JP2003084011A - コンタクトプローブ及びその製造方法 - Google Patents

コンタクトプローブ及びその製造方法

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JP2003084011A
JP2003084011A JP2001276641A JP2001276641A JP2003084011A JP 2003084011 A JP2003084011 A JP 2003084011A JP 2001276641 A JP2001276641 A JP 2001276641A JP 2001276641 A JP2001276641 A JP 2001276641A JP 2003084011 A JP2003084011 A JP 2003084011A
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parallel
contact probe
parallel pattern
metal layer
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Application number
JP2001276641A
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English (en)
Inventor
Takafumi Iwamoto
尚文 岩元
Tatsuo Sugiyama
達雄 杉山
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトプローブについて、汎用性を持た
せ、製作工程や日数,労力を低減させ、コストダウンを
図る。 【解決手段】 コンタクトピン21は平行パターン配線
部22〜24と非平行パターン配線部25〜27とが先
端方向に沿い交互に配置して形成される。平行パターン
配線部22〜24の各々はパターン配線が互いに所定の
ピッチを隔てて平行に、しかも前部方向に延在するよう
形成される。非平行パターン配線部25〜27は平行パ
ターン配線部22〜24の後端部からフィルム4の基端
部方向に向けて互いに間隔が広くなるよう離間して延在
する。各平行パターン配線部22〜24と各非平行パタ
ーン配線部25〜27とは平行パターン配線部22〜2
4における各パターン配線が延在する方向と直交方向の
区画線28によって仕切られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイス等
の被検査物である微細な端子にコンタクトピンを接触さ
せて回路試験等の電気的なテストを行うためのコンタク
トプローブと、そのコンタクトプローブの製造方法とに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICチップやLSIチップ等の
半導体チップ、またはLCD(液晶表示体)等の電子部
品の電気的なテストを行うために、コンタクトピンが備
えられたコンタクトプローブが用いられている。この種
の先行技術として、例えば図4及び図5に示すものが知
られている。これらの図に示すコンタクトプローブ1に
おいて、Ni基合金等からなる複数本のパターン配線2
の上に接着層3を介してフィルム4が被着されている。
フィルム4は、例えばポリイミド樹脂等からなる樹脂フ
ィルム層5と、例えばグラウンドをなすCu等の金属フ
ィルム層6とが積層されて構成されている。パターン配
線2の先端部には狭ピッチで略平行に配列されて、金属
フィルム層6及び樹脂フィルム層5の先端から突出して
コンタクトピン2aが設けられている。
【0003】フィルム4は、図4に示すように、平面視
で略ホームベース形状とされ、漸次幅が狭くなる狭幅部
の先端からコンタクトピン2aが突出する先端部1a
と、先端部1aの反対側端部の最大幅で形成される基部
1bとを有している。基部1bには、パターン配線2に
交差する方向に延びる略長方形状の窓部7が形成されい
る。この窓部7でパターン配線2の各配線引出し部2b
が後述のプリント基板の電極と接続される。
【0004】このようなコンタクトプローブ1は、図6
及び図7に示すように、マウンティングベース,トップ
クランク,ボトムクランプ等からなるメカニカルパーツ
9に組み込まれてプローブ装置10が構成され、そのコ
ンタクトピン2aがICチップ,LSIチップ等のよう
な半導体チップやLCD(液晶表示体)等の電子部品の
微細な端子としてのパッドやバンプ等に接触することと
なる。
【0005】即ち、図6及び図7に示すプローブ装置1
0において、略円板形状をなすと共に中央窓部8aを有
するプリント基板8の上に、例えばトップクランプ12
が取り付けられ、またコンタクトプローブ1をその下面
に両面テープ等で取り付けたマウンティングベース13
を、トップクランプ12にボルト等で固定する。そし
て、略額縁形状のボトムクランプ15でコンタクトプロ
ーブ1の基部1bを押さえ付ける。その際、プリント基
板8とコンタクトプローブ1の基部1bが位置決めピン
によって相互の位置決めがなされる。
【0006】これにより、コンタクトプローブ1の先端
部1aがマウンティングベース13の下面で斜め下方に
向くように傾斜して保持され、コンタクトプローブ1の
基部1bにおいてパターン配線2の引出し配線部2b
が、ボトムクランプ15の弾性体16で窓部7を通して
プリント基板8の下面の基板電極8bに押し付けられる
ことにより、パターン配線2と基板電極8bとが接触状
態に保持され、これにより電気的なテストが行われるこ
ととなる。
【0007】そして、例えば被検査物であるICチップ
18のパッドやバンプ等の端子18aに、図7に示すよ
うにコンタクトピン2aをコンタクトさせる際、端子1
8aを水平に配置すると共に、端子18aに対してコン
タクトピン2aをある程度の傾斜角度に設定するように
なっている。
【0008】そこで、コンタクトピン2aの先端部を端
子18aの表面に接触させて押圧した状態で、コンタク
トピン2aと端子18aとの何れか一方を他方に対し相
対的に移動させるオーバードライブをかけたりして両者
の接触性をより高め、電気的テストを実行することとな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記に示す
コンタクトプローブ1においては、コンタクトピン2a
をICチップ18の端子18aにコンタクトさせること
によって電気的テスト等を行うが、テストすべき被検査
物が変わると、それに応じてコンタクトプローブ1も変
えなければならなかった。
【0010】つまり、被検査物が変わると、それに伴い
各端子18a間のピッチが変わるので、その都度、コン
タクトプローブ1を新たに製作しなければならなかっ
た。しかも、各端子18a間のピッチのみならず、端子
18aの本数も変わる場合もあった。従って、ICチッ
プのみならず、LSI等のように電子部品の種類,型番
が違うと、それに対応するコンタクトプローブ1を製作
しなければならないので、それだけ製作工数や日数,労
力がかさんでしまい、またコスト高を招く問題があっ
た。
【0011】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、その目的は、被検査物に対する汎用性を
持たせることにより、製作工数や日数,労力を大幅に低
減することができると共に、コストダウンを図ることが
できるコンタクトプローブ及びコンタクトプローブの製
造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は以下の手段を提案している。請求項1に
係る発明は、フィルムの表面上にその基端部から先端部
方向に向けて複数のパターン配線が形成されたコンタク
トプローブにおいて、パターン配線は、各パターン配線
が互いに平行して前記方向に延在するように形成された
平行パターン配線部と、各パターン配線が平行パターン
配線の後端部から前記基端部方向へ向けて互いに離間し
て延在する非平行パターン配線部とを備え、平行パター
ン配線部と非平行パターン配線部とからなる組が、平行
パターン配線部と非平行パターン配線部とを前記方向に
交互に配置されて二組以上有してなることを特徴とす
る。
【0013】この発明に係るコンタクトプローブによれ
ば、平行パターン配線部と非平行パターン配線部とから
なる組が、平行パターン配線部と非平行パターン配線部
とを交互に配置されて二組以上有するので、先端側の組
の平行パターン配線部におけるパターン配線間のピッチ
が、それより後端側の組の平行パターン配線部における
パターン配線間のピッチより狭くなり、二組以上のピッ
チを有する平行パターン配線部を確実に形成することが
できる。従って、被検査物に応じて1以上の組の切り離
すことにより所望のコンタクトプローブが得られる。
【0014】請求項2に係る発明は、請求項1記載のコ
ンタクトプローブにおいて、前記平行パターン配線部と
非平行パターン配線部とは、平行パターン配線部におい
てパターン配線が延在する方向と直交する区画線により
仕切られていることを特徴とする。
【0015】この発明に係るコンタクトプローブによれ
ば、コンタクトピンを区画線に沿って切断することによ
り、被検査物の端子に対しコンタクトピンのピッチを簡
単に一致させることができるので、被検査物に対する汎
用性をいっそう高めることができる。
【0016】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載のコンタクトプローブにおいて、前記平行パターン
配線部のフィルムには、各パターン配線部全体が露出す
るように窓が形成されていることを特徴とする。
【0017】この発明に係るコンタクトプローブによれ
ば、平行パターン配線部が露出した状態となるので、一
括的に切断するだけでコンタクトピンの先端を容易に形
成することができる。
【0018】請求項4に係る発明は、支持金属板上にベ
ースメタル層が形成されると共に該ベースメタル層上面
にフォトレジスト層が形成され、該フォトレジスト層に
前記ベースメタル層を底面に露出させて複数の溝が形成
されてなるコンタクトプローブ用部材であって、前記複
数の溝は、前記支持金属板の基端部側から先端部方向へ
向けて形成され、かつ、各溝が互いに平行して前記方向
に延在するように形成された平行溝部と、各溝が平行溝
部の後端部から前記基端部方向へ向けて互いに離間して
延在する非平行溝部とを備え、平行溝部と非平行溝部と
からなる組が、平行溝部と非平行溝部とを前記方向に交
互に配置されて二組以上を有してなることを特徴とす
る。
【0019】この発明に係るコンタクトプローブ用部材
によれば、前記複数の溝に金属メッキを施すことによ
り、コンタクトプローブが得られる。
【0020】請求項5に係る発明は、請求項4に記載の
コンタクトプローブ用部材を製作し、その後、前記溝内
におけるベースメタル層の全域に金属メッキを施してパ
ターン配線を形成するようにしたことを特徴とする。
【0021】この発明に係るコンタクトプローブの製造
方法によれば、製作されたコンタクトプローブ用部材に
ついて、溝内におけるベースメタル層の全域にパターン
配線を形成するため、製造工程の簡素化が図れる。
【0022】請求項6に係る発明は、請求項4に記載の
コンタクトプローブ用部材を製作し、その後、前記溝内
におけるベースメタル層の一部をマスキングし、該ベー
スメタル層の残部に金属メッキを施すことによりパター
ン配線を形成するようにしたことを特徴とする。
【0023】この発明に係るコンタクトプローブの製造
方法によれば、各被検査物に応じてベースメタル層の必
要とされる部分にのみ金属メッキを施すことができるた
め、必要部分のみの制作となるとともに、設計やマスク
フィルム費の削減が図れ、製作工程や製作日数の低減に
よりコストダウンを図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、この発明の
実施の形態について説明する。図1〜図3は本発明の一
実施の形態を示すコンタクトプローブの図で、これらの
図において、図4〜図7と同一部分には同一符号を付し
ている。図1に示すこの実施の形態に係るコンタクトプ
ローブ20は、マウンティングベース,トップクラン
ク,ボトムクランプ等からなるメカニカルパーツに組み
込まれて図7に示すプローブ装置10とされ、そのコン
タクトピン21の先端部がICチップ,LSIチップ等
のような半導体チップやLCD(液晶表示体)等の電子
部品に設けられた微細なパッド(もしくはバンプ等)か
らなる端子18aに対し、適宜の傾斜角度で接触するこ
とにより、電気的テストを行うものである。
【0025】コンタクトローブ20は、図2に示すよう
に、Ni基合金等からなる複数本のパターン配線2の上
に、接着層3を介してフィルム4が被着され、その各パ
ターン配線2の先端部にフィルム4から突出するコンタ
クトピン21がそれぞれ設けられており、この基本的構
成は図4のものと同一である。
【0026】また、図1及び図2では省略してあるが、
図4に示すように、フィルム4の幅広の基部には窓部7
が形成され、その窓部7にはパターン配線2の引出し配
線部2bが設けられている。フィルム4は、本例では、
パターン配線2が被着されたポリイミド等の樹脂フィル
ム層5にCu,Ni等の金属フィルム層6が例えばグラ
ウンドとして積層されて構成されているが、樹脂フィル
ム層5だけで構成されていてもよい。
【0027】そして、コンタクトプローブ20は、図1
に示すように、平行パターン配線部22〜24と非平行
パターン配線部25〜27とがフィルム4の基端部から
先端部方向に向けて交互に配置されて形成されている。
【0028】即ち、パターン配線2における平行パター
ン配線部22〜24の各々は、互いに所定のピッチを隔
てて平行に、しかも前記方向に延在するように形成され
ている。この場合、平行パターン配線部22〜24は、
各々のパターン配線間のピッチが互いに異なっており、
例えば平行パターン配線部22では例えば50μmピッ
チの場合、平行パターン配線部23が45μmピッチ
で、平行パターン配線部24が40μmピッチに形成さ
れている。このような各平行パターン配線部22〜24
のピッチは、電気的テストを行う種々の端子18aのピ
ッチに対応して形成されている。
【0029】一方、非平行パターン配線部25〜27
は、平行パターン配線部22〜24の後端部からフィル
ム4の基端部方向に向けて互いに間隔が広くなるよう離
間して延在している。換言すれば非平行パターン配線部
25〜27の各々は、フィルム4の基端部側が最も広い
ピッチであって、前端部方向に至るに従って次第にピッ
チが狭くなるように形成されている。
【0030】そして、このコンタクトプローブ20の先
端部に、図1に示すように非平行パターン配線部25の
各パターン配線に続くよう平行パターン配線部22が配
置され、又、平行パターン配線部22の各パターン配線
に続くよう非平行パターン配線部26が配置されると共
に、非平行パターン配線部26の各パターン配線に続く
よう平行パターン配線部23が配置され、更に、平行パ
ターン配線部23の先端部には各パターン配線に続くよ
う非平行パターン配線部27が配置されると共に、その
非平行パターン配線部27の先端には各パターン配線に
続くよう平行パターン配線部24が配置されている。
【0031】各平行パターン配線部22〜24と、各非
平行パターン配線部25〜27とは、平行パターン配線
部22〜24における各パターン配線が延在する方向と
直交する方向に設けられた区画線28によって仕切られ
ている。区画線28は、切断するときの目安となるもの
である。
【0032】更に、フイルム4には、平行パターン配線
部22〜24が形成された部分にフィルム4の側部を残
して穴をなす窓29が形成されている。この構成の下
に、コンタクトプローブ20は、区画線28に沿って切
断されたとき、それら平行パターン配線部22,23の
全体が検査すべき端子18aと接触できるよう、露出す
るようになっている。
【0033】次に、図3を参照して、上記平行パターン
配線部22〜24,非平行パターン配線部25〜27を
有するコンタクトプローブ20の製造方法について工程
順に説明する。
【0034】〔ベースメタル層形成工程〕まず、図3
(a)に示すように、ステンレス製の支持金属板41の
上に、Cu(銅)メッキによりベースメタル層42を形
成する。このベースメタル層42は支持金属板41の上
面に均一の厚さで形成される。
【0035】〔パターン形成工程〕次に、このベースメ
タル層42の上に、約16〜100μmの厚さのフォト
レジスト層43を形成した後、図3(b)に示すよう
に、写真製版技術により、フォトレジスト層43に所定
のパターンのフォトマスク44を施して露光し、図3
(c)に示すように、フォトレジスト層43を現像して
前記パターン配線2となる部分を除去して残存するフォ
トレジスト層43に開口部(溝)43aを形成する。な
お、開口部43aの幅は、例えば約50μmとする。
【0036】本実施形態においては、フォトレジスト層
43をネガ型フォトレジスタによって形成しているが、
ポジ型フォトレジストを採用して所望の開口部43aを
形成しても構わない。また、フォトマスク44を用いた
露光・現像工程を経て開口部43aが形成されるものに
限定されるわけではない。例えば、メッキ処理される箇
所に予め、開口部43aに相当する孔が形成されたフィ
ルム(即ち、図3(c)の符号43にて示す状態に形成
されたもの)等を設けてもよい。
【0037】〔電解メッキ工程〕そして、図3(d)に
示すように、前記開口部43aに前記パターン配線2と
なるNiまたはNi合金層Nをメッキ処理により形成し
た後、図3(e)に示すように、フォトレジスト層43
を除去する。
【0038】〔フィルム被着工程〕次に、図3(f)に
示すように、前記NiまたはNi合金層Nの上に、前記
フィルム4を接着層3により接着する。このフィルム4
は、ポリイミド等の樹脂フィルム層5にCu等の金属フ
ィルム層6が一体に設けられた二層テープである。この
フィルム被着工程の前までに、二層テープのうちの金属
フィルム層6に、写真製版技術を用いたエッチングを施
してグラウンド面を形成しておく。このフィルム被着工
程では、二層テープの樹脂フィルム層5を接着層3を介
して前記NiまたはNi合金層Nに被着させる。
【0039】〔分離工程〕そして、図3(g)に示すよ
うに、フィルム4とパターン配線2とベースメタル層4
2とからなる部分を、支持金属板41から分離させた
後、ベースメタル層42のエッチングを経て、フィルム
4にパターン配線2のみを接着させた状態とする。以上
の工程により、図1,図2に示すように、平行パターン
配線部22〜24と非平行パターン配線部25〜27と
が前部方向に沿い交互に配置されてなるコンタクトピン
21を設けたコンタクトプローブ20が製作される。
【0040】次に、プローブ装置について説明する。
【0041】本実施形態によるコンタクトプローブ20
は、図1及び図2に示すように、コンタクトピン21
が、平行パターン配線部22〜24と非平行パターン配
線部24〜24とを前部方向に沿い交互に配置されて三
組有して構成されている。これにより、図6、図7に示
すプローブ装置10にコンタクトプローブ20を組み込
む際には、平行パターン配線部22〜24の中から、電
気的テストを行うためのICチップ18の端子18aの
数と適合するピッチの平行パターン配線部22〜24の
何れかを選択し、その選択した平行パターン配線部がコ
ンタクトプローブ20の先端となるようにする。
【0042】例えば、いま、平行パターン配線部23が
ICチップ18の端子18aと対応するピッチおよび本
数であるとした場合、その平行パターン配線部23とこ
れに続く非平行パターン配線部27との間の区画線28
の部分をダイサー(図示せず)等の工具を用いて切断
し、コンタクトプローブ20の先端が平行パターン配線
部23の先端となるように位置させる。
【0043】或いは、平行パターン配線部22がICチ
ップ18の端子18a対応するピッチおよび本数である
とした場合、その平行パターン配線部22とこれに続く
非平行パターン配線部26との間の区画線28の部分を
同様にして切断し、平行パターン配線部22がコンタク
トプローブ20の先端となるようにする位置させる。従
って、平行パターン配線部24が端子18aと対応する
ピッチ及び本数である場合には、切断する必要がないの
で、そのままの状態で使用されることとなる。
【0044】このコンタクトプローブ20によれば、被
検査物であるICチップ18の端子18aと対応するピ
ッチの平行パターン配線部22〜24を選択して、これ
をコンタクトピン21の先端とすれば、端子18aに合
わせて接触させることができるので、被検査物に対する
汎用性を高めることができる。
【0045】そのため、従来のように被検査物の種類に
応じてコンタクトプローブを製作することが不要になる
ので、製作工程や日数,労力を大幅に低減することがで
きると共に、コスト低減を図ることができる。特に、本
実施形態では、三種類のピッチの平行パターン配線部2
2〜24が形成されているので、三種類のコンタクトプ
ローブを製作するのに比較すると、極めて有益となる。
又、このコンタクトプローブ20によれば、平行パター
ン配線部の一つ、例えば平行パターン配線部24を使用
してこの配線部24が壊れた場合には、他の平行パター
ン配線部22(又は23)を他の被検査物用として使用
することができ、コンタクトプローブの再利用が図れる
という利点がある。
【0046】又、本実施形態のコンタクトプローブ20
は、各平行パターン配線部22〜24と各非平行パター
ン配線部25〜27との組が、それらを前部方向に沿い
交互に配置されて三組有すると、先端側の平行パターン
配線部24のピッチが、それより後端側の平行パターン
配線部23のピッチより狭くなると共に、平行パターン
配線部23のピッチが平行パターン配線部22のピッチ
より狭くなるので、三種類のピッチを有する平行パター
ン配線部22〜24を確実に形成することができる。
【0047】更に、コンタクトピン21の先端を区画線
28に沿って切断したとき、平行パターン配線部22
(若しくは23)が露出した状態となるので、一括的に
切断するだけでコンタクトピン21の先端を容易に形成
することができる。
【0048】他方、ICチップ18の端子18aと対応
するピッチであっても、端子18aの数が少ないICチ
ップをテストする場合がある。そのような場合、区画線
28を切断して目的の平行パターン配線部22〜24を
コンタクトピン21の先端にすると共に、対応するピッ
チとなるべく、図1に破線Bにて示すよう余分なパター
ン配線の先端部を切り落とすことにより、コンタクトピ
ン21の数を一致させることができるので、その状態で
使用すればよい。
【0049】このようにすると、被検査物の端子18a
のピッチとコンタクトピン21のピッチとの双方を簡単
に一致させることができるので、被検査物に対する汎用
性をいっそう高めることができる。しかも、ピッチを合
わせる場合、平行パターン配線部22〜24の両側部分
を切断すればよいので、余分なパターン配線の切り落と
し作業が容易となる。
【0050】又、端子18aと対応するよう平行パター
ン配線部22,23を選択したとき、その平行パターン
配線部22,23が先端となるよう切断するが、切断時
には、区画線28に沿って切断すればよく、区画線28
がガイドとなるので、切断を速やかに行うことができ、
切断時の作業性もよい。
【0051】そして、このコンタクトプローブ20によ
れば、支持金属板41の上にベースメタル層42を形成
し、次いで、ベースメタル層42の上にパターン配線2
をメッキ処理により形成し、更に、パターン配線2上に
樹脂フィルム層5と金属フィルム層6からなるフィルム
4を接着層3を介して接着した後、ベースメタル層42
から支持金属板41を分離し、かつベースメタル層42
をエッチング処理することにより、フィルム4にパター
ン配線2のみを接着させたコンタクトプローブ20を製
作できるので、汎用性のあるコンタクトピン21を有す
るコンタクトプローブ20を的確に製造することができ
る。
【0052】上記実施形態においては、図3(c)に示
す開口部(溝)43a内におけるベースメタル層42に
対し、その全域に金属メッキを施して平行パターン配線
部22〜24、非平行パターン配線部25〜27を形成
し、その後電気的テストする段階で所望の区画線28か
ら切断するようにしたものである。この例では製造工程
簡素化が図れるが、この例に代えて以下の製造方法も可
能である。即ち、開口部43a内におけるベースメタル
層42に金属メッキを施すに際して、ベースメタル層4
2の一部に液レジスト塗布、絶縁膜塗布等によるマスキ
ングを施し、この状態で残部の必要な部分にのみ金属メ
ッキを施して各パターン配線を形成する。この製造方法
によれば、各被検査物に応じてベースメタル層の必要と
される部分にのみ金属メッキを施すことができるため、
必要部分のみの制作となるとともに、設計やマスクフィ
ルム費の削減が図れ、製作工程や製作日数の低減により
コストダウンを図ることができる。
【0053】なお、図示実施形態では、コンタクトプロ
ーブ20のコンタクトピン21として、平行パターン配
線部22〜24と非平行パターン配線部25〜27との
組が交互に三組設けられた例を示したが、それ以上の数
の組を形成してもよく、要は、少なくとも平行パターン
配線部と非平行パターン配線部との組が交互に二組以上
あればこの発明を達成することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、二組以上の平行パターン配線部と非平行パ
ターン配線部とからなる組を有するので、適宜これを切
り離すことにより被検査物に対応した所望のコンタクト
プローブが得られ、汎用性があるので、製作工程や製作
日数,労力の低減を図ることができ、コストダウンを図
ることができる。
【0055】請求項2に係る発明によれば、コンタクト
ピンを区画線に沿って切断することにより、被検査物の
端子に対しコンタクトピンのピッチを簡単に一致させる
ことができるので、被検査物に対する汎用性をいっそう
高めることができる効果が得られる。
【0056】請求項3に係る発明によれば、平行パター
ン配線部が露出した状態となるので、一括的に切断する
だけでコンタクトピンの先端を容易に形成することがで
きる効果が得られる。
【0057】請求項4に係る発明によれば、溝内のベー
スメタル層に金属メッキを施すことによりコンタクトプ
ローブが得られる。請求項5に係る発明によれば、ベー
スメタル層の全域に金属メッキを施すので、製造工程の
簡素化を図ることができる。請求項6に係る発明によれ
ば、各被検査物に応じてベースメタル層の必要とされる
部分にのみ金属メッキを施すことができるため、必要部
分のみの制作となるとともに、設計やマスクフィルム費
の削減が図れ、製作工程や製作日数の低減によりコスト
ダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態に係るコンタクトプ
ローブの要部を示す平面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 この発明の一実施の形態に係るコンタクトプ
ローブの製造方法を示す工程順に示す要部断面図であ
る。
【図4】 先行技術によるりコンタクトプローブの平面
図である。
【図5】 図4におけるC−C線断面図である。
【図6】 コンタクトプローブが装着された先行技術の
分解斜視図である。
【図7】 コンタクトプローブの電気的テスト時を示す
説明図である。
【符号の説明】
1a 先端部 1b 基部 2 パターン配線 4 フィルム 18 被検査物としてのICチップ 18a 端子 20 コンタクトプローブ 21 コンタクトピン 22〜24 平行パターン配線部 25〜27 非平行パターン配線部 28 区画線 29 窓 41 支持金属板 42 ベースメタル層 43 フォトレジスト層 43a 開口部(溝) 44 フォトマスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G003 AA00 AG03 AG12 AH05 2G011 AA02 AA17 AB06 AC14 AF06 2G132 AA00 AF02 AL03 AL11 4M106 AA01 BA01 DD01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの表面上にその基端部から先端
    部方向に向けて複数のパターン配線が形成されたコンタ
    クトプローブにおいて、 パターン配線は、各パターン配線が互いに平行して前記
    方向に延在するように形成された平行パターン配線部
    と、各パターン配線が平行パターン配線部の後端部から
    前記基端部方向へ向けて互いに離間して延在する非平行
    パターン配線部とを備え、 平行パターン配線部と非平行パターン配線部とからなる
    組が、平行パターン配線部と非平行パターン配線部とを
    前記方向に交互に配置されて二組以上有してなることを
    特徴とするコンタクトプローブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンタクトプローブにお
    いて、 前記平行パターン配線部と非平行パターン配線部とは、
    平行パターン配線部においてパターン配線が延在する方
    向と直交する区画線により仕切られていることを特徴と
    するコンタクトプローブ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のコンタクトプロ
    ーブにおいて、 前記平行パターン配線部のフィルムには、各パターン配
    線部全体が露出するように窓が形成されていることを特
    徴とするコンタクトプローブ。
  4. 【請求項4】 支持金属板上にベースメタル層が形成さ
    れると共に該ベースメタル層上面にフォトレジスト層が
    形成され、該フォトレジスト層に前記ベースメタル層を
    底面に露出させて複数の溝が形成されてなるコンタクト
    プローブ用部材であって、 前記複数の溝は、前記支持金属板の基端部側から先端部
    方向へ向けて形成され、かつ、各溝が互いに平行して前
    記方向に延在するように形成された平行溝部と、各溝が
    平行溝部の後端部から前記基端部方向へ向けて互いに離
    間して延在する非平行溝部とを備え、 平行溝部と非平行溝部とからなる組が、平行溝部と非平
    行溝部とを前記方向に交互に配置されて二組以上を有し
    てなることを特徴とするコンタクトプローブ用部材。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のコンタクトプローブ用
    部材を製作し、 その後、前記溝内におけるベースメタル層の全域に金属
    メッキを施してパターン配線を形成するようにしたこと
    を特徴とするコンタクトプローブの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のコンタクトプローブ用
    部材を製作し、その後、前記溝内におけるベースメタル
    層の一部をマスキングし、該ベースメタル層の残部に金
    属メッキを施すことによりパターン配線を形成するよう
    にしたこと特徴とするコンタクトプローブの製造方法。
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