JP2003057266A - コンタクトプローブ及びその製造方法 - Google Patents

コンタクトプローブ及びその製造方法

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JP2003057266A
JP2003057266A JP2001249360A JP2001249360A JP2003057266A JP 2003057266 A JP2003057266 A JP 2003057266A JP 2001249360 A JP2001249360 A JP 2001249360A JP 2001249360 A JP2001249360 A JP 2001249360A JP 2003057266 A JP2003057266 A JP 2003057266A
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Takeshi Aso
健 阿曽
Tatsuo Sugiyama
達雄 杉山
Takafumi Iwamoto
尚文 岩元
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトプローブとその製造方法におい
て、固定時の応力が発生してもピン位置が変化し難く、
さらに配線の導体損を低減すること。 【解決手段】 複数のパターン配線12がフィルム11
の表面上に形成されこれらのパターン配線の各先端部が
フィルムの先端部に配されてコンタクトピン12aとさ
れるコンタクトプローブ10であって、前記パターン配
線は、少なくとも中間部分が前記コンタクトピンとなる
先端部の金属材料より柔軟性の高い金属材料で形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プローブピンやソ
ケットピン等として用いられ、プローブカードやテスト
用ソケット等に組み込まれて半導体ICチップや液晶デ
バイス等の各端子に接触して電気的なテストを行うコン
タクトプローブとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICチップやLSIチップ等の
半導体チップ又はLCD(液晶表示体)の各端子に接触
させて電気的なテストを行うために、コンタクトピンが
用いられている。近年、ICチップ等の高集積化および
微細化に伴って電極であるコンタクトパッドが狭ピッチ
化されるとともに、コンタクトピンの多ピン狭ピッチ化
が要望されている。しかしながら、コンタクトピンとし
て用いられていたタングステン針のコンタクトプローブ
では、タングステン針の径の限界から多ピン狭ピッチへ
の対応が困難になっていた。
【0003】これに対して、例えば、特公平7−820
27号公報に、複数のパターン配線が樹脂フィルム上に
形成されこれらのパターン配線の各先端が樹脂フィルム
から突出状態に配されてコンタクトピンとされるコンタ
クトプローブの技術が提案されている。この技術例で
は、複数のパターン配線の先端部をコンタクトピンとす
ることによって、多ピン狭ピッチ化を図るとともに、複
雑な多数の部品を不要とするものである。
【0004】このコンタクトプローブ1は、図6に示す
ように、フィルム2の片面にNi(ニッケル)またはN
i合金で形成されるパターン配線3を張り付けた構造と
なっており、フィルム2の端部からパターン配線3の先
端部が突出してコンタクトピン3aとされている。な
お、フィルム2は、ポリイミド樹脂フィルム層2a上に
Cu(銅)、Ni等の金属フィルム層2bがグラウンド
として積層されて構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンタクトプロ
ーブの技術では、以下のような課題が残っている。すな
わち、上記従来のコンタクトプローブでは、信号配線と
なるパターン配線をNiメッキにより形成するため、高
いコンタクト性が得られるものの柔軟性を欠き、コンタ
クトプローブの任意の複数個所を機械部品等で固定した
場合に、高温テスト等の温度変化による機械部品等の固
定部品の歪みにより、プローブ部に応力が発生してプロ
ーブのピン位置の変化を引き起こす原因となる。また、
Niの導電率がAu(金)やCu等に比べて低いことか
ら、これら金属材料に比べ導体損が大きく、使用周波数
が制限されたり、回路抵抗が大きくなる等の不利な点が
あった。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、固定時の応力が発生してもピン位置が変化し難
く、さらに配線の導体損を低減することができるコンタ
クトプローブ及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明
のコンタクトプローブは、複数のパターン配線がフィル
ムの表面上に形成されこれらのパターン配線の各先端部
がフィルムの先端部に配されてコンタクトピンとされる
コンタクトプローブであって、前記パターン配線は、少
なくとも中間部分が前記コンタクトピンとなる先端部の
金属材料より柔軟性の高い金属材料で形成されているこ
とを特徴とする。
【0008】また、本発明のコンタクトプローブの製造
方法では、複数のパターン配線をフィルムの表面上に形
成しこれらのパターン配線の各先端部をフィルムの先端
部に配してコンタクトピンとするコンタクトプローブの
製造方法であって、基板層の上に前記コンタクトピンの
材質に被着又は結合する材質の第1の金属層を形成する
第1の金属層形成工程と、前記第1の金属層の上にマス
クを施してマスクされていない部分に前記パターン配線
及び前記コンタクトピンに供される第2の金属層をメッ
キ処理により形成するメッキ処理工程と、前記マスクを
取り除いた前記第2の金属層の上に少なくとも前記コン
タクトピンに供される部分を除いてカバーする前記フィ
ルムを被着するフィルム被着工程と、前記フィルムと第
2の金属層とからなる部分及び前記基板層と第1の金属
層とからなる部分を分離する分離工程とを有し、前記メ
ッキ処理工程は、前記コンタクトピンとなる先端部を形
成するピン側メッキ工程と、前記パターン配線に供され
る第2の金属層のうち少なくとも中間部分を形成するパ
ターン側メッキ工程とを備え、前記パターン側メッキ工
程は、前記コンタクトピンとなる先端部の金属材料より
柔軟性の高い金属材料で前記中間部分を形成することを
特徴とする
【0009】これらのコンタクトプローブ及びコンタク
トプローブの製造方法では、パターン配線の少なくとも
中間部分がコンタクトピンとなる先端部の金属材料より
柔軟性の高い金属材料で形成されるので、機械部品等に
固定した場合に、固定部品が温度変化で歪んでも応力を
緩和することができ、ピン位置の変化を抑制することが
できる。また、このコンタクトプローブの製造方法で
は、パターン配線のコンタクトピンと中間部分とを別々
のパターニングによるメッキ処理で作製するので、これ
らを高精度にかつ別々の所望の金属材料で作製すること
ができる。
【0010】本発明のコンタクトプローブは、前記パタ
ーン配線が、少なくとも中間部分が前記コンタクトピン
となる先端部の金属材料より導電率の高い金属材料で形
成されていることが好ましい。また、本発明のコンタク
トプローブの製造方法では、前記パターン側メッキ工程
において、前記コンタクトピンとなる先端部の金属材料
より導電率の高い金属材料で前記中間部分を形成するこ
とが好ましい。
【0011】すなわち、これらのコンタクトプローブ及
びコンタクトプローブの製造方法では、パターン配線の
少なくとも中間部分がコンタクトピンとなる先端部の金
属材料より導電率の高い金属材料で形成されるので、コ
ンタクトピンとなる先端部の金属材料のみでパターン配
線全体を形成した場合に比べて導体損が少なくなり、使
用周波数の範囲が広がると共に、回路抵抗を低減するこ
とができる。
【0012】また、本発明のコンタクトプローブは、前
記コンタクトピンとなる先端部の金属材料は、Ni又は
Ni合金であり、前記中間部分の金属材料は、Cuであ
る技術が採用される。また、本発明のコンタクトプロー
ブの製造方法は、前記コンタクトピンとなる先端部の金
属材料を、Ni又はNi合金とし、前記中間部分を形成
する金属材料を、Cuとする技術が採用される。
【0013】すなわち、これらのコンタクトプローブ及
びコンタクトプローブの製造方法では、コンタクトピン
となる先端部の金属材料がNi又はNi合金となり、中
間部分を形成する金属材料がCuとなるので、コンタク
トピンによる高いコンタクト性とパターン配線の高柔軟
性及び低導体損を容易に得ることができる。
【0014】また、本発明のコンタクトプローブは、前
記パターン配線の表面に、前記コンタクトピンの先端か
ら全長にわたって連続したAu層が形成されていること
が好ましい。すなわち、このコンタクトピンでは、パタ
ーン配線の表面に、コンタクトピンの先端から全長にわ
たって連続したAu層が形成されているので、高周波領
域において表面に電気信号が伝わり易くなる表皮効果に
より、導電率の高いAu層に信号が集中し、さらに導体
損を低減することができる。
【0015】また、本発明のコンタクトプローブの製造
方法は、前記メッキ処理工程が、前記パターン配線に供
される部分のうち前記Cu上にNi又はNi合金の下地
層を形成する工程と、該工程後に、前記パターン配線に
供される部分の表面に前記コンタクトピンの先端に供さ
れる部分から全長にわたって連続するAu層を形成する
金メッキ工程とを備えていることが好ましい。すなわ
ち、Cu上に直接Auをメッキすることは困難である
が、このコンタクトプローブの製造方法では、Cu上に
Ni又はNi合金の下地層を形成した後に、パターン配
線の全長にわたって連続するAu層を形成するので、表
皮効果により導体損を低減可能なAu層を、Cu上にN
i又はNi合金層を介して容易に表面に形成することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンタクトプ
ローブとその製造方法の一実施形態を、図1から図4を
参照しながら説明する。これらの図にあって、符号10
はコンタクトプローブ、11はフィルム、12はパター
ン配線を示している。
【0017】本実施形態のコンタクトプローブ10は、
IC用プローブとして所定形状に切り出したもので、図
1および図2に示すように、フィルム11の片面に接着
剤19を介して金属で形成された複数のパターン配線1
2を有する構造となっており、フィルム11の先端側か
らはパターン配線12の先端部が突出してコンタクトピ
ンとされている。
【0018】フィルム11は、ポリイミド樹脂フィルム
層11a上にCu(銅)、Ni等の金属フィルム層11
bがグラウンドとして積層されて構成されているが、樹
脂フィルム層11aだけで構成されていてもよい。パタ
ーン配線12は、先端側がコンタクトピンとなる先端部
12aと、先端部12aの基端からフィルム11の基端
までの本体部12bとから構成されている。なお、先端
部12aは、基端側の一部がフィルム11の先端部分に
重なって設けられている。
【0019】上記先端部12aは、Ni又はNi合金の
Ni本体層13aと、該Ni本体層13aの表面(フィ
ルム11側)に積層された表面層(Au層)13bと構
成される。また、上記本体部12bは、Ni又はNi合
金からなる保護層14aと、該保護層14a上に積層さ
れたCuからなるCu本体層14bと、該Cu本体層1
4b上に積層されたNi又はNi合金からなる下地層
(Ni又はNi合金層)14cと、該下地層14c上に
積層された表面層13bとから構成される。なお、表面
層13bは、コンタクトピンの先端からパターン配線1
2の全長にわたって連続して形成されている。
【0020】本実施形態では、パターン配線12の本体
部12bを主に構成するCu本体層14bがコンタクト
ピンとなる先端部12aの金属材料、すなわちNi又は
Ni合金より柔軟性が高く、かつ導電率の高い金属材料
のCuで形成されているので、硬いNi又はNi合金の
先端部12aにより高いコンタクト性を有すると共に、
機械部品等に固定した場合に、固定部品が温度変化で歪
んでもフレキシビリティの高い本体部12bで応力を緩
和することができ、ピンの位置ずれを防止することがで
きる。また、Ni又はNi合金のみでパターン配線全体
を形成した場合に比べて導体損が少なくなり、使用周波
数の範囲が広がり、回路抵抗を低減することができる。
【0021】また、パターン配線12の表面に、コンタ
クトピンの先端から全長にわたって連続したAuの表面
層13bが形成されているので、高周波領域において表
面に電気信号が伝わり易くなる表皮効果により、導電率
の高いAuの表面層13bに信号が集中し、さらに導体
損を低減することができる。
【0022】次に、本実施形態のコンタクトプローブ1
0の製造方法について、図2から図4を参照しながら工
程順に説明する。
【0023】〔ベースメタル層形成工程(第1の金属層
形成工程)〕まず、図2の(a)に示すように、ステン
レス製の支持金属板16の上に、Cu(銅)メッキによ
りベースメタル層(第1の金属層)17を形成する。
【0024】〔先端部パターン形成工程〕このベースメ
タル層17の上にフォトレジスト層18Aを形成した
後、図2の(b)に示すように、写真製版技術により、
フォトレジスト層18Aに、図3の(a)に示すよう
に、先端部12a形成のための所定のパターンのフォト
マスクM1を施して露光し、図2の(c)に示すよう
に、フォトレジスト層18Aを現像してパターン配線1
2の先端部12aとなる部分を除去して残存するフォト
レジスト層(マスク)18Aに開口部18aを形成す
る。
【0025】〔先端部メッキ処理工程〕(ピン側メッキ
工程) そして、図2の(d)に示すように、開口部18aに先
端部12aとなるNi又はNi合金のNi本体層13a
(第2の金属層)及びAuの表面層13b(第2の金属
層)をこの順に電解メッキ処理により形成する。上記メ
ッキ処理の後、図2の(e)に示すように、フォトレジ
スト層18Aを除去する。
【0026】〔本体部パターン形成工程〕(パターン側
メッキ工程) 次に、ベースメタル層17の上に、図4の(a)に示す
ように、フォトレジスト層18Bを形成した後、図4の
(b)に示すように、写真製版技術により、フォトレジ
スト層18Bに、図3の(b)に示すように、本体部1
2b形成のための所定のパターンのフォトマスクM2を
施して露光し、図4の(c)に示すように、フォトレジ
スト層18Bを現像してパターン配線12の本体部12
bとなる部分を除去して残存するフォトレジスト層(マ
スク)18Bに開口部18bを形成する。
【0027】なお、フォトレジスト層18Bにより先端
部12aとなる部分はマスクされるが、本体部12bと
先端部12aとの接続を確実にするために、既に形成さ
れた先端部12aの基端に開口部18bの先端側を多少
オーバーラップさせても構わない。
【0028】〔本体部メッキ処理工程〕そして、図4の
(d)に示すように、開口部18bに本体部12bを構
成する各層(第2の金属層)、すなわち、Ni又はNi
合金からなる保護層14aと、CuからなるCu本体層
14bと、Ni又はNi合金からなる下地層14cと、
Auからなる表面層13bとをこの順に電解メッキ処理
により形成する。
【0029】なお、Cu本体層14b上に、Ni又はN
i合金からなる下地層14cを介してAuの表面層13
bをメッキしているのは、AuがCu上に直接メッキ処
理し難いためである。このため、Ni又はNi合金の下
地層14cをバッファとすることにより、Cu本体層1
4b上の表面にAuの表面層13bを形成することがで
きる。上記メッキ処理の後、図4の(e)に示すよう
に、フォトレジスト層18Bを除去する。
【0030】なお、本実施形態においては、フォトレジ
スト層18A、18Bをネガ型フォトレジストによって
形成しているが、ポジ型フォトレジストを採用して所望
の開口部18a、18bを形成しても構わない。また、
本実施形態においては、フォトレジスト層18A、18
Bが、本願請求項にいう「マスク」に相当する。但し、
本願請求項の「マスク」とは、本実施形態のフォトレジ
スト層18A、18Bのように、フォトマスクM1、M
2を用いた露光・現像工程を経て開口部18a、18b
が形成されるものに限定されるわけではない。例えば、
メッキ処理される箇所に予め孔が形成された(すなわ
ち、予め、図2の(c)の符号18Aで示す状態に形成
されている)フィルム等でもよい。本願発明において、
このようなフィルム等を「マスク」として用いる場合に
は、本実施形態におけるパターン形成工程は不要であ
る。
【0031】〔フィルム被着工程〕次に、図2の(f)
及び図4の(f)に示すように、先端部12a及び本体
部12bの上であって、フィルム11から突出させるパ
ターン配線12の先端部分以外に、フィルム11を接着
剤19により接着する。
【0032】フィルム11は、ポリイミド樹脂フィルム
層11aに金属フィルム層(銅箔)11bが一体に設け
られた二層テープである。このフィルム被着工程の前ま
でに、二層テープのうちの金属フィルム層11bに、写
真製版技術を用いた銅エッチングを施して、グラウンド
面を形成しておき、このフィルム被着工程では、二層テ
ープのうちのポリイミド樹脂フィルム層11aを接着剤
19を介してNi合金層Nに被着させる。なお、金属フ
ィルム層11bは、銅箔に加えて、Ni、Ni合金等で
もよい。
【0033】〔分離工程〕そして、図2の(g)及び図
4の(g)に示すように、フィルム11とパターン配線
12とベースメタル層17とからなる部分を、支持金属
板16から分離させた後、Cuエッチを経て、図2の
(h)及び図4の(h)に示すように、フィルム11に
パターン配線12のみを接着させた状態とする。なお、
Cuエッチングの際、本体部12bのCu本体層14b
は、Ni又はNi合金からなる保護層14aによりカバ
ーされているため、エッチングされない。
【0034】このように本実施形態では、パターン配線
12の先端部12aと本体部12bとを別々のパターニ
ングによるメッキ処理で作製するので、これらを高精度
にかつ別々の所望の金属材料、すなわち先端部12aは
Ni又はNi合金を主体にし、本体部12bはCuを主
体にして作製することができる。
【0035】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば、上記実施形態では、本体部12bにCuからなる
Cu本体層14bを用いたが、パターン配線の少なくと
も中間部分がコンタクトピンよりも柔軟性の高い金属材
料で形成されていれば、応力緩和の効果を得ることがで
きる。
【0036】なお、本明細書中において、パターン配線
の上記「中間部分」とは、先端のコンタクトピンより後
端側であって、機械部品等により固定された個所から先
端側のいずれかの部分を意味する。例えば、図5に示す
ように、マウンティングベース30とトップクランプ4
0とボトムクランプ50とからなるメカニカルパーツに
組み込む場合、プリント基板20上にトップクランプ4
0を取付け、次に本発明のコンタクトプローブ12を取
り付けたマウンティングベース30をトップクランプ4
0にボルト穴にボルト41を螺合させて取り付ける。こ
のとき、コンタクトプローブ12の後端側はボトムクラ
ンプ50で固定され、パターン配線12の上記「中間部
分」としてCu本体層14bで主に構成される本体部1
2bは、ボトムクランプ50とマウンティングベース3
0との間に配される。なお、符号51は、プリント基板
20の電極21にコンタクトプローブ10の接触端子を
押しつけるための弾性体である。
【0037】また、コンタクトピンとなる先端部の金属
材料として、Ni又はNi合金を採用したが、他にPd
(パラジウム)、Pt(白金)、Rh(ロジウム)等を
用いても構わない。また、Auの表面層13bを、先端
部12aと本体部12bとで別々のメッキ処理により形
成したが、先端部と本体部とのメッキ処理終了後に改め
てマスク処理を行って、先端部及び本体部の表面に同時
にAuの表面層をメッキ処理により形成しても構わな
い。なお、Auの表面層を形成しない場合は、Ni又は
Ni合金の下地層の形成は不要である。
【0038】また、上記各実施形態においては、IC用
コンタクトプローブの製造方法に適用したが、他のもの
に採用しても構わない。例えば、ICチップを内側に保
持して保護し、ICチップのバーンインテスト用装置等
に搭載されるICチップテスト用ソケットに用いるコン
タクトプローブやLCDのテスト用プローブ装置用のコ
ンタクトプローブに適用してもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明のコンタクトプローブ及びコンタクト
プローブの製造方法によれば、パターン配線の少なくと
も中間部分がコンタクトピンとなる先端部の金属材料よ
り柔軟性の高い金属材料で形成されるので、固定時の応
力を緩和して、ピン位置の変化を抑制することができ、
高精度な位置決めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコンタクトプローブ及びその製
造方法の一実施形態を示すコンタクトプローブの要部断
面図である。
【図2】 本発明に係るコンタクトプローブ及びその製
造方法の一実施形態における製造工程を示すパターン配
線に直交した方向の先端部の断面図である。
【図3】 本発明に係るコンタクトプローブ及びその製
造方法の一実施形態における先端部パターン形成工程及
び本体部パターン形成工程のフォトレジスト層の開口部
を示す要部平面図である。
【図4】 本発明に係るコンタクトプローブ及びその製
造方法の一実施形態における製造工程を示すパターン配
線に直交した方向の本体部の断面図である。
【図5】 本発明に係るコンタクトプローブ及びその製
造方法の一実施形態におけるコンタクトプローブをメカ
ニカルパーツに組み込んだ状態を示す断面図である。
【図6】 本発明に係る従来例におけるコンタクトプロ
ーブを示す要部斜視図である。
【符号の説明】
10 コンタクトプローブ 11 フィルム 11a ポリイミド樹脂フィルム層 11b 金属フィルム層 12 パターン配線 12a パターン配線の先端部(コンタクトピン) 12b パターン配線の本体部 13a Ni本体層(第2の金属層) 13b 表面層(Au層) 14a 保護層 14b Cu本体層 14c 下地層 17 ベースメタル層(第1の金属層) 18A、18B フォトレジスト層(マスク)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩元 尚文 兵庫県三田市テクノパーク十二番地の六 三菱マテリアル株式会社三田工場内 Fターム(参考) 2G003 AA07 AB01 AG01 AG03 AG12 AG20 2G011 AA17 AA21 AB06 AB08 AB09 AC06 AC14 AC32 AE01 AE22 AF02 2H088 FA11 FA18 FA30 MA20 4M106 AA02 BA01 CA70 DD04 DD06 DD09 DD10 DD13 DD15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパターン配線がフィルムの表面上
    に形成されこれらのパターン配線の各先端部がフィルム
    の先端部に配されてコンタクトピンとされるコンタクト
    プローブであって、 前記パターン配線は、少なくとも中間部分が前記コンタ
    クトピンとなる先端部の金属材料より柔軟性の高い金属
    材料で形成されていることを特徴とするコンタクトプロ
    ーブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンタクトプローブにお
    いて、 前記パターン配線は、少なくとも中間部分が前記コンタ
    クトピンとなる先端部の金属材料より導電率の高い金属
    材料で形成されていることを特徴とするコンタクトプロ
    ーブ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のコンタクトプローブに
    おいて、 前記コンタクトピンとなる先端部の金属材料は、Ni又
    はNi合金であり、 前記中間部分の金属材料は、Cuであることを特徴とす
    るコンタクトプローブ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のコン
    タクトプローブにおいて、 前記パターン配線の表面に、前記コンタクトピンの先端
    から全長にわたって連続したAu層が形成されているこ
    とを特徴とするコンタクトプローブ。
  5. 【請求項5】 複数のパターン配線をフィルムの表面上
    に形成しこれらのパターン配線の各先端部をフィルムの
    先端部に配してコンタクトピンとするコンタクトプロー
    ブの製造方法であって、 基板層の上に前記コンタクトピンの材質に被着又は結合
    する材質の第1の金属層を形成する第1の金属層形成工
    程と、 前記第1の金属層の上にマスクを施してマスクされてい
    ない部分に前記パターン配線及び前記コンタクトピンに
    供される第2の金属層をメッキ処理により形成するメッ
    キ処理工程と、 前記マスクを取り除いた前記第2の金属層の上に少なく
    とも前記コンタクトピンに供される部分を除いてカバー
    する前記フィルムを被着するフィルム被着工程と、 前記フィルムと第2の金属層とからなる部分及び前記基
    板層と第1の金属層とからなる部分を分離する分離工程
    とを有し、 前記メッキ処理工程は、前記コンタクトピンとなる先端
    部を形成するピン側メッキ工程と、前記パターン配線に
    供される第2の金属層のうち少なくとも中間部分を形成
    するパターン側メッキ工程とを備え、 前記パターン側メッキ工程は、前記コンタクトピンとな
    る先端部の金属材料より柔軟性の高い金属材料で前記中
    間部分を形成することを特徴とするコンタクトプローブ
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のコンタクトプローブの
    製造方法において、 前記パターン側メッキ工程は、前記コンタクトピンとな
    る先端部の金属材料より導電率の高い金属材料で前記中
    間部分を形成することを特徴とするコンタクトプローブ
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のコンタクトプローブの
    製造方法において、 前記コンタクトピンとなる先端部の金属材料を、Ni又
    はNi合金とし、 前記中間部分を形成する金属材料を、Cuとすることを
    特徴とするコンタクトプローブの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のコンタクトプローブの
    製造方法において、 前記メッキ処理工程は、前記パターン配線に供される部
    分のうち前記Cu上にNi又はNi合金の下地層を形成
    する工程と、 該工程後に、前記パターン配線に供される部分の表面に
    前記コンタクトピンの先端に供される部分から全長にわ
    たって連続するAu層を形成する金メッキ工程とを備え
    ていることを特徴とするコンタクトプローブの製造方
    法。
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