターニングできる、コンタクトプロー
ブの製造方法を提供する。 【解決手段】 ベースメタル層上にフォトレジスト層7
を形成した後、このフォトレジスト層7に、フォトマス
クを施して露光し、さらに、フォトレジスト層7を現像
して、断面高縦横比の複数のパターン配線を有する櫛状
パターンとなる部分を除去して、フォトレジスト層7に
開口部7aを形成し、かつ残存する規定パターン7bの
後端よりそれぞれ延長する、一部が幅広部となっている
延長パターン700〜705を形成する。したがって、
現像の際には、幅広の延長パターン700〜705の前
記ベースメタル層との接着面積が大きくなって良好な密
着状態となるので、延長パターン7bは現像液により衝
撃を受けても、位置ずれしにくく、設計通りのまっすぐ
なパターン配線を形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ICチップ
や液晶デバイス等の各端子にコンタクトピンをそれぞれ
接触させて電気的なテストを行うコンタクトプローブの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICチップやLSIチップ等の
半導体チップ又はLCD(液晶表示体)の各端子に接触
させて電気的なテストを行うためには、プローブ装置が
用いらられている。ここで、このようなプローブ装置に
使用されるコンタクトプローブおよびその製造方法につ
いて順次説明する。
【0003】図14に示すように、コンタクトプローブ
1は、ポリイミド樹脂フィルム2の片面に金属で形成さ
れるパターン配線3を張り付けた構造となっており、前
記樹脂フィルム2の端部から前記パターン配線3の先端
が突出してコンタクトピン3aとされている。なお、符
号4はコンタクトプローブ1を図示しないベース部材に
位置合せするための位置合わせ穴を示している。
【0004】図15は上記コンタクトプローブ1の製造
方法を工程順に示す要部断面図である。 〔ベースメタル層形成工程〕先ず、図15(a)に示す
ように、Cu(銅)メッキにより、支持金属板5の上に
ベースメタル層6を形成する。
【0005】〔レジストパターン形成工程〕このベース
メタル層6の上にフォトレジスト層7を形成した後、図
15(b)に示すように、写真製版技術によりフォトレ
ジスト層7に所定のパターンのフォトマスク8を施して
露光し、図15(c)に示すように、フォトレジスト層
7を現像して、フォトレジスト層7に前記パターン配線
3となる部分を除去して開口部7aを形成する。ここ
で、図16はフォトレジスト層7の平面図(ハッチング
を施した部分にフォトレジスト層7が存在する)であ
り、図15(c)および図16に示すように、フォトレ
ジスト層7の各開口部7aはパターン配線3を形成する
ための空間であり、各開口部7aはそれぞれの一端(図
16における右端)で開口している。この開口している
理由は、後述するコーティング工程において、メッキ法
によりパターン配線3に貴金属をコーティング処理する
際の共通電極を設けるためである。
【0006】〔電解メッキ工程〕そして、図15(d)
に示すように、前記開口部7aに前記パターン配線3と
なるNiまたはNi合金層Nをメッキ処理により形成し
た後、図15(e)に示すように、フォトレジスト層7
を除去する。これにより、断面高縦横比(アスペクト
比)の複数のパターン配線3が共通電極(不図示)に狭
ピッチで接続された櫛状パターンが形成される。ここ
で、狭ピッチとは、ピッチが100μm以下の場合をい
い、断面高縦横比(アスペクト比)とは、パターン配線
3の断面における高さ寸法hと幅寸法Bとの比、すなわ
ちh/Bを示し、これが1以上であると、断面縦横比が
高いすなわち高アスペクト比であるという。
【0007】〔フィルム被着工程〕次に、図15(f)
に示すように、前記NiまたはNi合金層Nの上であっ
て、図14に示した前記パターン配線3の先端、すなわ
ち、コンタクトピン3aとなる部分以外に、前記樹脂フ
ィルム2を接着剤2aにより接着する。この樹脂フィル
ム2は、例えばポリイミド樹脂PIに金属フィルム(例
えば銅箔)500が一体に設けられた二層テープであ
る。
【0008】〔分離工程〕そして、図15(g)に示す
ように、樹脂フィルム2とパターン配線3とベースメタ
ル層6とからなる部分を、支持金属板5から分離させた
後、ベースメタル層6を取り除いて、樹脂フィルム2に
パターン配線3のみを接着させた状態とする。 〔金コーティング工程〕次に、前記櫛状パターンの共通
電極を使用して、露出状態のパターン配線3に、図15
(h)に示すように、Auメッキを施し、表面にAuメ
ッキ層Aを形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特にLCD
(液晶表示体)の高集積化および微細化に伴って、その
端子が狭ピッチ化されるとともに、コンタクトピンの多
ピン狭ピッチ化が要望されている。これに応じて、LC
D用コンタクトプローブのパターン配線は、幅寸法が一
様に小さく、断面高縦横比のものが要求される。このよ
うな狭ピッチおよび断面高縦横比のパターン配線をメッ
キにて作製する際に、図16に示したように、フォトレ
ジスト層7の複数の規定パターン7bも同様に、狭ピッ
チおよび断面高縦横比を満たしていなければならない。
ここで、前記規定パターン7bの断面縦横比とは、高さ
寸法h(図15(c)参照)と幅寸法b(図15(c)
参照)との比である。ところが、狭ピッチでありながら
断面高縦横比を達成しようとすると、例えば図15
(c)および図16に示すように、前記規定パターン7
bの高さ寸法hおよびピッチP(図15(c)および図
16参照)がそれぞれ100μmの場合、前記規定パタ
ーン7bの幅bは50μmしかなく(縦横比h/bは
1)、前記規定パターン7bとベースメタル層(下地金
属)との接触面積が小さくなる。
【0010】その結果、図17に示すように、現像の際
に、前記規定パターン7bが特に現像液により大きな衝
撃を受けた場合、前記規定パターン7bの特に開口端側
(自由端側)が部分的にベースメタル層6(下地金属)
からはがれて、曲がり、結果的に、パターン配線3を所
望のパターン通りにメッキすることができないという問
題点がある。
【0011】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、狭ピッチで断面高縦横比の
パターン配線を、設計通りにまっすぐにパターンニング
できるコンタクトプローブの製造方法を提供することを
目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、フィルム上に、断面高縦横比の複数のパタ
ーン配線を並列に形成し、これらのパターン配線の各先
端部を前記フィルムから突出状態に配してコンタクトピ
ンとされるコンタクトプローブの製造方法であって、ベ
ースメタル層上の一部領域に、フォトレジスト層を形成
した後、このフォトレジスト層に所定のパターンのフォ
トマスクを施して露光し、さらに、現像することによ
り、前記フォトレジスト層より、前記複数のパターン配
線、各パターン配線の各後端よりそれぞれ延びる配線延
長部、および各配線延長部が並列に接続される共通電極
から構成される櫛状パターンとなる部分を除去するレジ
ストパターン形成工程と、前記フォトレジスト層の前記
除去された部分に、前記櫛状パターンに供される金属層
をメッキ処理して前記櫛状パターンを形成するメッキ処
理工程と、前記パターン配線上に、前記コンタクトピン
に供される部分以外をカバーする前記フィルムを被着す
るフィルム被着工程と、前記フィルムと前記パターン配
線とからなる部分を、前記ベースメタル層から分離する
分離工程と、前記櫛状パターンの前記共通電極を利用し
て、前記パターン配線の表面に、貴金属をメッキしてコ
ーティグするコーティング工程と、前記パターン配線
を、前記配線延長部より分離するために切断する切断工
程と、を備えていることを特徴とするものである。
【0013】本発明の作用としては、レジストパターン
形成工程において、露光後に、現像液により、フォトレ
ジスト層から、複数のパターン配線、各パターン配線の
各後端よりそれぞれ延びる配線延長部、および各配線延
長部が並列に接続される共通電極から構成される櫛状パ
ターンとなる部分を除去することにより、フォトレジス
ト層に、前記配線延長部を形成するための延長パターン
が形成される。したがって、この延長パターンが現像液
により衝撃を受けた場合でも、延長パターンの特に自由
端側のみがベースメタル層からはがれて、曲がるにとど
まり、配線パターンを形成するためのフォトレジスト層
のパターンに、前記曲がりの影響が及ぼされない。そし
て、この曲がった延長パターンにより形成されたパター
ン配線の配線延長部を正規のパターン配線より分離す
る。また、前記櫛状パターンの前記共通電極を利用し
て、一括して各パターン配線の表面に、貴金属をメッキ
してコーティングできる。
【0014】ところで、パターン配線の狭ピッチ化や現
像能力(現像液の温度、圧力、現像時間等に依存する)
を高めるほど、フォトレジスト層の延長パターンの特に
自由端部がベースメタル層からはがれて大きく曲がる傾
向にあり、場合によっては、この曲がった自由端部が隣
の延長パターンに接触して、双方の延長パターン間が共
通電極から遮断される等の不具合が発生することがあ
る。このような不具合を解消するために、請求項2を採
用することが好ましい。すなわち、請求項2の発明のよ
うに、前記パターン配線の前記配線延長部を形成するた
めの、前記フォトレジスト層の延長パターンの少なくと
も一部を、前記パターン配線を形成するための規定パタ
ーンよりも幅広(補強部)にすることにより、この幅広
部の分だけ延長パターンとベースメタルとの接着面積が
高まるので、結果的に、延長パターンとベースメタル層
との接着強度が高まって良好な密着状態を得ることがで
きる。したがって、フォトレジスト層の規定パターンお
よび延長パターンが現像液により大きな衝撃を受けて
も、延長パターンが若干曲がるにとどまり、隣接する延
長パターンに接触しない。また、フォトレジスト層の前
記規定パターンの位置ずれは皆無となる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明のコンタクトプロー
ブの製造方法の一実施形態について図面を参照して説明
する。図1は本発明のコンタクトプローブの製造方法の
一実施形態に係わる、現像後のフォトレジストおよび櫛
状パターンの平面図、図2は本発明のコンタクトプロー
ブの製造方法の一実施形態に係わる、フォトマスクの平
面図である。 〔ベースメタル層形成工程(第1の金属層形成工程)〕
まず、図15(a)に示すように、支持金属板5の上
に、Cu(銅)メッキにより、例えば厚さ25μmのベ
ースメタル層6を形成する。
【0016】〔レジストパターン形成工程〕このベース
メタル層6上の一部領域にフォトレジスト層7を形成し
た後、図15(b)に示すように、写真製版技術により
フォトレジスト層7に、図2に示すような、複数の溝8
aの後端が延長されて幅広の溝800〜805となって
いるフォトマスク8を施す。この後、露光し、さらに、
図15(c)に示すように、フォトレジスト層7を現像
することにより、図1に示すように、フォトレジスト層
7より、断面高縦横比(断面縦横比が1以上)の複数の
パターン配線3、各パターン配線3の各後端よりそれぞ
れ延びる配線延長部3b、および各配線延長部3bが並
列に接続される共通電極Dから構成される櫛状パターン
となる部分を除去する。これにより、フォトレジスト層
7には、各パターン配線3を形成するための規定パター
ン7bと、この規定パターン7bの後端よりそれぞれ延
長する延長パターン700〜705が形成される。規定
パターン7b間は従来と同様に開口部7aとなってい
る。
【0017】延長パターン700〜705の一部として
の自由端部(図1では右端部)は、規定パターン7bよ
りも幅広となっており、この幅広部の具体的な形態とし
ては、符号700のような逆L字型のものや、符号70
1、703、704のように幅方向両側がテーパ状に徐
々に拡大して矩形状の幅広部となるものや、符号702
のようにほぼ円形のものや、符号705のように幅方向
片側のみがテーパ状に徐々に拡大して矩形状の幅広部と
なるもの等が挙げられる。
【0018】上述のように、本実施形態の製造方法で
は、パターン形成工程において、露光後に、現像液によ
り、各規定パターン7b の後端に延長パターン700
〜705をそれぞれ形成する。そして、延長パターン7
00〜705の後端の幅広部がベースメタル層6(下地
金属)と大きな面積で良好に密着するので、断面高縦横
比の規定パターン7bや延長パターン700〜705が
現像液により大きな衝撃を受けても、ベースメタル層6
からはがれたり曲がったりすることはなく、設計通りの
パターン配線3を形成できる。
【0019】上記実施形態では、延長パターン700〜
705の自由端部が規定パターン7bよりも幅広になっ
ているが、延長パターン700〜705の中途部を幅広
にしてもよい。また、延長パターンはその全長において
規定パターン7bと同幅にしてもよい。この場合、延長
パターンが現像液により大きな衝撃を受けても、延長パ
ターンの特に自由端側のみがベースメタル層からはがれ
て、曲がるにとどまり、この曲がりの影響が規定パター
ンに及ぼされない。そして、この曲がった延長パターン
により形成されたパターン配線の配線延長部を正規のパ
ターン配線より分離することより、曲がった前記配線延
長部が製品に残らない。なお、パターン配線の狭ピッチ
化や現像能力(現像液の温度、圧力、現像時間等に依存
する)を高めるほど、フォトレジスト層の延長パターン
の特に自由端部がベースメタル層からはがれて大きく曲
がる傾向にあり、場合によっては、この曲がった自由端
部が隣の延長パターンに接触して、双方の延長パターン
間が共通電極から遮断される等の不具合が発生すること
がある。この不具合は図1の実施形態のものでは生じな
いが、延長パターンをその全長において規定パターンと
同幅にするものは、前記不具合を解消することはできな
いので、図1に示したものと比較して好ましくない。
【0020】なお、本実施形態においては、フォトレジ
スト層7をネガ型フォトレジストによって形成して、フ
ォトレジスト層7に、フォトマスク8によって覆われた
部分に開口部を形成したが、これに限られず、ポジ型フ
ォトレジストを採用して所望の開口部7aを形成しても
構わない。ポジ型フォトレジストを採用する場合には、
これに応じて、フォトマスクを図1に示したフォトレジ
ストと同じパターンのものを用いる。
【0021】〔電解メッキ工程〕そして、図15(d)
に示すように、フォトレジスト層7の前記除去された部
分(開口部7aや、各延長パターン700〜705の間
等)に、前記櫛状電極となる、NiまたはNi合金層N
をメッキ処理により形成した後、図15(e)に示すよ
うに、フォトレジスト層7を除去する。
【0022】〔フィルム被着工程〕次に、図15(f)
に示すように、前記NiまたはNi合金層Nの上であっ
て、図4に示すように、前記パターン配線3の先端、す
なわち、コンタクトピン3aとなる部分以外に、前記樹
脂フィルム2を接着剤2aにより接着する。この樹脂フ
ィルム2は、ポリイミド樹脂PIに金属フィルム500
が一体に設けられた二層テープである。このフィルム被
着工程の前までに、二層テープのうちの金属フィルム5
00に、写真製版技術を用いて、グラウンド面を形成し
ておき、このフィルム被着工程では、二層テープのうち
のポリイミド樹脂PIを接着剤2aを介して前記Niま
たはNi合金層Nに被着させる。
【0023】〔分離工程〕そして、図15(g)に示す
ように、樹脂フィルム2とパターン配線3とベースメタ
ル層6とからなる部分を、支持金属板5から分離させた
後、ベースメタル層6を取り除いて、樹脂フィルム2に
パターン配線3のみを接着させた状態とする。
【0024】〔金コーティング工程〕次に、前記共通電
極Dを利用して、露出状態のパターン配線3や配線延長
部3bに、図15(h)に示すように、Auメッキを施
し、表面にAuメッキ層Aを形成する。このとき、樹脂
フィルム2から突出状態とされた前記コンタクトピン3
aでは、全周に亙る表面全体にAu層Aが形成される。
【0025】〔切断工程〕最後に、ICプローブ用(あ
るいはLCDプローブ用)の所定形状に切り出すととも
に、正規のパターン配線3をその延長配線部3bより分
離するために切断する(切断箇所は図1中の符号Kで示
される)。以上の工程により、図3および図4に示すよ
うな、樹脂フィルム2に、断面高縦横比(断面縦横比が
1以上)のパターン配線3を狭ピッチ(ピッチが100
μm以下)で接着させたコンタクトプローブ1が作製さ
れる。
【0026】図3は、前記コンタクトプローブ1をIC
プローブとして所定形状に切り出したものを示す図であ
り、図4は、図3のC−C線断面図である。図3および
図4に示すように、コンタクトプローブ1の樹脂フィル
ム2には、コンタクトプローブ1を固定するための孔9
が設けられ、また、パターン配線3から得られた信号引
き出し用配線10を介してプリント基板20(図6参
照)に伝えるための窓11が設けられている。
【0027】次に、図5乃至図7を参照して、前記コン
タクトプローブ1をメカニカルパーツ60に組み込んで
プローブ装置(プローブカード)70にする構成につい
て説明する。なお、本実施形態に係るコンタクトプロー
ブ1は、全体が柔軟で曲げやすいため、プローブ装置に
組み込む際にフレキシブル基板として機能する。
【0028】前記メカニカルパーツ60は、マウンティ
ングベース30と、トップクランプ40と、ボトムクラ
ンプ50とからなっている。まず、プリント基板20の
上にトップクランプ40を取付け、次に、コンタクトプ
ローブ1を取り付けたマウンティングベース30をトッ
プクランプ40にボルト穴41にボルト42を螺合させ
て取り付ける(図7参照)。そして、ボトムクランプ5
0でコンタクトプローブ1を押さえ込むことにより、パ
ターン配線3を一定の傾斜状態に保ち、該パターン配線
3の先端に位置するコンタクトピン3aをICチップI
に押しつける。
【0029】図6は、組立終了後のプローブ装置70を
示している。図7は、図6のE−E線断面図である。樹
脂フィルム2の先端側は、前記下面32に当接して下方
に傾斜した状態で支持され、コンタクトピン3aはIC
チップIに接触している。
【0030】前記マウンティングベース30には、コン
タクトプローブ1の位置を調整するための位置決めピン
31が設けられており、この位置決めピン31をコンタ
クトプローブ1の前記位置合わせ穴4に挿入することに
より、パターン配線3とICチップIとを正確に位置合
わせすることができるようになっている。コンタクトプ
ローブ1に設けられた窓11の部分のパターン配線3
に、ボトムクランプ50の弾性体51を押しつけて、前
記引き出し用配線10をプリント基板20の電極21に
接触させ、パターン配線3から得られた信号を電極21
を通して外部に伝えることができるようになっている。
【0031】上記のように構成されたプローブ装置70
を用いて、ICチップIのプローブテスト等を行う場合
は、プローブ装置70をプローバーに装着するとともに
テスターに電気的に接続し、所定の電気信号をパターン
配線3のコンタクトピン3aからウェーハ上のICチッ
プIに送ることによって、該ICチップIからの出力信
号がコンタクトピン3aからテスターに伝送され、IC
チップIの電気的特性が測定される。
【0032】なお、上記の実施形態においては、コンタ
クトプローブ1をプローブカードであるプローブ装置7
0に適用したが、他の測定用治具等に採用しても構わな
い。例えば、ICチップを内側に保持して保護し、IC
チップのバーンインテスト用装置等に搭載されるICチ
ップテスト用ソケット等に適用してもよい。
【0033】次に、図8乃至図13を参照して、コンタ
クトプローブおよびプローブ装置の他の例について説明
する。このコンタクトプローブ200は、ICプローブ
用として所定形状に切り出したコンタクトプローブ1
(図3および図4参照)を、それに代えてLCD用プロ
ーブ用として所定形状に切り出して使用するものであ
る。なお、符号201は樹脂フィルムである。
【0034】図11に示すように、LCD用プローブ装
置(プローブ装置)100は、コンタクトプローブ挟持
体110と、このコンタクトプローブ挟持体110を額
縁状フレーム120に固定してなる構造を有しており
(実際には複数個のコンタクトプローブ挟持体110が
取り付けられるがここでは1つのみを図示した)、この
コンタクトプローブ挟持体110から突出したコンタク
トピン3aの先端がLCD(液晶表示体)90の端子
(図示せず)に接触するようになっている。
【0035】図10に示すように、コンタクトプローブ
挟持体110は、トップクランプ111とボトムクラン
プ115とを備えている。トップクランプ111は、コ
ンタクトピン3aの先端を押さえる第一突起112、ド
ライバーICであるTABIC(回路)300側の端子
301を押さえる第二突起113およびリードを押さえ
る第三突起114を有している。ボトムクランプ115
は、傾斜板116、取付板117および底板118から
構成されている。
【0036】コンタクトプローブ200を傾斜板116
の上に載置し、さらにTABIC300の端子301が
コンタクトプローブ200の樹脂フィルム201,20
1間に位置するように載置する。その後、トップクラン
プ111を第一突起112が樹脂フィルム201の上で
かつ第二突起113が端子301に接触するように乗せ
ボルトにより組み立てる。
【0037】図12に示すように、コンタクトプローブ
200を組み込み、ボルト130によりトップクランプ
111とボトムクランプ115を組み合わせることによ
り、コンタクトプローブ挟持体110が作製される。
【0038】上記コンタクトプローブ挟持体110は、
図13に示すように、ボルト131により固定されてL
CD用プローブ装置100に組み立てられる。LCD用
プローブ装置100を用いたLCD90の電気的テスト
は、LCD用プローブ装置100のコンタクトピン3a
の先端をLCD90の端子(図示せず)に接触させた状
態で、TABIC300を駆動させて種々のテスト用信
号を送り、該信号に反応してコンタクトピン3aから得
られた信号をTABIC300を通して外部に取り出す
ことにより行われる。なお、LCD90の場合は、ON
−OFFのみがテストされるため、前記ICのテストに
比べて、高周波特性は特に問題とされない。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1に記載の発明は、レジストパターン形成工程にお
いて、露光後に、現像液により、フォトレジスト層か
ら、複数のパターン配線、各パターン配線の各後端より
それぞれ延びる配線延長部、および各配線延長部が並列
に接続される共通電極から構成される櫛状パターンとな
る部分を除去する際に、フォトレジスト層に、前記配線
延長部を形成するための延長パターンが形成される。し
たがって、この延長パターンが現像液により衝撃を受け
た場合でも、延長パターンの特に自由端側のみがベース
メタル層からはがれて、曲がるにとどまり、配線パター
ンを形成するためのフォトレジスト層の規定パターン
に、前記曲がりの影響が及ぼされない。そして、この曲
がった延長パターンにより形成されたパターン配線の配
線延長部を正規のパターン配線より分離することによ
り、結果的に、各パターン配線をそれぞれまっすぐに設
計通りに形成できるという効果を奏する。また、櫛状パ
ターンの前記共通電極を利用して、一括して各パターン
配線の表面に、貴金属をメッキしてコーティグできる。
【0040】請求項2の発明のように、前記パターン配
線の前記配線延長部を形成するための、前記フォトレジ
スト層の延長パターンの一部を、前記パターン配線を形
成するための規定パターンよりも幅広(補強部)にする
ことにより、この幅広部の分だけ延長パターンとベース
メタルとの接着面積が高まるので、延長パターンとベー
スメタル層との接着強度が高まって良好な密着状態を得
ることができる。したがって、パターン配線の狭ピッチ
化や現像能力を高めて、フォトレジスト層の規定パター
ンおよび延長パターンが現像液により大きな衝撃を受け
る場合でも、延長パターンが若干曲がるにとどまり、隣
接する延長パターンに接触しない。また、フォトレジス
ト層の前記規定パターンの位置ずれを確実に防止でき
る。そして、本発明は、特に前記パターン配線の断面縦
横比およびピッチがそれぞれ、1以上および100μm
以下の場合に、上記効果をより発揮することができて、
極めて有用なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンタクトプローブの製造方法の一
実施形態に係わる、現像後のフォトレジストおよび櫛状
パターン等の平面図である。
【図2】 本発明のコンタクトプローブの製造方法の一
実施形態に係わる、フォトマスクの平面面図である。
【図3】 本発明に係るコンタクトプローブの一例を示
す平面図である。
【図4】 図3のC−C線断面図である。
【図5】 本発明に係るコンタクトプローブの一例を組
み込んだプローブ装置の一例を示す分解斜視図である。
【図6】 本発明に係るコンタクトプローブの一例を組
み込んだプローブ装置の一例を示す要部斜視図である。
【図7】 図6のE−E線断面図である。
【図8】 本発明に係るコンタクトプローブの他の例を
示す斜視図である。
【図9】 図8のA−A線断面図である。
【図10】 図8に示したコンタクトプローブ用のコン
タクトプローブ挟持体を示す分解斜視図である。
【図11】 本発明に係わるコンタクトプローブの他の
例を組み込んだプローブ装置を示す斜視図である。
【図12】 図8に示したコンタクトプローブ用のコン
タクトプローブ挟持体を示す斜視図である。
【図13】 図10のB−B線断面図である。
【図14】 従来技術を説明するためのコンタクトプロ
ーブの要部斜視図である。
【図15】 従来技術および本発明を説明するための、
コンタクトプローブの製造方法を工程順に示す要部断面
図である。
【図16】 従来のコンタクトプローブの製造方法に係
わる、現像後のフォトレジストの平面図である。
【図17】 従来のコンタクトプローブの製造方法にお
ける問題点を説明するための、現像後のフォトレジスト
の平面図である。
【符号の説明】
1 コンタクトプローブ 2 フィルム(樹脂フィルム) 3 パターン配線 3a コンタクトピン 3b 配線延長部 5 基板層(支持金属板) 6 第1の金属層(ベースメタル層) 7 フォトレジスト層 7a 開口部 7b 規定パターン 20 基板(プリント基板) 21 端子(電極) 30 傾斜保持部材(マウンティングベース) 70 プローブ装置(プローブカード) 100 プローブ装置 110 コンタクトプローブ挟持体 200 コンタクトプローブ 201 フィルム 300 回路(TABIC) 301 端子 500 金属フィルム 700〜705 延長パターン D 共通電極 N 第2の金属層(NiまたはNi合金層) K 切断箇所

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム(2,201)上に、断面高縦
    横比の複数のパターン配線(3)を並列に形成し、これ
    らのパターン配線(3)の各先端部を前記フィルム
    (2,201)から突出状態に配してコンタクトピン
    (3a)とされるコンタクトプローブの製造方法であっ
    て、 ベースメタル層(6)上の一部領域に、フォトレジスト
    層(7)を形成した後、このフォトレジスト層(7)に
    所定のパターンのフォトマスク(8)を施して露光し、
    さらに、現像することにより、前記フォトレジスト層
    (7)より、前記複数のパターン配線(3)、前記各パ
    ターン配線(3)の各後端よりそれぞれ延びる配線延長
    部(3b)、および各配線延長部(3b)が並列に接続
    される共通電極(D)から構成される櫛状パターンとな
    る部分を除去するレジストパターン形成工程と、 前記フォトレジスト層(7)の前記除去された部分に、
    前記櫛状パターンに供される金属層(N)をメッキ処理
    して前記櫛状パターンを形成するメッキ処理工程と、 前記パターン配線(3)上に、前記コンタクトピン(3
    a)に供される部分以外をカバーする前記フィルム
    (2,201)を被着するフィルム被着工程と、 前記フィルム(2,201)と前記パターン配線(3)
    とからなる部分を、前記ベースメタル層(6)から分離
    する分離工程と、 前記櫛状パターンの前記共通電極(D)を利用して、前
    記パターン配線(3)の表面に、貴金属をメッキしてコ
    ーティグするコーティング工程と、 前記パターン配線(3)を、前記配線延長部(3a)よ
    り分離するために切断する切断工程と、を備えているこ
    とを特徴とするコンタクトプローブの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンタクトプローブの
    製造方法において、前記パターン配線(3)の前記配線
    延長部(3b)を形成するための、前記フォトレジスト
    層(7)の延長パターン(700〜705)の少なくと
    も一部は、前記パターン配線(3)を形成するための規
    定パターン(7b)よりも幅広になっていることを特徴
    とするコンタクトプローブの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のコンタ
    クトプローブの製造方法において、前記パターン配線
    (3)の断面縦横比およびピッチはそれぞれ、1以上お
    よび100μm以下となっていることを特徴とするコン
    タクトプローブの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001281268A (ja) * 2000-01-24 2001-10-10 Tokyo Electron Ltd プローブの製造方法並びにプローブの取付方法及びプローブの取付装置
JP4732557B2 (ja) * 1999-07-08 2011-07-27 株式会社日本マイクロニクス プローブ組立体の製造方法

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