JP2002257896A - コンタクトプローブ及びプローブ装置 - Google Patents

コンタクトプローブ及びプローブ装置

Info

Publication number
JP2002257896A
JP2002257896A JP2001055543A JP2001055543A JP2002257896A JP 2002257896 A JP2002257896 A JP 2002257896A JP 2001055543 A JP2001055543 A JP 2001055543A JP 2001055543 A JP2001055543 A JP 2001055543A JP 2002257896 A JP2002257896 A JP 2002257896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact probe
pattern wiring
probe
contact
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001055543A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Ueki
光芳 植木
Tatsuo Sugiyama
達雄 杉山
Nobuyoshi Tachikawa
宣芳 立川
Kenichi Ito
賢一 伊藤
Atsushi Matsuda
厚 松田
Osamu Yamada
治 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2001055543A priority Critical patent/JP2002257896A/ja
Publication of JP2002257896A publication Critical patent/JP2002257896A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性を有し、湾曲してもパターン配線にク
ラックが入らないようにすることができ、プリント基板
の電極の位置に合わせてパターン配線の引き出し配線部
を湾曲させる必要のないコンタクトプローブ及びそれを
用いたプローブ装置を提供する。 【解決手段】 フィルム4の表面上に複数のパターン配
線2を形成し、これらのパターン配線2の各先端をコン
タクトピン2aとしたコンタクトプローブ20におい
て、パターン配線2が形成されたフィルム4の部分をパ
ターン配線2を横切る方向に除去し、湾曲自在な絶縁性
部材であるシリコンゴムSを充填して湾曲部21を設け
た。メカニカルパーツにより、このコンタクトプローブ
20を湾曲部21で湾曲させた状態で保持してプローブ
装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板に組
み込まれて、被検査部材である半導体ICチップやLS
Iチップ、液晶デバイス等の電子部品の各端子に接触さ
せて電気的なテストを行うために用いられるコンタクト
プローブ及びプローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICチップやLSIチップ等の
半導体チップ、またはLCD(液晶表示体)等の電子部
品の電気的なテストを行うために、コンタクトピンが備
えられたコンタクトプローブがメカニカルパーツによっ
てプリント基板に装着されたプローブ装置が用いられて
いる。例えば、先行技術として図8及び図9に示すコン
タクトプローブ1では、例えばNi合金等からなるパタ
ーン配線2が配列され、その上に接着層3を介してフィ
ルム4が被着されており、フィルム4は、例えばポリイ
ミド樹脂等からなる樹脂フィルム層5と、例えばグラウ
ンドをなすCu等の金属フィルム層6とが積層されて構
成されている。パターン配線2の先端部は、狭ピッチで
略平行に配列されて金属フィルム層6及び樹脂フィルム
層5の先端から突出しており、それぞれコンタクトピン
2aを構成する。フィルム4は、図8に示すように、平
面視で略ホームベース形状とされ、漸次幅が狭くなる狭
幅部の先端からコンタクトピン2aが突出する先端部1
aと、先端部1aの反対側端部の最大幅で形成される基
部1bとを有している。基部1bには、パターン配線2
に交差する方向に延びる略長方形状の窓部7が形成され
ている。この窓部7でパターン配線2の各配線引出し部
2bが後述のプリント基板の電極と接続される。
【0003】このようなコンタクトプローブ1は、図1
0及び図11に示すように、プリント基板8と共にメカ
ニカルパーツ9に組み込まれてプローブ装置10とさ
れ、コンタクトピン2aに半導体ICチップやLCD等
の電子部品の電極端子が接触させられることになる。す
なわち、図10及び図11に示すプローブ装置10にお
いて、略円板形状をなし中央窓部8aを有するプリント
基板8の上に、例えばトップクランプ12が取り付けら
れ、コンタクトプローブ1をその下面に両面テープ等で
取り付けたマウンティングベース13を、トップクラン
プ12にボルト等で固定する。そして略額縁形状のボト
ムクランプ15でコンタクトプローブ1の基端側の基部
1bを押さえつけることにより、基部1bは、ボトムク
ランプ15の弾性体16でプリント基板8の下面に押し
付けられて固定される。この状態で、コンタクトプロー
ブ1の先端側にある先端部1aは、図11で下方に向け
て傾斜状態に保持される。これによって、パターン配線
2の配線引出し部2bが窓部7を通してプリント基板8
の下面の基板側電極8bに押し付けられて接触状態に保
持されることになる。このような状態で、半導体ICチ
ップ18等の電子部品のパッドやバンプ等の端子18a
がコンタクトピン2aに押圧接触させられて電気的なテ
ストが行われることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
コンタクトプローブ1においては、コンタクトプローブ
1の基部1bがプリント基板8の下面に押し付けられて
固定される一方で、先端部1aは、マウンティングベー
ス13によって基部1bに対して傾斜状態に保持される
ため、パターン配線2がプリント基板8とマウンティン
グベース13との間の、図11中にRで示される箇所で
湾曲されるような構成となっている。ところが、グラウ
ンドをなすCu等の金属フィルム層6と、Ni等からな
るパターン配線2の伸び率が異なるため、パターン配線
2がフィルム4に被着した状態でフィルム4と共に湾曲
されると、パターン配線2に引張力等の無理な力が加わ
って、湾曲した箇所でパターン配線2にクラックが生
じ、導通不良を起こすという問題を有していた。また、
コンタクトプローブ1を位置調整してコンタクトピン2
aを被検査部材の端子の位置に合わせると、配線引き出
し部2bの位置がプリント基板8の下面の基板側電極8
bの位置とずれたりする。このとき、配線引出し部2b
をプリント基板8の下面の基板側電極8bに押し付けて
接触させる際、導通不良をなくすために、配線引出し部
2bを基板側電極8bに合わせるように手で一本一本配
線引出し部2bを湾曲させる等の処置を行わなければな
らないという欠点も有していた。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、柔軟性を有し、湾曲してもパターン配線に
クラックが入らないようにすることができ、プリント基
板の電極の位置に合わせてパターン配線の引き出し配線
部を湾曲させる必要のないコンタクトプローブ及びそれ
を用いたプローブ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
に、本発明は、以下の構成を採用した。すなわち、本発
明のコンタクトプローブは、樹脂フィルム層と金属フィ
ルム層とが積層されてなるフィルムの表面上に複数のパ
ターン配線が形成され、これらのパターン配線の各先端
が被検査部材の端子に接触させるコンタクトピンとされ
たコンタクトプローブであって、前記フィルムには、前
記パターン配線が形成された前記フィルムの部分が前記
パターン配線を横切る方向に除去され、湾曲自在な絶縁
性部材が充填されてなる湾曲部が設けられる構成とした
ものである。このような構成としたことにより、パター
ン配線を横切る方向に設けられた湾曲部を折り目とし
て、パターン配線に無理な力が加わらないようにコンタ
クトプローブを湾曲することができる。すなわち、湾曲
部においては、パターン配線と異なる伸び率を有する金
属フィルム層を有したフィルムがパターン配線と被着し
ておらず、代わりに湾曲自在な絶縁性部材が充填されて
いるため、フィルムの曲げに伴ってパターン配線に無理
な力が加わらない。こうして、コンタクトプローブが湾
曲部において柔軟性を有し、コンタクトプローブを湾曲
してもパターン配線にクラックが入らないようにするこ
とができる。また、湾曲部の位置でフィルムの先端側、
基端側を互いにずらすようにしてプリント基板の電極の
位置に合わせてパターン配線の引き出し配線部の位置を
調整することができる。したがって、プリント基板の電
極の位置に合わせてパターン配線の引き出し配線部を湾
曲させる必要がない。
【0007】また、本発明のコンタクトプローブでは、
前記絶縁性部材がシリコンゴムとされることが好まし
い。これにより、湾曲部が湾曲しやすくなり、パターン
配線に無理な力が加わらない。しかも、安価で入手しや
すくコストを下げることができる。
【0008】また、本発明のコンタクトプローブは、樹
脂フィルム層と金属フィルム層とが積層されてなるフィ
ルムの表面上に複数のパターン配線が形成され、これら
のパターン配線の各先端が被検査部材の端子に接触させ
るコンタクトピンとされるとともに、前記パターン配線
の前記コンタクトピンと反対の側が他の基板に電気的に
接続されたコンタクトプローブであって、前記フィルム
には、前記パターン配線が形成された前記金属フィルム
層の部分が前記パターン配線を横切る方向に除去されて
なる湾曲部が設けられる構成とした。このような構成と
したことにより、パターン配線を横切る方向に設けられ
た湾曲部を折り目として、パターン配線に無理な力が加
わらないようにコンタクトプローブを湾曲することがで
きる。すなわち、湾曲部においては、パターン配線と異
なる伸び率を有する金属フィルム層が除去され、樹脂フ
ィルム層のみ残されているため、フィルムの曲げに伴っ
てパターン配線に無理な力が加わらない。こうして、コ
ンタクトプローブが湾曲部において柔軟性を有し、コン
タクトプローブを湾曲してもパターン配線にクラックが
入らないようにすることができる。また、湾曲部の位置
でフィルムの先端側、基端側を互いにずらすようにして
プリント基板の電極の位置に合わせてパターン配線の引
き出し配線部の位置を調整することができる。したがっ
て、プリント基板の電極の位置に合わせてパターン配線
の引き出し配線部を湾曲させる必要がない。
【0009】また、本発明のコンタクトプローブは、前
記湾曲部は、複数設けられる構成とした。このような構
成としたことにより、コンタクトプローブの柔軟性をさ
らに増すことができる。とりわけ、引き出し配線部の位
置をプリント基板の電極の位置に合わせる際、複数の湾
曲部の位置でフィルムの先端側、基端側を互いにずらす
ことができるため、位置合わせを行い易くすることがで
きる。
【0010】また、本発明のプローブ装置は、前記コン
タクトプローブとして請求項1から請求項4のいずれか
に記載のコンタクトプローブを備え、前記メカニカルパ
ーツは、前記コンタクトプローブを前記湾曲部で湾曲さ
せて前記先端側を傾斜状態に保持するような構成とし
た。このような構成としたことにより、コンタクトプロ
ーブの湾曲部でコンタクトプローブが湾曲されて保持さ
れるため、パターン配線にクラックが入らないようにす
ることができる。また、湾曲部の位置でフィルムの先端
側、基端側を互いにずらすようにしてプリント基板の電
極の位置に合わせてパターン配線の引き出し配線部の位
置を調整することができる。したがって、プリント基板
の電極の位置に合わせてパターン配線の引き出し配線部
を湾曲させる必要がない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面により説明するが、上述の先行技術と同一の部分に
は同一の符号を用いてその説明を省略する。図1は、本
発明の実施の形態によるコンタクトプローブを示す平面
図、図2は、図1に示すコンタクトプローブのA−A線
断面図である。図1、図2に示すように、本発明の実施
の形態によるコンタクトプローブ20は、図8に示すコ
ンタクトプローブ1と略同一構成とされ、図1及び図2
に示すように、コンタクトプローブ1の先端部1aと基
部1bとの間に湾曲部21を有している。この湾曲部2
1は、パターン配線2が形成されたフィルム4の部分が
パターン配線2を横切る方向に除去され、湾曲自在な絶
縁性部材であるシリコンゴムSが充填されて設けられて
いる。図1中、湾曲部21の左右両端側には、金属フィ
ルム層6のみ除去されずに残された接続部6a,6aが
設けられており、先端部1aと基部1bのグラウンド面
がそれぞれ電気的に接続されるように構成されている。
【0012】次に、図1〜3を参照して、湾曲部21を
有するコンタクトプローブ20の製造方法について工程
順に説明する。
【0013】〔ベースメタル層形成工程〕まず、図3の
(a)に示すように、ステンレス製の支持金属板41の
上に、Cu(銅)メッキによりベースメタル層42を形
成する。このベースメタル層42は、支持金属板41の
上面に均一の厚さで形成する。
【0014】〔パターン形成工程〕次に、このベースメ
タル層42の上に、約16〜100μmの厚さのフォト
レジスト層43を形成した後、図3の(b)に示すよう
に、写真製版技術により、フォトレジスト層43に所定
のパターンのフォトマスク44を施して露光し、図3の
(c)に示すように、フォトレジスト層43を現像して
前記パターン配線2となる部分を除去して残存するフォ
トレジスト層43に開口部43aを形成する。なお、開
口部43aの幅は、例えば約50μmとする。また、本
実施形態においては、フォトレジスト層43をネガ型フ
ォトレジストによって形成しているが、ポジ型フォトレ
ジストを採用して所望の開口部43aを形成しても構わ
ない。また、フォトマスク44を用いた露光・現像工程
を経て開口部43aが形成されるものに限定されるわけ
ではない。例えば、メッキ処理される箇所に予め孔が形
成された(すなわち、予め、図3(c)の符号43で示
す状態に形成されている)フィルム等でもよい。
【0015】〔電界メッキ工程〕そして、図3(d)に
示すように、前記開口部43aに前記パターン配線2と
なるNiまたはNi合金層Nをメッキ処理により形成し
た後、図3(e)に示すように、フォトレジスト層43
を除去する。
【0016】〔フィルムの被着工程〕次に、図3(f)
に示すように、前記NiまたはNi合金層Nの上に、前
記フィルム4を接着剤により接着する。このフィルム4
は、ポリイミド等の樹脂フィルム層5にCu等の金属フ
ィルム層6が一体に設けられた二層テープである。この
フィルム被着工程の前までに、二層テープのうちの金属
フィルム層6に、写真製版技術を用いたエッチングを施
してグラウンド面を形成しておき、この際、湾曲部21
となる部分を除去し、接続部6a,6aも形成してお
く。このフィルム被着工程では、二層テープの樹脂フィ
ルム層5を接着層3を介して前記NiまたはNi合金層
Nに被着させる。このとき、図1に示すように、湾曲部
21となる部分を、コンタクトピン2aとなるNi合金
層Nと配線引出し部2bとなるNi合金層Nの間に、N
i合金層Nを横切る方向に延在させるようにして配して
接着を行う。そして、接着後に金属フィルム層6側から
レーザー光を照射し、金属フィルム層6をマスクとして
用いて湾曲部21となる部分の樹脂フィルム層5及び接
着層3を焼き飛ばしておく。このようにして形成された
湾曲部21となる部分は、パターン配線2に供されるN
i合金層Nが露出した状態となるので、絶縁性部材とし
てのシリコンゴムを充填しておく。
【0017】〔分離工程〕そして、図3(g)に示すよ
うに、フィルム4とパターン配線2とベースメタル層4
2とからなる部分を、支持金属板41から分離させた
後、Cuエッチングを経て、フィルム4にパターン配線
2のみを接着させた状態とする。以上の工程により、図
1及び図2に示すような、湾曲部21を有するコンタク
トプローブ20が作製される。
【0018】次に、本実施の形態によるプローブ装置に
ついて説明する。図4に示すように、本実施の形態によ
るプローブ装置30に組み込まれるコンタクトプローブ
20は、先端部1aがマウンティングベース13に保持
される一方、基部1bがボトムクランプ15によってプ
リント基板8に押し付けられ、先端部1aが基部1bに
対して図4中下方に向けて傾斜状態で保持されている。
先端部1aと基部1bとの間に設けられた湾曲部21
は、プリント基板8と、マウンティングベース13の間
に位置し、図5に拡大して示すように、この湾曲部21
においてコンタクトプローブ20が湾曲されている。さ
らに、マウンティングベース13によって位置決めされ
たコンタクトピン2aと、基板側電極8bに接続されて
位置決めされる配線引出し部2bとの間の位置のずれを
調整するため、先端部1aに対して基部1bが専らパタ
ーン配線2を横切る方向に適宜ずらされた状態でコンタ
クトプローブ20が保持されている。
【0019】本実施の形態によるコンタクトプローブ2
0、及びプローブ装置30では、パターン配線2を横切
る方向に設けられた湾曲部21を折り目として、パター
ン配線2に無理な力が加わらないようにコンタクトプロ
ーブ20を湾曲することができる。すなわち、湾曲部2
1においては、パターン配線2と異なる伸び率を有する
金属フィルム層6を有したフィルム4がパターン配線2
と被着しておらず、代わりに湾曲自在な絶縁性部材とし
てシリコンゴムSが充填されているため、フィルム4の
曲げに伴ってパターン配線2に無理な力が加わらない。
こうして、コンタクトプローブ20が湾曲部21におい
て柔軟性を有し、コンタクトプローブ20を湾曲しても
パターン配線2にクラックが入らないようにすることが
できる。また、湾曲部21の位置でフィルム4の先端部
1a、基部1bを互いにずらすようにして基板側電極8
bの位置に合わせてパターン配線2の引き出し配線部2
bの位置を調整することができる。したがって、基板側
電極8bの位置に合わせてパターン配線2の引き出し配
線部8bを湾曲させる必要がない。また、本実施形態の
程度でグラウンドとなるCu等の金属フィルム層6が一
部除去されても、距離が短いため高周波特性に大きな影
響が及ぼされることもない。
【0020】なお、上記の実施形態では、湾曲部21の
左右両端側に金属フィルム層6を残して接続部6a,6
aを設ける構成としたが、これらを全て除去してシリコ
ンゴムなどの湾曲自在な絶縁性部材を充填し、図6及び
図7に示すように、湾曲部21がコンタクトプローブ4
0を完全に横切るように形成されてもよい。そして、可
撓性を有する配線6b,6bによって必要な導通を確保
する構成とすることも可能である。これにより、コンタ
クトプローブ40の柔軟性をさらに高めることができ
る。
【0021】また、上記の実施形態では、湾曲部21が
形成されるフィルム4の部分を全て除去する構成とした
が、樹脂フィルム層5を残して金属フィルム層6のみを
除去するような構成としてもよい。これにより、Ni等
のパターン配線2に対して伸び率が異なる金属が除去さ
れ、湾曲させたときにパターン配線2に無理な力が加わ
らず、クラックを生じないようにすることができる。
【0022】また、複数の湾曲部を備える構成としても
よい。これにより、コンタクトプローブの柔軟性をさら
に高めることができる。とりわけ、先端部と基部との間
の横ずれに対するコンタクトプローブの柔軟性を高める
ことができる。
【0023】また、コンタクトプローブを湾曲させる際
にパターン配線に無理な力が加わらないようにする形状
であれば、湾曲部は、本実施形態における形状に限定さ
れない。すなわち、湾曲させる箇所において、パターン
配線を伸び率の異なる材質のものから離しておき、他の
材質によって無理に引き伸ばされたりすることのないよ
うにすればよい。この意味で、湾曲部は、パターン配線
が存在する箇所のみフィルムが除去されたスリット状、
あるいは列状の孔等であってもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以下に記載されるような効果
を奏する。請求項1に記載のコンタクトプローブによれ
ば、パターン配線が形成されたフィルムの部分が、パタ
ーン配線を横切る方向に除去され、湾曲自在な絶縁性部
材が充填されてなる湾曲部がフィルムに設けられてなる
構成としたことにより、湾曲してもパターン配線にクラ
ックが入らないようにすることができ、プリント基板の
電極の位置に合わせてパターン配線の引き出し配線部を
湾曲させる必要がなくなる。
【0025】また、請求項2に記載のコンタクトプロー
ブによれば、前記絶縁性部材がシリコンゴムとされてい
るので、湾曲部が湾曲しやすくなり、パターン配線に無
理な力が加わらない。しかも、安価で入手しやすくコス
トを下げることができる。
【0026】また、請求項3に記載のコンタクトプロー
ブによれば、パターン配線が形成された金属フィルム層
の部分が、パターン配線を横切る方向に除去されてなる
湾曲部がフィルムに設けられてなる構成としたことによ
り、湾曲してもパターン配線にクラックが入らないよう
にすることができ、プリント基板の電極の位置に合わせ
てパターン配線の引き出し配線部を湾曲させる必要がな
くなる。
【0027】また、請求項4に記載のコンタクトプロー
ブによれば、湾曲部は、複数設けられているので、コン
タクトプローブの柔軟性をさらに増すことができる。
【0028】また、請求項5に記載のプローブ装置によ
れば、コンタクトプローブとして請求項1から請求項4
のいずれかに記載のコンタクトプローブを備えていて、
メカニカルパーツは、コンタクトプローブを湾曲部で湾
曲させて先端側を傾斜状態に保持するように構成したこ
とにより、パターン配線にクラックが入らないようにす
ることができ、プリント基板の電極の位置に合わせてパ
ターン配線の引き出し配線部を湾曲させる必要がなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるコンタクトプローブ
の平面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】本発明の実施の形態によるコンタクトプローブ
の製造方法を工程順に示す要部断面図である。
【図4】本発明の実施の形態によるプローブ装置の要部
縦断面図である。
【図5】図4における部分Oをさらに拡大して示す断面
図である。
【図6】本発明の他の実施の形態によるコンタクトプロ
ーブの平面図である。
【図7】図6におけるA−A線断面図である。
【図8】先行技術によるコンタクトプローブの平面図で
ある。
【図9】図8におけるA−A線断面図である。
【図10】コンタクトプローブが装着されたプローブ装
置の分解斜視図である。
【図11】図10に示すプローブ装置の要部縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1a・・・先端部 1b・・・基部 2・・・パターン配線 2a・・・コンタクトピン 2b・・・配線引出し部 3・・・接着層 4・・・フィルム 5・・・樹脂フィルム層 6・・・金属フィルム層 8・・・プリント基板 9・・・メカニカルパーツ 20・・・コンタクトプローブ 21・・・湾曲部 30・・・プローブ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立川 宣芳 兵庫県三田市テクノパーク十二番地の六 三菱マテリアル株式会社三田工場内 (72)発明者 伊藤 賢一 兵庫県三田市テクノパーク十二番地の六 三菱マテリアル株式会社三田工場内 (72)発明者 松田 厚 兵庫県三田市テクノパーク十二番地の六 三菱マテリアル株式会社三田工場内 (72)発明者 山田 治 兵庫県三田市テクノパーク十二番地の六 三菱マテリアル株式会社三田工場内 Fターム(参考) 2G003 AA07 AG03 AG20 AH07 2G011 AA15 AA21 AB08 AC06 AC32 AE01 AE22 4M106 AA02 BA01 CA01 DD04 DD09 DD10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂フィルム層と金属フィルム層とが積
    層されてなるフィルムの表面上に複数のパターン配線が
    形成され、これらのパターン配線の各先端が被検査部材
    の端子に接触させるコンタクトピンとされたコンタクト
    プローブであって、 前記フィルムには、前記パターン配線が形成された前記
    フィルムの部分が、前記パターン配線を横切る方向に除
    去され、湾曲自在な絶縁性部材が充填されてなる湾曲部
    が設けられていることを特徴とするコンタクトプロー
    ブ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンタクトプローブに
    おいて、 前記絶縁性部材は、シリコンゴムとされていることを特
    徴とするコンタクトプローブ。
  3. 【請求項3】 樹脂フィルム層と金属フィルム層とが積
    層されてなるフィルムの表面上に複数のパターン配線が
    形成され、これらのパターン配線の各先端が被検査部材
    の端子に接触させるコンタクトピンとされたコンタクト
    プローブであって、 前記フィルムには、前記パターン配線が形成された前記
    金属フィルム層の部分が、前記パターン配線を横切る方
    向に除去されてなる湾曲部が設けられていることを特徴
    とするコンタクトプローブ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のコンタクトプローブにおいて、 前記湾曲部は、複数設けられていることを特徴とするコ
    ンタクトプローブ。
  5. 【請求項5】 先端に設けられたコンタクトピンを被検
    査部材の端子に接触させるコンタクトプローブと、前記
    コンタクトプローブの基端側に対して先端側を傾斜状態
    で保持するメカニカルパーツとを備えたプローブ装置に
    おいて、 前記コンタクトプローブとして請求項1から請求項4の
    いずれかに記載のコンタクトプローブを用い、前記メカ
    ニカルパーツは、前記コンタクトプローブを前記湾曲部
    で湾曲させて前記先端側を傾斜状態に保持するように構
    成されていることを特徴とするプローブ装置。
JP2001055543A 2001-02-28 2001-02-28 コンタクトプローブ及びプローブ装置 Pending JP2002257896A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001055543A JP2002257896A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 コンタクトプローブ及びプローブ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001055543A JP2002257896A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 コンタクトプローブ及びプローブ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002257896A true JP2002257896A (ja) 2002-09-11

Family

ID=18915717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001055543A Pending JP2002257896A (ja) 2001-02-28 2001-02-28 コンタクトプローブ及びプローブ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002257896A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100356184C (zh) * 2005-02-03 2007-12-19 芽庄科技股份有限公司 实装板的测试设备
US11415560B2 (en) * 2019-09-19 2022-08-16 Shinko Electric Industries Co., Ltd. Backing member and ultrasonic probe

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100356184C (zh) * 2005-02-03 2007-12-19 芽庄科技股份有限公司 实装板的测试设备
US11415560B2 (en) * 2019-09-19 2022-08-16 Shinko Electric Industries Co., Ltd. Backing member and ultrasonic probe

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004333332A (ja) プローブユニット及びその製造方法
JP2009079911A (ja) 検査用治具とその製造方法
JPH10206464A (ja) プローブ装置
JP2000114434A (ja) 半導体チップ若しくは半導体装置の実装基板への実装構造
JP2002257896A (ja) コンタクトプローブ及びプローブ装置
JP5058032B2 (ja) コンタクトプローブの製造方法
JP3822724B2 (ja) コンタクトプローブの製造方法
JP4077665B2 (ja) コンタクトプローブの製造方法
JP2003057266A (ja) コンタクトプローブ及びその製造方法
JP3881543B2 (ja) コンタクトプローブ及びその製造方法
JPH11326376A (ja) レジストを用いた型及びその製造方法、コンタクトプローブ及びその製造方法
JP3936600B2 (ja) コンタクトプローブ及びその製造方法
JP2005227261A (ja) 検査用治具およびその製造方法、電気光学装置の製造方法、半導体装置の製造方法
JP4520689B2 (ja) コンタクトプローブ、プローブ装置及びコンタクトプローブの製造方法
JP3902438B2 (ja) コンタクトプローブ及びその製造方法
JP2010107319A (ja) コンタクトプローブの製造方法
JP2002082129A (ja) コンタクトプローブ及びプローブ装置
JP2004085241A (ja) コンタクトプローブ、プローブ装置及びコンタクトプローブの製造方法
JPH10221371A (ja) コンタクトプローブおよびその製造方法と前記コンタクトプローブを備えたプローブ装置
JPH10339740A (ja) プローブ装置
JPH10239353A (ja) コンタクトプローブおよびそれを備えたプローブ装置並びにコンタクトプローブの製造方法
JP5203136B2 (ja) コンタクトプローブの製造方法
JPH11326372A (ja) コンタクトプローブおよびプローブ装置
JP4401627B2 (ja) コンタクトプローブの製造方法
JP2009122123A (ja) コンタクトプローブ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040223

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040223