JP2003332712A - 金属パターンの製造方法、コンタクトプローブの製造方法及びコンタクトプローブ - Google Patents

金属パターンの製造方法、コンタクトプローブの製造方法及びコンタクトプローブ

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JP2003332712A
JP2003332712A JP2002141619A JP2002141619A JP2003332712A JP 2003332712 A JP2003332712 A JP 2003332712A JP 2002141619 A JP2002141619 A JP 2002141619A JP 2002141619 A JP2002141619 A JP 2002141619A JP 2003332712 A JP2003332712 A JP 2003332712A
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Shuji Fujimori
周司 藤森
Naoki Kato
直樹 加藤
Yoshiaki Kawakami
喜章 川上
Takao Iwakoshi
孝雄 岩越
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属パターンの形状精度を向上させる。 【解決手段】 コンタクトプローブ31のパターン配線
32(金属パターン)をフォトリソ・めっき法によって
形成するための基板として、透明材料製の板材Bの表面
に透明導電体からなる導電体層47を形成した支持基板
46を用いる。支持基板46上にフォトレジスト層48
を形成し、その上にフォトマスク49(マスクパター
ン)を施して露光して、フォトレジスト層48に前記パ
ターン配線32と同じパターンをなす非定着部51と、
非定着部51以外の領域からなる定着部52とを形成す
る。フォトマスク49と非定着部51とを除去し、フォ
トレジスト層48に形成された開口部48aに、Ni基
合金層N(金属層)を電解めっき処理により形成してパ
ターン配線32とする。定着部52を除去した後にパタ
ーン配線32の上にフィルム33を接着し、これらを支
持基板46から分離させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属パターンの製
造方法、コンタクトプローブの製造方法、及びこの製造
方法を用いて製造されるコンタクトプローブに関する。
【0002】
【従来の技術】このような金属パターンとしては、例え
ば、コンタクトプローブのパターン配線等がある。この
コンタクトプローブ1は、ICやLSI等の半導体チッ
プやLCD(液晶表示体)等の回路の電気的テストに用
いられるものであって、例えば図5に示すようにNi基
合金等からなる複数本のパターン配線2の上に接着剤層
を介してフィルム3が被着され、パターン配線2の先端
部はコンタクトピン2aとされている。またフィルムの
幅広の基部1bには窓部4が形成され、この窓部4には
パターン配線2の引き出し配線部5が設けられている。
なお、フィルム3はポリイミド等の樹脂フィルム層から
なり、或いはポリイミド等の樹脂フィルム層に銅箔等の
金属フィルム層がグラウンドとして積層されたもの等で
もよい。
【0003】このようなコンタクトプローブ1は、図6
及び図7に示すようにマウンティングベースやトップク
ランプやボトムクランプ等のメカニカルパーツ7に組み
込まれてプローブ装置8とされる。即ち、図6及び図7
に示すプローブ装置8において、円盤形状をなし中央窓
部10aを有するプリント基板10の上に、例えばトッ
プクランプ11を取り付け、またコンタクトプローブ1
の先端側を両面テープ等でその下面に取り付けたマウン
ティングベース12を、トップクランプ11にボルト等
で固定する。そしてボトムクランプ14でコンタクトプ
ローブ1の基部1bを押さえつける。その際、プリント
基板10とコンタクトプローブ1の基部1bは位置決め
ピンによって相互の位置決めがなされる。
【0004】これによって、コンタクトプローブ1がマ
ウンティングベース12の下面でコンタクトピン2aを
下方に向けた傾斜状態に保持され、コンタクトプローブ
1の基部1bにおいてパターン配線2の引き出し配線部
5がボトムクランプ14の弾性体15で窓部4を通して
プリント基板10の下面の電極16に押し付けられて接
触状態に保持されることになる。この状態で、コンタク
トピン2aを半導体ICチップやLCD等のパッドやバ
ンプ等の微細な電極端子(図7ではICチップ18のパ
ッド18a)に接触させることにより、上記パターン配
線2及びプリント基板10の配線を介してこの半導体チ
ップ等の電気的テストが行われる。
【0005】上述のコンタクトプローブ1の各パターン
配線2等の金属パターンは、以下に述べるように、マス
ク露光技術を用いてフォトリソ・めっき法によって製作
されている。まず、導体基板上にフォトレジスト層を形
成し、このフォトレジスト層上に所望の形状の開口部を
有するマスクパターンを設けた状態でフォトレジスト層
を露光して、フォトレジスト層に、製作する金属パター
ンと同じパターンをなす非定着部とこの非定着部以外の
領域からなる定着部とを形成する。ここで、非定着部と
は、フォトレジスト層において現像した際に除去される
部分を指し、定着部とは、現像した後に残存する部分を
指している。そして、導体基板上からマスクパターンを
除去し、フォトレジスト層を現像して非定着部を除去し
た後に、導体基板上において非定着部が除去された領域
に金属層をめっき処理により形成して、所望の形状の金
属パターンを得る。ここで、従来、導体基板としては、
ステンレス等の金属板の表面に薄い銅の層を形成したも
のが用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の金属パ
ターンの製造方法では、得られる金属パターンが所望の
形状とは異なる形状に形成されてしまう。これには、以
下の理由が考えられる。
【0007】フォトレジスト層を露光する際にフォトレ
ジスト層に照射された光は、フォトレジスト層において
露出されている部分を透過して基板表面に達し、基板表
面で乱反射する。この反射光によって、フォトレジスト
層において露出されている領域の近傍では、マスクパタ
ーンによって覆われている領域の、特に基板表面近傍の
部分までもが露光されてしまい、フォトレジスト層の定
着部が所望の形状とは異なる形状に形成されてしまう。
このことは、フォトレジストとしてネガ型、ポジ型のい
ずれの型を用いても生じる。このため、この導体基板上
において非定着部が除去された領域に金属層を形成して
得られる金属パターンの形状精度が低下してしまう。こ
のことは、形成する金属パターン間のピッチが狭くなる
につれてより深刻となる。特に、このようにして製造さ
れる金属パターンをコンタクトピン2aとして用いるコ
ンタクトプローブでは、コンタクトピン2aの形状精度
が低下することで、微細な電極の検査に支障をきたして
しまう。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、金属パターンの形状精度を向上させることが
できる金属パターンの製造方法及びこれを用いて製造さ
れるコンタクトプローブを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる金属パタ
ーンの製造方法は、電解めっきによる金属パターンの製
造方法であって、導体基板上にフォトレジスト層を形成
するフォトレジスト層形成工程と、該フォトレジスト層
上にマスクパターンを設けるマスキング工程と、前記フ
ォトレジスト層を露光して、このフォトレジスト層に非
定着部と定着部とを形成する露光工程と、前記導体基板
上から前記マスクパターン及び前記非定着部を除去する
除去工程と、前記金属パターンに供される金属層を、前
記導体基板上において前記非定着部が除去された領域に
めっき処理により形成するめっき処理工程とを有し、前
記導体基板として、前記露光光に対して透明な透明導電
体を用いることを特徴とする。
【0010】この金属パターンの製造方法は、マスク露
光技術を用いてフォトリソ・めっき法によって金属パタ
ーンを製造するものであって、フォトレジスト層が形成
される導体基板として、フォトレジスト層の露光に用い
られる露光光(電磁波)に対して透明な透明導電体を用
いている。
【0011】フォトレジスト層を露光する際にフォトレ
ジスト層に照射された露光光は、フォトレジスト層にお
いてマスクパターンから露出されている部分を透過して
導体基板の表面に達するが、導体基板は透明導電体によ
って構成されており、導体基板の表面による光の反射は
ほとんど生じない。このため、フォトレジスト層におい
てマスクパターンから露出されている領域のみが感光す
ることになり、定着部及び非定着部がマスクパターンに
忠実な形状に形成される。そして、基板上からマスクパ
ターン及び非定着部を除去した後に、パターン配線に供
される金属層を、基板上において非定着部が除去された
領域にめっき処理により形成することで、マスクパター
ンに忠実な形状のパターン配線が形成される。
【0012】上記の透明導電体は、全ての波長の電磁波
を透過させる材質である必要はなく、露光工程において
フォトレジスト層に照射される露光光と同じ波長の電磁
波を透過させることができればよい。また、ここでいう
透明とは、透過率60%以上を指しており、この透明導
電体は、前記波長の電磁波を100%透過させる材質で
ある必要はなく、60%以上透過させることができれば
よい。ここで、基板を構成する透明導電体の光の透過率
が60%よりも少ないと、フォトレジスト層を露光する
際に基板の表面で反射する光が多くなり、フォトレジス
ト層において本来光を当てたくない領域にも感光するの
に十分な量の光が当たることとなり、定着部及び非定着
部の形状、すなわちパターン配線の形状精度が低下して
しまう。
【0013】また、この金属パターンの製造方法におい
て、前記導体基板として、透明材料からなる板の上に前
記透明導電体からなる導電体層が形成されてなる基板を
用いてもよい。この場合には、透明導電体自体を透明材
料からなる板の上に層状に形成することで基板を得るこ
とができるので、板状に形成することが困難な材質の透
明導電体を用いることができる。この透明材料は、板状
に加工することができるものであれば、導電体であって
も、また絶縁体であってもよく、例えばガラス等を用い
ることができる。
【0014】ここで、透明材料は、透明導電体と同じ
く、全ての波長の電磁波を透過させる材質である必要は
なく、露光工程においてフォトレジスト層に照射される
露光光と同じ波長の電磁波を透過させることができれば
よい。また、その透過率も、60%以上であればよい。
【0015】本発明にかかるコンタクトプローブの製造
方法は、フィルム上に形成されたパターン配線の先端部
がコンタクトピンとされるコンタクトプローブの製造方
法であって、基板上にマスクを施してマスクされていな
い部分に、前記パターン配線に供される金属層をめっき
処理により形成するめっき処理工程と、前記マスクを取
り除いた金属層の上に前記フィルムを被着するフィルム
被着工程と、前記フィルムと金属層とからなる部分と、
前記基板とを分離する分離工程とを有し、前記めっき処
理工程により形成される金属層が、請求項1または2に
記載の金属パターンの製造方法によって製造されたこと
を特徴としている。
【0016】このコンタクトプローブの製造方法によっ
て製造されるコンタクトプローブは、そのパターン配線
が請求項1または2に記載の金属パターンの製造方法に
よって製造されるので、パターン配線の形状精度が高
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
から図3を用いて説明する。図1は、本実施形態にかか
るコンタクトプローブを示す斜視図、図2及び図3は、
それぞれ本実施形態にかかるコンタクトプローブの製造
工程を示す図である。
【0018】本実施の形態のコンタクトプローブ31
は、図5に示すコンタクトプローブ1とほぼ同一構成と
され、図1に示すように、Ni基合金等の金属で形成さ
れるパターン配線32を、ポリイミド等のフィルム33
の片面に被着した構造となっている。パターン配線32
の先端部は、フィルム33の先端部まで設けられてい
る。
【0019】フィルム33は、Ni基合金層等の金属層
からなる複数本のパターン配線32の上に図示しない接
着剤層を介して被着され、パターン配線32の先端部は
コンタクトピン32aとされている。ここで、コンタク
トピン32aは、フィルム33から突出させてもよい。
そして、図示しないが、フィルム33の幅広の基部には
窓部が形成され、この窓部にはパターン配線32の引き
出し配線部が設けられている。ここで、フィルム33
は、パターン配線32が被着されたポリイミド等の樹脂
フィルム層36にCu、Ni、Ni基合金等の金属フィ
ルム層37がグラウンドとして積層されて構成されてい
るが、樹脂フィルム層36だけで構成されていてもよ
い。
【0020】コンタクトピン32aは、その長手方向に
直交する断面が例えば略四角形状とされ、その先端部は
フィルム33に被着される上面と、上面に対向する下面
と、上下面間に設けられた側面とで構成されている。
【0021】次に、このように構成されるコンタクトプ
ローブ31の製造方法について、図2及び図3を用いて
工程順に説明する。ここで、このコンタクトプローブ3
1のパターン配線32は、従来のコンタクトプローブ1
のパターン配線2と同様に、フォトリソ・めっき法によ
って支持基板46(基板)の上にめっきを施すことで形
成されるものである。
【0022】まず、この製造工程において使用される支
持基板46として、導体基板を用意する。この支持基板
46としては、全体が透明導電体によって構成されたも
ののほか、透明材料からなる板において少なくともパタ
ーン配線32に供される金属層が形成される側の表面に
透明導電体からなる層を設けた構成のものを用いること
ができる。ここで、支持基板46を、透明材料からなる
板材の表面に透明導電体の層を形成した構成とすること
で、透明導電体として、板状に加工することが困難な透
明導電体を用いることができる。本実施の形態では、支
持基板46を、透明材料からなる板材Bの表面に透明導
電体からなる導電体層47を形成した構成としている。
ここで、導電体層47は、前記透明導電体を板材Bの表
面に塗布することによって形成するほか、スパッタリン
グやCVD等によって透明導電体を板材Bの表面に対し
て溶射することによって形成される。
【0023】上記の透明材料及び透明導電体は、全ての
波長の電磁波を透過させる材質である必要はなく、後述
する露光工程においてフォトレジスト層48に照射され
る露光光と同じ波長の電磁波を透過させることができれ
ばよい。また、透明材料及び透明導電体は、前記波長の
光を100%透過させる材質である必要はなく、60%
以上、より好適には70%以上透過させることができれ
ばよい。このような透明導電体としては、ITO(イン
ジウム・スズ酸化物)やZnO(酸化亜鉛)、TiN
(窒化チタン)、SnO(酸化スズ)の他、Ag(銀)
系の材料がある。また、透明材料は、板状に加工するこ
とができるものであれば、導電体であっても、また絶縁
体であってもよく、例えばガラス等を用いることができ
る。本実施の形態では、透明材料としてガラスを用いて
おり、透明導電体としてITOを用いている。一般的
に、ITOの光透過率は、(厚みが300nm以下の場
合)75%〜85%であることが知られている。
【0024】〔フォトレジスト層形成工程〕次に、図2
(a)に示すように、この支持基板46の上にフォトレ
ジスト層48を形成する。このフォトレジスト層48
は、ネガ型フォトレジストによって形成してもよく、ま
たポジ型フォトレジストによって形成してもよい。本実
施の形態では、フォトレジスト層48を、ネガ型フォト
レジストによって形成している。
【0025】〔マスキング工程〕次に、写真製版技術に
より、図2(b)に示すように、フォトレジスト層48
上に所望のパターンで開口部49aが形成されたフォト
マスク49(マスクパターン)を施す。
【0026】〔露光工程〕そして、この状態で、支持基
板46の面に対して露光光を垂直に入射させてフォトレ
ジスト層48を露光し、図2(c)及び図3に示すよう
に、フォトレジスト層48に、前記パターン配線32と
同じパターンをなす非定着部51と、非定着部51以外
の領域からなる定着部52とを潜像として形成する。こ
こで、フォトレジスト層48の露光光としては、紫外線
やX線、及び可視光等、従来フォトレジスト層の露光に
使用されている電磁波が用いられる。
【0027】本実施の形態では、フォトレジスト層48
をネガ型フォトレジストによって形成しているので、フ
ォトレジスト層48において感光した部分が定着部52
となり、感光しなかった部分が非定着部51となる。こ
のため、露光工程においては、フォトレジスト層48に
おいて定着部52としたい領域と同じパターンで開口部
49aを設けたフォトマスク49が用いられる。
【0028】図3に示すように、この露光工程におい
て、フォトマスク49の開口部49aからフォトレジス
ト層48に入射した露光光は、フォトレジスト層48を
透過して支持基板46に達する。この支持基板46は透
明導電体及び透明材料によって構成されているので、支
持基板46に達した露光光は、ほとんど反射されずに支
持基板46を透過する。このため、フォトレジスト層4
8において、フォトマスク49の開口部49aに露出さ
れている領域のみが感光することとなり、露光工程を経
たフォトレジスト層48において形成される非定着部5
1と定着部52との境界は、図3に実線で示すように、
フォトマスク49の開口部49aから光の入射方向に沿
った平面、すなわち支持基板46の面に対して直交する
面として形成される。このようにして、フォトレジスト
層48には、定着部52及び非定着部51が、マスクパ
ターンに忠実に形成される。
【0029】ここで、比較のために、支持基板46の代
わりに従来の金属板製の支持基板を用いた場合において
形成される非定着部51と定着部52との境界を、図3
中に二点鎖線で示す。この場合には、図3に二点鎖線の
矢印で示すように、支持基板によって露光光が反射され
るため、フォトレジスト層48においてフォトマスク4
9の開口部49aから露出されている部分の近傍では、
フォトマスク49によって覆われている部分の支持基板
46の近傍部分が感光してしまい、非定着部51が、支
持基板46側の幅が狭められたテーパー形状に形成され
てしまう。
【0030】〔除去工程〕このようにフォトレジスト層
48に非定着部51と定着部52とを形成した後に、フ
ォトマスク49を除去するとともに、フォトレジスト層
48を現像して前記パターン配線32と同パターンをな
す非定着部51を除去して、図2(d)に示すように、
残存するフォトレジスト層48(定着部52)に開口部
48aを形成する。非定着部51は、前記のようにフォ
トマスク49のマスクパターンに忠実な形状に形成され
ているので、非定着部51を除去して得られるフォトレ
ジスト層48の開口部48aも、フォトマスク49のマ
スクパターンに忠実な形状に形成される。なお、このよ
うに開口部48aが形成されたフォトレジスト層48
が、本願請求項にいう「マスク」に相当する。
【0031】〔めっき処理工程〕そして、図2(e)に
示すように、前記開口部48aに前記パターン配線32
となるNi基合金層(金属層)Nを電解めっき処理によ
り形成する。ここで、この金属層は、Ni基合金に限ら
ず、Niによって構成してもよい。これにより、開口部
48a内には、開口部48a及び支持基板46の表面の
形状が正確に転写されたNi基合金層Nが形成される。
【0032】〔フィルム被着工程〕次に、図2(f)に
示すように、残りのフォトレジスト層48(定着部5
2)を除去した後、図2(g)に示すように、前記Ni
基合金層Nの上に、コンタクトピン32a(すなわち前
記パターン配線32の先端部)となる部分も含めて覆う
ようにして、前記フィルム33を接着剤53により接着
する。
【0033】〔分離工程〕そして、図2(h)に示すよ
うに、フィルム33とパターン配線32とからなる部分
を支持基板46から分離させて、コンタクトプローブ3
1を完成させる。ここで、フィルム33とパターン配線
32とからなる部分を支持基板46から分離させるに
は、レーザーやプラズマ等を用いたドライエッチングの
ほか、エッチング液を用いた湿式エッチングによって支
持基板46を除去する。
【0034】湿式エッチングを行う場合、必ずしも導電
体層47と板材Bの両方をエッチングする必要はなく、
導電体層47のみを選択的にエッチングすることができ
る場合には、例えばフィルム33とパターン配線32と
からなる部分を支持基板46ごとエッチング液に浸し、
パターン配線32と板材Bとの間の導電体層47を除去
することで、フィルム33とパターン配線32とからな
る部分を板材Bから分離させることができる。本実施の
形態では、導電体層47をITOによって形成している
ので、導電体層47の湿式エッチングには、塩化鉄系、
HBr(臭化水素)、塩酸水溶液や塩酸酸性塩化第二鉄
水溶液、塩化鉄/塩酸系か硝酸/硫酸系のエッチング液
が用いられる。
【0035】このように、本実施形態にかかるコンタク
トプローブの製造方法によれば、フォトレジスト層48
を露光して得られる非定着部51と定着部52とを、マ
スクパターンに忠実な形状に形成することができ、定着
部52をマスクとしてめっき処理によって形成したパタ
ーン配線32がマスクパターンに忠実な形状となるの
で、パターン配線32の形状精度の高いコンタクトプロ
ーブ31を製造することができる。そして、このように
パターン配線32の形状精度の高いコンタクトプローブ
31によれば、パターン配線32間のピッチを狭くして
も、回路の電気的テストを良好に行うことができる。
【0036】ここで、支持基板46を構成する透明材料
及び透明導電体の露光光の透過率が60%よりも少ない
と、フォトレジスト層48を露光する際に支持基板46
の表面で反射する光が多くなり、フォトレジスト層48
において本来光を当てたくない部位にも感光するのに十
分な量の光が当たることとなり、定着部52及び非定着
部51の形状精度が低下してしまう。このため、透明材
料及び透明導電体の露光光の透過率は、60%以上とす
ることが好ましい。
【0037】ここで、上記実施の形態では、フォトレジ
スト層48として、ネガ型のフォトレジストを用いた例
を示したが、これに限られることなく、ポジ型のフォト
レジストを用いてもよい。フォトレジスト層48として
ポジ型フォトレジストを用いた場合には、図4に示すよ
うに、フォトレジスト層48において感光した部分が非
定着部51となり、感光しなかった部分が定着部52と
なる。この場合には、フォトマスク49として、フォト
レジスト層48において非定着部51としたい領域と同
じパターン、すなわち形成するパターン配線32と同じ
パターンで開口部49aを設けたものを用いる。
【0038】ここで、比較のために、支持基板46の代
わりに従来の金属板製の支持基板を用いた場合において
形成される非定着部51と定着部52との境界を、図4
中に二点鎖線で示す。この場合には、図4に二点鎖線の
矢印で示すように、支持基板によって露光光が反射され
るため、フォトレジスト層48においてフォトマスク4
9の開口部49aから露出されている部分の近傍では、
フォトマスク49によって覆われている部分の支持基板
46の近傍部分が感光してしまう。これにより、非定着
部51において支持基板46の近傍部分が定着部52側
に張り出す形状に形成されてしまうこととなり、フォト
レジスト層48の定着部52をマスクパターンとして形
成されるパターン配線の形状精度が低下してしまう。
【0039】なお、上記実施の形態において、前記めっ
き処理工程として、支持基板46上に、透明導電体に対
して悪影響を与えない種類のめっきによって第一金属層
を形成する第一めっき処理工程と、第一金属層の上にパ
ターン配線2(コンタクトピン2a)に適した金属から
なる第二金属層を形成する第二めっき処理工程とを設け
てもよい。この場合には、支持基板46の導電体層47
を構成する透明導電体において露出されている領域が第
一金属層によって覆われて、第二めっき処理工程でめっ
き液に接触しなくなるので、導電体層47または支持基
板46自体を、パターン配線2に適した金属(NiやN
i基合金等)のめっきに用いられるめっき液によって変
質または溶解してしまう性質の透明導電体によって形成
することができる。ここで、この第一金属層は、透明導
電体が第二めっき処理工程に用いられるめっき液に接触
しない程度の厚みに形成されていればよいので、パター
ン配線の大部分をパターン配線に適した金属によって構
成することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。
本発明にかかる金属パターンの製造方法によれば、フォ
トレジスト層を露光して得られる非定着部と定着部と
を、マスクパターンに忠実な形状に形成することがで
き、定着部をマスクとしてめっき処理によって形成した
金属パターンがマスクパターンに忠実な形状となるの
で、形状精度の高い金属パターンを製造することができ
る。
【0041】そして、この金属パターンの製造方法を用
いてパターン配線を形成するコンタクトプローブの製造
方法によれば、パターン配線の形状精度の高いコンタク
トプローブを製造することができる。そして、このよう
にパターン配線の形状精度の高いコンタクトプローブに
よれば、パターン配線間のピッチを狭くしても、回路の
電気的テストを良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態にかかるコンタクトプ
ローブの先端部の斜視図である。
【図2】 本実施形態にかかるコンタクトプローブの製
造工程を示す図である。
【図3】 本実施形態にかかるコンタクトプローブの製
造工程を示す図である。
【図4】 本発明にかかるコンタクトプローブの製造工
程の他の例を示す図である。
【図5】 従来のコンタクトプローブの平面図である。
【図6】 従来のプローブ装置の分解斜視図である。
【図7】 図6に示すプローブ装置の要部縦断面図であ
る。
【符号の説明】
31 コンタクトプローブ 32 パターン配
線(金属パターン) 32a コンタクトピン 33 フィルム 46 支持基板(導体基板) 47 導電体層
(透明導電体) 48 フォトレジスト層 49 フォトマス
ク(マスクパターン) 51 非定着部 52 定着部(マ
スク) B 板材(透明材料) N Ni基合金層
(金属層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 喜章 兵庫県三田市テクノパーク十二番地の六 三菱マテリアル株式会社三田工場内 (72)発明者 岩越 孝雄 兵庫県三田市テクノパーク十二番地の六 三菱マテリアル株式会社三田工場内 Fターム(参考) 2G011 AA15 AA21 AB06 AB08 AB09 AC00 AD00 AE01 AF07 4M106 AA02 BA01 DD03 5E343 AA02 AA18 AA34 BB44 CC63 DD43 DD56 DD75 ER12 ER18 ER52 GG08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解めっきによる金属パターンの製造方
    法であって、 導体基板上にフォトレジスト層を形成するフォトレジス
    ト層形成工程と、 該フォトレジスト層上にマスクパターンを設けるマスキ
    ング工程と、 前記フォトレジスト層を露光して、このフォトレジスト
    層に非定着部と定着部とを形成する露光工程と、 前記導体基板上から前記マスクパターン及び前記非定着
    部を除去する除去工程と、 前記金属パターンに供される金属層を、前記導体基板上
    において前記非定着部が除去された領域にめっき処理に
    より形成するめっき処理工程とを有し、 前記導体基板として、前記露光光に対して透明な透明導
    電体を用いることを特徴とする金属パターンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記導体基板として、透明材料からなる
    板の上に前記透明導電体からなる導電体層が形成されて
    なる基板を用いることを特徴とする請求項1記載の金属
    パターンの製造方法。
  3. 【請求項3】 フィルム上に形成されたパターン配線の
    先端部がコンタクトピンとされるコンタクトプローブの
    製造方法であって、 基板上にマスクを施してマスクされていない部分に、前
    記パターン配線に供される金属層をめっき処理により形
    成するめっき処理工程と、 前記マスクを取り除いた金属層の上に前記フィルムを被
    着するフィルム被着工程と、 前記フィルムと金属層とからなる部分と、前記基板とを
    分離する分離工程とを有し、 前記めっき処理工程により形成される金属層が、請求項
    1または2に記載の金属パターンの製造方法によって製
    造されたことを特徴とするコンタクトプローブの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 フィルム上に形成されたパターン配線の
    先端部がコンタクトピンとされるコンタクトプローブで
    あって、 請求項3記載のコンタクトプローブの製造方法によって
    製造されたことを特徴とするコンタクトプローブ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100996613B1 (ko) 2010-01-27 2010-11-25 (주)기가레인 프로브 핀의 정렬 추출 방법
KR101465343B1 (ko) * 2013-06-21 2014-12-04 성균관대학교산학협력단 프로브 카드용 니들을 제조하는 방법 및 그 방법에 의해 제조된 프로브 카드용 니들
KR101703799B1 (ko) * 2016-01-28 2017-02-20 주식회사 프로이천 액정 표시 패널 검사용 프로브 필름
KR101786773B1 (ko) * 2016-04-07 2017-10-18 주식회사 프로이천 액정 표시 패널 검사용 프로브 필름

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