JPH10221371A - コンタクトプローブおよびその製造方法と前記コンタクトプローブを備えたプローブ装置 - Google Patents

コンタクトプローブおよびその製造方法と前記コンタクトプローブを備えたプローブ装置

Info

Publication number
JPH10221371A
JPH10221371A JP9025600A JP2560097A JPH10221371A JP H10221371 A JPH10221371 A JP H10221371A JP 9025600 A JP9025600 A JP 9025600A JP 2560097 A JP2560097 A JP 2560097A JP H10221371 A JPH10221371 A JP H10221371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
contact
probe
contact probe
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9025600A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Ueki
光芳 植木
Toshinori Ishii
利昇 石井
Atsushi Matsuda
厚 松田
Hideaki Yoshida
秀昭 吉田
Nobuyoshi Tachikawa
宣芳 立川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP9025600A priority Critical patent/JPH10221371A/ja
Publication of JPH10221371A publication Critical patent/JPH10221371A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトプローブにおいて、ICと容易に
接続可能であるとともに、多ピン化、狭ピッチ化に対応
すること。 【解決手段】 複数のパターン配線3がフィルム2上に
形成されこれらのパターン配線の各先端部が前記フィル
ムから突出状態に配されてコンタクトピン3aとされる
コンタクトプローブ1であって、前記フィルムは、半導
体IC300が取り付けられるIC搭載領域16を備
え、前記パターン配線は、前記IC搭載領域に前記半導
体ICの端子300aと電気的に接続可能な複数の接続
部3cを備えている技術が採用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プローブピンやソ
ケットピン等として用いられ、プローブカードやテスト
用ソケット等に組み込まれて液晶デバイスや半導体IC
チップ等の各端子に接触して電気的なテストを行うコン
タクトプローブおよびその製造方法と前記コンタクトプ
ローブを備えたプローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、LCD(液晶表示体)又はIC
チップ等の半導体チップにおける各端子に接触させて電
気的なテストを行うために、コンタクトピンが用いられ
ている。近年、LCDおよびICチップ等の高集積化お
よび微細化に伴って電極であるコンタクトパッドが狭ピ
ッチ化されるとともに、コンタクトピンの多ピン狭ピッ
チ化が要望されている。しかしながら、コンタクトピン
として用いられていたタングステン針のコンタクトプロ
ーブでは、タングステン針の径の限界から多ピン狭ピッ
チへの対応が困難になっていた。
【0003】これに対して、例えば、特公平7−820
27号公報に、複数のパターン配線が樹脂フィルム上に
形成されこれらのパターン配線の各先端部が前記樹脂フ
ィルムから突出状態に配されてコンタクトピンとされる
コンタクトプローブの技術が提案されている。この技術
例では、複数のパターン配線の先端部をコンタクトピン
とすることによって、多ピン狭ピッチ化を図るととも
に、複雑な多数の部品を不要とするものである。
【0004】上記のコンタクトプローブをLCD用プロ
ーブとして採用する場合、図20乃至図22に示すよう
に、チップ状のLCD用ドライバーICであるTABI
C300を搭載・接続したTABテープ301とコンタ
クトプローブ10とをプローブ装置11に組み込んで電
気的に接続させていた。すなわち、TABテープ301
に形成されたパターン配線301aの端子とコンタクト
プローブ10におけるパターン配線12とをメカニカル
パーツ13、14等を介して接触状態にし、電気的に接
続を図っていた。なお、TABIC300は、そのパタ
ーン配線301aが後端部においてテスター側フレキシ
ブル基板15のパターン配線15aにハンダ等で接続さ
れる。このようにコンタクトプローブ10を組み込んだ
プローブ装置11によって、図22に示すように、LC
D90の電極にコンタクトプローブ10の先端部である
コンタクトピン12aを接触させて検査を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコンタクト
プローブ10では、上述したようにTABIC300を
接続するために、TABテープ301の端子とコンタク
トプローブ10のパターン配線12とをプローブ装置1
1に組み込む際に位置合わせして互いに接触させている
が、コンタクトプローブ10の多ピン化、狭ピッチ化お
よびTABテープのパターン配線の寸法の誤差から、位
置合わせ作業が難しくなりコンタクトプローブ10とT
ABIC300との接続が困難となっていた。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、ICと容易に接続可能であるとともに、多ピン
化、狭ピッチ化に対応できる高寸法精度のコンタクトプ
ローブおよびその製造方法と前記コンタクトプローブを
備えたプローブ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載のコンタクトプローブでは、複数のパターン配線
がフィルム上に形成されこれらのパターン配線の各先端
部が前記フィルムから突出状態に配されてコンタクトピ
ンとされるコンタクトプローブであって、前記フィルム
は、半導体ICが取り付けられるIC搭載領域を備え、
前記パターン配線は、前記IC搭載領域に前記半導体I
Cの端子と電気的に接続可能な複数の接続部を備えてい
る技術が採用される。
【0008】このコンタクトプローブでは、フィルムが
IC搭載領域を備え、パターン配線がIC搭載領域に半
導体ICの端子と電気的に接続可能な複数の接続部を備
えているので、例えば、LCD用ドライバーIC等の半
導体ICをIC搭載領域に配置するとともに、その各端
子を予め各端子の配置に合わせて配された接続部に接触
させて電気的に接続することにより、直接的にコンタク
トプローブのパターン配線と半導体ICとが接続され
る。すなわち、半導体ICを搭載・接続するためのTA
Bテープ等を別個に用意する必要がなく、TABテープ
等との位置合わせも不要となるとともに、多ピン狭ピッ
チに対応したコンタクトピンとしての機能と半導体IC
の搭載機能とを共有する。
【0009】請求項2記載のコンタクトプローブでは、
請求項1記載のコンタクトプローブにおいて、前記接続
部は、その表面に導電性接合材料で形成された接合部が
設けられている技術が採用される。
【0010】このコンタクトプローブでは、接続部の表
面に導電性接合材料で形成された接合部が設けられてい
るので、接続部に接触された半導体ICの各端子を、接
合部に熱圧着することにより、互いに電気的に接続され
るとともに半導体ICが容易にコンタクトプローブに固
定される。
【0011】請求項3記載のコンタクトプローブでは、
請求項1または2記載のコンタクトプローブにおいて、
前記IC搭載領域は、前記フィルムの表裏を貫通するデ
バイスホールとされ、前記接続部は、前記IC搭載領域
の内側に突出したインナリードとされている技術が採用
される。
【0012】このコンタクトプローブでは、IC搭載領
域がデバイスホールとされ、かつ接続部がインナリード
とされているので、フィルム側の面から半導体ICをデ
バイスホールであるIC搭載領域に配し、半導体ICの
各端子をIC搭載領域の内方に突出しているインナリー
ドである接続部に接触させることにより、半導体ICが
パターン配線側ではなくフィルム側に搭載される。
【0013】請求項4記載のコンタクトプローブでは、
請求項1から3のいずれかに記載のコンタクトプローブ
において、前記フィルムには、金属フィルムが直接張り
付けられて設けられている技術が採用される。
【0014】このコンタクトプローブでは、前記フィル
ムが、例えば水分を吸収して伸張し易い樹脂フィルム等
であっても、該フィルムには、金属フィルムが直接張り
付けられて設けられているため、該金属フィルムによっ
て前記フィルムの伸びが抑制される。すなわち、各コン
タクトピンの間隔にずれが生じ難くなり、先端部が測定
対象物に正確かつ高精度に当接させられる。また、接続
部においても間隔にずれが生じ難く、半導体ICの各端
子との位置合わせを常に安定して行うことができる。さ
らに、該金属フィルムは、グラウンドとして用いること
ができ、それにより、コンタクトプローブの先端近くま
でインピーダンスマッチングをとる設計が可能となり、
高周波域でのテストを行う場合にも反射雑音による悪影
響を防ぐことができる。すなわち、プローバーと呼ばれ
るテスターからの伝送線路の途中で基板配線側とコンタ
クトピンとの間の特性インピーダンスが合わないと反射
雑音が生じ、その場合、特性インピーダンスの異なる伝
送線路が長ければ長いほど大きな反射雑音が生じるとい
う問題がある。反射雑音は信号歪となり、高周波になる
と誤動作の原因になり易い。本コンタクトプローブで
は、前記金属フィルムをグラウンドとして用いることに
より、コンタクトピン先の近くまで基板配線側との特性
インピーダンスのずれを最小限に抑えることができ、反
射雑音による誤動作を抑えることができる。
【0015】請求項5記載のコンタクトプローブでは、
請求項4記載のコンタクトプローブにおいて、前記金属
フィルムには、第二のフィルムが直接張り付けられて設
けられている技術が採用される。
【0016】このコンタクトプローブでは、前記金属フ
ィルムに第二のフィルムが直接張り付けられて設けられ
ているため、配線用基板が金属フィルムの上方に配され
る場合には、配線用基板の基板側パターン配線や他の配
線が金属フィルムと直接接触しないのでショートを防ぐ
ことができる。また、樹脂フィルムの上に金属フィルム
が張り付けられて設けられているだけでは、金属フィル
ムが露出しているため、大気中で酸化が進行してしまう
が、本発明では、第二のフィルムが金属フィルムを被覆
してその酸化を防止する。
【0017】請求項6記載のプローブ装置では、請求項
1から5のいずれかに記載のコンタクトプローブと、前
記フィルム上に配されて該フィルムから前記コンタクト
ピンよりも短く突出する強弾性フィルムと、該強弾性フ
ィルムと前記コンタクトプローブとを支持する支持部材
とを備えている技術が採用される。
【0018】このプローブ装置では、前記強弾性フィル
ムが設けられ、該強弾性フィルムがコンタクトプローブ
本体の先端側を上方から押さえるため、先端部が上方に
湾曲したものが存在しても、測定対象物に確実に接触さ
せることができ、各ピンに均一な接触圧が得られるとこ
ろから接触不良による測定ミスをなくすことができる。
【0019】請求項7記載のプローブ装置では、請求項
6記載のプローブ装置において、前記フィルムは、前記
強弾性フィルムが前記コンタクトピンを押圧するときに
緩衝材となるように前記強弾性フィルムよりも先端側に
長く形成されている技術が採用される。
【0020】このプローブ装置では、前記フィルムが前
記強弾性フィルムよりも先端側に長く形成されて該強弾
性フィルムがコンタクトプローブ本体を押圧するときに
緩衝材となるため、繰り返し使用しても、強弾性フィル
ムとの摩擦によりコンタクトピンである先端部が歪んで
湾曲すること等がなく、測定対象物に対して安定した接
触を保つことができる。
【0021】請求項8記載のコンタクトプローブの製造
方法では、フィルム上に複数のパターン配線を形成しこ
れらのパターン配線の各先端部を前記フィルムから突出
状態に配してコンタクトピンとするとともに、フィルム
に半導体ICが取り付けられるIC搭載領域を形成し該
IC搭載領域内に配されたパターン配線を半導体ICの
端子と電気的に接続可能な接続部とするコンタクトプロ
ーブの製造方法であって、基板層の上に前記コンタクト
ピンと前記接続部との材質に被着または結合する材質の
第1の金属層を形成する第1の金属層形成工程と、前記
第1の金属層の上にマスクを施してマスクされていない
部分に、前記コンタクトピンと前記接続部とに供される
第2の金属層をメッキ処理により形成するメッキ処理工
程と、前記マスクを取り除いた第2の金属層の上に前記
コンタクトピンと前記IC搭載領域とに供される部分以
外をカバーする前記フィルムを被着するフィルム被着工
程と、前記フィルムと第2の金属層とからなる部分と、
前記基板層と第1の金属層とからなる部分とを分離する
分離工程とを備えている技術が採用される。
【0022】このコンタクトプローブの製造方法では、
フィルム被着工程において、コンタクトピンに供される
部分以外がフィルムでカバーされ、この部分にはフィル
ムが被着されないので、コンタクトピンがフィルムから
突出状態に形成される。同時に、IC搭載領域に供され
る部分以外がフィルムでカバーされ、この部分にはフィ
ルムが被着されないので、IC搭載領域がフィルムの表
裏に貫通したデバイスホールとされるとともに、これに
配された接続部全体が露出状態となりインナリードとさ
れる。
【0023】請求項9記載のコンタクトプローブの製造
方法では、請求項8記載のコンタクトプローブの製造方
法において、前記分離工程後、前記IC搭載領域に前記
半導体ICを載置してその端子と対応する前記接続部と
を電気的に接続させるIC搭載工程と、該IC搭載工程
後、前記半導体ICを樹脂でコーティングする樹脂封止
工程とを備えている技術が採用される。
【0024】このコンタクトプローブの製造方法では、
IC搭載工程後、半導体ICを樹脂でコーティングする
樹脂封止工程を備えているので、半導体ICが樹脂によ
り保護され、雰囲気中の水分による腐蝕や外部の部品と
の接触による損傷等が防止される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンタクトプ
ローブの第1実施形態を図1から図6を参照しながら説
明する。これらの図にあって、符号1はコンタクトプロ
ーブ、2は樹脂フィルム、3はパターン配線を示してい
る。
【0026】本実施形態のコンタクトプローブ1は、L
CD用プローブ用のコンタクトプローブであって、図1
および図2に示すように、ポリイミド樹脂フィルム2の
片面に金属で形成されるパターン配線3を有する構造と
なっている。前記樹脂フィルム2の先端部からは、パタ
ーン配線3の先端部が突出してコンタクトピン3aとさ
れている。また、樹脂フィルム2の後端側におけるパタ
ーン配線3には、テスター側フレキシブル基板15のパ
ターン配線15aが接触されるFPC用端子3bが形成
されている。前記パターン配線3は、Ni合金で形成さ
れ、また前記コンタクトピン3aには、表面にAuが皮
膜されて構成されている。
【0027】前記樹脂フィルム2は、LCD用ドライバ
ーICであるTABIC300が取り付けられるIC搭
載領域16を備え、前記パターン配線3は、IC搭載領
域16にTABIC300のコンタクトパッドであるI
C端子300aと接触可能に配され該IC端子300a
と電気的に接続可能な複数の接続部3cを備えている。
【0028】前記IC搭載領域16は、樹脂フィルム2
の中央部分にTABIC300の外寸法より大きく矩形
状に設定され、樹脂フィルム2の表裏を貫通するデバイ
スホールとされている。前記接続部3cは、IC搭載領
域16の内側に突出したインナリードとされ、コンタク
トピン3a側の先端側接続部とFPC用端子3b側の後
端側接続部とから構成される。
【0029】また、接続部3cは、TABIC300の
IC端子300aの本数およびピッチに合わせて、先端
側接続部が後端側接続部に比べて本数が多いとともに、
そのピッチも狭く設定されている。さらに、接続部3c
は、その表面に導電性接合材料としてAu/Sn(金と
すずの二層構造)で形成された接合部4が設けられてい
る。なお、導電性接合材料として、Au/Snの他に、
AuSn合金、Sn(すず)、Au(金)またはハンダ
等を採用しても構わない。また、バンプ形式で接合部を
形成しても構わない。また、コンタクトプローブ1に搭
載されたTABIC300は、封止用エポキシ樹脂Rで
コーティングされ、保護される。
【0030】次に、図3を参照して、前記コンタクトプ
ローブ1の作製工程について工程順に説明する。
【0031】〔ベースメタル層形成工程〕まず、図3の
(a)に示すように、ステンレス製の支持金属板5の上
に、Cu(銅)メッキによりベースメタル層6を形成す
る。
【0032】〔パターン形成工程〕このベースメタル層
6の上にフォトレジスト層7を形成した後、図3の
(b)に示すように、写真製版技術により、フォトレジ
スト層7に所定のパターンのフォトマスク8を施して露
光し、図3の(c)に示すように、フォトレジスト層7
を現像して前記パターン配線3となる部分を除去して残
存するフォトレジスト層7に開口部7aを形成する。
【0033】なお、本実施形態においては、フォトレジ
スト層7をネガ型フォトレジストによって形成している
が、ポジ型フォトレジストを採用して所望の開口部7a
を形成しても構わない。また、開口部7aの形成手段と
して、本実施形態のフォトレジスト層7のように、フォ
トマスク8を用いた露光・現像工程を経て開口部7aが
形成されるものに限定されるわけではない。例えば、メ
ッキ処理される箇所に予め孔が形成された(すなわち、
予め、図3の(c)の符号7で示す状態に形成されてい
る)フィルム等を採用してもよい。このようなフィルム
等を用いる場合には、本実施形態におけるパターン形成
工程は不要である。
【0034】〔メッキ処理工程〕そして、図3の(d)
に示すように、前記開口部7aに前記パターン配線3と
なるNi合金層Nを電解メッキ処理により形成する。上
記メッキ処理の後、図3の(e)に示すように、フォト
レジスト層7を除去する。
【0035】〔フィルム被着工程〕次に、図3の(f)
に示すように、前記Ni合金層Nの上であって、図に示
した前記パターン配線3の先端部であるコンタクトピン
3aと接続部3cとを含むIC搭載領域16となる部分
以外に、前記樹脂フィルム2を接着剤2aにより接着す
る。この樹脂フィルム2は、ポリイミド樹脂PIに金属
フィルム(銅箔)500が一体に設けられた二層テープ
である。このフィルム被着工程の前までに、二層テープ
のうちの金属フィルム500に、写真製版技術を用いた
銅エッチングを施して、グラウンド面を形成しておき、
このフィルム被着工程では、二層テープのうちのポリイ
ミド樹脂PIを接着剤2aを介して前記Ni合金層Nに
被着させる。なお、金属フィルム500は、銅箔に加え
て、Ni、Ni合金等でもよい。
【0036】〔分離工程〕そして、図3の(g)に示す
ように、樹脂フィルム2とパターン配線3とベースメタ
ル層6とからなる部分を、支持金属板5から分離させた
後、Cuエッチを経て、樹脂フィルム2にパターン配線
3のみを接着させた状態とする。したがって、フィルム
被着工程において、コンタクトピン3aに供される部分
以外が樹脂フィルム2でカバーされ、この部分には樹脂
フィルム2が被着されないので、コンタクトピン3aが
樹脂フィルム2から突出状態に形成される。同時に、I
C搭載領域16に供される部分以外が樹脂フィルム2で
カバーされ、この部分には樹脂フィルム2が被着されな
いので、IC搭載領域16が樹脂フィルム2の表裏に貫
通したデバイスホールとされるとともに、これに配され
た接続部3c全体が露出状態となりインナリードとされ
る。
【0037】〔金コーティング工程〕そして、露出状態
のパターン配線3に、図3の(h)に示すように、Au
メッキを施し、表面にAu層AUを形成する。このと
き、樹脂フィルム2から突出状態とされた前記コンタク
トピン3aおよび接続部3cでは、全周に亙る表面全体
にAu層AUが形成される。
【0038】〔導電性接合材料形成工程〕さらに、前記
接続部3cの表面に、選択的にSuメッキを施し、前記
Au層AUとSn層との二層からなる接合部4を形成す
る。
【0039】以上の工程により、図1および図2に示す
ような、樹脂フィルム2にパターン配線3を接着させた
コンタクトプローブ1が作製される。
【0040】〔TABIC搭載工程〕このコンタクトプ
ローブ1にTABIC300を搭載するには、図1およ
び図2に示すように、樹脂フィルム2側の面からTAB
IC300をデバイスホールであるIC搭載領域16に
配し、さらにTABIC300の各IC端子300aを
インナリードである接続部3cの接合部4に接触状態と
する。そして、各IC端子300aと接合部4とを熱圧
着することにより、互いに接合され電気的に接続されて
コンタクトプローブ1にTABIC300が搭載され
る。 〔樹脂封止工程〕この後、搭載したTABIC300の
全体を封止用エポキシ樹脂Rでコーティング(モールデ
ィング)して保護する。
【0041】次に、図4および図5を参照して、上記コ
ンタクトプローブ1を組み込んだLCD用プローブ装置
100について説明する。なお、本発明に係るコンタク
トプローブ1は、全体が柔軟で曲げやすいためプローブ
装置100に組み込む際にフレキシブル基板として機能
する。
【0042】図4に示すように、LCD用プローブ装置
(プローブ装置)100は、コンタクトプローブ挟持体
(支持部材)110を額縁状フレーム120に固定して
なる構造を有しており、このコンタクトプローブ挟持体
110から突出したコンタクトピン3aの先端がLCD
(液晶表示体)90の端子(図示せず)に接触するよう
になっている。
【0043】図5に示すように、コンタクトプローブ挟
持体110は、トップクランプ111とボトムクランプ
116とを備えている。トップクランプ111は、コン
タクトピン3aの先端を押さえる突起112を有してい
る。ボトムクランプ116は、先端側に所定角度に設定
された傾斜部を有している
【0044】IC搭載領域16にTABIC300を搭
載したコンタクトプローブ1をボトムクランプ116の
上に載置し、トップクランプ111を突起112が樹脂
フィルム2に接触するように乗せボルトにより組み立て
て、コンタクトプローブ挟持体110が作製される。
【0045】LCD用プローブ装置100を用いてLC
D90の電気的テストを行うには、LCD用プローブ装
置100のコンタクトピン3aの先端をLCD90の端
子(図示せず)に接触させた状態で、コンタクトピン3
aから得られた信号をTABIC300を通して外部に
取り出すことにより行われる。
【0046】上記コンタクトプローブ1およびLCD用
プローブ装置100では、樹脂フィルム2がIC搭載領
域16を備え、パターン配線3がIC搭載領域16にT
ABIC300のIC端子300aと電気的に接続可能
な複数の接続部3cを備えているので、TABIC30
0をIC搭載領域16に配置するとともに、その各IC
端子300aを予め各IC端子300aの配置に合わせ
て配された接続部3cに接触させて電気的に接続するこ
とにより、直接的にコンタクトプローブ1のパターン配
線3とTABIC300とが接続される。
【0047】すなわち、TABIC300を搭載・接続
するためのTABテープ等を別個に用意する必要がな
く、TABテープ等との位置合わせも不要となるととも
に、多ピン狭ピッチに対応したコンタクトピンとしての
機能とTABICの搭載機能とを共有する。
【0048】また、接続部3cの表面に導電性接合材料
であるAuとSnの二層で形成された接合部4が設けら
れているので、接続部3cに接触されたTABIC30
0の各IC端子300aを、接合部4に熱圧着すること
により、互いに電気的に接続されるとともにTABIC
300が容易にコンタクトプローブ1に固定される。
【0049】さらに、IC搭載領域16がデバイスホー
ルとされ、かつ接続部3cがインナリードとされている
ので、樹脂フィルム2側の面からTABIC300をデ
バイスホールであるIC搭載領域16に配し、TABI
C300の各IC端子300aを、IC搭載領域16の
内方に突出しているインナリードである接続部3cに接
触させることにより、TABIC300をパターン配線
3側ではなく樹脂フィルム2側に搭載することができ
る。
【0050】なお、従来のTABICを搭載したTAB
テープの端子を、コンタクトピンとして、直接LCDの
電極に接触させて電気的評価を行うことも可能である
が、TABテープはCu(銅)エッチング技術によりパ
ターン配線および端子が形成されるため、TABとLC
Dは加熱して接合することを前提としているため予め加
熱時の伸びを見越して若干小さめに作製されている。し
たがって、通常常温で行われる検査工程においてこれを
直接用いてもピッチずれが生じるばかりか、端子の針圧
強度および耐磨耗性が低く、かつピッチ精度のばらつき
が大きい(±50μm程度)という不都合がある。しか
しながら、第1実施形態のコンタクトプローブ1におい
ては、パターン配線3およびコンタクトピン3aが写真
製版技術により形成され、かつNi合金であるので、十
分な針圧強度と耐磨耗性を有し、ピッチ精度の高いコン
タクトピンおよびパターン配線が可能である。
【0051】また、製造工程では、TABIC搭載工程
後、TABIC300を樹脂Rでコーティングする樹脂
封止工程を備えているので、TABIC300が樹脂R
により保護され、雰囲気中の水分による腐蝕や外部の部
品との接触による損傷等が防止される。
【0052】次に、第2実施形態について、図6および
図7を参照して説明する。第2実施形態と第1実施形態
との異なる点は、第1実施形態のコンタクトプローブ1
では、IC搭載領域16がデバイスホールとされるとと
もに、接続部3cがインナリードとされているのに対
し、第2実施形態のコンタクトプローブ21では、IC
搭載領域22が樹脂フィルム23の中央部上に直接形成
され、パターン配線24の接続部24cがIC搭載領域
22における樹脂フィルム23上に直接形成されている
点である。
【0053】すなわち、接続部24c上の接合部25が
樹脂フィルム23とは反対側に形成され、TABIC3
00が、樹脂フィルム23のパターン配線24が形成さ
れている面側(第1実施形態における場合とは反対の
面)からTABIC300をIC搭載領域22に配して
いる。なお、パターン配線24は、第1実施形態と同様
に先端部および後端部にコンタクトピン24aおよびF
PC用端子24bが形成されている。このコンタクトプ
ローブ21にTABIC300を搭載する場合は、TA
BIC300の各IC端子300aを樹脂フィルム23
上に形成されたコンタクトパッドである接続部24cの
接合部25に熱圧着して互いに接合して固定する。
【0054】したがって、第2実施形態のコンタクトプ
ローブ21では、配線パターン24側にTABIC30
0を搭載する場合に適用することができ、IC搭載領域
をデバイスホールとする必要がない。
【0055】次に、図8乃至図10を参照して、第3実
施形態について説明する。図8に示すように、上記第1
実施形態において説明したコンタクトプローブ1におけ
るコンタクトピン3aは、その先端が正常な先端Sの他
に、メッキ時の応力が若干残留しているときや他の要因
によって、上方に湾曲した先端S1や下方に湾曲した先
端S2が生じる場合がある。
【0056】この場合、図9に示すように、上記樹脂フ
ィルム2を突起112およびボトムクランプ116で挟
持してコンタクトピン3aをLCD90の端子に押しつ
けても、正常な先端Sおよび下方に湾曲した先端S2
は、LCD90の端子に接触するが、上方に湾曲した先
端S1は、仮に接触したとしても十分な接触圧が得られ
ないことがあった。このことから、コンタクトピン3a
のLCD90に対する接触不良が発生し、正確な電気テ
ストが行えないという問題があった。
【0057】そこで、第3実施形態では、図10に示す
ように、コンタクトピン3aの上方に湾曲した先端S1
と下方に湾曲した先端S2とを正常な先端Sと整列させ
るため、樹脂フィルム2の上部に有機または無機材料か
らなる強弾性フィルム400を、コンタクトピン3aの
先端部が樹脂フィルム2から突出する側に、コンタクト
ピン3aよりも短く突出するように重ね合わせ、その状
態でコンタクトプローブ1および強弾性フィルム400
を、トップクランプ111の突起112とボトムクラン
プ116とで挟持してなるコンタクトプローブ挟持体
(支持部材)110を採用した。強弾性フィルム400
は、有機材料であれば、ポリエチレンテレフタレート等
からなり、無機材料であれば、セラミックス、特にアル
ミナ製フィルムからなることが好ましい。
【0058】そして、このコンタクトプローブ挟持体1
10を額縁フレーム120に固定し、コンタクトピン3
aをLCD90の端子に押し当てると、強弾性フィルム
400がコンタクトピン3aを上方から押さえ、前記上
方に湾曲した先端S1であってもLCD90の端子に確
実に接触する。これにより、各コンタクトピン3aの先
端に均一な接触圧が得られる。
【0059】すなわち、LCD90の端子にコンタクト
ピン3a先端を確実に当接させることができるところか
ら、接触不良による測定ミスをなくすことができる。さ
らに、強弾性フィルム400からのコンタクトピン3a
の突出量を変化させることにより、コンタクトピン3a
を押しつけたときにコンタクトピン3aを上から押さえ
るタイミングを変えることが可能となり、所望の押し付
け量で所望の接触圧を得ることができる。
【0060】次に、図11および図12を参照して、第
4実施形態について説明する。図11に示すように、上
記第1実施形態において説明したコンタクトプローブ1
の樹脂フィルム2は、例えばポリイミド樹脂からなって
いるため、水分を吸収して伸びが生じ、コンタクトピン
3a,3a間の間隔tが変化することがあった。そのた
め、コンタクトピン3aがLCD90の端子の所定位置
に接触することが不可能となり、正確な電気テストを行
うことができないという問題があった。
【0061】そこで、第4実施形態では、図12に示す
ように、前記樹脂フィルム2の上に金属フィルム500
を張り付け、湿度が変化してもコンタクトピン3a,3
a間の間隔tの変化を少なくし、これにより、コンタク
トピン3aをLCD90の端子の所定位置に確実に接触
させることとした。
【0062】すなわち、各コンタクトピン3aの位置ず
れが生じ難くなり、先端がLCD90の端子に正確かつ
高精度に当接させられる。さらに、接続部3cにおいて
も間隔にずれが生じ難く、TABIC300の各IC端
子300aとの位置合わせを常に安定して行うことがで
きる。なお、金属フィルム500は、Ni、Ni合金、
CuまたはCu合金のうちいずれかのものが好ましい。
【0063】次に、図13を参照して、第5実施形態に
ついて説明する。すなわち、上記第4実施形態のよう
に、樹脂フィルム2の上に金属フィルム500を張り付
けると共に、上記第3実施形態のように強弾性フィルム
400を使用したものであり、これにより、コンタクト
ピン3a先端の湾曲によらず均一な接触圧が得られると
共に、コンタクトピン3a,3a間の間隔tの変化を最
小限に抑えて電気テストを正確に行えるものである。
【0064】次に、図14および図15を参照して、第
6実施形態について説明する。図14に示すように、樹
脂フィルム2の上に張り付けられた金属フィルム500
の上にさらに第二の樹脂フィルム202を張り付ける構
成を採用し、図15に示すように、この第二の樹脂フィ
ルム202の上に強弾性フィルム400を設けたもので
ある。
【0065】ここで、上記第5実施形態と異なり、第二
の樹脂フィルム202を設けたのは、樹脂フィルム2の
上に金属フィルム500が張り付けられて設けられてい
るだけでは、大気中で露出状態の金属フィルム500の
酸化が進行してしまうため、第二の樹脂フィルム202
で金属フィルム500を被覆することによってその酸化
を防止するためである。
【0066】次に、図16および図17を参照して、第
7実施形態について説明する。上記第3、第5および第
6実施形態では、使用中は、強弾性フィルム400がコ
ンタクトピン3aに押圧接触しており、繰り返しの使用
により強弾性フィルム400とコンタクトピン3aの摩
擦が繰り返され、これによる歪みが蓄積されると、コン
タクトピン3aが左右に曲がり、接触点がずれることが
あった。
【0067】そこで、第7実施形態では、図16に示す
ように、前記樹脂フィルム2を従来よりも幅広な樹脂フ
ィルム201aとするとともに、コンタクトピン3aの
金属フィルム500からの突出長さをX1、幅広樹脂フ
ィルム201aの金属フィルム500からの突出長さを
X2とすると、X1>X2とする構成を採用した。そし
て、図17に示すように、前記強弾性フィルム400を
幅広樹脂フィルム201aよりも短く突出するように重
ねて使用すると、強弾性フィルム400は、柔らかい幅
広樹脂フィルム201aに接触し、コンタクトピン3a
とは直接接触しないため、コンタクトピン3aが左右に
曲がることが防止できる。
【0068】さらに、上記第7実施形態におけるLCD
用プローブ装置100では、幅広樹脂フィルム201a
が強弾性フィルム400よりも先端側に長く形成されて
強弾性フィルム400がコンタクトピン3aを押圧する
ときに緩衝材となるため、繰り返し使用しても、強弾性
フィルム400との摩擦によりコンタクトピン3aが歪
んで湾曲すること等がなく、LCD90の端子に対して
安定した接触を保つことができる。
【0069】次に、図18および図19を参照して、第
8実施形態について説明する。金属フィルム500の上
に第二の樹脂フィルム202を張り付け、コンタクトピ
ン3aの金属フィルム500からの突出長さをX1、幅
広樹脂フィルム201aの金属フィルム500からの突
出長さをX2とすると、X1>X2の関係になるように
構成する。そして、図19に示すように、第二の樹脂フ
ィルム202の上に設ける強弾性フィルム400は、幅
広樹脂フィルム201aよりも短く突出するように重ね
て配されている。
【0070】上記第8実施形態におけるLCD用プロー
ブ装置100では、第3〜7実施形態におけるそれぞれ
の作用効果、すなわちコンタクトピン3aの靱性の向
上、接触圧の均一化、位置ずれの抑制、接触圧の安定化
および金属フィルムによるショート防止等の作用効果が
得られる。
【0071】なお、本発明は、次のような実施形態をも
含むものである。 (1)各実施形態におけるコンタクトプローブを、チッ
プキャリアやICプローブ用のプローブ装置に採用して
も構わない。この場合、組み込まれる各プローブ装置に
対応して、コンタクトプローブの形状、配線、コンタク
トピンのピッチや配置および搭載される半導体IC等が
設定される。 (2)各実施形態では、接続部3c,24cに接合部
4,25を設けたが、TABICのIC端子に導電性接
合材料を形成しても構わない。例えば、バンプを前記I
C端子に形成しておき、Auメッキ等された接続部と熱
圧着させて、IC端子とコンタクトプローブのパターン
配線とを接合してもよい。
【0072】(3)各実施形態では、IC端子とコンタ
クトプローブの接続部とを導電性接合材料で形成された
接合部によって直接的に接合して電気的に接続したが、
単に機械的に接触させて電気的に接続させてもよく、ま
た他の接続手段で電気的に接続しても構わない。例え
ば、IC端子をコンタクトプローブに対して反対側の半
導体IC表面に配し、各IC端子と対応するコンタクト
プローブの接続部とをワイヤボンドによって金線等で電
気的に接続する接続手段でもよい。 (4)各実施形態では、チップ状態のTABIC300
を搭載したが、パッケージングされたICを搭載しても
構わない。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。 (1)請求項1記載のコンタクトプローブによれば、フ
ィルムがIC搭載領域を備え、パターン配線がIC搭載
領域に接続部を備えているので、直接的にコンタクトプ
ローブのパターン配線と半導体ICとを接続することに
より、TABテープ等を別個に用意する必要がなく、T
ABテープ等との位置合わせも不要とすることができ
る。したがって、一つのコンタクトプローブで、多ピン
狭ピッチに対応したコンタクトピンとしての機能と半導
体ICの搭載機能とを共有することができ、部材点数の
削減を図ることができるとともに、高寸法精度により検
査の信頼性を向上させることができる。
【0074】(2)請求項2記載のコンタクトプローブ
によれば、接続部の表面に導電性接合材料で形成された
接合部が設けられているので、半導体ICの各端子を接
合部に熱圧着することにより、互いに電気的に接続され
ることができるとともに半導体ICを容易にコンタクト
プローブに固定することができる。すなわち、接続部と
半導体ICの端子とをハンダ付け等の作業によって接続
固定する必要もなく、全端子を正確かつ同時に接続する
ことができ、半導体ICの搭載作業性を大幅に向上させ
ることができる。
【0075】(3)請求項3記載のコンタクトプローブ
によれば、IC搭載領域がデバイスホールとされ、かつ
接続部がインナリードとされているので、フィルム側の
面から半導体ICをデバイスホールであるIC搭載領域
に配することができ、半導体ICの各端子をインナリー
ドである接続部に接触させることにより、半導体ICと
の電気的接続を容易に確保することができる。したがっ
て、半導体ICがデバイスホールであるIC搭載領域内
に配されるので、IC搭載時におけるコンタクトプロー
ブ全体の厚さを薄くすることができる。
【0076】(4)請求項4記載のコンタクトプローブ
によれば、前記フィルムが、例えば水分を吸収して伸張
し易い樹脂フィルム等であっても、該フィルムには、金
属フィルムが直接張り付けられて設けられているため、
該金属フィルムによって前記フィルムの伸びが抑制さ
れ、各コンタクトピンの間隔にずれが生じ難くなり、コ
ンタクトピンを測定対象物に正確かつ高精度に当接させ
ることができる。また、接続部においても間隔にずれが
生じ難く、半導体ICの各端子との位置合わせを常に安
定して行うことができる。さらに、本コンタクトプロー
ブでは、前記金属フィルムをグラウンドとして用いるこ
とにより、コンタクトピン先の近くまで基板配線側との
特性インピーダンスのずれを最小限に抑えることがで
き、反射雑音による誤動作を抑えることができる。
【0077】(5)請求項5記載のコンタクトプローブ
によれば、前記金属フィルムに第二のフィルムが直接張
り付けられて設けられているため、金属フィルムの上方
に配された前記配線用基板の基板側パターン配線や他の
配線が金属フィルムと直接接触しないのでショートを防
ぐことができる。また、第二のフィルムが金属フィルム
を被覆してその酸化を防止することができる。
【0078】(6)請求項6記載のプローブ装置によれ
ば、強弾性フィルムがコンタクトピンの先端側を上方か
ら押さえるため、ピン先端が上方に湾曲したものが存在
しても、高硬度のNi−Mn合金で形成された各ピンに
均一な接触圧が得られる。すなわち、測定対象物にコン
タクトピンを確実に当接させることができるところか
ら、接触不良による測定ミスをなくすことができる。
【0079】(7)請求項7記載のプローブ装置によれ
ば、前記フィルムが前記強弾性フィルムよりも先端側に
長く形成されて該強弾性フィルムがコンタクトピンを押
圧するときに緩衝材となるため、強弾性フィルムとの摩
擦によりコンタクトピンが歪んで湾曲すること等がな
く、測定対象物に対して安定した接触を保つことができ
る。
【0080】(8)請求項8記載のコンタクトプローブ
の製造方法では、フィルム被着工程において、コンタク
トピンとIC搭載領域とに供される部分にはフィルムが
被着されないので、デバイスホールとされるIC搭載領
域およびインナリードとされる接続部をコンタクトピン
と同時に形成することができる。すなわち、IC搭載領
域および接続部を形成する工程を別個に設ける必要が無
く、工程数の削減を図ることができるとともに、寸法精
度の高いIC搭載領域および接続部を得ることができ
る。
【0081】(9)請求項9記載のコンタクトプローブ
の製造方法では、IC搭載工程後、半導体ICを樹脂で
コーティングする樹脂封止工程を備えているので、半導
体ICが樹脂により保護され、雰囲気中の水分による腐
蝕や外部の部品との接触による損傷等を防止することが
でき、高い信頼性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコンタクトプローブの第1実施
形態を示す平面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 本発明に係るコンタクトプローブの第1実施
形態における製造方法を工程順に示す要部断面図であ
る。
【図4】 本発明に係るプローブ装置の第1実施形態を
示す斜視図である。
【図5】 本発明に係るプローブ装置の第1実施形態に
おけるコンタクトプローブ挟持体に組み込まれたコンタ
クトプローブを示す側面図である。
【図6】 本発明に係るコンタクトプローブの第2実施
形態を示す平面図である。
【図7】 図6のB−B線断面図である。
【図8】 本発明に係るプローブ装置の第3実施形態に
関してコンタクトプローブの従来の欠点を示す側面図で
ある。
【図9】 本発明に係るプローブ装置の第3実施形態に
関してプローブ装置の従来の欠点を示す側面図である。
【図10】 本発明に係るプローブ装置の第3実施形態
におけるコンタクトプローブ挟持体に組み込まれたコン
タクトプローブを示す側面図である。
【図11】 本発明に係るコンタクトプローブの第4実
施形態に関して図1のD方向矢視図である。
【図12】 本発明に係るコンタクトプローブの第4実
施形態を示す側面図である。
【図13】 本発明に係るプローブ装置の第5実施形態
におけるコンタクトプローブ挟持体に組み込まれたコン
タクトプローブを示す側面図である。
【図14】 本発明に係るプローブ装置の第6実施形態
におけるコンタクトプローブを示す側面図である。
【図15】 本発明に係るプローブ装置の第6実施形態
におけるコンタクトプローブ挟持体に組み込まれたコン
タクトプローブを示す側面図である。
【図16】 本発明に係るプローブ装置の第7実施形態
におけるコンタクトプローブを示す側面図である。
【図17】 本発明に係るプローブ装置の第7実施形態
におけるコンタクトプローブ挟持体に組み込まれたコン
タクトプローブを示す側面図である。
【図18】 本発明に係るプローブ装置の第8実施形態
におけるコンタクトプローブを示す側面図である。
【図19】 本発明に係るプローブ装置の第8実施形態
におけるコンタクトプローブ挟持体に組み込まれたコン
タクトプローブを示す側面図である。
【図20】 本発明に係るコンタクトプローブの従来例
に用いるTABICを搭載したTABテープおよびテス
ター側フレキシブル基板を示す斜視図である。
【図21】 本発明に係るコンタクトプローブの従来例
を示す斜視図である。
【図22】 本発明に係るコンタクトプローブの従来例
を組み込んだプローブ装置の一例を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1,21 コンタクトプローブ 2,23 樹脂フィルム 3,24 パターン配線 3a,24a コンタクトピン(先端部) 3c,24c 接続部 4,25 接合部 16,22 IC搭載領域 90 LCD 100 プローブ装置 110 コンタクトプローブ挟持体(支持部材) 201a 樹脂フィルム(幅広樹脂フィルム) 202 第二の樹脂フィルム 300 TABIC(半導体IC) 300a IC端子 400 強弾性フィルム 500 金属フィルム AU Au層 N Ni合金層 PI ポリイミド樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 秀昭 兵庫県三田市テクノパーク十二番の六 三 菱マテリアル株式会社三田工場内 (72)発明者 立川 宣芳 兵庫県三田市テクノパーク十二番の六 三 菱マテリアル株式会社三田工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパターン配線がフィルム上に形成
    されこれらのパターン配線の各先端部が前記フィルムか
    ら突出状態に配されてコンタクトピンとされるコンタク
    トプローブであって、 前記フィルムは、半導体ICが取り付けられるIC搭載
    領域を備え、 前記パターン配線は、前記IC搭載領域に前記半導体I
    Cの端子と電気的に接続可能な複数の接続部を備えてい
    ることを特徴とするコンタクトプローブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンタクトプローブにお
    いて、 前記接続部は、その表面に導電性接合材料で形成された
    接合部が設けられていることを特徴とするコンタクトプ
    ローブ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のコンタクトプロ
    ーブにおいて、 前記IC搭載領域は、前記フィルムの表裏を貫通するデ
    バイスホールとされ、 前記接続部は、前記IC搭載領域の内側に突出したイン
    ナリードとされていることを特徴とするコンタクトプロ
    ーブ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3いずれかに記載のコンタ
    クトプローブにおいて、 前記フィルムには、金属フィルムが直接張り付けられて
    設けられていることを特徴とするコンタクトプローブ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のコンタクトプローブにお
    いて、 前記金属フィルムには、第二のフィルムが直接張り付け
    られて設けられていることを特徴とするコンタクトプロ
    ーブ。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載のコン
    タクトプローブと、 前記フィルム上に配されて該フィルムから前記コンタク
    トピンよりも短く突出する強弾性フィルムと、 該強弾性フィルムと前記コンタクトプローブとを支持す
    る支持部材とを備えていることを特徴とするプローブ装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のプローブ装置において、 前記フィルムは、前記強弾性フィルムが前記コンタクト
    ピンを押圧するときに緩衝材となるように前記強弾性フ
    ィルムよりも先端側に長く形成されていることを特徴と
    するプローブ装置。
  8. 【請求項8】 フィルム上に複数のパターン配線を形成
    しこれらのパターン配線の各先端部を前記フィルムから
    突出状態に配してコンタクトピンとするとともに、フィ
    ルムに半導体ICが取り付けられるIC搭載領域を形成
    し該IC搭載領域内に配されたパターン配線を半導体I
    Cの端子と電気的に接続可能な接続部とするコンタクト
    プローブの製造方法であって、 基板層の上に前記コンタクトピンと前記接続部との材質
    に被着または結合する材質の第1の金属層を形成する第
    1の金属層形成工程と、 前記第1の金属層の上にマスクを施してマスクされてい
    ない部分に、前記コンタクトピンと前記接続部とに供さ
    れる第2の金属層をメッキ処理により形成するメッキ処
    理工程と、 前記マスクを取り除いた第2の金属層の上に前記コンタ
    クトピンと前記IC搭載領域とに供される部分以外をカ
    バーする前記フィルムを被着するフィルム被着工程と、 前記フィルムと第2の金属層とからなる部分と、前記基
    板層と第1の金属層とからなる部分とを分離する分離工
    程とを備えていることを特徴とするコンタクトプローブ
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のコンタクトプローブの製
    造方法において、 前記分離工程後、前記IC搭載領域に前記半導体ICを
    載置してその端子と対応する前記接続部とを電気的に接
    続させるIC搭載工程と、 該IC搭載工程後、前記半導体ICを樹脂でコーティン
    グする樹脂封止工程とを備えていることを特徴とするコ
    ンタクトプローブの製造方法。
JP9025600A 1997-02-07 1997-02-07 コンタクトプローブおよびその製造方法と前記コンタクトプローブを備えたプローブ装置 Pending JPH10221371A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9025600A JPH10221371A (ja) 1997-02-07 1997-02-07 コンタクトプローブおよびその製造方法と前記コンタクトプローブを備えたプローブ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9025600A JPH10221371A (ja) 1997-02-07 1997-02-07 コンタクトプローブおよびその製造方法と前記コンタクトプローブを備えたプローブ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10221371A true JPH10221371A (ja) 1998-08-21

Family

ID=12170410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9025600A Pending JPH10221371A (ja) 1997-02-07 1997-02-07 コンタクトプローブおよびその製造方法と前記コンタクトプローブを備えたプローブ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10221371A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010104303A3 (en) * 2009-03-10 2011-01-06 Pro-2000 Co. Ltd. Probe unit for testing panel
JP2011075554A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Kodi-S Co Ltd フィルムタイプのプローブユニットとその製造方法及び被検査体の検査方法
CN102859371A (zh) * 2010-04-14 2013-01-02 普罗-2000有限公司 用于lcd面板检测的探针板、包括该探针板的探针单元、以及制造该用于lcd面板检测的探针板的方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010104303A3 (en) * 2009-03-10 2011-01-06 Pro-2000 Co. Ltd. Probe unit for testing panel
WO2010104289A3 (en) * 2009-03-10 2011-01-06 Pro-2000 Co. Ltd. Probe unit for testing panel
CN102348990A (zh) * 2009-03-10 2012-02-08 普罗-2000有限公司 用于测试面板的探测装置
JP2011075554A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Kodi-S Co Ltd フィルムタイプのプローブユニットとその製造方法及び被検査体の検査方法
CN102103151A (zh) * 2009-10-01 2011-06-22 寇地斯股份有限公司 薄膜型探针单元及其制造方法和使用其测试对象的方法
CN102859371A (zh) * 2010-04-14 2013-01-02 普罗-2000有限公司 用于lcd面板检测的探针板、包括该探针板的探针单元、以及制造该用于lcd面板检测的探针板的方法
CN102859371B (zh) * 2010-04-14 2014-12-17 普罗-2000有限公司 用于lcd面板检测的探针板、探针单元及制造探针板的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10206464A (ja) プローブ装置
JPH10221371A (ja) コンタクトプローブおよびその製造方法と前記コンタクトプローブを備えたプローブ装置
JPH10142259A (ja) コンタクトプローブの製造方法並びにそれを用いたコンタクトプローブおよびそれを備えたプローブ装置
JP3204146B2 (ja) コンタクトプローブおよびその製造方法、並びにコンタクトプローブを備えたプローブ装置
JPH10288629A (ja) コンタクトプローブおよびこれを備えたプローブ装置
JPH10239353A (ja) コンタクトプローブおよびそれを備えたプローブ装置並びにコンタクトプローブの製造方法
JPH10160759A (ja) コンタクトプローブおよびこれを用いたプローブ装置
JP3346279B2 (ja) コンタクトプローブおよびそれを備えたプローブ装置並びにコンタクトプローブの製造方法
JPH10339740A (ja) プローブ装置
JP3822683B2 (ja) コンタクトプローブおよびこれを用いたプローブ装置
JP3634526B2 (ja) コンタクトプローブおよびこれを備えたプローブ装置
JP3204120B2 (ja) コンタクトプローブおよびそれを備えたプローブ装置
JP3936600B2 (ja) コンタクトプローブ及びその製造方法
JPH1116961A (ja) 屈曲部を有する金属体およびその成形方法と前記金属体を用いたコンタクトプローブおよびその製造方法
JPH10300783A (ja) コンタクトプローブおよびそれを備えたプローブ装置
JP3446636B2 (ja) コンタクトプローブ及びプローブ装置
JPH11326372A (ja) コンタクトプローブおよびプローブ装置
JP2001194387A (ja) コンタクトプローブおよびその製造方法
JPH09113538A (ja) バンププローブ装置
JPH10239352A (ja) プローブ装置
JPH10142260A (ja) コンタクトプローブおよびそれを備えたプローブ装置
JPH10185952A (ja) コンタクトプローブ及びそれを用いたプローブカード及びプローブ装置
JPH10239399A (ja) エッジセンサー並びにそれを備えたコンタクトプローブおよびそれらを備えたプローブ装置
JPH11352151A (ja) コンタクトプローブおよびそれを備えたプローブ装置並びにコンタクトプローブの製造方法
JPH1194876A (ja) コンタクトプローブの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010626